JP3015308B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3015308B2
JP3015308B2 JP8303030A JP30303096A JP3015308B2 JP 3015308 B2 JP3015308 B2 JP 3015308B2 JP 8303030 A JP8303030 A JP 8303030A JP 30303096 A JP30303096 A JP 30303096A JP 3015308 B2 JP3015308 B2 JP 3015308B2
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義則 池田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力画像の種別を
識別する機能を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力画像の種別を識別し、文
字画像に対しては単一閾値による2値化を行い、中間調
画像に対してはディザによる2値化を行うなどの技術が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
識別手段による識別動作は一義的に定められていたた
め、入力画像に対して拡大率の大きい変倍処理が行われ
た場合に、文字エッジを良好に検出することができず、
入力画像の識別を正確に識別することができなかった。
【0004】また、画像データを発生する読取手段の読
取条件が変わった場合に、その画像データの特性の変化
を考慮した識別動作を行うことができなかった。
【0005】そこで本願は、対象画像の処理条件あるい
は対象画像の読取条件に応じて、対象画像の種別を精度
良く識別することができる画像処理装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の画像処理装置は、画像データを入力する入力
手段(実施例では図2の画像読取部Aに対応する)と、前
記画像データによって表される画像の種別を該画像デー
タに基づき識別する識別手段(同じく図2の文字画像領
域分離回路に対応する)と、前記識別手段による識別結
果に応じて、前記画像の種別ごとの処理条件で前記画像
データに対して画像再生のための処理を行う処理手段
(同じく文字画像補正回路E、画像加工編集回路Gなど
に対応する)と、前記処理手段により、変倍処理を実行
する場合に、前記識別手段の識別動作を該変倍処理にか
かわらず実質的に等倍処理時と同一の識別が行われるよ
うに変更すること(同じく明細書[0102]乃至[0
104]、[0127]並びに[0128]、図18、
図21、図22などに対応する)を特徴とする。
【0007】また、他の画像処理装置は、原稿を読み取
り、該原稿に応じた画像データを発生する画像読取手段
(実施例では図2の画像読取部Aに対応する)と、該画像
データによって表される画像の種別を該画像データに基
づき識別する識別手段(同じく図2の文字画像領域分離
回路に対応する)と、前記識別手段による識別結果に応
じて前記画像データを処理する処理手段(同じく文字画
像補正回路E、画像加工編集回路Gなどに対応する)
と、前記読取手段による読取条件に応じて、前記識別手
段の識別動作を前記読取条件に関わらず実質的に同一の
識別が行われるように変更すること(同じく明細書[0
192]乃至[0204]に対応する)を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0009】図1は本発明に係るデジタルカラー画像処
理システムの概略内部構成の一例を示す。本システム
は、図示のように上部にデジタルカラー画像読み取り装
置(以下、カラーリーダと称する)1と、下部にデジタ
ルカラー画像プリント装置(以下、カラープリンタと称
する)2とを有する。このカラーリーダ1は、後述の色
分解手段とCCDのような光電変換素子とにより原稿の
カラー画像情報をカラー別に読取り、電気的なデジタル
画像信号に変換する。また、カラープリンタ2は、その
デジタル画像信号に応じてカラー画像をカラー別に再現
し、被記録紙にデジタル的なドット形態で複数回転写し
て記録する電子写真方式のレーザビームカラープリンタ
である。
【0010】まず、カラーリーダ1の概要を説明する。
【0011】3は原稿、4は原稿を載置するプラテンガ
ラス、5はハロゲン露光ランプ10により露光走査され
た原稿からの反射光像を集光し、等倍型フルカラーセン
サ6に画像入力するためのロッドアレイレンズであり、
5,6,7,10が原稿走査ユニット11として一体と
なって矢印A1方向に露光走査する。露光走査しながら
1ライン毎に読み取られたカラー色分解画像信号は、セ
ンサー出力信号増幅回路7により所定電圧に増幅された
後、信号線501により後述するビデオ処理ユニットに
入力され信号処理される。詳細は後述する。501は信
号の忠実な伝送を保障するための同軸ケーブルである。
信号502は等倍型フルカラーセンサ6の駆動パルスを
供給する信号線であり、必要な駆動パルスはビデオ処理
ユニット12内で全て生成される。8,9は後述する画
像信号の白レベル補正、黒レベル補正のための白色板お
よび黒色板であり、ハロゲン露光ランプ10で照射する
ことによりそれぞれ所定の濃度の信号レベルを得ること
ができ、ビデオ信号の白レベル補正、黒レベル補正に使
われる。13はマイクロコンピュータを有するコントロ
ールユニットであり、これはバス508により操作パネ
ル1000における表示、キー入力制御およびビデオ処
理ユニット12の制御、ポジションセンサS1、S2に
より原稿走査ユニット11の位置を信号線509,51
0を介して検出、更に信号線503により走査体11を
移動させるためのステッピングモーター14をパルス駆
動するステッピングモーター駆動回路制御、信号線50
4を介して露光ランプドライバーによるハロゲン露光ラ
ンプ10のON/OFF制御、光量制御、信号線505
を介してのデジタイザー16および内部キー、表示部の
制御等カラーリーダー部1の全ての制御を行っている。
原稿露光走査時に前述した露光走査ユニット11によっ
て読み取られたカラー画像信号は、増幅回路7、信号線
501を介してビデオ処理ユニット12に入力され、本
ユニット12内で後述する種々の処理を施され、インタ
ーフェース回路56を介してプリンター部2に送出され
る。
【0012】次に、カラープリンタ2の概要を説明す
る。711はスキャナであり、カラーリーダー1からの
画像信号を光信号に変換するレーザー出力部、多面体
(例えば8面体)のポリゴンミラー712、このミラー
712を回転させるモータ(不図示)およびf/θレン
ズ(結像レンズ)713等を有する。714はレーザ光
の光路を変更する反射ミラー、715は感光ドラムであ
る。レーザ出力部から出射したレーザ光はポリゴンミラ
ー712で反射され、レンズ713およびミラー714
を通って感光ドラム715の面を線状に走査(ラスター
スキャン)し、原稿画像に対応した潜像を形成する。
【0013】また、711は一次帯電器、718は全面
露光ランプ、723は転写されなかった残留トナーを回
収するクリーナ部、724は転写前帯電器であり、これ
らの部材は感光ドラム715の周囲に配設されている。
【0014】726はレーザ露光によって、感光ドラム
715の表面に形成された静電潜像を現像する現像器ユ
ニットであり、731Y,731M,731C,731
Bkは感光ドラム715と接して直接現像を行う現像ス
リーブ、730Y,730M,730C,730Bkは
予備トナーを保持しておくトナーホッパー、732は現
像剤の移送を行うスクリューであって、これらのスリー
ブ731Y〜731Bk、トナーホッパー730Y〜7
30Bkおよびスクリュー732により現像器ユニット
726が構成され、これらの部材は現像器ユニットの回
転軸Pの周囲に配設されている。例えば、イエローのト
ナー像を形成する時は、本図の位置でイエロートナー現
像を行い、マゼンタのトナー像を形成する時は、現像器
ユニット726を図の軸Pを中心に回転して、感光体7
15に接する位置にマゼンタ現像器内の現像スリーブ7
31Mを配設させる。シアン、ブラックの現像も同様に
動作する。
【0015】また、716は感光ドラム715上に形成
されたトナー像を用紙に転写する転写ドラムであり、7
19は転写ドラム716の移動位置を検出するためのア
クチュエータ板、720はこのアクチュエータ板719
と近接することにより転写ドラム716がホームポジシ
ョン位置に移動したのを検出するポジションセンサ、7
25は転写ドラムクリーナー、727は紙押えローラ、
728は除電器および729は転写帯電器であり、これ
らの部材719,720,725,727,729は転
写ローラ716の周囲に配設されている。
【0016】一方、735,736は用紙(紙葉体)を
収納する給紙カセット、737,738はカセット73
5,736から用紙を給紙する給紙ローラ、739,7
40,741は給紙および搬送のタイミングを取るタイ
ミングローラであり、これらを経由して給紙搬送された
用紙は紙ガイド749に導かれて先端を後述のグリッパ
に担持されながら転写ドラム716に巻き付き、像形成
過程に移行する。
【0017】また、550はドラム回転モータであり、
感光ドラム715と転写ドラム716を同期回転する、
750は像形成過程が終了後、用紙を転写ドラム716
から取りはずす剥離爪、742は取りはずされた用紙を
搬送する搬送ベルト、743は搬送ベルト742で搬送
されてきた用紙を定着する画像定着部であり、画像定着
部743は一対の熱圧力ローラ744および745を有
する。
【0018】図2以下に従って、本発明に係る画像処理
回路について詳述する。本回路は、フルカラーの原稿
を、図示しないハロゲンランプや蛍光灯等の照明源で露
光し、反射カラー像をCCD等のカラーイメージセンサ
で撮像し、得られたアナログ画像信号をA/D変換器等
でデジタル化し、デジタル化されたフルカラー画像信号
を処理、加工し、図示しない熱転写型カラープリンタ
ー、インクジェットカラープリンター、レーザービーム
カラープリンター等に出力しカラー画像を得るカラー画
像複写装置、または予めデジタル化されたカラー画像信
号をコンピューター、他のカラー画像読取装置、あるい
は、カラー画像送信装置等より入力し、合成等の処理を
行い、前述のカラープリンターに出力するカラー画像出
力装置等に適用されるものである。
【0019】図2において、Aは画像読取部で、千鳥型
CCDラインセンサ500a,シフトレジスタ501
a,サンプルホールド回路502a,A/D変換器50
3a,ズレ補正回路504a,黒補正/白補正回路50
6a,CCDドライバー533a,パネルジェネレータ
534a,オッシレータ558aより構成される。
【0020】Bは色変換回路、CはLOG変換回路、D
は色補正回路、Oはラインメモリ、Eは文字画像補正回
路、Fは文字合成回路、Pはカラーバランス回路、Gは
画像加工編集回路、Hはエッジ強調回路、Iは文字画像
領域分離回路、Jは領域信号発生回路、Kは400dp
iの2値メモリ、Lは100dpiの2値メモリ、Mは
外部機器インターフェース、Nは信号切換回路、532
は2値化回路、Rはレーザービームプリンタのレーザー
ドライバーやバブルジェットプリンタのBJヘッドドラ
イバーなどプリンタの駆動用のドライバ、Sはドライバ
Rを含むプリンタ部である。
【0021】また、58はデジタイザ、1000は操作
部、1000″は操作インターフェース、18,19は
RAM、20はCPU、21はROM、22はCPUバ
ス、500,501はI/Oポートである。
【0022】原稿は、まず図示しない露光ランプにより
照射され、反射光はカラー読み取りセンサ500aによ
り画像ごとに色分解されて読み取られ、増幅回路501
aで所定レベルに増幅される。533aはカラー読み取
りセンサを駆動するためのパルス信号を供給するCCD
ドライバーであり、必要なパルス源はシステムコントロ
ールパルスジェネレータ534aで生成される。
【0023】図3にカラー読み取りセンサおよび駆動パ
ルスを示す。図3(a)は本例で使用されるカラー読み
取りセンサであり、主走査方向を5分割して読み取るべ
く63.5μmを1画素として(400dot/inc
h(以下dpiという))、1024画素、すなわち図
の如く1画素を主走査方向にG,B,Rで3分割してい
るので、トータル1024×3=3072の有効画素数
を有する。一方、各チップ58〜62は同一セラミック
基板上に形成され、センサの1,3,5番目(58a,
60a,62a)は同一ラインLA上に、2,4番目は
LAとは4ライン分(63.5μm×4=254μm)
だけ離れたラインLB上に配置され、原稿読み取り時
は、矢印AL方向に走査する。
【0024】各5つのCCDのうち1,3,5番目は駆
動パルス群ODRV118aに、2,4番目はEDRV
119aにより、それぞれ独立にかつ同期して駆動され
る。ODRV118aに含まれるO01A,O02A,
ORSとEDRV119aに含まれるE01A,E02
A,ERSはそれぞれ各センサ内での電荷転送クロッ
ク、電荷リセットパルスであり、1,3,5番目と2,
4番目との相互干渉やノイズ制限のため、お互いにジツ
タにないように全く同期して生成される。このため、こ
れらパルスは1つの基準発振源OSC558a(図2)
から生成される。
【0025】図4(a)はODRV118a,EDRV
119aを生成する回路ブロック、図4(b)はタイミ
ングチャートであり、図2のシステムコントロールパル
スジェネレータ534aに含まれる。単一のOSC55
8aより発生される原クロックCLK0を分周したクロ
ックK0135aはODRVとEDRVの発生タイミン
グを決める基準信号SYNC2,SYNC3を生成する
クロックであり、SYNC2,SYNC3はCPUバス
に接続された信号線22により設定されるプリセッタブ
ルカウンタ64a,65aの設定値に応じて出力タイミ
ングが決定され、SYNC2,SYNC3は分周器66
a,67aおよび駆動パルス生成部68a,69aを初
期化する。すなわち、本ブロックに入力されるHSYN
C118を基準とし、全て1つの発振源OSC558a
より出力されるCLK0および全て同期して発生してい
る分周クロックにより生成されているので、ODRV1
18aとEDRV119aのそれぞれのパルス群は全く
ジッタのない同期した信号として得られ、センサ間の干
渉による信号の乱れを防止できる。
【0026】ここで、お互いに同期して得られたセンサ
駆動パルスODRV118aは1,3,5番目のセンサ
58a,60a,62aに、EDRV119aは2,4
番目のセンサ59a,61aに供給され、各センサ58
a,59a,60a,61a,62aからは駆動パルス
に同期してビデオ信号V1〜V5が独立に出力され、図
2に示される各チャンネル毎で独立の増幅回路501−
1〜501−5で所定の電圧値に増幅され、同軸ケーブ
ル101aを通して図3(b)の00S129aのタイ
ミングでV1,V3,V5がEOS134aのタイミン
グでV2,V4の信号が送出されビデオ画像処理回路に
入力される。
【0027】ビデオ画像処理回路に入力された原稿を5
分割に分けて読み取って得られたカラー画像信号は、サ
ンプルホールド回路S/H502aにてG(グリー
ン),B(ブルー),R(レッド)の3色に分離され
る。従ってS/Hされたのちは3×5=15系統の信号
処理される。
【0028】S/H回路502aにより、各色R,G,
B毎にサンプルホールドされたアナログカラー画像信号
は、次段A/D変換回路503aで各1〜5チャンネル
ごとでデジタル化され、各1〜5チャンネル独立に並列
で、次段に出力される。
【0029】さて、本実施例では前述したように4ライ
ン分(63.5μm×4=254μm)の間隔を副走査
方向に持ち、かつ主走査方向に5領域に分割した5つの
千鳥状センサで原稿読み取りを行っているため、先行走
査しているチャンネル2,4と残る1,3,5では読み
取る位置がズレている。そこでこれを正しくつなぐため
に、複数ライン分のメモリを備えたズレ補正回路504
aによって、そのズレ補正を行っている。
【0030】次に、図5(a)を用いて黒補正/白補正
回路506aにおける黒補正動作を説明する。図5
(b)のようにチャンネル1〜5の黒レベル出力はセン
サに入力する光量が微少の時、チップ間、画素間のバラ
ッキが大きい。これをそのまま出力し画像を出力する
と、画像のデータ部にスジやムラが生じる。そこで、こ
の黒部の出力バラッキを補正する必要があり、図5
(a)のような回路で補正を行う。原稿読取り動作に先
立ち、原稿走査ユニットを原稿台先端部の非画像領域に
配置された均一濃度を有する黒色板の位置へ移動し、ハ
ロゲンを点灯し黒レベル画像信号を本回路に入力する。
ブルー信号BINに関しては、この画像データの1ライン
分を黒レベルRAM78aに格納すべく、セレクタ82
aでAを選択(d)、ゲート80aを閉じ(a)、81
aを開く。すなわち、データ線は151a→152a→
153aと接続され、一方RAM78aのアドレス入力
155aにはHSYNCで初期化され、VCLKをカウ
ントするアドレスカウンタ84aの出力154aが入力
されるべくセレクタ83aに対するCが出力され、1ラ
イン分の黒レベル信号がRAM78aの中に格納される
(以上黒基準値取込みモードと呼ぶ)。
【0031】画像読み込み時には、RAM78aはデー
タ読み出しモードとなり、データ線153a→157a
の経路で減算器79aのB入力へ毎ライン、1画素ごと
に読み出され入力される。すなわち、このときゲート8
1aは閉じ(b)、80aは開く(a)。また、セレク
タ86aはA出力となる。従って、黒補正回路出力15
6aは、黒レベルデータDK(i)に対し、例えばブル
ー信号の場合BIN(i)−DK(i)=BOUT(i)と
して得られる(黒補正モードと呼ぶ)。同様にグリーン
IN,レッドRINも77aG,77aRにより同様の制
御が行われる。また、本制御のための各セレクタゲート
の制御線a,b,c,d,eは、CPU22(図2)の
I/Oとして割り当てられたラッチ85aによりCPU
制御で行われる。なお、セレクタ82a,83a,86
aをB選択することによりCPU22によりRAM78
aをアクセス可能となる。
【0032】次に、図6で黒補正/白補正回路506a
における白レベル補正(シェーディング補正)を説明す
る。白レベル補正は原稿走査ユニットを均一な白色板の
位置に移動して照射した時の白色データに基づき、照明
系、光学系やセンサの感度バラッキの補正を行う。基本
的な回路構成を図6(a)に示す。基本的な回路構成は
図5(a)と同一であるが、黒補正では減算器79aに
て補正を行っていたのに対し、白補正では除算器79′
aを用いる点が異なるのみであるので同一部分の説明は
省く。
【0033】色補正時に、原稿を読み取るためのCCD
(500a)が均一白色板の読み取り位置(ホームポジ
ション)にある時、すなわち、複写動作または読み取り
動作に先立ち、図示しない露光ランプを点灯させ、均一
白レベルの画像データを1ライン分の補正RAM78′
aに格納する。例えば、主走査方向A4長手方向の幅を
有するとすれば、16pel/mmで16×297mm
=4752画素、すなわち少なくともRAMの容量は4
752バイトであり、図6(b)のごとく、i画素目の
白色板データWi(i=1〜4752)とするとRAM
78′aには図6(c)のごとく、各画素毎の白色板に
対するデータが格納される。
【0034】一方、Wiに対し、i番目の画素の通常画
像の読み取り値Diに対し補正後のデータD0=Di×
FFH/Wiとなるべきである。そこでCPU22よ
り、ラッチ85′aa′,b′,c′,d′に対しゲー
ト80′a,81′aを開き、さらにセレクタ82′
a,83′a,86′aにてBが選択されるよう出力
し、RAM78′aをCPUアクセス可能とする。次
に、図7に示す手順でCPU22は先頭画素W0に対し
FFH/W0,W1に対しFF/W1…と順次演算してデー
タの置換を行う。色成分画像のブルー成分に対し終了し
たら(図7StepB)同様にグリーン成分(Step
G)、レッド成分(StepR)と順次行い、以後、入
力される原画像データDiに対してD0=Di×FFH
Wiが出力されるようにゲート80′aが開(a′)、
81′aが閉(b′)、セレクタ83′a,86′aは
Aが選択され、RAM78′aから読み出された係数デ
ータFFH/Wiは信号線153a→157aを通り、
一方から入力された原画像データ151aとの乗算がと
られ出力される。
【0035】以上のごとく、画像入力系の黒レベル感
度、CCDの暗電流バラッキ、各センサー間感度バラッ
キ、光学系光量バラッキや白レベル感度等種々の要因に
基づく、黒レベル、白レベルの補正を行い、主走査方向
にわたって、白、黒とも各色ごとに均一に補正された画
像データBOUT101,GOUT102,bB103が得ら
れる。ここで得られた白および黒レベル補正された各色
分解画像データは、不図示の操作部からの指示により特
定の色濃度、あるいは特定の色比率を有する画像上の画
素を検出して、同じく操作部より指示される他の色濃
度、あるいは色比率にデータ変換を行う色変換回路Bに
送出される。
【0036】〈色変換〉図8は色変換(階調色変換と濃
度色変換)ブロック図である。図8の回路は8ビットの
色分解信号RIN,GIN,BIN(1b〜3b)に対してC
PU20によってレジスタ6bに設定された任意の色を
判定する色検出部5b、複数ケ所に対して色検出、色変
換を行うためのエリア信号Ar4b、前記色検出部によ
り出力され“特定色である”という信号(以下ヒット信
号と呼ぶ)を主走査、副走査方向(図8の例では副走査
方向のみ)に拡げる処理を行うラインメモリ10b〜1
1b、ORゲート12b、拡げられたヒット信号34b
と非矩形信号(矩形を含む)BHi27bよりANDゲ
ート32bで生成される色変換イネーブル信号33b、
イネーブル信号33bと入力色分解データ(RIN
IN,BIN1b〜3b)、エリア信号Ar4の同期合わ
せのためのラインメモリ13b〜16b、ディレイ回路
17b〜20b、イネーブル信号33b、同期合わせさ
れた色分解データ(RIN′,GIN′,BIN′21b〜2
3b)、エリア信号Ar′24bおよびCPU20によ
り、レジスタ26bに設定された色変換後の色データに
基づいて色変換を行う色変換部25b、色変換処理され
た色分解データ(bB,GOUT,BOUT28b〜30
b)、bB,GOUT,BOUTに同期して出力するヒット信
号HOUT31bより構成される。
【0037】次に、階調色判定および階調色変換のアル
ゴリズムの概要を述べる。ここに階調色判定、階調色変
換とは、色判定、色変換を行うにあたって同一色相の色
に対し、濃度値を保存して色変換を行うべく同一色相の
色判定、同一色相の色変換を行うことである。
【0038】同じ色(あるいは色相)は、例えばレッド
信号R1とグリーン信号G1とブルー信号B1との比が等
しいことが知られている。
【0039】そこで色変換したい色の内1つ(ここでは
最大値色、以下主色と呼ぶ)のデータM1を選び、それ
と他の2色のデータとの比を求める。例えば、主色がR
の時はM1=R1とし、
【0040】
【外1】 を求める。
【0041】そして入力データRi,Gi,Biに対
し、
【0042】
【外2】 1×γ1≦Ri≦M1×γ2 (3) 但し、α2,β1,γ1≦1 α1,β2,γ2≧1 が成り立っているものを色変換する画素と判定する。
【0043】さらに色変換後のデータ(R2,G2
2)も、そのデータの内の主色(ここでは最大値色)
のデータM2と他の2色のデータとの比を求める。
【0044】例えばG2が主色の時は、M2=G2とし、
【0045】
【外3】 を求める。
【0046】そして、入力データの主色M1に対して、
【0047】
【外4】 を求める。
【0048】もし、データが色変換画素であれば、
【0049】
【外5】 を出力、色変換画素でなければ、(Ri,Gi,Bi)
を出力する。
【0050】これにより、階調を持った同色相の部分を
全て検出し、階調に応じた色変換データを出力すること
が可能になる。
【0051】図9は色判断回路の一例を示すブロック図
である。この部分は色変換する画素を検出する部分であ
る。
【0052】この図において、50bはRIN b1,G
IN b2,BIN b3の入力データをスムージングする
スムージング部、51bはスムージング部の出力の1つ
(主色)を選択するセレクタ52bR,52bG,52b
Bはセレクタ51bの出力と固定値R0,G0,B0の一方
を選択するセレクタ、54bR,54bG,54bBはO
Rゲート、63b,64bR,64bG,64bBは、そ
れぞれエリア信号Ar10,Ar20に基づいてセレク
タ51b,52bR,52bG,52bBにセレクト信号
をセットするためのセレクタ、56bR,56bG,56
Bと57bR,57bG,57bBとはそれぞれの上限と
下限の計算をする乗算器である。
【0053】また、CPU20が設定するそれぞれの上
限比率レジスタ58bR,58bG,58bB、下限比率
レジスタ59bR,59bG,59bBはそれぞれエリア
信号Ar30に基づいて複数のエリアに対して色検出す
るためのデータをセットできる。
【0054】ここで、Ar10,Ar20,Ar30
は、図7Ar4bを基に作った信号で、それぞれ必要な
段数のDF/Fが入っている。また61bはANDゲー
ト、62bはORゲート、67bはレジスタである。
【0055】次に、実際の動きの説明を行う。RIN
1,GIN b2,BIN b3をそれぞれスムージングし
たデータR′,G′,B′の内の1つを、CPU20が
セットするセレクト信号S1によりセレクタ51bでセ
レクトして、主色データが選ばれる。ここで、CPU2
0はレジスタ65b,66bにそれぞれ異なるデータ
A,Bをセットし、セレクタ63bがAr10信号に応
じてA,BのいずれかをセレクトしS1信号としてセレ
クタ51bに入力する。
【0056】このように、レジスタを65b,66bと
2つ用意し、異なるデータをセレクタ63bのA,Bに
入力し、エリア信号Ar10がそのいずれかをセレクト
する構成により、複数のエリアに対して別々の色検出を
行うことができる。このエリア信号Ar10は矩形領域
のみでなく、非矩形領域についての信号であってもよ
い。
【0057】次のセレクタ52bR,52bG,52bB
では、CPU20がセットするR0,G0,B0かセレク
タ51bで選ばれた主色データのいずれかが、デコーダ
53bの出力53ba〜53bcと固定色モード信号S
2とにより生成されるセレクト信号によりセレクトされ
る。なお、セレクタ64bR,64bG,64bBは、エ
リア信号Ar20に応じてA,Bのいずれかを選択する
ことにより、セレクタ63bの場合同様、複数のエリア
に対する異なる色の検出を行うことができるようにして
いる。ここで、R0,G0,B0は従来の色変換(固定色
モード)および階調色判定における主色の時に選択さ
れ、主色データは階調色変換の主色以外の色の時選択さ
れる。
【0058】なお、オペレータはこの固定色判定と階調
色判定との選択を操作部から自由に設定できる。あるい
は、例えばデジタイザのような入力装置から入力された
色データ(色変換前の色のデータ)によりソフトで変え
ることも可能である。
【0059】これらのセレクタ52bR,52bG,52
Bの出力と、CPU20により設定された上限比率レ
ジスタ58bR,58bG,58bB、下限比率レジスタ
59bR,59bG,59bBとから、それぞれR′,
G′,B′の上限値および下限値が乗算器56bR,5
6bG,56bBおよび57bR,57bG,57bBによ
り計算されて、ウィンドウコンパレータ60bR,60
G,60bBに上下限値として設定される。
【0060】ウィンドウコンパレータ60bR,60
G,60bBで主色のデータがある範囲に入り、かつ主
色外の2色がある範囲内に入っているか否かがANDゲ
ート61bにて判定される。レジスタ67bは判定部の
イネーブル信号68bにより判定信号にかかわらず
“1”をたてることが可能である。その場合には“1”
をたてた部分は変換すべき色が存在することとなる。
【0061】以上の構成により固定色判定または階調色
判定が複数のエリアに対して可能になる。
【0062】図10は色変換回路の一例のブロック図で
ある。この回路により色判定部5bの出力7bに基づい
て色変換された信号もしくは元の信号が選択される。
【0063】図10において色変換部25bはセレクタ
111b、変換後の色の主色データ(ここでは最大値)
に対する各々の比を設定するレジスタ112bR1,1
12bR2,112bG1,112bG2,112bB1,
112bB2、乗算器113bR,113bG,113
B、セレクタ114bR,114bG,114bB、セレ
クタ115bR,115bG,115bB、ANDゲート
32b、図8のエリア信号Ar′24に基づいて生成さ
れるAr50,Ar60,Ar70によりCPU20よ
りセットされるデータをセレクタ111b、乗算器11
3bR,113bG,113bB、セレクタ114bR,1
14bG,114bBにセットするセレクタ117b,1
12bR,112bG,112bB,116bR,116b
G,116bB、ディレイ回路118bにより構成され
る。
【0064】次に実際の動きの説明を行う。
【0065】セレクタ111bは、入力信号RIN′21
b,GIN′22b,BIN′23bのうちの1つ(主色)
をセレクト信号S5に応じて選択する。ここで信号S5
はCPU20により設定された2つのデータに対しエリ
ア信号Ar40がセレクタ117bをA,Bのいずれか
に選択することにより発生する。このようにして、複数
のエリアに対する色変換処理が可能となる。
【0066】セレクタ111bにより選択された信号は
乗算器113bR,113bG,113bBにおいてCP
U20により設定されたレジスタ値との乗算が行われ
る。ここでもエリア信号Ar50が2つのレジスタ値1
12bR1・112bR2,112bG1・112bG2,
112bB1・112bB2をそれぞれセレクタ112b
R,112bG,112bBにより選択することにより複
数エリアに対して異なる色変換処理が可能となる。
【0067】次にセレクタ114bR,114bG,11
4bBにて乗算の結果とCPU20が設定した2つの固
定値Ro′・Ro″,Go′・Go″,Bo′・Bo″
の内エリア信号Ar70によりセレクタ116bR,1
16bG,116bBにおいて選択された固定値のいずれ
か一方がモード信号S6により選ばれる。ここでもモー
ド信号S6はS5と同様の方法でエリア信号Ar60に
より選択されたものが用いられる。
【0068】最後にセレクタ115bR,115bG,1
15bBにおいてセレクト信号SB′を用いてRIN″,G
IN″,BIN″’RIN′,GIN′,BIN′を遅延させタイ
ミング調整したもの)とセレクタ114bR,114
G,114bBの出力とのいずれかが選択され、
OUT,GOUT,BOUTとして出力される。またヒット信
号HOUTもbB,GOUT,BOUTと同期して出力される。
【0069】ここでセレクタ信号SB′は、色判定結果
34bと色変換イネーブル信号BHi34bのANDを
とったものに遅延をかけたものである。このBHi信号
として例えば図11の点線のような非矩形イネーブル信
号を入力すれば非矩形領域に対して色変換処理を施すこ
とができる。この場合エリア信号としては一点鎖線の如
き領域、つまり点線より求められる左最上位(図11
a)、右最上位(図11b)、左最下位(図11c)、
右最下位(図11d)の座標により生成される。また、
非矩形領域信号BHiはデジタイザ等の入力装置より入
力され、100dpiの2値メモリLに展開された領域
信号である。この非矩形イネーブル信号を用いて色変換
をする場合、イネーブルのエリアを変換させたい所の境
界に沿って指定できるため、従来の矩形を用いた色変換
に比べて色検出のスレショールドを拡げることができ
る。従ってより検出能力がアップし精度のよい階調色変
換された出力画像を得ることができる。
【0070】以上より色判定部5bの主色に応じた明度
を持った色変換(例えば赤色を青色に階調色変換する時
薄い赤色は薄い青色に、濃い赤色は濃い青色に変換)あ
るいは固定値色色変換のいずれかを複数領域に対して自
由に行うことができる。
【0071】さらに後述するようにヒット信号HOUT
基にして特定色のエリア(非矩形or矩形)だけにモザ
イク処理、テクスチャー処理、トリミング処理、マスキ
ング処理等を施すことができる。
【0072】なお、上記エリア信号Ar10,Ar2
0,Ar30はAr4bに基づいて、エリア信号Ar4
0,Ar50,Ar60,Ar70はAr′24bに基
づいて生成される信号であり、領域信号発生回路J(図
2)からの領域信号134に基づくものであるが、上述
のように矩形領域信号のみでなく、非矩形領域信号であ
ってもよい。すなわち、100dpi2値メモリに格納
された、非矩形領域情報に基づく、非矩形領域信号BH
iを用いてもよい。
【0073】BHi信号の生成については、後述する。
このBHi信号は矩形、非矩形の双方の領域信号の混在
が可能である。
【0074】以上の様に本実施例によれば、矩形のみで
なく非矩形の領域信号に基づいて色変換領域を設定でき
るので、より精度の高い色変換処理を行うことができ
る。
【0075】そして図2に示す様に色変換回路Bの出力
103,104,105は、反射率に比例した画像デー
タから濃度データに変換するための対数変換回路C、原
稿上の文字領域とハーフトーン領域、網点領域を判別す
る文字画像領域分離回路I、および本システムとケーブ
ル135,136,137を介して外部機器とのデータ
を交信するための外部機器インターフェースMに送出さ
れる。
【0076】次に、入力された光量に比例したカラー画
像データは、人間の目に比視感度特性に合わせるための
処理を行う対数変換回路C(図2)に入力される。
【0077】ここでは、白=00H,黒=FFHとなるべ
く変換され、更に画像読み取りセンサーに入力される画
像ソース、例えば通常の反射原稿と、フィルムプロジェ
クター等の透過原稿、また同じ透過原稿でもネガフィル
ム、ポジフィルムまたはフィルムの感度、露光状態で入
力されるガンマ特性が異なっているため、図12
(a),(b)に示されるごとく、対数変換用のLUT
(ルックアップテーブル)を複数有し、用途に応じて使
い分ける。切り換えは、信号線lg0,lg1,lg2
により行われ、CPU22のI/Oポートとして、操作
部等からの指示入力により行われる(図2)。ここで各
B,G.Rに対して出力されるデータは、出力画像の濃
度値に対応しており、B(ブルー),G(グリーン),
R(レッド)の各信号に対して、それぞれY(イエロ
ー),M(マゼンタ),C(シアン)のトナー量に対応
するので、これ以後の画像データは、イエロー、マゼン
タ、シアンと対応づける。
【0078】次に、対数変換により得られた原稿画像か
らの各色成分画像データ、すなわちイエロー成分、マゼ
ンタ成分、シアン成分に対して、色補正回路Dにて次に
記すごとく色補正を行う。カラー読み取りセンサーに一
画素ごとに配置された色分解フィルターの分光特性は、
図15(a)に示す如く、斜線部のような不要透過領域
を有しており、一方、例えば転写紙に転写される色トナ
ー(Y,M,C)も図15(b)のような不要吸収成分
を有することはよく知られている。そこで、各色成分画
像データYi,Mi,Ciに対し、
【0079】
【外6】 なる各色の一次式を算出し色補正を行うマスキング補正
はよく知られている。更にYi,Mi,Ciにより、M
in(Yi,Mi,Ci)(Yi,Mi,Ciの内の最
小値)を算出し、これをスミ(黒)として、後に黒トナ
ーを加える(スミ入れ)操作と、加えた黒成分に応じて
各色材の加える量を減じる下色除去(UCR)操作もよ
く行われる。図13に、マスキング、スミ入れ、UCR
を行う色補正回路Dの回路構成を示す。本構成において
特徴的なことは マスキングマトリクスを2系統有し、1本の信号線の
“1/0”で高速に切り換えることができる、 UCRの有り、なしが1本の信号線“1/0”で、高
速に切り換えることができる、 スミ量を決定する回路を2系統有し、“1/0”で高
速に切り換えることができる、という点にある。
【0080】まず画像読み取りに先立ち、所望の第1の
マトリクス係数M1、第2のマトリクス係数M2をCPU
22に接続されたバスより設定する。本例では
【0081】
【外7】 であり、M1はレジスタ87d〜95dに、M2はレジス
タ96d〜104dに設定されている。
【0082】また、111d〜122d,135d,1
31d,136d,はそれぞれセレクターであり、S端
子=“1”の時Aを選択、“0”の時Bを選択する。従
ってマトリクスM1を選択する場合切り換え信号MAR
EA364=“1”に、マトリクスM2を選択する場合
“0”とする。
【0083】また123dはセクレターであり、選択信
号C0,C1(366d),367d)により図14の真
理値表に基づき出力a,b,cが得られる。選択信号C
0,C1およびC2は、出力されるべき色信号に対応し、
例えばY,M,C,Bkの順に(C2,C1,C0)=
(0,0,0),(0,0,1),(0,1,0),
(1,0,0)、更にモノクロ信号として(0,1,
1)とすることにより所望の色補正された色信号を得
る。いま(C0,C1,C2)=(0,0,0)、かつM
AREA=“1”とすると、セレクタ123dの出力
(a,b,c)には、レジスタ87d,88d,89d
の内容、従って(aY1,−bY1,−CC1)が出力され
る。一方、入力信号Yi,Mi,CiよりMin(Y
i,Mi,Ci)=kとして算出される黒成分信号37
4dは137dにてY=ax−b(a,bは定数)なる
一次変換をうけ、減算器124d,125d,126d
のB入力に入力される。各減算器124d〜126dで
は、下色除去としてY=Yi−(ak−b),M=Mi
−(ak−b),C=Ci−(ak−b)が算出され、
信号線377d,378d,379dを介して、マスキ
ング演算のための乗算器127d,128d,129d
に入力される。
【0084】乗算器127d,128d,129dに
は、それぞれA入力には(aY1,−bY1,−CC1)、B
入力には上述した〔Yi−(ak−b),Mi−8ak
−b),Ci−(ak−b)〕=〔Yi,Mi,Ci〕
が入力されているので同図から明らかなように、出力D
OUTにはC2=0の条件(YorMorC)でYOUT=Y
i×(aY1)+Mi×(−bY1)+Ci×(−CC1)が
得られ、マスキング色補正、下色除去の処理が施された
イエロー画像データが得られる。同様にして、 MOUT=Yi×(−aY2)+Mi×(−bM2)+Ci×(−CC2) COUT=Yi×(−aY3)+Mi×(−bM3)+Ci×(−CC3) がDOUTに出力される。色選択は、出力すべきカラープ
リンターへの出力順に従って(C0,C1,C2)により
図14の表に従ってCPU22により制御される。レジ
スタ105d〜107d,108d〜110dは、モノ
クロ画像形成用のレジスタで、前述したマスキング色補
正と同様の原理により、MONO=k1Yi+l1Mi+
1Ciにより各色に重み付け加算により得ている。
【0085】またBk出力時はセレクタ131dの切り
換え信号として入力されるC2(368)により、C2
1、従って、一次変換器133dで、Y=cx−dなる
一次変換を受けてセレクター131dより出力される。
また、BkMJ110は後述する文字画像領域分離回路
Iの出力に基づき、黒い文字の輪郭部に出力する黒成分
信号である。色切換信号C0′,C1′,C2′366〜
368は、CPUバス22に接続された出力ポート51
0より設定され、MAREA364は領域信号発生回路
364より出力される。ゲート回路150d〜153d
は、後述する2値メモリ回路(ビットマップメモリ)L
537より読み出された非矩形の領域信号DHi122
によりDHi=“1”の時、信号C0′,C1′,C2
=“1,1,0”となって、自動的にmonoの画像の
ためのデータが出力されるように制御する回路である。
【0086】〈文字画像領域分離回路〉次に文字画像領
域分離回路Iは、読み込まれた画像データを用い、その
画像データが文字であるか、画像であるか、また有彩色
であるか無彩色であるかを判定する回路である。その処
理の流れについて図16、図17を用いて説明する。
【0087】色変換Bより文字画像領域分離回路Iに入
力されるレッド(R)103,グリーン(G)104,
ブルー(B)105は、最小植検出回路MIN(R,G,
B)101Iおよび最大値検出回路Max(R,G,
B)102Iに入力される。それぞれのブロックでは、
入力するR,G,Bの3種類の輝度信号から最大値、最
小値が選択される。選択されたそれぞれの信号につい
て、減算回路104Iでその差分を求める。差分が大、
すなわち入力されるR,G,Bが均一でない場合、白黒
を示す無彩色に近い信号でなく何らかの色にかたよった
有彩色であることを示す。当然この値が小さければ、
R,G,Bの信号がほぼ同程度のレベルであることであ
り、何らかの色にかたよった信号でない無彩色信号であ
ることがわかる。この差分信号はグレイ信号GR125
としディレイ回路Qに出力される。また、この差分をC
PU20によりレジスター111Iに任意にセットされ
た閾値とコンパレータ112Iで比較し、比較結果をグ
レイ判定信号GRBi126としディレイ回路Qに出力
する。これらのGR125,GRBi126の信号は、
ディレイ回路Qで他の信号との位相を合わせた後、後述
する文字画像補正回路Eへ入力され処理判定信号として
用いられる。
【0088】一方、MIN(R,G,B)101Iで求め
られた最小値信号は、エッジ強調回路103Iにも入力
される。エッジ強調回路103Iでは、主走査方向の前
後画素データを用い以下の演算を行うことによりエッジ
強調が行われる。
【0089】
【外8】 OUT:エッジ強調後の画像データ Di:i番目の画素データ
【0090】なお、エッジ強調は必ずしも上の方法に限
らず他の公知の技術を用いてもよい。即ち、副走査方向
に2ラインあるいは5ライン分の遅延を行うラインメモ
リを設け、3×3あるいは5×5の画素ブロックのデー
タを用い、通常のエッジ強調フィルターをかけることも
できる。この場合には、主走査方向のみでなく、副走査
方向に対してもエッジ強調がかけられることになり、エ
ッジ強調の効果が大きくなる。このようなエッジ強調を
行うことにより、以下に説明する黒文字検出の精度が向
上するという、優れた効果を生じる。
【0091】主走査方向に対しエッジ強調された画像信
号は、次に5×5画素および3×3画素のウィンドウ内
の平均値算出が、5×5平均回路109I、3×3平均
回路110Iで行われる。ラインメモリ105I〜10
8Iは、平均値処理を行うための副走査方向の遅延用メ
モリである。5×5平均回路109Iで算出された5×
5計25画素の平均値は次にCPUBUS22に接続さ
れたオフセット部に独立にセットされたオフセット値と
加算器115I、120I、125Iで加算される。加
算された5×5平均値はリミッタ1(113I),リミ
ッタ2(118I),リミッタ3(123I)に入力さ
れる。各リミッタは、CPUBUS22で接続されてお
り、それぞれ独立にリミッタ値がセット出来る様構成さ
れており、5×5平均値が設定リミッタ値より大きい場
合、出力はリミッタ値でクリップされる。各リミッタか
らの出力信号は、それぞれコンパレータ1 116I、
コンパレータ2 121I、コンパレータ3 126I
に入力される。先ず、コンパレータI 116Iでは、
リミッタ1 113Iの出力信号と3×3平均110I
からの出力とで比較される。比較されたコンパレータ1
116Iの出力は、後述する網点領域判別回路122
Iからの出力信号と位相を合わすべくディレイ回路11
7Iに入力される。この2値化された信号は、所定の濃
度以上でのMTFによるつぶれやとびを防止するために
5×5と3×3画素ブロックの平均値での2値化を行っ
ており、また網点画像の網点を2値化時に検出しないよ
う、網点画像の高周波成分をカットするため、3×3の
ローパスフィルターを介している。
【0092】次にコンパレータ2(121I)の出力信
号は、後段にある網点領域判別回路122Iで網点領域
が判別できるよう、画像の高周波成分を検出すべくスル
ー画像データとの2値化が行われている。網点領域判別
回路122Iでは、網点画像がドットの集まりで構成さ
れているため、エッジの方向からドットであることを確
認し、その周辺のドットの個数をカウントすることによ
り検出している。具体的には以下の様に判別される。
【0093】〈網点判定〉図17を用い網点領域判別回
路122Iについて説明する。文字画像領域分離回路
(図16)のコンパレータ2(121I)で2値化され
た信号101Jは、図17に示す1ライン遅延(fif
oメモリ)102J,103Jにて、それぞれ1ライン
づつの遅延が行われ、2値化された信号101J、及び
fifoメモリ102J、103jにより遅延された値
がエッジ検出回路104Jに入る。エッジ検出回路10
4Jでは、注目画素に対し、上下、左右、ななめ2方向
の計4方向について、それぞれ独立にエッジの方向を検
出している。エッジ検出回路でエッジの方向を4bit
に量子化した後、ドット検出回路109J、及び1ライ
ン遅延(fifoメモリ)105Jに入る。1ライン遅
延(fifoメモリ)105J,106J,107J,
108Jでそれぞれ1ライン遅延された4bitのエッ
ジ信号は、ドット検出回路109Jに入る。ドット検出
回路109Jでは、周辺のエッジ信号を見ることによ
り、注目画素がドットであるか否かの判定を行ってい
る。例えば図17のドット検出回路109Jの斜線部に
示す様に、注目画素を含む前2lineの計7画素
【0094】
【外9】 画素に
【0095】
【外10】 (注目画素方向に濃度勾配がある)方向のエッジが少な
くとも1画素あり、かつ注目画素を含む後2lineの
計7画素
【0096】
【外11】
【0097】
【外12】 (注目画素方向に濃度勾配がある)方向のエッジが少な
くとも1画素あり、かつ同様に左右に
【0098】
【外13】 方向のエッジがある場合それをドットと判定する。
【0099】
【外14】 の場合も当然同様にドットと判定する。次に1ライン遅
延110J,111Jで同様にドット判定結果を遅らせ
た後、太らせ回路112Jで太らせる。太らせ回路11
2Jでは、3line×4画素の計12画素中に1つで
もドットと判定された画素が存在する時、注目画素の判
定結果にかかららず、注目画素をドット判定とする様構
成されている。太らされたドット判定結果は、1ライン
遅延113J,114Jでそれぞれ1ライン遅延され
る。太らせ回路112Jからの出力と1ライン遅延11
3J、114Jで計2line遅延された信号が次に多
数決回路115Jに入力される。多数決回路115Jで
は、注目画素の存在するラインの前後ラインに対し、4
画素おきに1画素づつサンプリングする。これを注目画
素に対し、左右60画素づつの幅、すなわち15画素づ
つ2lineで左右それぞれ30画素サンプルし、ドッ
トと判定された画素数を計算している。この値が予め設
定されている値に対し、大ならば、その注目画素は網点
であると判定する。
【0100】ここで、本実施例の複写装置においては、
変倍方法として、副走査方向(紙送り方向)に対して
は、リーダー部での画像読み取り部の移動速度を倍率に
応じ変えている。この場合、正確な網点判定を行うた
め、拡大時に関し、所定倍率まで前述1ライン遅延10
2J,103J,105J,106J,107J,10
8J,110J,111J,113J,114Jのfi
foメモリ制御を2ラインのうち1ライン書き込みを行
い、1ラインは書き込みを行なわないという動作として
いる。
【0101】このように、fifoメモリの書き込みを
制御することにより、変倍時にも等倍イメージで、網点
の判定をすることができる。これにより変倍時の判定精
度が向上する。なお、上述のエッジ検出のためのフィル
ターの種類や、ドット検出回路のマトリックスの大き
さ、太らせ回路や、多数決回路のとり方は、上述の例に
限るものではなく、また変倍時の副走査方向の間引き
も、3lineに1回とするなど種々の変形が可能であ
る。
【0102】次に、図18を用いて、この拡大時のサン
プリングについて説明する。にオリジナル画像を示
す。通常、等倍で画像を読み取る際、図に示す点線の
中でオリジナル画像を読み取る。この画像は、先に述べ
たfifoメモリに1ライン毎に連続して書き込みが行
なわれる。すなわち図に示す様に、fifoメモリへ
の書き込みが省略される事なく全て書き込まれる。次に
拡大時、ここでは説明を簡単に行なう為、200%の拡
大時について説明する。先に述べた様に拡大時は読み取
り部の移動速度を遅くしている。この為、200%拡大
時に於ては、移動速度が半分となり、図に示す1ライ
ン巾の半分の巾で1ラインの画像とし読み取る。図に
読み取られた画像をオリジナルと対応させるために示
す。
【0103】図に示す様に読み取られた画像データ
は、等倍時と同様に先述のfifoメモリへの書き込み
が行なわれる。この時、1ラインごとに間引きながら、
fifoメモリへの書き込みが行なわれており、その様
子を図に示す。
【0104】なお本実施例では、200%拡大の場合に
ついて説明したので、2ラインに1回の書き込みとした
が、この書き込み方法は、変倍の倍率に応じて変更でき
る。
【0105】このようにして網点領域判別回路122I
で判別した結果と前記ディレイ回路117からの信号と
を用いてORゲート129Iにおいて論理和をとる。そ
して誤判定除去回路130Iで誤判定を除去した後AN
Dゲート132Iに出力する。ORゲート129Iから
は、中間調領域又は網点領域と判定された判定信号が出
力される。誤判定除去回路130Iでは、文字等は細く
写真等の画像は広い面積が存在する特性を生かし2値化
された信号に対し、まず、画像域を細らせ、孤立して存
在する画像域を除去する。具体的には、中心画素xij
に対し、周辺1mm角のエリア内に1画素でも写真等の
画像以外の画素が存在する時、中心画素は画像外域と判
定する。即ち、エリア内の2値信号のANDをとり、す
べてが1の場合(画像域の場合)のみ中心画像xij=
1とする。このように孤立点の画像域を除去した後、細
った画像域を元にもどすべく太らせ処理が行なわれる。
即ち、周辺2mm角のエリアに少なくとも1画素の写真
等の画像域が存在するとき、中心画素xijは画像域と
判定する。この太らせ処理は、細らせ処理後の2値信号
に対し、エリア内のORをとり、少なくとも1画素が1
の場合(画像域の場合)に中心画素xij=1とする。
【0106】そして、誤判定除去回路130Iからは、
上記太らせ処理後の2値信号の反転信号が出力される。
この反転信号が中間調と網点のマスク信号である。
【0107】同様に網点判別回路122Iの出力は直接
誤判定除去回路131Iに入力され細らせ処理、太らせ
処理が行なわれる。
【0108】なお、ここで細らせ処理のマスクサイズ
は、太らせ処理のマスクサイズと同じか、もしくは太ら
せ処理の方を大とすることにより、太らせた時の判定結
果がクロスするようになっている。具体的には、誤判定
除去回路130I,131I共に17×17画素のマス
クで細らせた後、さらに5×5のマスクで細らせ、次に
34×34画素のマスクで太らせ処理が行なわれてい
る。誤判定除去回路131Iからの出力信号SCRN信
号127は、後述する文字画像補正回路Eで網点判定部
のみスムージング処理を行ない、読み取り画像のモアレ
を防止するための判定信号である。
【0109】次にコンパレータ3 126Iからの出力
信号は後段で文字シャープに処理すべく入力画像信号の
輪郭を抽出している。抽出方法としては、2値化された
コンパレータ3 126Iの出力に対し5×5のブロッ
クでの細らせ処理、および太らせ処理を行い太らせた信
号と細らせた信号の差分域を輪郭とする。このような方
法により抽出した輪郭信号は、誤判定除去回路130I
から出力されるマスク信号との位相を合わせるべくディ
レイ回路128Iを介して後、ANDゲート132Iで
輪郭信号はマスク信号で画像と判定した部分での輪郭信
号をマスクし、本来の文字部における輪郭信号のみを出
力する。ANDゲート132Iからの出力は次に輪郭再
生成部133Iに出力される。
【0110】なお、上述のように5×5と3×3のウィ
ンドウ内の平均値をとるのは、中間調を検出するためで
あるが、そのマトリックスサイズやウィンドウのとり方
は、上述の場合に限らず、注目画素を含む2種類の領域
の平均値をとればよい。
【0111】また、誤判定除去回路130I,131I
の細らせ処理、太らせ処理のマトリックスサイズも同様
に任意に設定できる。
【0112】以上のように、本実施例の輪郭信号抽出の
アルゴリズムによれば、単にワク信号を抽出するのみで
なく、中間調、アミ点信号に基づくマスク信号とのAN
Dをとっているので、文字・画像域の分離を精度良く行
うことができる。
【0113】また、中間調領域、網点領域、文字領域の
それぞれの検出に用いる5×5画素ブロック平均値に、
それぞれの領域に応じて適切なオフセットをCPU20
により設定出来るので各領域の検出が正確にできるよう
になる。
【0114】更に本実施例によれば、網点判別回路の出
力と、網点又は中間調領域を示す2値信号に対し、誤判
定を除去するべく細らせ処理、太らせ処理をおこなうの
で、かかる領域信号から、誤判定部分を除去し、精度の
良い画像域分離を行うことができる。
【0115】また、文字画像領域分離において用いる信
号をMin(R,G,B)信号としているので、例えば
輝度信号Yを用いる場合に比べてR,G,Bの3色情報
を有効に用いることができ、特に黄色味がかった画像に
おける文字・画像分離も精度良く行うことができる。
【0116】また、Min(R,G,B)信号に対し、
エッジ強調を行った後に、文字・画像域の分離を行うの
で文字部を検出しやすくなり、誤判定を防止しやすくな
る。
【0117】〈輪郭再生成部〉輪郭再生成部133Iは
文字輪郭部と判定されなかった画素を周辺の画素の情報
をもとにして文字輪郭部とする処理を行い、その結果M
jAr124を文字画像補正回路Eに送り後述の処理を
行う。
【0118】具体的には図19に示すごとく太文字(同
図(a))に関しては文字判定部として同図(b)の点
線部が文字と判定され後述する処理が施されるが、細文
字(同図(c))に関しては文字部が同図(d)の点線
部に示すようになり文字部分に斜線のようなすき間が生
じるため後述する処理を施すと誤判定により見苦しくな
ることがある。これを防ぐため文字と判定されなかった
所に関し周囲の情報に基づき文字部とする輪郭再生成処
理を行う。具体的には斜線部を文字部にすることにより
文字部は同図(e)点線部に示すようになり、検出が困
難な、検出しにくい色の文字や細かい文字に関しても誤
判定を減少させることができ画質向上につながる。
【0119】図20(a)〜(h)は周囲の情報をどの
ように用いて注目画素を文字部に再生成するかを示した
図である。(a)〜(d)は3×3画素ブロックで注目
画素を中心に縦・横・斜めの両方が文字部(S1,S2
もに“1”)の時注目画素の情報にかかわらず注目画素
を文字部とするものである。一方(e)〜(h)は5×
5画素ブロックで注目画素を中心に1画素おいて縦・横
・斜めの両方が文字部(S1,S2とも“1”)注目画素
の情報に関わらず注目画素を文字部とするものである。
このように2段がまえ(複数種類のブロック)の構造を
もつことにより幅広いエラーに対応可能になっている。
この画素ブロックの大きさや数、フィルターの種類は例
えば7×7画素ブロックにするなど様々な変形が可能で
ある。
【0120】図23,図24は図20(a)〜(h)の
処理を実現するための回路である。図23,図24の回
路はラインメモリ164i〜167i、注目画素の周囲
の情報を得るためのDF/F104i〜126i、図2
0(a)〜(h)を実現するためのANDゲート146
i〜153iおよびORゲート154iより構成され
る。
【0121】4個のラインメモリと23個のDF/Fよ
り図20(a)〜(h)のS1,S2の情報が取り出され
る。さらに146i〜153iが(a)〜(h)のそれ
ぞれの処理に対応しているレジスタ155i〜162i
によりそれぞれ独立にイネーブル、ディスイネーブルを
制御できる。なお、レジスタの信号はCPU20により
制御される。
【0122】AND回路146i〜153iと図20
(a)〜(h)の対応関係は以下の通りである。
【0123】
【外15】
【0124】図25は、ラインメモリ164i〜167
iのWE(EN1)とRE(EN2)のタイミングチャ
ートである。これは等倍時はEN1とEN2は同じタイ
ミングででるか、拡大時(例えば200%〜300%)
はWEを間引き2ラインに1回書き込むようにする。こ
こで間引きの量は任意に定めることができる。これによ
り図20(a)〜(h)のサイズが拡がる。これは拡大
時ここに入ってくる情報は副走査方向にのみ拡大された
イメージで来るので(a)〜(h)のサイズを拡げてや
ることにより拡大時も等倍イメージで処理を行うために
行っている。
【0125】これを具体的に説明したのが図21(a)
〜図22(b)である。図21(a)は等倍時の3×3
画素ブロックの輪郭再生成のフィルタの形状を示す図
で、A=B=lorC=D=lorE=F=1の時、注
目画素を強制的に1、つまり文字輪郭とする。
【0126】一方、同図(b)は200%の輪郭再生成
のフィルタの形状を示す図で等倍時の3×3画素ブロッ
クにあたる。このブロックの生成のされ方は前述の通り
である。A〜FがそれぞれA′〜F′に対応している。
即ち、副走査方向に1ラインおきにA′〜F′をとるこ
とにより変倍時においても等倍時と同じ条件で文字画像
領域の分離を行うことができる。
【0127】これを実際に適用したのが図21(c)〜
図22(b)で図22(a)が等倍時、(b)が200
%時の輪郭再生部の入力だとする。図22(a)に図2
1(a)を用いるとE=F=1よりが1になり、図2
1(c)の様な輪郭が得られる。一方、図22(b)に
図21(b)を用いると、E′=F′=1より′,
″が1になり、図21(a)の様な輪郭が得られる。
以上、拡大時に間引きのデータを用いて輪郭再生成のブ
ロックを形成して再生成処理を行うことで200%の拡
大時も等倍時と同じ検出力をもった輪郭再生成を行うこ
とができる。
【0128】なお、本例においては200%拡大を説明
したが、変倍率を変えた場合にも同様の処理が可能であ
る。
【0129】〈文字画像補正回路〉文字画像補正回路E
は前述の文字画像領域分離回路Iで生成された判定信号
に基づいて黒文字、色文字、網点画像、中間調画像につ
いてそれぞれ以下の処理を施す。
【0130】〔処理1〕黒文字に関する処理 〔1−1〕ビデオとしてスミ抽出で求められた信号Bk
Mj112を用いる 〔1−2〕Y,M,Cデータは多値の無彩色度信号GR
125もしくは設定値に従って減算を行う。一方、Bk
データは多値の無彩色度信号GR125もしくは設定値
に従って加算を行う 〔1−3〕エッジ強調を行う 〔1−4〕なお黒文字は高解像度400線(400dp
i)にてプリントアウトする 〔1−5〕後述の色残り除去処理を行う。
【0131】〔処理2〕色文字に関する処理 〔2−1〕エッジ強調を行う 〔2−2〕なお色文字は高解像度400線(400dp
i)にてプリントアウトする。
【0132】〔処理3〕網点画像に関する処理 〔3−1〕モアレ対策のためスムージング(本実施例で
は主走査方向に2画素)を行う。
【0133】〔処理4〕中間調画像に関する処理 〔4−1〕スムージング(主走査方向に2画素ずつ)ま
たはスルーの選択を可能とする。
【0134】次に上記処理を行う回路について説明す
る。
【0135】図26は文字画像補正部Eのブロック図で
ある。
【0136】図26の回路は、ビデオ入力信号111ま
たはBkMj112を選択するセレクタ6e、そのセレ
クタを制御する信号を生成するANDゲート6e′、後
述する色残り除去処理を行うブロック16e、同処理の
イネーブル信号を生成するANDゲート16e′、GR
信号125とI/Oポートの設定値10eの乗算を行う
乗算器9e′、乗算結果10eまたはI/Oポートの設
定値7eをI/Oポート3の出力12eに応じて選択す
るセレクタ11e、セレクタ6eの出力13eと11e
の出力14eの乗算を行う乗算器15e、乗算結果18
eとI/Oポート4の出力9eとの排他的論理和をとる
XORゲート20e、ANDゲート22e、加減算器2
4e、1ラインデータを遅延させるラインメモリ26
e,28e,エッジ強調ブロック30e、スムージング
ブロック31e、スルーデータまたはスムージングデー
タを選択するセレクタ33e、同セレクタの制御信号S
CRN127の同期あわせのためのディレイ回路32
e、エッジ強調の結果またはスムージングの結果を選択
するセレクタ42e、同セレクタの制御信号MjAr1
24の同期あわせのためのディレイ回路36eおよびデ
ィレイ回路36eの出力37eとI/Oポート8の出力
の論理和をとるORゲート39e、ANDゲート41
e、文字判定部に対して高解像度400線(dpi)信
号(“L”出力)をするためのインバータ回路44e、
AND回路46e、OR回路48eおよびビデオ出力1
13とLCHG49eの同期合わせのためのディレイ回
路43eより構成される。また文字画像補正部EはI/
Oポート1eを介してCPUバス22と接続されてい
る。
【0137】以下〔1〕黒文字部のエッジの周囲に残る
色信号を除去する色残り除去処理と黒文字部判定部の
Y,M,Cデータに対してある割合で減算し、Bkデー
タに対してはある割合で加算を行う部分、〔2〕文字部
に対してエッジ強調、網判定部にスムージング、その他
の階調画像はスルーデータを選択する部分、〔3〕文字
部に対してはLCHG信号を“L”にする(高解像度4
00dpiでプリントする)部分の3つに分けそれぞれ
について説明する。
【0138】〔1〕色残り除去処理及び加減算処理 ここでは無彩色であるという信号GRBi126と文字
部であるという信号MjAR124の両方がアクティブ
である所、つまり黒文字のエッジ部とのその周辺部に対
する処理であって、黒文字のエッジ部からはみ出してい
るY,M,C成分の除去と、エッジ部のスミ入れを行っ
ている。
【0139】次に具体的な動作説明を行う。
【0140】この処理は文字部判定を受け(MjAR1
24=“1”)、黒文字であり(GRBi126=
“1”)かつ、印字モードがカラーモードである(DH
i122=“0”)場合にのみ行われる。したがって、
ND(白黒)モード(DHi=“1”)の時や色文字
(GRBi=“0”)の時には行われないようになって
いる。
【0141】記録色のY,M,Cいずれかについての原
稿スキャン時は図21のセレクタ6eにてビデオ入力1
11が選択(I/O−6(5e)に“0”セット)され
る。15e,20e,22e,17eではビデオデータ
8eから減算すべきデータが生成される。
【0142】例えばI/O−3 12eにて“0”がセ
ットされているとすると、セレクタ6eの出力データ1
3eとI/O−17eにセットされセレクタ11eで選
択された値との乗算が乗算器15eで行われる。ここで
13eに対し0〜1倍のデータ18eが生成される。レ
ジスタ9e,25eに1を立てることにより、18eの
2の補数データが17e,20e,22eによって生成
される。最後に加減算器24eにて8eと23eの加算
23eは2つの補数なので実際は17e−8eの減算が
行われ25′eより出力される。
【0143】I/O−3 12eにて“1”がセットさ
れた時はセレクタ11eにてBデータがセレクトされ
る。
【0144】この時は文字画像領域分離回路Iで生成さ
れる多値の無彩色信号GR125(無彩色に近ければ大
きな値をとる信号)にI/O−2 10eでセットされ
た値を9eにて乗算したものを13eの乗数として用い
る。このモードを用いる時はY,M,Cの色毎に独立に
係数をかえられかつ無彩色度に応じて減算量をかえられ
る。
【0145】記録色Bkスキャン時は、セレクタ6eに
てBkMj112が選択(I/O−6 5eに“1”セ
ット)される。15e,20e,22e,17eではビ
デオ17eに加算するデータが生成される。上記Y,
M,C時と異なる点はI/O−4,9eに“0”をセッ
トすることでこれにより23e=8e,Ci=0とな
り、17e+8eが25eより出力される。係数14e
の生成の仕方はY,M,C時と同様である。また、I/
O−3 12eに“1”がセットされたモードの時は、
係数が無彩色度に応じてかわる。具体的には無彩色度が
大きい時加算量が大きく、小さい時は小さくなる。
【0146】この処理を図にしたのが図27である黒文
字Nの斜線部を拡大したものが(a),(c)である。
Y,M,Cのいずれかのビデオデータに対しては文字信
号部が“1”である所はビデオからの減算が(同図
(b))、Bkのビデオデータに対しては文字信号部が
“1”である所はビデオデータに対して加算が(同図
(d))行われる。この図では13e=18eつまり文
字部のY,M,Cデータは0、Bkデータはビデオデー
タの2倍の場合の例である。
【0147】この処理により黒文字の輪郭部はほぼ黒単
色で打たれるが、輪郭信号の外にあるY,M,Cデータ
図27(b)に示した*印の部分は色残りとして文字の
回りに残ってしまい見苦しい。
【0148】その色残りをとるものが色除り除去処理で
ある。この処理は文字部の領域を広げた範囲にはいって
おり、かつ、ビデオデータ13eがCPU20がセット
するコンパレート値より小さい所、つまり文字部の外側
で色残りがある可能性を持っている画素について前後3
画素または5画素の最小値をとるようにする処理であ
る。
【0149】次に回路を用いて説明を補足する。
【0150】図28は文字部領域を拡げるようにする働
きをする文字領域拡大回路でDF/F 65e〜68e
およびANDゲート69e,71e,73e,75e、
ORゲート77eより構成される。
【0151】I/Oポート70e,72e,74e,7
6eに全て“1”を立てた時はMjAr124が“1”
であるものに対し、主走査方向に前後2画素拡げた信号
が、I/Oポート70e,75e“0”、71e,73
e“1”の時は主走査方向に前後1画素拡げた信号がS
ig2 18eから出力される。この切換信号は図26
のアンドゲート16′eに入力される。
【0152】次に、色残り除去処理回路16eについて
説明する。
【0153】図29は、色残り除去処理の回路図であ
る。
【0154】図29において、57eは入力信号13e
に対し、注目画素とその前後1画素の計3画素の最小値
を選択する3画素minセレクト回路、58eは入力信
号13eに対し、注目画素とその前後2画素の計5画素
の最大値を選択する。5画素minセレクト回路、55
eは入力信号13eとI/O−18(54e)の大小を
比較するコンパレータで54eの方が大きい場合に、1
を出力する。61e,62eはセレクタ、53e,5
3′eはORゲート、63eはNANDゲートである。
【0155】上記構成において、セレクタ60eはCP
Uバス22からのI/O−19の値に基づいて、3画素
minか、5画素minかを選択する。5画素minの
方が色残り除去の効果が大きくなる。これはオペレータ
のマニュアル設定またはCPUの自動設定によりセレク
トできる。なお、何画素のminをとるかは任意に設定
することができる。
【0156】セレクタ62eは、NANDゲート63e
の出力が“0”の時、すなわちコンパレータ55eによ
りビデオデータ13eがレジスタ値54eより小さいと
され、かつ文字部の信号を拡げた範囲にはいっており1
7′eが1の場合にはA側が、そうでない場合にはB側
が選択される。(但し、このときレジスタ52e,64
eは“1”、レジスタ52′eは“0”)
【0157】B側が選択されたときは、スルーデータが
8eとして出力される。
【0158】EXCON50eは、例えば輝度信号を2
値化した信号が入力した時コンパレータ55eの代わり
で用いることができる。
【0159】上述のような色残り除去処理を行うことに
より、文字周辺の色にごりを除去し、より鮮明な画像を
得ることができる。
【0160】上記2つの処理を施した所を図に示したの
が図25である。図30(a)は黒文字Nで、図30
(b)は斜線部の濃度データであるY,M,Cデータに
おいて文字と判定された領域、すなわち文字判定部(*
2,*3,*6,*7)は減算処理により0に、*1,
*4は色残り除去処理により*1←*0,*4←*5と
なり、その結果0になり、図30(c)が求められる。
【0161】一方、図31(a)のようなBとデータに
ついては、文字判定部(*8,*9,*10,*11)
に加算処理のみが施され、図31(b)に示すような黒
色の輪郭の整った出力となる。
【0162】なお色文字については、図31(c)に示
すように変更は加えられない。
【0163】〔2〕エッジ強調orスムージング処理 ここでは、文字判定部に対してはエッジ強調、網点部に
対してはスムージング、その他はスルーを出力する処理
が行われる。
【0164】文字部→MjAR124が“1”であるの
で、25e,27e,29eの3ラインの信号より生成
される3×3のエッジ強調30eの出力がセレクタ42
eにてセレクトされ、43eより出力される。なお、こ
こでエッジ強調は図36(a)に示すようなマトリック
スと計算式から求められるものである。
【0165】網点部→SCRN35eが“1”、MjA
R21eが“0”であるので27eに対してスムージン
グ31eがかけられたものが、セレクタ33e,42e
にて出力される。なお、ここでスムージングは図36
(b)に示すごとく、注目画素がVNの時(VN
N+1)/2をVNのデータとする処理、つまり主走査2
画素のスムージングである。これにより網点部に生じる
可能性のあるモアレを防いでいる。
【0166】その他→その他の部分とは文字部(文字輪
郭)でも網点部でもないところ、具体的には中間調の部
分に対する処理である。この時MjAR124およびS
CRN35eともに“0”なので、27eのデータがそ
のままビデオ出力43eより出力される。
【0167】文字が色文字の時は、文字判定部であって
も、上記2つの処理は施されない。
【0168】実施例では主走査方向のみに色残り除去を
施した例を示したが、主走査、副走査ともに色残り除去
処理を施してもよい。
【0169】なお、エッジ強調のフィルタの種類は上述
の場合に限らない。
【0170】また、スムージングも主走査、副走査両方
にわたって行ってもよい。
【0171】〔3〕文字部高解像度400線(dpi)
出力処理 ビデオ出力113に同期して48eからLCHG140
が出力される。具体的にはMjAR124の反転信号が
43eに同期して出力される。文字部の時はLCHG
(200/400切替信号)=0、その他の部分はLC
HG=“1”となる。
【0172】これにより文字部判定部、具体的には文字
の輪郭部は高解像度400線(dpi)にて、その他は
高階調200線にてレーザービームプリンタにて打たれ
る。
【0173】ここで本実施例の文字画像分離処理の条件
を変更するための操作部1000にある液晶タッチパネ
ル1109のソフトキー画面を図32に示す。
【0174】本実施例では5種類の条件をソフトキーで
選択できる構成になっている。ソフトキーのポジション
を左から弱、−2,−1,標準、強として構成してい
る。それぞれについては以下説明を加える。
【0175】〔弱〕弱のポジションは、線画等の判別不
可能な原稿を複写する際、必ず発生する誤判定を回避す
るためのものであり、前記輪郭信号が発生しない様、図
16 123Iのリミッター値を適切な値に設定する。
【0176】図33(a)に示す様に標準では、リミッ
ターレベルは原稿の明るい部分(本実施例ではリミッタ
ー値=158)にある。このリミッター値以上の値は、
図33(b)に示す様にリミッター値にクリップされる
様な構成となっている。このリミッターレベルをポジシ
ョンが〔弱〕の場合、図33(c)に示す様に0とする
事により、すべて0にクリップされる図33(d)。そ
のため、図16のコンパレータ3(126I)で2値化
された出力は全て1(又は0)となり、輪郭が抽出され
ず、読み取られた画像信号に対し上述のような黒文字処
理が行われない。この様にして〔弱〕のポジションでは
輪郭信号の発生を防ぐ事により、像域の分離された部分
での処理を行わないようにしている。
【0177】〔−2〕〔−1〕 −2,−1のポジションでは文字と画像が混在した原稿
における誤判定を目立たなくさせるものである。標準の
原稿複写時に分離された文字部の黒文字は文字の輪郭部
は黒単色で、かつその部分が高解像度で像形成される
様、階調解像切換え信号LCHGの制御が行われてい
る。そこで“−2,−1”では階調解像信号の制御を全
て画像部と同じ制御とし、かつ黒い文字に対して黒単色
とせずにY,M,Cの比率を“−1”,“−2”と数が
小さくなるにつれて増す様にしている。これにより判別
結果による処理画像の画像差がわからなくなる様制御し
ている。
【0178】図34(a)〜(e)を用い説明する。
(a)図は読み取り画像データであり、値が大きくなる
と濃く、小さくなると薄くなる。本実施例における像域
分離では、(a)図に示す様に輪郭部2画素について処
理を行っており、タッチパネル上αに表示されたソフト
レバーが〔標準〕及び〔強〕の場合はY,M,Cに関し
ては(b)図に示す様に黒い文字及び線に関しては、輪
郭部2画素にY,M,Cのトナーがプリントされない
様、また、Bkの時は黒い線、あるいは文字がよりシャ
ープに見える様(c)図に示す様に輪郭部の比率を増大
させている。〔−1〕,〔−2〕のモードは(d)図に
示す様に、Y,M,Cに関しては輪郭部に多少トナーが
のる様に、またBkに関しては(e)図に示す様にBk
の比率を少なくしている。
【0179】〔標準〕“標準”については前記の様な処
理が行われている。
【0180】〔強〕“強”では文字に関し誤判定を生じ
ない様、また、細い文字、淡い文字等も黒単色になる様
なパラメータがセットされる。詳しくは前記輪郭信号の
リミッター3(図16の123I)の値を大きくする事
によりハイライト部での輪郭信号が抽出できる様にな
る。
【0181】このように像域分離の条件及びその分離に
基づく処理を読み取る画像に応じて変える事により誤判
定を回避又は目だたなくさせる事ができる。
【0182】また、リミッタ値の変更はCPU20によ
り簡単にできるので、回路構成を複雑化させることもな
い。
【0183】なお、上記、黒文字処理の強さは5段階に
設定する場合に限らない。特に他段階に設定することに
より原稿画像にマッチングした処理を選択できるように
なる。
【0184】〈モード選択との関係〉次に4色カラーモ
ード、3色カラーモード、単色モードなど、出力色モー
ド選択に応じた処理について説明する。
【0185】デジタルカラー複写機において、原稿色と
異なる色で複写する機能、例えばフルカラーの原稿をモ
ノカラーで複写する機能がある。また、一般的に前記像
域分離された部分においては、文字をはっきり見せると
いう要求から色のバランスを変化させるといった処理が
行われる。その為、像域を分離した後、入力画像に対し
上述の処理を行った場合、出力画像に著しい劣化を生ず
る。
【0186】そこで本実施例においては、出力色モード
の違いによる画像の劣化を生じない画像処理装置を提供
するため、前記像域判定手段又は判定に伴う処理手段の
条件を出力色モードに応じて変えている。
【0187】即ち、前記マスキング部で説明したモノク
ロ信号を選択した時、又はY,M,Cのトナーのみで画
像を形成する3色モードを選択した時は、本像域分離処
理による入力画像処理は行わないようにする。
【0188】具体的には以下の通りの処理が行われる。
【0189】上述の図33の(a)図に示す様にY,
M,C,Bkの4色で記録する4色モードではリミッタ
ーレベルは原稿の明るい部分(本実施例ではリミッター
値=158)にある。このリミッター値以上の値は、図
33(c)に示す様にリミッター値にクリップされる様
な構成となっている。このリミッターレベルをY,M,
Cの3色で記録する3色モードの場合、図33(b)に
示す様に0とする事により、出力信号は全て0にクリッ
プされる。その為、図16のコンパレータ3(126
I)で2値化された出力は全て1(又は0)となり、輪
郭が抽出されず、読み取られた画像信号に対し処理が行
われない。この様にして3色モードでは輪郭信号の発生
を防ぐ事により、像域の分離された部分での処理を行わ
ないようにしている。
【0190】また、単色モードの場合も上述の3色モー
ドの場合と同様の構成により、文字信号を抽出する処理
は行わない。
【0191】このように、本実施例においては入力画像
情報に基づき、入力される画像情報が画像情報である
か、文字情報であるかを判別する判別手段、判別結果に
伴い入力情報を処理する処理手段を有するカラー複写装
置において、通常複写以外の色モードを有し、通常複写
以外の色モードに於いては、前記判別結果に伴う処理を
通常と異ならせている。これにより処理の簡略化、誤判
定の防止を図ることができる。
【0192】〈ランプ光量の制御との関係〉従来のアナ
ログ複写機において行われていた地とばしと同様な処理
は、デジタルカラー複写機にも同様に要求されており、
ランプ光量をかえる事により新聞等の地色をとばす方式
が考えられている。
【0193】しかしながら、光源の光量を変えると原稿
の反射光のレベルも異なり、それに伴い、読み取り画像
信号の明暗の差、あるいは色等により文字、画像の判別
を行う分離方式の場合、誤判定が生じやすくなる。
【0194】そこで本実施例においては、原稿読み取り
光量に応じて、上記文字画像判別条件を変える事によ
り、光量の変化に伴う文字画像判別による誤判定をなく
すようにしている。
【0195】まずランプ光量調整について説明する。図
35にランプ光量調整のフローを示す。原稿の位置サイ
ズ等を検出するプリスキャン時、主走査方向に50ポイ
ント、副走査方向に等間隔に30ラインの計1500ポ
イントのデータを読み込み、原稿のデータ数をカウント
する(S1)。次にそのデータ中の最大値を検出し(S
2)、最大値の85%〜100%以内のデータポイント
数をカウントする(S3)。この時、この最大値が60
H以上であり(S4)、かつ全体の1/4以上のポイン
トが最大値の85%〜100%にある場合(S5)のみ
光量調整を行う(S7)。設定光量としては、前記最大
値がFFHになる様、
【0196】
【外16】
【0197】上記の式により求められた値がランプ光量
設定値としセットされる(S6)。
【0198】一方、データの最大値が60H未満の場
合、又は全体の1/4未満のポイントが最大値の85%
〜100%にある場合にはランプ光量調整は行わない。
【0199】ここで、前記光量調整が行われる場合、図
16のオフセット2(1190)及びオフセット3(1
24I)に通常より大きな値をセットする。これはラン
プの光量を大きくする事により、読み取り原稿濃度のダ
イナミックレンジが狭くなる為、原稿のノイズ成分を検
出してしまい、網検出での誤判定及び輪郭抽出での誤検
出が発生する。そこで、このノイズ成分による誤検出を
防ぐ為、前記オフセット値を光量調整を行う場合のみ大
きな値とする。
【0200】このように本実施例においては、光学走査
により画像を読み取る原稿読み取り手段、読み取る原稿
の濃度に対応して読み取り光源の光量を変える光量調整
手段、読み取られた画像情報が中間調情報か文字情報か
を判別する判別手段、その判別結果に基づき入力情報を
処理する処理手段を有する複写装置において、前記光量
調整に伴い前記判別条件を変えるようにしている。
【0201】なお、本実施例では一定条件の下でランプ
光量制御を行うことにしたが、すべての場合にランプ光
量制御を行ってもよい。
【0202】また、プリスキャン時のサンプリングデー
タは増減が可能である。また、光量調整を行うか否かの
しきい値も変更が可能である。
【0203】また、文字、画像領域の判別の条件は光量
調整に応じて複数段階から選択できるようにしてもよ
い。
【0204】〈文字画像合成回路〉次に、文字画像合成
回路Fについて説明する。図37は、本装置における画
像の2値信号による加工、修飾回路のブロック図であ
る。画像データ入力部より入力される、色画像データ1
38は、3to1セレクタ45fのV入力に入力され
る。3to1セレクタ45fの他の2入力A,Bには、
メモリー43fより読み出されたデータの下位部
(An,Bn)555fのうちAにはAnが、BにはBn
ラッチ44fにおいてVCLK117によってラッチさ
れ、入力される。従って、セレクタ45fの出力Yに
は、セレクト入力X0,X1,J1,J2に基づきV,
A,Bのいずれかが出力される(114)。データXn
は、本実施例ではメモリー内データの上位2bitであ
り、加工、修飾を決めるモード信号となっている。13
9は、領域信号発生回路より出力されるコード信号であ
る図2のCPU20の制御により、VCLK117に同
期して切りかわる様制御され、メモリー43fのアドレ
スとして入力される。すなわち、例えばメモリー43f
の10番地に予め(X10,A10,B10)=(01,
10,B10)を書き込んでおき、図40(B)のごと
く、主走査方向ライン1の走査と同期して、コード信号
139にP点からQ点まで“10”をQ点からR点まで
“0”を与えておくと、P〜Q間ではデータXn
(0,1)が読み出され、同時に(An,Bn)には(A
10,B1 0)というデータがラッチされ出力される。3t
o1セレクタ45fの真理値表を図39に示すごとく、
(X1,X0)=(0,1)は(B)のケースであり、J
1が“1”であれば、A入力をYに、従って、Yには定
数A10を、J1が“0”であればV入力をYに、従って
入力されたカラー画像データをそのまま出力114へ出
力することを意味する。こうして例えば、図40(b)
のようなリンゴのカラー画像に対して(A10)という値
を持つ文字部のいわゆる毛抜き文字合成が実現される。
同様にして(X1,X0)=(1,0)とし、2値入力に
図40(C)のJ1のような信号が入力されると、FI
FO47f〜49f、および回路46f(詳細図38)
により、同図J2のごとき信号が生成され、図39の真
理値表に従えば同図のようにリンゴの画像の中に文字が
わく付きで出力されることになる(輪郭、または袋文
字)。同様に図40(D)では、リンゴの中の矩形領域
が(Bn)という濃度で、更に中の文字が(An)という
濃度で出力される。同図(A)は(X1,X0)=(0,
0)の場合、すなわち、いかなるJ1,J2の変化に対
しても、2値信号によっては、何も行わない制御を有し
ている。
【0205】J2に入力される巾を拡張した信号は、図
38によれば、3×3画素分の拡張であるが、ハード回
路を追加することで、更に大きくすることは容易であ
る。
【0206】ここで、FiFo47fに入力されるFH
i信号121は、図2の100dpi2値メモリLに格
納された非矩形の領域であり、かかるFHi信号121
を用いることにより、上述のような各種の処理が可能と
なる。
【0207】また、図2のI/Oポート501より、プ
リントする出力色(Y,M,C,Bk)に対応づけられ
て出力されるC0,C1(366、367)は、メモリ
43fのアドレスの、下位2bitに入力されており、
従って、Y,M,C,Bkの出力に対応して、“0,
0”、“0,1”、“1,0”、“1,1”と変化する
ので、例えばイエロー(Y)出力時は、0,4,8,1
2,16…番地、マゼンタ(M)は1,5,9,13,
17…番地、シアン(C)は2,6,10,14,18
…番地、クロ(Bk)は3,7,11,15,19…番
地が選択される。従って後述する操作パネル上の操作指
示により、領域と領域内の対応するメモリアドレスを決
定する領域コード信号139と対応するアドレスに、例
えばX1〜X4=“1,1”(A1,A2,A3,A
4)=(α1,α2,α3,α4)、(B1,B2,B
3,B4)=(β1,β2,β3,β4)を書き込んで
おき、例えば図40(D)のようにJ1信号が変化する
と、J1が“Lo”の区間は、(Y,M,C,Bk)=
(α1,α2,α3,α4)で配合決定される色とな
り、J1が“Hi”の時は(Y,M,C,Bk)=(β
1,β2,β3,β4)で配合決定される色となる。す
なわち、メモリ内容で任意に出力色が決定できる。一
方、後述の操作パネル上では、Y,M,C,Bkは各々
(%)パーセントで調整、または設定される。すなわ
ち、各階調8bit有しているので、数値は00〜25
5であるから、1%の変動はデジタル値で、2.55と
なる。設定値が(Y,M,C,Bk)=(y%、m%、
c%、k%)とすると、設定される数値(すなわちメモ
リに書き込まれる数値)はそれぞれ(2.55y,2.
55m,2.55c,2.55k)となり、実際はこれ
に対し、四捨五入した整数が所定のメモリーに書き込ま
れることになる。更に調整機構により、%で調整したと
すると、Δ%の変動に対し、2.55Δ分だけの加算
(濃くする)または減算(うすくする)により得られる
値をメモリに書き込めば良い。
【0208】このように、本実施例によれば、Y,M,
C,Bkの出力色を各色毎に1%単位で指定でき、色指
定の操作性が向上する。
【0209】図39の真理値表において、iの欄は文
字、画像の階調、解像切り換え信号LCHG149の入
出力表であり、X1,X0,J1,J2によりAまたはB
が出力Yに出力される時は“0”に、VがYに出力され
る時は入力がそのまま出力される。LCHG149は例
えば出力時のプリントの際の印字密度を切り換える信号
であり、LCHG=“0”の時、例えば高解像度400
dpi、LCHG=“1”の時、高階調200dpiで
印字する。従って、AまたはBが選択された時LCHG
=0ということは文字合成された文字の内側領域は40
0dpi、文字以外の領域は200dpiで印字するこ
とを意味し、文字は高解像を保ち、鮮鋭に、ハーフトー
ン部は高階調を保ち、なめらかに出力するように制御し
ている。前述のように、LCHG140は、文字、画像
分離回路Iの出力であるMJARに基づき、文字画像補
正回路Eから出力しているのもそのためである。
【0210】〈画像加工編集回路〉次に、カラーバラン
ス調整を図2のPで受けた後の画像信号115及び階調
解像切り換え信号LCHG141は、画像加工編集回路
Gに入力される。画像編集加工回路Gの大まかな概略図
を図41に示す。
【0211】入力された画像信号115、階調解像切り
換え信号LCHG141は、まずテクスチャー処理部1
01gに入力される。テクスチャー処理部は大まかに分
けてテクスチャーパターンを記憶するメモリ部103g
とそれをコントロールするメモリRD、WR、アドレス
コントロール部104g、および入力画像データに対し
記憶したパターンにより変調処理を行う演算回路105
gから構成されている。テクスチャー処理部101gで
処理された画像データは、次に変倍、モザイク、テーパ
ー処理部102gに入力される。変倍、モザイク、テー
パー処理部102gは、ダブルバッファメモリ105
g,106gおよび処理・制御部107gから成ってお
り、各種処理がCPU20により独立に制御され出力さ
れる。ここでテクスチャー処理部101gおよび変倍、
モザイク、テーパー処理部102gは、切換回路Nから
送られる各処理のイネーブル信号であるGHi1(11
9)およびGHi2(149)により独立のエリアに対
し、テクスチャー処理、モザイク処理が行えるように構
成されている。
【0212】また、画像データ115と共に入力される
階調解像切り換え信号LCHG信号141は、各種編集
処理で画像信号との位相を合わせながら処理されてい
く。以下に画像加工編集回路Gについて詳細に説明す
る。
【0213】〈テクスチャー処理部〉テクスチャー処理
とは、メモリーに書き込んだパターンをサイクリックに
読み出して、ビデオに対して変調をかける処理であり、
例えば図42(a)のような画像に同図(b)のような
パターンで変調をかけ同図(c)のような出力画像を生
成するものである。
【0214】図43はテクスチャー処理回路を説明する
図である。以下、テクスチャーメモリー113gへの変
調データ218gの書き込み部と、テクスチャーメモリ
ー113gからのデータ216gと画像データ215g
の演算部(テクスチャー処理)に分けて説明をする。
【0215】〔テクスチャーメモリー113gへのデー
タ書き込み部〕データ書き込み時は、マスキング、下色
除去、スミ抽出等を行う色補正回路Dにて
【0216】
【外17】 が出力され、201gよりデータ入力する。このデータ
はセレクタ202gにおいて選択される。一方、セレク
タ208gにおいてデータ220が選択され、メモリー
113gのWEとドライバ203gのイネーブル信号に
入力する。メモリアドレス水平同期信号HSYNCに同
期してカウントアップする垂直カウンタ212gおよび
画像クロック、VCKに同期してカウントアップする水
平カウンタ211gにより生成され、セレクタ210g
にてBが選択され、メモリー113gのアドレスに入力
する。このようにして、入力画像の濃度パターンがメモ
リー113gに書き込まれる。このパターンは入力装
置、例えばデジタイザ58により原稿上の位置が指定さ
れその部分を読み取った画像データがメモリー113g
に書き込まれる。
【0217】〔CPUによるデータの書き込み〕セレク
タ202gにてCPUデータが選択される。一方、セレ
クタ208gにてAが選択され、メモリー113gのW
Eとドライバ203gのイネーブル信号に入力する。メ
モリーアドレスはセレクタ210gにてAが選択され、
メモリー113gのアドレスに入力する。こうして、任
意の濃度パターンがメモリーに書き込まれる。
【0218】〔テクスチャーメモリー113gデータ2
16gと画像データ215gの演算部〕この演算は演算
器215gにて実現される。この演算器はここでは演算
器より構成されている。イネーブル信号128gがアク
ティブの所だけデータ216gと201gとの演算が施
され、ディスイネーブルの時は201がスルー状態とな
る。
【0219】また、300g、301gはそれぞれXO
R,ORゲートでMJ信号308g、すなわち文字合成
信号を用いてイネーブル信号を生成する部分であるレジ
スタ304g“1”305gに“0”をレジスタにセッ
トした時はテクスチャ処理は合成文字信号が入っている
部分以外にかかる。一方、レジスタ304g“0”30
5gに“0”をレジスタにセットした時はテクスチャ処
理をかける部分に合成文字信号が入っている部分のみに
かかる。
【0220】302gはGHi1信号307g、すなわ
ち非矩形信号を用いてイネーブル信号を生成する部分で
ある。レジスタ306g“0”の時GHi1信号がイネ
ーブルの所のみにテクスチャー処理がかる。この時イネ
ーブル128をずっとアクティブにしておけば、非矩形
に左右されない、つまりHSNCに同期のとれた非矩形
テクスチャー処理が施され、イネーブル信号GHi1と
イネーブル128を同じにすれば非矩形信号に同期した
テクスチャー処理となる。GHi1に例えば31bビッ
ト信号を用いれば、ある色のみにテクスチャー処理を行
うことができる。
【0221】LCHGIN信号141gは階調解像切り換
え信号であり、演算器215gで遅延する分遅延されて
LCHGOUT350gより出力される。このように、テ
クスチャー処理部において、階調解像切り換え信号LC
HG141も所定の遅延処理を受け、テクスチャー処理
後の画像に対応するようになっている。
【0222】〈モザイク、変倍、テーパー処理部〉次
に、画像加工編集回路Gのモザイク、変倍、テーパー処
理部102gについて、図44を用いてその概略動作に
ついて説明する。
【0223】モザイク、変倍、テーパー処理部102g
に入力される画像データ126gおよびLCHG信号3
50gは、まずモザイク処理部401gに入力される。
モザイク処理部401gは、文字合成回路Fから出力さ
れたMj信号145および切換回路Nからの領域信号G
Hi2(149)、モザイク処理制御部402gからの
モザイク用クロックMCLKによりモザイク処理の有無
およびモザイクの主走査方向サイズ、文字の合成等行わ
れた後、1to2セレクター403gに入力される。領
域信号GHi2は図2の2値メモリーLに格納された非
矩形領域情報に基づくものであり、この信号により非矩
形領域に対するモザイク処理が可能となる。ここでモザ
イク処理の主走査方向サイズは、モザイク用クロックM
CLKを制御することにより可変としている。モザイク
用クロックMCLKの制御については、後に詳細に説明
する。
【0224】1to2セレクター403gでは、HSY
NC118をDフリップフロップ406Gにより分周さ
れたラインメモリーセレクト信号LMSELにより、入
力された画像信号およびLCHG信号をY1、Y2のど
ちらかに出力する。
【0225】1to2セレクター403gのY1からの
出力は、ラインメモリーA404gおよび2to1セレ
クター407gのAに接続されている。またY2からの
出力は、ラインメモリーB405g、および2to1セ
レクター407gのBに接続されている。ラインメモリ
ーAにセレクター403gから画像が送られて来る時、
ラインメモリーA404gは書き込みモードとなり、か
つラインメモリーB405gは、読み出しモードとな
る。また同様に、ラインメモリーB405gにセレクタ
ー403gから画像が送られて来る時、ラインメモリー
Bは、書き込みモード、かつラインメモリーA404g
は読み出しモードとなる。このように、交互にラインメ
モリーA404g、ラインメモリーB405gから読み
出される画像データは、2to1セレクター407gで
Dフリップフロップ406gの出力LMSEL信号の反
転信号により切り換えながら連続した画像データとして
出力される。2to1セレクター407gからの出力画
像信号は、次に拡大処理部414gで所定の拡大処理が
行われた後、出力される。
【0226】次に、これらメモリーの書き込み読み出し
制御について述べる。まず、書き込み、読み出しの際、
ラインメモリーA404g、ラインメモリーB405g
に与えるアドレスは、一走査の基準であるHSYNCに
同期し、かつ画像CLKに同期しインクリメント、デイ
ンクリメントするようup/downカウンター409
g、410gにより構成されている。ラインメモリーア
ドレス制御部413gから出力されるカウンターイネー
ブル信号、および変倍制御部415gから発生する書き
込みアドレスを制御するための制御信号WENB、およ
び読み出しアドレスを制御するための制御信号RENB
により、アドレスカウンター(409g、410g)は
動作制御されている。これらの制御されたアドレス信号
は、それぞれ2to1セレクター407g、408gに
入力される。2to1セレクター407g、408g
は、前述のラインメモリーセレクト信号LMSELによ
り、ラインメモリーA404gが読み出しモード時、読
み出しアドレスをラインメモリーA404g、書き込み
アドレスをラインメモリーB405gに与える。ライン
メモリーA404gが書き込みモード時は、これとは
逆の動作が行われる。次にラインメモリーA、ラインメ
モリーBへのメモリーライトパルスWEA、WEBは変
倍制御部415gから出力されている。メモリーライト
パルスWEA、WEBは入力される画像を縮小する場
合、およびモザイク処理制御部402gから出力される
副走査方向へのモザイク長制御信号MOZWEによりモ
ザイク処理する場合制御される。次にこれらの詳細な動
作説明を以下に述べる。
【0227】〈モザイク処理〉モザイク処理は、基本的
には、一つの画像データを繰り返し出力することにより
実現している。このモザイク処理動作について図45を
用い説明する。
【0228】まず、モザイク処理制御部402gで、主
走査、副走査のモザイク処理制御を独立に行っている。
まず、所望のモザイクサイズに対応した変数をCPUB
USに接続されたラッチ501g(主走査用)およびラ
ッチ502g(副走査用)にCPUがセットする。ま
ず、主走査方向のモザイク処理については、同一データ
をラインメモリーの複数アドレスに連続して書き込むこ
とにより、また副走査方向のモザイク処理については、
モザイク処理エリア内でラインメモリーへの書き込みを
所定ライン毎に間引くことにより行っている。
【0229】(主走査方向モザイク処理)主走査方向の
モザイク巾に応じた変数がCPUによりラッチ501g
にセットされる。ラッチ501gは、主走査モザイク巾
制御カウンター504gに接続されており、HSYNC
信号およびカウンター504gのリップルキャリーによ
り設定値がロードされる様構成されている。HSYNC
毎にラッチ501gに設定された値をカウンター504
gはロードし、所定値カウントしてはリップルキャリー
をNORゲート502g、およびANDゲート509g
に出力する。ANDゲート509gからのモザイク用ク
ロックMCLKは、カウンター504gからのリップキ
ャリーにより画像クロックCLKをまびいた信号であ
り、リップルキャリーが出た時のみ、MCLKは出力さ
れる。ANDゲート509gから出力されるMCLKは
次にモザイク処理部401gに入力される。
【0230】モザイク処理部401gは、2つのDフリ
ップフロップ510g、Mj信号に関係なくフリップフ
ロップ510gを出力する。GHi2信号149が1の
とき、Mj信号が0の場合はモザイク用クロックMCL
Kで制御されるフリップフロップ511gからの信号が
出力される。Mj信号が1の場合、出力はフリップフロ
ップ510gからの信号を出力する。この制御により、
主走査方向のモザイク処理画像中の画像一部をモザイク
処理せずに出力することが可能である。すなわち図2に
示すような前段の文字合成回路Fで画像中に合成された
文字に対しては、モザイク処理せずに画像のみのモザイ
ク処理が可能である。セレクター512gからの出力
は、前述の図44に示した2to1セレクター403g
に入力される。以上により主走査方向でのモザイク処理
が行われる。
【0231】(副走査方向モザイク処理)副走査方向も
主走査と同ようにCPUBUSと接続したラッチ502
g、およびカウンター505g、NORゲート503g
により制御している。副走査モザイク巾制御カウンター
はITOP信号144、511g、セレクター512
g、ANDゲート514g、インバータ513gから構
成されている。フリップフロップ510g,511gに
は、画像信号の他に階調解像切り換え信号LCHGが接
続されており、フリップフロップ510gは画像クロッ
クであるCLK、フリップフロップ511gはモザイク
処理用クロックMCLKにより入力される画像データ、
およびLCHG信号を保持する。つまり、一画素に対応
した階調解像切り換え信号LCHGが、位相が合った状
態でフリップフロップ510g,511gにCLK,M
CLKのそれぞれの周期の間、保持されている。それぞ
れの保持された画像信号およびLCHG信号は2to1
セレクター512gに入力される。モザイクエリア信号
GHi2、および2値の文字信号Mj信号により、出力
を切り換えている。セレクター512gは
【0232】
【表1】 上図の真理値表に示す動作を、ANDゲート514g、
インバータ513gで行っている。すなわち、モザイク
エリア信号GHi2信号149が0の場合に同期し、か
つHSYNC118をカウントすることによりリップル
キャリーパルスを生成している。リップルキャリーパル
スは、ORゲート508gにモザイクエリア信号GHi
2149の反転信号GHi2および文字信号Mjが入力
される。
【0233】
【表2】 副走査モザイク制御信号MOZWE信号は上図の真理値
表に示すような制御が行われている。このような組み合
わせで出力されるMOZWE信号は、変倍制御部415
gに入力されNANDゲート515gで図示しないライ
ンメモリライトパルス生成回路より生成されるライトパ
ルスを制御する。ラインメモリライトパルス生成回路と
は、一般に変倍制御に使われているレートマルチプライ
ヤー等の出力クロックレート可変の回路である。本実施
例では、発明の主旨と異なるので詳細な説明は省略す
る。上記MOZWE信号で制御されたWRパルスは、次
にHSYNC118ごとに切り換えパルスがかわる切り
換え信号LMSEL信号により1to2セレクターから
WEA,WEBに交互にWRパルスが出力される。以上
の制御によりモザイクエリア信号GHi2信号149が
“1”の場合でもMj信号が“1”となった時、メモリ
ーへの書き込みが行われるため、副走査方向でのモザイ
ク処理画像中の一部をモザイク処理せずに出力すること
が可能である。図46は、モザイク処理を実際に行った
場合のある記録色についての画素毎の濃度値の分布を示
す図である。図46のモザイク処理においては、3×3
の画素ブロック内の各画素を代表画素値にしている。こ
の処理に際し、文字A、すなわち斜線部の画素に対して
は、文字信号Mjに基づき、モザイク処理を行わないこ
とにしている。つまり、合成文字とモザイク処理領域が
オーバーラップした場合に、文字の方を優先させること
ができる。したがって、モザイク処理を行った場合に
も、文字のみは読み取れるように画像を形成することが
できる。なお、モザイクエリアは、矩形に限るものでは
なく、非矩形の領域に対してモザイク処理を行うことも
できる。
【0234】(斜体、テーパー処理)次に、斜体処理に
ついて図44,図51を用いて説明する。
【0235】図44のラインメモリアドレス制御部41
3gの内部を図51に示した。このラインメモリアドレ
ス制御部413gは、書き込み、読み出しカウンタ40
9g,410gのイネーブル信号を制御しており、主走
査1ライン中のどの部分をラインメモリに書き込むか、
また読み出すかをアドレスカウンタを制御することによ
り、移動、斜体等を可能としている。まず、図51を用
いて、イネーブル制御信号生成回路について説明する。
【0236】カウンター701gは、HSYNCでカウ
ンタ出力が0となり、それからカウンタ701gのクロ
ックである画像クロック117をカウントしてゆく。カ
ウンタ701gの出力Qは等面コンパレータ706g,
708g,709g,710gに入力されている。コン
パレータ709g以外の各コンパレータのA入力側は、
図示しないそれぞれ独立した、CPUBUS22に接続
されたラッチとつながっており、任意の設定された値と
カウンタ701gの出力とが一致した時、パルスが出力
される。等面コンパレータ706gの出力はJ−Kフリ
ップフロップ708gのJに、またコンパレータ707
gはK入力に接続されており、コンパレータ706gが
パルスを出力してからコンパレータ707gがパルスを
出力するまで、J−Kフリップフロップ708gは1を
出力するように構成されている。この出力が書き込みア
ドレスカウンタ制御信号として用いられており、1にな
っている区間のみ書き込みアドレスカウンタは動作状態
となり、ラインメモリに対しアドレスを発生する。読み
出しアドレスカウンタ制御信号についても同じように、
読み出しアドレスカウンタを制御する。ここで、コンパ
レータ709gのAへの入力信号は、斜体処理を行う場
合と行わない場合とで、コンパレータへの入力値を異な
らせるためセレクター703gが接続されている。ここ
で、斜体処理を行わない場合、図示しないCPUBUS
22と接続されたラッチにセットされた値が、セレクタ
ー703gのA入力に入力され、同様に図示しないラッ
チより出力されるセレクト信号によりA入力がセレクタ
ー703gから出力される。以降の動作は先述のコンパ
レーター706g,707gと同様の動作である。次に
斜体を行う場合、セレクター703gのAに入力されて
いる値がプリセット値としてセレクター702gにも入
力されている。セレクター702g,703gのセレク
ト信号がB入力をセレクトすると、セレクター702g
の出力は加算器704gで、これもまた図示していない
ラッチにセットされた値との加算が行われる。ここでこ
の値は斜体角度による1ラインごとの変化量を示し、希
望角度をθとするとtanθで求められる。加算結果は
HSYNC118をクロックするとフリップフロップ7
08gに入力され、1主走査の間、値が保持される。フ
リップフロップ705gの出力は、セレクター702g
のB入力およびセレクター703gのB入力に接続され
ている。この加算動作を繰り返すことにより、コンパレ
ーター709gへのセレクターからの出力値が1走査ご
とに一定の割合で変化することにより、読み出しアドレ
スカウンターのスタートをHSYNCから一定の割合で
可変することができる。これによりラインメモリーA4
04gおよびB405gからの読み出しをHSYNCに
対しずらして読み出すことになり、斜体処理が可能とな
る。また、前述の変化量は、正負どちらでも良く、正の
場合はHSYNCに対し読み出しが離れてゆく方向にず
れ、負の場合はHSYNCに近づいてゆく方向にずれ
る。また、セレクター702g,703gのセレクト信
号をHSYNCに同期して変えることにより一部分の斜
体が可能となる。
【0237】拡大処理方法については、一般に0次、1
次、SINC補間等の方法があるが、本発明の主旨とは
異なるため、説明は省略する。斜体処理を行いながら、
各走査ライン毎にHSYNCに同期して主走査方向に対
する倍率を変えることによりテーパー処理を可能として
いる。
【0238】また、以上の処理もモザイク処理、テクス
チャー処理の場合同様、非矩形領域信号GHiに応じて
非矩形領域に対して処理を行うこともできる。
【0239】また、これら処理に於いて、入力される階
調解像切り換え信号は画像信号と位相を合わせながら処
理される。即ち、切り換え信号LCHG142は、変
倍,斜体,テーパー等の各処理において、画像信号の加
工に応じて同様の加工を受ける。そして出力画像データ
114、出力階調解像切り換え信号LCHG142はエ
ッジ強調回路へ出力される。
【0240】以上説明した斜体処理、テーパー処理の概
念図を図47,図48に示す。
【0241】〈輪郭処理部〉図49(a),図50は、
輪郭処理を説明する図である。本実施例では、図49
(a)に示す様に、文字や画像の内側の信号((I)図
の内側破線、(II)図103Q)と外側の信号
((I)図の外側破線、(II)図102Q)を生成
し、両信号の論理積をとる事で、輪郭を抽出している。
タイミング図(図49(a)(II))において、10
1Qは、多値の原信号を所定の閾値で、2値化した信号
であり、同図(I)の原画像(斜線部)の地肌との境界
部を示している。これに対し、102Qは101Qの
“Hi”の部分を拡張して、文字部を太らせた信号(太
らせ処理後の信号)、103Qは101Qの“Hi”の
部分を縮退させて、文字部を細らせた信号(細らせ処理
後の信号)を、更に反転させた信号である。104Qは
102Qと103Qとの論理積の結果であり、抽出され
た輪郭信号である。104Qの斜線部は、更に幅の広い
輪郭が抽出される事を示しており、これは102Qにお
いて太らせ幅を更に広く、103Qにおいては縮退幅を
更に大きく選ぶ事より、異なった幅の輪郭が抽出され
る。即ち、輪郭の幅を変化させることができる。図50
は、図49(a)にて説明した輪郭処理を実現する為の
回路図例である。この回路は、図2の画像加工編集回路
Gに設けられている。入力された多値の画像データ13
8は、コンパレーター2qで、所定の閾値116qと大
小比較され、2値信号101qが生成される。閾値11
6qは、データセレクタ3qの出力であり、図示しない
CPUより印刷する色、イエロー,マゼンタ,シアン,
ブラックごとにレジスタ群4qに設定される値、r1,
r2,r3,r4からの出力110q〜113qより、
同色に対応してセレクタ3qで選択されて出力される信
号である。即ち、図示しないCPUより、色ごとに切り
かえられる信号114q,115qにより、色ごとに2
値化の閾値を可変にし、色輪郭の効果を可変できる様に
なっている。データセレクタ3qは例えば(114q,
115q)=(0,0),(0,1),(1,0),
(1,1)で、それぞれA,B,C,Dが選択される様
になっており、それぞれがイエロー,マゼンタ,シア
ン,ブラックの閾値に対応する。2値信号101qはラ
インバッファ5q〜8qで、5ライン分貯えられ、次段
の太らせ回路150qと細らせ回路151qに出力され
る。150qは信号102qを生成する回路で、5×5
(又は3×3)の小画素ブロック内、25(又は9)画
素のうち、1つでも、“1”が有れば、中心画素の値を
“1”に決定する様に動作する。即ち、図49(a)
(I)の原画像(斜線部)に対して、2画素分(又は1
画素分)の外側信号0が形成される。同様に151qは
信号103qを生成する回路であり、5×5(又は3×
3)の小画素ブロック内25(又は9)画素のうち、1
つでも“0”があれば中心画素の値を“0”に決定する
様に動作する。これは、図49(a)(I)で、2画素
(又は1画素)内側の信号、Iを形成する。従って、図
49(a)(II)で説明したごとく、102qと10
3qの論理積が、アンドゲート41qでとられ、輪郭信
号104qがつくられる。回路動作からわかる様に信号
110q,111qは、前述の小画素ブロックを3×3
にするか、5×5にするかの選択信号であり、3×3を
選択する場合は、(110q,111q)=(0,1)
で、この時の輪郭幅は、太りが1画素分、細りが1画素
分であるので、2画素幅となる。5×5を選択する場合
は、(110q,111q)=(1,1)で、同様に輪
郭幅は4画素幅となる。これは、操作者が用途や、所望
する効果に応じて切り換えられる様に図示しないCPU
に接続されるI/Oポートより制御される。
【0242】図50において、セレクタ45qは原信号
138をそのまま出力するか抽出された輪郭を出力する
かを切りかえるセレクタであり、セレクタ45′qの出
力に基づき、A,Bのいずれかが選択される。セレクタ
45′qは、輪郭信号104qの反転信号と、図示しな
いCPUに接続されるI/Oポートより出力される。E
DSLのいずれかの信号をセレクタ45qのセレクト信
号として出力する。その際、CPUよりセレクタ45′
qにセレクト信号SELが入力される。
【0243】セレクタ44qは、輪郭信号104qに応
じてCPUよりレジスタ42q,43qにセットされる
固定値r5,r6を選択するセレクタである。セレクタ
44q,45q,45′qはいずれも切替端子S=0の
時A、S=1の時Bが選択される。
【0244】いまセレクタ45′qの切替端子に“1”
が入力されたとき、B側の端子が選択され、セレクタ4
5qは不図示のCPUに接続されるI/Oポートより出
力される信号ESDLにより切り替えられる。そしてE
SDL=“0”の時はセレクタ45qのA側が選択され
通常のコピーモード、ESDL=“1”の時はB側が選
択され輪郭出力モードとなる。q42,q43は図示し
ないCPUより固定値r5,r6が設定されるレジスタ
であり、輪郭出力モードが選択されている時に輪郭出力
104qが“0”の時r5の値、104qが“1”の時
r6の値が出力される。即ち、例えば、r5=00H
r6=FFH が設定されていたとすると、図49(b)
のごとく輪郭部は、FFH 即ち黒、他の部分は00H
即ち白となって、輪郭画像が形成される。r5,r6の
値はプログラマブルであるので、色ごとに変えることに
より更に異なる効果も得られる。即ち必ずしもFFH
00H をセットする必要はなく、FFH と88H をセッ
トするなど異なる2つのレベルを設定しても良い。
【0245】一方セレクタ45′qの切替端子Sに
“0”がセットされた時にはA側が選択され、セレクタ
45qの切替端子Sには、輪郭信号104qの反転信号
が入力される。そしてセレクタ45qでは輪郭部に対し
てはA側のオリジナルデーが出力され、輪郭部以外に対
しては、B側の固定値のうちセレクタ44qにより選択
された00H すなわち白が出力される。このようにして
輪郭部に対し、Y,M,C,Kのそれぞれについて固定
値ではなく多値のオリジナルデータによる処理を施すこ
とができる。
【0246】このように本実施例によれば、Y,M,
C,Kのそれぞれについて2値の輪郭画像出力をするモ
ード(複数色輪郭処理モード)多値の輪郭画像出力をす
るモード(フルカラー輪郭処理モード)をオペレータが
任意に選ぶことができる。
【0247】また、輪郭抽出のための閾値もレジスタ4
qにr1,r2,r3,r4をセットすることにより、
Y,M,C,Kのそれぞれについて別々の値を設定する
ことができる。その値もCPUにより適宜書き換えが可
能である。
【0248】またマトリックスサイズをセレクトするこ
とにより、輪郭の幅を変えることができ、異なるイメー
ジの輪郭画像を得ることができる。
【0249】なお、輪郭抽出のマトリックスは上記5×
5と3×3に限らず、ラインメモリとゲートの数を増減
することにより自由に変更することができる。
【0250】なお、図50に示す輪郭処理回路Qは、図
2の画像加工編集回路Gに設けられている。この画像加
工編集回路Gには、他にテクスチャー処理部101g、
変倍、モザイク、テーパ処理部102gが設けられてい
るが、これらは直列に接続されているのでいずれの処理
も後述の操作部1000の操作により自由に組み合わせ
ることができる。また、種々の処理の順序も各処理部を
並列に配置し、セレクタを組み合わせることにより自由
に設定することができる。
【0251】本実施例においては、輪郭処理回路Qに入
力する色成分ごとに2値化し、該色成分ごとの輪郭信号
を得、さらに該色成分に対応した色で輪郭画像を出力し
ているが、必ずしもこのような方法に限らず、例えば、
読取信号R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)
からNDイメージ信号を発生し、これに基づき輪郭を抽
出し、その輪郭部にオリジナル多値データ又は記録色毎
の所定の2値データ等をあてはめて輪郭画像を形成する
こともできる。またその際に、R,G,B信号のいずれ
かに基づいてNDイメージ信号を発生することができ
る。特にG信号は、中性濃度信号(NDイメージ信号)
に最も特性が近いので、これを直接ND信号として用い
るのが、回路構成等の点から有効である。
【0252】また、NTSC系のY信号(輝度信号)を
用いても良い。
【0253】〈非矩形領域記憶部〉次に本発明において
指定した非矩形領域を記憶する手段について説明する。
【0254】従来、指定領域編集処理においては、指定
領域は矩形もしくは入力ポイント数の制限が付いた非矩
形図56(a)、前記矩形および非矩形の混在図56
(b)のみ可能であった。したがって、次に示す様な欠
点があった。
【0255】即ち、図57に示すように、赤い色の「F
uji」という文字をフリーカラーで緑に色変換した
り、赤い色の雲の部分のみを青のペイントにするという
処理ができないため、編集処理に著しい制限が生じてい
た。
【0256】そこで本実施例においては、非矩形領域を
記憶するメモリを設けることにより、かかる高度な編集
処理に対応できるようにしている。
【0257】図52は、任意形状の領域制限を行うため
のマスク用ビットマップメモリー573Lおよびその制
御の詳細を示すブロック図である。本メモリーは、図2
の全体回路の中では100dpiメモリーLに該当し、
例えば図55のような形状で、前述した色変換や、画像
の切りとり(非矩形トリミング)、画像のぬりつぶし
(非矩形ペイント)、など種々の画像加工編集のON
(処理する)、OFF(処理しない)切り換え信号を発
生する手段として用いられる。すなわち、図2におい
て、色変換回路B、色補正回路D、文字合成回路F、画
像加工、編集回路G、カラーバランス回路P、外部機器
画像合成回路502のON,OFFの切り換え信号用と
して、それぞれBHi123、DHi122、FHi1
21、GHi119、PHi145、AHi148の信
号線で供給される。
【0258】なお、ここで説明する“非矩形”は矩形を
除く趣旨ではなく、矩形領域も非矩形領域に含まれるも
のとする。
【0259】さてマスクは、図64のごとく4×4画素
を1ブロックとし、1ブロックにビットマップメモリの
1ビットが対応するように構成されているので、例え
ば、16pel/mmの画素密度の画像では、297m
m×420mm(A3サイズ)に対しては、(297×
420×16×16)÷16≒2Mbit、すなわち、
たとえば1MbitのダイナミックRAM、2chip
で構成し得る。
【0260】図52にてFIFO559Lに入力されて
いる信号132は、前述のごとくマスク生成のための非
矩形領域データ入力線である。信号132としては、例
えば、図2の2値化回路532の出力信号421が切換
回路Nを通して入力される。
【0261】この2値化回路には、リーダ部Aあるいは
外部機器インターフェースMからの信号が入力される。
信号132が入力されると、まず、4×4のブロック内
での“1”の数を計数すべく、1ビット×4ライン分の
バッファ559L,560L,561L,562Lに入
力される。FIFO559L〜562Lは、図のごとく
559Lの出力が560Lの入力に、560Lの出力が
561Lの入力にというように接続され、各FIFOの
出力は4ビット並列にラッチ563L〜565Lに、V
CLKによりラッチされる(図54のタイミングチャー
ト参照)。FIFOの出力615Lおよびラッチ563
L,564L,565Lの各出力616L,617L,
618Lは、加算期566L,567L,568Lで加
算され(信号602L)、コンパレータ569Lにおい
てCPU22により、I/Oポート25Lを介して設定
される値(例えば、“12”)とその大小が比較され
る。すなわち、ここで、4×4のブロック内の1の数が
所定数より大きいか否かを判定する。
【0262】図54において、ブロックN内の“1”の
数は“14”、ブロック(N+1)内の1の数は、
“4”であるから、図52のコンパレータ569Lの出
力603Lは信号602Lが“14”の時は、“12”
より大きいので“1”、“4”の時は“12”より小さ
いので“0”となり、従って、図52のラッチパルス6
05Lにより、ラッチ570Lで4×4の1ブロックに
1回ラッチされ、ラッチ570のQ出力がメモリ573
LのDIN入力、すなわち、マスク作成データとなる。5
80Lはマスクメモリの主走査方向のアドレスを生成す
るHアドレスカウンタであり、4×4のブロックで1ア
ドレスが割り当てられるので、画素クロックVCLK6
08を分周器577Lで4分周したクロックでカウント
upが行われる。同様に、575Lはマスクメモリーの
副走査方向のアドレスを生成するアドレスカウンタであ
り、同様の理由で分周器574Lによって各ラインの同
期信号HSYNCを4分周したクロックによりカウント
upされ、Hアドレス,Vアドレスの動作は4×4ブロ
ック内の“1”の計数(加算)動作と同期するように制
御される。
【0263】また、Vアドレスカウンタの下位2ビット
出力、610L,611LはNORゲート572LでN
ORがとられ、4分周のクロック607Lをゲートする
信号606Lがつくられ、アンドゲート571Lによっ
てタイミングチャート図53(b)の如く、4×4ブロ
ックに1回だけのラッチが行われるべく、ラッチ信号6
05Lが作られる。また、616LはCPUバス22
(図2)内に含まれるデータバスであり、CPU20か
らの指示によりビットマップメモリ573Lに非矩形領
域データをセットすることができる。例えば図55に示
す様に円や長円をCPU20の演算により求め(その手
順については後述する)、その演算データをメモリ57
3Lに書き込むことにより、定形の非矩形マスクを生成
することができる。その際、例えば、円の半径や中心位
置は、操作部1000(図2)のテンキーによる数値指
定やデジタイザ58により入力することができる。61
3Lは同ようにアドレスバスであり、信号615LはC
PU22からのライトパルスWRである。CPU22か
らのメモリ573LへのWR(ライト)動作時、ライト
パルスは“Lo”となり、ゲート578L,576L,
581Lが開き、CPU22からのアドレスバス613
L、データバス616Lがメモリ573Lに接続され、
ランダムに所定の非矩形領域データが書き込まれ、また
Hアドレスカウンタ、Vアドレスカウンタにより、シー
ケンシャルにWR(ライト)、RDリードを行う場合
は、I/Oポート25Lに接続されるゲート576′
L,582Lの制御線によりゲート576′L,582
Lが開き、シーケンシャルなアドレスがメモリ573L
に供給される。
【0264】例えば、2値化出力532の出力421あ
るいはCPU22により、図65のようなマスクが形成
されれば太線枠内のエリアを基に画像の切り出し、合成
等を行うことができる。
【0265】さらに図52のビットマップメモリ573
Lは、読み出し時にH方向、V方向いずれも、間引き、
あるいは補間により縮小し又は拡大して読み出すことが
可能である。すなわち、図66に図52のHまたはVア
ドレスカウンタ(580L,575L)の詳細を示すよ
うに、例えば、縮小時はセレクタ634LのB入力が選
択されるべくMULSEL636Lは“0”に設定され
る。選択信号636LはCPU22を通して送られる。
635Lは入力クロック614Lの間引き回路(レート
マルチプライヤー)であり、図67(タイミング図)に
示すごとく、たとえば3回に1回CLKが出力されるよ
うに間引かれる(設定はI/Oポート641Lによる)
(637L)。一方630Lには、例えば“2”がセッ
トされ、間引かれた出力637Lが出力される時のみア
ドレスカウンタ632Lの出力638Lと639Lにセ
ットされた値(例えば“2”)が加算され、結果がカウ
ンターにロードされる。したがって、図67のように、
1→2→3→5→6→7→9…と3クロックごとに“+
2”進むので80%の縮小となる。一方拡大時はMUL
SEL=“1”となり、A入力614Lが選択されるの
で、図67のタイミングチャートで示すごとく、アドレ
スカウントは1→2→3→3→4→5→6→6→…と進
む。
【0266】図66は図52のHアドレスカウンタ58
0L、Vアドレスカウンタ575Lの詳細であり、ハー
ド回路は同一なので説明は図52のみにとどめる。
【0267】このアドレスカウンタの制御により、図6
8のように即に入力された非矩形領域1に対し拡大2、
縮小1が生成されるので、一度、非矩形領域を入力して
しまえば、あらたな入力作業を行わずに、1つのマスク
プレーンで、種々の倍率に応じて変倍することができ
る。
【0268】次に2値化回路(図2の532)と、高密
度2値メモリー回路Kについて説明する。図69で2値
化回路532は、文字画像補正回路Eの出力のビデオ信
号113を閾値141kと比較し、2値化信号を得る回
路であるが、閾値はCPUバス22により、操作部と連
動して設定される。すなわち、閾値は入力データの振幅
値=256に対し、図7の操作部のメモリをM(中点)
に指定すると“128”であり、+方向に目盛りが動く
に従って、中点より“−30”ずつ変化し、一方向に動
くに従って“+30”ずつ変化する。従って“弱→−2
→−1→M→+1→+2→強”に対応して、閾値は“2
18→188→158→128→98→68→38”と
変化するように制御される。
【0269】また、図69に示されるように、CPUB
US22からは、2通りの閾値が設定され、セレクター
35kにおいて、切り換え信号151により切り換えら
れて、閾値としてコンパレータ32kに設定される。領
域発生回路Jからの切り換え信号151はデジタイザー
58で設定される特定領域内のみ、別の閾値が設定され
るようになっており、例えば、原稿の単色領域は閾値は
相対的に低く、混色領域は相対的に高く設定して、原稿
の色にかかわらず、常に均一な2値化信号が得られるよ
うにすることができる。
【0270】メモリ回路Kは、2値化された信号421
が130に出力された信号を画像1ページ分記憶するメ
モリであって、本装置ではA3の大きさ、400(dp
i)の密度で画像を扱っているので、およそ32Mbi
t有している。図70にメモリ回路Kの詳細を説明す
る。入力データDIN130はメモリ書き込み時、領域発
生回路Jからのイネーブル信号HE528でゲートさ
れ、さらに、書き込み時にCPU20からのW/R 1
信号549が“Hi”の時メモリー部37kに入力され
る。同時に画像の垂直方向の同期信号ITOP144よ
り主走査(水平走査)方向の同期信号HSYNC118
をカウントして、垂直方向のアドレスを発生する。Vア
ドレスカウンタ35k、HSYNC118より、画像の
転送クロックVCLK117をカウントして、水平方向
のアドレスをカウントする。Hアドレスカウンタによ
り、画像データの格納に対応したアドレスが発生され
る。この時のメモリWP入力(書き込みタイミング信
号)551kには、クロックVCLK117と同位相の
クロックがストローブとして入力され、入力データDi
が逐次メモリー部37kに格納される(タイミング図、
図72)。メモリ37kからデータを読み出す場合は、
制御信号W/R 1を“Lo”におとす事で、全く同様
の手順で、出力データDOUT が読み出される。ただし、
データの書き込み、読み出し、いずれもHE528で行
われるので、例えば、図72のごとくHE528をD2
の入力タイミングで、“Hi”に立ち上げ、Dmの入力
タイミングで“Lo”に立ち下げると、メモリ37kに
はD2 からDmまでの画像が入力されるのみで、D0
1 およびDm+1 以後は書き込まれず、かわりにデータ
“0”が書き込まれる。読み出しも同様であり、HEが
“Hi”となっている区間以外はデータ“0”が読み出
されることになる。HEは後述する領域信号発生回路1
7より出力される。すなわちたとえば原稿台上に図73
Aのような文字原稿が置かれた場合に、2値化信号書き
込みの際HEを、同図のごとく生成すれば、A′のごと
く文字部のみで2値画像をメモリに取り込むことができ
る。同ように不要な文字等も消去してメモリに書き込む
ことができる。
【0271】更に、本メモリ37kのデータを読み出す
アドレスカウンタ35k,36kは、図66と同一の構
成で、また図67と同一のタイミングで動作するので、
前述したように37kから読み出される2値データは変
倍することが可能となる。従って図74のごとく予め本
メモリーに記憶しておいた、同図(B)のような2値の
文字画像を(A)の画像に合成するに際し、(C)のよ
うにいずれも縮小して合成したり、(D)のように下絵
((A)の部分)の大きさは変えずに、合成する文字部
のみ拡大するといった合成が可能となる。
【0272】図75は、前述した100dpi相当で記
憶された、非矩形マスク用2値ビットマップメモリL
(図2)と文字、線画像用400dpi2値メモリK
(図2)からのデータの各画像処理ブロックA,B,
D,F,P,Gへの分配と、2値化されたビデオ画像の
メモリL,Kへの分配の切りかえと矩形,非矩形領域信
号のリアルタイムセレクタブルな出力を行うための、切
換回路である。矩形,非矩形領域リアルタイム切換につ
いては後述する。メモリLに記憶された非矩形領域を制
限するためのマスクデータは、例えば前述した色変換回
路Bに送出され(BHi123)、例えば、図76
(B)のような形状の内側にのみ、色変換がかかる。図
75において1nはCPUバス22に接続されたI/O
ポート、8n〜13nは2to1セレクターであり、切
換入力S=“9”の時A入力、S=“0”のときB入力
をYに出力するように構成されている。従って例えば、
前述のように100dpiマスクメモリLの出力を色変
換回路Bに送出するためには、セレクター9nにおいて
Aを選択、すなわち28n=“1”、ANDゲート3n
において、21n入力=“1”とすれば良い。同様に、
他の信号も16n〜31nにより、任意に制御できる。
I/Oポートn1の出力、30n、31nは2値化回路
532(図2)の出力を2値メモリL,Kのいずれに格
納するかの制御信号である30n=“1”のとき、2値
入力421は100dpiメモリLへ、31n=“1”
の時400dpiメモリKへ入力されるようになる。ち
なみにAHi148=“1”のときは、外部機器より送
出される画像デーが合成され、BHi123=“1”の
ときは前述のように色変換を行い、DHi122=
“1”のとき、色補正回路よりモノクロ画像データが算
出され出力される。以下FHi 121、PHi 14
5、GHi1 119、GHi2 149は各々、文字
合成、カラーバランス変更、テクスチャー加工、モザイ
ク加工に用いられる。
【0273】このように100dpiメモリLと、40
0dpiメモリKの2つの2値メモリを有し、文字情報
を高密度の400dpiメモリKに入力、領域情報(矩
形、非矩形を含む)を100dpiメモリLに入力する
ことにより所定の領域、特に非矩形領域にも文字合成を
行うことができる。
【0274】また複数のビットマップメモリを有するこ
とで図92のような色マド処理も可能となる。
【0275】図77は、領域信号発生回路Jの説明のた
めの図である。領域とは、例えば図79(a)の斜線部
のような部分をさし、これは副走査方向A→Bの区間
に、毎ラインごとに図79(a)のタイミングチャート
AREAのような信号で他の領域と区別される。各領域
は図2のデジタイザ58で指定される。図77(a)〜
(c)、図78は、この領域信号の発生位置、区間長、
区間の数がCPU20によりプログラマブルに、しかも
多数得られる構成を示している。本構成に於いては、1
本の領域信号はCPUアクセス可能なRAMの1ビット
により生成され、例えばn本の領域信号AREA0〜A
REAnを得るために、nビット構成のRAMを2つ有
している(図78 60j,61j)。いま、図77
(b)のような領域信号AREA0およびAREAnを
得るとすると、RAMのアドレスx1,x3 のビット0
に“1”を立て、残りのアドレスのビット0は全て
“0”にする。一方、RAMのアドレス1,x1 ,x
2 ,x4 に“1”をたてて、他のアドレスのビットnは
全て“0”にする。HSYNC118を基準として一定
クロック117に同期して、RAMのデータを順次シー
ケンシャルに読み出していくと例えば、図77(c)の
ように、アドレスx1 とx3 の点でデータ“1”が読み
出される。この読み出されたデータは、図78 62j
−0〜62j−nのJ−KフリップフロップのJ,K両
端子に入っているので、出力はトグル動作、すなわちR
AMより“1”が読み出されCLKが入力されると、出
力“0”→“1”,“1”→“0”に変化して、ARE
A0のような区間信号、従って領域信号が発生される。
また、全アドレスにわたってデータ=“0”とすると、
領域区間は発生せず領域の設定は行われない。図78は
本回路構成であり、60j,61jは前述したRAMで
ある。これは、領域区間を高速に切り換えるために例え
ば、RAMA60jよりデータを毎ラインごとに読み出
しを行っている間にRAMB61jに対し、CPU20
(図2)より異なった領域設定のためのメモリ書き込み
動作を行うようにして、交互に区間発生と、CPUから
のメモリ書き込みを切り換える。従って、図49(f)
の斜線領域を指定した場合、A→B→A→B→Aのよう
にRAMAとRAMBが切り換えられ、これは図79
(b)において、(C3 ,C4 ,C5 )=(0,1,
0)とすれば、VCLK117でカウントされるカウン
タ出力がアドレスとして、セレクタ63jを通してRA
MA60jに与えられ(Aa)、ゲート66j開、ゲー
ト68j閉となってRAMA60jから読み出され、全
ビット幅、nビットがJ−Kフリップフロップ62j−
0〜62j−nに入力され、設定された値に応じてAR
EA0〜AREAnの区間信号が発生される。BへのC
PUからの書き込みは、この間アドレスバスA−Bu
s、データバスD−Busおよび、アクセス信号R/W
により行う。逆に、RAMB61jに設定されたデータ
に基づいて区間信号を発生させる場合(C3 ,C4,C5
)=(1,0,1)とすることで、同じように行え、
CPUからのRAMA60jへのデータ書き込みが行え
る。
【0276】58は、領域指定を行うためのデジタイザ
であり、CPU20からI/Oポートを介して指定した
位置の座標を入力する。例えば、図80では2点A,B
を指定するとA(X1 ,Y2 )、B(X2 ,Y1 )の座
標が入力される。
【0277】図58は一原稿中に矩形の領域と非矩形の
領域の画像が混在する場合にそれぞれの領域に対して、
加工、編集処理を施す方法を説明する図である。sgl
1〜sgln、ArCntは矩形の領域信号で図78に
示した矩形領域生成回路の出力AREA0〜AREAn
のような信号である。
【0278】一方、Hiは非矩形の領域信号で図52に
示したビットマップメモリL及びその制御回路の出力1
33のような信号である。
【0279】sgl1〜sgln(h21〜h2n)はそれ
ぞれの編集加工処理のイネーブル信号で、矩形領域に対
しては、編集加工処理を施したいところはすべてイネー
ブルになる。一方非矩形領域に対しては非矩形領域を内
接する矩形領域だけイネーブルとなる。具体的には図6
3に示すごとく実線A,Bに示す非矩形領域に対して点
線に示す矩形領域がイネーブルになる。
【0280】ArCnt(h3 )は矩形領域に対しては
sgl1〜sglnと同期してイネーブルになる。一方
非矩形領域に対してはディスイネーブルである。
【0281】Hi(h2 )は非矩形領域に対しては非矩
形の領域内はイネーブルになる。矩形領域に対してはデ
ィスイネーブルである。
【0282】Hi信号h2 とArCnt信号h3 はOR
回路h1 で論理和がとられ、AND回路h31〜h3nでこ
れとsgl1〜sgln(h21〜h2n)の論理積がとら
れる。
【0283】こうして出力out1〜outn(h41
4n)から所望の矩形領域信号と非矩形信号の混在が可
能になる。
【0284】図58〜図62は矩形領域信号(B)と非
矩形領域信号(A)が混在した時の各入力信号がどのよ
うになるかを説明した図である。
【0285】sgl1〜sgln(図60)は前述のご
とく、矩形に対しては全域、非矩形に対しては非矩形領
域を内接する様な矩形領域に対してイネーブルになる。
【0286】Hi(図61)は前述のごとく、矩形に対
してはディスイネーブル、非矩形に対しては全域ディス
イネーブルになる。
【0287】ArCnt図62は前述のごとく矩形に対
しては全域イネーブル、非矩形に対しては全域ディスイ
ネーブルになる。
【0288】最後に図58と図75の対応について述べ
る。
【0289】図58のORゲートh1 は図75の38
n,39nのORゲートに、図58のANDゲートh31
〜h3nは、図75の4n〜7n,32nに、図58の領
域信号、sgl1〜sgln(h21〜h2n)は図75の
33n〜37nに、図58の出力out1〜outn
(h41〜h4n)はDHi,FHi,PHi,GHi1,
GHi2にあたる。
【0290】以上の様にして一原稿内に矩形領域、非矩
形領域を混在した複数領域に対して編集、加工処理を施
すことが可能になる。
【0291】以上説明したように本実施例によれば、矩
形領域を指定する手段(領域信号sgl1〜sgln)
非矩形領域を指定する手段(ヒット信号Hih2 )、前
記矩形領域、非矩形領域のリアルタイム選択手段(AN
Dゲートh31〜h3n)を設けることにより、一原稿中に
矩形領域指定と非矩形領域指定が混在した編集処理を行
なうことができる。
【0292】特に、本実施例によれば、信号sgl1〜
nは、非矩形領域が内接する矩形領域をとっているので
非矩形領域信号Hiと矩形領域信号ArCntに応じ
て、矩形・非矩形の選択が可能となっている。
【0293】また、指定すべき領域の性質に応じたエリ
ア指定、例えば、ラフな指定でよい場合には矩形で、高
い精度を要する時には非矩形でエリア指定ができるの
で、自由度の高い編集処理を効率良く行うことができ
る。
【0294】なお、領域の数即ち、ANDゲートの数は
自由に設定することができる。また、それぞれの領域に
行う処理の種類も操作部1000からの入力に基づくI
/Oポート1nの設定により、自由に定めることができ
る。
【0295】図81に、本画像処理システムに接続され
る外部機器との画像データの双方向の交信を行うための
インターフェース回路Mを示す。1mはCPUバス22
に接続されたI/Oポートであり、各データバスA0〜
C0、A1〜C1、Dの方向を制御する信号5m〜9m
が出力される。2m,3mは出力ドライステート制御信
号Eを持つバスバッファであり、3mはD入力によりそ
の向きを変えることができる。2m,3mはE入力=
“1”の時、信号が出力され、“0”の時、出力ハイイ
ンピーダンス状態となる。10mは3系統のパラレル入
力A,B,Cより選択信号6m,7mにより、1つを選
択する3tolセレクターである。本回路では基本的に
は、1.(A0,B0,C0)→(A1,B1,C
1)、2.(A1,B1,C1)→Dのバスの流れが存
在している。それぞれ図82の真理値表に示すとおりに
CPU20より制御される。本システムでは図53に示
されるように外部機器よりA1,A2,A3を通して入
力される画像は図83(A)のように矩形、(B)のよ
うに非矩形と、いずれも可能な構成をとっている。図8
3(A)のような矩形で入力する場合は、図2のセレク
ター503の切り換え入力を、Aが選択されるように
“1”とすべく、I/Oポート501より制御信号14
7を出力する。同時に合成すべき領域に対応する。領域
信号発生回路J内のRAM60j,61j(図81)の
所定のアドレスに前述したように、CPUより所定のデ
ータを書き込むことにより、矩形領域信号129を発生
させる。外部機器からの画像入力128がセレクター5
07で選択された領域では、画像データ128だけでな
く、階調、解像切り換え信号140も同時に切りかえ
る。すなわち、外部機器からの画像が入力される領域内
では、原稿台から読み込まれた画像の色分解信号から検
出される文字領域信号、MjAR124(図2)に基づ
き生成される、階調・解像切りかえ信号を止め、強制的
に“Hi”にする事で、はめ込まれる外部機器からの画
像領域内を高階調になめらかに出力するようにしてい
る。また、図81で説明したように、2値メモリLから
のビットマップマスク信号AHi148がセレクタ50
3にて信号147により選択されると図83(B)のよ
うな外部機器からの画像合成が実現される。
【0296】〈操作部概要〉図84に本実施例の本体操
作部1000の概観を示す。キー1100はコピースタ
ートキーである。キー1101はリセットキーで、操作
部上での設定をすべて電源投入時の値にもどす。キー1
102はクリアストップキーで枚数指定等の入力数値の
リセットおよびコピー動作の中止の際に使用する。キー
1103群はテンキーでコピー枚数、倍率入力等の数値
入力に使用される。キー1104は原稿サイズ検知キー
である。キー1105はセンター移動指定キーである。
キー1106はACS機能(黒原稿認識)キーである。
ACSがONの時、黒単色原稿の際は黒一色でコピーす
る。キー1107はリモートキーであり、接続機器に制
御権をわたすためのキーである。キー1108は予熱キ
ーである。
【0297】1109は液晶画面であり、種々の情報を
表示する。また画面の表面は透明なタッチパネルになっ
て、指等で押すとその座標値が取り込まれるようになっ
ている。
【0298】標準状態では、倍率・選択用紙サイズ・コ
ピー枚数・コピー濃度が表示されている。各種のコピー
モードを設定中は、モード設定に必要な画面が順次表示
される。(コピーモードの設定は画面に表示されるキー
を使って行う)また、ガイド画面の自己診断表示画面を
表示する。
【0299】キー1110はズームキーであり、変倍の
倍率を指定するモードへのエンターキーである。キー1
111はズームプログラムキーであり、原稿サイズとコ
ピーサイズから変倍率を計算するモードへのエンターキ
ーである。キー1112は拡大連写キーであり、拡大連
写モードへのエンターキーである。キー1113は、は
め込み合成を設定するキーである。キー1114は文字
合成で設定するキーである。キー1115はカラーバラ
ンスを設定するキーである。キー1116は単色・ネガ
/ポジ反転等のカラーモードを設定するキーである。キ
ー1117はユーザーズカラーキーであり、任意のカラ
ーモードを設定できる。キー1118はペイントキーで
あり、ペイントモードを設定できる。キー1119は色
変換モードを設定するキーである。キー1120は輪郭
モードを設定するキーである。キー1121は鏡像モー
ドの設定を行う。キー1124および1123でトリミ
ングおよびマスキングを指定する。キー1122により
エリアを指定し、その内部の処理を他の部分と変えて設
定することができる。キー1129はテクスチャーイメ
ージの読み込み等の作業を行うモードへのエンターキー
である。キー1128はモザイクサイズの変更等のモザ
イクモードへのエンターキーである。
【0300】キー1127は出力画像のエッジの鮮明さ
を調節するモードへのエンターキーである。キー112
6は、指定された画像をくり返して出力するイメージリ
ピートモードの設定を行うキーである。
【0301】キー1125は画像の斜体/テーパー処理
等をかけるためのキーである。キー1135は移動モー
ドを変更するためのキーである。キー1134はページ
連写、任意分割等の設定を行う、キー1133はプロジ
エクタに関する設定を行う。キー1132はオプション
の接続機器をコントロールするモードへのエンターキー
である。キー1131はリコールキーで、3回前までの
設定内容を呼び出すことができる。キー1130はアス
タリスクキーである。キー1136〜1139はモード
メモリ呼出しキーで、登録しておいたモードメモリを呼
び出す際に使用される。キー1140〜1143はプロ
グラムメモリ呼出しキーで、登録しておいた操作プログ
ラムを呼び出す際に使用される。
【0302】〈色変換操作手順〉色変換操作の手順を図
85を用いて説明する。
【0303】まず、本体操作部上の色変換キー1119
を押すと、表示部1109はP050のように表示され
る。原稿をデジタイザ上にのせ、変換前の色をペンで指
定する。入力が終了するとP051の画面になり、ここ
でタッチキー1050およびタッチキー1051を用い
て変換前の色の幅を調整し、設定終了後タッチキー10
52を押す。画面はP052に変わり、変換後の色に濃
淡をつけるかどうかをタッチキー1053およびタッチ
キー1054を用いて選択する。濃淡ありを選択すると
変換前の色の濃淡に合せて変換後の色も階調をもったも
のとなる。すなわち、前述の階調色変換を行うことであ
る。一方、濃淡なしを選択すると、同一濃度の指定色に
変換される。濃淡のあり/なしを選択すると、P053
の画面になり変換後の色の種類を選択する。P053に
おいて1055を選択すると、P054に操作者が任意
の色を指定できる。また、色調整キーを押すとP055
に移り、Y,M,C,Bkのそれぞれについて1%きざ
みで色調整を行うことができる。
【0304】また、P053で1056を押すとP05
6に移り、ポイントペンでデジタイザー上の原稿の希望
の色を指定する。また次にP057で色の濃淡を調整す
ることができる。
【0305】また、P053で1057を押すとP05
8に移り、所定の登録色を番号で選択できる。
【0306】〈トリミングエリア指定の手順〉以下、図
86および図87を用いて、トリミング(マスキングも
同様、更にエリアの指定方法については、部分処理等も
同様の手順である)。エリア指定の手順について説明す
る。
【0307】本体操作部1000上のトリミングキー1
124を押し、表示部1109がP001になった時点
でデジタイザを用いて矩形の対角2点を入力するとP0
02の画面になり、続けて矩形エリアを入力することが
できる。また複数のエリアを指定した場合にはP001
の前エリアキー1001、次にエリアキー1002を押
せばP002のようにX−Y座標におけるそれぞれの指
定領域を確認することができる。
【0308】一方、本実施例においては、前記ビットマ
ップメモリを使用した非矩形のエリア指定が可能であ
る。P001の画面を表示中、タッチキー1003を押
しP003へ移る。ここで形を選択する。円,長円,R
矩形等は必要な座標値が入力されるとCPU20が計算
によりビットマップメモリへ形を展開していく。またフ
リー形状の場合は、デジタイザ58を用いてポイントペ
ンで希望形状をなぞることで連続的に座標値を入力し、
その値を処理してビットマップ上へ記録していく。
【0309】以下非矩形エリア指定のそれぞれについて
説明する。
【0310】(円形領域指定)P003でキー1004
を押すと、表示部1109はP004に移り円形領域を
指定することができる。
【0311】以下、円形領域指定について、図58のフ
ローチャートを用いて説明する。S101において、図
2のデジタイザ58から中心点を入力する(P00
4)。次に表示部1109は、P005に移りS103
においてデジタイザ58から指定すべき半径を持つ円の
円周上の1点を入力する。S105で上記入力座標値の
図2ビットマップメモリL(100dpi2値メモリ)
上での座標値をCPU20により演算する。
【0312】また、S107で円周上の別の点の座標値
を演算する。次にS109でビットマップメモリLのバ
ンクをセレクトし、S111で上記演算結果をCPUバ
ス22を経由してビットマップメモリLに入力する。図
52においてCPU DATA 616Lからドライバ
ー578Lを経て604Lからビットマップメモリに書
き込まれる。アドレス制御は上に述べたのと同じような
ので省略する。これを、円周上のすべての点に対して繰
り返し(S113)、円形領域指定を終了する。
【0313】なお、上述のようにCPU20で演算しな
がら入力するかわりに、あらかじめ入力される2点の情
報に対するテンプレート情報をROM11に格納してお
き、この2点をデジタイザで指定することにより演算す
ることなく直接ビットマップメモリLに書き込むように
することもできる。
【0314】(長円領域指定)P003において、キー
1005を押すとP007に移る。以下図89のフロー
チャートを用いて説明する。
【0315】まずS202で長円に内接する最大の矩形
領域の対角2点をデジタイザ58により指定する。以下
円周部分について、上記円形領域指定の場合と同じよう
にしてS206〜S212の手順でビットマップメモリ
Lに書き込む。
【0316】次に直線部分についてS214〜S220
の手順でメモリLに書き込み、領域指定を終了する。円
形の場合同様あらかじめ、テンプレート情報としてRO
M21に記憶させておくこともできる。
【0317】(R矩形領域指定)これは指定の方法を、
メモリ書き込みとともに長円の場合と同じようなので説
明を省略する。
【0318】尚、以上円形、長円、R矩形の場合を例と
して説明したが、他の非矩形領域についても同様のテン
プレート情報に基づき指定できることは勿論である。
【0319】P006,P008,P010,P102
において、各形状入力後のクリアキー(1009〜10
12)を押すとビットマップメモリ上の部分的消去を行
うことができる。
【0320】したがって、指定ミスをした場合にも、す
みやかに2点指定のみクリアでき2点指定のみ再度行う
ことができる。
【0321】また、連続して複数領域について指定を行
うこともできる。複数領域指定の場合重複した領域につ
いてそれぞれの処理を行うにあたって、後から指定され
た領域の処理が優先される。但し、これは先に指定した
ものを優先させることにしても良い。
【0322】以上のような設定により長円でトリミング
を行った出力例を図87に示す。
【0323】〈文字合成に関する操作手順〉以下図9
0,図91および図92を用いて文字合成に関する操作
設定手順を説明する。本体操作部上の文字合成キー11
14を押すと、液晶表示部1109はP020のように
表示される。前述の原稿台上に合成する文字原稿120
1をのせ、タッチキー120を押すと文字原稿を読み取
り、2値化処理をかけ、その画像情報を前述のビットマ
ップメモリ図2に記憶する。処理の具体的手段について
は前述したので重複は避ける。この際記憶する画像の範
囲を指定するには、P020中のタッチキー1021を
押しP021の画面へ行き、文字原稿1201を前述の
デジタイザ58にのせ、デジタイザのポイントペンを用
いて2点で範囲を指定する。指定が終了すると表示部は
P022のようになり、タッチキー1023およびタッ
チキー1024で指定した範囲内を読み取るのか(トリ
ミング)、または指定した範囲外を読み取るのか(マス
キング)を選択する。また、文字原稿によっては前述の
2値化処理の際に文字原稿中の文字部を抽出するのが困
難であるものもある。この場合はP020中のタッチキ
ー1022でP023の画面へ移り、前記2値化処理の
スライスレベルをタッチキー1025およびタッチキー
1026で調整することが可能となっている。
【0324】このようにスライスレベルをマニュアルで
調整することができるので、原稿の文字の色や太さ等に
応じて適切な2値化処理を行うことができる。
【0325】さらに、タッチキー1027を押し、P0
24′,P025′でエリアを指定することによりP0
26′で部分的なスライスレベルの変更をすることが可
能である。
【0326】このように、エリア指定してその部分のみ
をスライスレベル変更することにより黒文字原稿の一部
に例えば黄色の文字があった場合でも、黒および黄色の
文字のそれぞれに別々の適切なスライスレベルを設定す
ることにより、文字全体に対して良好な2値化処理を行
うことができる。
【0327】また、その際、図2の2値メモリLに格納
された非矩形領域情報に応じてかかる処理を行うことが
できるのでは勿論である。
【0328】文字原稿の読取が終了すると表示部110
9は図91P024のようになる。
【0329】色ヌキ処理を選択するにはP024中のタ
ッチキー1027を押し、P025の画面へ移り、合成
する文字の色を表示されている色の中から選択する。ま
た、部分的に文字の色を変えることもでき、その場合
は、タッチキー1029を押し、P027の画面へ移
り、エリアの指定を行った後、P030の画面にて文字
の色を選択する。更に合成される文字のフチに色のフチ
どり処理を付加することもでき、その場合には、P03
0中のタッチキー1031にてP032の画面へ移り、
フチ部分の色を選択する。この時色調整をできるのは、
上記色変換の場合と同様である。更にタッチキー103
3を押し、P041の画面においてフチの幅の調整が行
われる。
【0330】次に合成する文字を含む矩形領域に色敷処
理を付加する場合(以下マド処理と呼ぶ)について説明
する。P024中のタッチキー1028を押しP034
の画面に移り、エリアの指定を行う。ここで指定した範
囲でマド処理が行われる。エリア指定が終了すると、P
037で文字の色を選択し、タッチキー1032を押し
P039の画面へ移り、マドの色を選択する。
【0331】上記色の選択において、例えばP025の
画面においては、タッチキー1030の色調整キーを押
すことによりP026の画面に移り、選択した色の色調
を変更することが可能となっている。
【0332】以上説明した手順により文字合成を行う。
実際に設定を行った場合の出力例を図92に示す。
【0333】なお、エリア指定は、矩形領域指定の他、
上述のような非矩形領域の指定も可能である。
【0334】〈テクスチャー処理設定手順〉次に図93
を用いて、テクスチャー処理について説明する。
【0335】本体操作部1000上のテクスチャーキー
1129を押すと、表示部1109はP060のように
表示する。テクスチャー処理をかける時は、タッチキー
1060を押し、このキーを反転表示させる。テクスチ
ャー処理用のイメージパターンを前述のテクスチャー用
画像メモリに(図43の113g)読み込む際はタッチ
キー1061を押す。この時、既にパターンが画像メモ
リ中にある場合はP062のようにそのため表示されな
い場合はP061の表示となる。読み込ませるイメージ
の原稿を原稿台上にのせ、タッチキー1062を押すこ
とにより、テクスチャー用画像メモリに画像データが記
憶される。この際原稿中の任意の部分を読み込ませるた
めには、タッチキー1063を押し、P063画面にて
デジタイザ58により指定を行う。指定は読込範囲、1
6mm×16mmの中心を1点でペン入力することによ
り行うことができる。
【0336】上述のような1点指定によるテクスチャー
パターンの読み込みは、以下のように行うことができ
る。
【0337】パターン読込みを行わないで、タッチキー
1060を押し、テクスチャー処理を設定し、コピース
タートキー1100や他のモードキー(1110〜11
43)、またはタッチキー1064等によりP064画
面をぬけ出ようとすると、表示部はP065に示すよう
な警告を出す。
【0338】またこの読込範囲は、操作部1000のテ
ンキーより縦横の長さを操作者が指定できるようにする
こともできる。
【0339】図94にテクスチャーパターン読み込みの
際のCPU20のフローチャートを示す。
【0340】まず、テクスチャーモードにはいると、デ
ジタイザー58から原稿上でテクスチャーパターンとし
て用いる部分(本実施例では正方形を例にとるが、長方
形など他の図形でもよい)の中心点の座標の入力があっ
たかどうかを判断する(s1)。その際座標入力はS
1′に示すような、入力ポイントの(x,y)座標で把
握される。座標入力がない場合には入力待ちをし、入力
があった場合には、水平方向、メモリライトスタート、
メモリライトエンドのアドレスを算出(s2′)垂直方
向のカウンターにセットする(s2)。このときに、水
平方向と垂直方向で辺の長さaを、それぞれ異なるもの
にすれば長方形のパターンにすることができる。次にス
キャナー部Aにより、スキャンをし、画像データを読み
取り、上記所定位置の画像データを、テクスチャーメモ
リ113g(図43)に、書き込む。以上でテクスチャ
ーパターンの記憶動作が終了し、前述のような方法で通
常の複写動作を行い(s4)、テクスチャーパターンを
合成する。
【0341】本実施例によれば、デジタイザー上で一点
を指定することにより、テクスチャーパターンを読み込
むことができ、操作性が格段に向上するという優れた効
果を奏する。
【0342】〈モザイク処理設定手順〉図95はモザイ
ク処理設定の手順を説明する図である。
【0343】本体操作部上のモザイクキー1128を押
すと表示部はP100のように表示される。原稿にモザ
イク処理をほどこすには、タッチキー1400を押し、
このキーを反転表示させる。
【0344】また、モザイク処理を行う際のモザイクサ
イズの変更はタッチキー1401を押し、P101画面
にて行う。モザイクサイズの変更はタテ(Y)方向,ヨ
コ(X)方向とも独立に設定することが可能である。
【0345】図96は、上述のモザイクサイズの設定の
フローを示す図である。モザイクモードに設定される
と、CPU20は、液晶タッチパネル1109からモザ
イクサイズ(X,Y)が入力されたかどうかを判断する
(s1)。入力されていない場合には入力待ちとなり、
入力された場合には、デジタルプロセッサー内のモザイ
ク処理用レジスタ(図45の402g内)に(X,Y)
のパラメータを設定する。これに基づいて、上述した方
法により、横Xmm,縦Ymmの大きさでモザイク処理
が行われる。
【0346】このように本実施例においては、モザイク
サイズを縦横独立に認定できるようにしたので、多様な
画像編集処理のニーズに応えることができる。特にデザ
インの分野で広く利用されるものと考えられる。
【0347】〈*モード操作手順について〉図97は*
モード操作手順を説明する図である。
【0348】本体操作部1000上の*キー1130を
押すと*モードに入り、表示部1109はP110のよ
うに表示される。タッチキー1500はペイントユーザ
ーズカラー,色変換,色文字等で使用される色情報を登
録するための色登録モードに入る。タッチキー1501
はプリンタによる画像欠けを補正する機能をON/OF
Fする。タッチキー1502はモードメモリ登録モード
に入るためのキーである。タッチキー1503は手差し
サイズを指定するモードに入る。タッチキー1504は
プログラムメモリー登録モードに入る。タッチキー15
05は、カラーバランスのデイフオルト値を設定するモ
ードに入るためのキーである。
【0349】(色登録モードについて)P110の表示
の時、タッチキー1500を押すと、色登録モードに入
る。表示部はP111のようになり、登録する色の種類
を選択する。パレット色を変更する場合は、タッチキー
1506を押し、P116の画面にて変更したい色を選
択し、P117の画面にて、イエロー,マゼンタ,シア
ン,ブラックの各成分の値を1%きざみで調節すること
ができる。
【0350】また、原稿上の任意の色を登録する場合は
タッチキー1507を押し、P118の画面で登録先番
号を選択し、デジタイザ58を用いて指定し、P120
の画面の時に原稿台に原稿をセットし、タッチキー15
10を押し、登録を行う。
【0351】(手差しサイズ指定について)P112に
示すように手差しサイズは定形と非定形のいずれも指定
することができる。
【0352】非定形については、横(X)方向,縦
(Y)方向いずれも1mm単位で指定できる。
【0353】(モードメモリ登録について)P113に
示すように設定したモードをモードメモリに登録してお
くことができる。
【0354】(プログラムメモリ登録について)P11
4に示すように、領域指定や所定の処理を行う一連のプ
ログラムを登録しておくことができる。
【0355】(カラーバランス登録について)P115
に示すように、Y,M,C,Bkそれぞれについてカラ
ーバランスを登録しておくことができる。
【0356】(プログラムメモリー操作手順について)
以下図98,図99を用いてプログラムメモリへの登録
操作およびその利用手順について説明する。
【0357】プログラムメモリーとは、設定に関わる操
作の手順を記憶し、それを再現するためのメモリー機能
である。必要なモードを連結したり、不要な画面を飛び
こえての設定が可能である。例として、原稿中のある領
域を変倍をかけて、イメージリピートする手順をプログ
ラムメモリーしてみる。
【0358】本体操作部上の*モードキー1130を押
し、液晶表示部にP080の画面を出し、タッチキー1
200のプログラムメモリキーを押す。本実施例では、
4つのプログラムが登録可能である。P081の画面で
登録する番号を選択する。この後プログラム登録モード
に移る。プログラム登録モード時においては、例えば通
常モードで図100の1300に示すような画面は13
01のようになる。タッチキー1302のスキップキー
は、現在の画面をとばしたい場合に指定する。タッチキ
ー1303のクリアキーは、プログラムメモリーの登録
途中で今までの登録を中止し、最初から登録をやり直す
際に使用する。タッチキー1304のエンドキーはプロ
グラムメモリーの登録モードをぬけ、最初に決定した番
号のメモリへ登録する。
【0359】まず、本体操作部中のトリミングキー11
24を押し、デジタイザにてエリアを指定する。表示部
はP084を表示しているが、ここでこれ以上のエリア
の設定を行わない場合は、タッチキー1202を押し、
この画面を飛ばすことを指定する(画面はP085にな
る)。
【0360】次に本体操作部上のズームキー1110を
押すと、表示部はP086になる。ここで倍率の設定を
行い、タッチキー1203を押すと表示部はP087に
変わる。最後に本体操作部上のイメージリピートキー1
126を押し、P088の画面でイメージリピートに関
する設定を行った後、タッチキー1204にてプログラ
ムメモリーの1番へ登録を行う。
【0361】以上の手順で登録したプログラムを呼び出
すには、本体操作部上のプログラムメモリー1呼出しキ
ー1140を押す。表示部はP091を表示し、エリア
の入力待ちになる。ここでデジタイザを用いてエリアを
入力すると、表示部はP092を表示し、更に次のP0
93へ移行する。ここで倍率を設定した後タッチキー1
210を押すと表示部はP094となりイメージリピー
トの設定ができる。タッチキー1211を押すと、プロ
グラムメモリを利用しているモード(トレースモードと
呼ぶ)をぬける。尚プログラムメモリーを呼出し、終了
するまでの間は、編集モードの各キー(1110〜11
43)は無効となり、登録したプログラム通りに操作が
行えるようになっている。
【0362】図101にプログラムメモリーの登録アル
ゴリズムを示す。S301の画面めくりとはキーやタッ
チキーにより表示部の表示を書きかえることをいう。タ
ッチキー1302と押し、現在表示されている画面を飛
ばすように指定した場合(S303)、次の画面めくり
時に記録テーブル上にその情報がセットされている(S
305)。そして、S307で新たな画面番号を記録テ
ーブルにセットする。クリアキーを押した場合には、記
録テーブルを全クリアし(S309,S311)、それ
以外の場合には、S301にもどって次の新たな画面に
移る。図103に記録テーブルのフォーマットを示す。
図102にプログラムメモリー呼出し後の動作をあらわ
すアルゴリズムを示す。
【0363】S401で画面めくりがある場合には、新
画面が標準画面か否かを判断する(S403)。標準画
面の場合にはS411に移り、記録テーブルから次の画
面番号をセットし、標準画像でない場合には、新画面番
号と記録テーブルの予定されている画面番号を比較し
(S405)、等しいときはS409に移り、スキップ
フラグがあれば、S411をとばしてS401にもど
る。等しくない場合には、リカバー処理を行い(S40
7)画面めくりを行う。
【0364】次に本発明にかかる、印字の解像度を切り
かえて画像を出力する手段について述べる。この手段
は、前述した、文字画像分離回路Iにより、分離され
た、文字部と、ハーフトーン部に応じて発生される解像
度切りかえ信号140に基づき、印字の解像度を切りか
える様に構成されており、図2のドライバーに該当する
ものである。本実施例では、文字部を高解像度400d
piハーフトーン部を200dpiで印字する。以下そ
の詳細を説明する。図2のドライバーの一部であるPW
M回路778は、図1プリンター2のプリンタコントロ
ーラ700に含まれ、図2全体回路図の最終出力である
ビデオデータ138と、解像度切替信号143を受け
て、半導体レーザ図107の711Lの点灯制御を行
う。
【0365】以下に図2のドライバーの一部であって、
レーザービームを出力するための信号を供給するPWM
回路778の詳細を説明する。
【0366】図104(A)にPWM回路のブロック
図、図104(B)にタイミング図を示す。
【0367】入力されるVIDEO DATA138は
ラッチ回路900にてVCLK117の立上りでラッチ
され、クロックに対しての同期がとられる(図104
(B)800,801参照)。ラッチより出力されたV
IDEO DATA138をROM又はRAMで構成さ
れるLUT(ルックアップテーブル)901にて階調補
正し、D/A(デジタル・アナログ)変換器902でD
/A変換を行い、1本のアナログビデオ信号を生成し、
生成されたアナログ信号は次段のコンパレータ910,
911に入力され後述する三角波と比較される。コンパ
レータの他方に入力される信号808,809は各々V
CLKに対して同期がとられ、個別に生成される三角波
(図104(B)808,809)である。即ち、VC
LK801の2倍の周波数の同期クロック2VCLK1
17′を、一方は例えばJ−Kフリップフロップ906
で2分周した三角波発生の基準信号806に従って、三
角波発生回路908で生成される三角波WV1、もう一
方は2VCLKに従って三角波発生回路909で生成さ
れる三角波WV2である。なお2VCLK117′はV
CLK117に基づき不図示の逓倍回路より発生する。
各三角波808,809とVIDEO DATA138
は同図(B)で示されるごとく、全てVCLKに同期し
て生成される。更にVCLKに同期して生成されるHS
YNC118で同期をとるべく反転されたHSYNC
が、回路906をHSYNCのタイミングで初期化す
る。以上の動作によりCMP1 910,CMP2 9
11の出力810,811には、入力のVIDEO D
ATA138の値に応じて、同図(C)に示す様なパル
ス巾の信号が得られる。即ち本システムでは図(A)の
ANDゲート913の出力が“1”の時レーザが点灯
し、プリント紙上にドットを印字し、“0”の時レーザ
ーは消灯し、プリント紙上には何も印字されない。従っ
て、CPU20からの制御信号LON(805)で消灯
が制御できる。同図(C)は左から右に“黒”→“白”
→へ画像信号Diのレベルが変化した場合の様子を示し
ている。PWM回路への入力は“白”が“FF”,
“黒”が“00”として入力されるので、D/A変換器
902の出力は同図(C)のDiのごとく変化する。こ
れに対し三角波は(i)ではWV1,(ii)ではWV
2のごとくなっているので、CMP1,CNP2の出力
はそれぞれPW1,PW2のごとく“黒”→“白”に移
るにつれてパルス巾は狭くなってゆく。また同図から明
らかな様に、PW1を選択すると、プリント紙上のドッ
トはP1 →P2 の間隔で形成され、パルス巾の変化量は
W1のダイナミックレンジを持つ。一方、PW2を選択
するとドットはP3 →P4 →P5 →P6 の間隔で形成さ
れ、パルス巾のダイナミックレンジはW2となりPW1
比べ各々1/2倍になっている。ちなみに例えば、印字
密度(解像度)はPW1の時、約200線/inch,
PW2の時約400線/inch等に設定される。又こ
れより明らかな様にPW1を選択した場合は、階調性が
PW2の時に比べ約2倍向上し、一方、PW2を選択し
た場合、著しく解像度が向上する。そこで例えば高解像
が要求される場合はPW2が、高階調が要求される場合
はPW1が選択されるべくリーダー部(図1)よりLC
HG143が与えられる。即ち、図104(A)の91
2はセレクターでありLCHG143が“0”の時A入
力選択、即ちPW1が、“1”の時PW2が出力端子O
より出力され、最終的に得られたパルス巾だけレーザー
が点灯し、ドットを印字する。
【0368】LUT901は階調補正用のテーブル変換
ROMであるが、アドレスに812′,812,813
のC2 ,C1 ,C0 、814のテーブル切替信号、81
5のビデオ信号が入力され、出力より補正されたVID
EO DATAが得られる。例えばPW1を選択すべく
LCHG143を“0”にすると2進カウンタ903の
出力は全て“0”となり901の中のPW1用の補正テ
ーブルが選択される。またC0 ,C1 ,C2 は出力する
色信号に応じて切り換えられ、例えば、C0 ,C1 ,C
2 =“0,0,0”の時はイエロー出力、“0,1,
0”の時マゼンタ出力、“1,0,0”の時シアン出
力、“1,1,0”の時はブラック出力をする。この点
は上述のマスキングの場合と同様である。即ち、プリン
トする色画像ごとに階調補性特性を切りかえる。これに
よって、レーザービームプリンターの色による像再生特
性の違いによる階調特性の違いを補償している。又C2
とC0,C1 の組み合わせにより更に広範囲な階調補性
を行う事が可能である。例えば入力画像の種類に応じて
各色の階調変換特性を切換えることも可能である。次
に、PW1を選択すべく、LCHG143を“1”にす
ると、2進カウンタ903は、ラインの同期信号をカウ
ントし、“1”→“2”→“1”→“2”→…をLUT
のアドレス814に出力する。これにより、階調補性テ
ーブルを各ラインごとに切りかえる事により階調性の更
なる向上をはかっている。
【0369】これを図54以下に従って詳述する。同図
(A)の曲線Aは例えばPW2を選択し、入力データを
“FF”即ち、“白”から“0”即ち“黒”まで変化さ
せた時の入力データ対印字濃度の特性カーブである。標
準的に特性はKである事が望ましく、従って階調補性の
テーブルにはAの逆特性であるBを設定してある。同図
(B)は、PW1を選択した場合の各ライン毎に階調補
性特性A,Bであり、前述の三角波で主走査方向(レー
ザースキャン方向)のパルス巾を可変すると同時に副走
査方向(画像送り方向)に図の様に、2段階の階調を持
たせて、更に階調特性を向上させる。即ち濃度変化の急
峻な部分では特性Aが支配的になり急峻な再現性を、な
だらかな階調は特性Bにより再現される。従って以上の
様にPW2を選択した場合でも高解像である程度の階調
を保障し、PW1を選択した場合は、非常に優れた階調
性を保障している。
【0370】以上のようにパルス巾に変換されたビデオ
信号はライン224を介してレーザードライバー711
Lに加えられレーザー光LBを変調する。
【0371】なお、図104(A)の信号C0 ,C1
2 ,LONは図2プリンタコントローラ700内の図
示しない制御回路から出力される。
【0372】ここで、文字領域を含むカラー原稿に対し
て加工処理を施す場合を考える。図2の全体回路図に戻
り、処理の手続を説明する。即ち、入力された文字、ハ
ーフトーン混在の画像データは、入力回路(Aブロッ
ク)を通ったのち、一方は、適正画像を得る為のLOG
変換(C),色補性(D)回路へ入力され、もう一方
は、文字,ハーフトーン領域を分離する為の検出回路
(I)に入力されて、文字領域、ハーフトーン領域に応
じた検出信号MjAR(124)〜SCRN(127)
が出力される。この検出信号のうち、MjAR(12
4)は、文字部を示す信号であり、これに基づき、文字
画像補性回路Eにおいて、解像度切り替え信号LCHG
(図2の140,図21の140)を生成する事は既に
述べた。図2で示されるごとく、LCHG140は、多
値のビデオ信号113,114,115,116,13
8とは別に並行してプリンタ部に送出され、前述したご
とく文字部は高解像出力(400dpi)、ハーフトー
ン部は、高階調出力(200dpi)の切りかえ信号と
なる。
【0373】以後の処理は上で述べた様に行われる。
【0374】〔像形成動作〕さて、画像出力データ81
6に対応して変調されたレーザー光LBは、高速回転す
るポリゴンミラー712により、矢印A−Bの幅で水平
に高速走査され、f/θレンズ713およびミラー71
4を通って感光ドラム715表面に結像し、画像データ
に対応したドット露光を行う。レーザー光の1水平走査
は原稿画像の1水平走査に対応し、本実施例では送り方
向(副走査方向)1/16mmの幅に対応している。
【0375】一方、感光ドラム715は図の矢印L方向
に定速回転しているので、そのドラムの主走査方向には
上述のレーザー光の走査が行われ、そのドラムの副走査
方向には感光ドラム715の定速回転が行われるので、
これにより逐次平面画像が露光され潜像を形成して行
く。この露光に先立つ帯電器717による一様帯電から
→上述の露光→および現像スリーブ731によるトナー
現像によりトナー現像が形成される。例えば、カラーリ
ーダーにおける第1回目の原稿露光走査に対応して現像
スリーブ731Yのイエロートナーにより現像すれば、
感光ドラム715上には、原稿3のイエロー成分に対応
するトナー画像が形成される。
【0376】次いで、先端をグリッパー751に担持さ
れて転写ドラム716に巻き付いた紙葉体754上に対
し、感光ドラム715と転写ドラム716との接点に設
けた転写帯電器729により、イエローのトナー画像を
転写、形成する。これと同一の処理過程を、M(マゼン
タ),C(シアン),BK(ブラック)の画像について
繰り返し、各トナー画像を紙葉体754に重ね合わせる
事により、4色トナーによるフルカラー画像が形成され
る。
【0377】その後、転写紙791は図1に示す可動の
剥離爪750により転写ドラム716から剥離され、搬
送ベルト742により画像定着部743に導かれ、定着
部743に熱圧ローラ744,745により転写紙79
1上のトナー画像が溶融定着される。
【0378】なお本実施例において印字のためのドライ
バーはカラーレーザービームプリンタを駆動するものと
したが、熱転写型カラープリンタ、インクジェットカラ
ー等のカラー画像を得るカラー画像複写装置にあって
も、画像に応じて解像度切替を行う機能を有するもので
あれば、本発明を適用できる。
【0379】本実施例では合成される文字画像に対して
は高解像処理を施す手段、合成されるカラー画像に対し
ては高階調処理を施す手段、さらに合成されるカラー画
像部に合成される文字部がオーバーラップする領域に対
しては高解像処理を優先させる手段を設けることによ
り、合成画像の性質にあった最適な合成画像を得られる
様にしている。
【0380】ここで、本実施例では高解像処理として、
400dpi印字、高階調処理として200dpi印字
としたが、この処理手段はこれに限らない。即ち、解像
度は自由に設定することができる。また、2段階切替え
のみでなく、3段階等多段階に切替えてもよい。
【0381】以上説明したように本実施例によれば、合
成画像が文字の時高解像処理が、カラー画像の時高階調
処理が、2種類の合成画像がオーバーラップする部分は
高解像処理がなされるので、反射原稿に影響されない高
画質,高精細な合成画像を得ることができる。
【0382】
【発明の効果】以上の様に、本願の発明によれば、対象
画像の処理条件あるいは対象画像の読取条件に応じて、
対象画像の種別を精度良く識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる画像処理装置の全体
図。
【図2】本発明の実施例にかかる画像処理装置の回路
図。
【図3】カラー読み取りセンサと駆動パルスを示す図。
【図4】ODRV118a,EDRV119aを生成す
る回路図。
【図5】黒補正動作を説明する図。
【図6】シェーディング補正の回路図。
【図7】白補正の手順を示す図。
【図8】色変換ブロック図。
【図9】色検出部ブロック図。
【図10】色変換回路のブロック図。
【図11】色変換の具体例を示す図。
【図12】対数変換を説明する図。
【図13】色補正回路の回路図。
【図14】色補正係数を示す図。
【図15】フィルターの不要透過領域・不要吸収成分を
示す図。
【図16】文字画像領域分離回路の回路図。
【図17】アミ点領域制御回路の回路図。
【図18】変倍時の判定サンプルラインを示す図。
【図19】輪郭再生成の概念図。
【図20】輪郭再生成の概念を説明する図。
【図21】輪郭再生成の概念を説明する図。
【図22】輪郭再生成の概念を説明する図。
【図23】輪郭再生成回路図。
【図24】輪郭再生成回路図。
【図25】EN1,EN2のタイミングチャート。
【図26】文字画像補正部のブロック図。
【図27】加減算処理の説明図。
【図28】切換信号生成回路図。
【図29】色残り除去処理回路図。
【図30】色残り除去処理、加減算処理その他を説明す
る図。
【図31】色残り除去処理、加減算処理その他を説明す
る図。
【図32】色残り除去処理、加減算処理その他を説明す
る図。
【図33】色残り除去処理、加減算処理その他を説明す
る図。
【図34】色残り除去処理、加減算処理その他を説明す
る図。
【図35】色残り除去処理、加減算処理その他を説明す
る図。
【図36】エッジ強調、スムージングを示す図。
【図37】2値信号による加工、修飾処理を説明する
図。
【図38】2値信号による加工、修飾処理を説明する
図。
【図39】2値信号による加工、修飾処理を説明する
図。
【図40】文字、画像合成を示す図。
【図41】画像編集加工回路のブロック図。
【図42】テクスチャー処理を示す図。
【図43】テクスチャー処理の回路図。
【図44】モザイク、変倍、テーパー処理の回路図。
【図45】モザイク処理の回路図。
【図46】モザイク処理を説明する図。
【図47】斜体処理を説明する図。
【図48】テーパー処理を説明する図。
【図49】輪郭処理を説明する図。
【図50】輪郭処理のブロック図。
【図51】ラインメモリアドレス制御部の回路図。
【図52】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図53】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図54】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図55】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図56】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図57】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図58】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図59】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図60】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図61】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図62】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図63】マスク用ビットメモリー等の説明図。
【図64】アドレスを示す図。
【図65】マスクの具体例を示す図。
【図66】アドレスカウンタの回路図。
【図67】拡大,縮小のタイミングチャート。
【図68】拡大,縮小の具体例を示す図。
【図69】2値化回路の説明図。
【図70】メモリ周辺を示すブロック図。
【図71】2値化レベル調整を説明する図。
【図72】アドレスカウンタのタイミングチャート。
【図73】ビットマップメモリ書き込みの具体例を示す
図。
【図74】文字,画像合成の具体例を示す図。
【図75】分配切換の回路図。
【図76】非線形マスクの具体例を示す図。
【図77】領域信号発生回路の回路図。
【図78】領域信号発生回路の回路図。
【図79】領域発生を説明する図。
【図80】デジタイザによる領域指定を示す図。
【図81】外部機器とのインターフェース回路図。
【図82】セレクタの真理値表。
【図83】矩形領域、非矩形領域の例を示す図。
【図84】操作部の外観図。
【図85】色変換操作の手順を説明する図。
【図86】トリミングエリア指定の手順を説明する図。
【図87】トリミングエリア指定の手順を説明する図。
【図88】円形領域指定のアルゴリズムを示す図。
【図89】長円とR矩形の領域指定のアルゴリズムを示
す図。
【図90】文字合成の操作手順の説明図。
【図91】文字合成の操作手順の説明図。
【図92】文字合成の操作手順の説明図。
【図93】テクスチャー処理の手順を説明する図。
【図94】テクスチャー処理の手順を説明する図。
【図95】モザイク処理の手順を説明する図。
【図96】モザイク処理の手順を説明する図。
【図97】*モード操作の手順を説明する図。
【図98】プログラムメモリー操作の手順を説明する
図。
【図99】プログラムメモリー操作の手順を説明する
図。
【図100】プログラムメモリー操作の手順を説明する
図。
【図101】プログラムメモリー登録のアルゴリズムを
示す図。
【図102】プログラムメモリー呼び出し後の動作のア
ルゴリズムを示す図。
【図103】記録テーブルのフォーマットを示す図。
【図104】カラーレーザービームプリンタのドライバ
ーの一部と、タイミングチャートを示す図。
【図105】三角波を示す図。
【図106】階調補正テーブルの内容を示す図。
【図107】レーザービームプリンタの外観を示す斜視
図。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/387 - 1/393

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力する入力手段と、 前記画像データによって表される画像の種別を該画像デ
    ータに基づき識別する識別手段と、 前記識別手段による識別結果に応じて、前記画像の種別
    ごとの処理条件で前記画像データに対して画像再生のた
    めの処理を行う処理手段と、 前記処理手段により、変倍処理を実行する場合に、前記
    識別手段の識別動作を該変倍処理にかかわらず実質的に
    等倍処理時と同一の識別が行われるように変更すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿を読み取り、該原稿に応じた画像デ
    ータを発生する画像読取手段と、 該画像データによって表される画像の種別を該画像デー
    タに基づき識別する識別手段と、 前記識別手段による識別結果に応じて前記画像データを
    処理する処理手段と、 前記読取手段による読取条件に応じて、前記識別手段の
    識別動作を前記読取条件に関わらず実質的に同一の識別
    が行われるように変更することを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記読取条件は、前記原稿を照射する光
    源の光量であることを特徴とする請求項2に記載の画像
    処理装置。
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