JP3376607B2 - 矩形領域読取処理装置 - Google Patents

矩形領域読取処理装置

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JP3376607B2
JP3376607B2 JP22174792A JP22174792A JP3376607B2 JP 3376607 B2 JP3376607 B2 JP 3376607B2 JP 22174792 A JP22174792 A JP 22174792A JP 22174792 A JP22174792 A JP 22174792A JP 3376607 B2 JP3376607 B2 JP 3376607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機、ファク
シミリ装置等の画像処理装置で画像情報を原稿上から矩
形に切り出して読み取るために使用される矩形領域読取
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1次元イメージセンサ等のイメージセン
サを用いて原稿の画像を読み取り、これを適宜処理する
ようにした画像処理装置は、ディジタル的な画像処理を
行う複写機を初めとして、各種の機器に広く使用される
ようになっている。このような画像処理装置では、原稿
上の画像情報すべてを処理する必要がない場合、特定の
領域だけ抽出して処理することが画像の効率的な処理等
のために一般に行われている。領域の抽出には任意の形
状を指定する方法もあるが、矩形領域を指定する方法が
多く採用されている。
【0003】矩形領域の指定の手法としては、座標の入
力を数値を用いて行う手法と座標入力装置を用いて原稿
上で指定する手法が存在している。前者の手法では、例
えば原稿上で矩形を構成する4点の座標あるいは矩形の
1つの対角線の両端の2点の座標を、テンキー等のキー
あるいは数値を示したダイヤルを用いてコントロールパ
ネルから入力している。後者の手法では、例えばライト
ペンを用いて原稿上の点を直接指示するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このうち前者の手法で
は、各点の位置をスケールを用いて事前に測定し、x軸
およびy軸を表わした座標値として入力する必要があっ
た。このため、座標値の入力までに手間と時間が掛かる
ばかりでなく、スケールの読み間違いを行ったり単位の
設定にミスを生じさせる場合があった。この際には所望
の領域と大きく違った領域を切り出すことになり、再度
領域の指定を行う必要があった。
【0005】また、後者の手法では原稿を広げた状態で
矩形領域を指定する必要があったので、大きな原稿を編
集処理の対象とすると、領域指定のための装置が大型化
してしまうという問題があった。また、領域の認識を一
度行ってからその領域の切り出しを行うことにしている
ので、編集処理までに要する時間を十分短縮することが
できないといった問題もあった。
【0006】更に従来では原稿にマーカを用いてマーキ
ングを行い、これを読み取って切り出すべき領域を認識
するようにした装置も存在した。ところが、このような
装置では座標入力装置を使用して原稿上で領域の範囲を
指定する場合と同様に、まず領域の認識を行う必要があ
り、次に領域の切り出しを行うことにしたので、処理に
要する時間を十分短縮することができないという問題が
あった。また、マーキングされた点を読み取る際に1つ
の点を複数の点と間違って認識することがあり、この場
合には領域の認識を大きく誤る危険性があった。
【0007】そこで本発明の第1の目的は、領域の認識
とその領域における画像情報の読み出しとを同時に行う
ことのできる矩形領域読取処理装置を提供することにあ
る。
【0008】本発明の第2の目的は、矩形領域の指定を
マーカで行うときに、領域を正確にかつ迅速に認識して
読み取ることのできる矩形領域読取処理装置を提供する
ことにある。
【0009】本発明の第3の目的は、原稿を1次元イメ
ージセンサで読み取るとき、原稿の走査方向にかかわら
ず矩形領域を正確に認識して画像情報の読み取りを行う
ことのできる矩形領域読取処理装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿をライン単位で読み取る読取手段と、原稿上のマー
キングされたポイントを認識するマーキングポイント認
識手段と、このマーキングポイント認識手段によって認
識されたマーキングポイントの認識された順番と位置を
記憶するマーキングポイント記憶手段と、同一原稿上で
第2番目のマーキングポイントが認識されたとき1番
目のマーキングポイントの主走査位置から2番目のマー
キングポイントの主走査位置までを主走査方向の走査範
囲として2番目のマーキングポイントの副走査位置か
ら画像の読み取りを開始する画像読取開始手段と、副走
査位置を起点として副走査方向に同一原稿上で第3番目
のマーキングポイントが認識されたときその副走査位置
で画像の読み取りを終了する画像読取終了手段とを矩形
領域読取処理装置に具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、1次元
イメージセンサのように原稿をライン単位で読み取る読
取手段を用い、原稿上のマーキングされたポイントをマ
ーキングポイント認識手段で認識する。そして、1番
目に認識したマーキングポイントで主走査方向の走査開
始位置を取得し、2番目に認識したマーキングポイン
トで主走査方向の走査終了位置と副走査方向の走査開始
位置を取得する。そして、これを基にして矩形領域の切
り出しを開始し、第3番目のマーキングポイントが認識
されたときに切り出しを終了する。したがって、第2番
目のマーキングポイントを指定した段階で副走査方向へ
の走査を開始することができ、第3番目のマーキングポ
イントを指定すれば画像の走査される矩形領域が確定す
ることになる。
【0012】請求項2記載の発明では、原稿をライン単
位で読み取る読取手段と、原稿上のマーキングされたポ
イントを認識するマーキングポイント認識手段と、この
マーキングポイント認識手段によって認識されたマーキ
ングポイントの認識された順番と位置を記憶するマーキ
ングポイント記憶手段と、マーキングポイントの第1番
目と第2番目によって原稿の主走査方向の読取範囲を判
別する主走査方向読取範囲判別手段と、同一原稿の第3
番目のマーキングポイントが認識されたときその副走査
位置で画像の読み取りを終了する画像読取終了手段とを
矩形領域読取処理装置に具備させる。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、原稿の
主走査方向の読取範囲を主走査方向読取範囲判別手段に
よって判別する一方、1次元イメージセンサのように原
稿をライン単位で読み取る読取手段を用い、原稿上のマ
ーキングされたポイントをマーキングポイント認識手段
で認識する。そして、マーキングポイントの第1番目と
第2番目によって原稿の主走査方向の読取範囲を判別
し、同一原稿の第3番目のマーキングポイントが認識さ
れたときその副走査位置で画像の読み取りを終了するよ
うにして矩形領域の読み取りを可能にして、前記した第
1の目的を達成する。
【0014】請求項3記載の発明では、原稿をライン単
位で読み取る読取手段と、原稿上のマーキングされたポ
イントを認識するマーキングポイント認識手段と、この
マーキングポイント認識手段によって認識されたマーキ
ングポイントの認識された順番と位置を記憶するマーキ
ングポイント記憶手段と、同一原稿上で第2番目のマー
キングポイントが認識されたとき1番目のマーキング
ポイントの主走査位置から2番目のマーキングポイン
トの主走査位置までを主走査方向の走査範囲として
番目のマーキングポイントの副走査位置から画像の読み
取りを開始する画像読取開始手段と、同一原稿上で
番目のマーキングポイントが認識されたときその副走査
位置で画像の読み取りを終了する画像読取終了手段とを
矩形領域読取処理装置に具備させる。
【0015】すなわち請求項3記載の発明では、1次元
イメージセンサのように原稿をライン単位で読み取る読
取手段を用い、原稿上のマーキングされたポイントをマ
ーキングポイント認識手段で認識する。そして、1番
目に認識したマーキングポイントで主走査方向の走査開
始位置を取得し、2番目に認識したマーキングポイン
トで主走査方向の走査終了位置と副走査方向の走査開始
位置を取得する。そして、3番目のマーキングポイン
トが認識されたときその副走査位置で画像の読み取りを
終了することにして、所望の矩形領域の読取処理を可能
にして、前記した第1の目的を達成する。
【0016】請求項4記載の発明で、請求項1〜請求項
3記載のマーキングポイント認識手段は、すでに認識さ
れたマーキングポイントのいずれか1つを中心とした所
定範囲に次のマーキングポイントが存在したときこれを
マーキングポイントとして新たに認識することを禁止す
るマーキングポイント重複認識禁止手段を具備すること
にしている。そして、これによりマーキングの仕方で1
つのマーキングポイントが複数の点に誤って認識される
事態を防止して、前記した第2の目的を達成する。
【0017】請求項5記載の発明で、請求項1〜請求項
3記載のマーキングポイント認識手段は、原稿上のマー
キングが所定のサイズ以上のときこれを1つのマーキン
グポイントとして認識することにし、これ以下の認識結
果をノイズとして認識の対象から外し、領域の正確な認
識を確保する。これにより、前記した第2の目的を達成
する。
【0018】また、請求項6記載の発明では、原稿の読
み取りの対象となる領域を囲む矩形領域の4隅にそれぞ
れ所定のカラーでマーキングが施されていることを特徴
としている。原稿上で3点のマーキングポイントが検出
されれば、矩形領域の認識が可能であるが、矩形の4隅
にマーキングを施しておくことで、原稿が逆向きに走査
された場合にも矩形領域の認識を可能にする。これによ
り、前記した第3の目的を達成する。
【0019】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0020】(ディジタル複写機の概要)
【0021】図2は本発明の一実施例の矩形領域読取処
理装置を使用したディジタル複写機の外観を表わしたも
のである。このディジタル複写機は、フルカラーイメー
ジセンサで図示しない原稿を読み取り、種々の画像処
理、画像編集を行った画像データを蓄えるページメモリ
(図示せず)を搭載したイメージスキャナ部220と、
このイメージスキャナ部220で蓄えられた画像データ
を2色でプリントするプリント部221とで構成されて
いる。イメージスキャナ部220には、コピー枚数や種
々の画像処理・編集機能等をユーザが指定するためのコ
ントロールパネルが設けられており、これによる指定に
よって所望のコピーを得ることができるようになってい
る。
【0022】(イメージスキャナ部の構成)
【0023】図3はイメージスキャナ部の構成を表わし
たものである。イメージスキャナ部220は、電荷結合
素子(以下、CCDと記す。)を用いたイメージセンサ
231を有している。イメージセンサ231はCCDド
ライブ基板232上に取り付けられている。CCDドラ
イブ基板232の後段には順に、アナログ基板233、
第1のビデオ基板234、第2のビデオ基板235、カ
ラー基板236、ディジタルフィルタ基板(DF基板)
237および中間調処理基板238が設けられている。
また、カラー基板236には領域認識基板239が接続
され、中間調処理基板238には画像編集を行うための
編集基板241が接続されている。
【0024】また、第1のビデオ基板234から中間調
処理基板238、領域認識基板239および編集基板2
41とこれらを制御する第1のCPU(中央処理装置)
基板244とは、システムバスの規格の一つであるVM
Eバス245によって互いに接続されるており、イメー
ジプロセッサシステム(IPS)ラック246内に収納
されている。
【0025】イメージプロセッサシステムラック246
の最後尾に配置された中間調処理基板238の次段に
は、データ処理基板251が接続されている。このデー
タ処理基板251には、第2のCPU基板252および
ページメモリを配置したページメモリ基板253が接続
されている。また、第2のCPU基板252には前記し
たオペレータによる操作用のコントロールパネル254
が接続されている。データ処理基板251は処理後の画
像データ255をプリント部221(図2参照)に出力
すると共に、プリント部221からの制御信号256を
入力するようになっている。また、第2のCPU基板2
52は制御データ線257を介して第1のCPU基板2
44と接続されていると共に、制御データ線258を介
して後に説明するプリント部の制御部に接続されてい
る。
【0026】図4はプリント部の具体的な構成を表わし
たものである。プリント部221は、イメージスキャナ
部220からの画像データ255を入力するデータ分離
部261を備えている。データ分離部261の次段には
第1色画像データメモリ262と第2色画像データメモ
リ263が備えられており、それぞれ第1色と第2色に
よる画像データを格納するようになっている。第1色画
像データメモリ262の後段には第1色レーザ駆動部2
64が、また第2色画像データメモリ263の後段には
第2色レーザ駆動部265がそれぞれ配置されており、
それぞれの色によるレーザの駆動を行うようになってい
る。制御部266は、制御データ線267を介してイメ
ージスキャナ部220の第2のCPU基板252(図
3)に接続されている。また、制御信号256をイメー
ジスキャナ部220のデータ処理基板251(図3)へ
送るようになっている。
【0027】図5は図3に示したイメージスキャナ部の
概略を表わしたものである。イメージスキャナ部220
は、原稿搬送路の上側に所定の間隔をおいて配置された
原稿フィードローラ302、303と、原稿搬送路の下
側にこれらに対応して配置されたローラ304、305
とを備えている。原稿306はこれらのローラ302〜
306に挟まれて図で左方向に搬送されるようになって
いる。原稿搬送路のほぼ中央位置にはプラテンガラス3
07が配置されており、この上にプラテンローラ308
がこれに転接する形で配置されている。
【0028】プラテンガラス307の下側には原稿30
6の読取位置を照明するための光源309と、原稿の反
射光をイメージセンサ231上に結像させる収束性ロッ
ドレンズアレイ310が配置されている。イメージセン
サ231は、図3に示したCCDドライブ基板232上
に取り付けられている。また、このイメージスキャナ部
220の原稿挿入部には原稿306の挿入を検出するセ
ンサ315が設けられている。更に、プラテンローラ3
08の周囲には、複数の平面を有し、プラテンローラ3
08の中心軸を中心として回転可能な基準板312が設
けられている。
【0029】図6は、この基準板の構成を表わしたもの
である。基準板312は、画像読み取り時の黒レベルの
基準となる黒色面313と、白レベル(背景)の基準と
なる白色面314とを有している。これら黒色面313
および白色面314は、プラテンガラス307とプラテ
ンローラ308の間に選択的に介装できるようになって
いる。
【0030】図7はイメージセンサの配置構造を表わし
たものである。本実施例で使用されるイメージセンサ2
31はフルカラーの密着型センサであり、千鳥状に配列
された第1〜第5のライン型のセンサチップ321〜3
25からなっている。
【0031】本実施例で第1、第3および第5のセンサ
チップ321、323、325のグループと残りの第2
および第4のセンサチップ322、324のグループと
は、グループの境目で主走査方向における画像の読み取
りが途切れることのないようになっている。第1、第3
および第5のセンサチップ321、323、325と残
りの第2および第4のセンサチップ322、324の間
では、それらの配置位置が走査方向と直交する方向に間
隔Δxだけずれている。これら5つのライン型のセンサ
チップ321〜325によって読み取られた画像データ
を原稿306(図5)の同一ラインを読み取った画像デ
ータに直す処理は、後述する第1のビデオ基板234内
の回路で行っている。
【0032】図8はイメージセンサを構成するチップに
おける画素配列の様子を表わしたものである。フルカラ
ーを実現するために、図7で示した第1〜第5のライン
型のセンサチップ321〜325は、青の画像データ読
取用のピクセル326B、緑の画像データ読取用のピク
セル326Gおよび赤の画像データ読取用のピクセル3
26Rがこれらの順に繰り返し配置された構造となって
いる。
【0033】(第1のCPU基板の説明)
【0034】図9は第1のCPU基板の構成を具体的に
表わしたものである。第1のCPU基板244は、CP
U331、タイマ332、リード・オンリ・メモリ(以
下、ROMと記す。)333、ランダム・アクセス・メ
モリ(以下、RAMと記す。)334、VMEバスイン
タフェース(以下、VMEバスI/Fと記す。)33
5、出力制御部336、入力制御部337およびシリア
ル通信部338を備えてる。これらはバス339によっ
て互いに接続されている。VMEバスI/F335はV
MEバス245(図3参照)に接続され、シリアル通信
部338は制御データ線257(図3参照)に接続され
ている。第1のCPU基板244は、RAM334をワ
ークエリアとして、ROM333に格納されたプログラ
ムを実行することで、イメージプロセッサシステムラッ
ク246内の各基板の制御および第2のCPU基板25
2(図3参照)との通信を行うようになっている。な
お、第1のCPU基板244にはその各部にクロック信
号を供給するためのクロック発生部340が備えられて
いる。
【0035】図3等と共に説明を行う。図3に示したイ
メージスキャナ部220では、ユーザが所望のコピー枚
数や各種の画像処理・編集をコントロールパネル254
から指定すると、第2のCPU基板252上のCPUが
制御データ線257を通して第1のCPU基板244上
のCPU331に対して、コントロールパネル254で
選択されている各種の画像処理・編集情報を送る。ま
た、第2のCPU基板252上のCPUは、コントロー
ルパネル254によって選択されている用紙サイズ等の
情報を制御データ線267(図4)を通してプリント部
221の制御部266に送る。
【0036】図9に示した第1のCPU基板244で
は、制御データ線257を通して送られてきた各種の画
像処理・編集情報を、シリアル通信部338を介して第
1のCPU基板244に取り込み、CPU331によっ
て解読する。CPU331は画像処理・編集情報に対応
した各種のパラメータ(制御データ)をVMEバスI/
F335および図3に示すVMEバス245を通してイ
メージプロセッサシステムラック246内の各基板23
4〜241の所定のレジスタやRAMに設定する。
【0037】次に、図5に示したイメージスキャナ部2
20でオペレータが原稿306を挿入すると、センサ3
15がオンする。CPU331は、図9の第1のCPU
基板244の入力制御部337を通してこれを検知す
る。そして、図示しない原稿フィード用のモータを駆動
し、原稿306が原稿フィードローラ302、303に
よって搬送される。搬送状態の原稿306がプラテンロ
ーラ308に達すると、光源309によって照射され原
稿306の反射光がイメージセンサ231に入射する。
この状態で、図3に示したCCDドライブ基板232に
よって駆動されるイメージセンサ231によって原稿が
読み取られ、CCDビデオ信号341がアナログ基板2
33によって順次処理されていく。
【0038】(アナログ基板の説明)
【0039】図10は図3に示したアナログ基板を具体
的に表わしたものである。アナログ基板233は、CC
Dドライブ基板232(図3)からのCCDビデオ信号
341を入力し、これから有効な画像信号を抽出するサ
ンプルホールド部351と、このサンプルホールド部3
51の後段に順に設けられたゲインコントロール部35
2、ダーク補正部353、オフセットコントロール部3
54およびアナログ−ディジタル変換(以下、A/D変
換と記す。)部355と、第1のビデオ基板234(図
3)からのディジタル−アナログ変換(以下、D/A変
換と記す。)データ356をD/A変換してゲインコン
トロール部352およびオフセットコントロール部35
4に対して設定するD/A変換部357とを備えてい
る。A/D変換部355から出力される画像データ35
8は図3に示したイメージプロセッサシステムラック2
46に入力されるようになっている。
【0040】ところで、このディジタル複写機では原稿
の読み込み開始に先立ち、図5に示したイメージスキャ
ナ部220の電源オン時に、プラテンガラス307上に
図6に示す基準板312の黒色面313を出し、これを
読み取るようになっている。そして、このときの読み取
り値が所定の値になるように、オフセットコントロール
部354(図10)のオフセット値をCPU331から
D/A変換部357に対して自動的に設定しておく(自
動オフセット制御:AOC)。
【0041】次に、プラテンガラス上に図6に示す基準
板312の白色面314を出してこれを読み取り、この
ときの読み取り値が所定の値になるように、ゲインコン
トロール部352のゲイン値をCPU331からD/A
変換部357に対して自動的に設定しておく(自動利得
制御:AGC)。このような調整が予め行われているの
で、実際の原稿読み取りデータは、飽和することのない
十分なダイナミックレンジを持ったビデオデータとな
り、A/D変換部355でディジタル化され、画像デー
タ358として順次第1のビデオ基板234(図3)へ
送られていく。また、ダーク補正部353は、イメージ
センサ231のシールドビット(遮光画素)の出力信号
を用いてその暗電流による出力変化を除去するようにな
っている。
【0042】(第1のビデオ基板の説明)
【0043】図11は図3に示した第1のビデオ基板を
具体的に表わしたものである。第1のビデオ基板234
は、図3に示したアナログ基板233から出力される画
像データ358を入力し、図7に示した第1〜第5のラ
イン型のセンサチップ321〜325のギャップを補正
するCCDギャップ補正部361を備えている。CCD
ギャップ補正部361の後段には、順にRGBセパレー
ション部362と暗シェーディング補正部363が設け
られている。また、この第1のビデオ基板234にはこ
れら各部361〜363を制御する制御部364と、こ
れらにクロック信号を供給するクロック発生部365と
が備えられている。
【0044】制御部364はVMEバス245に接続さ
れており、これを介して図10に示したアナログ基板2
33(図3)に対してD/A変換データ356を送ると
共に、後段の第2のビデオ基板235に対して制御信号
367を出力するようになっている。また、クロック発
生部365はアナログ基板233に対してドライブクロ
ック信号368を送るようになっている。ドライブクロ
ック信号368はアナログ基板233を経てCCDドラ
イブ基板232(図3)に送られるようになっている。
【0045】すでに説明したように、本実施例で使用さ
れているイメージセンサ231は図7に示すように千鳥
状に配列された5つのセンサチップ321〜325から
構成されている。そして、2つのチップ群が間隔Δxだ
けずれている。そこで5つのセンサチップ321〜32
5によって読み取られたデータを原稿の同一ラインを読
み取ったデータに直す処理を行うのがCCDギャップ補
正部361である。CCDギャップ補正部361では、
具体的には第2および第4のセンサチップ322、32
4で読み取ったデータをメモリを使って遅延させ、同一
ラインの読み取りデータに直している。
【0046】図12は、CCDギャップ補正部の出力す
る画素データ列を表わしたものである。図9で示した各
ピクセル326B、326G、326Rのそれぞれが出
力する画素データをB1 、G1 、R1 、B2 、G2 、R
2 、……BN 、GN 、RN とすると、これらはこの図1
2に示したようにB(青)、G(緑)、R(赤)の順に
繰り返されている。
【0047】図13は、これに対してRGBセパレーシ
ョン部の出力を表わしたものである。ここで同図(a)
はRGBセパレーション部362から出力される青の画
素データ列であり、同図(b)は緑の画素データ列であ
る。更に同図(c)は赤の画素データ列を表わしてい
る。このように図12で示したB、G、Rのシリアルな
画像データをそれぞれB、G、Rごとの画素データ列に
直す処理を行うのがRGBセパレーション部362であ
る。
【0048】B、G、Rに分離された画素データは、図
11における暗シェーディング補正部363へ順次送ら
れ、暗シェーディング補正が行われる。暗シェーディン
グ補正は、原稿の読み取りに先立って、イメージスキャ
ナ部220(図4)の電源オン時に自動オフセット制
御、自動利得制御動作を行った後、黒色面313を読み
取った画像データを各画素ごとに内蔵のメモリに記憶し
ておき、実際に原稿を読み取ったときの各画素の画像デ
ータから各画素ごとに記憶していた黒色面読み取りデー
タを減算する処理である。このようにして順次第1のビ
デオ基板234で処理された画像データ369は第2の
ビデオ基板235に送られる。
【0049】(第2のビデオ基板の説明)
【0050】図14は第2のビデオ基板の構成を具体的
に表わしたものである。第2のビデオ基板235は、第
1のビデオ基板234(図3)からの画像データ369
を入力する明シェーディング補正部371と、この明シ
ェーディング補正部371の後段に順に設けられたRG
B位置ずれ補正部372、センサ位置ずれ補正部373
およびデータブロック分割部374と、上記各部371
〜374を制御する制御部376と、これら各部371
〜374にクロック信号を供給するクロック発生部37
7とを備えている。制御部376はVMEバス245に
接続されていると共に、第1のビデオ基板234(図
3)からの制御信号367を入力し、またカラー基板2
36に対して制御信号378を送るようになっている。
また、クロック発生部377は後段の各基板に対して制
御用クロック信号379を送るようになっている。
【0051】第2のビデオ基板235に送られてきた画
像データ369は、まず明シェーディング補正部371
で明シェーディング補正が行われる。明シェーディング
補正は、暗シェーディング補正と同様に自動オフセット
制御、自動利得制御動作後に、白色面314を読み取っ
た画像データを各画素ごとにメモリに記憶しておき、実
際に原稿を読み取ったときの各画素の画像データを記憶
していた各画素ごとの白色面読み取りデータで正規化
(除算)する処理である。
【0052】明シェーディング補正および暗シェーディ
ング補正が行われた画像データは、光源309(図5)
の光量分布の影響や各画素ごとの感度のばらつきの影響
のない画像データとなる。また、CPU331(図9)
によって自動オフセット制御、自動利得制御のオフセッ
ト値、ゲイン値を設定できると共に、明シェーディング
補正部371および暗シェーディング補正部363のメ
モリはVMEバス245を介してCPU331から読み
書きできるようになっているため、自動オフセット制
御、自動利得制御および明、暗シェーディング補正のコ
ントロールをCPU331が行い得るのである。
【0053】また、本実施例で使用されているイメージ
センサ231(図3)は、図8に示すように各ピクセル
326B、326G、326Rが主走査方向に順に配列
されているため、B、G、R間で実際の原稿読み取り位
置がずれている。このことは、次段のカラー基板236
で色を判断する場合に誤判断を生じるので、R、G、B
の読み取り位置が同一仮想点となるような補正が必要で
ある。この補正を行うのがRGB位置ずれ補正部372
である。RGB位置ずれの補正は、例えば図8における
ピクセル326G2 の位置を基準とした場合、ピクセル
326G2 の位置の仮想Bデータ、仮想Rデータを、そ
れぞれピクセル326B2 、B3 の画像データの演算
と、ピクセル326R1 、R2 の画像データの演算から
求めるものである。
【0054】ここまでの動作説明は、イメージセンサ2
31が一つであるかのように行ってきたが、すでに説明
したように実際は、広幅の原稿を読み取るために3つの
イメージセンサ2311 〜2313 を使用している。こ
れら3つのイメージセンサ2311 〜2313 は原稿の
同一ライン(同一副走査位置)を読み取れるように調整
して取り付けてはいるが、実際には、副走査方向にずれ
を生じる。このずれを補正するのがセンサ位置ずれ補正
部373である。センサ位置ずれ補正は、CCDギャッ
プ補正と略同様の考え方で、各センサの画像データをそ
れぞれメモリを使って任意の時間だけ遅らせることで、
3つのイメージセンサ2311 〜231 3 の画像データ
がそのつなぎ目で原稿上の主走査方向の隣接画像となる
ようにするものである。
【0055】ところで、高速広幅のディジタル複写機の
場合には、画像データを高速で処理する必要がある。し
かしながら、RAMやディジタル集積回路等は高速動作
にも限界がある。そこで、本実施例ではセンサ位置ずれ
補正部373の出力画像データを、データブロック分割
部374で主走査方向に複数のブロックに分割するよう
にしている。
【0056】図15は、主走査方向における出力画像デ
ータの分割の様子を表わしたものである。ここでは、例
えば1つのイメージセンサ231の出力画像データを2
つのブロックに分割し、図15に示すように原稿306
の読み取りデータを計6個のブロックb1 〜b6 に分割
して、次段ではブロックb1 〜b6 ごとのパラレル処理
を行うことになる。このようにしてブロックb1 〜b6
に分割された画像データ382は順次カラー基板236
に送られる。
【0057】(カラー基板の説明)
【0058】図16はカラー基板を具体的に表わしたも
のである。カラー基板236は、図3に示した第2のビ
デオ基板235からの画像データ382を入力する色相
判断部391と、この色相判断部391の後段に順に設
けられたゴーストキャンセル部392、バッファメモリ
393、色編集部394および濃度補正部395を備え
ている。制御部396は、これらの各部391〜395
を制御するようになっている。制御部396はVMEバ
ス245に接続されていると共に、図14に示した第2
のビデオ基板235からの制御信号378と、領域認識
基板239(図3)からの制御信号401とを入力し、
ディジタルフィルタ基板237(図3参照)と領域認識
基板239に対してそれぞれ制御信号411、412を
送るようになっている。
【0059】カラー基板236に入力される画像データ
382は、R、G、Bのカラー画像信号であり、色相判
断部391で原稿上の画像の色の判断が行われ、コード
化されたカラーコード信号と濃度データとが生成され
る。次段のゴーストキャンセル部392は、色相判断部
391で生成されたカラーコード信号の補正を行うもの
である。これは、第2のビデオ基板235(図3)にお
けるRGB3色の位置ずれ補正の結果、例えば原稿上の
黒画像のエッジ部等で誤った色相判断が行われ、無彩色
以外のカラーコードを発生する場合があるからである。
ゴーストキャンセル部392は、このような誤った色相
判断の行われたカラーコード(ゴースト)を無彩色のカ
ラーコードに直す処理を行う。ゴーストが発生したとき
のカラーコードの変化パターンは予め分かっているの
で、このパターンと一致したときにカラーコードを無彩
色に直すようにしている。
【0060】このようにして生成された濃度データおよ
びカラーコード信号は、順次バッファメモリ393に格
納されていく。一方、ゴーストキャンセル部392から
得られたカラーコード信号421は図3に示した領域認
識基板239に送られる。本実施例では、マーカペンを
用いて原稿上に書かれたマーカで囲まれた領域に対して
種々の編集をリアルタイムで行うことができるようにな
っており、このマーカで囲まれた領域を検出するのが領
域認識基板239である。
【0061】この領域認識基板239の説明を行った後
に、カラー基板236の残りの部分について説明する。
【0062】(領域認識基板の説明)
【0063】図17は領域認識基板を具体的に表わした
ものである。領域認識基板239は、図16で説明した
カラー基板236からカラーコード信号421を入力す
るマーカフラグ生成部431を備えている。マーカフラ
グ生成部431の後段には、順にパラレル−シリアル変
換(以下、PS変換と記す。)部432、領域認識部4
33およびシリアル−パラレル変換(以下、SP変換と
記す。)部434が配置されている。制御部436はこ
れら各部431〜434の制御を行うようになってい
る。制御部436はVMEバス245に接続されている
と共に、カラー基板236からの制御信号信号412を
入力し、またカラー基板236に対して制御信号401
を送るようになっている。
【0064】カラー基板236から順次送られてきたカ
ラーコード信号421は、各ブロックごとの信号になっ
ている。まず、マーカフラグ生成部431では、カラー
コードからマーカの画像であるか否かを判断し、マーカ
の画像である場合にマーカフラグを生成する。次に、ブ
ロック処理されたマーカフラグを1ラインの信号に直す
のがPS変換部432である。このようにして得られた
1ラインのマーカフラグからマーカで囲まれた領域を認
識するのが領域認識部433であり、ここで領域内を示
す領域信号が生成される。この生成された領域信号はS
P変換部434で再び各ブロックごとに分割され、領域
信号438として図16に示したカラー基板236の色
編集部394に順次出力される。
【0065】このカラー基板236にバッファメモリ3
93が設けられている理由は、領域認識基板236で領
域を認識するのに時間がかかるため、この間カラーコー
ド信号と濃度データを記憶しておき領域認識基板236
からの領域信号438とタイミングを合わせるためであ
る。
【0066】このように領域認識基板239から送出さ
れたブロック分割された領域信号438は色編集部39
4に入力される。また、図17の制御部436から送出
される制御信号401は制御部396に入力される。制
御部396は、領域信号438と同期して、対応する画
素の濃度データとカラーコード信号をバッファメモリ3
93から読み出し、色編集部394に送る。
【0067】本実施例のディジタル複写機は2色複写機
であり、サブカラーフラグによって原稿上のどの色を2
色のうちのどちらの色でプリントするかの指定ができる
ようになっている。また、ドロップカラーフラグによっ
て原稿上のどの色の画像を消すか等の指定もできるよう
になっている。この機能を用いることにより、例えばマ
ーカそのものを読み取った画像データは再現する必要が
ないので暗黙的に消去される。2色の指定あるいはドロ
ップカラーに関する機能は、マーカで指定された領域内
あるいは領域外に対してのみ行うことも可能である。ま
た、地肌除去のオン、オフをコントロールするBKGイ
ネーブルフラグを生成して、次段で行う地肌除去を領域
内、外について行うか否かの指定もできる。これらのフ
ラグの生成を行うのが色編集部394である。
【0068】このようにして生成されたフラグと濃度デ
ータおよびカラーコード信号は、順次濃度補正部395
に送られる。濃度補正部395はドロップカラーフラグ
の立っている画素の濃度データを白にしたり(消した
り)、原稿上の色ごとに(カラーコードごとに)独立し
た濃度調整ができるようにするためのものである。この
ようにして処理されたサブカラーフラグ、BKGイネー
ブルフラグ、領域信号、濃度データ等の出力439は、
ディジタルフィルタ基板237(図3)に順次送出され
ることになる。
【0069】(ディジタルフィルタ基板の説明)
【0070】図18はディジタルフィルタ基板を具体的
に表わしたものである。ディジタルフィルタ基板237
は、図16に示したカラー基板236からの出力439
を入力する地肌除去部441と、この地肌除去部441
の後段に順に設けられたディジタルフィルタ442およ
びサブカラーフラグ補正部443と、これら各部441
〜443を制御するための制御部444とを備えてい
る。制御部444はVMEバス245に接続されている
と共に、カラー基板236からの制御信号411を入力
すると共に、中間調処理基板238(図3)に対して制
御信号446を送るようになっている。
【0071】ディジタルフィルタ基板237では、順次
地肌除去部441で、BKGイネーブルフラグの立って
いる部分の原稿の地肌部を白くすると共に、BKGフラ
グを生成する。次に、ディジタルフィルタ442では、
選択されている画像モードに応じてエッジ強調やスムー
ジング処理が行われる。また、サブカラーフラグ補正部
443は、スムージング処理によって画像エッジ部の地
肌濃度が持ち上がった場合に、その持ち上がった地肌画
素のサブカラーフラグを画像部のサブカラーフラグと同
じにする補正を行い、これにより、例えば原稿の色文字
の周りの黒輪郭の発生を防止する。こうして処理された
サブカラーフラグ、濃度データ、領域フラグおよびBK
Gフラグ等の出力448は、図3に示した中間調処理基
板238に順次送られる。
【0072】(中間調処理基板の説明)
【0073】図19は中間調処理基板を具体的に表わし
たものである。中間調処理基板238では、図18に示
したディジタルフィルタ基板237の出力448をブロ
ック−ラインパラレル変換部451に入力するようにな
っている。ブロック−ラインパラレル変換部451の後
段には、縮拡大部452と、編集基板241(図3)か
らの画像データ453を入力する濃度調整部454と、
中間調処理部455および4値化データ変換部456が
順に配置されている。4値化データ変換部456には、
その出力データ457を記憶する診断用メモリ458が
接続されている。制御部461は、これら各部451、
452、454〜456、458を制御するようになっ
ている。また、クロック発生部462はこれらにクロッ
ク信号を供給するようになっている。制御部461はV
MEバス245に接続されていると共に、図18に示し
たディジタルフィルタ基板237からの制御信号446
と編集基板241からの制御信号464を入力し、編集
基板241とデータ処理基板251(図3)に対してそ
れぞれ制御信号465、466を送るようになってい
る。
【0074】ところで、本実施例のディジタル複写機で
は、副走査方向の画像の縮拡大はアナログ複写機と同様
に原稿の搬送スピードを変えて行うが、主走査方向の縮
拡大はディジタル的な画像処理によって行うようになっ
ている。この場合に、ブロックごとの並列処理では、こ
の処理が非常に複雑になる。そこで、中間調処理基板2
38のブロック−ラインパラレル変換部451では、合
計6ブロックからなるブロックごとの画像データ列をラ
インごとの並列処理ができる画像データ列に変換してい
る。
【0075】図20はブロック−ラインパラレル変換部
の変換前の画像データの様子を表わしたものである。こ
の図の(a)〜(f)に示したように変換前の画像デー
タは第1〜第6のブロックb1 〜b6 ごとに第1ライン
1 、第2ラインL2 、……の順に画像データが配列さ
れている。
【0076】図21は、これに対してブロック−ライン
パラレル変換部の変換後の画像データの様子を表わした
ものである。この図の(a)〜(d)に示したように4
ライン並列の画像データ列に変換されることになる。し
たがって、例えば同図(a)では、第1ラインL1 につ
いての第1〜第6のブロックb1 〜b6 の画像データが
順に配列され、続いて第5ラインL5 、第9ライン
9 、……というように画像データの組み替えが行われ
る。同図(b)については同様に第2ラインL2 、第6
ラインL6 、第10ラインL10、……というように画像
データの組み替えが行われる。以下同様である。
【0077】このようにして図19のブロック−ライン
パラレル変換部451で変換された画像データ、BKG
フラグ、サブカラーフラグは、縮拡大部452に送られ
る一方、領域フラグ(領域信号)471は編集基板24
1(図3)に送られる。また、縮拡大部452から出力
される画像データ472も編集基板241に送られる。
【0078】ここで、編集基板241の説明を行った後
に、中間調処理基板238の残りの部分について説明す
る。
【0079】(編集基板の説明)
【0080】図22は編集基板の具体的な構成を表わし
たものである。編集基板241は、図19に示した中間
調処理基板238からの領域フラグ(領域信号)471
を入力する矩形領域認識部481と、中間調処理基板2
38からの画像データ472を入力するミラー編集部4
82と、このミラー編集部482の後段に順に設けられ
たネガポジ編集部483、濃度調整部484およびあみ
かけ編集部485と、これらの各部481〜485を制
御する制御部486とを備えている。あみかけ編集部4
85は図19に示した濃度調整部454に画像データ4
53を出力するようになっている。制御部486はVM
Eバス245に接続されていると共に、図19に示した
中間調処理基板238からの制御信号465を入力し、
中間調処理基板238に対して制御信号464を送るよ
うになっている。
【0081】また、矩形領域認識部481は領域フラグ
(領域信号)489を図19に示した縮拡大部452に
送出するようになっている。この領域フラグ489に関
連して領域の指定方法について説明する。本実施例のデ
ィジタル複写機では、領域の指定を幾つかの方法で行う
ことができる。
【0082】図23は、領域指定方法の最初のものとし
て、マーカで囲んで領域を指定する様子を表わしたもの
である。原稿306上にマーカで矩形を描くと、それぞ
れの4隅に対応する4911 〜4914 が検出され、こ
れを基にして矩形が認識され、例えばその内部に対する
種々の編集処理が行われることになる。
【0083】図24は、領域指定方法の他のものとして
座標で領域を入力する方法を表わしたものである。この
方法では、原稿306上の2点A、Bの原稿左上端から
の距離xA ,yA 、xB ,yB を図3に示したコントロ
ールパネル254から入力することで、これらを対角線
の2点とする矩形領域を認識し、これに対して種々の編
集を行うことができる。
【0084】本実施例のディジタル複写機では、これら
の領域指定方法の他に、原稿上に3点あるいは4点のマ
ーキングを行って領域を指定する方法が採用されてい
る。これについては後に詳しく説明する。
【0085】これらの矩形領域の認識および矩形領域内
の画素それぞれに対応して領域フラグ(領域信号)を生
成するのが矩形領域認識部481である。矩形領域認識
部481で順次処理された領域フラグ(領域信号)48
9は、図19に示した中間調処理基板238の縮拡大部
452に送られる。縮拡大部452では、BKGフラ
グ、サブカラーフラグ、濃度データと共に縮拡大処理が
行われる。縮拡大処理が行われた画像データ472は、
図22に示した編集基板241のミラー編集部482に
順次送られる。編集基板241では、順次送られてくる
画像データ472に対してリアルタイムで編集を行うよ
うになっている。
【0086】図25は、ミラー編集部における画像処理
の様子を表わしたものである。ミラー編集部482は同
図(a)で示すような矩形領域501内で、あるいは画
像の全領域に対して鏡像編集処理を行い、同図(b)に
示すような鏡像を得るようになっている。
【0087】図22における次段のネガポジ編集部48
3は、白と黒が反転したネガポジ反転画像を得るように
なっている。更に次段に配置されたの濃度調整部484
はコントロールパネル254(図3)上のコピー濃度調
整機能に対応したものであり、出力色の2色のそれぞれ
について数種類の濃度変換カーブを選択できる。次段の
あみかけ編集部485は、コントロールパネル254か
ら選択されたあみパターンで画像にあみかけ処理を行
う。更に、領域内を消去(マスキング)したり、領域外
を消去(トリミング)したりする機能も、このあみかけ
編集部485で行う。なお、ネガポジ編集およびあみか
け編集も、マーカで囲んだ領域あるいは画像全体に対し
て行うことができることは言うまでもない。こうして順
次処理された画像データ453は図19における中間調
処理基板238に送られることになる。
【0088】図19に示した中間調処理基板に戻って説
明を続ける。図22で説明した編集基板241から送ら
れてきた画像データ453は、濃度調整部454に入力
される。濃度調整部454の機能は、編集基板241
(図22)の濃度調整部484と同等である。編集基板
241はオプション基板になっている。そこで、この編
集基板241が搭載されていない場合には、中間調処理
基板238の濃度調整部454で濃度調整を行う。編集
基板241が搭載されている場合は、この濃度調整部4
54で何も処理しない。すなわち本実施例のディジタル
複写機では、編集基板241が搭載されている場合に
は、これを用いてコントロールパネル254からあみか
けパターンの濃度を選択できる。このため、この選択し
た濃度がコントロールパネル254のコピー濃度調整で
変化しないようにするために、あみかけ編集処理以前に
濃度調整を行うようにし、この結果として編集基板24
1搭載時にはこの内部の濃度調整部484を用いて濃度
調整を行うようになっている。
【0089】さて、図19の中間調処理部455では、
多値画像データを面積階調による4値化データに変換し
ている。この4値化とは、1画素の濃度を白、第1のグ
レー、この第1のグレーよりも黒い第2のグレー、およ
び黒の4階調にすることである。このようにして処理さ
れたデータは、4値化データ変換部456で複数画素分
の画像データ(4値の濃度データとサブカラーフラグ)
をまとめた出力データ457に変換され、図3に示すよ
うにイメージプロセッサシステムラック246外のデー
タ処理基板251に対して順次出力される。また、診断
用メモリ458は自己診断のために4値化データ変換部
456の出力データ457を記憶するものである。
【0090】図3のデータ処理基板251は、中間調処
理基板238から送られてきた画像データをページメモ
リ基板253に送り、そのページメモリに記憶する。こ
のようにして原稿を全て読み終えたら、図9に示す第1
のCPU基板244内のCPU331は、制御データ線
257を通して第2のCPU基板252(図3)のCP
Uに情報を送る。すると、第2のCPU基板252のC
PUは、制御データ線267を通してプリント部221
(図4)の制御部266に用紙の搬送の指示とページメ
モリ内に画像データが記憶されていることを連絡する。
【0091】図4におけるプリント部221の制御部2
66は、所定の用紙を搬送すると共に、制御信号256
によってデータ処理基板251(図3)からページメモ
リ内の画像データ255を所定のタイミングで読み出
す。読み出された画像データ255はデータ分離部26
1(図4)に送られる。データ分離部261はサブカラ
ーフラグによって濃度データを振り分ける機能を持って
おり、例えばサブカラーフラグが“0”のときは濃度デ
ータを第1色画像データメモリ262に送り、第2色画
像データメモリ263には白データを送る。また、サブ
カラーフラグが“1”のときは濃度データを第2色画像
データメモリ263に送り、第1色画像データメモリ2
62には白データを送る。プリント部221はゼログラ
フィ技術を用いてプリントするものであり、現像器等は
第1色用と第2色用の2つを持っている。そして、感光
体(ドラム)上の2色画像を用紙に同時に転写し、定着
を行う。露光用の半導体レーザも、第1色用と第2色用
がそれぞれ設けられている。これらを画像データを基に
駆動制御するのが、第1色レーザ駆動部264および第
2色レーザ駆動部265である。
【0092】(3点による矩形認識の原理)
【0093】以上、本実施例のディジタル複写機の全体
的な構成について説明した。次に先に簡単に説明した3
点または4点のマーキングによる矩形領域の指定方法と
これによる領域認識について詳しく説明する。
【0094】図26は、矩形領域の指定と認識の原理を
説明するためのものである。原稿601に編集対象とす
べき斜線で示したような領域602が存在するものとす
る。オペレータは領域602を囲む矩形領域603の4
隅の点6041 〜6044 をマーキングで指定する。こ
れらのマーキングポイント6041 〜6044 のうち第
1〜第3のマーキングポイント6041 〜6043 は、
イメージセンサ231(2311 〜2313 )(図3参
照)を原稿601に対して矢印方向605に移動させて
画像情報の読み取りを行うときに必要な3点となる。第
4のマーキングポイント6044 は、原稿601の位置
が図で上下逆になっている場合に第1または第2のマー
キングポイントとして処理されるために必要な点であ
り、イメージセンサ231の走査方向が原稿601に対
して正しければ不必要となる。
【0095】図1は、原稿上のこのような4点を多少誇
張して表わしたものである。この図で矩形領域の認識が
行われる原理を説明する。第1のマーキングポイント6
04 1 がイメージセンサ231(図26)の読取開始位
置に一番近い点であるとし、第2のマーキングポイント
6042 がその次に近い点であるとする。第3のマーキ
ングポイント6043 は3番目に近い点である。
【0096】このディジタル複写機の矩形領域読取処理
部は、第1〜第3のマーキングポイント6041 〜60
3 をそれぞれ検出すると、それらの位置を認識するよ
うになっている。そして、第2のマーキングポイント6
042 の位置が認識された時点で第1および第2のマー
キングポイント6041 、6042 の主走査方向(矢印
605と直交する方向)における走査領域607を判別
し、第2のマーキングポイント6042 の副走査方向
(矢印605方向)の位置から斜線で示す矩形領域60
8の走査を開始する。そして、第3のマーキングポイン
ト6043 が検出されたら、その副走査方向の位置で矩
形領域608の読取走査を終了させることになる。すな
わち、副走査方向における走査領域609は、第2およ
び第3のマーキングポイント6042 、6043 の副走
査方向の座標によって決定されることになる。
【0097】すでに説明したように、第4のマーキング
ポイント6044 は、この場合に矩形領域608を処理
する上で必要とされない。この原稿601を逆向きにセ
ットして画像の編集処理を行った場合には、この場合に
イメージセンサ231に一番近くなる第4のマーキング
ポイント6044 と第3のマーキングポイント604 3
によって主走査方向の走査領域が決定され、第3および
第2のマーキングポイント6043 、6042 によって
主走査方向の走査領域が決定されることになる。もちろ
ん、これらによって決定される矩形領域は、先の矩形領
域608と多少異なった領域となる。
【0098】(矩形領域読取処理部の回路構成)
【0099】図27は、矩形領域読取処理部の一部を表
わしたものである。矩形領域読取処理部は図9にも示し
た第1のCPU基板244のCPU331を中心として
構成されている。CPU331は、ROM333に格納
されたプログラムによって矩形領域読取処理についての
制御を行うようになっている。RAM334はその過程
で必要とされるデータを一時的に格納するために用いら
れる。
【0100】ところでCPU331は、VMEバスI/
F335を介してVMEバス245にデータを転送し、
レジスタ611に検出の対象となるマーキングポイント
604の大きさと検出禁止領域のサイズを設定する。こ
こで検出禁止領域のサイズとは、マーキングの仕方によ
って1つのマーキングポイント604が複数のマーキン
グポイント604として誤って検出されないようにする
ために、1つのマーキングポイント604が検出された
ときにその周囲に設定される検出禁止領域の大きさをい
う。
【0101】レジスタ611は、制御回路612および
カウンタ613と接続されている。制御回路612はレ
ジスタ書込クロック614をレジスタ611に供給して
前記したデータの書き込みを制御するようになってい
る。この後、読み取りの対象となる原稿601(図26
参照)がこのディジタル複写機の所定位置に挿入される
と、制御回路612はこの時点でカウンタロード信号6
15をカウンタに供給する。これにより、レジスタ61
1の出力信号616がカウンタ613にロードされる。
ビデオクロック617はカウンタ613に供給されてお
り、カウントアップの際の制御に用いられるようになっ
ている。
【0102】さて、原稿601の読み取りが開始し、イ
メージセンサ231(図26)によってマーキングポイ
ント604が読み取られたとする。これにより、図3に
示したカラー基板236および領域認識基板239でマ
ーキングフラグが生成される。生成されたマーキングフ
ラグは、制御回路612に入力される。制御回路612
はマーキングフラグが入力されると、カウンタ613に
対して制御信号621を出力し、これを計数可能状態に
設定する。
【0103】計数可能状態になったカウンタ613は、
ビデオクロック617によって計数を開始する。この結
果として、生成されたマーキングフラグがレジスタ61
1に設定されたサイズよりも小さいと判定された場合、
制御回路612は制御信号621を再度使用してレジス
タ611に設定されているマーキングポイント604の
大きさに関するデータを読み出し、これをカウンタ61
3にロードする。
【0104】この結果として、カウンタ613がロード
された値の計数を終了したとする。この場合、カウンタ
613はロードされた値を計数した時点で計数終了信号
622を出力する。この計数終了信号622は制御回路
612に入力される。制御回路612は計数終了信号6
22が到来すると、このときの主走査方向および副走査
方向を表わした座標値をラッチするためのラッチ信号6
23を出力することになる。
【0105】図28は、読み取りの対象となるある原稿
のマーキングが付けられた部分を表わしたものである。
この図を用いて、図27に示した回路部分の動作を実際
の画像情報について説明する。なお、図28でそれぞれ
の升(ます)はそれぞれ1画素を表わしている。
【0106】今、図27に示したレジスタ611に、マ
ーキングポイント604の大きさが5画素分以上である
ことを示すデータが格納されているものとする。この場
合には、マーキングポイント604の検出動作に先立っ
てカウント値“5”が図27のカウンタ613にセット
される。そして図28に示す最初のマーキング625を
主走査方向626に走査することになる。マーキング6
25が図で左端から1画素ずつ検出されるたびにカウン
タ613はビデオクロック617に同期してマーキング
フラグをダウンカウントしていく。そして、5画素目の
マーキングフラグが検出された点627で、カウンタ6
13のカウント値が“0”となって計数終了信号622
が出力され、マーキングポイント604の検出が行われ
たことになる。
【0107】これに対して、図28で最初のマーキング
625よりも副走査方向628に1ラインだけずれたラ
インに存在する微小なマーキングノイズ629について
は、カウンタ613のカウント値が再び“5”に設定さ
れた後にダウンカウントが行われるが、カウント値は2
つだけダウンされるだけで“0”とはならない。すなわ
ち、微小なマーキングノイズ629についてはマーキン
グとして検出されないことになる。次に、マーキングポ
イント604の座標値がどのようにして算出されるかを
説明することにする。
【0108】図29はマーキングポイントの座標値を計
数するための回路部分を表わしたものである。この回路
部分は第1および第2のアップカウンタ631、632
と、ラッチ回路633から構成されている。ここで第1
のアップカウンタ631は主走査方向の座標値を計数す
るカウンタである。第1のアップカウンタ631はL
(ロー)レベルのライン同期信号634によってライン
の先頭でカウント値をクリアされ、それ以後はビデオク
ロック635に同期して主走査方向に読み取りが進むに
つれてカウントアップされる。このようにして第1のア
ップカウンタ631からは、主走査方向の座標値を表わ
した主走査方向計数値636が出力されることになる。
【0109】第2のアップカウンタ632は、これに対
して副走査方向の座標値を計数するカウンタである。第
2のアップカウンタ632のクリア端子CLRには、ラ
ッチ回路633からページ同期信号638が供給される
ようになっている。このページ同期信号638は、画像
情報の1ページ分の先頭で発生するページ同期信号63
9をライン同期信号634に同期してラッチしたもので
ある。これにより、第2のアップカウンタ632は1ペ
ージの画像情報の先頭でクリアされ、それ以後はライン
同期信号634をクロック信号として副走査方向のライ
ン数をカウントアップする。この結果、第2のアップカ
ウンタ632からは、副走査方向の座標値を表わした副
走査方向計数値641が出力されることになる。
【0110】図30は、第1〜第3のマーキングポイン
トの主走査方向の座標値を記憶するための回路部分を表
わしたものである。この回路部分は、図29で示した主
走査方向計数値636の供給を受ける第1〜第3のポイ
ントレジスタ651〜653を備えている。これらのポ
イントレジスタ651〜653は、それぞれ第1〜第3
の書込信号654〜656のうち対応するものの供給を
受けた時点で主走査方向計数値636を登録するように
なっている。
【0111】マルチプレクサ657は前記したラッチ信
号623(図27)に基づいて出力される書込信号65
8を入力するたびに、第1〜第3の書込信号654〜6
56を順に発生させることになる。このようにして、第
1のマーキングポイント6041 が検出されたタイミン
グでその座標値が第1のポイントレジスタ651に格納
され、第2のマーキングポイント6042 が検出された
タイミングでその座標値が第2のポイントレジスタ65
2に格納され、第3のマーキングポイント6043 が検
出されたタイミングでその座標値が第3のポイントレジ
スタ653に格納されることになる。
【0112】これら第1〜第3のポイントレジスタ65
1〜653に登録された第1〜第3のマーキングポイン
ト6041 〜6043 の主走査方向の座標値は、第1〜
第3のマーキングポイント出力値661〜663として
出力されることになる。
【0113】図30では主走査方向の座標値を記憶する
回路部分を説明した。図示しないが副走査方向の座標値
を記憶する回路部分もこの回路部分と同一構成となって
いる。副走査方向の座標値を記憶する回路部分には、図
30で示した主走査方向計数値636の代わりに副走査
方向計数値641が用いられることは当然である。
【0114】図31は、第1〜第3のマーキングポイン
ト出力値を選択して後段の回路に出力させる選択回路を
表わしたものである。マルチプレクサ671には、図3
0で説明した第1〜第3のマーキングポイント出力値6
61〜663と、これらを必要に応じて選択するための
出力選択信号672が供給されるようになっている。マ
ルチプレクサ671はこの出力選択信号672に応じて
第1〜第3のマーキングポイント出力値661〜663
の1つを選択して、出力座標値信号673として出力す
ることになる。
【0115】図32は、それぞれのマーキングポイント
が検出された後の検出禁止領域の生成について説明す
る。画像情報の読み取りのために原稿601が矢印68
1方向に搬送されるものとする。この場合に、マーキン
グ682がある点683で最初に検出されたものとす
る。ここで検出点683は、図28で説明したようにマ
ーキングフラグが所定個数だけ連続して検出された点と
なる。本実施例の装置では、この検出点683から例え
ば主走査方向のプラス側に10mmと、マイナス側に1
0mmの禁止範囲を設定すると共に、検出点683から
例えば副走査方向に10mmの禁止範囲を設定する。
【0116】この図で斜線で示したほぼ矩形の領域がこ
れによる検出禁止領域684となる。検出禁止領域68
4は、通常想定されるマーキング682の大きさを完全
に包含するものでなければあらないことはもちろんであ
る。ただし、検出禁止領域684を不必要に大きく設定
すると、画像情報の切り出せる最低のサイズがこれに伴
って大きくなってしまう。
【0117】図33は、図1で示した第1および第2の
マーキングポイントとこれらの検出禁止領域の関係を表
わしたものである。第1のマーキングポイント6041
に対しては第1の検出禁止領域6841 が設定され、第
2のマーキングポイント6042 に対しては第2の検出
禁止領域6842 が設定される。なお、この図では示し
ていないが第3のマーキングポイント6043 (図1参
照)に対しては第3の検出禁止領域6843 は設定され
ない。これは、すでに説明したように第3のマーキング
ポイント6043 は矩形領域の読み出しを停止させるた
めに抽出する点であるからである。
【0118】この図33で原稿601の上に示した3つ
の波形691〜693は、それぞれ第1〜第3のマーキ
ングポイント6041 〜6043 が設定されるためのマ
ーキングフラグのオン・オフを表わしている。第1のマ
ーキングポイント6041 に関する波形691を例に挙
げると、時刻t1 からマーキングフラグのオンが検出さ
れ、これが例えば5画素分連続した時点でマーキングが
検出され、第1のマーキングポイント6041 が定ま
る。第1のマーキングポイント6041 から、図32で
説明したような主走査方向および副走査方向の禁止範囲
が定まることになる。
【0119】図33の左端に示した波形694が第1の
検出禁止領域6841 を構成する副走査方向の禁止範囲
を表わしたものである。波形695は、同様にして第2
のマーキングポイント6042 に関する第2の検出禁止
領域6842 を構成する副走査方向の禁止範囲を表わし
ている。なお、本実施例のディジタル複写機では、コン
トロールパネル254(図3参照)に配置された図示し
ないスイッチを用いて、この副走査方向の禁止範囲を任
意の値に調整することができるようになっている。
【0120】図34は、第1および第2のマーキングポ
イントが近接して配置された状態を表わしたものであ
る。このように第1および第2のマーキングポイント6
041、6042 が近接して配置されたような場合に
は、互いの検出禁止領域6841、6842 が重なり合
うことが多くなる。このような場合であっても、それぞ
れのマーキングポイント604が相手の検出禁止領域に
存在してない限り、マーキングポイント604の検出に
問題が生じないことは当然である。
【0121】図35は、主走査方向にこのような検出禁
止領域の禁止範囲を設定するための主走査方向禁止範囲
設定回路を表わしたものである。主走査方向禁止範囲設
定回路701は、図32に示した検出点683を中心と
した主走査方向の禁止範囲(主走査方向全体の禁止範囲
の2分の1の長さ)を示す禁止範囲データ702の供給
を受ける主走査禁止範囲終端設定レジスタ703と主走
査禁止範囲始端設定レジスタ704の2つのレジスタを
備えている。
【0122】このうちの主走査禁止範囲終端設定レジス
タ703は、検出禁止領域684(図32)の主走査方
向の終端を定めるためのもので、この出力データ705
は主走査方向出力座標値信号673Xと共に第1の加算
器707に入力されて加算される。ここで主走査方向出
力座標値信号673Xとは、図31で説明した出力座標
値信号673における主走査方向の信号をいう。すなわ
ち、第1の加算器707からは、マーキングポイント6
04の主走査方向の位置に禁止範囲データ702を加算
した主走査禁止範囲終端位置データ708が出力される
ことになる。
【0123】主走査禁止範囲終端位置データ708は第
1の比較器709に入力されて、主走査方向計数値63
6(図29参照)とその大小が比較される。主走査方向
計数値636は現在の主走査方向の読取位置を表わして
いるので、この現在の位置よりも主走査禁止範囲終端位
置データ708の示す値の方が大きければ禁止範囲の終
端を抜けていないことになる。この場合には、禁止範囲
内である可能性のあることを示すH(ハイ)レベルの第
1の比較出力711が出力されることになる。第1の比
較出力711は2入力アンドゲート712の一方の入力
端子に入力される。
【0124】一方、主走査禁止範囲始端設定レジスタ7
04は、検出禁止領域684の主走査方向の始端を定め
るために用いられる。主走査禁止範囲始端設定レジスタ
704の出力データ714は2の補数回路715に入力
される。2の補数回路715の出力データ716は、主
走査方向出力座標値信号673Xと共に第2の加算器7
17に入力されて加算される。第2の加算器717は、
2の補数を主走査方向出力座標値信号673Xと加算す
ることで、結果として主走査方向出力座標値信号673
Xを出力データ714で減算した値を得ることになる。
すなわち、第2の加算器717からは、マーキングポイ
ント604の主走査方向の位置に禁止範囲データ702
を減算した主走査禁止範囲始端位置データ718が出力
されることになる。
【0125】主走査禁止範囲始端位置データ718は第
2の比較器719に入力されて、主走査方向計数値63
6とその大小が比較される。主走査方向計数値636は
現在の主走査方向の読取位置を表わしているので、この
現在の位置よりも主走査禁止範囲始端位置データ708
の示す値の方が小さければ禁止範囲の始端をすでに通過
していることになる。この場合には、禁止範囲内である
可能性のあることを示すH(ハイ)レベルの第2の比較
出力721が出力されることになる。第2の比較出力7
21は2入力アンドゲート712の他方の入力端子に入
力される。2入力アンドゲート712は第1および第2
の比較出力711、721の論理積をとるので、主走査
方向の禁止範囲でHレベルとなる主走査方向禁止範囲信
号722がこれから出力されることになる。
【0126】図36は、副走査方向に検出禁止領域の禁
止範囲を設定するための副走査方向禁止範囲設定回路を
表わしたものである。副走査方向禁止範囲設定回路73
1は、図32に示した検出点683を一端とした副走査
方向の禁止範囲を示す禁止範囲データ732の供給を受
ける副走査方向範囲終端設定レジスタ733を備えてい
る。
【0127】副走査方向範囲終端設定レジスタ733
は、検出禁止領域684(図32)の副走査方向の終端
を定めるためのもので、この出力データ735は副走査
方向出力座標値信号673Yと共に加算器737に入力
されて加算される。ここで副走査方向出力座標値信号6
73Yとは、図31で説明した出力座標値信号673に
おける副走査方向の信号をいう。すなわち、加算器73
7からは、マーキングポイント604の副走査方向の位
置に禁止範囲データ732を加算した副走査方向範囲終
端位置データ738が出力されることになる。
【0128】副走査方向範囲終端位置データ738は第
1の比較器739に入力されて、副走査方向計数値64
1(図29参照)とその大小が比較される。副走査方向
計数値641は現在の副走査方向の読取位置を表わして
いるので、この現在の位置よりも副走査方向範囲終端位
置データ738の示す値の方が大きければ禁止範囲の終
端を抜けていないことになる。この場合には、禁止範囲
内である可能性のあることを示すHレベルの第1の比較
出力741が出力されることになる。第1の比較出力7
41は2入力アンドゲート742の一方の入力端子に入
力される。
【0129】副走査方向出力座標値信号673Yは第2
の比較器743にも供給される。第2の比較器743
は、副走査方向計数値641とその大小を比較する。副
走査方向計数値641は現在の主走査方向の読取位置を
表わしているので、この現在の位置よりも副走査方向出
力座標値信号673Yの示す値の方が小さければ禁止範
囲の始端をすでに通過していることになる。この場合に
は、禁止範囲内である可能性のあることを示すH(ハ
イ)レベルの第2の比較出力745が出力されることに
なる。
【0130】第2の比較出力745は2入力アンドゲー
ト742の他方の入力端子に入力される。2入力アンド
ゲート742は第1および第2の比較出力741、74
5の論理積をとるので、副走査方向の禁止範囲でHレベ
ルとなる副走査方向禁止範囲信号746がこれから出力
されることになる。
【0131】したがって、図35で説明した主走査方向
禁止範囲信号722と図36で説明した副走査方向禁止
範囲信号746の論理積をとり、これらの論理出力がH
レベルの範囲は検出禁止領域684内であるとしてマー
キングポイント604の検出を行わないようにすれば、
1つのマーキングポイント604が複数のポイントとし
て誤って検出されることが防止されることになる。
【0132】(矩形領域のモード設定)
【0133】図37は、このディジタル複写機で以上説
明したような矩形領域の読み取りを行うためのモード設
定作業の流れを表わしたものである。まず、このディジ
タル複写機の電源が投入されるとコントロールパネル2
54(図3参照)の液晶ディスプレイに初期メニュー画
面が表示される(ステップS101)。
【0134】図38は初期メニュー画面の一例を表わし
たものである。初期メニュー画面761の「編集」とい
う箇所762を指等で押すと編集モードが選択される
(図37ステップS102;Y)。これに対して、それ
以外のモードを選択した場合には(ステップS103;
Y)、その選択されたモードの詳細を指定する手順に移
行するが、本発明に直接関係しないためその記述を省略
する。
【0135】編集モードが選択されると、初期メニュー
画面761に代って編集モード用メニュー画面が表示さ
れる(ステップS104)。このメニュー画面では、編
集が原稿全体を対象にしているのか、原稿の部分を対象
にしているのかの選択が可能である。オペレータが部分
編集を選択すると(ステップS105;Y)、部分編集
における詳細な指定を可能とするために部分編集用のメ
ニュー画面が表示される(ステップS106)。これに
対して、ステップS105で原稿全体の編集を選択した
場合には(ステップS107;Y)、その選択された編
集を実行するための詳細を指定する手順に移行するが、
本発明に直接関係しないためその記述を省略する。
【0136】ステップS106で部分編集用のメニュー
画面が表示されたらオペレータは部分編集の対象となる
領域を指定するために「矩形選択」と「自由形選択」の
いずれか一方を選択する。本実施例では3点または4点
で矩形領域を指定するので、「矩形選択」の方を選択す
ることになる(ステップS108;Y)。これに対し
て、自由形の選択が行われた場合には(ステップS10
9;Y)、これによる領域の指定を詳細に行うための手
順に移行するが、本発明に直接関係しないためその記述
を省略する。
【0137】「矩形選択」の方が選択されたら、その詳
細な指定を行うためのメニュー画面が表示される(ステ
ップS110)。本実施例との関係では、「マーカ4点
指示」の箇所を選択することになる(ステップS11
0)。これにより、現在表示中のメニュー画面における
「マーカ4点指示」と表示された箇所が反転表示される
(ステップS112)。なお、ステップS111でマー
カ4点指示を行わなかった場合には(N)、座標入力が
指示されたかどうかがチェックされ(ステップS11
3」、そうである場合には座標入力のための指定を詳細
に行うための手順に移行するが、本発明に直接関係しな
いためその記述を省略する。
【0138】ステップS111でマーカ4点指示が行わ
れたら、オペレータはステップS111で表示されたメ
ニュー画面上で更にマーキング位置とマーキングの色を
指定する(ステップS114)。ここでマーキング位置
の指定とは、マーキングの行われる媒体を指定する作業
をいう。本実施例の場合には、原稿601にマーキング
を直接行うので、「原稿上」という箇所(図示せず)を
指定する。マーキングの色は、使用するマーカの色に応
じて選択する。例えばオレンジ色のマーカを使用する場
合には、「オレンジ」という箇所(図示せず)を指定す
る。このような指定が行われたら、メニュー画面上で指
定内容が同様に反転表示される(ステップS115)。
本実施例の3点を用いた矩形領域の指定は、以上の作業
によって終了する。
【0139】(矩形領域の編集処理)
【0140】図39は、矩形領域の指定が行われた後の
編集作業の手前までの流れを表わしたものである。この
ディジタル複写機に原稿が挿入されると(ステップS2
01;Y)、図27に示したCPU331はこれを検出
してモード情報の読み出しを行う(ステップS20
2)。これが図37で説明した部分編集における矩形モ
ードであれば(ステップS203;Y)、装置を矩形抽
出割込イネーブルの状態に設定する(ステップS20
4)。これに対して、矩形モード以外のモードが選択さ
れている場合には(ステップS203;N)、その指定
されたモードが実行される(ステップS205)。例え
ば通常の複写が指示されていたときには、その指示され
た内容(縮倍率、コピー枚数、用紙サイズ、画像濃度
等)で原稿のコピーが行われる。
【0141】ステップS204で矩形抽出割込イネーブ
ルの状態に設定されたら、例えば図1に示す第1のマー
キングポイント6041 の検出による割り込みを待機す
る(ステップS206)。そして、この割り込みがあっ
た場合には(Y)、図30に示した第1のポイントレジ
スタ651に第1のマーキングポイント6041 の主走
査方向の座標値が格納されているので、これを読み出し
てRAM334(図27)の該当記憶領域に格納する。
第1のマーキングポイント6041 の副走査方向の座標
値も同様に対応する第1のポイントレジスタ(図示せ
ず)から読み出してRAM334の該当記憶領域に格納
する(ステップS207)。
【0142】次に、第2のマーキングポイント6042
の検出による割り込みを待機し(ステップS208)、
割り込みが有ったら(Y)、同様に第2のポイントレジ
スタ652等からその座標値の読み出しを行ってRAM
334の該当記憶領域に格納する(ステップS20
9)。この後、RAM334に書き込まれた第1および
第2のマーキングポイント6041 、6042 における
主走査方向の座標値の大小を比較する(ステップS21
0)。
【0143】この結果、第1のマーキングポイント60
1 の方が大きい場合には(Y)、第2のマーキングポ
イント6042 の主走査方向の座標値を主走査方向にお
るけ画像情報の読み取りの始点に設定し、第1のマーキ
ングポイント6041 の主走査方向の座標値を主走査方
向におるけ画像情報の読み取りの終点に設定する(ステ
ップS211)。これとは反対に第2のマーキングポイ
ント6042 の方が大きい場合には(N)、第1のマー
キングポイント6041 の主走査方向の座標値を主走査
方向におるけ画像情報の読み取りの始点に設定し、第2
のマーキングポイント6042 の主走査方向の座標値を
主走査方向におるけ画像情報の読み取りの終点に設定す
る(ステップS212)。
【0144】図40は、図39の流れの続きとして編集
処理の開始される以降の流れを表わしたものである。図
39のステップS211およびS212で主走査方向の
画像情報の読み取りの開始点と終了点が定まったので、
これら開始点と終了点の間の画像情報に対する編集が各
走査ラインに対して開始される(ステップS213)。
【0145】この状態でCPU331は第1のマーキン
グポイント6041 の検出による割り込みを待機する
(ステップS214)。そして、この割り込みがあった
場合には(Y)、図30の第3のポイントレジスタ65
3に相当する副走査方向の座標値を格納したレジスタか
ら副走査方向の座標値を読み出し(ステップS21
5)、この座標値に相当する走査ラインで画像情報の編
集を終了させる(ステップS216)。そして、図39
のステップS204で設定した矩形抽出割込イネーブル
の状態を矩形抽出割込ディセーブルに戻して(ステップ
S217)、編集作業を終了させる(エンド)。
【0146】(制御回路の詳細)
【0147】以上、実施例の矩形領域読取処理部分の全
体的な説明を行った。次に図27で示した制御回路61
2の中で本発明に直接関係する部分の回路構成を具体的
に説明することにする。
【0148】図41は、カウンタロード信号の生成され
る回路部分を表わしたものである。カウンタロード信号
615は4入力アンドゲート801から出力され、図2
7に示したカウンタ613に入力されるようになってい
る。ここで4入力アンドゲート801には、図29に示
したライン同期信号634と、ページ同期信号639お
よびエリア・フラグ804と第1のD・フリップフロッ
プ回路805の出力データ806がそれぞれ入力される
ようになっている。エリア・フラグ804とは、マーキ
ングの行われている箇所でHレベルとなる信号である。
【0149】ところで、カウンタロード信号615は通
常の場合にLレベルでアクティブとなっており、図27
に示したレジスタ611の出力信号616はカウンタ6
13にロードされている。図1に示したようなマーキン
グを行った原稿601が読み込まれると、マーキングが
検出された時点でエリア・フラグ804がLレベルから
Hレベルに変化する。これにより、カウンタロード信号
615がHレベル(インアクティブ)となる。この状態
でカウンタ613は画像信号に同期したビデオクロック
617をダウンカウントする。
【0150】この結果としてカウンタ613のカウント
値が“0”となって計数終了信号622が出力される。
この計数終了信号622は、図41のオアゲート807
を通過して第1のD・フリップフロップ回路805に入
力され、これをセットする。これにより、第1のD・フ
リップフロップ回路805の負論理の出力端子Q* から
出力される出力データ806がLレベルとなり、これを
入力する4入力アンドゲート801から出力されるカウ
ンタロード信号615が再度Lレベル(アクティブ)と
なる。すなわち、マーキングポイント604が検出され
た後に、カウンタ613はレジスタ611の出力信号6
16を再度ロードすることになる。
【0151】ところで、レジスタ611によって設定さ
れたマーキングポイント604の大きさよりもエリア・
フラグ804による検出サイズの方が小さいような場合
には、カウンタ613から計数終了信号622が出力さ
れる前にエリア・フラグ804がLレベルに変化する。
すると、これにより4入力アンドゲート801から出力
されるカウンタロード信号615がLレベルになり、こ
の場合にもレジスタ611の出力信号616がカウンタ
613に再ロードされることになる。この結果、設定さ
れたマーキングポイント604の大きさよりも小さなマ
ーキングに対しては、その検出が行われないことにな
る。
【0152】次に検出禁止領域内にマーキングが存在す
る場合について説明する。図41に示した回路には、第
1および第2の2つの2入力アンドゲート811、81
2が配置されている。第1の2入力アンドゲート811
は、第1のマーキングポイント6041 に、第2の2入
力アンドゲート812は、第2のマーキングポイント6
042 にそれぞれ対応している。すなわち、第1の2入
力アンドゲート811には、第1のマーキングポイント
6041 に関する主走査方向の検出禁止領域を示す主走
査方向禁止範囲信号8131 と、副走査方向の検出禁止
領域を示す副走査方向禁止範囲信号8141 がそれぞれ
入力されるようになっている。また、第2の2入力アン
ドゲート812には、第2のマーキングポイント604
2 に関する主走査方向の検出禁止領域を示す主走査方向
禁止範囲信号8132 と、副走査方向の検出禁止領域を
示す副走査方向禁止範囲信号8142 がそれぞれ入力さ
れるようになっている。
【0153】なお、主走査方向禁止範囲信号8131
8132 は図35に示した主走査方向禁止範囲信号72
2と論理が反転しており、同様に副走査方向禁止範囲信
号8141 、8142 は図35に示した副走査方向禁止
範囲信号746と論理が反転している。
【0154】第1および第2の2入力アンドゲート81
1、812の出力はノア(NOR)回路816に入力さ
れ、その出力信号817はインバータ818を介してオ
アゲート807のもう一方の入力端子に供給される他、
第3の2入力アンドゲート819の一方の入力端子に供
給されるようになっている。第3の2入力アンドゲート
819の他方の入力端子には、カウンタ613から計数
終了信号622が供給されている。第3の2入力アンド
ゲート819の出力信号は第2のD・フリップフロップ
回路821に供給され、クロック信号822に同期して
セットされるようになっている。
【0155】したがって、原稿601の読取位置が検出
禁止領域にあって、第1の2入力アンドゲート811の
主走査方向禁止範囲信号8131 と副走査方向禁止範囲
信号8141 の少なくとも一方がLレベルとなっている
場合には、ノア回路816の出力がLレベルとなり、マ
ーキングポイント604の主走査方向および副走査方向
を表わした座標値をラッチするためのラッチ信号623
(図27)は出力されないことになる。
【0156】(矩形検出パラメータの変更)
【0157】最後に、矩形領域を検出する際のレジスタ
に登録されるデータの変更について説明する。本実施例
のディジタル複写機ではマーカを用いて矩形領域の設定
を行うことができるが、マーカはその種類や使用の経緯
によって描かれる点のサイズが異なってくる。図32等
に示した検出禁止領域を適正なサイズに設定したりマー
キングポイント604を検出するためのマーキングの行
われた最小の画素数を適正な数値に設定することは、矩
形領域を確実に認識する上でも、より小さな矩形領域の
設定を可能にする上でも、あるいはノイズを除去する上
でも重要である。そこで本実施例のディジタル複写機で
は、所定のモードに設定することでレジスタ611(図
27)に設定するパラメータを変更することができるよ
うになっている。
【0158】図42は、レジスタに登録するデータの変
更を行う際の作業の流れを表わしたものである。サービ
スエンジニアがディジタル複写機の特殊なスイッチを操
作したり、あるいはコントロールパネル254(図3)
のテンキーを用いて所定の番号を入力すると、装置はサ
ービスエンジニア専用のモードとしてのSEモードに設
定される(ステップS301;Y)。この状態でサービ
スエンジニアが更に特別の番号を入力すると、ディジタ
ル複写機は矩形用パラメータ変更モードに設定される
(ステップS302;Y)。なお、これ以外の番号を入
力した場合には(N)、この番号に対応したパラメータ
の変更が行われることになる(ステップS303)。
【0159】矩形用パラメータ変更モードに設定された
ら(ステップS302;Y)、CPU331はRAM3
34に格納する所定の数値nを“0”に初期化する(ス
テップS304)。そして、この状態でサービスエンジ
ニアがテンキーから数値を入力するのを待機し(ステッ
プS305)、入力されたときにはその数値をコントロ
ールパネル254上の液晶ディスプレイに表示する(ス
テップS306)。サービスエンジニアがマーキングポ
イント604の検出のための最小数値としての変更後の
数値を入力した後にコントロールパネル254上の登録
キーを押すと(ステップS307;Y)、数値nが
“1”だけカウントアップされる(ステップS30
8)。この状態でCPU331は数値nが“1”〜
“3”のいずれであるかをチェックする(ステップS3
09、S310)。
【0160】最初の場合には数値nが“1”になってい
るので(ステップS309;Y)、サービスエンジニア
が入力した数値がマーキングポイント604の最小検出
数値として更新される(ステップS311)。この後、
RAM334に一時的に格納されていた入力数値がクリ
アされて(ステップS312)、次の更新作業が開始さ
れるためにステップS305に戻る。
【0161】次の作業で、サービスエンジニアは検出禁
止領域を構成する主走査方向の禁止範囲のサイズを入力
する(ステップS305)。この後、登録キーが押され
ると(ステップS307;Y)、数値nがカウントアッ
プされて“2”となる(ステップS308、S310;
Y)。これにより、現在入力されている数値が主走査方
向の禁止範囲のサイズとして更新登録される(ステップ
S313)。この後、RAM334に一時的に格納され
ていた入力数値がクリアされて(ステップS312)、
最後の更新作業が開始されるためにステップS305に
戻る。
【0162】最後の更新作業でサービスエンジニアは検
出禁止領域を構成する副走査方向の禁止範囲のサイズを
入力する(ステップS305)。この後、登録キーが押
されると(ステップS307;Y)、数値nがカウント
アップされて“3”となる(ステップS308;Y、S
310;N)。これにより、現在入力されている数値が
副走査方向の禁止範囲のサイズとして更新登録される
(ステップS314)。そして、すべての更新作業が終
了することになる(リターン)。
【0163】なお、このようにして更新したデータは必
要により図27に示したRAM334の図示しない電池
によってバックアップされた不揮発性メモリ領域に格納
することができる。更新の対象となったデータについて
も同様であり、これにより、ディジタル複写機の電源が
オフになっても、データを保存することができる。ま
た、ROM333が書換可能なメモリ素子であれば、こ
れにこれらのデータを保存し必要に応じて内容を更新す
ることも可能である。
【0164】なお、実施例では原稿上に3点または4点
のマーキングを行って、これらを基にしてマーキングポ
イントを認識し1つの矩形領域の判別を行ったが、原稿
上に複数の矩形領域を設定してその読み取りを行う場合
がある。このような場合には、あらかじめ決められた3
点または4点のマーキングを1サイクルとして、順に第
1〜第3あるいは第1〜第4のマーキングポイントを認
識し、複数の矩形領域を判別するようにすればよい。ま
た、例えば第3のマーキングポイントのマーキングの色
を変える等によってそれぞれの矩形領域の判別の切り替
えを行うようにすることも可能である。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、原稿上で2つのマーキングポイントを認識
し、1番目のマーキングポイントの主走査位置から
2番目のマーキングポイントの主走査位置までを主走査
方向の走査範囲として2番目のマーキングポイントの
副走査位置から画像の副走査方向への読み取りを開始
し、第3番目のマーキングポイントの副走査位置で読取
を終了させることにした。これにより、原稿のライン単
位の読み取りと必要な矩形領域の抽出作業とを平行して
行うことができる。したがって、画像の読取処理が迅速
に行われるばかりでなく、ライン単位でこれらの処理を
行うことができるので、コントロールパネルからの座標
値の入力やディジタイザを用いた座標指定が不要であ
り、複写機等の装置を小型化することができるという効
果がある。
【0166】また、請求項2記載の発明によれば、原稿
の主走査方向の読取範囲を適当な手法で定めておき、ま
た、この原稿上でマーキングポイントが検出されたとき
には、その順番と位置を記憶していって、マーキングポ
イントの第1番目と第2番目によって原稿の主走査方向
の読取範囲を判別し、同一原稿の第3番目のマーキング
ポイントが認識されたときその副走査位置で画像の読み
取りを終了することにした。したがって、オペレータは
原稿上で第3番目のマーキングポイントを指示するだけ
で矩形領域の終端を設定することができ、同様にコント
ロールパネルからの座標値の入力やディジタイザを用い
た座標指定が不要となり、複写機等の装置を小型化する
ことができる。
【0167】更に、請求項3記載の発明によれば、原稿
上で3つのマーキングポイントを認識し、1番目のマ
ーキングポイントの主走査位置から2番目のマーキン
グポイントの主走査位置までを主走査方向の走査範囲と
して2番目のマーキングポイントの副走査位置から画
像の読み取りを開始すると共に、3番目のマーキング
ポイントが認識されたときにはその副走査位置で画像の
読み取りを終了させることにした。したがって、矩形領
域を対角線で2点指定する場合と比べて矩形の主走査方
向の範囲を最初の走査ラインから設定することができ、
画像処理の高速化を実現することができる。また、4点
で矩形領域を指定する場合と比べて主走査方向および副
走査方向に沿った矩形領域を設定することができるた
め、矩形内の処理が単純化する。また、3番目のマー
キングポイントの検出位置で副走査方向の読み取りを終
了させるので、3点指示で矩形領域を確定することがで
き、4点指示を必要とする場合に比べて矩形の指示方法
が簡単になるという利点がある。
【0168】また、請求項4記載の発明によれば、マー
キングされた箇所をマーキングポイントとして認識する
際に、1つの確定したポイントの周囲にマーキングポイ
ントの検出禁止領域を設定したので、1つのマーキング
ポイントが複数のマーキングポイントに誤って認識され
るおそれがない。したがって、マーカをある程度ラフに
使用してマーキングを行っても、矩形領域を正確に読み
取って処理することができるという効果がある。
【0169】更に請求項5記載の発明によれば、マーキ
ングポイントの認識に際してマーキングのサイズがある
程度以上であることを条件としたので、色の付いた微細
な点をマーキングポイントとして誤認識するおそれがな
く、矩形領域の正確な認識処理が可能になる。
【0170】また、請求項6記載の発明では、原稿の読
み取りの対象となる領域を囲む矩形領域の4隅にそれぞ
れ所定のカラーでマーキングを施しておくことにしたの
で、原稿が読取装置に対して正規の向きとは反対の向き
に挿入されたり、イメージセンサが原稿を逆の方向に副
走査したとしても、第1〜第3のマーキングポイント6
04の認識を正確に行うことができ、矩形領域を常に判
別することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のディジタル複写機に使用
されるマーキングを行った原稿の一部を示す平面図であ
る。
【図2】 本実施例におけるディジタル複写機の外観を
示した斜視図である。
【図3】 本実施例でイメージスキャナ部の構成を表わ
したブロック図である。
【図4】 本実施例でプリント部の具体的な構成を表わ
したブロック図である。
【図5】 図3に示したイメージスキャナ部の原稿読取
部分を表わした概略構成図である。
【図6】 図5に示した基準板の構成の一部を表わした
斜視図である。
【図7】 本実施例で使用されるイメージセンサの配置
構造を表わした平面図である。
【図8】 本実施例のイメージセンサを構成するチップ
における画素配列の様子を表わした平面図である。
【図9】 本実施例の第1のCPU基板の回路構成を具
体的に表わしたブロック図である。
【図10】 本実施例のアナログ基板の回路構成を具体
的に表わしたブロック図である。
【図11】 本実施例の第1のビデオ基板の回路構成を
具体的に表わしたブロック図である。
【図12】 本実施例でCCDギャップ補正部の出力す
る画素データ列を表わした説明図である。
【図13】 本実施例でRGBセパレーション部の出力
を表わした説明図である。
【図14】 本実施例の第2のビデオ基板の回路構成を
具体的に表わしたブロック図である。
【図15】 本実施例で主走査方向における出力画像デ
ータの分割の様子を表わした説明図である。
【図16】 本実施例のカラー基板の回路構成を具体的
に表わしたブロック図である。
【図17】 本実施例の領域認識基板の回路構成を具体
的に表わしたブロック図である。
【図18】 本実施例のディジタルフィルタ基板の回路
構成を具体的に表わしたブロック図である。
【図19】 本実施例の中間調処理基板の回路構成を具
体的に表わしたブロック図である。
【図20】 本実施例でブロック−ラインパラレル変換
部の変換前の画像データの様子を表わした説明図であ
る。
【図21】 本実施例でブロック−ラインパラレル変換
部の変換後の画像データの様子を表わした説明図であ
る。
【図22】 本実施例の編集基板の回路構成を具体的に
表わしたブロック図である。
【図23】 本実施例でマーカで囲んで領域を指定する
場合を表わした説明図である。
【図24】 本実施例で座標で領域を入力する方法を表
わした説明図である。
【図25】 本実施例でミラー編集部における画像処理
の様子を表わした説明図である。
【図26】 本実施例で原稿の編集対象とすべき領域と
設定される矩形領域の関係を表わした平面図である。
【図27】 本実施例で矩形領域読取処理部の要部の回
路構成を表わしたブロック図である。
【図28】 本実施例で原稿のマーキングが付けられた
部分を画素単位で表わした説明図である。
【図29】 本実施例でマーキングポイントの座標値を
計数するための回路部分を表わしたブロック図である。
【図30】 本実施例で第1〜第3のマーキングポイン
トの主走査方向の座標値を記憶するための回路部分を表
わしたブロック図である。
【図31】 本実施例で第1〜第3のマーキングポイン
ト出力値を選択して後段の回路に出力させる選択回路を
表わしたブロック図である。
【図32】 本実施例で原稿上のマーキングと検出禁止
領域の関係を表わした説明図である。
【図33】 本実施例で原稿上の2点のマーキングポイ
ントとそれぞれの検出禁止領域を表わした説明図であ
る。
【図34】 本実施例で第1および第2のマーキングポ
イントが近接して配置された状態を表わした平面図であ
る。
【図35】 本実施例で主走査方向に検出禁止領域の禁
止範囲を設定するための主走査方向禁止範囲設定回路を
表わしたブロック図である。
【図36】 本実施例で副走査方向に検出禁止領域の禁
止範囲を設定するための副走査方向禁止範囲設定回路を
表わしたブロック図である。
【図37】 本実施例で矩形領域の読み取りを行うため
のモード設定作業の流れを表わした流れ図である。
【図38】 本実施例で液晶ディスプレイに表示される
初期メニュー画面を表わした平面図である。
【図39】 本実施例で矩形領域の指定が行われた後の
編集作業の手前までの流れを表わした流れ図である。
【図40】 本実施例で図39の流れの続きとして編集
処理の開始される以降の流れを表わした流れ図である。
【図41】 本実施例の制御回路におけるカウンタロー
ド信号の生成される回路部分を表わした回路図である。
【図42】 本実施例でレジスタに登録するデータの変
更を行う際の作業の流れを表わした流れ図である。
【符号の説明】
231…イメージセンサ、331…CPU、333…R
OM、334…RAM、335…VMEバスI/F、6
01…原稿、602…編集対象とすべき領域、6041
…第1のマーキングポイント、6042 …第2のマーキ
ングポイント、6043 …第3のマーキングポイント、
6044 …第4のマーキングポイント、5…副走査方
向、607…主走査方向の走査領域、608…矩形領
域、611…レジスタ、612…制御回路、613…カ
ウンタ、631…第1のアップカウンタ、632…第2
のアップカウンタ、633…ラッチ回路、651…第1
のポイントレジスタ、652…第2のポイントレジス
タ、653…第3のポイントレジスタ、657、671
…マルチプレクサ、684…検出禁止領域、701…主
走査方向禁止範囲設定回路、703…主走査禁止範囲終
端設定レジスタ、704…主走査禁止範囲始端設定レジ
スタ、707…第1の加算器、709、739…第1の
比較器、712、742…2入力アンドゲート、715
…2の補数回路、717…第2の加算器、719、74
3…第2の比較器、731…副走査方向禁止範囲設定回
路、733…副走査方向範囲終端設定レジスタ、737
…加算器、801…4入力アンドゲート、805、82
1…D・フリップフロップ回路、807…オアゲート、
811…第1の2入力アンドゲート、812…第2の2
入力アンドゲート、819…第3の2入力アンドゲート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−294156(JP,A) 特開 昭56−17572(JP,A) 特開 昭59−13467(JP,A) 特開 昭59−21170(JP,A) 特開 昭63−316563(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 106 G06T 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿をライン単位で読み取る読取手段
    と、 原稿上のマーキングされたポイントを認識するマーキン
    グポイント認識手段と、 このマーキングポイント認識手段によって認識されたマ
    ーキングポイントの認識された順番と位置を記憶するマ
    ーキングポイント記憶手段と、 同一原稿上で第2番目のマーキングポイントが認識され
    たとき1番目のマーキングポイントの主走査位置から
    2番目のマーキングポイントの主走査位置までを主走
    査方向の走査範囲として2番目のマーキングポイント
    の副走査位置から画像の読み取りを開始する画像読取開
    始手段と、 前記副走査位置を起点として副走査方向に同一原稿上で
    第3番目のマーキングポイントが認識されたときその副
    走査位置で画像の読み取りを終了する画像読取終了手段
    とを具備することを特徴とする矩形領域読取処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿をライン単位で読み取る読取手段
    と、 原稿上のマーキングされたポイントを認識するマーキン
    グポイント認識手段と、 このマーキングポイント認識手段によって認識されたマ
    ーキングポイントの認識された順番と位置を記憶するマ
    ーキングポイント記憶手段と、マーキングポイントの第1番目と第2番目によって 原稿
    の主走査方向の読取範囲を判別する主走査方向読取範囲
    判別手段と、同一原稿の第3番目 のマーキングポイントが認識された
    ときその副走査位置で画像の読み取りを終了する画像読
    取終了手段とを具備することを特徴とする矩形領域読取
    処理装置。
  3. 【請求項3】 原稿をライン単位で読み取る読取手段
    と、 原稿上のマーキングされたポイントを認識するマーキン
    グポイント認識手段と、 このマーキングポイント認識手段によって認識されたマ
    ーキングポイントの認識された順番と位置を記憶するマ
    ーキングポイント記憶手段と、 同一原稿上で第2番目のマーキングポイントが認識され
    たとき1番目のマーキングポイントの主走査位置から
    2番目のマーキングポイントの主走査位置までを主走
    査方向の走査範囲として2番目のマーキングポイント
    の副走査位置から画像の読み取りを開始する画像読取開
    始手段と、 同一原稿上で3番目のマーキングポイントが認識され
    たときその副走査位置で画像の読み取りを終了する画像
    読取終了手段とを具備することを特徴とする矩形領域読
    取処理装置。
  4. 【請求項4】 前記マーキングポイント認識手段は、す
    でに認識されたマーキングポイントのいずれか1つを中
    心とした所定範囲に次のマーキングポイントが存在した
    ときこれをマーキングポイントとして新たに認識するこ
    とを禁止するマーキングポイント重複認識禁止手段を具
    備することを特徴とする請求項1〜請求項3記載の矩形
    領域読取処理装置。
  5. 【請求項5】 前記マーキングポイント認識手段は、原
    稿上のマーキングが所定のサイズ以上のときこれを1つ
    のマーキングポイントとして認識することを特徴とする
    請求項1〜請求項3記載の矩形領域読取処理装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿には、読み取りの対象となる領
    域を囲む矩形領域の4隅にそれぞれ所定のカラーでマー
    キングが施されていることを特徴とする請求項3記載の
    矩形領域読取処理装置。
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