JP3531596B2 - 基板群の自己診断方法 - Google Patents

基板群の自己診断方法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機、ファク
シミリ装置、プリンタ等の画像形成装置やスキャナ等の
画像読取装置に使用される基板群の自己診断方法に係わ
り、特に複数枚の基板を信号処理上で連結した構成の装
置で自己診断を効率的に行うことができるようにした
群の自己診断方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、画像処理に関する各種装置の開発
が活発に行われるようになっており、画像をディジタル
的に処理するディジタル複写機や原稿の読み取りを行う
スキャナがオフィス等に広く普及している。これと共
に、これらの装置の画像記録や読み取りに関する処理速
度の向上や、より大きなサイズの原稿を処理したいとい
う要求が高まっている。このような要求を満たすために
は、より高速の画像処理が必要とされる。 【0003】このように高速の画像処理が要求されるよ
うになると、各種の処理をソフトウェアに頼る従来の画
像処理では、このような画像処理装置の実現が困難とな
る。そこで、画像処理を行う各部分をハードウェアで構
成し、しかも処理を並列化して実質的な処理速度を高め
るといった工夫が必要とされている。これに伴って、ハ
ードウェアの規模がますます増大し、画像処理のための
各種基板の数も増加するといった傾向にある。 【0004】ところで、このような画像処理装置では膨
大な数の回路の一部にでも何らかの故障が発生すると画
質の低下を招いたり装置そのものが動作しないといった
ような障害が発生する。そこで従来から装置の起動時等
に装置自身が各基板の診断を行うようなシステムとなっ
ていることが多い。このような自己診断システム(Diag
nostics system)としては、各基板ごとに自己診断を行
うためのパターンジェネレータを備えたものがある。し
かしながら、このようなものでは、それぞれの基板にパ
ターンジェネレータを備えているので、更にハードウェ
アの増大を招く他、装置全体のコストにかなりの負担を
かけてしまうといった問題がある。このような問題点を
解決するものとしては、1つの基板にCPU(中央処理
装置)を配置しておき、これを用いて各種の部品をチェ
ックするようにしたものがある。 【0005】図38は、この後者の自己診断方法および
この方法を使用した画像処理装置として特開平3−19
1655号公報に記載のものを表わしたものである。こ
の図に示した画像処理装置は、画像の読取処理を行うイ
メージングユニット(IU)101を備えている。イメ
ージングユニット101から出力されるカラービデオ信
号102はアナログ基板103に入力され、ここで自動
利得制御等が行われた後にディジタル信号104に変換
されるようになっている。このディジタル信号104
は、CPU(中央処理装置)基板105に入力される。
CPU基板105では色分離や合成あるいはシェーディ
ング補正が行われる。 【0006】CPU基板105の出力する画像データ1
06は第1のイメージ処理システム(IPS)基板10
7および第2のイメージ処理システム基板108に入力
され、これらによって所望の画像処理が行われる。な
お、画像処理のために第1および第2のイメージ処理シ
ステム基板107、108を用意しているのは、故障時
の基板交換のコストを低減させるためであり、この画像
処理部分が3つ以上の基板で構成されるものであっても
よい。処理後の画像データ109はイメージ出力ターミ
ナル(IOT)110に送られて画像の記録(コピー)
が行われることになる。 【0007】この画像処理装置でCPU基板105は、
フィルムプロジェクタ111およびユーザインターフェ
ース112とも接続されている。フィルムプロジェクタ
111は図示しないプラテン上のフィルム画像を投影す
るための装置であり、これにより、イメージ出力ターミ
ナル110で画像の記録が可能になる。ユーザインター
フェース112は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示
装置やテンキー等の入力装置を備えたコントロールパネ
ルによって構成されており、記録や編集等をユーザが指
示できるようになっている。 【0008】以上のような構成の画像処理装置の自己診
断の様子を次に説明する。CPU基板105にはCPU
114が搭載されている。CPUは自己診断を行うため
のソフトウェアモジュールを備えている。そして、ユー
ザインターフェース112から所定の操作が行われる
と、D/A変換器、パターンジェネレータ等のチェック
を該当する基板ごとに順次実行するようになっている。 【0009】図39は自己診断時にユーザインターフェ
ースの表示装置に表示される内容を表わしたものであ
る。この図に示したように表示画面121の上部には自
己診断モード(DIAGNOSTIC MODE)であることが表示さ
れ、その下にはSTART(スタート)、STOP(ス
トップ)およびEXIT(エグジット)の各マーク12
2〜124が表示されている。このうちSTARTマー
ク122が押されると例えばD/A変換器をチェックす
るための自己診断が開始される。 【0010】図40は、D/A変換器に対する自己診断
が行われる際の回路構成を表わしたものである。このD
/A変換器に対する自己診断モードでは、CPU114
から所定のディジタル信号がD/A変換器131に供給
され、D/A変換後のアナログ信号がコンパレータ13
1の一方の入力端子に供給されるようになっている。こ
のとき、コンパレータ132の他方の入力端子には所定
の基準電圧VTHが入力される。コンパレータ132の出
力側は、プルアップ抵抗133に一端を接続された発光
ダイオード134の他端に接続されている。このため、
CPU114がコンパレータ132のスレッシホールド
レベルを上下するような値のディジタル信号をD/A変
換器131に供給したとすると、発光ダイオード134
がこれに応じて点滅を繰り返すことになる。自己診断を
行う作業者は、この点滅を確認してD/A変換器131
が正常であるかどうかを判別することになる。 【0011】このようにしてD/A変換器131に対す
る診断が終了したら、作業者は図39に示したEXIT
マーク124を選択してD/A変換器131をチェック
するためのモードから抜け出させ、次の自己診断を開始
させることになる。このようにして、情報処理装置の各
部の診断が行われていくことになる。なお、自己診断を
途中で終了させたいとき、作業者は図39に示したST
OPマーク123を押せばよい。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
後者の自己診断システムを使用した自己診断方法では、
D/A変換器の故障のチェック等のように各構成部品の
簡単なチェックしか行うことができなかった。このた
め、画像処理を行う回路部分のように複雑な処理をチェ
ックするような場合には、各基板ごとにパターンジェネ
レータを備える前者の自己診断システムを使用した自己
診断方法に頼らざるをえなかった。そして、このような
場合には既に説明したようにハードウェアの規模が不必
要に増大し、装置のコストが大幅にアップするといった
問題があった。 【0013】以上、画像データを処理する基板の自己診
断について説明したが、一般的にある情報を複数の基板
あるいは処理部を用いて順次処理していく装置における
これら基板の自己診断についても同様な問題があった。 【0014】そこで本発明の目的は、複数の基板を有す
る装置を診断するとき、効率的な自己診断が行えるよう
にした基板群の自己診断方法を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
信号を順次処理するための複数の基板からなる基板群の
自己診断方法であって、基板群の最初の基板で後続の基
板によって順次処理される診断用データを最初の基板に
配置された診断用データ発生部で発生するステップと、
診断用データが順次処理された処理済データと前記した
複数の基板がすべて正常である場合に得られるチェック
用データを比較するステップと、比較結果が一致しない
とき前記した複数の基板のいずれかが故障であると判断
するステップと、前記した複数の基板のいずれかが故障
であると判断された場合に、基板群の最後の基板から最
初の基板に向けて順に個別診断用データを前記した複数
の基板のそれぞれに配置された個別診断用データ発生部
で発生するステップと、個別診断用データが処理された
処理済データと個別診断用データが発生された基板以降
の基板がすべて正常である場合に得られる個別チェック
用データを比較するステップと、比較結果が一致しない
ときに個別診断用データを発生した個別診断用データ発
生部とその直前に個別診断用データを発生した個別診断
用データ発生部の間の回路が故障していると判断するス
テップとを有することを特徴としている。 【0016】 【0017】 【0018】すなわち請求項1記載の発明では、基板群
の最初の基板に配置された診断用データ発生部で後続の
基板によって順次処理される診断用データを発生させ、
診断用データが順次処理された処理済データと前記した
複数の基板がすべて正常である場合に得られるチェック
用データを比較して、比較結果が一致しないとき前記し
た複数の基板のいずれかが故障であると判断するように
している。そして、前記した複数の基板のいずれかが故
障であると判断された場合には、基板群の最後の基板か
ら最初の基板に向けて順に個別診断用データを前記した
複数の基板のそれぞれに配置された個別診断用データ発
生部で発生させ、個別診断用データが処理された処理済
データと個別診断用データが発生された基板以降の基板
がすべて正常である場合に得られる個別チェック用デー
タを比較することで、比較結果が一致しない段階で個別
診断用データを発生した個別診断用データ発生部とその
直前に個別診断用データを発生した個別診断用データ発
生部の間の回路が故障していると判断することにしてい
る。この発明では、診断用データが順次処理された処理
済データと前記した複数の基板がすべて正常である場合
に得られるチェック用データを比較して、比較結果が一
致した場合には個別の診断を行うことなく診断を終了さ
せることができ、効率的である。また、比較結果が一致
しなかった場合には、基板群の最後の基板から順に個別
診断用データを発生させ、個別診断用データが処理され
た処理済データをチェック用データと比較するようにし
ているので、故障している基板を簡単に調べることがで
きる。 【0019】 【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。 【0020】(ディジタル複写機の概要) 【0021】図2は本発明の一実施例の基板群の自己診
断方法を適用したディジタル複写機の外観を表わしたも
のである。このディジタル複写機は、フルカラーイメー
ジセンサで図示しない原稿を読み取り、種々の画像処
理、画像編集を行った画像データを蓄えるページメモリ
(図示せず)を搭載したイメージスキャナ部220と、
このイメージスキャナ部220で蓄えられた画像データ
を2色でプリントするプリント部221とで構成されて
いる。イメージスキャナ部220には、コピー枚数や種
々の画像処理・編集機能等をユーザが指定するためのコ
ントロールパネルが設けられており、これによる指定に
よって所望のコピーを得ることができるようになってい
る。 【0022】(イメージスキャナ部の構成) 【0023】図3はイメージスキャナ部の構成を表わし
たものである。イメージスキャナ部220は、電荷結合
素子(以下、CCDと記す。)を用いたイメージセンサ
231を有している。イメージセンサ231はCCDド
ライブ基板232上に取り付けられている。CCDドラ
イブ基板232の後段には順に、アナログ基板233、
第1のビデオ基板234、第2のビデオ基板235、カ
ラー基板236、ディジタルフィルタ基板(DF基板)
237および中間調処理基板238が設けられている。
また、カラー基板236には領域認識基板239が接続
され、中間調処理基板238には画像編集を行うための
編集基板241が接続されている。 【0024】また、第1のビデオ基板234から中間調
処理基板238、領域認識基板239および編集基板2
41とこれらを制御する第1のCPU(中央処理装置)
基板244とは、システムバスの規格の一つであるVM
Eバス245によって互いに接続されるており、イメー
ジプロセッサシステム(IPS)ラック246内に収納
されている。 【0025】イメージプロセッサシステムラック246
の最後尾に配置された中間調処理基板238の次段に
は、データ処理基板251が接続されている。このデー
タ処理基板251には、第2のCPU基板252および
ページメモリを配置したページメモリ基板253が接続
されている。また、第2のCPU基板252には前記し
たオペレータによる操作用のコントロールパネル254
が接続されている。データ処理基板251は処理後の画
像データ255をプリント部221(図2参照)に出力
すると共に、プリント部221からの制御信号256を
入力するようになっている。また、第2のCPU基板2
52は制御データ線257を介して第1のCPU基板2
44と接続されていると共に、制御データ線258を介
して後に説明するプリント部の制御部に接続されてい
る。 【0026】図4はプリント部の具体的な構成を表わし
たものである。プリント部221は、イメージスキャナ
部220からの画像データ255を入力するデータ分離
部261を備えている。データ分離部261の次段には
第1色画像データメモリ262と第2色画像データメモ
リ263が備えられており、それぞれ第1色と第2色に
よる画像データを格納するようになっている。第1色画
像データメモリ262の後段には第1色レーザ駆動部2
64が、また第2色画像データメモリ263の後段には
第2色レーザ駆動部265がそれぞれ配置されており、
それぞれの色によるレーザの駆動を行うようになってい
る。制御部266は、制御データ線267を介してイメ
ージスキャナ部220の第2のCPU基板252(図
3)に接続されている。また、制御信号256をイメー
ジスキャナ部220のデータ処理基板251(図3)へ
送るようになっている。 【0027】図5は図3に示したイメージスキャナ部の
概略を表わしたものである。イメージスキャナ部220
は、原稿搬送路の上側に所定の間隔をおいて配置された
原稿フィードローラ302、303と、原稿搬送路の下
側にこれらに対応して配置されたローラ304、305
とを備えている。原稿306はこれらのローラ302〜
305に挟まれて図で左方向に搬送されるようになって
いる。原稿搬送路のほぼ中央位置にはプラテンガラス3
07が配置されており、この上にプラテンローら308
がこれに転接する形で配置されている。 【0028】プラテンガラス307の下側には原稿30
6の読取位置を照明するための光源309と、原稿の反
射光をイメージセンサ231上に結像させる収束性ロッ
ドレンズアレイ310が配置されている。イメージセン
サ231は、図3に示したCCDドライブ基板232上
に取り付けられている。また、このイメージスキャナ部
220の原稿挿入部には原稿306の挿入を検出するセ
ンサ315が設けられている。更に、プラテンローラ3
08の周囲には、複数の平面を有し、プラテンローラ3
08の中心軸を中心として回転可能な基準板312が設
けられている。 【0029】図6は、この基準板の構成を表わしたもの
である。基準板312は、画像読み取り時の黒レベルの
基準となる黒色面313と、白レベル(背景)の基準と
なる白色面314とを有している。これら黒色面313
および白色面314は、プラテンガラス307とプラテ
ンローラ308の間に選択的に介装できるようになって
いる。 【0030】図7はイメージセンサの配置構造を表わし
たものである。本実施例で使用されるイメージセンサ2
31はフルカラーの密着型センサであり、千鳥状に配列
された第1〜第5のライン型のセンサチップ321〜3
25からなっている。 【0031】本実施例で第1、第3および第5のセンサ
チップ321、323、325のグループと残りの第2
および第4のセンサチップ322、324のグループと
は、グループの境目で主走査方向における画像の読み取
りが途切れることのないようになっている。第1、第3
および第5のセンサチップ321、323、325と残
りの第2および第4のセンサチップ322、324の間
では、それらの配置位置が走査方向と直行する方向に間
隔Δxだけずれている。これら5つのライン型のセンサ
チップ321〜325によって読み取られた画像データ
を原稿306(図5)の同一ラインを読み取った画像デ
ータに直す処理は、後述する第1のビデオ基板234内
の回路で行っている。 【0032】図8はイメージセンサを構成するチップに
おける画素配列の様子を表わしたものである。フルカラ
ーを実現するために、図7で示した第1〜第5のライン
型のセンサチップ321〜325は、青の画像データ読
取用のピクセル326B、緑の画像データ読取用のピク
セル326Gおよび赤の画像データ読取用のピクセル3
26Rがこれらの順に繰り返し配置された構造となって
いる。 【0033】(第1のCPU基板の説明) 【0034】図9は第1のCPU基板の構成を具体的に
表わしたものである。第1のCPU基板244は、CP
U331、タイマ332、リード・オンリ・メモリ(以
下、ROMと記す。)333、ランダム・アクセス・メ
モリ(以下、RAMと記す。)334、VMEバスイン
タフェース(以下、VMEバスI/Fと記す。)33
5、出力制御部336、入力制御部337およびシリア
ル通信部338を備えてる。これらはバス339によっ
て互いに接続されている。VMEバスI/F335はV
MEバス245(図3参照)に接続され、シリアル通信
部338は制御データ線257(図3参照)に接続され
ている。第1のCPU基板244は、RAM334をワ
ークエリアとして、ROM333に格納されたプログラ
ムを実行することで、イメージプロセッサシステムラッ
ク246内の各基板の制御および第2のCPU基板25
2(図3参照)との通信を行うようになっている。な
お、第1のCPU基板244にはその各部にクロック信
号を供給するためのクロック発生部340が備えられて
いる。 【0035】図3等と共に説明を行う。図3に示したイ
メージスキャナ部220では、ユーザが所望のコピー枚
数や各種の画像処理・編集をコントロールパネル254
から指定すると、第2のCPU基板252上のCPUが
制御データ線257を通して第1のCPU基板244上
のCPU331に対して、コントロールパネル254で
選択されている各種の画像処理・編集情報を送る。ま
た、第2のCPU基板252上のCPUは、コントロー
ルパネル254によって選択されている用紙サイズ等の
情報を制御データ線267(図4)を通してプリント部
221の制御部266に送る。 【0036】図9に示した第1のCPU基板244で
は、制御データ線257を通して送られてきた各種の画
像処理・編集情報を、シリアル通信部338を介して第
1のCPU基板244に取り込み、CPU331によっ
て解読する。CPU331は画像処理・編集情報に対応
した各種のパラメータ(制御データ)をVMEバスI/
F335および図3に示すVMEバス245を通してイ
メージプロセッサシステムラック246内の各基板23
4〜241の所定のレジスタやRAMに設定する。 【0037】次に、図5に示したイメージスキャナ部2
20でオペレータが原稿306を挿入すると、センサ3
15がオンする。CPU331は、図9の第1のCPU
基板244の入力制御部337を通してこれを検知す
る。そして、図示しない原稿フィード用のモータを駆動
し、原稿306が原稿フィードローラ302、303に
よって搬送される。搬送状態の原稿306がプラテンロ
ーラ308に達すると、光源309によって照射され原
稿306の反射光がイメージセンサ231に入射する。
この状態で、図3に示したCCDドライブ基板232に
よって駆動されるイメージセンサ231によって原稿が
読み取られ、CCDビデオ信号341がアナログ基板に
よって順次処理されていく。 【0038】(アナログ基板の説明) 【0039】図10は図3に示したアナログ基板を具体
的に表わしたものである。アナログ基板233は、CC
Dドライブ基板232(図3)からのCCDビデオ信号
341を入力し、これから有効な画像信号を抽出するサ
ンプルホールド部351と、このサンプルホールド部3
51の後段に順に設けられたゲインコントロール部35
2、ダーク補正部353、オフセットコントロール部3
54およびアナログ−ディジタル変換(以下、A/D変
換と記す。)部355と、第1のビデオ基板234(図
3)からのディジタル−アナログ変換(以下、D/A変
換と記す。)データ356をD/A変換してゲインコン
トロール部352およびオフセットコントロール部35
4に対して設定するD/A変換部357とを備えてい
る。A/D変換部355から出力される画像データ35
8は図3に示したイメージプロセッサシステムラック2
46に入力されるようになっている。 【0040】ところで、このディジタル複写機では原稿
の読み込み開始に先立ち、図5に示したイメージスキャ
ナ部220の電源オン時に、プラテンガラス307上に
図6に示す基準板312の黒色面313を出し、これを
読み取るようになっている。そして、このときの読み取
り値が所定の値になるように、オフセットコントロール
部354(図10)のオフセット値をCPU331から
D/A変換部357に対して自動的に設定しておく(自
動オフセット制御:AOC)。 【0041】次に、プラテンガラス上に図6に示す基準
板312の白色面314を出してこれを読み取り、この
ときの読み取り値が所定の値になるように、ゲインコン
トロール部352のゲイン値をCPU331からD/A
変換部357に対して自動的に設定しておく(自動利得
制御:AGC)。このような調整が予め行われているの
で、実際の原稿読み取りデータは、飽和することのない
十分なダイナミックレンジを持ったビデオデータとな
り、A/D変換部355でディジタル化され、画像デー
タ358として順次第1のビデオ基板234(図3)へ
送られていく。また、ダーク補正部353は、イメージ
センサ231のシールドビット(遮光画素)の出力信号
を用いてその暗電流による出力変化を除去するようにな
っている。 【0042】(第1のビデオ基板の説明) 【0043】図11は図3に示した第1のビデオ基板を
具体的に表わしたものである。第1のビデオ基板234
は、図3に示したアナログ基板233から出力される画
像データ358を入力し、図7に示した第1〜第5のラ
イン型のセンサチップ321〜325のギャップを補正
するCCDギャップ補正部361を備えている。CCD
ギャップ補正部361の後段には、順にRGBセパレー
ション部362と暗シェーディング補正部363が設け
られている。また、この第1のビデオ基板234にはこ
れら各部361〜363を制御する制御部364と、こ
れらにクロック信号を供給するクロック発生部365と
が備えられている。 【0044】制御部364はVMEバス245に接続さ
れており、これを介して図10に示したアナログ基板2
33(図3)に対してD/A変換データ356を送ると
共に、後段の第2のビデオ基板235に対して制御信号
367を出力するようになっている。また、クロック発
生部365はアナログ基板233に対してドライブクロ
ック信号368を送るようになっている。ドライブクロ
ック信号368はアナログ基板233を経てCCDドラ
イブ基板232(図3)に送られるようになっている。 【0045】すでに説明したように、本実施例で使用さ
れているイメージセンサ231は図7に示すように千鳥
状に配列された5つのセンサチップ321〜325から
構成されている。そして、2つのチップ群が間隔Δxだ
けずれている。そこで5つのセンサチップ321〜32
5によって読み取られたデータを原稿の同一ラインを読
み取ったデータに直す処理を行うのがCCDギャップ補
正部361である。CCDギャップ補正部361では、
具体的には第2および第4のセンサチップ322、32
4で読み取ったデータをメモリを使って遅延させ、同一
ラインの読み取りデータに直している。 【0046】図12は、CCDギャップ補正部の出力す
る画素データ列を表わしたものである。図9で示した各
ピクセル326B、326G、326Rのそれぞれが出
力する画素データをB1、G1、R1、B2、G2、R2、…
…BN、GN、RNとすると、これらはこの図12に示し
たようにB(青)、G(緑)、R(赤)、の順に繰り返
されている。 【0047】図13は、これに対してRGBセパレーシ
ョン部の出力を表わしたものである。ここで同図(a)
はRGBセパレーション部362から出力される青の画
素データ列であり、同図(b)は緑の画素データ列であ
る。更に同図(c)は赤の画素データ列を表わしてい
る。このように図12で示したB、G、Rのシリアルな
画像データをそれぞれB、G、Rごとの画素データ列に
直す処理を行うのがRGBセパレーション部362であ
る。 【0048】B、G、Rに分離された画素データは、図
11における暗シェーディング補正部363へ順次送ら
れ、暗シェーディング補正が行われる。暗シェーディン
グ補正は、原稿の読み取りに先立って、イメージスキャ
ナ部220(図4)の電源オン時に自動オフセット制
御、自動利得制御動作を行った後、黒色面313を読み
取った画像データを各画素ごとに内蔵のメモリに記憶し
ておき、実際に原稿を読み取ったときの各画素の画像デ
ータから各画素ごとに記憶していた黒色面読み取りデー
タを減算する処理である。このようにして順次第1のビ
デオ基板234で処理された画像データ369は第2の
ビデオ基板235に送られる。 【0049】(第2のビデオ基板の説明) 【0050】図14は第2のビデオ基板の構成を具体的
に表わしたものである。第2のビデオ基板235は、第
1のビデオ基板234(図3)からの画像データ369
を入力する明シェーディング補正部371と、この明シ
ェーディング補正部371の後段に順に設けられたRG
B位置ずれ補正部372、センサ位置ずれ補正部373
およびデータブロック分割部374と、上記各部371
〜374を制御する制御部376と、これら各部371
〜374にクロック信号を供給するクロック発生部37
7とを備えている。制御部376はVMEバス245に
接続されていると共に、第1のビデオ基板234(図
3)からの制御信号367を入力し、またカラー基板2
36に対して制御信号378を送るようになっている。
また、クロック発生部377は後段の各基板に対して制
御用クロック信号379を送るようになっている。 【0051】第2のビデオ基板235に送られてきた画
像データ369は、まず明シェーディング補正部371
で明シェーディング補正が行われる。明シェーディング
補正は、暗シェーディング補正と同様に自動オフセット
制御、自動利得制御動作後に、白色面314を読み取っ
た画像データを各画素ごとにメモリに記憶しておき、実
際に原稿を読み取ったときの各画素の画像データを記憶
していた各画素ごとの白色面読み取りデータで正規化
(除算)する処理である。 【0052】明シェーディング補正および暗シェーディ
ング補正が行われた画像データは、光源309(図5)
の光量分布の影響や各画素ごとの感度のばらつきの影響
のない画像データとなる。また、CPU331(図9)
によって自動オフセット制御、自動利得制御のオフセッ
ト値、ゲイン値を設定できると共に、明シェーディング
補正部371および暗シェーディング補正部363のメ
モリはVMEバス245を介してCPU331から読み
書きできるようになっているため、自動オフセット制
御、自動利得制御および明、暗シェーディング補正のコ
ントロールをCPU331が行い得るのである。 【0053】また、本実施例で使用されているイメージ
センサ231(図3)は、図8に示すように各ピクセル
326B、326G、326Rが主走査方向に順に配列
されているため、B、G、R間で実際の原稿読み取り位
置がずれている。このことは、次段のカラー基板236
で色を判断する場合に誤判断を生じるので、R、G、B
の読み取り位置が同一仮想点となるような補正が必要で
ある。この補正を行うのがRGB位置ずれ補正部372
である。RGB位置ずれの補正は、例えば図8における
ピクセル326G2の位置を基準とした場合、ピクセル
326G2の位置の仮想Bデータ、仮想Rデータを、そ
れぞれピクセル326B2、B3の画像データの演算と、
ピクセル326R1、R2の画像データの演算から求める
ものである。 【0054】ここまでの動作説明は、イメージセンサ2
31が一つであるかのように行ってきたが、すでに説明
したように実際は、広幅の原稿を読み取るために3つの
イメージセンサ2311〜2313を使用している。これ
ら3つのイメージセンサ2311〜2313は原稿の同一
ライン(同一副走査位置)を読み取れるように調整して
取り付けてはいるが、実際には、副走査方向にずれを生
じる。このずれを補正するのがセンサ位置ずれ補正部3
73である。センサ位置ずれ補正は、CCDギャップ補
正と略同様の考え方で、各センサの画像データをそれぞ
れメモリを使って任意の時間だけ遅らせることで、3つ
のイメージセンサ2311〜2313の画像データがその
つなぎ目で原稿上の主走査方向の隣接画像となるように
するものである。 【0055】ところで、高速広幅のディジタル複写機の
場合には、画像データを高速で処理する必要がある。し
かしながら、RAMやディジタル集積回路等は高速動作
にも限界がある。そこで、本実施例ではセンサ位置ずれ
補正部373の出力画像データを、データブロック分割
部374で主走査方向に複数のブロックに分割するよう
にしている。 【0056】図15は、主走査方向における出力画像デ
ータの分割の様子を表わしたものである。ここでは、例
えば1つのイメージセンサ231の出力画像データを2
つのブロックに分割し、図15に示すように原稿306
の読み取りデータを計6個のブロックb1〜b6に分割し
て、次段ではブロックb1〜b6ごとのパラレル処理を行
うことになる。このようにしてブロックb1〜b6に分割
された画像データ382は順次カラー基板236に送ら
れる。 【0057】(カラー基板の説明) 【0058】図16はカラー基板を具体的に表わしたも
のである。カラー基板236は、図3に示した第2のビ
デオ基板235からの画像データ382を入力する色相
判断部391と、この色相判断部391の後段に順に設
けられたゴーストキャンセル部392、バッファメモリ
393、色編集部394および濃度補正部395を備え
ている。制御部396は、これらの各部391〜395
を制御するようになっている。制御部396はVMEバ
ス245に接続されていると共に、図14に示した第2
のビデオ基板235からの制御信号378と、領域認識
基板239(図3)からの制御信号401とを入力し、
ディジタルフィルタ基板237(図3参照)と領域認識
基板239に対してそれぞれ制御信号411、412を
送るようになっている。 【0059】カラー基板236に入力される画像データ
382は、R、G、Bのカラー画像信号であり、色相判
断部391で原稿上の画像の色の判断が行われ、コード
化されたカラーコード信号と濃度データとが生成され
る。次段のゴーストキャンセル部392は、色相判断部
391で生成されたカラーコード信号の補正を行うもの
である。これは、第2のビデオ基板235(図3)にお
けるRGB3色の位置ずれ補正の結果、例えば原稿上の
黒画像のエッジ部等で誤った色相判断が行われ、無彩色
以外のカラーコードを発生する場合があるからである。
ゴーストキャンセル部392は、このような誤った色相
判断の行われたカラーコード(ゴースト)を無彩色のカ
ラーコードに直す処理を行う。ゴーストが発生したとき
のカラーコードの変化パターンは予め分かっているの
で、このパターンと一致したときにカラーコードを無彩
色に直すようにしている。 【0060】このようにして生成された濃度データおよ
びカラーコード信号は、順次バッファメモリ393に格
納されていく。一方、ゴーストキャンセル部392から
得られたカラーコード信号421は図3に示した領域認
識基板239に送られる。本実施例では、マーカペンを
用いて原稿上に書かれたマーカで囲まれた領域に対して
種々の編集をリアルタイムで行うことができるようにな
っており、このマーカで囲まれた領域を検出するのが領
域認識基板239である。 【0061】この領域認識基板239の説明を行った後
に、カラー基板236の残りの部分について説明する。 【0062】(領域認識基板の説明) 【0063】図17は領域認識基板を具体的に表わした
ものである。領域認識基板239は、図16で説明した
カラー基板236からカラーコード信号421を入力す
るマーカフラグ生成部431を備えている。マーカフラ
グ生成部431の後段には、順にパラレル−シリアル変
換(以下、PS変換と記す。)部432、領域認識部4
33およびシリアル−パラレル変換(以下、SP変換と
記す。)部434が配置されている。制御部436はこ
れら各部431〜434の制御を行うようになってい
る。制御部436はVMEバス245に接続されている
と共に、カラー基板236からの制御信号412を入力
し、またカラー基板236に対して制御信号401を送
るようになっている。 【0064】カラー基板236から順次送られてきたカ
ラーコード信号421は、各ブロックごとの信号になっ
ている。まず、マーカフラグ生成部431では、カラー
コードからマーカの画像であるか否かを判断し、マーカ
の画像である場合にマーカフラグを生成する。次に、ブ
ロック処理されたマーカフラグを1ラインの信号に直す
のがPS変換部432である。このようにして得られた
1ラインのマーカフラグからマーカで囲まれた領域を認
識するのが領域認識部433であり、ここで領域内を示
す領域信号が生成される。この生成された領域信号はS
P変換部434で再び各ブロックごとに分割され、領域
信号438として図16に示したカラー基板236の色
編集部394に順次出力される。 【0065】このカラー基板236にバッファメモリ3
93が設けられている理由は、領域認識基板236で領
域を認識するのに時間がかかるため、この間カラーコー
ド信号と濃度データを記憶しておき領域認識基板236
からの領域信号438とタイミングを合わせるためであ
る。 【0066】このように領域認識基板239から送出さ
れたブロック分割された領域信号438は色編集部39
4に入力される。また、図17の制御部436から送出
される制御信号401は制御部396に入力される。制
御部396は、領域信号438と同期して、対応する画
素の濃度データとカラーコード信号をバッファメモリ3
93から読み出し、色編集部394に送る。 【0067】本実施例のディジタル複写機は2色複写機
であり、サブカラーフラグによって原稿上のどの色を2
色のうちのどちらの色でプリントするかの指定ができる
ようになっている。また、ドロップカラーフラグによっ
て原稿上のどの色の画像を消すか等の指定もできるよう
になっている。この機能を用いることにより、例えばマ
ーカそのものを読み取った画像データは再現する必要が
ないので暗黙的に消去される。2色の指定あるいはドロ
ップカラーに関する機能は、マーカで指定された領域内
あるいは領域外に対してのみ行うことも可能である。ま
た、地肌除去のオン、オフをコントロールするBKGイ
ネーブルフラグを生成して、次段で行う地肌除去を領域
内、外について行うか否かの指定もできる。これらのフ
ラグの生成を行うのが色編集部394である。 【0068】このようにして生成されたフラグと濃度デ
ータおよびカラーコード信号は、順次濃度補正部395
に送られる。濃度補正部395はドロップカラーフラグ
の立っている画素の濃度データを白にしたり(消した
り)、原稿上の色ごとに(カラーコードごとに)独立し
た濃度調整ができるようにするためのものである。この
ようにして処理されたサブカラーフラグ、BKGイネー
ブルフラグ、領域信号、濃度データ等の出力439は、
ディジタルフィルタ基板237(図3)に順次送出され
ることになる。 【0069】(ディジタルフィルタ基板の説明) 【0070】図18はディジタルフィルタ基板を具体的
に表わしたものである。ディジタルフィルタ基板237
は、図16に示したカラー基板236からの出力439
を入力する地肌除去部441と、この地肌除去部441
の後段に順に設けられたディジタルフィルタ442およ
びサブカラーフラグ補正部443と、これら各部441
〜443を制御するための制御部444とを備えてい
る。制御部444はVMEバス245に接続されている
と共に、カラー基板236からの制御信号411を入力
すると共に、中間調処理基板238(図3)に対して制
御信号446を送るようになっている。 【0071】ディジタルフィルタ基板237では、順次
地肌除去部441で、BKGイネーブルフラグの立って
いる部分の原稿の地肌部を白くすると共に、BKGフラ
グを生成する。次に、ディジタルフィルタ442では、
選択されている画像モードに応じてエッジ強調やスムー
ジング処理が行われる。また、サブカラーフラグ補正部
443は、スムージング処理によって画像エッジ部の地
肌濃度が持ち上がった場合に、その持ち上がった地肌画
素のサブカラーフラグを画像部のサブカラーフラグと同
じにする補正を行い、これにより、例えば原稿の色文字
の周りの黒輪郭の発生を防止する。こうして処理された
サブカラーフラグ、濃度データ、領域フラグおよびBK
Gフラグ等の出力448は、図3に示した中間調処理基
板238に順次送られる。 【0072】(中間調処理基板の説明) 【0073】図19は中間調処理基板を具体的に表わし
たものである。中間調処理基板238では、図18に示
したディジタルフィルタ基板237の出力448をブロ
ック−ラインパラレル変換部451に入力するようにな
っている。ブロック−ラインパラレル変換部451の後
段には、縮拡大部452と、編集基板241(図3)か
らの画像データ453を入力する濃度調整部454と、
中間調処理部455および4値化データ変換部456が
順に配置されている。4値化データ変換部456には、
その出力データ457を記憶する診断用メモリ458が
接続されている。制御部461は、これら各部451、
452、454〜456、458を制御するようになっ
ている。また、クロック発生部462はこれらにクロッ
ク信号を供給するようになっている。制御部461はV
MEバス245に接続されていると共に、図18に示し
たディジタルフィルタ基板237からの制御信号446
と編集基板241からの制御信号464を入力し、編集
基板241とデータ処理基板251(図3)に対してそ
れぞれ制御信号465、466を送るようになってい
る。 【0074】ところで、本実施例のディジタル複写機で
は、副走査方向の画像の縮拡大はアナログ複写機と同様
に原稿の搬送スピードを変えて行うが、主走査方向の縮
拡大はディジタル的な画像処理によって行うようになっ
ている。この場合に、ブロックごとの並列処理では、こ
の処理が非常に複雑になる。そこで、中間調処理基板2
38のブロック−ラインパラレル変換部451では、合
計6ブロックからなるブロックごとの画像データ列をラ
インごとの並列処理ができる画像データ列に変換してい
る。 【0075】図20はブロック−ラインパラレル変換部
の変換前の画像データの様子を表わしたものである。こ
の図の(a)〜(f)に示したように変換前の画像デー
タは第1〜第6のブロックb1〜b6ごとに第1ラインL
1、第2ラインL2、……の順に画像データが配列されて
いる。 【0076】図21は、これに対してブロック−ライン
パラレル変換部の変換後の画像データの様子を表わした
ものである。この図の(a)〜(d)に示したように4
ライン並列の画像データ列に変換されることになる。し
たがって、例えば同図(a)では、第1ラインL1につ
いての第1〜第6のブロックb1〜b6の画像データが順
に配列され、続いて第5ラインL5、第9ラインL9、…
…というように画像データの組み替えが行われる。同図
(b)については同様に第2ラインL2、第6ライン
6、第10ラインL10、……というように画像データ
の組み替えが行われる。以下同様である。 【0077】このようにして図19のブロック−ライン
パラレル変換部451で変換された画像データ、BKG
フラグ、サブカラーフラグは、縮拡大部452に送られ
る一方、領域フラグ(領域信号)471は編集基板24
1(図3)に送られる。また、縮拡大部452から出力
される画像データ472も編集基板241に送られる。 【0078】ここで、編集基板241の説明を行った後
に、中間調処理基板238の残りの部分について説明す
る。 【0079】(編集基板の説明) 【0080】図22は編集基板の具体的な構成を表わし
たものである。編集基板241は、図19に示した中間
調処理基板238からの領域フラグ(領域信号)471
を入力する矩形領域認識部481と、中間調処理基板2
38からの画像データ472を入力するミラー編集部4
82と、このミラー編集部482の後段に順に設けられ
たネガポジ編集部483、濃度調整部484およびあみ
かけ編集部485と、これらの各部481〜485を制
御する制御部486とを備えている。あみかけ編集部4
85は図19に示した濃度調整部454に画像データ4
53を出力するようになっている。制御部486はVM
Eバス245に接続されていると共に、図19に示した
中間調処理基板238からの制御信号465を入力し、
中間調処理基板238に対して制御信号464を送るよ
うになっている。 【0081】また、矩形領域認識部481は領域フラグ
(領域信号)489を図19に示した縮拡大部452に
送出するようになっている。この領域フラグ489に関
連して領域の指定方法について説明する。本実施例のデ
ィジタル複写機では、領域の指定を2つの方法で行うこ
とができる。 【0082】図23は、領域指定方法の最初のものとし
て、マーカで囲んで領域を指定する様子を表わしたもの
である。原稿306上にマーカで矩形を描くと、それぞ
れの4隅に対応する4911〜4914が検出され、これ
を基にして矩形が認識され、例えばその内部に対する種
々の編集処理が行われることになる。 【0083】図24は、領域指定方法の他のものとして
座標で領域を入力する方法を表わしたものである。この
方法では、原稿306上の2点A、Bの原稿左上端から
の距離xA,yA、xB,yBを図3に示したコントロール
パネル254から入力することで、これらを対角線の2
点とする矩形領域を認識し、これに対して種々の編集を
行うことができる。 【0084】これらの矩形領域の認識および矩形領域内
の画素それぞれに対応して領域フラグ(領域信号)を生
成するのが矩形領域認識部481である。矩形領域認識
部481で順次処理された領域フラグ(領域信号)48
9は、図19に示した中間調処理基板238の縮拡大部
452に送られる。縮拡大部452では、BKGフラ
グ、サブカラーフラグ、濃度データと共に縮拡大処理が
行われる。縮拡大処理が行われた画像データ472は、
図22に示した編集基板241のミラー編集部482に
順次送られる。編集基板241では、順次送られてくる
画像データ472に対してリアルタイムで編集を行うよ
うになっている。 【0085】図25は、ミラー編集部における画像処理
の様子を表わしたものである。ミラー編集部482は同
図(a)で示すような矩形領域501内で、あるいは画
像の全領域に対して鏡像編集処理を行い、同図(b)に
示すような鏡像を得るようになっている。 【0086】図22における次段のネガポジ編集部48
3は、白と黒が反転したネガポジ反転画像を得るように
なっている。更に次段に配置された濃度調整部484は
コントロールパネル254(図3)上のコピー濃度調整
機能に対応したものであり、出力色の2色のそれぞれに
ついて数種類の濃度変換カーブを選択できる。次段のあ
みかけ編集部485は、コントロールパネル254から
選択されたあみパターンで画像にあみかけ処理を行う。
更に、領域内を消去(マスキング)したり、領域外を消
去(トリミング)したりする機能も、このあみかけ編集
部485で行う。なお、ネガポジ編集およびあみかけ編
集も、マーカで囲んだ領域あるいは画像全体に対して行
うことができることは言うまでもない。こうして順次処
理された画像データ453は図19における中間調処理
基板238に送られることになる。 【0087】図19に示した中間調処理基板に戻って説
明を続ける。図22で説明した編集基板241から送ら
れてきた画像データ453は、濃度調整部454に入力
される。濃度調整部454の機能は、編集基板241
(図22)の濃度調整部484と同等である。編集基板
241はオプション基板になっている。そこで、この編
集基板241が搭載されていない場合には、中間調処理
基板238の濃度調整部454で濃度調整を行う。編集
基板241が搭載されている場合は、この濃度調整部4
54で何も処理しない。すなわち本実施例のディジタル
複写機では、編集基板241が搭載されている場合に
は、これを用いてコントロールパネル254からあみか
けパターンの濃度を選択できる。このため、この選択し
た濃度がコントロールパネル254のコピー濃度調整で
変化しないようにするために、あみかけ編集処理以前に
濃度調整を行うようにし、この結果として編集基板24
1搭載時にはこの内部の濃度調整部484を用いて濃度
調整を行うようになっている。 【0088】さて、図19の中間調処理部455では、
多値画像データを面積階調による4値化データに変換し
ている。この4値化とは、1画素の濃度を白、第1のグ
レー、この第1のグレーよりも黒い第2のグレー、およ
び黒の4階調にすることである。このようにして処理さ
れたデータは、4値化データ変換部456で複数画素分
の画像データ(4値の濃度データとサブカラーフラグ)
をまとめた出力データ457に変換され、図3に示すよ
うにイメージプロセッサシステムラック246外のデー
タ処理基板251に対して順次出力される。また、診断
用メモリ458は自己診断のために4値化データ変換部
456の出力データ457を記憶するものである。 【0089】図3のデータ処理基板251は、中間調処
理基板238から送られてきた画像データをページメモ
リ基板253に送り、そのページメモリに記憶する。こ
のようにして原稿を全て読み終えたら、図9に示す第1
のCPU基板244内のCPU331は、制御データ線
257を通して第2のCPU基板252(図3)のCP
Uに情報を送る。すると、第2のCPU基板252のC
PUは、制御データ線267を通してプリント部221
(図4)の制御部266に用紙の搬送の指示とページメ
モリ内に画像データが記憶されていることを連絡する。 【0090】図4におけるプリント部221の制御部2
66は、所定の用紙を搬送すると共に、制御信号256
によってデータ処理基板251(図3)からページメモ
リ内の画像データ255を所定のタイミングで読み出
す。読み出された画像データ255はデータ分離部26
1(図4)に送られる。データ分離部261はサブカラ
ーフラグによって濃度データを振り分ける機能を持って
おり、例えばサブカラーフラグが“0”のときは濃度デ
ータを第1色画像データメモリ262に送り、第2色画
像データメモリ263には白データを送る。また、サブ
カラーフラグが“1”のときは濃度データを第2色画像
データメモリ263に送り、第1色画像データメモリ2
62には白データを送る。プリント部221はゼログラ
フィ技術を用いてプリントするものであり、現像器等は
第1色用と第2色用の2つを持っている。そして、感光
体(ドラム)上の2色画像を用紙に同じに転写し、定着
を行う。露光用の半導体レーザも、第1色用と第2色用
がそれぞれ設けられている。これらを画像データを基に
駆動制御するのが、第1色レーザ駆動部264および第
2色レーザ駆動部265である。 【0091】(自己診断システムの概要) 【0092】以上、本実施例のディジタル複写機の全体
的な構成について説明した。次に本実施例で採用されて
いる自己診断システムの概要について説明する。 【0093】図1は本実施例の処理部群の自己診断方法
を適用した自己診断システムの概要を示したものであ
る。本実施例ではイメージプロセッサシステムラック2
46(図3参照)に配置された第1のビデオ基板23
4、第2のビデオ基板235、カラー基板236、ディ
ジタルフィルタ基板237、中間調処理基板238およ
び領域認識基板239の各基板からなる画像処理基板群
の自己診断を行うようになっている。そして、この自己
診断に際しては、第1のビデオ基板234における画像
処理で使用されるメモリ601をパターンジェネレータ
として使用し、最後段に配置された中間調処理基板23
8上に設けた診断用メモリ458にこのパターンジェネ
レータの出力したパターンに対する画像処理結果をスト
アするようにしている。そして、このストアされた画像
処理結果を予め用意しておいたパターンと比較して画像
処理が正常に行われたかどうかをチェックし、これら画
像処理基板群234〜239、241全体に対する自己
診断が行われる。 【0094】なお、メモリ601としては本実施例では
図11に示した第1のビデオ基板234の暗シェーディ
ング補正部363に配置されたメモリを使用することに
している。この暗シェーディングメモリ601は、前記
したようにVMEバス245を介してCPU331から
直接読み書きができるようになっている。したがって、
図9に示したROM333に自己診断用のプログラムを
格納しておくことで、CPU331が画像処理基板群2
34〜239、241に対する自己診断を実行すること
ができる。 【0095】本実施例でこれら画像処理基板群234〜
239、241全体に対する自己診断の他に、この診断
の結果として障害が発見された場合に画像処理基板群2
34〜239、241のいずれが故障しているかをチェ
ックする個別的な診断がある。この後者の自己診断につ
いては、画像処理基板群234〜239、241の最後
尾の方から順にパターンを設定し、この状態で診断用メ
モリ458に格納されるデータをチェックすることによ
って該当する基板を特定するようになっている。この
他、本実施例では画像処理基板群234〜239、24
1に入力されるべき各種の制御信号が正常に入力されて
いるかどうかについてもチェックするようになってい
る。 【0096】(画像処理基板群全体の自己診断) 【0097】図26は、画像処理基板群の全体的なチェ
ックを行う際にパターンジェネレータとして利用される
暗シェーディング補正部の詳細を表わしたものである。
まず、この暗シェーディング補正部363の構成を説明
して、次に自己診断時の制御動作を説明することにす
る。 【0098】暗シェーディング補正部363は、アドレ
ス情報を発生するアドレス発生部611と、VMEアド
レスバス612から供給されるアドレス情報を伝達する
アドレスバスバッファ613を備えている。暗シェーデ
ィングメモリ601には、第1の切換器614によって
選択されたアドレス情報がそのアドレス端子ADに供給
されるようになっている。暗シェーディングメモリ60
1のデータ端子DAは、データバスバッファ615を介
してVMEデータバス616に接続されている。また、
このデータ端子DAは、バッファ617と第2の切換器
618の接片側に接続されている。バッファ617はシ
ェーディング補正前の画像データ619を一時的に蓄え
るときは、イネーブルとなりCPU331(図1)がこ
れを読み出す時や原稿上の画像読み取り時にはディセー
ブルになる。 【0099】画像データ619と暗シェーディングメモ
リ601のデータ端子DAから出力された補正用のデー
タは減算器621に入力され、両者が減算されて暗シェ
ーディング補正された画像データが出力されるようにな
っている。この出力側には第3の切換器623が配置さ
れており、第2および第3の切換器618、623の切
り換え操作によって暗シェーディング補正された画像デ
ータあるいは暗シェーディングメモリ601内のデータ
が第3の切換器623からデータ624として出力され
るようになっている。 【0100】最初に、このような構成の暗シェーディン
グ補正部363で暗シェーディング補正を行う場合につ
いて説明する。すでに説明したようにイメージスキャナ
部220(図4)の電源オン時に暗シェーディング補正
が行われることになる。このときには、アドレスバスバ
ッファ613およびデータバスバッファ615が共にデ
ィスエーブル(disable)となっている。バッファ61
7はイネーブル(enable)となっている。第1の切換器
614は図の実線で示したようにアドレス発生部611
を暗シェーディングメモリ601に接続している。 【0101】この状態で図6に示した基準板312の黒
色面313の読み込みが行われる。このとき主走査方向
における読み込まれる画素の位置に対応してアドレス発
生部611で暗シェーディングメモリ601用のアドレ
ス情報が発生する。このアドレス情報に対応させて、暗
シェーディングメモリ601は暗シェーディングデータ
の取り込みを行う。取り込まれた暗シェーディングデー
タは、通常の原稿の読み込みを行う際に主走査方向の位
置に対応して読み出され、減算器621がこれを画像デ
ータ619から差し引くことによって暗シェーディング
補正が行われることになる。 【0102】次に、自己診断時の動作を説明する。自己
診断時には、バッファ617がディスエーブルにされる
と共に、アドレスバスバッファ613およびデータバス
バッファ615が共にイネーブルにされる。また、第1
〜第3の切換器614、618、623はすべて実線で
示した切換状態から実線で示した切換状態に変更され
る。これにより、図1に示したようにCPU331はV
MEバス245を介して自己診断用の所望のパターンを
暗シェーディングメモリ601にストアすることができ
る。 【0103】このようにして暗シェーディングメモリ6
01に自己診断用のパターンが格納された状態で、CP
U331は図11に示した制御部364に自己診断の開
始を指示することができる。CPU331がこの指示を
行うと、制御部364は第1の切換器614のみを再び
図26の実線側に切り換える。これにより、アドレス発
生部611からアドレス情報が出力され、自己診断用の
パターンが減算器621を経由することなくデータ62
4として次段に出力されることになる。 【0104】一方、図1に示した画像処理基板群234
〜238のうちの最後段に配置された中間調処理基板1
38上に設けられた診断用メモリ458には、この自己
診断用のパターンに対して各種処理の行われた結果とし
ての画像処理データが一時的に取り込まれる。CPU3
31は、図19に示した中間調処理基板238内の制御
部461に対して、データの取り込みのスタート指令を
行ったり、診断用メモリ458にストアされている画像
処理データをVMEバス245を介して読み出すことが
可能である。したがって、CPU331は診断用メモリ
458に正常な画像処理データが格納されているかどう
かをチェックすることができる。 【0105】すなわち、CPU331は暗シェーディン
グメモリ601から自己診断用のパターンを出力させた
とき、診断用メモリ458にいかなるデータが格納され
た場合には画像処理基板群234〜238のすべてが正
常であるかをあらかじめ知っており、このようなデータ
が格納されているかどうかをチェックすることで故障の
有無を診断することができる。そして、画像処理基板群
234〜238のいずれかが故障していると判断された
場合には、故障した具体的な基板を特定するための作業
に進むことになる。 【0106】(画像処理基板群における基板の個別的な
自己診断) 【0107】画像処理基板群234〜238、241の
いずれが故障しているかを判別する場合の作業を説明す
る。今、図1に示した編集基板241がイメージプロセ
ッサシステムラック246に搭載されていないものとす
る。図19に示した中間調処理基板238が画像処理基
板群234〜238の最後尾に配置されているので、ま
ずこれについての自己診断が開始される。本実施例で
は、中間調処理基板238内の濃度調整部454を用い
てこの診断を実行する。 【0108】図27は、コントロールパネルによる濃度
調整の様子を表わしたものである。図3に示したコント
ロールパネル254を操作すると、図27に示したよう
に入力濃度データに対する出力濃度データの変換特性の
曲線を種々に設定することができる。このような濃度特
性の設定あるいは変更は、図28に示したようにルック
アップテーブル631を用意することで簡単に実現する
ことができる。すなわち、メモリの所定の領域をルック
アップテーブル631として割り当てておき、ここに各
種の入力濃度データに対する出力濃度データを書き込ん
でおく。そして、入力濃度データをアドレス情報として
ルックアップテーブル631のアドレス入力端子ADに
与えれば、所望の濃度特性の出力濃度データ633をデ
ータ出力端子DAから得ることができる。 【0109】そこで、ルックアップテーブル631の全
アドレスに全く同じ値を書き込んでおくと、入力濃度デ
ータ632がどのような値をとっても出力濃度データ6
33は常に一定した値のデータとなる。すなわち、これ
よりも前段に配置された回路が仮に故障していて予期し
ないアドレス情報がルックアップテーブル631に与え
られても、出力濃度データ633は一定した値となる。
このような同一の値を書き込んだルックアップテーブル
631は、一種の同一パターンジェネレータと考えるこ
とができる。 【0110】任意の所定濃度データに対して、図19で
示したような中間調処理部455や4値化データ変換部
456の処理を行った場合の画像処理データは、例えば
正常なディジタル複写機にこれと同一のデータを流すこ
とによって予め知っておくことができる。そこで、この
正常な場合の画像処理データを例えば図9に示したRO
M333に格納しておき、これを診断用メモリ458に
格納された画像処理データと比較することによって、図
19の濃度調整部454以降の回路に障害が発生してい
るかどうかを判別することができる。すなわち、判別結
果が一致しなければ、中間調処理基板238が故障して
いると判別することができる。 【0111】もし、この判別の結果、両者が一致した場
合には自己診断に用いたルックアップテーブル631に
元の濃度調整用のデータを格納し直す。そして、今度は
編集基板241を中間調処理基板238に接続し、その
あみかけ編集部485(図22)をパターンジェネレー
タ的に使用する。これにより、それ以前の処理部が正常
か異常かを簡単に判別することが可能になる。このと
き、異常との判別が行われれば図19に示した先の濃度
調整部454から図22のあみかけ編集部485までの
間で故障が発生していることになる。この場合には、中
間調処理基板238か編集基板241のいずれかが故障
しているとの判別が行われることになる。 【0112】あみかけ編集部485は、画像の濃度を零
にするマスキング処理を行うことができる他、画像をあ
み濃度に置き換えたりすることで任意の濃度に設定する
ことが可能である。そこで、この特性を用いることでパ
ターンジェネレータとして利用することができることに
なる。 【0113】以下同様の手順によって画像処理基板群2
34〜238の個別的な自己診断が行われることにな
る。なお、このようにパターンジェネレータとして使用
可能な処理ブロックは、各画像処理基板234〜23
8、241に存在する。例えば編集基板241(図2
2)の濃度調整部484、ディジタルフィルタ基板23
7(図18)のディジタルフィルタ442、地肌除去部
441、カラー基板236(図16)の濃度補正部39
5、第2のビデオ基板235(図14)の明シェーディ
ング補正部371がそれらである。 【0114】そこで、これらの部分に対して、入力濃度
に関係なく一定の濃度データを順次出力するように設定
しておき、このたびに診断用メモリ458に格納された
画像処理データをチェックすることで、故障した基板を
所定の2つの基板のうちのいずれか1つであると特定す
ることが可能になる。 【0115】以上の説明は濃度データに関して行った
が、サブカラーフラグを用いても同様の手法で故障基板
を特定することができる。この場合にパターンジェネレ
ータ的に利用することのできる処理ブロックとしては、
図19に示した濃度調整部454、図22に示したあみ
かけ処理編集部453、濃度調整部484、ネガポジ編
集部483、カラー基板236(図16)の濃度補正部
395、色編集部394、色相判断部391、領域認識
基板239(図17)のマーカフラグ生成部431を挙
げることができる。この後者の場合には、R、G、Bそ
れぞれに対応させた暗シェーディングメモリ601に別
の所定の画像データを格納してチェックすることにな
る。 【0116】(制御信号のチェック) 【0117】以上、画像処理基板群234〜239、2
41そのものの故障についての自己診断を説明したが、
次にこれらに使用される各種制御信号のチェックについ
て説明する。 【0118】図29は通常の画像処理における画像デー
タに対するサンプルクロックの関係を表わしたものであ
る。画像処理基板群234〜239、241を用いて通
常の画像処理を行う場合には、この図29(a)に示し
た画像データ641とサンプルクロック642は1画素
1画素に対応している。 【0119】図30は、同じく通常の画像処理における
ライン同期信号とサンプルクロックの関係を表わしたも
のである。同図(a)は各ラインの同期をとるためのラ
イン同期信号643であり、同図(b)はサンプルクロ
ック642である。 【0120】図31は、同じく通常の画像処理における
ページ同期信号とライン同期信号の関係を表わしたもの
である。同図(a)はページごとの同期をとるためのペ
ージ同期信号644であり、同図(b)はライン同期信
号643である。 【0121】これらサンプルクロック642、ライン同
期信号643およびページ同期信号644は、第1のビ
デオ基板234(図11)からは制御信号367として
第2のビデオ基板235に入力され、ここからは制御信
号378として図16に示すカラー基板236に受け渡
されていく。以下同様にして中間調処理基板238まで
順次受け渡される。図19に示す中間調処理基板238
ではこれを制御信号466として出力することになる。 【0122】これらの制御信号367〜466のいずれ
かが画像処理基板群234〜238の途中の故障した基
板に渡されると、それ以降の基板には制御信号が受け渡
されない可能性が生じる。この結果として、中間調処理
基板238が故障していると誤った判断が行われる場合
がある。そこで本実施例の自己診断システムでは第2の
ビデオ基板235以降のそれぞれの基板235〜239
にこれらの制御信号が入力されるかをチェックするよう
になっている。 【0123】図32は、制御信号の入力をチェックする
回路の一例を表わしたものである。この制御信号チェッ
ク回路651は、カウンタ652とフリップフロップ回
路653から構成されている。カウンタ652およびフ
リップフロップ回路653のリセット端子Rには、図1
に示したCPU331が制御信号367〜466(以下
制御信号654と総称する。)のチェックを行うタイミ
ングでリセット信号655を供給し、これらをリセット
するようになっている。これらがリセットされた状態
で、CPU331はVMEバス245を通してフリップ
フロップ回路653の出力端子Qから出力される出力信
号657の読み出しを行うようになっている。このと
き、フリップフロップ回路653はリセットされている
ので、出力信号657はL(ロー)レベルのはずであ
る。 【0124】カウンタ652の入力端子INには制御信
号654が供給されるようになっている。したがって、
制御信号654が該当する基板に正常に伝達されるよう
になっていれば、これによるカウント動作によって所定
時間が経過するとカウンタ652はその出力端子OUか
らキャリー(桁上げ)信号658を出力する。このキャ
リー信号658はフリップフロップ回路653のクロッ
ク入力端子CKに入力されるようになっている。したが
って、フリップフロップ回路653がこれによってセッ
トされ、出力信号657がLレベルからH(ハイ)レベ
ルに変化することになる。制御信号654の周波数は予
め判っているので、カウンタ652がフルカウントする
までの計数値との関係から割り出された一定時間経過後
に、CPU331が再び出力信号657をチェックし、
正常か異常かの判別を行うことができる。 【0125】図33は、制御信号チェック回路を用いた
制御信号のチェックの流れを表わしたものである。CP
U331はまず診断対象となる特定の基板に用意された
制御信号チェック回路651(図32)のカウンタ65
2とフリップフロップ回路653の双方にリセット信号
655を供給する(ステップS101)。そして、これ
によるフリップフロップ回路653の出力信号657の
状態をチェックし(ステップS102)、Lレベルにな
っていなければ(N)、制御信号チェック回路651自
体に問題がある可能性が高いので、この回路の異常表示
用のフラグをオンにする(ステップS103)。 【0126】一方、ステップS102で出力信号657
がLレベルになっていた場合には(Y)、制御信号65
4のカウントによるキャリー信号658の出力によって
フリップフロップ回路653がセットされる時間が経過
した後に(ステップS104;Y)、出力信号657を
再度チェックし(ステップS105)、これがLレベル
のままであれば(Y)、その基板に対する制御信号65
4が異常であることを示すフラグをオンにする(ステッ
プS106)。これに対して、出力信号657がHレベ
ルに変化していれば(ステップS105;N)、その基
板に対する制御信号654が正常であることを示すフラ
グをオンにすることになる(ステップS107)。 【0127】このようにして1つの基板についての制御
信号654のチェックが終了したら、他の基板について
も同様のチェックが行われる。各フラグの状態は、他の
自己診断の結果と共にまとめられて、例えば図1に示し
たコントロールパネル254に表示されることになる。 【0128】なお、以上説明した図33に示した制御で
は制御信号654の供給の有無のみをチェックすること
にしたが、出力信号657がLレベルからHレベルに変
化する時点をCPU331が監視することによって、制
御信号654の周波数の概要を判別することができる。
これによって、例えば制御信号654の一部に歯抜け
(クロックの欠損)が生じた場合のような障害も検知す
ることができる。 【0129】このように制御信号654の周波数の診断
を行う場合には、その精度を上げるためにカウンタ65
2の段数を増やす等によってキャリー信号658が出力
されるまでのカウント数を増加させる工夫が有効であ
る。また、制御信号の種類に応じて図32に示すような
制御信号チェック回路651を設けたり、カウンタ65
2をプリセットカウンタとしてキャリー信号658の出
力されるまでのカウント数を調整できるようにしてもよ
い。もちろん、この周波数測定とは関係ないが、制御信
号チェック回路651を第1のCPU基板244(図
9)のみに配置しておき、チェックを行う各基板に入力
する制御信号654を第1のCPU基板244にも共通
して引き込んで、1か所で集中的に自己診断を行わせる
ようにしてもよい。 【0130】(2次元画像処理についてのチェック) 【0131】ところで、画像処理に関する画像処理基板
群234〜238の自己診断について先に説明したが、
画像処理といってもいろいろなものが存在する。例えば
図18に示したディジタルフィルタ442や図19に示
した中間調処理部455あるいは図22に示したあみか
け編集部485は、画像データを2次元で処理してい
る。したがって、これらの回路部分442、455、4
85の処理が正常に行われているか否かを確認するため
には、図1に示した診断用メモリ458に原稿の副走査
方向における数ライン分の画像データを格納してチェッ
クする必要がある。しかし、RAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)等のメモリ素子は、それぞれメモリ容量が
決まっており、画像データを数ライン分格納するために
は比較的メモリ容量の少ないメモリ素子を数多く使用し
たり、高コストの大容量のメモリ素子を使用する必要が
ある。 【0132】図34は、比較的少ない容量のメモリ素子
を用いて画像データを2次元で処理するために本実施例
で使用している回路の構成を表わしたものである。メモ
リ素子661は、画像データを例えば1ライン分だけ蓄
えることのできる比較的小容量のメモリ素子である。こ
のデータ入力端子DAには、図19に示した中間調処理
基板238から4値化データ変換部456の出力データ
(画像データ)457が入力されるようになっている。
この画像データ457は、アドレス入力端子ADに入力
されるアドレス情報662に応じたアドレスに書き込ま
れる。したがって、この書き込みを制御することで、画
像データ457のうち任意のラインのデータを取り込
み、これを順次繰り返すことで画像データの2次元的な
処理を可能にしている。 【0133】ここでアドレス情報662の発生はアドレ
スカウンタ664が行うようになっており、アドレスを
順次カウントアップさせるためのクロック信号には、図
29および図30に示したサンプルクロック642を用
いている。また、特定ページの特定ラインの画像データ
を指定するために、ページ同期信号644(図31参
照)とライン同期信号643(図30参照)をアンドゲ
ート665に入力する。そして、特定のページ同期信号
644がHレベルとなっている状態でライン同期信号6
43をアンドゲート665から出力させ、これをライン
カウンタ666のクロック入力端子CKに入力してライ
ン数をカウントするようになっている。 【0134】この結果として、希望するラインが到来し
たらラインカウンタ666からキャリー信号667を出
力させ、これをフリップフロップ回路668のクロック
入力端子CKに供給して、セットするようになってい
る。フリップフロップ回路668がセットされると、そ
の出力端子QからHレベルのセット信号669が出力さ
れてアドレスカウンタ664のイネーブル端子ENに入
力される。すなわち、この時点からアドレスカウンタ6
64はイネーブルとなってサンプルクロック642の計
数を開始し、その出力をアドレス情報662としてメモ
リ素子661に送出することになる。これにより、画像
データ457が1ライン分書きこまれることになる。 【0135】この際、アドレス情報662はストア終了
判定部671にも入力される。ストア終了判定部671
はメモリ素子661における画像データ457の入力さ
れる領域以外までデータの書き込みが行われる事態を禁
止するためのものである。このストア終了判定部671
はアドレスカウンタ664から出力されるアドレス情報
662を監視し、これが画像データ457の書き込まれ
る領域外に到達する場合には終了信号672を出力す
る。この終了信号672はページ同期信号644の論理
をインバータ673によって反転した後の信号674と
共にオアゲート675に入力され、いずれかの信号67
2、674が出力されるとフリップフロップ回路668
のリセット端子Rにリセット信号676を出力するよう
になっている。このリセット信号676の出力によって
フリップフロップ回路668はリセットされるので、ア
ドレスカウンタ664はディスエーブルになり、画像デ
ータ457の書き込みが終了することになる。 【0136】(自己診断の全体的な流れ) 【0137】最後に、本実施例における自己診断の流れ
を説明することにする。なお、制御信号654に関する
自己診断については、すでに図33で説明したので、そ
の詳細は省略する。 【0138】図35は画像処理基板群の全体的なチェッ
クを行うための流れを表わしたものである。このディジ
タル複写機の電源がオンになると、図26に示した第1
〜第3の切換器614、618、623が点線側に切り
換えられ、またバッファ617がディスエーブルの状態
にされる(ステップS201)。次にCPU331が所
定のデータを暗シェーディングメモリ601にロードす
る(ステップS202)。このようにして暗シェーディ
ングメモリ601に自己診断用のパターンが格納され
る。 【0139】これにより、CPU331は自己診断の開
始を指示する(ステップS203)。これにより第1の
切換器614が図26で実線側に切り換えられ(ステッ
プS204)、暗シェーディングメモリ601から自己
診断用のパターンが読み出されて画像処理基板群234
〜238に出力される。この結果として診断用メモリ4
58に格納されたデータは読み出されて、図9に示す第
1のCPU基板244のRAM334に格納される(ス
テップS206)。CPU331はRAM334に格納
されたデータとROM333(図9)に予め用意してい
た画像処理が正常な場合の処理結果データとを比較し
て、両者が一致するかどうかを判別する(ステップS2
07)。この結果、一致すれば(Y)、第1〜第3の切
換器614、618、623をすべて実線側に切り換え
ると共にバッファ617をイネーブルにして(ステップ
S208)、自己診断を終了させる(エンド)。ステッ
プS207でデータの一致がみられなかった場合には
(N)、異常解析処理が実行されることになる(ステッ
プS209)。 【0140】図36は、図35のステップS209にお
ける異常解析処理の流れを表わしたものである。図35
のステップS207でデータの一致が見られなかった場
合には、まず図33で説明したように制御信号654の
チェックが行われる(ステップS301)。この結果、
異常であれば(ステップS302;N)、該当する基板
の故障をコントロールパネル254に表示する(ステッ
プS303)。 【0141】これに対して、制御信号654に異常がな
かった場合(ステップS302;Y)、CPU331は
図11に示した第1のビデオ基板234の制御部364
に対して自己診断用のパターンの読み取りを終了させる
と共に、中間調処理基板238(図19)の制御部46
1に対して診断用メモリ458のデータ取り込みを終了
させる(ステップS304)。そして、最後尾の基板
(中間調処理基板238)を個別診断用に指定する(ス
テップS305)。 【0142】そして、その基板に対して画像データが白
または黒になる処理を設定し(ステップS306)、こ
れによるデータの読み取りを開始させる(ステップS3
07)。そして、診断用メモリ458に格納されたデー
タを読み出して、図9に示す第1のCPU基板244の
RAM334に格納させる(ステップS308)。CP
U331はRAM334に格納されたデータとROM3
33(図9)に予め個別診断用に用意していた画像処理
が正常な場合の処理結果データとを比較して、両者が一
致するかどうかを判別する(ステップS309)。この
結果、一致すれば(Y)、それが自己診断の対象となる
最終基板(最前列の基板)であるかどうかをチェックし
(ステップS310)、そうでなければ(N)、画像処
理が1つ手前に位置する基板を指定する(ステップS3
11)。そしてステップS306に戻って、その基板の
自己診断を実行する(ステップS306〜310)。 【0143】これに対して、ステップS309で処理結
果が一致しなかった場合には(ステップS304;
N)、自己診断を行ったその基板の故障を表わしたコー
ドをコントロールパネル254に表示する(ステップS
312)。これに対して、自己診断を順次行った結果と
して最終基板に対しても処理結果が一致し、ディジタル
複写機の異常が検出されなかった場合には(ステップS
310;Y)、第1または第2のビデオ基板234、2
35の故障である可能性が高いので、これらのいずれか
が故障していることを示すコードをコントロールパネル
254に表示する(ステップS313)。 【0144】そして、以上の各表示動作(ステップS3
03、S312、S313)が開始された後に、第1〜
第3の切換器614、618、623をすべて実線側に
切り換えると共にバッファ617をイネーブルにして
(ステップS314)、自己診断を終了させる(エン
ド)。 【0145】変形例 【0146】以上説明した本発明の実施例では実際の読
取データを処理するためのブロックをパターンジェネレ
ータ的に使用したが、基板群としての各基板の入力部を
構成するラッチ回路を利用して特定パターンを生成し、
チェックに用いるようにすることも可能である。 【0147】図37は自己診断用に利用することのでき
る回路の一例として、画像処理のための一般的な回路を
表わしたものである。ここでは、RAMによって構成さ
れるルックアップテーブル(LUT)701のアドレス
入力端子AD側に並列に複数のフリップフロップ回路
(図では1つのみを図示)702が存在し、これらから
アドレス情報703が供給されるようになっている。ル
ックアップテーブル701のデータ出力端子DA側も同
様に複数のフリップフロップ回路(図では1つのみを図
示)704が存在し、これらからデータ705が出力さ
れるようになっている。それぞれのフリップフロップ回
路702、704のクロック入力端子CKには、クロッ
ク信号706が供給されている。 【0148】このように図37に示した回路ではルック
アップテーブル701の入力側と出力側のそれぞれにフ
リップフロップ回路702、704を配置している。こ
れは、ルックアップテーブル701がある有限のアクセ
スタイムを必要としているためであり、これらのフリッ
プフロップ回路702、704を用いることなく処理を
多段で行っていくと、有効なデータが出力される時間が
短くなっていって最後には処理が不可能な事態を招くか
らである。このような役割に使用されているフリップフ
ロップ回路702、704は、それぞれの入力に関係な
く出力をクリアしたりセットするための端子を持ってい
るのが通常である。そこで、これらの端子を制御するこ
とによって、自己診断用の特定パターンを作成すること
が可能になる。 【0149】なお、以上説明した実施例では図1等に示
した診断用メモリ458にデータを格納してこれを点検
することにしたが、このようなメモリを特別に用意する
必要はなく、例えばページメモリを代用することも可能
である。 【0150】また、制御信号654のチェックに関して
は、図32に示したフリップフロップ回路653を使用
せずにカウンタ652のカウント値をCPU331が直
接読むようにしてもよい。更に、カウンタ652の代わ
りにワンショットマルチバイブレータを使用して、所定
の周期をもった制御信号654が入力しなければ出力が
変化するように構成してもよい。この場合には、ワンシ
ョットマルチバイブレータの出力が常に所定の信号レベ
ルに保持されているかどうかを判別することで制御信号
654のチェックを行うことができる。 【0151】 【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、まず全体を診断してから故障が発見された場
合に個別の診断を行うので、効率的な自己診断が行え
。また、全体の診断により故障が発見された場合に
は、基板群の最後の基板から順に個別診断用データを設
定し、個別診断用データが処理された処理済データをチ
ェック用データと比較するようにしているので、ハード
ウェアの規模の増大を抑えた状態で故障している基板を
簡単に調べることができ、装置のコストダウンを図るこ
とができるという効果がある。 【0152】
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例における基板群の自己診断
方法を適用した自己診断システムの原理的な構成を表わ
したブロック図である。 【図2】 本実施例における自己診断システムを備えた
ディジタル複写機の外観を示した斜視図である。 【図3】 本実施例でイメージスキャナ部の構成を表わ
したブロック図である。 【図4】 本実施例でプリント部の具体的な構成を表わ
したブロック図である。 【図5】 図3に示したイメージスキャナ部の原稿読取
部分を表わした概略構成図である。 【図6】 図5に示した基準板の構成の一部を表わした
斜視図である。 【図7】 本実施例で使用されるイメージセンサの配置
構造を表わした平面図である。 【図8】 本実施例のイメージセンサを構成するチップ
における画素配列の様子を表わした平面図である。 【図9】 本実施例の第1のCPU基板の回路構成を具
体的に表わしたブロック図である。 【図10】 本実施例のアナログ基板の回路構成を具体
的に表わしたブロック図である。 【図11】 本実施例の第1のビデオ基板の回路構成を
具体的に表わしたブロック図である。 【図12】 本実施例でCCDギャップ補正部の出力す
る画素データ列を表わした説明図である。 【図13】 本実施例でRGBセパレーション部の出力
を表わした説明図である。 【図14】 本実施例の第2のビデオ基板の回路構成を
具体的に表わしたブロック図である。 【図15】 本実施例で主走査方向における出力画像デ
ータの分割の様子を表わした説明図である。 【図16】 本実施例のカラー基板の回路構成を具体的
に表わしたブロック図である。 【図17】 本実施例の領域認識基板の回路構成を具体
的に表わしたブロック図である。 【図18】 本実施例のディジタルフィルタ基板の回路
構成を具体的に表わしたブロック図である。 【図19】 本実施例の中間調処理基板の回路構成を具
体的に表わしたブロック図である。 【図20】 本実施例でブロック−ラインパラレル変換
部の変換前の画像データの様子を表わした説明図であ
る。 【図21】 本実施例でブロック−ラインパラレル変換
部の変換後の画像データの様子を表わした説明図であ
る。 【図22】 本実施例の編集基板の回路構成を具体的に
表わしたブロック図である。 【図23】 本実施例でマーカで囲んで領域を指定する
場合を表わした説明図である。 【図24】 本実施例で座標で領域を入力する方法を表
わした説明図である。 【図25】 本実施例でミラー編集部における画像処理
の様子を表わした説明図である。 【図26】 本実施例の暗シェーディング補正部の詳細
を表わしたブロック図である。 【図27】 本実施例でコントロールパネルを操作した
場合の濃度変化の様子を表わした濃度特性図である。 【図28】 本実施例で濃度特性の設定および変更に用
いるルックアップテーブルを表わしたブロック図であ
る。 【図29】 本実施例で通常の画像処理における画像デ
ータに対するサンプルクロックの関係を表わしたタイミ
ング図である。 【図30】 本実施例で通常の画像処理におけるライン
同期信号とサンプルクロックの関係を表わしたタイミン
グ図である。 【図31】 本実施例で通常の画像処理におけるページ
同期信号とライン同期信号の関係を表わしたタイミング
図である。 【図32】 本実施例で制御信号の入力をチェックする
回路の一例を表わしたブロック図である。 【図33】 本実施例で制御信号チェック回路を用いた
制御信号のチェックの様子を表わした流れ図である。 【図34】 本実施例で画像データの2次元的な処理を
可能にする回路を表わしたブロック図である。 【図35】 本実施例の画像処理基板群の全体的なチェ
ックを行うための制御を表わした流れ図である。 【図36】 本実施例の画像処理基板群の一部が故障し
ている場合の制御信号のチェックおよび個別診断の内容
を表わした流れ図である。 【図37】 本実施例の自己診断用に利用することので
きる回路の一例を表わしたブロック図である。 【図38】 従来提案された自己診断方法を適用した装
置の要部を表わしたブロック図である。 【図39】 従来提案された装置で自己診断時にユーザ
インターフェースの表示装置に表示される内容を表わし
た平面図である。 【図40】 従来提案された装置でD/A変換器に対す
る自己診断が行われる際の回路構成を表わしたブロック
図である。 【符号の説明】 231…イメージセンサ、234…第1のビデオ基板、
235…第2のビデオ基板、236…カラー基板、23
7…ディジタルフィルタ基板、238…中間調処理基
板、239…領域認識基板、241…編集基板、244
…第1のCPU基板、246…イメージプロセッサシス
テムラック、253…ページメモリ基板、254…コン
トロールパネル、331…CPU、332…タイマ、3
33…ROM、334…RAM、339…クロック発生
部、363…暗シェーディング補正部、458…診断用
メモリ、601…暗シェーディングメモリ、611…ア
ドレス発生部、613…アドレスバスバッファ、614
…第1の切換器、615…データバスバッファ、618
…第2の切換器、621…減算器、623…第3の切換
器、631…ルックアップテーブル、642…サンプル
クロック、643…ライン同期信号、644…ページ同
期信号、651…制御信号チェック回路、652…カウ
ンタ、661…メモリ素子、664…アドレスカウン
タ、666…ラインカウンタ、671…ストア終了判定
部、702、704…フリップフロップ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−244868(JP,A) 特開 昭56−161761(JP,A) 特開 平1−216281(JP,A) 特開 平1−233957(JP,A) 特開 昭60−185458(JP,A) 特開 昭60−162372(JP,A) 特開 平5−183673(JP,A) 特開 昭62−92569(JP,A) 実開 平4−110063(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/40 - 1/409 G01R 31/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 信号を順次処理するための複数の基板か
    らなる基板群の自己診断方法であって、 前記基板群の最初の基板で後続の基板によって順次処理
    される診断用データを前記最初の基板に配置された診断
    用データ発生部で発生するステップと、 前記診断用データが順次処理された処理済データと前記
    複数の基板がすべて正常である場合に得られるチェック
    用データを比較するステップと、 比較結果が一致しないとき前記複数の基板のいずれかが
    故障であると判断するステップと、 前記複数の基板のいずれかが故障であると判断された場
    合に、前記基板群の最後の基板から最初の基板に向けて
    順に個別診断用データを前記複数の基板のそれぞれに配
    置された個別診断用データ発生部で発生するステップ
    と、 前記個別診断用データが処理された処理済データと前記
    個別診断用データが発生された基板以降の基板がすべて
    正常である場合に得られる個別チェック用データを比較
    するステップと、 比較結果が一致しないときに個別診断用データを発生し
    た個別診断用データ発生部とその直前に個別診断用デー
    タを発生した個別診断用データ発生部の間の回路が故障
    していると判断する ステップとを有することを特徴とす
    る基板群の自己診断方法。
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