JP7391626B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
複合機などに使用される画像読み取り装置では、画像読み取りを行う手段としてコンタクトイメージセンサ(以下CIS)や縮小光学系の各種部品をひとつのユニットに仕立てた1BOX光学系が使用することが多い。
いずれもラインセンサを有していて、原稿に光を照射した際の拡散光を受光蓄積して、アナログ画像信号として出力している。アナログ画像信号はAD変換されてデジタル画像信号になり、後段の画像処理部にて様々な画像処理が施される。
AD変換器はラインセンサを実装した回路基板に搭載することが多い。こういった構成ではデジタル画像信号をシングルエンド形式で後段に伝送しようとすると、デジタル画像信号の波形品質や放射ノイズの面で不利になる。そこで、複数のデジタル画像信号をシリアル化して、高データレート化し、それを低電圧差動信号(LVDS)に変換して後段に伝送する手法を採用することがある。そういった用途のために、ラインセンサが出力するアナログ画像信号をサンプルホールドし、ゲイン処理やオフセット補正などのアナログ信号処理、AD変換処理をし、デジタル画像信号をパラレルシリアル変換してLVDS出力するアナログフロントエンドIC(以下AFE)がよく使用されている。
CISや1BOX光学系から後段の画像処理部への信号伝送には、CISや1BOX光学系が読み取り装置内を副走査方向に往復移動するので、摺動性がよく、軽量なフレキシブルフラットケーブル(以下FFC)が使用されることが多い。
しかしながら、画像読み取りを行うべくCIS、1BOX光学系を何度も副走査方向に往復移動させると、摺動が大きい箇所に何かしらの理由でFFCにキズ、折り目などがあった場合には、物理的なストレスが生じる。その結果、徐々に機械的な劣化が進行し、最終的にはFFC内部の導体が破断してしまうことがある。断線が画像信号伝送ラインに生じた場合には、画像信号が後段に正しく伝送されなくなるので、読み取った画像データに画像異常が生じてしまう。
このような画像信号の伝送不良を検出する方法として、特許文献1に記載された画像読み取り装置がある。
特許文献1の画像読取装置では、従来、AFEの後段に個別に設けていたテストパターン生成回路を、AFEに内蔵することを提案している。テストパターンとはAFEから後段の画像処理部に対して正常に画像信号が伝送されているがチェックするための信号である。ラインセンサで読み取った画像信号に代えて、主走査方向階調パターンデータや全固定値データ、格子パターンなどを選択して出力できるようにしている。こういったテストパターンを後段の画像処理部で取り込んで、それがテストパターンと合っているかどうかをチェックするとしている。
これを使用する場面としては、画像読み取り装置が故障した際の故障検出、異常画像が発生した際の解析用であり、故障検出や解析の精度の向上が期待できるとしている。また、AFEの部品単体としての検査にも使用でき、AFEの部品単体の検査精度の向上が見込めるとしている。
特開2008-035295号公報
画像読み取り装置が故障した場合や異常画像が発生した場合にテストパターンによる検査を実施するとしているが、原稿画像を読み取る直前に不良状態を検出できることが望ましい。そうでないと、コピー出力として異常画像をさらしてしまうし、コピー紙やトナー、インクも無駄になってしまう。上記課題に鑑み、本発明は、原稿の画像を読み取る前に、フレキシブルフラットケーブルの異常を高精度に検知することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる画像読取装置は、
稿の画像を読み取る読取部であって、前記原稿の画像を読み取る指示が入力されると、前記原稿の画像を読み取る前に所定のパターンの信号を出力する読取部と、
前記読取部の読取結果を示す画像データを送信するフレキシブルフラットケーブルであって、前記画像データが伝送される伝送経路を用いて前記所定のパターンの信号を送信するフレキシブルフラットケーブルと、
基準白板と、
前記読取部が前記基準白板を読み取ることにより得られ且つ前記フレキシブルフラットケーブルを介して送信されてきた複数ライン分の画像データを加算して格納するメモリであって、前記読取部から前記フレキシブルフラットケーブルを介して送信されてきた複数ライン分の前記所定のパターンの信号を加算して格納するメモリと、
前記メモリに格納された前記複数ライン分の画像データが加算された値に基づいて生成されたシェーディング補正値を用いて、前記読取部が前記原稿を読み取ることにより得られ且つ前記フレキシブルフラットケーブルを介して送信されてきた画像データに対してシェーディング補正を行う補正手段と、
前記メモリに格納された前記所定のパターンの信号が加算された値に基づいて、前記フレキシブルフラットケーブルが異常であるか否かを決定する決定手段と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、原稿の画像を読み取る前に、フレキシブルフラットケーブルの異常を高精度に検知することができる。
本発明の実施形態に係る原稿読み取り装置を説明する図 本発明の原稿読み取り装置のブロック図 本発明のフローチャート 本発明の第1の実施例を説明するフロー図 本発明の第2の実施例を説明するフロー図
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の実施形態に係る原稿読み取り装置である。100は原稿搬送装置である。101は原稿束を置く原稿トレイ、116は原稿トレイ101上に原稿がおかれているかどうかを検知するための原稿載置センサである。原稿トレイ101上に原稿がセットされ、原稿載置センサ116により原稿が原稿トレイ101にセットされたことが検知され、ユーザーにより原稿読み取り開始が指示されると、原稿トレイ101上の原稿の搬送が開始される。
102はピックアップローラーであり、原稿トレイ101上の原稿束の上面の原稿に接するように図中矢印の方向に下降する。その後、ピックアップローラー102を回転させることにより、原稿をピックアップし、後述する分離ローラー103に向けて搬送していく。
103は分離ローラーである。分離ローラー103の回転を開始し、ピックアップローラー102により搬送されてきた原稿を1枚ずつ原稿搬送パス内に引き込んでいく。104はレジローラーである。搬送されてきた原稿はレジローラー104に当接され、原稿にループが形成される。ループ形成により、原稿先端をレジローラー104と平行にそろえて、原稿の傾きを補正するようになっている。105はレジセンサであり、レジローラー104近傍に配置されている。原稿がレジセンサ105で検知されると、原稿にループを形成させるだけの時間が経過した後、レジローラーの回転が開始され、原稿はレジローラー104を通過する。
106はリードローラーである。原稿はレジローラー104で搬送されてリードローラー106に達する。リードローラー106は原稿を所定の読み取り速度で搬送すべく回転しており、原稿はリードローラー106によって原稿読み取り位置に搬送されていく。107はリードセンサであり、リードローラー106近傍に配置されている。
リードセンサ107は原稿の読み取り開始タイミングを生成するためのセンサである。原稿がリードセンサ107に達したことを検知し、検知したタイミングから所定時間後に原稿読み取り開始がなされるように制御される。
111は後述する原稿台ガラスに載置された原稿を読み取る原稿読み取り装置である。112aは原稿を読み取る原稿読み取りユニットである。原稿読み取りに必要なラインセンサ、反射ミラー、結像レンズ、光源を内蔵した一体型のユニットである。113は原稿台ガラスであり、原稿台読み取りを行う際に原稿を載置するためのものである。原稿読み取りユニット112aは原稿読み取り装置内をモーター(図示せず)の駆動により図中の矢印の方向に移動し、原稿台ガラス113上の原稿を読み取るようになっている。114aは基準白板であり、原稿台ガラス113に貼り付けられていており、シェーディング補正係数を生成するために読み取られるものである。
115aは流し読みガラスである。原稿搬送装置100により搬送されてきた原稿が流し読みガラス115a上を通過する際に、停止状態にある原稿読み取りユニット112aで原稿を読み取る。いわゆる原稿流し読みを行う。
原稿搬送装置100内にも原稿読み取りユニット112bが設けられている。原稿読み取りユニット112bの周辺には原稿読み取り装置111の構成と同様に基準白板114b、流し読みガラス115bが配置されていて、搬送されてきた原稿を流し読みガラス115b上を通過する際に光源で照明し、原稿を読み取る。原稿読み取りユニット112aは原稿の一方の面(表面とする)を読み取り、112bでは原稿のもう一方の面(裏面とする)を読み取る両面同時読み取り構成である。
108は排紙ローラー、109は排紙トレイである。原稿読み取りユニット112a.112bで読み取られた原稿は排紙ローラー108により搬送され、排紙トレイ108上に排紙される。なお、ピックアップローラー102、分離ローラー103、レジローラー104、排紙ローラー108は図示しないモーターにより駆動させている。
原稿読み取りユニット112a、112bは後述するメイン制御基板と電気的に接続されていて、原稿読み取り装置111側の読み取りユニット112aは機内を往復移動するため、前にも述べたように摺動性がよく、軽量なFFCを使用して接続される。原稿搬送装置100の読み取りユニット112bは移動することはなく、機内に固定するように取り付けられるが、機内はい回しが容易で扱いやすいので、こちらについてもFFCを使用するケースがある。
原稿の読み取り開始が指示されると、原稿読み取り装置111の原稿読み取りユニット112aは基準白板114aを読み取るべく、基準白板114下方に移動する。原稿照明用光源を点灯し、基準白板114aを照射して基準白板114bを読み取り、シェーディング補正係数を生成する。その後、原稿読み取りユニット112aは流し読みガラス115aの下に移動させられる。原稿搬送装置100の原稿読み取りユニット112bも同様に、基準白板114bを読み取り、シェーディング補正係数を生成する。その後、搬送されてくる原稿を112aと112bの両原稿読み取りユニットで読み取って、先に生成しておいたシェーディング補正係数を使用して画像データに対してシェーディング補正処理を施され、後段のプリンタ装置などに送られる。
図2は図1で説明した原稿読み取りユニット112a、それを制御するメイン制御部213の構成を示すブロック図である。原稿搬送装置100側の原稿読み取りユニット112bのブロック図は112aと同じ構成なので、112aの方だけを記載し、112bについては省略する。
201aはラインセンサ(光電変換手段)であり、原稿を照明して得られる原稿拡散光を受光、蓄積し、アナログ画像信号として出力する。202aはラインセンサ201a用のアナログ処理手段としてのアナログフロントエンドIC(以下AFE)であり、サンプルホールド回路203a(以下S/H回路)を搭載し、ラインセンサ201aが出力するアナログ画像信号をサンプルホールドする。204aはAD変換器であり、S/H回路が出力するアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。
205aはテスト用デジタル画像信号としてのテストパターン信号を生成するテストパターン生成回路であり、画像信号伝送経路の健全性を検査する際に使用するものである。画像信号の信号輝度値(出力コード値)を増加させていくインクリメントパターンや輝度値一定の固定パターンといったテスト用の画像信号を生成することができる。
206aは切り替え回路である。AD変換器204aの出力とテストパターン生成回路205aの出力のうち一方を選択して、出力する回路である。原稿画像読み取り時にはAD変換器204aの出力を選択し、画像信号伝送経路の検査を行う場合にはテストパターン生成回路205aの出力を選択するようにする。
図3は切り替え回路206aが出力する信号の例を示したものである。(a)はAD変換器204a出力を選択し、基準白板114aを照明した際のラインセンサ201aのデジタル信号出力である。(b)はテストパターン生成回路205aを選択し、テストパターンを出力した例である。縦軸は画像信号の輝度値(出力コード)、横軸は時間である。
(a)はAD変換器204aの出力を10bit階調、輝度値0dから1023dまでを範囲として、ラインセンサ201aの有効画像範囲全域を出力している例である。(b)のテストパターンはインクリメントパターンを出力させたときの例であり、AD変換器204aの出力と同じ10bit階調で出力され、0dから1023dまでを1画素ごとに1dインクリメントし、(a)のラインセンサ出力有効画像範囲に対して、複数回繰り返してインクリメントパターンを出力するようになっている。切り替え回路206aは図3(a)のラインセンサ201aの画像信号と(b)のテストパターンを切り替えて出力することができるようになっている。
207aは画像信号送信回路であり、切り替え回路206aが出力した画像信号を、前述したパラレル-シリアル変換処理し、LVDS形式の信号に変換して、AFE202aの後段にある画像処理部に送信すべく出力するものである。
209aはタイミング信号生成回路である。ラインセンサ201aに対してはラインセンサを読み取り動作させるための制御信号を生成し、出力する。S/H回路203aをはじめとするAFE202a内の回路ブロックに対してはそれぞれを動作させるための制御信号を生成、出力している。
211aはラインセンサ201aに対して電源電圧を供給する電源回路である。210aは電源回路211aの動作を制御する電源制御回路であり、LレベルまたはHレベルの信号を出力するポートである。L出力のとき、電源回路211aは電源出力停止、H出力になると電源出力が開始されて、ラインセンサ201aに電源電圧が供給されるようになる。
原稿読み取りジョブが投入されると、電源回路211aによるラインセンサ201aへの給電を開始し、タイミング信号生成回路209aを開始して、ラインセンサ201a、AFE202aのS/H回路203等の回路に制御信号を供給する。
208aは通信I/F回路である。AFE202aはCPU219と接続され、CPU219と通信するようになっており、CPU219からのコマンド信号を受信し、ラインセンサ201aへの給電、制御信号の開始や停止、AFE202a内の各種回路に対する制御信号の開始や停止が制御される。信号切り替え回路206aに対しては原稿読み取り動作開始時に実施する出力信号の切り替えや、テストパターン生成回路205aについてはテストパターンの種類の選択といった制御をするようになっている。
213はメイン制御部であり、原稿搬送装置100及び原稿読み取り装置111の制御、画像処理を行う部分である。214は画像処理部であり、メイン制御部213内に配置されていて、原稿読み取りユニット112a、112bから送信されてくる画像信号に対してシェーディング補正処理など各種画像処理を施すものである。
画像処理部214内の215aは画像信号受信回路であり、AFE202a内の画像信号送信回路207aが出力するLVDS画像信号を受け取るための回路である。212aは原稿読み取りユニット112aとメイン制御部209を電気的に接続するFFCなどのケーブルを表しており、画像信号送信回路207aが出力する画像信号や、通信I/F回路208aとCPU219の間の通信信号、ラインセンサ201aやAFE202aを動作させる電源電圧などをやりとりしている。
216aはシェーディング補正部である。画像信号受信回路215aが出力する画像信号に対して黒シェーディング補正処理、及び白シェーディング補正処理を行う画像処理回路である。
217aは黒及び白シェーディング補正処理に使用するシェーディング補正係数を格納しておくシェーディングメモリである。白シェーディング補正はラインセンサ201aで読み取った画像信号の1画素ごとにゲイン補正を行う処理であり、補正係数は1画素ごとに用意されている。その数はラインセンサ201aの有効画素分、あるいは原稿の主走査最大読み取りサイズに対応する画素数分となり、シェーディングメモリ217aはそれだけの補正係数を保持しておくだけの容量が用意されている。黒シェーディング補正処理の補正係数も同様である。
シェーディング補正部216aはシェーディング補正係数を生成する機能も有しており、ラインセンサ201aで読み取った画像信号をシェーディング補正係数として、シェーディングメモリ217aに格納するようになっている。補正係数の算出には、ラインセンサ201aのランダムノイズやショットノイズなど読み取り画像信号に含まれるノイズ成分を軽減すべく、ライン平均処理をしてシェーディング補正係数とすることが可能になっている。具体的には、シェーディングメモリ217aは2のべき乗で設定されるライン数、例えば64ライン分といった画像信号をライン加算して保持しておくことができるようになっていて、加算後にビットシフト演算により64で除し、平均処理を行っている。
テストパターン生成回路205aからテストパターンを出力し画像信号の伝送経路を検査する場合は、シェーディング補正部216aのシェーディング補正係数生成機能の加算機能を使用して、テストパターン信号を複数ライン分加算して、それをシェーディングメモリ217aに保持するように制御される。
画像処理部214はCPU219と接続されており、シェーディング補正部216aはCPU219によってシェーディング補正処理の実施、シェーディング補正係数の生成が制御される。シェーディングメモリ217aに対してはCPU219によってリードアクセスが可能なようになっており、シェーディングメモリ217aに保持されているデータを参照できるようにもなっている。
画像伝送経路の検査を行う場合、保持していたテストパターン信号をCPU219によりリードアクセスし、正常にテストパターン信号が受信された場合に想定される信号値(以下、これを正解信号値ということにする)と一致しているかどうか判定する。例えば、テストパターン生成回路205aが出力したテストパターンが図3(b)で示したインクリメントパターンだとした場合、インクリメントパターンの信号値に加算ライン数を乗じた値を正解信号値とし、これとシェーディングメモリ217aに保持した信号値がすべて一致していることを確認する作業を実施する。
シェーディング補正部216aでシェーディング補正処理を施された画像信号は後段のフィルタ処理部218aによってスムージング処理をしたり、種々の画像処理がなされ、後段の画像処理部に送られる。
なお、図3では画像信号受信回路215a、シェーディング補正回路216a、シェーディングメモリ217aといった画像処理回路は原稿搬送装置100の原稿読み取りユニット112b用にも用意されている。原稿読み取りユニット112a用の構成と同じなので、ブロック図の記載は省略している。
図4は本発明のフロー図であり、原稿読み取りジョブが投入された直後に、テストパターンを使用した画像信号伝送経路の検査を実施する際の制御ステップについて示したものである。
S400は原稿読み取りユニット112a内のAFE202aの動作を開始するステップである。原稿トレイ101に原稿がセットされ、あるいは原稿台ガラス113上に原稿が置かれ、操作部を介してジョブ設定がなされ、開始ボタンが押下されると、CPU219はAFE202aを動作状態にすべく、タイミング信号生成回路209aの動作を開始させる。AFE202aは動作状態となるが、ラインセンサ201aはまだ動作状態にはないので、AD変換器204aからは無効な画像信号が出力されている状態となる。
S401はラインセンサ201aに対して電源供給を開始するステップである。電源制御回路210aの出力をLレベルからHレベルに切り替え、電源回路211aからラインセンサ201a用電源電圧出力を開始させ、ラインセンサ201aに対して電源を供給する。
S402はラインセンサ201aを読み取り動作状態にすべく制御信号の供給を開始するステップである。S401でのラインセンサ201aへの給電電圧が安定したら、タイミング信号生成回路209aからラインセンサ201aに制御信号を供給し、読み取り動作状態にする。
S403は切り替え回路206aをテストパターン生成回路出力に切り替えるステップであり、本ステップよりテストパターン信号を使用した画像信号伝送経路の検査のフローとなる。テストパターンを何種類か出力させることができる場合には、本ステップで所望のパターンを出力するように設定してもいい。
S404はテストパターン信号をシェーディング補正部216aにてライン加算処理するステップである。画像信号受信回路215aで受信されたテストパターン信号はシェーディング補正部216aに送られ、設定したライン数、例えば64ライン分加算処理され、シェーディングメモリ217aに保持される。なお、本ステップの目的はテストパターン信号をシェーディングメモリ217aに格納することであり、加算ライン数は64に限定されるものではないし、加算ライン数設定を1として、平均処理なしとしてもいい。
S405はシェーディングメモリ217aのアクセス設定をCPU219がアクセスするモードに切り替えるステップである。前ステップのS404ではシェーディングメモリ217aにはシェーディング補正部216aがアクセス可能になっていて、加算結果の格納といった処理をしていたが、本ステップではCPU219がシェーディングメモリ217aにリードアクセスし、格納したテストパターン信号のデータ値を読み出すことができるようにしている。
S406はS405でシェーディングメモリ217aから読み出したテストパターン信号のデータ値と正解信号値とを1画素ずつ比較し、不一致があるかどうかチェックするステップである。不一致あり(Yes)と判定された場合は、S407に移行する。不一致なし(No)と判定された場合は、画像信号の伝送経路や部品が健全な状態であると判断し、S408に移行する。
S407はエラー処理を行うステップである。FFC212aなどの画像信号伝送経路や部品に不具合が発生している状態だと判断し、操作部上(図示せず)に、ユーザーに対してはジョブを開始できない旨のメッセージ、サービスマン向けにエラーコード等を表示し、原稿読み取りジョブを終了する。
S408は切り替え回路206aをAD変換器204aの出力に切り替えるステップである。原稿の読み取り作業に移るべく、AD変換器204aの画像信号を出力するように切り替える。S408より前のステップがテストパターン信号を使用した画像信号伝送経路の検査であり、これ以降のステップは原稿画像を取得するステップとなり、シェーディング補正係数の生成処理が行われる。
S409はシェーディングメモリ217aのアクセス設定を、CPU219からシェーディング補正部216aに変更するステップである。次ステップ以降で実施される黒・白シェーディング補正係数の生成、及びシェーディング補正処理の実行ではシェーディング補正部216aがシェーディングメモリ217aにアクセスするため、ここで切り替える。
S410は黒シェーディング補正係数を生成するステップである。原稿を照明する光源を消灯させた状態でのAD変換器204a出力をシェーディング補正部216aにて所定ライン分加算平均し、それを黒シェーディング補正係数としてシェーディングメモリ217aに格納する。
S411は光源を点灯するステップである。次ステップの白シェーディング補正係数生成のため、基準白板114aを読み取るべく光源を点灯し、基準白板114aを照明する。
S412は白シェーディング補正係数を生成するステップである。基準白板114aを読み取った際のAD変換器204a出力を受信し、S409と同様の要領で白シェーディング補正係数を生成する。
S413はシェーディング補正処理を開始するステップである。AD変換器204a出力を受信した画像信号受信回路215aの画像信号出力に対して、生成しておいた黒・白シェーディング補正係数を使用して、シェーディング補正処理を行う。シェーディング補正処理を開始したら、原稿搬送装置100による原稿搬送を開始し、あるいは原稿読み取りユニット112aを副走査方向に移動させて、ラインセンサ201aで原稿を受光した画像信号に対してシェーディング補正を行い、画像データを生成する。
図4では原稿読み取り装置111の読み取りユニット112aについての制御のみを説明したが、原稿搬送装置100の原稿読み取りユニット112bについても同じ制御フローで画像信号伝送経路の検査が可能である。両面同時読み取りを実施する場合は図4のフローを原稿読み取りユニット112a、112bについてそれぞれ実施すればよい。
以上説明したように、画像信号伝送経路をはじめ部品等が健全であると判定されているので、シェーディング補正係数生成時や原稿読み取り時には画像信号に不具合が生じておらず、画像不良のない画像読み取りが期待され、装置の信頼性向上につながる。
また、本実施例ではテストパターン信号を使用した画像信号伝送経路の検査をS402のラインセンサ201a電源投入開始、S403のラインセンサ201aへの制御信号開始の後に実施するようにする。これは電源電圧の立ち上がりと安定待ち、ラインセンサ201a動作開始後の画像信号出力安定待ちの時間で検査を開始、実施することを狙ったものである。その結果、シェーディング補正係数の算出、原稿読み取りに至るまでを早めることができ、ジョブ投入からジョブ開始までの時間が短くなって、ユーザービリティの改善につながる。
さらに、検査に際して、テストパターン信号をシェーディング補正部216aのシェーディング補正係数生成機能を使用してシェーディングメモリ217aに取り込む。この結果、テストパターン信号を主走査方向については全域、副走査方向については加算し、検査対象となるテストパターン信号を画素数多く確保でき、検査精度の向上を図ることができる。
図5は本発明に係る第2の実施例を示すフローである。図4で説明したフローはジョブ開始時のラインセンサ201aへの給電電圧、画像信号出力安定待ちの時間を利用して、テストパターン信号による画像信号伝送経路の検査を実施していたが、図5はジョブ終了時に検査を実施するようにした制御フローである。
ジョブ終了後と次ジョブの開始時の間に、画像信号伝送経路に不具合を生じさせるような動作や操作、例えば、原稿読み取りユニット112aの副走査方向の移動がなければ、FFC212aも摺動することはない。断線するような懸念がないといった場合には、ジョブ終了時に検査を実施しておくことで、次ジョブ開始時に画像信号の伝送に関して不具合が生じないことを担保できるとの考えのもと、ジョブ終了時に検査を実施するようにしたものである。
図5のフローは原稿搬送装置100により原稿を搬送し、原稿流し読みジョブを行っている最中を開始点としている。S500は原稿を読み取るステップであり、流し読みガラス115a、あるいは115bの上を通過する原稿を読み取る。
S501は読み取るべき次原稿があるかどうか確認するステップである。原稿載置検知センサ116、あるいは原稿搬送装置100の搬送パス内にある通紙センサ(図示せず)の検知信号出力から次原稿があるかどうか判定する。次原稿あり(Yes)と判定された場合には、原稿搬送を継続し、原稿読み取りを行うべく、S500に移行する。次原稿なし(No)と判定された場合にはS502に移行する。
S502は原稿読み取りユニット112aを待機位置に移動させるステップである。待機位置とは次の原稿読み取りジョブが開始されるまで原稿読み取りユニット112aが待機している位置であり、ジョブ開始時の位置でもある。シェーディング補正係数生成を行うため、基準白板114aを読み取る可能な位置に設定されることが多い。S501で読み取るべき原稿がないと判定されたので、読み取りジョブを終了すべく、流し読みガラス115a上の原稿を読み取る位置から待機位置へ原稿読み取りユニット112a移動させる。原稿搬送装置100側の原稿読み取りユニット112bは流し読み専用であり、移動はなく、固定されているので、本ステップは実施されない。
S503は切り替え回路206aをテストパターン生成回路205a出力に切り替えるステップである。このステップ以前は原稿を読み取っており、切り替え回路206aはAD変換器204a出力が選択されていた。次ステップでテストパターンによる検査を実施すべく、テストパターン生成回路205aの出力に切り替える。
S504はテストパターン信号をシェーディング補正部216aにてライン加算処理するステップであり、S505はシェーディングメモリ217aのアクセス設定を、CPU219がアクセスするモードに切り替えるステップである。S506はシェーディングメモリ217aから読み出したテストパターン信号のデータ値と正解信号値と比較し、不一致があるかどうかチェックするステップである。不一致あり(Yes)の場合はS507へ移行し、エラー処理を実施後、S508に移行する。不一致なし(No)と判定された場合もS508へ移行する。なお、S504からS507までのステップは図4で説明したS404からS407と同じ制御なので、説明は省略する。
S508はラインセンサ201aに供給していた動作制御用の信号を停止するステップであり、タイミング信号生成回路209aが生成し、出力していた制御信号を停止する。
S509はラインセンサ201aに供給していた電源電圧を停止するステップである。電源制御回路210aの出力をHレベルからLレベルに切り替え、電源回路211aのラインセンサ201a用電源電圧出力を停止させる。
S510はAFE202aを停止するステップである。タイミング信号生成回路209aが生成し、出力していたAFE用の制御信号を停止する。ラインセンサ201a、AFE202aの動作を停止し、原稿読み取りジョブ終了となる。
以上説明したように、原稿読み取りジョブを終了する直前のAFE202aが動作している状態のときに、テストパターン信号による画像信号伝送経路の検査を行うようにした。その結果、ジョブ開始時に検査する必要がなくなり、ジョブ投入からジョブ開始までの時間が短くなって、ユーザービリティの改善につながる。
なお、図4のフローでは原稿搬送装置100を使用した原稿流し読みを例に説明したが、原稿読み取り装置111での原稿台ガラス113を使用した読み取りにも適用可能である。
100 原稿搬送装置
101 原稿トレイ
102 ピックアップローラー
103 分離ローラー
104 レジローラー
105 レジセンサ
106 リードローラー
107 リードセンサ
108 排紙ローラー
109 排紙トレイ
111 原稿読み取り装置
112a、112b 原稿読み取りユニット
113 原稿台ガラス
114a、114b 基準白板
115a、115b 流し読みガラス
116 原稿載置検知センサ
201a ラインセンサ
202a アナログフロントエンドIC
203a サンプルホールド回路(S/H回路)
204a AD変換器
205a テストパターン生成回路
206a 切り替え回路
207a 画像信号送信回路
208a 通信I/F回路
209a タイミング信号生成回路
210a 電源制御出力ポート
211a ラインセンサ用電源回路
212a フレキシブルフラットケーブル(FFC)
213 メイン制御部
214 画像処理部
215a 画像信号受信回路
216a シェーディング補正部
217a シェーディングメモリ
218a フィルタ処理部
219 CPU

Claims (3)

  1. 稿の画像を読み取る読取部であって、前記原稿の画像を読み取る指示が入力されると、前記原稿の画像を読み取る前に所定のパターンの信号を出力する読取部と、
    前記読取部の読取結果を示す画像データを送信するフレキシブルフラットケーブルであって、前記画像データが伝送される伝送経路を用いて前記所定のパターンの信号を送信するフレキシブルフラットケーブルと、
    基準白板と、
    前記読取部が前記基準白板を読み取ることにより得られ且つ前記フレキシブルフラットケーブルを介して送信されてきた複数ライン分の画像データを加算して格納するメモリであって、前記読取部から前記フレキシブルフラットケーブルを介して送信されてきた複数ライン分の前記所定のパターンの信号を加算して格納するメモリと、
    前記メモリに格納された前記複数ライン分の画像データが加算された値に基づいて生成されたシェーディング補正値を用いて、前記読取部が前記原稿を読み取ることにより得られ且つ前記フレキシブルフラットケーブルを介して送信されてきた画像データに対してシェーディング補正を行う補正手段と、
    前記メモリに格納された前記所定のパターンの信号が加算された値に基づいて、前記フレキシブルフラットケーブルが異常であるか否かを決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記決定手段は、前記フレキシブルフラットケーブルを介して送信されてくる前記所定のパターンの信号のラインの数を前記読取部から出力されるべき前記所定のパターンの信号に乗算した値と、前記メモリに格納された前記所定のパターンの信号が加算された値と、を比較することにより、前記フレキシブルフラットケーブルが異常であるか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記読取部が前記基準白板を読み取ることにより得られ且つ前記フレキシブルフラットケーブルを介して送信されてきた画像データのラインの数は、前記フレキシブルフラットケーブルを介して送信されてくる前記所定のパターンの信号のラインの数と同じ数であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
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