JP2002185781A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2002185781A
JP2002185781A JP2000378055A JP2000378055A JP2002185781A JP 2002185781 A JP2002185781 A JP 2002185781A JP 2000378055 A JP2000378055 A JP 2000378055A JP 2000378055 A JP2000378055 A JP 2000378055A JP 2002185781 A JP2002185781 A JP 2002185781A
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data
reading
pixel
image
shading
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JP2000378055A
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English (en)
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Atsushi Otani
篤志 大谷
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取り部のごみや読み取り手段の異常によ
る読み取り画像の不良を防止することを課題とする。 【解決手段】 読み取り動作を行うに先だって、均一な
濃度の対象物を読み取り、A/D変換手段の出力を補正
せずに出力した明出力データと暗出力データの差分を予
め取得してある基準シェーディングデータの明出力デー
タと暗出力データの差分との比R(i)(iは画素位置
を示す)と少なくとも読み取り範囲内の全画素分の比の
平均値Raveを求め、更にR(i)/Raveを計算
して予め決められた範囲から外れた画素についてゴミま
たは読み取り手段の該当画素の不良と判断し該当する画
素位置のタグメモリにマーキングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナーなどの
読み取り装置、特に、コードレスハンドスキャナー付き
ファクシミリ装置の様に本体と独立して読み取り動作が
可能な読み取り部を有する装置の読み取り部のゴミやビ
ット欠陥の補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、読み取りユニットが本体と独立し
て動作可能なコードレスハンドスキャナー付きファクシ
ミリが出ている。これらの機器では、読み取り部が本体
と独立に動作可能なことから、本体と離れた場所で文書
を読みとったり、本体読み取り部を通せないようなブッ
ク原稿の読み取りが可能である。ハンドスキャナー単体
で読みとった画像はハンドスキャナーを本体に接続して
印字出力するか、ファクシミリ送信することが出来る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ファクシミリ装置で読
み取り動作を行うときには、読み取りセンサーや光源の
一次元方向のばらつきを予め装置内に記憶した補正デー
タまたは原稿走査に先立って本体の読み取り部に装着さ
れた白基準板を走査することで得られた明基準データと
暗出力データでシェーディング補正を行う。この補正は
原稿との接触面や、光学系のパスにゴミがある場合には
正常には行えない。シェーディング補正時にゴミ等の影
響で異常なデータを取得して読み取り動作を行ったり、
シェーディングデータを取得した時は正常でも、実際の
読み取り時にゴミの影響を受けると、読みとった画像は
原稿搬送方向に白スジや黒スジの入った異常なものとな
ってしまう。
【0004】ハンドスキャナー部が本体に格納されてい
て読み取りに先立ってシェーディング補正を行う場合に
は、シェーディングデータに異常がある場合にはゴミや
センサー画素の異常と認識して、オペレータに警告を出
すことや不良画素の補正を行うことが可能であるが、読
み取り部が単体で読み取り動作するハンドスキャナーモ
ードでは、シェーディングデータの取得が行えないので
不良対応が難しい。本体の白基準板に相当する基準を用
意して読み取り動作に先立ってこの基準板を読みとって
不良を検出することで回避することも可能であるが、ハ
ンドスキャナー部と一緒に常に基準板を携行する必要が
あり実際的でない。ハンドスキャン動作に先立って本体
格納状態で異常検出を行う方法も考えられるが、ハンド
スキャナー取り出し後に読み取り部のガラス面に付いた
汚れには対応できない。また、図1に示すように本体格
納時にガラス面が上を向いており、ハンドスキャン時に
はハンドスキャナーを裏返してガラス面を下に向けて読
みとる系では、本体格納時に影響の無かったゴミがガラ
ス面の裏側に移動してきて読み取り画像不良を引き起こ
すことがあり、この問題にも対応できない。
【0005】また、フラットベットタイプの読み取り装
置では副走査方向に移動しながら白基準板を読むことで
白基準板のゴミの影響を抑えることが可能であるが、読
み取り部の内部のゴミについては対応できない。
【0006】また、ゴミ検出結果をユーザーに通知する
ことによって清掃作業を促し、表面上のゴミに対する読
み取り画像の劣化を防ぐことは出来るがコンシューマー
向けの機器では機器側がある程度補償を行う方が望まし
く、また、ユーザーが清掃を行えない読み取り部の内部
のゴミについては対応できない。
【0007】特開平07−162679では基準データ
を予め取得しておき、異常画素については基準データを
用いて補正する方法が述べられているが、白基準データ
を強制的に変更するためゴミが基準板に付着したもので
あるときには有効であるが、センサー画素の異常やガラ
ス面の汚れの時には実際の読み取り画像の異常が継続す
るので、逆効果となってしまう。
【0008】特開平06−141179では白基準デー
タのセンサー画素間での平均化処理について述べられて
いるが前記公報と同じくゴミが基準板に付着したもので
あるときには有効であるが、センサー画素の異常やガラ
ス面の汚れの時には実際の読み取り画像の異常が継続す
るので、逆効果となってしまう。
【0009】特開平10−233925には読み取りセ
ンサーの一次元方向に隣接する画素の明出力の差分を比
較することで異常の検出を行い補正する方法が述べられ
ているが、この様な判定方法は反射率の高い基準板での
補正に限定されること、また、隣接画素の出力ばらつき
の大きい読み取りセンサーではゴミが無くても異常と判
定されてしまうという問題点がある。
【0010】本発明の目的は、読み取り部のごみや読み
取りセンサ異常による読み取り画像の不良を防止するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、画像をライン単位で読み取る読み取り手段と、前記
読み取り手段の明出力データと暗出力データを保持する
シェーディングデータメモリと、前記シェーディングデ
ータメモリと対となって働く、不良画素位置を指定する
タグメモリと、前記読み取り手段からのアナログ画像信
号のデジタル化を行うA/D変換手段と、前記読み取り
手段の各画素のばらつきを補正するためA/D変換手段
からのデジタルデータを受け前記シェーディングデータ
と前記タグメモリの内容に応じて補正するシェーディン
グ補正手段と、入力画像の2次元のフィルターによりエ
ッジ部を抽出しエッジ強調処理を行うエッジ強調処理部
と、エッジ強調処理のため、複数ライン分のデータを保
持するエッジ強調バッファメモリと、読み取った画像デ
ータを蓄積・記憶する蓄積メモリと、基準データとなる
基準シェーディングデータを記憶する記憶手段と、読み
取り動作を行うに先だって、均一な濃度の対象物を読み
取り、A/D変換手段の出力を補正せずに出力した明出
力データと暗出力データの差分を予め取得してある基準
シェーディングデータの明出力データと暗出力データの
差分との比R(i)(iは画素位置を示す)と少なくと
も読み取り範囲内の全画素分の比の平均値Raveを求
め、更にR(i)/Raveを計算して予め決められた
範囲から外れた画素についてゴミまたは読み取り手段の
該当画素の不良と判断し該当する画素位置のタグメモリ
にマーキングを行うマーキング手段とを有することを特
徴とする画像読み取り装置が提供される。
【0012】本発明の他の観点によれば、画像をライン
単位で読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段の明
出力データと暗出力データを保持するシェーディングデ
ータメモリと、前記シェーディングデータメモリと対と
なって働く、不良画素位置を指定するタグメモリと、前
記読み取り手段からのアナログ画像信号のデジタル化を
行うA/D変換手段と、前記読み取り手段の各画素のば
らつきを補正するためA/D変換手段からのデジタルデ
ータを受け前記シェーディングデータと前記タグメモリ
の内容に応じて補正するシェーディング補正手段と、入
力画像の2次元のフィルターによりエッジ部を抽出しエ
ッジ強調処理を行うエッジ強調処理部と、エッジ強調処
理のため、複数ライン分のデータを保持するエッジ強調
バッファメモリと、読み取った画像データを蓄積・記憶
する蓄積メモリと、基準データとなる基準シェーディン
グデータを記憶する記憶手段と、読み取り動作を行うに
先だって、基準データを生成した基準板を読み取り、A
/D変換手段の出力を補正せずに出力した明出力データ
と暗出力データの差分を予め取得してある基準シェーデ
ィングデータの明出力データと暗出力データの差分との
比R(i)(iは画素位置を示す)と少なくとも読み取
り範囲内の全画素分の比の平均値Raveを求め、更に
R(i)/Raveを計算して予め決められた範囲から
外れた画素についてゴミまたは読み取り手段の該当画素
の不良と判断し該当する画素位置のタグメモリにマーキ
ングを行うマーキング手段とを有することを特徴とする
画像読み取り装置。
【0013】本発明のさらに他の観点によれば、画像を
ライン単位で読み取る読み取り手段と、前記読み取り手
段の明出力データと暗出力データを保持するシェーディ
ングデータメモリと、前記シェーディングデータメモリ
と対となって働く、不良画素位置を指定するタグメモリ
と、前記読み取り手段からのアナログ画像信号のデジタ
ル化を行うA/D変換手段と、前記読み取り手段の各画
素のばらつきを補正するためA/D変換手段からのデジ
タルデータを受け前記シェーディングデータと前記タグ
メモリの内容に応じて補正するシェーディング補正手段
と、読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリ
と、基準データとなる基準シェーディングデータを記憶
する記憶手段と、読み取り動作を行うに先だって、基準
データを生成した基準板を読み取り、A/D変換手段の
出力を補正せずに出力した明出力データと基準データの
差分を計算し、所定以上の差が有る画素をゴミまたは読
み取り手段の該当画素の不良と判断し該当する画素位置
のタグメモリにマーキングを行う実際の読み取り時にタ
グメモリのマーカーに応じてシェーディング補正結果と
エッジ強調バッファメモリのデータを参照して該当画素
の2次元方向に近接した周辺画素を含む画素データを基
に算出したデータを出力する出力手段を有することを特
徴とする画像読み取り装置が提供される。
【0014】本発明のさらに他の観点によれば、本体か
ら取り外し可能で、ユニット単体で動作可能とする2次
電池を含む電源手段と、画像をライン単位で読み取る読
み取り手段と、本体に組み込まれていることを検出する
検知手段と、前記読み取り手段からのアナログ画像信号
に画像処理を施し蓄積メモリに出力する画像処理手段
と、読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリ
と、基準データとなる基準シェーディングデータを記憶
する記憶手段と、ファクシミリ本体との通信を行う本体
i/fとを含む読み取りユニットと、前記画像処理手段
は、前記読み取り手段の明出力データと暗出力データを
保持するシェーディングデータメモリと、前記シェーデ
ィングデータメモリと対となって働く、不良画素位置を
指定するタグメモリと、前記読み取り手段からのアナロ
グ画像信号のデジタル化を行うA/D変換手段と、前記
読み取り手段の各画素のばらつきを補正するためA/D
変換手段からのデジタルデータを受け前記シェーディン
グデータと前記タグメモリの内容に応じて補正するシェ
ーディング補正手段と、入力画像の2次元のフィルター
によりエッジ部を抽出しエッジ強調処理を行うエッジ強
調処理部と、エッジ強調処理のため、複数ライン分のデ
ータを保持するエッジ強調バッファメモリと、読み取り
ユニットの制御を行う本体側の読み取りユニット制御手
段とを含み、読み取りユニット単体で読み取り動作を行
うに先だって、均一な濃度の対象物を読み取り、A/D
変換手段の出力を補正せずに出力した明出力データと暗
出力データの差分を予め取得してある基準シェーディン
グデータの明出力データと暗出力データの差分との比R
(i)(iは画素位置を示す)と少なくとも読み取り範
囲内の全画素分の比の平均値Raveを求め、更にR
(i)/Raveを計算して予め決められた範囲から外
れた画素についてゴミまたは読み取り手段の該当画素の
不良と判断し該当する画素位置のタグメモリにマーキン
グを行うマーキング手段を有することを特徴とする画像
読み取り装置が提供される。
【0015】本発明のさらに他の観点によれば、本体か
ら取り外し可能で、ユニット単体で動作可能とする2次
電池を含む電源手段と、画像をライン単位で読み取る読
み取り手段と、本体に組み込まれていることを検出する
検知手段と、前記読み取り手段からのアナログ画像信号
に画像処理を施し蓄積メモリに出力する画像処理手段
と、読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリ
と、基準データとなる基準シェーディングデータを記憶
する記憶手段と、ファクシミリ本体との通信を行う本体
i/fとを含む読み取りユニットと、前記画像処理手段
は、前記読み取り手段の明出力データと暗出力データを
保持するシェーディングデータメモリと、シェーディン
グデータメモリと対となって働く、不良画素位置を指定
するタグメモリと、前記読み取り手段からのアナログ画
像信号のデジタル化を行うA/D変換手段と、前記読み
取り手段の各画素のばらつきを補正するためA/D変換
手段からのデジタルデータを受け前記シェーディングデ
ータと前記タグメモリの内容に応じて補正するシェーデ
ィング補正手段と、入力画像の2次元のフィルターによ
りエッジ部を抽出しエッジ強調処理を行うエッジ強調処
理部と、エッジ強調処理のため、複数ライン分のデータ
を保持するエッジ強調バッファメモリと、読み取りユニ
ットの制御を行う本体側の読み取りユニット制御手段と
を含み、読み取りユニット単体で読み取り動作を行うに
先だって、光源光に対する反射率が低反射率の均一な濃
度の対象物を読み取り、A/D変換手段の出力を補正せ
ずに出力したデータと予め取得してある基準シェーディ
ングデータの暗出力データの差分D(i)(iは画素位
置を示す)を算出し、少なくとも読み取り範囲内の全画
素分の比の平均値Daveを算出し、更にD(i)/D
aveを計算して予め決められた範囲から外れた画素に
ついてゴミまたは読み取り手段の該当画素の不良と判断
し該当する画素位置のタグメモリにマーキングを行うマ
ーキング手段を有することを特徴とする画像読み取り装
置が提供される。
【0016】本発明のさらに他の観点によれば、画像を
ライン単位で読み取る読み取り手段と、前記読み取り手
段の各画素nビットの明出力データと各画素mビットの
暗出力データを不良画素位置を指定する各画素1ビット
のタグデータを保持するnの整数倍のビット幅を備えた
シェーディングデータメモリと、前記読み取り手段から
のアナログ画像信号のデジタル化を行うA/D変換手段
と、前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正するた
めA/D変換手段からのデジタルデータを受け前記シェ
ーディングデータと前記タグデータの内容に応じて補正
するシェーディング補正手段と、読み取った画像データ
を蓄積・記憶する蓄積メモリと、基準データとなる基準
シェーディングデータを記憶する記憶手段と、n≧m+
1のビット幅で、暗出力データとタグデータをビット結
合してシェーディングメモリに格納する様に構成され、
読み取り動作を行うに先だって、均一な濃度の対象物を
読み取り、A/D変換手段の出力を補正せずに出力した
明出力データと暗出力データの差分を予め取得してある
基準シェーディングデータの明出力データと暗出力デー
タの差分との比R(i)(iは画素位置を示す)と少な
くとも読み取り範囲内の全画素分の比の平均値Rave
を算出し、更にR(i)/Raveを計算して予め決め
られた範囲から外れた画素についてゴミまたは読み取り
手段の該当画素の不良と判断し該当する画素位置のタグ
メモリにマーキングを行うマーキング手段を有すること
を特徴とする画像読み取り装置が提供される。
【0017】本発明のさらに他の観点によれば、画像を
ライン単位で読み取る読み取り手段と、前記読み取り手
段の各画素nビットの明出力データと各画素mビットの
暗出力データを不良画素位置を指定する各画素1ビット
のタグデータを保持するnの整数倍のビット幅を備えた
シェーディングデータメモリと、前記読み取り手段から
のアナログ画像信号のデジタル化を行うA/D変換手段
と、前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正するた
めA/D変換手段からのデジタルデータを受け前記シェ
ーディングデータと前記タグデータの内容に応じて補正
するシェーディング補正手段と、読み取った画像データ
を蓄積・記憶する蓄積メモリと、基準データとなる基準
シェーディングデータを記憶する記憶手段と、n≧m+
1のビット幅で、暗出力データとタグデータをビット結
合してシェーディングメモリに格納する様に構成され、
読み取り動作を行うに先だって、基準データを生成した
基準板を読み取り、A/D変換手段の出力を補正せずに
出力した明出力データと暗出力データの差分を予め取得
してある基準シェーディングデータの明出力データと暗
出力データの差分との比R(i)(iは画素位置を示
す)と少なくとも読み取り範囲内の全画素分の比の平均
値Raveを算出し、更にR(i)/Raveを計算し
て予め決められた範囲から外れた画素についてゴミまた
は読み取り手段の該当画素の不良と判断し該当する画素
位置のタグメモリにマーキングを行うマーキング手段と
を有することを特徴とする画像読み取り装置が提供され
る。
【0018】本発明のさらに他の観点によれば、画像を
ライン単位で読み取る読み取り手段と、前記読み取り手
段の各画素nビットの明出力データと各画素mビットの
暗出力データを不良画素位置を指定する各画素1ビット
のタグデータを保持するnの整数倍のビット幅を備えた
シェーディングデータメモリと、前記読み取り手段から
のアナログ画像信号のデジタル化を行うA/D変換手段
と、前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正するた
めA/D変換手段からのデジタルデータを受け前記シェ
ーディングデータと前記タグデータの内容に応じて補正
するシェーディング補正手段と、読み取った画像データ
を蓄積・記憶する蓄積メモリと、基準データとなる基準
シェーディングデータを記憶する記憶手段と、n≧m+
1のビット幅で、暗出力データとタグデータをビット結
合してシェーディングメモリに格納する様に構成され、
読み取り動作を行うに先だって、基準データを生成した
基準板を読み取り、A/D変換手段の出力を補正せずに
出力した明出力データと基準データの差分を計算し、所
定以上の差が有る画素をゴミまたは読み取り手段の該当
画素の不良と判断し該当する画素位置のタグメモリにマ
ーキングを行うマーキング手段を有することを特徴とす
る画像読み取り装置が提供される。
【0019】本発明のさらに他の観点によれば、本体か
ら取り外し可能で、ユニット単体で動作可能とする2次
電池を含む電源手段と、画像をライン単位で読み取る読
み取り手段と、本体に組み込まれていることを検出する
検知手段と、前記読み取り手段からのアナログ画像信号
に画像処理を施し蓄積メモリに出力する画像処理手段
と、読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリ
と、基準データとなる基準シェーディングデータを記憶
する記憶手段と、ファクシミリ本体との通信を行う本体
i/fとを含む読み取りユニットと、前記画像処理手段
は、前記読み取り手段の各画素nビットの明出力データ
と各画素mビットの暗出力データを不良画素位置を指定
する各画素1ビットのタグデータを保持するnの整数倍
のビット幅を備えたシェーディングデータメモリと、前
記読み取り手段からのアナログ画像信号のデジタル化を
行うA/D変換手段と、前記読み取り手段の各画素のば
らつきを補正するためA/D変換手段からのデジタルデ
ータを受け前記シェーディングデータと前記タグデータ
の内容に応じて補正するシェーディング補正手段と、読
み取りユニットの制御を行う本体側の読み取りユニット
制御手段とを含み、n≧m+1のビット幅で、暗出力デ
ータとタグデータをビット結合してシェーディングメモ
リに格納する様に構成され、読み取りユニット単体で読
み取り動作を行うに先だって、均一な濃度の対象物を読
み取り、A/D変換手段の出力を補正せずに出力した明
出力データと暗出力データの差分を予め取得してある基
準シェーディングデータの明出力データと暗出力データ
の差分との比R(i)(iは画素位置を示す)と少なく
とも読み取り範囲内の全画素分の比の平均値Raveを
算出し、更にR(i)/Raveを計算して予め決めら
れた範囲から外れた画素についてゴミまたは読み取り手
段の該当画素の不良と判断し該当する画素位置のタグメ
モリにマーキングを行うマーキング手段を有することを
特徴とする画像読み取り装置が提供される。
【0020】本発明のさらに他の観点によれば、本体か
ら取り外し可能で、ユニット単体で動作可能とする2次
電池を含む電源手段と、画像をライン単位で読み取る読
み取り手段と、本体に組み込まれていることを検出する
検知手段と、前記読み取り手段からのアナログ画像信号
に画像処理を施し蓄積メモリに出力する画像処理手段
と、読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリ
と、基準データとなる基準シェーディングデータを記憶
する記憶手段と、ファクシミリ本体との通信を行う本体
i/fとを含む読み取りユニットと、前記画像処理手段
は、読み取り手段の各画素nビットの明出力データと各
画素mビットの暗出力データを不良画素位置を指定する
各画素1ビットのタグデータを保持するnの整数倍のビ
ット幅を備えたシェーディングデータメモリと、前記読
み取り手段からのアナログ画像信号のデジタル化を行う
A/D変換手段と、読み取り手段の各画素のばらつきを
補正するためA/D変換手段からのデジタルデータを受
け前記シェーディングデータと前記タグデータの内容に
応じて補正するシェーディング補正手段と、読み取りユ
ニットの制御を行う本体側の読み取りユニット制御手段
とを含み、n≧m+1のビット幅で、暗出力データとタ
グデータをビット結合してシェーディングメモリに格納
する様に構成され、読み取りユニット単体で読み取り動
作を行うに先だって、光源光に対する反射率が低反射率
の均一な濃度の対象物を読み取り、A/D変換手段の出
力を補正せずに出力したデータと予め取得してある基準
シェーディングデータの暗出力データの差分D(i)
(iは画素位置を示す)を算出し、少なくとも読み取り
範囲内の全画素分の比の平均値Daveを算出し、更に
D(i)/Daveを計算して予め決められた範囲から
外れた画素についてゴミまたは読み取り手段の該当画素
の不良と判断し該当する画素位置のタグメモリにマーキ
ングを行うマーキング手段を有することを特徴とする画
像読み取り装置が提供される。
【0021】本発明によれば、読み取り部のごみや読み
取り手段異常による読み取り画像の不良を防止すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、実施
例に沿って図面を参照しながら説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例による
読み取り部を取り外して単独で動作可能とした、ファク
シミリ装置の外形図である。
【0023】1はファクシミリ本体である。2は音声を
入力するためのマイクである。3は音声の入力と電話通
話のためのハンドセットである。4は呼び出し音やガイ
ダンス音等FAXの状態を音声でユーザに伝えるための
スピーカである。5はハンドスキャナー部と本体を接続
するケーブルで、ハンドスキャナー側の接続部は取り外
し可能になっている。6はファクシミリ本体と独立して
動作可能なハンドスキャナー部である。7はハンドスキ
ャナー部が本体に格納されたときに、原稿を搬送するた
めのローラーである。8は記録紙挿入口である。9は1
0と連動し中央振り分けで原稿の挿入と搬送を行うため
のスライダーである。11は原稿挿入口である。12は
記録紙と原稿の保持用のワイアートレイである。13は
記録紙を片側基準で挿入と搬送するためのスライダーで
ある。14はオペレーションパネルでキーボードと画像
形成装置の状態等を表示するLED、LCDからなって
いる。15は情報を表示するLCD表示部である。16
はオペレーションパネル14を上部に開き、印字部を操
作可能とするためのリリースボタンである。17はTV
等の外部映像機器と接続するためのi/f端子である。
18はメモリーカードを接続するためのメモリーカード
接続端子である。
【0024】図2は本実施例のシステム全体の図面であ
る。同図において201は画像形成装置全体の動作を制
御するCPU、202はデータの授受、命令の授受等を
行うバス、203はCPUを制御するためのプログラム
が格納されているROM、204は発信元情報、ユーザ
登録情報等を記憶するSRAM、205は画像・音声デ
ータの蓄積を行うフラッシュメモリー、206は画像信
号を音声帯域の信号に変復調するためのモデム、207
は電話回線と本装置との接続を制御するための網制御ユ
ニット、208は公衆電話回線、225はコードレス電
話機のベースユニット、209はマイク2,モデム20
6、システムゲートアレイ211、スピーカー4,NC
U207、ハンドセット3、コードレス電話機ベースユ
ニット225間を選択的に接続するためのクロスポイン
ト、226はコードレス子機、210はハンドスキャナ
ーユニットで、図1の6に該当し本体とから取り外し可
能なユニットとなっており、取り外して厚紙、本などの
原稿を読みとることが出来る。本体と独立動作可能なコ
ードレスハンドスキャナーユニット、213は図1の1
4に該当するオペレーションパネル、218は画像を記
録するプリントヘッドである。
【0025】この記録ヘッドはカラーでの記録が可能な
記録ヘッドと、モノクロでの記録が可能な記録ヘッドと
交換可能である。ここでは、プリントヘッドはインクジ
ェットタイプの記録ヘッドで、副走査方向に複数のノズ
ルが並んでヘッド記録面を形成している。又、記録動作
時にはヘッド装着したキャリッジを(ノズルの配列方向
とは直交した)主走査方向に往復運動することで複数の
ノズルによる記録幅分の領域に画像が形成される。その
後、記録紙を記録幅分だけ副走査方向に搬送し、記録動
作を繰り返すことにより記録紙上に画像が形成される。
プリントヘッドの動作解像度は主走査副走査とも360
dpiである。また記録ヘッドは、熱転写タイプのもの
であってもよい。219は画像・音声データの一時格納
とプリントヘッドに供給するための画像を一時的に蓄え
たり、CPU201のワーク領域として使用されるDR
AM、220はプリントカートリッジの有無及び種類を
検出するためのプリントカートリッジセンサー、221
は原稿幅、原稿の有無を検出する原稿検出センサ、22
2は用紙サイズ、用紙の有無を検出する用紙検出セン
サ、223は原稿を搬送するための読み取りモータ、2
24は読み取りモータ223を駆動するためのモータド
ライバ。211はシステムゲートアレイで、クロスポイ
ント209、プリントヘッド218、DRAM219、
各種センサ220、221、222、読み取りモータの
モータドライバ224、オペレーションパネル213に
接続されている。システムゲートアレイ211はヘッド
のノズルの配列に合わせて主走査方向に並んだ画像デー
タを副走査方向に並んだ画像データに変換してプリント
ヘッド218に転送する処理や、オペレーションパネ2
13のキーボードより入力されたキー入力データや各種
センサの出力信号をCPUが判別できるコード信号に変
換する処理や、読み取りモータの駆動タイミング処理を
行ってる。227は記録紙を副走査方向に搬送するため
のLFモータ、228はLFモータ227を駆動するた
めのモータドライバ、229はプリントヘッドを装着し
たキャリッジを駆動するためのCRモータ、230はC
Rモータを駆動するためのモータドライバである。23
1は図1の5に該当しファクシミリ本体とハンドスキャ
ナー210の接続コネクターi/fでCPU201に接
続されるデータや命令を送受するための信号線と、本体
1からハンドスキャナー210に送出する読み取り同期
信号XSH、読み取り開始信号XLST、本体1とハン
ドスキャナー210の状態を示す数本のステータス信
号、本体から供給される電源線から構成されている。
【0026】図3はコードレスハンドスキャナー210
の構成図である。301は本実施例のハンドスキャナー
部全体の動作を制御と、画像の圧縮伸張・変換処理等を
行うCPU、302はデータの授受、命令の授受等を行
うバス、303はCPU301を制御するためのプログ
ラムが格納されているROM、304はCPU301の
ワーク領域として使用されるSRAM、305は管理情
報等や読みとった画像を蓄積格納するフラッシュメモリ
ー、312は画像を読み取るためのラインセンサで、主
走査方向に300dpiの解像度を有し、主走査方向に
1ライン分のデータを読み取ることができる。309は
読取センサ312が画像を読み取るための赤色LED光
源、310は読取センサ312が画像を読み取るための
緑色LED光源、311は読取センサ312が画像を読
み取るための青色LED光源である。308はハンドス
キャナーの移動を検出するためのセンサーである。
【0027】ここで光源にLEDを用いているのは、装
置の小型化が可能であるためであり、LED光源は蛍光
燈等と比べると、光量が安定しており応答特性も早いた
め、光源の高速な切替えが可能であるからである。その
ためシートスルータイプで高速な画像形成装置を提供で
きる。又、LED光源の消費電流は蛍光燈等と比較する
と小さいので、消費電力の小さい家庭向きの画像形成装
置を提供できるからである。
【0028】307はRGB光源309,310,31
1の駆動制御や、角度センサー308からの信号解析と
読み取りセンサー312の駆動制御を行い、入力される
アナログビデオ信号に画像処理を行うハンドスキャナー
ICである。また、ハンドスキャナーIC307はビデ
オi/f313を備え、ハンドスキャナーで読みとった
画像や、内部のステータスを映像化した画像を、TV表
示用のアナログ映像信号に変換して画像入出力i/f3
13に送出したり、TVからのアナログ映像信号を画像
入出力i/f313を介して取り込みデコードしデジタ
ルデータとして出力することが出来る。画像入出力i/
f313のコネクタは一般的なミニジャックの形状で、
TV、ビデオの映像、音声信号の入出力コネクタとして
一般的に用いられるピンジャックタイプのコネクタへの
変換ケーブルによりTV等の映像機器に接続される。メ
モリーカードI/F314はメモリーカードメディアに接
続するためのi/fで、内部の画像データのメモリーカ
ードへの書き込みや、メモリーカード内の画像データの
取り込みを行うことが出来る。315はハンドスキャナ
ー部6が本体と独立して動作する時に電源を供給するた
めの2次電池、316は本体i/f228に含まれる本
体から供給される電源線、317はハンドスキャナー2
10が本体に接続されるときには本体からの電源線から
ハンドスキャナー210への電源供給制御と2次電池へ
の充電制御を行い、ハンドスキャナー210が本体から
はずされたときには2次電池から電源を供給するよう
に、電源の切り替え制御を行う電源制御部である。
【0029】318はオペレータへ動作状況を音声で知
らせるためのブザーである。319はハンドスキャナー
IC307からCPU301への読み取り同期信号XS
H_Iでハンドスキャナーユニット6が単体で動作する
ときにはハンドスキャナーIC307内部で生成し、本
体に接続されているときにはハンドスキャナーIC30
7に入力される本体i/f231内のXSH信号がその
まま出力する。
【0030】図5はハンドスキャナーIC307の画像
処理ブロックの構成図である。501は読み取りセンサ
ー312からのアナログ画像信号を受けてデジタルデー
タに変換するA/D変換部、502はラインセンサー3
12の全画素に対応した各画素あたり1ビットの容量を
持つタグメモリ、515はデジタルデータを画像処理ブ
ロックに入力するための入力i/f、510はシェーデ
ィング補正データの格納とエッジ強調データと誤差拡散
データの格納を行うためのワークメモリーとして使用さ
れCPU301からも読み書き可能なローカルメモリ
ー、503はA/D変換部501の出力または入力i/
f515の出力を選択的に入力し、ローカルメモリ51
0に格納された読み取りセンサー312の暗出力デー
タ、明出力データを基にシェーディング補正を行って8
bit/画素で出力するシェーディング補正部でモノク
ロ処理時には1対の各画素毎の明・暗データを基に処理
を行い、カラー処理時にはR,G,B各色毎の明出力デ
ータと1つの暗出力データを基に入力される読み取り色
に対応して明出力データを切り換えて処理を行う。ま
た、入力i/f515の出力を選択処理の際にはタグデ
ータによる補間処理は禁止され、補正処理は行わない。
【0031】504は画像のエッジ部を検出し強調処理
を行うエッジ強調処理部、505はγ補正用のルックア
ップ変換テーブルデータを格納するγRAM、506は
シェーディング補正部503の出力を受けγRAM50
4のデータに従って入力8bitのデータを変換し、8
bitの出力を行うγ補正部、507は多値レベルでの
リニア変倍を行う解像度変換部、508はモノクロモー
ドのみで使用する誤差拡散処理により各画素8bitの
データを疑似ハーフトーン2値画像に変換する誤差拡散
処理部、509はカラーモードまたはモノクロモードで
は多値データの出力を行うときは解像度変換部507の
出力を受け、モノクロ2値出力を行うときは誤差拡散処
理部508の出力をうけて外部にデータを出力する出力
i/f、511はライン同期信号、画素クロック、LE
D点灯制御信号の生成を行い読み取りセンサを制御する
読み取りセンサーi/f、512は移動検出センサー3
08からのMV_SENS信号を入力し変化点の数によ
って自動的に読み取り開始信号XLST_Sを生成する
移動検出センサーi/f、513はCPU301からの
ライン同期信号XSHと読み取り開始信号XLST、移
動検出センサーi/f511のXLST_S信号を受け
て各ブロックへの同期制御信号を生成する読み取り同期
制御部でXLST_Iはこの内部信号である。514は
バス302経由でCPU301がアクセス可能で入力さ
れたカラーデータを3次元誤差拡散法により印字出力可
能なデータに変換すると共に誤差の算出を行うカラー階
調変換部でRGB各8bitとのデータ入力に対して一
画素あたりCMYK各1または2ビットの印字データを
生成して16ビット単位にパッキングして出力を行う。
【0032】図7はエッジ強調処理部504の詳細図で
ある。701はシェーディング補正部503の出力を一
時格納する8bit幅のレジスタ、702、703,7
04はレジスタ701の出力を処理画素更新に伴ってシ
フトしていくレジスタ群で704の出力は次ラインのエ
ッジ強調処理のためローカルメモリー510に書き込ま
れる。705,706,707はローカルメモリ510
内のエッジ強調処理バッファから読み出された現入力ラ
インから1ライン前のシェーディング処理後の入力デー
タを順次シフトしていくレジスタ群で,708はフィル
ター演算回路の出力データを入力としローカルメモリー
510のバッファに書き戻すデータを出力するレジスタ
である。714,715,716は処理画素の更新に同
期しタグメモリー502からの出力をシフトしていく1
bit幅のレジスタ群、713はレジスタ702−70
4,706−708,710−712、714−716
の出力を受け処理画素の補正出力を演算出力するフィル
ター演算回路で、動作は後述する。
【0033】図6はエッジ強調処理部504の動作を示
す図で、処理画素近傍の画素位置のタグのありなしによ
ってフィルター係数を変更する様子を示している。()
付きの番号が付加された区切りは読み取りセンサー31
2の画素に対応した画素位置を示す。現処理画素は(i
−1,j)でその左右は周辺画素を示し、数字が小さい
方から大きい方への入力順で右から左に入力される。
(i,*)(i−2,*)で表される画素はそれぞれ、
現入力ライン、現処理ラインの前ラインのデータを示
す。図6(a)〜(f)はタグメモリーの組み合わせと
処理の内容について示している。タグ状態による補正は
現処理画素の隣り合った画素、最大3画素のデーター3
ライン分の3×3の画素を基に補正出力を行う。ここで
タグは0で無し、1で有りになっていて*印はタグが1
の画素を示している。0の画素には印は付いていない。
それぞれの場合について入力と出力の組み合わせについ
て説明する。
【0034】(a)ではフィルター範囲内の画素にタグ
はないのでエッジ強調用のフィルター係数が選択され、
フィルター演算回路713のレジスタに設定されたエッ
ジ強調処理ゲイン値EEgain、エッジ強調処理閾値
EEthの値によって、
【0035】(エッジ量)= D(i-1,j) − 1/4[
D(i,j-1)+ D(i,j+1)+ D(i-2,j-1)+ D(i-2,j+1)
] if ( エッジ量 > EEth) then 出力値 = D
(i-1,j) + エッジ量/EEgain else 出力値 = D(i-1,j)
【0036】というようにエッジ量がEEth以下の時
にはエッジ強調処理は行われず、エッジ強調処理が行わ
れる場合もEEgain値によって所望の強さの補正が
得られるようになっている。
【0037】(b)領域内にタグがあり現処理画素にタ
グはないので現画素のシェーディング出力をそのまま出
力する。
【0038】(c)では現処理画素はタグ付き、両側の
画素はタグなしなので、現処理画素の両端の画素の平均
を出力する。
【0039】(d)では現処理画素、前処理画素はタグ
付き、後続画素はタグなしなので、(c)の処理パター
ンから少し変更し不良画素データD(i,j-1)が混入しな
いようなパターンになっている。
【0040】(e)(f)では現処理画素はタグ付き、
後続画素もタグ付きなので、前画素のラインのみに重み
の付いた係数で平均化するが(f)では不良画素データ
D(i,j-1)が混入しないようなパターンになっている。
【0041】このようにエッジ強調処理の回路を応用
し、エッジ強調処理のフィルター係数を変更するのみで
全ての処理が可能なので回路規模の増大なしに補正回路
を構成することが可能である。以下に各読み取りモード
での動作と、タグ生成の判定について説明する。
【0042】(シート読み取り動作)シートコピー動作
が指示されると、本体CPU201はハンドスキャナー
ユニット210に対し、シートコピーの指示を出す。こ
の命令を受けたハンドスキャナーユニット210ではR
OM303内の画像処理プログラムの一部をSRAM3
04にコピーする。これはROM303のデータ読み出
し速度に比し、SRAM304は書き込み読み出し速度
が速いデバイスを使用しているため、画像処理に関する
プログラムをSRAM304にコピーする事によってソ
フトウェアによる処理の高速化をはかるためである。ま
た、コピーするプログラム内容は指示される動作によっ
て異なり、処理内容にあわせたプログラム部分をコピー
することで、様々な動作内容における高速化が可能であ
る。
【0043】ハンドスキャナーユニットが本体に格納さ
れている時のモノクロ原稿読み取りでは、読み取りに先
立って補正データの取得を行う。まず、本体からハンド
スキャナー部へモノクロ補正データ取得命令が出される
と、ハンドスキャナー部では緑色(G)310を初期点
灯時間点灯して図示せぬ白基準板を読みとって、読み取
りセンサー312の出力レベルを監視する。ここで光量
が高く、読み取りセンサー312からの出力が過大であ
る場合には、LEDの点灯時間を所定値短く設定して再
度白基準板を読みとる。これを繰り返して適正なアナロ
グ出力を得られるLEDの点灯時間を決定し、白補正デ
ータの取得を行う。取得した白補正データはハンドスキ
ャナーIC307内部のローカルメモリー510に格納
される。次に、LED309,310,311全てを消
灯し、複数回読み取り動作を行って、その平均値を暗補
正データとしてローカルメモリー510に格納する。
【0044】これらの補正データの取得とLED点灯時
間の調整処理は本体から送出される、同期信号に同期し
て行われる。また実際の読み取り処理も同一の同期信号
に同期して行われる。以降この同期信号をXSH信号と
記述する。また、XSH信号の周期は2.5msであ
る。得られた補正データは、ハンドスキャン時に使用す
るため、ローカルメモリー510から読み出し、フラッ
シュメモリー305にコピーする。更に、このデータを
工場出荷時に取得したフラッシュメモリー305内の基
準データと比較するために下記の式(2)に示すように
各画素毎の明出力と暗出力の差分の比RED(i)を算出
する。この比は、工場出荷時の各画素出力に対して現在
の各画素出力がどの程度ばらついているかを示す。次に
式(3)で算出した比の平均値RED(ave)を算出し、
式(4)でこの平均値からの各画素毎の平均からの偏差
DEF(i)をえる。DEF(i)はRED(i)を正規化した
値で、これを用いることで光源劣化や白基準板の劣化の
要因を除くことが出来る。また、基準板を用いなくても
記録紙等の均一な濃度の対象を読み取り画素不良の判定
することも可能になる。ここで基準データは工場出荷検
査時の特殊なオペレーションで図示せぬ機器本体に取り
付けられた白基準板を読みとった白補正データとLED
消灯状態での読みとった暗補正データからなる。この基
準データの確からしさの判定は工場出荷検査時のこの基
準データによる読み取り動作結果によって保証されてい
る。
【0045】このときの(i)の計算範囲はセンサー全
画素について行わず、読み取り範囲内の画素に限定して
もよい。
【0046】 RED(i)=(W(i)−D(I))/(Wb(i)−Db(i)) 式(2) RED(ave)=(Σ RED(i))/画素数 式(3) DEF(i) =RED(i)/RED(ave) 式(4)
【0047】センサー出力異常の判定はDEF(i)を予
め定めた偏差閾値と比較し、その値よりも偏差が大きい
画素を異常画素と判定する。ここでは異常と判定する値
は0.9以下、1.1以上としている。この判定を全画
素について行い、判定結果に対応させてタグデータを生
成し、タグメモリー502に書き込む。
【0048】補正データ取得が終了すると、CPU20
1は本体の原稿搬送系を駆動して原稿を搬送しながら読
み取り動作を開始し、読み取りセンサーからのアナログ
信号をハンドスキャナーIC307に入力し、A/D変
換部501での量子化、ローカルメモリー510に格納
された補正データと、シェーディング補正部503での
白補正と暗補正処理後、タグデータに従いエッジ強調処
理部504でエッジ強調処理または補間処理を行い、γ
RAM505に格納されたデータに従い、γ補正部50
6で濃度変換を行う。更に、例えば解像度変換部507
で300dpiの解像度からコピー出力用に360dp
iというように、本体設定に応じた解理像度部変換を
し、誤差拡散処理部508で2値化処理を行い、一画素
あたり1ビットになったデータは出力i/fで16ビッ
ト単位にパッキングされ出力し、一旦、SRAM304
にライン単位で格納する。SRAM304に格納された
データは、逐次ライン単位でCPU301がSRAM3
04から読み出し、本体i/f231を介して本体CP
U201側に送出する。
【0049】図4(A)はモノクロモードでの読み取り
のタイミング図である。XLSTは読み取り開始指示信
号で、ファクシミリ本体1からの送出される。ハンドス
キャナーIC307の読み取り同期制御部513ではこ
の信号はこの信号の立ち下がりを検出すると、読み取り
動作の予約を行い、次のXSH信号の立ち下がりに同期
して読み取り動作を開始する。また、XLST_I信号
は同期制御部513の内部予約信号でXSH信号に同期
してクリアされる。蓄積期間は読み取りセンサー312
が露光蓄積をする期間、アナログ信号入力期間は読み取
りセンサー312からハンドスキャナーIC307にア
ナログデータを入力する期間で蓄積期間とアナログ信号
入力期間にふられた数字は対応関係を示す。RMは矢印
のあるところで読み取りモータ223の励磁相が変化し
たことを示す。シートスキャン時の読み取り動作は本体
側が、主導権を持ち、読み取りモータ223の駆動と読
み取り動作の指示をハンドスキャナー210に指示する
ことによって行われている。
【0050】CPU301は画像処理をSRAM304
内のバッファに1ラインのデータが格納されると、逐
次、本体i/f231を介して本体側にデータを送出
し、本体側ではCPU201に入力された画像データは
一旦、DRAM219内の受信バッファに格納された
後、データが所定量蓄積されるとDRAM219からデ
ータを読み出し印字出力用のデータを作成し、プリント
ヘッド218にデータを出力して、印字出力を得る。
【0051】カラーシートコピーの場合はLEDの光量
調整をR、G、B各色について行い、R、G、B3色分
の白補正データを取得し、モノクロ時と同様の各色、各
画素毎に異常判定を行い一色でも偏差が大きい画素に関
しては異常と判定する。タグは色によらない一種のみで
あるので該当する画素の処理は色によらず補正される。
【0052】タグ生成が終了すると読み取り動作を開始
する。読み取り動作は時分割に点灯LED色を切り替え
ながら、1ライン単位での各色の読み取りを行いR,
G,Bの順序でライン順次の形式で入力されるデータに
各色の白補正データに基づいた白補正と各色共通の暗補
正データに基づいた暗補正処理後、タグデータに基づい
てエッジ強調処理部504でエッジ強調処理もしくは補
間処理を行い、R,G,B各色独立にγRAM505に
格納されたデータに従い、γ補正部806で濃度変換を
行う。γ補正後のデータは必要に応じ解像度変換部50
8で解像度変換を行い一画素あたり8ビットのデータは
出力i/fで16ビット単位にパッキングされ出力さ
れ、モノクロ時と同様に一旦、SRAM304にライン
単位で格納し、コピーの場合はカラー階調変換部514
にデータを書き込み階調変換を行った画像を、通信の場
合はそのまま、逐次本体i/f231を介して本体側に
データを送出し、本体側ではハンドスキャナー210か
ら入力された画像データは一旦DRAM219に格納さ
れた後、データが所定量蓄積されるとDRAM219か
らデータを読み出し、印字出力用のデータを作成して、
プリントヘッド218にデータを出力して、印字出力を
得る。ここで、白補正データはカラー時の緑色用とモノ
クロ時の白補正データは共用で使用するようにゲートア
レイ306内の白補正データ格納メモリーの領域を共用
するように構成される。同様に暗補正データもカラー時
とモノクロ時で共用となっている。画像をFAX送信す
る場合には、本体側ではハンドスキャナーユニット6か
らのデータを通信相手に応じて、符号化を行って、モデ
ム206で変調を行いNCU207を介して相手機に送
信する。
【0053】(ハンドスキャナー読み取り)ハンドスキ
ャナー読み取り動作が指示されると、CPU301はフ
ラッシュメモリー305に格納された補正データをロー
カルメモリー510にコピーする。更にROM303内
のハンドスキャナー読み取りに関係した画像処理プログ
ラムの一部をSRAM304の領域にコピーする。ハン
ドスキャナーユニットが本体に格納されていない時のモ
ノクロ原稿読み取りは、白補正データと暗補正データL
EDの点灯時間は直前に行ったシート読み取り時に取得
したデータに基づいて行う。オペレータは必要に応じて
読み取り前にセンサー異常判定のためのテストを行うこ
とが可能になっている。オペレータは白紙等の濃度が一
定の基準紙をハンドスキャナーで読みとれるようにセッ
トし、異常判定テストが指示すると、シート読み取り時
のシェーディングデータの取得と同様の処理で明出力デ
ータを取得する。このデータを基にシートスキャン時の
異常判定と同様の計算を行いセンサーの画素異常の判定
を行う。シートスキャン時の判定とは、明出力データが
白基準板を読みとったものでなく任意の濃度が均一な記
録紙等を読みとったものである点が異なるが、基準デー
タによる正規化を行うので出力レベルの差の影響は除く
ことが出来る。また、暗出力データはシート読み取りで
取得したものを使用する。これはハンドスキャン時の環
境では機体内の条件とは異なり周囲からの迷光の影響を
うける可能性があり、正確な判定が出来なくなる可能性
があるためである。
【0054】図4(B)はモノクロモードでのスキャナ
ー部の移動量と、読み取りトリガ出力のタイミング図で
ある。MV_SNSは角度センサーからの移動検出信号
で、ハンドスキャナーユニット210が移動してスキャ
ナーのガイドローラーの回転に応じて変化する信号であ
る。このセンサーの出力の変化回数によってハンドスキ
ャナー210の移動量を計測し読み取り動作を行うよう
に制御する。
【0055】ここでは、MV_SNS信号の変化点2回
に対し読み取りを一度行う設定について例を示す。XS
H信号は前述したように読み取りの同期信号であるが、
ハンドスキャナー読み取り時にはハンドスキャナーIC
307が内部で生成する周期信号を使用する。XSH信
号の周期は2.5msである。
【0056】カウンタ値は移動検出センサーi/f51
2内のMV_SNS信号の変化点をハード的に計測する
カウンタの値で、カウンタ値はCPU301からの読み
出しと書き込み可能である。ラインセンサ312はXS
H1周期分の時間で1ラインを読み取り、読みとった画
像データを出力する。このため、ラインセンサ312か
らのアナログ信号を受け処理する後段の画像処理部が高
速で有れば読み取り時間は主走査方向解像度に関係なく
副走査方向の読み取り解像度に比例する。オペレータが
手動でハンドスキャナーを副走査方向に移動させ画像を
走査する読み取り時にはXSH期間を短く設定するか、
副走査方向の解像度を落とすことによって許容される移
動速度の幅が広がるので読み取り操作は容易になる。
【0057】読み取り同期制御部513の内部信号XL
ST_Iの生成はハンドスキャナーモードでは移動検出
センサi/f512でカウンター値と所定値(ここでは
2)を比較して、所定値以上MV_SNSの変化点をカ
ウントするとH→Lに変化するシート読み取り時のXL
STと等価の読み取り開始指示信号を読み取り同期制御
部513が受け生成する。また、MV_SENS信号が
400dpiの解像度を持つように構成されている。副
走査方向の解像度は上記カウンター値との比較用の所定
値を変更することによって行われ、高品位モードでは2
つの信号変化点毎に読み取りを動作を行うので副走査方
向の解像度は200dpiで、普通モードではMV_S
ENS信号の4つの変化点毎に読み取り動作を行い10
0dpiの解像度で読みとるようになっている。ハンド
スキャナーIC307ではXSH信号の立ち上がりに同
期してXLST_I信号をサンプリングし、レベルがL
oであれば読み取り動作を開始する。XLST_I信号
はXSH信号に同期してクリアされる。CPU301は
XSH信号を割り込み信号入力としており、この割り込
み処理においてハンドスキャナーIC307のステータ
スを監視し、読み取り動作の開始があった場合には、カ
ウンター値の減算処理を行う。図4(B)において、カ
ウンター値の更新に*印があるところが、CPU301
による減算処理が行われたところである。
【0058】ハンドスキャナーユニット210の移動が
適正な動作をしているときには読み取りを行っていると
オペレータに分かるようがブザー318から読み取り速
度に応じた、周波数の音を出す。また、ハンドスキャナ
ーユニット210の図示せぬLEDを点滅させる。所定
値以上のカウンター値の増加が見られるときにはハンド
スキャナー210の移動速度が速すぎると判断し、ブザ
ー318から警告音をだす。
【0059】蓄積期間は読み取りセンサー312が露光
をしている期間で各XSH期間で蓄積動作は行われてい
るが、有効なデータ以外は記載されていない。アナログ
入力はセンサーの読み取りデータがハンドスキャナーI
C307に出力されるタイミングを示している。また、
蓄積期間とアナログ信号入力期間にふられた数字は対応
関係を示す。
【0060】ハンドスキャナーユニット210が所定移
動量を移動したことを検出し、XLST_I信号がLo
になると、ハンドスキャナーIC307では次のSH期
間から読み取り動作を開始し、読み取りセンサー312
からのアナログ信号をA/D変換部501での量子化、
ローカルメモリー510に格納された補正データに従い
シェーディング補正部503での白補正と暗補正後、文
字モードが選択されたときにはタグデータにもとずいて
エッジ強調処理部504でのエッジ強調処理もしくは補
正処理、γ補正部506で濃度変換を行い、解像度変換
部507で解像度設定に応じて高精細モードでは主走査
200dpi、普通モードでは100dpiに主走査解
像度変換を行い誤差拡散処理部508で誤差拡散法によ
り2値化処理を行ってライン単位でSRAM304に出
力する。
【0061】写真モードが選択された時にはエッジ強調
処理部504でエッジ強調処理は行わずタグデータにも
とずいた補間処理のみを行い、γ補正部506で濃度変
換を行い、1画素あたり8bitの多値データの形式で
SRAM304に出力、格納する。この際の解像度は、
副走査方向は高精細モード時200dpi、普通モード
時100dpi、主走査方向は読み取りセンサー312
と印字解像度の解像度の低い値である300dpiで出
力i/f509から出力しSRAM304に格納する。
これは、主走査方向は必要な最大解像度で記憶すること
により読みとった画像を印字出力する場合の品位向上を
図るためである。ファクシミリ送信する場合は縮小して
2値化することになるが、多値レベルでの縮小操作を行
うこと、元々のセンサー解像度と同じ解像度で保持して
いるため直接ファクシミリ解像度に変換したときと同等
の操作になるため読み取り時にファクシミリ解像度に変
換して2値化した場合に比して画像の劣化はない。ま
た、読み取りセンサーは1ラインを定速2.5msで読み
とるので主走査方向の蓄積解像度を変更しても読み取り
速度に影響はない。写真モードに対して、文字モードで
主・副走査方向の解像度を連動させて変更しているの
は、文字モードでは可読性を重視するため印字出力時に
2値レベルでの単純な画素重複による解像度変換を行っ
ても支障がないこと、主走査方向の解像度を高く取り2
値レベルで画像データを保持するとファクシミリ送信時
にデータの欠落が発生すること、データー量圧縮の3つ
の理由からである。
【0062】SRAM304に書き込まれたデータは逐
次CPU301によりモードに応じて文字モードではJ
BIG圧縮法により、写真モードではモノクロJPEG
法により圧縮処理を行い、フラッシュメモリー305に
書き込まれる。移動の検出と読み取り動作はハンドスキ
ャナー210のオペレーションパネルからの終了指示が
あるか、所定長以上の読み取りが行われたとき、所定時
間以上移動が検出されないとき、または、メモリー残量
が無くなるまで継続され、読みとった画像はページ単位
でフラッシュメモリー305に保持される。
【0063】ハンドスキャナー210が本体に接続さ
れ、オペレーターから読みとった画像を印字出力する指
示された場合は、CPU301はフラッシュメモリ30
5内のデータを読み出し所定のCPU301による伸張
処理を、写真モードデータを印字出力する場合はハンド
スキャナーIC307と連携して入力i/f515から
多値データを入力し、読み取り時に使った処理系を再度
通すことにより濃度変換、主走査副走査の解像度変換処
理と誤差拡散法による2値化処理行った後、本体i/f
228を介してCPU101に画像データを逐次送出
し、CPU101では受信したデータを一旦、DRAM
219に格納する。文字モードデータの印字出力の場合
はフラッシュメモリ305内のデータを読み出し所定の
CPU301による伸張処理を行い、本体i/f228
を介してCPU101に画像データを逐次送出し、CP
U101では受信したデータを一旦、DRAM219に
格納する。以降はシートコピー時の処理と同様の処理に
よりハンドスキャナーユニット210からのデータの入
力と印字動作を繰り返す。但し、文字モード時にはDR
AM219の画像データにプリンター解像度への解像度
変換の処理が追加される。送信指示の場合は、文字モー
ドではDRAM219までのデータの流れは同一であ
る。写真モード時はCPU301はフラッシュメモリ3
05内のデータを読み出し所定のCPU301による伸
張処理、ハンドスキャナーIC307と連携して濃度変
換、主走査副走査の解像度変換処理と誤差拡散法による
2値化処理行った後、本体i/f228を介してCPU
101に画像データを逐次送出し、CPU101では受
信したデータを一旦、DRAM219に格納する。DR
AM219に格納されたデータを通信相手に応じて、符
号化を行って、モデム206で変調を行いNCU207
を介して相手機に送信する。入力i/f515を介して
データが入力されるこの処理の際にはタグデータによる
補間処理は禁止される。
【0064】カラー時には、センサーの異常判定はモノ
クロ時と同様の各色、各画素毎に異常判定を行い一色で
も偏差が大きい画素に関しては異常と判定する。タグは
色によらない一種のみであるので該当する画素の処理は
色によらず補正される。
【0065】読み取り動作はXLST発行一回につき、
点灯LEDをXSH周期ごとに切り替えて、RGB各色
について行うだけで、モノクロ読み取り時の処理と大き
な差異はない。
【0066】読み取りセンサー312からのアナログ信
号はA/D変換部501でA/D変換してデジタルデー
タとし、シェーディング補正部503でのRGB各色独
立の白補正と暗補正もしくは補正処理後、エッジ強調は
行わないでタグデータに従い補間処理のみを行い、RG
B各色独立に輝度特性の補正を行いライン単位で1画素
あたり8bitの多値データの形式でSRAM304に
出力、格納する。SRAM304に書き込まれたデータ
は逐次CPU301により所定の色空間変換と圧縮処理
を行い、フラッシュメモリ305に蓄積される。カラー
読み取り時もモノクロ写真モード時と同様に読みとった
データを多値レベルで保持するので主走査方向の解像度
を主走査方向は読み取りセンサー312と印字解像度の
解像度の低い値である300dpiとすれば印字出力時
の品位向上が期待される。カラー読み取り時の主走査解
像度は200dpiになっている。これはモノクロデー
タに対してカラーデータはJPRG圧縮を行っても1.
5−2倍程度となってしまうためでフラッシュメモリー
305の容量による制約である。蓄積メモリーの容量が
十分有ればモノクロ写真モードに同じく主走査300d
piで読み取り蓄積を行った方が画質は向上する。
【0067】ハンドスキャナー210が本体に接続さ
れ、オペレーターから読みとった画像を印字出力する指
示された場合は、CPU301はフラッシュメモリ30
5内のデータを読み出しCPU301による伸張処理、
ハンドスキャナーIC307と連携して入力i/f51
5にカラー多値データを入力することで読み取り時に使
った処理系を再度通すことにより、エッジ強調処理、γ
補正処理、解像度変換処理を行った後、再度、SRAM
304にライン単位で格納し、カラー階調変換部514
にデータを書き込み階調変換を行った画像を、逐次本体
i/f231を介して本体側にデータを送出し、本体i
/f228を介してCPU101に画像データを逐次送
出し、CPU101では受信したデータを一旦、DRA
M219に格納する。以降はシートコピー時の処理と同
様の処理によりハンドスキャナーユニット210からの
データの入力と印字動作を繰り返す。
【0068】送信指示の場合は、フラッシュメモリ30
5内のデータを読み出しCPU301による伸張処理
後、所定の色空間の変換処理を行った後、本体i/f2
28を介してCPU101に画像データを逐次送出し、
CPU101では受信したデータを一旦、DRAM21
9に格納する。DRAM219に格納されたデータは通
信相手に応じて、符号化を行って、モデム206で変調
を行いNCU207を介して相手機に送信する。
【0069】(第2の実施例)第1の実施例ではセンサ
ー異常判定のために明出力と暗出力の差分を判定データ
として使用したが式(5)に示すように暗出力の差はと
らず明出力のみでの比較を行っても、ゴミによるセンサ
ー異常の判定は可能である。
【0070】 RED(i)=W(i)/Wb(i) 式(5)
【0071】(第3の実施例)第1の実施例ではハンド
スキャン時のセンサー異常判定のために明出力の取得の
みを行ったが、LED点灯状態で全黒原稿の読み取りを
行い暗出力の突起を検出することでより精度の高いゴミ
の判定を行うことが出来る。全黒原稿をLED点灯状態
で読みとった時のデータをD(i)とすると式(2)また
は(6)に示す計算によりゴミによるLED光の反射を
検出することが可能になる。
【0072】 RED(i) = D(i) − DK(i) 式(6)
【0073】(第4の実施例)第1の実施例のシート読
み時の画素の異常判定では基準データとの差分の比をと
ることで行ったが、基準データの明出力値と取得データ
の明出力値の差分を取り予め定めた値以上の差が生じた
画素を以上画素と判定するようにすれば判定処理の簡略
化が可能である。
【0074】(第5の実施例)第1の実施例ではエッジ
強調処理部504の現入力ラインのシフトレジスタ70
4の入力をレジスタ703の出力としたが、図9に示す
ように、フィルター演算回路で一次元補間処理を行いこ
の出力をレジスタ904に入力にして、レジスタ904
の出力から不良画素の影響を取り去ることで、図8に示
すようにタグメモリー内容の組み合わせによる演算係数
の組み合わせを簡略化することが可能である。
【0075】図10はフィルター演算回路913の現入
力ラインのデータに対する補正動作を示す図で、処理画
素近傍の画素位置のタグのありなしによって出力を変更
する様子を示している。()付きの番号が付加された区
切りは読み取りセンサー312の画素に対応した画素位
置を示す。現処理画素は(j)でその左右は周辺画素を
示し、数字が小さい方から大きい方への入力順で右から
左に入力される。(a)〜(f)はタグメモリーの組み
合わせと処理の内容について示している。タグ状態によ
る補正は現処理画素の隣り合った画素、最大3画素のデ
ーターを基に補正出力を行う。ここでタグは0で無し、
1で有りになっていて*印はタグが1の画素を示してい
る。0の画素には印は付いていない。図9との対比でo
ut(j−1)は904に、shd(j)は903に、
shd(j+1)は902に、out(j)はフィルタ
ー演算回路913の出力対応している。
【0076】それぞれの場合について入力と出力の組み
合わせについて説明する。(a)(b)では現処理画素
にタグはないので正常画素と判定し、現画素のシェーデ
ィング出力をそのまま出力する。
【0077】(c)(d)では現処理画素はタグ付き、
後続画素はタグなしなので、現処理画素の両端の画素の
平均を出力する。
【0078】レジスタ707の入力が補正回路711の
出力となっているので、現処理画素に先行する参照画素
の値は単純なシェーディング結果の値とはなっていな
い。また、現画素+1(j+1)の画素処理時の参照デ
ータもshd(j)ではなくout(j)となる。
【0079】(e)(f)では現処理画素はタグ付き、
後続画素もタグ付きなので、前画素の出力をそのまま出
力する。
【0080】図8にタグメモリー組み合わせに対する係
数値の組み合わせを示すが、係数パターンは6から4に
簡略化することが出来る。
【0081】(第6の実施例)第6の実施例では、図5
に示すハンドスキャナーIC307においてタグメモリ
ー502を削除したものである。
【0082】図12は、図5のシェーディング補正部5
03の詳細図である。701はA/D変換部501の出
力を一時格納する8bit幅のレジスタ、702はロー
カルメモリ510から読み出された明基準データを一時
格納する8bit幅のレジスタ、703はローカルメモ
リ510から読み出された暗基準データを一時格納する
7bit幅のレジスタ、704はレジスタ701,70
2,703の出力を受け、シェーディング補正を行うシ
ェーディング補正演算回路で以下の式(1)で示される
演算を行う。
【0083】 出力={(レジスタ701)−(レジスタ703)}/{(レジスタ702) −(レジスタ703)}×255 式(1)
【0084】ここで()付きの数字は対応する数字で示
されるレジスタの出力を示す。705,706は処理画
素の更新に合わせシェーディング補正演算回路704の
出力をシフトしていくレジスタ、707は補正回路71
1の出力を格納するレジスタ、708,709,710
は処理画素の更新に同期しローカルメモリ510からダ
ークデータと合わせて8bitのデータとして読み出さ
れるデーターの最上位bitのタグデータをシフトして
いく1bit幅のレジスタ群、711はレジスタ70
5,706,707,708,709,710の出力を
受け処理画素の補正出力を演算出力する補正回路で、動
作は後述する。
【0085】図11はシェーディング補正部503の動
作を示す図で、処理画素近傍の画素位置のタグのありな
しによって出力を変更する様子を示している。()付き
の番号が付加された区切りは読み取りセンサー312の
画素に対応した画素位置を示す。現処理画素は(j)で
その左右は周辺画素を示し、数字が小さい方から大きい
方への入力順で右から左に入力される。(a)−(f)
はタグメモリーの組み合わせと処理の内容について示し
ている。タグ状態による補正は現処理画素の隣り合った
画素、最大3画素のデーターを基に補正出力を行う。こ
こでタグは0で無し、1で有りになっていて*印はタグ
が1の画素を示している。0の画素には印は付いていな
い。図11との対比でout(j−1)は707に、s
hd(j)は706に、shd(j+1)は705に、
out(j)は補正回路711の出力に対応している。
【0086】それぞれの場合について入力と出力の組み
合わせについて説明する。
【0087】(a)(b)では現処理画素にタグはない
ので正常画素と判定し、現画素のシェーディング出力を
そのまま出力する。
【0088】(c)(d)では現処理画素はタグ付き、
後続画素はタグなしなので、現処理画素の両端の画素の
平均を出力する。
【0089】レジスタ707の入力が補正回路711の
出力となっているので、現処理画素に先行する参照画素
の値は単純なシェーディング結果の値とはなっていな
い。また、現画素+1(j+1)の画素処理時の参照デ
ータもshd(j)ではなくout(j)となる。
【0090】(e)(f)では現処理画素はタグ付き、
後続画素もタグ付きなので、前画素の出力をそのまま出
力する。
【0091】以下に多読み取りモードでの動作と、タグ
生成の判定について説明する。
【0092】(シート読み取り動作)シートコピー動作
が指示されると、本体CPU201はハンドスキャナー
ユニット210に対し、シートコピーの指示を出す。こ
の命令を受けたハンドスキャナーユニット210ではR
OM303内の画像処理プログラムの一部をSRAM3
04にコピーする。これはROM303のデータ読み出
し速度に比し、SRAM304は書き込み読み出し速度
が速いデバイスを使用しているため、画像処理に関する
プログラムをSRAM304にコピーする事によってソ
フトウェアによる処理の高速化をはかるためである。ま
た、コピーするプログラム内容は指示される動作によっ
て異なり、処理内容にあわせたプログラム部分をコピー
することで、様々な動作内容における高速化が可能であ
る。
【0093】ハンドスキャナーユニットが本体に格納さ
れている時のモノクロ原稿読み取りでは、読み取りに先
立って補正データの取得を行う。まず、本体からハンド
スキャナー部ヘモノクロ補正データ取得命令が出される
と、ハンドスキャナー部では緑色(G)310を初期点
灯時間点灯して図示せぬ白基準板を読みとって、読み取
りセンサー312の出力レベルを監視する。ここで光量
が高く、読み取りセンサー312からの出力が過大であ
る場合には、LEDの点灯時間を所定値短く設定して再
度白基準板を読みとる。これを繰り返して適正なアナロ
グ出力を得られるLEDの点灯時間を決定し、白補正デ
ータの取得を行う。取得した白補正データはハンドスキ
ャナーIC307内部のローカルメモリー510に格納
される。次に、LED309,310,311全てを消
灯し、複数回読み取り動作を行って、その平均値を暗補
正データとしてローカルメモリー510に格納する。こ
れらの補正データの取得とLED点灯時間の調整処理は
本体から送出される、同期信号に同期して行われる。ま
た実際の読み取り処理も同一の同期信号に同期して行わ
れる。以降この同期信号をXSH信号と記述する。ま
た、XSH信号の周期は2.5msである。得られた補
正データは、ハンドスキャン時に使用するため、ローカ
ルメモリー510から読み出し、フラッシュメモリー3
05にコピーする。更に、このデータを工場出荷時に取
得したフラッシュメモリー305内の基準データと比較
するために上記の式(2)に示すように各画素毎の明出
力と暗出力の差分の比RED(i)を算出する。この比
は、工場出荷時の各画素出力に対して現在の各画素出力
がどの程度ばらついているかを示す。次に上記の式
(3)で算出した比の平均値RED(ave)を算出
し、上記の式(4)でこの平均値からの各画素毎の平均
からの偏差DEF(i)をえる。DEF(i)はRED
(i)を正規化した値で、これを用いることで光源劣化
や白基準板の劣化の要因を除くことが出来る。また、基
準板を用いなくても記録紙等の均一な濃度の対象を読み
取り画素不良の判定することも可能になる。ここで基準
データは工場出荷検査時の特殊なオペレーションで図示
せぬ機器本体に取り付けられた白基準板を読みとった白
補正データとLED消灯状態での読みとった暗補正デー
タからなる。この基準データの確からしさの判定は工場
出荷検査時のこの基準データによる読み取り動作結果に
よって保証されている。
【0094】このときの(i)の計算範囲はセンサー全
画素について行わず、読み取り範囲内の画素に限定して
もよい。
【0095】センサー出力異常の判定はDEF(i)を
予め定めた偏差閾値と比較し、その値よりも偏差が大き
い画素を異常画素と判定する。ここでは異常と判定する
値は0.9以下、1.1以上としている。この判定を全
画素について行い、判定結果に対応させてタグデータを
生成し、暗出力データの最上位bitとして8bitの
データにパッキングし直し明出力データと共にローカル
メモリー510のシェーディングデータ領域に書き込
む。
【0096】補正データ取得が終了すると、CPU20
1は本体の原稿搬送系を駆動して原稿を搬送しながら読
み取り動作を開始し、読み取り310センサーからのア
ナログ信号をハンドスキャナーIC307に入力し、A
/D変換部501での量子化、ローカルメモリー510
に格納された補正データと、タグデータに従いシェーデ
ィング補正部503での白補正と暗補正もしくは補正処
理後、エッジ強調処理部504でエッジ強調処理を行
い、γRAM505に格納されたデータに従い、γ補正
部506で濃度変換を行う。更に、例えば解像度変換部
507で300dpiの解像度からコピー出力用に36
0dpiというように、本体設定に応じた解現像度部変
換をし、誤差拡散処理部508で2値化処理を行い、一
画素あたり1ビットになったデータは出力i/fで16
ビット単位にパッキングされ出力し、一旦、SRAM3
04にライン単位で格納する。SRAM304に格納さ
れたデータは、逐次ライン単位でCPU301がSRA
M304から読み出し、本体i/f231を介して本体
CPU201側に送出する。
【0097】図4(A)に示すように、XLSTは読み
取り開始指示信号で、ファクシミリ本体1から送出され
る。ハンドスキャナーIC307の読み取り同期制御部
513ではこの信号はこの信号の立ち下がりを検出する
と、読み取り動作の予約を行い、次のXSH信号の立ち
下がりに同期して読み取り動作を開始する。また、XL
ST_I信号は同期制御部513の内部予約信号でXS
H信号に同期してクリアされる。蓄積期間は読み取りセ
ンサー312が露光蓄積をする期間、アナログ信号入力
期間は読み取りセンサー312からハンドスキャナーI
C307にアナログデータを入力する期間で蓄積期間と
アナログ信号入力期間にふられた数字は対応関係を示
す。RMは矢印のあるところで読み取りモータ223の
励磁相が変化したことを示す。シートスキャン時の読み
取り動作は本体側が、主導権を持ち、読み取りモータ2
23の駆動と読み取り動作の指示をハンドスキャナー2
10に指示することによって行われている。
【0098】CPU301は画像処理をSRAM304
内のバッファに1ラインのデータが格納されると、逐
次、本体i/f231を介して本体側にデータを送出
し、本体側ではCPU201に入力された画像データは
一旦、DRAM219内の受信バッファに格納された
後、データが所定量蓄積されるとDRAM219からデ
ータを読み出し印字出力用のデータを作成し、プリント
ヘッド218にデータを出力して、印字出力を得る。
【0099】カラーシートコピーの場合はLEDの光量
調整をR、G、B各色について行い、R,G,B3色分
の白補正データと共通の暗補正データを取得し、モノク
ロ時と同様の各色、各画素毎に異常判定を行い一色でも
偏差が大きい画素に関しては異常と判定する。暗補正デ
ータと同様にタグは色によらない一種のみであるので該
当する画素の処理は色によらず補正される。
【0100】タグ生成が終了すると読み取り動作を開始
する。読み取り動作は時分割に点灯LED色を切り替え
ながら、1ライン単位での各色の読み取りを行いR,
G,Bの順序でライン順次の形式で入力されるデータに
各色の白補正データとタグデータに基づいた白補正と各
色共通の暗補正データに基づいた暗補正もしくは補正処
理後、エッジ強調処理部504でエッジ強調処理を行
い、R、G、B各色独立にγRAM505に格納された
データに従い、γ補正部806で濃度変換を行う。γ補
正後のデータは必要に応じ解像度変換部508で解像度
変換を行い一画素あたり8ビツトのデータは出力i/f
で16ビット単位にパッキングされ出力され、モノクロ
時と同様に一旦、SRAM304にライン単位で格納
し、コピーの場合はカラー階調変換部514にデータを
書き込み階調変換を行った画像を、通信の場合はそのま
ま、逐次本体i/f231を介して本体側にデータを送
出し、本体側ではハンドスキャナー210から入力され
た画像データは一旦DRAM219に格納された後、デ
ータが所定量蓄積されるとDRAM219からデータを
読み出し、印字出力用のデータを作成して、プリントヘ
ッド218にデータを出力して、印字出力を得る。ここ
で、白補正データはカラー時の緑色用とモノクロ時の白
補正データは共用で使用するようにゲートアレイ306
内の白補正データ格納メモリーの領域を共用するように
構成される。同様に暗補正データもカラー時とモノクロ
時で共用となっている。画像をFAX送信する場合に
は、本体側ではハンドスキャナーユニット6からのデー
タを通信相手に応じて、符号化を行って、モデム206
で変調を行いNCU207を介して相手機に送信する。
【0101】(ハンドスキャナー読み取り)ハンドスキ
ャナー読み取り動作が指示されると、CPU301はR
OM303内のハンドスキャナー読み取りに関係した画
像処理プログラムの一部をSRAM304の領域にコピ
ーする。ハンドスキャナーユニットが本体に格納されて
いない時のモノクロ原稿読み取りは、白補正データと暗
補正データLEDの点灯時間は直前に行ったシート読み
取り時に取得したデータに基づいて行う。オペレータは
必要に応じて読み取り前にセンサー異常判定のためのテ
ストを行うことが可能になっている。オペレータは白紙
等の濃度が一定の基準紙をハンドスキャナーで読みとれ
るようにセットし、異常判定テストが指示すると、シー
ト読み取り時のシェーディングデータの取得と同様の処
理で明出力データを取得する。このデータを基にシート
スキャン時の異常判定と同様の計算を行いセンサーの画
素異常の判定を行う。シートスキャン時の判定とは明出
力データが白基準板を読みとったものでなく任意の濃度
が均一な記録紙等を読みとったものである点が異なる
が、基準データによる正規化を行うので出力レベルの差
の影響は除くことが出来る。また、明補正、暗補正デー
タはシート読み取りで取得したものを使用する。これは
ハンドスキャン時の環境では機体内の条件とは異なり周
囲からの迷光の影響をうける可能性があり正確な暗補正
データの取得や白基準板の読み取りが出来ないためであ
る。画素異常の判定が終了するとCPU301はフラッ
シュメモリー305に格納された補正データに異常画素
判定結果のタグデータを加えてローカルメモリー510
にコピーする。異常判定のためのテストを行わず読み取
りを開始する場合は、以前シート読み時に取得した明補
正、暗補正、タグデータを使用して読み取り動作を行
う。
【0102】図4(B)はモノクロモードでのスキャナ
ー部の移動量と、読み取りトリガ出力のタイミング図で
あり、MV_SNSは角度センサーからの移動検出信号
で、ハンドスキャナーユニット210が移動してスキャ
ナーのガイドローラーの回転に応じて変化する信号であ
る。このセンサーの出力の変化回数によってハンドスキ
ャナー210の移動量を計測し読み取り動作を行うよう
に制御する。
【0103】ここでは、MV_SNS信号の変化点2回
に対し読み取りを一度行う設定について例を示す。XS
H信号は前述したように読み取りの同期信号であるが、
ハンドスキャナー読み取り時にはハンドスキャナーIC
307が内部で生成する周期信号を使用する。XSH信
号の周期は2.5msである。
【0104】カウンタ値は移動検出センサーi/f51
2内のMV_SNS信号の変化点をハード的に計測する
カウンタの値で、カウンタ値はCPU301からの読み
出しと書き込み可能である。ラインセンサ312はXS
H1周期分の時間で1ラインを読み取り、読みとった画
像データを出力する。このため、ラインセンサ312か
らのアナログ信号を受け処理する後段の画像処理部が高
速で有れば読み取り時間は主走査方向解像度に関係なく
副走査方向の読み取り解像度に比例する。オペレータが
手動でハンドスキャナーを副走査方向に移動させ画像を
走査する読み取り時にはXSH期間を短く設定するか、
副走査方向の解像度を落とすことによって許容される移
動速度の幅が広がるので読み取り操作は容易になる。
【0105】読み取り同期制御部513の内部信号XL
ST_Iの生成はハンドスキャナーモードでは移動検出
センサi/f512でカウンター値と所定値(ここでは
2)を比較して、所定値以上MV_SNSの変化点をカ
ウントするとH→Lに変化するシート読み取り時のXL
STと等価の読み取り開始指示信号を読み取り同期制御
部513が受け生成する。また、MV_SENS信号が
400dpiの解像度を持つように構成されている。副
走査方向の解像度は上記カウンター値との比較用の所定
値を変更することによって行われ、高品位モードでは2
つの信号変化点毎に読み取りを動作を行うので副走査方
向の解像度は200dpiで、普通モードではMV_S
ENS信号の4つの変化点毎に読み取り動作を行い10
0dpiの解像度で読みとるようになっている。ハンド
スキャナーIC307ではXSH信号の立ち上がりに同
期してXLST_I信号をサンプリングし、レベルがL
oであれば読み取り動作を開始する。XLST_I信号
はXSH信号に同期してクリアされる。CPU301は
XSH信号を割り込み信号入力としており、この割り込
み処理においてハンドスキャナーIC307のステータ
スを監視し、読み取り動作の開始があった場合には、カ
ウンター値の減算処理を行う。図4(B)において、カ
ウンター値の更新に*印があるところが、CPU301
による減算処理が行われたところである。
【0106】ハンドスキャナーユニット210の移動が
適正な動作をしているときには読み取りを行っていると
オペレータに分かるようにブザー318から読み取り速
度に応じた、周波数の音を出す。また、ハンドスキャナ
ーユニット210の図示せぬLEDを点滅させる。所定
値以上のカウンター値の増加が見られるときにはハンド
スキャナー210の移動速度が速すぎると判断し、ブザ
ー318から警告音をだす。
【0107】蓄積期間は読み取りセンサー312が露光
をしている期間で各XSH期間で蓄積動作は行われてい
るが、有効なデータ以外は記載されていない。アナログ
入力はセンサーの読み取りデータがハンドスキャナーI
C307に出力されるタイミングを示している。また、
蓄積期間とアナログ信号入力期間にふられた数字は対応
関係を示す。
【0108】ハンドスキャナーユニット210が所定移
動量を移動したことを検出し、XLST_I信号がLo
になると、ハンドスキャナーIC307では次のSH期
間から読み取り動作を開始し、読み取りセンサー312
からのアナログ信号をA/D変換部501での量子化、
ローカルメモリー510に格納された補正データとタグ
データに従いシェーディング補正部503での白補正と
暗補正もしくは補正処理後、文字モードが選択されたと
きにはエッジ強調処理部504でのエッジ強調処理、γ
補正部506で濃度変換を行い、解像度変換部507で
解像度設定に応じて高精細モードでは主走査200dp
i、普通モードでは100dpiに主走査解像度変換を
行い誤差拡散処理部508で誤差拡散法により2値化処
理を行ってライン単位でSRAM304に出力する。
【0109】写真モードが選択された時にはエッジ強調
処理部504でエッジ強調処理は行わず、γ補正部50
6で濃度変換を行い、1画素あたり8bitの多値デー
タの形式でSRAM304に出力、格納する。この際の
解像度は副走査方向は高精細モード時200dpi、普
通モード時100dpi、主走査方向は読み取りセンサ
ー312と印字解像度の解傑度の低い値である300d
piで出力i/f509から出力しSRAM304に格
納する。これは、主走査方向は必要な最大解像度で記憶
することにより読みとった画像を印字出力する場合の品
位向上を図るためである。ファクシミリ送信する場合は
縮小して2値化することになるが、多値レベルでの縮小
操作を行うこと、元々のセンサー解像度と同じ解像度で
保持しているため直接ファクシミリ解像度に変換したと
きと同等の操作になるため読み取り時にファクシミリ解
像度に変換して2値化した場合に比して画像の劣化はな
い。また、読み取りセンサーは1ラインを定速2.5m
sで読みとるので主走査方向の蓄積解像度を変更しても
読み取り速度に影響はない。写真モードに対して、文字
モードで主・副走査方向の解像度を連動させて変更して
いるのは、文字モードでは可読性を重視するため印字出
力時に2値レベルでの単純な画素重複による解像度変換
を行っても支障がないこと、主走査方向の解像度を高く
取り2値レベルで画像データを保持するとファクシミリ
送信時にデータの欠落が発生すること、データー量圧縮
の3つの理由からである。
【0110】SRAM304に書き込まれたデータは逐
次CPU301によりモードに応じて文字モードではJ
BIG圧縮法により、写真モードではモノクロJPEG
法により圧縮処理を行い、フラッシュメモリー305に
書き込まれる。移動の検出と読み取り動作はハンドスキ
ャナー210のオペレーションパネルからの終了指示が
あるか、所定長以上の読み取りが行われたとき、所定時
間以上移動が検出されないとき、またはメモリー残量が
無くなるまで継続され、読みとった画像はページ単位で
フラッシュメモリー305に保持される。
【0111】ハンドスキャナー210が本体に接続さ
れ、オペレーターから読みとった画像を印字出力する指
示された場合は、CPU301はフラッシュメモリ30
5内のデータを読み出し所定のCPU301による伸張
処理を、写真モードデータを印字出力する場合はハンド
スキャナーIC307と連携して入力i/f515から
多値データを入力し、読み取り時に使った処理系を再度
通すことにより濃度変換、主走査副走査の解像度変換処
理と誤差拡散法による2値化処理行った後、本体i/f
228を介してCPU101に画像データを逐次送出
し、CPU101では受信したデータを一旦、DRAM
219に格納する。文字モードデータの印字出力の場合
はフラッシュメモリ305内のデータを読み出し所定の
CPU301による伸張処理を行い、本体i/f228
を介してCPU101に画像データを逐次送出し、CP
U101では受信したデータを一旦、DRAM219に
格納する。以降はシートコピー時の処理と同様の処理に
よりハンドスキャナーユニット210からのデータの入
力と印字動作を繰り返す。但し、文字モード時にはDR
AM219の画像データにプリンター解像度への解像度
変換の処理が追加される。
【0112】送信指示の場合は、文字モードではDRA
M219までのデータの流れは同一である。写真モード
時はCPU301はフラッシュメモリ305内のデータ
を読み出し所定のCPU301による伸張処理、ハンド
スキャナーIC307と連携して濃度変換、主走査副走
査の解像度変換処理と誤差拡散法による2値化処理行っ
た後、本体i/f228を介してCPU101に画像デ
ータを逐次送出し、CPU101では受信したデータを
一旦、DRAM219に格納する。DRAM219に格
納されたデータを通信相手に応じて、符号化を行って、
モデム206で変調を行いNCU207を介して相手機
に送信する。
【0113】カラー時には、センサーの異常判定はモノ
クロ時と同様の各色、各画素毎に異常判定を行い一色で
も偏差が大きい画素に関しては異常と判定する。暗補正
データと同様タグデータは色によらない一種のみである
ので該当する画素の処理は色によらず補正される。読み
取り動作はXLST発行一回につき、点灯LEDをXS
H周期ごとに切り替えて、RGB各色について行うだけ
で、モノクロ読み取り時の処理と大きな差異はない。
【0114】読み取りセンサー312からのアナログ信
号はA/D変換部501でA/D変換してデジタルデー
タとし、タグデータに従いシェーディング補正部503
でのRGB各色独立の白補正と暗補正もしくは補正処理
後、エッジ強調は行わないでRGB各色独立に輝度特性
の補正を行いライン単位で1画素あたり8bitの多値
データの形式でSRAM304に出力、格納する。SR
AM304に書き込まれたデータは逐次CPU301に
より所定の色空間変換と圧縮処理を行い、フラッシュメ
モリ305に蓄積される。カラー読み取り時もモノクロ
写真モード時と同様に読みとったデータを多値レベルで
保持するので主走査方向の解像度を主走査方向は読み取
りセンサー312と印字解像度の解像度の低い値である
300dpiとすれば印字出力時の品位向上が期待され
る。カラー読み取り時の主走査解像度は200dpiに
なっている。これはモノクロデータに対してカラーデー
タはJPRG圧縮を行っても1.5−2倍程度となって
しまうためでフラッシュメモリー305の容量による制
約である。蓄積メモリーの容量が十分有ればモノクロ写
真モードに同じく主走査300dpiで読み取り蓄積を
行った方が画質は向上する。
【0115】ハンドスキャナー210が本体に接続さ
れ、オペレーターから読みとった画像を印字出力する指
示された場合は、CPU301はフラッシュメモリ30
5内のデータを読み出しCPU301による伸張処理、
ハンドスキャナーIC307と連携して入力i/fにカ
ラー多値データを入力することで読み取り時に使った処
理系を再度通すことにより、エッジ強調処理、γ補正処
理、解像度変換処理を行った後、再度、SRAM304
にライン単位で格納し、カラー階調変換部514にデー
タを書き込み階調変換を行った画像を、逐次本体i/f
231を介して本体側にデータを送出し、本体i/f2
28を介してCPU101に画像データを逐次送出し、
CPU101では受信したデータを一旦、DRAM21
9に格納する。以降はシートコピー時の処理と同様の処
理によりハンドスキャナーユニット210からのデータ
の入力と印字動作を繰り返す。
【0116】送信指示の場合は、フラッシュメモリ30
5内のデータを読み出しCPU301による伸張処理
後、所定の色空間の変換処理を行った後、本体i/f2
28を介してCPU101に画像データを逐次送出し、
CPU101では受信したデータを一旦、DRAM21
9に格納する。DRAM219に格納されたデータは通
信相手に応じて、符号化を行って、モデム206で変調
を行いNCU207を介して相手機に送信する。
【0117】以上のように、上記の実施例によれば、読
みとり動作を行うに先だって、均一な濃度の対象物を読
みとり、A/D変換手段の出力を補正せずに出力した明
出力データと暗出力データの差分を予め取得してある基
準シェーディングデータの明出力データと暗出力データ
の差分との比R(i)と少なくとも読みとり範囲内の全
画素分の比の平均値Raveを、更にR(i)/Rav
eを計算し予め決められた範囲から外れた画素について
ゴミまたは読みとりセンサーの該当画素の不良と判断し
該当する画素位置のタグメモリにマーキングを行う。実
際の読みとり時にタグメモリのマーカーに応じてシェー
ディング補正結果とエッジ強調バッファメモリのデータ
を参照して該当画素の2次元方向に近接した周辺画素を
含む画素データを元に算出したデータを出力することで
白基準データを取得する白基準板の汚れのみならずセン
サー画素の不良やゴミの影響を除去することが可能にな
る。
【0118】タグメモリのマーカーにより行う補正の範
囲をエッジ強調部の2次元のフィルターサイズと同サイ
ズの範囲で該当画素の2次元方向に近接した周辺画素を
含む画素データを基に算出したデータを出力することで
孤立不良画素の補正時の画質向上を図ることが可能にな
る。
【0119】2次元のフィルターの範囲のタグメモリに
マーキングがされているときは該当画素にタグが無くて
もエッジ強調処理は行わず、タグ状況に応じてフィルタ
ーの係数を変更してエッジ強調処理の処理回路を利用し
た現処理画素からの距離に応じた重み付けを行った平均
化処理を行うことで該当画素の出力の補正と不良画素周
辺の領域でのエッジ強調処理による画質の劣化を抑制す
ることができる。
【0120】2次元のフィルターの範囲のタグメモリに
マーキングがされているときはタグ状況に応じてフィル
ターの係数を変更してエッジ強調処理の処理回路を利用
した現処理画素からの距離に応じた重み付けを行った平
均化処理を行う際に現処理画素の重みを0とすること不
良画素の出力データが後段の処理系に影響を与えること
を防止できる。
【0121】読み取りユニット単体で読み取り動作を行
うに先だって、均一な濃度の対象物を読み取りによる補
正を光反射率の対象物と低反射率の対象物の2種類につ
いて行うことで光源光に対する反射率が低反射率のゴミ
と高反射率のゴミの両方の検出率の向上と補正が可能に
なる。
【0122】現処理画素の一次元方向に近接した周辺画
素を含む画素データを基に算出したデータで補正する際
に、参照する周辺画素のデータを現画素以前の処理画素
については一次元補正後のデータを参照することによっ
て他の不良画素の現処理画素への影響を抑制することが
可能になる。また、異常画素が連続する場合でも簡易な
回路構成で、異常画素の影響を排除することが可能にな
る。
【0123】機器情報の表示手段を備え異常画素の検出
をオペレータに通知することでユーザーがゴミを除去可
能な表面上のゴミの影響を抑制することが可能になる。
【0124】読み取り動作を行うに先だって、基準デー
タを生成した基準板を読み取り、A/D変換手段の出力
を補正せずに出力した明出力データと暗出力データの差
分を予め取得してある基準シェーディングデータの明出
力データと暗出力データの差分との比R(i)と少なく
とも読み取り範囲内の全画素分の比の平均値Rave
を、更にR(i)/Raveを計算し予め決められた範
囲から外れた画素についてゴミまたは読み取りセンサー
の該当画素の不良と判断し該当する画素位置のタグメモ
リにマーキングを行う。実際の読み取り時にタグメモリ
のマーカーに応じてシェーディング補正結果とエッジ強
調バッファメモリのデータを参照して該当画素の2次元
方向に近接した周辺画素を含む画素データを基に算出し
たデータを出力することで高い精度でゴミや画素の不良
を検出し、補正を行うことが可能になる。
【0125】読み取り動作を行うに先だって、基準デー
タを生成した基準板を読み取り、A/D変換手段の出力
を補正せずに出力した明出力データと基準データの差分
を計算し、所定以上の差が有る画素をゴミまたは読み取
りセンサーの該当画素の不良と判断し該当する画素位置
のタグメモリにマーキングを行う実際の読み取り時にタ
グメモリのマーカーに応じてシェーディング補正結果と
エッジ強調バッファメモリのデータを参照して該当画素
の2次元方向に近接した周辺画素を含む画素データを基
に算出したデータを出力することで簡易な操作でのゴミ
や画素不良の検出と補正が可能になる。
【0126】読み取りユニット単体で読み取り動作を行
うに先だって、均一な濃度の対象物を読み取り、A/D
変換手段の出力を補正せずに出力した明出力データと暗
出力データの差分を予め取得してある基準シェーディン
グデータの明出力データと暗出力データの差分との比R
(i)と少なくとも読み取り範囲内の全画素分の比の平
均値Raveを、更にR(i)/Raveを計算し予め
決められた範囲から外れた画素についてゴミまたは読み
取りセンサーの該当画素の不良と判断し該当する画素位
置のタグメモリにマーキングを行う。実際の読み取り時
にタグメモリのマーカーに応じてシェーディング補正結
果とエッジ強調バッファメモリのデータを参照して該当
画素の2次元方向に近接した周辺画素を含む画素データ
を基に算出したデータを出力することで、高い精度でゴ
ミや画素の不良を検出し、補正を行うことが可能にな
る。
【0127】読み取りユニット単体で読み取り動作を行
うに先だって、光源光に対する反射率が低反射率の均一
な濃度の対象物を読み取り、A/D変換手段の出力を補
正せずに出力したデータと予め取得してある基準シェー
ディングデータの暗出力データの差分D(i)を算出
し、の少なくとも読み取り範囲内の全画素分の比の平均
値Daveを、更にD(i)/Daveを計算し予め決
められた範囲から外れた画素についてゴミまたは読み取
りセンサーの該当画素の不良と判断し該当する画素位置
のタグメモリにマーキングを行う。実際の読み取り時に
タグメモリのマーカーに応じてシェーディング補正結果
とエッジ強調バッファメモリのデータを参照して該当画
素の2次元方向に近接した周辺画素を含む画素データを
基に算出したデータを出力することにより高反射率のゴ
ミに対する検出感度の向上と補正が可能になる。
【0128】なお、上記実施例は、何れも本発明を実施
するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過
ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解
釈されてはならないものである。すなわち、本発明はそ
の技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することな
く、様々な形で実施することができる。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、読
み取り部のごみや読み取り手段の異常による読み取り画
像の不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるファクシミリの外
形図である。
【図2】本実施例のシステムブロック図である。
【図3】本実施例のハンドスキャナーのシステムブロッ
ク図である。
【図4】読み取り動作のタイミングチャートである。
【図5】画像処理部の構成図である。
【図6】補正処理の説明図である。
【図7】エッジ強調処理部の構成図である。
【図8】第5の実施例の補正処理の説明図である。
【図9】第5の実施例のエッジ強調処理部の構成図であ
る。
【図10】第5の実施例の一次元補正処理の説明図であ
る。
【図11】補正処理を示す図である。
【図12】シェーディング補正部の構成図である。
【符号の説明】
1はファクシミリ本体 6はハンドスキャナーユニット 14は操作部 15は表示部 202はCPU 205はバス 206はDRAM 209はROM 210はハンドスキャナーユニット 301はCPU 302はバス 303はROM 304はSRAM 305はフラッシュメモリー 307はハンドスキャナーIC 315は2次電池 501はA/D変換部 502はタグメモリー 503はシェーディング補正部 504はエッジ強調処理部 505はγRAM 506はγ補正部 507は解像度変換部 508は誤差拡散処理部 509は出力i/f 510はローカルメモリー 511は読み取りセンサーi/f 512は移動検出センサーi/f 513は読み取り同期制御部 701−712はレジスタ 714−716はレジスタ 713はフィルター演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 5/20 H04N 1/40 101Z H04N 1/19 1/04 103E 1/401 1/40 101A 1/409 101D Fターム(参考) 5B047 AA01 AB04 BA01 BA03 BB02 DA04 DC01 DC06 5B057 AA11 BA12 CA01 CA02 CA08 CA12 CA16 CB01 CB02 CB08 CB12 CB16 CE03 CE06 CH11 5C072 AA01 BA08 BA17 CA05 EA07 PA04 QA11 RA16 UA02 UA11 5C077 LL02 MM03 MM05 MP01 MP08 PP03 PP06 PP43 PP44 PP45 PP57 PQ22 PQ25 SS01

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像をライン単位で読み取る読み取り手
    段と、 前記読み取り手段の明出力データと暗出力データを保持
    するシェーディングデータメモリと、 前記シェーディングデータメモリと対となって働く、不
    良画素位置を指定するタグメモリと、 前記読み取り手段からのアナログ画像信号のデジタル化
    を行うA/D変換手段と、 前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正するためA
    /D変換手段からのデジタルデータを受け前記シェーデ
    ィングデータと前記タグメモリの内容に応じて補正する
    シェーディング補正手段と、 入力画像の2次元のフィルターによりエッジ部を抽出し
    エッジ強調処理を行うエッジ強調処理部と、 エッジ強調処理のため、複数ライン分のデータを保持す
    るエッジ強調バッファメモリと、 読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリと、 基準データとなる基準シェーディングデータを記憶する
    記憶手段と、 読み取り動作を行うに先だって、均一な濃度の対象物を
    読み取り、A/D変換手段の出力を補正せずに出力した
    明出力データと暗出力データの差分を予め取得してある
    基準シェーディングデータの明出力データと暗出力デー
    タの差分との比R(i)(iは画素位置を示す)と少な
    くとも読み取り範囲内の全画素分の比の平均値Rave
    を求め、更にR(i)/Raveを計算して予め決めら
    れた範囲から外れた画素についてゴミまたは読み取り手
    段の該当画素の不良と判断し該当する画素位置のタグメ
    モリにマーキングを行うマーキング手段とを有すること
    を特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 さらに、実際の読み取り時にタグメモリ
    のマーカーに応じてシェーディング補正結果とエッジ強
    調バッファメモリのデータを参照して該当画素の2次元
    方向に近接した周辺画素を含む画素データを基に算出し
    たデータを出力する出力手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 タグメモリのマーカーにより行う補正の
    範囲をエッジ強調部の2次元のフィルターサイズと同サ
    イズの範囲で該当画素の2次元方向に近接した周辺画素
    を含む画素データを基に算出したデータを出力すること
    を特徴とする請求項2記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 2次元のフィルターの範囲のタグメモリ
    にマーキングがされているときは該当画素にタグが無く
    てもエッジ強調処理は行わず、タグ状況に応じてフィル
    ターの係数を変更してエッジ強調処理の処理回路を利用
    した現処理画素からの距離に応じた重み付けを行った平
    均化処理を行うことを特徴とする請求項3記載の画像読
    み取り装置。
  5. 【請求項5】 2次元のフィルターの範囲のタグメモリ
    にマーキングがされているときはタグ状況に応じてフィ
    ルターの係数を変更してエッジ強調処理の処理回路を利
    用した現処理画素からの距離に応じた重み付けを行った
    平均化処理を行う際に現処理画素の重みを0とすること
    を特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 読み取りユニット単体で読み取り動作を
    行うに先だって、均一な濃度の対象物を読み取りによる
    補正を高反射率の対象物と低反射率の対象物の2種類に
    ついて行うことを特徴とする請求項2記載の画像読み取
    り装置。
  7. 【請求項7】 現処理画素の一次元方向に近接した周辺
    画素を含む画素データを基に算出したデータで補正する
    際に、参照する周辺画素のデータを現画素以前の処理画
    素については一次元補正後のデータを参照することを特
    徴とする請求項2記載の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 機器情報の表示手段を備え異常画素の検
    出をオペレータに通知することを特徴とする請求項2記
    載の画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 画像をライン単位で読み取る読み取り手
    段と、 前記読み取り手段の明出力データと暗出力データを保持
    するシェーディングデータメモリと、 前記シェーディングデータメモリと対となって働く、不
    良画素位置を指定するタグメモリと、 前記読み取り手段からのアナログ画像信号のデジタル化
    を行うA/D変換手段と、 前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正するためA
    /D変換手段からのデジタルデータを受け前記シェーデ
    ィングデータと前記タグメモリの内容に応じて補正する
    シェーディング補正手段と、 入力画像の2次元のフィルターによりエッジ部を抽出し
    エッジ強調処理を行うエッジ強調処理部と、 エッジ強調処理のため、複数ライン分のデータを保持す
    るエッジ強調バッファメモリと、 読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリと、 基準データとなる基準シェーディングデータを記憶する
    記憶手段と、 読み取り動作を行うに先だって、基準データを生成した
    基準板を読み取り、A/D変換手段の出力を補正せずに
    出力した明出力データと暗出力データの差分を予め取得
    してある基準シェーディングデータの明出力データと暗
    出力データの差分との比R(i)(iは画素位置を示
    す)と少なくとも読み取り範囲内の全画素分の比の平均
    値Raveを求め、更にR(i)/Raveを計算して
    予め決められた範囲から外れた画素についてゴミまたは
    読み取り手段の該当画素の不良と判断し該当する画素位
    置のタグメモリにマーキングを行うマーキング手段とを
    有することを特徴とする画像読み取り装置。
  10. 【請求項10】 実際の読み取り時にタグメモリのマー
    カーに応じてシェーディング補正結果とエッジ強調バッ
    ファメモリのデータを参照して該当画素の2次元方向に
    近接した周辺画素を含む画素データを基に算出したデー
    タを出力することを特徴とする請求項9記載の画像読み
    取り装置。
  11. 【請求項11】 画像をライン単位で読み取る読み取り
    手段と、 前記読み取り手段の明出力データと暗出力データを保持
    するシェーディングデータメモリと、 前記シェーディングデータメモリと対となって働く、不
    良画素位置を指定するタグメモリと、 前記読み取り手段からのアナログ画像信号のデジタル化
    を行うA/D変換手段と、 前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正するためA
    /D変換手段からのデジタルデータを受け前記シェーデ
    ィングデータと前記タグメモリの内容に応じて補正する
    シェーディング補正手段と、 読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリと、 基準データとなる基準シェーディングデータを記憶する
    記憶手段と、 読み取り動作を行うに先だって、基準データを生成した
    基準板を読み取り、A/D変換手段の出力を補正せずに
    出力した明出力データと基準データの差分を計算し、所
    定以上の差が有る画素をゴミまたは読み取り手段の該当
    画素の不良と判断し該当する画素位置のタグメモリにマ
    ーキングを行う実際の読み取り時にタグメモリのマーカ
    ーに応じてシェーディング補正結果とエッジ強調バッフ
    ァメモリのデータを参照して該当画素の2次元方向に近
    接した周辺画素を含む画素データを基に算出したデータ
    を出力する出力手段を有することを特徴とする画像読み
    取り装置。
  12. 【請求項12】 本体から取り外し可能で、ユニット単
    体で動作可能とする2次電池を含む電源手段と、画像を
    ライン単位で読み取る読み取り手段と、本体に組み込ま
    れていることを検出する検知手段と、前記読み取り手段
    からのアナログ画像信号に画像処理を施し蓄積メモリに
    出力する画像処理手段と、読み取った画像データを蓄積
    ・記憶する蓄積メモリと、基準データとなる基準シェー
    ディングデータを記憶する記憶手段と、ファクシミリ本
    体との通信を行う本体i/fとを含む読み取りユニット
    と、 前記画像処理手段は、前記読み取り手段の明出力データ
    と暗出力データを保持するシェーディングデータメモリ
    と、前記シェーディングデータメモリと対となって働
    く、不良画素位置を指定するタグメモリと、前記読み取
    り手段からのアナログ画像信号のデジタル化を行うA/
    D変換手段と、前記読み取り手段の各画素のばらつきを
    補正するためA/D変換手段からのデジタルデータを受
    け前記シェーディングデータと前記タグメモリの内容に
    応じて補正するシェーディング補正手段と、入力画像の
    2次元のフィルターによりエッジ部を抽出しエッジ強調
    処理を行うエッジ強調処理部と、エッジ強調処理のた
    め、複数ライン分のデータを保持するエッジ強調バッフ
    ァメモリと、読み取りユニットの制御を行う本体側の読
    み取りユニット制御手段とを含み、 読み取りユニット単体で読み取り動作を行うに先だっ
    て、均一な濃度の対象物を読み取り、A/D変換手段の
    出力を補正せずに出力した明出力データと暗出力データ
    の差分を予め取得してある基準シェーディングデータの
    明出力データと暗出力データの差分との比R(i)(i
    は画素位置を示す)と少なくとも読み取り範囲内の全画
    素分の比の平均値Raveを求め、更にR(i)/Ra
    veを計算して予め決められた範囲から外れた画素につ
    いてゴミまたは読み取り手段の該当画素の不良と判断し
    該当する画素位置のタグメモリにマーキングを行うマー
    キング手段を有することを特徴とする画像読み取り装
    置。
  13. 【請求項13】 実際の読み取り時にタグメモリのマー
    カーに応じてシェーディング補正結果とエッジ強調バッ
    ファメモリのデータを参照して該当画素の2次元方向に
    近接した周辺画素を含む画素データを基に算出したデー
    タを出力することを特徴とする請求項12記載の画像読
    み取り装置。
  14. 【請求項14】 本体から取り外し可能で、ユニット単
    体で動作可能とする2次電池を含む電源手段と、画像を
    ライン単位で読み取る読み取り手段と、本体に組み込ま
    れていることを検出する検知手段と、前記読み取り手段
    からのアナログ画像信号に画像処理を施し蓄積メモリに
    出力する画像処理手段と、読み取った画像データを蓄積
    ・記憶する蓄積メモリと、基準データとなる基準シェー
    ディングデータを記憶する記憶手段と、ファクシミリ本
    体との通信を行う本体i/fとを含む読み取りユニット
    と、 前記画像処理手段は、前記読み取り手段の明出力データ
    と暗出力データを保持するシェーディングデータメモリ
    と、シェーディングデータメモリと対となって働く、不
    良画素位置を指定するタグメモリと、前記読み取り手段
    からのアナログ画像信号のデジタル化を行うA/D変換
    手段と、前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正す
    るためA/D変換手段からのデジタルデータを受け前記
    シェーディングデータと前記タグメモリの内容に応じて
    補正するシェーディング補正手段と、入力画像の2次元
    のフィルターによりエッジ部を抽出しエッジ強調処理を
    行うエッジ強調処理部と、エッジ強調処理のため、複数
    ライン分のデータを保持するエッジ強調バッファメモリ
    と、読み取りユニットの制御を行う本体側の読み取りユ
    ニット制御手段とを含み、 読み取りユニット単体で読み取り動作を行うに先だっ
    て、光源光に対する反射率が低反射率の均一な濃度の対
    象物を読み取り、A/D変換手段の出力を補正せずに出
    力したデータと予め取得してある基準シェーディングデ
    ータの暗出力データの差分D(i)(iは画素位置を示
    す)を算出し、少なくとも読み取り範囲内の全画素分の
    比の平均値Daveを算出し、更にD(i)/Dave
    を計算して予め決められた範囲から外れた画素について
    ゴミまたは読み取り手段の該当画素の不良と判断し該当
    する画素位置のタグメモリにマーキングを行うマーキン
    グ手段を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  15. 【請求項15】 実際の読み取り時にタグメモリのマー
    カーに応じてシェーディング補正結果とエッジ強調バッ
    ファメモリのデータを参照して該当画素の2次元方向に
    近接した周辺画素を含む画素データを基に算出したデー
    タを出力することを特徴とする請求項14記載の画像読
    み取り装置。
  16. 【請求項16】 画像をライン単位で読み取る読み取り
    手段と、 前記読み取り手段の各画素nビットの明出力データと各
    画素mビットの暗出力データを不良画素位置を指定する
    各画素1ビットのタグデータを保持するnの整数倍のビ
    ット幅を備えたシェーディングデータメモリと、 前記読み取り手段からのアナログ画像信号のデジタル化
    を行うA/D変換手段と、 前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正するためA
    /D変換手段からのデジタルデータを受け前記シェーデ
    ィングデータと前記タグデータの内容に応じて補正する
    シェーディング補正手段と、 読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリと、 基準データとなる基準シェーディングデータを記憶する
    記憶手段と、 n≧m+1のビット幅で、暗出力データとタグデータを
    ビット結合してシェーディングメモリに格納する様に構
    成され、読み取り動作を行うに先だって、均一な濃度の
    対象物を読み取り、A/D変換手段の出力を補正せずに
    出力した明出力データと暗出力データの差分を予め取得
    してある基準シェーディングデータの明出力データと暗
    出力データの差分との比R(i)(iは画素位置を示
    す)と少なくとも読み取り範囲内の全画素分の比の平均
    値Raveを算出し、更にR(i)/Raveを計算し
    て予め決められた範囲から外れた画素についてゴミまた
    は読み取り手段の該当画素の不良と判断し該当する画素
    位置のタグメモリにマーキングを行うマーキング手段を
    有することを特徴とする画像読み取り装置。
  17. 【請求項17】 実際の読み取り時にタグメモリのマー
    カーに応じて予め入力画像データと読みとった明出力デ
    ータ、暗出力データにより算出されるシェーディング補
    正結果を出力するか周辺画素のシェーディング結果を現
    処理画素の一次元方向に近接した周辺画素を含む画素デ
    ータを基に算出したデータを出力するかを切り換えて出
    力することを特徴とする請求項16記載の画像読み取り
    装置。
  18. 【請求項18】 タグデータの現処理画素にマーキング
    がされているときは現処理画素のシェーディング結果を
    出力せず周辺画素を含む一次元方向の複数画素の現処理
    画素からの距離に応じた重み付けを行った平均化処理を
    行ったデータを出力することを特徴とする請求項17記
    載の画像読み取り装置。
  19. 【請求項19】 タグデータの現処理画素にマーキング
    がされているときは現処理画素のシェーディング結果を
    出力せず周辺画素を含む一次元方向の複数画素の現処理
    画素からの距離に応じた重み付けを行った平均化処理を
    行う際に現処理画素の重み付けを0とすることを特徴と
    する請求項18記載の画像読み取り装置。
  20. 【請求項20】 読み取りユニット単体で読み取り動作
    を行うに先だって、均一な濃度の対象物を読み取りによ
    る補正を高反射率の対象物と低反射率の対象物の2種類
    について行うことを特徴とする請求項17記載の画像読
    み取り装置。
  21. 【請求項21】 現処理画素の一次元方向に近接した周
    辺画素を含む画素データを基に算出したデータで補正す
    る際に、参照する周辺画素のデータを現画素以前の処理
    画素については一次元補正後のデータを参照することを
    特徴とする請求項17記載の画像読み取り装置。
  22. 【請求項22】 機器情報の表示手段を備え異常画素の
    検出をオペレータに通知することを特徴とする請求項1
    7記載の画像読み取り装置。
  23. 【請求項23】 画像をライン単位で読み取る読み取り
    手段と、 前記読み取り手段の各画素nビットの明出力データと各
    画素mビットの暗出力データを不良画素位置を指定する
    各画素1ビットのタグデータを保持するnの整数倍のビ
    ット幅を備えたシェーディングデータメモリと、 前記読み取り手段からのアナログ画像信号のデジタル化
    を行うA/D変換手段と、 前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正するためA
    /D変換手段からのデジタルデータを受け前記シェーデ
    ィングデータと前記タグデータの内容に応じて補正する
    シェーディング補正手段と、 読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリと、 基準データとなる基準シェーディングデータを記憶する
    記憶手段と、 n≧m+1のビット幅で、暗出力データとタグデータを
    ビット結合してシェーディングメモリに格納する様に構
    成され、読み取り動作を行うに先だって、基準データを
    生成した基準板を読み取り、A/D変換手段の出力を補
    正せずに出力した明出力データと暗出力データの差分を
    予め取得してある基準シェーディングデータの明出力デ
    ータと暗出力データの差分との比R(i)(iは画素位
    置を示す)と少なくとも読み取り範囲内の全画素分の比
    の平均値Raveを算出し、更にR(i)/Raveを
    計算して予め決められた範囲から外れた画素についてゴ
    ミまたは読み取り手段の該当画素の不良と判断し該当す
    る画素位置のタグメモリにマーキングを行うマーキング
    手段とを有することを特徴とする画像読み取り装置。
  24. 【請求項24】 実際の読み取り時にタグメモリのマー
    カーに応じて予め入力画像データと読みとった明出力デ
    ータ、暗出力データにより算出されるシェーディング補
    正結果を出力するか周辺画素のシェーディング結果を現
    処理画素の一次元方向に近接した周辺画素を含む画素デ
    ータを基に算出したデータを出力するかを切り換えて出
    力することを特徴とする請求項23記載の画像読み取り
    装置。
  25. 【請求項25】 画像をライン単位で読み取る読み取り
    手段と、 前記読み取り手段の各画素nビットの明出力データと各
    画素mビットの暗出力データを不良画素位置を指定する
    各画素1ビットのタグデータを保持するnの整数倍のビ
    ット幅を備えたシェーディングデータメモリと、 前記読み取り手段からのアナログ画像信号のデジタル化
    を行うA/D変換手段と、 前記読み取り手段の各画素のばらつきを補正するためA
    /D変換手段からのデジタルデータを受け前記シェーデ
    ィングデータと前記タグデータの内容に応じて補正する
    シェーディング補正手段と、 読み取った画像データを蓄積・記憶する蓄積メモリと、 基準データとなる基準シェーディングデータを記憶する
    記憶手段と、 n≧m+1のビット幅で、暗出力データとタグデータを
    ビット結合してシェーディングメモリに格納する様に構
    成され、読み取り動作を行うに先だって、基準データを
    生成した基準板を読み取り、A/D変換手段の出力を補
    正せずに出力した明出力データと基準データの差分を計
    算し、所定以上の差が有る画素をゴミまたは読み取り手
    段の該当画素の不良と判断し該当する画素位置のタグメ
    モリにマーキングを行うマーキング手段を有することを
    特徴とする画像読み取り装置。
  26. 【請求項26】 実際の読み取り時にタグメモリのマー
    カーに応じて予め入力画像データと読みとった明出力デ
    ータ、暗出力データにより算出されるシェーディング補
    正結果を出力するか周辺画素のシェーディング結果を現
    処理画素の一次元方向に近接した周辺画素を含む画素デ
    ータを基に算出したデータを出力するかを切り換えて出
    力することを特徴とする請求項25記載の画像読み取り
    装置。
  27. 【請求項27】 本体から取り外し可能で、ユニット単
    体で動作可能とする2次電池を含む電源手段と、画像を
    ライン単位で読み取る読み取り手段と、本体に組み込ま
    れていることを検出する検知手段と、前記読み取り手段
    からのアナログ画像信号に画像処理を施し蓄積メモリに
    出力する画像処理手段と、読み取った画像データを蓄積
    ・記憶する蓄積メモリと、基準データとなる基準シェー
    ディングデータを記憶する記憶手段と、ファクシミリ本
    体との通信を行う本体i/fとを含む読み取りユニット
    と、 前記画像処理手段は、前記読み取り手段の各画素nビッ
    トの明出力データと各画素mビットの暗出力データを不
    良画素位置を指定する各画素1ビットのタグデータを保
    持するnの整数倍のビット幅を備えたシェーディングデ
    ータメモリと、前記読み取り手段からのアナログ画像信
    号のデジタル化を行うA/D変換手段と、前記読み取り
    手段の各画素のばらつきを補正するためA/D変換手段
    からのデジタルデータを受け前記シェーディングデータ
    と前記タグデータの内容に応じて補正するシェーディン
    グ補正手段と、読み取りユニットの制御を行う本体側の
    読み取りユニット制御手段とを含み、 n≧m+1のビット幅で、暗出力データとタグデータを
    ビット結合してシェーディングメモリに格納する様に構
    成され、読み取りユニット単体で読み取り動作を行うに
    先だって、均一な濃度の対象物を読み取り、A/D変換
    手段の出力を補正せずに出力した明出力データと暗出力
    データの差分を予め取得してある基準シェーディングデ
    ータの明出力データと暗出力データの差分との比R
    (i)(iは画素位置を示す)と少なくとも読み取り範
    囲内の全画素分の比の平均値Raveを算出し、更にR
    (i)/Raveを計算して予め決められた範囲から外
    れた画素についてゴミまたは読み取り手段の該当画素の
    不良と判断し該当する画素位置のタグメモリにマーキン
    グを行うマーキング手段を有することを特徴とする画像
    読み取り装置。
  28. 【請求項28】 実際の読み取り時にタグメモリのマー
    カーに応じて予め入力画像データと読みとった明出力デ
    ータ、暗出力データにより算出されるシェーディング補
    正結果を出力するか周辺画素のシェーディング結果を現
    処理画素の一次元方向に近接した周辺画素を含む画素デ
    しタを基に算出したデータを出力するかを切り換えて出
    力することを特徴とする請求項27記載の画像読み取り
    装置。
  29. 【請求項29】 本体から取り外し可能で、ユニット単
    体で動作可能とする2次電池を含む電源手段と、画像を
    ライン単位で読み取る読み取り手段と、本体に組み込ま
    れていることを検出する検知手段と、前記読み取り手段
    からのアナログ画像信号に画像処理を施し蓄積メモリに
    出力する画像処理手段と、読み取った画像データを蓄積
    ・記憶する蓄積メモリと、基準データとなる基準シェー
    ディングデータを記憶する記憶手段と、ファクシミリ本
    体との通信を行う本体i/fとを含む読み取りユニット
    と、 前記画像処理手段は、読み取り手段の各画素nビットの
    明出力データと各画素mビットの暗出力データを不良画
    素位置を指定する各画素1ビットのタグデータを保持す
    るnの整数倍のビット幅を備えたシェーディングデータ
    メモリと、前記読み取り手段からのアナログ画像信号の
    デジタル化を行うA/D変換手段と、読み取り手段の各
    画素のばらつきを補正するためA/D変換手段からのデ
    ジタルデータを受け前記シェーディングデータと前記タ
    グデータの内容に応じて補正するシェーディング補正手
    段と、読み取りユニットの制御を行う本体側の読み取り
    ユニット制御手段とを含み、 n≧m+1のビット幅で、暗出力データとタグデータを
    ビット結合してシェーディングメモリに格納する様に構
    成され、読み取りユニット単体で読み取り動作を行うに
    先だって、光源光に対する反射率が低反射率の均一な濃
    度の対象物を読み取り、A/D変換手段の出力を補正せ
    ずに出力したデータと予め取得してある基準シェーディ
    ングデータの暗出力データの差分D(i)(iは画素位
    置を示す)を算出し、少なくとも読み取り範囲内の全画
    素分の比の平均値Daveを算出し、更にD(i)/D
    aveを計算して予め決められた範囲から外れた画素に
    ついてゴミまたは読み取り手段の該当画素の不良と判断
    し該当する画素位置のタグメモリにマーキングを行うマ
    ーキング手段を有することを特徴とする画像読み取り装
    置。
  30. 【請求項30】 実際の読み取り時にタグメモリのマー
    カーに応じて予め入力画像データと読みとった明出力デ
    ータ、暗出力データにより算出されるシェーディング補
    正結果を出力するか周辺画素のシェーディング結果を現
    処理画素の一次元方向に近接した周辺画素を含む画素デ
    ータを基に算出したデータを出力するかを切り換えて出
    力することを特徴とする請求項29記載の画像読み取り
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007049673A (ja) * 2005-07-13 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置、画像形成装置、画像検査装置及び画像形成システム
US7989748B2 (en) 2005-07-13 2011-08-02 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus, image forming apparatus, image inspecting apparatus and image forming system

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