JP3622677B2 - 通信端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファクシミリ装置などの通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来ファクシミリ装置では、送信画像の解像度が高いと情報量が増し、通信料金も高くなるので、送信解像度を選択して、原稿を読み取っている。また、近年、ファクシミリ装置にコピー機能が付き、高画質の読み取りが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上記ファクシミリ装置では、操作選択により、多数の解像度を数値手選択するのは面倒であるし、分かりづらいという問題がある。また、標準、高解像度、超高解像度、写真について、それぞれ一義的に対応させている。
【0004】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、ユーザの使用状況に応じて解像度を設定し得る通信端末装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の通信端末装置は、原稿画像読み取り部と、通信制御部と、解像度として少なくとも標準、高画質、超高画質を選択する読み取り解像度選択操作部と、各々の解像度操作選択レベルに読み取り解像度を設定登録する制御部とを備え、読み取り解像度の設定登録は、標準、高画質、超高画質の順に行うものであり、制御部は、標準の解像度の設定では、解像度の高い方から2つを除き表示して選択設定させることとし、高画質の解像度の設定では、最高解像度と前記標準設定した解像度以下を除き表示して選択設定させることとし、超高画質の解像度の設定では、前記高画質設定した解像度以下を除き表示して選択設定させることとすることを特徴とする。
【0006】
この通信端末装置では、解像度選択操作部で、例えば標準、高画質、超高画質、写真の1つを解像度として選択する。また、制御部により、各々の解像度操作選択レベル、例えば標準、高画質、超高画質、写真の各操作選択レベル毎に、読み取り解像度を設定登録する。ユーザは、各解像度操作選択レベルに対応した読み取り解像度を自由に設定することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明が実施される複写機能付きファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。この複写機能付きファクシミリ装置21は、MPU(制御部)1、ROM2、RAM3、画像メモリ(DRAM)4、操作パネル(操作部)5、各種データ等を表示する表示部6、バス7、NCU8、モデム9、スキャナ10、プリンタ(出力部)11、CODEC12、LANI/F13を備える。ここでは、ROM2、RAM3、画像メモリ4で記憶部が構成され、NCU8、モデム9、CODEC12、LAN1/F13で通信部が構成される。
【0008】
MPU1は、この装置21を構成する各部を制御すると共に、通信部を通して外部の情報源からデータを受信して記憶部に記憶させ、記憶部に記憶させたデータを表示部6に表示させる機能を有する。ROM2は、この装置21を制御するためのプログラムを記憶する。RAM3は、データ等を一時的に記憶する。画像メモリ4は、受信画データやスキャナ10で読み取った画データを送信する場合の、その画データを一時的に記憶する。操作パネル5は、ユーザがFAX送信・受信、プリント等の指示をするためのものである。操作パネル5及び表示部6は、後述するように、解像度設定モードを選択する表示、それぞれ解像度の選択レベルの標準、高画質、超画質、写真に応じ、選択し得る解像度を表示する。
【0009】
NCU8は、電話回線(PSTN)14との接続を制御すると共に、相手先の電話番号(FAX番号を含む)に対応したダイヤル信号の送出及び着信を検出するための機能を備えている。モデム9は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17、V.27ter、V.29等に従った送受信データの変調及び復調を行う。スキャナ10は、FAX送信及びコピーをするときに原稿の画データを読み取る。プリンタ11は、受信画データや、コピー動作においてスキャナ10で読み取った原稿の画データを記録紙上に記録する。CODEC12は、読み取った画データを送信するためにMH、MR、MMR方式等により符号化(エンコード)し、受信画データを復号(デコード)する。
【0010】
LANI/F13は、インターネット15を介して通信を行うため、LANネットワーク15に接続される。
【0011】
次に、この実施形態ファクシミリ装置の読み取り解像度のカスタマイズ処理を図2に示すフロー図を参照して説明する。
【0012】
先ず、ステップST1において、読み取り解像度のカスタマイズ設定か否かを判定する。操作パネル5でカスタマイズ設定(解像度設定モード)がなされていると、ステップST2へ移行する。ステップST2においては、表示部6に「標準の解像度を選択して下さい」の表示を行うとともに、解像度の高い方から2つを除き、選択可能な解像度を表示し、選択入力待ちとなる。その表示例を図3の(a)に示す。ここで高い方から2つの解像度は、600×600dpi、1200×1200dpiである。次に、ステップST3へ移行する。
【0013】
ステップST3においては、選択入力有りか否かを判定する。選択入力が無ければ、あるまで待機する。一方、選択入力が有れば、ステップST4へ移行する。ステップST4においては、選択された解像度を標準として設定する。そして、ステップST5へ移行する。標準の解像度としては、例えば200×200dpiが選択される。
【0014】
ステップST5においては「高画質の解像度を選択して下さい」を表示部6に表示するとともに、最高解像度と標準に設定した解像度以下を除き、選択可能な解像度を表示し、選択入力待ちとなる。その表示例を図3の(b)に示す。ここでは、ステップST3において、200×200dpiを標準の解像度として選択した場合を示している。次に、ステップST6へ移行する。ステップST6においては、選択入力有りか否かを判定する。選択入力が無ければ、有るまでこのステップST6にて待機する。一方、選択入力が有れば、ステップST7へ移行する。ステップST7においては、選択された解像度を高画質として設定する。高画質の解像度としては、例えば400×400dpiが選択される。次に、ステップST8へ移行する。
【0015】
ステップST8においては、表示部6に「超高画質の解像度を選択して下さい」を表示するとともに、高画質に設定した解像度以下を除き、選択可能な解像度を表示し、選択入力待ちとなる。その表示例を図4に示す。ここでは、ステップST6において、400×400dpiを高画質の解像度として選択した場合を示している。続いて、ステップST9へ移行する。ステップST9においては、選択入力有りか否かを判定する。選択入力が無ければ、有るまでこのステップST9にて待機する。一方、選択入力が有れば、ステップST10へ移行する。ステップST10においては、選択入力された解像度を超高画質として設定する。そして、ステップST11へ移行する。超高画質の解像度としては、例えば1200×1200dpiが選択される。
【0016】
ステップST11においては、表示部6に「写真の解像度を選択して下さい」の表示をするとともに、全ての正方解像度を表示し、選択入力待ちとなる。ここで「正方解像度」は、square spatial resolutionの和訳として記載したものであり、その意味は水平方向と垂直方向の解像度が等しい、即ち1画素が正方形である解像度を意味する。dpi(dot per inch)の場合は、完全な正方形であるが、ミリ形の場合のR8×7.7ライン/mmやR16×15.4ライン/mmも含むものとする。以上のものを本願では、仮に正方解像度と称している。続いて、ステップST12へ移行する。ステップST12においては、選択入力有りか否かを判定する。選択入力が無ければ、入力されるまで、このステップST12にとどまり、待機する。一方、選択入力が有れば、ステップST13へ移行する。ステップST13においては、選択入力された解像度を写真として設定する。以上で、読み画像の解像度のカスタマイズ処理を終了する。なお、図5に中間調、図6にカラーの、それぞれ選択し得る解像度の例を示している。ここで中間調にはモノクロやカラーの画像を含み、例えば写真画像である。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、読み取り解像度の設定登録時に、各解像度操作選択レベルの順に各解像度操作選択レベルに適した解像度から選択設定し得るようにしているので、誤操作を防ぐことができるだけでなく、設定済みの解像度から判別して矛盾しない解像度を選択できる。
【0018】
また、請求項2に係る発明によれば、中間調の場合に、水平と垂直の方向解像度が等しいか、又は略等しい解像度のみから選択設定させるようにしているので、中間調に適した解像度で自由に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるファクシミリ装置の概略構成を示す図である。
【図2】同実施形態ファクシミリ装置の読み取り解像度のカスタマイズ処理を説明するためのフロー図である。
【図3】同実施形態ファクシミリ装置の標準及び高画質の読み取り解像度の選択設定時の表示例を示す図である。
【図4】超高画質の読み取り解像度の選択設定時の表示例を示す図である。
【図5】中間調(写真)の選択可能な解像度の例を示す図である。
【図6】カラー(写真)の選択可能な解像度の例を示す図である。
【符号の説明】
1 MPU
2 ROM
3 RAM
4 画像メモリ
5 操作パネル
6 表示部
7 バス
8 NCU
9 モデム
10 スキャナ
11 プリンタ
12 CODEC
13 LANI/F
14 電話回線
15 LAN
Claims (2)
- 原稿画像読み取り部と、通信制御部と、解像度として少なくとも標準、高画質、超高画質を選択する読み取り解像度選択操作部と、各々の解像度操作選択レベルに読み取り解像度を設定登録する制御部とを備え、読み取り解像度の設定登録は、標準、高画質、超高画質の順に行うものであり、制御部は、標準の解像度の設定では、解像度の高い方から2つを除き表示して選択設定させることとし、高画質の解像度の設定では、最高解像度と前記標準設定した解像度以下を除き表示して選択設定させることとし、超高画質の解像度の設定では、前記高画質設定した解像度以下を除き表示して選択設定させることとすることを特徴とする通信端末装置。
- 前記読み取り解像度の設定登録は、中間調の場合には水平と垂直の方向の解像度が等しいか、又は略等しい解像度から選択設定させることを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
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