JP2001313831A - 画像処理装置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001313831A
JP2001313831A JP2000264423A JP2000264423A JP2001313831A JP 2001313831 A JP2001313831 A JP 2001313831A JP 2000264423 A JP2000264423 A JP 2000264423A JP 2000264423 A JP2000264423 A JP 2000264423A JP 2001313831 A JP2001313831 A JP 2001313831A
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English (en)
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Yoshiyuki Namitsuka
義幸 波塚
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/407Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力濃度補正、濃度ノッチに連動した濃度補
正および書き込み濃度補正を効率良くおこなうこと。 【解決手段】 入力濃度補正部103による入力濃度補
正、濃度補正部106による濃度補正並びに書き込み制
御ブロック110における書き込み濃度補正をユーザの
操作に応答してそれぞれ独立に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スキャナなどの
画像読取部によって原稿の画像データを光学的に読み取
り、該読み取った画像データをプリンタなどの書き込み
部によって記録用紙に書き込む画像処理装置に関し、特
に、入力濃度補正、濃度ノッチに連動した濃度補正およ
び書き込み濃度補正を効率良くおこなうことができる画
像処理装置、画像処理方法、および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コピー、スキャナおよびファクシ
ミリなどの画像読取部を有する装置や、これにプリンタ
などの印刷部を有する装置が普及しており、最近では、
コピー、プリンタ、スキャナおよびファクシミリなどを
複合化した複合機も登場している。
【0003】これらの装置では、様々な濃度変換方式を
採用しており、具体的には、画像読取部において読み取
られた画像の信号レベルを広げて、画像読取部に依存し
た濃度特性を補正する入力濃度補正技術(以下「入力濃
度補正」と言う)、ユーザによる濃度ノッチの操作に連
動して印刷濃度を濃くしたり薄くしたりする電気領域で
の濃度補正技術(以下「濃度ノッチに連動した濃度補
正」と言う)並びに印刷部で部品レベルの調整をおこな
う補正技術(以下「書き込み濃度補正」と言う)などが
ある。
【0004】たとえば、特開平9−224155号公報
には、画像データの濃度をそれぞれ異なった変換方式に
則ってディジタル信号に変換する濃度変換手段を設け、
画像データの濃度分布範囲の検出結果にしたがって濃度
変換手段を変換するよう構成した画像処理装置が開示さ
れている。
【0005】この従来技術は、たとえば原稿の地肌が濃
い原稿、文字が薄く書かれている原稿、グラフ用紙にか
かれたグラフ、写真、図面などさまざまな特徴を持つ原
稿に容易に対応できるようにする技術であり、上記入力
濃度補正に対応するものである。なお、かかる入力濃度
補正と濃度ノッチに連動した濃度補正は、通常一体化し
て作り込まれるものであり、書き込み濃度補正はユーザ
の操作に基づくものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術は、あくまでも画像入力部における入力濃度補
正をおこなうものにすぎず、濃度ノッチに連動した濃度
補正や印刷部での書き込み濃度補正をおこなうものでは
ないので、この従来技術を用いたとしても良好な画像出
力が得られるとは限らない。
【0007】たとえば、この従来技術を採用した複合機
が、コピーとして動作するのではなくプリンタとして動
作する場合には、画像読取部を介さない画像データが印
刷部で印刷されるので、画像読取部での入力濃度補正は
されないことになる。また、かかる複合機がコピーとし
て動作する場合に、入力濃度補正によって地肌の汚れが
排除されたとしても、印刷部での発光特性などによって
出力画像が意図しないものになる可能性がある。
【0008】これらのことから、プリンタ、コピー、ス
キャナ、ファクシミリまたは複合機において、いかにし
て入力濃度補正、濃度ノッチに連動した濃度補正および
書き込み濃度補正を効率良くおこなうか、換言すれば、
いかにして濃度補正の最適化を図るかが極めて重大な課
題となっている。
【0009】この発明は、上述した従来技術による問題
点(課題)を解決するためになされたものであり、入力
濃度補正、濃度ノッチに連動した濃度補正および書き込
み濃度補正を効率良くおこなうことができる画像処理装
置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実
行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係る画像処理装
置は、画像読取部によって原稿の画像データを光学的に
読み取り、該読み取った画像データを書き込み部によっ
て記録用紙に書き込む画像処理装置において、前記画像
読取部に依存した濃度特性を補正する第1の濃度補正手
段と、原稿濃度の再現特性を補正する第2の濃度補正手
段と、前記書き込み部に依存した濃度特性を補正する第
3の濃度補正手段と、前記第1の濃度補正手段、第2の
濃度補正手段および第3の濃度補正手段を独立に制御す
る制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】この請求項1の発明によれば、画像読取部
に依存した濃度特性の補正、原稿濃度の再現特性の補正
および書き込み部に依存した濃度特性の補正をそれぞれ
独立に制御することとしたので、入力濃度補正、濃度ノ
ッチに連動した濃度補正および書き込み濃度補正を効率
良くおこなうことができる。
【0012】また、請求項2の発明に係る画像処理装置
は、請求項1の発明において、前記制御手段は、前記画
像データの入力濃度によってフィルタ係数を切り替える
切替手段と、濃度レベルに応じてデータ補正をおこなう
データ補正手段と、書き込みドットの形成を補正するド
ット補正手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】この請求項2の発明によれば、画像データ
の入力濃度によってフィルタ係数を切り替え、濃度レベ
ルに応じたデータ補正、書き込みドット形成の補正をお
こなうこととしたので、低濃度部から高濃度部まで広範
囲に階調再現をおこなうことができる。
【0014】また、請求項3の発明に係る画像処理装置
は、画像読取部によって原稿の画像データを光学的に読
み取り、該読み取った画像データを濃度補正する画像処
理装置において、前記画像読取部に依存した濃度特性を
補正する第1の濃度補正手段と、原稿濃度の再現特性を
補正する第2の濃度補正手段と、前記第1の濃度補正手
段および第2の濃度補正手段を独立に制御する制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0015】この請求項3の発明によれば、画像読取部
に依存した濃度特性の補正および原稿濃度の再現特性の
補正をそれぞれ独立に制御することとしたので、入力濃
度補正、濃度ノッチに連動した濃度補正を効率良くおこ
なうことができる。
【0016】また、請求項4の発明に係る画像処理装置
は、請求項3の発明において、前記制御手段は、前記画
像データの入力濃度によってフィルタ係数を切り替える
切替手段と、濃度レベルに応じてデータ補正をおこなう
データ補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】この請求項4の発明によれば、画像データ
の入力濃度によってフィルタ係数を切り替え、濃度レベ
ルに応じてデータ補正をおこなうこととしたので、低濃
度部から高濃度部まで広範囲に階調再現をおこなうこと
ができる。
【0018】また、請求項5の発明に係る画像処理装置
は、画像データを書き込み部によって記録用紙に書き込
む画像処理装置において、前記書き込み部に依存した濃
度特性を補正する第3の濃度補正手段と、前記第3の濃
度補正手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0019】この請求項5の発明によれば、書き込み部
に依存した濃度特性を補正制御することとしたので、書
き込み濃度補正を効率良くおこなうことができる。
【0020】また、請求項6の発明に係る画像処理装置
は、請求項5の発明において、前記制御手段は、書き込
みドットの形成を補正するドット補正手段を備えたこと
を特徴とする。
【0021】この請求項6の発明によれば、書き込みド
ットの形成を補正することとしたので、シャープな文字
や画像などを階調再現することができる。
【0022】また、請求項7の発明に係る画像処理装置
は、請求項2または4の発明において、前記切替手段
は、所定の閾値に基づいて低濃度部、高濃度部および中
間域に分割してそれぞれ独立に補正係数を設定し、濃度
レンジの選択信号を選択する選択手段を備えたことを特
徴とする。
【0023】この請求項7の発明によれば、所定の閾値
に基づいて低濃度部、高濃度部および中間域に分割して
それぞれ独立に補正係数を設定し、濃度レンジの選択信
号を選択することとしたので、低濃度の文字画像や高濃
度のベタ画像などの特徴量の異なる画像データを均一な
出力画像とすることができる。
【0024】また、請求項8の発明に係る画像処理装置
は、請求項2または4の発明において、前記データ補正
手段は、前記画像データとは別の信号を任意に設定し、
加算または減算した後、階調再現処理をおこなうことを
特徴とする。
【0025】この請求項8の発明によれば、画像データ
とは別の信号を任意に設定し、加算または減算した後、
階調再現処理をおこなうこととしたので、低濃度部の均
一画像での連続性を改善することができる。また、請求
項9の発明に係る画像処理装置は、請求項2または6の
発明において、前記ドット補正手段は、画素配列に基づ
いて2次元的に隣接画素のデータ補正をおこなうことを
特徴とする。
【0026】この請求項9の発明によれば、画素配列に
基づいて2次元的に隣接画素のデータ補正をおこなうこ
ととしたので、書き込み部の特性を考慮し、電気的な出
力信号が忠実に再現できるドットに形状を補正すること
ができる。また、請求項10の発明に係る画像処理装置
は、請求項1、3または5の発明において、画質処理の
種類を選択する画質選択手段をさらに備え、前記制御手
段は、前記画質選択手段により選択された画質処理の種
類に基づいて前記第1の濃度補正手段、第2の濃度補正
手段および/または第3の濃度補正手段を独立に制御す
ることを特徴とする。
【0027】この請求項10の発明によれば、画質処理
の種類を選択し、選択された画質処理の種類に基づいて
第1の濃度補正手段、第2の濃度補正手段および/また
は第3の濃度補正手段を独立に制御することとしたの
で、画質の選択のみで各種濃度補正をおこなうことがで
きる。
【0028】また、請求項11の発明に係る画像処理装
置は、請求項10の発明において、前記画質選択手段
は、処理内容の設定をグループ化するグループ化手段
と、前記グループ化手段によりグループ化された設定手
順を任意に割り当てる割り当て手段と、を備えたことを
特徴とする。この請求項11の発明によれば、処理内容
の設定をグループ化し、該グループ化された設定手順を
任意に割り当てることとしたので、操作者にとって簡単
な手続きで所望の画質を再現することができる。
【0029】請求項12に係る画像処理装置は、請求項
11記載の発明において、前記任意に割り当てる手段
は、複数の既存の画質モードの中から、通常に使用する
ためのモードを任意に選択する手段と、画質特性の補正
を行う補正手段と、前記補正手段により補正する前記画
質特性の補正値を任意の値に変更する手段と、前記変更
した画質特性の補正値を保存する手段とを備えたことを
特徴とする。
【0030】この請求項12の発明によれば、予め画質
モードとして濃度特性、フィルター特性等の画質パラメ
ターをひとまとまりとして提供しておき、必要なモード
を選択し、もしくは補正の基準としてユーザーが使用で
きるので、ユーザからみた操作性を非常に向上できる。
【0031】請求項13に係る画像処理装置は、請求項
11記載の発明において、前記任意に割り当てる手段
は、複数の既存の画質モードの中から、通常に使用する
ためのモードを任意に設定する手段と、画像読み取り特
性の補正を行う補正手段と、前記補正手段により補正す
る前記画像読み取り特性の補正値を任意の値に変更する
手段と、前記変更した画像読み取り特性の補正値を保存
する手段とを備えたことを特徴とする。
【0032】この請求項13の発明によれば、予め画質
モードとして濃度特性、フィルター特性等の画質パラメ
ターをひとまとまりとして提供しておき、必要なモード
を選択し、もしくは補正の基準としてユーザーが使用で
きるので、ユーザからみた操作性を非常に向上できる。
【0033】請求項14に係る画像処理装置は、請求項
11記載の発明において、前記任意に割り当てる手段
は、複数の既存の画質モードの中から、通常に使用する
ためのモードを任意に設定する手段と、画素生成特性の
補正を行う補正手段と、前記補正手段により補正する前
記画素生成特性の補正値を任意の値に変更する手段と、
前記変更した画素生成特性の補正値を保存する手段とを
備えたことを特徴とする。
【0034】この請求項14の発明によれば、予め画質
モードとして濃度特性、フィルター特性等の画質パラメ
ターをひとまとまりとして提供しておき、必要なモード
を選択し、もしくは補正の基準としてユーザーが使用で
きるので、ユーザからみた操作性を非常に向上できる。
【0035】請求項15に係る画像処理装置は、請求項
11記載の発明において、前記任意に割り当てる手段
は、複数の既存の画質モードの中から、通常に使用する
ためのモードを任意に設定する手段と、画質特性の補正
を行う補正手段と、前記補正手段により補正する前記画
質特性の補正値を、一旦設定された値に対して、相対的
に変更する手段と、前記変更した画質特性の補正値を保
存する手段とを備えたことを特徴とする。
【0036】この請求項15の発明によれば、予め画質
モードとして濃度特性、フィルター特性等の画質パラメ
ターをひとまとまりとして提供しておき、必要なモード
を選択し、もしくは補正の基準としてユーザーが使用で
き且つ、特に、設定内容の変更が必要となった際の補正
を行う場合に、各調整値を、現在の設定値に対して値を
増減をすることにより調整でき、ユーザからみた操作性
を非常に向上できる。
【0037】請求項16に係る画像処理装置は、請求項
11記載の発明において、前記任意に割り当てる手段
は、複数の既存の画質モードの中から、通常に使用する
ためのモードを任意に設定する手段と、画像読み取り特
性の補正を行う補正手段と、前記補正手段により補正す
る前記画像読み取り特性の補正値を、一旦設定された値
に対して、相対的に変更する手段と、前記変更した画像
読み取り特性の補正値を保存する手段とを備えたことを
特徴とする。
【0038】この請求項16の発明によれば、予め画質
モードとして濃度特性、フィルター特性等の画質パラメ
ターをひとまとまりとして提供しておき、必要なモード
を選択し、もしくは補正の基準としてユーザーが使用で
き且つ、特に、設定内容の変更が必要となった際の補正
を行う場合に、各調整値を、現在の設定値に対して値を
増減をすることにより調整でき、ユーザからみた操作性
を非常に向上できる。
【0039】請求項17に係る画像処理装置は、請求項
11記載の発明において、前記任意に割り当てる手段
は、複数の既存の画質モードの中から、通常に使用する
ためのモードを任意に設定する手段と、画素生成特性の
補正を行う補正手段と、前記補正手段により補正する前
記画素生成特性の補正値を、一旦設定された値に対し
て、相対的に変更する手段と、前記変更した画素生成特
性の補正値を保存する手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0040】この請求項17の発明によれば、予め画質
モードとして濃度特性、フィルター特性等の画質パラメ
ターをひとまとまりとして提供しておき、必要なモード
を選択し、もしくは補正の基準としてユーザーが使用で
き且つ、特に、設定内容の変更が必要となった際の補正
を行う場合に、各調整値を、現在の設定値に対して値を
増減をすることにより調整でき、ユーザからみた操作性
を非常に向上できる。
【0041】また、請求項18の発明に係る画像処理方
法は、画像読取部によって原稿の画像データを光学的に
読み取り、該読み取った画像データを書き込み部によっ
て記録用紙に書き込む画像処理方法において、前記画像
読取部に依存した濃度特性を補正する第1の濃度補正工
程と、原稿濃度の再現特性を補正する第2の濃度補正工
程と、前記書き込み部に依存した濃度特性を補正する第
3の濃度補正工程と、前記第1の濃度補正工程、第2の
濃度補正工程および第3の濃度補正工程による補正をそ
れぞれ独立に制御する制御工程と、を含んだことを特徴
とする。
【0042】この請求項18の発明によれば、画像読取
部に依存した濃度特性の補正、原稿濃度の再現特性の補
正および書き込み部に依存した濃度特性の補正をそれぞ
れ独立に制御することとしたので、入力濃度補正、濃度
ノッチに連動した濃度補正および書き込み濃度補正を効
率良くおこなうことができる。
【0043】また、請求項19の発明に係る画像処理方
法は、請求項18の発明において、前記制御工程は、前
記画像データの入力濃度によってフィルタ係数を切り替
える切替工程と、濃度レベルに応じてデータ補正をおこ
なうデータ補正工程と、書き込みドットの形成を補正す
るドット補正工程と、を含んだことを特徴とする。
【0044】この請求項19の発明によれば、画像デー
タの入力濃度によってフィルタ係数を切り替え、濃度レ
ベルに応じたデータ補正、書き込みドット形成の補正を
おこなうこととしたので、低濃度部から高濃度部まで広
範囲に階調再現をおこなうことができる。
【0045】また、請求項20の発明に係る画像処理方
法は、画像読取部によって原稿の画像データを光学的に
読み取り、該読み取った画像データを濃度補正する画像
処理方法において、前記画像読取部に依存した濃度特性
を補正する第1の濃度補正工程と、原稿濃度の再現特性
を補正する第2の濃度補正工程と、前記第1の濃度補正
工程および第2の濃度補正工程による補正をそれぞれ独
立に制御する制御工程と、を含んだことを特徴とする。
【0046】この請求項20の発明によれば、画像読取
部に依存した濃度特性の補正および原稿濃度の再現特性
の補正をそれぞれ独立に制御することとしたので、入力
濃度補正、濃度ノッチに連動した濃度補正を効率良くお
こなうことができる。
【0047】また、請求項21の発明に係る画像処理方
法は、請求項1の発明において、前記制御工程は、前記
画像データの入力濃度によってフィルタ係数を切り替え
る切替工程と、濃度レベルに応じてデータ補正をおこな
うデータ補正工程とを含んだことを特徴とする。
【0048】この請求項21の発明によれば、画像デー
タの入力濃度によってフィルタ係数を切り替え、濃度レ
ベルに応じてデータ補正をおこなうこととしたので、低
濃度部から高濃度部まで広範囲に階調再現をおこなうこ
とができる。
【0049】また、請求項22の発明に係る画像処理方
法は、画像データを書き込み部によって記録用紙に書き
込む画像処理方法において、前記書き込み部に依存した
濃度特性を補正する第3の濃度補正工程と、前記第3の
濃度補正工程を独立に制御する制御工程と、を含んだこ
とを特徴とする。
【0050】この請求項22の発明によれば、書き込み
部に依存した濃度特性を補正制御することとしたので、
書き込み濃度補正を効率良くおこなうことができる。
【0051】また、請求項23の発明に係る画像処理方
法は、請求項22の発明において、前記制御工程は、書
き込みドットの形成を補正するドット補正工程を含んだ
ことを特徴とする。
【0052】この請求項23の発明によれば、書き込み
ドットの形成を補正することとしたので、シャープな文
字や画像などを階調再現することができる。
【0053】また、請求項24の発明に係る画像処理方
法は、請求項19または21の発明において、前記切替
工程は、所定の閾値に基づいて低濃度部、高濃度部およ
び中間域に分割してそれぞれ独立に補正係数を設定し、
濃度レンジの選択信号を選択する選択工程を含んだこと
を特徴とする。
【0054】この請求項24の発明によれば、所定の閾
値に基づいて低濃度部、高濃度部および中間域に分割し
てそれぞれ独立に補正係数を設定し、濃度レンジの選択
信号を選択することとしたので、低濃度の文字画像や高
濃度のベタ画像などの特徴量の異なる画像データを均一
な出力画像とすることができる。
【0055】また、請求項25の発明に係る画像処理方
法は、請求項19または21の発明において、前記デー
タ補正工程は、前記画像データとは別の信号を任意に設
定し、加算または減算した後、階調再現処理をおこなう
ことを特徴とする。
【0056】この請求項25の発明によれば、画像デー
タとは別の信号を任意に設定し、加算または減算した
後、階調再現処理をおこなうこととしたので、低濃度部
の均一画像での連続性を改善することができる。
【0057】また、請求項26の発明に係る画像処理方
法は、請求項19または23の発明において、前記ドッ
ト補正工程は、画素配列に基づいて2次元的に隣接画素
のデータ補正をおこなうことを特徴とする。
【0058】この請求項26の発明によれば、画素配列
に基づいて2次元的に隣接画素のデータ補正をおこなう
こととしたので、書き込み部の特性を考慮し、電気的な
出力信号が忠実に再現できるドットに形状を補正するこ
とができる。
【0059】また、請求項27の発明に係る画像処理方
法は、請求項18、20または22の発明において、画
質処理の種類を選択する画質選択工程をさらに含み、前
記制御工程は、前記画質選択工程により選択された画質
処理の種類に基づいて前記第1の濃度補正工程、第2の
濃度補正工程および/または第3の濃度補正工程による
補正をそれぞれ独立に制御することを特徴とする。
【0060】この請求項27の発明によれば、画質処理
の種類を選択し、選択された画質処理の種類に基づいて
第1の濃度補正工程、第2の濃度補正工程および/また
は第3の濃度補正工程の補正を独立に制御することとし
たので、画質の選択のみで各種濃度補正をおこなうこと
ができる。
【0061】また、請求項28の発明に係る画像処理方
法は、請求項27の発明において、前記画質選択工程
は、処理内容の設定をグループ化するグループ化工程
と、前記グループ化工程によりグループ化された設定手
順を任意に割り当てる割り当て工程と、を含んだことを
特徴とする。
【0062】この請求項28の発明によれば、処理内容
の設定をグループ化し、該グループ化された設定手順を
任意に割り当てることとしたので、操作者にとって簡単
な手続きで所望の画質を再現することができる。
【0063】また、請求項29の発明に係る記録媒体
は、請求項18〜28のいずれか一つに記載された方法
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したこと
で、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これに
よって、請求項18〜28のいずれか一つの動作をコン
ピュータによって実現することができる。
【0064】また、請求項30の発明に係る画像処理シ
ステムは、画像読取部によって原稿の画像データを光学
的に読み取り、該読み取った画像データを書き込み部に
よって記録用紙に書き込む画像処理システムにおいて、
前記画像読取部に依存した濃度特性を補正する第1の濃
度補正手段と、原稿濃度の再現特性を補正する第2の濃
度補正手段と、前記書き込み部に依存した濃度特性を補
正する第3の濃度補正手段と、前記第1の濃度補正手
段、第2の濃度補正手段および第3の濃度補正手段を独
立に制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0065】この請求項30の発明によれば、画像読取
部に依存した濃度特性の補正、原稿濃度の再現特性の補
正および書き込み部に依存した濃度特性の補正をそれぞ
れ独立に制御することとしたので、入力濃度補正、濃度
ノッチに連動した濃度補正および書き込み濃度補正を効
率良くおこなうことができる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る画像処理装置、画像処理方法、およびその方
法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態
を詳細に説明する。なお、下記に示す実施の形態1およ
び2は本発明を複合機に適用した場合を示し、実施の形
態3は本発明をスキャナに適用した場合を示すこととす
る。 (実施の形態1) 図1は、本実施の形態1に係る複合
機の構成を示すブロック図である。同図に示す複合機1
00は、画像読み取りに依存した濃度特性の補正(入力
濃度補正)、原稿濃度の再現特性(濃度ノッチに連動し
た濃度補正)並びに書き込み部に依存した濃度特性の補
正(書き込み濃度補正)をそれぞれ独立に制御し、最適
な濃度補正をおこなえるよう構成した複合機である。
【0067】すなわち、従来の複合機では、入力濃度補
正と濃度ノッチに連動した濃度補正とを通常一体として
取り扱っていたが、本実施の形態1に係る複合機では、
これらの濃度補正を独立に操作制御できるようにしてい
る。また、従来の複合機では、ユーザが書き込み濃度補
正を独立に制御することとしていたが、本実施の形態1
に係る複合機では、かかる書き込み濃度補正についても
ユーザが積極的に変更できるようにしている。
【0068】このため、たとえば原稿の地肌の汚れを除
去しつつ、濃度ノッチに連動させて所望の濃度の画像に
し、さらに原稿種別に応じたシャープな画像を形成する
ことができる。
【0069】同図に示すように、この複合機100は、
原稿読取部101と、シェーディング補正部102と、
入力濃度補正部103と、主走査電気変倍部104と、
空間フィルタ処理部105と、濃度補正部106と、階
調処理部107と、マトリクスRAM108と、ビデオ
パス制御部109と、書き込み制御ブロック110と、
書き込み部111と、外部アプリ112と、外部APL
インタフェース(I/F)113と、メモリインタフェ
ース(I/F)114と、メモリ制御部115と、プリ
ンタ用ページメモリ116と、RAM117と、ROM
118と、CPU119と、操作部120と、システム
バス121とからなる。
【0070】原稿読取部101は、図示しない原稿台に
載置された原稿を光学的に読み取るスキャナであり、具
体的には、原稿濃度を光源の反射光として読み取り、C
CDなどの撮像素子によりこれを電気信号に変換すると
ともに、アナログ信号をディジタル信号に変換する。
【0071】シェーディング補正部102は、ディジタ
ル信号変換後の電気信号に含まれる光源および光学系の
濃度ムラを補正する処理部であり、具体的には、原稿の
読み取りに先だってあらかじめ濃度基準となる白板を読
み込み、この読み取り信号をメモリに格納し、主走査方
向の各読み取り位置に対してドット単位で基準データと
読み取りデータの間で補正をおこなう。入力濃度補正部
103は、原稿読取部101に依存した濃度特性の補正
(入力濃度補正)をおこなう処理部であり、反射率に関
してリニアな特性となっているシェーディング補正後の
ディジタル信号を原稿濃度に関してリニアな特性に変換
する。
【0072】具体的には、あらかじめ原稿読取部101
(スキャナ)の読み取り特性を測定しておき、その逆特
性となる変換テーブルをRAM117にダウンロードし
ておき、この入力濃度補正部103が、γ補正によって
濃度リニアなデータに変換する。なお、この入力濃度補
正部103では、濃度リニアな変換以外に、低濃度部を
強調したり、逆にレベルを落とすような補正をおこなっ
て補正効果を高めている。
【0073】主走査電気変倍部104は、主走査方向の
電気変倍処理をおこなう処理部であり、CCDでの読み
取り1ラインごとに拡大、縮小をおこなう。具体的に
は、コンボリューション法を用いることにより、読み取
り光学系でのMTFを保持したまま変倍処理をおこな
い、画像データの解像力を維持している。なお、副走査
方向に関しては、機械的な制御によって変倍処理をおこ
なっている。
【0074】空間フィルタ処理部105は、濃度適応処
理部105aおよび孤立点検出/補正処理部105bに
より階調処理のための前処理および特徴量の抽出をおこ
なう処理部であり、MTFの補正機能、平滑処理機能、
エッジ線分の検出機能、変動閾値の設定機能を有する。
この空間フィルタ処理部105からは、フィルタ処理さ
れた画像データと周辺条件から算出された二値化のため
の変動閾値とが出力される。
【0075】濃度補正部106は、空間フィルタ処理部
105から出力された画像データおよび変動閾値に対し
てそれぞれ連動して濃度補正をおこなう処理部であり、
読み取り原稿濃度の補正および濃度ノッチに対応する再
生濃度の変換をおこなう。
【0076】なお、この濃度補正部106では、RAM
117内の任意の変換データをダウンロードすることが
でき、具体的には、画像データおよび変動閾値用に同一
のデータをダウンロードすることを原則とするが、階調
特性を意図的に変化させるために異なるデータをダウン
ロードすることもできる。
【0077】階調処理部107は、1画素当たりの濃度
データを面積階調に変換して、書き込み系の特性に変換
する処理部であり、単純多値化、二値化、ディザ処理、
誤差拡散処理、位相制御等などで形成される。なお、面
積階調への変換は、ある領域内で量子化閾値を分散させ
ることになり、この閾値の分散はマトリクスRAM10
8に任意の値をダウンロードし、処理モードに応じてR
AMアクセス手段を切り替えて適切な量子化を選択す
る。
【0078】書き込み制御ブロック110は、線画のエ
ッジ補正をスムージング処理としておこなう処理ブロッ
クであり、画素補正部110a、濃度変換部110bお
よびPWM変調部110cからなる。
【0079】画素補正部110aおよび濃度変換部11
0bは、PWM変調処理に先立って、ドットの再現特性
を高めるために、画像を形成するプロセスの電気信号に
対する立ち上がり特性を考慮した濃度変換処理をおこな
う。
【0080】PWM変調部110cは、書き込みレーザ
のためのパルス幅変調をおこなう処理部であり、具体的
には、階調処理部107での位相制御および画素補正部
110aによるスムージング処理での位相制御をPWM
変調と連動させることにより、ドットの集約と分散を滑
らかにした階調再現をおこなう。
【0081】書き込み部111は、レーザによる感光体
への作像、転写、定着処理によって転写紙に画像を再現
する処理部である。なお、本実施の形態では、書き込み
系としてレーザプリンタを用いた場合を示しているが、
インクジェットなどの現像方式を用いる場合には、PW
M変調部110cおよび書き込み部111の構成が異な
ることになる。ただし、ドット再現のためのスムージン
グおよび濃度変換制御までは同様のものとなる。
【0082】ここで、この複合機100では、入力濃度
補正部103による読み取り原稿の濃度補正、濃度補正
部106による濃度補正、階調処理部107による階調
処理の設定、書き込み制御ブロックの濃度変換を操作部
120からの操作によって独立に制御できることとして
いる。
【0083】具体的には、絵柄主体の原稿、文字主体の
原稿などの原稿種別に応じて操作部120上で処理モー
ドを選択することができ、また、薄い原稿、濃い原稿な
どの原稿濃度に応じて濃度補正のパラメータを設定変更
することができる。なお、実際のシステム制御は、操作
部120の操作モードを、CPU119、システムバス
121を介してRAM117に記憶し、このRAM11
7の記憶内容を各機能部に設定することになる。
【0084】ビデオパス制御部109は、各画像信号の
流れのパス制御をおこなう機構であり、物理的な構成は
1つにまとめられるものの論理的に分割して制御され
る。具体的には、このビデオパス制御部109では、読
み取り画像であるスキャナ系の信号制御をおこなってお
り、CCD読み取り後のA/D変換レベルが8ビットで
ある場合には、そのままのビット幅でパス制御をおこな
う。
【0085】このビデオパス制御部109は、外部アプ
リケーション(外部アプリ)112としてのスキャナ・
アプリケーションへの外部APLインタフェース(I/
F)113を介したパス制御についてもおこなう。
【0086】また、このビデオパス制御部109は、画
質処理後のデータパスを制御しており、この画質処理に
おいては2値/多値複数のビット幅に変換され、バス幅
に適応するよう制御する。外部アプリ112の入出力信
号の制御もおこなうが、ファクシミリ送受信やパソコン
からのプリント出力要求は2値画像で構成される。
【0087】また、このビデオパス制御部109は、圧
縮/伸張をおこなうメモリインタフェース(I/F)1
14およびメモリ制御部115を介したプリンタ用ペー
ジメモリ116へのデータ蓄積またはデータ読み出しに
ついても制御する。この際、書き込み特性に合致したビ
ット構成でデータの転送を実施する。
【0088】外部APLI/F113は、外部接続され
た外部アプリ(アプリケーションユニット)とのインタ
フェース信号を制御しており、ファクシミリ、パソコン
からのプリント要求、スキャナとしての画像出力要求ま
たはパソコンからの出力をファクシミリ送信するための
パス制御をおこなう。
【0089】次に、図1において示したスキャナγ補
正、読み取り原稿の濃度補正について説明する。図2
は、スキャナγ補正、読み取り原稿の濃度補正を説明す
るための説明図であり、同図(a)にはスキャナγ補正
を示しており、同図(b)には読み取り原稿の濃度補正
の変換テーブルを示している。
【0090】同図(a)に示す濃度特性201は、原稿
濃度に対するシェーディング補正後の画像データの変換
特性を示しているが、同図から明らかなようにリニアな
曲線とはなっていない。この濃度特性201を見ると、
低濃度部では急激に立ち上がっているが、高濃度部では
電気信号上飽和しており、一般的なExp(γ)の特性とな
っている。
【0091】これを濃度リニアな信号に変化させるため
に、図中に曲線202として示すExp(1/γ)の変換特性
を乗じて濃度リニアな空間に信号を変換する。これによ
り、濃度信号のダイナミックレンジが増加することにな
る。
【0092】また、出力濃度補正は、書き込み系のプロ
セル反応に対するγ特性の影響を考慮し、濃度変更を実
施するための同図(b)に示す変換テーブルをRAM1
17にダウンロードして特性値を乗ずる。具体的には、
この変換テーブルをルックアップテーブルとしてデータ
を参照しつつ置き換えることになる。
【0093】同図(b)に示すように、濃度補正の変換
テーブルでは、上に凸の曲線203から下に凸の曲線2
04まで数種のものを準備しており、上に凸の曲線20
3は低濃度部を再現させ、下に凸の曲線204は地肌に
相当する低濃度部を飛ばす特性を示している。なお、モ
ードおよび濃度ノッチとの兼ね合いでデータは任意の値
を設定することができる。
【0094】書き込み特性の影響の考慮は、コピーの場
合に必要となるが、ファクシミリ送信の場合には、出力
系の書き込み特性が未知であるので、データリニア若し
くは濃度リニアな特性を設定するしかない。このコピー
においても、書き込み系のドット再現特性は、濃度リニ
アな変換を書き込み制御ブロック110の濃度変換部1
10bへ移行し、読み取り原稿の濃度変換補正を主たる
機能とする。
【0095】濃度再現性および階調再現性の自由度を与
えるために、変換パラメータはRAM117へのダウン
ロードで任意性を持たせる。対象となるRAM117
は、スキャナγ補正、画像データに関する濃度補正、変
動閾値に対する濃度補正、ディザおよび誤差拡散処理の
ための量子化閾値の設定、スムージング処理のコードデ
ータ、書き込み制御の濃度変換γに関するもので、CP
U119からのデータダウンロードとルックアップテー
ブルの切り替え手段は共通となる。
【0096】次に、図1に示したRAM117へのCP
U119からのアクセスおよびテーブル参照の切り替え
について説明する。図3は、図1に示したRAM117
へのCPU119からのアクセスおよびテーブル参照の
切り替えを示す図である。なお、RAMサイズは任意に
設定することができ、アドレス空間は入力画像の1画素
当たりの階調数だけあれば良い。たとえば、CCDデー
タを8ビットでA/D変換するシステムであれば、アド
レス空間は8ビットとなる。
【0097】同図に示すように、データダウンロードの
ためのCPUアクセスモード時には、このRAM117
へのアドレスにCPU119からのアドレスバスを接続
し、RAM117のデータ入力端子にはCPU119か
らのデータを書き込む。
【0098】RAM117は、ライト(write)モード
にて参照データをダウンロードする。なお、本実施の形
態では、クロック(CLK)同期の同期式RAMの例を示し
ているが、非同期式RAMの場合でもCPUモードとデ
ータ参照モードの切り替え方式は同じである。
【0099】通常の画像処理モードでは、切換器310
を制御して、RAM117へのアドレス端子には被変換
入力画像を接続し、また、切換器311を制御して、R
AM117はリード(read)モードに設定する。これに
より入力データに対応する番地に格納されている変換テ
ーブル値がRAM117の出力として算出される。かか
るRAM117の構成により、回路構成の軽減および演
算処理時間の短縮を図ることができ、データの任意性も
確保することができる。
【0100】次に、図1に示した濃度補正部106およ
び階調処理部107の細部構成について説明する。図4
は、図1に示した濃度補正部106および階調処理部1
07の細部構成を示すブロック図である。同図に示すよ
うに、ルックアップテーブルとしての参照RAMは3個
有り、図中にRAM401、RAM402、RAM40
3として示している。ここで、RAM401は変動閾値
に対する濃度変換用γ411の補正テーブルであり、R
AM402は画像データに対する濃度変換用γ412の
補正テーブルであり、RAM403はディザおよび誤差
拡散用閾値マトリクスRAMである。
【0101】ここでは、2値処理用のパスと多値処理用
のパスを構成し、単純2値化処理に関しては変動2値化
413、先端画素制御414およびバイナリフィルタ4
15の各画像処理を実施する。
【0102】ディザ処理416および誤差拡散処理41
7は、2値、多値とも共通の回路で実施しており、具体
的には、RAM403のデータ内容、アドレス・アクセ
ス制御の切り替えによって2値/多値の処理を切り替え
ている。
【0103】多値レベル変換418および多値誤差拡散
処理417に関しては、濃度処理と合わせて主走査方向
前後の濃度分布によって、位相制御419、420によ
り、ドット形成のための位相情報を付加する。たとえば
3値化の場合には、信号レベルに2ビットを割り当て、
00,01,10,11の状態を設定することができ
る。通常これは4値化となるが、00を白、11を黒に
設定し、01、10ともPWMでのパルス幅を50%デ
ューティとすれば、濃度レベルとしては3値となる。同
じ50%デューティでも、01は右位相でドット形成領
域内の右半分でレーザを点灯させ、10は左位相でドッ
ト形成領域内の左半分でレーザを点灯させる。PWM変
調部110cとの連動でこのように位相と濃度を定義
し、処理を取り決める。また、多値処理に関しては主走
査方向の簡易エッジ検出をおこない、単純多値と多値誤
差拡散処理とを線分エッジ情報により選択する。
【0104】次に、図4に示したRAM403をアドレ
ス空間8ビットで構成した場合における2値ディザマト
リクスのダウンロード使用状況について説明する。図5
は、図4に示したRAM403をアドレス空間8ビット
で構成した場合における2値ディザマトリクス501の
ダウンロード使用状況を説明するための図である。
【0105】同図に示すように、2値ディザマトリクス
サイズ501としては主走査方向4、6、8、16画
素、副走査方向4、6、8、16画素を任意の組み合わ
せで設定することができる。具体的には、必要線数、画
像のライン間引きなどの状態に応じて、組み合わせおよ
びパターンデータを選択する。なお、RAM403のア
クセスは、操作を簡便化するために、シーケンシャルな
アクセスではなく、2次元配列に基いてシークすること
としているので、制御上構成が簡単となる。
【0106】次に、図4に示したRAM403を多値デ
ィザマトリクス用としてアクセスする場合について説明
する。図6は、図4に示したRAM403を多値ディザ
マトリクス用としてアクセスする場合を説明するための
説明図である。なお、マトリクスサイズを4×4、6×
6、8×8とし、1画素あたり3値化した場合を示して
いる。
【0107】マトリクスサイズのアクセスは2次元配列
とするが、主走査方向のアドレス数は2倍の数を必要と
する。同図(a)に示す4×4のマトリクス601の場
合には、主走査方向に各画素2アドレスを割り当て、8
アドレスを参照する。また、画素Aは、内部的にA0と
A1の閾値を参照することにより、それぞれのマトリク
ス対応画素は2個の閾値と比較演算をおこなう。
【0108】また、左パルスの場合には、A0<A1の
大小関係からなる閾値を設定し、右パルスの場合には、
これとは逆にA0>A1の関係で閾値を設定する。画素
Aが、A0およびA1よりも小さければ、量子化結果と
して00が割り当てられ、A0およびA1のいずれより
も大きい場合には、11のコードをパルス領域全区間に
わたるレーザ点灯時間として割り当てる。
【0109】A0とA1の間に被量子化画素がある場合
には、右パルス(右位相)と左パルス(左位相)で割り
当てるコードが異なる。右パルス系列を割り振られてい
る場合には01を量子化コードとし、左パルス系列を割
り振られている場合には10を量子化コードとする。
【0110】同図(b)に示すマトリクス602および
(c)に示すマトリクス603の各マトリクス画素にお
いても同様の定義でパルスコードを生成する。基本的に
は、位相生成を考えて、閾値配列をRAMにダウンロー
ドすることで実現する。
【0111】次に、2値および多値誤差拡散処理につい
て説明する。図7は、2値および多値誤差拡散処理を説
明するための説明図である。入力画像と周辺誤差との積
和結果に対する量子化閾値を、固定値と変動閾値から選
択する。N値化部702により、変動閾値703を基
に、加算演算部701の出力がN値化される。N値化後
の出力画素と加算演算部701の出力の差が、誤差算出
部704により算出され、これを誤差めもり705で遅
延後に、誤差重み付け積和部706により重み付けされ
た値が、加算演算部701で、入力画素と加算される。
【0112】また、同図(a)に示すように、低濃度部
の“ざらつき感”を軽減するために、比較器707で入
力画素の値を所定値と比較して、補正データ708を発
生し、入力データに任意のデータを付加するモードを追
加した。これにより、加算もしくは減算を、値とともに
任意設定できるようにしている。ここでは加算器を用い
た加算演算としているが、マイナスを示す補数をデータ
として設定することによって減算となる。
【0113】このように任意データを付加し、規則的な
テクスチャの発生、ドットを集中させるためのノイズ相
当のデータの付加により、書き込み系での有効ドットを
増幅させることができる。
【0114】また、変動閾値を使用する場合には、ある
ブロック単位で繰り返す閾値をRAM403に設定す
る。同図(b)は、2値の場合の8×8の変動領域の閾
値710の設定の一例を示しており、この閾値710を
ブロック内で変動させることにより、テクスチャは低減
される。また8×8のマトリクス領域内で閾値の固定値
と変動値を混在させることにより、エッジの保存と階調
再現性のバランスを調整することができる。
【0115】また、多値の場合には、対応マトリクスの
1画素に対して閾値を複数持たせ、量子化コードを変更
する。なお、位相に関しては、別途主走査方向の変倍濃
度分布の状態で再配置する。誤差積和演算については、
1ラインFIFOを用いた2ライン×5画素の係数を示
しているが、これはあくまでも一例にすぎず、マトリク
サイズおよび係数分布については変更することができ
る。
【0116】次に、量子化のための閾値の切り替え(変
動閾値、固定閾値)について説明する。図8は、量子化
のための閾値の切り替え(変動閾値、固定閾値)を示す
図である。ここでは、モードの設定により、システムバ
ス121経由で閾値の切り替えをおこなっている。
【0117】具体的には、変動閾値801に関しては、
誤差拡散の場合はRAM403への設定値を主走査およ
び副走査方向のアドレス制御および多値化のレベルで参
照する閾値を制御する。単純二値化の場合は、空間フィ
ルタ処理部105で設定され、濃度補正された閾値を用
いる。
【0118】固定閾値802は、ハード的に固定された
値ではなく、CPU119経由でレジスタにセットされ
た値を固定値として使用し、固定値自体もモードおよび
画像特性によって変更することができる。変動閾値80
1及び、固定閾値802を切換部803で切換て、比較
部804へ供給する。
【0119】次に、図1に示した空間フィルタ処理部1
05の構成について説明する。図9は、図1に示した空
間フィルタ処理部105の構成を示す図である。同図に
示すように、複数のラインメモリ902を用いて2次元
の画像マトリクス901を形成し、この2次元空間内で
画像の周波数特性の補正および濃度特性からの特徴量抽
出をおこなう。
【0120】MTF補正903は、光学系でのMTF劣
化を補正するため、主走査および副走査独立にMTF補
正係数および補正強度を自由に設定できる構成とし、処
理モード、読み取り原稿、光学系の種類に広く適応でき
るものとなっている。
【0121】孤立点検出904は、ジェネレーション劣
化が予想される地肌ノイズ、原稿ノイズを検出し、具体
的には、画素配置の規則性を検出して、完全な孤立点で
あるか、低濃度の網点原稿の一部であるかを判別し、対
象となる画素を絞り込む。
【0122】孤立点除去905においては、検出された
孤立点を完全に取り去るのか、周辺画素の平均値で置き
換えるかを選択できるものとし、ノイズ成分については
削除する。細線化/太線化処理906は、主副独立に実
施し、MTFの補正係数と連動させてライン濃度再現性
の主副のバランスを調整する。
【0123】平滑処理907は、網点原稿とA/D変換
時の折り返し歪みにより発生するモアレ成分の除去と変
動閾値設定のための周囲情報を抽出する。エッジ検出9
08は、水平、垂直、左右斜め成分のエッジ線分を検出
し、フィルタ処理適応化のための切り替え信号および変
動閾値選択のための制御信号を生成する。
【0124】セレクタ909は、フィルタ補正画像のエ
ッジ構成要素についてはMTF補正されたビデオパスを
選択し、非エッジ成分については平滑処理されたビデオ
パスを選択する。単純2値化のための変動閾値設定91
0は、平滑画像信号、エッジ信号などにより各画素毎に
閾値をセットする。
【0125】次に、MTF補正の濃度データに関する切
替制御について説明する。図10は、MTF補正の濃度
データに関する切替制御の説明図である。注目画素に対
し、MTF補正処理をおこなう。この際、濃度レベルで
補正係数および倍率係数を各濃度レベルの範囲で切り換
える。
【0126】濃度レベルの選定に関し、上限閾値100
1と下限閾値1002を設定する。下限閾値以下の濃度
レンジ(LOWER)、上限閾値以上の濃度レンジ(UPPE
R)、その間に存在する中間濃度レンジ(MIDDLE)の領
域で独立に制御をおこなう。係数1003および強度倍
率1004も、低濃度、中間濃度、高濃度範囲で設定
し、全濃度レンジ内で安定した階調再現となるように、
フィルタ処理を適応化する。
【0127】MTF補正項の注目画素への加算に関し、
係数強度は補正係数、強度倍率での選択の他に微調整係
数1005の設定も付加する。これは、非常に弱いMT
F補正を実施するための微調機能となる。
【0128】低濃度部は、微調整設定された弱MTF補
正を選択し、中濃度レンジの範囲では中程度のMTF補
正をおこなう。高濃度のレンジでは、ベタ濃度部の一様
性を確保するために弱いMTF補正とするが微調整係数
は選択しない、という設定で全濃度レンジの安定再現を
おこなう。フィルタ部のエッジ分離機能とあわせ、エッ
ジ/非エッジにより更にMTF係数を適応化する。
【0129】次に、閾値の設定について説明する。図1
1は、閾値の設定に係る構成を示す図である。同図に示
すように、平滑処理された画像信号に対しては、レベル
判定1101においてレジスタ設定されている上限値お
よび下限値と比較する。ノイズおよび濃度安定領域での
使用のため、それぞれの制限値で平滑信号を規定し、下
限値以下の場合は下限値で、上限値以上の場合は上限値
で、それぞれの平滑化信号を置き換える。両制限値の関
に存在する信号は、そのまま平滑化信号を用いる。そし
て、セレクト1102において、エッジ信号によりレジ
スタに設定された固定値を用いるか平滑処理系の信号を
用いるかを選択する。
【0130】地肌濃度に追従させる完全な変動閾値の場
合には、非エッジ部については固定閾値を変動閾値とし
て設定し、エッジ部については平滑処理系信号を変動閾
値として設定する。
【0131】高濃度のエッジと低濃度のエッジを分離・
再現させる場合には2段階の閾値を設定し、エッジ部を
固定値に設定し、非エッジ部を平滑処理系の信号に設定
する。基本的には、固定閾値が高濃度エッジのための2
値化閾値として機能し、平滑データに対する下限設定値
が低濃度のエッジのための2値化閾値として機能するこ
とになる。
【0132】次に、孤立点の検出について説明する。図
12は、孤立点の検出の構成を示す図である。ここで
は、周囲からの孤立の状態を検出するため、5×5画像
マトリクス1201、7×7画像マトリクス1202若
しくは9×9の画像マトリクス1203の中で、注目画
素(マトリクスの中心画素)と再外周の画素とが完全に
分断されている場合に、これを孤立点とみなす。
【0133】ここで、等倍時には7×7のマトリクスサ
イズを使用し、最大4×4の大きさまでの孤立点を検出
することができる。また、縮小の場合には、孤立点画素
および周辺画素との間隔も縮小されるので、4×4の孤
立点画素を50%縮小で検出するためには、5×5のマ
トリクスサイズで画素サイズ2×2の固まりを検出すれ
ば良い。
【0134】逆に200%以上の拡大の場合には、原稿
上の4×4の孤立点画素も拡大され、9×9のマトリク
サイズまで拡張しないと検出できなくなり、拡大時に孤
立点が残ってしまう。変倍率に連動してkmx値を変更す
ることで、孤立点検出のためのマトリクスサイズを切り
替える。
【0135】また、5×5や9×9のマトリクスサイズ
内での周囲画素の条件による孤立点の検出だけでは、原
稿中の有用な情報である低濃度のディザパターンも削除
してしまうことになる。かかる不具合を解消するため
に、kbthの閾値との比較による制約、状態遷移による制
約を加え、本当の孤立点のみを検出する。
【0136】同図においては、着目画素が白地または孤
立点であるか否かをT1の値で示しており、白地または
孤立点の場合にはT1=1となり、そうでない場合には
T1=0となる。
【0137】閾値判定1204では、着目画素が白画素
であるか否かをT2で示しており、閾値よりも小さい場
合にはT2=1で白地となり、閾値以上の場合にはT2
=0で非白地となる。このT2により白地と孤立点を区
別する。
【0138】状態遷移の判定には、T1およびT2とこ
れらから連続する白画素数、孤立点のサイズをカウント
し、状態遷移1250のための条件とする。画素の状態
はstateの値で示しているが、直感的に着目画素は白画
素が広く連続している領域1206であるPAPER、もし
くは着目画素が孤立点であるDOT1207、もしくは着
目画素が絵柄、文字または低濃度網点部または白画素が
広く連続していない領域であるPICTの間を遷移する。な
お、状態はPAPERから始まる。
【0139】次に、検出された孤立点の補正処理につい
て説明する。図13は、検出された孤立点の補正処理に
係る構成を示す図である。同図に示すように、孤立点の
検出結果をresultで示し、強度演算1301と選択部1
302を介して、MTF補正後の画像データmtfoに対し
て補正処理をおこなう。ここで、このmtfoは強調処理さ
れており、孤立点は増強されており、このままの処理を
複数回繰り返す(孫コピーを取る)と、ジェネレーショ
ンは悪化し、黒のポチポチが目立つ低品質な出力とな
る。
【0140】孤立点に関してはMTF強調はせず、周辺
と平滑処理するか、白レベルに置き換える。kmodにより
孤立点除去の処理のオン/オフを切り替え、処理する場
合の補正レベルをktjで切り替える。この場合は、強制
的な白レベルへの変換を除去強度最大とし、mtfoの1/
32、1/8、1/2と補正レベルを弱めていく。
【0141】次に、ビデオフローの構成について説明す
る。図14は、ビデオフローの構成を示す図である。読
み取り画像には、シェーディング補正、スキャナγ補
正、電気変倍およびMTF補正などのフィルタ処理を施
すので、ここまでを読み取り画像のオリジナル状態と
し、スキャナ系の画像信号とする。
【0142】図中に示すビデオパス制御1401を介し
て、画質処理1403では、濃度補正と階調処理を実施
する。濃度、階調ともに紙への出力を考慮した面積階調
などで画像信号を書き込み特性に合せて濃度を形成し、
多値処理、2値処理がおこなわれる。
【0143】ビデオパス制御1402においては、画質
処理1403後のデータを取り扱い、主に2値化データ
がその中心となる。VCU I/F1404とは、書き
込み系への信号変換を総称するものであり、データのフ
ォーマット変換をおこなう。
【0144】読み取りから書き込みまでの通常パスに対
し、ビデオパス制御1401および1402では、外部
アプリケーション(APL)、画像メモリユニット(I
MU)1405とのビデオパス制御を、それぞれのI/
F制御モジュールを介しておこなう。このIMU140
5の中には、スキャナ用バッファメモリ、プリンタ用バ
ッファメモリが含まれ、外部のAPLユニットとしては
ファクシミリ、プリンタ、スキャナなどが含まれる。
【0145】ビデオパス制御1401からAPL出力1
406へのパスSAは、スキャナAPL用で多値画像デ
ータが扱われる。画質処理1403からAPL出力14
06へのファクシミリ(FAX)はFAX送信信号で2
値画像が扱われる。APL入力1407からのPAはプ
リンタアプリで2値画像が扱われる。
【0146】次に、ビデオ制御の系統について説明す
る。図15は、ビデオ制御の系統を示す系統図である。
図中に示す読み取り画像信号「S」は、シェーディング
補正、変倍、フィルタまでの処理が施された画像データ
を示している。また、「A」は外部アプリケーションと
のI/F端を示しており、「MS」はスキャナ用バッフ
ァメモリを示し、「MP」はプリンタ用バッファメモリ
の各モジュールを示している。さらに、「P」はPWM
変調以降の書き込みユニットを示し、「合成(G)」は
読み取り画像とメモリ蓄積画像との画像合成を示してい
る。
【0147】同図に示すように、各セレクタ(sel1〜s
el6)によってビデオパスを切り替える。多値処理と2
値処理の平行動作に関しては、画質処理の中のディザ用
RAM、誤差拡散処理用FIFOメモリは回路構成を簡
略化するため、1系統しか持っていない。このため、物
理的には2値誤差拡散と多値誤差拡散を同時処理するこ
とはできないが、時分割処理によって見かけ上平行処理
をおこなう。
【0148】機械を操作するオペレータには、処理時間
の長さを実感させないように、複数ジョブの原稿を最初
にすべて読み取り、これをMSに格納した後、画質処理
を2値用、多値用に特化して最適画像を再現し、回路資
源の時分割共有をおこなう。
【0149】2値処理と多値処理の時分割平行動作につ
いて説明すると、読み取り原稿を多値誤差拡散処理し、
5部コピー出力するジョブと、異なる原稿を2値誤差拡
散処理しファクシミリ送信するジョブとがほぼ同じに要
求された場合には、2つの対処方法がある。
【0150】その一つはMSに2つのジョブのための原
稿読み取り画像を蓄積するものであり、他方は多値誤差
拡散処理のための画像だけMSに蓄積し、途中で2値誤
差拡散処理の要求があった場合に、処理回路を2値誤差
拡散処理用に開放するものである。
【0151】最初の方法は、多値誤差拡散が終わってか
ら2値誤差拡散処理をおこなうものであり、その間読み
取り画像はMSの多値誤差拡散処理のための蓄積画像と
は異なる領域に格納しておくことになる。
【0152】具体的には、まず最初に5部コピーするた
めの原稿を読み取り、S→→sel3→MSの経路で画
像データをメモリに蓄積する。次に、このMSから同じ
原稿データを5回読み出し、Pに対して5部のコピーを
出力させる。その経路は、MS→→○10→sel5→画
質処理→→sel2→○13→Pとなり、画質処理におい
て濃度変換、多値誤差拡散処理を実施する。
【0153】プリントアウトしている間、光学読み取り
手段は開放されており、ファクシミリ送信のためのジョ
ブは受付可能となっている。ファクシミリ原稿を読み取
り、S→→sel3→MSの経路で画像データを格納し
ておく。MSからの読み出し、MSへの格納においてビ
デオパスは衝突せず、いずれのジョブでも読み取った画
像データはMSに全て蓄積される。
【0154】5部の出力が終わった後、MSからファク
シミリ送信のための原稿画像を読み出し、2値誤差拡散
処理を施す。具体的には、MS→→○10→sel5→画
質処理→→sel1→○12→A→M/B→Fという経路
でファクシミリ送信を実施する。なお、「M/B」は、
複数のアプリケーションユニットを装着する物理モジュ
ールであるマザーボードを意味し、「F」はファクシミ
リユニットを意味する。
【0155】他方の割り込みによる手段は、MSから蓄
積データを読み出し、5部のコピー出力動作をおこなっ
ている最中にファクシミリ送信用原稿が読み込まれたな
らばコピー出力を中断する。なお、画像データは、あら
かじめMSに保管されているので、再度原稿を読み取る
必要はない。
【0156】ファクシミリ原稿は、S→→sel5→画
質処理→→sel1→○12→A→M/B→Fという経路
でファクシミリ送信される。このファクシミリ送信が完
了した後、再度残りのコピー出力をおこなうために、M
Sから画像データを読み出し、多値誤差拡散処理を実施
する。
【0157】また、外部アプリの融合処理の経路につい
て説明する。なおここでは、スキャナアプリ(SA)に
対し原稿読み取りのオリジナルデータを出力し、プリン
タアプリ(PA)としてパソコンから受けた文書データ
を直接ファクシミリアプリ(F)に送信する3アプリの
融合処理の動作を示すこととする。
【0158】スキャナアプリに対しては原稿読み取り信
号を、S→→sel1→○12→A→M/B→SAの経路
で出力する。原稿を読み取っている最中でもM/B上の
物理スイッチでパス接続を切り替え、PAからのファク
シミリ送信は、PA→M/B→Fの経路でなされる。
【0159】スキャナアプリのユニットが他の機器に使
用されており、直ちにデータ転送できない場合には、一
旦MSに蓄積し、ユニットの獲得ができた後に、MS→
→○10→→sel1→○12→A→M/B→SAの経路
でスキャナアプリに対する画像データを転送する。この
場合、3アプリに対してはユニット機能は動作している
が、読み取り手段(S)、書き込み手段(P)は開放さ
れた状態にあるので、通常コピーが取れる。
【0160】2値コピーで出力される場合、画像処理結
果はMPに一旦蓄積し、Pに対し必要部数だけメモリ読
み出しをおこなう。画質処理→→sel3→MP、MP
→→○10→→sel2→○13→Pとなる。
【0161】プリンタ用バッファメモリを使った出力動
作の場合には、読み取り手段は開放されており、さらに
次のジョブを読み取りMS若しくはMPのバッファメモ
リに画像データを蓄積できる。
【0162】次に、APL入力の構成について説明す
る。図16は、APL入力の構成を示す図である。同図
に示すように、このAPL入力制御ブロックは、システ
ムクロックに非同期なクロックに同期する画像データを
装置内部に取り込むためのIFブロックである。
【0163】入力マスク機能1601においては、AP
Lからの有効画像領域外を全て白側にマスクし、また画
像反転機能においてはAPLとのI/F規定で、白画素
をHighレベルで入力し、黒画素をLowレベルで入力す
る。本装置内部では、白をLowレベルと定義し、黒をHig
hレベルと定義しているので、画像のレベル反転をおこ
なう。
【0164】FIFO1603の書き込み制御1602
は、A4幅の最大転写紙サイズ297mmに対し、600dpi書
き込みで、7015ビットの画像データが転送される。2値
画像データは8ビットパラレルでの転送で規定されるの
で、1K×8ビットのFIFOメモリを使用する。
【0165】FIFO1603のライトリセット(xwrs
t)、ライトイネーブル(xweb)を外部アプリケーション
から供給されるXARCLKを基準クロックとして外部アプリ
ケーションからのライン同期信号XARLSYNCより作成す
る。XARLSYNCはアサート期間1クロック幅である。
【0166】FIFO1603の読み出し制御機能16
04は、制御信号の生成とデータフォーマットの指定で
ある。制御信号の生成は画像処理装置内部のライン同期
信号XARLSYNCを基準とし、システムクロックに同期する
FIFOのリードリセット(xrrst)、リードイネーブル
(xreb)を生成する。
【0167】データフォーマットの指定はファクシミリ
受信、プリンタアプリからの入力データは2値画像の8
パラデータであり(8bit/8dot)、IMUへの出力デー
タはシリアルデータに変換する(1bit/1dot)。また書
き込み系(VCU)への出力データについてのフォーマ
ット変換はおこなわず(8bit/8dot)、またIMUへの
データはS/P変換する。FIFOからの読み出しデー
タに関し、シフトレジスタで1ビットづつシリアルデー
タに変換し、使用しない下位のビットは0にする。
【0168】次に、APL出力の構成について説明す
る。図17は、APL出力の構成を示す図である。AP
L出力制御ブロックは、装置内部で処理された画像デー
タを出力するためのI/Fブロックであり、読み取り画
像切り出しのための出力ゲート変換1701(主走査方
向のみ、シフト動作なし)、データフォーマット変換1
703、白黒反転1702をおこなう。
【0169】フォーマット変換1703は、出力データ
に対し4種類のフォーマットが選択可能である。(1)
スルー出力(フォーマット変換せず)はスキャナ読み取
りデータの多値出力および2値画像のシリアル出力で用
いる。(2)6ビット出力は8ビットデータのうち、上
位6ビット以外を白マスクして出力し、6ビットデータ
を8ビットバスのMSB側に寄せるか、LSB側に寄せ
るかも設定できる。(3)4ビット出力は8ビットデー
タのうち、上位4ビット以外を白マスクして出力し、4
ビットデータを8ビットバスのMSB側に寄せるか、L
SB側に寄せるかも設定できる。(4)2値8ビットパ
ラレル出力は、2値画像(8ビットバスのうち、MSB
のみで2値データを転送する場合)を8ビットパッキン
グするもので、MSBファーストでパッキングする。
【0170】MSB/LSB反転機能1704は8ビッ
トデータバスのLSBから順番にMSBまで、MSBか
らLSBまで入れ替えるもので、1ビット2値、4ビッ
ト多値、6ビット多値、8ビット多値、8ビット2値パ
ッキングのいずれの場合でも設定することができる。ゲ
ート(有効画像範囲規定信号)変換1701は、主走査
ゲート長を指定した長さに変換するものであり、0〜
8191ドットの範囲で設定可能であり、変換オン、
オフ可能とし、主にスキャナアプリを使用し、画像の
切り出しをおこなう際に使用するもので、主走査方向
の切り出しは、変倍ブロックのシフト機能を併用する。
【0171】スキャナ読み取りゲートは最大原稿サイズ
でおこない、変倍後の出力位置先端位置を計算し、シフ
ト動作によりLGATE(主走査方向有効画像範囲)先
端に出力画像の先端を合わせ、その後ゲート変換に於い
て主走査長にゲート幅を合わせる。
【0172】副走査方向の切り出しは、タイミング制
御部において副走査ゲート長を設定し、フォーマット
への対応は、変換後のLGATE長が1ドット単位で指
定し、選択されたフォーマットに対してLGATE長を変換
する。かかる変換の方法は、1)8ビット多値または1
ビット2値シリアルの場合には、設定されたLGATE長の
ままとし、 2)8ビット2値画像パラレル(8パラ)
の場合には、設定されたLGATE÷8の長さに変換する。
余りが出る場合には、繰り上げた長さに設定する。出力
タイミング調整1705は、APLへの出力データ、ゲ
ート信号をAPLへの出力クロック(XAWCLK)の立ち上
がりエッジに同期して出力する。クロックは、クロック
生成モジュールにおいて各種クロックを生成し、直接I
/F部へ出力する。このクロックの種類は、8ビット
多値、1ビット2値シリアルの場合、システムクロック
と同相、同一周波数のクロックを出力し、8ビット2
値パラレルの場合、システムクロックの8分周クロック
を出力する。
【0173】次に、書き込み系出力の構成について説明
する。図18は、書き込み系出力の構成を示す図であ
る。書き込み出力制御は、装置内部で処理された画像デ
ータを出力するものであり、プリンタマスク後の画像デ
ータ、ゲート信号の出力タイミング調整1801とAP
L入力からのスルーデータ1802との出力切り替え1
803を制御する。
【0174】タイミング調整1801は、VCUへの出
力データ、ゲート信号を、VCULへの出力クロック
(XPCLK)の立ち上がりエッジに同期して出力する。ク
ロックは、クロック生成モジュールにおいて各種クロッ
クを生成し、直接I/F部へ出力する。
【0175】このクロックの種類としては、4ビット
t多値の場合、システムクロックと同相、2分周のクロ
ックを出力し、2ビットt多値の場合、システムクロ
ックと同相、4分周のクロックを出力し、8ビット2
値の場合、システムクロックと同相、8分周のクロック
を出力する。
【0176】出力データおよび有効画像範囲を規定する
ゲート信号は、分周クロックのXPCLKに同期させるが、
VCUへのライン同期信号XPLSYNCの周期に対し、位相
差によって最大8clk(システムクロック)の偏差を
生じる。VCU出力ブロック内部ではシステムクロック
clkの立ち上がりで処理し、反転クロックxclkで
タイミング調整を行い、I/Fへの出力はXPCLKに同期
させる。
【0177】次に、データ構造について説明する。図1
9は、データ構造を示す構造図である。書き込み系(V
CU)へのデータバスは8ビットからなり、xpde[2:
0]、se、xpdo[2:0]、soで示している。濃度情報と位相
情報にあてがわれるもので、4ビット多値へのビットア
サインを基本型としている。この濃度、位相を交えた8
本の信号線をデータフォーマットに応じて割り当てビッ
トを変更していく。
【0178】データフォーマットしては、(a)4ビッ
ト多値、(b)2ビット多値、(c)2値、(d)8ビ
ット多値からなり、4ビット多値は偶数画素、奇数画素
の2パラ転送、2ビット多値は4画素一括のパラレル転
送、2値は8画素パラレル転送、8ビット多値はシリア
ル転送でデータフォーマットを変換する。
【0179】同図(a)に示すように、4ビット多値
は、xpde[2:0]に偶数画素の濃度情報を、seに偶数画素
の位相情報若しくは追加の濃度情報を、xpdo[2:0]に奇
数画素の濃度情報を、soに奇数画素の位相情報若しくは
追加の濃度情報をそれぞれ配分する。同図(b)に示す
ように、2ビット多値は、位相情報を含む場合には3値
濃度、位相固定の場合には4値濃度の表現となる。第1
画素をxpde[2:1]へ、第2画素を[xpde[0]、se]へ、第3
画素をxpdo[2:1]へ、第4画素を[xpdo[0],so]へそれぞ
れ配分する。
【0180】同図(c)に示すように、2値モードは、
xpde[2]、xpde[1]、xpde[0]、se、xpdo[2]、xpde[1]、x
pde[0]、soの順に8個の画素情報を配置し、8ビットデ
ータバスに対するパラレルデータに変換する。
【0181】同図(d)に示すように、8ビットt多値
は、各画素の8ビット濃度情報を、[xpde[2:0],se,xpdo
[2:0],so]のバス幅に対し、MSBから濃度信号の最上
位ビットを割り当てる。
【0182】次に、スムージング機能について説明す
る。図20は、スムージング機能の構成を示す図であ
る。画像マトリクス部2001において、9ラインのデ
ータから主走査方向にそれぞれ13画素の遅延データを
作成し、9ライン×13画素の二次元マトリクスを作成
する。このマトリクスデータを同時にアクセスして、そ
れぞれの2値/多値変換処理を実施する。エッジ処理部
2007のエッジ処理に関してのみ二次元画像マトリク
スは必要とせず、1ライン上のデータで処理をおこな
う。コード生成及びRAMからなるジャギー補正部20
02では、画像マトリクスの配列データを使って、パタ
ーンマッチングをおこなう。マッチングにより12ビッ
トのコードデータを生成し、RAMのアドレスに入力す
る。このRAMは画像補正用のRAMで、入力コードに
対応する画像補正データを出力する。補正データは別途
RAMにダウンロードしておく。
【0183】孤立点補正部2003は、注目画素を含む
9×13の画像領域内でパターンマッチングにより孤立
点を検出する。孤立点に該当する画素は、マスク処理に
よって除去するか、周囲に2次元範囲で画素を付加し、
孤立でない画素の集合を構成する。なお、マスクをする
か否か、周囲に画素を追加するか否かは、モード切り替
え可能である。孤立ドットの場合には、書き込み系のプ
ロセス条件に依存してドットが再現される場合とされな
い場合があり、一様入力濃度領域内で濃度ムラが発生
し、画質の劣化を招く。まったく打たないか、安定して
ドットが再現できる範疇までドット密度を増す。
【0184】誤差拡散エンハンス部2004は、線画を
保持するバンドパスフィルタによりテクスチャを平滑化
し、主走査方向の画素並びに基づいて位相信号を生成す
る。
【0185】ディザ平滑化部2005は、2値ディザパ
ターンに対して5×5若しくは9×9のローパスフィル
タ処理をおこない、擬似的に多値信号に変換する。疑似
多値化された信号に対しては2ドット処理部2006に
おいて隣接画素間の平均化をおこない、位相情報を生成
する。これらの2値から多値に変換されたデータをセレ
クタ2008において選択する。画像パスの選択はモー
ドにより切り替える。いずれにせよ、濃度4ビット、位
相2ビットの6ビットデータに変換される。
【0186】孤立点補正は、9×13の画像マトリクス
の範囲内で、中央画素が注目画素であり、孤立点である
か否かの判定の対象となる。周辺画素との連結をパター
ンマッチングにより判定し孤立点とする。ディザ平滑化
およびドット平均化は、平滑化部では9ライン×13画
素の画像マトリクス2001に対し、5×5、7×7、
9×9の各平滑フィルタが施される。
【0187】入力データは1ビット2値信号であるが、
この平滑フィルタにより高域信号成分を除去する。平滑
化の画素に対し、主走査方向のEVEN、ODD画素間で平均
化する。値は平均値であるが、位相信号を区別する。EV
EN画素は右位相、ODD画素は左位相とし2ドット化の画
像データを形成する。位相データはそのまま出力する
が、濃度データに関してはレベル変換をおこない、4ビ
ット幅にデータを変換する。
【0188】次に、書き込み制御部の構成について説明
する。図21は、書き込み制御部の構成を示す図であ
る。ビデオパス制御部109から書き込み系への入力
は、スキャナ読み取りの直接画像、メモリモジュールに
蓄積された画像、外部アプリ112からの入力画像のい
ずれかとなる。それぞれのユニットの画素クロックと画
素密度に応じた書き込みクロックは同期しておらず、2
ポートRAMの構成を取るたとえば速度変換FIFOメ
モリ2101を用いて、RAMへの書き込みクロックと
読み出しクロックの速度変換をおこなう。
【0189】書き込み系のクロックで読み出された画像
データは、スムージングモジュール2102と多値処理
系2103でデータ変換をおこなう。スムージングモジ
ュール2102は2値画像に対し多値データへの変換を
おこない、多値処理系2103は位相信号の変換処理を
おこなう。
【0190】多値データへの変換後、複数の濃度変換テ
ーブル2104により画像形成プロセスの濃度再現特性
を考慮した濃度レベルの変換をおこなう。この濃度変換
テーブル2104のデータは、CPU119よりそれぞ
れダウンロードされ、種々の特性に並列処理で実施す
る。変換結果の中から処理モードに応じて必要なデータ
を選択器2105で選択する。
【0191】プロセスが変わった場合、プリンタの場
合、ファクシミリ受信の場合、スキャナ読み取りからの
コピー出力の場合、文字主体の原稿の場合、印刷原稿を
コピーする場合、写真原稿をコピーする場合など画像の
最適再現のために濃度変換テーブルの値を細かく制御す
る。PM変調およびPWM変調によりLD(レーザダイ
オード)のパワーと位相を制御してLDのオン/オフを
制御し、画像形成ユニット上に潜像を作成する。
【0192】次に、メモリモジュールの構成について説
明する。図22は、メモリモジュールの構成を示す図で
ある。同図に示すメモリI/F部2201において画像
入出力の制御をおこなう。モジュール内部にはワーク用
のメモリ領域(ワーク領域)2202と格納用のメモリ
領域(メモリバンク)2203を持つ。ワーク領域22
02はRAMにより構成され、格納領域2203は、R
AMおよびHDD、MO、CD−RW、DVDなどの非
電子メモリの構成となる。
【0193】ワーク領域2202では入出力画像のビッ
トマップ展開をおこなう。アドレス制御部2204によ
り、入力画像と出力画像を独立に任意のメモリアドレス
上に展開できる。たとえば、格納画像から展開したビッ
トマップと入力画像の合成、2枚の画像の集約配置、画
像の回転、入力画像に対する日付等の印字パターンの付
加などを実施する。
【0194】メモリバンク2203への格納は、アドレ
ス制御部2210を介して、蓄積容量を効率化するため
にデータ圧縮2205をおこなう。基本的には可逆変換
でのデータ符号化をおこなうが、視覚的に画質劣化が再
生画像に現れない範囲での非可逆変換も可能である。
【0195】格納メモリの書き込み制御2206により
メモリバンク2203内にデータ格納をおこなう。この
場合、画像データに対しID情報を付加し、入力画像の
プロパティ(入力系、処理モードなど)を明示してお
く。
【0196】格納メモリの読み出し制御2207、デー
タ伸長2208により画像データをビットマップへ展開
する。プロパティ情報はピットマップへ直接反映させる
場合もあるが、基本的には書き込み制御部に対しパラメ
ータ設定の適応指示に用いる。濃度変換テーブルの切り
替え制御に使用する。
【0197】次に、濃度変換テーブルの一例について説
明する。図23は、濃度変換テーブルの一例を示す図で
ある。なお、2値レベルの再現であればデータリニアな
特性でも構わない。変換テーブルの中身はリニアなデー
タがダウンロードされ、入力レベル=出力レベルとな
る。
【0198】同図(a)にその外形を示したように、コ
ピー時の読み取り系でのスキャナγ補正、読み取り原稿
濃度補正で最適化された場合2301、若しくは画像形
成部のプロセスγが入力信号に対しリニアリティを持つ
場合は適応できる。画像内容の階調再現を重視する場
合、プロセスのリニアリティを補正するために濃度リニ
アなデータに変換する必要がある。
【0199】同図(b)および(c)は、濃度リニアな
濃度変換テーブル2302及び、2303を示してお
り、画像に文字、絵柄が混在し、プロセスのリニアリテ
ィもそこそこ保証できる場合など、画像内容のバランス
を再現する上で、データリニアと濃度リニアの中間的な
特性の変換テーブルをダウンロードする。
【0200】変換テーブルの内容はドット形成において
も左右される。一般的に1ドットの孤立点は再現し難
く、万線やドットの密集した状態では濃度再現が良好と
なる。LD制御の変調方式や、階調再現のための画像処
理によって変換テーブルは多種多様な値を必要とする。
【0201】次に、集約機能の一例について説明する。
図24は、集約機能2401の一例を示す図である。こ
こでは、A,B,C,Dという4枚の原稿を読み取り、
それぞれの画像を縮小し、1枚の転写紙に集約する場合
を示している。なお、A,Dが文字を主体とした原稿で
あるものとし、Bが絵柄原稿、Dが文字、絵柄混在原稿
とする。
【0202】AとDは文字モードの設定でメモリモジュ
ールに読み込み、Bは写真モードで読み込み、Dは文字
/写真モードで読み込む。それぞれスキャナγ特性、M
TF補正のためのフィルタ特性、濃度補正γ特性は異な
る。さらに、転写紙への画像形成において、解像度重
視、階調性重視、バランス重視により書き込み制御部内
での濃度変換γ特性もそれぞれ異なる。
【0203】メモリモジュールへの格納は、書き込み制
御の特性は除く、画像処理形のパラメータを変更して読
み込むが、必要とする書き込み特性をメモリモジュール
内の蓄積画像に対するプロパティに付加しておく。文字
モードで必要な濃度変換特性若しくは想定した濃度変換
特性を付加する。
【0204】ワークメモリで蓄積画像を集約し、ビデオ
パス制御を通し書き込み制御へデータを出力する。濃度
変換部において少なくとも3種類の濃度変換テーブルを
切り替える。集約展開時、主走査及び副走査方向の画像
の切り替わりアドレスをプロパティ情報から抽出し、カ
ウンタ制御をおこなう。
【0205】なお、書き込み変換テーブルを混在原稿再
現テーブルに固定し、読み取り原稿濃度変換テーブルの
内容を、文字用、絵柄用により強調する方向で置き換え
ることもできる。
【0206】上述してきたように、本実施の形態1で
は、入力濃度補正部103による入力濃度補正、濃度補
正部106による濃度補正並びに書き込み制御ブロック
110における書き込み濃度補正をユーザの操作に応答
してそれぞれ独立に制御できるよう構成したので、濃度
補正を複合機全体として最適な組み合わせでおこなうこ
とができる。 (実施の形態2) ところで、上記実施の形態1では、
入力濃度補正、濃度ノッチに連動した濃度補正並びに書
き込み濃度補正をユーザが全く独立に制御できることと
したため、ユーザにとっての濃度補正に係る選択肢が多
様化し、ユーザが頻繁にテスト印刷を繰り返さざるを得
ないおそれが生じる。
【0207】そこで、本実施の形態2では、入力濃度補
正、濃度ノッチに連動した濃度補正および書き込み濃度
補正の組み合わせを操作部に登録しておき、原稿の種別
および特性状況などに適合した最適な印刷出力を得るこ
とができる複合機について説明する。なお、本実施の形
態2に係る複合機の操作部120以外の構成については
図1に示したものと同様のものとなるので、ここではそ
の説明を省略する。
【0208】図25は、図1に示す操作部120に設け
られた操作画面2500の一例を示す図である。同図
(a)に示すように、この操作画面2500上には“地
肌除去”2501、“集約”2502、“初期設定”2
503、“画質1”2504、“画質2”2505、
“濃度ノッチ”2506の各入力キーが備え付けられて
いる。
【0209】“地肌除去”2501は、読み取り系での
地肌追従レベルを所定の設定内で切替え、完全に地肌部
分を飛ばすか、幾分低濃度レベルの信号を残すかを設定
する。追従後の信号削除のための閾値レベルの設定を制
御する。スキャナγのテーブルの切替もあわせておこな
う。
【0210】“集約”2502は、メモリへの画像集約
処理のオン/オフを設定するもので、集約の方法に関し
ては“初期設定”で設定する。たとえば、読み取り原稿
2枚を転写紙1枚に集約したり、4枚を転写紙1枚に集
約するなどと設定する。
【0211】“画質1”2504および“画質2”25
05は、ある画像処理の選択モードであり、たとえば
“文字モード”と“写真モード”、“文字/写真モー
ド”と“特殊原稿モード”といったように、特に処理モ
ードが固定されるものではない。
【0212】かかる処理モードの設定は“初期設定”2
503でおこない、良く使うモードのみを操作部に表示
し、頻度は少ないがたまに使うモードに関しては“初期
設定”2503で選択する。この際、余計なモードを表
示せず、シンプルで頻度の高い設定のみを表示する。濃
度ノッチを切り替えた場合も、読み取りテーブルを対応
する設定値に切り替える。
【0213】“画質1”2504、“画質2”2505
に何を振り分けるかは、“初期設定”2503で、任意
に選択する。たとえば、同図(b)に示されるように、
あらかじめ設定1から設定Nまで画質モードが用意して
おき、操作者が日ごろ良く使うモードを“画質1”25
04、“画質2”2505に割り当てる。
【0214】設定1から設定Nを操作部に表示したほう
が、選択の範囲は広くなり、多くの使用者に対応できる
が、実質使用するモードがさほど多くない場合には、操
作性が低下するだけで効果は薄い。
【0215】選択範囲は設定1から設定Nまで備わって
おり、使用頻度に応じて表面に表示するかどうかを使用
環境に応じて適応化する。設定1から設定Nをあらかじ
め供給しており、ほとんどの使用環境で対応できるよう
に対応するが、特殊なモードを設定したい場合には任意
のモードを作成する。
【0216】“初期設定”2503で設定内容を任意に
グループ化し、モードを登録しておくこともできる。同
図(c)に示すように、各設定に関して種々のパラメー
タをグループ化し、所望のパラメータ設定値2507を
組み合わせておき、新規作成した“設定”を“画質1”
2504に設定すれば、使用環境にカスタマイズされた
画質処理をおこなうことができる。
【0217】図26は、操作部120の操作画面による
濃度補正を説明するための説明図である。同図(a)に
示すように、この複合機では、原則として操作部260
1の操作画面から入力濃度補正2601、濃度ノッチに
連動した濃度補正2603、書き込み濃度補正2604
をそれぞれ独立して制御することができる。
【0218】具体的には、同図(b)に示すs1〜s4
のいずれかの曲線を選択して入力濃度補正をおこない、
また文字原稿の場合には同図(c)に示すN1〜N4の
いずれかの曲線を選択して濃度ノッチに連動した濃度補
正をおこない、さらに写真原稿の場合には同図(d)に
示すN1〜N4のいずれかの曲線を選択して濃度ノッチ
に連動した濃度補正をおこなうことができる。また、同
図(d)に示すp1〜P4のいずれかの曲線を選択して
書き込み濃度変換をおこなうことができる。
【0219】しかし、これらのパラメータを最適な組み
合わせとして選択するのは容易でないので、図25
(a)に示した”初期設定”2500により、たとえば
パラメータs1、N2、p3を”画質1”2504とし
て設定することにより、表示画面の”画質1”2504
を指示するだけで、それぞれに対応する入力濃度補正2
602、濃度ノッチに連動した濃度補正2603並びに
書き込み濃度補正2604をおこなうことができるので
ある。
【0220】上述してきたように、本実施の形態2で
は、かかる入力濃度補正部103による入力濃度補正、
濃度補正部106による濃度補正並びに書き込み制御ブ
ロック110における書き込み濃度補正の組み合わせを
操作部120に登録することにより、極めて簡単な操作
で所望の出力画像を得ることができる。 (実施の形態3)次に、更にユーザの操作性を向上した
実施の形態について図27を用いて説明する。本実施例
は、上述のパラメータを最適な組み合わせとして選択す
るのは、一般的なユーザにとっては、きわめて容易とは
いえないので、予め画質モードとして濃度特性、フィル
ター特性等の画質パラメターをひとまとまりとして、提
供しておく。そして必要なモードを選択もしくはカスタ
マイズの雛型としてユーザーが使用できるので、ユーザ
からみた操作性を非常に向上した実施例である。ユーザ
の操作性の向上の観点からは、ユーザが使用しているモ
ードに対して、保守を行うモードで、専門のサービスマ
ン等が調整を行い、調整後に再びユーザの使用するモー
ドに戻すことが好ましい。本実施例は、特に、ユーザが
使用している装置の設定内容の変更が必要となった際
に、サービスマン等が保守を行うモードで調整を行う場
合に、各調整値の絶対値を調整する方法についての実施
例である。
【0221】図27は本発明による、操作画面の実施例
を示したものである。(a)及び、(b)2種類の操作画
面、操作画面2700、2720を示す。(a)の操作画
面2700上には“表示部2701”と、“地肌除去2
702”、“集約2703”、“初期設定2704”、
“画質 1”2705、“画質 2”2706、“濃度
ノッチ2707”、“テンキー2708”、“クリアー
/ストップ(C/S)2709”、“スタート(START)271
0”の各入力キーが備え付けられている。
【0222】また(b) の操作画面2720上には、
(a)の“画質1”2705、“画質2”2706の代
わりに、“画質2725”とLED2726による点灯表
示が備え付けられている。(b) の操作画面2720で
は、(a) の操作画面2700上の“画質 1”270
5、“画質 2”2706のどちらが選択されているか
を 、LED2726の点灯/消灯で区別する。例えば、LED
2726の点灯を“画質1”、LED2726の消灯を
“画質2”のように割り振る。 “地肌除去2702”
キーは読み取り系での地肌追従レベルを所定の設定内で
切替えることができ、完全に地肌部分をなくすか、幾分
低濃度の地肌を残すか選択することができる。追従後の
信号削除のための閾値レベルの設定を制御し、スキャナ
ーγのテーブルの切替も行う。“集約”キー2703は
メモリーへの画像集約処理のOFF/ONを選択するもので、
集約の方法は“初期設定”キー2704で設定する。例
えば読み取り原稿2枚を転写紙1枚に集約、4枚を転写
紙1枚に集約というような選択をすることができる。
【0223】“画質 1”2705及び“画質 2”2
706は、画像処理のモードを選択する。例えば、“文
字モード”と“写真モード”、“文字/写真モード”と
“特殊原稿モード”等があるが、しかし、特に処理モー
ドが固定されているものではない。処理モードの設定も
“初期設定”キー2704で行い、頻繁に使うモードの
みを操作部2700、2720に表示し、あまり頻繁に
使わないモードに関しては、使用時に“初期設定”キー
2704で選択する。余計なモードを表示しない方が、
操作性が良いためである。また、濃度ノッチ2707を
切り替えた場合も、読み取りテーブルを対応する設定値
に切り替える。
【0224】次に、“画質モード”の設定について説明
する。“画質 1”、“画質 2”に何を振り分けるか
は、“初期設定”キー2704で、任意に選択する。
(c)及び(f)は、“初期設定”キー2704が押さ
れた場合の、“画質モード”2740、2780の例を
示す。(c)は、予め提供するモードと、任意設定可能
な登録モードから選択する方法を示し、(f)は、選択
は予め提供するモードから行い、微調整が必要な場合
は、選択後の画質設定に関して行う場合を示す例であ
る。以下これらの例について、説明する。
【0225】“画質モード”に関する選択では、例えば
予め“文字原稿”に適するモードとして、“文字画質
1”2741、“文字画質2” 2742、“文字画質
3” 2743を用意し、また、“写真原稿”に適する
モードとして、“写真画質1”2744、“写真画質
2” 2745、“写真画質3” 2746を用意し、更
に、それ以外の汎用的な原稿に対しては、“特殊な原
稿”に適するモードとして、“特殊原稿1” 274
7、“特殊原稿2” 2748、“特殊原稿3” 274
9を用意しておく。そして、操作者が日ごろ良く使うモ
ードに、“画質 1”、及び、“画質 2”に割り当て
る。
【0226】各画質に対応する多くのモードを操作部に
表示するほうが、選択の範囲は広くなり、多くの使用者
に対応できるが、しかし、実質的に使用するモードはあ
まり多くないので、操作性が低下し、あまり有益ではな
い。選択範囲は文字主体、写真主体、特殊原稿に関し複
数個のモードが備わっており、使用頻度に応じて表示す
るかどうかを、使用環境に応じて変更する。
【0227】(C)では、“初期設定”で選択できる画
質モードの範囲内に“登録画質”2739に関する選択
手段を設けておく。“文字画質1”2741から“特殊
原稿3”2749を予め提供しており、ほとんどの使用
環境で対応できるようにしてあるが、極めて特殊なモー
ドを設定したい場合には、任意のモードを作成する。
“登録画質”2739に関し、“初期設定”2704の
操作項目で設定内容を任意にグループ化し、モードを登
録しておく。各設定には、種々のパラメターをグループ
化し、所望のパラメター設定値を組み合わせて割り当て
る。新規作成した“登録画質”2739を“画質 1”
に設定すれば、使用環境に特化された、画質処理を行う
画像処理装置として動作する。
【0228】次に、(d)及び、(e)は、パラメターの設定
方法に関する表示画面2750、2760について示し
たものである。“(a)又は、(b)の初期設定”により、登
録画質2739を設定する手順を実施すると、(a)もし
くは(b)の表示部に(d)の表示画面2750が表示され
る。表示画面2750は、画質パラメターとして制御可
能なモジュールを示す。前述の濃度補正に関する項目
や、MTF補正に関する項目等2751,2752,27
53,2754,2755,2756,2757が任意
な設定の対象として表示される。表示画面2750上で
設定したい項目を指示すると、更に別な画面が表示さ
れ、画質に関する制御対象項目が示される。これによ
り、任意に設定を行うことができる。(e)は、MTF補正の
設定画面の例を示す。主走査係数2761、及び、強度
倍率2762等が示され、これらの現在の設定値276
3と設定可能な範囲2764が表示されるので、細かく
設定値を決定することができる。設定値の入力はパラメ
ターの絶対値での入力、及び、相対値での入力のいずれ
もが可能である。相対値での入力の場合は、“強い”か
ら“弱い”までの範囲が分割され、選択された相対値は
CPUにより、パラメターの絶対値に変換される。
【0229】(f)は現在提供されているモードを基にし
て、ユーザー側で微調整を行うために提供する操作画面
2780、2790である。“セレクト画質”279
1、“カスタム画質”2792の選択により、既存モー
ドの中から選択を行うか又は、既存モードを基にして調
整を行うかを決定する。
【0230】“セレクト画質” 2791は“文字画質
1”2781から“特殊原稿3”2789の間で、既存
モードを“画質1”、又は、“画質2”へ割り振るため
の指示を入力するのに用いる。
【0231】一旦“画質1”に割る当てた既存のモード
に対して、ユーザー固有の変更を行うために微調整する
場合には、“画質1”に対する“カスタム画質”279
2モードを選択し、 “画質1”が含まれるグループに
対応しているパラメターを、(e)の“現設定値”276
3に表示し、変更可能な対象として、ユーザーが微調整
を行うことができるようにする。
【0232】全く新規な“登録画質”を作成することも
可能であるが、これは、既存モードと同等な選択の対象
にするのではなく、“画質1”、“画質2”の操作部に
割り振られた後の微調整に用いる画質調整手段である。
【0233】次に、図28に画質パラメターを格納する
ための構成を示す。画質モードに関する固定の設定値と
変動する設定値を、ROM領域と不揮発メモリー領域に
分けて格納して、管理する。
【0234】図28(a)は主に“登録画質”2739を
“画質1”、又は、“画質2”の選択するためのモード
として使用する場合の構成を、また図28(b)は“画質
1”、又は、“画質2”に対して既存のモードを割り当
てた後に、微調整を行う場合の構成についてそれぞれ示
したものである。
【0235】(a)の構成では、“文字原稿1”から“特
殊原稿3”までの既存モードに対する画質パラメターは
ROM2800に格納されてシステムに供給される。例
えば、ROM2800のA番地2801に“文字画質
1”に対する設定値を、また、N番地2802に“特殊
原稿3”に対する設定値を格納する。一方、通常処理で
変更の対象となる、“画質1”2830、及び、“画質
2”2831に関しては、対応する不揮発メモリー28
20の領域に、その情報を格納する。同様に、全ての特
性値が変更の対象である“登録画質”2740について
も、パラメターは不揮発メモリー領域2820内のbb
番値2821に格納される。不揮発メモリー2820内
に格納する“画質1”2830、及び、“画質2”28
31の情報は、特性パラメターそのものではなく、選択
された画質モードのROM2800内での格納先アドレ
ス又は不揮発メモリー内での格納先アドレスのみをaa
番番地2822及び、ab番値2823に格納する。こ
れにより、使用するメモリー量を削減できる。
【0236】実動作の際には、操作部2700上で“画
質1”2705が選択されると、対応する不揮発メモリ
ー2820内の設定内容(参照先番地)が参照され、参
照先番地によって指示されるROM2800もしくは不
揮発メモリー2820内の番地に格納されている画質パ
ラメターが、システムのワーク用のRAMにダウンロー
ドされ、システム動作を行う。
【0237】図28(b)の構成では、ROM2800で
供給される“文字画質1”から“特殊原稿3”までの既
存画質モードを操作部上の“画質1”2830、及び、
“画質2”2831に割り当てると、ROM2800に
格納されている供給モードのパラメターを全て不揮発メ
モリー2820にコピーするか、ROM2800内の格
納先番地のみを不揮発メモリー2820に格納する。
【0238】初期設定後の“画質1”2830、又は、
“画質2”2831に対する“カスタマイズ”を行うと
きには、画質パラメターが全てコピーされている場合に
は、各パラメターに対して、変更内容を上書きし、再度
不揮発メモリー2820の同一アドレスに変更結果を格
納する。
【0239】一方、参照ROMアドレスab番値が格納
されている場合には、“カスタマイズ”による変更差分
のみを追加情報としてROM番地2823と共に不揮発
メモリーに格納する。MTFの係数が変更になった場
合、変更パラメターと変更量を不揮発メモリー2020
に格納する。
【0240】モードの初期化を行う場合には、不揮発メ
モリー2820に格納されている、微調整された変更情
報は消去される。 (実施の形態4)次に、更にユーザの操作性を向上した
別の実施の形態について図29を用いて説明する。本実
施例も上述の実施例と同様に、ユーザからみた操作性を
非常に向上した実施例である。ユーザの操作性の向上の
観点からは、上述の実施例と同様に、ユーザが使用して
いるモードに対して、保守を行うモードで、専門のサー
ビスマン等が調整を行い、調整後に再びユーザの使用す
るモードに戻すことが好ましい。本実施例は、特に、ユ
ーザが使用している装置の設定内容の変更が必要となっ
た際に、サービスマン等が保守を行うモードで調整を行
う場合に、各調整値を、現在の設定値に対して値を増減
をすることにより調整する方法についての実施例であ
る。
【0241】図29図に操作画面の別の実施例を示す。
図29(a)の操作画面2900上には“表示部290
1”と、“地肌除去2902”、“集約2903”、
“初期設定2904”、“文字2905”、“写真29
06”、“濃度ノッチ2907”、“テンキー290
8”、“クリアー/ストップ(C/S)2909”、“スター
ト(START)2910”の各入力キーが表示されている。
“地肌除去”キー2902は、読み取り系での地肌追従
レベルを、所定の設定内で切替ることができ、完全に地
肌部分を除去するか、幾分低濃度の地肌を残すか選択す
ることができる。追従後の信号削除のための閾値レベル
の設定を制御し、スキャナーγのテーブルの切替も行
う。
【0242】“集約”キー2903はメモリーへの画像
集約処理のOFF/ONを設定するもので、集約の方法に関し
ては“初期設定”キー2904で設定する。例えば読み
取り原稿2枚を転写紙1枚に集約、4枚を転写紙1枚に
集約などを選択することができる。
【0243】“文字”キー2905及び“写真”キー2
906は原稿に適した画像処理のモードを選択する。例
えば、“文字モード”と“写真モード”、“文字/写真
モード”と“特殊原稿モード”等であるが、しかし、特
に処理モードが固定されているものではない。処理モー
ドの設定も“初期設定”キー2904で行い、頻繁に使
うモードのみを操作部2900に表示し、あまり頻繁に
使わないモードに関しては、使用時に“初期設定”キー
2904で選択する。余計なモードを表示しない方が、
操作性が良いためである。また、濃度ノッチを切り替え
た場合も、読み取りテーブルを対応する設定値に切り替
える。
【0244】“文字”、“写真”に何を振り分けるか
は、“初期設定”キー2904で、任意に選択する。
(b)に“初期設定”2904による画質選択とカスタマ
イズを行うための画質調整の方法を示す。
【0245】操作部の“文字”2921、又は、“写
真”2922を設定する項目には、工場出荷時に初期値
として、初期設定画面にも表示される、“文字原稿
1”モードと、“写真原稿 1”モードがそれぞれ設定
されている。これは一般的に多くの使用者が使うであろ
うと、メーカーで考えた原稿モードを設定したものであ
る。
【0246】多くの場合は、このままで使用者が使用す
ることができるが、しかし、異なる要求や、調整したい
項目もある。
【0247】そのような場合には、1つの方法として
“初期設定”画面2930の中から、メーカーが今まで
に市場で要求された経験に基づいて予め準備した画質モ
ードから選択するようにすることもできる。しかし、そ
れでも使用者の要求に応えられない場合には、ユーザの
要求に一番近いメーカの提供するモードを基に、カスタ
マイズのための調整を行う必要がある。
【0248】“初期設定”2930で提供される画質モ
ードの中から選択する場合には、例えば“文字原稿”に
適するモードとして、“文字原稿1”2931、“文字
原稿2”2932、“文字原稿3”2933を用意し、
“写真原稿”に適するモードとして、“写真原稿1”2
934、“写真原稿2”2935、“写真原稿3”29
35を用意し、更に、それ以外の汎用的な原稿に対して
は、“特殊な原稿”に適するモードとして、“特殊原稿
1”2937、“特殊原稿2”2938、“特殊原稿
3”2939を用意しておく。そして、操作者が日ごろ
良く使うモードを操作部2910上の“文字”290
5、及び、“写真”2906に割り当てる。しかし、必
ずしも、“文字”2905に“文字原稿”に対応するモ
ードを割り当てる必要はない。
【0249】初期設定の画面で選択することができる、
各画質に対応する多くのモードを操作部2910に表示
したほうが、選択の範囲は広くなり、多くの使用者に対
応できるが、しかし、実質的に使用するモードはさほど
多くないので、操作性が低下し、あまり有益ではない。
選択範囲は文字主体、写真主体、特殊原稿に関し複数個
のモードが備わっており、使用頻度に応じて表面に表示
するかどうかを、使用環境に応じて変更する。
【0250】次に、画質調整に関し表示される調整項目
と調整手段について説明する。表示部2950は、画質
調整に関し表示される調整項目と調整手段について示
す。先ず最初に、画質調整の基準をどれにするのかを、
“画質モード選択”において、初期設定2903の中の
画質選択の一覧から選択する。例えば“文字原稿 2”
2932を基にに使用者の好みに合うようにカスタマイ
ズする場合、“画質モード選択”2951で“文字原稿
2”2932を選択する。選択手段については、初期
画面2910に戻って選択を行うか、もしくは初期設定
2930の画質一覧に通し番号を付加して、番号等によ
り選択を行うことができる。画質調整のための調整項目
2952は、例えば“読み取り濃度補正”2953など
の、表示される項目であり、調整値は相対値を入力して
微調整を行う。 例えば基準として“文字原稿 2”2
932を選択した場合には、各調整項目2952は初期
設定2930で提供されている内容を、調整値“0”と
して表示する。絶対的な数値ではなく、初期設定293
0で提供するモードを基準として行う。この基準に対
し、操作者は相対的に増加(例えば、+1)又は、減少
(例えば、−1)を行う。例えば、“文字原稿 2”29
32の“シャープネス調整:低濃度部”2959をメー
カーの設定値より強くしたい(+1)、もっと強くした
い(+2)、或は弱くしたい(−1)、というように調
整を行う。また、調整量の表示については、“画質モー
ド選択”で選択された画質モードは、いずれのモードで
あっても、全て最初は調整量が“0”である。“文字原
稿 1”2931が選択された場合でも、例えば、その
“書き込み濃度調整:ベタ部”2954の調整量は
“0”である。“文字原稿 1”2931と“文字原稿
2”2932で設定されている”書き込み濃度調整:
ベタ部”2954の絶対的な基準は異なるが、使用者に
絶対量を意識させる必要は無く、モード選択された時点
を調整量の基準とすれば良いので、“0”と表示され
る。 また調整項目の表示部2910への表示は、選択
された画質モードに連動して変化する。調整項目295
2としては複数個あるが、それらが全ての初期設定で提
供されている画質モードで有効になっているわけではな
いので、無効な調整項目は表示されない。
【0251】画質調整の例を図30(a)及び、(b)
に示す。(a)は基準となる画質モードを“文字原稿
1”2931とした場合、そして、(b)は“写真原稿
2”2932を選択した場合である。
【0252】“文字原稿 1”2931の設定におい
て、図29の“シャープネス調整:ソフト”2957と
いう調整項目に対応する項目はない。文字原稿の場合に
は線画をシャープにする要求が主たる内容で、線画をソ
フトにする調整項目は不要である。このために、“文字
原稿 1”2931が選択させた時点で、表示部295
0に“シャープネス調整:ソフト”2957は表示され
ない。例えば、表示された調整項目の中の“読み取り濃
度補正”2953を現在のレベルより、濃くするように
微調整を行うには、調整値2970の値を“0”から+
1となるようにする。。
【0253】(b)の“写真原稿 2”2935の場合
には、滑らかな階調再現が必要な画質モードであるの
で、滑らかさに関係しない調整項目は設定できない。し
たがって表示部2950に、“シャープネス調整:線画
部(シャープ)”2955 等の調整項目の中には表示
されない。“写真原稿 2”2035の規準調整値
“0”に対し、相対的に調整値を変更する。
【0254】初期的に提供される各画質モードの例を図
31に示す。文字原稿に対応するモード、写真原稿に対
応するモード、特殊な原稿に対応するモード、それぞれ
において、初期的な設定値として提供されている例を示
したものである。初期的な設定値は、各モードごとに3
個づつ表示されているが、これに限定されているわけで
はなく、必要な場合、増減できる。
【0255】例えば、文字モード3100の内容として
は、原稿を忠実に再現する“文字原稿 1”3101、
特にテキスト文字を明確に再現する“文字原稿 2”3
102、そして、鉛筆文字を明確に再現する“文字原稿
3”3103等である。写真モード3120の内容と
しては、グラビアなどの印刷物の階調度を忠実に再現す
る “写真原稿 1”3121、銀塩写真の階調度を忠
実に再現する“写真原稿 2”3122、地図などの細
かな色使い判別する“写真原稿 3”3123等であ
る。特殊モード3130の内容としては、自動車車検査
証の地肌部を除去し文字内容だけを再現させる“特殊原
稿 1”3131、銀行振り込み用紙のような色文字原
稿をクリアーに再現させる“特殊原稿 2”3132、
ドットプリンター出力画像のように平坦な濃度部が均一
でない原稿の濃度再現を向上させる“特殊原稿 3”3
233等である。 (実施の形態4) ところで、上記実施の形態1および
2では、本発明を複合機に適用した場合を示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、本発明をスキャ
ナ単体に適用することもできる。そこで、本実施の形態
3では、本発明をスキャナ単体に適用した場合について
説明する。
【0256】図32は、本実施の形態4に係るスキャナ
の構成を示すブロック図である。同図に示すスキャナ2
70は、画像読み取りに依存した濃度特性の補正(入力
濃度補正)および原稿濃度の再現特性(濃度ノッチに連
動した濃度補正)をそれぞれ独立に制御し、最適な濃度
補正をおこなえるよう構成している。すなわち、従来の
スキャナでは、入力濃度補正と濃度ノッチに連動した濃
度補正とを通常一体として取り扱っていたが、本実施の
形態3に係るスキャナ270では、これらの濃度補正を
独立に操作制御できるようにしている。このため、たと
えば原稿の地肌の汚れを除去しつつ、濃度ノッチに連動
させて所望の濃度の画像として取り込むことができる。
同図に示すように、このスキャナ270は、図1に示し
た複合機100のスキャナ部と同様に構成される。な
お、インタフェース部271は、外部のコンピュータや
アプリケーションに画像データを送信するためのインタ
フェースである。
【0257】入力濃度補正部103は、原稿読取部10
1に依存した濃度特性の補正(入力濃度補正)をおこな
う処理部であり、反射率に関してリニアな特性となって
いるシェーディング補正後のディジタル信号を原稿濃度
に関してリニアな特性に変換する。
【0258】濃度補正部106は、空間フィルタ処理部
105から出力された画像データおよび変動閾値に対し
てそれぞれ連動して濃度補正をおこなう処理部であり、
読み取り原稿濃度の補正および濃度ノッチに対応する再
生濃度の変換をおこなう。
【0259】ここで、これらの入力濃度補正部103お
よび濃度補正部106は、操作部120の操作によって
独立に制御可能とされている。また、かかる入力濃度補
正部103による入力濃度補正および濃度補正部106
による濃度補正の組み合わせを操作部120に登録する
ことにより、極めて簡単な操作で所望の出力画像を得る
こともできる。 (実施の形態5) 次に本発明の別の実施の形態につい
て説明する。図33は本発明による画像処理システムの
構成の実施例を示す。本実施の形態の画像処理システム
は、主に画像読取部3301、書き込み部3302、第
1の濃度補正手段3303、第2の濃度補正手段330
4、第3の濃度補正手段3305、第1及び第2及び第
3の濃度補正手段3303、3304、3305を独立
に制御する制御手段3306、システムバス3308及
び、ビデオバス制御部3307を有する。システムバス
3308は、画像読取部3301、書き込み部330
2、第1の濃度補正手段3303、第2の濃度補正手段
3304、及び、第3の濃度補正手段3305と制御手
段3306を相互に接続する。また、ビデオバス制御部
3307は、画像読み取り部3301で読み取った画像
を、書き込み部3302により書き込むか、又は、外部
アプリとデータを交換するかを制御する。
【0260】本システムは、画像読み取りに依存した濃
度特性の補正(入力濃度補正)を行う第1の濃度補正手
段3303、原稿濃度の再現特性(濃度ノッチに連動し
た濃度補正)の補正を行う第2の濃度補正手段3304
並びに書き込み部に依存した濃度特性の補正(書き込み
濃度補正)を行う第3の濃度補正手段3305をそれぞ
れ独立に、システムバス3308を介して制御手段33
06により制御し、各々の濃度補正手段が、最適な濃度
補正を行うことができる。実施の形態1で説明したのと
同様に、従来の複合システムでは、入力濃度補正と濃度
ノッチに連動した濃度補正とを通常一体として取り扱っ
ていたが、本実施の形態5に係る画像処理システムで
は、これらの濃度補正を独立に操作制御できるようにし
ている。また、従来の複合システムでは、ユーザが書き
込み濃度補正を独立に制御することとしていたが、本実
施の形態5に係る画像処理システムでは、かかる書き込
み濃度補正についても制御手段3306を介してユーザ
が積極的に変更できるようにしている。
【0261】なお、上記実施の形態1〜5では、本発明
を複合機およびスキャナに適用した場合を示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、本発明をプリン
タに適用することもできる。具体的には、図1に示した
書き込み制御ブロック110をプリンタに設けることに
より、このプリンタの書き込み濃度補正をユーザが変更
することができることになる。
【0262】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、画像読取部に依存した濃度特性の補正、原稿濃
度の再現特性の補正および書き込み部に依存した濃度特
性の補正をそれぞれ独立に制御するよう構成したので、
入力濃度補正、濃度ノッチに連動した濃度補正および書
き込み濃度補正を効率良くおこなうことが可能な画像処
理装置が得られるという効果を奏する。
【0263】また、請求項2の発明によれば、画像デー
タの入力濃度によってフィルタ係数を切り替え、濃度レ
ベルに応じたデータ補正、書き込みドット形成の補正を
おこなうよう構成したので、低濃度部から高濃度部まで
広範囲に階調再現をおこなうことが可能な画像処理装置
が得られるという効果を奏する。
【0264】また、請求項3の発明によれば、画像読取
部に依存した濃度特性の補正および原稿濃度の再現特性
の補正をそれぞれ独立に制御するよう構成したので、入
力濃度補正、濃度ノッチに連動した濃度補正を効率良く
おこなうことが可能な画像処理装置が得られるという効
果を奏する。
【0265】また、請求項4の発明によれば、画像デー
タの入力濃度によってフィルタ係数を切り替え、濃度レ
ベルに応じてデータ補正をおこなうよう構成したので、
低濃度部から高濃度部まで広範囲に階調再現をおこなう
ことが可能な画像処理装置が得られるという効果を奏す
る。
【0266】また、請求項5の発明によれば、書き込み
部に依存した濃度特性を補正制御するよう構成したの
で、書き込み濃度補正を効率良くおこなうことが可能な
画像処理装置が得られるという効果を奏する。また、請
求項6の発明によれば、書き込みドットの形成を補正す
るよう構成したので、シャープな文字や画像などを階調
再現することが可能な画像処理装置が得られるという効
果を奏する。
【0267】また、請求項7の発明によれば、所定の閾
値に基づいて低濃度部、高濃度部および中間域に分割し
てそれぞれ独立に補正係数を設定し、濃度レンジの選択
信号を選択するよう構成したので、低濃度の文字画像や
高濃度のベタ画像などの特徴量の異なる画像データを均
一な出力画像とすることが可能な画像処理装置が得られ
るという効果を奏する。
【0268】また、請求項8の発明によれば、画像デー
タとは別の信号を任意に設定し、加算または減算した
後、階調再現処理をおこなうよう構成したので、低濃度
部の均一画像での連続性を改善することが可能な画像処
理装置が得られるという効果を奏する。
【0269】また、請求項9の発明によれば、画素配列
に基づいて2次元的に隣接画素のデータ補正をおこなう
よう構成したので、書き込み部の特性を考慮し、電気的
な出力信号が忠実に再現できるドットに形状を補正する
ことが可能な画像処理装置が得られるという効果を奏す
る。
【0270】また、請求項10の発明によれば、画質処
理の種類を選択し、選択された画質処理の種類に基づい
て第1の濃度補正手段、第2の濃度補正手段および/ま
たは第3の濃度補正手段を独立に制御するよう構成した
ので、画質の選択のみで各種濃度補正をおこなうことが
可能な画像処理装置が得られるという効果を奏する。
【0271】また、請求項11の発明によれば、処理内
容の設定をグループ化し、該グループ化された設定手順
を任意に割り当てるよう構成したので、操作者にとって
簡単な手続きで所望の画質を再現することが可能な画像
処理装置が得られるという効果を奏する。
【0272】また請求項12によれば、複数の既存の画
質モードの中から、通常に使用するためのモードを任意
に選択し、画質特性を任意の補正値に変更でき、且つ、
変更した画質特性の補正値を保存することができる構成
としたので、ユーザは、必要なモードを選択し、もしく
は補正の基準として使用することにより、操作性を非常
に向上できる。
【0273】また請求項13によれば、複数の既存の画
質モードの中から、通常に使用するためのモードを任意
に選択し、画像読み取り特性を任意の補正値に変更で
き、且つ、変更した画像読み取り特性の補正値を保存す
ることができる構成としたので、ユーザは、必要なモー
ドを選択し、もしくは補正の基準として使用することに
より、操作性を非常に向上できる。
【0274】また請求項14によれば、複数の既存の画
質モードの中から、通常に使用するためのモードを任意
に選択し、画素生成特性を任意の補正値に変更でき、且
つ、変更した画素生成特性の補正値を保存することがで
きる構成としたので、ユーザは、必要なモードを選択
し、もしくは補正の基準として使用することにより、操
作性を非常に向上できる。
【0275】また請求項15によれば、複数の既存の画
質モードの中から、通常に使用するためのモードを任意
に設定し、記画質特性の補正を、一旦設定された補正値
に対して、相対的に変更するでき、且つ、前記変更した
画質特性の補正値を保存することができる構成としたの
で、ユーザは、必要なモードを選択し、もしくは補正の
基準としてユーザーが使用し且つ、特に、設定内容の変
更が必要となった際の補正を行う場合に、各調整値を、
現在の設定値に対して値を増減をすることにより調整で
き、ユーザからみた操作性を非常に向上できる。
【0276】また請求項16によれば、複数の既存の画
質モードの中から、通常に使用するためのモードを任意
に設定し、画像読み取り特性の補正を、一旦設定された
補正値に対して、相対的に変更するでき、且つ、前記変
更した画像読み取り特性の補正値を保存することができ
る構成としたので、ユーザは、必要なモードを選択し、
もしくは補正の基準としてユーザーが使用し且つ、特
に、設定内容の変更が必要となった際の補正を行う場合
に、各調整値を、現在の設定値に対して値を増減をする
ことにより調整でき、ユーザからみた操作性を非常に向
上できる。
【0277】また請求項17によれば、複数の既存の画
質モードの中から、通常に使用するためのモードを任意
に設定し、画素生成特性の補正を、一旦設定された補正
値に対して、相対的に変更するでき、且つ、前記変更し
た画素生成特性の補正値を保存することができる構成と
したので、ユーザは、必要なモードを選択し、もしくは
補正の基準としてユーザーが使用し且つ、特に、設定内
容の変更が必要となった際の補正を行う場合に、各調整
値を、現在の設定値に対して値を増減をすることにより
調整でき、ユーザからみた操作性を非常に向上できる。
【0278】また、請求項18の発明によれば、画像読
取部に依存した濃度特性の補正、原稿濃度の再現特性の
補正および書き込み部に依存した濃度特性の補正をそれ
ぞれ独立に制御するよう構成したので、入力濃度補正、
濃度ノッチに連動した濃度補正および書き込み濃度補正
を効率良くおこなうことが可能な画像処理方法が得られ
るという効果を奏する。
【0279】また、請求項19の発明によれば、画像デ
ータの入力濃度によってフィルタ係数を切り替え、濃度
レベルに応じたデータ補正、書き込みドット形成の補正
をおこなうよう構成したので、低濃度部から高濃度部ま
で広範囲に階調再現をおこなうことが可能な画像処理方
法が得られるという効果を奏する。
【0280】また、請求項20の発明によれば、画像読
取部に依存した濃度特性の補正および原稿濃度の再現特
性の補正をそれぞれ独立に制御するよう構成したので、
入力濃度補正、濃度ノッチに連動した濃度補正を効率良
くおこなうことが可能な画像処理方法が得られるという
効果を奏する。
【0281】また、請求項21の発明によれば、画像デ
ータの入力濃度によってフィルタ係数を切り替え、濃度
レベルに応じてデータ補正をおこなうよう構成したの
で、低濃度部から高濃度部まで広範囲に階調再現をおこ
なうことが可能な画像処理方法が得られるという効果を
奏する。
【0282】また、請求項22の発明によれば、書き込
み部に依存した濃度特性を補正制御するよう構成したの
で、書き込み濃度補正を効率良くおこなうことが可能な
画像処理方法が得られるという効果を奏する。
【0283】また、請求項23の発明によれば、書き込
みドットの形成を補正するよう構成したので、シャープ
な文字や画像などを階調再現することが可能な画像処理
方法が得られるという効果を奏する。
【0284】また、請求項24の発明によれば、所定の
閾値に基づいて低濃度部、高濃度部および中間域に分割
してそれぞれ独立に補正係数を設定し、濃度レンジの選
択信号を選択するよう構成したので、低濃度の文字画像
や高濃度のベタ画像などの特徴量の異なる画像データを
均一な出力画像とすることが可能な画像処理方法が得ら
れるという効果を奏する。
【0285】また、請求項25の発明によれば、画像デ
ータとは別の信号を任意に設定し、加算または減算した
後、階調再現処理をおこなうよう構成したので、低濃度
部の均一画像での連続性を改善することが可能な画像処
理方法が得られるという効果を奏する。
【0286】また、請求項26の発明によれば、画素配
列に基づいて2次元的に隣接画素のデータ補正をおこな
うよう構成したので、書き込み部の特性を考慮し、電気
的な出力信号が忠実に再現できるドットに形状を補正す
ることが可能な画像処理方法が得られるという効果を奏
する。
【0287】また、請求項27の発明によれば、画質処
理の種類を選択し、選択された画質処理の種類に基づい
て第1の濃度補正工程、第2の濃度補正工程および/ま
たは第3の濃度補正工程の補正を独立に制御するよう構
成したので、画質の選択のみで各種濃度補正をおこなう
ことが可能な画像処理方法が得られるという効果を奏す
る。
【0288】また、請求項28の発明によれば、処理内
容の設定をグループ化し、該グループ化された設定手順
を任意に割り当てるよう構成したので、操作者にとって
簡単な手続きで所望の画質を再現することが可能な画像
処理方法が得られるという効果を奏する。
【0289】また、請求項29の発明に係る記録媒体
は、請求項18〜28のいずれか一つに記載された方法
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したこと
で、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これに
よって、請求項18〜28のいずれか一つの動作をコン
ピュータによって実現することが可能な記録媒体が得ら
れるという効果を奏する。
【0290】また、請求項30の発明によれば、画像読
取部に依存した濃度特性の補正、原稿濃度の再現特性の
補正および書き込み部に依存した濃度特性の補正をそれ
ぞれ独立に制御するよう構成したので、入力濃度補正、
濃度ノッチに連動した濃度補正および書き込み濃度補正
を効率良くおこなうことが可能な画像処理システムが得
られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る複合機の構成を
示すブロック図である。
【図2】スキャナγ補正、読み取り原稿の濃度補正を説
明するための説明図である。
【図3】図1に示したRAMへのCPUからのアクセス
およびテーブル参照の切り替えを示す図である。
【図4】図1に示した濃度補正部106および階調処理
部107の細部構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示したRAMをアドレス空間8ビットで
構成した場合における2値ディザマトリクスのダウンロ
ード使用状況を説明するための図である。
【図6】図4に示したRAMを多値ディザマトリクス用
としてアクセスする場合を説明するための説明図であ
る。
【図7】2値および多値誤差拡散処理を説明するための
説明図である。
【図8】量子化のための閾値の切り替え(変動閾値、固
定閾値)を示す図である。
【図9】図1に示した空間フィルタ処理部の構成を示す
図である。
【図10】MTF補正の濃度データに関する切替制御の
説明図である。
【図11】閾値の設定に係る構成を示す図である。
【図12】孤立点の検出の構成を示す図である。
【図13】検出された孤立点の補正処理に係る構成を示
す図である。
【図14】ビデオフローの構成を示す図である。
【図15】ビデオ制御の系統を示す系統図である。
【図16】APL入力の構成を示す図である。
【図17】APL出力の構成を示す図である。
【図18】書き込み系出力の構成を示す図である。
【図19】データ構造を示す構造図である。
【図20】スムージング機能の構成を示す図である。
【図21】書き込み制御部の構成を示す図である。
【図22】メモリモジュールの構成を示す図である。
【図23】濃度変換テーブルの一例を示す図である。
【図24】集約機能の一例を示す図である。
【図25】実施の形態2に係る操作部に設けられた操作
画面の一例を示す図である。
【図26】操作部の操作画面による濃度補正を説明する
ための説明図である。
【図27】実施の形態3に係る操作部に設けられた操作
画面の一例を示す図である。
【図28】実施の形態3に係る操作部に設けられた操作
画面の一例を示す図である。
【図29】実施の形態3に係る操作部に設けられた操作
画面の一例を示す図である。
【図30】実施の形態3に係る操作部に設けられた操作
画面の一例を示す図である。
【図31】実施の形態3に係る操作部に設けられた操作
画面の一例を示す図である。
【図32】実施の形態3に係るスキャナの構成を示すブ
ロック図である。
【図33】本発明の実施の形態5に係るシステムの構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 複合機 101 原稿読取部 102 シェーディング補正部 103 入力濃度補正部 104 主走査電気変倍部 105 空間フィルタ処理部 107 階調処理部 108 マトリクスRAM 109 ビデオパス制御部 110 書き込み制御ブロック 110a 画素補正部 110b 濃度変換部 110c PWM変調部 111 書き込み部 112 外部アプリ 113 外部APLI/F部 114 メモリI/F 115 メモリ制御部 116 プリンタ用ページメモリ 117 RAM 118 ROM 119 CPU 120 操作部
フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AA27 AB11 AC04 BA09 BB03 BB08 BB15 BB36 BC10 DA09 EA12 5B057 AA20 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CE02 CE06 CE11 5C077 LL05 LL06 LL19 NN04 NN08 NN11 PP01 PP02 PP03 PP15 PP27 PP45 PP68 PQ08 PQ12 PQ20 RR08 RR09 RR14 RR15 RR16 SS01 SS02 SS05 SS06 TT02 TT06

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読取部によって原稿の画像データを
    光学的に読み取り、該読み取った画像データを書き込み
    部によって記録用紙に書き込む画像処理装置において、 前記画像読取部に依存した濃度特性を補正する第1の濃
    度補正手段と、 原稿濃度の再現特性を補正する第2の濃度補正手段と、 前記書き込み部に依存した濃度特性を補正する第3の濃
    度補正手段と、 前記第1の濃度補正手段、第2の濃度補正手段および第
    3の濃度補正手段を独立に制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記画像データの入力
    濃度によってフィルタ係数を切り替える切替手段と、濃
    度レベルに応じてデータ補正をおこなうデータ補正手段
    と、書き込みドットの形成を補正するドット補正手段
    と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 画像読取部によって原稿の画像データを
    光学的に読み取り、該読み取った画像データを濃度補正
    する画像処理装置において、 前記画像読取部に依存した濃度特性を補正する第1の濃
    度補正手段と、 原稿濃度の再現特性を補正する第2の濃度補正手段と、 前記第1の濃度補正手段および第2の濃度補正手段を独
    立に制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記画像データの入力
    濃度によってフィルタ係数を切り替える切替手段と、濃
    度レベルに応じてデータ補正をおこなうデータ補正手段
    とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 画像データを書き込み部によって記録用
    紙に書き込む画像処理装置において、 前記書き込み部に依存した濃度特性を補正する第3の濃
    度補正手段と、 前記第3の濃度補正手段を独立に制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、書き込みドットの形成
    を補正するドット補正手段を備えたことを特徴とする請
    求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記切替手段は、所定の閾値に基づいて
    低濃度部、高濃度部および中間域に分割してそれぞれ独
    立に補正係数を設定し、濃度レンジの選択信号を選択す
    る選択手段を備えたことを特徴とする請求項2または4
    に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記データ補正手段は、前記画像データ
    とは別の信号を任意に設定し、加算または減算した後、
    階調再現処理をおこなうことを特徴とする請求項2また
    は4に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ドット補正手段は、画素配列に基づ
    いて2次元的に隣接画素のデータ補正をおこなうことを
    特徴とする請求項2または6に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 画質処理の種類を選択する画質選択手
    段をさらに備え、前記制御手段は、前記画質選択手段に
    より選択された画質処理の種類に基づいて前記第1の濃
    度補正手段、第2の濃度補正手段および/または第3の
    濃度補正手段を独立に制御することを特徴とする請求項
    1、3または5に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記画質選択手段は、処理内容の設定
    をグループ化するグループ化手段と、前記グループ化手
    段によりグループ化された設定手順を任意に割り当てる
    割り当て手段と、を備えたことを特徴とする請求項10
    に記載の画処理装置。
  12. 【請求項12】 前記任意に割り当てる手段は、 複数の既存の画質モードの中から、通常に使用するため
    のモードを任意に選択する手段と、 画質特性の補正を行う補正手段と、 前記補正手段により補正する前記画質特性の補正値を任
    意の値に変更する手段と、 前記変更した画質特性の補正値を保存する手段とを備え
    たことを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記任意に割り当てる手段は、 複数の既存の画質モードの中から、通常に使用するため
    のモードを任意に設定する手段と、 画像読み取り特性の補正を行う補正手段と、 前記補正手段により補正する前記画像読み取り特性の補
    正値を任意の値に変更する手段と、 前記変更した画像読み取り特性の補正値を保存する手段
    とを備えたことを特徴とする請求項11記載の画像処理
    装置。
  14. 【請求項14】 前記任意に割り当てる手段は、 複数の既存の画質モードの中から、通常に使用するため
    のモードを任意に設定する手段と、 画素生成特性の補正を行う補正手段と、 前記補正手段により補正する前記画素生成特性の補正値
    を任意の値に変更する手段と、 前記変更した画素生成特性の補正値を保存する手段とを
    備えたことを特徴とする請求項11記載の画像処理装
    置。
  15. 【請求項15】 前記任意に割り当てる手段は、 複数の既存の画質モードの中から、通常に使用するため
    のモードを任意に設定する手段と、 画質特性の補正を行う補正手段と、 前記補正手段により補正する前記画質特性の補正値を、
    一旦設定された値に対して、相対的に変更する手段と、 前記変更した画質特性の補正値を保存する手段とを備え
    たことを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記任意に割り当てる手段は、 複数の既存の画質モードの中から、通常に使用するため
    のモードを任意に設定する手段と、 画像読み取り特性の補正を行う補正手段と、 前記補正手段により補正する前記画像読み取り特性の補
    正値を、一旦設定された値に対して、相対的に変更する
    手段と、 前記変更した画像読み取り特性の補正値を保存する手段
    とを備えたことを特徴とする請求項11記載の画像処理
    装置。
  17. 【請求項17】 前記任意に割り当てる手段は、 複数の既存の画質モードの中から、通常に使用するため
    のモードを任意に設定する手段と、 画素生成特性の補正を行う補正手段と、 前記補正手段により補正する前記画素生成特性の補正値
    を、一旦設定された値に対して、相対的に変更する手段
    と、 前記変更した画素生成特性の補正値を保存する手段とを
    備えたことを特徴とする請求項11記載の画像処理装
    置。
  18. 【請求項18】 画像読取部によって原稿の画像データ
    を光学的に読み取り、該読み取った画像データを書き込
    み部によって記録用紙に書き込む画像処理方法におい
    て、 前記画像読取部に依存した濃度特性を補正する第1の濃
    度補正工程と、 原稿濃度の再現特性を補正する第2の濃度補正工程と、 前記書き込み部に依存した濃度特性を補正する第3の濃
    度補正工程と、 前記第1の濃度補正工程、第2の濃度補正工程および第
    3の濃度補正工程による補正をそれぞれ独立に制御する
    制御工程と、 を含んだことを特徴とする画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記制御工程は、前記画像データの入
    力濃度によってフィルタ係数を切り替える切替工程と、
    濃度レベルに応じてデータ補正をおこなうデータ補正工
    程と、書き込みドットの形成を補正するドット補正工程
    と、を含んだことを特徴とする請求項18に記載の画像
    処理方法。
  20. 【請求項20】 画像読取部によって原稿の画像データ
    を光学的に読み取り、該読み取った画像データを濃度補
    正する画像処理方法において、 前記画像読取部に依存した濃度特性を補正する第1の濃
    度補正工程と、 原稿濃度の再現特性を補正する第2の濃度補正工程と、 前記第1の濃度補正工程および第2の濃度補正工程によ
    る補正をそれぞれ独立に制御する制御工程と、 を含んだことを特徴とする画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記制御工程は、前記画像データの入
    力濃度によってフィルタ係数を切り替える切替工程と、
    濃度レベルに応じてデータ補正をおこなうデータ補正工
    程とを含んだことを特徴とする請求項20に記載の画像
    処理方法。
  22. 【請求項22】 画像データを書き込み部によって記録
    用紙に書き込む画像処理方法において、 前記書き込み部に依存した濃度特性を補正する第3の濃
    度補正工程と、 前記第3の濃度補正工程を独立に制御する制御工程と、 を含んだことを特徴とする画像処理方法。
  23. 【請求項23】 前記制御工程は、書き込みドットの形
    成を補正するドット補正工程を含んだことを特徴とする
    請求項22に記載の画像処理方法。
  24. 【請求項24】 前記切替工程は、所定の閾値に基づい
    て低濃度部、高濃度部および中間域に分割してそれぞれ
    独立に補正係数を設定し、濃度レンジの選択信号を選択
    する選択工程を含んだことを特徴とする請求項19また
    は21に記載の画像処理方法。
  25. 【請求項25】 前記データ補正工程は、前記画像デー
    タとは別の信号を任意に設定し、加算または減算した
    後、階調再現処理をおこなうことを特徴とする請求項1
    9または21に記載の画像処理方法。
  26. 【請求項26】 前記ドット補正工程は、画素配列に基
    づいて2次元的に隣接画素のデータ補正をおこなうこと
    を特徴とする請求項19または23に記載の画像処理方
    法。
  27. 【請求項27】 画質処理の種類を選択する画質選択工
    程をさらに含み、前記制御工程は、前記画質選択工程に
    より選択された画質処理の種類に基づいて前記第1の濃
    度補正工程、第2の濃度補正工程および/または第3の
    濃度補正工程による補正をそれぞれ独立に制御すること
    を特徴とする請求項18、20または22に記載の画像
    処理方法。
  28. 【請求項28】 前記画質選択工程は、処理内容の設定
    をグループ化するグループ化工程と、前記グループ化工
    程によりグループ化された設定手順を任意に割り当てる
    割り当て工程と、を含んだことを特徴とする請求項27
    に記載の画像処理方法。
  29. 【請求項29】 前記請求項18〜28のいずれか一つ
    に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  30. 【請求項30】 画像読取部によって原稿の画像データ
    を光学的に読み取り、該読み取った画像データを書き込
    み部によって記録用紙に書き込む画像処理システムにお
    いて、 前記画像読取部に依存した濃度特性を補正する第1の濃
    度補正手段と、 原稿濃度の再現特性を補正する第2の濃度補正手段と、 前記書き込み部に依存した濃度特性を補正する第3の濃
    度補正手段と、 前記第1の濃度補正手段、第2の濃度補正手段および第
    3の濃度補正手段を独立に制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理システム。
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