JP2000196875A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000196875A
JP2000196875A JP10374076A JP37407698A JP2000196875A JP 2000196875 A JP2000196875 A JP 2000196875A JP 10374076 A JP10374076 A JP 10374076A JP 37407698 A JP37407698 A JP 37407698A JP 2000196875 A JP2000196875 A JP 2000196875A
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JP
Japan
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image
processing
binary
signal
value
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JP10374076A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Namitsuka
義幸 波塚
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調性及び低濃度再現性を低コストの装置で
実現し、コピーの出力画像、FAXの送信画像を最適処
理し、プリンタとしてのパフォーマンスを最適化する並
行動作を実現する。 【解決手段】 ビデオ制御では、各セレクタ(SEL
1,2,3,4,5,6)によってビデオパスを切り替
える。多値処理と2値処理の並行動作に関しては、画質
処理の中のディザ用RAM、誤差拡散処理用FIFOメ
モリは回路構成を簡略化するため、1系統しか持ってい
ない。そのため物理的には2値誤差拡散と多値誤差拡散
の同時処理は実施できないが、時分割処理によって見か
け上の並行動作を実現する。機械を操作するオペレータ
ーには処理時間の長さを実感させないように、複数ジョ
ブの原稿は最初にすべて読み取り、スキャナ用バッファ
メモリMSに格納した後、画質処理を2値用、多値用に
特化して最適画像を再現し、回路資源の時分割共有を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル画像処理
装置に係り、特にスキャナから画像を読み込んで転写紙
に画像を再生する装置に適用されるディジタル画像信号
に対して画像処理を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MFP(コピー、FAX等の複合機)に
おいて、コピー用の多値処理とFAX用の2値処理を区
別し、並行動作及びそれぞれの画像処理を最適化する
『画像処理装置』(特開平8−274986)等が発明
されており、主に400dpiのシステムにおいて高画
質を維持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記発明
において、2値と多値の回路構成の共通化はなされてお
らず、更に2値/多値の並行動作を種々の組み合わせに
おいて網羅されているわけではなかった。また、システ
ムの有効活用という点で最適な制御構成が構築されてい
ない。
【0004】このような点から、本発明の第1の目的
は、階調性及び低濃度再現性を低コストの装置で実現
し、コピーの出力画像、FAXの送信画像を最適処理
し、プリンタとしてのパフォーマンスを最適化する並行
動作を実現することができる画像処理装置を提供するに
ある。
【0005】第2の目的は、同一画像に対する複数の異
なる処理、同一画像の複数枚出力を並行に処理すること
ができる画像処理装置を提供するにある。
【0006】第3の目的は、読み取り画像信号と画質処
理後の画像信号を独立に制御することができる画像処理
装置を提供するにある。
【0007】第4の目的は、画像データを取り扱う複数
の外部装置の信号制御を融合することができる画像処理
装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段は、読み取った画像情報をディジタル変
換された画像信号に変換し、ディジタル変換された画像
信号を顕像として出力可能な画像信号になるように処理
する画像処理装置において、前記ディジタル変換された
画像信号に対して2値化処理する2値画像処理手段と、
前記ディジタル変換された画像信号に対して多値化処理
する多値画像処理手段と、前記2値画像処理手段による
2値画像処理と前記多値画像処理手段による多値画像処
理とを最適に時分割割り込みで実施する制御手段とを備
えていることを特徴とする。
【0009】前記目的を達成するため、第2の手段は、
読み取った画像情報をディジタル変換された画像信号に
変換し、ディジタル変換された画像信号を顕像として出
力可能な画像信号になるように処理する画像処理装置に
おいて、読み取り原稿中の孤立画素を検出する孤立画素
検出手段と、前記孤立画素を補正処理する孤立画素補正
処理手段と、書き込み濃度を変更する濃度補正手段と、
読み取り原稿濃度の階調性を再現する階調処理手段と、
面積階調の閾値設定を制御する閾値制御手段と、書き込
みのパルス幅を制御するパルス幅制御手段と、画像処理
のためのビデオパスを制御するビデオパス制御手段と、
画像データを蓄積する画像データ蓄積手段と、2値化画
像処理と多値化画像処理とを最適に時分割割り込みで実
施する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】第3の手段は、第2の手段において、前記
画像データ蓄積手段は、読み取り画像データを蓄積する
第1の蓄積手段と、画質処理後の画像データを蓄積する
第2の蓄積手段と、前記第1及び第2の蓄積手段と切り
替える切り替え手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】第4の手段は、第2の手段において、前記
ビデオパス制御手段は、読み取った画像信号に対する制
御手段と、画質処理を行った信号に対する制御手段と、
前記読み取った画像信号及び画質処理を行った信号を混
在させて制御する制御手段とを備えていることを特徴と
する。
【0012】第5の手段は、第2の手段において、外部
アプリケーションとのインタフェースを行うインタフェ
ース手段をさらに設け、このインタフェース手段は、多
値信号及び2値信号をフォーマット変換する手段と、複
数のアプリケーションのデータの衝突を回避指せる手段
とを備えていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は本発明の実施形態に係る画像処理装
置の構成を示す機能ブロック図である。この画像処理装
置では、読み取り部101で原稿を読み取る。ここでは
原稿濃度を光源の反射光として読み取り、CCD等の撮
像素子により電気信号に変換し、更にアナログ信号はデ
ィジタル信号に変換する。ディジタル信号変換後の電気
系に対し、シェーディング補正部102において光源、
光学系の濃度ムラに関する補正を行う。ここでは原稿読
み取り前に、あらかじめ濃度基準となる白板を読んでお
き、この読み取り信号をメモリに格納しておく。主走査
方向の各読み取り位置に対し、ドット単位で基準データ
と読み取りデータの間で補正処理を行う。シェーディン
グ補正後のディジタル信号は反射率に関しリニアな特性
となっている。これを原稿濃度に関しリニアな特性に変
換する。あらかじめスキャナの読み取り特性を測定して
おき、その逆特性となる変換テーブルをRAMにダウン
ロードしておく。
【0015】シェーディング補正された画像データはス
キャナγ補正部103に入力される。スキャナγ補正部
103においてはシェーディング補正された画像データ
を濃度リニアなデータに変換する。スキャナγ補正部1
03においては濃度リニアな変換以外にも、低濃度部を
強調したり、逆にレベルを落としたりして補正効果を高
める。階調処理とは直接的な関係はないが、主走査方向
の電気変倍処理を行う主走査電気変倍処理部104がこ
の画像処理装置としては備わっており、スキャナγ補正
されたデータが入力され、CCDでの読み取り1ライン
単位で拡大、縮小を行う。コンボリューション法を使う
ことで、読み取り光学系でのMTFを保持したまま変倍
処理を行い、画像データの解像力を維持する。副走査方
向に関しては機械的な制御により変倍処理を行う。な
お、コンボリューション法を使用した変倍処理法は公知
なので、ここでの説明は省略する。
【0016】変倍処理されたデータは空間フィルタ処理
部105に入力され、階調処理のための前処理及び特徴
量を抽出する処理が行われる。MTFの補正、平滑処
理、エッジ線分の検出、変動閾値の設定等を主な機能と
して備える。この処理モジュールの出力はフィルタ処理
された画像データと周辺条件から算出された2値化のた
めの変動閾値とである。
【0017】濃度補正部106は、空間フィルタ処理部
105からの画像データ、変動閾値に対し濃度補正を連
動して行う。書き込み系のγ補正及び濃度ノッチに対応
する再生濃度の変換を行うブロックである。RAMから
構成され任意の変換データをダウンロードできる。画像
データ及び変動閾値用に同一のデータをダウンロードす
る形が基本であるが、階調特性を意図的に変化させるた
めに異なるデータを用いる場合もある。
【0018】階調処理部107では、濃度補正部106
から入力されたデータを書き込み系の特性に変換すべ
く、1画素当たりの濃度データを面積階調に変換する。
単純多値化、2値化、ディザ処理、誤差拡散処理、位相
制御等から構成され、面積階調への変換はある領域内で
量子化閾値を分散させる。閾値の分散はマトリクスRA
M119に任意の値をダウンロードし、処理モードに応
じてRAMアクセス手段を切り替え、適切な量子化を選
択する。ビデオバス制御部(2)112を介して階調処
理部107からPWM変調部108に入力されたデータ
は当該PWM変調部108において、書き込みレーザの
ためのパルス幅変調を行う。階調処理部107において
の位相制御はPWM変調と連動させ、ドットの集約と分
散を滑らかに実現し階調再現を行う。パルス幅変調され
たデータは書き込み部109においてレーザによる図示
しない感光体への作像、転写、定着処理により転写紙に
画像を再現する。この書き込み部109の構成及び機能
も公知なので、ここでの説明は割愛する。なお、この実
施形態では、レーザープリンタを書き込み系として示し
ているが、インクジェット等の現像方式ではPWM変調
ブロック以下構成が異なり、ドット再現のための位相制
御までは共通なアプローチとして展開できる。
【0019】階調処理部107の設定、濃度補正部10
6における切り替え等は操作部120からの操作モード
に連動する。絵柄主体の原稿、文字主体の原稿等で処理
モードを選択し、薄い原稿、濃い原稿に応じて濃度補正
のパラメータも設定を変更する。
【0020】実際のシステム制御は操作モードからの設
定に対して、CPU130を介してシステムバス110
経由でRAMへの設定値、処理パスの経路をそれぞれの
機能ブロックに対し設定する。
【0021】各画像信号の流れにおいて、パス制御を行
う機構が2個所設けられている。物理的な構成は1つに
まとめられるが、論理的に分割して制御する。ビデオパ
ス制御(1)111は読み取り画像であるスキャナ系の
信号制御を行う。CCD読み取り後のA/D変換レベル
が8bitである場合、そのままのbit幅でパス制御
を行う。このパス制御を介して、外部アプリケーション
113としてのスキャナ・アプリケーションへのパス制
御を行う。また、メモリI/F114を介してスキャナ
用バッファメモリ115へのデータ蓄積、データ読み出
しを行う。
【0022】ビデオパス制御(2)112では画質処理
後のデータパスを制御する。画質処理においては2値/
多値複数のbit幅に変換され、バス幅に適応するよう
制御を行う。外部アプリケーション113の入出力信号
の制御も行うが、FAX送受信、パソコン等からのプリ
ント出力要求は2値画像で構成されている。
【0023】メモリI/F116を介してプリンタ用バ
ッファメモリ117へのデータ蓄積、読み出しを行う。
書き込み特性に合致したbit構成でデータの転送を実
施する。外部APLI/F118は、外部接続されるア
プリケーションユニットとの信号I/Fを制御する。F
AX、パソコン等からのプリンタ要求、スキャナとして
の画像出力要求、あるいは本発明の画像処理機能を使用
せず、パソコンからの出力をFAXへ送信するためのパ
ス制御を行う。
【0024】なお、ROM140はCPU130の制御
プログラムを始めスタティックなデータが格納され、R
AM150はCPU130のデータエリアとして機能す
るとともに、CPU130で処理するためのダイナミッ
クなデータが格納される。
【0025】図2にスキャナーγ補正部103と濃度補
正部106の概要を示す。同図(a)がスキャナーγ補
正、同図(b)が濃度補正の変換テーブルを示す。図2
(a)の(1)の濃度特性は原稿濃度に対するシェーデ
ィング補正後の画像データとの変換特性を示すもので、
リニアな特性にはなっていない。低濃度部では急激に立
ち上がり高濃度部では電気信号上飽和している。一般的
にExp(γ)の特性となる。これを濃度リニアな信号
に変化させるために同図(2)に示す、Exp((1/
γ)の変換特性を乗じ濃度リニアな空間に信号を変換す
る。これにより濃度信号のダイナミックレンジが増加す
る。
【0026】図2(b)の出力濃度補正は書き込み系の
プロセル反応に対するγ特性を補正し、さらに濃度変更
を実施するための変換テーブルをRAMにダウンロード
し、特性値を乗ずる。具体的にはルックアップテーブル
としてデータを参照し、置き換える。図2(b)では曲
線の上に凸は低濃度部を再現させ、下に凸は地肌に相当
する低濃度部を飛ばす特性を示す。モード、濃度ノッチ
との兼ね合いでデータは任意の値を設定できる。
【0027】濃度再現性、階調再現性の自由度を与える
ために変換パラメータはRAMへのダウンロードで任意
性を持たせる。対象となるRAMはスキャナγ補正、画
像データに関する濃度補正、変調閾値に対する濃度補
正、ディザ及び誤差拡散処理のための量子化閾値の設定
に関したもので、CPU130からのデータダウンロー
ドとルックアップテーブルの切り替え手段は共通であ
る。
【0028】図3にRAM301へのCPU130から
のアクセス及びテーブル参照の切り替えの機能構成を示
す。RAMサイズは任意に設定可能であり、アドレス空
間は入力画像の1画素当たりの階調数だけあれば良い。
例えばCCDデータを8bitでA/D変換するシステ
ムであれば、アドレス空間は8bitとなる。
【0029】RAM301へのアドレスに対し、データ
ダウンロードのためのCPUアクセスモード時はCPU
130からのアドレスバスをマルチプレクサ302を介
して接続し、RAM301のデータ入力端子はCPU1
30からのデータを書き込む。RAM301はwrit
eモードにて参照データをダウンロードする。本実施形
態においてはクロック(CLK)同期の同期式RAMの
例を示しているが、非同期式RAMにおいてもCPUモ
ードとデータ参照モードの切り替え方式は同じである。
【0030】通常の画像処理モードでは、RAM301
へのアドレス端子へは被変換入力画像を接続し、RAM
301はreadモードに設定する。これにより入力デ
ータに対応する番地に格納されている、変換テーブル値
がRAM301の出力として算出される。RAM301
での構成により回路構成、演算処理時間が軽減でき、デ
ータの任意性確保できる。なお、READ/WRITE
の指示はマルチプレクサ303を介してイネーブル端子
に入力される。
【0031】図5に濃度補正部106及び階調処理部1
07の機能構成を示す。ルックアップテーブルとしての
参照RAMは3個有り、RAM(1)551、RAM
(2)552、RAM(3)53で示している。RAM
(1)551は変動閾値に対する濃度変換用γ補正テー
ブル、RAM(2)552は画像データに対する濃度変
換用γ補正テーブル、RAM(3)553はディザ及び
誤差拡散閾値マトリクスRAMである。
【0032】2値処理用のパスと多値処理用のパスを構
成し、単純2値化処理に関しては変動2値化処理部50
1、先端画素制御処理部502及びバイナリフィルタ処
理部503の各画像処理部で各処理を実行し、2値選択
部511で2値を選択した上でさらに、選択部513か
ら2値信号が出力される。ディザ及び誤差拡散処理は2
値、多値とも共通の回路、すなわち、2値/多値ディザ
処理部504及び2値/多値誤差拡散処理部505で実
施する。RAM(3)553のデータ内容、アドレス・
アクセス制御を選択部510が切り替えて前記ディザ処
理部504及び誤差拡散処理部505の2値/多値の処
理を切り替える。
【0033】多値レベル変換処理部506及び多値誤差
拡散処理部505の各処理に関しては濃度処理と合わせ
て主走査方向前後の濃度分布によって、ドット形成のた
めの位相情報を位相制御部507、508で付加する。
例えば3値化の場合、信号レベルは2bitを割り当
て、00,01,10,11の状態を設定できる。通常
これは4値化であるが、00を白、11を黒に設定し、
01、10ともPWMでのパルス幅を50%デューティ
とすれば、濃度レベルとしては3値となる。同じ50%
デューティでも01は右位相でドット形成領域内の右半
分でレーザを点灯させる。10は左位相でドット形成領
域内の左半分でレーザを点灯させる。PWM変調ブロッ
ク108との連動で以上のように位相と濃度を定義し、
処理を取り決める。
【0034】多値ディザの3値化においても、同様のパ
ルスコード発生させる。これに関しては図7に示す。ま
た、多値処理に関しては主走査方向の簡易エッジ検出を
簡易エッジ検出部514において行い、単純多値と多値
誤差拡散処理とを線分エッジ情報により選択部509で
セレクトし、さらに、2値/多値ディザ処理部504の
処理結果が多値選択部512で選択される。
【0035】図6にRAM(3)553をアドレス空間
8bitで構成した場合に2値ディザマトリクスのダウ
ンロードで使用する場合の状況を示す。2値ディザマト
リクスサイズとしては主走査方向4、6、8、16画
素、副走査方向4、6、8、16画素を任意の組み合わ
せで設定可能である。必要線数、画像のライン間引き等
の状態に応じて組み合わせ及びパターンデータを2値選
択部511で選択する。RAM(3)553のアクセス
は操作を簡便化する目的で、シーケンシャルなアクセス
ではなく、2次元配列に基いてシークする。制御上構成
が簡単である。
【0036】図7はRAM(3)553を多値ディザマ
トリクス用にアクセスする内容を示す図で、多値ディザ
用にマトリクスサイズ4×4(図7(a))、6×6
(図7(b))、8×8(図7(c))、1画素あたり
3値化の状態を示す。マトリクスサイズのアクセスは2
次元配列とするが、主走査方向のアドレス数は2倍の数
を必要とする。図7(a)の4×4のマトリクスにおい
て、主走査方向は各画素2アドレスを割り当て、8アド
レス参照する。Aの画素は内部的にA0とA1の閾値を
参照する。これによりそれぞれのマトリクス対応画素は
2個の閾値と比較演算を行う。左パルスの場合、A0<
A1の大小関係からなる閾値を設定し、右パルスの場合
その逆に、A0>A1の関係で閾値を設定する。Aの位
置の画素がA0及びA1より小さければ量子化結果とし
て「00」が割り当てられ、A0及びA1何れよりも大
きい場合は「11」のコードをパルス領域全区間にわた
るレーザー点灯時間として割り当てる。A0とA1の間
に被量子化画素がある場合、右パルス(右位相)と左パ
ルス(左位相)で割り当てるコードが異なる。右パルス
系列を割り振られている場合「01」を、左パルス系列
を割り振られている場合「10」をそれぞれ量子化コー
ドとする。図7(a)の残りのマトリクス画素及び図7
(b)、(c)においても同様の定義でパルスコードを
生成する。基本的には位相生成を考えて、閾値配列をR
AMにダウンロードする事で実現する。
【0037】図8に2値及び多値誤差拡散処理の処理構
成を示す。この処理構成は、加算演算部801、量子化
選択部802、誤差演算部803、誤差演算部804、
誤差重み付け積和部805、RAM(3)553(変動
閾値格納部806)とから構成され、入力画像と周辺誤
差との積和結果に対する量子化閾値を固定値と変動閾値
から選択する。固定値と変動閾値の切り替えに関しては
図4に示す。
【0038】変動閾値を使用する場合、RAM(3)5
53に或るブロック単位で繰り返す閾値を設定する。図
8(b)は2値の場合の8×8のマトリクスの変動領域
の閾値設定の一例を示す。閾値をブロック内で変動させ
ることでテクスチャは低減される。また8×8のマトリ
クス領域で閾値の固定値と変動値を混在させる事で、エ
ッジの保存と階調再現性のバランスを調整できる。
【0039】多値の場合は、対応マトリクスの1画素に
対し、閾値を複数持たせ量子化コードを変更する。位相
に関しては別途、主走査方向の変動濃度分布の状態で再
配置する。誤差積和演算に関しては、1ラインFIFO
を用いた2ライン×5画素の係数を示してあるが、これ
は単なる一例に過ぎず、マトリクサイズ、係数分布は変
更は可能である。
【0040】図4に量子化のための閾値の変動閾値、固
定閾値の切り替え構成を示す。モードの設定により、シ
ステムバス110経由で閾値の切り替えを行い、選択部
401で変動閾値あるいは固定閾値のいずれかが選択さ
れる。変動閾値に関しては誤差拡散の場合はRAM
(3)553への設定値を主走査及び副走査方向のアド
レス制御及び多値化のレベルで参照する閾値を制御す
る。単純2値化の場合は空間フィルタ部105で設定さ
れ、濃度補正された閾値を用いる。固定閾値はハード的
に固定された値ではなく、CPU140経由でレジスタ
にセットされた値を固定値として使用し、固定値自体も
モード、画像特性によって変更可能である。このように
選択された閾値を用いて比較部402で入力画像データ
と比較し、その比較結果が出力される。
【0041】図9に空間フィルタ処理部105の概要を
示す。空間フィルタ処理部105では、複数のラインメ
モリ901を用いて、2次元の画像マトリクス902を
形成し、この2次元空間内で画像の周波数特性の補正及
び濃度特性からの特徴量抽出を行う。
【0042】MTF補正部903は光学系でのMTF劣
化を補正するため、主走査及び副走査独立にMTF補正
係数、補正強度を自由設定できる構成とし、処理モー
ド、読み取り原稿、光学系の種類に広く適応できるもの
となっている。孤立点検出部904は、ジェネレーショ
ン劣化が予想される地肌ノイズ、原稿ノイズを検出す
る。画素配置の規則性を検出し完全な孤立点であるか、
低濃度の網点原稿の一部であるか判別し、対象となる画
素を絞り込む。孤立点除去部904においては、検出さ
れた孤立点を完全に取り去るのか、周辺画素の平均値で
置き換えるか選択可能とし、ノイズ成分は削除する。細
線化/太線化処理部906は主走査方向副走査方向独立
に実施し、MTFの補正係数と連動させて、ライン濃度
再現性の主副のバランスを調整する。
【0043】平滑処理部907は網点原稿とA/D変換
時の折り返し歪みにより発生するモアレ成分の除去と、
変動閾値設定のための周囲情報を抽出する。エッジ検出
部908は水平、垂直、左右斜め成分のエッジ線分を検
出し、フィルタ処理適応化のための切り替え信号及び変
動閾値選択のための制御信号を生成する。セレクタ90
9でエッジ構成要素はMTF補正されたビデオパスを、
非エッジ成分は平滑処理されたビデオパスをセレクトし
フィルタ補正画像が選択される。
【0044】単純2値化のための変動閾値設定は、平滑
画像信号、エッジ信号等により各画素毎に変動閾値設定
部910で閾値をセットする。
【0045】図10に閾値設定部910における閾値セ
ットの概要を示す。閾値設定部910はレベル判定部1
001とセレクタ1002とを備え、レベル判定部10
01で、平滑処理された画像信号に対してはレジスタ設
定されている上限値及び下限値と比較する。ノイズ及び
濃度安定領域での使用のため、それぞれの制限値で平滑
信号は規定する。下限値以下の場合は下限値で、上限値
以上の場合は上限値で、それぞれの平滑化信号を置き換
える。両制限値の関に存在する信号は、そのまま平滑化
信号を用いる。
【0046】セレクタ1002では、エッジ信号により
レジスタにより設定される固定値を用いるか平滑処理系
の信号を用いるか選択する。地肌濃度に追従させる完全
な変動閾値の場合、非エッジ部は固定閾値にエッジ部は
平滑処理系信号を変動閾値として設定する。高濃度のエ
ッジと低濃度のエッジを分離・再現させる場合、2段階
の閾値を設定する。この場合はエッジ部を固定値、非エ
ッジ部を平滑処理系の信号に設定する。基本的には固定
式値が高濃度エッジのための2値化閾値、平滑データに
対する下限設定値が低濃度のエッジのための2値化閾値
として機能する。
【0047】図11に孤立点検出の概要を示す。孤立点
検出はマトリクス選択部1101、比較部1102、状
態遷移部1103、及び判定部1104の各機能ブロッ
クによって行われる。マトリクス選択部1101では周
囲からの孤立の状態を検出するため、5×5もしくは7
×7もしくは9×9の画像マトリクスの中で注目画素
(マトリクスの中心)画素と最外周の画素とが完全に分
断されている場合孤立点とみなす。等倍時は7×7のマ
トリクスサイズを用い、最大4×4の大きさまでの孤立
点を検出できる。縮小の場合は孤立点画素及び周辺画素
との間隔も縮小されるので、4×4の孤立点画素を50
%縮小で検出するためには5×5のマトリクスサイズで
画素サイズ2×2の固まりを検出すれば良い。逆に20
0%以上の拡大の場合は、原稿上の4×4の孤立点画素
も拡大され、9×9のマトリクスサイズまで拡張しない
と検出できなくなり、拡大時に孤立点が残ってしまう。
変倍率に連動させkmxの値を変更する事で、孤立点検
出のためのマトリクスサイズを切り替える。
【0048】5×5や9×9のマトリクスサイズ内での
周囲画素の条件による孤立点検出だけでは原稿中の有用
な情報である低濃度のディザパターンも削除してしま
う。この不具合を解消するために、比較部1102にお
いてkbthの閾値との比較による制約、及び状態遷移
部1103において状態遷移による制約を加え本当の孤
立点のみを検出する。着目画素が白地または孤立点か否
かをT1の値で示す。白地または孤立点の場合T1=
1、そうでない場合T1=0となる。閾値判定では着目
画素が白画素か否かをT2で示す。閾値より小さい場合
T2=1で白地を示し、閾値以上の場合T2=0で非白
地を示す。このT2により白地と孤立点を区別する。
【0049】状態遷移の判定にはT1、T2とこれらか
ら連続する白画素数、孤立点のサイズをそれぞれ白画素
数計数部1105及び孤立点サイズ計数部1106でカ
ウントし、状態遷移のための条件とする。画素の状態は
stateの値で示すが、直感的に着目画素は白画素が
広く連続している領域であるPAPER、もしくは着目
画素が孤立点であるDOT、もしくは着目画素が絵柄、
文字または低濃度網点部または白画素が広く連続してい
ない領域であるPICTの間を遷移する。状態はPAP
ERから始まる。
【0050】図12に検出された孤立点の補正処理を示
す。孤立点の検出結果はresultで示され、MTF
補正後の画像データmtfoに対し、補正処理を行う。
このmtfoは強調処理されており、孤立点は増強され
ており、このままの処理を複数回繰り返す(孫コピーを
取る)とジェネレーションは悪化し、黒のポチポチが目
立つ低品質な出力となってしまう。
【0051】孤立点に関してはMTF強調はせず、周辺
と平滑処理するか、白レベルに置き換える。選択部12
01ではkmodにより孤立点除去の処理のON/OF
Fを切り替えて出力し、強度演算部1202で処理する
場合の補正レベルをktjで切り替える。この場合は強
制的な白レベルへの変換を除去強度を最大とし、mtf
oの1/32、1/8、1/2と補正レベルを弱めてい
く。
【0052】図13にビデオフローの構成図を示す。読
み取り画像はシェーディング補正、スキャナーγ補正
後、電気変倍、MTF補正後のフィルタ処理を施す(1
301)。ここまでを読み取り画像のオリジナル状態と
し、スキャナ系の画像信号とする。ビデオパス制御部
(1)111を介し画質処理(1302)では、濃度補
正と階調処理を実施する。濃度階調共に紙への出力を考
慮した面積階調等で画像信号を書き込み特性に合わせて
濃度を形成し、多値処理、2値処理が行われる。ビデオ
パス制御部(2)112においては画質処理後のデータ
を取り扱い、主に2値化データがその中心となる。VC
UI/F(1303)とは書き込み系への信号変換を総
称するもので、データのフォーマット変換を行う。
【0053】読み取りから書き込みまでの通常パスに対
し、ビデオパス制御部(1)、(2)111,112で
は外部アプリケーション(APL)113、画像メモリ
ユニット(IMU)1304とのビデオパス制御をそれ
ぞれのI/F制御モジュールを介して行う。
【0054】IMU1304の中にはスキャナ用バッフ
ァメモリ115、プリンタ用バッファメモリ117が含
まれ、外部のAPLユニットとしてはFAX、プリン
タ、スキャナ等が含まれる。
【0055】ビデオパス制御(1)111からAPL出
力1305へのパスSAはスキャナAPL115用で多
値画像データが扱われる。画質処理からAPL出力13
05へのFAXはFAX送信信号で2値画像が扱われ
る。APL入力1306からのPAはプリンタAPL1
17用で、2値画像が扱われる。
【0056】図14にビデオ制御の系統図を示す。Sの
記載は読み取り画像信号で、シェーディング補正、変
倍、フィルタまでの処理が施された画像データを示す。
Aは外部アプリケーションとのI/F(118)端を示
す。MSはスキャナ用バッファメモリ、MPはプリンタ
用バッファメモリの各モジュール(115,117)を
示す。PはPWM変調以降の書き込みユニットを示す。
合成は読み取り画像とメモリ蓄積画像との画像合成を示
す。
【0057】各セレクタ(SEL1,2,3,4,5,
6)によってビデオパスを切り替える。多値処理と2値
処理の並行動作に関しては、画質処理の中のディザ用R
AM、誤差拡散処理用FIFOメモリは回路構成を簡略
化するため、1系統しか持っていない。そのため物理的
には2値誤差拡散と多値誤差拡散の同時処理は実施でき
ないが、時分割処理によって見かけ上の並行動作を実現
する。機械を操作するオペレーターには処理時間の長さ
を実感させないように、複数ジョブの原稿は最初にすべ
て読み取り、MSに格納した後、画質処理を2値用、多
値用に特化して最適画像を再現し、回路資源の時分割共
有を行う。
【0058】2値処理と多値処理の時分割並行動作の例
を示す。読み取り原稿を多値誤差拡散処理し、5部コピ
ー出力するジョブと、異なる原稿を2値誤差拡散処理
し、FAX送信するジョブがほぼ同じに要求された場
合、2つの対処方法がある。その1つはMSに2つのジ
ョブのための原稿読み取り画像を蓄積する方法。もう1
つは多値誤差拡散処理のための画像だけMSに蓄積し、
途中で2値誤差拡散処理の要求があった場合、処理回路
を2値誤差拡散処理用に開放する方法である。
【0059】最初の方法は、多値誤差拡散が終わってか
ら2値誤差拡散処理を行うもので、その間読み取り画像
はMSの多値誤差拡散処理のための蓄積画像とは異なる
領域に格納しておく。まず、5部コピーするための原稿
を読み取り、 S→(1)→sel3→MS の経路で画像データをメモリーに蓄積する。次にMSか
ら同一原稿データを5回読み出し、Pに対して、5部の
コピーを出力させる。経路は、 MS→(9)→(10)→sel5→画質処理→(3)
→sel2→(13)→P となり、画質処理において濃度変換、多値誤差拡散処理
を実施する。
【0060】プリントアウトしている最中、光学読み取
り手段は開放されており、FAX送信のためのジョブは
受付可能となっている。FAX原稿を読み取り、 S→(1)→sel3→MS の経路で画像データを格納しておく。MSからの読み出
し、MSへの格納においてビデオパスは衝突せず、何れ
のジョブでも読み取った画像データはMSに全て蓄積さ
れる。
【0061】5部の出力が終わった後、MSからFAX
送信のための原稿画像を読み出し、2値誤差拡散処理を
施して、 MS→(9)→(10)→sel5→画質処理→(3)
→sel1→(12)→A→M/B→F という経路でFAX送信を実施する。M/Bはマザーボ
ードの意味で、複数のアプリケーションユニットを装着
する物理モジュールである。FはFAXユニットの意味
である。
【0062】もう一方の割り込みによる手段は、MSか
ら蓄積データを読み出し、5部のコピー出力動作を行っ
ている最中にFAX送信用原稿が読み込まれたら、コピ
ー出力を中断する。画像データは予めMSに保管されて
いるので再度原稿を読み取る必要はない。
【0063】FAX原稿は、 S→(1)→sel5→画質処理→(3)→sel1→
(12)→A→M/B→F という経路でFAX送信を実施する。FAX送信が完了
した後、再度残りのコピー出力を行うために、MSから
画像データを読み出し、多値誤差拡散処理を実施する。
【0064】外部アプリの融合処理の経路は次のように
なる。スキャナアプリ(SA)に対し原稿読み取りのオ
リジナルデータを出力し、プリンタアプリ(PA)とし
てパソコンから受けた文書データを直接FAXアプリ
(F)に送信する。3アプリの融合処理の動作を示す。
【0065】スキャナアプリ(SA)に対しては原稿読
み取り信号を、 S→(1)→sel1→(12)→A→M/B→SA の経路で出力する。原稿を読み取っている最中でもM/
B上の物理スイッチでパス接続を切り替え、プリンタア
プリ(PA)からのFAX送信は、 PA→M/B→F の経路でデータ送信を行う。スキャナアプリ(SA)の
ユニットが他の機器に使用されており、直ちにデータ転
送できない場合、一旦、MSに蓄積し、ユニットの獲得
ができた後、 MS→(9)→(10)→(4)→sel1→(12)
→A→M/B→SA の経路でスキャナアプリ(SP)に対する画像データを
転送する。この場合、3アプリに対してはユニット機能
は動作しているが、読み取り手段(S)、書き込み手段
(P)は開放された状態にあるので、通常コピーが取れ
る。
【0066】2値コピーで出力される場合、画像処理結
果はMPに一旦蓄積し、書込み手段(P)に対し必要部
数だけメモリ読み出しを行う。この場合、 画質処理→(3)sel3→MP、MP→(9)→(1
0)→(4)→sel2→(13)→P となる。
【0067】プリンタ用バッファメモリ117を使った
出力動作の場合、読み取り手段は開放されており、更に
次のジョブを読み取りMS、もしくはMPのバッファメ
モリに画像データを蓄積できる。
【0068】図15にAPL入力制御を機能ブロック図
を示す。APL入力制御ブロックは、本画像処理装置の
システムクロックに非同期なクロックに同期する画像デ
ータを本画像処理装置内部に取り込むためのI/Fブロ
ックであり、入力マスク・画像反転部1401、FIF
O1402、書き込み制御部1403、及び読み出し制
御部1404の各機能ブロックから構成されている。
【0069】入力マスク・画像反転部1401の入力マ
スク機能においてはAPLからの有効画像領域外を全て
白側にマスクする。また、画像反転機能においてはAP
LとのI/F規定で、白画素をHighレベル、黒画素
をLowレベルで入力される。画像処理系内部では、白
がLowレベル、黒がHighレベルで定義されるの
で、画像のレベル反転を行う。書き込み制御部1403
におけるFIFO1402の書き込み制御はA4幅の最
大転写紙サイズ297mmに対し、600dpi書き込
みで、7015bitの画像データが転送される。2値
画像データは8bitパラレルでの転送で規定されるの
で、1K×8bitのFIFOメモリを使用する。FI
FO1402のライトリセット(xwrst)、ライト
イネーブル(xweb)を外部アプリから供給されるX
ARCLKを基準クロックとして外部アプリからのライ
ン同期信号XARLSYNCより作成する。XARLS
YNCはアサート期間1クロック幅である。
【0070】読み出し制御部1404におけるFIFO
1402の読み出し制御機能は制御信号の生成とデータ
ーフォーマットの指定である。制御信号の生成は画像処
理装置内部のライン同期信号xalsyncを基準と
し、システムクロックに同期するFIFO1402のリ
ードリセット(xrrst)、リードイネーブル(xr
eb)を生成する。データフォーマット指定の指定はF
AX受信、プリンタアプリ(PA)からの入力データは
2値画像の8パラデータ(8bit/8dot)であ
る。IMU1304への出力データは前記8パラデータ
をシリアルデータ((1bit/1dot)に変換す
る。また書き込み系(VCU)への出力データはフォー
マット変換は行わない(8bit/8dot)。また、
IMU1304へのデータはS/P変換する。FIFO
1402からの読み出しデータに関し、シフトレジスタ
で1bitずつシリアルデータに変換し、使用しない下
位のビットは0にする。
【0071】図16にAPL出力の機能構成を示す。A
PL出力制御ブロック1305は、画像処理装置内部で
処理された画像データを出力するためのI/Fブロック
であり、ゲート変換部1601、白黒判定部1602、
フォーマット変換部1603、MSB/LSB反転部1
604、及び出力タイミング調整部1605からなる。
ゲート変換部1601で読み取り画像切り出しのための
出力ゲート変換(主走査方向のみ。シフト動作無し)を
行い、フォーマット変換部1603でデータフォーマッ
ト変換を行い、白黒反転部1602で白黒反転を行う。
フォーマット変換は出力データに対し下記の4種類のフ
ォーマットが選択可能である。
【0072】(1)スルー出力(フォーマット変換せ
ず)はスキャナー読み取りデータの多値出力及び2値画
像のシリアル出力で用いる。
【0073】(2)6bit出力は8bitデータの
内、上位6bit以外を白マスクして出力し、6bit
データを8bitバスのMSB側に寄せるか、LSB側
に寄せるかも設定可能である。
【0074】(3)4bit出力は8bitデータの
内、上位4bit以外を白マスクして出力し、4bit
データを8bitバスのMSB側に寄せるか、LSB側
に寄せるかも設定可能である。
【0075】(4)2値8bitパラレル出力は2値画
像(8bitバスの内、MSBのみで2値データを転送
する場合)を8ビットパッキングするもので、MSBフ
ァーストでパッキングする。
【0076】MSB/LSB反転部1604では、8b
itデータバスのLSBから順番にMSBまで、MSB
からLSBまで入れ替えるもので、1bit2値、4b
it多値、6bit多値、8bit多値、8bit2値
パックング何れの場合でも設定可能である。
【0077】ゲート(有効画像範囲規定信号)変換は、
主走査ゲート長を指定した長さに変換するもので、
(a)0〜8191ドットの範囲で設定可能であり、
(b)変換ON、OFF可能とし、(c)主にスキャナ
ーアプリ使用時に、画像の切り出しを行う時に使用する
もので、(d)主走査方向の切り出しは、変倍ブロック
のシフト機能を併用する。スキャナー読み取りゲートは
最大原稿サイズで行い、変倍後の出力位置先端位置を計
算し、シフト動作によりLGATE(主走査方向有効画
像範囲)先端に出力画像の先端を合わせ、その後ゲート
変換に於いて主走査長にゲート幅を合わせる。
【0078】(e)副走査方向の切り出しはタイミング
制御部において副走査ゲート長を設定する。
【0079】(f)フォーマットへの対応は変換後のL
GATE長は1dot単位で指定し、選択されたフォー
マットに対してLGATE長を変換する。
【0080】変換の方法は、 1)8bit多値、1bit2値シリアルの場合、設定
されたLGATE長のままとし、 2)8bit2値画像パラレル(8パラ)の場合、設定
されたLGATE÷8の長さに変換する。
【0081】余りが出る場合は繰り上げた長さに設定す
る。
【0082】出力タイミング調整は、APLへの出力デ
ータ、ゲート信号をAPLへの出力クロック(XAWC
LK)の立ち上がりエッジに同期して出力する。クロッ
クはクロック生成モジュールにおいて、各種クロックを
生成し、直接I/F部へ出力する。クロックの種類は、
(イ)8bit多値、1bit2値シリアルの場合、シ
ステムクロックと同相、同一周波数のクロックを出力
し、(ロ)8bit2値パラレルの場合、システムクロ
ックの8分周クロックを出力する。
【0083】図17に書き込み系出力の機能構成を示
す。書き込み出力制御は、画像処理装置内部で処理され
た画像データを出力するもので、タイミング調整部17
01とFF1702とセレクタ1703とからなり、プ
リンタマスク後の画像データ、ゲート信号の出力タイミ
ング調整とAPL入力1306からのスルーデータとの
出力切り替えをセレクタ1703で制御する。
【0084】タイミング調整部1701でのタイミング
調整は、VCUへの出力データ、ゲート信号を、VCU
Lへの出力クロック(XPCLK)の立ち上がりエッジ
に同期して出力する。クロックはクロック生成モジュー
ルにおいて、各種クロックを生成し、直接I/F部へ出
力する。クロックの種類は、(イ)4bit多値の場
合、システムクロックと同相、2分周のクロックを出
力、(ロ)2bit多値の場合、システムクロックと同
相、4分周のクロックを出力、(ハ)8bit2値の場
合、システムクロックと同相、8分周のクロックを出力
するものがある。
【0085】出力データ及び有効画像範囲を規定するゲ
ート信号は分周クロックのXPCLKに同期させるが、
VCUへのライン同期信号XPLSYNCの周期に対
し、位相差によって最大8clk(システムクロック)
の偏差を生じる。VCU出力ブロック内部ではシステム
クロックclkの立ち上がりで処理し、反転クロックx
clkでタイミング調整を行い、I/F1303への出
力はXPCLKに同期させる。
【0086】図18にデータ構成図を示す。書き込み系
(VCU)へのデータバスは8bitからなり、xpd
e〔2:0〕、se、xpdo〔2:0〕、soで示さ
れる。濃度情報と位相情報にあてがわれるもので4bi
t多値へのbitアサインを基本型としている。この濃
度、位相を交えた8本の信号線をデータフォーマットに
応じて割り当てbitを変更していく。
【0087】データフォーマットとしては、 (1)4bit多値 (2)2bit多値 (3)2値、・8bit多値 からなり、4bit多値は偶数画素、奇数画素の2パラ
転送、2bit多値は4画素一括のパラレル転送、2値
は8画素パラレル転送、8bitはシリアル転送でデー
タフォーマットを変換する。
【0088】4bit多値はxpde〔2:0〕に偶数
画素の濃度情報を、seに偶数画素の位相情報もしくは
追加の濃度情報を、xpdo〔2:0〕に奇数画素の濃
度情報を、soに奇数画素の位相情報もしくは追加の濃
度情報をそれぞれ配分する。
【0089】2bit多値は位相情報を含む場合、3値
濃度、位相固定の場合、4値濃度の表現となる。第1画
素をxpde〔2:1〕へ、第2画素を(xpde
〔0〕、se)へ第3画素をxpdo〔2:1〕へ、第
4画素を(xpdo
〔0〕、so)へそれぞれ配分す
る。
【0090】2値モードはxpde〔2〕、xpde
〔1〕、xpde
〔0〕、se、xpdo〔2〕、xp
de〔1〕、xpde
〔0〕、soの順に8個の画素情
報を配置し、8bitデータバスに対するパラレルデー
タに変換する。
【0091】8bit多値は各画素の8bit濃度情報
を、(xpde〔2:0〕,se,xpdo〔2:
0〕,so)のバス幅に対し、MSBから濃度信号の最
上位bitを割り当てる。
【0092】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、請求
項1記載の発明によれば、ディジタル変換された画像信
号に対して2値化処理する2値画像処理手段と、ディジ
タル変換された画像信号に対して多値化処理する多値画
像処理手段と、2値画像処理手段による2値画像処理と
前記多値画像処理手段による多値画像処理とを最適に時
分割割り込みで実施する制御手段とを備えているので、
階調性及び低濃度再現性を低コストの装置で実現し、コ
ピーの出力画像、FAXの送信画像を最適処理し、プリ
ンタとしてのパフォーマンスを最適化する並行動作を実
現することができる請求項2記載の発明によれば、読み
取り原稿中の孤立画素を検出する孤立画素検出手段と、
前記孤立画素を補正処理する孤立画素補正処理手段と、
書き込み濃度を変更する濃度補正手段と、読み取り原稿
濃度の階調性を再現する階調処理手段と、面積階調の閾
値設定を制御する閾値制御手段と、書き込みのパルス幅
を制御するパルス幅制御手段と、画像処理のためのビデ
オパスを制御するビデオパス制御手段と、画像データを
蓄積する画像データ蓄積手段と、2値化画像処理と多値
化画像処理とを最適に時分割割り込みで実施する制御手
段とを備えているので、階調性及び低濃度再現性を低コ
ストの装置で実現し、コピーの出力画像、FAXの送信
画像を最適処理し、プリンタとしてのパフォーマンスを
最適化する並行動作を実現することができる。
【0093】請求項3記載の発明によれば、画像データ
蓄積手段が、読み取り画像データを蓄積する第1の蓄積
手段と、画質処理後の画像データを蓄積する第2の蓄積
手段と、前記第1及び第2の蓄積手段と切り替える切り
替え手段とを備えているので、同一画像に対する複数の
異なる処理、同一画像の複数枚出力を並行に処理するこ
とができる。
【0094】請求項4記載の発明によれば、ビデオパス
制御手段が、読み取った画像信号に対する制御手段と、
画質処理を行った信号に対する制御手段と、前記読み取
った画像信号及び画質処理を行った信号を混在させて制
御する制御手段とを備えているので、読み取り画像信号
と画質処理後の画像信号を独立に制御することができ
る。
【0095】請求項5記載の発明によれば、外部アプリ
ケーションとのインタフェースを行うインタフェース手
段をさらに備え、このインタフェース手段が、多値信号
及び2値信号をフォーマット変換する手段と、複数のア
プリケーションのデータの衝突を回避させる手段とを備
えているので、画像データを取り扱う複数の外部装置の
信号制御を融合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置の全体
構成図を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置の濃度変換特性
を示す図で、(a)はスキャナーγ補正の変換テーブル
を、(b)は濃度補正の変換テーブルを示す。
【図3】本実施形態における濃度変更を実施するための
変換テーブルをダウンロードしたRAMへのCPUから
のアクセス及びテーブル参照の切り替えの機能構成を示
すブロック図である。
【図4】本実施形態における2値化処理における固定値
と変動閾値の切り替えに構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態における濃度補正部及び階調処理部
の機能構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態における2値用ディザマトリクスの
構成を示す図である。
【図7】本実施形態における多値用ディザマトリクスの
構成を示す図である。
【図8】本実施形態における2値及び多値誤差拡散処理
の処理構成を示す図である。
【図9】本実施形態における空間フィルタ処理部の概要
を示す図である。
【図10】本実施形態における閾値設定部における閾値
セットの概要を示す図である。
【図11】本実施形態における孤立点検出の概要を示す
図である。
【図12】本実施形態における孤立点の補正処理の機能
構成を示す図である。
【図13】本実施形態におけるビデオフローの処理構成
を示す図である。
【図14】本実施形態におけるビデオ制御の系統を示す
図である。
【図15】本実施形態におけるAPL入力の処理構成を
示す図である。
【図16】本実施形態におけるAPL出力の処理構成を
示す図である。
【図17】本実施形態における書き込み系出力の処理構
成を示す図である。
【図18】本実施形態におけるデータの構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
101 読み取り部 102 シェーディング補正部 103 スキャナγ補正部 104 主走査電気変倍部 105 空間フィルタ部 106 濃度補正部 107 階調処理部 108 PWM変調部 109 書き込み部 110 システムバス 111 ビデオバス(1) 112 ビデオバス(2) 113 外部アプリケーション 114,116 メモリI/F 115 スキャナ用バッファメモリ 117 プリンタ用バッファメモリ 118 外部アプリI/F 130 CPU
フロントページの続き Fターム(参考) 5C077 LL02 LL06 LL17 MP06 NN08 NN15 NN17 NN19 PP02 PP03 PP15 PP20 PP23 PP43 PP46 PP47 PP48 PP55 PP61 PP68 PQ04 PQ08 PQ12 PQ20 PQ22 PQ23 PQ30 RR04 RR08 RR09 RR10 RR13 RR14 RR15 RR16 SS05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取った画像情報をディジタル変換さ
    れた画像信号に変換し、ディジタル変換された画像信号
    を顕像として出力可能な画像信号になるように処理する
    画像処理装置において、 前記ディジタル変換された画像信号に対して2値化処理
    する2値画像処理手段と、 前記ディジタル変換された画像信号に対して多値化処理
    する多値画像処理手段と、 前記2値画像処理手段による2値画像処理と前記多値画
    像処理手段による多値画像処理とを最適に時分割割り込
    みで実施する制御手段と、を備えていることを特徴とす
    る画像処置装置。
  2. 【請求項2】 読み取った画像情報をディジタル変換さ
    れた画像信号に変換し、ディジタル変換された画像信号
    を顕像として出力可能な画像信号になるように処理する
    画像処理装置において、 読み取り原稿中の孤立画素を検出する孤立画素検出手段
    と、 前記孤立画素を補正処理する孤立画素補正処理手段と、 書き込み濃度を変更する濃度補正手段と、 読み取り原稿濃度の階調性を再現する階調処理手段と、 面積階調の閾値設定を制御する閾値制御手段と、 書き込みのパルス幅を制御するパルス幅制御手段と、 画像処理のためのビデオパスを制御するビデオパス制御
    手段と、 画像データを蓄積する画像データ蓄積手段と、 2値化画像処理と多値化画像処理とを最適に時分割割り
    込みで実施する制御手段と、を備えていることを特徴と
    する画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データ蓄積手段は、 読み取り画像データを蓄積する第1の蓄積手段と、 画質処理後の画像データを蓄積する第2の蓄積手段と、 前記第1及び第2の蓄積手段と切り替える切り替え手段
    と、 を備えていることを特徴とする請求項2記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ビデオパス制御手段は、 読み取った画像信号に対する制御手段と、 画質処理を行った信号に対する制御手段と、 前記読み取った画像信号及び画質処理を行った信号を混
    在させて制御する制御手段と、を備えていることを特徴
    とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 外部アプリケーションとのインタフェー
    スを行うインタフェース手段をさらに備え、 このインタフェース手段は、 多値信号及び2値信号をフォーマット変換する手段と、 複数のアプリケーションのデータの衝突を回避させる手
    段と、を備えていることを特徴とする請求項2記載の画
    像処理装置。
JP10374076A 1998-12-28 1998-12-28 画像処理装置 Pending JP2000196875A (ja)

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