JP2000196881A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000196881A
JP2000196881A JP10374075A JP37407598A JP2000196881A JP 2000196881 A JP2000196881 A JP 2000196881A JP 10374075 A JP10374075 A JP 10374075A JP 37407598 A JP37407598 A JP 37407598A JP 2000196881 A JP2000196881 A JP 2000196881A
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JP10374075A
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Yoshiyuki Namitsuka
義幸 波塚
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SDFでの読み取り補正の最適化と圧板での
読み取り補正の最適化を独立に行い、コピーの出力画像
も、FAXの2値画像も最適再現可能な画像処理装置を
提供する。 【解決手段】 SDFを使用した第1の読み取りモード
と圧板を使用した第2の読み取りモードとを備え、いず
れかのモードで原稿を読み取り、読み取った画像情報を
ディジタル変換された画像信号に変換し、ディジタル変
換された画像信号を顕像として出力可能な画像信号にな
るように処理する画像処理装置において、前記第1の読
み取りモードと第2の読み取りモードとでそれぞれ読み
取り補正の最適化を独立して行うため、前記2つのモー
ドによって読み取り位置を切り替える圧板/背景板切り
換え制御部111と、前記2つのモードに応じて最適な
シェーディング補正を行わせるシェーディング補正部1
02と、前記2つのモードに応じて黒スジ補正及び白ス
ジ補正を切り換えてスジ補正を行うスジ補正部112と
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル画像装置
に係り、特にスキャナーから画像を読み込み転写紙に画
像を再生する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MFP(コピー、FAX等の複合機)に
おいて、コピー用の多値処理とFAX用の2値処理を区
別し、平行動作及びそれぞれの画像処理を最適化する
『画像処理装置』(特開平8−274986)等が発明
されている。主に400dpiのシステムにおいて高画
質を維持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記発明
において、2値と多値の回路構成の共通化はなされてお
らず、更にコピー用の画像補正とFAX用画像補正で、
画像取り込み装置の特性を考慮されていなかった。シス
テムの価格からコピーでは圧板での読み取りが主体で、
FAXではシートスルー・ドキュメント・フィーダ(以
下、「SDF」と略称する。)での読み取りが主体とな
る。
【0004】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、階調性及び低濃度再現性を低コストの
装置で実現し、読み取り装置の構成の違いを吸収するこ
とにある。特にSDFでの読み取り補正の最適化と圧板
での読み取り補正の最適化を独立に行い、コピーの出力
画像も、FAXの2値画像も最適再現可能な画像処理装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の手段は、SDFを使用した第1の読み取りモ
ードと圧板を使用した第2の読み取りモードとを備え、
いずれかのモードで原稿を読み取り、読み取った画像情
報をディジタル変換された画像信号に変換し、ディジタ
ル変換された画像信号を顕像として出力可能な画像信号
になるように処理する画像処理装置において、前記第1
の読み取りモードと第2の読み取りモードとでそれぞれ
読み取り補正の最適化を独立して行う画像処理手段を備
えていることを特徴とする。
【0006】第2の手段は、第1の手段において、前記
画像処理手段が、前記第1読み取りモードと第2の読み
取りモードとによって読み取り位置を切り替える読み取
り位置切り替え手段と、前記2つのモードに応じて最適
なシェーディング補正を行わせる制御手段と、前記2つ
のモードに応じて黒スジ補正及び白スジ補正を切り換え
てスジ補正を行うスジ補正手段とを備えていることを特
徴とする。
【0007】第3の手段は、第2の手段において、前記
第1の読み取りモードと第2の読み取りモードとに応じ
てシェーディング補正データを切り替える手段と、前記
2つのモードに応じてシェーディング生成間隔を切り替
える手段と、前記2つのモードとに応じてランプ点灯時
間を制御する手段とを備えていることを特徴とする。
【0008】第4の手段は、第2の手段において、第1
の読み取りモードで原稿を読み取るときに黒スジ補正を
行う手段と、シェーディング補正を行う際に使用するシ
ェーディングデータの生成時に白スジ補正を行う手段
と、白スジ検出のための設定値を前記第1のモードと第
2のモードとに応じて任意に設定する手段とを備えてい
ることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る
画像処理装置の構成を示す機能ブロックである。
【0010】本実施形態に係る画像処理装置は、原稿を
光学的に読み取る読み取り部101、シェーディング補
正部102、スキャナγ補正部103、主走査電気変倍
部104、空間フィルタ処理部105、濃度補正部10
6、階調処理部107、PMW変調部108、書き込み
部109、マトリクスRAM119、操作部120、C
PU130、ROM140、RAM150、圧板/背景
板切り替え制御部111、スジ補正部112、及びモー
タパルス制御部113を備えている。
【0011】読み取り部101は、ここでは原稿濃度を
光源の反射光として読み取り、CCD等の撮像素子によ
り電気信号に変換する。更にアナログ信号はディジタル
信号に変換する。ディジタル信号変換後の電気系に対
し、シェーディング補正部102において光源、光学系
の濃度ムラに関する補正を行う。ここでは原稿読み取り
前に、あらかじめ濃度基準となる白板を読んでおき、こ
の読み取り信号をメモリに格納しておく。主走査方向の
各読み取り位置に対し、ドット単位で基準データと読み
取りデータの間で補正処理を行う。シェーディング補正
後のディジタル信号は反射率に関しリニアな特性となっ
ている。これを原稿濃度に関しリニアな特性に変換す
る。この変換は、あらかじめスキャナの読み取り特性を
測定しておき、その逆特性となる変換テーブルをRAM
にダウンロードしておき、スキャナγ補正部103にお
いて濃度リニアなデータに変換する。スキャナγ補正部
103においては濃度リニアな変換以外にも、低濃度部
を強調したり、逆にレベルを落としたりして補正効果を
高める。
【0012】読み取り部101並びにシェーディング補
正部102は圧板読み取り、SDF読み取りに応じて原
稿読み取り位置、データ補正量を切り替え、読み取り系
の構成に応じて変更する。読み取ったデータに関して、
圧板読み取り時はシェーディングデータに関する白スジ
補正を、SDFに関してはシェーディングデータに関す
る白スジ補正の後、入力画像に対する黒スジ補正を行
う。なお、圧板読み取りの切り替えは、圧板/背景板切
り替え制御部111で行い、白スジや黒スジの補正はス
ジ補正部112で行う。
【0013】階調処理とは直接的な関係はないが、主走
査方向の電気変倍処理が主走査電気変倍部104で実行
できるようにこの画像処理装置でな構成されている。主
走査電気変倍部104では、CCDでの読み取り1ライ
ン単位で拡大、縮小を行う。この場合、コンボリューシ
ョン法を使うことで、読み取り光学系でのMTFを保持
したまま変倍処理を行い、画像データの解像力を維持す
る。幅走査方向に関しては機械的な制御により変倍処理
を行う。なお、コンボリューション法は公知の技術なの
で、ここでの説明は割愛する。
【0014】空間フィルタ処理部105において階調処
理のための前処理及び特徴量を抽出する。MTFの補
正、平滑処理、エッジ線分の検出、変動閾値の設定等を
主な機能として備える。この処理モジュールの出力はフ
ィルタ処理された画像データと周辺条件から算出された
2値化のための変動閾値とである。
【0015】空間フィルタ処理されたデータは濃度補正
部106に入力される。濃度補正部106では、画像デ
ータ、変動閾値に対しそれぞれ濃度補正を連動して行
う。この濃度補正部106は書き込み系のγ補正及び濃
度ノッチに対する再生濃度の変換を行うブロックであ
り、RAMから構成され任意の変換データをダウンロー
ドできる。画像データ及び変動閾値用に同一のデータを
ダウンロードする形が基本ではあるが、階調特性を意図
的に変化させる為に異なるデータを用いる場合もある。
【0016】濃度補正されたデータは階調処理部107
において書き込み系の特性に変換すべく、1画素当たり
の濃度データを面積階調に変換する。単純多値化、2値
化、ディザ処理、誤差拡散処理、位相制御等から構成さ
れ、面積階調への変換はある領域内で量子化閾値を分散
させる。閾値の分散はマトリクスRAM119に任意の
値をダウンロードし、処理モードに応じてRAMアクセ
ス手段を切り替え、適切な量子化を選択する。
【0017】階調処理されたデータはPWM変調部10
8において、書き込みレーザのためのパルス幅変調を行
う。階調処理部107においての位相制御はPWM変調
と連動させ、ドットの集約と分散を滑らかに実現し階調
再現を行う。
【0018】PMW変調部108でPWM変調された画
像データは書き込み部109においてレーザによる感光
体への作像、転写、定着処理により転写紙に画像を再現
する。この書き込み部109の構成はレーザプリンタと
しての公知の構成なので、ここでの説明は省略する。な
お、ここではレーザープリンタを書き込み系として示し
ているが、インクジェット等の現像方式ではPWM変調
ブロック以下構成が異なるだけで、ドット再現のための
位相制御までは共通なアプローチとして展開できる。
【0019】階調処理部107における階調処理の設
定、濃度補正の切り替え等は操作部120からの操作モ
ードに連動する。絵柄主体の原稿、文字主体の原稿等で
処理モードを選択し、薄い原稿、濃い原稿に応じて濃度
補正のパラメータも設定を変更する。実際のシステム制
御は操作モードからの設定に対して、CPU130を介
してシステムバス110経路でRAMへの設定値、処理
パスの経路をそれぞれの機能ブロックに対し設定する。
また、読み取りのためのキャリッジ移動制御は、モータ
ーパルスのカウント数を検出し、モータパルス制御部1
13でスキャナ走行体の移動量を調整する。
【0020】なお、ROM140はCPU30の制御プ
ログラムを始めとするスタティックなデータが格納さ
れ、RAM150はCPU130のデータエリアとして
機能するとともに、CPU130の処理に使用するデー
タが格納される。
【0021】図2にスキャナγ補正部103と濃度補正
部106の概要を示す。同図(a)がスキャナγ補正、
同図(b)が濃度補正の変換テーブルを示す。図2
(a)の(1)の濃度特性は原稿濃度に対するシェーデ
ィング補正後の画像データとの変換特性を示すもので、
リニアな特性にはなっていない。低濃度部では急激に立
ち上がり高濃度部では電気信号上飽和している。一般的
にExp(γ)の特性となる。これを濃度リニアな信号
に変化させるために同図(2)に示す、Exp(1/
γ)の変換特性を乗じ濃度リニアな空間に信号を変換す
る。これにより濃度信号のダイナミックレンジが増加す
る。
【0022】図2(b)の出力濃度補正は書き込み系の
プロセル反応に対するγ特性を補正し、さらに濃度変更
を実施するための変換テーブルをRAMにダウンロード
し、特性値を乗ずる。具体的にはルックアップテーブル
としてデータを参照し、置き換える。図2(b)では曲
線の上に凸は低濃度部を再現させ、下に凸は地肌に相当
する低濃度部を飛ばす特性を示す。モード、濃度ノッチ
との兼ね合いでデータは任意の値を設定できる。
【0023】濃度再現性、階調再現性の自由度を与える
ために変換パラメータはRAMへのダウンロードで任意
性を持たせる。対象となるRAMはスキャナγ補正、画
像データに関する濃度補正、変調閾値に対する濃度補
正、ディザ及び誤差拡散処理のための量子化閾値の設定
に関したもので、CPU130からのデータダウンロー
ドとルックアップテーブルの切り替え手段は共通であ
る。
【0024】図3にRAM301へのCPU130から
のアクセス及びテーブル参照の切り替えの機能構成を示
す。RAMサイズは任意に設定可能であり、アドレス空
間は入力画像の1画素当たりの階調数だけあれば良い。
例えばCCDデータを8bitでA/D変換するシステ
ムであれば、アドレス空間は8bitとなる。
【0025】RAM301へのアドレスに対し、データ
ダウンロードのためのCPUアクセスモード時はCPU
130からのアドレスバスをマルチプレクサ302を介
して接続し、RAM301のデータ入力端子はCPU1
30からのデータを書き込む。RAM301はwrit
eモードにて参照データをダウンロードする。本実施形
態においてはクロック(CLK)同期の同期式RAMの
例を示しているが、非同期式RAMにおいてもCPUモ
ードとデータ参照モードの切り替え方式は同じである。
【0026】通常の画像処理モードでは、RAM130
1へのアドレス端子へは被変換入力画像を接続し、RA
M301はreadモードに設定する。これにより入力
データに対応する番地に格納されている、変換テーブル
値がRAM301の出力として算出される。RAM30
1での構成により回路構成、演算処理時間が軽減でき、
データの任意性確保できる。なお、READ/WRIT
Eの指示はマルチプレクサ303を介してイネーブル端
子に入力される。
【0027】図5に濃度補正部106及び階調処理部1
07の機能構成を示す。ルックアップテーブルとしての
参照RAMは3個有り、RAM(1)551、RAM
(2)552、RAM(3)53で示している。RAM
(1)551は変動閾値に対する濃度変換用γ補正テー
ブル、RAM(2)552は画像データに対する濃度変
換用γ補正テーブル、RAM(3)553はディザ及び
誤差拡散閾値マトリクスRAMである。
【0028】2値処理用のパスと多値処理用のパスを構
成し、単純2値化処理に関しては変動2値化処理部50
1、先端画素制御処理部502及びバイナリフィルタ処
理部503の各画像処理部で各処理を実行し、2値選択
部511で2値を選択した上でさらに、選択部513か
ら2値信号が出力される。ディザ及び誤差拡散処理は2
値、多値とも共通の回路、すなわち、2値/多値ディザ
処理部504及び2値/多値誤差拡散処理部505で実
施する。RAM(3)553のデータ内容、アドレス・
アクセス制御を選択部510が切り替えて前記ディザ処
理部504及び誤差拡散処理部505の2値/多値の処
理を切り替える。
【0029】多値レベル変換処理部506及び多値誤差
拡散処理部505の各処理に関しては濃度処理と合わせ
て主走査方向前後の濃度分布によって、ドット形成のた
めの位相情報を位相制御部507、508を付加する。
例えば3値化の場合、信号レベルは2bitを割り当
て、「00」、「01」、「10」、「11」の状態を
設定できる。通常これは4値化であるが、「00」を
白、「11」を黒に設定し、「01」、「10」ともP
WMでのパルス幅を50%デューティとすれば、濃度レ
ベルとしては3値となる。同じ50%デューティでも
「01」は右位相でドット形成領域内の右半分でレーザ
を点灯させる。「10」は左位相でドット形成領域内の
左半分でレーザを点灯させる。PWM変調ブロック10
8との連動で以上のように位相と濃度を定義し、処理を
取り決める。
【0030】多値ディザの3値化においても、同様のパ
ルスコード発生させる。これに関しては図7に示す。ま
た、多値処理に関しては主走査方向の簡易エッジ検出を
簡易エッジ検出部514において行い、単純多値と多値
誤差拡散処理とを線分エッジ情報により選択部509で
セレクトする。
【0031】図6にRAM(3)553をアドレス空間
8bitで構成した場合に2値ディザマトリクスのダウ
ンロードで使用する場合の状況を示す。2値ディザマト
リクスサイズとしては主走査方向4、6、8、16画
素、副走査方向4、6、8、16画素を任意の組み合わ
せで設定可能である。必要線数、画像のライン間引き等
の状態に応じて組み合わせ及びパターンデータを2値選
択部511で選択する。RAM(3)553のアクセス
は操作を簡便化する目的で、シーケンシャルなアクセス
ではなく、2次元配列に基いてシークする。制御上構成
が簡単である。
【0032】図7はRAM(3)553を多値ディザマ
トリクス用にアクセスする内容を示す図で、多値ディザ
用にマトリクスサイズ4×4(図7(a))、6×6
(図7(b))、8×8(図7(c))、1画素あたり
3値化の状態を示す。マトリクスサイズのアクセスは2
次元配列とするが、主走査方向のアドレス数は2倍の数
を必要とする。図7(a)の4×4のマトリクスにおい
て、主走査方向は各画素2アドレスを割り当て、8アド
レス参照する。Aの画素は内部的にA0とA1の閾値を
参照する。これによりそれぞれのマトリクス対応画素は
2個の閾値と比較演算を行う。左パルスの場合、A0<
A1の大小関係からなる閾値を設定し、右パルスの場合
その逆に、A0>A1の関係で閾値を設定する。Aの位
置の画素がA0及びA1より小さければ量子化結果とし
て「00」が割り当てられ、A0及びA1何れよりも大
きい場合は「11」のコードをパルス領域全区間にわた
るレーザー点灯時間として割り当てる。A0とA1の間
に被量子化画素がある場合、右パルス(右位相)と左パ
ルス(左位相)で割り当てるコードが異なる。右パルス
系列を割り振られている場合「01」を、左パルス系列
を割り振られている場合「10」をそれぞれ量子化コー
ドとする。図7(a)の残りのマトリクス画素及び図7
(b)、(c)においても同様の定義でパルスコードを
生成する。基本的には位相生成を考えて、閾値配列をR
AMにダウンロードする事で実現する。
【0033】図8に2値及び多値誤差拡散処理の処理構
成を示す。この処理構成は、加算演算部801、量子化
選択部802、誤差演算部803、誤差演算部804、
誤差重み付け積和部805、RAM(3)553(変動
閾値格納部806)とから機能的に構成され、入力画像
と周辺誤差との積和結果に対する量子化閾値を固定値と
変動閾値から選択する。固定値と変動閾値の切り替えに
関しては図4に示す。
【0034】変動閾値を使用する場合、RAM(3)5
53に或るブロック単位で繰り返す閾値を設定する。図
8(b)は2値の場合の8×8のマトリクスの変動領域
の閾値設定の一例を示す。閾値をブロック内で変動させ
ることでテクスチャは低減される。また8×8のマトリ
クス領域で閾値の固定値と変動値を混在させる事で、エ
ッジの保存と階調再現性のバランスを調整できる。
【0035】多値の場合は、対応マトリクスの1画素に
対し、閾値を複数持たせ量子化コードを変更する。位相
に関しては別途、主走査方向の変動濃度分布の状態で再
配置する。誤差積和演算に関しては、1ラインFIFO
を用いた2ライン×5画素の係数を示してあるが、これ
は単なる一例に過ぎず、マトリクサイズ、係数分布は変
更は可能である。
【0036】図4に量子化のための閾値の変動閾値、固
定閾値の切り替え構成を示す。モードの設定により、シ
ステムバス110経由で閾値の切り替えを行い、選択部
401で変動閾値あるいは固定閾値のいずれかが選択さ
れる。変動閾値に関しては誤差拡散の場合はRAM
(3)553への設定値を主走査及び副走査方向のアド
レス制御及び多値化のレベルで参照する閾値を制御す
る。単純2値化の場合は空間フィルタ部105で設定さ
れ、濃度補正された閾値を用いる。固定閾値はハード的
に固定された値ではなく、CPU140経由でレジスタ
にセットされた値を固定値として使用し、固定値自体も
モード、画像特性によって変更可能である。このように
選択された閾値を用いて比較部402で入力画像データ
と比較し、その比較結果が出力される。
【0037】図9に空間フィルタ処理部105の概要を
示す。空間フィルタ処理部105では、複数のラインメ
モリ901を用いて、2次元の画像マトリクス902を
形成し、この2次元空間内で画像の周波数特性の補正及
び濃度特性からの特徴量抽出を行う。
【0038】MTF補正部903は光学系でのMTF劣
化を補正するため、主走査及び副走査独立にMTF補正
係数、補正強度を自由設定できる構成とし、処理モー
ド、読み取り原稿、光学系の種類に広く適応できるもの
となっている。孤立点検出部904は、ジェネレーショ
ン劣化が予想される地肌ノイズ、原稿ノイズを検出す
る。画素配置の規則性を検出し完全な孤立点であるか、
低濃度の網点原稿の一部であるか判別し、対象となる画
素を絞り込む。孤立点除去部904においては、検出さ
れた孤立点を完全に取り去るのか、周辺画素の平均値で
置き換えるか選択可能とし、ノイズ成分は削除する。細
線化/太線化処理部906は主走査方向副走査方向独立
に実施し、MTFの補正係数と連動させて、ライン濃度
再現性の主副のバランスを調整する。
【0039】平滑処理部907は網点原稿とA/D変換
時の折り返し歪みにより発生するモアレ成分の除去と、
変動閾値設定のための周囲情報を抽出する。エッジ検出
部908は水平、垂直、左右斜め成分のエッジ線分を検
出し、フィルタ処理適応化のための切り替え信号及び変
動閾値選択のための制御信号を生成する。セレクタ90
9でエッジ構成要素はMTF補正されたビデオパスを、
非エッジ成分は平滑処理されたビデオパスをセレクトし
フィルタ補正画像が選択される。
【0040】単純2値化のための変動閾値設定は、平滑
画像信号、エッジ信号等により各画素毎に変動閾値設定
部910で閾値をセットする。
【0041】図10に閾値設定部910における閾値セ
ットの概要を示す。閾値設定部910はレベル判定部1
001とセレクタ1002とを備え、レベル判定部10
01で、平滑処理された画像信号に対してはレジスタ設
定されている上限値及び下限値と比較する。ノイズ及び
濃度安定領域での使用のため、それぞれの制限値で平滑
信号は規定する。下限値以下の場合は下限値で、上限値
以上の場合は上限値で、それぞれの平滑化信号を置き換
える。両制限値の関に存在する信号は、そのまま平滑化
信号を用いる。
【0042】セレクタ1002では、エッジ信号により
レジスタにより設定される固定値を用いるか平滑処理系
の信号を用いるか選択する。地肌濃度に追従させる完全
な変動閾値の場合、非エッジ部は固定閾値にエッジ部は
平滑処理系信号を変動閾値として設定する。高濃度のエ
ッジと低濃度のエッジを分離・再現させる場合、2段階
の閾値を設定する。この場合はエッジ部を固定値、非エ
ッジ部を平滑処理系の信号に設定する。基本的には固定
式値が高濃度エッジのための2値化閾値、平滑データに
対する下限設定値が低濃度のエッジのための2値化閾値
として機能する。
【0043】図11に孤立点検出の概要を示す。孤立点
検出はマトリクス選択部1101、比較部1102、状
態遷移部1103、及び判定部1104の各機能ブロッ
クによって行われる。マトリクス選択部1101では周
囲からの孤立の状態を検出するため、5×5もしくは7
×7もしくは9×9の画像マトリクスの中で注目画素
(マトリクスの中心)画素と最外周の画素とが完全に分
断されている場合孤立点とみなす。等倍時は7×7のマ
トリクスサイズを用い、最大4×4の大きさまでの孤立
点を検出できる。縮小の場合は孤立点画素及び周辺画素
との間隔も縮小されるので、4×4の孤立点画素を50
%縮小で検出するためには5×5のマトリクスサイズで
画素サイズ2×2の固まりを検出すれば良い。逆に20
0%以上の拡大の場合は、原稿上の4×4の孤立点画素
も拡大され、9×9のマトリクスサイズまで拡張しない
と検出できなくなり、拡大時に孤立点が残ってしまう。
変倍率に連動させkmxの値を変更する事で、孤立点検
出のためのマトリクスサイズを切り替える。
【0044】5×5や9×9のマトリクスサイズ内での
周囲画素の条件による孤立点検出だけでは原稿中の有用
な情報である低濃度のディザパターンも削除してしま
う。この不具合を解消するために、比較部1102にお
いてkbthの閾値との比較による制約、及び状態遷移
部1103において状態遷移による制約を加え本当の孤
立点のみを検出する。着目画素が白地または孤立点か否
かをT1の値で示す。白地または孤立点の場合T1=
1、そうでない場合T1=0となる。閾値判定では着目
画素が白画素か否かをT2で示す。閾値より小さい場合
T2=1で白地を示し、閾値以上の場合T2=0で非白
地を示す。このT2により白地と孤立点を区別する。
【0045】状態遷移の判定にはT1、T2とこれらか
ら連続する白画素数、孤立点のサイズをそれぞれ白画素
数計数部1105及び孤立点サイズ計数部1106でカ
ウントし、状態遷移のための条件とする。画素の状態は
stateの値で示すが、直感的に着目画素は白画素が
広く連続している領域であるPAPER、もしくは着目
画素が孤立点であるDOT、もしくは着目画素が絵柄、
文字または低濃度網点部または白画素が広く連続してい
ない領域であるPICTの間を遷移する。状態はPAP
ERから始まる。
【0046】図12に検出された孤立点の補正処理を示
す。孤立点の検出結果はresultで示され、MTF
補正後の画像データmtfoに対し、補正処理を行う。
このmtfoは強調処理されており、孤立点は増強され
ており、このままの処理を複数回繰り返す(孫コピーを
取る)とジェネレーションは悪化し、黒のポチポチが目
立つ低品質な出力となってしまう。
【0047】孤立点に関してはMTF強調はせず、周辺
と平滑処理するか、白レベルに置き換える。選択部12
01ではkmodにより孤立点除去の処理のON/OF
Fを切り替えて出力し、強度演算部1202で処理する
場合の補正レベルをktjで切り替える。この場合は強
制的な白レベルへの変換を除去強度を最大とし、mtf
oの1/32、1/8、1/2と補正レベルを弱めてい
く。
【0048】図13にシェーディング補正部102、ス
キャナγ補正部103、スジ補正部112等のスキャナ
読み取り画像の補正手段系の詳細を示す。シェーディン
グ補正はシェーディングデータ生成部1301における
シェーディングデータの生成とシェーディング補正部1
305における入力画像のシェーディングデータによる
正規化の2つの処理によって行われる。シェーディング
データはシェーディング用白基準データ生成部1301
で基準白板1606,1611(図16)の読み取り信
号から生成するが、SDFと圧板によって読み取る基準
白板1606,1611を切り替える。この切り替えは
前述のように圧板/背景板切り替え制御部111によっ
て行われる。圧板の場合、キャリッジがホームポジショ
ンからスタートし、コンタクトガラス1605(図1
6)面に置載された原稿を読む前にコンタクトガラス上
端部に設定されている白板1606を読み取り、シェー
ディング補正用の基準データを算出する。
【0049】SDFの場合は、コンタクトガラス160
5面の基準白板1606とドキュメント・フィーダの背
景板1609を読み取るモードの2種類が選択可能であ
る。背景板1609の場合は読み取り位置にキャリッジ
を移動し、原稿が搬送される前に背景板1609に貼り
付けられている白板1611の状態を透過ガラス面を通
して読み取る。この場合、キャリッジの移動はホームポ
ジションから1回だけの移動となる。SDF使用時のコ
ンタクトガラス上の白板読み取りは、ホームポジション
から白板下までキャリッジを移動させ、そこからドキュ
メント・フィーダ読み取り位置までキャリッジを逆戻り
させる必要がある。そのため、読み取り原稿が複数枚連
続する場合、キャリッジを頻繁に往復運動させなければ
ならない。背景板1609の場合、キャリッジの往復運
動は必要ない。基本的にはSDFの場合、DFの背景板
1609を基準白板1611として利用する。
【0050】シェーディングデータの生成は基準白板1
606,1611を複数ライン読み取り重加算平均を行
う。背景板1609の場合、同一場所を複数回読み込む
ことになるが、ランプの動乱、埃の散乱等により毎ライ
ン読み取りデータのレベルは異なってくる。
【0051】ラインメモリ1302に格納した白基準デ
ータに関し、ゴミ等の影響により白レベルがあまりにも
異なる場合、そのままシェーディング補正を行うと画像
の白黒反転も同時に行うので白スジ画像が発生してしま
う。基準白板上の不正画素は白スジ検出部1303で白
スジ要因を検出し、周囲の正常画素から白スジ補正部1
304で基準白板データを補正し、ラインメモリ130
2に再度格納する。
【0052】圧板による原稿読み取り、SDFの背景板
1609によるシェーディングデータ生成は、原稿読み
取り毎に毎回基準データを作り直す。SDF及びコンタ
クトガラス1605面上の白板1606を使う場合、高
速の機械ではキャリッジの移動が間に合わなくなる。高
速であればランプ変動はあまりないものとして、原稿数
枚に1回の頻度でシェーディング生成を間引く処理も組
み合わせとして実施している。
【0053】SDFの場合、キャリッジを背景板160
9の下に固定して、原稿を搬送させることによって画像
を読み取る。圧板の場合は原稿をコンタクトガラス16
05面に置載し、キャリッジを移動させることで画像を
読み取る。コンタクトガラス1605面にゴミが有る場
合、画像再生装置の出力としては入力と同一形状の点状
の画像として再生される。
【0054】一方、SDFの場合、固定された観測点に
点状のゴミがあっても、再生画像はスジ状に再現され
る。そのため異常画像の存在が顕著となるので、SDF
の場合は黒スジ補正を実施する。そこで、シェーディン
グデータ生成後、原稿画像を読み取る前に、背景板16
09の下の読み取り面を単独で読み取り、黒スジ検出部
1306でゴミの有無を確認し、ゴミの検出された場所
をシェーディングデータとは別のラインメモリ1307
に格納し、原稿画像を読み込む時、黒スジ補正部130
8でゴミの存在する位置の画像は周辺の正常画素から補
正して、ゴミによる黒スジを軽減させる。ただし、誤検
出、未補正の可能性が残るので、ある量のゴミ画像を検
出した場合には、ゴミを取り除く警告も促す。
【0055】なお、ROM1311にはシェーディング
補正部1305がシェーディング補正を行う場合に参照
する補正テーブルが格納され、RAM1312にはスキ
ャナγ補正部がγ特性を補正する際に参照する補正テー
ブルが格納されている。また、符号1313はシェーデ
ィング用白基準データ生成部1301からのデータのピ
ーク値を検出し、また、オート露光モードを設定するピ
ーク検出・AEモード部である。また、符号1314は
シェーディング用白基準データ生成部からのデータに基
づいてランプ出力を自動的に調整する自動調整部であ
る。
【0056】図14に異常画素の検出手段を示す。黒ス
ジ/白スジとも異常画像の検出は同じである。信号論理
の向きのみが逆であるので白スジ補正のための異常画素
検出を示す。本来一様な濃度分布の基準白板を読み取る
と、白を示す信号レベルが検出される。そこにゴミが付
着した場合、周辺画素に比べ信号レベルが黒側に偏移す
る。レベル差を閾値で判別し、異常画素を分別する。
【0057】注目画素S(n)に対し、8種類のパラメ
ターを設定し、各閾値と該当する算出信号を比較する。
閾値は白スジとしての立ち上がり状態を検出する検出レ
ベル(wulvth)、隣接画素との立ち上がりの度合
いを検出する閾値(wu1th,wu2th,wu3t
h)、立ち上がり状態を検出する検出レベル(wd1v
th)、隣接画素との立ち上がりの度合いを検出する閾
値(wd1th wd2th,wd3th)とである。
【0058】白スジとしての異常画素の条件は、立ち上
がりの条件もしくは立ち上がりの条件のどちらかに対応
すれば良い。
【0059】立ち上がり条件は、S(n+1)がwul
vthより大きく、S(n+1)−S(n)がwu1t
hより大きいか、もしくはS(n+1)−S(n)がw
u2thより大きく、かつS(n+2)−S(n)がw
d3thより大きい場合、S(n)は立ち上がり途上の
異常画素となる。
【0060】立ち下がり条件は、S(n)がwd1vt
hより大きく、S(n−1)−S((n)がwd1th
より大きいか、もしくはS(n−1)−S(n)がwd
2thより大きく、かつS(n−2)−S(n)がwd
3thより大きい場合、S((n)は立ち下がり途上の
異常画素となる。
【0061】本来の基準白板の信号レベルより明らかに
低い画素を検出する。
【0062】検出画素に関しての補正手段を図15に示
す。画素の並びをD(n−2)、D(n−1)、D
(n)、D(n+1)、D(n+2)の5画素からなる
ものとし、D(n)が異常画素として検出された場合を
示す。
【0063】入力信号の画素間のレベル推移を点線で示
す。D(n)に関しては1画素だけの異常画素であった
ので、周辺画素において補正を行う。D(n−2)とD
(n+2)の信号レベルを用いて、 D(n−2)+((D(n+2)−D(N−2))×
2)/4 で補正値を算出する。
【0064】異常画素は1画素とは限らず、複数個連続
する場合がある。その場合、異常画素(欠陥)画素の幅
を補正して画像補正を行う。上記の1画素の欠陥画素の
欠陥画素の場合(欠陥画素の幅+3)で正規化する。
【0065】一般式としては以下の補正式を当てはめ
る。
【0066】補正後のシェーディングデータ=<左参照
画素>+((<右参照画素>−<左参照画素>)×<左
参照画素からの画素数>)÷(<欠陥画素の幅>+3o
r5or7) 分母の欠陥画素幅の拡張は、欠陥画素が1の場合3、欠
陥画素が2の場合は5、欠陥画素が3の場合は7とな
る。
【0067】図16に読み取り部の構造を示す。スキャ
ナはランプ1601を走行させ、ライン毎に画像を入力
しCCDに結像する。ランプ1601の光を原稿に照射
し、反射光をミラー1602,1603で受け、受光素
子まで光路1604を結ぶ。一般的にはコンタクトガラ
スがあり、その上に原稿を載せ、ランプを走行させる。
図の1605の部分がコンタクトガラス面で、原稿を置
く場所になる。コンタクトガラス1605の左端(スキ
ャナ走行体のホームポジション側)に基準白板1606
が存在し、コンタクトガラス1605の裏面に貼り付け
られている。その隣の黒く塗りつぶされた領域1607
の下がスキャナのホームポジションになる。
【0068】シートスルー・DFの場合、原稿を移動さ
せて画像を読み取る。ランプ(キャリッジ)1601は
ホームポジションから左側の原稿読み取り位置へ移動
し、原稿を読み取るまでその場に停止したままランプ1
601だけが点灯する。原稿は図の1608の部分から
搬送され、背景板1609の下を通過して、曲面の形状
に沿って1610から排紙される。搬送原稿は背景板1
609でガラス面に押さえ付けられる。
【0069】原稿の読み取り手順を示す。圧板を使用し
て原稿を固定する場合、ホームポジションに待機してい
る前記ランプ1601及びミラー1602,1603を
搭載したキャリッジが、原稿読み取り開始とともに右方
向に移動する。移動速度は拡大時は遅く、縮小時は速く
なる。基準白板1606の下を通過する時、複数ライン
にわたって白板画像を読み取り、シェーディングデータ
を生成する。その後、コンタクトガラス1605の上の
原稿を読み取った後、格納されているシェーディングデ
ータを基に、読み取り系のムラを補正する。
【0070】キャリッジのホームポジションから右方向
への直線移動で画像読み取りを完結するので、1ジョブ
毎にシェーディング生成、シェーディング補正をでき
る。
【0071】SDFの場合、ホームポジションから左方
向へキャリッジを移動し、走行体は停止しランプ160
1は点灯させたままとする。背景板1609に取り付け
てある基準白板1611を複数ラインに相当する時間読
み取り、シェーディングデータを生成する。原稿の搬送
を行う前に再度コンタクトガラス面を読み取り、ゴミ画
像を検出する。背景板1609に対して暗い画素を検出
対象とする。欠陥画素の位置情報をラインメモリ130
7に格納し、シート搬入側1608から原稿を搬送し、
画像を読み取る。読み取り画像に対しシェーディング補
正、黒スジ補正を実施する(1305,1308)。ま
た、シェーディング補正及び黒スジ補正を行った後、ス
キャナγ補正1309を行い、さらに、平滑化処理13
10を実行する。
【0072】キャリッジはシート搬入側1608にセッ
トされた原稿枚数が終了するまでホームポジションに戻
る必要はなく、原稿一枚毎にシェーディング生成、シェ
ーディング補正、黒スジ補正を実施する。
【0073】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、本発
明によれば以下のような効果を奏する。
【0074】請求項1記載の発明によれば、シートスル
ー・ドキュメント・フィーダを使用した第1の読み取り
モードと圧板を使用した第2の読み取りモードとでそれ
ぞれ読み取り補正の最適化を独立して行う画像処理手段
を備えているので、階調性及び低濃度再現性を低コスト
の装置で実現し、読み取り装置の構成の違いを吸収する
ことができる。また、コピーの出力画像も、FAXの2
値画像も最適再現可能な画像処理装置を提供することが
できる。
【0075】請求項2記載の発明によれば、画像処理手
段が、第1の読み取りモードと第2の読み取りモードと
によって読み取り位置を切り替える読み取り位置切り替
え手段と、前記2つのモードに応じて最適なシェーディ
ング補正を行わせる制御手段と、前記2つのモードに応
じて黒スジ補正及び白スジ補正を切り換えてスジ補正を
行うスジ補正手段とを備えているので、読み取り画像の
共通特性を保証することができる。
【0076】請求項3記載の発明によれば、前記2つの
モードに応じてシェーディング補正データを切り替える
手段と、前記2つのモードとに応じてシェーディング生
成間隔を切り替える手段と、前記2つのモードに応じて
ランプ点灯時間を制御する手段とを備えているので、シ
ェーディングデータの生成方法を2つのモードに応じて
切り替えることができる。
【0077】請求項4記載の発明によれば、第1の読み
取りモードで原稿を読み取るときに黒スジ補正を行う手
段と、シェーディングデータ生成時に白スジ補正を行う
手段と、白スジ検出のための設定値を前記2つのモード
に応じて任意に設定する手段とを備えているので、モー
ドの相違に依存する黒又は白スジ状の異常画像の発生を
軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置の全体
構成図を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置の濃度変換特性
を示す図で、(a)はスキャナーγ補正の変換テーブル
を、(b)は濃度補正の変換テーブルを示す。
【図3】本実施形態における濃度変更を実施するための
変換テーブルをダウンロードしたRAMへのCPUから
のアクセス及びテーブル参照の切り替えの機能構成を示
すブロック図である。
【図4】本実施形態における2値化処理における固定値
と変動閾値の切り替えに構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態における濃度補正部及び階調処理部
の機能構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態における2値用ディザマトリクスの
構成を示す図である。
【図7】本実施形態における多値用ディザマトリクスの
構成を示す図である。
【図8】本実施形態における2値及び多値誤差拡散処理
の処理構成を示す図である。
【図9】本実施形態における空間フィルタ処理部の概要
を示す図である。
【図10】本実施形態における閾値設定部における閾値
セットの概要を示す図である。
【図11】本実施形態における孤立点検出の概要を示す
図である。
【図12】本実施形態における孤立点の補正処理の機能
構成を示す図である。
【図13】本実施形態におけるスキャナの画像補正の機
能構成を示す図である。
【図14】本実施形態における画像処理装置における黒
/白異常画素の検出方法を示す図である。
【図15】本実施形態における画像処理装置における黒
/白異常画素の補正方法を示す図である。
【図16】本実施形態における画像処理装置におけるS
DF/圧板の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 読み取り部 102,1305 シェーディング補正部 103,1309 スキャナγ補正部 104 主走査電気変倍部 105 空間フィルタ処理部 106 濃度補正部 107 階調処理部 108 PWM変調部 109 書き込み部 110 マトリクスRAM 111 圧板/背景板切り替え制御部 112 スジ補正部 113 モータパルス制御部 1301 シェーディング用白基準データ生成部 1303 白スジ検出部 1304 白スジ補正部 1306 黒スジ検出部 1307 黒スジ補正部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートスルー・ドキュメント・フィーダ
    を使用した第1の読み取りモードと圧板を使用した第2
    の読み取りモードとを備え、いずれかのモードで原稿を
    読み取り、読み取った画像情報をディジタル変換された
    画像信号に変換し、ディジタル変換された画像信号を顕
    像として出力可能な画像信号になるように処理する画像
    処理装置において、 前記第1の読み取りモードと第2の読み取りモードとで
    それぞれ読み取り補正の最適化を独立して行う画像処理
    手段を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、前記第1の読み取
    りモードと第2の読み取りモードとによって読み取り位
    置を切り替える読み取り位置切り替え手段と、 前記2つのモードに応じて最適なシェーディング補正を
    行わせる制御手段と、 前記2つのモードに応じて黒スジ補正及び白スジ補正を
    切り換えてスジ補正を行うスジ補正手段と、を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の読み取りモードと第2の読み
    取りモードとに応じてシェーディング補正データを切り
    替える手段と、 前記2つのモードに応じてシェーディング生成間隔を切
    り替える手段と、 前記2つのモードに応じてランプ点灯時間を制御する手
    段と、を備えていることを特徴とする請求項2記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 第1の読み取りモードで原稿を読み取る
    ときに黒スジ補正を行う手段と、シェーディング補正を
    行う際に使用するシェーディングデータの生成時に白ス
    ジ補正を行う手段と、白スジ検出のための設定値を前記
    第1の読み取りモードと第2の読み取りモードとに応じ
    て任意に設定する手段とを備えていることを特徴とする
    請求項2記載の画像処理装置。
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