JP4329802B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、処理対象の対象画像に平均化処理、スクリーン処理、解像度変換処理を施す画像処理装置及び画像処理方法に関する。
原稿画像をプリントする際に、中間調を表現するためにスクリーン処理を施すと(例えば、特許文献1参照)、原稿の網点構造による周期と、スクリーン処理で適用するパターンの周期との干渉により、出力画像にモアレと呼ばれる特有の繰り返しパターンが発生する場合がある。このモアレの発生を防ぐためには原稿側の周期構造を崩すことが有効であり、この周期構造を崩すことを目的として従来から平均化処理が行われていた。
しかし、平均化処理は原稿画像の周期構造とともに画像のディテール部分(細部)を平均化してしまうため、鮮鋭性が低下するといった問題があった。そこで、鮮鋭性を保持するため平均化処理とスクリーン処理における周期を一致させる方法が開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2001−309183号公報 特開2004−364084号公報 特開2006−14262号公報
しかし、印刷技術の向上により出力画像の高解像度化が可能となっており、読取時と出力時とでは一般に出力時の方が高解像度であるのが現状としてある。画像処理装置では、読取後の原稿画像に解像度変換処理を施し、高解像度の原稿画像を生成し、これにスクリーン処理を施した出力画像を生成する。このとき、処理の順番が問題となる。すなわち、解像度変換処理を最先に行うと高くなった解像度の分だけ後段で処理する画像データ量も増えるため、データを保持するためのラインバッファメモリも大容量のものを準備しておかなければならない。例えば、600dpiから1200dpiに解像度変換を行う場合、解像度変換前であれば図19(a)に示すように6×6画素分のマッチングテーブルを用いて平均化処理を行うため、5ライン分のラインバッファメモリで足りる。しかしながら、解像度変換後には図19(b)に示すように12画素×12画素と、マッチングテーブルのサイズも2倍になるため、11ライン分のラインバッファメモリが必要となる。これでは、コスト高となるとともに処理も遅延する。
上記特許文献1〜3においてはこのような解像度変換による問題点を考慮した構成となっていない。特許文献1に記載の画像処理装置では2つのフィルタ処理の間に画像メモリを複数配置しているが、これでは回路規模が拡大してしまうとともにその拡大化に伴うコスト高を解消することができない。
本発明の課題は、解像度変換を行う場合であっても平均化処理に係る回路規模の拡大を抑制し、また平均化処理とスクリーン処理との同期を図ることが可能な画像処理装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、画像処理装置において、
処理対象画像に対して平均化パターンを適用し、当該平均化パターンに対応する画素群の各画素値をそれら各画素値の平均値に置換する平均化処理を周期的に実行する平均化処理手段と、
前記処理対象画像に、当該処理対象画像の解像度R1を解像度R2(R1<R2)に変換する解像度変換処理を施す解像度変換処理手段と、
前記平均化処理後の処理画像に対し、前記平均化処理と同一又は略同一の周期でスクリーンパターンを適用し、スクリーン処理を施すスクリーン処理手段と、
前記平均化処理とスクリーン処理の処理周期が略同一である場合、スクリーン処理における処理周期を解像度変換の倍率R(R=R2/R1)で除算した解の整数値Zを求め、この整数値ZとZ+1の組み合わせ又は整数値ZとZ−1の組み合わせを平均化処理の処理周期とし、処理周期ZとZ+1とを切り替えるか、或いは処理周期ZとZ−1を切り替えることにより、平均化処理とスクリーン処理のR周期分の処理周期を一致させる切替制御手段と、を備え、
前記処理対象画像に対し、前記平均化処理、前記解像度変換処理、前記スクリーン処理の順に画像処理を施すことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、
前記平均化パターンは、平均化対象画素を指定するとともに、当該平均化対象画素についてそれぞれ重み付け係数が設定されたものであり、
前記平均化処理手段は、前記平均化パターンに対応する画素群の各画素値に前記重み付け係数を乗算し、各乗算値の総和を当該重み付け係数の総和により除算して得た平均値を求め、前記画素群の各画素値を当該平均値に置換することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、
前記平均化パターンに設定される重み付け係数、当該平均化パターンの形状又はサイズは、前記スクリーン処理が施された処理画像の出力に用いる色材毎に設定可能であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記平均化処理手段は、前記処理対象画像の各画素について判別された画像の属性を示す画像判別信号が入力されると、当該画像判別信号に基づいて非平均化対象画素を判別し、当該非平均化対象画素を前記平均化処理の対象から除外することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記処理周期は、処理対象画像の主走査方向、副走査方向における処理周期及び主走査方向における平均化処理の開始位置のシフト量であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記倍率R=2であり、
前記切替制御手段は、平均化処理の処理周期を、周期Zと周期Z+1とを交互に切り替えるか、或いは周期Zと周期Z−1とを交互に切り替えることにより、平均化処理とスクリーン処理の2周期分の処理周期を一致させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、画像処理方法において、
処理対象画像に対して平均化パターンを適用し、当該平均化パターンに対応する画素群の各画素値をそれら各画素値の平均値に置換する平均化処理を周期的に実行する平均化処理工程と、
前記処理対象画像に、当該処理対象画像の解像度R1を解像度R2(R1<R2)に変換する解像度変換処理を施す解像度変換処理工程と、
前記平均化処理後の処理画像に対し、前記平均化処理と同一又は略同一の周期でスクリーンパターンを適用し、スクリーン処理を施すスクリーン処理工程と、
前記平均化処理とスクリーン処理の処理周期が略同一である場合、スクリーン処理における処理周期を解像度変換の倍率R(R=R2/R1)で除算した解の整数値Zを求め、この整数値ZとZ+1の組み合わせ又は整数値ZとZ−1の組み合わせを平均化処理の処理周期とし、処理周期ZとZ+1とを切り替えるか、或いは処理周期ZとZ−1を切り替えることにより、平均化処理とスクリーン処理のR周期分の処理周期を一致させる切替制御工程と、を含み、
前記平均化処理工程、前記解像度変換処理工程、前記スクリーン処理工程の順に工程を経て前記処理対象画像に画像処理を施すことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像処理方法において、
前記平均化パターンは、平均化対象画素を指定するとともに、当該平均化対象画素についてそれぞれ重み付け係数が設定されたものであり、
前記平均化処理工程では、前記平均化パターンに対応する画素群の各画素値に前記重み付け係数を乗算し、各乗算値の総和を当該重み付け係数の総和により除算して得た平均値を求め、前記画素群の各画素値を当該平均値に置換することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像処理方法において、
前記平均化パターンに設定される重み付け係数、当該平均化パターンの形状又はサイズは、前記スクリーン処理が施された処理画像の出力に用いる色材毎に設定可能であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記平均化処理工程では、前記処理対象画像の各画素について判別された画像の属性を示す画像判別信号が入力されると、当該画像判別信号に基づいて非平均化対象画素を判別し、当該非平均化対象画素を前記平均化処理の対象から除外することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記処理周期は、処理対象画像の主走査方向、副走査方向における処理周期及び主走査方向における平均化処理の開始位置のシフト量であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項7〜11の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記倍率R=2であり、
前記切替制御工程では、平均化処理の処理周期を、周期Zと周期Z+1とを交互に切り替えるか、或いは周期Zと周期Z−1とを交互に切り替えることにより、平均化処理とスクリーン処理の2周期分の処理周期を一致させることを特徴とする。
請求項1、2、5、7、8、11に記載の発明によれば、平均化処理の後に高解像度化する解像度変換処理を行う。高解像度化により処理対象画像のデータ量は増加するため、データ保持のために必要なメモリや演算回路等も拡大する。しかしながら、本発明によれば平均化処理の際は変換前の低解像度R1の画像が処理対象となるため、平均化処理に用いるメモリや演算回路等は低解像度R1の処理対象画像に応じた規模で済む。すなわち、回路規模の拡大を抑え、コスト高を回避することができる。
また、解像度変換処理を介在させる結果、平均化処理とスクリーン処理とで局所的な処理周期の差が生じる場合でも、R周期分の処理周期を経ることによりその差を相殺することができる。よって、画像全体として平均化処理とスクリーン処理との処理周期を略同一とすることができ、処理周期の不一致によるモアレの発生や鮮鋭性の喪失等を回避することができる。
請求項3、に記載の発明によれば、色材に応じて最適な平均化パターンを設定することができる。
請求項4、10に記載の発明によれば、鮮鋭性が求められる文字や線画等の属性を持つ画素を非平均化対象画素として判別することにより、平均化の処理対象から文字や線画等を除外することができる。
請求項6、12に記載の発明によれば、倍率2倍の解像度変換処理を介在させる結果、平均化処理とスクリーン処理とで局所的な処理周期の差が生じる場合でも、交互に周期ZとZ+1(又はZ−1)とを切り替えて2周期分の処理周期を経ることによりその差を相殺することができる。よって、画像全体として平均化処理とスクリーン処理との処理周期を略同一とすることができ、処理周期の不一致によるモアレの発生や鮮鋭性の喪失等を回避することができる。
〈第1実施形態〉
第1実施形態では、平均化処理、解像度変換処理、スクリーン処理の順に画像処理を行うことにより、解像度変換後の画像データの保持に必要なメモリ容量を抑制し、もって平均化処理に係る回路構成の拡大化を抑制する例を説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態におけるMFP(Multi Function Peripheral)100を示す。MFP100は、入力画像に画像処理を施して出力画像を生成する画像処理装置であり、当該生成された出力画像の印刷出力を行う。
図1に示すように、MFP100は、画像読取部20、操作部30、タッチパネル40、表示部50、本体部10、プリンタ部60から構成されている。また、本体部10は、画像処理部1、制御部2、記憶部3、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御部4、DRAM5から構成されている。図中、各部を接続する実線はシステムバスを示し、点線はシリアルバスを示す。
画像読取部20は、光源、CCD(Charge Coupled Device)、A/D変換器等を備え、光源から原稿へ照明走査した光の反射光を結像してCCDにより光電変換することにより原稿画像を読み取り、読み取った画像信号にA/D変換器によりデジタル画像データに変換する。ここで、画像は図形や写真等のイメージに限らず、文字や記号等のキャラクタイメージ等も含む。
操作部30は、プリント開始を指示するためのスタートキーや数字キー等の各種機能キーを備え、これら機能キーやタッチパネル40が操作されると、対応する操作信号を制御部2に出力する。
表示部50は、タッチパネル40と一体に形成されたLCD(Liquid Crystal Display)を備え、このLCD上にプリント操作するための各種操作画面を表示させる。
プリンタ部60は、本体部10の画像処理部1から入力される画像データに基づいて電子写真方式によりプリント出力を行う。電子写真方式では、レーザ光源から感光ドラム上にレーザ光を照射して露光を行い、静電潜像を形成する。これに現像部がトナーを吹き付けてできたトナー像を記録用紙に転写して画像形成を行う。本実施形態では、Y(イエロー)、M(マジェンタ)、C(シアン)、K(黒)の4色の色材を用いてプリント出力を行う。プリンタ部60は色材毎の画像データが入力されると、周波数変調/PWM(Pulse Width Modulation)変換処理部61により周波数変調、PWM変換を行い、その変調信号をLDドライバ62に入力する。LDドライバ62は入力された変調信号に基づいてレーザ光源を駆動し、レーザ光源から照射するレーザ光、つまり露光量を制御する。
次に、本体部10の各部について説明する。
制御部2は、記憶部3に記憶されているシステムプログラム、プリント処理プログラム等の各種制御プログラムに従って、MFP100の各部の動作を集中制御する。
記憶部3は、システムプログラム、プリント処理プログラム等の各種制御プログラムを記憶する。また、記憶部3は、画像処理部1において平均化処理時に用いられる平均化パターン、スクリーン処理時に用いられるスクリーンパターンとそれらの処理周期情報を記憶している。平均化パターン、スクリーンパターン、処理周期情報はMFP100で出力可能なY(イエロー)、M(マジェンタ)、C(シアン)、K(黒)の色毎に備えている。なお、処理周期情報とは、上記平均化パターン、スクリーンパターンを処理対象画像に適用する際に参照されるシフト量(シフト画素数)の情報である。
DRAM制御部4は、DRAM5に記憶された画像データの入出力を制御する。
DRAM5は画像データを記憶する画像メモリである。
画像処理部1は、図2に示すように画像判別部11、前処理部12、色変換部13、平均化処理部14、γ補正処理部15、解像度変換処理部16、スクリーン処理部17等から構成されている。なお、前処理部12はR、G、Bの色毎に備えられ、平均化処理部14、γ補正処理部15、解像度変換処理部16、スクリーン処理部17はC、M、Y、Kの色毎に備えられる。
画像判別部11は、入力されたR、G、Bの画像データの各画素について画像の属性(文字、線画、写真画)を判別し、その判別結果を示す画像判別信号TAGを生成する。画像判別部11は文字であると判別した場合にはTAG=0、線画であると判別した場合にはTAG=1、写真画であると判別した場合にはTAG=2に設定し、各色の画像データとともに前処理部12に出力する。
前処理部12は、入力されたR、G、Bの画像データに対し、様々な補正処理を施す。補正処理には、画像読取部20により生じる輝度ムラを補正するシェーディング補正処理、画像読取部20のCCD特有の輝度特性を人の視覚特性に応じた最適な輝度特性に変換するI−I′変換処理、MTF(Modulation Transfer Function)フィルタを用いた鮮鋭化処理、指定された出力サイズ(A4、B5サイズ等)に応じて拡大又は縮小を行い、画像全体のサイズを変更する変倍処理、輝度リニアな特性から濃度リニアな特性に変換するγ変換処理等が含まれる。処理後の画像データは色変換部13に出力される。
色変換部13は、入力されたR、G、Bの各画像データに対して色補正を施した後、MFP100で出力可能な色材Y、M、C、Kに応じた各画像データに変換する。色変換により生成されたY、M、C、Kの各画像データは平均化処理部14に出力され、その後、平均化処理、γ補正処理、解像度変換処理、スクリーン処理の順に順次処理が施されることとなる。
平均化処理部14は、入力された画像データに対し、ある一定領域毎にその領域内の画素の画素値を、それら画素値の平均値に置き換える平均化処理を実行する。具体的には、図3に示すn画素×m画素のマッチングテーブルmtを処理対象画像とマッチングさせ、このマッチングテーブルmtに設定された平均化パターンPaと一致する領域毎に平均化を行う。
平均化処理はスクリーン処理の処理単位領域、処理周期と同一となることが好ましい。処理単位領域を同一とすることにより、スクリーン処理によって生成されるドット形状の鮮鋭性を保持することが可能となり、処理周期を同一とすることにより、周期性の不一致によるモアレの発生を抑制することができる。第1実施形態では、その平均化処理の処理単位領域となる平均化パターンPaをスクリーン処理の処理単位領域であるスクリーンパターンと一致させるとともに、その処理周期を同一周期とする例を説明する。
図3に示す平均化パターンPaは、マッチングテーブルmtがマッチングされた画像領域内の各画素のうち、平均化の対象となる画素(以下、平均化対象画素という)を指定するものである。この平均化パターンPaは図4に示すようにC、M、Y、Kの色材毎に設定可能である。図3に示す平均化パターンPaはM色に対応するものである。
また、上述したように、平均化パターンPaはスクリーン処理で用いられるスクリーンパターンと同一形状、同一サイズである。図5に、スクリーン処理時にM色のスクリーンパターンを処理対象画像にマッチングさせた様子を示す。スクリーンパターンは隣接するスクリーンパターン同士で相互に補完する形状に設計されているので、スクリーンパターンによって形成されるドットは図5に示すようにライン状に周期性を有することとなる。このラインがスクリーン線である。なお、図5中、ラインが区別しやすいようにそれぞれ模様を付しているが処理上違いがあるわけではない。
図5から分かるように、スクリーン線は主走査方向及び副走査方向において一定の処理周期で発生している。この主走査方向における処理周期をCx、副走査方向における処理周期をSyとする。また、副走査する毎に主走査方向において処理を開始する開始位置がずれるのでそのずれ量(シフト量)をSxとする。平均化処理では、図6に示すようにこのスクリーン線の処理周期と同一周期で画像データとマッチングテーブルmtとをマッチングさせ、マッチングした画像領域毎に平均化を実行する。
マッチングテーブルmtは、6画素×6画素のマトリクステーブルであり、平均化パターンPa内の画素を平均化対象画素、その他の画素を非平均化対象画素として指定する。マッチングテーブルmtの各画素にはそれぞれ重み付け係数が設定されている(図3のマッチングテーブルmtに表されている数字は重み付け係数を示している)。平均化パターンPa内の平均化対象画素については全て同じ重み付け係数「1」が設定され、非平均化対象画素については重み付け係数「0」が設定されている。
また、図3に示すようにマッチングテーブルmtには注目画素の位置が設定されている。マッチング時には、処理対象画像を構成する各画素を走査し(この処理対象となった画素を注目画素である。)、注目画素とマッチングテーブルmtで定められた注目画素の位置とが一致するようにマッチングテーブルmtを画像にマッチングさせる。
次に、マッチングテーブルmtとマッチングした画像領域において行う平均化について説明する。ここでは、図7に示す画像領域f1を例に説明する。
まず、マッチングテーブルmtとマッチングされた画像領域f1において、平均化パターンPaに対応する各画素を抽出する。以下、平均化対象として抽出された画素を有効画素という。
次に、各有効画素の画素値の平均値を算出する。平均値は有効画素の画素値の総和をその重み付け係数の総和で除算することにより求める。実際には、平均化対象画素に設定されている重み付け係数を、各平均化対象画素の位置に対応する各有効画素の画素値に乗算し、その各乗算値の総和から平均値を求めるが、図3に示す平均化パターンPaでは重み付け係数が「1」と設定されているので、重み付け係数を乗算した後の各有効画素の画素値は乗算前の画素値と同じである。よって、ここでは単に有効画素の画素値の総和を算出している。
図7に示す例では、画像領域f1における有効画素の各画素値の総和は、「479」であり、有効画素数は「10」であるので、平均値は「47(47.9の小数点以下を切り捨て)」である。
平均値を算出すると、これを有効画素の各画素値と置換する。その結果、平均化パターンPa内の画素のみが一律に平均化された画像領域f2となる。
なお、平均化処理部14は上記の平均化を行う前に平均化対象画素について画像判別信号TAGを参照する。TAG=0又は1の画素が1つでもあれば、そのTAG=0又は1の画素を非平均化対象画素と判別し、平均値の算出から除外する。つまり、文字や線画等の鮮鋭性が求められる画像属性を持つ画素については平均化の対象から除外することにより、文字画像や線画画像の鮮鋭性の保持を図るものである。
例えば、図8に示すように画像領域f3においてTAG=0又は1の非平均化対象画素がある場合、平均化パターンPaに対応し、かつTAG=0又は1の非平均化対象画素に該当しない画素を有効画素として、その画素値を抽出し、その平均値を算出する。平均値は上記と同様に有効画素の画素値の総和を重み付け係数の総和で除算した解である。図8に示す例では、有効画素「51」、「40」、「45」、「48」の各画素値を抽出し、その総和を重み付け係数の総和「4」で除算することとなる。次いで、求めた平均値を有効画素の各画素値と置換することにより、平均化された画像領域f4となる。
以上の平均化処理を図9に示す構成により実現する。図9は平均化処理部14の構成を示す図である。平均化処理部14は図9に示す演算部a1、信号生成部a2、ラインバッファメモリa3の他、信号生成部a2に制御信号を入力する信号制御部(図示せず)等を備えて構成されている。ラインバッファメモリa3は、マッチングテーブルmtの副走査方向のサイズが6画素(N=6)であることから、直接入力される1ライン分を除く主走査N−1=5ライン分の画像データを保持することができるように、1〜5のラインバッファメモリから構成されている。平均化処理部14へは最初の入力ラインと、その後段5ライン分の入力画像データが画素毎に順次入力される。
演算部a1は、上記平均化の演算を行う平均演算部a11、セレクタa12等からなる。平均演算部a11はマッチングテーブルmtに対応する6画素×6画素分の画素値の入力を待って上記平均化の演算を行い、算出した平均値をセレクタa12に出力する。セレクタa12には平均演算部a11から平均値が、ラインバッファメモリa3等から元の画素値が入力される。セレクタa12は信号生成部a2から入力される平均化有効信号に基づいて、入力された平均値と元の画素値のうち何れか一方を選択する。具体的には、平均化有効信号がON状態のとき平均値を選択し、これを注目画素の出力値(出力画像データ)として出力する。一方、平均化有効信号がOFF状態のとき、元の画素値を選択しこれを注目画素の出力値として出力する。すなわち、平均化有効信号がON状態とされた注目画素の位置を基準にマッチングテーブルmtによるマッチングを行い、平均化を行うこととなる。
信号生成部a2は、主走査方向、副走査方向それぞれの処理周期に対応するシフト量Cx、Syを示すシフト信号、主走査方向における平均化処理の開始位置のシフト量Sxを示すシフト信号に応じて平均化有効信号を生成し、演算部a1に出力する。これらシフト信号はCx、Sx、Syのパラメータ値を示すものであり、記憶部3に記憶されている処理周期情報に基づいて信号制御部によって生成され、入力されるものである。なお、シフト信号Sxは副走査方向へSyだけシフトした際に1回出力されるものであり、それ以外はSx=0とするシフト信号Sxが出力される。また、シフト信号Sxは主走査ラインの最初の画素を平均化処理の開始画素とする主走査ラインにおいては出力されないよう信号制御部によって制御される。
また、信号生成部a2には上記シフト信号の他、主走査有効領域信号、副走査有効領域信号、周期有効信号、主走査基準位置信号が入力される。何れの信号も信号制御部によって生成され、入力されるものである。主走査有効領域信号、副走査有効領域信号は主走査方向、副走査方向におけるそれぞれの印刷可能範囲を示す信号であり、印刷可能な範囲内ではON、範囲外ではOFFとされる。周期有効信号は、主走査方向において処理周期Cxによる主走査が開始される位置を示す信号である。周期有効信号は処理周期Cxによる主走査の開始位置まではON、開始位置以降はOFFとされる。また、主走査基準位置信号は、各主走査ラインの先頭位置を示す信号であり、副走査方向に1ラインシフトする毎にそのシフト直後、ONのパルスを出力するものである。周期有効信号は、この主走査基準位置信号に基づいて主走査ラインの先頭位置を認識し、その先頭位置から処理周期Cxによる主走査が開始される位置を境界としてON/OFF制御されるものである。
信号生成部a2では、主走査カウンタa21において1〜Cxを繰り返しカウントしており、そのカウント数を比較器a22に出力する。なお、カウントは主走査有効領域信号がON状態でのみ行う。
シフト信号Cxはラッチ部a25においてタイミング調整された後、セレクタa23及び減算器a26に出力される。
入力されたシフト信号Sxは加算器a27に出力される。加算器a27では信号制御部から新たに入力されたシフト信号Sxに加え、Syだけ前の主走査ラインの処理時に出力されたシフト信号Sxが入力されるので、これらを加算する。加算後のシフト信号をSx′とする。シフト信号Sx′はセレクタa29及び減算器a26に出力される。
減算器a26は、シフト信号Sx′とシフト信号Cxとの差Sx′−Cxを算出し、これをセレクタa29に出力する。
セレクタa29は、(Sx′−Cx)<0であればシフト信号Sx′を選択し、(Sx′−Cx)>0であればシフト信号Sx′−Cxを選択して、ラッチ部a30を介してセレクタa23に出力する。
セレクタa23では入力される周期有効信号に基づいてCxとSx′(又はSx′−Cx)の何れかを選択する。周期有効信号は処理周期Cxによる主走査の開始位置まではON、開始位置以降はOFFとされるので、セレクタa23は周期有効信号がONのときSx′(又はSx′−Cx)を選択し、周期有効信号がOFFのときCxを選択して比較器a22に出力する。
比較器a22では入力されたシフト信号Cx又はSx′(又はSx′−Cx)と、主走査カウンタ数とを比較し、一致すればON信号を信号出力部a24に出力し、不一致であればOFF信号を出力する。
一方、副走査カウンタa31では副走査方向において1〜Syを繰り替えしカウントし、そのカウント数を比較器a32に出力している。なお、副走査カウンタa31は主走査基準位置信号に基づいて副走査方向へシフトしたことを検出し、前記カウントを行うものである。シフト信号Syはラッチ部a33においてタイミング調整された後、比較器a32に出力される。比較器a32では入力される副走査カウント数とシフト信号Syとを比較し、一致すればON信号を信号出力部124に出力し、不一致であればOFF信号を出力する。
信号出力部a24はAND回路から構成され、比較器a22、比較器a32から入力される信号が何れもON信号のときON、それ以外はOFFとする平均化有効信号を生成し、演算部a1に出力する。
上記信号生成部a2において生成された平均化有効信号のタイムチャートを図10に示す。
図10に示すように、印刷可能範囲では主走査有効領域信号及び副走査有効領域信号がON状態となる。ここでは、主走査方向における最初の画素を平均化処理の開始画素とするNライン目の処理から順に説明する。
Nライン目では主走査有効領域信号がON状態となったタイミングで、OFF状態からON状態に切り替わる周期有効信号が入力される。そのため、Nライン目ではセレクタa23においてシフト信号Sxは選択されず、常にシフト信号Cxが出力されることとなる。その結果、比較器a22では主走査カウント数がCxとなったときのみON信号を出力するので、周期Cx毎に1画素分だけON信号を出力する平均化有効信号が生成される。
Nライン目の主走査が終了すると、比較器a32では次に副走査カウント数がSyとなったときにON信号を信号出力部a24に出力するので、次に平均化有効信号においてON状態とされるのは、Nライン目からSyだけ副走査へシフトしたN+Syライン目である。
N+Syライン目では、直前のNライン目においてシフト信号Sxが出力されていないため、加算器a27からはSx′=0+Sx=Sxが出力される。よって、減算器a26からはシフト信号Sx−Cxがセレクタa29へ出力され、セレクタa29では(Sx−Cx)<0であることからSx′=Sxをセレクタa23に出力する。セレクタa23では周期有効信号がON状態でシフト信号Sx′、OFF状態でシフト信号Cxを選択するため、平均化有効信号は最初の画素からSxシフトした画素位置から周期Cx毎に1画素分のON信号が出力されることとなる。
さらに、副走査方向へSyラインシフトしたN+2Syライン目では、最初の画素位置から2Sx−Cxの画素位置までON状態、それ以後はOFF状態となる周期有効信号が入力される。一方、加算器a27では直前のN+Syライン目で出力されたSxと新たに入力されたSxとが加算され、Sx′=2Sxを出力する。よって、減算器a26で出力されるSx′−Cx=(2x−Cx)>0となるため、セレクタa29からはシフト信号2x−Cxがセレクタa23に出力される。セレクタa23では周期有効信号がON状態でセレクタa29から入力されるシフト信号2x−Cxを選択し、周期有効信号がOFF状態でラッチ部a25から入力されるシフト信号Cxを選択することとなる。よって、N+2Syラインでは、最初の画素から2Sx−Cxだけシフトした画素位置から周期Cx毎に1画素分のON信号を出力する平均化有効信号が生成されることとなる。
上記平均化有効信号がON状態となったとき、処理対象画像における注目画素の位置を中心にマッチングテーブルmtによるマッチングを行い、平均化パターンPaに対応する画素の画素値をそれらの平均値に置き換える。これを平均化有効信号に従って繰り返すことにより、処理対象画像の全ての画素について平均化パターンPaと対応させて平均化処理を施すことができる。
以上の平均化処理を終了すると、その処理画像データがγ補正処理部15に出力される。
γ補正処理部15は、予めγ補正用に準備されたLUTを用いて入力された画像データの階調変換を行ってγ補正処理を施す。γ補正処理が施された各色材の画像データはそれぞれ解像度変換部16に出力される。
解像度変換部16は、γ補正処理が施された画像データについてその解像度R1を解像度R2(R1<R2)へ変換する処理を施す。解像度変換処理では指定された倍率R(R=R2/R1)の解像度に変換する。例えば、読取時の解像度が600dpiであり、指定された倍率R=2である場合、1200dpiの解像度に変換するため、画素を4分割しこの分割された各画素に元の画素の画素値を割り当てる。
スクリーン処理部17は、入力された画像データに対して組織的ディザ法等の手法によりスクリーン処理を施す。スクリーン処理時には図5に示すように平均化パターンPaと同一の形状、サイズからなるスクリーンパターンを用い、平均化処理と同一周期Cx、Sx、Syでスクリーン処理を施す。スクリーンパターンには複数の閾値が設定されており、このスクリーンパターンと画像データとをマッチングし、マッチングした画像領域内の各画素の画素値と、その各画素位置に対応するスクリーンパターンの閾値とを比較して各画素の出力値を決定する。出力値は多値である。なお、スクリーン処理の手法については何れを適用してもよい。
スクリーン処理後の処理画像データは、プリンタ部6の周波数変調/PWM変換処理部61へ出力され、当該処理画像データに基づく印刷出力が行われる。
以上のように、第1実施形態によれば、スクリーン処理で用いるスクリーンパターンと同一の形状、サイズの平均化パターンPaを用いて、スクリーン処理と同一周期で平均化処理を行う。また、解像度変換はその平均化処理の後であって、スクリーン処理の直前に行う。これにより、平均化処理時に画像データを保持するためのラインバッファメモリa3の数は平均化パターンの副走査方向における要素数N−1と、必要最小限の数に抑えることができる。平均化処理前に解像度変換を行う場合、その倍率をRとすると、ラインバッファメモリa3はR×N−1となる。平均化処理だけではなく、その後段の処理においても同一数分のラインバッファメモリが必要となるため、ラインバッファメモリの確保のために回路構成が拡大するとともにコスト高となる。しかしながら、第1実施形態によればR×N―1のラインバッファメモリを備える必要があるのは、スクリーン処理部17のみとなるため、回路構成の拡大及びコスト高といった問題を回避することができる。
なお、上記第1実施形態は本発明を適用した好適な一例に過ぎず、これに限定されない。
例えば、上述した説明では平均化パターンに設定する重み付け係数は「1」か「0」の2値としたが、図11に示すようにこれを多値としてもよい。図11(a)は多値の重み付け係数が設定された平均化パターンPbの例を示すものである。図11(a)では。平均化対象画素についてそれぞれ多値の重み付け係数が設定されている。以下、この平均化パターンPbを用いた平均化処理について説明する。
図11(b)に示す画像領域f5の平均化を行う際には、まず平均化パターンPbに対応する有効画素の画素値を抽出する。次いで、抽出された画素値に対し、平均化パターンPbの平均化対象画素に設定されている重み付け係数を乗算する。その乗算値を示すのが画像領域f6である。そして、各乗算値の総和を各重み付け係数の総和で除算することにより平均値を算出する。画像領域f6の例では乗算値の総和が「1462」であり、重み付け係数の総和が「30」であるので、平均値は「48(48.733を切り捨て)」である。算出した平均値をそれぞれ対応する有効画素の画素値と置換することにより、平均化された画像領域f7を得ることができる。
〈第2実施形態〉
第1実施形態のように平均化処理とスクリーン処理との間に解像度変換処理を行う場合、平均化処理とスクリーン処理とでマッチングテーブルの領域サイズが異なる結果、処理周期が一致せず、略同一となる場合がある。例えば、図12に示すように平均化処理時には解像度が600dpiであり、そのマッチングテーブルは6画素×6画素のサイズであるが、スクリーン処理時には解像度が1200dpiに変換され、その解像度におけるスクリーン処理用のマッチングテーブルが11画素×11画素となる場合である。この場合、図13に示すようにスクリーン処理における処理周期Cx1200が101画素1200(1200の添え字はその画素数が1200dpiにおける画素数であることを示す。以下、同じ。)であるのに対し、平均化処理における処理周期Cx600を50画素600(600の添え字はその画素数が600dpiにおける画素数であることを示す。以下、同じ。)とすると、0.5画素600分だけスクリーン処理の処理周期より短いこととなる。一方、平均化処理における処理周期Cx600を51画素600とすると、0.5画素600分だけスクリーン処理の処理周期より長いこととなる。
1周期における差自体は小さいが周期を重ねる毎に差は拡大し、最終的には平均化処理とスクリーン処理の周期が大きくずれることとなる。これでは、スクリーン処理の処理周期に合わせて平均化処理を行うことにより、鮮鋭性を保持することができるという効果を達成し得ない。
この場合、図14に示すように平均化処理における周期Cx600=50画素600を、50画素600と51画素600で交互に切り替えることにより、2周期つまり2Cx600でもってスクリーン処理の2周期(2Cx1200)と一致する。すなわち、1周期分では0.5画素600分の差が生じるが、2周期全体でその差を相殺して平均化処理とスクリーン処理の処理周期を一致させることができる。
そこで、第2実施形態では、解像度変換処理によりスクリーン処理と平均化処理とで処理周期に差がある場合に、その処理周期をR周期分で一致させる例を説明する。
図15に示すように、解像度変換処理前の解像度をR1、後の解像度をR2とし、その倍率をR(R=R2/R1)とする。また、平均化処理時の処理単位領域(マッチングテーブルmtとマッチングされる画像領域)の主走査方向における処理周期をCx1(R1)(かっこ内の添え字は解像度を示し、その周期が当該解像度における画素数で表されることを示す。以下同じ)、スクリーン処理時の処理単位領域の主走査方向における処理周期をCx2(R2)、これら処理周期Cx1(R1)、Cx2(R2)の差をCx3(R2)とすると、Cx3(R2)は下記式で表される。
Cx3(R2)=|Cx2(R2) −Cx1(R1)×R|
このとき、処理周期Cx1(R1)を、下記のCx11(R1)、Cx12(R1)の組み合わせに変更し、この処理周期Cx11(R1)、Cx12(R1)を切り替えて平均化処理を行うことにより、上記差Cx3(R2)をR周期内で相殺することができる。
Cx11(R1):Cx2(R2)をRで除算した解の整数値ZCx
Cx12(R2):Cx11(R1)の整数値ZCxの求め方に応じて下記(1)、(2)の2通りから選択する。
(1)上記整数値ZCxを求める際、小数点以下を切り捨てした場合、
Cx(ZCx=Cx11(R1))+1
(2)上記整数値ZCxを求める際、小数点以下を繰り上げした場合、
Cx(ZCx=Cx11(R1))−1
処理周期Cx11(R1)、Cx12(R1)の発生比率は、次の通りである。
Cx11(R1):Cx12(R1)=(R−mod):mod
ただし、modはCx2(R2)をRで除算したときの余りである。
例えば、R1=600dpi、R2=2400dpiであり、Cx2(R2)=203画素の場合、R=2400/600=4であり、Cx2(R2)/R=203/4=50.75より小数点を切り捨て、Cx11(R1)=50となる。また、小数点を切り捨てたので、Cx12(R1)=Cx11(R1)+1である。
さらに、Cx2(R2)=203をR=4で除算したときの余りmodは、mod=3である。よって、Cx11(R1):Cx12(R1)=(4−3):3=1:3となる。
従って、平均化処理時の主走査方向における処理周期Cx1(R1)は、50、51、51、51、50、51、51、51、50・・・、というように周期を切り替える。R=4回分の周期を経ることにより、(50+51+51+51)×4=203×4(R2)となり、スクリーン処理時の周期Cx2(R2)=203を4回繰り返したときとその周期が一致することとなる。
なお、図15では処理周期Cxの例を示したが、Sx、Syの処理周期についても同様に処理周期の切替が可能である。また、各処理周期Cx、Sx、Syについて2つの処理周期の組み合わせを用意し、これらを切り替えるか否かについてはそれぞれ独立して設定することが可能である。すなわち、処理単位領域の主走査方向におけるサイズによって、主走査方向におけるシフト量Cxについて処理周期の切替が必要になるし、処理単位領域の副走査方向におけるサイズによって、副走査方向におけるシフト量Syについて処理周期の切替が必要となる。また、Cxは平均化対象領域(スクリーンドットに対応する領域)の密度を定義するものであり、これはスクリーン線数を決定付けるものとなる。一方、Sx、Syのシフト量は平均化領域の位置を定義するものであり、スクリーン角度を決定付けるものとなる。よって、各シフト量Cx、Sx、Syについて独立に切替制御可能とすることが必要となる。
図15に示した処理単位領域の場合、主走査方向だけでなく副走査方向についても差があるため処理周期Cx、Syの何れについても切替が必要である。
副走査方向における処理周期であるSyについては、上記主走査方向における処理周期Cxの場合と同様の演算を行い、新たな処理周期の組み合わせSy11(R1)、Sy12(R1)を求める必要がある。すなわち、スクリーン処理における副走査方向の処理周期Sy2(R2)をRで除算した解の整数値ZSyを求め、Sy11(R1)=ZSy、Sy12(R1)=ZSy+1(又はZSy−1)とする。その発生比率もSy11(R1):Sy12(R1)=(R−mod):modである。
なお、シフト量Sxについて切替を行う場合にも、シフト量Sxの新たな処理周期の組み合わせSx11(R1) =ZSx、Sx12(R1) =ZSx+1(又はZSx−1)、発生比率の算出方法はシフト量Cx、Syと同じである。
図16に、R=2のとき、処理周期Cx11(R1)とCx12(R1)とを交互に切り替えた例を示す。R=2のとき、Cx11(R1)とCx12(R1)の発生比率は1:1である。Cx11(R1)=ZCx、Cx12(R1)=ZCx−1であり、Sx、Syについても、Sx11(R1)=ZSxとSx12(R1)=ZSx−1、Sy11(R1)=ZSyとSy12(R1)=ZSy−1を切り替えている。
図16に示すように、Nライン目の主走査方向の1周期の時点では平均化処理の処理単位領域と、スクリーン処理の処理単位領域とに差が生じている。しかし、次の2周期目の周期をCx11(R1)からCx12(R1) に切り替えることにより、主走査方向における差を相殺することができる。また、副走査方向においても平均化処理とスクリーン処理とで処理単位領域に差が生じているものの、副走査方向におけるシフト量SyをSy−1に切り替えることにより、副走査方向へ2周期経た(N+2Sy−1)ライン目では副走査方向における差が相殺されている。
すなわち、1周期分という局所的な観点からすると、平均化処理とスクリーン処理とで処理単位領域が不一致となるものの、画像全体として大局的に見ると処理単位領域は大きくずれず略一致することとなる。
以上の条件による平均化処理を次の構成により実現する。
図17に、第2実施形態における平均化処理部14の構成を示す。なお、第2実施形態におけるMFPは、第1実施形態におけるMFP10と平均化処理部14の構成が異なるのみであるので、同一構成部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成の平均化処理部14についてのみ説明する。
図17に示すように、演算部a1、ラインバッファメモリa3を備えている点は第1実施形態と同一であるので同一の符号を付している。すなわち、演算部a1は入力される平均化有効信号に基づいて元の画素値と平均値の出力を切り替える。第2実施形態ではこの平均化有効信号を生成する信号生成部b2の構成が第1実施形態とは異なるものである。
信号生成部b2は、入力されるシフト信号Cx、Sx、Sy、主走査有効領域信号、副走査有効領域信号、周期有効信号に応じて平均化有効信号を生成し、出力する。これら各信号の入力の条件については第1実施形態と同様である。
ここでは、Cx11(R1)、Sx11(R1)、Sy11(R1)の整数値ZCx、ZSx、ZSyを求めるに際し小数点以下を繰り上げすることとし、対応する処理周期としてZCx−1、ZSx−1、ZSy−1を採用する例を説明する。以下の説明及び図17において示すシフト信号Cx、Sx、Syは、それぞれCx11(R1)(=ZCx)、Sx11(R1)(=ZSx)、Sy11(R1)(=ZSy)に対応する。また、Cx−1、Sx−1、Sy−1は、それぞれCx12(R1)(=ZCx−1)、Sx12(R1)(=ZSx−1)、Sy12(R1)(=ZSy−1)に対応する。
信号生成部b2では、主走査カウンタb21において1〜Cxを繰り返しカウントしており、そのカウント数を比較器b22に出力する。なお、カウントは主走査有効領域信号がON状態のである間のみ行い、切替部b23から切替信号が入力されるとカウントをリセットする。一方、Cxのシフト信号が入力されると、このCxのシフト信号がセレクタb26に出力されるとともに、減算器b25によりCxから1減算されたCx−1のシフト信号がセレクタb25に出力される。
切替部b23は、比較器b22からON信号が出力される毎にON/OFFを切り替えた切替信号を生成し、これをセレクタb26及び主走査カウンタb21に出力する。
セレクタb26では、切替部b23から入力される切替信号に基づいてシフト信号Cx又はCx−1の何れかを選択し、ラッチ部b27に出力する。具体的には、セレクタb26は切替信号がON状態のときCxのシフト信号を選択し、OFF状態のときCx−1のシフト信号を選択する。シフト信号Cx又はCx−1はラッチ部b27においてタイミング調整された後、セレクタb24に出力される。
シフト信号Sxが入力されると、このシフト信号Sxがセレクタb34に出力されるとともに、減算器b33によりSxから1減算されたSx−1のシフト信号がセレクタb34に出力される。セレクタb34では切替部b31から入力される切替信号に基づいてシフト信号Sx又はSx−1の何れかを選択し、加算器b35に出力する。具体的には、セレクタb34では切替信号がON状態のときSxのシフト信号を選択し、OFF状態のときSx−1のシフト信号を選択する。
加算器b35ではセレクタb34から入力されたシフト信号Sx又はSx−1にSyだけ直前の主走査ラインにおいて出力されたシフト信号を加算する。これをSx′とする。シフト信号Sx′はセレクタb30に出力されるとともに、ラッチ部b36にてタイミング調整された後、減算器b32及び加算器b35に出力される。
減算器b32では入力されたSx′とCx′の差Sx′−Cx′を算出し、これをセレクタb30に出力する。セレクタb30ではSx′−Cx′<0であればSx′を選択し、Sx′−Cx′>0であればSx′−Cx′を選択してラッチ部b28に出力する。ラッチ部b28ではタイミング調整した後、Sx′又はSx′−Cx′のシフト信号をセレクタb24に出力する。
セレクタb24では周期有効信号がON状態のとき、入力されるシフト信号Cx′、Sx′(又はSx′−Cx′)のうち、Sx′(又はSx′−Cx′)を選択し、比較器b22に出力する。また、周期有効信号がOFF状態のとき、シフト信号Cx′を選択し、これを比較器b22に出力する。
比較器b22では、主走査カウント数と入力されるシフト信号Cx′又はSx′(又はSx′−Cx′)とが一致すればON信号を生成して信号出力部b29に出力し、不一致であればOFF信号を生成して出力する。
一方、副走査カウンタb37では副走査有効領域信号がON状態の間、1〜Syを繰り返しカウントし、そのカウント数を比較器b38に出力する。なお、切替部b39から切替信号が入力されると、副走査カウンタb37はそのカウントをリセットする。また、副走査カウンタb37は、主走査基準位置信号に基づいて副走査方向へシフトしたことを検出し、前記カウントを行う。
シフト信号Syが入力されると、このシフト信号Syがセレクタb41に出力されるとともに、減算器b40において1だけ減算したSy−1のシフト信号がセレクタb41に出力される。切替部b39では比較器b38からON信号が出力される毎にON/OFFを切り替えた切替信号を生成しており、これをセレクタb41及び副走査カウンタb37に出力している。
セレクタb41では、切替信号に基づいてシフト信号Sy又はSy−1の何れかを選択し、比較器b38に出力する。具体的には、セレクタb41では切替信号がON状態でSyを選択し、OFF状態でSy−1を選択する。比較器b38では、副走査カウンタb37におけるカウント数と入力されるシフト信号Sy(又はSy−1)とを比較し、一致する場合にはON信号を信号出力部b29及び切替部b39に出力する。また、不一致であればOFF信号を出力する。
信号出力部b28はAND回路を構成しており、比較器b22及び比較器b42から入力される信号が何れもON信号である場合はON、それ以外はOFFとする平均化有効信号を生成し、演算部a1に出力する。
上記信号生成部b2において生成された平均化有効信号のタイムチャートを、図18に示す。ここでは、主走査方向における最初の画素を平均化処理の開始画素とするNライン目から順に説明する。
図18に示すように、Nライン目では開始画素において切替信号がOFF状態であることから、セレクタb26はシフト信号Cxを選択することとなる。一方、開始画素において平均化有効信号がON状態とされると、切替信号はOFF状態に切り替わる。OFF状態ではセレクタb26はシフト信号Cx−1を選択する。比較器b22ではカウント数がCx、次にCx−1に一致したところでON信号を出力するので、平均化有効信号はCx、Cx−1の周期でON状態とされる。
Nライン目では、切替部b39から出力される切替信号はON状態であり、セレクタb41はSyのシフト信号を選択する。よって、Nライン目の主走査が終了すると、比較器b41では副走査カウント数がSyとなったときにON信号を信号出力部b29に出力するので、次に平均化有効信号がON状態となるのはNラインからSyだけシフトしたN+Syライン目となる。またSyだけシフトとき、切替部b39からの切替信号はON状態からOFF状態に切り替わる。よって、セレクタb41ではSy−1のシフト信号を選択することとなる。つまり、N+Syライン目の次に平均化有効信号がON状態となるのは、N+2Sy−1ライン目となる。
N+Syライン目では、切替部b31から出力される切替信号はON状態であり、セレクタb34はSxのシフト信号を選択する。よって、N+Syライン目では主走査方向において開始画素からSxだけシフトした位置からCx、Cx−1の処理周期が繰り返される。N+2Sy−1ライン目にシフトする際には、比較器b38からのON信号を受けて切替部b31からの切替信号がON状態からOFF状態に切り替えられるので、セレクタb34ではSx−1のシフト信号を選択することとなる。その結果、N+2Sy−1ライン目では開始画素からSx+Sx−1−Cxだけシフトした位置からCx、Cx−1の処理周期が繰り返されることとなる。
以上のように、主走査方向ではCx、Cx−1の周期が交互に切り替えられ、副走査方向ではSy、Sy−1の周期が交互に切り替えられることとなる。また、副走査方向へシフトする毎に初期位置のシフト周期であるSxについてもSx、Sx−1の周期が交互に切り替えられることとなる。この結果、スクリーン処理での主走査方向及び副走査方向における処理周期の差をR回分の周期を経ることにより相殺することができる。
なお、Cx11、Sx11、Sy11の整数値ZCx、ZSx、ZSyを求めるに際し小数点以下を切り捨てることとし、対応する処理周期としてZCx+1、ZSx+1、ZSy+1を採用する場合、図17において減算器b25、b33、b40を、入力されたシフト信号Cx11(=ZCx)、Sx11(=ZSx)、Sy11(=ZSy)に1だけ加算する加算器に替えればよい。
また、上記説明では主走査方向及び副走査方向において処理単位領域に差が生じる場合について説明したが、主走査方向又は副走査方向の何れか一方に差が生じる場合がある。この場合、セレクタb26、b34、b41において減算器b25、b33、b40からの入力を無効とする制御信号(以下、無効化信号という)を信号制御部から入力させ、Cx−1、Sx−1、Sy−1ではなく、Cx、Sx、Syのシフト信号を強制的に選択させる構成としてもよい。制御信号はセレクタb26、b34、b41の個々に入力が可能であるため、主走査方向のみ処理周期を切り替える場合にはセレクタb41に無効化信号を入力させる。また、副走査方向のみ処理周期を切り替える場合にはセレクタb26、b34に無効化信号を入力させる。これによれば、主走査方向又は副走査方向について別々に処理周期を切り替えることが可能となる。
以上のように、第2実施形態によれば、解像度変換が介在するため平均化処理とスクリーン処理の処理周期が異なるものとなる場合、スクリーン処理における処理周期Cx2(R2)、Sx2(R2)、Sy2(R2)をそれぞれRで除算した解の整数値ZCx、ZSx、ZSyを求める。そして、主走査方向の処理周期Cx1を、Cx11(R1)=ZCxとCx12(R1)=ZCx−1(又はZCx+1)とし、これを切り替えて平均化処理を行う。また、処理周期Sx1、Sy1についても切替が必要な場合には同様にSx11=ZSx、Sx12=ZSx−1(又はZSx+1)、Sy11=ZSy、Sy12=ZSy−1(又はZSy+1)として、これを切り替える。これにより、R周期分の処理周期を経ることにより、平均化処理とスクリーン処理における主走査方向及び副走査方向における処理周期の差を相殺することができる。従って、局所的には処理周期が不一致となるが、画像全体において処理周期を略一致させることができ、処理周期の不一致によりモアレが生じたり、画像の鮮鋭性が失われることを抑制することができる。
第1実施形態におけるMFPの構成を示す図である。 図1の画像処理部の構成を示す図である。 マッチングテーブル及び平均化パターンの一例を示す図である。 色毎に設定された平均化パターン例を示す図である。 スクリーンパターンを用いたスクリーン処理の様子を示す概念図である。 マッチングテーブルにより走査する際の周期を説明する図である。 平均化パターンを用いて処理単位領域毎に行う平均化を説明する図である。 処理単位領域に非平均対象画素が含まれる場合の平均化を説明する図である。 平均化処理部の構成を示す図である。 図9の制御部において生成される平均化有効信号のタイムチャートを示す図である。 (a)多値の重み付け係数が設定された平均化パターン例を示す図である。(b)(a)に示す平均化パターンを用いた場合の平均化を説明する図である。 平均化処理とスクリーン処理とでマッチングテーブルが異なるサイズとなる例を示す図である。 平均化処理とスクリーン処理とでマッチングテーブルのサイズが異なる結果、処理周期に生じる差について説明する図である。 倍率R=2のとき、第2実施形態に係る平均化処理によりスクリーン処理との処理周期の差を相殺する様子を示す図である。 平均化処理とスクリーン処理のそれぞれの処理周期、その差を示す図である。 第2実施形態に係る平均化処理によりスクリーン処理との処理周期の差を相殺する様子を示す図である。 第2実施形態に係る平均化処理部の構成を示す図である。 図17の制御部において生成される平均化有効信号のタイムチャートを示す図である。 (a)平均化処理後に解像度変換処理を行う場合に必要なラインバッファメモリを示す図である。(b)平均化処理前に解像度変換処理を行う場合に必要なラインバッファメモリを示す図である。
符号の説明
100 MFP
1 画像処理部
11 画像判別部
14 平均化処理部
a1 演算部
a2 信号生成部(第1実施形態)
b2 信号生成部(第2実施形態)
a3 ラインバッファメモリ

Claims (12)

  1. 処理対象画像に対して平均化パターンを適用し、当該平均化パターンに対応する画素群の各画素値をそれら各画素値の平均値に置換する平均化処理を周期的に実行する平均化処理手段と、
    前記処理対象画像に、当該処理対象画像の解像度R1を解像度R2(R1<R2)に変換する解像度変換処理を施す解像度変換処理手段と、
    前記平均化処理後の処理画像に対し、前記平均化処理と同一又は略同一の周期でスクリーンパターンを適用し、スクリーン処理を施すスクリーン処理手段と、
    前記平均化処理とスクリーン処理の処理周期が略同一である場合、スクリーン処理における処理周期を解像度変換の倍率R(R=R2/R1)で除算した解の整数値Zを求め、この整数値ZとZ+1の組み合わせ又は整数値ZとZ−1の組み合わせを平均化処理の処理周期とし、処理周期ZとZ+1とを切り替えるか、或いは処理周期ZとZ−1を切り替えることにより、平均化処理とスクリーン処理のR周期分の処理周期を一致させる切替制御手段と、を備え、
    前記処理対象画像に対し、前記平均化処理、前記解像度変換処理、前記スクリーン処理の順に画像処理を施すことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記平均化パターンは、平均化対象画素を指定するとともに、当該平均化対象画素についてそれぞれ重み付け係数が設定されたものであり、
    前記平均化処理手段は、前記平均化パターンに対応する画素群の各画素値に前記重み付け係数を乗算し、各乗算値の総和を当該重み付け係数の総和により除算して得た平均値を求め、前記画素群の各画素値を当該平均値に置換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記平均化パターンに設定される重み付け係数、当該平均化パターンの形状又はサイズは、前記スクリーン処理が施された処理画像の出力に用いる色材毎に設定可能であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記平均化処理手段は、前記処理対象画像の各画素について判別された画像の属性を示す画像判別信号が入力されると、当該画像判別信号に基づいて非平均化対象画素を判別し、当該非平均化対象画素を前記平均化処理の対象から除外することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記処理周期は、処理対象画像の主走査方向、副走査方向における処理周期及び主走査方向における平均化処理の開始位置のシフト量であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記倍率R=2であり、
    前記切替制御手段は、平均化処理の処理周期を、周期Zと周期Z+1とを交互に切り替えるか、或いは周期Zと周期Z−1とを交互に切り替えることにより、平均化処理とスクリーン処理の2周期分の処理周期を一致させることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 処理対象画像に対して平均化パターンを適用し、当該平均化パターンに対応する画素群の各画素値をそれら各画素値の平均値に置換する平均化処理を周期的に実行する平均化処理工程と、
    前記処理対象画像に、当該処理対象画像の解像度R1を解像度R2(R1<R2)に変換する解像度変換処理を施す解像度変換処理工程と、
    前記平均化処理後の処理画像に対し、前記平均化処理と同一又は略同一の周期でスクリーンパターンを適用し、スクリーン処理を施すスクリーン処理工程と、
    前記平均化処理とスクリーン処理の処理周期が略同一である場合、スクリーン処理における処理周期を解像度変換の倍率R(R=R2/R1)で除算した解の整数値Zを求め、この整数値ZとZ+1の組み合わせ又は整数値ZとZ−1の組み合わせを平均化処理の処理周期とし、処理周期ZとZ+1とを切り替えるか、或いは処理周期ZとZ−1を切り替えることにより、平均化処理とスクリーン処理のR周期分の処理周期を一致させる切替制御工程と、を含み、
    前記平均化処理工程、前記解像度変換処理工程、前記スクリーン処理工程の順に工程を経て前記処理対象画像に画像処理を施すことを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記平均化パターンは、平均化対象画素を指定するとともに、当該平均化対象画素についてそれぞれ重み付け係数が設定されたものであり、
    前記平均化処理工程では、前記平均化パターンに対応する画素群の各画素値に前記重み付け係数を乗算し、各乗算値の総和を当該重み付け係数の総和により除算して得た平均値を求め、前記画素群の各画素値を当該平均値に置換することを特徴とする請求項に記載の画像処理方法。
  9. 前記平均化パターンに設定される重み付け係数、当該平均化パターンの形状又はサイズは、前記スクリーン処理が施された処理画像の出力に用いる色材毎に設定可能であることを特徴とする請求項に記載の画像処理方法。
  10. 前記平均化処理工程では、前記処理対象画像の各画素について判別された画像の属性を示す画像判別信号が入力されると、当該画像判別信号に基づいて非平均化対象画素を判別し、当該非平均化対象画素を前記平均化処理の対象から除外することを特徴とする請求項7〜の何れか一項に記載の画像処理方法。
  11. 前記処理周期は、処理対象画像の主走査方向、副走査方向における処理周期及び主走査方向における平均化処理の開始位置のシフト量であることを特徴とする請求項7〜10の何れか一項に記載の画像処理方法。
  12. 前記倍率R=2であり、
    前記切替制御工程では、平均化処理の処理周期を、周期Zと周期Z+1とを交互に切り替えるか、或いは周期Zと周期Z−1とを交互に切り替えることにより、平均化処理とスクリーン処理の2周期分の処理周期を一致させることを特徴とする請求項7〜11の何れか一項に記載の画像処理方法。
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