JP2009134583A - 画像形成装置及び画像形成方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オブジェクト毎にスクリーンを切り替えている。しかし、異なるオブジェクトが隣接する箇所においてはエッジにジャギーが発生する。
【解決手段】 テキストとグラフィックの隣接するエッジを検出し、オブジェクト毎にエッジ部の濃度を適用的に変化させ、HT処理後に両画像を重畳配置することで異なる周期のスクリーン同士の親和性を高める。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関し、より詳細には、擬似中間調処理を施した画像データにおける、エッジ部のジャギーを改善する画像形成装置及び画像形成方法、並びにコンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
本発明で主に適用される電子写真方式の画像形成技術は、光感光体表面にレーザービーム、LED(発光ダイオード)アレイ等の光走査による描画によって、電荷による画像を形成し、帯電したトナー粉によって目に見える画像を析出させ、トナー像を紙に転写し、用紙に定着することによって、印刷出力を行うものである。
近年、これら電子写真方式の画像形成技術が複写機やプリンタなどへ用途が広まるにつれ、更なる印刷出力画像への画質向上の要求が高まってきている。
しかし、電子写真方式の画像形成は、発光素子の応答性、照射光量に対するトナー付着量等において非線形性が極めて著しい。また、中間的帯電領域に対するトナー付着状態は、外部環境に影響されやすく、濃度にバラツキが生じ、安定した再現性の確保が困難である。このため、ピクセル単位で階調処理を行うような、微小面積での階調表現は安定性に欠けるのが実情である。
よって、電子写真方式の画像形成では、通常、HT(ハーフトーン)処理等を行って2値化処理を行う。最小ピクセルレベルでは全点灯、非点灯のいずれか2値、もしくは数ビットの表現に限定される。このような階調表現を行った場合、HT処理によって画像の解像度はHT処理の線数まで低下する。そして、同じ印刷解像度の印刷機構の場合、HT処理の処理面積が大きいほど階調性が豊かになる。
従って、視覚上十分細かい線数と十分な階調性の双方が確保できれば、実用上問題はない。しかし、実際には、印刷機構のコスト上、あるいは印刷メカニズム上、物理的に十分な解像度と階調性とが両立しかねる場合がある。このような場合、解像度と階調性の適切な妥協点を決定することが重要である。
一般に、この妥協点は描画するオブジェクト(描画対象)によって、それぞれに異なる特性を有している。例えば、オブジェクトが自然画像などの場合、階調性がまず第一に要求されるが、オブジェクトの境界は単調であり解像度はそれほど要求されない。しかし自然画像の階調性が低い場合、等高線のように濃度差部分で疑似輪郭が発生し、画質の低下要因となる。
一方、オブジェクトが文字の場合、背景に対してコントラストが大きく、且つ輪郭が微細で複雑なため、解像度の高さが要求されるが、階調性に対する要求はそれほど高くない。
そこで、描画するオブジェクト毎にHT処理の方法を切り替えることで、オブジェクト毎に最適な解像度と階調性の両立を図る手法が提案されている。
例えば、文字部には高解像度のHT処理を適用することで文字エッジを滑らかに再現し、グラフィックやイメージ画像のように濃度の安定性を要求されるオブジェクトには低解像度のHT処理を適用することで安定した階調性を実現させる。これは、技術的・コスト的な観点からも非常に有益な手法である。
しかし、このような提案手法を用いた場合、オブジェクト毎のHT処理の周期が異なるために、異なるオブジェクト同士の境界において、位相の一致・不一致がスクリーン周期よりも長周期のモアレとして発生することがある。
例えば、オフィス文書などでよく見られるグラフィックオブジェクト内に描かれた文字などがこの好適な事例である。図1は、従来のHT処理を実施した場合の文字の境界に発生する長周期のモアレを示した図である。
図1(a)は、PC上で動作する市販のアプリケーションを使用して作成したもので画像データであり、K(ブラック)50%のグラフィックオブジェクト内に、K50%の文字オブジェクトが配置された画像である。また、図1(b)は画像(a)に従来のHT処理を実施した場合の部分拡大画像を表している。
なお、図1(a)は便宜的にグラフィックオブジェクトを白地としているが、本来であればこれもK50%なので、同じ濃度の文字オブジェクトである「A」の文字は背景と同化してしまうはずである。
しかし、図1(b)に示されるHT処理後の画像を見て分かるように、グラフィックオブジェクトは低解像度のHT処理が行われており、文字オブジェクトは高解像度のHT処理が行われている。
このため、両オブジェクトの境界は、図1(b)の(イ)の箇所においてドットが「密」になり局所的に濃度が濃くなっている。逆に(ロ)の箇所においてはドットが「疎」になり局所的に濃度が薄くなっている。これら境界部における濃度の疎密がモアレとなり、これが文字のエッジのジャギーとなりガタガタした感じに見えてしまう。
このようなオブジェクト毎に異なるHT処理を行った場合に、境界付近に発生する長周期の干渉パターンを改善する方法として特許文献1が開示されている。
特許文献1に記載の発明は、異なる周期のHT処理の境界を検出し、検出した境界の画素領域に対して、乱数により生成した新たなハーフトーンドット(中間調データ)をノイズとして重畳させることを特徴とする発明である。
すなわち、特許文献1では、異なるオブジェクトとのHT処理の周期を合わせることなく、上記のようなドットの疎密による長周期の干渉パターンを緩和し、文字境界部のジャギーを改善する効果が期待できる。
特開2002−247356
しかしながら、特許文献1による文字境界部のジャギー改善手法は、異なるオブジェクトとの境界部にハーフドットを付加し、積極的にオブジェクトの境界を生成することでジャギーを改善させるものである。
この時、オブジェクトの境界部には一方的にドットが付加されるため、必然的に境界部の濃度は濃くなる。
つまり、この手法を上記の図1(a)に適用すると、エッジ部のジャギー(ガタガタ感)は目立たなくなるが、境界部の濃度が濃くなることで文字部「A」の境界は目立ってしまう。
従って、本来であれば背景と同化してしまうはずの文字部「A」は、境界が強調されることで、逆に浮き出てしまうことになり、ユーザーの意図しない画像として出力される。
本発明はこれらの事情に鑑み、その目的とするところは、文字やグラフィック等のオブジェクト毎に異なるHT処理を行うことで、それぞれのオブジェクトに最適な解像度と階調性を両立させることのできる画像形成装置において、周期の異なるスクリーン同士の親和性を向上させることである。
即ち、スクリーン周期が異なることに起因してオブジェクトの境界部に発生する長周期の干渉パターンを改善し、なおかつオブジェクト同士の境界部を強調させることなく、良好な画像を得ることのできる画像形成装置及び画像形成方法を提供することにある。
これらの課題を解決するために、本発明は以下の手段を有する。すなわち、
オブジェクト毎に画像形成の方法を切り替えることができ、第一のオブジェクトと第二のオブジェクトとが隣接する箇所のエッジ部にスムージング処理可能な画像形成装置であって、前記エッジ部に対して所定の画素だけ太らせ処理を行う太らせ処理手段と、前記太らせ処理手段において、太らせた画素に対して、第一のオブジェクト属性を有する第一の画像データを生成すると共に、第二のオブジェクト属性を有する第二の画像データを生成する画像生成手段と、前記画像生成手段において生成された第一の画像データに所定の画像形成を実施して、第一の疑似中間調画像データを生成すると共に、前記画像生成手段において生成された第二の画像データに所定の画像形成を実施して、第二の疑似中間調画像データを生成する第一の画像形成手段と、前記第一の画像形成手段により生成された前記第一及び前記第二の疑似中間調画像データから、新たな疑似中間調画像データを生成する第二の画像形成手段とを備えること特徴とする。
また、本発明は、オブジェクト毎に画像形成の方法を切り替えることができ、第一のオブジェクトと第二のオブジェクトとが隣接する箇所のエッジ部にスムージング処理を行うことを特徴とする画像形成装置であって、前記エッジ部に対して所定の画素だけ太らせ処理を行う太らせ処理工程と、前記太らせ処理工程において、太らせた画素に対して、第一のオブジェクト属性を有する第一の画像データを生成すると共に、第二のオブジェクト属性を有する第二の画像データを生成する画像生成工程と、前記画像生成工程において生成された第一の画像データに所定の画像形成を実施して、第一の疑似中間調画像データを生成すると共に、前記画像生成工程において生成された第二の画像データに所定の画像形成を実施して、第二の疑似中間調画像データを生成する第一の画像形成工程と、前記第一の画像形成工程により生成された前記第一及び前記第二の疑似中間調画像データから、新たな疑似中間調画像データを生成する第二の画像形成工程とを有すること特徴とする。
本発明によれば、オブジェクト毎に異なるHT処理を行った場合であっても、それぞれのオブジェクトに最適な解像度と階調性を両立させたまま、境界付近に発生する長周期の干渉パターンを改善することができる。
さらに、本発明によれば、境界付近の濃度をオブジェクト毎に段階的に調整し、それぞれHT処理を実施した後に重畳的に配置している。そのため、境界部の濃度がある程度保存されるので、境界部を目立たせることなく、長周期の干渉パターンだけを改善することが可能である。
(実施例1)
図2は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態としての複合機の構成例を示す概略断面図であり、該複合機は機械的構成としてカラースキャナ部Aとプリンタ部Bとから構成されている。なお、ここでは、好ましい実施形態として、電子写真技術を用いたスキャナ付の複合機で説明するが、本発明が対象としている画像データは、ベクトル情報を表す画像信号である。ベクトル情報を表す画像信号とは、PCのような計算機から送られるPDLデータやPDLを解釈することで生成されるプリミティブな中間データは言うまでもなく、スキャナで読み取った画像信号をベクトル化したものなども含まれている。なお、PDLとは、Page Description Languageの略である。これらのベクトル情報は、テキストやグラフィックなどの各種オブジェクトを示すためのデータであり、最終的にビットマップデータに変換されるものである。また、以下の実施形態では、特に電子写真プロセスの複写機やプリンタなどを対象としているが、インクジェットやディスプレイのような他のプロセスを用いた機器でも適用可能である。
図2に示すカラースキャナ部Aにおいて、原稿給送装置201Aは、原稿を最終頁から順に1枚ずつプラテンガラス202A上へ給送する。そして、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス202A上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス202A上に搬送されると、ランプ203Aを点灯し、このランプ203Aを搭載したスキャナユニット204Aを移動させて原稿を露光走査する。この走査による原稿からの反射光は、ミラー205A,206A,207Aおよびレンズ208AによってCCDカラーイメージセンサ(以下、単に「CCD」という)209Aへ導かれる。
そして、CCD209Aに入射した反射光は、R,G,Bの3色に色分解され色毎の輝度信号として読み取られる。さらに、CCD209Aから出力される輝度信号はA/D変換によってデジタル信号の画像データとして画像処理部(図3の304参照)に入力される。そして、シェーディング補正、階調補正、量子化(N値化)、スムージング処理などの周知の画像処理が施された後、プリンタ部B(305)へ転送される。
図2に示すプリンタ部Bにおいて、レーザドライバ221Bは、レーザ発光部201Bを駆動するものであり、画像処理部304から出力された色毎の画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201Bによって発光させる。このレーザ光は感光ドラム202Bに照射され、感光ドラム202Bにはレーザ光に応じた潜像が形成される。
そして、この感光ドラム202Bの潜像の部分には現像器203Bによって現像剤であるトナーが付着される。なお、図2では、現像器は、図示の簡略化のため、唯一つのみが示されているが、C,M,Y,Kの色毎にトナーが用意され、それに応じて4つの現像器が設けられることは、勿論である。また、以上の構成の代わりに感光ドラムや現像器等を色毎に4組設ける構成であってもよい。
上述のレーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット204Bまたはカセット205Bの選択されたいずれかから記録紙が給紙され、転写部206Bへ搬送される。
これにより、感光ドラム202Bに付着した現像剤を記録紙に転写することができる。現像剤が転写された記録紙は、定着部207Bに搬送され、定着部207Bの熱と圧力により現像剤の記録紙への定着が行われる。そして、定着部207Bを通過した記録紙は排出ローラ208Bによって排出され、ソータ220Bはこの排出された記録紙をそれぞれ所定のビンに収納して記録紙の仕分けを行う。
なお、ソータ220Bは、仕分けが設定されていない場合は、最上位のビンに記録紙を収納する。また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ208Bのところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ208Bの回転方向を逆転させ、フラッパ209Bによって再給紙搬送路へ導く。多重記録が設定されている場合は、記録紙を排出ローラ208Bまで搬送しないようにフラッパ209Bによって再給紙搬送路210Bへ導く。再給紙搬送路へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206Bへ給紙される。
なお、色毎の潜像および現像の処理や定着は、上述の記録紙搬送機構を用いて、潜像形成等を4回分繰り返すことによって実現することは周知の通りである。
ところで、314はネットワークケーブルであり、一般的にイーサネット(登録商標)と呼ばれるシステムである。これは、10BaseTや10Base5などの物理的なケーブルを用いてTCP/IPなどのプロトコルにより、接続される各ユニット相互の情報授受やデータの転送を行うことができる。無論、ネットワークケーブルを用いた有線に限定されたものではなく、無線を用いても同様な環境構築ができることは言うまでもない。
このようなネットワークケーブル314を介し、ホストコンピュータなどから送信されたPDLデータやディスプレイリストなどは、プリンタに設けられたインタフェースとしてのネットワーク信号受信部315で受信される。このネットワーク信号受信部315には、ホストコンピュータから送信されたデータを解釈して、画像を示す画素単位のビットマップデータを生成するラスタライズ部(不図示)が含まれている。また、PDLデータまたはディスプレイリストは、テキスト(文字)、フラフィック、イメージ等といったオブジェクト毎にその属性を示すデータを保持している。ラスタライズ部では、この属性データを利用して画像データを生成するとともに、各画素の像域信号も生成する。像域信号については後に詳細に説明する。
そして、ラスタライズ部で生成された画像データは、画像読み取り部309から入力されたデータと同様に、画像処理部304に入力され、矢印で示したように、フィルタ処理部1604に入力され、必要な画像処理が実行される。また、像域信号はスムージング処理部1605に入力される。カラー画像データの場合、CMYKの色毎の濃度データが生成され、色毎のデータ夫々に対して後段の処理が実行される。
なお、ラスタライズ部はネットワーク信号受信部315の外部に設けられるものであってもよい。本実施形態では、この314を介して受信したデータを処理する構成について後述する。
図3は、図2に含まれる画像処理装置のデータ処理構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
図3において、画像読み取り部309は、レンズ301、CCDセンサー302、アナログ信号処理部303等により構成される。そして、レンズ301を介してCCDセンサー302に結像された原稿画像300が、CCDセンサー302によりアナログ電気信号に変換される。変換された画像情報は、アナログ信号処理部303に入力され、サンプル&ホールド、ダークレベルの補正等が行われた後にアナログ・デジタル変換(A/D変換)される。
このようにして変換されたデジタル信号は、図4に示す画像処理部304において、シェーディング補正401、色補正処理402、フィルタ処理403、ガンマ補正404、境界濃度補正処理405、重畳画像形成処理406などが各部で行なわれる。その後、プリンタ305へ出力される。
この境界濃度補正処理405、重畳画像形成処理406は、本発明におけるポイントとなる処理であり、詳細については後述するものである。なお、通常、画像形成処理と言えば、入力される1画素あたりNビットの画像データを1画素あたりMビットの画像へと変換するスクリーン(ディザ)処理や誤差拡散処理などを指している。具体的に本実施の形態では、Nを8、Mを4としている。
ここで、図4に示す画像処理部304において、
シェーディング補正401とは、撮像素子の感度の不均一性等によって生じる入力画像の本来の輝度と映像信号との間の変換特性の不整合を調整し、画像全体が一様な明るさとなるように補正する処理である。
色補正処理402とは、入力画像データの色味を補正する処理であり、色変換テーブルを用いて、RGB画像データをCMYKデータに変換する処理などが行われる。
フィルタ処理403とは、画像データの空間周波数を任意に補正するフィルタ処理であり、例えば9×9サイズのマトリクス演算処理が行われる。
ガンマ補正404とは、出力するプリンタ部の特性に合わせて、ガンマ補正を行うガンマ補正処理であり、通常1次元のルックアップテーブル(LUT)が用いられる。
なお、これらシェーディング補正401、色補正処理402、フィルタ処理403、ガンマ補正404は周知な技術であるため詳細な説明は省略する。
ところで、図4において、ネットワーク信号受信部315からの信号が色補正処理402の後ろに接続されているが、これは、ネットワークを介して受信した信号がCMYKの濃度データであることを想定している為である。もし、受信した信号がRGBの輝度信号であった場合は、不図示であるが色補正処理402の前に接続されるようになることも言うまでもない。さらに、ネットワークを介して受信した信号がPDL信号の場合は、ネットワーク信号受信部315でビットマップ信号に変換した後、画像処理部304に入力されることは言うまでもない。これら処理は、正確にはネットワークを介して受信した信号はCPU310を介しているのだが、ここでは、信号の流れが分かりやすいように簡略して図4のように示してある。
一方、図3に示すプリンタ305は、レーザ等からなる露光制御部(不図示)、画像形成部(不図示)、転写紙の搬送制御部(不図示)等により構成され、入力された画像信号を転写紙上に記録する。
また、CPU回路部310は、CPU306、ROM307、RAM308等により構成され、画像読み取り部309、画像処理部304、プリンタ部305、操作部313等を制御し、複合機のシーケンスを統括的に制御する。
操作部313には、RAM311、ROM312が予め用意されており、UI上に文字を表示したり、ユーザが設定した情報を記憶したり、表示したりすることが可能な構成となっている。
ユーザによって操作部313で設定された情報は、CPU回路部310を介して、画像読み取り部309、画像処理部304、プリンタ305などに送られる構成となっている。
以上説明した流れの中で、本発明のポイントは、重畳濃度補正処理405、重畳画像形成処理406に含まれている。以下、これらの処理について説明を行う。
1.境界濃度補正処理
図5は、図4に示した境界濃度補正処理405の構成を説明する概略ブロック図である。図5においては、1色(Input Image Data)に対する処理しか示していないが、図4に示したように本処理には4色分のデータが入力されている。つまり、CMYK各色、独立に処理する構成となっており、その内の1色に対する処理を図示している。
ここでは、画像形成処理前の信号をInput Image Data(入力画像データ)、像域信号をAttribute Data(属性データ)で表している。像域信号(Attribute Data)とは、注目画素の属性や注目画素の属する面の属性をビット化した属性情報である。例えば、入力画像がPDL画像なのかスキャン画像なのか、また、各画素がテキスト(文字)、イメージ(写真)、グラフィックのいずれの画像属性なのか、などの情報を保持している。像域信号(Attribute Data)は上記以外にも様々な情報を保持しているがここでは省略する。なお、本実施形態において、像域信号(Attribute Data)は4bitのデータとして処理する。
境界濃度補正処理406においては、まずこの像域信号(Attribute Data)がエッジ抽出部501に入力さる。そして、入力画像データ(Input Image Data)の注目画素が、所定のオブジェクトにおける境界のエッジ画素であるか否かを判定するエッジ判定信号(Flg_Edg)が生成される。
次に、位置判定部502において、前述の処理部から送信されたエッジ判定信号を入力として、注目画素と所定のオブジェクトとの位置関係から、本発明にかかるHT処理を実施する/しないを判定する。さらに、判定結果に応じて、エッジ判定信号を更新する。
次に、濃度判定部503において、前述の処理部から送信されたエッジ判定信号を入力として、注目画素と所定のオブジェクトとの濃度差が所定の値あった場合に、本発明にかかるHT処理を実施する/しないを判定する。さらに、判定結果に応じて、エッジ判定信号を更新する。
次に、太らせ処理部504において、前述の処理部から送信されたエッジ判定信号を入力として、エッジ部に関して所定の画素だけ太らせ処理を行うと共に、太らせ情報を記述した、太らせ属性信号(Flg_Fat)を生成する。
最後に、境界画像生成部505において、前述の処理部から送信された太らせ属性信号(Flg_Fat)と、入力画像データ(Input Image Data)とから、太らせ画素に対してオブジェクト毎に所定の濃度調整を行い、複数の画像データを生成する。
以下、各処理部について詳細に説明する。
●エッジ抽出部
図6は、図5に示したエッジ抽出部501の構成を説明するブロック図である。
エッジ抽出部501は、像域信号(Attribute Data)を入力として、内部にビット変換部601、エッジ処理部603を有しており、各部での処理を行って4bitのエッジ判定信号を生成している。
以下、順に各部の処理を説明する。
まず、4bitの像域信号(Attribute Data)はビット変換部601で2bitに変換される。具体的には、入力された像域信号(Attribute Data)から、注目画素がテキスト(文字):01、イメージ(写真):02、グラフィック:03、のいずれのオブジェクトであるかを判定した2bitの判定信号を生成している。なお、注目画素が下地(白)の場合は00とする。
エッジ処理部603は、内部に有しているFiFoメモリ(不図示)を使用して、像域信号によるパターンマッチングを行う。具体的には、ビット変換部601から送信された2bitの判定信号を2ライン遅延させ、注目ラインを含めた2bit3ラインの判定信号から3×3の画素領域でパターンマッチングを行う。
図7はこのエッジ処理部603でのパターンマッチングで使用するエッジパターンの例である。なお、図7に示したパターンは本実施形態で用いた一例にすぎず、これに限定したものではないことは言うまでもない。
エッジ処理部603では、まず注目画素がテキスト(文字)画素であるか否かを2bitの判定信号から判定し、テキスト画素である場合は、上記3×3の画素領域のパターンマッチングにより、注目画素がエッジであるか否かを判定する。
さらに、注目画素の上下左右の4近傍画素にテキスト(文字):01オブジェクト以外のオブジェクト、すなわちイメージ(写真):02、又はグラフィック:03が存在するか否かを判定する。なお、本実施形態においては、テキストオブジェクト以外のオブジェクトとして、イメージ及びグラフィックの両方を含むこととする。
通常、いずれのオブジェクトもテキストオブジェクトに比べ、解像度の低いHT処理が行われるためである。以後、本実施例においては、これら両オブジェクト(イメージ及びグラフィック)を総称して「低解像度オブジェクト」と呼ぶ。
4近傍画素にこの低解像度オブジェクト(イメージ及びグラフィック)が検出された場合、その位置情報として上位ビットから上・右・下・左の順に1を設定する。
注目画素がエッジパターンと適合しない場合や、注目画素の4近傍に低解像度オブジェクトが存在しない場合は4bit全て0(処理しない)とする。
図8にエッジ判定信号の具体例を示す。
ここで属性判定とは、入力された像域信号(Attribute Data)から、注目画素がテキストオブジェクトであるか否かを判定した判定結果である。
また、エッジ判定とは、図7でのエッジパターンに適合するか否かの判定結果である。さらに、近傍画素判定とは、注目画素の4近傍にテキストオブジェクト以外のオブジェクト(低解像度オブジェクト)が存在するか否かの判定結果である。
以下、画素パターン(a)〜(e)について詳しく説明する。
画素パターン(a)は、注目画素が像域信号(Attribute Data)よりテキストオブジェクトではないと判定される。従って、属性判定は False となり、生成される4bitのエッジ判定信号(Flg_Edg)は0000となる。
画素パターン(b)は、注目画素が像域信号(Attribute Data)よりテキストオブジェクトであると判定される。しかし、エッジ処理部603において図7のエッジパターンと適合しないためエッジ画素と判定されない。従って、生成されるエッジ判定信号は0000となる。
画素パターン(c)は、注目画素はテキストオブジェクトであり、かつエッジパターンと適合するが、近傍画素判定において4近傍画素に低解像度オブジェクトが存在しないと判定される。この場合、注目画素はテキストであるが、イメージやグラフィックスなどの低解像度オブジェクトとの境界ではないと判断される。つまり、下地の上に描かれた単体の文字だと考えられるため、従来の高解像度のHT処理が行われれば問題がなく、本発明にかかる処理を行う必要がない。従って、生成されるエッジ判定信号は 0000 となる。
最後に、画素パターン(d)及び(e)であるが、両方とも注目画素はテキストオブジェクトであり、かつ図7のエッジパターンと適合し、さらに4近傍画素に低解像度オブジェクトが存在すると判定される。この場合、生成されるエッジ判定信号は、さらに4近傍画素のいずれの位置に低解像度オブジェクトが存在するかで以下に述べるように値が変わる。
画素パターン(d)は、低解像度オブジェクトが4近傍の(上)の位置に検出されており、前述の通り上位ビットに1が設定されるため、エッジ判定信号は1000となる。
画素パターン(e)は、低解像度オブジェクトが4近傍の(上)と(左)の位置に検出されており、前述の通り上位ビットと下位ビットに1が設定されるため、エッジ判定信号は1001となる。
以上の処理を経て、エッジ判定信号(Flg_Edg)は生成され、位置判定部502に送信される。なお、エッジ判定信号として 0000 が生成された場合、本発明にかかるこれ以降の画像処理は、最低限の必要な画像処理を除いて、実施されないものと考えてよい。つまり、入力画像データ(Input Image Data)は従来のHT処理が実施される。
●位置判定部
位置判定部502では、前述の処理部から送信されたエッジ判定信号(Flg_Edg)を受信し、受信したエッジ判定信号から、テキストオブジェクトと低解像度オブジェクトとの位置関係を評価する。さらに、この位置関係の評価結果に基づいて入力されたエッジ判定信号を更新する。
ここで、テキストオブジェクトと低解像度オブジェクトとの位置関係を評価する理由を説明する。図10はテキストオブジェクトと低解像度オブジェクトとの境界に発生するモアレの周期性を説明する図である。
図10(a)は、PC上で動作する市販のアプリケーションを使用して作成したもので画像データであり、K(ブラック)50%のグラフィックオブジェクト内に、K50%の文字オブジェクトが配置された画像である。この画像データは多値のデータであり、画素毎に先に説明した像域信号を有している。
図10(b)は、多値画像データである(a)を像域信号(Attribute Data)に基づいてオブジェクト毎に対応するHT処理を実施し、最終的に二値化されて紙面上に印字された場合の部分拡大画像である。
さらに図10(c)は、部分拡大画像(b)を分かり易く説明するために、(b)の境界部のみを簡易表示した図である。
以下、(b)と(c)とを位置対比させながら説明する。
本発明において解決すべき課題は(b)に現れる境界部のモアレであるが、(b)を見て分かるように、モアレの周期は(b)における境界部の左右とで異なって現れる。
例えば、(b)における境界部の左側、つまり(c)の(イ)に対応する箇所のモアレは高周期であり、こういったモアレは人間の視覚の特性上、比較的感知しにくいため、あまり気にならない。
一方で、(b)における境界部の右側、つまり(c)の(ロ)に対応する箇所のモアレは濃度の疎密が低周期で発生しており、非常に感知しやすい状態である。
このモアレ周期の違いは、HT処理時に適用されるスクリーンの角度、周期及び境界部の角度と深く関係する。
一般にHT処理で適用されるスクリーンの線数は、こういったモアレの発生を考慮し、人間の視覚特性では比較的感知しにくい領域の周波数で設計する。従って、(b)における境界部の左側の様に、低解像度オブジェクトのスクリーンが境界部に対して深い角度で接する場合、境界部のモアレの周期とスクリーン周期とは概ね一致し、結果としてモアレはあまり気にならない。
逆に、(b)における境界部の右側の様に、低解像度オブジェクトのスクリーンが境界部に対して浅い角度で接する場合、境界部のモアレは低周期で発生するため認識し易くなる。この場合、本発明に提示されるような何らかの対策を施す必要がある。
つまり、HT処理時に適用されるスクリーンの角度、周期及び境界部の角度とが特定の条件の場合、ほとんどモアレが目立たないが、その逆で非常に目立つモアレが発生する条件が存在する。
本実施形態においては、上記の特定の条件下において、ほとんどモアレが目立たない場合は、本発明にかかる処理は不要であるとし、従来のHT処理を実施することとする。
どういった条件において、処理をする/しないを判定するかを以下に説明する。
一般に、製品化されるプリンタや複写機に実装されるスクリーンのパターンは、予め数種類に限定されている。さらに、HT処理時には、この予め用意されたスクリーンパターンを使用して、各オブジェクトに対するHT処理を実施している。
即ち、モアレの発生要件である上記条件の内、HT処理で適用されるスクリーンの角度と周期は既知の条件であると言える。換言すると、境界部の角度が判明すればモアレの強弱(目立つ/目立たない)がある程度特定できる。
本実施形態では、この点に着目すると共に、境界部の角度を4bitのエッジ判定信号(Flg_Edg)から推測するものである。
以下、具体的に説明する。
図11(a)〜(b)は3×3の画素パターンと、生成されるエッジ判定信号(Flg_Edg)である。なお、黒で塗りつぶされた画素はテキストオブジェクトを表しており、斜線パターンの画素は低解像度オブジェクトを表している。
画素パターン(a)の場合、前述したようにエッジ判定信号は 1001 となる。また、画素パターン(b)の場合、エッジ判定信号は0110となる。これら(a)及び(b)の画素パターンの場合、境界部の角度は概ね45度方向であるとみなし、図10(c)における(イ)の境界部に相当するものとする。
従って、位置判定部502に入力されたエッジ判定信号が、これら(a)及び(b)の画素パターン場合、境界部(イ)に現わされるようにあまりモアレは目立たない。よって、本実施形態においては本発明にかかる以降の処理を実施させないため、エッジ判定信号は 0000 で更新されて次の処理部へ送信される。
一方、画素パターン(c)の場合、前述したようにエッジ判定信号は1100となる。また、画素パターン(d)の場合、エッジ判定信号は0011となる。これら(c)及び(d)の画素パターンの場合、境界部の角度は概ね135度方向であるとみなし、図10(c)における(ロ)の境界部に相当するものとする。
従って、位置判定部に入力されたエッジ判定信号が、これら(c)及び(d)の場合、境界部(ロ)に示されるように低周期のモアレが発生する。この場合、本発明にかかる以降の処理を実施する必要があるため、エッジ判定信号は何も更新されずに次の処理部へ送信される。
以上の処理を経て、エッジ判定信号は必要により更新され、次の処理部に送信される。なお、エッジ判定信号が 0000 で更新された場合、本発明にかかるこれ以降の処理は、最低限の必要な画像処理を除いて、実施されないものと考えてよい。つまり、入力画像データ(Input Image Data)は従来のHT処理が実施される。
●濃度判定部
図12は、図5に示した濃度判定部503の構成を説明するブロック図である。
濃度判定部503は、前述の処理部から送信された4bitのエッジ判定信号(Flg_Edg)と、8bitの入力画像データ(Input Image Data)を入力として各処理を行い、必要に応じてエッジ判定信号を更新する。
濃度判定部503は、内部に有しているFiFoメモリ(不図示)によって上記8bitの入力画像データ(Input Image Data)を2ライン遅延させ、注目ラインを含めた8bit3ラインの画像信号から3×3の画素領域での処理を行う。
濃度判定部503の処理の趣旨は、テキストオブジェクトと、低解像度オブジェクトとの濃度コントラストによる評価である。
例えば、テキストオブジェクトの画素値が、低解像度オブジェクトの画素値に比べ、非常に高い値である場合、境界部のモアレは比較的目立たないため、この様な場合は本発明にかかる処理を実施する必要がない。
即ち濃度判定部503では、エッジ判定信号により、4近傍画素に低解像度オブジェクトが存在した場合に、注目画素であるテキストオブジェクトの画素値と、近傍の低解像度オブジェクトの画素値を入力画像信号から取得する。
さらに、テキストオブジェクトの画素値が、低解像度オブジェクトの画素値に比べて所定の値以上(もしくは、所定の値以下)である場合に、エッジ判定信号は 0000 で更新される。
ここで、所定の値となる画素値はレジスタ値であり、オブジェクト毎に設定可能な値としても良い。
以上の処理を経て、エッジ判定信号(Flg_Edg)は必要により更新され、次の処理部に送信される。なお、エッジ判定信号が0000で更新された場合は、本発明にかかるこれ以降の処理は、最低限の必要な画像処理を除いて、実施されないものと考えてよい。つまり、入力画像データ(Input Image Data)は従来のHT処理が実施される。
●太らせ判定部
図13は、図5に示した太らせ判定部504の構成を説明するブロック図である。
太らせ判定部(504)は、前述の処理部から送信される4bitのエッジ判定信号(Flg_Edg)を入力とし、内部にビット変換部1301、太らせ処理部1302を有しており、各部での処理を行って2bitの太らせ信号(Flg_Fat)を生成する。
まず、4bitのエッジ判定信号はビット変換部1301で1bitに変換される。具体的には、エッジ処理するか否かを判定した1bitの判定信号を生成している。つまり、ここまでの処理において、エッジ判定信号が 0000 であれば 0 (処理しない)を生成し、エッジ判定信号が 0000 以外であれば 1 (処理する)を生成する。
太らせ処理部1302は、内部に有しているFiFoメモリ(不図示)によって上記1bitの入力信号を4ライン遅延させ、注目ラインを含めた1bit5ラインの判定信号から5×5の領域で二画素の太らせ処理を行う。
ここで、太らせ処理において置き換えられる画素は低解像度オブジェクトである。なお、画素の太らせ処理に関する具体的な手法や画素パターン等は公知の技術であるため説明は省略する。また、地紋などのへの影響を考慮して、孤立点を検知した場合は処理しないものとする。
この二画素の太らせ処理は、低解像度オブジェクトである画素をエッジ画素として置き換えるものであるが、画素の太らせ方向に関しては、別途入力される4bitのエッジ判定信号から判断する。
具体的に説明すると、例えば対象となるテキストオブジェクトのエッジ画素が、図11(a)の画素パターンの場合、太らせ処理部に入力されるエッジ判定信号は1001であり、この場合は上方向及び左方向への太らせ処理を行う。
太らせ処理部はさらに、注目画素が「一画素太らせ画素」であるか、それとも「二画素太らせ画素」であるかを記述した1bitの太らせ属性信号を生成する。
なお、「一画素太らせ画素」とは、エッジ画素に隣接する画素であり、当該太らせ処理により、低解像度オブジェクトからエッジ画素に置き換えられた画素を示す。
また、「二画素太らせ画素」とは、上記一画素太らせ画素に隣接する画素であり、当該太らせ処理により、低解像度オブジェクトからエッジ画素に置き換えられた画素を示す。
以上の処理を経て、太らせ属性信号(Flg_Fat)は生成され次の処理部へ送信される。
●境界画像生成部
図14は、図5に示した境界画像生成部505の構成を説明するブロック図である。
境界画像生成部505は、1bitの太らせ属性信号(Flg_Fat)、8bitの入力画像信号(Input Image Data)を入力として、オブジェクト毎に濃度補正処理を施した8bitの画像データを二種類生成する。
以下、境界画像生成部505の処理について具体的に説明する。
まず、太らせ属性信号により、注目画素が「一画素太らせ画素」もしくは「二画素太らせ画素」であると判定された画素に関して、入力画像データ(Input Image Data)の対応する画素から画素値を求める。
次に、求めた画素値を所定の割合で分割すると共に、一方をテキストオブジェクト、他方を低解像度オブジェクトとして新たな画像データを生成する。
ここで、画素値を分割する割合はレジスタ値であり、「一画素太らせ画素」と「二画素太らせ画素」とで異なる値を設定することができる。本実施形態においては、このレジスタ値として、「一画素太らせ画素」におけるテキストオブジェクトの割合をD1(%)で指定している。また、同様に「二画素太らせ画素」におけるテキストオブジェクトの割合をD2(%)で指定している。
従って、注目画素が「一画素太らせ画素」であり、その対応する入力画像データの画素値がD(%)である場合、テキストオブジェクトとして新たに生成される画素はD×D1(%)である。また、低解像度オブジェクトとして新たに生成される画素はD×(100−D1)(%)で求められる。
なお、ハードウェアの構成上、レジスタ値として割合を設定するのはあまり効率的ではない。そこで、実際には8bitの入力画像信号の上位4bitの各値に対応するテキストオブジェクトの値を規定したLUT(Look Up Table)を使用しているが、ここでは具体的な説明は省略する。
図15は、境界画像生成部505において、オブジェクト毎に画素値を補正する処理を説明したものである。図15は縦軸に画素値(%)、横軸にエッジ画素から順に太らせ方向に4画素並べた場合の図である。
ここで、Pt、P1、P2、Pg、Dt、Dgはそれぞれ以下の通りである。
Pt:エッジ画素(テキストオブジェクト)
P1:一画素太らせ画素(低解像度オブジェクト)
P2:二画素太らせ画素(低解像度オブジェクト)
Pg:非処理の画素(低解像度オブジェクト)
Dt:Ptの画素値(%)
Dg:Pgの画素値(%)
また、●及び○はそれぞれテキストオブジェクト及び低解像度オブジェクトの画素値(%)を表す。なお、■及び□に関しては、同様にオブジェクト毎の画素値を表すものであるが、これは図を分かり易くするために描いたものであり、実際にはこのオブジェクト属性を有する画素は存在しない。
図15(a)は、本発明における各種処理を実施する以前の、文字エッジ部の各画素(Pt,P1,P2,Pg)と画素値(Dt,Dg)の関係を表している。
なお、各画素においてテキストオブジェクト及び低解像度オブジェクトと二種類の画素が存在しているように見えるが、■及び□のオブジェクトは実際には存在しない。つまり図15(a)は、全4画素の画像信号であり、各画素において、常に一種類のオブジェクトが設定されている。
図15(b)は、本処理部での処理が実施された後の状態を表している。ここで、D1、D2はCPU310を介してRAM318に格納されるレジスタ値であり、それぞれの意味は以下の通りである。
D1:一画素太らせ画素におけるテキストオブジェクトの画素値(%)
D2:二画素太らせ画素におけるテキストオブジェクトの画素値(%)
この図のポイントは二つある。
まず一つ目のポイントとして、太らせ処理の対象となる二つの画素(P1及びP2)は、それぞれテキストオブジェクト及び低解像度オブジェクトの二種類のオブジェクトを有している。これはつまり、P1及びP2に関しては、画像信号がオブジェクト毎に二種類存在するということである。
この時、テキストオブジェクトの画像信号はテキスト画像データ(Image Data Txt)として生成される。同様に、低解像度オブジェクトの画像信号は低解像度画像データ(Image Data Gra)として生成される。
もう一つのポイントとして、P1及びP2における各オブジェクトの画素値は、合算すると概ねDg相当であるということである。これはつまり、オブジェクト毎に画素値を分割してはいるが、当初の画素値であるDgの濃度レベルは保存しておくことを表している。
ただし、D1及びD2はレジスタ値であり、この値を適宜変更することでP1及びP2における画素値の合算をDgよりも高い画素値にすることや、逆に低い画素値にすることは可能である。
以上の処理を経て、「一画素太らせ画素」及び「二画素太らせ画素」は、オブジェクト毎に所定の画素値で更新され、新たな画像データ(テキスト画像データ及び低解像度画像データ)として生成される。
2.重畳画像形成処理
図16は、図4に示した重畳画像形成処理406の構成を説明するブロック図である。重畳画像形成処理406では、前述の処理部から送信された二種類の画像データを入力とし、それぞれに所定のHT処理を実施し、疑似中間調画像データを生成する。さらに、画素毎にそれぞれの疑似中間調画像データの対応する画素の画素値の論理和により新たな疑似中間調画像データを生成する。
重畳画像形成処理406は、第一画像形成部1601と、第二画像形成部1602の二つの処理部から構成される。
以下、図16を参照しながら、重畳画像形成処理406について詳細に説明する。
●第一画像形成部
第一画像形成部1601では、前述の処理部から送信された二種類の画像データ(Image Data Txt / Image Data Gra)を入力とし、それぞれの入力画像データに所定のHT処理を実施し、4bitの疑似中間調画像データを生成する。
ここで所定のHT処理とは、テキスト画像データ(Image Data Txt)に関しては高解像度のHT処理を実施し、低解像度画像データ(Image Data Gra)に関しては低解像度HT処理を実施することを意味する。なお、HT処理自体は公知の技術なので説明は省略する。
以上のHT処理により、新たに生成した4bitの疑似中間調画像データ(HT Image Data Txt / HT Image Data Gra)は、次の処理部に送信される。
●第二画像形成部
第二画像形成部1602では、前述の処理部から送信された二種類の疑似中間調画像データを入力とし、画素毎にそれぞれの疑似中間調画像データの対応する画素の画素値を選択的に配置し、新たに4bitの疑似中間調画像データを生成する。
図17は、第二画像形成部1602での処理を説明した図である。ここで図17(a)はテキスト画像データ(Image Data Txt)が第一画像形成部1601にてテキスト疑似中間調画像データ(HT Image Data Txt)に変換された後の画像データを示している。同様に、図17(b)は低解像度画像データ(Image Data Gra)が第一画像形成部1601にて低解像度疑似中間調画像データ(HT Image Data Gra)に変換された後の画像データを示している。
第二画像形成部1602は、上記二種類の疑似中間調画像データを入力として、画素毎にそれぞれの疑似中間調画像データの対応する画素の画素値の論理和により新たな疑似中間調画像データを生成する。図17(c)は(a)及び(b)の二つの疑似中間調画像データの論理和により生成された新たな4bitの疑似中間調画像データを表している。
なお、本実施形態においては、二種類の疑似中間調画像データの論理和を計算する際、両方の画像の対応する画素に、いずれも画素値が存在する場合は、テキスト疑似中間調画像データの画素値を優先させている。
上記の様な単純な論理演算により、いずれか一方の画素値を設定するのではなく、例えば二種類の疑似中間調画像データの対応する画素の画素値から、好適な画素値を算出し、新たな画像データを生成しても良い。
以上に述べたような二つの処理を経て、重畳画像形成処理406では、前述の処理部から送信された二種類の画像データを入力とし、それぞれに所定のHT処理を実施し、疑似中間調画像データを生成する。さらに、画素毎にそれぞれの疑似中間調画像データの対応する画素の画素値の論理和により新たな疑似中間調画像データを生成する。
図18に、本発明の効果を示す。図18はK(ブラック)50%のグラフィックオブジェクト内に、K50%の文字オブジェクトが配置された画像データと、部分的に拡大した(本発明の)HT処理後の画像を表している。
図1における従来のHT処理と比較すると、境界部における濃度の疎密によるモアレの低減が、明らかに見て分かる。
以上説明したように、本実施形態によれば、オブジェクト毎に異なるHT処理を行うことで、それぞれのオブジェクトに最適な解像度と階調性を両立させることのできる画像形成装置において、テキスト(文字)オブジェクトと低解像度オブジェクト(イメージ又はグラフィック)との境界付近に発生する濃度の疎密による長周期の干渉パターンを改善することができる。
さらに、本実施形態によれば、テキスト(文字)オブジェクトの境界付近の濃度をオブジェクト毎に段階的に調整し、それぞれHT処理を実施した後に重畳的に配置している。そのため、境界部の濃度がある程度保存されるので、境界部を目立たせることなく、長周期の干渉パターンだけを改善することが可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用することも、1つの機器からなる装置(複合機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用することも可能である。
前述した実施形態の機能を実現するように前述した実施形態の構成を動作させるプログラムを記憶媒体に記憶させ、該記憶媒体に記憶されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も上述の実施形態の範疇に含まれる。即ちコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も実施例の範囲に含まれる。また、前述のコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体はもちろんそのコンピュータプログラム自体も上述の実施形態に含まれる。
かかる記憶媒体としてはたとえばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。
また前述の記憶媒体に記憶されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウエア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作し前述の実施形態の動作を実行するものも前述した実施形態の範疇に含まれる。
従来のHT処理による文字境界のモアレを示した図である。 本発明に係る画像処理装置を適用可能な複合機の一例を示す概略断面図である。 図2に示した画像処理装置のデータ処理構成を説明するブロック図である。 図3に示した画像処理部の一般的な構成を説明するブロック図である。 境界濃度補正処理部の構成を説明するブロック図である。 エッジ抽出部の構成を説明するブロック図である。 エッジ処理部で使用するエッジパターンの例である。 エッジ処理部で生成されるエッジ判定信号の例である。 位置判定部の構成を説明するブロック図である。 モアレの周期性を説明する図である。 エッジ処理部で生成されるエッジ判定信号の例である。 濃度判定部の構成を説明するブロック図である。 太らせ判定部の構成を説明するブロック図である。 境界画像生成部の構成を説明するブロック図である。 境界画像生成部における濃度補正を説明する図である。 重畳画像形成処理の構成を説明するブロック図である。 第二画像形成部での処理を説明した図である。 本発明における効果を示す図である。

Claims (9)

  1. オブジェクト毎に画像形成の方法を切り替えることができ、
    第一のオブジェクトと第二のオブジェクトとが隣接する箇所のエッジ部にスムージング処理可能な画像形成装置であって、
    該エッジ部に対して所定の画素だけ太らせ処理を行う太らせ処理部と、
    前記太らせ処理部において太らせた画素から、第一のオブジェクト属性を有する第一の画像データを生成すると共に、前記太らせた画素から、第二のオブジェクト属性を有する第二の画像データを生成する画像生成部と、
    前記画像生成部において生成された第一の画像データに所定の画像形成を実施して、第一の疑似中間調画像データを生成すると共に、前記画像生成部において生成された第二の画像データに所定の画像形成を実施して、第二の疑似中間調画像データを生成する第一の画像形成部と、
    前記第一の画像形成部により生成された前記第一及び前記第二の疑似中間調画像データから、新たに第三の疑似中間調画像データを生成する第二の画像形成部と
    を備えること特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像生成部は、前記太らせた画素に対して、オブジェクト毎に所定の濃度調整を行い、前記第一及び第二の画像データを生成すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像生成部は、前記太らせた画素に対して、画素毎に所定の濃度調整を行い、前記第一及び第二の画像データを生成すること
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記エッジ部の角度と、画像形成におけるスクリーンの角度及び周期とから、
    スムージング処理を行うか否かを示す判定信号を生成する判定部と
    を備えること特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の判定部は、前記エッジ部における前記第一のオブジェクトと前記第二のオブジェクトとの位置関係から、スムージング処理を行うか否かを示す判定信号を生成すること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 前記エッジ部における前記第一のオブジェクトと前記第二のオブジェクトとの画素値から、スムージング処理を行うか否かを示す判定信号を生成する判定部と
    を備えること特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記第二の画像形成部は、前記第一及び前記第二の疑似中間調画像データの位置対応する画素の画素値を重畳的に配置することで、新たな疑似中間調画像データを生成すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. オブジェクト毎に画像形成の方法を切り替えることができ、
    第一のオブジェクトと第二のオブジェクトとが隣接する箇所のエッジ部にスムージング処理を行うことを特徴とする画像形成装置であって、
    該エッジ部に対して所定の画素だけ太らせ処理を行う太らせ処理手段と、
    前記太らせ処理手段において、太らせた画素に対して、第一のオブジェクト属性を有する第一の画像データを生成すると共に、第二のオブジェクト属性を有する第二の画像データを生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段において生成された第一の画像データに所定の画像形成を実施して、第一の疑似中間調画像データを生成すると共に、前記画像生成手段において生成された第二の画像データに所定の画像形成を実施して、第二の疑似中間調画像データを生成する第一の画像形成手段と、
    前記第一の画像形成手段により生成された前記第一及び前記第二の疑似中間調画像データから、新たな疑似中間調画像データを生成する第二の画像形成手段と、
    を備えること特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. オブジェクト毎に画像形成の方法を切り替えることができ、
    第一のオブジェクトと第二のオブジェクトとが隣接する箇所のエッジ部にスムージング処理を行うことを特徴とする画像形成装置であって、
    該エッジ部に対して所定の画素だけ太らせ処理を行う太らせ処理工程と、
    前記太らせ処理工程において、太らせた画素に対して、第一のオブジェクト属性を有する第一の画像データを生成すると共に、第二のオブジェクト属性を有する第二の画像データを生成する画像生成工程と、
    前記画像生成工程において生成された第一の画像データに所定の画像形成を実施して、第一の疑似中間調画像データを生成すると共に、前記画像生成工程において生成された第二の画像データに所定の画像形成を実施して、第二の疑似中間調画像データを生成する第一の画像形成工程と、
    前記第一の画像形成工程により生成された前記第一及び前記第二の疑似中間調画像データから、新たな疑似中間調画像データを生成する第二の画像形成工程と、
    を有すること特徴とする画像形成方法。
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