JP4396112B2 - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関し、特に、入力された画像に対して画像処理時間の異なる画像処理を並列処理する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル化された画像データをプリンターや複写機およびファクシミリ装置等を用いて印刷する画像処理方法としては、ディザ法や誤差拡散法に代表される面積階調法が知られている。
【0003】
面積階調法は、用紙に印刷する面積を制御することにより見かけ上の階調を調整する方法である。
しかし、人間の視覚特性によると平坦部分の分別能力は、200dpi(=dot per inch)から300dpi程度であるのに対して、エッジ部の分別能力は、およそ平坦部の分別能力の6から10倍程度有することが知られている。
【0004】
また、人間の視覚による階調数の分別能力は、200階調以上も分別可能である。イメージ画像やグラフィック画像は、200階調以上の階調数を必要とするが高い解像度は必要としない。
【0005】
一方、文字や線部等の画像は、高い階調数は必要としないが、高解像度(例えば、1200dpi以上)を必要とする。
【0006】
したがって、グラフィック画像や文字画像を有する画像データを面積階調法を用いて処理すると、十分な画質の文字や線等の画像が得られないという問題があった。
【0007】
この問題を解決する方法としては、スムージング法が広く知られており、グラフィック画像や文字画像の両方を十分な画質で処理することが可能である。
【0008】
スムージング法は、入力された画像データと参照パターンとのマッチングを行い、入力された画像データが参照パターンと一致すれば画像データを補正する処理法であり、文字や線等を滑らかに平滑処理することができる。
【0009】
このスムージング法を用いて文字や線画部分をスムージング処理し、イメージやグラフィック画部分を面積階調法によってスクリーン処理を行なうようにすれば、グラフィック画像と文字画像との両画像をより高画質に処理出力することが可能となる。
【0010】
しかし、スムージング処理は、画像データのうちの注目画素を指定し、この指定した注目画素の値を、この指定した注目画素の上下左右の近傍にある画素の値を参照しながら画像データの全画素に対して演算を行うために画像処理時間が長くなる。
【0011】
一方、スクリーン処理は、画像データの各画素と、予め用意した参照テーブルの各画素との比較演算を行うので処理時間はスムージング処理と比べて短くなる。
【0012】
したがって、画像データをスムージング処理とスクリーン処理に入力して同時に並列処理させ、各処理によって出力された画像データを合成するためには、各処理の出力データが同期して出力されるように処理時間差を調整する必要があった。
【0013】
この問題を解決するために、例えば特許文献1に示されるような画像形成装置においては、画像処理部に分離回路を設け、この分離回路によって入力された画像をスムージング処理部とスクリーン処理部とに分離し、スクリーン処理部の前に遅延回路を設けることで、スムージング処理部とスクリーン処理部との処理時間差の調整を図るように構成された画像形成装置が提案されている。
【0014】
【特許文献1】
特開平08−139917号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記提案の画像形成装置は、スムージング処理とスクリーン処理に先立ち、入力画像データを分離回路によってスムージング処理用の入力データとスクリーン処理用の入力データとに分離し、スムージング処理とスクリーン処理の各処理によって出力された画像データを合成回路によって合成するように構成されている。
【0015】
この構成によれば、入力画像データを分離する分離回路は、多値処理する必要があり、スムージング処理とスクリーン処理された画像データを合成する合成回路を必要とするので、回路規模が大きくなりコストが高くなるという問題を有する。
【0016】
そこで、この発明は、回路規模を大きくすることなく、画像処理時間の異なるスムージング処理とスクリーン処理を並列処理し、イメージやグラフィック画像と文字や線画等の画像を高画質に画像処理する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、入力多値画像データを2値化する2値化手段と、前記2値化手段により2値化された2値画像データと所定の参照パターンとのマッチングを行うことで前記2値化画像データを補正するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により補正すると判定された場合は前記2値化画像データに対してスムージング処理して出力する補正処理手段と、前記入力多値画像データを遅延処理する遅延処理手段と、前記遅延処理手段により遅延処理された入力多値画像データに対して面積階調によるスクリーン処理を施して出力するスクリーン処理手段と、前記判定手段により補正しないと判定された場合は前記スクリーン処理手段の出力を選択し、前記判定手段により補正すると判定された場合は前記補正処理手段の出力を選択する選択処理手段と、前記選択手段の選択出力をパルス信号に変換して画像形成部へ出力するパルス生成手段とを具備する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、この発明に係る画像形成装置をカラープリンター装置に適用した一実施の形態の要部の構成を示すブロック図である。
【0021】
図1において、カラープリンター装置1は、外部のコンピュータ2等(以下、「ホスト装置2」という。)から入力された入力画像データを処理して印刷出力用の出力画像データを出力する画像処理部3と、出力画像データに対応した画像を用紙上に印刷する画像形成部4から構成されている。
【0022】
画像処理部3は、ホスト装置2から入力された入力画像データ(例えば赤(R)、緑(G)、青(B)のsRGB画像信号)やコマンド等を解釈するPDL解釈部31と、このPDL解釈部31によって解釈された入力画像データを色変換し、色変換された入力画像データを画像形成部4によって表現可能な色で表すためのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4原稿色材階調データを生成する描画部32と、描画部32によって生成された4原稿色材階調データをラスタ(=Raster)画像へ変換するレンダリング部33と、レンダリング部33によって処理し出力されたラスタ画像をスクリーン処理とスムージング処理とで並列処理する中間調生成部34と、中間調生成部34によってスクリーン処理とスムージング処理されたそれぞれの画像データをパルス信号に変換するパルス生成部35を具備し、ホスト装置2から入力された入力画像データは、画像処理部3によって画像形成データに変換されて画像形成部4へ入力される。
【0023】
画像形成部4は、画像処理部3によって画像処理されて入力された画像形成データに応じて感光体8へレーザ光を出射し、走査露光制御を行う露光装置5と、予め感光体8の表面を所定の電位に帯電させる帯電装置7と、感光体8の表面上に形成された潜像を各色のトナーにより現像してトナー画像を形成する現像装置6と、感光体8上に形成されたトナー画像を転写する転写体9と、転写体9上のトナー画像を用紙13に定着する定着装置10a、10bと排紙トレイ14を具備している。
【0024】
露光装置5は、レーザ光を画像処理部3から入力された画像形成データに応じて出射して感光体8上を走査露光する。
【0025】
感光体8は図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動され、この感光体8の表面は予め帯電装置7により一様に帯電された後、画像形成データに応じてレーザ光が走査露光されて静電潜像が形成される。
【0026】
現像装置6には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像剤が導入されており、感光体8の表面上に形成された静電潜像に現像装置6から静電潜像に対応したそれぞれの色のトナーが供給されてトナー象が形成される。
【0027】
感光体8の表面上に形成されたトナー像は、用紙トレイ11から給紙ローラ12によって給紙され転写体9上に保持された用紙13へ静電力によって転写される。
【0028】
このように感光体8の表面上に形成されたトナー像が用紙13へ転写されることにより、感光体8の表面上に形成された静電潜像に対応した4層(Y、M、C、K)のトナー像が用紙13上に形成される。
【0029】
用紙13に形成されたトナー像は、定着装置10a、10bによって熱定着されて排紙トレイ14へ排紙される。
【0030】
図1に示したカラープリンター装置1の画像処理部3は、入力された画像データを線や文字等の2値画像とグラフィック等の中間調画像とを並列処理する中間調生成部34を有しており、この中間調生成部34によって入力された画像データがスムージング処理とスクリーン処理とに並列処理される。
【0031】
2値画像データはスムージング処理によって画像処理され、中間調画像データはスクリーン処理によって画像処理される。
【0032】
これらの処理によって出力された画像データは、合成されて画像形成データに形成されてパルス生成部35へ入力される。
【0033】
パルス生成部35は、中間調生成部34から入力された画像形成データをパルス信号に変換して画像形成部4へ入力する。
【0034】
図2は、図1に示した画像処理部3の中間調生成部34の構成を示すブロック図である。
【0035】
図2に示すように、中間調生成部34は、階調補正処理部341と、2値化部342と、データ遅延処理部346と、スムージング処理部343と、スクリーン処理部347と、選択処理部348から構成されており、スムージング処理部343はパターンマッチング処理344と出力パターン補正処理部345を有している。
【0036】
階調補正処理部341は、図1に示した画像処理部1のレンダリング部33から出力されたラスタ画像データ(例えば256階調数を有する画像データ)を階調補正(例えば64階調数へ変換)する。
【0037】
例えば、階調補正処理部341は、入力されたラスタ画像データのそれぞれの画素値(「0」から「255」の階調数のいずれかの値を有する)を図示せぬ記憶装置に記憶された変換テーブルに基づいて「0」から「255」の階調数の値に変換して出力する。
【0038】
階調補正処理部341によって出力された階調補正画像データは、2値化処理部342とデータ遅延処理部346とにそれぞれ入力されてスムージング処理とスクリーン処理とが施される。
【0039】
スムージング処理は、入力画像データをm×nマトリックスウィンドウの画素分だけ抽出し、この抽出したm×nマトリックスウィンドウの画素の中から注目画素を指定して、この指定した注目画素の画素値を、この指定した注目画素近傍の画素の画素値に基づいて注目画素の画素値を決定する。
【0040】
そして、このような処理を入力画像データの全画素についても逐次同様な処理を行う。
【0041】
また、スクリーン処理は、入力画像データをm×nマトリックスウィンドウの画素分だけ抽出し、この抽出したm×nマトリックスウィンドウの画素の各画素値と、この各画素に対応した参照テーブルの各閾値とを比較演算し、演算結果に対応した出力値に変換して出力する。
【0042】
そして、このような処理を入力画像データの全画素についても逐次同様な処理を行う。
【0043】
なお、参照テーブルは予め用意されて図示せぬ記憶装置に記憶管理され適時参照される。
【0044】
このようにスムージング処理とスクリーン処理とでは、同一の入力画像データを処理する場合でも、それぞれの処理によって演算される回数が異なるので処理時間も異なってくる。
【0045】
したがって、入力画像データをスムージング処理とスクリーン処理に同時に入力して並列処理させると、スムージング処理はスクリーン処理と比べて長い処理時間を必要とし、各処理で出力された画像データを合成しようとすると、スムージング処理の処理時間の遅延時間分だけスクリーン処理から出力される画像データを遅延させる必要がある。
【0046】
そこで、この中間調生成部34は、スクリーン処理347の前処理としてデータ遅延処理部346を設け、スムージング処理部343から出力される画像データと、スクリーン処理部347から出力される画像データとが同期して選択処理部348へ出力されるように制御している。
【0047】
2値化処理部342は、入力された階調補正画像データを文字や線画等の2値部分の画像データ(2値画像データ)に変換してスムージング処理部343へ入力する。
【0048】
例えば、入力される階調補正画像データ((「0」から「255」階調数の値を有する)のうちの入力された階調補正画像データの階調数が「0」から「127」の値の場合は「0」、入力された階調補正画像データの階調数が「128」の値の場合は「1」の値として出力する。
【0049】
入力された階調補正画像データは、2値化部342によって「0」もしくは「1」の何れかの値に変換されて出力される。
【0050】
スムージング処理部343は、パターンマッチング処理344と出力パターン補正処理部345とを有しており、2値化処理部342によって処理され出力された2値画像データは、スムージング処理部343のパターンマッチング処理部344へ入力される。
【0051】
パターンマッチング処理344は、入力された2値画像データとマッチングパターンデータとを比較判断して、この比較判断結果を判断結果を選択処理部348へ入力するとともに、2値画像データとマッチングパターンデータとが一致すると判断した場合は、マッチングパターンの出力値を出力パターン補正処理部345へ入力する。
【0052】
マッチングパターンテーブルと、マッチングパターン出力値とは、図示せぬ記憶装置に記憶管理されており、入力画像データが入力された適時に参照される。
【0053】
パターンマッチング処理344の処理方法は、例えば、入力画像データの画素をm×nマトリックスのウィンドウに抽出し、抽出したm×nマトリックスのウィンドウの画素のうちの注目画素を指定し、この指定した注目画素の値を、この指定した注目画素の上下左右等に近傍する画素の画素値に基づいてマッチングパターンと一致する場合に出力値を出力する。
【0054】
そして、新たな注目画素を上述の注目画素とは他の画素に指定して逐次同様な処理を行い、入力画像データの全画素について同様な処理を行なう。
図3は、パターンマッチング処理部344の処理方法の一例を示す説明図である。
【0055】
図3(a)は、図3(b)に示す入力された2値画像データの7×7のマトリックス画素のウィンドウに対応したマッチングパターンを示す図であり、各画素値の「0」は「白」、「1」は「黒」、「2」は「Don't care」をそれぞれ示している。
【0056】
そして、画素値が「0」と「1」の場合のときのみ、入力された2値画像データの画素値との排他的論理和演算を行なう。
【0057】
図3(b)は、入力された2値画像データの中から7×7のマトリックス画素のウィンドウに抽出された2値画像データパターン(各画素の画素値)を示す図であり、各画素の画素値は、白色「0」と黒色「1」とする。
【0058】
図3(c)は、図3(b)に示した2値画像データパターンと図3(a)に示したマッチングパターンとが一致した場合の注目画素の出力画素値の一例を示す図である。
【0059】
図3(d)は、図3(b)に示した2値画像データの全画素をパターンマッチングして出力された各画素の出力画素値パターンを示す図である。
【0060】
図3(a)、図3(b)、図3(c)および図3(d)を参照しながらパターンマッチング処理について説明する。
【0061】
なお、図3(b)に示すような2値画像データパターンの各画素値を有する2値画像データがパターンマッチング処理部344へ入力されたことを想定して説明する。
【0062】
まず、図3(b)に示した2値画像データパターン310の中から注目画素311(丸印で囲んである画素)を指定する。
【0063】
この注目画素311の値は、図3(b)に示すように「白」(「0」)である。
【0064】
この注目画素311は、図3(a)のマッチングパターン300のパターン画素301と対応しており、パターン画素301の画素値は、図3(a)に示すように「0」を示している。
【0065】
ここで、注目画素311の画素値とパターン画素301の画素値とを比較し、パターン画素301の画素値が「0」もしくは「1」の何れかの場合には、注目画素311の画素値とパターン画素301の画素値との排他的論理和演算を行なう。
【0066】
この場合の注目画素311の画素値「0」(白)とパターン画素301の画素値「0」との排他的論理和演算の結果は、「0」となる。
【0067】
次に、着目画素311の右横近傍である画素312の画素値と、画素312に対応するパターン画素302の画素値とを比較し、パターン画素302の画素値が「0」もしくは「1」の時は、画素312の画素値とパターン画素302の画素値との排他的論理和演算を行なう。
【0068】
次に、着目画素311の左横近傍である画素の画素値と、この画素に対応するパターン画素の画素値とを比較し、パターン画素の画素値が「0」もしくは「1」の時は、排他的論理和演算を行なう。
【0069】
このように、着目画素画素311の上下左右の近傍から逐次同様な処理を全画素について行い、排他的論理和演算を行なった結果が全て「0」の場合は、着目画素311がマッチングパターンと一致したものと判断して、この判断結果を選択処理部348へ入力するとともに、図3(c)に示すような出力画素値320を出力パターン補正処理部345へ入力する。
【0070】
なお、着目画素画素311の上下左右の近傍の画素の指定順番は特に問わない。
【0071】
次に、着目画像311とは他の画素を新たな着目画素に指定して上述と同様な処理を逐次繰り返し、全画素について同様な処理を行なう。
【0072】
このような処理を行なうことにより、図3(d)に示すようなマッチング処理された各画素値が出力されて平滑化された出力画像データとなる。
【0073】
出力パターン補正処理部345は、パターンマッチング処理部344から入力された2値画像データと出力画素値データに基づいて、2値画像データのうちのパターンマッチング処理部344から入力された出力画素値に対応する画素を、パターンマッチング処理部344から入力された出力画素値の値に書き換え、入力された画素データよりも解像度を大きくなるように補正して選択処理部348へ入力する。
【0074】
データ遅延処理部346は、階調補正画像データを2値化処理部342とスムージング処理部343とで処理する処理時間と、階調補正画像データをスクリーン処理部347で処理する処理時間との時間差の分だけ遅延させて、階調補正画像データをスクリーン処理部347へ入力する。
【0075】
このデータ遅延処理部346の遅延制御によってスムージング処理部343とスクリーン処理部347から出力されるそれぞれの画像データが同期して選択処理部348へ出力される。
【0076】
データ遅延処理部346から遅延されて入力された階調補正画像データは、スクリーン処理部347によってスクリーン処理される。
【0077】
図4は、スクリーン処理部347の処理方法の一例を示す説明図である。
【0078】
図4(a)は、スクリーン処理347に入力された階調補正画像データの各画素値を示す図である。
【0079】
なお、図4(a)に示した階調補正画像データ400は、入力された階調補正画像データを6×6マトリックスのウィンドウに抽出した場合を想定している。
【0080】
図4(b)は、図4(a)に示した6×6マトリックスウィンドウの入力画像データに対応した閾値テーブルを示す図である。
【0081】
なお、この閾値テーブル410は、図示せぬ記憶装置にテーブル化されて記憶管理されており、適時に参照されるように構成されている。
【0082】
図4(c)は、図4(a)に示した階調補正画像データ400を図4(b)に示した閾値テーブルを参照してスクリーン処理した結果の出力画像データの各画素値を示す図である。
【0083】
図4(a)、図4(b)、図4(c)を参照しながらスクリーン処理部347について説明する。
【0084】
なお、スクリーン処理347は、入力画像データの画素値と閾値テーブルの画素値との大小比較を行い、比較結果に応じて特定の値を出力する。
【0085】
例えば、図4(a)において、入力画像データの画素を6×6マトリックスのウィンドウに抽出し、抽出した6×6マトリックスのウィンドウの画素から成る階調補正画像データ400のうちの画素401の画素値(「63」)と画素401に対応する図4(b)に示した閾値テーブル410の画素411の閾値(「195」)とを比較する。
【0086】
画素401の画素値(「63」)が閾値テーブル410の画素411の閾値(「195」)よりも大きいもしくは等しい場合は、画素401の画素値を「255」と出力し、画素401の画素値(「63」)が閾値テーブル410の画素411の閾値(「195」)よりも小さい場合は、画素401の画素値を「0」と出力する。
【0087】
上述の場合は、画素401の画素値(「63」)が閾値テーブル410の画素411の閾値(「195」)よりも小さいので、比較演算結果は、「0」となり、図3(c)に示すような画素421の画素値となる。
【0088】
同様に、画素402の画素値(「63」)が閾値テーブル410の画素412の閾値値(「63」)よりも大きいもしくは等しい場合は、画素402の画素値を「255」と出力し、画素402の画素値(「63」)が閾値テーブル410の画素412の閾値(「63」)よりも小さい場合は、画素(0、3)401の画素値を「0」と出力する。
【0089】
上述の場合は、画素402の画素値(「63」)が閾値テーブル410の画素412の閾値(「63」)と等しいので、比較演算結果の値は、「255」となり、図3(c)に示すような画素422の画素値となる。
【0090】
同様な処理を入力された階調補正画像データ400の全ての画素について行うと、図4(c)に示すような、各画素の画素値が「255」もしくは「0」のいずれかの値で出力される。
【0091】
スクリーン処理部347によって出力される出力値「0」は、「0」階調数の色(例えば「白」)を示し、出力値「255」は、「255」階調数の色(例えば、「黒」)を示している。
【0092】
なお、スクリーン処理部347で用いる閾値テーブルは、3次元のLUT(=Look Up Table)として予め記憶し、入力値に応じた出力値を出力するようにしてもよい。
【0093】
スクリーン処理347によって処理され出力された画像データは、選択処理部348へ入力される。
【0094】
スクリーン処理部347と出力パターン補正処理部345によって出力された画像データと、パターンマッチング処理部343によって出力された判断結果データは、それぞれ同期して選択処理部348へ入力される。
【0095】
選択処理部348は、パターンマッチング処理343から入力されたパターンマッチングの判断結果に基づいて、出力パターン補正処理部345から入力された画像データとスクリーン処理部347から入力された画像データのうちの何れかの画像データを選択し、パルス生成部35へ出力する。
【0096】
例えば、パターンマッチング処理343から入力されたパターンマッチングの判断結果データが「一致」という場合には、出力パターン補正処理部345から入力された画像データをパルス生成部35へ出力し、パターンマッチングの判断結果が「一致ではない」という場合には、スクリーン処理部347から出力された画像データをパルス生成部35へ出力する。
【0097】
中間調生成部34によってスムージング処理とスクリーン処理が施された画像データは、パルス生成部35へ入力され、パルス信号に変換されて画像形成部4へ出力される。
【0098】
以上の説明の如く、ここで、中間調生成部34の制御の流れについて図2を参照しながら説明する。
【0099】
レンダリング部33から入力されたラスタ画像データD50は、階調補正処理部341によって階調補正され、階調補正された画像データD51は、2値化部342とデータ遅延処理部346へ入力される。
【0100】
入力された画像データD51は、2値化部342によって2値画像データD52に変換され、スムージング処理部343のパターンマッチング部344へ出力される。
【0101】
パターンマッチング処理部344は、入力された2値画像データD52のパターンマッチングを行い、パターンが一致したか否かの比較判断結果D54を、選択処理部348へ入力する。
【0102】
また、パターンマッチング処理部344は、パターンが一致した2値画像データD52を、一致パターンに対応した補正値に変換して出力パターン補正処理部345へ画像データD53を出力する。
【0103】
出力パターン補正処理部345は、パターン入力処理部343から入力された画像データD53を入力された画像データの解像度より大きく補正して選択処理部348へ画像補正データD55を出力する。
【0104】
データ遅延処理部346は、階調補正処理部341から入力された画像データD51をスクリーン処理部343の出力パターン補正345が出力する画像補正データD55と、スクリーン処理部347が処理して出力するスクリーン処理画像D57が同期して選択処理部347へ出力するように時間調整を行いスクリーン処理部347へ入力する。
【0105】
スクリーン処理部347は、遅延されて入力された画像データD51をスクリーン処理して選択処理部348へ出力する。
【0106】
選択処理部348は、パターンマッチング処理部344から入力されたマッチングの比較判断結果D54に基づいて出力パターン処理部345から入力された画像補正データD55とスクリーン処理部347から入力されたスクリーン処理画像データD56のうちの何れかを選択してパルス生成部35へ出力する。
【0107】
選択処理部348は、比較判断結果D54に基づいて、パターンが一致したという比較判断結果の場合は、出力パターン処理部345から入力された画像補正データD55を選択し、パターンが一致しないという比較判断結果の場合は、スクリーン処理部347から入力されたスクリーン処理画像データD56を選択してパルス生成部35へ出力する。
【0108】
このように、選択処理部348は、パターンマッチング処理部344から入力された判断結果に基づいて、スムージング処理部343によって平滑処理された画素である場合は平滑処理された画素値を選択し、スムージング処理部343によって平滑処理された画素ではない場合は、スクリーン処理部347によってスクリーン処理された画素を選択してパルス生成部35へ出力するので、スムージング処理とスクリーン処理を施した画像データを出力する。
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、画像処理時間の異なるスムージング処理とスクリーン処理を回路規模を大きくすることなく並列処理することができ、イメージやグラフィック画像と文字や線画等の画像を高画質に画像処理する画像形成装置およびその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像形成装置をカラープリンター装置に適用した一実施の形態の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した画像処理部3の中間調生成部34の構成を示すブロック図である。
【図3】パターンマッチング処理部の処理方法の一例を示す説明図である。
【図4】スクリーン処理部の処理方法の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カラープリンター装置
2 ホストコンピュータ
3 画像処理部
4 画像形成部
5 露光装置
6 現像装置
7 帯電装置
8 感光体
9 転写体
10a、10b 定着装置
11 用紙トレイ
12 給紙ローラ
13 用紙
14 排紙トレイ
Claims (1)
- 入力多値画像データを2値化する2値化手段と、
前記2値化手段により2値化された2値画像データと所定の参照パターンとのマッチングを行うことで前記2値化画像データを補正するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により補正すると判定された場合は前記2値化画像データに対してスムージング処理して出力する補正処理手段と、
前記入力多値画像データを遅延処理する遅延処理手段と、
前記遅延処理手段により遅延処理された入力多値画像データに対して面積階調によるスクリーン処理を施して出力するスクリーン処理手段と、
前記判定手段により補正しないと判定された場合は前記スクリーン処理手段の出力を選択し、前記判定手段により補正すると判定された場合は前記補正処理手段の出力を選択する選択処理手段と、
前記選択手段の選択出力をパルス信号に変換して画像形成部へ出力するパルス生成手段と
を具備する画像形成装置。
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