JP3314196B2 - 画像処理装置及び方法 - Google Patents
画像処理装置及び方法Info
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Description
る画像処理を並行して行う画像処理装置及び方法に関す
る。
クシミリ装置などの画像形成装置において、中間調のあ
る画像を用紙上に出力するための階調再現方法として、
ディザ法に代表される面積階調法が用いられている。
nのマトリックスの各ドットのしきい値を1対1に対応
させるものであり、中心を核として順次太っていくよう
に構成されたドット集中型(Fattening型)
と、ドットがなるべく分散するように構成されたドット
分散型(Bayer型)とに分類される。
て、ドット分散型のマトリックスを用いると、レーザ光
などによる露光の強度分布の影響で高γ(ガンマ)の記
録特性となってしまう。そのため、通常はドット集中型
のマトリックスが用いられる。
いた場合は、階調数を増大させるためにマトリックスサ
イズを大きくとると解像度が低下し、解像度を向上させ
るためにマトリックスサイズを小さくとると階調数が減
少してしまう。
めの記録方法として、ドット集中型のマトリックスを変
形したものと1画素を分割するパルス幅変調とを組み合
せた方法(IH法)が提案されている(電子写真学会誌
第25巻第1号1986年第34頁)。このIH法によ
る表現可能な階調数rは、パルス幅変調によるドット分
割数Rとマトリックスサイズm×mとにより、全白を含
めると、r=m×m×R×0.5+1となり、これ以前
のディザ法と比べて高画質の出力が得られる。
階調再現処理を行うと、再現画像にモアレ縞が現れた
り、文字のエッジや細線が途切れる現象(エッジ切れ)
が生じ易い。また、特に拡大文字の曲線部や斜めの線な
どについては、輪郭を滑らかにする平滑化(スムージン
グ)の実施が好ましい。
として入力された画像を画素単位で2値部分と中間調部
分とに一旦分離し、2値部分に対してスムージング処理
を行うとともに、それと並行して中間調部分に対して階
調再現処理を行い、各処理を経た画像データを合成して
出力画素データを生成する画像処理装置が用いられてい
た。
現処理は、例えばルックアップテーブル方式によれば、
入力に呼応してほぼリアルタイムで処理を終えることが
できる。これに対して、スムージング処理は、注目画素
のデータ値を周囲の画素の情報に基づいて決定するの
で、複数ライン分のデータ転送時間以上の処理時間を要
する。
成に際して、個々の画素の出力タイミングを一致させる
には、処理時間の短い階調再現処理の後で、所定のデー
タ遅延を行えばよい。
の画素をn分割する階調再現法を用いようとすると、階
調再現処理部の出力同期信号の周波数が入力同期信号の
n倍になるので、高速動作の可能なデータ遅延デバイス
(FIFOメモリやシフトレジスタなど)が必要になる
とともに、所望時間の遅延に係る遅延ステップ数がn倍
になってしまう。そのため、画像処理装置の大幅なコス
トアップが避けられないという問題が浮かび上がった。
で、所要処理時間が異なる複数の画像処理を並行して行
い、且つ処理後の画像データの転送周期が処理前よりも
短い場合に、所要処理時間の差を補うデータ遅延をでき
るだけ低速の遅延デバイスを用いて実現し、画像処理装
置の低価格化を図ることを目的としている。
理装置は、第1クロック信号に同期して入力された画像
データに対して第1の画像処理を行い、処理後の画像デ
ータを前記第1クロック信号より周波数の高い第2クロ
ック信号に同期させて出力する第1画像処理部と、前記
第1クロック信号に同期して入力された画像データに対
して、前記第1の画像処理より所要処理時間の長い第2
の画像処理を、前記第1の画像処理と並行して行い、処
理後の画像データを前記第2クロック信号に同期させて
出力する第2画像処理部と、前記第1画像処理部及び前
記第2画像処理部からそれぞれ出力された画像データを
合成するデータ合成部と、前記第1画像処理部の前段に
設けられ、前記第1の画像処理と前記第2の画像処理と
の所要処理時間差分だけ画像データを遅延させるデータ
遅延部と、を有してなる。請求項2の発明の画像処理装
置では、画像データを中間調領域に対応する第1画像デ
ータと2値領域に対応する第2画像データとに分離し、
第1画像データを第1画像処理部へ出力し、第2画像デ
ータを第2画像処理部へ出力するデータ分離部を有す
る。 請求項3の発明の画像処理装置では、前記第1画像
処理部は、面積階調法を使って第1画像データを2値化
し、前記第2画像処理部は、第2画像データをスムージ
ング処理する。 請求項4の発明の画像処理装置では、前
記第1画像処理部は、複数のディザパターンを記憶する
メモリを有する。 請求項5の発明の画像処理装置では、
前記第1画像処理部は、前記2値化処理時に使用するデ
ィザパターンを、第1画像データの階調レベルと現像色
とにより前記複数のディザパターンから選択する。 請求
項6の発明の画像処理装置では、前記データ分離部は、
画像データの各画素の濃度値にしたがって、前記画像デ
ータを分離する。 請求項7の発明の画像処理方法は、第
1の画像処理と第2の画像処理との所要処理時間差分だ
け画像データを遅延させるステップと、第1クロック信
号に同期して入力された画像データに対して第1の画像
処理を行うステップと、前記第1 の画像処理後の画像デ
ータを前記第1クロック信号より周波数の高い第2クロ
ック信号に同期させて出力するステップと、前記第1ク
ロック信号に同期して入力された画像データに対して、
前記第1の画像処理より所要処理時間の長い第2の画像
処理を、前記第1の画像処理と並行して行うステップ
と、前記第2の画像処理後の画像データを前記第2クロ
ック信号に同期させて出力するステップと、前記第1の
画像処理及び前記第2の画像処理にてそれぞれ出力され
た画像データを合成するステップと、を有する。 請求項
8の発明の画像処理方法では、画像データを中間調領域
に対応する第1画像データと2値領域に対応する第2画
像データとに分離するステップと、第1画像データを第
1画像処理部へ出力するステップと、第2画像データを
第2画像処理部へ出力するステップと、をさらに有す
る。
部で一定時間だけ遅延されて入力される。このとき、デ
ータ遅延部は第1クロック信号に同期した遅延動作を行
う。
が遅延されずに入力される。第2の画像処理の所要処理
時間は第1の画像処理より一定時間だけ長いので、画像
の同一部分に対応した画像データについてみると、第1
の画像処理及び第2の画像処理は同時に終了する。この
ようにして同期のとられた各処理後の画像データは、デ
ータ合成部で合成されて後段へ送られる。
たページプリンタ1の構成を示すブロック図である。
力されたプリントデータ(画像情報及びコマンド)D0
を解析して出力イメージデータD2を出力するデータ処
理系100と、出力イメージデータD2に対応した画像
を用紙上にプリントするエンジン(作像系)200とか
ら構成されている。
PU110を中心として、プログラムを格納したROM
120、各種データを一時的に記憶するためのDRAM
130、ホストとの通信のためのホストインタフェース
140、データ転送用のラインバッファ150、画像の
再現性を高めるための画像処理部160、エンジン20
0との通信のためのエンジンインタフェース170、デ
ータバスBD、及びアドレスバスBAなどから構成され
ている。なお、CPU110は、ページプリンタ1の動
作全体を管理するプリントコントローラの役割を担う。
また、DRAM130は、受信バッファ及びフレームバ
ッファ(ビットマップエリア)などとして用いられる。
トデータD0を逐次読み出して解析し、例えばページ記
述言語によるプリント指示内容を解釈し、DRAM13
0内のフレームバッファエリア上でキャラクタコードな
どのビットマップ展開を行う。1ページ分のビットマッ
プ展開が終わると、CPU101は、DRAM130か
ら画像データD1を読み出して画像処理部160へ送
る。画像処理部160は、後述のように画像データD1
に対して階調再現処理及びスムージング処理を行い、処
理後の2値の出力イメージデータD2をエンジンインタ
フェース170へ出力する。出力イメージデータD2は
エンジンインタフェース170介してエンジン200へ
転送される。
スを担う作像ユニットと用紙(記録紙)の搬送を担う用
紙搬送系とを有しており、フルカラーのプリントが可能
に構成されている。データ処理系100から出力イメー
ジデータD2が入力されると、潜像形成(露光)が開始
され、その後の作像プロセス(現像、転写、定着)の進
行に合わせて用紙が転写位置から定着位置を経て排出口
へ順に搬送される。フルカラー画像を出力する場合に
は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),
K(ブラック)の各現像色のトナー像が1色ずつ順に形
成され、用紙上で4色のトナー像が重ねられる。
光学系11の概略を示す斜視図である。エンジン200
における露光プロセスの光源は半導体レーザ21であ
る。この半導体レーザ21は、データ処理系100から
送られてきた出力イメージデータD2に基づいて制御さ
れ、2値変調された光ビームを出力する。光ビームは、
コリメートレンズ22によりコリメートされ、回転多面
鏡23によって主走査方向の光偏向を受ける。偏光され
た光ビームは、fθレンズと呼称される結像レンズ24
により一方向に回転している感光ドラム(潜像担持体)
12上に像を結び、ライン順次形式のビーム走査を行
う。このビーム走査に際して、光ビームの各走査ライン
の始端部の光をミラー25により反射させ、ディテクタ
26に導く。ディテクタ26からの検出信号は、H方向
走査(副走査)の同期信号であるラインクロックSHの
タイミング設定に用いられる。
る。画像処理部160は、階調変換部610、データ分
離部620、2値化部630、データ遅延部640、面
積階調処理部650、スムージング処理部660、及び
データ合成部670から構成されている。
を格納したROMなどからなり、入力された8ビット
(256階調)の画像データD1を6ビット(64階
調)の画像データD610に変換する。入力データであ
る画像データD1は、原画像の各画素の濃度を示し、ラ
イン順次走査の画素配列順にラインバッファ150から
画素毎に8ビットずつシリアルに入力される。また、出
力データである画像データD610は、1画素の転送周
期を規定する画素クロックSYNCK(図5参照)に同
期して出力されるデータ分離部620は、1ページの画
像を文字や線画などの2値部分と写真などの中間調部分
とに分け、各部分に対して異なる画像処理を行うために
設けられている。本実施例では、「0」〜「63」の値
をとる64階調の画像データD610の内、最大濃度
「63」の画像データD610が、2値部分に対応した
画像データD620aとして2値化部630へ送られ
る。そして、最大濃度以外の濃度「0」〜「62」の画
像データD610が、中間調部分に対応した画像データ
D620bとしてデータ遅延部640へ送られる。つま
り、各画素がその濃度に応じて振り分けられる。
620aとして出力されるときには、画像データD62
0bの値は「0」であり、逆に画像データD610が画
像データD620bとして出力されるときには、画像デ
ータD620aの値が「0」である。このようなデータ
分離部620の機能は、例えばマルチ出力セレクタと論
理回路とを組み合わせて実現することができる。
D620a(「63」又は「0」)を1ビット(「1」
又は「0」)の画像データD630に変換してスムージ
ング処理部660へ送る。また、データ遅延部640
は、中間調の画像データD620aを遅延させて面積階
調処理部650へ送る。
データD630に対してスムージング処理を行う。面積
階調処理部650は、データ遅延部640を経て入力さ
れる画像データD620a(画像データD640)に対
して面積階調処理を行う。スムージング処理部660、
面積階調処理部650、及びデータ遅延部640の構成
は後述する。
などから構成されており、面積階調処理部650及びス
ムージング処理部660からそれぞれ出力される1ビッ
トの画像データD650,D660を、それらデータの
論理和を示す出力イメージデータD2に合成する。出力
イメージデータD2は、上述したように露光走査ビーム
の2値制御に用いられる。
図、図5はアドレス指定のタイミングチャート、図6は
シフトレジスタ656の動作のタイミングチャートであ
る。図4において、面積階調処理部650は、パターン
ROM651、Xアドレスカウンタ653、Yアドレス
カウンタ654、色アドレス指定部655、及びシフト
レジスタ656から構成されている。
にはドット集中型マトリックスによる階調再現を実現す
るものである。ただし、マトリックス領域に対する露光
のパターンとして、合計露光時間が同一であって露光部
分の位置の異なるパターンを設ける手法(特願平5−2
59691号の階調記録方法)が用いられ、それにより
解像度を低下させることなく階調数が増大化されてい
る。
濃度を設定する出力濃度設定手段として設けられてお
り、各階調レベル及び現像色に応じたm×nのマトリッ
クスからなる多数の露光パターン(ディザパターン)を
格納している。マトリックスを構成するm×n個の区画
TDは、それぞれk個の要素EMから構成されている。
kは画素の分割数であり、以下ではこれを4(k=4)
として説明する。
ベルに対応した露光パターン群が指定され、色アドレス
指定部655の出力する色アドレスACによって現像色
に適した露光パターン群が指定される。その結果、1つ
の露光パターンが指定される。それと同時に、指定され
た露光パターンを構成するm×n個の区画DTの内の1
つが、XアドレスAX及びYアドレスAYによって指定
される。そして、指定された1つの区画DT内の露光パ
ターンを示す4ビットの画像データ(変調データ)D6
51が、画素クロックSYNCKに同期して読み出され
る。
53による画素クロックSYNCKのカウント値であ
る。Xアドレスカウンタ653は、露光パターンの横方
向(行方向、水平方向、又は主走査方向)に配列される
区画DTの個数に応じて、所定の値の範囲でカウントを
繰り返す。例えば露光パターンPSのサイズが4(縦)
×4(横)であれば、図5に示すように、0〜3の範囲
のカウントが繰り返される。
54によるラインクロックSHのカウント値である。Y
アドレスカウンタ654は、露光パターンの縦方向(列
方向、垂直方向、又は副走査方向)に配列される区画D
Tの個数に応じて、所定の値の範囲でカウントを繰り返
す。例えば露光パターンPSのサイズが4(縦)×4
(横)であれば、図5に示すように0〜3の範囲のカウ
ントが繰り返される。
カウンタ654におけるカウントの最大値は、色アドレ
スADに応じて変更される。これにより、色選択信号S
Cの示す現像色に応じてサイズの異なるマトリックスを
用いたり、スクリーン角を変更することができ、色再現
性を高めることができる。
ビットの画像データD651は、画素クロックSYNC
Kに同期してシフトレジスタ656に入力される。シフ
トレジスタ656は、シフトクロック4SYNCKに同
期して画像データD651をデータシフトし、図6のよ
うに1ビットずつシリアルに画像データ650として出
力する。
ックSYNCKに対して4倍の周波数を有するパルス信
号である。つまり、面積階調処理部650においては、
出力側のデータ転送周期が入力側のデータ転送の1/4
である。
露光パターンについて説明する。図7は露光パターンの
一例を示す図である。図7に例示した露光パターンPS
0〜11は、64個の階調レベルZ0〜63の内の低濃
度側の階調レベルZ0〜11に対応したパターンであ
る。各露光パターンPS0〜11は、縦横共に4個の区
画DTからなる正方マトリックスの各区画DTを横方向
に4分割し、4つの小区画のそれぞれを要素EMとする
4×(4×4)のサイズのマトリックスからなる。各要
素EMは「0」又は「1」の値をとる。図では各要素E
Mについて「0」は白で「1」は黒でそれぞれ示されて
いる。「0」の場合は半導体レーザ21がオフであり、
「1」の場合は半導体レーザ21がオンである。感光ド
ラム12上では、半導体レーザ21のオンの要素EMに
対応する部分が露光されてその電位が低下し、その部分
に所定色のトナーが付着する。一方、記録紙上では、半
導体レーザ21のオフの要素EMに対応する部分が下地
色(通常は白)のまま残る。以下では、「0」の値の要
素EMを「白要素(EMW)」、「1」の値の要素EM
を「着色要素(EMB)」という。
つの着色要素EMBに対応して記録紙上に顕在化される
像の面積は、その着色要素EMBに隣接する要素が白要
素EMWであるか着色要素EMBであるかによって異な
り、しかも隣接位置が左右か上下かによっても異なるこ
とである。
部において高く、周辺に向かうほど低くなるとともに、
露光がライン順次走査であって同行の要素EMは連続し
て走査されるのに対して、行が互いに異なる行の要素E
Mは互いに空間的間隔を置いて離散的に走査されるから
である。
した場合には、光ビームの照射エネルギーが互いに加算
されて増大し、最大照射エネルギーは大きくなる。これ
に対し、着色要素EMBが縦方向に隣接した場合には、
最大照射エネルギーは大きくならない。そのため、着色
要素EMBの個数が同じであっても、換言すれば合計露
光時間が同じであっても、着色要素EMBが横方向に連
続して並んだ場合には最大照射エネルギーが大きく、着
色要素EMBが縦方向に並んだ場合には最大照射エネル
ギーはそれよりも小さくなる。したがって、合計露光時
間が同じであっても、感光ドラム12上には、異なる照
射エネルギーによる静電潜像が形成される。
エネルギーで形成された静電潜像を現像したときには、
感光ドラム12の感度及び現像バイアスの大きさに応じ
て、あるしきい値を越えた照射エネルギーを受けた部分
のみにトナーが付着して潜像が顕像化される。その結
果、着色要素EMBの個数が同じであっても、その配列
位置によって、記録紙上に記録される像の面積が異なる
こととなる。
リンタ装置1においては、着色要素EMBの合計数が互
いに同一である複数の露光パターンPSに対して、着色
要素EMBの位置を互いに異ならせることによって、互
いに異なる階調の記録が行われる。
ク図である。スムージング処理部660は、ラインバッ
ファ661、ウインドウ抽出部662、パターンマッチ
ング部664、モジュレーションレジスタ665、及び
シフトレジスタ666を有し、p×q(例えば5×5)
のウインドウを用いるパイプライン形式のスムージング
処理を行う。
れた2値の画像データD630を必要ライン数分だけ格
納する。ウインドウ抽出部662は、注目画素とその周
囲の所定数の画素に対応した画像データD630をライ
ンバッファ661から読み出してパターンマッチング部
664へ送る。
ムージング結果とを対応づけるルックアップテーブル6
64を有しており、ウインドウ内のデータ値の組合せに
応じたデータD663を出力する。
ジン200の作像特性に応じてスムージングを最適化す
るために設けられており、データD663を補正した画
像データD665を出力する。
を上述の面積階調処理部650に一致させるために設け
られており、画像データD665をその入力の1/4の
周期で且つ1画素について4回ずつ画像データD660
として出力する。
60において、例えば5×5のウインドウを用いる場合
には、注目画素を含むラインの次のライン及びその次の
ラインの画像データD630がラインバッファ661に
格納された時点で、ウインドウに対応した周辺画素の抽
出が可能になる。すなわち、ラインバッファ661にデ
ータを蓄積する段階で3ライン分のデータ遅延が生じ
る。また、ラッチなどを含めると、ウインドウ抽出部6
62、パターンマッチング部663、及びシフトレジス
タ666において、順に4画素分、2画素分、及び1画
素分のデータ遅延が生じる。
は、パターンROM651及びシフトレジスタ656に
おいて1画素ずつ計2画素分のデータ遅延しか生じな
い。つまり、面積階調処理(第1の画像処理)は、スム
ージング処理(第2の画像処理)と比べて、(3ライン
+5画素)分のデータ転送時間だけ所要処理時間が短
い。
は、各処理間の所要時間の違いを補ってデータ合成のタ
イミングを合わせるために、面積階調処理部650の入
力側にデータ遅延部640が設けられている。
ある。データ遅延部640は、3ライン分のデータ遅延
を担うライン遅延部641と、5画素分のデータ遅延を
担う画素遅延部642とから構成されている。
分のデータ容量をもつ3つのFIFOメモリME1〜3
からなる。遅延対象の画像データD620bは、まずF
IFOメモリME1に入力され、その後にFIFOメモ
リME2,ME3へと順に転送される。なお、各FIF
OメモリME1〜3では、ラインクロックSHの入力に
呼応してアドレスカウンタ値がリセットされる。
CKに同期してシフト動作をする5ステップのシフトレ
ジスタRE1からなる。ライン遅延部641から入力さ
れた画像データD620bは、画素クロックSYNCK
の5周期だけ遅延された後、画像データD640として
面積階調処理部650へ送られる。
0の入力側に設けることにより、画素クロックSYNC
Kで動作するデバイスを用いることができ、入力側の4
倍の高速動作が要求される出力側に設ける場合に比べ
て、データ遅延部640の低価格化を図ることができ
る。
スムージング処理とを行う例を示したが、所要処理時間
が異なり且つ処理前よりも処理後のデータ転送周期の短
い複数の画像処理を行う場合であれば、本発明を適用す
ることができる。階調再現方法として従来の技術の項で
説明したIH法を用いてもよい。
0の遅延量は画像処理の内容に応じて適宜設定すればよ
く、上述の数値に限定されない。なお、データ遅延部6
40を面積階調処理部650のパターンROM651と
シフトレジスタ656との間に設けることができ、その
場合にはデータ遅延部640の1画素当たりの必要ビッ
ト数が6ビットから4ビットに減る。ただし、上述の実
施例のように面積階調処理部650の入力側に設けるよ
うにすると、面積階調処理部650の構成を変更せずに
データ遅延部640の構成を変更して遅延量を任意に設
定することができることから、例えば集積化などにより
面積階調処理部650の回路構成を固定化した場合であ
っても、用途に応じてウインドウサイズを変えるなどス
ムージング処理の内容を変更することができ、ページプ
リンタ1の仕様変更の自由度が高まる。
複数の画像処理を並行して行い、且つ処理後の画像デー
タの転送周期が処理前よりも短い場合に、所要処理時間
の差を補うデータ遅延をできるだけ低速の遅延デバイス
を用いて実現することができ、画像処理装置の低価格化
を図ることができる。
タの構成を示すブロック図である。
す斜視図である。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】第1クロック信号に同期して入力された画
像データに対して第1の画像処理を行い、処理後の画像
データを前記第1クロック信号より周波数の高い第2ク
ロック信号に同期させて出力する第1画像処理部と、 前記第1クロック信号に同期して入力された画像データ
に対して、前記第1の画像処理より所要処理時間の長い
第2の画像処理を、前記第1の画像処理と並行して行
い、処理後の画像データを前記第2クロック信号に同期
させて出力する第2画像処理部と、 前記第1画像処理部及び前記第2画像処理部からそれぞ
れ出力された画像データを合成するデータ合成部と、 前記第1画像処理部の前段に設けられ、前記第1の画像
処理と前記第2の画像処理との所要処理時間差分だけ画
像データを遅延させるデータ遅延部と、 を有してなることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】画像データを中間調領域に対応する第1画
像データと2値領域に対応する第2画像データとに分離
し、第1画像データを第1画像処理部へ出力し、第2画
像データを第2画像処理部へ出力するデータ分離部を有
する、 請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項3】前記第1画像処理部は、面積階調法を使っ
て第1画像データを2値化し、 前記第2画像処理部は、第2画像データをスムージング
処理する、 請求項2記載の画像処理装置。 - 【請求項4】前記第1画像処理部は、複数のディザパタ
ーンを記憶するメモリを有する、 請求項3記載の画像処理装置。 - 【請求項5】前記第1画像処理部は、前記2値化処理時
に使用するディザパターンを、第1画像データの階調レ
ベルと現像色とにより前記複数のディザパターンから選
択する、 請求項4記載の画像処理装置。 - 【請求項6】前記データ分離部は、画像データの各画素
の濃度値にしたがって、前記画像データを分離する、 請求項2記載の画像処理装置。 - 【請求項7】第1の画像処理と第2の画像処理との所要
処理時間差分だけ画像データを遅延させるステップと、 第1クロック信号に同期して入力された画像データに対
して第1の画像処理を行うステップと、 前記第1の画像処理後の画像データを前記第1クロック
信号より周波数の高い第2クロック信号に同期させて出
力するステップと、 前記第1クロック信号に同期して入力された画像データ
に対して、前記第1の画像処理より所要処理時間の長い
第2の画像処理を、前記第1の画像処理と並行して行う
ステップと、 前記第2の画像処理後の画像データを前記第2クロック
信号に同期させて出力するステップと、 前記第1の画像処理及び前記第2の画像処理にてそれぞ
れ出力された画像データを合成するステップと、 を有することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項8】画像データを中間調領域に対応する第1画
像データと2値領域に対応する第2画像データとに分離
するステップと、 第1画像データを第1画像処理部へ出力するステップ
と、 第2画像データを第2画像処理部へ出力するステップ
と、 をさらに有する請求項7記載の画像処理方法。
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JP27635294A JP3314196B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 画像処理装置及び方法 |
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JP27635294A JP3314196B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 画像処理装置及び方法 |
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JP6428383B2 (ja) * | 2015-03-03 | 2018-11-28 | セイコーエプソン株式会社 | 画像処理装置 |
-
1994
- 1994-11-10 JP JP27635294A patent/JP3314196B2/ja not_active Expired - Fee Related
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