JP2010004241A - 画像処理装置、画像処理プログラム、および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム、および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】効率的に画像の肥大化あるいは扁平化を抑制しながら複写を行うことができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置1は、原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段120と、原稿が複写原稿であるか否かを検出する検出手段101と、多値画像データに対してフィルタリング処理を施すフィルタリング手段102とを備える。フィルタリング手段102は、原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施し、原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施す。画像処理装置1は、フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて多値画像を印字する印字手段170をさらに備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、原稿を複写する際に取得された多値画像データに対してスムージング処理やN値化処理を施す画像処理装置、画像処理装置で実行される画像処理プログラム、および当該画像処理装置における画像処理方法に関する。特に、この発明は、複数回複写を行った際に画像の肥大化あるいは扁平化を抑制することができる画像処理装置、画像処理装置で実行される画像処理プログラム、および当該画像処理装置における画像処理方法に関する。
原稿を読み取って複写する画像処理装置が知られている。そして、画像処理装置の中には、階調再現性を向上させるために、原稿を読み取ることによって得られる多値画像データにスムージング処理を施すものがある。そのような画像処理装置においては、スムージング処理によって、複写を行う度に画像が肥大化あるいは扁平化してしまうという不具合があった。
たとえば、5×5のマトリクスサイズのフィルタを用いてスムージング処理を行う場合には、注目画素の周囲2画素に画像濃度を分散することになるため、複写を行う度に画像が2画素分肥大化していくことになる。一度の複写を行っただけでは、画像の肥大量が小さいので不具合は生じないが、複写を繰り返す(孫コピーを作成する)した場合には孤立点や細線が徐々に肥大化するという不具合が生じる。
以下では、主走査方向にM画素分、副走査方向にN個のマトリクスをM×Nマトリクスとする。原稿をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等のラインセンサを用いて読み取る画像処理装置においては、M=Nの正方形のマトリクスを有するフィルタを用いるよりも、M>Nの長方形のマトリクスを有するフィルタ(主走査方向のサイズが副走査方向のサイズよりも大きいフィルタ)を用いるほうが、回路構成の簡略化およびコスト面で有利である。なぜなら、M×Nマトリクスを有するフィルタを用いてスムージング処理を行うためには、副走査方向にNライン分の画像データを記憶しておく必要があるからである。
すなわち、副走査方向のサイズNの値が1大きくなるにしたがって、スムージング処理に必要なメモリサイズは画像全体の主走査方向の画素分ずつ大きくなる。換言すれば、Mの値が大きくなっても、スムージング処理に必要なメモリサイズはそれほど増加しない。
このため、必要なメモリ容量を低減させるためにM>Nの長方形のマトリクスを有するフィルタを用いた場合には、画像が特に主走査方向に大きく肥大化するという不具合が生じる。つまり、複写を繰り返す度に、徐々に画像が扁平化するという不具合が生じる。このような不具合は、スムージング処理だけでなく、注目画素ごとにM>Nのマトリクス内の画素に対して誤差拡散を行う面積階調処理(N値化処理)においても生じるものである。
そこで、このような不具合を解消するための技術が提案されている。たとえば、特開2006−279830号公報(特許文献1)には、画像処理装置が開示されている。特開2006−279830号公報(特許文献1)によると、画像処理装置は、入力された入力画像データを、誤差拡散法を用いて2値化する2値化手段と、2値化手段により2値化された画像データに基づき、画像形成用の駆動パルスを生成する駆動パルス生成手段とを備える。画像処理装置は、注目画素が上記駆動パルスのパルス幅の修正を要する画素であるか否かを、上記2値化手段により2値化された画像データに基づいて判断する判断手段と、判断手段により上記パルス幅の修正が必要であると判断された場合、その画素に対して上記駆動パルス生成手段が生成する駆動パルスのパルス幅を修正する駆動パルス修正手段と、上記判断手段により上記パルス幅の修正が必要であると判断された場合、その画素に関する修正情報を上記2値化手段による2値化に反映させる2値化修正手段とを備える。
また、特開平10−243220号公報(特許文献2)には、画像データ処理装置が開示されている。特開平10−243220号号公報(特許文献2)によると、画像データ処理装置は、ラインセンサから得られる1行単位で連続する画像データに対して、輪郭強調のための2次元のフィルタリング処理を施した後、二値化処理を施す。画像データ処理装置は、フィルタリング処理においては、垂直方向(副走査方向)の強調の度合いを水平方向(主走査方向)の強調の度合いよりの弱く設定することにより、ラインセンサによる撮像で生じやすい副走査方向のノッチが強調されないようにする。
また、特開2002−16803号公報(特許文献3)には、画像処理装置が開示されている。特開2002−16803号公報(特許文献3)によると、画像処理装置は、1画素256階調の入力階調画像データをディザ処理手段により基準閾値配列を用いてディザ処理を行い1画素8階調の出力画像データに変換してからプリンタにより画像出力する。画像処理装置は、主走査方向と副走査方向とで異なる出力精度をもつプリンタを使用する。ディザ処理手段は、規定の閾値範囲内で相対的に中間階調から高階調となる領域において局所的に非周期的な閾値配列特性を持ち、かつプリンタの出力精度が相対的に低い走査方向にドットが優先的に連なって順次成長するような非等方的な閾値配列特性を持つように基準閾値配列を設定する。
また、特開2005−106922号公報(特許文献4)には、電子写真方式の画像処理装置が開示されている。特開2005−106922号公報(特許文献4)によると、画像処理装置は、像担持体、帯電手段、走査露光手段、現像手段を有する。画像処理装置は、像担持体上に、主走査方向及び副走査方向に線状のトナー画像を形成し、トナー画像の線幅を検知する線幅検知手段によって主走査方向、及び副走査方向の線幅検知情報を取得して、線幅検知情報から主走査方向と副走査方向の線幅比を算出し、算出結果に基づいて帯電手段を制御する制御手段を有する。
また、特開2005−169799号公報(特許文献5)には、画像書込装置が開示されている。特開2005−169799号公報(特許文献5)によると、画像書込装置は、LED書込制御回路が、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを、感光体の軸線方向を主走査方向として副走査方向に所定量ずれて、主走査方向で所定量重なる状態で千鳥状に配列された各LEDヘッドに転送し、当該画像データに基づいた点灯制御を複数回行って、各LEDを複数回点灯駆動させる。したがって、1ライン間幅に対する印字密度を増やして、横線を太らせることができ、1ドットの縦横の比率を改善して、画像品質を向上させることができる。
特開2006−279830号公報 特開平10−243220号公報 特開2002−16803号公報 特開2005−106922号公報 特開2005−169799号公報
しかしながら、上記特開2006−279830号公報(特許文献1)に係る画像処理装置は、注目画素毎にスムージング処理を行うか否かを判断するため、スムージング処理に係る計算量が増大するという不具合がある。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであって、本発明の主たる目的は、より効率的に画像の扁平化を抑制しながら複写を行うことができる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法を提供することである。
この発明のある局面に従う画像処理装置は、原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、原稿が複写原稿であるか否かを検出する検出手段と、多値画像データに対してフィルタリング処理を施すフィルタリング手段とを備える。フィルタリング手段は、原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施し、原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施す。画像処理装置は、フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて多値画像を印字する印字手段をさらに備える。
好ましくは、画像処理装置は、フィルタリング処理後の多値画像データに複写原稿であることを示す付加情報を付加する付加手段をさらに備える。検出手段は、読み取った原稿に付加情報に対応する画像が付されているか否かに基づいて原稿が複写原稿であるか否かを検出する。
好ましくは、第2のマトリクスの第1の方向のサイズは第1のマトリクスの第1の方向のサイズと同じである。第2のマトリクスの第2の方向のサイズは第1のマトリクスの第2の方向のサイズよりも小さい。付加手段は、フィルタリング処理後の多値画像データに原稿の印字方向を示す方向情報を付加する。検出手段は、原稿が複写原稿である場合に、読み取った原稿に付されている方向情報に対応する画像に基づいて印字方向を検出する。フィルタリング手段は、印字方向と第1の方向とが一致する場合には、注目画素ごとに第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施し、印字方向と第1の方向とが一致しない場合には、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施す。
好ましくは、付加情報は、方向情報を含む。
この発明の別の局面に従う画像処理装置は、原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、原稿が複写原稿であるか否かを検出する検出手段と、多値画像データに対して回転処理を施す画像回転手段と、多値画像データに対してフィルタリング処理を施すフィルタリング手段とを備える。フィルタリング手段は、原稿が複写原稿でない場合に、回転処理が施されていない多値画像データの注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施し、原稿が複写原稿である場合に、回転処理が施された多値画像データの注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施す。画像処理装置は、フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて多値画像を印字する印字手段をさらに備える。
この発明の別の局面に従う画像処理装置は、原稿を読み取ることによってM値画像データを生成する読取手段と、原稿が複写原稿であるか否かを検出する検出手段と、M値画像データを、誤差拡散法によりN(M>N)値化するN値化手段とを備える。N値化手段は、原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対して誤差拡散を行い、原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクスサイズ内の画素に対して誤差拡散を行う。画像処理装置は、N値化後の画像データに基づいて画像を印字する印字手段をさらに備える。
この発明の別の局面に従うと、画像処理装置に画像処理させる画像処理プログラムが提供される。画像処理装置は、画像処理装置を制御する演算処理部と、原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、多値画像を印字する印字手段とを備える。画像処理プログラムは、演算処理部に、原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて印字手段に多値画像を印字させるステップとを実行させる。
この発明の別の局面に従うと、画像処理装置に画像処理させる画像処理プログラムが提供される。画像処理装置は、画像処理装置を制御する演算処理部と、原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、多値画像を印字する印字手段とを備える。画像処理プログラムは、演算処理部に、原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、多値画像データに対して回転処理を施すステップと、原稿が複写原稿でない場合に、回転処理が施されていない多値画像データの注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、原稿が複写原稿である場合に、回転処理が施された多値画像データの注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて印字手段に多値画像を印字させるステップとを実行させる。
この発明の別の局面に従うと、画像処理装置に画像処理させる画像処理プログラムが提供される。画像処理装置は、画像処理装置を制御する演算処理部と、原稿を読み取ることによってM値画像データを生成する読取手段と、画像を印字する印字手段とを備える。画像処理プログラムは、演算処理部に、原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対して誤差拡散を行うことによって、M値画像データをN(M>N)値化するステップと、原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクスサイズ内の画素に対して誤差拡散を行うことによって、M値画像データをN値化するステップと、N値化後の画像データに基づいて印字手段に画像を印字させるステップとを実行させる。
この発明の別の局面に従うと、画像処理装置における画像処理方法が提供される。画像処理装置は、画像処理装置を制御する演算処理部と、原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、多値画像を印字する印字手段とを備える。画像処理方法は、演算処理部が、原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、演算処理部が、原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、演算処理部が、原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、印字手段が、フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて多値画像を印字するステップとを備える。
この発明の別の局面に従うと、画像処理装置における画像処理方法が提供される。画像処理装置は、画像処理装置を制御する演算処理部と、原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、多値画像を印字する印字手段とを備える。画像処理方法は、演算処理部が、原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、演算処理部が、多値画像データに対して回転処理を施すステップと、演算処理部が、原稿が複写原稿でない場合に、回転処理が施されていない多値画像データの注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、演算処理部が、原稿が複写原稿である場合に、回転処理が施された多値画像データの注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、印字手段が、フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて多値画像を印字するステップとを備える。
この発明の別の局面に従うと、画像処理装置における画像処理方法が提供される。画像処理装置は、画像処理装置を制御する演算処理部と、原稿を読み取ることによってM値画像データを生成する読取手段と、画像を印字する印字手段とを備える。画像処理方法は、演算処理部が、原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、演算処理部が、原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対して誤差拡散を行うことによって、M値画像データをN(M>N)値化するステップと、演算処理部が、原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクスサイズ内の画素に対して誤差拡散を行うことによって、M値画像データをN値化するステップと、印字手段が、N値化後の画像データに基づいて画像を印字するステップと備える。
以上のように、この発明によれば、より効率的に画像の扁平化を抑制しながら複写を行うことができる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法が提供される。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
本実施の形態においては、本発明にかかる画像処理装置として代表的に、複写機能やスキャン機能やFAX送信機能などを統合したMFP(Multi Function Peripheral)について説明する。
[実施の形態1]
<ハードウェア構成>
図1は、本実施の形態にかかるMFP1のハードウェア構成の具体例を示す図である。図1を参照して、本実施の形態にかかるMFP1は、複数の画素(画素データ)からなる画像(画像データ)を処理するものであって、CCDイメージセンサ10と、AD変換部20と、記憶部30と、CPU(Central Processing Unit)100と、ネットワークインターフェイス(I/F)部50と、出力画像処理部60と、エンジン部70と、モデム・NCU(Network Control Unit)80と、操作パネル90とを含んで構成される。
CCDイメージセンサ10は、CPU100からの制御信号に従って、MFP1の図示しない原稿台にセットされた原稿をスキャンして読み取り、AD変換部20に対してRGB(Red Green Blue)アナログ画像データを出力する。より詳細には、CCDイメージセンサ10は、原稿画像を主走査方向に1ラインずつ読み取って、RGBアナログ画像データを生成していく。そして、CCDイメージセンサ10は、副走査方向に複数ライン分の画像を読み取ることによって、原稿全体のRGBアナログ画像データを生成する。
AD変換部20は、CPU100からの制御信号に従って、CCDイメージセンサ10から入力されたRGBアナログ画像データをRGBデジタル画像データ(多値画像データ)に変換して、当該多値画像データをCPU100へ出力する、もしくは記憶部30へ記憶する。より詳細には、AD変換部20は、RGBアナログ画像データに基づいて、画素ごとに、Red(赤)の階調値(0〜255)、Green(緑)の階調値(0〜255)、Blue(青)の階調値(0〜255)を計算する。AD変換部20は、画素毎にRGBの階調値が対応付けられることによって構成される256階調の多値画像データを順次CPU100へ出力する。
記憶部30は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)やNVRAM(Non Volatile RAM)等の電子メモリ、あるいはハードディスク等の磁気メモリなどから構成され、制御プログラムや画像データなどを保持する。記憶部30は、CPU100においてプログラムが実行される際の作業領域としても用いられる。より詳細には、原稿を読み取ることによって取得された画像データや、スムージング処理中の画像データや、N値化処理中の画像データなどは、記憶部30を構成するSRAMに記憶される。
CPU100は、記憶部30に記憶される制御プログラムを読み出して、制御プログラムを実行する。CPU100は、操作パネル90から入力された操作信号に基づいて、必要な制御信号を各部に出力してMFP1全体を制御する。たとえば、CPU100は、操作キーの検出、操作パネルの表示、入力されたデータの画像ファイルへの変更、電子メールの作成などを実行する。CPU100は、記憶部30、ネットワークインターフェイス部50、モデム・NCU80などに対して制御信号などを出力する。
そして、CPU100は、記憶部30に記憶される制御プログラムを実行することによって、記憶部30に保持される画像データに対してスムージング処理やN値化処理などの画像処理を施す。換言すれば、CPU100は、記憶部30に記憶されている画像データを読み出して、たとえばシェーディング補正処理、ライン間補正処理、色収差補正処理、解像度変換処理、ガンマ補正処理、スムージング処理、画像回転処理等の画像処理を施す。CPU100は、上記処理が終了した画像データを、記憶部30に格納する。また、CPU100は、上記処理が終了した画像データに基づいて、エンジン部70に画像を印字させる。
ネットワークインターフェイス部50は、電子メール等を、ネットワークを介して他の装置に送信するためのインターフェイスであり、プロトコルに従って、データパケットの作成などを行う。ネットワークインターフェイス部50は、CPU100からの制御信号に従って、CPU100から入力された画像データ、または記憶部30から読出した画像データを、ネットワークを介して他の装置へと送信する。
出力画像処理部60は、CPU100からの制御信号に従って記憶部30に保持される画像データを読み出し、画像データに対してスクリーン処理等を施し、処理後の画像データをエンジン部70に対して出力する。
エンジン部70は、CPU100からの制御信号に従って、出力画像処理部60から入力された画像データに基づいてトナー画像を生成し、トナー画像をセットされた印字用紙に転写することで画像を印字する。本実施の形態に係るMFP1は、カラー画像を出力するカラーMFPであるため、エンジン部70はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーを用いてトナー画像を生成する。
モデム・NCU80は、ファクシミリ送受信のための変復調、ファクシミリの通信プロトコルなどに従って電話回線を介した通信を制御する。モデム・NCU80は、上記制御信号に従って、CPU100から入力された画像データ、または記憶部30から読出した画像データを、電話回線を介して他の装置に送信する。
操作パネル90は操作キーと表示部とを含んで構成され、ユーザインターフェイスとして機能して、ユーザからの宛先の入力、スキャン条件の選択、画像ファイルフォーマットの選択、処理の開始/中断等の操作を受け付ける。操作パネル90は、ユーザの操作に基づいた操作信号を、CPU100に対して出力する。操作パネル90は、複写を開始するための命令や、画像データに後述するパスワード情報を付加する際に使用される付加パスワードや、原稿の複写の可否を判断するための解除パスワードや、複写モードをマニュアルモードに設定するための命令や、画像を回転させるための命令などを受け付ける。
<機能構成>
図2は、本実施の形態にかかるMFP1の機能構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るMFP1においては、図2に示される各部(図2において点線で囲まれた各ブロック)は、CPU100が記憶部30に記憶されるプログラムを実行することによって実現される機能である。ただし、図2に示される1または複数の機能ブロックが、たとえばフィルタリング部102などが専用のハードウェア回路によって実現される構成であってもよい。
図2を参照して、本実施の形態にかかるMFP1は、画像データに画像処理(たとえば、スムージング処理)を施すための機能として、補正部110と、検出部101と、フィルタリング部(スムージング部)102と、画像回転部103と、付加部104とを含む。また、本実施の形態に係るMFP1は、原稿から画像を読み取る読取部120や、画像データを一時的に記憶する記憶部30や、画像データに基づいて画像を印字する印字部170を含む。
まず、読取部120は、CCDイメージセンサ10やAD変換部20によって実現され、原稿の画像を主副走査方向に読み取って、多値画像データを生成する。
前述したように、本実施の形態に係る補正部110と検出部101とフィルタリング部102と、画像回転部103と付加部104とは、CPU100が、記憶部30から制御プログラムを読み出して、当該制御プログラムを実行することによって実現されるが、これらは専用のハードウェア回路によって実現されてもよい。
補正部110は、AD変換部20から入力される画像データ(多値のRGBデジタル画像データ)に対して、各種の補正処理を行う。より詳細には、補正部110は、画像データにシェーディング補正を行うシェーディング補正部111と、画像データにライン間補正を行うライン間補正部112と、画像データに色収差補正を行う色収差補正部113と、画像データの解像度を変換する解像度変換部114と、画像データにガンマ補正を行うガンマ補正部115とを含む。
検出部101は、読み取られた原稿に付加画像が印字されているか否かを判断する。付加画像は、原稿が複写原稿である場合に画像データに付される付加情報に対応する画像(図形および文字)や、読み取られた原稿が複写された際における印字方向を示す印字方向情報に対応する画像や、複写を許可するか否かを判断するためのパスワード情報に対応する画像などを含む。たとえば、付加画像は、微細なドットや線分から構成され、人間の視覚では通常の背景と区別することができない潜像として、原稿に印字される。
ただし、付加情報が、方向情報やパスワード情報などを含むものであってもよい。すなわち、付加画像が、方向情報やパスワード情報などを含む情報に対応する画像であってもよい。
ここで、印字方向とは、今回読み取られた原稿が複写された際に行われた画像処理における主走査方向をいう。すなわち、印字方向とは、複写原稿に対する、前回複写される際に行われたスムージング処理(あるいはN値化処理)における主走査方向をいう。換言すれば、複写原稿に関する印字方向とは、複写原稿に対する、前回複写処理が行われた際に画像がより膨らんだ方向をいう。
たとえば、方向情報に対応する画像とは、印字方向を示す矢印である。あるいは、方向情報は、印字方向が主走査方向であることを示す長手情報と、印字方向が副走査方向であることを示す短手情報とを含む。
より詳細には、検出部101は、読み取られた原稿から付加情報に対応する付加画像を検出することによって、当該原稿が複写原稿であると決定する。換言すれば、AD変換部20から入力される画像データに基づいて、画像データ中に付加情報が含まれているか否かを判断し、画像データ中に付加情報が含まれている場合に画像データに対応する原稿が複写原稿であると決定する。
また、検出部101は、読み取られた原稿が複写原稿である場合には、画像データ中からパスワード情報を検出し、当該パスワード情報に基づいて付加パスワードを取得する。また、検出部101は、読み取られた原稿が複写原稿である場合には、画像データ中から方向情報を検出し、当該方向情報に基づいて原稿の印字方向を取得する。
検出部101は、読み取られた原稿が複写原稿である場合には、操作パネル90を介してユーザから解除パスワードの入力を受け付けて、解除パスワードと付加パスワードとが一致するか否かを判断する。検出部101は、解除パスワードと付加パスワードとが一致した場合に、以下のフィルタリング部102や画像回転部103などを機能させる。
さらに詳細には、付加情報と方向情報(長手情報および短手情報)とは記憶部30に記憶されている。検出部101は記憶部30から付加情報を読み出して、パターンマッチングなどを行うことによって、画像データに付加情報が含まれているかを判断する。
検出部101は、原稿が複写原稿であった場合に、操作パネル90を介してユーザにパスワードの入力を促す。そして、検出部101は、ユーザから入力された解除パスワードが原稿から読み出された付加パスワードに一致するか否かを判断する。検出部101は、ユーザからの入力されたパスワードが、パスワード情報に一致する場合には、複写処理を続行する。一方、検出部101は、ユーザからの入力されたパスワードが、パスワード情報に一致しない場合には、複写処理を中止して、操作パネル90を介して原稿の複写処理が禁止されていることをユーザに通知する。
検出部101は、解除パスワードと付加パスワードとが一致した場合に、記憶部30から方向情報を読み出して、パターンマッチングなどを行うことによって、原稿の印字方向を取得する。あるいは、検出部101は、解除パスワードと付加パスワードとが一致した場合に、記憶部30から長手情報を読み出してパターンマッチングなどを行うことによって、原稿が主査方向に印字されたものであるか否かを判断する。そして、検出部101は、記憶部30から短手情報を読み出してパターンマッチングなどを行うことによって、原稿が副走査方向に印字されたものであるか否かを判断する。
フィルタリング部102は、画像データにスムージング処理を施す。これによって、印字画像におけるモアレの発生を抑える。たとえば、写真原稿を複写した場合などの、階調再現性を向上させることができる。
より詳細には、記憶部30は、スムージング処理を行うためのフィルタを格納する。図3は、記憶部30が格納している第1と第2のフィルタ30−1,30−2を示すイメージ図である。図3(a)に示すように、記憶部30は、複写原稿でない原稿を複写する際に使用される第1のフィルタ30−1を記憶する。第1のフィルタ30−1は、5×3のマトリクスを有するフィルタである。すなわち、第1のフィルタ30−1は、主走査方向に5画素分のサイズを有し、副走査方向に3画素分のサイズを有する。
フィルタリング部102は、原稿が複写原稿でない場合に、第1のフィルタ30−1を用いることによって、注目画素が有する濃度(RGBそれぞれの階調値)を5×3=15画素分の周辺画素に分散させる。たとえば、注目画素のRedの階調値が255(最大濃度)である場合には、注目画素の周囲15画素の階調値を255÷15≒17に設定する。フィルタリング部102は、このようにして、画像データにスムージング処理を施す。特に、原稿が写真画像であったり、階調再現性が重要な画像であったりする場合には、スムージング処理を施すことによって階調再現性の品質を向上させることができる。
また、図3(b)に示すように、記憶部30は、複写原稿を複写する際に使用される第2のフィルタ30−2を記憶する。第2のフィルタ30−2は、3×2のマトリクスを有するフィルタである。すなわち、第2のフィルタ30−2は、主走査方向に3画素分のサイズを有し、副走査方向に2画素分のサイズを有する。フィルタリング部102は、原稿が複写原稿である場合に、第2のフィルタ30−2を用いることによって、注目画素が有する濃度を3×2=6画素分の周辺画素に分散させる。
このように、フィルタリング部102は、画像データの画素毎に順次注目画素に対してスムージング処理を施す。また、フィルタリング部102は、操作パネル90を介してユーザから入力される、弱いスムージング処理を施す旨の命令(マニュアルモード)を受け付けることによって、原稿が複写原稿であるか否かにかかわらず第2のフィルタ30−2を用いて画像データにスムージング処理を施す。
画像回転部103は、操作パネル90を介してユーザから入力された回転命令に応じて、記憶部30からスムージング処理が終了した画像データを読み出して、当該画像データを90度回転させる。画像回転部103は、回転後の画像データを記憶部30に格納する。ここで、ユーザから入力される回転命令には、画像を回転する旨の命令をユーザが直接入力した場合の命令だけでなく、たとえばユーザによる集約印字(2in1)命令なども含まれる。
付加部104は、記憶部30からスムージング処理が終了した画像データを読み出して、当該画像データに印字部170にて印字される原稿が複写原稿であることを示す付加情報を埋め込む(付加する)。
また、付加部104は、画像データに印字部170にて印字される印字方向を示す方向情報を埋め込む(付加する)。より詳細には、付加部104は、印字される原稿に対する、スムージング処理(あるいはN値化処理)の際の主走査方向を示す情報を付加する。なお、前述したように、印字方向とは、印字される原稿に対する、今回のスムージング処理(あるいはN値化処理)処理によって画像がより膨らんだ方向をいう。
たとえば、付加部104は、画像データに、方向情報として、スムージング処理の際に使用されたフィルタの主走査方向を示す矢印の画像データを付加する。あるいは、付加部104は、画像データに、方向情報として、スムージング処理の際に使用されたフィルタの主走査方向が原稿の長手方向であることを示す長手情報や、スムージング処理の際に使用されたフィルタの主走査方向が原稿の長手方向でないことを示す短手情報を付加する。
付加部104は、付加情報や方向情報が付加された画像データを記憶部30に格納する。これによって、印字部170にて印字された原稿を読み取った際に、検出部101にて付加情報や方向情報を検出することが可能になり、フィルタリング部102にて画像データ毎に最適なスムージング処理を施すことが可能になる。
印字部170は、出力画像処理部60やエンジン部70などによって実現され、付加情報および方向情報が付加された画像データに基づいて、新たな原稿などに画像を印字する。
このような構成によって、本実施の形態に係るMFP1は、読み取られた原稿(画像)毎に最適なスムージング処理を施しつつ複写を行うことができる。
(本実施の形態に係るスムージング処理の具体例1)
次に、本実施の形態に係るフィルタリング部102によるスムージング処理の具体例について説明する。図4は、本実施の形態の具体例1に係る原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図4(a)は、オリジナル原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図4(b)は、第1回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。図4(c)は、第2回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。
ここでは、図4(a)に示すように、オリジナル原稿上に4画素分のサイズの孤立点が印字されているものとする。まず、読取部120がオリジナル原稿を読み取って、オリジナルの画像データを生成する。そして、検出部101が、オリジナルの画像データに付加情報が含まれているか否かを判断する。ここでは、検出部101は、画像データから付加情報を検出できないため、原稿が複写原稿ではないと判断する。
フィルタリング部102は、図3(a)および図4(b)に示すように、第1のフィルタ30−1を用いてオリジナルの多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第1の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の15画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果が大きいが、画像の主走査方向への扁平化も大きい。
そして、付加部104は、第1の複写多値画像データに付加情報や方向情報を付加する。最後に、印字部170が、第1の複写多値画像データに基づいて、第1の複写原稿に画像を印字する。
次に、読取部120が第1の複写原稿を読み取って、第1の複写画像データを生成する。そして、検出部101が、第1の複写画像データに付加情報が含まれているか否かを判断する。ここでは、検出部101は、画像データから付加情報が検出されるため、原稿が複写原稿であると判断する。
フィルタリング部102は、図3(b)および図4(c)に示すように、第2のフィルタ30−2を用いて第1の複写多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第2の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の6画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果は小さいが、画像の主走査方向への扁平化を抑制することができる。
また、第2のフィルタ30−2の副走査方向のサイズが、第1のフィルタ30−1の副走査方向のサイズよりも小さいため、記憶部30に記憶しておくべき画素データの数を低減することができる。その結果、スムージング処理における計算量を低減することができる。
そして、付加部104は、第2の複写多値画像データに付加情報や方向情報を付加する。このとき、付加部104は、付加情報として、2回目の複写が行われたことを示す情報を第2の複写多値画像データに付加してもよい。最後に、印字部170が、第2の複写多値画像データに基づいて、第2の複写原稿に画像を印字する。
以上のように、本具体例に係るMFP1は、1度目の複写の際にはモアレの発声を抑えるために画像データに通常の第1のフィルタ30−1を用いてスムージング処理(通常のスムージング処理)を施し、2度目以降の複写の際には画像の扁平化を抑制するために通常の第1のフィルタ30−1よりも小さい第2のフィルタ30−2を用いてスムージング処理(弱いスムージング処理)を施す。このように本実施の形態に係るMFP1は、モアレの発生を抑えつつ、画像の扁平化を抑制するという、両立が困難な効果を奏するものである。
(常に第1のフィルタ30−1を使用するスムージング処理の具体例)
次に、原稿が複写原稿であるか否かにかかわらず、常に通常の第1のフィルタ30−1を使用するスムージング処理の具体例について説明する。図5は、常に第1のフィルタ30−1を使用するスムージング処理の具体例における原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図5(a)は、オリジナル原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図5(b)は、第1回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。図5(c)は、第2回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。
ここでも、図5(a)に示すように、オリジナル原稿上に4画素分のサイズの孤立点が印字されているものとする。まず、読取部120がオリジナル原稿を読み取って、オリジナルの多値画像データを生成する。この場合におけるフィルタリング部は、図3(a)および図5(b)に示すように、第1のフィルタ30−1を用いてオリジナルの多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第1の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の15画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果が大きいが、画像の主走査方向への扁平化も大きい。最後に、印字部170が、第1の複写多値画像データに基づいて、第1の複写原稿に画像を印字する。
次に、読取部120が第1の複写原稿を読み取って、第1の複写多値画像データを生成する。この場合におけるフィルタリング部は、図3(a)および図5(c)に示すように、第1のフィルタ30−1を用いて第1の複写多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第2の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の15画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果が大きいが、画像の主走査方向への扁平化も大きい。最後に、印字部170が、第2の複写多値画像データに基づいて、第2の複写原稿に画像を印字する。
以上のように、この場合におけるMFPは、複写の際に常に通常の第1のフィルタ30−1を用いてスムージング処理を施すため、モアレの発生は抑えられるが、画像が扁平化してしまう。
(常に第2のフィルタ30−2を使用するスムージング処理の具体例)
次に、原稿が複写原稿であるか否かにかかわらず、常に通常の第1のフィルタ30−1よりも小さい第2のフィルタ30−2を使用するスムージング処理の具体例について説明する。図6は、常に第2のフィルタ30−2を使用するスムージング処理の具体例における原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図6(a)は、オリジナル原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図6(b)は、第1回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。図6(c)は、第2回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。
ここでも、図6(a)に示すように、オリジナル原稿上に4画素分のサイズの孤立点が印字されているものとする。まず、読取部120がオリジナル原稿を読み取って、オリジナルの多値画像データを生成する。この場合におけるフィルタリング部は、図3(b)および図6(b)に示すように、第2のフィルタ30−2を用いてオリジナルの多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第1の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の6画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果は小さいが、画像の主走査方向への扁平化を抑制することができる。最後に、印字部170が、第1の複写多値画像データに基づいて、第1の複写原稿に画像を印字する。
次に、読取部120が第1の複写原稿を読み取って、第1の複写多値画像データを生成する。この場合におけるフィルタリング部は、図3(b)および図6(c)に示すように、第2のフィルタ30−2を用いて第1の複写多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第2の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の6画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果は小さいが、画像の主走査方向への扁平化を抑制することができる。最後に、印字部170が、第2の複写多値画像データに基づいて、第2の複写原稿に画像を印字する。
以上のように、この具体例におけるMFPは、複写の際には常に通常の第1のフィルタ30−1よりも小さい第2のフィルタ30−2を用いてスムージング処理を施すため、画像の扁平化を抑制することができるが、モアレが発生しやすい。特に、第1の複写原稿の画像においてモアレが発生しやすい。
(本実施の形態に係るスムージング処理の具体例2)
次に、本実施の形態に係るフィルタリング部102によるスムージング処理の具体例2について説明する。なお、本具体例においては、図3(c)に示すように、記憶部30が、第2のフィルタ30−2の代わりに第3のフィルタ30−3を記憶する。第3のフィルタ30−3は、3×3のマトリクスを有するフィルタである。すなわち、第3のフィルタ30−3は、主走査方向に3画素分のサイズを有し、副走査方向に3画素分のサイズを有する。フィルタリング部102は、原稿が複写原稿である場合に、第3のフィルタ30−3を用いることによって、注目画素が有する濃度を3×3=9画素分の周辺画素に分散させる。
図7は、本実施の形態の具体例2に係る原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図7(a)は、オリジナル原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図7(b)は、第1回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。図7(c)は、第2回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。
ここでは、図7(a)に示すように、オリジナル原稿上に4画素分のサイズの孤立点が印字されているものとする。まず、読取部120がオリジナル原稿を読み取って、オリジナルの画像データを生成する。そして、検出部101が、オリジナルの画像データに付加情報が含まれているか否かを判断する。ここでは、検出部101は、画像データから付加情報を検出できないため、原稿が複写原稿ではないと判断する。
フィルタリング部102は、図3(a)および図7(b)に示すように、第1のフィルタ30−1を用いてオリジナルの多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第1の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の15画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果が大きいが、画像の主走査方向への扁平化も大きい。
そして、付加部104は、第1の複写多値画像データに付加情報や方向情報を付加する。最後に、印字部170が、第1の複写多値画像データに基づいて、第1の複写原稿に画像を印字する。
次に、読取部120が第1の複写原稿を読み取って、第1の複写画像データを生成する。そして、検出部101が、第1の複写画像データに付加情報が含まれているか否かを判断する。ここでは、検出部101は、画像データから付加情報が検出されるため、原稿が複写原稿であると判断する。
フィルタリング部102は、図3(c)および図7(c)に示すように、第3のフィルタ30−3を用いて第1の複写多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第2の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の9画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果は小さいが、画像の主走査方向への扁平化を抑制することができる。
そして、付加部104は、第2の複写多値画像データに付加情報や方向情報を付加する。このとき、付加部104は、付加情報として、2回目の複写が行われたことを示す情報を第2の複写多値画像データに付加してもよい。最後に、印字部170が、第2の複写多値画像データに基づいて、第2の複写原稿に画像を印字する。
以上のように、本具体例に係るMFP1は、1度目の複写の際にはモアレの発声を抑えるために画像データに通常の第1のフィルタ30−1を用いてスムージング処理(通常のスムージング処理)を施し、2度目以降の複写の際には画像の扁平化を抑制するために通常の第1のフィルタ30−1よりも小さい第3のフィルタ30−3を用いてスムージング処理(弱いスムージング処理)を施す。このように本実施の形態に係るMFP1は、モアレの発生を抑えつつ、画像の扁平化を抑制するという、両立が困難な効果を奏するものである。
(常に第3のフィルタ30−3を使用するスムージング処理の具体例)
次に、原稿が複写原稿であるか否かにかかわらず、常に通常の第1のフィルタ30−1よりも小さい第3のフィルタ30−3を使用するスムージング処理の具体例について説明する。図8は、常に第3のフィルタ30−3を使用するスムージング処理の具体例における原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図8(a)は、オリジナル原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図8(b)は、第1回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。図8(c)は、第2回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。
ここでも、図8(a)に示すように、オリジナル原稿上に4画素分のサイズの孤立点が印字されているものとする。まず、読取部120がオリジナル原稿を読み取って、オリジナルの多値画像データを生成する。この場合におけるフィルタリング部は、図3(c)および図8(b)に示すように、第3のフィルタ30−3を用いてオリジナルの多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第1の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の9画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果は小さいが、画像の主走査方向への扁平化を抑制することができる。最後に、印字部170が、第1の複写多値画像データに基づいて、第1の複写原稿に画像を印字する。
次に、読取部120が第1の複写原稿を読み取って、第1の複写多値画像データを生成する。この場合におけるフィルタリング部は、図3(c)および図8(c)に示すように、第3のフィルタ30−3を用いて第1の複写多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第2の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の9画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果は小さいが、画像の主走査方向への扁平化を抑制することができる。最後に、印字部170が、第2の複写多値画像データに基づいて、第2の複写原稿に画像を印字する。
以上のように、この具体例におけるMFPは、複写の際には常に通常の第1のフィルタ30−1よりも小さい第2のフィルタ30−2を用いてスムージング処理を施すため、画像の扁平化を抑制することができるが、モアレが発生しやすい。特に、第1の複写原稿の画像においてモアレが発生しやすい。
<複写処理>
次に、本実施の形態にかかるMFP1における複写処理の処理手順について説明する。図9は、本実施の形態にかかるMFP1における複写処理の処理手順を示すフローチャートである。
図9を参照して、まずCPU100は、操作パネル90を介してマニュアルモードが入力されたか否かを判断する(ステップS102)。マニュアルモードが入力された場合(ステップS102にてYESである場合)、CPU100は第2のフィルタ30−2(第3のフィルタ30−3)を選択する(ステップS112)。すなわち、CPU100は、記憶部30において、第2のフィルタ30−2のフラグを立てる。
一方、マニュアルモードが入力されない場合(ステップS102にてNOである場合)、CPU100は、CCDイメージセンサ10によって原稿を予備スキャンして、AD変換部20によって予備画像データを取得する(ステップS104)。CPU100は、予備画像データに付加情報が含まれているか否かを判断する(ステップS106)。
予備画像データに付加情報が含まれている場合には(ステップS106にてYESである場合)、CPU100は、予備画像データからパスワード情報も取得して、ユーザからのパスワードの入力を受け付ける。すなわち、CPU100は、操作パネル90を介してユーザから正しいパスワードを受け付けたか否かを判断する(ステップS110)。CPU100は、ユーザから正しいパスワードを受け付けた場合(ステップS110にてYESである場合)、第2のフィルタ30−2を選択する(ステップS112)。一方、CPU100は、ユーザから正しいパスワードを受け付けない場合(ステップS110にてNOである場合)、操作パネル90にてパスワードが異なるため複写ができない旨の表示を行った上で、複写処理を終了する。
ステップS106にて、多値画像データに付加情報が含まれていない場合には(ステップS106にてNOである場合)、CPU100は、第1のフィルタ30−1を選択する(ステップS108)。すなわち、CPU100は、記憶部30において、第2のフィルタ30−2のフラグを立てる。
ステップS108あるいはステップS112にてフィルタが選択されると、CPU100は、CCDイメージセンサ10によって原稿を本スキャンして、AD変換部20によって多値画像データを取得する(ステップS114)。CPU100は、記憶部30を参照することによってフラグが立てられているフィルタを読み出したうえで、当該フィルタを用いて多値画像データにスムージング処理を施す(ステップS116)。
そして、CPU100は、多値画像データを回転する旨の命令が入力されたか否かを判断する(ステップS118)。CPU100に多値画像データを回転する旨の命令が入力された場合(ステップS118にてYESである場合)、CPU100は多値画像データを90度回転させる(ステップS120)。CPU100に多値画像データを回転する旨の命令が入力されない場合(ステップS118にてNOである場合)、CPU100は、多値画像データに付加情報や方向情報を付加したうえで、出力画像処理部60とエンジン部70とを制御して、多値画像データに基づいて新たな原稿に画像を印字する。また、多値画像データの回転が終了した場合にも、CPU100は、多値画像データに付加情報や方向情報を付加したうえで、出力画像処理部60とエンジン部70とを制御して、回転後の多値画像データに基づいて新たな原稿に画像を印字する。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係る画像処理装置(代表的にMFP1)は、原稿が複写原稿であるか否かに応じて、多値画像データにスムージング処理を施す際に用いるフィルタの種類を切り替えるものであった。一方、本実施の形態に係る画像処理装置(代表的にMFP1b)においては、原稿が複写原稿であるか否かに応じて、多値画像データに対して画像回転処理を施してからスムージング処理を施すか、画像回転処理を施されていない多値画像データにスムージング処理を施すかを切り替える。
なお、実施の形態2におけるMFP1bのハードウェア構成は、図1に示した実施の形態1におけるMFP1と同じであるため、ここでは説明を繰り返さない。
<機能構成>
図10は、本実施の形態にかかるMFP1bの機能構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るMFP1bにおいても、図10に示される各部(図10において点線で囲まれた各ブロック)は、CPU100が記憶部30に記憶されるプログラムを実行することによって実現される機能である。ただし、図10に示される1または複数の機能ブロックが、たとえばフィルタリング部102bなどが専用のハードウェア回路によって実現される構成であってもよい。
なお、図2に示した実施の形態1におけるMFP1と同じ機能ブロックについては、ここでは説明を繰り返さない。
図10を参照して、本実施の形態にかかるMFP1bは、画像データに画像処理(たとえば、スムージング処理)を施すための機能として、補正部110と、検出部101と、フィルタリング部(スムージング部)102bと、画像回転部103bと、付加部104とを含む。また、本実施の形態に係るMFP1bは、原稿から画像を読み取る読取部120や、画像データを一時的に記憶する記憶部30や、画像データに基づいて画像を印字する印字部170を含む。
本実施の形態に係る画像回転部103bは、読み取られた原稿が複写原稿である場合にのみ、フィルタリング部102bよりも先に機能して、画像データに回転処理を施す。換言すれば、本実施の形態に係る画像回転部103bは、読み取られた原稿が複写原稿でない場合には、フィルタリング部102bよりも先に機能しない。
フィルタリング部102bは、画像データにスムージング処理を施す。これによって、印字画像におけるモアレの発生を抑える。たとえば、写真原稿を複写した場合などの、階調再現性を向上させることができる。より詳細には、原稿が複写原稿である場合には、回転処理が施された画像データに対してスムージング処理を施し、原稿が複写原稿でない場合には、回転処理が施されていない画像データに対してスムージング処理を施す。
記憶部30は、スムージング処理を行うための第1のフィルタ30−1(図3(a)を参照。)を格納する。フィルタリング部102bは、読み取られた原稿が複写原稿である場合、画像回転部103bにて回転された画像データに対し、第1のフィルタ30−1を用いることによって、スムージング処理を施す。一方、フィルタリング部102bは、読み取られた原稿が複写原稿でない場合、補正部110にて補正された画像データに対し、第1のフィルタ30−1を用いることによって、スムージング処理を施す。
その後、画像回転部103bは、読み取られた原稿が複写原稿でない場合に、操作パネル90を介してユーザから画像回転命令が入力されると、記憶部30からスムージング処理が終了した画像データを読み出して、当該画像データを90度回転させる。
一方、画像回転部103bは、読み取られた原稿が複写原稿でない場合、かつ、操作パネル90を介してユーザから画像回転命令が入力されない場合に、記憶部30からスムージング処理が終了した画像データを読み出して、当該画像データを90度回転させる(もとの方向に戻す)。そして、画像回転部103bは、読み取られた原稿が複写原稿でない場合、かつ、操作パネル90を介してユーザから画像回転命令が入力された場合には、機能しない(画像データを回転させない)。
このような構成によって、本実施の形態に係るMFP1bは、読み取られた原稿(画像)毎に最適なスムージング処理を施しつつ複写を行うことができる。より詳細には、本実施の形態に係るMFP1bは、主走査方向に画像が扁平化することを抑えることができる。
(本実施の形態に係るスムージング処理の具体例)
次に、本実施の形態に係る画像回転部103bおよびフィルタリング部102bによるスムージング処理の具体例について説明する。図11は、本実施の形態の具体例に係る原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図11(a)は、オリジナル原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。図11(b)は、第2回目の複写を行う際の画像回転処理後の画像データを示すイメージ図である。図11(c)は、第2回目の複写を行う際のスムージング処理後の画像データを示すイメージ図である。
ここでも、図11(a)に示すように、オリジナル原稿上に4画素分のサイズの孤立点が印字されているものとする。まず、読取部120がオリジナル原稿を読み取って、オリジナルの画像データを生成する。そして、検出部101が、オリジナルの画像データに付加情報が含まれているか否かを判断する。ここでは、検出部101は、画像データから付加情報を検出できないため、原稿が複写原稿ではないと判断する。
フィルタリング部102bは、図3(a)に示す第1のフィルタ30−1を用いてオリジナルの多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第1の複写多値画像データを生成する。すなわち、注目画素毎に、注目画素の階調値を注目画素の周囲の15画素に割り振る。このスムージング処理は、画像のスムージング効果が大きいが、画像の主走査方向への扁平化も大きい。
そして、付加部104は、第1の複写多値画像データに付加情報や方向情報を付加する。最後に、印字部170が、第1の複写多値画像データに基づいて、第1の複写原稿に画像を印字する。
次に、読取部120が第1の複写原稿を読み取って、第1の複写画像データを生成する。そして、検出部101が、第1の複写画像データに付加情報が含まれているか否かを判断する。ここでは、検出部101は、第1の複写画像データから付加情報が検出されるため、原稿が複写原稿であると判断する。
画像回転部103bは、図11(b)に示すように、第1の複写多値画像データを90度回転させる。そして、フィルタリング部102bは、図3(a)および図11(c)に示すように、再度第1のフィルタ30−1を用いて回転後の第1の複写多値画像データにスムージング処理を施すことによって、第2の複写多値画像データを生成する。
そして、付加部104は、第2の複写多値画像データに付加情報や方向情報を付加する。このとき、付加部104は、付加情報として、2回目の複写が行われたことを示す情報を第2の複写多値画像データに付加してもよい。最後に、印字部170が、第2の複写多値画像データに基づいて、第2の複写原稿に画像を印字する。
以上のように、本実施の形態に係るMFP1bは、複写を行う度に、画像データに対する第1のフィルタ30−1の向きが異なるので、モアレの発生を抑えつつ、画像の扁平化を抑制するという、両立が困難な効果を奏するものである。
<複写処理>
次に、本実施の形態にかかるMFP1bにおける複写処理の処理手順について説明する。図12は、本実施の形態にかかるMFP1bにおける複写処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図12に示す本実施の形態に係るフローチャートに示すステップのうち、図9に示す実施の形態1に係るフローチャートに示すステップと同様の処理を行うものについては、同一のステップ番号を付して、ここでは説明を繰り返さない。
図12を参照して、CPU100は、ユーザから正しいパスワードを受け付けた場合(ステップS110にてYESである場合)、CCDイメージセンサ10によって原稿を本スキャンして、AD変換部20によって多値画像データを取得する(ステップS114−2)。CPU100は、多値画像データを90度回転させてから(ステップS202)、第1のフィルタ30−1を用いて回転後の多値画像データにスムージング処理を施す(ステップS116−2)。
そして、CPU100は、多値画像データを回転する旨の命令が入力されたか否かを判断する(ステップS118−2)。CPU100に多値画像データを回転する旨の命令が入力された場合(ステップS118−2にてNOである場合)、CPU100は多値画像データを90度回転させる(ステップS120−2)。すなわち、CPU100は、多値画像データをもとの方向に戻す。
一方、ステップS106にて多値画像データに付加情報が含まれていない場合(ステップS106にてNOである場合)、CPU100は、CCDイメージセンサ10によって原稿を本スキャンして、AD変換部20によって多値画像データを取得する(ステップS114−1)。CPU100は、記憶部30を参照することによって第1のフィルタ30−1を読み出したうえで、第1のフィルタ30−1を用いて多値画像データにスムージング処理を施す(ステップS116−1)。
そして、CPU100は、多値画像データを回転する旨の命令が入力されたか否か、を判断する(ステップS118−1)。CPU100に多値画像データを回転する旨の命令が入力された場合(ステップS118−1にてYESである場合)、CPU100は多値画像データを90度回転させる(ステップS120−1)。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について説明する。上述の実施の形態1に係る画像処理装置(代表的にMFP1)には、原稿が複写原稿であるか否かに応じて、多値画像データにスムージング処理を施す際に用いるフィルタの種類を切り替えるものであった。一方、本実施の形態に係る画像処理装置(代表的にMFP1b)においては、原稿が複写原稿であるか否かに応じて、誤差拡散法によってM値の多値画像データをN値の多値画像データに変換する際に用いるパターンのマトリクス形状(サイズ)を切り替えるものである。
なお、第3の実施の形態におけるMFP1cのハードウェア構成は、図1に示した実施の形態1におけるMFP1と同じであるため、ここでは説明を繰り返さない。
<機能構成>
図13は、本実施の形態にかかるMFP1cの機能構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るMFP1cにおいても、図13に示される各部(図13において点線で囲まれた各ブロック)は、CPU100が記憶部30に記憶されるプログラムを実行することによって実現される機能である。ただし、図13に示される1または複数の機能ブロックが、たとえばN値化部106などが専用のハードウェア回路によって実現される構成であってもよい。
なお、図1に示した実施の形態1に係るMFP1と同じ機能ブロックについては、ここでは説明を繰り返さない。より詳細には、本実施の形態に係るMFP1cは、実施の形態1に係るMFP1のN値化部106の代わりに、N値化部106を備える。
図13を参照して、N値化部106は、誤差拡散法に基づいて補正後の画像データにN値化処理を施す。これによって、画像データの容量を低減することができる。
より詳細には、記憶部30は、N値化処理を行うためのマトリクスを格納する。図14は、記憶部30が格納している第1と第2のマトリクス31−1,31−2を示すイメージ図である。図14(a)に示すように、記憶部30は、階調値毎に、複写原稿でない原稿を複写する際に使用される第1のマトリクス31−1を有するパターンを記憶する。第1のマトリクス31−1は、5×3のマトリクスである。すなわち、第1のマトリクス31−1は、主走査方向に5画素分のサイズを有し、副走査方向に3画素分のサイズを有する。N値化部106は、原稿が複写原稿でない場合に、第1のマトリクス31−1を有するそれぞれのパターンを用いることによって、注目画素が有する濃度(RGBそれぞれの階調値)を5×3=15画素のうちの少なくともいずれかの周辺画素に分散させる。
また、図3(b)に示すように、記憶部30は、階調値毎に、複写原稿を複写する際に使用される第2のマトリクス31−2を有するパターンを記憶する。第2のマトリクス31−2は、3×2のマトリクスを有するマトリクスである。すなわち、第2のマトリクス31−2は、主走査方向に3画素分のサイズを有し、副走査方向に2画素分のサイズを有する。N値化部106は、原稿が複写原稿である場合に、第2のマトリクス31−2を有するそれぞれのパターンを用いることによって、注目画素が有する濃度を3×2=6画素のうち少なくともいずれかの周辺画素に分散させる。
また、N値化部106は、操作パネル90を介してユーザから入力される、弱いN値化処理を施す旨の命令(マニュアルモード)を受け付けることによって、原稿が複写原稿であるか否かにかかわらず第2のマトリクス31−2のそれぞれのパターンを用いて画像データにN値化処理を施す。
ただし、実施の形態1と同様に、本実施の形態においても、図14(c)に示すように、記憶部30が、第2のマトリクス31−2を有するパターンの代わりに第3のマトリクス31−3を有するパターンを記憶してもよい。第3のマトリクス31−3は、3×3のマトリクスである。すなわち、第3のマトリクス31−3は、主走査方向に3画素分のサイズを有し、副走査方向に3画素分のサイズを有する。N値化部106は、原稿が複写原稿である場合に、第3のマトリクス31−3を有するそれぞれのパターンを用いることによって、注目画素が有する濃度を3×3=9画素のうち少なくともいずれかの周辺画素に分散させる。
このような構成によって、本実施の形態に係るMFP1bは、読み取られた原稿(画像)毎に最適なN値化処理を施すことができる。
<複写処理>
次に、本実施の形態にかかるMFP1cにおける複写処理の処理手順について説明する。図15は、本実施の形態にかかるMFP1cにおける複写処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図15に示す本実施の形態に係るフローチャートに示すステップのうち、図9に示す実施の形態1に係るフローチャートに示すステップと同様の処理を行うものについては、同一のステップ番号を付して、ここでは説明を繰り返さない。
図15を参照して、CPU100は、ユーザから正しいパスワードを受け付けた場合(ステップS110にてYESである場合)、第2のマトリクス31−2を選択する(ステップS312)。ステップS106にて、画像データに付加情報が含まれていない場合には(ステップS106にてNOである場合)、CPU100は、第1のマトリクス31−1を選択する(ステップS308)。
ステップS308あるいはステップS312にてマトリクスが選択されると、CPU100は、CCDイメージセンサ10によって原稿を本スキャンして、AD変換部20によってM値画像データを取得する(ステップS114)。CPU100は、記憶部30を参照することによって、選択されたマトリクスを有するパターンを読み出しながら、誤差拡散法に基づき、当該マトリクスのパターンを用いてM値画像データをN値画像データに変換する(ステップS316)。
<その他の実施の形態>
本実施の形態にかかるMFP1,1b、1cで実行される複写処理に係る制御を、CPU100を有するコンピュータに実行させるための画像処理プログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、画像処理プログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して情報管理処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して情報管理処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかる文字判定プログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストール
されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1にかかるMFPのハードウェア構成の具体例を示す図である。 実施の形態1にかかるMFPの機能構成を示すブロック図である。 記憶部が格納している第1と第2のフィルタを示すイメージ図である。 実施の形態1の具体例1に係る原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。 常に第1のフィルタを使用するスムージング処理の具体例における原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。 常に第2のフィルタを使用するスムージング処理の具体例における原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。 実施の形態1の具体例2に係る原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。 常に第3のフィルタを使用するスムージング処理の具体例における原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。 実施の形態1にかかるMFPにおける複写処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるMFPの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2の具体例に係る原稿上の孤立点に対応する部分の画像データを示すイメージ図である。 実施の形態2にかかるMFPにおける複写処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかるMFPの機能構成を示すブロック図である。 記憶部が格納している第1と第2のマトリクスを示すイメージ図である。 実施の形態3にかかるMFPにおける複写処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 CCDイメージセンサ、20 AD変換部、30 記憶部、30−1 第1のフィルタ、30−2 第2のフィルタ、30−3 第3のフィルタ、31−1 第1のマトリクス、31−2 第2のマトリクス、31−3 第3のマトリクス、50 ネットワークインターフェイス、60 出力画像処理部、70 エンジン部、80 モデム・NCU、90 操作パネル、100 CPU、101 検出部、102,102b フィルタリング部、103,103b 画像回転部、104 付加部、106 N値化部、110 補正部、111 シェーディング補正部、112 ライン間補正部、113 色収差補正部、114 解像度変換部、115 ガンマ補正部、120 読取部、170 印字部。

Claims (12)

  1. 原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、
    前記原稿が複写原稿であるか否かを検出する検出手段と、
    前記多値画像データに対してフィルタリング処理を施すフィルタリング手段とを備え、
    前記フィルタリング手段は、
    前記原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施し、
    前記原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに前記第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施し、
    前記フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて多値画像を印字する印字手段をさらに備える、画像処理装置。
  2. 前記フィルタリング処理後の多値画像データに複写原稿であることを示す付加情報を付加する付加手段をさらに備え、
    前記検出手段は、読み取った前記原稿に前記付加情報に対応する画像が付されているか否かに基づいて前記原稿が複写原稿であるか否かを検出する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2のマトリクスの第1の方向のサイズは第1のマトリクスの第1の方向のサイズと同じであり、
    前記第2のマトリクスの第2の方向のサイズは第1のマトリクスの第2の方向のサイズよりも小さく、
    前記付加手段は、前記フィルタリング処理後の多値画像データに原稿の印字方向を示す方向情報を付加し、
    前記検出手段は、前記原稿が複写原稿である場合に、読み取った前記原稿に付されている前記方向情報に対応する画像に基づいて前記印字方向を検出し、
    前記フィルタリング手段は、
    前記印字方向と前記第1の方向とが一致する場合には、前記注目画素ごとに前記第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施し、
    前記印字方向と前記第1の方向とが一致しない場合には、前記注目画素ごとに前記第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施す、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記付加情報は、前記方向情報を含む、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、
    前記原稿が複写原稿であるか否かを検出する検出手段と、
    前記多値画像データに対して回転処理を施す画像回転手段と、
    前記多値画像データに対してフィルタリング処理を施すフィルタリング手段とを備え、
    前記フィルタリング手段は、
    前記原稿が複写原稿でない場合に、前記回転処理が施されていない多値画像データの注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施し、
    前記原稿が複写原稿である場合に、前記回転処理が施された多値画像データの注目画素ごとに前記第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施し、
    前記フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて多値画像を印字する印字手段をさらに備える、画像処理装置。
  6. 原稿を読み取ることによってM値画像データを生成する読取手段と、
    前記原稿が複写原稿であるか否かを検出する検出手段と、
    前記M値画像データを、誤差拡散法によりN(M>N)値化するN値化手段とを備え、
    前記N値化手段は、
    前記原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対して誤差拡散を行い、
    前記原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに前記第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクスサイズ内の画素に対して誤差拡散を行い、
    前記N値化後の画像データに基づいて画像を印字する印字手段をさらに備える、画像処理装置。
  7. 画像処理装置に画像処理させる画像処理プログラムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記画像処理装置を制御する演算処理部と、
    原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、
    多値画像を印字する印字手段とを備え、
    前記画像処理プログラムは、前記演算処理部に、
    前記原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、
    前記原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、
    前記原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに前記第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、
    前記フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて前記印字手段に多値画像を印字させるステップとを実行させる、画像処理プログラム。
  8. 画像処理装置に画像処理させる画像処理プログラムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記画像処理装置を制御する演算処理部と、
    原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、
    多値画像を印字する印字手段とを備え、
    前記画像処理プログラムは、前記演算処理部に、
    前記原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、
    前記多値画像データに対して回転処理を施すステップと、
    前記原稿が複写原稿でない場合に、前記回転処理が施されていない多値画像データの注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、
    前記原稿が複写原稿である場合に、前記回転処理が施された多値画像データの注目画素ごとに前記第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、
    前記フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて前記印字手段に多値画像を印字させるステップとを実行させる、画像処理プログラム。
  9. 画像処理装置に画像処理させる画像処理プログラムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記画像処理装置を制御する演算処理部と、
    原稿を読み取ることによってM値画像データを生成する読取手段と、
    画像を印字する印字手段とを備え、
    前記画像処理プログラムは、前記演算処理部に、
    前記原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、
    前記原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対して誤差拡散を行うことによって、前記M値画像データをN(M>N)値化するステップと、
    前記原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに前記第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクスサイズ内の画素に対して誤差拡散を行うことによって、前記M値画像データをN値化するステップと、
    前記N値化後の画像データに基づいて前記印字手段に画像を印字させるステップとを実行させる、画像処理プログラム。
  10. 画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記画像処理装置は、
    前記画像処理装置を制御する演算処理部と、
    原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、
    多値画像を印字する印字手段とを備え、
    前記画像処理方法は、
    前記演算処理部が、前記原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、
    前記演算処理部が、前記原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、
    前記演算処理部が、前記原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに前記第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、
    前記印字手段が、前記フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて多値画像を印字するステップとを備える、画像処理方法。
  11. 画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記画像処理装置は、
    前記画像処理装置を制御する演算処理部と、
    原稿を読み取ることによって多値画像データを生成する読取手段と、
    多値画像を印字する印字手段とを備え、
    前記画像処理方法は、
    前記演算処理部が、前記原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、
    前記演算処理部が、前記多値画像データに対して回転処理を施すステップと、
    前記演算処理部が、前記原稿が複写原稿でない場合に、前記回転処理が施されていない多値画像データの注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、
    前記演算処理部が、前記原稿が複写原稿である場合に、前記回転処理が施された多値画像データの注目画素ごとに前記第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクス内の画素に対してフィルタリング処理を施すステップと、
    前記印字手段が、前記フィルタリング処理後の多値画像データに基づいて多値画像を印字するステップとを備える、画像処理方法。
  12. 画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記画像処理装置は、
    前記画像処理装置を制御する演算処理部と、
    原稿を読み取ることによってM値画像データを生成する読取手段と、
    画像を印字する印字手段とを備え、
    前記画像処理方法は、
    前記演算処理部が、前記原稿が複写原稿であるか否かを検出するステップと、
    前記演算処理部が、前記原稿が複写原稿でない場合に、注目画素ごとに第1のマトリクス内の画素に対して誤差拡散を行うことによって、前記M値画像データをN(M>N)値化するステップと、
    前記演算処理部が、前記原稿が複写原稿である場合に、注目画素ごとに前記第1のマトリクスよりも小さい第2のマトリクスサイズ内の画素に対して誤差拡散を行うことによって、前記M値画像データをN値化するステップと、
    前記印字手段が、前記N値化後の画像データに基づいて画像を印字するステップと備える、画像処理方法。
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