JP2011199531A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の装置に分散して画像処理を行う場合であっても、ユーザが望む処理結果を得ることを可能とする。
【解決手段】MFP101は、通信を介して接続する他の画像処理装置から、他の画像処理装置が実施する画像処理の最小単位である単位画像処理と、単位画像処理の処理能力とを示す機器情報を取得する。MFP101は、ユーザからの操作指示により指示された画像処理を、指示された画像処理にかかる単位画像処理ごと画像処理部19で行う。CPU16は、処理結果を含む画像処理が指示された場合に、指示された画像処理にかかる単位画像処理の各々を、機器情報に示された他の画像処理装置の処理能力と、自装置の処理能力とをもとに、処理結果から導き出された条件を満たす画像処理装置に分散して行わせる。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像処理装置に関する。
従来、ネットワーク上に接続された装置間で、投入された画像処理にかかるジョブを他の装置に分散して画像処理を行う画像処理装置がある。この画像処理を他の装置に分散して行う画像処理装置に関する従来技術としては、特許文献1、2が知られている。特許文献1、2には、ネットワークに接続する複数の画像処理装置で効率的にジョブの処理分散を行う技術が開示されている。
しかしながら、上記従来技術では、処理性能が高い装置に分散処理を行わせることで、効率的な処理分散を行うことは可能であるが、必ずしもユーザが望む処理結果を得ることができない場合があった。例えば、処理性能が高い装置であっても、フィルタ処理などの処理精度が低い場合には、処理精度が高い結果を望むユーザの要求を満たすことができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、他の装置に分散して画像処理を行う場合であっても、ユーザが望む処理結果を得ることを可能とする画像処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、通信手段と、前記通信手段を介して接続する他の画像処理装置から、当該他の画像処理装置が実施する画像処理の最小単位である単位画像処理と、当該単位画像処理の処理能力とを示す機器情報を取得する取得手段と、ユーザからの操作指示を受け付ける操作手段と、前記操作手段により指示された画像処理を、当該指示された画像処理にかかる単位画像処理ごとに行う画像処理手段と、前記操作手段により処理結果を含む画像処理が指示された場合に、当該指示された画像処理にかかる単位画像処理の各々を、前記機器情報に示された他の画像処理装置の処理能力と、自装置の処理能力とをもとに、前記処理結果から導き出された条件を満たす画像処理装置に分散して行わせる分散処理手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、他の装置に分散して画像処理を行う場合であっても、ユーザが望む処理結果を得ることを可能とする、という効果を奏する。
図1は、本実施形態にかかる画像処理システムの構成を示す図である。 図2は、各モードで画像処理を行う装置の一覧を示す図である。 図3は、フィルタ処理のマトリクスサイズの一覧を示す図である。 図4は、モアレ除去のフィルタ係数の一覧を示す図である。 図5は、平滑化係数を例示する図である。 図6は、前段画像処理部の画像処理を示すブロック図である。 図7は、後段画像処理部の画像処理を示すブロック図である。 図8は、変形例にかかる画像処理システムの構成を示す図である。 図9は、フィルタ処理のマトリクスサイズの一覧を示す図である。 図10は、鮮鋭化フィルタ係数を例示する図である。 図11は、MFPの読取装置の構成を示す図である。 図12は、MFPの構成を示すブロック図である。 図13は、圧板読取モードにおける読取動作を説明するための説明図である。 図14は、シースルー方式DF読取モードにおける読取動作を説明するための説明図である。 図15は、読取処理にかかる構成を示すブロック図である。 図16は、アナログビデオ処理部、シェーディング補正処理部の構成を示すブロック図である。 図17は、画像処理部の構成を示すブロック図である。 図18は、γ変換を説明する概念図である。 図19は、γ変換の一例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置の一実施形態を詳細に説明する。この画像処理装置は、MFP(複合機)、プリンタ、スキャナ、パーソナルコンピュータなどの画像処理機能を有する情報機器であればいずれに用いられてもよい。
図1は、本実施形態にかかる画像処理システム100の構成を示す図である。図1に示すように、画像処理システム100は、MFP101、102、103、104、105、106、プリンタ107、スキャナ108などの情報機器が、インターネットやLAN(Local Area Network)などの通信ネットワークNWにより互いに通信可能に接続されたシステム構成となっている。この例では示さないが、画像処理システム100は、MFP、プリンタ、スキャナだけでなく、単機能のファクシミリや、読取装置や書込装置を備えておらず、画像処理だけを行うパーソナルコンピュータなどの情報機器を備える構成であってもよい。
画像処理システム100では、上述した通信ネットワークNWに接続された情報機器が、その情報機器が有する単位画像処理とその処理性能を示す値を、機器情報として通信ネットワークNWを介してお互いに通信する。ここで、単位画像処理とは、ライン間補正処理、像領域分離処理、変倍処理、γ変換処理、フィルタ処理、色変換処理(読取装置用)、色変換処理(書込装置用)、階調変換処理などの1つの機能を実現するための最小の画像処理のまとまりのことを示す。
各情報機器間の情報の通信は、予め定められた通信プロトコルを使用する。この通信プロトコルは、情報機器の情報を通信可能であればどのような通信プロトコルであってもよい。
例えば、MFP101の電源がONされたときに、MFP101のCPU(詳細は後述する)は通信ネットワークNW上で画像処理の分散処理を行える情報機器をスキャンする。MFP101では、このスキャンに応答した情報機器のネットワーク情報を保持する。ネットワーク情報とは、TCP/IPのIPアドレスなど聞きを特定できる情報であるが、機器を識別可能な情報であればMACアドレスなどの他の情報であってもよい。図示例では、MFP102、103、104、105、106、プリンタ107、108がMFP101のスキャンに応答することとなる。
MFP101のCPUは、スキャンに応答した情報機器に対し、実施可能な単位画像処理の種類を問い合わせる。次いで、MFP101のCPUは、各処理の画像処理の処理性能を問い合わせる。各情報機器は、分散処理可能な全ての機器と、その機器が実施できる単位画像処理及び単位画像処理の性能を保持する。例えば、フィルタ処理が実施可能な情報機器からは、フィルタ処理の処理性能を表す指標として、マトリクスサイズの情報を得る。MFP101のCPUは、フィルタ処理の分散処理が可能な情報機器すべてから、フィルタの画質性能の指標の情報が得られた後、その指標と指標が得られた情報機器との対応をRAMなどに保持しておく。なお、フィルタ処理以外の単位画像処理、ライン間補正処理、像領域分離処理、変倍処理、γ変換処理、色変換処理(読取装置用)、色変換処理(書込装置用)、階調変換処理などについても同様である。
MFP101では、原稿の種類や、ユーザの処理結果に対する要求に対して、上述した通信によって得た各情報機器の単位画像処理の種類と、単位画像処理の処理性能を示す値の情報を用いることで、例えば高性能モードが選択された時の動作の切り替え、画像処理の分散処理制御を行う。なお、MFP101以外の情報機器であるMFP102、103、104、105、106、プリンタ107、108についても、同様の制御が行われる。
図2は、各モードで画像処理を行う装置の一覧を示す図である。より具体的には、MFP101で行う画像処理の内容と、各モードでそれら画像処理を行う情報機器の対応を一覧で示している。図2に示すように、MFP101は、ユーザの処理結果に対する要求が通常に設定された通常モードのときには全ての単位画像処理を自機で行う。ユーザの処理結果に対する要求が高く設定された高性能モードの時には、ユーザの要求に見合った処理能力が高いスキャナ108を用いた分散処理を行う。
ここで、MFP101でユーザが特定の原稿を高性能モードでコピーする場合を例に説明する。MFP101のCPUは、原稿の種類やユーザの処理結果に対する要求によって期待する高性能な画像処理が実行可能な情報機器と、その時の画像処理の設定を、通信によって得た各情報機器の単位画像処理の種類と、単位画像処理の処理性能を示す値の情報を用いることで導き出す。
図2の例では、スキャナ108のフィルタ処理で平滑化処理することで構成な画像処理が行える。よって、MFP101のCPUは、フィルタ処理の直前までの画像処理(ライン間補正処理、像域分離処理、変倍処理、γ変換処理)を自機で実行する。次いで、MFP101のCPUは、高性能なフィルタ処理を実行できるスキャナ108に対し、平滑化のためのフィルタ処理を実施するように依頼する。具体的には、そのフィルタ処理のフィルタ係数を指示して、画像データを転送する。
スキャナ108のCPUは、MFP101から送られてきた画像データに対し、与えられたフィルタ係数による平滑化のフィルタ処理を実行し、その処理後の画像データをMFP101へ送り返す。MFP101のCPUは、受け取った画像データに対して、フィルタ処理後の画像処理(色変換処理(読込装置用)、色変換処理(書込装置用)、階調変換処理)を自機で実行し、最終的に書込装置にて画像を出力する。
ここで、上述した高性能モード選択時の詳細な動作について説明する。ここで述べる例は次のとおりとする。特定の原稿は網点(ハーフトーン)写真原稿である。ユーザが網点写真原稿に対して高性能モードを選択した場合の処理は、モアレがない写真画像のコピー画質である。この高性能モード時の処理結果を得るために必要な処理はフィルタ処理による平滑化処理の高性能化である。
ユーザは、網点で構成された写真原稿を、用紙にモアレがない状態でコピーしたいと考えている。一般的に、網点原稿を読み取った時のモアレを解消するには、平滑化によるフィルタ処理を行う。また、小値の書込装置で出力するために階調変換処理を行って小値に出力するが、この時にもディザ処理を行うので、原稿の網点の周期の階調変換処理のディザ処理の線数の周期によってモアレが生じる場合がある。この場合、一旦スキャンした画像の網点を平滑化処理により滑らかな画像にして、書込装置で出力したときに現れるモアレを取り除く。
しかし、網点の線数が高い場合は比較的小さいマトリクスサイズの平滑化処理でもモアレの発生を取り除くことができても、原稿で使用されている線数が低いと平滑化の性能が低下する。この場合、低線数の網点画像を平滑化するためのマトリクスサイズを大きくする必要があるが、MFP101では3×3サイズのマトリクスを使った平滑化しか行なうことができない。
そこで、MFP101のCPUは、先に示した通信ネットワークNWを介した情報機器から得られたフィルタ処理の処理性能を参照し、MFP101のマトリクス演算より高い平滑化処理を行なえる情報機器を調べる。図3は、フィルタ処理のマトリクスサイズの一覧を示す図である。MFP101のCPUは、図3に例示した一覧を通信ネットワークNWを介した情報機器から取得しており、この一覧を参照することで、MFP101のマトリクス演算より高い平滑化処理を行なえる情報機器を調べる。
また、MFP101のCPUは、書込装置のためのディザ処理の線数と原稿の網点線数との組合せによるモアレの発生を抑える平滑化処理のフィルタマトリクスサイズと平滑化係数をあらかじめ調べておく。この場合、必ずしも自機のフィルタサイズが3×3だからといってそのサイズで可能なフィルタサイズが準備されているのではなく、あらかじめ分散処理で行なうことも考慮したフィルタ係数がROMなどに予め記憶されている。
図4は、モアレ除去のフィルタ係数の一覧を示す図である。MFP101のROMには、図4に示す一覧が予め記憶されている。たとえば、原稿が「線数B」の場合のモアレ除去の平滑化係数は「係数b」である。今回の例でユーザが使用する原稿の網点の線数が「線数E」であるとすると、「線数E」の網点を平滑化するためには、図4の例にしたがい、平滑化係数として「係数e」が必要である。図5は、平滑化係数を例示する図であり、具体的には上述した平滑化係数eを例示している。
MFP101では、3×3のマトリクス演算しかできないので、高品位な平滑化処理が行なえない。MFP101のCPUは、ユーザが望む要求に対して自機より通信ネットワークNW上の他の情報機器を使った方がより高品位の処理が行なえると判断し、図4の例に従って、他機の情報機器を使った分散処理を行なう。ここでは、スキャナ108を選択することになる。MFP101のCPUは、スキャナ108に対し画像データと、図5に例示した平滑化係数eとを送信する。
ここで、MFP101などの情報機器における画像処理を説明する。図6は前段画像処理部の画像処理を示すブロック図であり、図7は後段画像処理部の画像処理を示すブロック図である。図6、図7における1つのブロック(例えばライン間補正処理部41aなど)が単位画像処理に対応する。図6は、読取装置のために行う画像処理の構成を例示している。また、図7は、書込装置のために行う画像処理の構成を例示している。コピーなどの場合は先ず読取装置のための画像処理を行い、次いで書込装置のための画像処理を行うことから、読取装置のために行う画像処理を前段画像処理、書込装置のための画像処理を後段画像処理と呼ぶものとする。なお、後段画像処理は、必ずしも用紙に出力する場合だけでなく、モニタなどの表示装置に出力する場合に行ってもよい。
MFP101などは、読取装置と書込装置の両方を持つことから、前段画像処理部40a、後段画像処理部40bの2つを備えている。スキャナ108などの読取装置だけの情報機器は、前段画像処理部40aのみを備えている。同様に、プリンタ107などの書込装置だけの情報機器は、後段画像処理部40bのみを備えている。MFP101やスキャナ108のスキャン画像や、プリンタ107のプリント画像は、画像データの再利用のために、画像処理が終わると一旦メモリ又は外部記憶装置に保持される。なお、前段画像処理部40a、後段画像処理部40bの構成の詳細については後述する。
ここで、上述したMFP101とスキャナ108とで行われる分散処理を実施したところの画像処理の流れを説明する。MFP101では、読取信号処理後の画像データを一旦バッファメモリに蓄積する。バッファメモリに蓄積された画像データは、1ページごとに前段画像処理部40a、後段画像処理部40bに転送されて画像処理が行われる。
上述したとおり、網点写真原稿に対する高性能モードでは、フィルタ処理のみをスキャナ108で分散処理し、その他の画像処理は自機で行う。よって、MFP101のCPUは、フィルタ処理部41eから後の単位画像処理は画像データをただ通過させるだけのスルーモードに設定する。
具体的には、MFP101ではCPUの制御のもと、原稿を読み取ったスキャナ信号処理後の画像は、バッファメモリに蓄積され、バッファメモリコントローラ43aにより1ページごとに前段画像処理部40aに転送される。前段画像処理部40aでは、転送された画像信号に像域分離処理、変倍処理、γ変換処理を、ライン間補正処理部41a、像域分離処理部41b、γ変換処理部41dで行い、その後のフィルタ処理、色変換処理(読取装置用)は何も処理せず、フィルタ処理部41e、色変換処理部41fを通過させる。前段画像処理部40aでの画像処理後の画像データは、メモリコントローラ27aを経由してメモリ27bまたは外部記憶装置に蓄積される。メモリ27bまたは外部記憶装置に蓄積された画像データは、MFP101のCPUによって、通信ネットワークNWを経由してスキャナ108に転送される。この時、MFP101のCPUは、フィルタ処理を行うような指示情報を画像データとともにスキャナ108に転送している。
スキャナ108のCPUは、MFP101から送られてくる画像データを、メモリコントローラ27aを用いてスキャナ108のメモリまたは外部記憶装置に蓄積する。スキャナ108の画像処理の構成は、スキャナ108と同様に前段画像処理部40a(図6参照)を備える。スキャナ108では、フィルタ処理だけを行う。したがって、スキャナ108のCPUは、ライン間補正処理、像域分離処理、変倍処理、γ変換処理、色変換処理はスルーの設定にし、フィルタ処理部41eによるフィルタ処理のみ実行できるように設定する。
スキャナ108のCPUは、MFP101から送られて一旦蓄積しておいた画像データを、メモリコントローラ27aを経由して前段画像処理部40aに流す。メモリコントローラ27aからの画像データは、フィルタ処理部41eでフィルタ処理のみ実施されたあと、再度、メモリコントローラ27aを経由してメモリまたは外部記憶装置に蓄積する。
スキャナ108のCPUは、フィルタ処理後の蓄積された画像データを、通信ネットワークNWを介してフィルタ処理の要求元であるMFP101に転送する。MFP101はスキャナ108からの画像データをメモリコントローラ27a経由で自機のメモリまたは外部記憶装置に蓄積する。
次いで、MFP101はフィルタ処理以後の画像処理(色変換処理部41fによる色変換処理のみ)を実施する。この時、前段画像処理部40aにおける、ライン間補正処理、像域分離処理、変倍処理、γ変換処理、フィルタ処理は何もしないスルーの設定にする。そのあと、MFP101では、メモリコントローラ27aから読取装置用の画像処理の先頭から画像データを流し、ライン間補正処理部41a、像域分離処理部41b、辺倍処理部41c、γ変換処理部41d、フィルタ処理部41eはスルーで通過し、色変換処理部41fによる色変換処理(読込装置用)と、色変換処理部42b、階調変換処理部42cによる色変換処理(書込装置用)、階調変換処理を行い、メモリコントローラ27aからの出力により書込装置で画像データを用紙に出力する。
次に、上述した画像処理システム100の変形例について説明する。図8は、変形例にかかる画像処理システム100aの構成を示す図である。図8に示すように、画像処理システム100aでは、MFP101、102、103、104、105、プリンタ107、スキャナ108が通信ネットワークNWに接続された構成である。すなわち、画像処理システム100aは、画像処理システム100におけるMFP106の代わりにパーソナルコンピュータ109を接続した構成となっている。
このような画像処理システム100aにおいても、上述した画像処理システム100と同様に、通信ネットワークNWに接続された情報機器が、その情報機器がもつ単位画像処理とその処理性能を示す値を機器情報としてお互いにやり取りする。
図9は、フィルタ処理のマトリクスサイズの一覧を示す図である。図9に示すような、フィルタ処理のマトリクスサイズなどの単位画像処理とその処理性能を示す値が、機器情報として、画像処理システム100aの情報機器間でお互いにやり取りされる。そして、前述したMFP101とスキャナ108との分散処理と同様、ユーザからの指示に応じた画像処理を、ユーザの要求に見合った処理能力がある情報機器を使って分散処理で行なう。
ここで、パーソナルコンピュータ109からユーザが高性能モードを指定してプリンタ107に印刷する場合を例示して説明する。パーソナルコンピュータ109から出力する印刷データは、銀塩写真の画像データであって、ユーザはシャープな写真画像の印刷結果を期待している。具体的には、ユーザはパーソナルコンピュータ109で動作しているアプリケーションソフトを用いて印刷を行う。このとき、プリンタ107に印刷するために用意されているプリンタドライバソフトの操作画面上で、写真画像に適した階調性を重視した階調処理を行う印刷モードを選択し、且つ、このときに高性能モードを選択して印刷する。プリンタ107は、図9に例示したように、高性能モード時のフィルタ処理が自機では行えないため、フィルタ処理が行える情報機器を用いた分散処理を行う。
プリンタ107は、パーソナルコンピュータ109から送られてきた画像データをメモリなどに一旦保持する。この時に、パーソナルコンピュータ109からは印刷設定が銀塩写真で、且つ高性能モードであることの指示が通知される。プリンタ107では、フィルタ処理ができないため、他の情報機器をつかってフィルタ処理を行う。ここでは、先に示した情報機器の情報(図9参照)により、プリンタ107のCPUは、フィルタ係数のマトリクスサイズから実施可能な情報機器を選択する。
ここで使用する鮮鋭化処理のマトリクスサイズは、3×3であるため、3×3以上のマトリクスサイズの情報機器であれば、どの情報機器であってもよい。3×3以上のマトリクスサイズという条件を満たす複数の情報機器がある場合は、条件を満たす機器の中で、最大マトリクスサイズが小さい方から選択するというような方式をあらかじめ決めておく。ここではこの制御に従って、3×3以上のマトリクスサイズをもつ機種は複数あるが、この中で最大マトリクスサイズが3×3のMFP101に分散処理を依頼する。
プリンタ107のCPUは、MFP101に画像データをフィルタ処理を転送し、鮮鋭化フィルタとして図10に例示した鮮鋭化フィルタ係数を用いてフィルタ処理を分散処理として実行するようにMFP101に依頼する。MFP101では、フィルタ処理後の画像データをプリンタ107に返送する。プリンタ107は、MFP101から受け取った画像データに階調処理を実行して用紙に画像を出力する。
なお、パーソナルコンピュータ109からユーザが高性能モードを指定して、プリンタ107に印刷する場合において、パーソナルコンピュータ109から出力する印刷データが網点写真の画像データであって、ユーザがモアレのない写真画像の印刷結果を期待している場合もある。この場合は、パーソナルコンピュータ109からは印刷設定が網点写真で、且つ高性能モードであることの指示がプリンタ107に出力される。プリンタ107のCPUは、パーソナルコンピュータ109からの指示に応じて、図9に例示したフィルタ処理の処理性能の値から、スキャナ108に分散処理を依頼する。なお、スキャナ108に分散処理を依頼すること以外は先の説明の内容と同様である。
ここで、プリンタ107と、MFP101で行われる分散処理を実施したところの詳細な画像処理の流れを説明する。なお、プリンタ107、MFP101の画像処理の構成については、図6、図7に例示したものと同様である。
プリンタ107のCPUは、パーソナルコンピュータ109から送られてきた画像データを一旦バッファメモリに蓄積する。銀塩写真の写真モードの印刷に対する高性能モードでは、フィルタ処理のみをMFP101で分散処理を行い、その他の画像処理は自機で行う。プリンタ107での単体動作では、フィルタ処理を行うことができない。
高性能モードの時は、画像データはメモリコントローラ27aを経由して、メモリまたは外部記憶装置に蓄積される。蓄積された画像データは、プリンタ107のCPUによって通信ネットワークNWを経由してMFP101に転送される。MFP101のCPUは、プリンタ107から送られてくる画像データを、メモリコントローラ27aを用いてMFP101のメモリまたは外部記憶装置に蓄積する。
MFP101のフィルタ処理を行う場合は、フィルタ処理部41eが利用される。フィルタ処理だけを行えばよいので、MFP101のCPUは、ライン間補正処理部41a、像域分離処理部41b、辺倍処理部41c、γ変換処理部41d、色変換処理部41fをスルーするように設定し、フィルタ処理部41eでフィルタ処理のみ実行できるようにする。
MFP101のCPUは、プリンタ107から送られて一旦蓄積しておいた画像データを、メモリコントローラ27aを介して前段画像処理部40aに流す。メモリコントローラ27aから流された画像データは、フィルタ処理部41eでフィルタ処理のみ実施された後、再度メモリコントローラ27aを経由してメモリまたは外部記憶装置に蓄積される。
MFP101のCPUは、フィルタ処理後に蓄積された画像データを、通信ネットワークNWを介して処理の要求元であるプリンタ107に転送する。プリンタ107のCPUは、MFP101からの画像データを、メモリコントローラ27a経由でメモリまたは外部記憶装置に蓄積する。プリンタ107のCPUは、蓄積された画像データに色変換処理部42b、階調変換処理部42cによる色変換処理、階調変換処理の画像処理を行い、画像処理後の画像データを書込装置で用紙に出力する。
なお、上述した各情報機器のCPUは、あらかじめ決められた時間間隔で、各情報機器がもつ単位画像処理とその処理性能を示す値を機器情報としてお互いにやり取りしてよい。例えば、1時間おきに、通信ネットワークNWに接続された情報機器が機器情報をやり取りしてよい。
画像処理システム100、100aでは、故障やメンテナンスなどの理由で分散処理が実施できない状態の時に、分散処理の依頼に応答できないという欠点がある。そこで、一定の間隔で単位画像処理とその処理能力を機器情報としてお互いにやり取りすることで、常に分散処理が行える機器情報を最新になるようにしておくことができる。
また、上述した各情報機器のCPUは、自機のオペレーションパネル上の電源断のボタンがユーザによって押され、CPUが電源断の制御シーケンスを行なう前に、通信ネットワークNWに接続された各情報機器に対して、あらかじめ決めておいた方法で、自機で分散処理を受け付けられない旨の情報を通知する。この通知を受けた各情報機器のCPUは、現在の情報機器のリストから電源断する情報機器を削除する。
画像処理システム100、100aでは、一定の時間間隔で機器情報をやり取りする場合であっても、電源断などにより実際の状態との差が生じて、電源断の情報機器に分散処理を依頼しても応答できないことがある。したがって、電源断の時に自機で分散処理できないことを他の情報機器に通知することで、電源断により応答できないという事態を防止できる。
また、上述した各情報機器のCPUは、自機のオペレーションパネル上の電源ONのボタンがユーザによって押され、CPUが電源ONの制御シーケンスを行なったあと、通信ネットワークNWに接続された各情報機器に対して、あらかじめ決めておいた方法で、自機で分散処理を受け付けられる旨の情報を通知する。この通知を受けた各情報機器のCPUは、現在の情報機器のリストに電源ONする情報機器を追加する。
画像処理システム100、100aでは、一定の時間間隔で機器情報をやり取りする場合であっても、電源ONなどにより実際の状態との差が生じて、電源ONの情報機器に分散処理を依頼できないことがある。したがって、電源ONの時に自機で分散処理できることを他の情報機器に通知することで、電源ONの情報機器に分散処理を依頼できないという事態を防止できる。
また、上述した各情報機器のCPUは、自機が通信ネットワークNWに接続されたことを検知したときに、通信ネットワークNWに接続された各情報機器に対して、あらかじめ決めておいた方法で、自機で分散処理を受け付けられる旨の情報を通知する。この通知を受けた各情報機器のCPUは、現在の情報機器のリストに通信ネットワークNWに接続した情報機器を追加する。
画像処理システム100、100aでは、一定の時間間隔で機器情報をやり取りする場合であっても、電源ONされた状態の情報機器が通信ネットワークNWに接続された実際の状態との差が生じて、通信ネットワークNWに接続された情報機器に分散処理を依頼できないことがある。したがって、通信ネットワークNWに接続された時に自機で分散処理できることを他の情報機器に通知することで、通信ネットワークNWに接続された情報機器に分散処理を依頼できないという事態を防止できる。
上述したプリンタ107とMFP101とによる分散処理では、最大マトリクスサイズが3×3のMFP101に分散処理を依頼するとしているが(図9参照)、MFP101に依頼して所定の時間応答がなく、MFP101で分散処理が行なえないときには、プリンタ107などの情報機器のCPUは、3×3の次に大きいマトリクスサイズである5×5を持つMFP102、103に分散処理を依頼してもよい。
画像処理システム100、101aでは、分散処理を依頼する情報機器が、他の情報機器から依頼された分散処理を実行中であるなどの理由により、依頼された分散処理を実行できないことがある。したがって、依頼に対して所定の時間応答がないなど、分散処理が行なえないときには、次の候補(例えばマトリクスサイズが次に大きい)である情報機器に分散処理を依頼する。これにより、画像処理システム100、100aでは、処理性能は幾分低下したとしても、画像処理を確実に実施することが可能となる。
ここで、画像処理システム100、100aにかかる情報機器の詳細な構成について説明する。なお、MFP、パーソナルコンピュータ、プリンタ、スキャナにおける主要な構成(CPU、ROM、RAM、通信I/F部、表示部、操作部、画像処理部)は略同一であることから、以下では読取及び書込の両方の構成を有するMFPを例に説明する。
まず、MFPの読取装置の構成を図11に示す。図11に示すように、読取装置は、読取装置本体1と、原稿搬送装置2と、原稿読取台3とにより構成される。読取装置本体1の内部には、キセノンランプまたは蛍光灯などで構成される光源4aと、ミラー4bとを備えた第1走行体4と、ミラー5a、5bを備えた第2走行体5と、レンズ6と、一次元のCCD7(本実施例ではカラー読み取りの3ラインCCD)と、第1走行体4、第2走行体5を駆動するためのステッピングモータ8とからなる露光走査光学系9が設けられている。
原稿搬送装置2には、SDFユニット10と、原稿台11とが設けられている。SDFユニット10内には、原稿搬送用のステッピングモータ12が設けられている。さらに、原稿読取台3の上部に原稿押さえ板14が回動自在に取り付けられており、原稿13はその原稿押さえ板14の下にセットされる。原稿読取台3の端部には、シェーディング補正用の基準白板15が配置されている。
図12は、MFP101、102、103、104、105、106の構成を示すブロック図である。以下では、代表してMFP101を例示して説明する。
図12に示すように、MFP101は、光源4a、CCD7、CIS44、ステッピングモータ8、原稿搬送モータドライバ20、ステッピングモータ12、走行体モータドライバ28、CPU16、光源ドライバ17、CCD駆動部18、読取信号処理部25、バッファメモリコントローラ43a、バッファメモリ43b、画像処理部19、メモリ27b、メモリコントローラ27a、書込信号処理部26a、LD26b(LD:レーザダイオード)、LD駆動部26c、ROM16a、RAM16b、通信I/F部16c、表示部16d、操作部16eを備えている。
ここで、CPU16は、ROM16aに記憶されたプログラムを順次実行することで、MFP101の動作を中央制御する。ROM16aは、プログラムや各種設定を予め記憶する。RAM16bは、CPU16の作業領域として使用される。具体的には、通信ネットワークNWを介して取得した機器情報などが一時的に記憶される。通信I/F部16cは、通信ネットワークNWを介した通信を行うための通信インタフェースである。MFP101では、通信I/F部16cにより機器情報や画像データなどのデータ通信が行われる。また、通信I/F部16cは、通信ネットワークNWへの接続を検知した場合に、検知結果をCPU16へ通知する。これにより、CPU16は通信ネットワークNWへの接続に応じた処理を開始できる。表示部16dは、液晶ディスプレイなどの表示装置である。操作部16eは、ユーザから操作指示を受け付けるためのタッチパネルや各種操作ボタンなどであり、受け付けた操作指示はCPU16へ出力される。例えば、各種設定(高性能モード、通常モードなど)、電源断や電源オンなどの操作指示がCPU16へ出力される。
[MFP101の読取動作の説明]
MFP101の読取動作について説明する。MFP101における読取動作のモードは大きく分けると2つある。1つは図13に例示した原稿読取台3に原稿13をおいて読み取る圧板読取モードであり、もう1つは図14に例示した原稿搬送装置2に原稿13を載置し、読取位置固定で原稿13自体を移動するシースルー方式DF読取モード(原稿搬送読取モード)である。
図13に示すように、圧板読取モードでは、原稿13を原稿押さえ板14下の原稿読取台3上にセットした後、CPU16は光源ドライバ17を動作させて光源4aをオンにする。次に、CCD駆動部18が駆動するCCD7で基準白板15を走査して読み取り、画像処理部19内のA/Dコンバータ(図示しない)でアナログ−デジタル変換を行い、読取信号処理部25で、シェーディング補正用の白基準データとして、画像処理部19内のシェーディング補正処理のRAM(図16、ラインバッファ白基準データ36)に保持する。次いで、CPU16は、原稿搬送モータドライバ20を介してステッピングモータ8を動作させる。これにより第1走行体4は、原稿13のある方向へ移動する。第1走行体4が原稿面を一定速度で走査することにより、原稿13の画像データがCCD7により光電変換される。
図14に示すように、シートスルー方式DF読取モードは、圧板読取モードのように原稿13を原稿読取台3に固定して読み取るのではなく、第1走行体4を固定の読取位置に静止させて、原稿13自体を移動させて読み取る。CPU16は、まず圧板読取モードと同様に第1走行体4を一定の移動量で基準白板を走査して基準白板15を読み取ったあと、所定の読取位置(シートスルー原稿読取位置)まで第1走行体4を移動させて静止させる。次いで、CPU16は、原稿13を搬送するために、走行体モータドライバ28を介してステッピングモータ12を駆動する。原稿台11にセットされた原稿13は、分離ローラ29と搬送ローラ30によって、シートスルー原稿読取位置まで搬送される。このとき、原稿13は一定速度で搬送されていき、第1走行体4は停止したままで原稿面をCCD7により光電変換する。
なお、上述したシートスルー方式DF読取モードは、片面原稿を読み取る場合である。両面原稿を読み取る場合は、搬送ローラ30を原稿13が通過したあと、CIS44を通過するときに原稿13の裏面を読み取る。
[MFP101の読取信号処理の説明]
MFP101の読取信号処理であり、読取信号処理部25の詳細について説明する。図15は、読取処理にかかる構成を示すブロック図である。図15に示すように、読取信号処理部25は、アナログビデオ処理部21とシェーディング補正処理部22とを備えている。アナログビデオ処理部21には光電変換されたアナログビデオ信号が入力される。アナログビデオ信号は、アナログビデオ処理部21でデジタル変換の処理まで行われた後、読取装置の補正処理であるシェーディング補正がシェーディング補正処理部22で行われる。
図16は、アナログビデオ処理部21、シェーディング補正処理部22の構成を示すブロック図である。図16に示すように、アナログビデオ処理部21は、プリアンプ回路31、可変増幅回路32、A/Dコンバータ33を備えている。また、シェーディング補正処理部22は、黒減算回路34、シェーディング補正演算回路35、ラインバッファ白基準データ36を備えている。ラインバッファ白基準データ36は、シェーディング補正で基準となる前述の白基準データを保持するところである。
原稿読取台3上の原稿13を光源4aで照射した反射光は、シェーディング調整板37を通してレンズ6によって集光されてCCD7に結像する。シェーディング調整板37は、CCD7の中央部と端部での反射光量の差を小さくするための光量調整の役割を果たす。これはCCD7の中央部と端部で反射光量の差があまりに大きすぎると、シェーディング補正処理部22で多分に歪を含んだ演算結果しか得られないため、あらかじめ反射光量の差を小さくした後にシェーディング補正演算処理を行うためのものである。なお、図16では、説明簡単化のために、反射光を折り返すためのミラーを省略している。
図15に示すように、読取信号処理部25による読取信号処理後の画像データは、一旦バッファメモリコントローラ43aを介してバッファメモリ43bに保持される。バッファメモリコントローラ43aは、CCD7から送られてくる表面の画像データと、CIS44から送られてくる裏面の画像データとを同時に受け、2ページ分の画像データをバッファメモリ43bに保持する。その後、バッファメモリコントローラ43aは、表面の画像データと、裏面の画像データとを交互に、1ページの画像データとして画像処理部19に出力する。画像処理部19は、バッファメモリコントローラ43aから出力された1ページの画像ごとに、各種画像処理を行う。なお、CIS44からの画像データは、CCD7からの画像に対して読取信号処理部25で行っている処理と同等の処理がすでに行われている画像データであるので、アナログビデオ処理やシェーディング補正処理は不要である。
[MFP101の画像処理の説明]
図17は、画像処理部19の構成を示すブロック図である。図17に示すように、画像処理部19は、前段画像処理部40aによる前段画像処理(図6参照)と、後段画像処理部40bによる後段画像処理(図7参照)とを行う。
図6に示すように、前段画像処理部40aは、ライン間補正処理部41a、像域分離処理部41b、辺倍処理部41c、γ変換処理部41d、フィルタ処理部41e、色変換処理部41fによる処理を行う。ライン間補正処理部41aは、CCD7の各RGBの取り付け位置の差によって生じるそれぞれRGB間のラインずれを補正する。たとえば、B(ブルー)のラインを基準とした場合、R(レッド)とB、G(グリーン)とBの間のラインずれ量を補正する処理を行う。
像域分離処理部41bは、画像データの特徴から絵柄部、文字部、網点部などの像域分離情報を生成する。辺倍処理部41cは、読取の解像度から所望の解像度に変換するための処理を行う。γ変換処理部41dは、主に濃度調整(例えば図18のような濃度調整)を目的とした変換を行う。γ変換処理部41dは、一例として図19のようなルックアップテーブル変換と呼ぶ方式を用いて上述した変換を行う。
フィルタ処理部41eでは、MTF補正、鮮鋭化、平滑化を目的としたフィルタ処理演算を行う。色変換処理部41fでは、メモリ27bに蓄積するための共通の色空間への変換処理を行なう。また自動カラー判定が選択されているときには、RGBデータからK(モノクロ)データを生成する。このモノクロデータを単純2値化し、8bitのデータに8画素のデータとしてパッキングする。メモリコントローラ27aには、RGBKの4chの画像データを転送する。通常のカラーデータの読取ではRGBの3chの画像データを転送する。その他にPDFファイルなど、分離情報が必要とするアプリケーションがある場合は、RGBデータと像域分離情報の4chのデータをコントローラに転送する。
図7に示すように、後段画像処理部40bは、色変換処理部42b、階調変換処理部42cによる処理を行う。色変換処理部42bでは、蓄積されたデータRGBを入力データとして、出力デバイスの色空間、たとえば、CMYK色空間に変換するための処理を行う。なお、カラー出力の場合は、RGB各成分に対して上記の処理を行い、モノクロ出力の場合は、RGBからモノクロデータを生成する。
ここで、書込装置が1bit、2階調まで出力可能な場合の固定しきい値2値化による階調変換について説明する。2値画像を所望する場合、階調変換処理部42cにより、8bit、256階調のCMYKそれぞれ画像を2階調の2値画像データに変換して後段に送る。ここでは、説明を簡単にするため、固定しきい値処理の一例を挙げると、2値化しきい値が128の場合、入力画像の画素データに対して、下記の条件によって2値化を行う。
0≦ 画素データ < 128が真ならば 0
128 ≦ 画素データ ≦ 255が真ならば 1
次に、書込装置が2bit、4値まで出力可能な場合の固定しきい値4値化による階調変換について説明する。4値画像を所望する場合、階調変換処理部42cにより、CMYKそれぞれ8bit、256階調の画像を4階調の4値画像データに変換して後段に送る。ここでは、説明を簡単にするため、固定しきい値処理の一例として、下記の条件によって4値化を行う場合を示す。
0 ≦ 画素データ < 64が真ならば 0
64 ≦ 画素データ < 128が真ならば 1
128 ≦ 画素データ < 192が真ならば 2
192 ≦ 画素データ ≦ 255が真ならば 3
前述した単純2値化のほかに、ここでは説明しないが、写真原稿などに適した階調性に優れた誤差拡散処理やディザ処理などの階調変換処理を行なう場合がある。
なお、本実施形態の情報機器で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の情報機器で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供される。
さらに、本実施形態の情報機器で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報機器で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
100、100a 画像処理システム
16 CPU
16a ROM
16b RAM
16c 通信I/F部
16d 表示部
16e 操作部
19 画像処理部
27a メモリコントローラ
27b メモリ
40a 前段画像処理部
40b 後段画像処理部
41a ライン間補正処理部
41b 像域分離処理部
41c 辺倍処理部
41d γ変換処理部
41e フィルタ処理部
41f 色変換処理部
42b 色変換処理部
42c 階調変換処理部
43a バッファメモリコントローラ
43b バッファメモリ
101〜106 MFP
107 プリンタ
108 スキャナ
109 パーソナルコンピュータ
NW 通信ネットワーク
特開2003−60832号公報 特開2007−221325号公報

Claims (10)

  1. 通信手段と、
    前記通信手段を介して接続する他の画像処理装置から、当該他の画像処理装置が実施する画像処理の最小単位である単位画像処理と、当該単位画像処理の処理能力とを示す機器情報を取得する取得手段と、
    ユーザからの操作指示を受け付ける操作手段と、
    前記操作手段により指示された画像処理を、当該指示された画像処理にかかる単位画像処理ごとに行う画像処理手段と、
    前記操作手段により処理結果を含む画像処理が指示された場合に、当該指示された画像処理にかかる単位画像処理の各々を、前記機器情報に示された他の画像処理装置の処理能力と、自装置の処理能力とをもとに、前記処理結果から導き出された条件を満たす画像処理装置に分散して行わせる分散処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取得手段は、フィルタ処理とそのフィルタ処理にかかるマトリクスサイズとを示す機器情報を取得し、
    前記分散処理手段は、前記指示された画像処理にかかるフィルタ処理については、前記機器情報に示された他の画像処理装置のマトリクスサイズと、自装置のマトリクスサイズとをもとに、前記処理結果として指示された画像の網点線数でモアレの発生が抑制される画像処理装置に分散して行わせること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 通信手段と、
    前記通信手段を介して接続する他の画像処理装置から、当該他の画像処理装置が実施する画像処理の最小単位である単位画像処理と、当該単位画像処理の処理能力とを示す機器情報を取得する取得手段と、
    ユーザからの操作指示を受け付ける操作手段と、
    前記操作手段により指示された画像処理を、当該指示された画像処理にかかる単位画像処理ごとに行う画像処理手段と、
    前記操作手段により処理結果を含む、出力装置で出力する前の画像処理が指示された場合に、当該出力装置で出力する前の画像処理にかかる単位画像処理の各々を、前記機器情報に示された他の画像処理装置の処理能力と、自装置の処理能力とをもとに、前記処理結果から導き出された条件を満たす画像処理装置に分散して行わせる分散処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記取得手段は、フィルタ処理とそのフィルタ処理にかかるマトリクスサイズとを示す機器情報を取得し、
    前記分散処理手段は、前記処理結果として平滑化が指示された場合、前記指示された画像処理にかかるフィルタ処理については、前記機器情報に示された他の画像処理装置のマトリクスサイズと、自装置のマトリクスサイズとをもとに、前記指示された平滑化にかかる平滑化係数で画像処理装置に分散して行わせること、
    を特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記取得手段は、フィルタ処理とそのフィルタ処理にかかるマトリクスサイズとを示す機器情報を取得し、
    前記分散処理手段は、前記処理結果として鮮鋭化が指示された場合、前記指示された画像処理にかかるフィルタ処理については、前記機器情報に示された他の画像処理装置のマトリクスサイズと、自装置のマトリクスサイズとをもとに、前記指示された鮮鋭化にかかる鮮鋭化係数で画像処理装置に分散して行わせること、
    を特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記取得手段は、予め設定された一定の時間間隔ごとに、前記他の画像処理装置から前記機器情報を取得すること、
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記操作手段により自機の電源断が指示された場合に、前記他の画像処理装置からの画像処理を受け付けられないことを示す情報を、当該他の画像処理装置に通知する通知手段を更に備えること、
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記操作手段により自機の電源ONが指示された場合に、前記他の画像処理装置からの画像処理を受け付けられることを示す情報を、当該他の画像処理装置に通知する通知手段を更に備えること、
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記通信手段による通信ネットワークへの接続を検出する検出手段と、
    前記通信ネットワークへの接続が検出された場合に、自装置が画像処理を受け付けられることを示す情報を、前記通信ネットワークへ配信する配信手段と、を更にそなえること、
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記分散処理手段は、前記処理結果から導き出された条件を満たす、いずれかの画像処理装置に分散して単位画像処理を行わせることができなかった場合に、当該条件を満たす他の画像処理装置に分散して単位画像処理を行わせること、
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
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