JP4322639B2 - カラー画素データ変換装置、カラー画素データ変換プログラム、カラー画素データ変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及びデータ変換方法 - Google Patents

カラー画素データ変換装置、カラー画素データ変換プログラム、カラー画素データ変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及びデータ変換方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の変数データが入力されることにより、これらの変数データの値の組合せに対応付けられた出力データを出力するデータ変換装置等に関するものである。
近年、OA機器のデジタル化が急速に進展し、またカラー画像出力の需要が増してきたことによって、電子写真方式のデジタルカラー複写機、インクジェット方式や熱転写方式のカラープリンタ等の出力機器が広く一般に普及してきている。たとえば、デジタルカメラやスキャナ等の入力機器から入力された画像情報や、コンピュータ上で作成された画像情報が、これらの出力機器を用いて出力されている。
これらの入出力機器においては、入力された画像情報に対して、常に色再現の安定した画像を出力することが必要であり、デジタル画像処理技術の色変換(色補正)処理が重要な役割を果たしている。
ここで、色変換処理とは、原稿と入力機器の特性に基づいて構成される入力画像データの色空間の信号、例えばR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)から、プリンタなどの出力機器に適合した出力画像データの色空間の信号、例えばC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)へと変換する処理を意味する。
また、出力機器においては、CMYの色材(トナーやインクなど)だけではなく、K(ブラック)の色材も用いられる。K色材を使うことにより、CMYのみでは再現できない暗い色を再現できるようになる、CMY色材の使用量を削減することができる、あるいはグレーの再現性を向上させることができるようになる(例えば、非特許文献1、2参照)。
しかし、暗くて鮮やかな色の再現に適した黒生成量と、黒文字などのグレーの再現に適した黒生成量とは異なる。そのため、適切な黒生成は一般に容易ではない。このような課題の解決を図る技術としては、例えば、特許文献1に開示されている技術がある。
図17から図19に基づいて、特許文献1に開示されている技術を説明する。図17は、特許文献1の画像処理装置103の構成を概略的に示している。図17において、カラースキャナ部101から出力される画像データR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)は、それぞれ画像処理装置103の色変換部131と像域識別部132とに送られる。色変換部131は、入力される画像データR,G,BをC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の色信号に変換する。
また、像域識別部132は、入力される画像データR,G,Bから文字領域、写真領域等の像域を識別して識別信号を出力する。像域識別部132から出力される識別信号は、後述するフィルタ133c、133m、133y、墨加刷部134c、134m、134y、134k、及び階調処理部135c、135m、135y、135kに出力される。
色変換部131から出力されるC,M,Yの色信号は、それぞれフィルタ133c、133m、133yに送られる。
フィルタ133c、133m、133yは、それぞれ入力されるC,M,Yの色信号を入力される識別信号に応じてフィルタ処理して墨加刷部134c、134m、134y、134kに出力する。
墨加刷部134c、134m、134yは、入力されるC,M,Yの色信号と識別信号とから、それぞれC,M,Yの色信号の下色置換えを行って階調処理部135c、135m、135yに出力する。また、墨加刷部134kは、入力されるC,M,Yの色信号と識別信号とから、墨生成(黒生成)を行って階調処理部135kに出力する。
階調処理部135c、135m、135y、135kは、入力される識別信号に応じて、それぞれ入力されるC,M,Y,Kの色信号をカラープリンタ部102の記録可能なビット数にあわせて、例えば誤差拡散法等の処理を行ってカラープリンタ部102に出力する。
カラー印刷をする場合、墨色(黒色)は、3色のC,M,Yのインクからだと黒に近いグレーになってしまうので、黒色部分を正確に黒い画素として印刷できるよう、上記のように黒色部分の信号(K)を生成している。
図18は、墨加刷部134c、134m、134y、134kの構成例を示すものである。墨加刷部134c、134m、134y、134kでは、フィルタ133cでフィルタ処理されたCの色信号、フィルタ133mでフィルタ処理されたMの色信号、フィルタ133yでフィルタ処理されたYの色信号とが、最大値検出部141、最小値検出部142、及びセレクタ143に入力される。
最大値検出部(MAX)141は、最大値(MAX)を検出して減算器(SUB)146と線形補間回路150に出力する。最小値検出部(MIN)142は、最小値(MIN)を検出して減算器(SUB)146と2次元ルックアップテーブル(LUT)147とセレクタ148に出力する。セレクタ143は、入力されるC,M,Yの色信号を色選択部144からの選択信号に応じて選択出力する。なお、色選択部144は、図示しないメインCPUによりROMに予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される内部レジスタである。モード設定部145は、設定されたモードに対応した選択信号を出力する。セレクタ143で選択された色信号は、データPとしてセレクタ148,152、及び乗算器(MUL)171に出力される。
減算器146は、入力される最大値(MAX)と最小値(MIN)との差分の上位6ビットを2次元LUT147に出力し、下位2ビットを線形補間回路150に出力する。
セレクタ148は、入力される最小値(MIN)とデータPとをモード(MODE)設定部145からの選択信号に応じて選択して1次元ルックアップテーブル(LUT)149に出力する。なお、モード設定部145は、メインCPUによりROMに予め記憶されているファームウエアに基づいて自動的にモードが設定される内部レジスタである。モード設定部145は、設定されたモードに対応した選択信号を出力する。ここで設定されるモードは、例えば、墨入れモード、γ変換モード等である。
2次元LUT147は、詳しくは後述するが入力される減算器146からの上位6ビットの最大値(MAX)と最小値(MIN)の差分(MAX−MIN)と最小値検出部142からの最小値(MIN)とに基づいてデータTA+1とTAとを線形補間回路150に出力する。
図19は、2次元LUT147の構成を示すものである。図19に示すようにデータTA+1とTAとが2次元LUT147から出力される。例えば、A=8505をTAとした場合、データTA+1とTAとの間に補間する値が2つ存在する。線形補間回路150は、データTA+1とTAとの間を補間してそのデータをセレクタ151に出力する。すなわち、線形補間回路150は、図19に示すようにデータTA+1とTAとの間を補間する。
このように、2次元LUT147と線形補間回路150とによって、最大値と最小値の全組合せについて記憶領域を持たなくても済むため、記憶領域を節約することができる。
1次元LUT(256通り)149は、入力される値に基づいてデータをセレクタ151へ出力する。セレクタ151は、入力される線形補間回路150からのデータと1次元LUT149からのデータとをセレクタ153からの選択信号に応じて選択してセレクタ152に出力する。なお、セレクタ153は、像域識別部132からの識別信号などの画素属性信号に応じて、内部レジスタ153a、153bに記憶されているテーブル選択値(写真用)とテーブル選択値(文字用)とを切り換えて選択信号をセレクタ151に出力する。また、この内部レジスタ153a、153bに記憶されるテーブル選択値(写真用)とテーブル選択値(文字用)は、メインCPUによりROMに予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
セレクタ152は、セレクタ151からのデータとセレクタ143からのデータPとをセレクタ154からの選択信号に応じて選択してデータKとして乗算器(MUL)172,174、及びセレクタ187に出力する。なお、セレクタ154は、像域識別部132からの識別信号などの画素属性信号に応じて、内部レジスタ154a,154bに記憶されているスルーパス選択値(写真用)とスルーパス選択値(文字用)とを切り換えて選択信号をセレクタ152に出力する。また、この内部レジスタ154a,154bに記憶されるスルーパス選択値(写真用)とスルーパス選択値(文字用)は、メインCPUによりROMに予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
一方、セレクタ161は、像域識別部132からの識別信号などの画素属性信号に応じて、内部レジスタ161a,161bに記憶されている係数a(写真用)と係数a(文字用)とを切り換えて係数aを乗算器171に出力する。なお、この内部レジスタ161a,161bに記憶される係数a(写真用)と係数a(文字用)は、メインCPUによりROMに予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
セレクタ162は、像域識別部132からの識別信号などの画素属性信号に応じて、内部レジスタ162a,162bに記憶されている係数b(写真用)と係数b(文字用)とを切り換えて係数bを乗算器172に出力する。なお、この内部レジスタ162a,162bに記憶される係数b(写真用)と係数b(文字用)は、メインCPU31によりROM32に予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
セレクタ163は、像域識別部132からの識別信号などの画素属性信号に応じて、内部レジスタ163a,163bに記憶されている係数c(写真用)と係数c(文字用)とを切り換えて係数cを乗算器(MUL)173に出力する。なお、この内部レジスタ163a,163bに記憶される係数c(写真用)と係数c(文字用)は、メインCPU31によりROM32に予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
セレクタ164は、像域識別部132からの識別信号などの画素属性信号に応じて、内部レジスタ164a,164bに記憶されている係数d(写真用)と係数d(文字用)とを切り換えて係数dを乗算器174に出力する。なお、この内部レジスタ164a,164bに記憶される係数d(写真用)と係数d(文字用)は、メインCPU31によりROM32に予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
セレクタ165は、像域識別部132からの識別信号などの画素属性信号に応じて、内部レジスタ165a,165bに記憶されている係数e(写真用)と係数e(文字用)とを切り換えて係数eを乗算器(MUL)183に出力する。なお、この内部レジスタ165a,165bに記憶される係数e(写真用)と係数e(文字用)は、メインCPU31によりROM32に予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
乗算器171は、入力されるセレクタ143からのデータPに係数aを乗算して減算器(SUB)181に出力する。乗算器172は、入力されるセレクタ152からのデータKに係数bを乗算して減算器181に出力する。乗算器173は、内部レジスタ173aに記憶されている定数255に係数cを乗算して減算器(SUB)182に出力する。なお、この内部レジスタ173aに記憶される定数255は、メインCPU31によりROM32に予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。乗算器174は、入力されるセレクタ152からのデータKに係数dを乗算して減算器182に出力する。減算器181は、入力される乗算器171からの乗算結果と乗算器172からの乗算結果との差分(減算結果)を乗算器183に出力する。減算器182は、入力される乗算器173からの乗算結果と乗算器174からの乗算結果との差分(c×255−d×K)を割算器(DIV)185に出力する。
乗算器183は、入力される減算器181からの差分(減算結果)にセレクタ165からの係数eを乗算(e×(a×P−b×K))して乗算器184に出力し、さらに整数の下位8ビットをセレクタ186に出力する。この整数の下位8ビットは、UCR(Under Color Removable)である。乗算器184は、入力される乗算結果(e×(a×P−b×K))に定数255を乗算して割算器185に出力する。
割算器185は、入力される乗算器184からの定数乗算結果(255×e×(a×P−b×K))を減算器182からの差分(c×255−d×K)で割算してGCR(Gray Component Replacement)が得られる。このGCRの下位8ビットをセレクタ186に出力する。なお、上記GCRの計算で分母が「0」になった場合、割算器185は、内部レジスタ185aに予め記憶されている例外値を出力する。また、この内部レジスタ185aに記憶される例外値は、メインCPUによりROMに予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
セレクタ186は、入力される割算器185からのGCRの下位8ビットと乗算器183からのUCRの下位8ビットとをセレクタ188からの選択信号に応じて選択してセレクタ187に出力する。なお、セレクタ188は、像域識別部132からの識別信号などの画素属性信号に応じて、内部レジスタに記憶されている下色置換え式選択値(写真用)と下色置換え式選択値(文字用)とを切り換えて選択信号をセレクタ186に出力する。また、この内部レジスタ188a,188bに記憶される下色置換え式選択値(写真用)と下色置換え式選択値(文字用)は、メインCPUによりROMに予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
セレクタ187は、セレクタ186からのデータとセレクタ152からのデータKとをセレクタ189からの選択信号に応じて選択してデータQとして次段に出力する。なお、セレクタ189は、像域識別部132からの識別信号などの画素属性信号に応じて、内部レジスタ189a,189bに記憶されているCMY/K選択値(写真用)とCMY/K選択値(文字用)とを切り換えて選択信号をセレクタ187に出力する。また、この内部レジスタ189a,189bに記憶されるCMY/K選択値(写真用)とCMY/K選択値(文字用)は、メインCPUによりROMに予め記憶されているファームウエアに基づいて設定される。
なお、ここで出力されるデータQは、墨加刷部134cではCの色信号であり次段が階調処理部135cであり、墨加刷部134mではMの色信号であり次段が階調処理部135mであり、墨加刷部134yではYの色信号であり次段が階調処理部135yであり、墨加刷部134kではKの色信号であり次段が階調処理部135kである。
このような構成の画像処理装置103では、1画素ごとにカラー画像の三原色を表すCMY信号の中の最大値MAXと最小値MINとの差分(MAX−MIN)および前記最小値MINとに基づいてアドレスを生成するアドレス生成手段と、この生成したアドレスからデータが読み出されるルックアップテーブルと、このルックアップテーブルから読み出されたデータに基づいて墨信号を生成する墨生成手段とを備え、画像の濃度および彩度に対して独立に墨の強さを設定することができる。
また、前記ルックアップテーブルは、最小値MINが一定であるとき最大値MAXの増加に応じて単調減少するデータ群が格納されるため、彩度が高い色ほど墨の量を減らすことができ、色の濁りを低減させることができる。
さらに、前記ルックアップテーブルは、最大値MAXと最小値MINとの差分(MAX−MIN)が一定であるとき最小値MINの増加に応じて単調増加するデータ群が格納されるため、彩度が低くかつ濃度が高い色ほど墨の量を増やすことができ、より深みのある黒を表現することが可能となる。
また、墨信号を記憶するルックアップテーブルが、最大値MAXと最小値MINとの差分(MAX−MIN)が所定値の整数倍である場合の数と、それ以外の場合でかつ最大値MAXが定義域の最大値(8ビットデータの場合は255)に等しい場合の数とを合計した場合の数だけ記憶容量を持つようにしている。すなわち、最大値MAXと最小値MINの全組合せについて記憶領域を持たなくても済むため、記憶領域を節約することができる。
特開2003−60929号公報(公開日2003年2月28日) 日本印刷学会誌 第31巻4号(1994) p.290〜297 電子写真学会誌 第36巻第4号(1997) p.343〜352
上記特許文献1に開示の技術では、色補正されたCMY信号の最大値MAXと最小値MINとの差分(MAX−MIN)と、最小値MINとを入力とするルックアップテーブルをメモリに有している。この場合、最小値MINが最大値MAXを超える値となることはないので、最小値MINに対する、最大値MAXと最小値MINとの差分(MAX−MIN)のデータ数は、最小値MINの値に応じて異なり、図19に示したように、256×256の正方形のメモリ領域のうち、図19において左上半分の三角形のメモリ領域にのみデータを記憶するようになる。この場合、不必要なメモリ領域である、右下半分の三角形のメモリ領域が無駄になる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像処理装置に利用可能な上記の2次元LUTのようなデータ変換装置等において、メモリ領域の利用効率の向上を図ることにある。
本発明に係るデータ変換装置は、第1から第n(nは2以上の整数)の変数データが入力されることにより、これらn個の変数データの値の組合せに対応付けられた1又は2以上の出力データを出力するデータ変換装置であって、上記の課題を解決するために、各変数データの取り得る値の組合せには、実際に入力され得る有効な組合せと、実際には入力され得ない無効な組合せとが存在し、複数のアドレスを有し、アドレスごとに出力データを記憶する記憶手段と、無効な組合せに対してはアドレスを対応させず、有効な組合せに対しては1又は2以上のアドレスを対応させる演算が設定されており、この演算に基づいて、入力される有効な組合せに対応するアドレスを指定するアドレス指定手段とを備えることを特徴としている。
本発明に係るデータ変換方法は、第1から第n(nは2以上の整数)の変数データを、これらn個の変数データの値の組合せに対応付けられた1又は2以上の出力データに変換するデータ変換方法であって、上記の課題を解決するために、各変数データの取り得る値の組合せには、実際に入力され得る有効な組合せと、実際には入力され得ない無効な組合せとが存在し、複数のアドレスを有する記憶手段に、アドレスごとに出力データを記憶させておき、無効な組合せに対してはアドレスを対応させず、有効な組合せに対しては1又は2以上のアドレスを対応させる演算が設定されたアドレス指定手段が、この演算に基づいて、変換対象となる有効な組合せに対応するアドレスを指定することを特徴としている。
本発明に係るデータ変換装置は、上記のデータ変換装置において、前記アドレス指定手段における演算は、有効な組合せに対応するアドレスが一連の連続したアドレスとなるように設定されていてもよい。
本発明に係るカラー画素データ変換装置は、n=2である上記のデータ変換装置と、複数の色成分よりなるカラー画素データが入力されることにより、このカラー画素データにおける各色データのうちの最大階調値又は最小階調値を示すデータを第1の変数データとして前記データ変換装置に対して入力し、前記カラー画素データにおける各色データのうちの最大階調値を示す色データから最小階調値を示す色データを引いた差分を示すデータを第2の変数データとして前記データ変換装置に対して入力するカラー画素データ演算手段とを備えることを特徴としている。
本発明に係るカラー画素データ変換装置は、上記のカラー画素データ変換装置において、各有効な組合せにそれぞれ1つの出力データが対応付けられており、前記アドレス指定手段における演算は、第1の変数データの取り得る値を順にx座標にとり、第2の変数データの取り得る値を順にy座標にとったxy格子面を想定し、有効な組合せを前記xy格子面のそれぞれ対応する座標に配置するとともに、一部のものを座標変換することにより、有効な組合せの配置された座標がx軸及びy軸を2辺とする長方形領域をなすように変換した場合に、その長方形領域においてx軸又はy軸に沿う順に各有効な組合せに対して一連の連続したアドレスが対応するように設定されていてもよい。
本発明に係るカラー画素データ変換装置は、上記のカラー画素データ変換装置において、各有効な組合せにそれぞれ1つの出力データが対応付けられており、前記アドレス指定手段における演算は、第1の変数データの取り得る値を順にx座標にとり、第2の変数データの取り得る値を順にy座標にとったxy格子面を想定し、有効な組合せを前記xy格子面のそれぞれ対応する座標に配置した場合に、有効な組合せの配置された座標がなす三角形領域においてx軸又はy軸に沿う順に各有効な組合せに対して一連の連続したアドレスが対応するように設定されていてもよい。
本発明に係るカラー画素データ変換装置は、上記のカラー画素データ変換装置において、各有効な組合せにそれぞれ2つの出力データが対応付けられており、前記アドレス指定手段における演算は、各有効な組合せにそれぞれ2つのアドレスを対応付けるように設定されていてもよい。
本発明に係るカラー画素データ変換プログラムは、上記のカラー画素データ変換装置をコンピュータによって実現させるカラー画素データ変換プログラムであって、コンピュータを前記各手段として動作させるためのものである。
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記のカラー画素データ変換プログラムを記録したものである。
本発明のデータ変換装置及びデータ変換方法では、第1から第n(nは2以上の整数)の変数データを、これらn個の変数データの値の組合せに対応付けられた1又は2以上の出力データに変換する。ここで、各変数データの取り得る値の組合せには、実際に入力され得る有効な組合せと、実際には入力され得ない無効な組合せとが存在している。そして、複数のアドレスを有する記憶手段に、アドレスごとに出力データを記憶させておき、アドレス指定手段が、変換対象となる有効な組合せに対応するアドレスを指定する。
このアドレス指定手段には、無効な組合せに対してはアドレスを対応させず、有効な組合せに対しては1又は2以上のアドレスを対応させる演算が設定されている。したがって、実際には入力され得ない無効な組合せに対して記憶手段のアドレスを割り当ててしまうといった無駄を省き、記憶手段における記憶領域の利用効率の向上を図ることができる。
上記のアドレス指定手段における演算は、例えば、有効な組合せに対応するアドレスが一連の連続したアドレスとなるように設定しておけばよい。
本発明のカラー画素データ変換装置は、n=2である上記のデータ変換装置と、このデータ変換装置に対して第1及び第2の変数データを入力するカラー画素データ演算手段とを備えている。このカラー画素データ演算手段は、複数の色成分よりなるカラー画素データが入力されることにより、このカラー画素データにおける各色データのうちの最大階調値又は最小階調値を示すデータを第1の変数データとして上記のデータ変換装置に対して入力し、上記のカラー画素データにおける各色データのうちの最大階調値を示す色データから最小階調値を示す色データを引いた差分を示すデータを第2の変数データとして上記のデータ変換装置に対して入力する。
この場合、第1の変数データの取り得る値を順にx座標にとり、第2の変数データの取り得る値を順にy座標にとったxy格子面を想定すると、有効な組合せは、図3に示すように、xy格子面における三角形領域をなす各座標に相当することになる。つまり、第1の変数データの取り得る値と、第2の変数データの取り得る値とを任意に組み合わせた場合には、それらの組合せはxy格子面において正方形領域をなすことになるが、実際には、第1の変数データが最大階調値又は最小階調値を示すデータであり、第2の変数データが最大階調値から最小階調値を引いた差分を示すデータであるため、無効な組合せが存在し、有効な組合せは上記三角形領域となる。
上述のように、アドレス指定手段には、無効な組合せに対してはアドレスを対応させず、有効な組合せに対してアドレスを対応させる演算が設定されているので、この場合では、第1の変数データの取り得る値と、第2の変数データの取り得る値との任意の組合せ全てに対してアドレスを割り当てる場合と比較すると、記憶領域の利用効率を約倍に向上させることができる。
また、このカラー画素データ変換装置では、第1の変数データが最大階調値又は最小階調値を示すデータであり、第2の変数データが最大階調値から最小階調値を引いた差分を示すデータであるため、出力データとしては、これらに対応して設定される下色除去量や黒生成量を記憶させておくことができる。これにより、このカラー画素データ変換装置では下色除去処理や黒生成処理を行うことができる。
各有効な組合せにそれぞれ1つの出力データを対応付ける場合には、アドレス指定手段における演算は、図4から図6に示すように、第1の変数データの取り得る値を順にx座標にとり、第2の変数データの取り得る値を順にy座標にとったxy格子面を想定し、有効な組合せを前記xy格子面のそれぞれ対応する座標に配置するとともに、一部のものを座標変換することにより、有効な組合せの配置された座標がx軸及びy軸を2辺とする長方形領域をなすように変換した場合に、その長方形領域においてx軸又はy軸に沿う順に各有効な組合せに対して一連の連続したアドレスが対応するように設定しておくことができる。
これにより、数式(2)から(4)を用いた簡単な演算によってアドレス指定手段によるアドレスの指定が可能になる。
あるいは、各有効な組合せにそれぞれ1つの出力データを対応付ける場合には、アドレス指定手段における演算は、図9に示すように、第1の変数データの取り得る値を順にx座標にとり、第2の変数データの取り得る値を順にy座標にとったxy格子面を想定し、有効な組合せを前記xy格子面のそれぞれ対応する座標に配置した場合に、有効な組合せの配置された座標がなす三角形領域においてx軸又はy軸に沿う順に各有効な組合せに対して一連の連続したアドレスが対応するように設定しておくことができる。
これにより、数式(5)を用いた簡単な演算によってアドレス指定手段によるアドレスの指定が可能になる。
また、各有効な組合せにそれぞれ2つの出力データを対応付ける場合には、アドレス指定手段における演算は、各有効な組合せにそれぞれ2つのアドレスを対応付けるように設定しておけばよい。
なお、上記のカラー画素データ変換装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合、上記のカラー画素データ変換装置をコンピュータによって実現させるために、コンピュータを前記各手段として動作させるカラー画素データ変換プログラムや、このカラー画素データ変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明に含まれる。
1.画像形成装置の構成
本発明の一実施形態について図1から図16に基づいて説明すると以下の通りである。
まず、本発明が適用されたカラー画像処理装置を備える画像形成装置の一実施形態として、デジタルカラー複写機の構成を図2に示す。デジタルカラー複写機は、図2に示すように、カラー画像入力装置10、カラー画像処理装置20、カラー画像出力装置30及び操作パネル40を備えて構成されている。
カラー画像入力装置10は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を備えたスキャナ部より構成され、原稿からの反射光像をRGB(R:赤,G:緑,B:青)のアナログ信号としてCCDにて読み取って、カラー画像処理装置20に入力するものである。
カラー画像出力装置30は、画像データを記録媒体(例えば紙等)上に出力するもので、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたカラー画像出力装置等を挙げることができるが、その記録方式は特に限定されるものではない。また、操作パネル40は、デジタルカラー複写機の動作モードを設定する設定ボタンやテンキー、液晶ディスプレイなどで構成される表示部より構成されるものである。
カラー画像処理装置20は、A/D変換部21、シェーディング補正部22、入力階調補正部23、領域分離処理部24、色補正部25、黒生成下色除去部26、空間フィルタ処理部27、出力階調補正部28、及び階調再現処理部29を備えて構成されている。
カラー画像入力装置10にて読み取られたアナログ信号は、カラー画像処理装置20内を、A/D変換部21、シェーディング補正部22、入力階調補正部23、領域分離処理部24、色補正部25、黒生成下色除去部26、空間フィルタ処理部27、出力階調補正部28、及び階調再現処理部29の順で送られ、CMYKのデジタルカラー信号として、カラー画像出力装置30へ出力される。
A/D(アナログ/デジタル)変換部21は、RGBのアナログ信号をデジタル信号に変換する。シェーディング補正部22は、A/D変換部21より送られてきたデジタルのRGB信号に対して、カラー画像入力装置10の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。
入力階調補正部23は、シェーディング補正部22にて各種の歪みが取り除かれたRGB信号(RGBの反射率信号)に対して、カラーバランスを整えると同時に、濃度信号などカラー画像処理装置20に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換する処理を施す。
領域分離処理部24は、入力階調補正部23から送られてくるRGB信号より、入力画像中の各画素を文字領域、網点領域、写真領域の何れかに分離する。領域分離処理部24は、その分離結果に基づき、各画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成下色除去部26、空間フィルタ処理部27、及び階調再現処理部29へと出力すると共に、入力階調補正部23より出力された入力信号をそのまま後段の色補正部25に出力する。
色補正部25は、RGB信号をCMY信号に変換するとともに、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。
黒生成下色除去部26は、色補正部25より出力される色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成処理、および元のCMY信号から黒生成処理で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する下色除去処理を行う。黒生成下色除去部26において、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
なお、CMYの各色信号、及びCMYKの各色信号は、各画素の各色の濃度を8ビットの階調、つまり0階調から255階調の256階調にて示す信号である。
空間フィルタ処理部27は、黒生成下色除去部26より入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけや粒状性劣化を防ぐように処理を行う。階調再現処理部29も、空間フィルタ処理部27と同様に、CMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基に所定の処理を施すものである。
例えば、領域分離処理部24において文字に分離された領域は、特に黒文字あるいは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部27による空間フィルタ処理で、鮮鋭強調処理が施され、高周波数の強調量が大きくされる。同時に、階調再現処理部29においては、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が選択される。
また、領域分離処理部24にて網点に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部27において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。そして、出力階調補正部28で、濃度信号などの信号をカラー画像出力装置の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行った後、階調再現処理部29で、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)が施される。領域分離処理部24にて写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
上述した各処理が施された画像データは、一旦記憶手段(図示せず)に記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置30に入力される。尚、以上の処理は不図示のCPU(Central Processing Unit)により制御される。
本発明に係る画像処理装置は、グレーの再現性と暗くて鮮やかな色の再現性とを両立できる色補正を実現すると共に、このような色補正処理で用いるLUTにおいて必要とするメモリ容量を低減することを目的としている。この目的を達成するために、本実施の形態に係るカラー画像処理装置20は、特に黒生成下色除去部26での処理に特徴を有するものである。これより、黒生成下色除去部26の構成および処理について詳細に説明する。
2.黒生成下色除去部
図1に示すように、黒生成下色除去部26は、最大値・最小値算出部1、アドレス生成部2・3、下色除去量抽出部4、黒生成部5、及び下色除去処理部6を備えて構成されている。なお、アドレス生成部2、下色除去量抽出部4、及び下色除去処理部6は、下色除去部7を構成している。
この黒生成下色除去部26は、色補正部25(図2参照)による色補正後のCMYの各色信号に含まれる各画素に対応するデータC,M,Y(以下、それぞれ単に「C」,「M」,「Y」と記す。)が画素ごとに順次入力されることにより、それらのデータに対して上記各部において処理を行い、各画素に対応するデータC’,M’,Y’,K(以下、それぞれ単に「C’」,「M’」,「Y’」,「K」と記す。)を生成し、出力するものである。
最大値・最小値算出部1は、1画素分のC,M,Yの中から、最小値(最小階調値(最小濃度値):min(C,M,Y))を示すデータMIN(以下、単に「MIN」と記す。)、及び最大値(最大階調値(最大濃度値):max(C,M,Y))を示すデータMAX(以下、単に「MAX」と記す。)を生成する。また、最大値・最小値算出部1は、上記最大値と最小値との差分を算出し、その結果を示すデータMAX−MIN(以下、単に「MAX−MIN」と記す。)を生成する。そして、最大値・最小値算出部1は、生成したMINとMAX−MINとを出力する。
アドレス生成部2・3は、最大値・最小値算出部1から出力されたMINとMAX−MINとの2次元のデータに基づいて、それぞれ下色除去量抽出部4、黒生成部5に入力すべきデータ(アドレスデータ)を生成し、出力する。
下色除去量抽出部4及び黒生成部5は、それぞれアドレス生成部2・3の出力するアドレスデータによって指定されたアドレスに格納している出力データを出力するメモリである。この出力データとして、下色除去量抽出部4は、下色除去量を示すデータUCR(以下、単に「UCR」と記す。)を出力し、黒生成部5は黒生成量を示す上記Kを出力する。
下色除去処理部6は、下色除去量抽出部4から出力されたUCRに基づき、数式(1)を用いて、C,M,YからUCRを減算し、下色除去処理後のC’,M’,Y’を算出し、出力する。
Figure 0004322639
このように、黒生成下色除去部26では、黒生成部5からKが、下色除去処理部6からC’,M’,Y’がそれぞれ出力される。
ここで、アドレス生成部2と下色除去量抽出部4とによって第1変換部8が構成され、アドレス生成部3と黒生成部5とによって第2変換部9が構成される。第1及び第2変換部8・9は、何れも2次元のLUT(Look Up Table:ルックアップテーブル)としての機能を有する。
LUTとは、入力データに対する出力データの対応関係を定めるものである。また、2次元のLUTとは、2次元の入力データに対する1次元の出力データの対応関係を定めるものである。
したがって、第1及び第2変換部8・9は、それぞれ予め定められたLUTに基づき、入力されるMINとMAX−MINとの2次元の入力データに応じて、その入力データに対応付けられた出力データを出力する。
なお、第1及び第2変換部8・9のLUTは、領域識別信号に基づいて変更するようにしてもよい。すなわち、下色除去量抽出部4、黒生成部5それぞれに、例えば、文字領域用のLUTと、網点領域・印画紙写真領域などの文字領域以外用のLUTとの2種類のLUTを設定しておき、領域識別信号に基づくことにより、処理対象の画素が文字領域である場合には、文字領域用のLUTによる出力データを出力し、処理対象の画素が文字領域以外である場合には、文字領域以外用のLUTによる出力データを出力すればよい。
また、本実施形態では、アドレス生成部2・3を下色除去量抽出部4、黒生成部5とは別に設けているが、アドレス生成部2と下色除去量抽出部4とを、あるいは、アドレス生成部3と黒生成部5とを一体的に構成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、最大値・最小値算出部1がMINとMAX−MINとを出力し、これらに基づいてアドレス生成部2・3がアドレスデータを生成・出力するものとしているが、これに限らず、例えば、最大値・最小値算出部1がMAXとMAX−MINとを出力し、これらに基づいてアドレス生成部2・3がアドレスデータを生成・出力するように変形することもできる。
3.MINとMAX−MINとの組合せと、出力データとの関係
次に、MINとMAX−MINとの組合せと、出力データとの関係について説明する。
図3に示すように、第1及び第2変換部8・9では、図3中x軸にとった8ビットのMINと、図3中y軸にとった8ビットのMAX−MINとの2次元の入力データに対して、出力データ(テーブル値、図3中黒丸印)を対応付けておくことができる。
ここで、0≦MIN≦255、0≦MAX≦255であるので、(MIN,MAX−MIN)=(x,y)とすると、0≦x≦255、かつ、0≦y≦−x+255の範囲にのみ出力データが存在することになる。
したがって、仮に第1及び第2変換部8・9を、MINとMAX−MINとの2次元の入力データによって出力データの格納されているアドレスを指定する、2次元のメモリのみによって構成したとすると、256×256の正方形のメモリ領域のうち、図3において左下半分の三角形のメモリ領域にのみ出力データが格納されることになる。この場合、メモリとしては256×256×8ビット(8ビットは、出力データのビット数)分の記憶容量が必要になるが、実際に利用する記憶容量はその約半分に過ぎず、メモリ容量の利用効率が低くなる。
そこで、本実施形態では、第1及び第2変換部8・9にアドレス生成部2・3を設け、MINとMAX−MINとの2次元の入力データに基づいてアドレスデータを生成するようにするとともに、メモリである下色除去量抽出部4及び黒生成部5への出力データの格納を上記アドレスデータに応じたものとすることにより、メモリ容量の利用効率の向上を図っている。以下では、出力データの格納及びアドレスデータの生成について説明する。
4.出力データの格納及びアドレスデータの生成
出力データの格納及びアドレスデータの生成については、以下において説明する第1から第3の形態が考えられる。
4−1.第1形態
第1形態における出力データの格納の概念を、図4から図6に示す。図3において出力データが存在するメモリ領域は、図4に示すように、領域Aと領域Bとに区分することができる。ここで、領域Bは、(x,y)(0≦x≦127,128≦y≦255−x)であるが、この領域Bの出力データは、図5に示すように、領域C、つまり、(x,y)(256−y≦x≦256,0≦y≦127)に移すことができる。そのためには、領域Bの座標(x1,y1)を、例えば数式(2)によって(x2,y2)に変換すればよい。
Figure 0004322639
すなわち、図4において領域Bにおけるアドレス(MIN,MAX−MIN)に格納すべき出力データは、図5においては、領域Cにおけるアドレス(256−MIN,255−(MAX−MIN))に格納することになる。なお、図4において領域Aに格納すべき出力データは、そのまま領域Aに格納することになる。これにより、257×128の2次元のメモリ領域全てを用いて出力データを格納することになる。
このように出力データを2次元のメモリ領域として下色除去量抽出部4及び黒生成部5に格納した場合、アドレス生成部2・3では、数式(3)を満たす入力データについては、上記数式(2)を用いてMINとMAX−MINとの2次元の入力データを2次元のアドレスデータに変換し、数式(3)を満たさない入力データについては、MINとMAX−MINとをそのまま2次元のアドレスデータとして、下色除去量抽出部4及び黒生成部5に供給すればよい。
Figure 0004322639
一方、図6に示すように、出力データを1次元のメモリ領域に格納しておくこともできる。すなわち、図5のように出力データを2次元のメモリ領域に格納した場合に、
(0,0),(0,1),(0,2),…,(0,125),(0,126),(0,127),
(1,0),(1,1),(1,2),…,(1,125),(1,126),(1,127),
…,
(255,0),(255,1),(255,2),…,(255,125),(255,126),(255,127),
(256,0),(256,1),(256,2),…,(256,125),(256,126),(256,127)
の各アドレスに格納されるべき出力データを、上記の順にT0〜T32895のアドレスに並べ直して1次元化して格納しておくこともできる。つまり、この場合は、x座標の小さい値から大きい値へ向かう順、かつ、x座標が同一の値に対しては、y座標の小さい値から大きい値へ向かう順に、T0〜T32895のアドレスに並べ直して1次元化されている。これにより、1×32896の1次元のメモリ領域を全て用いて出力データを格納することになる。なお、ここでは、図6に示す長方形の領域において、y座標に沿う順に一連の連続したアドレスを付与するようにしているが、x座標に沿う順に一連の連続したアドレスを付与するようにしてもよい。
このように出力データを1次元のメモリ領域として下色除去量抽出部4及び黒生成部5に格納した場合、アドレス生成部2・3では、図7に示すように、変数変換部2a・3aとアドレス算出部2b・3bとの2段階において、MINとMAX−MINとの2次元の入力データを、1次元のアドレスデータに変換することになる。
すなわち、変数変換部2a・3aでは、上記数式(3)を満たす入力データについては、上記数式(2)を用いてMINとMAX−MINとの2次元の入力データを2次元の変数データに変換し、上記数式(3)を満たさない入力データについては、MINとMAX−MINとをそのまま2次元の変数データとして、アドレス算出部2b・3bへ供給する。
そして、アドレス算出部2b・3bでは、変数変換部2a・3aから供給されるMINとMAX−MINとをそれぞれx2,y2とすると、数式(4)の演算を行い、その結果Tzをアドレス値として、下色除去量抽出部4及び黒生成部5に供給すればよい。このアドレス算出部2b・3bにおける上記演算は、図6の(0,0)のアドレス値T0に対して、下位から数えて8ビット目から16ビット目にx2のビット値を加算し、下位7ビットにy2のビット値を加算することになる。
Figure 0004322639
この場合のアドレス生成部2・3と、下色除去量抽出部4及び黒生成部5とにおける処理の流れをフローチャートとして示すと、図8のようになる。なお、図8では、変数変換部2a・3aへ入力される(MIN,MAX−MIN)を(x1,y1)、変数変換部2a・3aから出力され、アドレス算出部2b・3bへ入力されるデータを(x2,y2)、アドレス算出部2b・3bから出力されるアドレス値をTzとしている。
まず、アドレス生成部2・3の変数変換部2a・3aにおいて、入力データが上記数式(3)を満たすか否かを判別し(S1)、満たす場合には上記数式(2)の演算を行い(S2)、満たさない場合には(x1,y1)をそのまま(x2,y2)とする(S3)。なお、上記数式(3)を満たすか否かは、実際には、y1>127を満たすか否かによって判別できる。そして、アドレス生成部2・3のアドレス算出部2b・3bにおいて、上記数式(4)の演算を行い(S4)、演算結果のアドレス値Tzを下色除去量抽出部4、黒生成部5に出力する。下色除去量抽出部4、黒生成部5では、入力されたアドレス値Tzによって指定されたアドレスに記憶している出力データを出力する(S5)。
4−2.第2形態
第2形態における出力データの格納の概念を図9に示す。図9に示すように、第1形態とは異なる方法で出力データを1次元のメモリ領域に格納しておくこともできる。すなわち、図3のように出力データを2次元のメモリ領域に格納した場合に、
(0,0),(0,1),(0,2),…,(0,253),(0,254),(0,255),
(1,0),(1,1),(1,2),…,(1,253),(1,254),
…,
(254,0),(254,1),
(255,0)
の各アドレスに格納されるべき出力データを、上記の順にT0〜T32895のアドレスに並べ直して1次元化して格納しておくこともできる。つまり、この場合は、x座標の小さい値から大きい値へ向かう順、かつ、x座標が同一の値に対しては、y座標の小さい値から大きい値へ向かう順に、T0〜T32895のアドレスに並べ直して1次元化されている。これにより、1×32896の1次元のメモリ領域を全て用いて出力データを格納することになる。なお、ここでは、図9に示す三角形の領域において、y座標に沿う順に一連の連続したアドレスを付与するようにしているが、x座標に沿う順に一連の連続したアドレスを付与するようにしてもよい。
このように出力データを1次元のメモリ領域として下色除去量抽出部4及び黒生成部5に格納した場合、アドレス生成部2・3では、図10に示すように、アドレス算出部2c・3cが、アドレス値を算出する。このアドレス算出部2c・3cは、最大値・最小値算出部1からのMINとMAX−MINとの2次元の入力データをそれぞれx1,y1とすると、数式(5)の演算を行い、その結果Tzをアドレス値として、下色除去量抽出部4及び黒生成部5に供給する。
Figure 0004322639
この場合のアドレス生成部2・3と、下色除去量抽出部4及び黒生成部5とにおける処理の流れをフローチャートとして示すと、図11のようになる。なお、図11では、アドレス算出部2c・3cへ入力される(MIN,MAX−MIN)を(x1,y1)、アドレス算出部2c・3cから出力されるアドレス値をTzとしている。
まず、アドレス生成部2・3のアドレス算出部2c・3cにおいて、上記数式(5)の演算を行い(S11)、演算結果のアドレス値Tzを下色除去量抽出部4、黒生成部5に出力する。下色除去量抽出部4、黒生成部5では、入力されたアドレス値Tzによって指定されたアドレスに記憶している出力データを出力する(S12)。
4−3.第3形態
第3形態では、図1の黒生成下色除去部26を変形した図12の黒生成下色除去部56を用いる。黒生成下色除去部56は、黒生成下色除去部26と同様に、最大値・最小値算出部1及び下色除去処理部6を備えている。また、黒生成下色除去部56は、黒生成下色除去部26におけるアドレス生成部2・3の代わりにアドレス生成部52を、下色除去量抽出部4及び黒生成部5の代わりに黒生成/下色除去量抽出部53を備えている。
アドレス生成部52は、最大値・最小値算出部1から出力されたMINとMAX−MINとの2次元のデータに基づいて、黒生成/下色除去量抽出部53に入力すべきアドレスデータを生成し、出力する。
黒生成/下色除去量抽出部53は、アドレス生成部52の出力するアドレスデータによって指定されたアドレスに格納している出力データを出力するメモリである。この黒生成/下色除去量抽出部53は、次に説明する図13に示すようにしてK及びUCRを格納している。
そして、アドレス生成部52と黒生成/下色除去量抽出部53とによって変換部54が構成され、この変換部54は、2次元のLUTとしての機能を有する。この変換部54のLUTも、領域識別信号に基づいて変更するようにしてもよい。
第3形態における出力データの格納の概念を図13に示す。ここでは、2次元のメモリ領域において、図13に示すように、領域DにK(黒生成量の出力データ)を格納し、領域EにUCR(下色除去量の出力データ)を格納しておく。ここで、領域Dは、(x,y)(0≦x≦255,0≦y≦255−x)であり、領域Eは、(x,y)(1≦x≦255,256−x≦y≦255)である。
領域Dには、図3の場合と同じように、(MIN,MAX−MIN)に対応するKを、アドレス(MIN,MAX−MIN)に格納しておく。一方、領域Eには、(MIN,MAX−MIN)に対応するUCRを、アドレス(256−MIN,255−(MAX−MIN))に格納しておく。これにより、256×255の2次元のメモリ領域全てを用いてK及びUCRを格納することになる。
このように出力データを2次元のメモリ領域として黒生成/下色除去量抽出部53に格納した場合、アドレス生成部52では、Kを出力するためには入力データ(x1,y1)をそのまま2次元のアドレスデータとして用い、UCRを出力するためには、数式(6)を用いてMINとMAX−MINとの2次元の入力データ(x1,y1)を2次元のアドレスデータ(x2,y2)に変換すればよい。
Figure 0004322639
一方、図14に示すように、出力データを1次元のメモリ領域に格納しておくこともできる。すなわち、図13のように出力データを2次元のメモリ領域に格納した場合に、
(0,0),(0,1),(0,2),…,(0,253),(0,254),(0,255),
(1,0),(1,1),(1,2),…,(1,253),(1,254),(1,255),
…,
(255,0),(255,1),(255,2),…,(255,253),(255,254),(255,255),
(256,0),(256,1),(256,2),…,(256,253),(256,254),(256,255)
の各アドレスに格納されるべき出力データを、上記の順にT0〜T65791のアドレスに並べ直して1次元化して格納しておくこともできる。つまり、この場合は、x座標の小さい値から大きい値へ向かう順、かつ、x座標が同一の値に対しては、y座標の小さい値から大きい値へ向かう順に、T0〜T65791のアドレスに並べ直して1次元化されている。これにより、1×65792の1次元のメモリ領域を全て用いて出力データを格納することになる。なお、ここでは、図14に示す長方形の領域において、y座標に沿う順に一連の連続したアドレスを付与するようにしているが、x座標に沿う順に一連の連続したアドレスを付与するようにしてもよい。
このように出力データを1次元のメモリ領域として黒生成/下色除去量抽出部53に格納した場合、アドレス生成部52では、図15に示すように、Kのアドレスを指定するアドレスデータの生成処理と、UCRのアドレスを指定するアドレスデータの生成処理とにおいて異なる処理を行う。
すなわち、Kのアドレスを指定するアドレスデータの生成処理においては、アドレス算出部52bにおいて、MINとMAX−MINとの2次元の入力データからの変換を行う。このとき、アドレス算出部52bでは、MINとMAX−MINとをそれぞれx1,y1とすると、数式(7)の演算を行い、その結果Tzをアドレス値として、黒生成/下色除去量抽出部53に供給すればよい。
Figure 0004322639
また、UCRのアドレスを指定するアドレスデータの生成処理においては、変数変換部52aとアドレス算出部52bとの2段階において、MINとMAX−MINとの2次元の入力データからの変換を行う。このとき、変数変換部52aでは、上記数式(6)を用いてMINとMAX−MINとの2次元の入力データを2次元の変数データに変換し、アドレス算出部52bへ供給する。
そして、アドレス算出部52bでは、変数変換部52aから供給されるMINとMAX−MINとをそれぞれx2,y2とすると、数式(8)の演算を行い、その結果Tzをアドレス値として、黒生成/下色除去量抽出部53に供給すればよい。
Figure 0004322639
この場合のアドレス生成部52と、黒生成/下色除去量抽出部53とにおける処理の流れをフローチャートとして示すと、図16のようになる。なお、図16では、変数変換部52aとアドレス算出部52bとへ入力される(MIN,MAX−MIN)を(x1,y1)、変数変換部52aから出力されるデータを(x2,y2)、アドレス算出部52bから出力されるアドレス値をTzとしている。
Kの出力処理においては、アドレス生成部52のアドレス算出部52bにおいて、上記数式(7)の演算を行い(S31)、演算結果のアドレス値Tzを黒生成/下色除去量抽出部53に出力する。黒生成/下色除去量抽出部53では、入力されたアドレス値Tzによって指定されたアドレスに記憶している出力データとしてのKを出力する(S32)。
また、UCRの出力処理においては、アドレス生成部52の変数変換部52aにおいて、上記数式(6)の演算を行い(S33)、アドレス算出部52bにおいて、上記数式(8)の演算を行い(S34)、演算結果のアドレス値Tzを黒生成/下色除去量抽出部53に出力する。黒生成/下色除去量抽出部53では、入力されたアドレス値Tzによって指定されたアドレスに記憶している出力データとしてのUCRを出力する(S35)。
なお、ここでは、領域DにKを格納し、領域EにUCRを格納する場合について説明したが、逆に、領域DにUCRを格納し、領域EにKを格納してもよい。この場合、UCRの出力処理において、上記数式(7)の演算結果のアドレス値Tzによって指定されたアドレスに記憶しているUCRを出力し、Kの出力処理において、上記数式(6)の演算を行った後、上記数式(8)の演算結果のアドレス値Tzによって指定されたアドレスに記憶しているKを出力すればよい。
また、変換部54のLUTを領域識別信号に基づいて変更する場合、黒生成量と下色除去量を一つの組にしてもよいが、2つの領域識別信号に対する黒生成量あるいは下色除去量のテーブル値を一つの組にしてメモリに記憶させておいてもよい。
以上のように、第1変換部8、第2変換部9、あるいは変換部54は、2つの変数データ(MIN,MAX−MIN)を、これら2つの変数データの値の組合せに対応付けられた1又は2つの出力データに変換するデータ変換装置である。
ここで、各変数データの取り得る値は、0≦MIN≦255、0≦MAX≦255であるので、(MIN,MAX−MIN)=(x,y)とすると(x,y)の組合せには、実際に入力され得る有効な組合せ、つまり、
0≦x≦255、かつ、0≦y≦−x+255
の範囲内の組合せと、実際には入力され得ない無効な組合せ、つまり、
1≦x≦255、かつ、255−x<y≦255
の範囲内の組合せとが存在している。
そして、第1変換部8、第2変換部9、あるいは変換部54は、複数のアドレスを有する記憶手段としての下色除去量抽出部4、黒生成部5、あるいは黒生成/下色除去量抽出部53に、アドレスごとに出力データを記憶させておき、アドレス指定手段としてのアドレス生成部2・3、あるいはアドレス生成部52が、入力される有効な組合せに対応するアドレスを指定する。このアドレス生成部2・3、あるいはアドレス生成部52では、無効な組合せに対してはアドレスを対応させず、有効な組合せに対しては1又は2つのアドレスを対応させる。
したがって、第1変換部8、第2変換部9、あるいは変換部54では、実際には入力され得ない無効な組合せに対して下色除去量抽出部4、黒生成部5、あるいは黒生成/下色除去量抽出部53のアドレスを割り当ててしまうといった無駄を省き、下色除去量抽出部4、黒生成部5、あるいは黒生成/下色除去量抽出部53における記憶領域の利用効率の向上を図ることができる。
なお、本発明のデータ変換装置は、上記第1変換部8、第2変換部9、あるいは変換部54以外にも適用可能であり、変数データも(MIN,MAX−MIN)に限られない。また、変数データの数も2つに限られない。つまり、本発明のデータ変換装置は、第1から第n(nは2以上の整数)の変数データが入力されることにより、これらn個の変数データの値の組合せに対応付けられた1又は2以上の出力データを出力するものとして応用可能である。
また、ここでは、補間処理を行うことを前提とはしていないため、上記メモリ領域の全てのアドレスに出力データを格納しておくものとしているが、図18に示した背景技術の構成のように、後段において補間処理を行うようにすれば、図19に示したように一部の出力データを間引いておくこともできる。
また、本発明のカラー画素データ変換装置としての黒生成下色除去部26・56は、上記データ変換装置と、複数の色成分よりなるカラー画素データが入力されることにより、このカラー画素データにおける各色データC,M,Yのうちの最小階調値を示すデータMINを第1の変数データとして上記データ変換装置に対して入力し、上記各色データのうちの最大階調値を示すデータMAXから最小階調値を示すデータMINを引いた差分を示すデータMAX−MINを第2の変数データとして上記データ変換装置に対して入力するカラー画素データ演算手段としての最大値・最小値算出部1とを備えている。
この場合、MINの取り得る値を順にx座標にとり、MAX−MINの取り得る値を順にy座標にとったxy格子面を想定すると、有効な組合せは、図3に示すように、xy格子面における三角形領域をなす各座標に相当することになる。つまり、MINの取り得る値と、MAX−MINの取り得る値とを任意に組み合わせた場合には、それらの組合せはxy格子面において正方形領域をなすことになるが、実際には、無効な組合せが存在するため、有効な組合せは上記三角形領域となる。
上述のように、第1変換部8、第2変換部9、あるいは変換部54には、無効な組合せに対してはアドレスを対応させず、有効な組合せに対してアドレスを対応させる演算が設定されているので、MINの取り得る値と、MAX−MINの取り得る値との任意の組合せ全てに対してアドレスを割り当てる場合と比較すると、下色除去量抽出部4、黒生成部5、あるいは黒生成/下色除去量抽出部53の利用効率を約倍に向上させることができる。
なお、最大値・最小値算出部1は、MINの代わりにMAXを上記データ変換装置に対して入力するようにしてもよい。
本発明のカラー画素データ変換装置としての黒生成下色除去部26・56は、IC(integrated circuit)などのハードウェアによって構成することができるほか、その機能の一部又は全部を、プログラムを実行するためのCPU(central processing unit)や、プログラムを実行するためのワークエリアとして機能するRAM(random access memory)等を備えたコンピュータによって構成することもできる。この場合、上記コンピュータにおいてカラー画素データ変換プログラムを実行することにより、図1又は図12に示した各機能ブロックの一部又は全部が上記コンピュータ上で実現される。
カラー画素データ変換プログラムは、そのプログラムを記録した記録媒体から上記コンピュータに供給されてもよく、通信ネットワークを介して上記コンピュータに供給されてもよい。
カラー画素データ変換プログラムを記録する記録媒体は、上記コンピュータと分離可能に構成してもよく、上記コンピュータに組み込むようになっていてもよい。この記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるようにコンピュータに装着されるものであっても、外部記憶装置としてコンピュータに接続されたプログラム読み取り装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)/EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
なお、カラー画像処理装置20を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、適宜選択可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、適宜選択可能である。さらに、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。
5.補足
図2の領域分離処理部24において、入力画像中の各画素を、文字領域、網点領域、写真領域に分離する方法としては、例えば「画像電子学会研究会予稿90−06−04」に記載されている方法を用いることができる。この方法について説明する。
この領域分離の方法では、注目画素を中心としたM×N(M,Nは自然数)画素のブロック内で以下のような判定を行い、その結果を注目画素の領域識別信号とする。
まず、上記ブロック内の中央の9画素について階調値の平均値(Dave)を求め、その平均値を用いてブロック内の各画素を0と1とに2値化する。また、上記ブロック内の中央の9画素について階調値の最大値(Dmax)、及び最小値(Dmin)も同時に求めておく。
網点領域は、小領域における階調値の変動が大きく、また、背景に比べて濃度が高いという特性を有している。この特性を利用し、網点領域を判定する。
すなわち、上記2値化されたデータに対して、主走査方向及び副走査方向それぞれにおいて、0から1への変化点数と、1から0への変化点数との合計を求めて、それぞれをKH及びKVとし、それぞれ閾値TH及びTVと比較する。そして、KH及びKVの両方がともに閾値を上回った場合には、その注目画素を網点領域と判定する。また、背景との誤判定を防ぐために、Dmax,Dmin,Daveをそれぞれ閾値B1,B2と比較する。そして、
Dmax−Dave>B1、かつ、Dave−Dmin>B2、かつ、KH>TH、かつ、KV>TV
の条件を満たす場合には、その注目画素を網点領域と判定し、上記の条件を満たさない場合には、非網点領域と判定する。
また、文字領域は、階調値の最大値と最小値との差が大きく、濃度も高いと考えられることから、文字領域の判定を以下のように行う。
すなわち、先に判定した非網点領域において、先に求めていた階調値の最大値と最小値とそれらの差分(Dsub)とを、それぞれ閾値PA,PB,PCと比較し、どれか1つが閾値を上回った場合には、その注目画素を文字領域と判定し、すべてが閾値以下の場合には写真領域と判定する。つまり、
Dmax>PA、又は、Dmin<PB、又は、Dsub>PC
の条件を満たす場合には、その注目画素を文字領域と判定し、上記の条件を満たさない場合には、写真領域と判定する。
本発明は、入力画像データに対して色変換処理を行う画像処理装置に利用することができ、特に、色補正処理した画像信号に対して黒生成処理、下色除去処理を行う画像処理装置に好適に利用できる。
本発明の実施の一形態におけるカラー画像処理装置の黒生成下色除去部の構成を示すブロック図である。 図1のカラー画像処理装置を備えたデジタルカラー複写機の構成を示すブロック図である。 図1のアドレス生成部に入力されるMINとMAX−MINとの有効な組合せと、出力データとの関係をxy格子面上に示す図面である。 図3のxy格子面を、領域Aから領域Cに区分した状態を示す図面である。 図4に示した領域Bに位置する出力データを、領域Cに座標変換する様子を示す図面である。 図5の座標変換後の出力データに対して、アドレスを対応付ける方法を示す図面である。 図6に示す方法を実現するアドレス生成部の内部構成を示すブロック図である。 図6に示す方法を実現する処理の一例を示すフローチャートである。 図3の出力データに対して、アドレスを対応付ける方法を示す図面である。 図9に示す方法を実現するアドレス生成部の内部構成を示すブロック図である。 図9に示す方法を実現する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態におけるカラー画像処理装置の黒生成下色除去部の変形例を示すブロック図である。 図12のアドレス生成部に入力されるMINとMAX−MINとの有効な組合せと、出力データとの関係をxy格子面上に示す図面である。 図13の出力データに対して、アドレスを対応付ける方法を示す図面である。 図14に示す方法を実現するアドレス生成部の内部構成を示すブロック図である。 図14に示す方法を実現する処理を示すフローチャートである。 従来のデジタルカラー複写機の構成を示すブロック図である。 図17のデジタルカラー複写機が備える画像処理装置の墨加刷部の構成を示すブロック図である。 図18の墨加刷部の有する2次元LUTの構成を示す図面である。
符号の説明
1 最大値・最小値算出部(カラー画素データ演算手段)
2 アドレス生成部(アドレス指定手段)
2a 変数変換部
2b アドレス算出部
2c アドレス算出部
3 アドレス生成部(アドレス指定手段)
3a 変数変換部
3b アドレス算出部
3c アドレス算出部
4 下色除去量抽出部(記憶手段)
5 黒生成部(記憶手段)
6 下色除去処理部
7 下色除去部
8 第1変換部(データ変換装置)
9 第2変換部(データ変換装置)
10 カラー画像入力装置
20 カラー画像処理装置
26 黒生成下色除去部(カラー画素データ変換装置)
30 カラー画像出力装置
52 アドレス生成部(アドレス指定手段)
52a 変数変換部
52b アドレス算出部
53 黒生成/下色除去量抽出部(記憶手段)
54 変換部(データ変換装置)
56 黒生成下色除去部(カラー画素データ変換装置)

Claims (4)

  1. 第1変数データと第2変数データとが入力されることにより、これら2つの変数データの値の組合せに対応付けられた第1出力データおよび第2出力データを出力するデータ変換装置
    3原色のカラー画素データが入力され、このカラー画素データにおける各色データのうちの最大階調値又は最小階調値を示すデータを前記第1変数データとして前記データ変換装置に対して入力し、前記カラー画素データにおける各色データのうちの最大階調値を示す色データから最小階調値を示す色データを引いた差分を示すデータを前記第2変数データとして前記データ変換装置に対して入力するカラー画素データ演算手段とを備えたカラー画素データ変換装置であって、
    各変数データの取り得る値の組合せには、実際に入力され得る有効な組合せと、実際には入力され得ない無効な組合せとが存在し、
    前記データ変換装置は、
    複数のアドレスを有し、アドレスごとに前記第1出力データまたは前記第2出力データを記憶する記憶手段と、
    無効な組合せに対してはアドレスを対応させず、有効な組合せに対しては前記第1出力データに対応するアドレスと前記第2出力データに対応するアドレスとを対応させる演算が設定されており、この演算に基づいて、入力される有効な組合せに対応する2つのアドレスを指定するアドレス指定手段とを備えており、
    前記アドレス指定手段における演算は、前記第1変数データの取り得る値を当該値の大きさの順にx座標にとり、前記第2変数データの取り得る値を当該値の大きさの順にy座標にとったxy格子面を想定し、有効な組合せを前記xy格子面のそれぞれ対応する座標に配置することにより、有効な組合せの配置された座標がx軸及びy軸を2辺とする長方形領域をなすように変換した場合に、前記x軸の最大値と前記y軸の最大値とを結ぶ前記長方形領域の対角線によって区切られる前記長方形領域における2つの領域の一方に前記第1出力データを記憶したアドレスが配置され、他方に前記第2出力データを記憶したアドレスが配置されるように設定されていることを特徴とするカラー画素データ変換装置。
  2. 請求項に記載のカラー画素データ変換装置をコンピュータによって実現させるカラー画素データ変換プログラムであって、コンピュータを前記各手段として動作させるためのカラー画素データ変換プログラム。
  3. 請求項に記載のカラー画素データ変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  4. 1変数データと第2変数データとを、これら2つの変数データの値の組合せに対応付けられた第1出力データおよび第2出力データの2つの出力データに変換するデータ変換方法において、
    前記第1変数データは3原色のカラー画素データにおける各色データのうちの最大階調値又は最小階調値を示すデータであり、前記第2変数データは前記カラー画素データにおける各色データのうちの最大階調値を示す色データから最小階調値を示す色データを引いた差分を示すデータであり、
    各変数データの取り得る値の組合せには、実際に入力され得る有効な組合せと、実際には入力され得ない無効な組合せとが存在し、
    複数のアドレスを有する記憶手段に、アドレスごとに上記第1出力データまたは第2出力データを記憶させておき、
    無効な組合せに対してはアドレスを対応させず、有効な組合せに対しては上記第1出力データに対応するアドレスと上記第2出力データに対応するアドレスとを対応させる演算が設定されたアドレス指定手段が、この演算に基づいて、変換対象となる有効な組合せに対応する2つのアドレスを指定することにより、上記第1変数データおよび上記第2変数データを上記第1出力データおよび上記第2出力データに変換し、
    前記アドレス指定手段における演算を、上記第1変数データの取り得る値を当該値の大きさの順にx座標にとり、上記第2変数データの取り得る値を当該値の大きさの順にy座標にとったxy格子面を想定し、有効な組合せを前記xy格子面のそれぞれ対応する座標に配置することにより、有効な組合せの配置された座標がx軸及びy軸を2辺とする長方形領域をなすように変換した場合に、上記x軸の最大値と上記y軸の最大値とを結ぶ上記長方形領域の対角線によって区切られる上記長方形領域における2つの領域の一方に上記第1出力データを記憶したアドレスを配置し、他方に上記第2出力データを記憶したアドレスを配置するように設定することを特徴とするデータ変換方法。
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