JP2001320593A - 画像処理装置およびそれを備えた画像形成装置ならびに画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置およびそれを備えた画像形成装置ならびに画像処理方法

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JP2001320593A
JP2001320593A JP2000137714A JP2000137714A JP2001320593A JP 2001320593 A JP2001320593 A JP 2001320593A JP 2000137714 A JP2000137714 A JP 2000137714A JP 2000137714 A JP2000137714 A JP 2000137714A JP 2001320593 A JP2001320593 A JP 2001320593A
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JP2000137714A
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Makio Goto
牧生 後藤
Takahiro Omichi
隆広 大道
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の種類に応じて得ようとする色変換精度
を変えても、色変換精度に見合った最短の時間でルック
アップテーブルへのアクセスを行うことのできる画像処
理装置を提供する 【解決手段】 色変換処理部15において、RGB信号
が入力されると、ビット数選択部21によって各座標成
分を表す8ビットから、文字・網点・写真などの画像の
種類に応じた上位ビット(N00〜N22)を選択する。色
変換テーブルアクセス部22は、上記上位ビットで表さ
れる座標成分の組み合わせについてのみ、対応するCM
Y信号の座標成分を表すテーブル値が格納されたルック
アップテーブルを、画像の種類ごとに備えている。そし
てRGB信号の画像の種類に応じたルックアップテーブ
ルにアクセスを行い、ビット数選択部21によって選択
された上位ビットの数に基づいて、各座標成分の上位ビ
ットに対応するテーブル値を読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルカラー複写機
等のディジタルカラー画像形成装置やカラーマネージメ
ントシステム等で使用され、ルックアップテーブルを用
いて色補正処理や色空間変換処理を行う画像処理に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】フルカラー複写機等のディジタル画像形
成装置において、画像処理装置によって画像入力装置か
らの入力画像データを色補正された出力画像データに変
換する色補正方法や、入力画像データを均等色空間デー
タに変換するための色座標変換方法については、従来よ
り数多くの提案がなされている。このような方法とし
て、色彩科学ハンドブック新編,第1137頁〜第1149頁
(日本色彩学会編・東京大学出版会刊行)や日本画像学
会誌,第37巻,第4号,第555 頁〜第559 頁に記載され
ているテーブル参照(Look Up Table :ルックアップテ
ーブル、以下LUTと記す)法がある。入力画像データ
がある表色系(第1の表色系)で表されるとすると、該
入力画像データはその表色系の各座標成分の組み合わせ
からなり、これを上記の方法によって色変換することに
より、別の表色系(第2の表色系)で表される出力画像
データを得る。出力画像データもその表色系の各座標成
分の組み合わせからなる。以下では、そのままでは出力
として不適切な信号になってしまう色信号の補正を行う
処理、色自体を変化させるために色信号を変換する処
理、および色自体が変化しなくても色信号の座標系を変
換する処理を全て色変換と呼ぶことにする。
【0003】LUT法の一つである直接変換法は、全て
の入力画像データ、すなわち各座標成分の全ての組み合
わせに対し、色変換データをあらかじめ計算してその結
果を色変換テーブルに格納しておき、入力画像データに
対するテーブル値を参照し、出力画像データとして出力
する方法である。この直接変換法は色変換テーブルにア
クセスを行うだけで色変換を行うものであるため、回路
構成が簡単で比較的高速に処理することが可能であり、
どのような非線形特性であっても適用することができ
る。
【0004】また、別のLUT法である3次元補間法
は、選択された一部の入力画像データについてはテーブ
ル値を予め計算して色変換テーブルに格納し、テーブル
値が格納されている入力画像データの近傍の入力画像デ
ータについては、上記テーブル値を用いて3次元補間演
算により算出するものである。
【0005】これらの変換方法では、一般にテーブルサ
イズが大きくなるほど変換精度は向上するが、逆にテー
ブルに必要なメモリ容量の増加によるコスト上昇や、ア
クセス速度の低下などの問題が発生する。テーブルサイ
ズを大きくすることなく変換精度を向上させる方法とし
て、特開平4−21191号公報には、色変換テーブル
に格納するテーブル値の数を第1の表色系の座標成分ご
とに異なるビット数に設定して単位格子を直方体とする
ことが開示されている。この方法では、入力画像データ
の各座標成分から上記ビット数に対応する上位ビットを
抽出することにより1つの直方体を選択し、直方体内の
入力画像データに対応する出力画像データの座標成分を
3次元補間により演算する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像処理装置においては、十分な色変換精度を得る
ために必要な上位ビット数が、文字・網点・写真などの
画像の種類によって異なる。このため、あらゆる画像の
種類に対して出力画像データの各座標成分ごとに1つの
テーブルで十分な色変換精度を得るためには、テーブル
値が格納される入力画像データの各座標のビット数を、
全ての画像の種類を通して最大の上位ビット数に設定し
なければならない。
【0007】例えば印画紙写真のように純色が少なく連
続階調の多い画像に対しては、色とび(トーンギャッ
プ)が発生しにくいよう、全ての色に対して均等に色変
換することができるように上位ビット数を設定する必要
がある。入力画像データとしてのRGB信号(R:赤、
G:緑、B:青)から出力画像データとしてのCMY信
号(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)を求め
る場合、RGB信号をCの信号に変換するためにRGB
信号から抽出する上位ビットを、R:4ビット、G:4
ビット、B:4ビットのように設定する。
【0008】それに対して文字画像や網点画像では、純
色が多く連続階調が少ないため、主成分の座標に対して
上位ビット数を多く設定する必要がある。RGB→C変
換の場合はCの補色であるRが主成分であり、Gおよび
Bが副成分である。RGB信号の3つの座標成分から1
つの座標成分Rを求める場合も同様に、RGB信号のう
ちRが主成分であり、GおよびBが副成分である。RG
B→C変換の場合には、抽出する上位ビット数を、R:
5ビット、G:3ビット、B:3ビットのように、Rの
画像データに対して多く設定する。
【0009】従って、文字/網点、および写真のいずれ
の画像とも、出力画像データの座標成分ごとに1つのテ
ーブルで良好に色変換を行うためには、RGB→C変換
の場合には、テーブルがR:5ビット、G:4ビット、
B:4ビットの計13ビット(8Kビット)分のサイズ
となる。このことは、RGB→M、RGB→Yについて
も同様である。このサイズは文字/網点、および写真の
画像のそれぞれに必要なサイズよりも大きい。これによ
り、文字/網点のように変換速度を重視する画像に対し
てはテーブルへのアクセス時間を十分に短くすることが
できず、写真のように階調性を重視する画像に対して
も、上記のように写真単独用のテーブルよりもサイズが
大きくなると必要以上にアクセス時間が長くなってしま
う。このように、従来の画像処理装置では、画像の種類
に応じて得ようとする色変換精度を変えると、テーブル
へのアクセス時間が不必要に長くなってしまうという問
題が生じる。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、画像の種類に応じて得よう
とする色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最
短の時間でルックアップテーブルへのアクセスを行うこ
とのできる画像処理装置、およびそれを備えた画像形成
装置、ならびに画像処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、上記課題を解決するために、各座標成分が所定ビッ
トで表される第1の表色系の入力画像データから、第2
の表色系の各座標成分を求めて出力画像データとする色
変換処理部を有する画像処理装置において、上記色変換
処理部は、上記入力画像データの各座標成分に対し、予
め定められた画像の種類に応じた上位ビットの数を選択
するビット数選択部と、上記入力画像データのうち上記
上位ビットで表される座標成分の組み合わせについての
み、対応する上記出力画像データの座標成分のテーブル
値が格納されたルックアップテーブルを上記画像の種類
ごとに備えるとともに、上記ビット数選択部によって選
択された上記上位ビットの数に基づいて、上記入力画像
データの各座標成分の上記上位ビットに対応するテーブ
ル値を、上記画像の種類に応じた上記ルックアップテー
ブルから読み出す色変換テーブルアクセス部とを有して
いることを特徴としている。
【0012】上記の発明によれば、色変換処理部は、第
1の表色系の画像データが入力されると、ビット数選択
部によって入力画像データの各座標成分を表す所定ビッ
トから、文字・網点・写真などの予め定められた画像の
種類に応じた上位ビットを選択する。色変換テーブルア
クセス部は、上記上位ビットで表される座標成分の組み
合わせについてのみ、対応する第2の表色系の出力画像
データの座標成分を表すテーブル値が格納されたルック
アップテーブルを、画像の種類ごとに備えている。そし
て色変換テーブルアクセス部は、入力画像データの画像
の種類に応じたルックアップテーブルにアクセスを行
い、ビット数選択部によって選択された上位ビットの数
に基づいて、各座標成分の上位ビットに対応するテーブ
ル値を読み出す。
【0013】入力画像データの各座標成分の上位ビット
にのみ対応するテーブル値を格納したルックアップテー
ブルを画像の種類ごとに備え、画像の種類を判別すると
その種類に応じたルックアップテーブルからテーブル値
を読み出すので、上位ビット数を画像の種類ごとに設定
することにより、ルックアップテーブルのサイズを画像
の種類ごとに最適化することができる。例えば、文字・
網点などのトーンギャップが発生しにくい画像の場合に
は、色変換速度が大きくなるように座標成分ごとに設定
した上位ビット数に対応するテーブル値を格納した、サ
イズの小さなルックアップテーブルとすることができ
る。写真などのトーンギャップが発生しやすい画像の場
合には、色合いや階調性が保たれるように座標成分ごと
に設定した上位ビット数に対応するテーブル値を格納し
た、サイズの大きなルックアップテーブルとすることが
できる。
【0014】このように、格納するテーブル値の数を画
像の種類に合わせて座標成分ごとに変えることができる
ので、読み出したテーブル値を各座標成分の下位ビット
に関わらずそのまま出力画像データとしても、必要な色
変換精度が得られるように、選択する上位ビット数を設
定することができる。そして、画像の種類ごとにルック
アップテーブルが備えられていることから、色変換精度
に見合った最短のアクセス時間を達成することができ
る。また、色変換精度を向上させるために、読み出した
テーブル値を用いて、下位ビットに相当する出力画像デ
ータの座標成分を補間演算するようにしてもよい。
【0015】この結果、画像の種類に応じて得ようとす
る色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最短の
時間でルックアップテーブルへのアクセスを行うことの
できる画像処理装置を提供することができる。
【0016】さらに本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するために、上記色変換テーブルアクセス部は、
上記ビット数選択部によって選択された上記上位ビット
の数に基づいて、上記入力画像データの各座標成分の、
上記上位ビットに対応するテーブル値を含めた所定数の
テーブル値を上記画像の種類に応じた上記ルックアップ
テーブルから読み出し、上記色変換処理部は、上記ビッ
ト数選択部によって選択された上記上位ビットの数に基
づいて、上記入力画像データの各座標成分から上記上位
ビットと残りの下位ビットとを分離抽出するビット分離
部と、上記色変換テーブルアクセス部によって読み出さ
れた上記所定数のテーブル値と、上記ビット分離部によ
って抽出された上記下位ビットとを用いて補間演算を行
うことにより上記出力画像データを求める補間演算部と
をさらに有していることを特徴としている。
【0017】上記の発明によれば、ビット分離部によっ
て入力画像データの各座標成分から上位ビットと残りの
下位ビットとを分離抽出する。色変換テーブルアクセス
部は、入力画像データの各座標成分の、上位ビットに対
応するテーブル値を含めた所定数のテーブル値を画像の
種類に応じたルックアップテーブルから読み出し、補間
演算部は、読み出された所定数のテーブル値と抽出され
た下位ビットとを用いて3次元補間演算などの補間演算
を行い、出力画像データを求める。
【0018】このように、下位ビットに相当する出力画
像データの座標成分を補間演算により求めるので、色変
換精度を、予めルックアップテーブルに格納しておくテ
ーブル値の数で決まるものよりも向上させることができ
る。
【0019】さらに本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するために、各座標成分が所定ビットで表される
第1の表色系の入力画像データから、第2の表色系の各
座標成分を求めて出力画像データとする色変換処理部を
有する画像処理装置において、上記色変換処理部は、上
記入力画像データの特定の座標成分に対し、予め定めら
れた画像の種類に応じた上位ビットの数を選択するビッ
ト数選択部と、上記入力画像データのうち上記上位ビッ
トで表される上記特定の座標成分と上記所定ビットで表
される残りの座標成分との組み合わせについてのみ、対
応する上記出力画像データの座標成分のテーブル値が格
納されたルックアップテーブルを上記画像の種類ごとに
備えるとともに、上記ビット数選択部によって選択され
た上記上位ビットの数に基づいて、上記入力画像データ
の上記特定の座標成分の上記上位ビットと残りの座標成
分の上記所定ビットとに対応するテーブル値を、上記画
像の種類に応じた上記ルックアップテーブルから読み出
す色変換テーブルアクセス部とを有していることを特徴
としている。
【0020】上記の発明によれば、色変換処理部は、第
1の表色系の画像データが入力されると、ビット数選択
部によって入力画像データの特定の座標成分に対しては
座標成分を表す所定ビットから、文字・網点・写真など
の予め定められた画像の種類に応じた上位ビットを選択
する。色変換テーブルアクセス部は、上記上位ビットで
表される座標成分と所定ビットで表される残りの座標成
分との組み合わせについてのみ、対応する第2の表色系
の出力画像データの座標成分を表すテーブル値が格納さ
れたルックアップテーブルを、画像の種類ごとに備えて
いる。そして色変換テーブルアクセス部は、入力画像デ
ータの画像の種類に応じたルックアップテーブルにアク
セスを行い、ビット数選択部によって選択された上位ビ
ットの数に基づいて、特定の座標成分の上位ビットと残
りの座標成分の所定ビットとに対応するテーブル値を読
み出す。
【0021】入力画像データの特定の座標成分の上位ビ
ットと残りの座標成分の所定ビットとにのみ対応するテ
ーブル値を格納したルックアップテーブルを画像の種類
ごとに備え、画像の種類を判別するとその種類に応じた
ルックアップテーブルからテーブル値を読み出すので、
上位ビット数を画像の種類ごとに設定することにより、
ルックアップテーブルのサイズを画像の種類ごとに最適
化することができる。例えば、文字・網点などのトーン
ギャップが発生しにくい画像の場合には、入力画像デー
タの座標成分のうち、色変換後の出力画像データの座標
成分に対し主成分となるもの以外の特定の座標成分に対
しては、色変換速度が大きくなるように設定した上位ビ
ット数に対応するテーブル値を格納し、主成分となる残
りの座標成分に対しては所定ビットに対応するテーブル
値を格納した、サイズの小さなルックアップテーブルと
することができる。写真などのトーンギャップが発生し
やすい画像の場合には、特定の座標成分に対しては色合
いや階調性が保たれるように設定した上位ビット数に対
応するテーブル値を格納し、主成分となる残りの座標成
分に対しては所定ビットに対応するテーブル値を格納し
た、サイズの大きなルックアップテーブルとすることが
できる。
【0022】このように、格納するテーブル値の数を画
像の種類に合わせて特定の座標成分ごとに変えることが
できるので、読み出したテーブル値を特定の座標成分の
下位ビットに関わらずそのまま出力画像データとして
も、必要な色変換精度が得られるように、選択する上位
ビット数を設定することができる。特に、残りの座標成
分には全てテーブル値を与えるので、色変換に重要な座
標成分にこれを割り当てることにより色変換精度が高く
なる。そして、画像の種類ごとにルックアップテーブル
が備えられていることから、色変換精度に見合った最短
のアクセス時間を達成することができる。また、色変換
精度を向上させるために、読み出したテーブル値を用い
て、下位ビットに相当する出力画像データの座標成分を
補間演算するようにしてもよい。
【0023】この結果、画像の種類に応じて得ようとす
る色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最短の
時間でルックアップテーブルへのアクセスを行うことの
できる画像処理装置を提供することができる。
【0024】さらに本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するために、上記色変換テーブルアクセス部は、
上記ビット数選択部によって選択された上記上位ビット
の数に基づいて、上記入力画像データの特定の座標成分
の上記上位ビットと残りの座標成分の上記所定ビットと
に対応するテーブル値を含めた所定数のテーブル値を上
記画像の種類に応じた上記ルックアップテーブルから読
み出し、上記色変換処理部は、上記ビット数選択部によ
って選択された上記上位ビットの数に基づいて、上記入
力画像データの上記特定の座標成分から上記上位ビット
と残りの下位ビットとを分離抽出するビット分離部と、
上記色変換テーブルアクセス部によって読み出された上
記所定数のテーブル値と、上記ビット分離部によって抽
出された上記下位ビットとを用いて補間演算を行うこと
により上記出力画像データを求める補間演算部とをさら
に有していることを特徴としている。
【0025】上記の発明によれば、ビット分離部によっ
て入力画像データの特定の座標成分から上位ビットと残
りの下位ビットとを分離抽出する。色変換テーブルアク
セス部は、入力画像データの特定の座標成分の上位ビッ
トと残りの座標成分の所定ビットとに対応するテーブル
値を含めた所定数のテーブル値を画像の種類に応じたル
ックアップテーブルから読み出し、補間演算部は、読み
出された所定数のテーブル値と抽出された下位ビットと
を用いて2次元補間演算などの補間演算を行い、出力画
像データを求める。
【0026】このように、特定の座標成分の下位ビット
に相当する出力画像データの座標成分を補間演算により
求めるので、色変換精度を、予めルックアップテーブル
に格納しておくテーブル値の数で決まるものよりも向上
させることができる。
【0027】さらに本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するために、上記入力画像データのそれぞれに対
して上記画像の種類を識別し、識別結果である画像モー
ド信号を上記入力画像データとともに上記色変換処理部
に入力する領域分離処理部をさらに有していることを特
徴としている。
【0028】上記の発明によれば、領域分離処理部によ
って入力画像データの画像の種類を識別し、識別結果で
ある画像モード信号とその入力画像データとを色変換処
理部に入力する。従って、複数の画像の種類が混在した
データでも、それを構成する各入力画像データを画像の
種類に応じた領域に適切に分離することができるととも
に、色変換処理部が画像モード信号を基に入力画像デー
タの画像の種類を容易に判別することができる。
【0029】また、本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、前述のいずれかの画像処理装置と、
上記画像処理装置に第1の表色系よりなる画像データを
入力する画像入力手段と、上記画像処理装置から出力さ
れる第2の表色系よりなる画像データに基づいて記録材
に画像を形成する画像形成手段とを備えたことを特徴と
している。
【0030】上記の発明によれば、画像入力手段から画
像処理装置に入力した第1の表色系よりなる画像データ
を、画像処理装置において画像の種類に応じて色変換精
度に見合った最短の時間でルックアップテーブルへのア
クセスを行って色変換を行い、その結果得られた第2の
表色系よりなる画像データを記録材に画像を形成する。
従って、画像の入力から形成までの時間を従来よりも短
縮することのできる画像形成装置を提供することができ
る。
【0031】さらに本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、外部からの設定操作によって上記入
力画像データの上記画像の種類を指定する画像モード信
号を、上記画像処理装置の上記色変換処理部に入力する
画像モード設定手段をさらに有していることを特徴とし
ている。
【0032】上記の発明によれば、画像処理装置の色変
換処理部で用いる入力画像データの画像の種類を、画像
モード設定手段によって外部からの操作で指定し、その
操作で発生した画像の種類を指定する画像モード信号を
色変換処理部に入力する。従って、操作者が所望する画
像の種類で色変換を行うことができる。
【0033】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、各座標成分が所定ビットで表される
第1の表色系の入力画像データから、第2の表色系の各
座標成分を求めて出力画像データとする色変換処理を含
む画像処理方法において、上記色変換処理は、上記入力
画像データの各座標成分に対し、予め定められた画像の
種類に応じた上位ビットの数を選択するビット数選択処
理と、上記入力画像データのうち上記上位ビットで表さ
れる座標成分の組み合わせについてのみ、対応する上記
出力画像データの座標成分のテーブル値が格納された上
記画像の種類ごとのルックアップテーブルに対し、上記
ビット数選択処理によって選択した上記上位ビットの数
に基づいて、上記画像の種類に応じた上記ルックアップ
テーブルにアクセスを行い、上記入力画像データの各座
標成分の上記上位ビットに対応するテーブル値を読み出
す色変換テーブルアクセス処理とを含んでいることを特
徴としている。
【0034】上記の発明によれば、色変換処理では、第
1の表色系の画像データが入力されると、ビット数選択
処理によって入力画像データの各座標成分を表す所定ビ
ットから、文字・網点・写真などの予め定められた画像
の種類に応じた上位ビットを選択する。色変換テーブル
アクセス処理では、上記上位ビットで表される座標成分
の組み合わせについてのみ、対応する第2の表色系の出
力画像データの座標成分を表すテーブル値が格納された
画像の種類ごとのルックアップテーブルに対し、以下の
ようにテーブル値の読み出しを行う。すなわち、色変換
テーブルアクセス処理では、入力画像データの画像の種
類に応じたルックアップテーブルにアクセスを行い、ビ
ット数選択部によって選択された上位ビットの数に基づ
いて、各座標成分の上位ビットに対応するテーブル値を
読み出す。
【0035】入力画像データの各座標成分の上位ビット
にのみ対応するテーブル値を格納したルックアップテー
ブルを画像の種類ごとに備え、画像の種類を判別すると
その種類に応じたルックアップテーブルからテーブル値
を読み出すので、上位ビット数を画像の種類ごとに設定
することにより、ルックアップテーブルのサイズを画像
の種類ごとに最適化することができる。例えば、文字・
網点などのトーンギャップが発生しにくい画像の場合に
は、色変換速度が大きくなるように座標成分ごとに設定
した上位ビット数に対応するテーブル値を格納した、サ
イズの小さなルックアップテーブルとすることができ
る。写真などのトーンギャップが発生しやすい画像の場
合には、色合いや階調性が保たれるように座標成分ごと
に設定した上位ビット数に対応するテーブル値を格納し
た、サイズの大きなルックアップテーブルとすることが
できる。
【0036】このように、格納するテーブル値の数を画
像の種類に合わせて座標成分ごとに変えることができる
ので、読み出したテーブル値を各座標成分の下位ビット
に関わらずそのまま出力画像データとしても、必要な色
変換精度が得られるように、選択する上位ビット数を設
定することができる。そして、画像の種類ごとにルック
アップテーブルが備えられていることから、色変換精度
に見合った最短のアクセス時間を達成することができ
る。また、色変換精度を向上させるために、読み出した
テーブル値を用いて、下位ビットに相当する出力画像デ
ータの座標成分を補間演算するようにしてもよい。
【0037】この結果、画像の種類に応じて得ようとす
る色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最短の
時間でルックアップテーブルへのアクセスを行うことの
できる画像処理方法を提供することができる。
【0038】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記色変換テーブルアクセス処理
は、上記ビット数選択処理によって選択した上記上位ビ
ットの数に基づいて、上記入力画像データの各座標成分
の、上記上位ビットに対応するテーブル値を含めた所定
数のテーブル値を上記画像の種類に応じた上記ルックア
ップテーブルから読み出す処理を含み、上記色変換処理
は、上記ビット数選択処理によって選択した上記上位ビ
ットの数に基づいて、上記入力画像データの各座標成分
から上記上位ビットと残りの下位ビットとを分離抽出す
るビット分離処理と、上記色変換テーブルアクセス処理
によって読み出した上記所定数のテーブル値と、上記ビ
ット分離処理によって抽出した上記下位ビットとを用い
て補間演算を行うことにより上記出力画像データを求め
る補間演算処理とをさらに含んでいることを特徴として
いる。
【0039】上記の発明によれば、ビット分離処理によ
って入力画像データの各座標成分から上位ビットと残り
の下位ビットとを分離抽出する。色変換テーブルアクセ
ス処理では、入力画像データの各座標成分の、上位ビッ
トに対応するテーブル値を含めた所定数のテーブル値を
画像の種類に応じたルックアップテーブルから読み出
し、補間演算処理では、読み出された所定数のテーブル
値と抽出された下位ビットとを用いて3次元補間演算な
どの補間演算を行い、出力画像データを求める。
【0040】このように、下位ビットに相当する出力画
像データの座標成分を補間演算により求めるので、色変
換精度を、予めルックアップテーブルに格納しておくテ
ーブル値の数で決まるものよりも向上させることができ
る。
【0041】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、各座標成分が所定ビットで表される
第1の表色系の入力画像データから、第2の表色系の各
座標成分を求めて出力画像データとする色変換処理を含
む画像処理方法において、上記色変換処理は、上記入力
画像データの特定の座標成分に対し、予め定められた画
像の種類に応じた上位ビットの数を選択するビット数選
択処理と、上記入力画像データのうち上記上位ビットで
表される上記特定の座標成分と上記所定ビットで表され
る残りの座標成分との組み合わせについてのみ、対応す
る上記出力画像データの座標成分のテーブル値が格納さ
れた上記画像の種類ごとのルックアップテーブルに対
し、上記ビット数選択処理によって選択した上記上位ビ
ットの数に基づいて、上記画像の種類に応じた上記ルッ
クアップテーブルにアクセスを行い、上記入力画像デー
タの上記特定の座標成分の上記上位ビットと残りの座標
成分の上記所定ビットとに対応するテーブル値を読み出
す色変換テーブルアクセス処理とを含んでいることを特
徴としている。
【0042】上記の発明によれば、色変換処理では、第
1の表色系の画像データが入力されると、ビット数選択
処理によって入力画像データの特定の座標成分に対して
は座標成分を表す所定ビットから、文字・網点・写真な
どの予め定められた画像の種類に応じた上位ビットを選
択する。色変換テーブルアクセス処理では、上記上位ビ
ットで表される座標成分と所定ビットで表される残りの
座標成分との組み合わせについてのみ、対応する第2の
表色系の出力画像データの座標成分を表すテーブル値が
格納された画像の種類ごとのルックアップテーブルに対
し、以下のようにテーブル値の読み出しを行う。すなわ
ち、色変換テーブルアクセス処理では、入力画像データ
の画像の種類に応じたルックアップテーブルにアクセス
を行い、ビット数選択処理によって選択された上位ビッ
トの数に基づいて、特定の座標成分の上位ビットと残り
の座標成分の所定ビットとに対応するテーブル値を読み
出す。
【0043】入力画像データの特定の座標成分の上位ビ
ットと残りの座標成分の所定ビットとにのみ対応するテ
ーブル値を格納したルックアップテーブルを画像の種類
ごとに備え、画像の種類を判別するとその種類に応じた
ルックアップテーブルからテーブル値を読み出すので、
上位ビット数を画像の種類ごとに設定することにより、
ルックアップテーブルのサイズを画像の種類ごとに最適
化することができる。例えば、文字・網点などのトーン
ギャップが発生しにくい画像の場合には、入力画像デー
タの座標成分のうち、色変換後の出力画像データの座標
成分に対し主成分となるもの以外の特定の座標成分に対
しては、色変換速度が大きくなるように設定した上位ビ
ット数に対応するテーブル値を格納し、主成分となる残
りの座標成分に対しては所定ビットに対応するテーブル
値を格納した、サイズの小さなルックアップテーブルと
することができる。写真などのトーンギャップが発生し
やすい画像の場合には、特定の座標成分に対しては色合
いや階調性が保たれるように設定した上位ビット数に対
応するテーブル値を格納し、主成分となる残りの座標成
分に対しては所定ビットに対応するテーブル値を格納し
た、サイズの大きなルックアップテーブルとすることが
できる。
【0044】このように、格納するテーブル値の数を画
像の種類に合わせて特定の座標成分ごとに変えることが
できるので、読み出したテーブル値を特定の座標成分の
下位ビットに関わらずそのまま出力画像データとして
も、必要な色変換精度が得られるように、選択する上位
ビット数を設定することができる。特に、残りの座標成
分には全てテーブル値を与えるので、色変換に重要な座
標成分にこれを割り当てることにより色変換精度が高く
なる。そして、画像の種類ごとにルックアップテーブル
が備えられていることから、色変換精度に見合った最短
のアクセス時間を達成することができる。また、色変換
精度を向上させるために、読み出したテーブル値を用い
て、下位ビットに相当する出力画像データの座標成分を
補間演算するようにしてもよい。
【0045】この結果、画像の種類に応じて得ようとす
る色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最短の
時間でルックアップテーブルへのアクセスを行うことの
できる画像処理方法を提供することができる。
【0046】さらに本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記色変換テーブルアクセス処理
は、上記ビット数選択処理によって選択した上記上位ビ
ットの数に基づいて、上記入力画像データの特定の座標
成分の上記上位ビットと残りの座標成分の上記所定ビッ
トとに対応するテーブル値を含めた所定数のテーブル値
を上記画像の種類に応じた上記ルックアップテーブルか
ら読み出す処理を含み、上記色変換処理は、上記ビット
数選択処理によって選択した上記上位ビットの数に基づ
いて、上記入力画像データの上記特定の座標成分から上
記上位ビットと残りの下位ビットとを分離抽出するビッ
ト分離処理と、上記色変換テーブルアクセス処理によっ
て読み出した上記所定数のテーブル値と、上記ビット分
離処理によって抽出した上記下位ビットとを用いて補間
演算を行うことにより上記出力画像データを求める補間
演算処理とをさらに含んでいることを特徴としている。
【0047】上記の発明によれば、ビット分離処理によ
って入力画像データの特定の座標成分から上位ビットと
残りの下位ビットとを分離抽出する。色変換テーブルア
クセス処理では、入力画像データの各座標成分の上位ビ
ットと残りの座標成分の所定ビットとに対応するテーブ
ル値を含めた所定数のテーブル値を画像の種類に応じた
ルックアップテーブルから読み出し、補間演算処理で
は、読み出された所定数のテーブル値と抽出された下位
ビットとを用いて2次元補間演算などの補間演算を行
い、出力画像データを求める。
【0048】このように、特定の座標成分の下位ビット
に相当する出力画像データの座標成分を補間演算により
求めるので、色変換精度を、予めルックアップテーブル
に格納しておくテーブル値の数で決まるものよりも向上
させることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の画像処
理装置、およびそれを備えた画像形成装置、ならびに画
像処理方法を具現する一実施の形態について図1、図
2、および図9を用いて説明すれば以下の通りである。
【0050】図9に、本実施の形態に係る画像処理装置
としてのカラー画像処理装置2、およびカラー画像処理
装置2を備えた画像形成装置としてのカラー画像形成装
置1の構成を示す。カラー画像処理装置2は、A/D
(アナログ/デジタル)変換部11、シェーディング補
正部12、入力階調補正部13、領域分離処理部14、
色変換処理部15、黒生成下色除去部16、空間フィル
タ処理部17、出力階調補正部18、および階調再現処
理部19から構成される。また、カラー画像処理装置2
の前段には画像入力手段としてのカラー画像入力装置
3、後段には画像形成手段としてのカラー画像出力装置
4が備えられ、またカラー画像形成装置1の動作を入力
指示するための操作パネル5が備えられている。カラー
画像処理装置2、カラー画像入力装置3、カラー画像出
力装置4、および操作パネル5でカラー画像形成装置1
が構成されている。
【0051】カラー画像入力装置3は、例えばスキャナ
を有する構成であり、原稿からの反射光像をRGBのア
ナログ信号としてCCD(Charge Coupled Device )で
読み取り、カラー画像処理装置2に入力する。カラー画
像処理装置2では、まずA/D変換部11が、入力され
たRGB信号をデジタルの画像データに変換する。次い
で、シェーディング補正部12が上記画像データから、
カラー画像入力装置3の照明系、結像系、撮像系で生じ
る各種の歪みを取り除く処理を行う。その後、入力階調
補正部13が、RGBの反射率信号を、カラーバランス
を整えるのと同時に、濃度信号など画像処理システムの
扱いやすい信号に変換する処理を施す。
【0052】次に、領域分離処理部14が、文字領域・
網点領域・写真領域などの混在原稿の入力信号に対して
画像の種類を識別し、これら各領域への分離処理を施
す。各領域の識別信号は、色変換処理部15、黒生成下
色除去部16、空間フィルタ処理部17、および階調再
現処理部19のそれぞれに出力される。また、元の入力
信号は、そのまま後段の色変換処理部15に出力され
る。色変換処理部15は、RGBの画像データをCMY
の画像データに変換するとともに、色再現の忠実化実現
のためにCMYの画像データから、不要吸収成分を含む
CMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理
を行う。色変換処理部15については後で詳述する。ま
た、黒生成下色除去部16は、色変換後のCMYの3色
信号からK(黒)信号を生成する黒生成処理、さらには
K信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する下色除
去処理を行って、CMYの3色信号をCMYKの4 色信
号に変換する。
【0053】次に、空間フィルタ処理部17が、得られ
た画像データに対して、デジタルフィルタによる空間フ
ィルタ処理を施し、空間周波数特性を補正することによ
って出力画像のボヤケや粒状性劣化を防ぐよう処理す
る。領域分離処理部14によって黒文字(場合によって
は色文字も含む)として抽出した画像領域は、空間フィ
ルタ処理部17における鮮鋭度強調処理で高域周波数の
強調量が大きくされる。同時に、階調再現処理部19に
おいて、高域周波数の再現に適した高解像のスクリーン
での二値化または多値化処理を選択するようになってい
る。一方、領域分離処理部14によって写真と判別した
領域に関しては、空間フィルタ処理部17によって入力
網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理を施
す。同時に、階調再現処理部19において、階調再現性
を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理を行
うようになっている。
【0054】そして、出力階調補正部18によって、濃
度信号などの信号をカラー画像出力装置4の特性値であ
る網点面積率に変換する出力階調補正処理を行い、最終
的に階調再現処理部19が、画像を画素に分割してそれ
ぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理
(中間調生成)を行う。カラー画像出力装置4は、画像
データを記録材(例えば紙等)上に出力するもので、例
えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたカラ
ー画像形成装置等を挙げることができるが特に限定され
るものではない。
【0055】上記の構成のカラー画像処理装置2におけ
る、色変換処理部15の構成の一例を図1に示す。色変
換処理部15は、RGB座標で表される第1の表色系の
入力画像データを、CMY座標で表される第2の表色系
の出力画像データに変換するものであり、ビット数選択
部21および色変換テーブルアクセス部22を有してい
る。また、ビット数選択部21はシアン上位ビット選択
部21a、マゼンタ上位ビット選択部21b、およびイ
エロー上位ビット選択部21cから構成され、色変換テ
ーブルアクセス部22は、シアンテーブルアクセス部2
2a、マゼンタテーブルアクセス部22b、およびイエ
ローテーブルアクセス部22cから構成される。
【0056】ビット数選択部21のシアン上位ビット選
択部21a、マゼンタ上位ビット選択部21b、および
イエロー上位ビット選択部21cのそれぞれには、図9
の入力階調補正部13で処理が施された各8ビットのR
GB信号が、前段の領域分離処理部14を介して入力さ
れる。また、入力されたRGB信号が文字・網点・写真
などの予め定められた画像の種類のいずれに相当するか
を示す画像モード信号が入力される。また、色変換テー
ブルアクセス部22のシアンテーブルアクセス部22a
にはシアン上位ビット選択部21aから出力される後述
のR’G’B’信号が、マゼンタテーブルアクセス部2
2bにはマゼンタ上位ビット選択部21bから出力され
るR’G’B’信号が、イエローテーブルアクセス部2
2cにはイエロー上位ビット選択部21cから出力され
るR’G’B’信号が入力される。さらに、上記各テー
ブルアクセス部のそれぞれには上記画像モード信号が入
力される。
【0057】上記シアンテーブルアクセス部22aは、
入力されるR’G’B’信号を8ビットのC信号に変換
する際に参照するルックアップテーブルを備えている。
また、上記マゼンタテーブルアクセス部22b、イエロ
ーテーブルアクセス部22cは、入力されるR’G’
B’信号をそれぞれ8ビットのM信号、Y信号に変換す
る際に参照するルックアップテーブルを備えている。
【0058】前記画像モード信号として、領域分離処理
部14が画像データを文字・網点・写真領域に分離した
結果発生する領域識別信号を用いることができる。領域
分離処理部14が設けられていることにより、複数の画
像の種類が混在したデータでも、それを構成する各RG
B信号を画像の種類に応じた領域に適切に分離すること
ができるとともに、色変換処理部15が画像モード信号
を基にRGB信号の画像の種類を容易に判別することが
できる。
【0059】また、画像モード信号として、操作パネル
5に備えられる画像モード設定ボタンに対して外部から
設定操作を行うことで発生する、文字/網点モードや写
真モードなどの画像の種類を表すモード信号を用いるこ
ともできる。操作パネル5は画像モード設定手段として
機能し、例えば液晶ディスプレイなどよりなる表示部に
モードを順次あるいは一覧で表示し、その中から出力し
ようとする画像データに応じたモードを、操作者が画像
モード設定ボタンによって選択する構成とすることがで
きる。画像モード信号としては上記のいずれがビット数
選択部21に入力されてもよい。本実施の形態では、画
像モード設定ボタンによってモードが設定されている場
合には、それが領域分離処理部14からの領域識別信号
に優先するものとする。
【0060】色変換処理部15の動作について述べる前
に、領域分離処理部14による領域分離処理方法につい
て説明する。領域分離処理方法としては、例えば「画像
電子学会研究会予稿 90-06-04 」に記載されている方法
を用いることができる。この方法では、注目画素を中心
としたM×N(M,Nは自然数)画素のブロック内で以
下のような判定を行い、それを注目画素の領域識別信号
とする。まず、ブロック内の中央の9画素に対して信号
レベルの平均値Dave を求め、その平均値Dave を用い
てブロック内の各画素を2値化する。また、最大画素信
号レベルDmaxおよび最小画素信号レベルDmin も同時
に求める。
【0061】網点領域の識別には、小領域における画像
信号の変動が大きいことや、背景に比べて濃度が高いこ
とを利用する。2値化されたデータに対して主走査方向
および副走査方向のそれぞれで0から1への変化点数、
1から0への変化点数を求めてそれぞれをKH ,KV
し、閾値TH ,TV と比較して両者がともに閾値TH
V を上回ったら網点領域の候補とする。また、背景と
の誤判定を防ぐために、最大画素信号レベルDmax およ
び最小画素信号レベルDmin のそれぞれと、平均値Dav
e との差を閾値B1 ,B2 と比較する。ここで、Dmax
−Dave >B1 ,かつ Dave −Dmin >B2 ,かつ
H >TH ,かつ KV >TVならば網点領域とし、上
記条件以外は非網点領域とする。
【0062】文字領域では最大画素信号レベルDmax と
最小画素信号レベルDmin との差が大きく、濃度も高い
と考えられることから、文字領域の識別を以下のように
行う。非網点領域において先に求めておいた最大画素信
号レベルDmax 、最小画素信号レベルDmin 、およびそ
れらの差分Dsub を閾値PA ,PB ,PC と比較し、い
ずれか1つが上回ったならば、すなわち、Dmax >
A ,または Dmin >PB ,またはDsub >PCなら
ば文字領域とし、上記条件以外は写真領域とする。
【0063】次に、色変換処理部15の動作について述
べる。図1で、前述したようにビット数選択部21のシ
アン上位ビット選択部21a、マゼンタ上位ビット選択
部21b、およびイエロー上位ビット選択部21cのそ
れぞれには、R信号、G信号、およびB信号のそれぞれ
が8ビット(所定ビット)からなるRGBの画像データ
が入力される。このRGBの画像データは第1の表色系
の入力画像データであり、その座標成分が8ビットで表
されるR信号、G信号、およびB信号である。第1の表
色系としてはRGB表色系の他、あらゆる表色系が適用
される。また、入力画像データのビット数も任意であ
る。
【0064】シアン上位ビット選択部21aはR信号の
上位N00ビットで表されるR’信号、G信号の上位N01
ビットで表されるG’信号、およびB信号の上位N02
ットで表されるB’信号を抽出して出力する。同様に、
マゼンタ上位ビット選択部21bはR信号の上位N10
ットで表されるR’信号、G信号の上位N11ビットで表
されるG’信号、およびB信号の上位N12ビットで表さ
れるB’信号を抽出して出力し、イエロー上位ビット選
択部21cはR信号の上位N20ビットで表されるR’信
号、G信号の上位N21ビットで表されるG’信号、およ
びB信号の上位N22ビットで表されるB’信号を抽出し
て出力する。
【0065】R信号、G信号、およびB信号から抽出す
る上記各上位ビット数は、入力される画像モード信号に
応じて、すなわち画像の種類に応じてシアン上位ビット
選択部21a、マゼンタ上位ビット選択部21b、およ
びイエロー上位ビット選択部21cのそれぞれが選択す
る。例えば画像モード信号が「文字」や「網点」を示す
ものである場合、抽出する上位ビット数を、以下のよう
に選択する。
【0066】
【数1】
【0067】また、例えば画像モード信号が「写真」を
示すものである場合、抽出する上位ビット数を、以下の
ように選択する。
【0068】
【数2】
【0069】色変換テーブルアクセス部22において、
シアンテーブルアクセス部22aが備えているルックア
ップテーブルは、シアン上位ビット選択部21aから出
力されるR’G’B’信号の各ビット(N00,N01,N
02)に対応した数だけの、すなわち入力画像データのう
ち上位ビットで表される座標成分の組み合わせについて
のみ、Cへの変換テーブル値、すなわち対応する第2の
表色系の出力画像データの座標成分のテーブル値を有し
ている。マゼンタテーブルアクセス部22bが備えてい
るルックアップテーブルは、同様にマゼンタ上位ビット
選択部21bから出力されるR’G’B’信号の各ビッ
ト(N10,N11,N12)に対応した数だけのMへの変換
テーブル値を有している。イエローテーブルアクセス部
22cが備えているルックアップテーブルも、同様にイ
エロー上位ビット選択部21cから出力されるR’G’
B’信号の各ビット(N20,N21,N22)に対応した数
だけのYへの変換テーブル値を有している。
【0070】またこれらルックアップテーブルは画像の
種類ごとに備えられており、上記例の場合は文字/網点
用と写真用との2種類備えられていて、そのいずれを使
用するかが、前記画像モード信号に基づいて切り換えら
れるようになっている。例えば、画像モード信号が「文
字」あるいは「網点」を示すものである場合は、色変換
テーブルアクセス部22は文字/網点用のルックアップ
テーブルにアクセスを行い、画像モード信号が「写真」
を示すものである場合は、写真用のルックアップテーブ
ルにアクセスを行う。文字/網点用のルックアップテー
ブルのサイズは、選択する上位ビット数が(6,3,
3)であるので、1色あたり4Kバイトである。また、
写真用のルックアップテーブルのサイズは、選択する上
位ビット数が(7,6,6)であるので、1色あたり5
12Kバイトである。
【0071】各テーブルアクセス部は、これらルックア
ップテーブルからR’G’B’信号に対応するC信号、
M信号、Y信号のテーブル値を、第2の表色系の座標成
分として読み出し、CMY信号を出力画像データとす
る。すなわち、ビット数選択部21によって選択された
上位ビットの数に基づいて、各座標成分の上位ビットに
対応するテーブル値を読み出し、読み出したテーブル値
の組み合わせを出力画像データとする。
【0072】なお、「文字」や「網点」に対する上位ビ
ット数の選択では、「文字」や「網点」のほとんどが単
色で構成されていることを利用し、CMY信号に対する
各主成分、すなわちC信号に対してはR信号、M信号に
対してはG信号、Y信号に対してはB信号の上位ビット
数を多く抽出して、「文字」や「網点」の有している色
を、図9のカラー画像入力装置3で読み込んだ原稿画像
の色に近くなるようにしている。また、「文字」や「網
点」には連続階調がほとんど存在しないため、ルックア
ップテーブルのサイズを上述の4Kバイトのように小さ
くしてもトーンギャップは発生せず、色変換処理の高速
化を図ることができる。
【0073】また、「写真」に対する上位ビット数の選
択では、リップル誤差によるトーンギャップが目立ちや
すい「写真」では混色が主となるので、色合いや階調性
を表現するために、CMY信号に対する副成分、すなわ
ちC信号に対してはG信号およびB信号、M信号に対し
てはR信号およびB信号、Y信号に対してはR信号およ
びG信号の上位ビット数の割合を、「文字」や「網点」
よりも高くなるようにしている。この写真用のルックア
ップテーブルは「文字」や「網点」のルックアップテー
ブルとは独立にサイズを大きくすることができる。
【0074】次に、本実施の形態に係る画像処理方法の
特徴である色変換処理部15による色変換処理を、図2
のフローチャートにまとめて示す。同図においてS1で
は、ビット数選択部21が、入力された画像モード信号
に基づいて、RGB信号から抽出する上位ビット数を選
択する。画像モード信号は、領域分離処理部14から出
力された領域識別信号や、カラー画像形成装置1の操作
パネル5への入力操作で発生したモード信号である。そ
して、ビット数選択部21は選択した上位ビット数に基
づいてR’G’B’信号を出力する。このように、S1
はビット数選択処理を含んでいる。
【0075】S2では、色変換テーブルアクセス部22
が、入力された画像モード信号に基づいて、画像の種類
に応じたルックアップテーブルを選択する。S3では、
色変換テーブルアクセス部22が、選択したルックアッ
プテーブルにアクセスを行い、入力されたR’G’B’
信号に対応するCMY信号の各座標成分のテーブル値を
読み出す。そしてS4で、色変換テーブルアクセス部2
2が、読み出した各座標成分のテーブル値の組み合わせ
を、第2の表色系の出力画像データとして出力する。こ
のように、S2ないしS4は色変換テーブルアクセス処
理を含んでいる。
【0076】なお、上記処理において、画像モード信号
が領域識別信号である場合には、各画素ごとに画像の種
類を判別して色変換処理を行い、画像モード信号が操作
パネル5への入力によるモード信号である場合には、全
ての入力画像データを同じ画像の種類として一律に色変
換処理を行う。後者の場合、操作者が所望する画像の種
類で色変換を行うことができる。また、以上の色変換処
理は、図示しないCPU(Central Processing Unit) に
より制御される。
【0077】このように本実施の形態に係る画像処理装
置および画像処理方法によれば、格納するテーブル値の
数を画像の種類に合わせて座標成分ごとに変えることが
できるので、読み出したテーブル値を各座標成分の下位
ビットに関わらずそのまま出力画像データとしても、必
要な色変換精度が得られるように、選択する上位ビット
数を設定することができる。上述の例では、文字/網
点、写真とも、補間を行わないが、主成分の上位ビット
数を多く選択することによりトーンギャップを抑えてい
る。そして、画像の種類ごとにルックアップテーブルが
備えられていることから、色変換精度に見合った最短の
アクセス時間を達成することができる。この結果、画像
の種類に応じて得ようとする色変換精度を変えても、色
変換精度に見合った最短の時間でルックアップテーブル
へのアクセスを行うことができる。
【0078】また、上記の画像処理装置を備えた本実施
の形態に係る画像形成装置により、画像の入力から形成
までの時間を従来よりも短縮することができる。
【0079】なお、従来の技術で述べたように、抽出す
る上位ビット数を、文字/網点に対しては(R,G,
B)=(5,3,3)とし、写真に対しては(R,G,
B)=(4,3,3)とした場合は共通のルックアップ
テーブルのサイズは1色当たり8Kとなる。これに対
し、本実施の形態で述べたルックアップテーブルのサイ
ズは、抽出する上位ビット数を従来の技術と同じとする
と、1色当たり2(5+3+3)+2(4+4+4) =6Kとなり、
従来よりも小さくすることができる。従って、ルックア
ップテーブルを格納するメモリ容量を小さくすることが
でき、画像処理装置の小型化および低コスト化を図るこ
ともできる。
【0080】〔実施の形態2〕本発明の画像処理装置、
およびそれを備えた画像形成装置、ならびに画像処理方
法を具現する他の実施の形態について図3ないし図5、
および図9を用いて説明すれば以下の通りである。な
お、前記実施の形態1で述べた構成要素と同一の機能を
有する構成要素については同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0081】本実施の形態に係る画像処理装置および画
像形成装置は、図9における色変換処理部15を、図3
に示す色変換処理部15’に置き換えたものである。
【0082】色変換処理部15’は、RGB座標で表さ
れる第1の表色系の入力画像データを、CMY座標で表
される第2の表色系の出力画像データに変換するもので
あり、ビット数選択・分離部31、色変換テーブルアク
セス部32、および3次元補間演算部33を有してい
る。また、ビット数選択・分離部31はシアンビット数
選択・分離部31a、マゼンタビット数選択・分離部3
1b、およびイエロービット数選択・分離部31cから
構成される。色変換テーブルアクセス部32は、シアン
テーブルアクセス部32a、マゼンタテーブルアクセス
部32b、およびイエローテーブルアクセス部32cか
ら構成される。3次元補間演算部33はシアン3次元補
間演算部33a、マゼンタ3次元補間演算部33b、お
よびイエロー3次元補間演算部33cから構成される。
【0083】ビット数選択・分離部31のシアンビット
数選択・分離部31a、マゼンタビット数選択・分離部
31b、およびイエロービット数選択・分離部31cの
それぞれには、実施の形態1で述べたRGB信号が第1
の表色系の入力画像データとして入力される。また、実
施の形態1で述べた画像モード信号が入力される。
【0084】シアンビット数選択・分離部31aはR信
号の上位N00ビットで表されるR’信号および残りの下
位M00ビットで表されるR”信号と、G信号の上位N01
ビットで表されるG’信号および残りの下位M01ビット
で表されるG”信号と、B信号の上位N02ビットで表さ
れるB’信号および残りの下位M02ビットで表される
B”信号とを分離抽出して出力する。同様に、マゼンタ
ビット数選択・分離部31bはR信号の上位N10ビット
で表されるR’信号および残りの下位M10ビットで表さ
れるR”信号と、G信号の上位N11ビットで表される
G’信号および残りの下位M11ビットで表されるG”信
号と、B信号の上位N12ビットで表されるB’信号およ
び残りの下位M12ビットで表されるB”信号とを分離抽
出して出力する。イエロービット数選択・分離部31c
はR信号の上位N20ビットで表されるR’信号および残
りの下位M20ビットで表されるR”信号と、G信号の上
位N21ビットで表されるG’信号および残りの下位M21
ビットで表されるG”信号と、B信号の上位N22ビット
で表されるB’信号および残りの下位M22ビットで表さ
れるB”信号とを分離抽出して出力する。
【0085】R信号、G信号、およびB信号から分離抽
出する上記各上位ビット数および下位ビット数は、入力
される画像モード信号に応じて、すなわち画像の種類に
応じてシアンビット数選択・分離部31a、マゼンタビ
ット数選択・分離部31b、およびイエロービット数選
択・分離部31cのそれぞれが選択する。この場合、上
位ビット数を決定すれば下位ビット数も決定されるた
め、実施の形態1と同様に上位ビット数を選択すること
により、上記分離抽出を行うことができる。このよう
に、ビット数選択・分離部31は、ビット数選択部およ
びビット分離部として機能する。ビット数選択・分離部
31により、例えば画像モード信号が「文字」や「網
点」を示すものである場合、分離抽出する上位ビット数
および下位ビット数を、以下のように選択する。
【0086】
【数3】
【0087】また、例えば画像モード信号が「写真」を
示すものである場合、分離抽出する上位ビット数および
下位ビット数を、以下のように選択する。
【0088】
【数4】
【0089】なお、「文字」や「網点」に対する上位ビ
ット数の選択において、CMY信号に対する各主成分の
上位ビット数を多く抽出する理由および効果は実施の形
態1と同様である。また、「写真」に対する上位ビット
数の選択において、CMY信号に対する副成分の割合
を、「文字」や「網点」よりも高くなるようにしている
理由および効果も実施の形態1と同様である。
【0090】次に、色変換テーブルアクセス部32にお
いて、シアンテーブルアクセス部32aにはシアンビッ
ト数選択・分離部31aから出力されるR’G’B’信
号が、マゼンタテーブルアクセス部32bにはマゼンタ
ビット数選択・分離部31bから出力されるR’G’
B’信号が、イエローテーブルアクセス部32cにはイ
エロービット数選択・分離部31cから出力されるR’
G’B’信号が入力される。上記各テーブルアクセス部
のそれぞれにはさらに前記画像モード信号が入力され
る。
【0091】上記シアンテーブルアクセス部32aは、
入力されるR’G’B’信号の各上位ビット(N00,N
01,N02)に対応した数だけのCへの変換テーブル値が
格納されたルックアップテーブルを画像の種類ごとに備
えている。また、上記マゼンタテーブルアクセス部32
bは、入力されるR’G’B’信号の各上位ビット(N
10,N11,N12)に対応した数だけのMへの変換テーブ
ル値が格納されたルックアップテーブルを画像の種類ご
とに備えている。上記イエローテーブルアクセス部32
cは、入力されるR’G’B’信号の各上位ビット(N
20,N21,N22)に対応した数だけのYへの変換テーブ
ル値が格納されたルックアップテーブルを画像の種類ご
とに備えている。
【0092】上記各テーブルアクセス部は、画像モード
信号に従ってアクセスを行うルックアップテーブルを選
択し、該ルックアップテーブルからR’G’B’信号に
対応するC信号、M信号、Y信号のテーブル値を所定数
読み出して出力する。ここでいう所定数のテーブル値と
は、後述の入力色空間において、3次元補間演算部33
による補間演算の対象となる下位ビットに対応する点の
近傍にある、8つの上位ビットに対応するテーブル値で
ある。
【0093】次に、3次元補間演算部33において、シ
アン3次元補間演算部33aには、シアンビット数選択
・分離部31aから出力されるR”G”B”信号と、シ
アンテーブルアクセス部32aから出力される8つのテ
ーブル値とが入力される。マゼンタ3次元補間演算部3
3bには、マゼンタビット数選択・分離部31bから出
力されるR”G”B”信号と、マゼンタテーブルアクセ
ス部32bから出力される8つのテーブル値が入力され
る。イエロー3次元補間演算部33cには、イエロービ
ット数選択・分離部31cから出力されるR”G”B”
信号と、イエローテーブルアクセス部32cから出力さ
れる8つのテーブル値が入力される。そして、上記各3
次元補間演算部は、8つのテーブル値と下位ビットとを
用いて補間演算を行い、各8ビットのC信号、M信号、
Y信号を出力する。すなわち、3次元補間演算部33は
これらC信号、M信号、およびY信号の組み合わせから
なるCMY信号を第2の表色系の出力画像データとして
出力する。
【0094】一例として図4に、入力画像データを構成
する8ビット3色の信号をX,Y,Z座標とし、各座標
軸が4ビット、すなわち、24 =16分割された入力色
空間で3次元補間演算を行う場合の説明図を示す。入力
色空間の分割数は画像の種類によって異なる。
【0095】この場合、入力色空間は4096(16×16
×16)個の立方体に分割され、格子点すなわちテーブル
値の総数は4913(17×17×17)となる。立方体の各
格子点pi (i=0,1,…,7)の座標は各信号の上
位4ビットで表され、該格子点 pi に入力画像データに
対応する色変換データが格納されている。すなわち、ル
ックアップテーブルに上記色変換データが格納されてい
る。格子点 pi 以外の点となる入力画像データに対して
は、近傍にある8つの格子点pi のテーブル値と、各信
号の下位4ビットとを用いた3次元補間演算により色変
換データが求められる。
【0096】今、図4に示すように、任意の入力画像デ
ータpの各格子内での格子幅に対する相対比を、格子点
0 を基準にしてX軸,Y軸,Z軸方向にそれぞれa,
b,c(0≦a,b,c≦1)とすると、8点補間(立
方体補間)での補間値f(p)は、格子点pi におけるテ
ーブル値をf(pi ) として、下記式(1)により求めら
れる。 f(p) = (1-a)(1-b)(1-c)・f(p0)+ a(1-b)(1-c)・f(p1) + ab(1-c)・f(p2) + (1-a)b(1-c)・f(p3) + (1-a)(1-b)c・f(p4)+ a(1-b)c・f(p5) + abc・f(p6)+ (1-a)bc・f(p7) (1)
【0097】次に、本実施の形態に係る画像処理方法の
特徴である色変換処理部15’による色変換処理を、図
5のフローチャートにまとめて示す。同図においてS1
1では、ビット数選択・分離部31が、入力された画像
モード信号に基づいて、RGB信号から分離抽出する上
位ビット数および下位ビット数を選択する。画像モード
信号は、領域分離処理部14から出力された領域識別信
号や、カラー画像形成装置1の操作パネル5への入力操
作で発生したモード信号である。そして、ビット数選択
・分離部31は抽出した上位ビット数に基づいてR’
G’B’信号を出力するとともに、抽出した下位ビット
数に基づいてR”G”B”信号を出力する。このよう
に、S11はビット数選択処理とビット分離処理とを含
んでいる。
【0098】S12では、色変換テーブルアクセス部3
2が、入力された画像モード信号に基づいて、画像の種
類に応じたルックアップテーブルを選択する。S13で
は、色変換テーブルアクセス部32が、選択したルック
アップテーブルにアクセスを行い、入力されたR’G’
B’信号に対応するCMY信号の各座標成分のテーブル
値を含めた8つのテーブル値を読み出す。このように、
S12およびS13は色変換テーブルアクセス処理を含
んでいる。そしてS14で、3次元補間演算部33が、
色変換テーブルアクセス部22によって読み出された8
つのテーブル値と、ビット数選択・分離部31から出力
された下位ビットとを用いて、3次元補間演算を行う。
S15で、3次元補間演算部33が、式(1)により求
めた補間値f(p) を第2の表色系の出力画像データとし
て出力する。このように、S14およびS15は補間演
算処理を含んでいる。
【0099】なお、上記処理において、画像モード信号
が領域識別信号である場合と、操作パネル5への入力に
よるモード信号である場合との処理の相違は実施の形態
1と同様である。また、以上の色変換処理は、図示しな
いCPUにより制御される。
【0100】このように本実施の形態に係る画像処理装
置および画像処理方法によれば、格納するテーブル値の
数を画像の種類に合わせて座標成分ごとに変えることが
できる。そして、画像の種類ごとにルックアップテーブ
ルが備えられていることから、色変換精度に見合った最
短のアクセス時間を達成することができる。また、入力
画像データの各座標成分をを上位ビットと下位ビットと
に分離し、下位ビットに相当する出力画像データの座標
成分を補間演算により求める。この結果、画像の種類に
応じて得ようとする色変換精度を変えても、色変換精度
に見合った最短の時間でルックアップテーブルへのアク
セスを行うことができるとともに、色変換精度を、予め
ルックアップテーブルに格納しておくテーブル値の数で
決まるものよりも向上させることができる。
【0101】また、上記の画像処理装置を備えた本実施
の形態に係る画像形成装置により、画像の入力から形成
までの時間を従来よりも短縮し、色変換精度の特に高い
画像を形成することができる。
【0102】〔実施の形態3〕本発明の画像処理装置、
およびそれを備えた画像形成装置、ならびに画像処理方
法を具現する他の実施の形態について図6ないし図9を
用いて説明すれば以下の通りである。なお、前記実施の
形態1および2で述べた構成要素と同一の機能を有する
構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略
する。
【0103】本実施の形態に係る画像処理装置および画
像形成装置は、図9における色変換処理部15を、図6
に示す色変換処理部15”に置き換えたものである。
【0104】色変換処理部15”は、RGB座標で表さ
れる第1の表色系の入力画像データを、CMY座標で表
される第2の表色系の出力画像データに変換するもので
あり、ビット数選択・分離部41、色変換テーブルアク
セス部42、および2次元補間演算部43を有してい
る。また、ビット数選択・分離部41はシアンビット数
選択・分離部41a、マゼンタビット数選択・分離部4
1b、およびイエロービット数選択・分離部41cから
構成される。色変換テーブルアクセス部42は、シアン
テーブルアクセス部42a、マゼンタテーブルアクセス
部42b、およびイエローテーブルアクセス部42cか
ら構成される。2次元補間演算部43はシアン2次元補
間演算部43a、マゼンタ2次元補間演算部43b、お
よびイエロー2次元補間演算部43cから構成される。
【0105】ビット数選択・分離部41のシアンビット
数選択・分離部41a、マゼンタビット数選択・分離部
41b、およびイエロービット数選択・分離部41cの
それぞれには、実施の形態1で述べたRGB信号が第1
の表色系の入力画像データとして入力される。また、実
施の形態1で述べた画像モード信号が入力される。
【0106】上記各ビット数選択・分離部は、RGB信
号の特定の座標成分に対しては上位ビットと下位ビット
とに分離抽出を行い、残りの座標成分に対しては分離抽
出を行わない。ここで、特定の座標成分とは、例えば変
換後の出力画像データの座標成分に対して補色の関係に
ない座標成分のことである。すなわち、残りの座標成分
が出力画像データの座標成分に対して補色の関係にあ
る。従って、シアンビット数選択・分離部41aはG信
号の上位N01ビットで表されるG’信号および残りの下
位M01ビットで表されるG”信号と、B信号の上位N02
ビットで表されるB’信号および残りの下位M02ビット
で表されるB”信号とを分離抽出して出力し、R信号を
そのまま出力する。同様に、マゼンタビット数選択・分
離部41bはR信号の上位N10ビットで表されるR’信
号および残りの下位M10ビットで表されるR”信号と、
B信号の上位N12ビットで表されるB’信号および残り
の下位M12ビットで表されるB”信号とを分離抽出して
出力し、G信号をそのまま出力する。イエロービット数
選択・分離部41cはR信号の上位N20ビットで表され
るR’信号および残りの下位M20ビットで表されるR”
信号と、G信号の上位N21ビットで表されるG’信号お
よび残りの下位M21ビットで表されるG”信号とを分離
抽出して出力し、B信号をそのまま出力する。
【0107】R信号、G信号、およびB信号から分離抽
出する特定の座標成分の上記各上位ビット数および下位
ビット数は、入力される画像モード信号に応じて、すな
わち画像の種類に応じてシアンビット数選択・分離部4
1a、マゼンタビット数選択・分離部41b、およびイ
エロービット数選択・分離部41cのそれぞれが選択す
る。この場合、上位ビット数を決定すれば下位ビット数
も決定されるため、実施の形態1と同様に上位ビット数
を選択することにより、上記分離抽出を行うことができ
る。このように、ビット数選択・分離部41は、ビット
数選択部およびビット分離部として機能する。ビット数
選択・分離部41により、例えば画像モード信号が「文
字」や「網点」を示すものである場合、分離抽出する上
位ビット数および下位ビット数を、以下のように選択す
る。
【0108】
【数5】
【0109】また、例えば画像モード信号が「写真」を
示すものである場合、分離抽出する上位ビット数および
下位ビット数を、以下のように選択する。
【0110】
【数6】
【0111】なお、「文字」や「網点」に対する上位ビ
ット数の選択において、CMY信号に対する各主成分の
上位ビット数を多く抽出する(この場合、最大の8ビッ
トのままとする)理由および効果は実施の形態1と同様
である。また、「写真」に対する上位ビット数の選択に
おいて、CMY信号に対する副成分の割合を、「文字」
や「網点」よりも高くなるようにしている理由および効
果も実施の形態1と同様である。
【0112】次に、色変換テーブルアクセス部42にお
いて、シアンテーブルアクセス部42aにはシアンビッ
ト数選択・分離部41aから出力されるRG’B’信号
が、マゼンタテーブルアクセス部42bにはマゼンタビ
ット数選択・分離部41bから出力されるR’GB’信
号が、イエローテーブルアクセス部42cにはイエロー
ビット数選択・分離部41cから出力されるR’G’B
信号が入力される。上記各テーブルアクセス部のそれぞ
れにはさらに前記画像モード信号が入力される。
【0113】上記シアンテーブルアクセス部42aは、
入力されるG’B’信号の各上位ビット(N01,N02
およびR信号の8ビットに対応した数だけのCへの変換
テーブル値が格納されたルックアップテーブルを画像の
種類ごとに備えている。また、上記マゼンタテーブルア
クセス部42bは、入力されるR’B’信号の各上位ビ
ット(N10,N12)およびG信号の8ビットに対応した
数だけのMへの変換テーブル値が格納されたルックアッ
プテーブルを画像の種類ごとに備えている。上記イエロ
ーテーブルアクセス部42cは、入力されるR’G’信
号の各上位ビット(N20,N21)およびB信号の8ビッ
トに対応した数だけのYへの変換テーブル値が格納され
たルックアップテーブルを画像の種類ごとに備えてい
る。
【0114】上記各テーブルアクセス部は、画像モード
信号に従ってアクセスを行うルックアップテーブルを選
択し、該ルックアップテーブルから、入力される信号に
対応するC信号、M信号、Y信号のテーブル値を所定数
読み出して出力する。ここでいう所定数のテーブル値と
は、後述の入力色空間において、2次元補間演算部43
による補間演算の対象となる下位ビットに対応する点の
近傍にある、4つの上位ビットに対応するテーブル値で
ある。
【0115】次に、2次元補間演算部43において、シ
アン2次元補間演算部43aには、シアンビット数選択
・分離部41aから出力されるG”B”信号と、シアン
テーブルアクセス部32aから出力される4つのテーブ
ル値とが入力される。マゼンタ2次元補間演算部43b
には、マゼンタビット数選択・分離部41bから出力さ
れるR”B”信号と、マゼンタテーブルアクセス部42
bから出力される4つのテーブル値が入力される。イエ
ロー2次元補間演算部43cには、イエロービット数選
択・分離部41cから出力されるR”G”信号と、イエ
ローテーブルアクセス部42cから出力される4つのテ
ーブル値が入力される。そして、上記各2次元補間演算
部は、4つのテーブル値と下位ビットとを用いて2次元
補間演算を行い、各8ビットのC信号、M信号、Y信号
を出力する。すなわち、2次元補間演算部43はこれら
C信号、M信号、およびY信号の組み合わせからなるC
MY信号を第2の表色系の出力画像データとして出力す
る。
【0116】一例として図7に、入力画像データを構成
する8ビット3色の信号をX,Y,Z座標とし、上位ビ
ットと下位ビットとに分離抽出される信号の各座標(同
図ではX座標およびZ座標)が4ビットに分割され、分
離抽出されない信号の座標(同図ではY座標)が8ビッ
トに分割された入力色空間で2次元補間演算を行う場合
の説明図を示す。入力色空間の分割数は画像の種類によ
って異なる。
【0117】正方形の各格子点pi (i=0,1,2,
3)の座標は、分離抽出される信号の上位4ビットおよ
び分離抽出されない信号の8ビットで表され、該格子点
piに入力画像データに対応する色変換データが格納さ
れている。すなわち、ルックアップテーブルに上記色変
換データが格納されている。格子点 pi 以外の点となる
入力画像データに対しては、近傍にある4つの格子点p
i のテーブル値と、分離抽出される信号の下位4ビット
とを用いた補間演算により色変換データが求められる。
【0118】今、図7に示すように、任意の入力画像デ
ータpの各格子内での格子幅に対する相対比を、格子点
0 を基準にしてX軸,Z軸方向にそれぞれa,b(0
≦a,b≦1)とすると、4点補間での補間値g(p)
は、格子点pi におけるテーブル値をg(pi ) として、
下記式(2)により求められる。 g(p) =(1-a)(1-b)・g(p0)+a(1-b)・g(p1)+ab・g(p2) +(1-a)b・g(p3) (2) このように、2次元補間演算は実施の形態2で述べた3
次元補間演算よりも簡単になる。
【0119】次に、本実施の形態に係る画像処理方法の
特徴である色変換処理部15”による色変換処理を、図
8のフローチャートにまとめて示す。同図においてS2
1では、ビット数選択・分離部41が、入力された画像
モード信号に基づいて、RGB信号の特定の座標成分に
対し、分離抽出する上位ビット数および下位ビット数を
選択する。画像モード信号は、領域分離処理部14から
出力された領域識別信号や、カラー画像形成装置1の操
作パネル5への入力操作で発生したモード信号である。
そして、ビット数選択・分離部41は抽出した上位ビッ
ト数に基づいて、上位ビットで表される信号と、分離抽
出しなかった信号とを出力するとともに、抽出した下位
ビット数に基づいて下位ビットで表される信号を出力す
る。このように、S21はビット数選択処理とビット分
離処理とを含んでいる。
【0120】S22では、色変換テーブルアクセス部4
2が、入力された画像モード信号に基づいて、画像の種
類に応じたルックアップテーブルを選択する。S23で
は、色変換テーブルアクセス部42が、選択したルック
アップテーブルにアクセスを行い、入力された信号に対
応するCMY信号の各座標成分のテーブル値を含めた4
つのテーブル値を読み出す。このように、S22および
S23は色変換テーブルアクセス処理を含んでいる。そ
してS24で、2次元補間演算部43が、色変換テーブ
ルアクセス部42によって読み出された4つのテーブル
値と、ビット数選択・分離部41から出力された下位ビ
ットとを用いて2次元補間演算を行う。S25で、2次
元補間演算部43が、式(2)により求めた補間値g
(p) を第2の表色系の出力画像データとして出力する。
このように、S24およびS25は補間演算処理を含ん
でいる。
【0121】なお、上記処理において、画像モード信号
が領域識別信号である場合と、操作パネル5への入力に
よるモード信号である場合との処理の相違は実施の形態
1と同様である。また、以上の色変換処理は、図示しな
いCPUにより制御される。
【0122】このように本実施の形態に係る画像処理装
置および画像処理方法によれば、格納するテーブル値の
数を画像の種類に合わせて座標成分ごとに変えることが
できる。そして、画像の種類ごとにルックアップテーブ
ルが備えられていることから、色変換精度に見合った最
短のアクセス時間を達成することができる。また、入力
画像データの各座標成分のうち特定の座標成分に対して
上位ビットと下位ビットとに分離抽出を行うとともに、
残りの座標成分に対しては分離抽出を行わずに、下位ビ
ットに相当する出力画像データの座標成分を補間演算に
より求める。この結果、画像の種類に応じて得ようとす
る色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最短時
間でルックアップテーブルへのアクセスを行うことがで
きるとともに、色変換精度を、予めルックアップテーブ
ルに格納しておくテーブル値の数で決まるものよりも向
上させることができる。
【0123】また、上記の画像処理装置を備えた本実施
の形態に係る画像形成装置により、画像の入力から形成
までの時間を従来よりも短縮し、色変換精度の特に高い
画像を形成することができる。
【0124】なお、本実施の形態では2次元補間演算を
行ったが、これに限らず、分離抽出した上位ビットと分
離抽出しなかった8ビット(所定ビット)とに対応する
テーブル値をルックアップテーブルから読み出し、これ
をそのまま出力画像データとしてもよい。これにより、
格納するテーブル値の数を画像の種類に合わせて特定の
座標成分ごとに変えることができるので、読み出したテ
ーブル値を特定の座標成分の下位ビットに関わらずその
まま出力画像データとしても、必要な色変換精度が得ら
れるように、選択する上位ビット数を設定することがで
きる。特に、残りの座標成分には全てテーブル値を与え
るので、色変換に重要な座標成分にこれを割り当てるこ
とにより色変換精度が高くなる。そして、画像の種類ご
とにルックアップテーブルが備えられていることから、
色変換精度に見合った最短のアクセス時間を達成するこ
とができる。
【0125】従って、補間演算を行わない場合において
も、画像の種類に応じて得ようとする色変換精度を変え
ても、色変換精度に見合った最短の時間でルックアップ
テーブルへのアクセスを行うことができる。
【0126】
【発明の効果】本発明の画像処理装置は、以上のよう
に、色変換処理部は、入力画像データの各座標成分に対
し、予め定められた画像の種類に応じた上位ビットの数
を選択するビット数選択部と、上記入力画像データのう
ち上記上位ビットで表される座標成分の組み合わせにつ
いてのみ、対応する出力画像データの座標成分のテーブ
ル値が格納されたルックアップテーブルを上記画像の種
類ごとに備えるとともに、上記ビット数選択部によって
選択された上記上位ビットの数に基づいて、上記入力画
像データの各座標成分の上記上位ビットに対応するテー
ブル値を、上記画像の種類に応じた上記ルックアップテ
ーブルから読み出す色変換テーブルアクセス部とを有し
ている構成である。
【0127】それゆえ、格納するテーブル値の数を画像
の種類に合わせて座標成分ごとに変えることができるの
で、読み出したテーブル値を各座標成分の下位ビットに
関わらずそのまま出力画像データとしても、必要な色変
換精度が得られるように、選択する上位ビット数を最適
に設定することができる。そして、画像の種類ごとにル
ックアップテーブルが備えられていることから、色変換
精度に見合った最短のアクセス時間を達成することがで
きる。
【0128】この結果、画像の種類に応じて得ようとす
る色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最短の
時間でルックアップテーブルへのアクセスを行うことの
できる画像処理装置を提供することができるという効果
を奏する。
【0129】さらに本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、上記色変換テーブルアクセス部は、上記ビット数
選択部によって選択された上記上位ビットの数に基づい
て、上記入力画像データの各座標成分の、上記上位ビッ
トに対応するテーブル値を含めた所定数のテーブル値を
上記画像の種類に応じた上記ルックアップテーブルから
読み出し、上記色変換処理部は、上記ビット数選択部に
よって選択された上記上位ビットの数に基づいて、上記
入力画像データの各座標成分から上記上位ビットと残り
の下位ビットとを分離抽出するビット分離部と、上記色
変換テーブルアクセス部によって読み出された上記所定
数のテーブル値と、上記ビット分離部によって抽出され
た上記下位ビットとを用いて補間演算を行うことにより
上記出力画像データを求める補間演算部とをさらに有し
ている構成である。
【0130】それゆえ、下位ビットに相当する出力画像
データの座標成分を補間演算により求めるので、色変換
精度を、予めルックアップテーブルに格納しておくテー
ブル値の数で決まるものよりも向上させることができる
という効果を奏する。
【0131】さらに本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、色変換処理部は、入力画像データの特定の座標成
分に対し、予め定められた画像の種類に応じた上位ビッ
トの数を選択するビット数選択部と、上記入力画像デー
タのうち上記上位ビットで表される上記特定の座標成分
と所定ビットで表される残りの座標成分との組み合わせ
についてのみ、対応する出力画像データの座標成分のテ
ーブル値が格納されたルックアップテーブルを上記画像
の種類ごとに備えるとともに、上記ビット数選択部によ
って選択された上記上位ビットの数に基づいて、上記入
力画像データの上記特定の座標成分の上記上位ビットと
残りの座標成分の上記所定ビットとに対応するテーブル
値を、上記画像の種類に応じた上記ルックアップテーブ
ルから読み出す色変換テーブルアクセス部とを有してい
る構成である。
【0132】それゆえ、格納するテーブル値の数を画像
の種類に合わせて特定の座標成分ごとに変えることがで
きるので、読み出したテーブル値を特定の座標成分の下
位ビットに関わらずそのまま出力画像データとしても、
必要な色変換精度が得られるように、選択する上位ビッ
ト数を最適に設定することができる。特に、残りの座標
成分には全てテーブル値を与えるので、色変換に重要な
座標成分にこれを割り当てることにより色変換精度が高
くなる。そして、画像の種類ごとにルックアップテーブ
ルが備えられていることから、色変換精度に見合った最
短のアクセス時間を達成することができる。
【0133】この結果、画像の種類に応じて得ようとす
る色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最短の
時間でルックアップテーブルへのアクセスを行うことの
できる画像処理装置を提供することができるという効果
を奏する。
【0134】さらに本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、上記色変換テーブルアクセス部は、上記ビット数
選択部によって選択された上記上位ビットの数に基づい
て、上記入力画像データの特定の座標成分の上記上位ビ
ットと残りの座標成分の上記所定ビットとに対応するテ
ーブル値を含めた所定数のテーブル値を上記画像の種類
に応じた上記ルックアップテーブルから読み出し、上記
色変換処理部は、上記ビット数選択部によって選択され
た上記上位ビットの数に基づいて、上記入力画像データ
の上記特定の座標成分から上記上位ビットと残りの下位
ビットとを分離抽出するビット分離部と、上記色変換テ
ーブルアクセス部によって読み出された上記所定数のテ
ーブル値と、上記ビット分離部によって抽出された上記
下位ビットとを用いて補間演算を行うことにより上記出
力画像データを求める補間演算部とをさらに有している
構成である。
【0135】それゆえ、特定の座標成分の下位ビットに
相当する出力画像データの座標成分を補間演算により求
めるので、色変換精度を、予めルックアップテーブルに
格納しておくテーブル値の数で決まるものよりも向上さ
せることができるという効果を奏する。
【0136】さらに本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、上記入力画像データのそれぞれに対して上記画像
の種類を識別し、識別結果である画像モード信号を上記
入力画像データとともに上記色変換処理部に入力する領
域分離処理部をさらに有している構成である。
【0137】それゆえ、複数の画像の種類が混在したデ
ータでも、それを構成する各入力画像データを画像の種
類に応じた領域に適切に分離することができるととも
に、色変換処理部が画像モード信号を基に入力画像デー
タの画像の種類を容易に判別することができるという効
果を奏する。
【0138】また、本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、前述のいずれかの画像処理装置と、上記画像処理
装置に第1の表色系よりなる画像データを入力する画像
入力手段と、上記画像処理装置から出力される第2の表
色系よりなる画像データに基づいて記録材に画像を形成
する画像形成手段とを備えた構成である。
【0139】それゆえ、画像の入力から形成までの時間
を従来よりも短縮することのできる画像形成装置を提供
することができるという効果を奏する。
【0140】さらに本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、外部からの設定操作によって上記入力画像データ
の上記画像の種類を指定する画像モード信号を、上記画
像処理装置の上記色変換処理部に入力する画像モード設
定手段をさらに有している構成である。
【0141】それゆえ、操作者が所望する画像の種類で
色変換を行うことができるという効果を奏する。
【0142】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、色変換処理は、入力画像データの各座標成分に対
し、予め定められた画像の種類に応じた上位ビットの数
を選択するビット数選択処理と、上記入力画像データの
うち上記上位ビットで表される座標成分の組み合わせに
ついてのみ、対応する出力画像データの座標成分のテー
ブル値が格納された上記画像の種類ごとのルックアップ
テーブルに対し、上記ビット数選択処理によって選択し
た上記上位ビットの数に基づいて、上記画像の種類に応
じた上記ルックアップテーブルにアクセスを行い、上記
入力画像データの各座標成分の上記上位ビットに対応す
るテーブル値を読み出す色変換テーブルアクセス処理と
を含んでいる構成である。
【0143】それゆえ、格納するテーブル値の数を画像
の種類に合わせて座標成分ごとに変えることができるの
で、読み出したテーブル値を各座標成分の下位ビットに
関わらずそのまま出力画像データとしても、必要な色変
換精度が得られるように、選択する上位ビット数を最適
に設定することができる。そして、画像の種類ごとにル
ックアップテーブルが備えられていることから、色変換
精度に見合った最短のアクセス時間を達成することがで
きる。
【0144】この結果、画像の種類に応じて得ようとす
る色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最短の
時間でルックアップテーブルへのアクセスを行うことの
できる画像処理方法を提供することができるという効果
を奏する。
【0145】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記色変換テーブルアクセス処理は、上記ビット
数選択処理によって選択した上記上位ビットの数に基づ
いて、上記入力画像データの各座標成分の、上記上位ビ
ットに対応するテーブル値を含めた所定数のテーブル値
を上記画像の種類に応じた上記ルックアップテーブルか
ら読み出す処理を含み、上記色変換処理は、上記ビット
数選択処理によって選択した上記上位ビットの数に基づ
いて、上記入力画像データの各座標成分から上記上位ビ
ットと残りの下位ビットとを分離抽出するビット分離処
理と、上記色変換テーブルアクセス処理によって読み出
した上記所定数のテーブル値と、上記ビット分離処理に
よって抽出した上記下位ビットとを用いて補間演算を行
うことにより上記出力画像データを求める補間演算処理
とをさらに含んでいる構成である。
【0146】それゆえ、下位ビットに相当する出力画像
データの座標成分を補間演算により求めるので、色変換
精度を、予めルックアップテーブルに格納しておくテー
ブル値の数で決まるものよりも向上させることができる
という効果を奏する。
【0147】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、色変換処理は、入力画像データの特定の座標成分
に対し、予め定められた画像の種類に応じた上位ビット
の数を選択するビット数選択処理と、上記入力画像デー
タのうち上記上位ビットで表される上記特定の座標成分
と所定ビットで表される残りの座標成分との組み合わせ
についてのみ、対応する出力画像データの座標成分のテ
ーブル値が格納された上記画像の種類ごとのルックアッ
プテーブルに対し、上記ビット数選択処理によって選択
した上記上位ビットの数に基づいて、上記画像の種類に
応じた上記ルックアップテーブルにアクセスを行い、上
記入力画像データの上記特定の座標成分の上記上位ビッ
トと残りの座標成分の上記所定ビットとに対応するテー
ブル値を読み出す色変換テーブルアクセス処理とを含ん
でいる構成である。
【0148】それゆえ、格納するテーブル値の数を画像
の種類に合わせて特定の座標成分ごとに変えることがで
きるので、読み出したテーブル値を特定の座標成分の下
位ビットに関わらずそのまま出力画像データとしても、
必要な色変換精度が得られるように、選択する上位ビッ
ト数を最適に設定することができる。特に、残りの座標
成分には全てテーブル値を与えるので、色変換に重要な
座標成分にこれを割り当てることにより色変換精度が高
くなる。そして、画像の種類ごとにルックアップテーブ
ルが備えられていることから、色変換精度に見合った最
短のアクセス時間を達成することができる。
【0149】この結果、画像の種類に応じて得ようとす
る色変換精度を変えても、色変換精度に見合った最短の
時間でルックアップテーブルへのアクセスを行うことの
できる画像処理方法を提供することができるという効果
を奏する。
【0150】さらに本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記色変換テーブルアクセス処理は、上記ビット
数選択処理によって選択した上記上位ビットの数に基づ
いて、上記入力画像データの特定の座標成分の上記上位
ビットと残りの座標成分の上記所定ビットとに対応する
テーブル値を含めた所定数のテーブル値を上記画像の種
類に応じた上記ルックアップテーブルから読み出す処理
を含み、上記色変換処理は、上記ビット数選択処理によ
って選択した上記上位ビットの数に基づいて、上記入力
画像データの上記特定の座標成分から上記上位ビットと
残りの下位ビットとを分離抽出するビット分離処理と、
上記色変換テーブルアクセス処理によって読み出した上
記所定数のテーブル値と、上記ビット分離処理によって
抽出した上記下位ビットとを用いて補間演算を行うこと
により上記出力画像データを求める補間演算処理とをさ
らに含んでいる構成である。
【0151】それゆえ、特定の座標成分の下位ビットに
相当する出力画像データの座標成分を補間演算により求
めるので、色変換精度を、予めルックアップテーブルに
格納しておくテーブル値の数で決まるものよりも向上さ
せることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置にお
ける色変換処理部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の色変換処理部が行う画像処理方法を説明
するフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る画像処理装置に
おける色変換処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の色変換処理部で行う3次元補間演算処理
を説明する説明図である。
【図5】図3の色変換処理部が行う画像処理方法を説明
するフローチャートである。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態に係る画像処理
装置における色変換処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】図6の色変換処理部で行う2次元補間演算処理
を説明する説明図である。
【図8】図6の色変換処理部が行う画像処理方法を説明
するフローチャートである。
【図9】図1、図3、または図6の色変換処理部を備え
た画像処理装置、および該画像処理装置を備えた画像形
成装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 カラー画像形成装置(画像形成装置) 2 カラー画像処理装置(画像処理装置) 3 カラー画像入力装置(画像入力手段) 4 カラー画像出力装置(画像形成手段) 5 操作パネル(画像モード設定手段) 14 領域分離処理部 15 色変換処理部 15’ 色変換処理部 15” 色変換処理部 21 ビット数選択部 22 色変換テーブルアクセス部 31 ビット数選択・分離部(ビット数選択部、ビッ
ト分離部) 32 色変換テーブルアクセス部 33 3次元補間演算部(補間演算部) 41 ビット数選択・分離部(ビット数選択部、ビッ
ト分離部) 42 色変換テーブルアクセス部 43 2次元補間演算部(補間演算部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA15 BB10 BC07 BD24 BD35 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CE18 CH01 CH07 CH08 5C077 LL18 MP01 MP02 MP05 MP06 MP08 PP15 PP27 PP28 PP31 PP32 PP33 PP37 PP47 PQ08 PQ12 PQ23 RR19 SS05 TT02 TT06 5C079 HB01 HB02 HB03 HB12 LA05 LA10 LA28 LA31 LB02 MA04 MA11 MA19 NA11 NA29 PA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各座標成分が所定ビットで表される第1の
    表色系の入力画像データから、第2の表色系の各座標成
    分を求めて出力画像データとする色変換処理部を有する
    画像処理装置において、 上記色変換処理部は、上記入力画像データの各座標成分
    に対し、予め定められた画像の種類に応じた上位ビット
    の数を選択するビット数選択部と、 上記入力画像データのうち上記上位ビットで表される座
    標成分の組み合わせについてのみ、対応する上記出力画
    像データの座標成分のテーブル値が格納されたルックア
    ップテーブルを上記画像の種類ごとに備えるとともに、
    上記ビット数選択部によって選択された上記上位ビット
    の数に基づいて、上記入力画像データの各座標成分の上
    記上位ビットに対応するテーブル値を、上記画像の種類
    に応じた上記ルックアップテーブルから読み出す色変換
    テーブルアクセス部と、を有していることを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記色変換テーブルアクセス部は、上記ビ
    ット数選択部によって選択された上記上位ビットの数に
    基づいて、上記入力画像データの各座標成分の、上記上
    位ビットに対応するテーブル値を含めた所定数のテーブ
    ル値を上記画像の種類に応じた上記ルックアップテーブ
    ルから読み出し、 上記色変換処理部は、上記ビット数選択部によって選択
    された上記上位ビットの数に基づいて、上記入力画像デ
    ータの各座標成分から上記上位ビットと残りの下位ビッ
    トとを分離抽出するビット分離部と、 上記色変換テーブルアクセス部によって読み出された上
    記所定数のテーブル値と、上記ビット分離部によって抽
    出された上記下位ビットとを用いて補間演算を行うこと
    により上記出力画像データを求める補間演算部と、をさ
    らに有していることを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】各座標成分が所定ビットで表される第1の
    表色系の入力画像データから、第2の表色系の各座標成
    分を求めて出力画像データとする色変換処理部を有する
    画像処理装置において、 上記色変換処理部は、上記入力画像データの特定の座標
    成分に対し、予め定められた画像の種類に応じた上位ビ
    ットの数を選択するビット数選択部と、 上記入力画像データのうち上記上位ビットで表される上
    記特定の座標成分と上記所定ビットで表される残りの座
    標成分との組み合わせについてのみ、対応する上記出力
    画像データの座標成分のテーブル値が格納されたルック
    アップテーブルを上記画像の種類ごとに備えるととも
    に、上記ビット数選択部によって選択された上記上位ビ
    ットの数に基づいて、上記入力画像データの上記特定の
    座標成分の上記上位ビットと残りの座標成分の上記所定
    ビットとに対応するテーブル値を、上記画像の種類に応
    じた上記ルックアップテーブルから読み出す色変換テー
    ブルアクセス部と、を有していることを特徴とする画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】上記色変換テーブルアクセス部は、上記ビ
    ット数選択部によって選択された上記上位ビットの数に
    基づいて、上記入力画像データの特定の座標成分の上記
    上位ビットと残りの座標成分の上記所定ビットとに対応
    するテーブル値を含めた所定数のテーブル値を上記画像
    の種類に応じた上記ルックアップテーブルから読み出
    し、 上記色変換処理部は、上記ビット数選択部によって選択
    された上記上位ビットの数に基づいて、上記入力画像デ
    ータの上記特定の座標成分から上記上位ビットと残りの
    下位ビットとを分離抽出するビット分離部と、 上記色変換テーブルアクセス部によって読み出された上
    記所定数のテーブル値と、上記ビット分離部によって抽
    出された上記下位ビットとを用いて補間演算を行うこと
    により上記出力画像データを求める補間演算部と、をさ
    らに有していることを特徴とする請求項3に記載の画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】上記入力画像データのそれぞれに対して上
    記画像の種類を識別し、識別結果である画像モード信号
    を上記入力画像データとともに上記色変換処理部に入力
    する領域分離処理部をさらに有していることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の画像
    処理装置と、上記画像処理装置に第1の表色系よりなる
    画像データを入力する画像入力手段と、上記画像処理装
    置から出力される第2の表色系よりなる画像データに基
    づいて記録材に画像を形成する画像形成手段とを備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】外部からの設定操作によって上記入力画像
    データの上記画像の種類を指定する画像モード信号を、
    上記画像処理装置の上記色変換処理部に入力する画像モ
    ード設定手段をさらに有していることを特徴とする請求
    項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】各座標成分が所定ビットで表される第1の
    表色系の入力画像データから、第2の表色系の各座標成
    分を求めて出力画像データとする色変換処理を含む画像
    処理方法において、 上記色変換処理は、上記入力画像データの各座標成分に
    対し、予め定められた画像の種類に応じた上位ビットの
    数を選択するビット数選択処理と、 上記入力画像データのうち上記上位ビットで表される座
    標成分の組み合わせについてのみ、対応する上記出力画
    像データの座標成分のテーブル値が格納された上記画像
    の種類ごとのルックアップテーブルに対し、上記ビット
    数選択処理によって選択した上記上位ビットの数に基づ
    いて、上記画像の種類に応じた上記ルックアップテーブ
    ルにアクセスを行い、上記入力画像データの各座標成分
    の上記上位ビットに対応するテーブル値を読み出す色変
    換テーブルアクセス処理と、を含んでいることを特徴と
    する画像処理方法。
  9. 【請求項9】上記色変換テーブルアクセス処理は、上記
    ビット数選択処理によって選択した上記上位ビットの数
    に基づいて、上記入力画像データの各座標成分の、上記
    上位ビットに対応するテーブル値を含めた所定数のテー
    ブル値を上記画像の種類に応じた上記ルックアップテー
    ブルから読み出す処理を含み、 上記色変換処理は、上記ビット数選択処理によって選択
    した上記上位ビットの数に基づいて、上記入力画像デー
    タの各座標成分から上記上位ビットと残りの下位ビット
    とを分離抽出するビット分離処理と、 上記色変換テーブルアクセス処理によって読み出した上
    記所定数のテーブル値と、上記ビット分離処理によって
    抽出した上記下位ビットとを用いて補間演算を行うこと
    により上記出力画像データを求める補間演算処理と、を
    さらに含んでいることを特徴とする請求項8に記載の画
    像処理方法。
  10. 【請求項10】各座標成分が所定ビットで表される第1
    の表色系の入力画像データから、第2の表色系の各座標
    成分を求めて出力画像データとする色変換処理を含む画
    像処理方法において、 上記色変換処理は、上記入力画像データの特定の座標成
    分に対し、予め定められた画像の種類に応じた上位ビッ
    トの数を選択するビット数選択処理と、 上記入力画像データのうち上記上位ビットで表される上
    記特定の座標成分と上記所定ビットで表される残りの座
    標成分との組み合わせについてのみ、対応する上記出力
    画像データの座標成分のテーブル値が格納された上記画
    像の種類ごとのルックアップテーブルに対し、上記ビッ
    ト数選択処理によって選択した上記上位ビットの数に基
    づいて、上記画像の種類に応じた上記ルックアップテー
    ブルにアクセスを行い、上記入力画像データの上記特定
    の座標成分の上記上位ビットと残りの座標成分の上記所
    定ビットとに対応するテーブル値を読み出す色変換テー
    ブルアクセス処理と、を含んでいることを特徴とする画
    像処理方法。
  11. 【請求項11】上記色変換テーブルアクセス処理は、上
    記ビット数選択処理によって選択した上記上位ビットの
    数に基づいて、上記入力画像データの特定の座標成分の
    上記上位ビットと残りの座標成分の上記所定ビットとに
    対応するテーブル値を含めた所定数のテーブル値を上記
    画像の種類に応じた上記ルックアップテーブルから読み
    出す処理を含み、 上記色変換処理は、上記ビット数選択処理によって選択
    した上記上位ビットの数に基づいて、上記入力画像デー
    タの上記特定の座標成分から上記上位ビットと残りの下
    位ビットとを分離抽出するビット分離処理と、 上記色変換テーブルアクセス処理によって読み出した上
    記所定数のテーブル値と、上記ビット分離処理によって
    抽出した上記下位ビットとを用いて補間演算を行うこと
    により上記出力画像データを求める補間演算処理と、を
    さらに含んでいることを特徴とする請求項10に記載の
    画像処理方法。
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