JP4596155B2 - 画像処理装置、テーブル生成装置、画像形成システム、テーブル生成方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、テーブル生成装置、画像形成システム、テーブル生成方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像データに対して複数の補正処理を行う画像処理装置に関する。
例えば、特許文献1では、n次元のDLUTを用いて、面内の色ムラを低減させる画像処理装置が開示されている。
また、特許文献2では、より忠実な色再現を実現する多次元ルックアップテーブル及び1次元ルックアップテーブルを作成する色変換係数作成装置が開示されている。
また、特許文献3では、複数の変換定義から、複数種類の画像変換に相当する複合画像変換の入出力関係のサンプル値を含む複合変換定義を生成する画像処理システムが開示されている。
特開2002−135610号公報 特開2002−152543号公報 特表平5−502781号公報
本発明は、上述した背景からなされたものであり、より色再現精度の高い画像形成システムを提供することを目的とする。
[画像処理装置]
上記目的を達成するために、本発明にかかる画像処理装置は、時間の経過に伴って発生する色変動を抑制する経時的変動補正処理と、画像内の位置に応じた色変動を抑制する空間的変動補正処理とを行う画像処理装置であって、経時的変動補正処理に用いられる経時補正パラメータと、空間的変動補正処理に用いられる空間補正パラメータとに基づいて、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を実現する合成パラメータを生成する合成手段と、前記合成手段により生成された合成パラメータを用いて、入力された画像データに対して経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を行う画像補正手段とを有する。
好適には、前記空間的補正処理は、画像における位置を示す位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける空間補正テーブルを用いて実現され、前記空間補正パラメータは、前記空間補正テーブルを構成し、前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記空間補正パラメータとに基づいて、位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる複数種類の色データに対応する補正後の色データを算出する。
好適には、前記空間的補正処理は、入力される1つの色データに対して補正後の色データを対応付ける空間補正テーブルを、画像における位置に応じて切り替えて適用することにより実現され、前記空間補正パラメータは、前記空間補正テーブルを構成し、前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記空間補正パラメータとに基づいて、位置情報と色データとが含まれた入力データセットに対して色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる色データに対応する補正後の色データを算出する。
好適には、前記空間的補正処理は、画像における位置を示す位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける多次元空間補正テーブルを用いて実現される第1の空間的補正処理と、入力される1つの色データに対して補正後の色データを対応付ける一次元空間補正テーブルを画像内の位置に応じて切り替えて適用することにより実現される第2の空間的補正処理とを含み、前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記多次元空間補正テーブルと、複数の前記一次元空間補正テーブルとに基づいて、位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる複数種類の色データに対応する補正後の色データを算出する。
好適には、前記経時的補正処理は、複数種類の色データが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける経時補正テーブルを用いて実現され、前記経時補正パラメータは、前記経時補正テーブルを構成し、前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記空間補正パラメータとに基づいて、位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる複数種類の色データに対応する補正後の色データを算出する。
好適には、前記経時的補正処理は、入力される1つの色データに対して補正後の色データを対応付ける経時補正テーブルを用いて実現され、前記経時補正パラメータは、前記経時補正テーブルを構成し、前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記空間補正パラメータとに基づいて、位置情報と色データとが含まれた入力データセットに対して色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる色データに対応する補正後の色データを算出する。
好適には、前記経時的補正処理は、複数種類の色データが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける多次元経時補正テーブルを用いて実現される第1の経時的補正処理と、入力される1つの色データに対して補正後の色データを対応付ける一次元経時補正テーブルを用いて実現される第2の経時的補正処理とを含み、前記合成手段は、前記多次元経時補正テーブルと、前記一次元経時補正テーブルと、前記空間補パラメータとに基づいて、位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる複数種類の色データに対応する補正後の色データを算出する。
好適には、前記合成手段は、画像における位置を示す位置情報、及び、色データのサンプル値を生成するサンプルデータ生成手段と、前記経時補正パラメータを用いて、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データのサンプル値に対応する色データを算出する経時補正値算出手段と、前記空間補正パラメータを用いて、前記経時補正値算出手段により算出された色データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報のサンプル値に対応する色データを算出する空間補正値算出手段と、前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報及び色データのサンプル値に対して、前記空間補正値算出手段により算出された色データを対応付ける合成補正テーブルを生成するテーブル生成手段とを含む。
好適には、前記経時補正値算出手段及び前記空間補正値算出手段は、浮動小数点演算により色データを算出する。
[テーブル生成装置]
また、本発明にかかるテーブル生成装置は、複数の補正処理を実現させる合成補正テーブルを生成するテーブル生成装置であって、前段の補正処理から出力される出力データの数と、後段の補正処理で入力される入力データの数とが異なり、複数の補正処理における入力データの全ての種類を包含するように、複数種類のサンプルデータ値が含まれたサンプルデータセットを生成するサンプルデータ生成手段と、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータセットの少なくとも一部に対して前段の補正処理を施して、出力データを算出する第1の出力値算出手段と、前記第1の出力値算出手段により算出された出力データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータ値の中から、後段の補正処理で入力すべきデータを選択するデータ選択手段と、前記データ選択手段により選択されたデータに対して後段の補正処理を施して、出力データを算出する第2の出力値算出手段と、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータセットと、前記第2の出力値算出手段により算出された出力データとに基づいて、合成補正テーブルを生成するテーブル生成手段とを有する。
好適には、複数の補正処理には、画像内の位置に応じた色変動を抑制する空間的変動補正処理と、他の因子により発生する色変動を抑制する他因子変動補正処理とを含み、前記サンプルデータ生成手段は、複数種類の色データと、画像における位置を示す位置情報とを前記サンプルデータ値として生成し、前記第1の出力値算出手段は、前記他因子変動補正処理又は前記空間的変動補正処理のいずれか一方を行って、出力データを算出し、前記第2の出力値算出手段は、前記他因子変動補正処理又は前記空間的変動補正処理の他方を行って、出力データを算出する。
好適には、前記他因子変動補正処理は、サンプル色データと、このサンプル色データの経時的色変動が補正された場合の色データとが互いに対応付けられた経時補正テーブルを用いて、実現され、前記空間的変動補正処理は、サンプル色データ及び位置情報と、この位置情報に対応する位置で発生するこのサンプル色データの色変動が補正された場合の色データとが互いに対応付けられた空間補正テーブルを用いて、実現され、前記第1の出力値算出手段は、前記経時補正テーブルを用いて、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データに対応する出力色データを算出し、前記データ選択手段は、前記第1の出力値算出手段により算出された出力色データと、前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報とを選択し、前記第2の出力値算出手段は、前記空間補正テーブルを用いて、前記データ選択手段により選択された出力色データ及び位置情報に対応する出力色データを算出し、前記テーブル生成手段は、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データ及び位置情報と、前記第2の出力値算出手段により算出された出力色データとを互いに対応付ける合成補正テーブルを生成する。
また、本発明にかかるテーブル生成装置は、複数の補正処理を実現させる合成補正テーブルを生成するテーブル生成装置であって、複数の補正処理には、単一の補正テーブルを用いて実現される単一テーブル補正処理と、複数の補正テーブルを用いて実現される複数テーブル補正処理とを含み、複数の補正処理における入力データの全ての種類を包含するように、複数種類のサンプルデータ値が含まれたサンプルデータセットを生成するサンプルデータ生成手段と、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータセットの少なくとも一部に対して、前記単一テーブル補正処理及び前記複数テーブル補正処理のいずれか一方を施して、出力データを算出する第1の出力値算出手段と、前記第1の出力値算出手段により算出された出力データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータ値の中から、前記単一テーブル補正処理及び前記複数テーブル補正処理の他方の補正処理で入力すべきデータを選択するデータ選択手段と、前記データ選択手段により選択されたデータに対して、前記単一テーブル補正処理及び前記複数テーブル補正処理の他方の補正処理を施して、出力データを算出する第2の出力値算出手段と、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータセットと、前記第2の出力値算出手段により算出された出力データとに基づいて、合成補正テーブルを生成するテーブル生成手段とを有する。
好適には、前記単一テーブル補正処理は、サンプル入力色データとサンプル出力色データとが互いに対応付けられた経時補正テーブルを用いて実現され、前記複数テーブル補正処理は、サンプル入力色データとサンプル出力色データとが互いに対応付けられた複数の空間補正テーブルのうち、画像における位置に応じて、適用すべき空間補正テーブルを選択して適用することにより実現され、前記サンプルデータ生成手段は、色データと、画像における位置を示す位置情報とが含まれたサンプルデータセットを生成し、前記第1の出力値算出手段は、前記経時補正テーブルを用いて、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データに対応する出力色データを算出し、前記データ選択手段は、前記第1の出力値算出手段により算出された出力色データと、前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報とを選択し、前記第2の出力値算出手段は、前記データ選択手段により選択された位置情報に対応する空間補正テーブルを選択し、選択された空間補正テーブルを用いて、前記データ選択手段により選択された出力色データに対応する出力色データを算出し、前記テーブル生成主断は、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データ及び位置情報を含むデータセットと、前記第2の出力値算出手段により算出された出力色データとに基づいて、合成補正テーブルを生成する。
[画像形成システム]
また、本発明にかかる画像形成システムは、複数の補正処理を実現する合成補正テーブルを生成するテーブル生成装置と、前記合成補正テーブルを用いて画像を形成する画像形成装置とを含む画像形成システムであって、前段の補正処理から出力される出力データの数と、後段の補正処理で入力される入力データの数とが異なり、前記テーブル生成装置は、複数の補正処理における入力データの全ての種類を包含するように、複数種類のサンプルデータ値が含まれたサンプルデータセットを生成するサンプルデータ生成手段と、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータセットの少なくとも一部に対して前段の補正処理を施して、出力データを算出する第1の出力値算出手段と、前記第1の出力値算出手段により算出された出力データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータ値の中から、後段の補正処理で入力すべきデータを選択するデータ選択手段と、前記データ選択手段により選択されたデータに対して後段の補正処理を施して、出力データを算出する第2の出力値算出手段と、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータセットと、前記第2の出力値算出手段により算出された出力データとに基づいて、合成補正テーブルを生成するテーブル生成手段とを有し、前記画像形成装置は、前記テーブル生成手段により生成された合成補正テーブルを用いて、入力された画像データに対して補正処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段により補正処理がなされた画像データを用いて、像を形成する像形成手段とを有する。
[テーブル生成方法]
また、本発明にかかるテーブル生成方法は、複数の補正処理を実現させる合成補正テーブルを生成するテーブル生成方法であって、前段の補正処理から出力される出力データの数と、後段の補正処理で入力される入力データの数とが異なり、複数の補正処理における入力データの全ての種類を包含するように、複数種類のサンプルデータ値が含まれたサンプルデータセットを生成し、生成されたサンプルデータセットの少なくとも一部に対して前段の補正処理を施して、第1の出力データを算出し、算出された第1の出力データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータ値の中から、後段の補正処理で入力すべきデータを選択し、選択されたデータに対して後段の補正処理を施して、第2の出力データを算出し、生成されたサンプルデータセットと、算出された第2の出力データとに基づいて、合成補正テーブルを生成する。
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、複数の補正処理を実現させる合成補正テーブルを生成するコンピュータにおいて、前段の補正処理から出力される出力データの数と、後段の補正処理で入力される入力データの数とが異なり、複数の補正処理における入力データの全ての種類を包含するように、複数種類のサンプルデータ値が含まれたサンプルデータセットを生成するステップと、生成されたサンプルデータセットの少なくとも一部に対して前段の補正処理を施して、第1の出力データを算出するステップと、算出された第1の出力データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成されたサンプルデータ値の中から、後段の補正処理で入力すべきデータを選択するステップと、選択されたデータに対して後段の補正処理を施して、第2の出力データを算出するステップと、生成されたサンプルデータセットと、算出された第2の出力データとに基づいて、合成補正テーブルを生成するステップとを前記コンピュータに実行させる。
本発明の画像形成システムによれば、より高い色再現精度で画像を形成することができる。
[ハードウェア構成]
まず、本発明が適用されるプリンタ装置10について説明する。
図1は、タンデム型のプリンタ装置10の構成を示す図である。
図1に示すように、プリンタ装置10は、画像読取ユニット12、画像形成ユニット14、中間転写ベルト16、用紙トレイ17、用紙搬送路18、定着器19及び画像処理装置20を有する。このプリンタ装置10は、クライアントPCから受信した画像データを印刷するプリンタ機能に加えて、画像読取装置12を用いたフルカラー複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた複合機であってもよい。
まず、プリンタ装置10の概略を説明すると、プリンタ装置10の上部には、画像読取装置12及び画像処理装置20が配設され、画像データの入力手段として機能する。画像読取装置12は、原稿に表示された画像を読み取って、画像処理装置20に対して出力する。画像処理装置20は、画像読取装置12から入力された画像データ、又は、LANなどのネットワークを介してクライアントPC等から入力された画像データに対して、色変換、階調補正及び解像度補正などの画像処理を施し、画像形成ユニット14に対して出力する。
画像読取装置12の下方には、カラー画像を構成する色に対応して、複数の画像形成ユニット14が配設されている。本例では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cが、中間転写ベルト16に沿って一定の間隔を空けて水平に配列されている。中間転写ベルト16は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動し、これら4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cは、画像処理装置20から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト16に転写(一次転写)する。なお、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cの色の順序は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順序など、その順序は任意である。
用紙搬送路18は、中間転写ベルト16の下方に配設されている。用紙トレイ17から供給された記録用紙32は、この用紙搬送路18上を搬送され、上記中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像が一括して転写(二次転写)され、転写されたトナー像が定着器19によって定着され、矢印Bに沿って外部に排出される。
次に、プリンタ装置10の各構成についてより詳細に説明する。
図1に示すように、画像読取ユニット12は、原稿を載せるプラテンガラス124と、この原稿をプラテンガラス124上に押圧するプラテンカバー122と、プラテンガラス124上に載置された原稿の画像を読み取る画像読取装置130とを有する。この画像読取装置130は、プラテンガラス124上に載置された原稿を光源132によって照明し、原稿からの反射光像を、フルレートミラー134、第1のハーフレートミラー135、第2のハーフレートミラー136及び結像レンズ137からなる縮小光学系を介して、CCD等からなる画像読取素子138上に走査露光して、この画像読取素子138によって原稿30の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
画像処理装置20は、画像読取ユニット12により読み取られた画像データに対して、シェーディング補正、原稿の位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理を施す。
また、画像処理装置20は、後述する画像処理プログラム5(図2)をインストールして、色のキャリブレーション及び出力画像内の色ムラ補正を行う。
なお、画像読取ユニット12により読み取られた原稿の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データであり、画像処理装置20による画像処理によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データに変換される。
第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14C(像形成手段)は、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置され、形成する画像の色が異なる他は、ほぼ同様に構成されている。そこで、以下、第1の画像形成ユニット14Kについて説明する。なお、各画像形成ユニット14の構成は、K、Y、M又はCを付すことにより区別する。
画像形成ユニット14Kは、画像処理装置20から入力された画像データに応じてレーザ光を走査する光走査装置140Kと、この光走査装置140Kにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置150Kとを有する。
光走査装置140Kは、半導体レーザ142Kを黒色(K)の画像データに応じて変調して、この半導体レーザ142Kからレーザ光LB(K)を画像データに応じて出射する。この半導体レーザ142Kから出射されたレーザ光LB(K)は、第1の反射ミラー143K及び第2の反射ミラー144Kを介して回転多面鏡146Kに照射され、この回転多面鏡146Kよって偏向走査され、第2の反射ミラー144K、第3の反射ミラー148K及び第4の反射ミラー149Kを介して、像形成装置150Kの感光体ドラム152K上に照射される。
像形成装置150Kは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Kと、この感光体ドラム152Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン154Kと、感光体ドラム154K上に形成された静電潜像を現像する現像器156Kと、クリーニング装置158Kとから構成されている。感光体ドラム152Kは、スコロトロン154Kにより一様に帯電され、光走査装置140Kにより照射されたレーザ光LB(K)により静電潜像を形成される。感光体ドラム152Kに形成された静電潜像は、現像器156Kにより黒色(K)のトナーで現像され、中間転写ベルト16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Kに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Kによって除去される。
他の画像形成ユニット14Y、14M及び14Cも、上記と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト16に転写する。
中間転写ベルト16は、ドライブロール164と、第1のアイドルロール165と、ステアリングロール166と、第2のアイドルロール167と、バックアップロール168と、第3のアイドルロール169との間に一定のテンションで掛け回されており、駆動モータ(不図示)によってドライブロール164が回転駆動されることにより、矢印Aの方向に所定の速度で循環駆動される。この中間転写ベルト16は、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等によって接続することにより無端ベルト状に形成されたものである。
また、中間転写ベルト16には、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール162K、第2の一次転写ロール162Y、第3の一次転写ロール162M及び第4の一次転写ロール162Cが配設され、感光体ドラム152K、152Y、152M、152C上に形成された各色のトナー像は、これらの一次転写ロール162により中間転写ベルト16上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト16に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置189のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
用紙搬送路18には、用紙トレイ17から記録用紙32を取り出す給紙ローラ181と、用紙搬送用の第1のローラ対182、第2のローラ対183及び第3のローラ対184と、記録用紙32を既定のタイミングで二次転写位置に搬送するレジストロール185とが配設される。
また、用紙搬送路18上の二次転写位置には、バックアップロール168に圧接する二次転写ロール185が配設されており、中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール185による圧接力及び静電気力で記録用紙32上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙32は、第1の搬送ベルト186及び第2の搬送ベルト187によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙32に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙32に溶融固着させる。
[背景]
プリンタ装置10において、環境の変化又は構成部材の経時変化などに起因して、出力画像の発色特性が、経時的に変動する場合がある。このような経時的色変動は、キャリブレーションにより抑制することができる。特に、複数の発色剤(トナー)が混合されて再現される色については、非線形な挙動を示すため、複数色の入力色データに対して補正後の出力色データを対応付けるn次元のDLUTを用いて実現されることが望ましい。
また、感光体ドラム152表面の感光特性のムラ、感光体ドラム152又は中間転写ベルト16のクリーニング不良、又は、感光体ドラム152又は中間転写ベルト16の表面のキズなどに起因して、形成される画像において、面内の位置に応じた色変動(ムラ又はスジ)が発生する場合がある。このような空間的色変動は、例えば、特許文献1に開示されたn次元のDLUTにより抑制することができる。
しかしながら、キャリブレーションを行うためのDLUTと、ムラ補正などを行うためのDLUTとが多段で設けられると、処理負荷及び記憶領域の増大、処理速度の低下などが問題となる。また、キャリブレーション処理及びムラ補正処理でそれぞれ量子化処理を行うと、量子化誤差が蓄積して色再現精度の低下につながる。
そこで、第1の実施形態におけるプリンタ装置10は、キャリブレーションを行うためのDLUTと、ムラ補正を行うためのDLUTとを合成し、合成されたDLUT(合成補正テーブル)を用いて、入力画像の補正処理を行う。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。
図2は、画像処理装置20(図1)により実行され、本発明にかかるテーブル生成方法を実現する画像処理プログラム5の機能構成を例示する図である。
図2に例示するように、画像処理プログラム5は、合成補正テーブルを生成する第1のテーブル生成ユニット500と、合成補正テーブルを用いて入力画像を補正する第1の画像補正ユニット600とを有する。
第1のテーブル生成ユニット500は、経時変動検出部505、色補正記憶部510、空間変動検出部515、ムラ補正記憶部520、アドレス生成部525、アドレス選択部530、色補正算出部535、ムラ補正算出部540、及びテーブル生成部545を含む。
また、第1の画像補正ユニット600は、四次元複合補正部610及びK値補正部620を含む。
テーブル生成ユニット500において、経時変動検出部505は、プリンタ装置10などの画像出力装置で時間の経過に伴って発生する色変動の変動量(以下、経時的色変動量)を検出し、検出された変動量に基づいて、経時補正パラメータを生成する。経時補正パラメータとは、プリンタ装置10などの経時的色変動量を相殺するための補正処理(以下、経時的変動補正処理)を規定する係数であり、本例では、経時補正テーブルを構成する色データである。
本例の経時変動検出部505は、プリンタ装置10の他の構成を制御して、既定の色データに対応する色校正用テストパターンを記録用紙32に印刷させて、画像読取ユニット12によりこの記録用紙32から読み取られた色校正用テストパターンの信号に基づいて、経時補正パラメータを生成する。
色補正記憶部510は、経時変動検出部505により生成された経時補正パラメータを記憶する。
本例の色補正記憶部510は、経時変動検出部505により生成された色データ(経時補正パラメータ)をルックアップテーブルとして記憶する。すなわち、色補正記憶部510は、空間補正テーブルを記憶する。ここで、経時補正テーブルとは、複数の入力色データそれぞれと、これらの入力色データに対して経時的変動補正処理が施された場合の補正後の出力色データとが互いに対応付けられたテーブルである。本例の経時補正テーブルは、3色の色データを含む入力データセット値(C値、M値及びY値)に対して、補正後の出力色データを対応付けている。
空間変動検出部515は、プリンタ装置10などの画像出力装置により出力される画像内で位置に応じて発生する色変動の変動量(以下、空間的色変動量)を検出し、検出された変動量に基づいて、空間補正パラメータを生成する。空間補正パラメータとは、プリンタ装置10などの空間的色変動量を相殺するための補正処理(以下、空間的変動補正処理)を規定する係数であり、本例では、空間補正テーブルを構成する色データである。
本例の空間変動検出部515は、プリンタ装置10の他の構成を制御して、既定の色データに対応するムラ補正用テストパターンを記録用紙32に印刷させて、画像読取ユニット12によりこの記録用紙32から読み取られたムラ補正用テストパターンの信号に基づいて、空間補正パラメータを生成する。
ムラ補正記憶部520は、空間変動検出部515により生成された空間補正パラメータを記憶する。
本例のムラ補正記憶部520は、空間変動検出部515により生成された色データ(空間補正パラメータ)をルックアップテーブルとして記憶する。すなわち、ムラ補正記憶部520は、空間補正テーブルを記憶する。ここで、空間補正テーブルとは、入力色データ及び画像内の位置を示す位置情報からなる入力データセットそれぞれと、これらの入力データの色データに対して位置情報に応じた空間的変動補正処理が施された場合の補正後の出力色データとが互いに対応付けられたテーブルである。本例の空間補正テーブルは、3色の色データと位置情報とを含む入力データセット値(C値、M値、Y値、及び、主走査方向の座標X)に対して、補正後の出力色データを対応付けている。
アドレス生成部525は、複数の補正処理における入力データの全ての種類を包含するように、複数種類のサンプルデータ値を生成し、生成されたサンプルデータ値をアドレス選択部530及びテーブル生成部545に出力する。
より具体的には、アドレス生成部525は、経時的変動補正処理における入力データ(本例では、C値、M値及びY値)と、空間的変動補正処理における入力データ(本例では、C値、M値、Y値及び座標X)とを包含するように、複数の色データ(本例では、C値、M値及びY値)と位置情報(本例では、座標X)とが含まれたサンプルデータセットを複数生成する。
本例のアドレス生成部525は、C値、M値、Y値及び座標Xの格子点に相当するサンプルデータを組にして、サンプルデータセットを生成する。生成されるサンプルデータセットは、例えば、以下のようになる。なお、本例では、色データ(C、M、Y、K)が0〜255の値をとり、座標が0〜255の値をとり、格子点の間隔が32である場合を具体例として説明する。
(C,M,Y,X)=(0,0,0,0)、(32,0,0,0)、(64,0,0,0)、・・・、(0,32,0,0)、・・・、(255,255,0,0)、・・・、(255,255,255,0)、(0,0,0,32)、・・・、(255,255,255,255)
この場合に、サンプルデータセットの数は、9×9×9×9となる。なお、空間補正テーブル、経時補正テーブル及び合成補正テーブルは、C値、M値、Y値、及び、座標Xのとりうる値を多次元格子状に持っているものであり、補正処理にあたっては、格子点間の値が、補間演算により算出される。このように、多次元格子状に補正パラメータを有するテーブル(空間補正テーブル、経時補正テーブル及び合成補正テーブル)を設けることにより、メモリサイズを削減できる。また、補間演算により格子点間を連続的につなぐことができるため、省メモリ及び連続階調性(階調の滑らかさ)が実現される。
なお、補間演算は、多次元の線形補間法、n次元の立方体の体積に基づいて補間値を算出する立方体補間法、又は、n次元の四面体の体積に基づいて補間値を算出する四面体補間法などである。


アドレス選択部530は、アドレス生成部525により生成されたサンプルデータセットの中から、前段の補正処理に入力すべき入力データを選択する。本例のアドレス選択部530は、アドレス生成部525により生成されたサンプルデータセット(色データ及び座標)の中から、色データを選択して色補正算出部535に出力する。
また、アドレス選択部530は、アドレス生成部525により生成されたサンプルデータセットと、前段の補正処理の出力データとの中から、後段の補正処理に入力すべき入力データを選択する。より具体的には、アドレス選択部530は、アドレス生成部525により生成されたサンプルデータセット(色データ及び座標)と、色補正算出部535から出力される出力データ(経時的変動補正が施された色データ)との中から、サンプルデータセットに含まれる位置情報(座標)と、色補正算出部535から出力された色データとを選択し、選択されたデータをムラ補正算出部540に出力する。本例では、色補正算出部535から出力される色データは、直接ムラ補正算出部540に入力されるため、アドレス選択部530は、色補正算出部535から出力される色データに同期させて、サンプルデータセットに含まれている位置情報をムラ補正算出部540に出力する。
色補正算出部535は、色補正記憶部510に記憶されている経時補正テーブルを用いて、アドレス選択部530から入力されたサンプルデータ値(色データ)に対して経時的変動補正処理を施して、経時的変動補正処理が施されたサンプルデータ値(色データ)をムラ補正算出部540に出力する。
本例の色補正算出部535は、経時補正テーブルを参照して、浮動小数点演算により、サンプルデータ値(C値、M値及びY値)に対応する出力色データ(C’値、M’値、及び、Y’値)を算出する。
なお、サンプルデータ値(C値、M値及びY値)に対応する入力データセットが経時補正テーブルに存在しない場合には、色補正算出部535は、サンプルデータセット値の近傍にある入力データセットを経時補正テーブルから選択し、選択された入力データセットに対応する出力データセットを用いて補間処理により出力色データ(C’値、M’値、及び、Y’値)を算出する。
ムラ補正算出部540は、ムラ補正記憶部520に記憶されている空間補正テーブルを用いて、色補正算出部535により算出された色データに対して、アドレス選択部530から入力された位置情報(座標X)に応じた空間的変動補正処理を施して、空間的変動補正処理が施されたサンプルデータ値(色データ)をテーブル生成部545に出力する。
本例のムラ補正算出部540は、空間補正テーブルを参照して、浮動小数点演算により、入力データ(色補正算出部535から入力されたC’値、M’値及びY’値、並びに、アドレス選択部530から入力された座標X)に対応する出力色データ(C”値、M”値、及び、Y”値)を算出する。
なお、入力データ値(C’値、M’値、Y’値及び座標X)に対応する入力データセットが空間補正テーブルに存在しない場合には、ムラ補正算出部540は、補間処理により、近傍にある入力データセットを空間補正テーブルから選択し、選択された入力データセットに対応する出力データセットを用いて出力色データ(C”値、M”値、及び、Y”値)を算出する。すなわち、空間的変動補正処理においてなされる補間処理は、位置情報(座標)と、色データとに基づいてなされる。
テーブル生成部545は、ムラ補正算出部540により算出された色データ(本例では、C”値、M”値、及び、Y”値)を出力データセット、アドレス生成部525により生成されたサンプルデータセット(本例では、C値、M値、Y値、及び、座標X)を入力データセットとして、これらが互いに対応付けられた合成補正テーブルを生成し、生成された合成補正テーブルを画像補正ユニット600に出力する。
本例のテーブル生成部545は、(9×9×9×9)個のサンプルデータセットが入力データセットとしてアドレス生成部525により生成されるため、(256×256×256×128)個のサンプルデータセット(入力データセット)と、これらのサンプルデータセットそれぞれについて算出された出力データセット(C”値、M”値、及び、Y”値)とが互いに対応付けられた合成補正テーブルを生成する。
また、本例の色補正算出部535及びムラ補正算出部540は、浮動小数点演算により補正後の色データを算出するため、テーブル生成部545に入力される色データは、浮動少数点で表現されているが、テーブル生成部545は、浮動小数で表現されている色データに対して丸め処理を行って、合成補正テーブルのデータサイズに適合した色データに変換する。
本例の合成補正テーブルに含まれる出力データセット(C”値、M”値及びY”値)は、色補正算出部535により経時的変動補正処理がなされ、さらに、ムラ補正算出部540により空間的変動補正処理がなされた合成補正パラメータである。したがって、この合成補正テーブルを用いて、入力された画像データが補正されると、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理が施された画像データとなる。また、本例の合成補正テーブルに含まれる入力データセットは、3つの色データ(C値、M値及びY値)と、1つの位置情報(座標X)とからなるため、4次元のテーブルとよぶ。
画像補正ユニット600において、四次元複合補正部610は、テーブル生成部545により生成された合成補正テーブルを用いて、入力された画像データを、画像内の位置に応じて補正する。
本例の四次元複合補正部610は、テーブル生成部545により生成された合成補正テーブルから、入力された画像データの各画素のC値、M値及びY値と、それぞれの画素の座標Xとに対応する出力データセット値(C”値、M”値、及び、Y”値)を読み出し、読み出された出力データセット値を、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理が施された画像データとして出力する。
なお、入力データ値(C値、M値、Y値及び座標X)に対応する入力データセットが合成補正テーブルに存在しない場合には、四次元複合補正部610は、補間処理により、近傍にある入力データセットを空間補正テーブルから選択し、選択された入力データセットに対応する出力データセットを用いて出力色データ(C”値、M”値、及び、Y”値)を算出する。この場合の補間処理も、画像における位置情報(座標)と、色データとに基づいてなされる。
K値補正部620は、入力された画像データの各画素のK値に対して、経時的変動補正処理を施して、経時的変動補正処理が施されたK値を出力する。
本例のK値補正部620は、K値のサンプルデータ(入力データ)と、経時的変動補正処理が施されたK値のサンプルデータ(入力データ)とが互いに対応付けられた一次元テーブルを有し、このK値の一次元テーブルを参照して、入力された画像データのK値に対応するK’値(出力データ)を算出する。
[テーブル合成動作]
次に、テーブル生成ユニット500の動作を説明する。
図3は、プリンタ装置10(画像処理プログラム5に含まれるテーブル生成ユニット500)のテーブル合成処理(S10)を説明するフローチャートである。なお、本例では、色補正記憶部510に記憶されている経時補正テーブル、又は、ムラ補正記憶部520に記憶されている空間補正テーブルが更新されたことを条件として、合成補正テーブルの生成を開始する形態を具体例として説明する。
図3に示すように、ステップ100(S100)において、テーブル生成ユニット500(図2)は、色補正記憶部510に記憶されている経時補正テーブル、又は、ムラ補正記憶部520に記憶されている空間補正テーブルが更新されたことを検知すると、合成補正テーブルの生成を開始するよう各構成に指示する。
アドレス生成部525は、生成開始の指示に応じて、C成分のサンプルデータ(0〜255のC値)、M成分のサンプルデータ(0〜255のM値)、Y成分のサンプルデータ(0〜255のY値)、及び、画像における主走査方向の座標X(0〜127のX値)が含まれたサンプルデータセット値を順に生成し、生成されたサンプルデータセット値をアドレス選択部530及びテーブル生成部545に出力する。
ステップ110(S110)において、アドレス選択部530は、アドレス生成部525から入力されたサンプルデータセット値(C値、M値、Y値、及び、X値)の中から、色データ(C値、M値及びY値)を選択し、選択された色データ(サンプル色データ)を色補正算出部535に出力する。
ステップ120(S120)において、色補正算出部535は、色補正記憶部510に記憶されている最新の経時補正テーブルを参照して、アドレス選択部530から入力されたサンプル色データ(C値、M値及びY値)に対応する色データ(C’値、M’値、及び、Y’値)を算出し、算出された色データ(第1の出力色データ)をムラ補正算出部540に出力する。
ステップ130(S130)において、アドレス選択部530は、アドレス生成部525から入力されたサンプルデータセット値(C値、M値、Y値、及び、X値)の中から、座標X(X値)を選択し、選択された座標X(サンプル位置データ)をムラ補正算出部540に出力する。
ムラ補正算出部540は、アドレス選択部530から、サンプルデータセット値の中から選択されたサンプル位置データ(座標X)を取得し、このサンプルデータセット値に含まれるサンプル色データから算出された第1の出力色データを色補正算出部525から取得する。
ステップ140(S140)において、ムラ補正算出部540(図2)は、ムラ補正記憶部520に記憶されている最新の空間補正テーブルを参照して、アドレス選択部530から入力されたサンプル位置データ(座標X)と、色補正算出部535から入力された第1の出力色データ(C’値、M’値、及び、Y’値)に対応する色データ(C”値、M”値、及び、Y”値)を算出し、算出された色データ(第2の出力色データ)をテーブル生成部545に出力する。
ステップ150(S150)において、テーブル生成部545は、アドレス生成部525から入力されたサンプルデータセット値(C値、M値、Y値、及び、X値)を入力データセットとし、ムラ補正算出部540から入力された第2の出力色データ(C”値、M”値、及び、Y”値)を出力データセットとして、出力データセットを入力データセットに対応付けて、合成補正テーブルの1エントリとする。
ステップ160(S160)において、テーブル生成ユニット500(図2)は、全ての格子点について処理を行ったか否かを判定し、未処理の格子点が存在する場合に、S100の処理に戻って、次の格子点に相当するサンプルデータセット値をアドレス生成部525に生成させ、全ての格子点について処理が終了した場合に、S170の処理に移行する。
ステップ170(S170)において、テーブル生成部545は、アドレス生成部525から入力された複数のサンプルデータセット値(C値、M値、Y値、及び、X値)と、ムラ補正算出部540から入力された複数の第2の出力色データ(C”値、M”値、及び、Y”値)とが含まれた合成補正テーブルを、1つのルックアップテーブルとして画像補正ユニット600に出力する。
以上説明したように、本実施形態におけるプリンタ装置10は、経時的色変動を抑制する経時的変動補正処理を実現する経時補正テーブルと、空間的色変動を抑制する空間的変動補正処理を実現する空間補正テーブルとを合成して、合成補正テーブルを生成する。
これにより、プリンタ装置10は、単一のルックアップテーブル(合成補正テーブル)を参照して、入力画像を補正することにより、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を行うことができる。すなわち、ルックアップテーブルの数を少なくできるため、ルックアップテーブルを格納するために必要な記憶領域を小さくすることができる。また、単一の参照(ルックアップ)のみで、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を実現できるため、ルックアップテーブルの参照回数を減少させて、処理負荷の低減及び処理速度の向上が実現される。また、経時補正テーブル及び空間補正テーブルをそれぞれ参照して逐次的に補正処理を行う場合には、量子化誤差が蓄積するが、本例では、1度の補正処理で経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理の効果を得ることができるため、量子化誤差の蓄積を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、第2の実施形態を説明する。
上記第1の実施形態では、3つの入力データに対して出力データを対応付ける経時補正テーブル(3次元の経時補正テーブル)と、4つの入力データに対して出力データを対応付ける空間補正テーブル(4次元の経時補正テーブル)とを合成して、4次元の合成補正テーブルを生成したが、これに限定されるものではない。
そこで、第2の実施形態におけるプリンタ装置10は、1つの入力データ(C値、M値、Y値、又は、K値)に対して出力データを対応付ける1次元の経時補正テーブルと、1つの入力データ(C値、M値、Y値又はK値)に対して出力データを対応付ける1次元の空間補正テーブルとを合成して、二次元の合成補正テーブルを生成する形態を説明する。
本例の空間補正テーブルは、複数設けられており、画像内の位置に応じて切り替えて適用される。複数の空間補正テーブルそれぞれは、画像内の位置に応じて生じる色変動(特に、スジ状に発生する色変動)を相殺するための出力色データを有している。
図4は、第2のテーブル生成ユニット502の機能構成を例示する図である。なお、本図に示された各構成のうち、図2に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
図4に例示するように、第2のテーブル生成ユニット502は、第1のテーブル生成ユニット500の色補正記憶部510、ムラ補正記憶部520、色補正算出部535、ムラ補正算出部540及びテーブル生成部545を、それぞれ、第2の色補正記憶部512、スジ補正記憶部522、第2の色補正算出部537、スジ補正算出部542及び第2のテーブル生成部547と置換し、さらに、テーブル選択部550を追加した構成をとる。
テーブル生成ユニット502において、第2の色補正記憶部512は、経時変動検出部505により生成された経時補正パラメータを、1次元の経時補正テーブルとして記憶する。すなわち、本例の経時補正テーブルには、1色の入力色データ(C値、M値、Y値又はK値)と、この入力色データに対して経時的変動補正処理が施された出力色データとが対応付けられている。
そして、本例の色補正記憶部512は、複数の経時補正テーブル(すなわち、C値に適用されるC値一次元経時補正テーブル、M値に適用されるM値一次元経時補正テーブル、Y値に適用されるY値一次元経時補正テーブル、K値に適用されるK値一次元経時補正テーブル)を記憶している。
なお、これらの一次元経時補正テーブルは、三次元経時補正テーブルと比較して、より低濃度域(トナー濃度が低い階調値)又は単色領域の補正処理を目的としている。
スジ補正記憶部522は、空間変動検出部515により生成された空間補正パラメータを、1次元の空間補正テーブルとして画像内の位置に対応付けて記憶する。すなわち、本例の空間補正テーブルには、1色の入力色データ(C値、M値、Y値又はK値)と、この入力色データに対して、画像内の位置に応じて空間的変動補正処理が施された出力色データとが対応付けられており、それぞれの空間補正テーブルには、位置情報が対応付けられている。
そして、本例のスジ補正記憶部522は、色毎の空間補正テーブル(すなわち、C値に適用されるC値一次元空間補正テーブル、M値に適用されるM値一次元空間補正テーブル、Y値に適用されるY値一次元空間補正テーブル、K値に適用されるK値一次元空間補正テーブル)を、主走査方向の座標X毎に記憶している。
なお、これらの一次元空間補正テーブルは、四次元の空間補正テーブルと比較して、より狭い範囲の色変動(すなわち、スジ)の補正処理を目的としている。
また、本例では、画像内の位置に応じて複数の経時補正パラメータ(一次元)を適用する形態を具体例として説明するが、画像内の位置と1つの色データとを入力データセットとするニ次元の経時補正テーブルを、複数の一次元経時補正テーブルの代わりに適用してもよい。
第2の色補正算出部537は、色補正記憶部512に記憶されている一次元経時補正テーブルを用いて、アドレス選択部530から入力されたサンプルデータ値に対して経時的な変動補正を施して、経時的変動補正処理が施された出力色データを算出する。
本例の色補正算出部537は、アドレス選択部530から入力されるC値、M値、Y値及びK値それぞれについて、対応する一次元経時補正テーブルを参照して、それぞれC’値、M’値、Y’値、及びK’値を並行して算出する。
テーブル選択部550は、アドレス選択部530から入力される位置情報(本例では、座標X)に応じて、適用すべき一次元空間補正テーブルを選択し、選択された一次元空間補正テーブルをスジ補正算出部542に通知する。
本例のテーブル選択部550は、アドレス選択部530から入力される位置情報(本例では、座標X)に応じて、C値一次元空間補正テーブル、M値一次元空間補正テーブル、Y値一次元空間補正テーブル、及び、K値一次元空間補正テーブルを並行して選択し、選択された各色の一次元空間補正テーブルをスジ補正算出部542に通知する。
スジ補正算出部542は、テーブル選択部550により選択された一次元空間補正テーブルを用いて、色補正算出部537により経時的変動補正処理が施されたサンプルデータ値に対して、空間的変動補正処理を施す。
本例のスジ補正算出部542は、テーブル選択部550から通知された各色の一次元空間補正テーブルを切り替えて適用しながら、色補正算出部537から出力されるC’値、M’値、Y’値、及び、K’値それぞれに対して、スジ補正処理を施して、C”値、M”値、Y”値、及び、K”値を並行して算出する。
なお、一次元空間補正テーブルの格子点の間隔が小さい場合(例えば、座標Xの格子点間隔が1画素から3画素程度)には、スジ補正算出部542は、補間処理を行うことなく、空間的変動補正処理を行うことができるが、一次元空間補正テーブルの格子点の間隔が大きい場合には、スジ補正算出部542は、補間処理を用いて、空間的変動補正処理を行うことが好ましい。
第2のテーブル生成部547は、スジ補正算出部542により空間的変動補正処理が施されたサンプルデータ値と、アドレス生成部525から入力されたサンプルデータセット値とに基づいて、2次元の合成補正テーブルを生成する。
本例のテーブル生成部547は、スジ補正算出部542から入力される色データ(C”値、M”値、Y”値、又は、K”値)を出力データとし、アドレス生成部525から入力される色データ(C値、M値、Y値、又は、K値)と位置情報(座標X)とのデータセットを入力データセットとして、それぞれの色について、出力データと入力データセットとが対応付けられた合成補正テーブルを生成する。
図5は、第2の実施形態におけるテーブル合成処理(S20)を説明するフローチャートである。本実施形態では、C値、M値、Y値、及びK値それぞれについて独立に合成補正テーブルが生成されるため、本フローチャートでは、C値のみに着目して説明する。
図5に示すように、ステップ200(S200)において、テーブル生成ユニット502(図4)は、色補正記憶部512に記憶されている一次元経時補正テーブル、又は、スジ補正記憶部522に記憶されている一次元空間補正テーブルが更新されたことを検知すると、合成補正テーブルの生成を開始するよう各構成に指示する。
アドレス生成部525は、生成開始の指示に応じて、C成分のサンプルデータ(0〜255のC値)、及び、画像における主走査方向の座標X(0〜127のX値)が含まれたサンプルデータセット値を順に生成し、生成されたサンプルデータセット値をアドレス選択部530及びテーブル生成部547に出力する。
ステップ210(S210)において、アドレス選択部530は、アドレス生成部525から入力されたサンプルデータセット値(C値、M値、Y値、及び、X値)の中から、色データ(C値)を選択し、選択された色データ(サンプル色データ)を色補正算出部537に出力する。
ステップ220(S220)において、色補正算出部537(図4)は、色補正記憶部512に記憶されているC値の一次元経時補正テーブルを参照して、アドレス選択部530から入力されたサンプル色データ(C値)に対応する色データ(C’値)を算出し、算出された色データ(第1の出力色データ)をスジ補正算出部542に出力する。
ステップ230(S230)において、アドレス選択部530は、アドレス生成部525から入力されたサンプルデータセット値(C値、M値、Y値、及び、X値)の中から、座標X(X値)を選択し、選択された座標X(サンプル位置データ)をテーブル選択部550に出力する。
テーブル選択部550は、アドレス選択部530から入力されたサンプル位置データ(座標X)に対応するC値の一次元空間補正テーブルを選択し、選択された一次元空間補正テーブルをスジ補正算出部542に通知する。
ステップ240(S240)において、スジ補正算出部542(図4)は、テーブル選択部550により通知されたC値の一次元空間補正テーブル(スジ補正記憶部522に記憶されている一次元空間補正テーブル)を参照して、色補正算出部537から入力された第1の出力色データ(C’値)に対応する色データ(C”値)を算出し、算出された色データ(第2の出力色データ)をテーブル生成部547に出力する。
ステップ250(S250)において、テーブル生成部547は、アドレス生成部525から入力されたサンプルデータセット値(C値、及び、X値)を入力データセットとし、スジ補正算出部542から入力された第2の出力色データ(C”値)を出力データとして、出力データを入力データセットに対応付けて、C値のニ次元合成補正テーブルの1エントリとする。
ステップ260(S260)において、テーブル生成ユニット502(図4)は、全ての格子点について処理を行ったか否かを判定し、未処理の格子点が存在する場合に、S200の処理に戻って、次の格子点に相当するサンプルデータセット値をアドレス生成部525に生成させ、全ての格子点について処理が終了した場合に、S270の処理に移行する。
ステップ270(S270)において、テーブル生成部547は、アドレス生成部525から入力された複数のサンプルデータセット値(C値、及び、X値)と、スジ補正算出部542から入力された複数の第2の出力色データ(C”値)とが含まれた合成補正テーブルを、1つのC値のルックアップテーブルとして画像補正ユニット602(後述)に出力する。
テーブル生成ユニット502は、上記テーブル合成処理(S20)を、M値、Y値及びK値についても行い、それぞれ二次元の合成補正テーブルを生成する。
図6は、第2の画像補正ユニット602の機能構成を例示する図である。なお、本図に示された各構成のうち、図2に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
図6に例示するように、第2の画像補正ユニット602は、第1の画像補正ユニット600に、C値ニ次元複合補正部630、M値ニ次元複合補正部632、Y値ニ次元複合補正部634、及び、K値ニ次元複合補正部636を追加した構成をとる。
C値ニ次元複合補正部630は、第2のテーブル生成ユニット502(図4)により生成されたC値の二次元合成補正テーブルを用いて、四次元複合補正部610から入力されたC値に対して、補正処理を施す。なお、ニ次元合成補正テーブルの格子点の間隔が小さい場合には、C値ニ次元複合補正部630は、補間処理を行うことなく、補正処理を行ってもよいが、ニ次元合成補正テーブルの格子点の間隔が大きい場合には、C値ニ次元複合補正部630は、補間処理を用いて、補正処理を行うことが好ましい。
同様に、M値ニ次元複合補正部632及びY値ニ次元複合補正部634は、それぞれ四次元複合補正部610から入力されたM値及びY値に対して、補正処理を施す。
また、K値ニ次元複合補正部636は、第2のテーブル生成ユニット502(図4)により生成されたK値の二次元合成補正テーブルを用いて、K値補正部620から入力されたK値に対して、補正処理を施す。
以上説明したように、本実施形態におけるプリンタ装置10は、一次元の経時補正テーブルと、ニ次元の空間補正テーブルとを合成して、ニ次元の合成補正テーブルを生成することができる。
プリンタ装置10は、第1の実施形態で説明した四次元の合成補正テーブル(混合色のキャリブレーション及びムラ補正を主眼した補正テーブル)と、本実施形態で説明したニ次元の合成補正テーブル(単色のキャリブレーション及びスジ補正を主眼とした補正テーブル)とを用いて、より色再現精度の高い出力画像を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、第3の実施形態を説明する。
上記第1及び第2の実施形態では、2つの補正テーブル(経時補正テーブル及び空間補正テーブル)を合成する形態を説明したが、これに限定されるものではない。
そこで、第3の実施形態では、3つの補正テーブルを合成する形態を説明する。なお、本例では、三次元の経時補正テーブルと、一次元の経時補正テーブルと、4次元の空間補正テーブルとを合成する場合を具体例として説明する。
図7は、第3のテーブル生成ユニット504の機能構成を例示する図である。なお、本図に示された各構成のうち、図2に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
図7に例示するように、第3のテーブル生成ユニット504は、第1のテーブル生成ユニット500の色補正記憶部510及び色補正算出部535を、第3の色補正記憶部514及び第1の色補正算出部570で置換し、さらに、第2の色補正算出部575を追加する構成をとる。
テーブル生成ユニット504において、第3の色補正記憶部514は、経時変動検出部505により生成された経時補正パラメータを、三次元の経時補正テーブル、及び、一次元の経時補正テーブルとして記憶する。三次元の経時補正テーブルには、3色の色データを含む入力データセット値(C値、M値及びY値)と、経時的変動補正処理が施された出力色データとが互いに対応付けられている。また、一次元の経時補正テーブルには、1色の入力色データ(C値、M値、Y値又はK値)と、この入力色データに対して経時的変動補正処理が施された出力色データとが対応付けられている。
第1色補正算出部570は、色補正記憶部514に記憶されている三次元の経時補正テーブルを用いて、アドレス選択部530から入力されたサンプルデータ値(色データ)に対して第1の経時的変動補正処理を施して、第1の経時的変動補正処理が施されたサンプルデータ値(色データ)を第2色補正算出部575に出力する。
第2色補正算出部575は、色補正記憶部514に記憶されている一次元の経時補正テーブルを用いて、第1色補正算出部570から入力された色データに対して、第2の経時的変動補正処理を施して、第2の経時的変動補正処理が施された色データをムラ補正算出部540に出力する。本例の第2色補正算出部575は、第1色補正算出部570から入力された各色のデータ値に対して、各色の一次元経時補正テーブルを適用して、各色の出力データを算出する。
本例のムラ補正算出部540は、ムラ補正記憶部520に記憶されている空間補正テーブルを用いて、第2色補正算出部575から入力された色データに対して、アドレス選択部530から入力された位置情報(座標X)に応じた空間的変動補正処理を施す。
図8は、第3の画像補正ユニット604の機能構成を例示する図である。なお、本図に示された各構成のうち、図2に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
図8に例示するように、第3の画像補正ユニット604は、第1の画像補正ユニット600の四次元複合補正部610を第2の四次元複合補正部612で置換し、さらに、C値スジ補正部640、M値スジ補正部642、Y値スジ補正部644、及びK値スジ補正部646を追加した構成をとる。
画像補正ユニット604において、第2の四次元複合補正部612は、第3のテーブル生成ユニット504により生成された合成補正テーブル(すなわち、第1の経時的変動補正処理、第2の経時的変動補正処理、及び、空間的変動補正処理を実現する補正テーブル)を用いて、入力された画像データのC値、M値及びY値と、画像データにおける位置とに対応する出力画像データ(C値、M値、及びY値)を算出する。
C値スジ補正部640は、入力されるC値と、出力されるC値とが互いに対応付けられた1次元のC値空間補正テーブルを複数有し、画像内の位置に応じて、C値空間補正テーブルを切り替えて、入力されたC値に対応する出力用のC値を算出する。C値スジ補正部640が有するC値空間補正テーブルそれぞれは、画像内の位置に応じて生じる色変動(スジ)を相殺するための出力色データを有している。
したがって、C値スジ補正部640は、画像内の位置に応じてC値空間補正テーブルを選択し、選択されたC値空間補正テーブルを参照して、四次元複合補正部612から入力されたC値に対応する出力用のC値を読み出すことにより、スジ補正がなされたC値を算出することができる。
同様に、M値スジ補正部642は、複数のM値空間補正テーブルを切り替えて適用し、四次元複合補正部612から出力されるM値に対して、スジ補正を施し、Y値スジ補正部644は、複数のY値空間補正テーブルを切り替えて適用し、四次元複合補正部612から出力されるY値に対して、スジ補正を施し、K値スジ補正部646は、複数のK値空間補正テーブルを切り替えて適用し、K値補正部620から出力されるK値に対して、スジ補正を施す。
以上説明したように、第3の実施形態におけるプリンタ装置10は、三次元の経時補正テーブル(混合色のキャリブレーション用)、一次元の経時補正テーブル(単色のキャリブレーション用)、及び4次元の空間補正テーブル(ムラ補正用)を合成して、1つの合成補正テーブルを作成する。
これにより、3つの補正処理(混合色のキャリブレーション、単色のキャリブレーション、及びムラ補正)が、単一の合成補正テーブルを参照することにより実現されるため、量子化誤差の蓄積抑制、及び、処理コストの低減が可能になる。
なお、本実施形態において、K値補正部620(図8)により用いられる一次元の経時補正テーブル(K値)と、K値スジ補正部646により用いられる一次元の空間補正テーブル(K値)とを合成してもよい。
図9は、経時補正テーブル(K値)と空間補正テーブル(K値)とが合成された場合の画像補正ユニット606を例示する図である。なお、K値補正部620(図8)により用いられる一次元の経時補正テーブル(K値)と、K値スジ補正部646により用いられる一次元の空間補正テーブル(K値)との合成は、図4に例示したテーブル生成ユニット502により実現される。
図9に例示するように、第4の画像補正ユニット606は、第3の画像補正ユニット604(図8)のK値補正部620及びK値スジ補正部646を、K値ニ次元複合補正部636で置換した構成をとる。
第4の画像補正ユニット606において、K値ニ次元複合補正部636は、図4に例示した第2のテーブル生成ユニット502により生成されたニ次元の合成補正テーブル(K値)を用いて、入力されたK値に対応する出力用のK値を算出する。
このように、K値ニ次元複合補正部636は、合成補正テーブル(K値)を参照して、入力されたK値に対応する出力用のK値を読み出すだけで、K値のキャリブレーション(経時的変動補正処理)及びスジ補正(空間的変動補正処理)を行うことができる。
[第4実施形態]
次に、第4の実施形態を説明する。
上記実施形態では、プリンタ装置10が合成補正テーブルの生成及び補正処理を行う形態を説明したが、第4の実施形態では、テーブル生成装置8が合成補正テーブルを生成し各プリンタ装置10に提供する形態を説明する。
また、上記実施形態において、経時的変動補正処理は、プリンタ装置10それぞれの経時的な色変動を抑制するものであったが、第4の実施形態では、複数のプリンタ装置10間の色再現性の相違を抑制する機差変動補正処理を対象とする。なお、経時的変動補正処理及び機差変動補正処理は、本発明にかかる他因子変動補正処理の具体例である。
図10は、画像形成システム1の全体構成を例示する図である。
図10に例示するように、画像形成システム1は、テーブル生成装置8と、複数のプリンタ装置10A〜Cとを有する。
テーブル生成装置8は、図2に例示したテーブル生成ユニット500がインストールされたコンピュータ装置であり、本例では、画像読取機能を有している。
テーブル生成装置8は、それぞれのプリンタ装置10により記録用紙に印刷されたテストパターンを読み取って、経時的な色変動量及び機差による色変動量を算出し、算出された色変動量に応じて、経時補正テーブルを生成する。より具体的には、テーブル生成装置8の経時変動検出部505(図2)が、複数のプリンタ装置10により印刷されたテストパターンと、基準となる色データとを比較して、空間補正パラメータを生成する。基準となる色データは複数のプリンタ装置間で共通であるため、生成される空間補正パラメータは、経時的な色変動量だけでなく、機差による色変動をも抑制するパラメータとなる。
また、テーブル生成装置8は、それぞれのプリンタ装置について生成された経時補正テーブルと、それぞれのプリンタ装置10について生成された空間補正テーブルとを合成して、合成補正テーブルを生成し、各プリンタ装置10に提供する。より具体的には、テーブル生成装置8の空間変動検出部515が、それぞれのプリンタ装置について、空間補正パラメータを生成し、アドレス生成部525、アドレス選択部530、色補正算出部535、ムラ補正算出部540及びテーブル生成部545が協働して、それぞれのプリンタ装置について、経時補正テーブル(経時補正パラメータ)と、空間補正テーブル(空間補正パラメータ)とを合成して、合成補正テーブルを生成する。
本例のプリンタ装置10A〜Cそれぞれは、図2に例示した画像補正ユニット600がインストールされている。
プリンタ装置10A〜Cそれぞれは、ネットワークを介して、テーブル生成装置8と接続しており、テーブル生成装置8から提供される合成補正テーブルを用いて、入力された画像データに対して画像処理を施し、画像処理が施された画像データに基づいて、画像を記録用紙に印刷する。
以上説明したように、本実施形態におけるテーブル生成装置8は、複数のプリンタ装置間の機差による色変動をも抑制する経時補正テーブルと、それぞれのプリンタ装置により形成される画像の面内ムラを抑制する空間補正テーブルとを合成して、各プリンタ装置10に提供し、各プリンタ装置10は、テーブル生成装置8から提供された合成補正テーブルを用いて、入力画像に対して補正処理を行う。
これにより、画像形成システム1は、各プリンタ装置で発生する経時的色変動と、複数のプリンタ装置間の色変動(発色特性のばらつき)と、形成される画像内のムラ(スジを含む)とを抑制することができる。
タンデム型のプリンタ装置10の構成を示す図である。 画像処理装置20(図1)により実行され、本発明にかかるテーブル生成方法を実現する画像処理プログラム5の機能構成を例示する図である。 プリンタ装置10(テーブル生成ユニット500)のテーブル合成処理(S10)を説明するフローチャートである。 第2のテーブル生成ユニット502の機能構成を例示する図である。 第2の実施形態におけるテーブル合成処理(S20)を説明するフローチャートである。 第2の画像補正ユニット602の機能構成を例示する図である。 第3のテーブル生成ユニット504の機能構成を例示する図である。 第3の画像補正ユニット604の機能構成を例示する図である。 第4の画像補正ユニット606を例示する図である。 画像形成システム1の全体構成を例示する図である。
符号の説明
1・・・画像形成システム
8・・・テーブル生成装置
10・・・プリンタ装置
5・・・画像処理プログラム
500、502、504・・・テーブル生成ユニット
505・・・経時変動検出部
510・・・色補正記憶部
515・・・空間変動検出部
520・・・ムラ補正記憶部
525・・・アドレス生成部
530・・・アドレス選択部
535・・・色補正算出部
540・・・ムラ補正算出部
545・・・テーブル生成部
600、602、604、606・・・画像補正ユニット
610・・・四次元複合補正部
620・・・K値補正部

Claims (16)

  1. 時間の経過に伴って発生する色変動を抑制する経時的変動補正処理と、画像内の位置に応じた色変動を抑制する空間的変動補正処理とを行う画像処理装置であって、
    経時的変動補正処理に用いられる経時補正パラメータと、空間的変動補正処理に用いられる空間補正パラメータとに基づいて、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を実現する合成補正テーブルを生成する合成手段と、
    前記合成手段により生成された合成補正テーブルを用いて、入力された画像データに対して経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を行う画像補正手段と
    を有し、
    前記合成手段は、
    画像における位置を示す位置情報、及び、色データのサンプル値を生成するサンプルデータ生成手段と、
    前記経時補正パラメータを用いて、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データのサンプル値に対応する色データを算出する経時補正値算出手段と、
    前記空間補正パラメータを用いて、前記経時補正値算出手段により算出された色データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報のサンプル値に対応する色データを算出する空間補正値算出手段と、
    前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報及び色データのサンプル値に対して、前記空間補正値算出手段により算出された色データを対応付ける合成補正テーブル
    を生成するテーブル生成手段と
    を含む
    画像処理装置。
  2. 前記空間的変動補正処理は、画像における位置を示す位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける空間補正テーブルを用いて実現され、
    前記空間補正パラメータは、前記空間補正テーブルを構成し、
    前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記空間補正パラメータとに基づいて、位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、
    前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる複数種類の色データに対応する補正後の色データを算出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記空間的変動補正処理は、入力される1つの色データに対して補正後の色データを対応付ける空間補正テーブルを、画像における位置に応じて切り替えて適用することにより実現され、
    前記空間補正パラメータは、前記空間補正テーブルを構成し、
    前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記空間補正パラメータとに基づいて、位置情報と色データとが含まれた入力データセットに対して色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、
    前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる色データに対応する補正後の色データを算出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記空間的変動補正処理は、画像における位置を示す位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける多次元空間補正テーブルを用いて実現される第1の空間的変動補正処理と、入力される1つの色データに対して補正後の色データを対応付ける一次元空間補正テーブルを画像内の位置に応じて切り替えて適用することにより実現される第2の空間的変動補正処理とを含み、
    前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記多次元空間補正テーブルと、複数の前記一次元空間補正テーブルとに基づいて、位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、
    前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる複数種類の色データに対応する補正後の色データを算出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記経時的変動補正処理は、複数種類の色データが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける経時補正テーブルを用いて実現され、
    前記経時補正パラメータは、前記経時補正テーブルを構成し、
    前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記空間補正パラメータとに基づいて、位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、
    前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる複数種類の色データに対応する補正後の色データを算出する
    請求項2〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記経時的変動補正処理は、入力される1つの色データに対して補正後の色データを対応付ける経時補正テーブルを用いて実現され、
    前記経時補正パラメータは、前記経時補正テーブルを構成し、
    前記合成手段は、前記経時補正パラメータと、前記空間補正パラメータとに基づいて、位置情報と色データとが含まれた入力データセットに対して色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、
    前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる色データに対応する補正後の色データを算出する
    請求項2〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記経時的変動補正処理は、複数種類の色データが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける多次元経時補正テーブルを用いて実現される第1の経時的変動補正処理と、入力される1つの色データに対して補正後の色データを対応付ける一次元経時補正テーブルを用いて実現される第2の経時的変動補正処理とを含み、
    前記合成手段は、前記多次元経時補正テーブルと、前記一次元経時補正テーブルと、前記空間補パラメータとに基づいて、位置情報と複数種類の色データとが含まれた入力データセットに対して補正後の色データを対応付ける合成補正テーブルを生成し、
    前記画像補正手段は、前記合成テーブルを用いて、画像における位置、及び、入力された画像データに含まれる複数種類の色データに対応する補正後の色データを算出する
    請求項2〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記経時補正値算出手段及び前記空間補正値算出手段は、浮動小数点演算により色データを算出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 時間の経過に伴って発生する色変動を抑制する経時的変動補正処理に用いられる経時補正パラメータと、画像内の位置に応じた色変動を抑制する空間的変動補正処理に用いられる空間補正パラメータとに基づいて、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を実現させる合成補正テーブルを生成するテーブル生成装置であって、
    画像における位置を示す位置情報、及び、色データのサンプル値を生成するサンプルデータ生成手段と、
    前記経時補正パラメータを用いて、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データのサンプル値に対応する色データを算出する経時補正値算出手段と、
    前記空間補正パラメータを用いて、前記経時補正値算出手段により算出された色データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報のサンプル値に対応する色データを算出する空間補正値算出手段と、
    前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報及び色データのサンプル値に対して、前記空間補正値算出手段により算出された色データを対応付ける合成補正テーブルを生成するテーブル生成手段と
    を有するテーブル生成装置。
  10. 経時的変動補正処理から出力される出力データの数と、空間的変動補正処理で入力される入力データの数とが異なる
    請求項9に記載のテーブル生成装置。
  11. 前記経時的変動補正処理は、サンプル色データと、このサンプル色データの経時的色変動が補正された場合の色データとが互いに対応付けられた経時補正テーブルを用いて、実現され、
    前記空間的変動補正処理は、サンプル色データ及び位置情報と、この位置情報に対応する位置で発生するこのサンプル色データの色変動が補正された場合の色データとが互いに対応付けられた空間補正テーブルを用いて、実現され、
    前記経時補正値算出手段は、前記経時補正テーブルを用いて、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データに対応する出力色データを算出し、
    前記空間補正値算出手段は、前記空間補正テーブルを用いて、前記経時補正値算出手段により算出された出力色データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報のサンプル値に対応する出力色データを算出する
    請求項9に記載のテーブル生成装置。
  12. 時間の経過に伴って発生する色変動を抑制する経時的変動補正処理に用いられる経時補正パラメータと、画像内の位置に応じた色変動を抑制する空間的変動補正処理に用いられる空間補正パラメータとに基づいて、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を実現させる合成補正テーブルを生成するテーブル生成装置であって、前記空間的変動補正処理は、複数の空間補正テーブルを用いて実現され、
    画像における位置を示す位置情報、及び、色データのサンプル値を生成するサンプルデータ生成手段と、
    前記経時補正パラメータを用いて、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データのサンプル値に対応する色データを算出する経時補正値算出手段と、
    前記空間補正パラメータを用いて、前記経時補正値算出手段により算出された色データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報のサンプル値に対応する色データを算出する空間補正値算出手段と、
    前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報及び色データのサンプル値に対して、前記空間補正値算出手段により算出された色データを対応付ける合成補正テーブルを生成するテーブル生成手段と
    を有するテーブル生成装置。
  13. 前記経時的変動補正処理は、サンプル入力色データとサンプル出力色データとが互いに対応付けられた経時補正テーブルを用いて実現され、
    前記空間的変動補正処理は、サンプル入力色データとサンプル出力色データとが互いに対応付けられた複数の空間補正テーブルのうち、画像における位置に応じて、適用すべき空間補正テーブルを選択して適用することにより実現され、
    前記経時補正値算出手段は、前記経時補正テーブルを用いて、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データに対応する出力色データを算出し、
    前記空間補正値算出手段は、サンプルデータ生成手段により生成された位置情報のサンプル値に対応する空間補正テーブルを選択し、選択された空間補正テーブルを用いて、前記経時補正値算出手段により算出された出力色データに対応する出力色データを算出する
    請求項12に記載のテーブル生成装置。
  14. 時間の経過に伴って発生する色変動を抑制する経時的変動補正処理に用いられる経時補正パラメータと、画像内の位置に応じた色変動を抑制する空間的変動補正処理に用いられる空間補正パラメータとに基づいて、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を実現する合成補正テーブルを生成するテーブル生成装置と、前記合成補正テーブルを用いて画像を形成する画像形成装置とを含む画像形成システムであって、
    前記テーブル生成装置は、
    画像における位置を示す位置情報、及び、色データのサンプル値を生成するサンプルデータ生成手段と、
    前記経時補正パラメータを用いて、前記サンプルデータ生成手段により生成された色データのサンプル値に対応する色データを算出する経時補正値算出手段と、
    前記空間補正パラメータを用いて、前記経時補正値算出手段により算出された色データ、及び、前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報のサンプル値に対応する色データを算出する空間補正値算出手段と、
    前記サンプルデータ生成手段により生成された位置情報及び色データのサンプル値に対して、前記空間補正値算出手段により算出された色データを対応付ける合成補正テーブルを生成するテーブル生成手段と
    を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記テーブル生成手段により生成された合成補正テーブルを用いて、入力された画像データに対して補正処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段により補正処理がなされた画像データを用いて、像を形成する像形成手段と
    を有する
    画像形成システム。
  15. 時間の経過に伴って発生する色変動を抑制する経時的変動補正処理に用いられる経時補正パラメータと、画像内の位置に応じた色変動を抑制する空間的変動補正処理に用いられる空間補正パラメータとに基づいて、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を実現させる合成補正テーブルを生成するテーブル生成方法であって、
    画像における位置を示す位置情報、及び、色データのサンプル値を生成し、
    前記経時補正パラメータを用いて、前記生成された色データのサンプル値に対応する色データを算出し、
    前記空間補正パラメータを用いて、前記算出された色データ、及び、前記生成された位置情報のサンプル値に対応する色データを算出し、
    前記生成された位置情報及び色データのサンプル値に対して、前記空間補正パラメータを用いて算出された色データを対応付ける合成補正テーブルを生成する
    テーブル生成方法。
  16. 時間の経過に伴って発生する色変動を抑制する経時的変動補正処理に用いられる経時補正パラメータと、画像内の位置に応じた色変動を抑制する空間的変動補正処理に用いられる空間補正パラメータとに基づいて、経時的変動補正処理及び空間的変動補正処理を実現させる合成補正テーブルを生成するコンピュータにおいて、
    画像における位置を示す位置情報、及び、色データのサンプル値を生成するステップと、
    前記経時補正パラメータを用いて、前記生成された色データのサンプル値に対応する色データを算出するステップと、
    前記空間補正パラメータを用いて、前記算出された色データ、及び、前記生成された位置情報のサンプル値に対応する色データを算出するステップと、
    前記生成された位置情報及び色データのサンプル値に対して、前記空間補正パラメータを用いて算出された色データを対応付ける合成補正テーブルを生成するステップと
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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