JP2007030340A - 画像形成装置、出力濃度調整方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、出力濃度調整方法及びプログラム Download PDF

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斉 小勝
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昌彦 久保
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理夫 菊地
Shinsuke Sugi
伸介 杉
Yoshifumi Takebe
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Abstract

【課題】 より高い精度で出力画像の濃度を調整する画像形成装置を提供する。
【解決手段】 プリンタ装置10は、画像内で生ずるムラ又はスジの領域を特定し、特定されたムラ又はスジの領域以外の領域に、テスト画像(パッチ画像)を形成する。そして、プリンタ装置10は、テスト画像の読取位置を移動させて、形成されたテスト画像を読み取り、読み取られたテスト画像に基づいて、出力濃度調整を行う。また、プリンタ装置10は、複数のテスト画像を主走査方向に配列して形成し、形成された複数のテスト画像のうち、ムラ又はスジの領域と重ならないテスト画像を選択し、選択されたテスト画像に基づいて、出力濃度調整を行ってもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、出力画像の濃度調整を行う画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1では、n次元のDLUTを用いて、面内の色ムラを低減させる画像処理装置が開示されている。
特開2002−135610号公報
本発明は、上述した背景からなされたものであり、より高い精度で出力画像の濃度調整を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
[画像形成装置]
上記目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、像形成手段と、前記像形性手段により形成される画像において、画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、前記像形成手段にテスト画像を形成させるテスト画像形成指示手段と、形成されたテスト画像に基づいて、前記像形成手段を調整する調整手段とを有する。
好適には、前記テスト画像形成指示手段は、既定量以上の変動が生ずる領域を避けて、テスト画像を形成させる。
また、本発明にかかる画像形成装置は、像形成手段と、前記像形成手段により形成されるテスト画像を読み取る複数の画像読取手段と、前記画像読取手段のいずれかにより読み取られたテスト画像に基づいて、前記像形成手段を調整する調整手段とを有する。
好適には、前記像形性手段により形成される画像において、画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、複数の前記画像読取手段のいずれかを選択する選択手段をさらに有し、前記調整手段は、前記選択手段により選択された前記画像読取手段により読み取られたテスト画像に基づいて、前記像形成手段を調整する。
好適には、複数の前記画像読取手段は、互いに異なる領域のテスト画像を読み取り、前記選択手段は、色再現特性の変動量がより少ない領域を読み取る前記画像読取手段を選択する。
好適には、複数の前記画像読取手段は、互いに異なる領域のテスト画像を読み取り、前記選択手段は、複数の前記画像読取手段の読取領域それぞれにおける色再現特性の変動量に基づいて、少なくとも1つの前記画像読取手段を選択し、前記調整手段は、選択された前記画像読取手段により読み取られた画像信号の平均値に基づいて、前記像形成手段を調整する。
また、本発明にかかる画像形成装置は、像担持体に画像を形成する像形成手段と、前記像形成手段により形成されるテスト画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段の画像読取位置を変位させる読取位置移動手段と、前記画像読取手段により読み取られたテスト画像に基づいて、前記像形成手段を調整する調整手段とを有する。
好適には、前記読取位置移動手段は、前記像形性手段により形成される画像において、画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、前記画像読取手段の画像読取位置を変位させる。
好適には、前記像形成手段は、既定の方向に走査しながら、画像を形成し、前記読取位置移動手段は、前記像形成手段の走査方向に、画像読取位置を変位させる。
[出力濃度調整方法]
また、本発明にかかる出力濃度調整方法は、画像形成装置により形成される出力画像の濃度を調整する出力濃度調整方法であって、画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、前記画像形成装置にテスト画像を形成させ、形成されたテスト画像に基づいて、前記画像形成装置を調整する。
また、本発明にかかる出力濃度調整方法は、画像形成装置により形成される出力画像の濃度を調整する出力濃度調整方法であって、前記画像形成装置により形成されるテスト画像を複数の読取位置で読み取り、読み取られた複数のテスト画像のいずれかに基づいて、前記画像形成装置を調整する。
また、本発明にかかる出力濃度調整方法は、画像形成装置により形成される出力画像の濃度を調整する出力濃度調整方法であって、画像内に生ずる画像欠陥に基づいて、テスト画像の読取位置を設定し、設定された読取位置でテスト画像を読み取り、読み取られたテスト画像に基づいて、前記画像形成装置を調整する。
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、形成される出力画像の濃度を調整する画像形成装置において、画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、前記画像形成装置にテスト画像を形成するステップと、形成されたテスト画像に基づいて、前記画像形成装置を調整するステップとを前記画像形成装置に実行させる。
また、本発明にかかるプログラムは、形成される出力画像の濃度を調整する画像形成装置において、前記画像形成装置により形成されるテスト画像を複数の読取位置で読み取るステップと、読み取られた複数のテスト画像のいずれかに基づいて、前記画像形成装置を調整するステップとを前記画像形成装置に実行させる。
また、本発明にかかるプログラムは、形成される出力画像の濃度を調整する画像形成装置において、画像内に生ずる画像欠陥に基づいて、テスト画像の読取位置を設定するステップと、設定された読取位置でテスト画像を読み取るステップと、読み取られたテスト画像に基づいて、前記画像形成装置を調整するステップとを前記画像形成装置に実行させる。
本発明の画像形成装置によれば、より高い精度で出力画像の濃度を調整することができる。
[ハードウェア構成]
まず、本発明が適用されるプリンタ装置10について説明する。
図1は、タンデム型のプリンタ装置10の構成を示す図である。
図1に示すように、プリンタ装置10は、画像読取ユニット12、画像形成ユニット14、中間転写ベルト16、用紙トレイ17、用紙搬送路18、定着器19、制御装置20及びセンサ装置40を有する。このプリンタ装置10は、クライアントPCから受信した画像データを印刷するプリンタ機能に加えて、画像読取装置12を用いたフルカラー複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた複合機であってもよい。
まず、プリンタ装置10の概略を説明すると、プリンタ装置10の上部には、画像読取装置12及び制御装置20が配設され、画像データの入力手段として機能する。画像読取装置12は、原稿に表示された画像を読み取って、制御装置20に対して出力する。制御装置20は、プリンタ装置10の他の構成を制御する。また、制御装置20は、画像読取装置12から入力された画像データ、又は、LANなどのネットワークを介してクライアントPC等から入力された画像データに対して、色変換、階調補正及び解像度補正などの画像処理を施し、画像形成ユニット14に対して出力する。
画像読取装置12の下方には、カラー画像を構成する色に対応して、複数の画像形成ユニット14が配設されている。本例では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cが、中間転写ベルト16に沿って一定の間隔を空けて水平に配列されている。中間転写ベルト16は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動し、これら4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cは、制御装置20から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト16に転写(一次転写)する。なお、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cの色の順序は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順序など、その順序は任意である。
用紙搬送路18は、中間転写ベルト16の下方に配設されている。用紙トレイ17から供給された記録用紙32は、この用紙搬送路18上を搬送され、上記中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像が一括して転写(二次転写)され、転写されたトナー像が定着器19によって定着され、矢印Bに沿って外部に排出される。
次に、プリンタ装置10の各構成についてより詳細に説明する。
図1に示すように、画像読取ユニット12は、原稿を載せるプラテンガラス124と、この原稿をプラテンガラス124上に押圧するプラテンカバー122と、プラテンガラス124上に載置された原稿の画像を読み取る画像読取装置130とを有する。この画像読取装置130は、プラテンガラス124上に載置された原稿を光源132によって照明し、原稿からの反射光像を、フルレートミラー134、第1のハーフレートミラー135、第2のハーフレートミラー136及び結像レンズ137からなる縮小光学系を介して、CCD等からなる画像読取素子138上に走査露光して、この画像読取素子138によって原稿30の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
制御装置20は、プリンタ装置10の他の構成を制御する。例えば、制御装置20は、後述する出力調整プログラム5(図2)がインストールされており、画像形成ユニット14にテスト画像を形成させて、形成されたテスト画像の濃度値に基づいて濃度調整パラメータを作成する。濃度調整パラメータは、光走査装置140又は像形成装置150などを制御して、形成される像の濃度を調整するパラメータである。
また、制御装置20は、画像読取ユニット12により読み取られた画像データに対して、シェーディング補正、原稿の位置ズレ補正、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理を施す。
なお、本例において、画像読取ユニット12により読み取られた原稿の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データであり、制御装置20による画像処理によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit:256階調)の4色の原稿色材階調データに変換される。
第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14C(像形成手段)は、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置され、形成する画像の色が異なる他は、ほぼ同様に構成されている。そこで、以下、第1の画像形成ユニット14Kについて説明する。なお、各画像形成ユニット14の構成は、K、Y、M又はCを付すことにより区別する。
画像形成ユニット14Kは、制御装置20から入力された画像データに応じてレーザ光を走査する光走査装置140Kと、この光走査装置140Kにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置150Kとを有する。
光走査装置140Kは、半導体レーザ142Kを黒色(K)の画像データに応じて変調して、この半導体レーザ142Kからレーザ光LB(K)を画像データに応じて出射する。この半導体レーザ142Kから出射されたレーザ光LB(K)は、第1の反射ミラー143K及び第2の反射ミラー144Kを介して回転多面鏡146Kに照射され、この回転多面鏡146Kよって偏向走査され、第2の反射ミラー144K、第3の反射ミラー148K及び第4の反射ミラー149Kを介して、像形成装置150Kの感光体ドラム152K上に照射される。
像形成装置150Kは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Kと、この感光体ドラム152Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン154Kと、感光体ドラム154K上に形成された静電潜像を現像する現像器156Kと、クリーニング装置158Kとから構成されている。感光体ドラム152Kは、スコロトロン154Kにより一様に帯電され、光走査装置140Kにより照射されたレーザ光LB(K)により静電潜像を形成される。感光体ドラム152Kに形成された静電潜像は、現像器156Kにより黒色(K)のトナーで現像され、中間転写ベルト16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Kに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Kによって除去される。
他の画像形成ユニット14Y、14M及び14Cも、上記と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト16に転写する。
中間転写ベルト16は、ドライブロール164と、第1のアイドルロール165と、ステアリングロール166と、第2のアイドルロール167と、バックアップロール168と、第3のアイドルロール169との間に一定のテンションで掛け回されており、駆動モータ(不図示)によってドライブロール164が回転駆動されることにより、矢印Aの方向に所定の速度で循環駆動される。この中間転写ベルト16は、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等によって接続することにより無端ベルト状に形成されたものである。
また、中間転写ベルト16には、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール162K、第2の一次転写ロール162Y、第3の一次転写ロール162M及び第4の一次転写ロール162Cが配設され、感光体ドラム152K、152Y、152M、152C上に形成された各色のトナー像は、これらの一次転写ロール162により中間転写ベルト16上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト16に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置189のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
なお、本発明にかかる像形成手段は、例えば、画像処理装置24、画像形成ユニット14、及び中間転写ベルト16などにより実現される。
中間転写ベルト16のトナー像が転写される面と対向する位置には、センサ装置40(画像読取手段)が設けられている。センサ装置40は、例えば、測色計又は濃度計などであり、中間転写ベルト16に転写されたトナー像(テスト画像)を読み取り、このトナー像の特徴量を計測する。センサ装置40により計測される特徴量は、例えば、トナー像の濃度を示す濃度値、又は、発色特性を示す発色データ(各色の彩度、色相、色分布など)である。
なお、本例では、中間転写ベルト16に形成されたテスト画像(トナー像)をセンサ装置40で読み取って出力濃度調整を行う形態を具体例として説明するが、センサ装置40は、感光体ドラム152、又は、記録用紙32に形成されるテスト画像を読み取るように配置され、感光体ドラム152、又は、記録用紙32から読み取られたテスト画像に基づいて出力濃度調整を行ってもよい。
用紙搬送路18には、用紙トレイ17から記録用紙32を取り出す給紙ローラ181と、用紙搬送用の第1のローラ対182、第2のローラ対183及び第3のローラ対184と、記録用紙32を既定のタイミングで二次転写位置に搬送するレジストロール185とが配設される。
また、用紙搬送路18上の二次転写位置には、バックアップロール168に圧接する二次転写ロール185が配設されており、中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール185による圧接力及び静電気力で記録用紙32上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙32は、第1の搬送ベルト186及び第2の搬送ベルト187によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙32に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙32に溶融固着させる。
[背景]
プリンタ装置10において、環境の変化又は構成部材の経時変化などに起因して、形成される画像の濃度が経時的に変動する場合がある。このような経時的色変動は、キャリブレーションにより抑制することができる。例えば、感光体ドラム152表面の感光特性が環境変化又は経時劣化などによって経時的に変化すると、同一のプリンタ装置10で出力される画像の濃度が、経時的に変動することになる。
このような経時的な濃度変化に対しては、プリンタ装置10は、テスト画像を既定のタイミングで出力し、出力されたテスト画像の濃度と既定の基準値とを比較して、出力画像の濃度を略一定に保つように、画像形成ユニット14(例えば、光走査装置140の光量など)を調整している。以下、このような調整を、出力濃度調整という。
また、一方で、プリンタ装置10において、テスト画像内にムラやスジなどの画像欠陥が生ずる場合がある。例えば、感光体ドラム152表面の感光特性のムラ、感光体ドラム152又は中間転写ベルト16のクリーニング不良、又は、感光体ドラム152又は中間転写ベルト16の表面のキズなどが発生すると、形成される画像において、面内の位置に応じた色変動(ムラ又はスジ)が発生する。
このようなムラやスジなどの画像欠陥は、例えば、特許文献1に開示されたn次元のDLUTを適用することにより、ある程度抑制することができるが、原理的に解消できない画像欠陥もある。例えば、感光体ドラム152又は中間転写ベルト16の表面のキズやクリーニング不良などに起因して発生する画像欠陥は、画像処理により解消することができない。
なお、以下の説明において、画像内に生ずる色変動(ムラ又はスジ)を低減させる処理をムラ補正処理と総称する。
そして、このような画像欠陥がテスト画像に含まれると、テスト画像に基づいて実施される出力濃度調整が、画像欠陥の影響を受けることになり、プリンタ装置10により出力される画像の濃度が略均一に保つことが困難になる。
そこで、第1の実施形態におけるプリンタ装置10は、画像欠陥(ムラ又はスジ)が生ずる領域を避けてテスト画像(以下、パッチ)を形成し、このパッチを読み取って出力濃度調整を行う。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。
図2は、制御装置20(図1)により実行され、本発明にかかる出力濃度調整方法を実現する出力調整プログラム5の機能構成を例示する図である。
図2に例示するように、出力調整プログラム5は、変動位置特定部510、テストデータ生成部520、読取位置設定部530、及び像形成調整部540を有する。
出力調整プログラム5において、変動位置特定部510は、画像欠陥が生ずる領域を特定し、特定された領域をテストデータ生成部520及び読取位置設定部530に通知する。
より具体的には、変動位置特定部510は、画像内における色再現特性の変動量を特定し、特定された変動量が既定値以上である領域(以下、ムラ領域という)の座標をテストデータ生成部520及び読取位置設定部530に通知する。
本例の変動位置特定部510は、略均一な濃度でベタ塗りされた画像の画像データ(ムラ検出用画像の画像データ)を画像形成ユニット14(図1)に提供して記録用紙32に印刷させて、記録用紙32に印刷されたムラ検出用画像を画像読取ユニット12に読み取らせて、記録用紙32から読み取られたムラ検出用画像に基づいて、ムラ領域の座標を特定する。
また、制御装置20(図1)内において、ムラ補正又はスジ補正を行う構成要素が含まれている場合に、ムラ補正又はスジ補正を行う構成要素から、色再現特性の変動量を示す情報(例えば、補正プロファイル)を取得し、取得された情報に基づいて、ムラ領域の座標を特定してもよい。
テストデータ生成部520は、変動位置特定部510により特定されたムラ領域の位置に応じて、テスト画像(パッチ画像)の画像データを生成し、生成されたテスト画像データを画像形成ユニット14(図1)に出力する。
より具体的には、テストデータ生成部520は、変動位置特定部510によりムラ領域の座標が通知されなかった場合(すなわち、ムラ領域が存在しない場合)に、既定の濃度値からなるパッチ画像を既定の基準位置に配置したテスト画像データを生成し、変動位置特定部510によりムラ領域の座標が通知された場合に、このムラ領域(色再現特性の変動量が既定値以上である領域)を避けてパッチ画像を配置したテスト画像データを生成する。すなわち、テストデータ生成部520は、変動位置特定部510により特定されるムラ領域の位置に応じて、パッチ画像の形成位置を変位させる。
読取位置設定部530は、変動位置特定部510により特定されたムラ領域の位置に応じて、パッチ画像の読取位置を設定し、設定された読取位置でセンサ装置40(図1)にパッチ画像を読み取らせる。
より具体的には、読取位置設定部530は、変動位置特定部510によりムラ領域の座標が通知されなかった場合(すなわち、ムラ領域が存在しない場合)に、既定の基準位置をテスト画像の読取位置に設定し、変動位置特定部510によりムラ領域の座標が通知された場合に、このムラ領域を避けてパッチ画像の読取位置を設定する。すなわち、読取位置設定部530は、変動位置特定部510により特定されるムラ領域の位置に応じて、パッチ画像の読取位置を変位させる。
像形成調整部540は、センサ装置40により読み取られたテスト画像(パッチ画像)に基づいて、画像形成ユニット14により形成されるトナー像の濃度を調整する濃度調整パラメータを生成し、生成された濃度調整パラメータを画像形成ユニット14に設定する。すなわち、像形成調整部540は、センサ装置40により読み取られたテスト画像に基づいて、画像形成ユニット14により形成されるトナー像の濃度を調整する。
より具体的には、像形成調整部540は、センサ装置40により読み取られるパッチ画像の濃度値と、既定の基準値との差分が既定の閾値以下となるように濃度調整パラメータを生成する。
図3は、プリンタ装置10により形成されるパッチ画像712を例示する図である。なお、本図の上下方向は、画像の副走査方向(すなわち、中間転写ベルト16が移動する方向)に相当し、図の左右方向は、画像の主走査方向(すなわち、光走査装置140が走査する方向)に相当する。
図3(A)に例示するように、テストデータ生成部520(図2)は、ムラ領域が存在しない場合には、パッチ712を主走査方向の基準位置に形成させるように、テスト画像データを生成する。
また、テストデータ生成部520は、ムラ領域が存在し、このムラ領域がパッチの基準位置と重なる場合に、図3(B)に例示するように、パッチ712を基準位置から主走査方向に変位させる。
なお、ムラ領域が存在しても、パッチの基準位置と重ならない場合には、テストデータ生成部520は、パッチ712を基準位置に形成させる。
図4は、パッチ画像の読取位置722を例示する図である。なお、本図の上下方向は、画像の副走査方向に相当し、図の左右方向は、画像の主走査方向に相当する。
図4(A)に例示するように、読取位置設定部530(図2)は、ムラ領域が存在しない場合には、主走査方向の基準位置に、センサ装置40の読取位置722を設定する。これにより、基準位置に形成されたパッチ712が、センサ装置40により読み取られる。
また、読取位置設定部530は、ムラ領域が存在し、このムラ領域がパッチの基準位置と重なる場合に、図4(B)に例示するように、センサ装置40の読取位置722を基準位置から主走査方向に変位させる。これにより、基準位置とは異なる位置に形成されたパッチ712が、センサ装置40により読み取られる。
すなわち、本例の読取位置設定部530は、テストデータ生成部520により決定されたパッチの形成位置に応じて、読取位置を設定する。
図5は、センサ装置40の構成を例示する図である。
図5に例示するように、センサ装置40は、中間転写ベルト16と対向する位置に設けられた濃度センサ402と、濃度センサ402を保持するセンサ支持体404と、センサ支持体404を主走査方向に移動させる駆動部406とを有する。
濃度センサ402は、センサ支持体404により、トナー像が転写される面と対向する位置に保持されている。駆動部406は、読取位置設定部530からの制御に応じて、センサ支持体404を主走査方向に移動させることにより、濃度センサ402の読取位置を変位させる。
なお、本例では、濃度センサ402を移動させる形態を具体例として説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、プリンタ装置10は、濃度センサ402までの光学系を切り替えることにより、読取位置を変位させてもよい。
[動作]
次に、出力調整プログラム5の動作を説明する。
図6は、プリンタ装置10(出力調整プログラム5)の全体動作(S10)を説明するフローチャートである。
図6に示すように、ステップ100(S100)において、変動位置特定部510(図2)は、画像読取ユニット12により読み取られたムラ検出画像に基づいて、ムラ検出画像内における色再現特性の変動量が既定値以上である領域を、ムラ領域として特定し、特定されたムラ領域の座標をテストデータ生成部520及び読取位置設定部530に出力する。
なお、変動位置特定部510は、ムラ検出画像においてムラ領域が検出できなかった場合(すなわち、色再現特性の変動がいずれの画像領域でも既定値より小さかった場合)に、ムラ領域が存在しない旨をテストデータ生成部520及び読取位置設定部530に出力する。
ステップ110(S110)において、出力調整プログラム5(図2)は、ムラ領域が存在した場合に、S130の処理に移行し、ムラ領域が存在しなかった場合に、S120の処理に移行する。
ステップ120(S120)において、テストデータ生成部520(図2)は、パッチ画像を基準位置に配置したテスト画像データを生成し、生成されたテスト画像データを画像形成ユニット14に出力する。
画像形成ユニット14(図1)は、テストデータ生成部520から入力されたテスト画像データに基づいて、主走査方向の基準位置にパッチ画像712(図3(A))を形成する。
形成されたパッチ画像712は、中間転写ベルト16により、センサ装置40の近傍まで搬送される。
ステップ130(S130)において、テストデータ生成部520(図2)は、変動位置特定部510から通知されたムラ領域の座標に基づいて、ムラ領域を特定し、特定されたムラ領域を避けて、パッチ画像を配置してテスト画像データを生成する。
より具体的には、テストデータ生成部520は、ムラ領域の座標に基づいて、ムラ領域と基準位置とが重なり合うか否かを判断し、重なり合う場合に、ムラ領域と重ならない位置までパッチ画像の位置を移動させてテスト画像データを生成し、重なり合わない場合に、パッチ画像を基準位置に配置してテスト画像データを生成する。
テストデータ生成部520は、生成されたテスト画像データを画像形成ユニット14(図1)に出力する。
画像形成ユニット14は、テストデータ生成部520から入力されたテスト画像データに基づいて、ムラ領域と重ならない領域にパッチ画像712(図3(B))を形成する。
形成されたパッチ画像712は、中間転写ベルト16により、センサ装置40の近傍まで搬送される。
ステップ140(S140)において、読取位置設定部530(図2)は、変動位置特定部510から通知されたムラ領域の座標に基づいて、ムラ領域を特定し、特定されたムラ領域を避けるように、パッチ画像の読取位置722(図4)を設定する。
より具体的には、読取位置設定部530は、ムラ領域の座標に基づいて、ムラ領域と基準位置とが重なり合うか否かを判断し、重なり合う場合に、パッチ712が形成される位置まで読取位置722(図4(B))を主走査方向に変位させ、重なり合わない場合に、読取位置722をそのまま基準位置に設定しておく。
センサ装置40(図1,図5)の駆動部406(図5)は、読取位置設定部530により設定された読取位置に、濃度センサ402を移動させる。
ステップ150(S150)において、センサ装置40の濃度センサ402(図5)は、読取位置設定部530により設定された読取位置で、パッチ画像712の濃度を測定し、測定された濃度信号を制御装置20(像形成調整部540)に出力する。
ステップ160(S160)において、像形成調整部540(図2)は、濃度センサ402から入力された濃度信号と、既定の基準値とを比較して、濃度調整パラメータを生成する。本例の濃度調整パラメータは、光走査装置140の光量を制御するパラメータである。
ステップ170(S170)において、像形成調整部540は、生成された濃度調整パラメータを、画像形成ユニット14に出力する。
画像形成ユニット14の各光走査装置140は、制御装置20(像形成調整部540)から入力された濃度調整パラメータに応じて、光量を調整する。
以上説明したように、本実施形態におけるプリンタ装置10は、色再現特性の変動が大きな領域(ムラ領域)を避けて、パッチ画像を形成し、対応する読取位置でパッチ画像を読み取り、読み取られたパッチ画像に基づいて、出力濃度調整を行う。
これにより、プリンタ装置10は、画像内の色変動の影響を受けていないパッチ画像に基づいて、出力濃度調整を行うことができるため、出力濃度調整をより高い精度で実現できる。
[変形例]
上記実施形態では、パッチ画像の位置及び読取位置の両方をムラ領域に応じて変位させているが、これに限定されるものではなく、例えば、プリンタ装置10は、濃度センサ402により読み取られる読取範囲よりも十分に大きなパッチ画像を形成し、ムラ領域に応じて、読取位置のみを変位させてもよい。この場合に、プリンタ装置10は、ムラ領域の有無に応じて、パッチ画像の大きさ(より具体的には、主走査方向の長さ)を変化させてもよい。すなわち、プリンタ装置10は、ムラ領域がパッチ画像の基準位置と重なる場合には、ムラ領域が存在しない場合よりも大きなパッチ画像を形成し、濃度センサ402を変位させて、形成された大きなパッチ(主走査方向に長いパッチ画像)のうち、ムラ領域以外の領域のパッチ画像を読み取るようにしてもよい。
[第2実施形態]
次に、第2の実施形態を説明する。
上記第1の実施形態では、パッチ画像及び読取位置を変位させる形態を説明したが、第2の実施形態では、複数のパッチ画像を形成し、形成されたパッチ画像のうち、ムラ領域と重ならないパッチ画像を選択して適用する形態を説明する。
図7は、第2の実施形態の概要を説明する図である。なお、本図の上下方向は、画像の副走査方向に相当し、図の左右方向は、画像の主走査方向に相当する。
図7(A)に例示するように、第2の実施形態におけるプリンタ装置10は、複数のパッチ画像714A〜Cを形成する。複数のパッチ画像714A〜Cは、少なくとも主走査方向に互いに異なる位置に配置される。
また、本プリンタ装置10は、複数のパッチ画像714それぞれを読み取ることができる位置に、読取位置724A〜Cそれぞれを設定する。すなわち、複数の読取位置724A〜Cが、少なくとも主走査方向に異なる位置に設定される。
本プリンタ装置10は、ムラ領域が存在しない場合には、図7(A)に示すように、複数の読取位置724A〜Cそれぞれで読み取られたパッチ画像に基づいて、出力濃度調整を行う。より具体的には、本プリンタ装置10は、複数のパッチ画像の平均濃度値に基づいて、出力濃度調整を行う。
また、本プリンタ装置10は、ムラ領域が存在する場合に、図7(B)に例示するように、ムラ領域と重なるパッチ画像の濃度値を採用せずに、他のパッチ画像(すなわち、ムラ領域と重ならないパッチ画像)に基づいて、出力濃度調整を行う。
図8は、第2のセンサ装置42の構成を例示する図である。
図8に例示するように、第2のセンサ装置42は、複数の濃度センサ422A〜Cを有する。濃度センサ422A〜Cそれぞれは、センサ支持体424により、主走査方向に異なる位置に保持されている。
各濃度センサ422A〜Cにより読み取られた濃度信号は、制御装置20に入力されて、濃度調整パラメータの作成に用いられる。
図9は、第2の出力調整プログラム52の機能構成を例示する図である。なお、本図に示された各構成のうち、図2に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
図9に例示するように、第2の出力調整プログラム52は、図2に示された出力調整プログラム5のテストデータ生成部520及び像形成調整部540を、それぞれ第2のテストデータ生成部522及び第2の像形成調整部542で置換し、さらに、読取位置設定部530を削除して、信号選択部550及び平均値算出部560を追加した構成をとる。
第2の出力調整プログラム52において、第2のテストデータ生成部522は、複数のパッチ画像が含まれたテスト画像データを生成する。
本例のテストデータ生成部522は、図7に例示するように、主走査方向に複数のパッチ画像714が一列に並べられたテスト画像のデータを生成する。
信号選択部550は、変動位置特定部510から入力されたムラ領域の座標に基づいて、複数の濃度センサ422(図8)から入力された複数の濃度信号の中から、適用すべき濃度信号を選択し、選択された濃度信号を平均値算出部560に出力する。
より具体的には、信号選択部550は、ムラ領域が存在しない場合には、複数の濃度線さ422から入力される濃度信号全てを平均値算出部560に出力し、ムラ領域が存在する場合には、ムラ領域と重ならない読取位置724(図7(B))で読み取られた濃度信号を選択し、選択された濃度信号を平均値算出部560に出力する。
平均値算出部560は、信号選択部550から入力された少なくとも1つの濃度信号に基づいて、出力濃度調整に適用すべき濃度信号を算出し、算出された濃度信号を像形成調整部542に出力する。
本例の平均値算出部560は、入力された濃度信号の平均値を、出力濃度調整に適用すべき濃度信号とするが、これに限定されるものではなく、例えば、入力された濃度信号の中央値又は最頻値を、適用すべき濃度信号としてもよい。
第2の像形成調整部542は、平均値算出部560から入力された濃度信号に基づいて、濃度調整パラメータを算出する。
図10は、第2の実施形態におけるプリンタ装置10(出力調整プログラム52)の動作(S20)を説明するフローチャートである。
図10に示すように、ステップ200(S200)において、変動位置特定部510(図9)は、画像読取ユニット12により読み取られたムラ検出画像に基づいて、ムラ検出画像内における色再現特性の変動量が既定値以上である領域を、ムラ領域として特定し、特定されたムラ領域の座標を信号選択部550に出力する。
なお、変動位置特定部510は、ムラ検出画像においてムラ領域が検出できなかった場合に、ムラ領域が存在しない旨を信号選択部550に出力する。
ステップ210(S210)において、テストデータ生成部522(図9)は、パッチ画像を主走査方向に複数配列したテスト画像のデータを生成し、生成されたテスト画像データを画像形成ユニット14に出力する。
画像形成ユニット14(図1)は、テストデータ生成部522から入力されたテスト画像データに基づいて、主走査方向に複数のパッチ画像714A〜C(図7)を形成する。
形成されたパッチ画像714A〜Cは、中間転写ベルト16により、センサ装置40の近傍まで搬送される。
ステップ220(S220)において、センサ装置42に設けられた複数の濃度センサ422A〜C(図8)は、それぞれ、読取位置724A〜Cで、パッチ画像714A〜Cの濃度を測定し、測定された濃度信号を制御装置20(図9の信号選択部550)に出力する。
ステップ230(S230)において、出力調整プログラム52(図9)は、ムラ領域が存在した場合に、S240の処理に移行し、ムラ領域が存在しなかった場合に、S260の処理に移行する。
ステップ240(S240)において、信号選択部550(図9)は、濃度センサ422A〜C(図8)それぞれで読み取られたパッチ画像の濃度信号を平均値算出部560に出力する。
平均値算出部560は、信号選択部550から入力された複数の濃度信号の平均値を算出し、算出された平均濃度値を像形成調整部542に出力する。
ステップ250(S250)において、像形成調整部542は、平均値算出部560から入力された平均濃度値に基づいて、濃度調整パラメータを算出する。
すなわち、本例の出力調整プログラム52は、ムラ領域が存在しない場合に、複数の濃度センサ422それぞれにより測定されたパッチ画像の濃度値の平均値を算出し、算出された平均濃度値を用いて出力濃度調整を行う。
ステップ260(S260)において、信号選択部550(図9)は、変動位置特定部510から通知されたムラ領域の座標に基づいて、ムラ領域を特定し、特定されたムラ領域と重ならないパッチ画像の濃度値を1つ選択する。
選択されたパッチ画像の濃度値は、平均値算出部560に入力される。
平均値算出部560は、入力されたパッチ画像の濃度値をそのまま像形成調整部542に出力する。すなわち、本例では、ムラ領域が存在する場合に、パッチ画像の濃度値が1つだけ選択されるため、平均値の算出が不要である。
ステップ270(S270)において、像形成調整部542は、平均値算出部560により選択された1つの濃度値に基づいて、濃度調整パラメータを算出する。
すなわち、本例の出力調整プログラム52は、ムラ領域が存在する場合に、複数の濃度センサ422それぞれにより測定されたパッチ画像の濃度値の中から、ムラ領域と重ならないパッチ画像の濃度値を1つ選択し、選択された濃度値を用いて出力濃度調整を行う。
ステップ280(S280)において、像形成調整部542(図9)は、生成された濃度調整パラメータを、画像形成ユニット14に出力する。この濃度調整パラメータは、光走査装置14の光量を調整するパラメータである。
画像形成ユニット14の各光走査装置140は、制御装置20(像形成調整部542)から入力された濃度調整パラメータに応じて、光量を調整する。
以上説明したように、本実施形態におけるプリンタ装置10は、複数のパッチ画像を形成し、色再現特性の変動が大きな領域(ムラ領域)以外のパッチ画像に基づいて、出力濃度調整を行う。
これにより、プリンタ装置10は、画像内の色変動の影響を受けていないパッチ画像に基づいて、出力濃度調整を行うことができるため、出力濃度調整をより高い精度で実現できる。
また、本プリンタ装置10は、パッチ画像の位置を変位させる必要がないため、同一のテスト画像データをそのまま繰り返し用いてもよい。また、本プリンタ装置10は、濃度センサを移動させる必要がないため、図5に例示する駆動部406が不要である。
[変形例]
上記実施形態では、主走査方向の位置が互いに異なるパッチ画像714A〜C(図7)を複数形成する形態を具体例として説明したが、副走査方向にも互いに異なるようにパッチ画像を配置してもよい。
この場合には、出力調整プログラム52は、副走査方向の色変動を検出して、副走査方向のムラ領域を特定し、特定されたムラ領域と重ならないパッチ画像の濃度値を選択する。
タンデム型のプリンタ装置10の構成を示す図である。 制御装置20(図1)により実行され、本発明にかかる出力濃度調整方法を実現する出力調整プログラム5の機能構成を例示する図である。 プリンタ装置10により形成されるパッチ画像712を例示する図である。 パッチ画像の読取位置722を例示する図である。 センサ装置40の構成を例示する図である。 プリンタ装置10(出力調整プログラム5)の全体動作(S10)を説明するフローチャートである。 第2の実施形態の概要を説明する図であり、(A)は、形成されるパッチ画像714を例示し、(B)は、パッチ画像714それぞれの読取位置724を例示する。 第2のセンサ装置42の構成を例示する図である。 第2の出力調整プログラム52の機能構成を例示する図である。 第2の実施形態におけるプリンタ装置10(出力調整プログラム52)の動作(S20)を説明するフローチャートである。
符号の説明
10・・・プリンタ装置
5、52・・・出力調整プログラム
510・・・変動位置特定部
520、522・・・テストデータ生成部
530・・・読取位置設定部
540、542・・・像形成調整部
550・・・信号選択部
560・・・平均値算出部
40、42・・・センサ装置
402、422・・・濃度センサ
404、424・・・センサ支持体
406・・・駆動部

Claims (15)

  1. 像形成手段と、
    前記像形性手段により形成される画像において、画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、前記像形成手段にテスト画像を形成させるテスト画像形成指示手段と、
    形成されたテスト画像に基づいて、前記像形成手段を調整する調整手段と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記テスト画像形成指示手段は、既定量以上の変動が生ずる領域を避けて、テスト画像を形成させる
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 像形成手段と、
    前記像形成手段により形成されるテスト画像を読み取る複数の画像読取手段と、
    前記画像読取手段のいずれかにより読み取られたテスト画像に基づいて、前記像形成手段を調整する調整手段と
    を有する画像形成装置。
  4. 前記像形性手段により形成される画像において、画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、複数の前記画像読取手段のいずれかを選択する選択手段
    をさらに有し、
    前記調整手段は、前記選択手段により選択された前記画像読取手段により読み取られたテスト画像に基づいて、前記像形成手段を調整する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 複数の前記画像読取手段は、互いに異なる領域のテスト画像を読み取り、
    前記選択手段は、色再現特性の変動量がより少ない領域を読み取る前記画像読取手段を選択する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 複数の前記画像読取手段は、互いに異なる領域のテスト画像を読み取り、
    前記選択手段は、複数の前記画像読取手段の読取領域それぞれにおける色再現特性の変動量に基づいて、少なくとも1つの前記画像読取手段を選択し、
    前記調整手段は、選択された前記画像読取手段により読み取られた画像信号の平均値に基づいて、前記像形成手段を調整する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体に画像を形成する像形成手段と、
    前記像形成手段により形成されるテスト画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段の画像読取位置を変位させる読取位置移動手段と、
    前記画像読取手段により読み取られたテスト画像に基づいて、前記像形成手段を調整する調整手段と
    を有する画像形成装置。
  8. 前記読取位置移動手段は、前記像形性手段により形成される画像において、画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、前記画像読取手段の画像読取位置を変位させる
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記像形成手段は、既定の方向に走査しながら、画像を形成し、
    前記読取位置移動手段は、前記像形成手段の走査方向に、画像読取位置を変位させる
    請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 画像形成装置により形成される出力画像の濃度を調整する出力濃度調整方法であって、
    画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、前記画像形成装置にテスト画像を形成させ、
    形成されたテスト画像に基づいて、前記画像形成装置を調整する
    出力濃度調整方法。
  11. 画像形成装置により形成される出力画像の濃度を調整する出力濃度調整方法であって、
    前記画像形成装置により形成されるテスト画像を複数の読取位置で読み取り、
    読み取られた複数のテスト画像のいずれかに基づいて、前記画像形成装置を調整する
    出力濃度調整方法。
  12. 画像形成装置により形成される出力画像の濃度を調整する出力濃度調整方法であって、
    画像内に生ずる画像欠陥に基づいて、テスト画像の読取位置を設定し、
    設定された読取位置でテスト画像を読み取り、
    読み取られたテスト画像に基づいて、前記画像形成装置を調整する
    出力濃度調整方法。
  13. 形成される出力画像の濃度を調整する画像形成装置において、
    画像内の位置により色再現特性の変動が生ずる場合に、色再現特性が変動する変動位置に基づいて、前記画像形成装置にテスト画像を形成するステップと、
    形成されたテスト画像に基づいて、前記画像形成装置を調整するステップと
    を前記画像形成装置に実行させるプログラム。
  14. 形成される出力画像の濃度を調整する画像形成装置において、
    前記画像形成装置により形成されるテスト画像を複数の読取位置で読み取るステップと、
    読み取られた複数のテスト画像のいずれかに基づいて、前記画像形成装置を調整するステップと
    を前記画像形成装置に実行させるプログラム。
  15. 形成される出力画像の濃度を調整する画像形成装置において、
    画像内に生ずる画像欠陥に基づいて、テスト画像の読取位置を設定するステップと、
    設定された読取位置でテスト画像を読み取るステップと、
    読み取られたテスト画像に基づいて、前記画像形成装置を調整するステップと
    を前記画像形成装置に実行させるプログラム。
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