JP2017201383A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力画像の記録媒体搬送方向と直交する幅方向の複数の位置それぞれにおける記録媒体搬送方向の周期的な濃度ムラを全体として抑制することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】現像装置61で中間転写ベルト10上に形成した画像パターンの濃度を検知するトナー付着量センサ310の検知結果に基づいて、現像装置61で形成する出力画像の濃度が所定の目標濃度になるように出力画像の画像形成時に用いられる画像形成条件を決定する画像形成装置1であって、中間転写ベルト10の幅方向における複数箇所の位置それぞれに対向するようにトナー付着量センサ310を複数設け、これらのトナー付着量センサ310それぞれに対応する位置に同一濃度の画像パターンのトナー像を形成し、検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅を低減するように、出力画像の画像形成時に用いる画像形成条件を決定する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、像担持体上に形成した所定のテスト画像パターンのトナー像の濃度ムラを濃度センサで検知し、その検知結果に基づいて、濃度ムラを抑制するように画像形成条件を補正する画像濃度補正制御を行う画像形成装置が知られている。
特許文献1には、かかる画像形成装置であって、中間転写ベルト(像担持体)の表面移動方向と直交する幅方向(主走査方向)の中央位置に対向するように濃度センサを設けたものが開示されている。この画像形成装置では、中間転写ベルト上の表面移動方向(副走査方向)すなわち記録媒体搬送方向における検査画像パターンの濃度ムラを検知し、その検知結果に基づいて、出力画像の画像形成時に用いる画像形成条件を補正している。この補正により、記録媒体搬送方向における出力画像の周期的な濃度ムラ(バンディング)を軽減できるとされている。
上記記録媒体搬送方向における出力画像の周期的な濃度ムラ(バンディング)は、その濃度ムラの振幅や位相が幅方向(主走査方向)における複数の位置で互いに異なる場合がある。このような場合に、幅方向の一箇所の位置(引用文献1の場合は幅方向の中央位置)で画像パターンの副走査方向の濃度ムラを検知して画像形成条件を補正しても、幅方向における他の位置では出力画像の周期的な濃度ムラを抑制できないおそれがある。
上述した課題を解決するために、本発明は、所定方向に表面が移動する像担持体と、前記像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段で前記像担持体上に形成した画像パターンの濃度を検知する画像濃度検知手段と、前記画像濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記トナー像形成手段で形成する出力画像の濃度が所定の目標濃度になるように該出力画像の画像形成時に用いられる画像形成条件を決定する画像濃度制御手段と、を備えた画像形成装置であって、前記像担持体の表面移動方向と直交する幅方向における複数箇所の位置それぞれに対向するように前記画像濃度検知手段を複数設け、前記画像濃度制御手段は、前記像担持体における前記複数の画像濃度検知手段それぞれに対応する位置に同一濃度の画像パターンのトナー像を形成し、前記複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅を低減するように、前記出力画像の画像形成時に用いる画像形成条件を決定することを特徴とするものである。
本発明によれば、出力画像の記録媒体搬送方向と直交する幅方向の複数の位置それぞれにおける記録媒体搬送方向の周期的な濃度ムラを全体として抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の一例の概略構成図。 本実施形態に係る画像形成装置のタンデム型画像形成部の構成例を示す説明図。 (a)は黒トナー付着量センサの構成例を示す説明図。(b)はカラートナー付着量センサの構成例を示す説明図。 本実施形態に係る画像形成装置の制御系の要部構成の一例を示すブロック図。 本実施形態の実施例1に係る画像形成装置における周期的な濃度ムラを補正する画像濃度補正制御の一例を示すフローチャート。 本実施形態に係る画像形成装置における画像濃度補正制御で用いる画像パターンの一例について説明する図。 本実施形態の実施例1に係る画像形成装置の画像パターンを検知したときのトナー付着量センサの出力信号と感光体回転位置信号の測定例を示す説明図。 (a)〜(f)は、本実施形態の実施例1に係る画像形成装置の中間転写ベルトの主走査方向の前部、中央部、後部それぞれで検知したトナー付着量の変動の振幅と位相を極座標にプロットし、補正すべき振幅・位相について説明する図。 (a)は主走査方向の検知位置ごとの位相差が小さい場合の補正後の残差(制御精度)ついて比較する図。(b)は主走査方向の検知位置ごとの位相差が大きい場合の補正後の残差(制御精度)ついて比較する図。 本実施形態に係る画像形成装置における制御での画像形成条件の適用方法について説明する図。 本実施形態の実施例2に係る画像形成装置における周期的な濃度ムラを補正する画像濃度補正制御の一例を示すフローチャート。 本実施形態の実施例2に係る画像形成装置の画像パターンを検知したときの複数のトナー付着量センサの出力信号と感光体回転位置信号の測定結果から、補正すべき振幅情報と位相情報とを決定する手順を説明する図。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例の概略構成図である。図1を参照すると、本実施形態の画像形成装置1は、装置本体(プリンタ部)100と、その装置本体が載せられた記録媒体供給部である給紙テーブル200と、装置本体100上に取り付けられた画像読取装置としてのスキャナ300とを備える。更に、本実施形態の画像形成装置1は、スキャナ300の上に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400を備える。
装置本体100は、その中央に、像担持体(中間転写体)としての無端状ベルトからなる中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10は、3つの支持回転体としての支持ローラ14,15,16に掛け渡されており、図中時計回り方向に回転移動する。これら3つの支持ローラのうち、第2支持ローラ15の図中左側には、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。また、3つの支持ローラのうち、第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間に張り渡したベルト部分には、画像形成手段であるタンデム画像形成部20が対向配置されている。
タンデム画像形成部20は、図1に示すように、前記ベルト部分のベルト移動方向に沿ってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成部18Y,18M,18C,18Kを並べて配置した構成になっている。本実施形態においては、第3支持ローラ16を駆動ローラとしている。また、タンデム画像形成部20の上方には、露光手段としての露光装置21が設けられている。
中間転写ベルト10を間にしてタンデム画像形成部20の反対側には、第2の転写手段としての2次転写装置22が設けられている。2次転写装置22においては、2つのローラ231,232間に転写シート搬送部材としての無端状ベルトである2次転写ベルト24が掛け渡されている。2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10を介して第3支持ローラ16に押し当てられるように設けられている。この2次転写装置22により、中間転写ベルト10上のトナー像が記録媒体としての転写材である転写シートSに転写される。なお、図1に示すように、2次転写ベルト24の外周面をクリーニングするクリーニング装置170を設けてもよい。
2次転写装置22の図中左方には、転写シートS上に転写されたトナー像を定着する定着装置25が設けられている。定着装置25は、加熱される無端状ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27が押し当てられた構成となっている。
また、2次転写装置22には、トナー像を中間転写ベルト10から転写シートSに転写した後の転写シートSを定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備わっている。また、2次転写装置22及び定着装置25の下には、タンデム画像形成部20と平行に、転写シートSの両面に画像を記録すべく転写シートSを反転するシート反転装置28が設けられている。
上記構成の画像形成装置1を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、操作部のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動する。
一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300が駆動され、第1走行体33及び第2走行体34を走行させる。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに、原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して画像読取センサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
上記原稿読み取りと並行して、駆動源である駆動モータで駆動ローラ16を回転駆動させる。これにより、中間転写ベルト10が図中時計回り方向に移動するとともに、この移動に伴って残り2つの支持ローラ(従動ローラ)14,15が連れ回り回転する。
また、上記原稿読み取り及び中間転写ベルト10の移動と同時に、個々の画像形成部18において像担持体としてのドラム状の感光体40Y,40M,40C,40Kを回転させる。そして、各感光体40Y,40M,40C,40K上に、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の色別情報を用いてそれぞれ露光現像し、単色のトナー像(顕像)を形成する。
上記中間転写ベルト10の支持ローラ14,15間のベルト部分を挟んで各感光体40Y,40M,40C,40Kに対向する位置には、一次転写手段としての一次転写ローラからなる一次転写装置62Y,62M,62C,62Kが設けられている。この一次転写装置62Y,62M,62C,62Kにより、各感光体40Y,40M,40C,40K上のトナー画像を中間転写ベルト10上に互いに重なり合うように順次転写して、中間転写ベルト10上に合成カラートナー像を形成する。
上記画像形成動作に並行して、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから転写シートSを繰り出す。そして、繰り出した転写シートSを、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して装置本体100内の給紙路に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写シートSを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
次に、中間転写ベルト10上の合成カラートナー像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間に転写シートSを送り込み、2次転写装置22で転写して転写シートS上にカラートナー像を転写する。
トナー像転写後の転写シートSは、2次転写ベルト24で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で定着ベルト26と加圧ローラ27とによって熱と圧力とを加えて転写トナー像を定着する。この定着の後、切換爪55で切り替えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り替えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
なお、トナー像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルトクリーニング装置17で、トナー像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
また、装置本体100は、中間転写ベルト10の外周面に形成されたトナー像の濃度を検知する画像濃度検知手段として、光学センサなどで構成された光学センサユニットである濃度検出センサとしてのトナー付着量センサ310を備えている。トナー付着量センサ310は、中間転写ベルト10上のトナーの付着量を検知して画像の濃度ムラを検出するために中間転写ベルト10上のトナー像の濃度を検出する画像濃度検出手段として機能し、トナー像検知センサやトナー付着量検知センサとも呼ばれる。トナー付着量センサ310により、画像ムラの補正制御に用いるために中間転写ベルト10の表面に形成された後述する補正制御用の画像パターンのトナー像の濃度を検知する。なお、中間転写ベルト10を間にしてトナー付着量センサ310に対向する位置には、図1に示すように対向ローラ311を設けてもよい。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置1のタンデム型画像形成部の構成例を示す説明図である。なお、ここでは、K(黒)の画像形成部18Kについて説明するが、Y(イエロー)、M(マゼンタ)及びC(シアン)の各画像形成部18Y,18M,18Cも同様の構成をしている。
画像形成部18Kは、例えば、図2に示すように、ドラム状の感光体40Kの周りに、帯電手段としての帯電装置60K、電位センサ70K、現像手段としての現像装置61K、感光体クリーニング装置63K、除電装置などを備えている。
画像形成動作時には、感光体40Kは、像担持体回転駆動手段としての駆動モータによって矢印A方向に回転駆動される。そして、感光体40Kは、その表面が帯電装置60Kによって一様帯電された後、前述のスキャナ300からの原稿等の画像信号に基づいて制御された露光装置21からの書込露光Lによって露光され、静電潜像が形成される。スキャナ300からの画像データに基づくカラー画像信号は、画像処理部で色変換処理などの画像処理が施され、透明、K、Y、M、Cの各色の画像信号として露光装置21へ出力される。露光装置21は、画像処理部からのKの画像信号を光信号に変換し、この光信号に基づいて一様に帯電された感光体40Kの表面を走査して露光することで静電潜像を形成する。
現像装置61Kの現像剤担持体としての現像ローラ61Kaには現像バイアスが印加されており、感光体40K上の静電潜像と、現像ローラ61Kaとの間に電位差である現像ポテンシャルが形成されている。この現像ポテンシャルにより現像ローラ61Ka上のトナーが現像ローラ61Kaから感光体40Kの静電潜像に転移することで、静電潜像が現像されてトナー像が形成される。また、現像装置61K内の現像剤搬送スクリュー61Kbが配設されている現像剤搬送部の底面部には、現像剤中のトナー濃度を検知することができるトナー濃度センサ312Kが設けられている。
感光体40K上に形成されたKトナー像は、1次転写装置62Kによって中間転写ベルト10上に一次転写される。感光体40Kは、トナー像転写後に感光体クリーニング装置63Kによって残留トナーがクリーニングされ、除電装置により除電されて次の画像形成に備えられる。同様にして、画像形成部18Y,18M,18Cは、ドラム状の感光体40Y,40M,40Cの周りに、帯電装置、電位センサ、現像装置、感光体クリーニング装置、除電装置などを備えている。そして、感光体40Y,40M,40CにY、M、Cのトナー像を形成し、これらは中間転写ベルト10上に重ね合わせて1次転写される。
上記構成の画像形成装置1において、露光装置21及び帯電装置60Y,60M,60C,60Kは、感光体40Y,40M,40C,40Kの表面に静電潜像を形成する潜像形成手段として機能する。また、露光装置21、帯電装置60Y,60M,60C,60K及び現像装置61Y,61M,61C,61Kは、感光体40Y,40M,40C,40Kの表面にトナー像を形成するトナー像形成手段として機能する。
また、本実施形態の画像形成装置1は、感光体40Kの回転位置を検知できる回転位置検知手段としてのフォトインタラプタ71Kと、現像ローラ61Kaの回転位置を検出できる回転位置検出手段としてのフォトインタラプタ72Kとを備えている。フォトインタラプタ71K及びフォトインタラプタ72Kはそれぞれ、回転体である感光体40K及び現像ローラ61Kaの回転位置を光学的に検出するものである。このフォトインタラプタは、例えば、発光素子と受光素子とが互いに対向して配置されており、その間を、回転体の回転移動部に設けられた回転位置検出フィラーなどの被検出部が通過し光をさえぎることにより、回転体の回転位置を検出するものである。例えば、感光体40Kと一体で回転する回転位置検出フィラーの周囲に1か所の切れ込みを形成しておけば、感光体40Kが回転すると1周に1回ずつ光が受光部に届くため、感光体40Kの回転位置を検出することができる。なお、回転体である感光体40K及び現像ローラ61Kaの回転位置を検出する回転位置検出手段は、フォトインタラプタ以外のものを用いてもよい。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置1においてトナー像の濃度を検知する画像濃度検知手段としてのトナー付着量センサ310の構成例の説明図である。図3(a)は、黒トナー像の濃度検知に適した黒トナー付着量センサ310(K)の構成例を示し、図3(b)は、黒以外のカラートナー像の濃度検知に適したカラートナー付着量センサ310(Y,M,C)の構成例を示している。
図3(a)に示すように、黒トナー付着量センサ310(K)は、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子310aと、正反射光を受光する受光素子310bとから構成されている。発光素子310aは中間転写ベルト10上に光を照射し、この照射光は中間転写ベルト10によって反射される。受光素子310bは、この反射光のうちの正反射光を受光する。
一方、図3(b)に示すように、カラートナー付着量センサ310(Y,M,C)は、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子310aと、正反射光を受光する受光素子310bと、拡散反射光を受光する受光素子310cとから構成されている。発光素子310aは、黒トナー付着量センサの場合と同様、中間転写ベルト10上に光を照射し、この照射光は、中間転写ベルト10表面によって反射される。正反射受光素子310bは、この反射光のうちの正反射光を受光し、拡散反射光受光素子310cは、反射光のうち拡散反射光を受光する。
なお、本実施形態では、発光素子として、発光される光のピーク波長が950nmであるGaAs赤外発光ダイオードを用い、受光素子としては、ピーク受光感度が800nmであるSiフォトトランジスタなどを用いている。発光素子及び受光素子として、ピーク波長及びピーク受光感度がこれと異なるものを用いてもよい。また、黒トナー付着量センサ310(K)及びカラートナー付着量センサ310(Y,M,C)と、検知対象物であるトナー像が転写されている中間転写ベルト10のベルト表面との間には、例えば5mm程度の距離(検出距離)を設けて配設されている。
また、本実施形態では、トナー付着量センサ310を中間転写ベルト10近傍に設け、各感光体40Y,40M,40C,40Kに形成された所定の画像パターンのトナー像を中間転写ベルト10に転写してトナー像の濃度を検出している。その中間転写ベルト上で検知したトナーの濃度(トナー付着量)の検知結果に基づいて画像形成条件(作像条件)を決定する。このようにトナー付着量センサ310を中間転写ベルト10近傍に設けた構成であるが、トナー付着量センサ310は、感光体上40Y,40M,40C,40Kそれぞれの近傍や転写シートSを搬送する転写搬送ベルトの近傍に配設されていても構わない。そして、感光体40Y,40M,40C,40K上に形成されたトナー像の濃度を、中間転写ベルト10を介さずに直接検知したり、各感光体から転写搬送ベルトにトナー像を転写して検知したりしてもよい。なお、本実施形態に係る画像形成装置1では、中間転写ベルト10の幅方向で複数のトナー付着量センサ310が設けられている(後述の図6参照)。
黒トナー付着量センサ310(Y,M,C)及びカラートナー付着量センサ310(Y,M,C)からの出力は、付着量変換アルゴリズムによってトナー付着量に変換される。付着量変換アルゴリズムについては、従来技術と同様なアルゴリズムを用いることができる。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の制御系の要部構成の一例を示すブロック図である。
画像形成装置1は、例えばマイクロコンピュータ等のコンピュータ装置で構成された制御部500を備えている。制御部500は、入力される画像情報に応じて、各画像形成部18(Y,M,C,K)の駆動制御を行うとともに、出力画像の画質を調整する画質調整制御を行う制御手段として機能する。本実施形態の画質調整制御には、少なくとも、各画像形成部18(Y,M,C,K)における回転体である感光体40及び現像ローラ61aの回転周期で発生する周期的な画像濃度ムラを低減させる画像形成条件を決定する画像形成条件決定制御が含まれる。
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)501を備える。また、CPU501にバスライン502を介して接続された記憶手段としてのROM(Read Only Memory)503及びRAM(Random Access Memory)504と、I/Oインターフェース部505とを備えている。CPU501は、予め組み込まれているコンピュータプログラムである制御プログラムを実行することにより、各種演算や各部の駆動制御を実行する。ROM503は、コンピュータプログラムや制御用のデータ等の固定的データを予め記憶する。RAM504は、各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能する。
制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、装置本体(プリンタ部)100のトナー付着量センサ310、トナー濃度センサ312、電位センサ70等の各種センサが接続されている。ここで、トナー付着量センサ310、トナー濃度センサ312、電位センサ70等の各種センサは、各センサで検出した情報を制御部500に送り出す。また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、帯電装置(帯電ローラ)60に所定の帯電バイアスを印加する帯電バイアス設定部(帯電バイアス電源)330が接続されている。更に、現像装置61の現像ローラ61aに所定の現像バイアスを印加する現像バイアス設定部(現像バイアス電源)340が接続されている。
また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、一次転写装置62(Y,M,C,K)の一次転写ローラに所定の一次転写バイアスを印加する一次転写バイアス設定部(一次転写バイアス電源)350が接続されている。更に、露光装置21の光源に所定の電圧を印加したり所定の電流を供給したりする露光設定部(光源電源部)360が接続されている。
また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、給紙テーブル200、スキャナ300、原稿自動搬送装置400が接続されている。制御部500は、画像形成条件(例えば、帯電バイアス、現像バイアス、露光量、一次転写バイアスなど)の制御目標値に基づいて、各部を制御する。
ROM503またはRAM504には、例えば、トナー付着量センサ310の出力値に対する単位面積当りのトナー付着量への換算に関する情報を記憶した換算テーブルが格納されている。また、ROM503またはRAM504には、画像形成装置1における各画像形成部18(Y,M,C,K)の画像形成条件(例えば、帯電バイアス、現像バイアス、露光量、一次転写バイアス)の制御目標値が格納されている。
なお、制御部500は、マイクロコンピュータ等のコンピュータ装置ではなく、例えば画像形成装置1における制御用に作製された半導体回路素子としてのICなどを用いて構成してもよい。
〔実施例1〕
図5は、本実施形態の実施例1に係る画像形成装置1における周期的な濃度ムラを補正する画像濃度補正制御の一例を示すフローチャートである。本実施形態の実施例1の画像形成装置1は、中間転写ベルト10の表面移動方向と直交する主走査方向に複数のトナー付着量センサ310を配設し、これら複数のトナー付着量センサ310の検出結果に基づいて周期的な濃度ムラを補正する。
まず、各感光体40(Y,M,C,K)上の主走査方向の複数の所定位置に所定濃度の画像パターン(ベタ画像パターン)のトナー像(後述の図6参照)を形成する(S1)。画像パターンのトナー像を形成する主走査方向の位置は、複数のトナー付着量センサ310F,C,Rが画像パターンのトナー像をそれぞれ検出可能な位置であって、本実施形態では、主走査方向の前側部(F)、中央部(C)、後側部(R)の3箇所である。そして、これらのトナー像の濃度(トナー付着量)を中間転写ベルト10上で複数のトナー付着量センサ310F,C,Rによって検知する(S2)。このトナー像の濃度(トナー付着量)の検知は、各感光体40(Y,M,C,K)の回転位置をフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)によって検知しながら行われる(S3)。その結果、例えば後述の図7に示すような濃度(付着量)が変動する出力信号が得られる。なお、画像パターンのトナー像を主走査方向に3個作成する例について説明したが、これに限られるものではなく、4個以上作成してもよい。
次に、複数のトナー付着量センサ310F,C,Rで検知したトナー付着量検知信号(トナー像濃度検知信号)とフォトインタラプタ71で検知した各感光体40の回転位置信号とを用いて、濃度ムラの位相と振幅とを算出する。より具体的には、後述の図7に示すような感光体1回転周期Tsの濃度ムラ位相情報と濃度ムラ振幅情報とを算出する(S4)。この濃度ムラ位相情報と濃度ムラ振幅情報との算出は、主走査方向に形成された画像パターンのトナー像ごと、つまり複数のトナー付着量センサ310F,C,Rごとにそれぞれ算出する(後述の図7参照)。
次に、主走査方向に形成された画像パターンのトナー像ごとに算出された複数の濃度ムラ位相情報と濃度ムラ振幅情報とに基づいて、補正すべき位相情報と振幅情報との最適解を各色ごとに1つ決定する(S5、後述の図8参照)。
そして、決定された補正すべき位相情報と振幅情報とに基づいて、画像形成動作時(印刷時)に適用する感光体40(Y,M,C,K)の各回転位置に対する画像形成条件(作像条件)の制御目標値である制御データを決定する。具体的には、感光体40(Y,M,C,K)の各回転位置において各現像装置61の現像ローラ61aに印加する現像バイアスの制御データを、画像形成条件(作像条件)の制御データとして決定する。また同時に、感光体40(Y,M,C,K)の各回転位置において各帯電装置(帯電ローラ)60(Y,M,C,K)に印加する帯電バイアスの制御データを、画像形成条件(作像条件)の制御データとして決定する(後述の図10参照)。このように決定した現像バイアスの制御データと感光体40の回転位置とを対応づけた現像バイアス制御テーブル及び帯電バイアスの制御データと感光体40の回転位置とを対応づけた帯電バイアス制御テーブルが作成され、制御部500内に格納される(S6)。
なお、図5のフローチャートでは、感光体1回転周期の濃度ムラに対する制御フローを示したが、現像ローラ1回転周期の濃度ムラに対しても同様の制御を適用することができる。
以降、図5に示した各ステップのより詳しい実施例について説明する。
図6は、図5で説明した画像濃度補正制御で用いる画像パターンの一例について説明する図である。
図6に示すような画像パターンを用いてトナー付着量の副走査方向の周期的な変動を主走査方向の複数の位置で検知する。図示の例では、中間転写ベルト10上のトナー付着量を検知する3つのトナー付着量センサ310F,C,Rが中間転写ベルト10の幅方向(主走査方向)における前側部(F)、中央部(C)及び後側部(R)の3箇所に対向するように配置されている。中間転写ベルト10上の3つのトナー付着量センサ310F,C,Rの検知領域それぞれに、ベルト移動方向Vに延在する各色の帯状の単一濃度の画像パターン320(Y,M,C,K)のトナー像が順次形成される。そして、各色の帯状の単一濃度の画像パターン320(Y,M,C,K)の濃度に対応するトナー付着量がトナー付着量センサ310F,C,Rで検知される。この濃度の検知結果から、各色(Y,M,C,K)ごとに、中間転写ベルト10の幅方向(主走査方向)における前側部(F)、中央部(C)及び後側部(R)の3箇所での副走査方向(ベルト移動方向V)の周期的な濃度ムラがわかる。
本実施形態では、例えば、プロセス線速が415[mm/s]で搬送される中間転写ベルト10上のトナー付着量を1[ms]のサンプリング周期で検知した。帯状の各画像パターン320(Y,M,C,K)の副走査方向(ベルト移動方向V)における長さは、画像濃度ムラ情報のばらつきを算出するために、各色少なくとも感光体40の周長Lp及び現像ローラ61aの周長それぞれの1周期以上の長さとしている。なお、この各画像パターン320(Y,M,C,K)のベルト移動方向Vにおける長さは、各色少なくとも感光体40の周長Lp及び現像ローラ61aの周長それぞれの2周期以上の長さであってもよい。具体的には、例えば、感光体40の周長ピッチ190[mm]に対して、3周分に相当する570[mm]の帯状の画像パターンを作成した。
本実施形態では、各色毎に、画像パターンとして高濃度のベタ画像からなる複数の帯パターン(ベタ帯パターン)を形成している。そして、この複数のベタ帯パターンの副走査方向(ベルト移動方向V)の濃度ムラの検知結果に基づいて、出力画像の画像形成時に用いる画像形成条件を補正する画像濃度補正制御を行っている。ここで、画像パターンを構成しているベタ帯パターンとは、トナー付着量センサ310の検知感度領域内での高濃度パターンという意味である。また、本実施形態において、ベタ帯パターンは、カラー色すなわちイエロー(Y)、シアン(C)及びマゼンタ(M)については、画像濃度100%の高濃度パターンとなっているが、黒(K)については画像濃度70%程度の高濃度パターンでもよい。
なお、各色毎に中間転写ベルト10の幅方向(主走査方向)の複数箇所に形成する画像パターンは、画像濃度の変動(濃度ムラ)が検出されるのであれば、高濃度のベタ画像よりも濃度の低い低濃度の画像パターン(例えばハーフトーンパターン)であってもよい。例えば、各色毎に、高濃度のベタ画像からなる複数の帯パターン(ハーフトーン帯パターン)を形成してもよい。そして、この複数のハーフトーン帯パターンの副走査方向(ベルト移動方向V)の濃度ムラの検知結果に基づいて、出力画像の画像形成時に用いる画像形成条件を補正する画像濃度補正制御を行ってもよい。
中間転写ベルト10の幅方向(主走査方向)における複数箇所(図示の例では、前側部(F)、中央部(C)及び後側部(R)の3箇所)に形成する複数のベタ帯パターンの濃度は、各色(Y,M,C,K)ごとに、互いに同一濃度である。例えば、図6中の中間転写ベルト10の幅方向(主走査方向)における前側部(F)、中央部(C)及び後側部(R)の3箇所に形成する複数の黒(K)のベタ帯パターンの濃度は、互いに同一濃度である。また、中間転写ベルト10の幅方向(主走査方向)における前側部(F)、中央部(C)及び後側部(R)の3箇所に形成する複数のシアン(C)のベタ帯パターンの濃度は、互いに同一濃度である。他の色(マゼンタ(M)及びイエロー(Y))のベタ帯パターンについても同様である。また、ベタ帯パターンの代わりにハーフトーン帯パターンを用いる場合も同様である。
また、上記複数のベタ帯パターンを用いる画像濃度補正制御と上記複数のハーフトーン帯パターンを用いる画像濃度補正制御を組み合わせて実行してもよい。例えば、上記複数のベタ帯パターンの周期的な濃度ムラの検知結果に基づいて、画像形成時に用いる画像形成条件の一要素(例えば、現像バイアス)を補正してもよい。そして、複数のハーフトーン帯パターンの周期的な濃度ムラの検知結果に基づいて、画像形成時に用いる画像形成条件の他の要素(例えば、帯電バイアス)を補正してもよい。
図7は、図6で例示した画像パターンを検知したときのトナー付着量センサ310の出力信号と感光体回転位置信号の測定例を示す説明図である。図7の最も上側の図は、図6で示した主走査方向における前部の画像パターン320F(Y,M,C,K)のトナー付着量(トナー像の濃度)をトナー付着量センサ310Fで検知したトナー付着量検知信号の測定例である。同様に図7の上側から2番目の図は、図6で示した主走査方向における中央部の画像パターン320C(Y,M,C,K)のトナー付着量(トナー像の濃度)をトナー付着量センサ310Cで検知したトナー付着量検知信号の測定例である。同様に図7の上側から3番目の図は、図6で示した主走査方向における後部の画像パターン320R(Y,M,C,K)のトナー付着量(トナー像の濃度)をトナー付着量センサ310Rで検知したトナー付着量検知信号の測定例である。また、図7の最も下側の図は、図6で示した画像パターンを作像して検知したときのフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)から検知した感光体回転位置検出信号の測定例である。
なお、図7では、トナー付着量センサ310の出力信号とともに測定したのが感光体回転位置信号である場合の測定例を示したが、トナー付着量センサ310の出力信号とともに現像ローラ回転位置信号を測定した場合も同様の測定結果が得られる。
図7に示すように、トナー付着量検知信号は、回転位置検出信号の周期と同じ周期で変動している。中間転写ベルト10の主走査方向(幅方向)の前部、中央部、後部それぞれのトナー付着量の変動を、感光体回転位置検出信号を基準に正弦波でフィティングする。本実施例では、正弦波のフィティングに直交検波を用いた。直交検波した結果について、中間転写ベルト10の幅方向(主走査方向)で前部、中央部、後部のトナー付着量の変動は、次の式(1)〜(3)で表される。式(1)〜(3)において、前部のトナー付着量の変動の振幅・位相を(A(F)、θ(F))、中央部のトナー付着量の変動の振幅・位相を(A(C)、θ(C))、後部のトナー付着量の変動の振幅・位相を(A(R)、θ(R))とする。
前部トナー付着量=前部平均付着量+A(F)×sin(ωt+θ(F))・・・・(1)
中央部トナー付着量=中央部平均付着量+A(C)×sin(ωt+θ(C))・・(2)
後部トナー付着量=後部平均付着量+A(R)×sin(ωt+θ(R))・・・・(3)
中間転写ベルト10の主走査方向の前部、中央部、後部でそれぞれの振幅・位相に合わせた現像バイアス制御テーブル及び帯電バイアス制御テーブルを独立に設定して補正することができれば理想的である。しかし、現像バイアス制御テーブル及び帯電バイアス制御テーブルはそれぞれ、主走査方向には均一な値しか設定することができない。そこで、本実施形態では、中間転写ベルト10の主走査方向の前部、中央部、後部の全ての振幅・位相を考慮して、現像バイアス制御テーブル及び帯電バイアス制御テーブルで補正すべき最適な振幅・位相(A(cor)、θ(cor))を算出する。
図8は、図7で説明した中間転写ベルト10の主走査方向の前部、中央部、後部それぞれで検知したトナー付着量の変動の振幅と位相を極座標にプロットしたグラフである。すなわち、グラフの原点からの距離が振幅Aになっており、X軸正方向からの角度が位相θになっている。図8(a)〜(f)中のP、Q、Rはそれぞれ、前部、中央部、後部のトナー付着量の変動の振幅・位相を極座標にプロットした点であり、星印Sは補正すべき最適な振幅・位相をプロットした点である。また、図8(a)〜(c)は主走査方向の位置ごとの位相差が小さい例を示し、(d)〜(f)は主走査方向の位置ごとの位相差が大きい例を示している。
図8(a)〜(c)に示す3つのグラフでは、検知したトナー付着量の変動は前部(4.0、40°)が点P、中央部(2.0、30°)が点Q、後部(2.5、50°)が点Rとしてプロットされている。これに対して補正するトナー付着量変動の算出方法として次の3つの方式を比較検討した。
表1は、図8(a)〜(c)は主走査方向の位置ごとの位相差が小さい場合のP、Q、R及びS点の振幅・位相及び極座標のXY座標値を示す表である。また、表2は、表1に対応した補正後の付着量変動の振幅を示す表である。
Figure 2017201383
Figure 2017201383
(1)従来方式の「1か所(中央部)のみ検知する方式」(以下、「1か所検知方式」ともいう)
(2)「複数位置で検知した振幅・位相を平均する方式」
(3)「複数位置で検知したトナー付着量の変動の振幅・位相を極座標にプロットしたとき、それらの点に対する最小包含円の中心を補正すべき振幅・位相として選ぶ方式」(以下、「最小包含円方式」ともいう)
まず、従来方式としての「1か所(中央部)のみ検知する方式」は、図8(a)に示すように、補正すべき最適な振幅・位相を表す点Sは、中央部のトナー付着量の変動の振幅・位相を表す点Qと一致し、(2.0、30°)となる。このとき補正後のトナー付着量変動の残差の振幅、すなわち制御の精度は、検知の点と補正の点Sとの間の距離で表される。表2に示すように、前部であればPSの距離である2.06、中央部がQSの距離である0.00、後部がRSの距離0.92となる。この場合、最大値(最悪値)は前部の2.06となる。補正前のトナー付着量変動の振幅は4.00であり、このように、補正前のトナー付着量変動の位相が前部、中央部、後部で大きく変わらない場合は、1か所(中央部)の検知でも付着量変動を4.00から2.06に抑えることができる。
次に、「複数位置で検知した振幅・位相をそれぞれ平均する方法」は、図8(b)に示すように、補正の振幅は4.0、2.0、2.5の平均で2.8、位相は40°、30°、50°の平均で40°となり、点S(2.8、40°)となる。この点Sは図中の星印でプロットされている。このとき補正後の残差(制御の精度)は、表2に示すように、前部が1.17、中央部が0.93、後部が0.57となり、最大値(最悪値)は前部の1.17となる。
このように、補正前のトナー付着量変動の位相が前部、中央部、後部で大きく変わらない場合は、上述した1か所(中央部)のみを検知する従来方式や複数位置で検知した振幅・位相を平均する方式で、付着量変動を大きく抑えることができる。
また、本実施形態の「複数位置で検知したトナー付着量の変動の振幅・位相を極座標にプロットしたとき、それらの点に対する最小包含円の中心を補正すべき振幅・位相として選ぶ方式」について説明する。図8(c)に示すように、P、Q、R点の全てを円の内側に含む最小包含円の中心は、点S(3.0、37°)である。この点Sは図中の星印でプロットされている。このとき補正後の残差(制御の精度)は、表2に示すように、前部が1.03、中央部が1.03、後部が0.80となり、最大値(最悪値)は前部及び中央部の1.03となる。このように、最小包含円方式は、上述した1か所検知方式や複数位置で検知した振幅・位相を平均する方式に比べて、付着量変動をより抑えることができる。
一方、図8(d)〜(f)は、補正前のトナー付着量変動の位相が、前部、中央部、後部で大きく異なる例を示している。具体的には、検知した前部の付着量変動(2.0、20°)を点P、中央部(4.0、135°)を点Q、後部(1.0、225°)を点Rとしてプロットしている。この場合、「1か所(中央部)のみを検知する従来方式」では、図8(d)に示すように、補正すべき振幅・位相が点S(4.0、135°)となる。すると、補正後の残差(制御精度)は前部が5.17、中央部が0.00、後部が4.12であり、最大値(最悪値)は5.17となる。補正前のトナー付着量変動の振幅は4.00であるため、逆に濃度ムラを悪化させてしまう。
表3は、図8(d)〜(f)における主走査方向の位置ごとの位相差が小さい場合のP、Q、R及びS点の振幅・位相及び極座標のXY座標値を示す表である。また、表4は、表3に対応した補正後の付着量変動の振幅を示す表である。
Figure 2017201383
Figure 2017201383
また、「複数位置で検知した振幅・位相を平均する方式」は、図8(e)に示すように、補正すべき振幅・位相が点S(2.3、127°)となる。補正後の残差(制御精度)は、表4に示すように、前部が3.48、中央部が1.72、後部が2.67であり、最大値(最悪値)は3.48である。補正前のトナー付着量変動の振幅である4.00よりは改善しているものの、改善効果は非常に小さい。
これに対して、本実施形態では、「複数位置で検知したトナー付着量の変動の振幅・位相を極座標にプロットしたとき、それらの点に対する最小包含円の中心を補正すべき振幅・位相として選ぶ方式」を用いる。ここで最小包含円とは、全ての点を円の内側に含むような円のうち半径が最小の円のことである。本例のように検知点が3点の場合、最小包含円の中心は、3点が鈍角三角形の場合は最長辺の中点となり、鋭角三角形の場合は外心(外接円の中心)となる。
具体的には、図8(f)に示すような検知プロットの場合、最小包含円の中心である点Sは(1.8、105°)となる。この点Sは、図中の星印Sでプロットされている。このとき補正後のトナー付着量変動の残差の振幅、すなわち制御の精度は前部がPSの距離である2.59、中央部がRSの距離である2.59、後部がQSの距離である2.47となり、最大値(最悪値)は前部または中央部の2.59となる。このように最小包含円の中心を取る方式によれば、補正前のトナー付着量変動の位相差が前部、中央部、後部で大きく異なっても、補正によりトナー付着量変動を4.00から2.59に大きく抑えられることを確認できた。
なお、上記最小包含円方式の他に、複数位置で検知したトナー付着量の変動の振幅・位相を極座標にプロットしたとき、それらの点に対する重心を補正すべき振幅・位相として選ぶ方式などを用いることもできる。
図9は、補正するトナー付着量の変動ごとの補正後の残差(制御精度)ついて比較するグラフである。図9(a)は主走査方向の検知位置ごとの位相差が小さい場合を示し、(b)は主走査方向の検知位置ごとの位相差が大きい場合を示している。
図9(a)に示すように、主走査方向の検知位置ごとの位相差が小さい場合は、従来方式の1か所検知方式でも十分に改善効果が得られている。しかし、主走査方向の検知位置ごとの位相差が大きい場合は、図9(a)に示すように、1か所検知方式では、補正制御がかえって濃度ムラを悪化させてしまうという副作用がある。これに対して、本実施形態の最小包含円方式では、位相差が大きい場合、小さい場合を問わず安定した改善効果が得られる。
図10は、図5で説明した制御での画像形成条件の適用方法について説明する図である。図10は、図7に例示した所定の画像パターンを形成したときの回転位置検出信号510に加えて、複数のトナー付着量検知信号511F,C,Rに基づいて最小包含円方式で算出された算出補正信号512との関係の例を示している。さらに、図10は、これらの信号510、512に基づいて制御部500が決定した画像形成条件の制御データ513(制御テーブル)の関係の例を示している。ここでは、回転体(感光体40又は現像ローラ61a)の二周期分の測定例を示している。算出補正信号512は回転位置検出信号510の周期と同じ周期で変動しており、この算出補正信号512と「逆位相」になるように、回転体の回転位置に対する画像形成条件の制御データ513からなる制御テーブルを決定する。実際の画像濃度制御パラメータである帯電バイアス及び現像バイアスは、符号がマイナスだったり、絶対値が大きくなるとトナー付着量が減ったりする。そのため、一様に「逆位相」と表現するのは適切ではないが、算出補正信号512が示すトナー付着量の変動を打ち消す方向の制御データ(制御テーブル)を作る。つまり、逆位相のトナー付着量変動を作り出す制御テーブルを作るという意味で「逆位相」と表現している。
上記制御テーブルを決定する際の「ゲイン」は、理想的には理論値から求められるが、実機搭載に際しては、理論値を元に実機検証して、最終的には実験データから決定する。ここで、上記「ゲイン」は、トナー付着量検知信号511の変動量[V]に対して、制御テーブルの制御データの変動量を何[V]にするかを決めるパラメータである。このようにして決められたゲインで決定された制御データ513からなる制御テーブルは、回転位置検出信号510との間で、図10に示すタイミング関係を持っている。ここで、制御テーブルの先頭は回転位置検出信号510の発生時点であるとする。この制御テーブルを現像バイアス制御テーブルだとすると、現像ニップ(現像ローラと感光体との対向位置)とトナー付着量センサ310との間の距離を考慮して制御テーブル適用のタイミングを決める必要がある。もし、現像ニップとトナー付着量センサ310との間の距離(現像ニップ−トナー付着量センサ間距離)が、ちょうど感光体周長の整数倍になっていたとすると、回転位置検出信号510のタイミングに合わせて、制御テーブル513の先頭から適用すればよい。また、現像ニップ−トナー付着量センサ間距離が、感光体周長の整数倍からずれている場合は、そのずれの距離分だけタイミングをずらして、制御テーブル513を適用すればよい。
以上、現像バイアスを周期的に変動させる場合について説明を行ったが、帯電バイアスについても同様である。現像バイアスと同様に、帯電バイアスの制御データからなる制御テーブルであれば、帯電装置60の帯電位置とトナー付着量センサ310との間の距離を考慮して、帯電バイアスの制御テーブルを適用することになる。
なお、本実施形態の画像形成装置1では、感光体40又は現像装置61の少なくとも一方を装置本体から着脱可能に構成してもよい。これにより、メンテナンスの作業性を向上させることができる。この構成では、回転位置検出手段としてのフォトインタラプタ71,72は、装置本体側に設けてもよい。これにより、フォトインタラプタ71,72を感光体40や現像装置61などのメンテナンス部品に含めないことができ、ランニングコストの低減が図れる。
〔実施例2〕
次に、トナー像の濃度(トナー付着量)の変動の振幅情報及び位相情報の算出について、他の実施例2について説明する。
図11は、本実施形態の実施例2に係る画像形成装置1における周期的な濃度ムラを補正する画像濃度補正制御の一例を示すフローチャートである。本実施形態の実施例2の画像形成装置1は、中間転写ベルト10の表面移動方向と直交する主走査方向に複数のトナー付着量センサ310を配設し、これら複数のトナー付着量センサ310の検出結果に基づいて周期的な濃度ムラを補正する。
まず、各感光体40(Y,M,C,K)上の主走査方向の複数の所定位置に所定濃度の画像パターン(ベタ画像パターン)のトナー像(図6参照)を形成する(S11)。画像パターンのトナー像を形成する主走査方向の位置は、複数のトナー付着量センサ310F,C,Rが画像パターンのトナー像をそれぞれ検出可能な位置であって、本実施形態では、主走査方向の前側部(F)、中央部(C)、後側部(R)の3箇所である。そして、これらのトナー像の濃度(トナー付着量)を中間転写ベルト10上で複数のトナー付着量センサ310F,C,Rによって検知する(S12)。このトナー像の濃度(トナー付着量)の検知は、各感光体40(Y,M,C,K)の回転位置をフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)によって検知しながら行われる(S13)。その結果、例えば後述の図12に示すような濃度(付着量)が変動する出力信号が得られる。なお、画像パターンのトナー像を主走査方向に3個作成する例について説明したが、これに限られるものではなく、4個以上作成してもよい。
次に、複数のトナー付着量センサ310F,C,Rで検知したトナー付着量検知信号(トナー像濃度検知信号)ごとに、平均トナー付着量(平均トナー濃度)を算出する(S14、図12参照)。
そして、トナー付着量検知信号ごとに算出された平均トナー付着量とフォトインタラプタ71で検知した各感光体40の回転位置信号とを用いて、各トナー付着量の変動をそれぞれトナー付着量変動率[%]に変換する(S15、図12参照)。トナー付着量変動率[%]とは、トナー付着量検知信号の波形の平均値を基準にした変動率であり、トナー付着量検知信号の波形の平均値(トナー平均付着量515)をAo、時間tにおける波形の振幅をA(t)とすると、次の式(4)で表される。
トナー付着量変動率[%]={A(t)−Ao}/Ao×100・・・(4)
そして、複数のトナー付着量変動率[%]を平均して、複数のトナー付着量変動率[%]の平均波形を算出する(S16、図12参照)。
次に、算出されたトナー付着量変動率[%]の平均波形から、補正すべき振幅情報と位相情報とを各色ごとに1つずつ決定する(S17)。
そして、決定された補正すべき位相情報と振幅情報とに基づいて、画像形成動作時(印刷時)に適用する感光体40(Y,M,C,K)の各回転位置に対する画像形成条件(作像条件)の制御目標値である制御データを決定する。具体的には、感光体40(Y,M,C,K)の各回転位置において各現像装置61の現像ローラ61aに印加する現像バイアスの制御データを、画像形成条件(作像条件)の制御データとして決定する。また同時に、感光体40(Y,M,C,K)の各回転位置において各帯電装置(帯電ローラ)60(Y,M,C,K)に印加する帯電バイアスの制御データを、画像形成条件(作像条件)の制御データとして決定する(図10参照)。このように決定した現像バイアスの制御データと感光体40の回転位置とを対応づけた現像バイアス制御テーブル及び帯電バイアスの制御データと感光体40の回転位置とを対応づけた帯電バイアス制御テーブルが作成され、制御部500内に格納される(S18)。
トナー付着量の変動の振幅情報及び位相情報の算出について、より具体的に説明する。
図12は、図6で例示した画像パターンを検知したときの複数のトナー付着量センサ310の出力信号と感光体回転位置信号の測定結果から、補正すべき振幅情報と位相情報とを決定する手順の説明図である。なお、本実施例2では、図6で示す各画像パターン320(Y,M,C,K)のベルト移動方向Vにおける長さは、具体的には、例えば、感光体40の周長ピッチ190[mm]に対して、3周分以上に相当する600[mm]の帯状の画像パターンを作成した。
図12の左側の最も上側のグラフは、図6で示した主走査方向(幅方向)における前部の画像パターン320F(Y,M,C,K)のトナー付着量(トナー像の濃度)をトナー付着量センサ310Fで検知したトナー付着量検知信号514Fの測定例である。同様に図12の左側の上側から2番目のグラフは、図6で示した主走査方向における中央部の画像パターン320C(Y,M,C,K)のトナー付着量(トナー像の濃度)をトナー付着量センサ310Cで検知したトナー付着量検知信号514Cの測定例である。同様に図12の左側の上側から3番目のグラフは、図6で示した主走査方向における後部の画像パターン320R(Y,M,C,K)のトナー付着量(トナー像の濃度)をトナー付着量センサ310Rで検知したトナー付着量検知信号514Rの測定例である。
中間転写ベルト10の主走査方向(幅方向)の前部、中央部、後部それぞれのトナー付着量の変動からそれぞれの主走査方向の位置でのトナー平均付着量を算出する。具体的には、トナー付着量センサ310F,C,Rで検知した各トナー付着量検知信号514F,C,Rに基づいて、それぞれのトナー平均付着量515F,C,Rを制御部500で算出する。図12の左側のグラフには、各トナー付着量検知信号514F,C,Rに基づいて算出されたトナー平均付着量515F,C,Rのグラフが記載されている。
ここで中間転写ベルト10主走査方向の各トナー平均付着量515F,C,Rは理想的には一定であるが、実際には主走査方向でトナー平均付着量は異なる。中間転写ベルト10の主走査方向で各トナー平均付着量515F,C,Rが異なる場合、そのトナー平均付着量の差の上記トナー付着量の変動量(振幅)に対する影響を考慮する必要がある。
そこで、図12の横方向で中央部の3つのグラフに示すように、中間転写ベルト10の主走査方向の前部、中央部、後部のトナー付着量変動を副走査方向の各測定値それぞれのトナー平均付着量からの変動率に換算することでトナー付着量変動率[%]を算出する。これにより、補正精度を向上させることができる。
ここで、トナー付着量センサ310F,C,Rで検知したトナー付着量検知信号514F,C,Rそれぞれについて、複数周期分の波形を複数回測定し、これらの波形を平均化処理した波形をトナー付着量検知信号514F,C,Rとして用いてもよい。そして、これらの平均化処理されたトナー付着量検知信号514F,C,Rの波形に基づいて、それぞれのトナー付着量変動率[%]516F,C,Rを算出してもよい。
次に、図12の右側の上側のグラフに示すように、算出したそれぞれの各主走査位置でのトナー付着量変動率[%]からトナー付着量変動率[%]の平均波形を算出する。なお、図12の右側の下側のグラフは、図6で示した画像パターンを作像して検知したときのフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)から検知した感光体回転位置検出信号の測定例である。時間T1から時間T2までが感光体1周分の周期Tsである。
その後、トナー付着量変動率[%]の平均波形と、感光体回転位置検出信号を基準に正弦波でフィティングする。本実施例2では、正弦波のフィティングに直交検波を用いた。直交検波した結果得られた振幅と位相とから、現像バイアス制御テーブル及び帯電バイアス制御テーブルで補正すべき最適な振幅・位相(A(ave)、θ(ave))を算出する。
そして、振幅・位相(A(ave)、θ(ave))の算出補正信号が示すトナー平均付着量の変動を打ち消す方向の制御データ(制御テーブル)を作成する(図10参照)。
また、補正精度を向上させるため、中間転写ベルト10の主走査方向の各位置のトナー付着量変動あるいはトナー付着量変動率[%]より得られた位相の差が所定の閾値以上の場合、その主走査方向位置の変動波形は平均波形の算出から除外してもよい。
トナー付着量変動により得られた位相の差による場合、例えば、トナー付着量センサ310F,C,Rで検知したトナー付着量検知信号514F,C,Rそれぞれの5周期分の波形を5回測定する。そして、トナー付着量検知信号514F,C,Rそれぞれについて、1回目に測定した波形を基準にして、2回目以降に測定した波形を比較し、所定の閾値以上の位相の差がある場合、その測定回の波形を平均波形の算出から除外する。位相の差の閾値は、作像システムによって異なるが、本実施例2では、例えばθ≦40[°]とした。なお、測定する回数は5回に限られるものではなく、2回以上であればよい。また、基準にする波形は1回目に測定した波形に限られるものではなく、いずれか1つの測定回に測定した波形であればよい。
また、トナー付着量変動率[%]により得られた位相の差による場合、例えば、トナー付着量センサ310F,C,Rで検知したトナー付着量検知信号514F,C,Rそれぞれの5周期分の波形を5回測定する。そして、トナー付着量検知信号514F,C,Rそれぞれについて、トナー付着量変動率[%]に変換する。1回目に測定した波形から変換されたトナー付着量変動率[%]の波形を基準にして、2回目以降に測定した波形から変換されたトナー付着量変動率[%]の波形を比較する。所定の閾値以上の位相の差がある場合、その測定回に測定した波形から変換されたトナー付着量変動率[%]の波形を平均波形の算出から除外する。位相の差の閾値は、作像システムによって異なるが、本実施例2では、例えばθ≦40[°]とした。なお、測定する回数は5回に限られるものではなく、2回以上であればよい。また、基準にする波形は1回目に測定した波形から変換されたトナー付着量変動率[%]の波形に限られるものではなく、いずれか1つの測定回に測定した波形から変換されたトナー付着量変動率[%]の波形であればよい。
なお、図12では、トナー付着量センサ310の出力信号とともに測定したのが感光体回転位置信号である場合の測定例を示したが、トナー付着量センサ310の出力信号とともに現像ローラ回転位置信号を測定してもよい。本実施例2では、感光体40と現像ローラ61との二つの回転体を用いているので、それぞれの回転体周期の変調テーブルを作成(補正すべき最適な振幅・位相)するための算出を行ってもよい。
以上、現像バイアスを周期的に変動させる場合について説明を行ったが、帯電バイアスについても同様である。現像バイアスと同様に、帯電バイアスの制御データからなる制御テーブルであれば、帯電装置60の帯電位置とトナー付着量センサ310との間の距離を考慮して、帯電バイアスの制御テーブルを適用することになる。
なお、本実施形態の実施例2に係る画像形成装置1では、感光体40又は現像装置61の少なくとも一方を装置本体から着脱可能に構成してもよい。この構成については、上述した実施例1と同様である。これにより、メンテナンスの作業性を向上させることができる。この構成では、回転位置検出手段としてのフォトインタラプタ71,72は、装置本体側に設けてもよい。これにより、フォトインタラプタ71,72を感光体40や現像装置61などのメンテナンス部品に含めないことができ、ランニングコストの低減が図れる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
所定方向に表面が移動する中間転写ベルト10などの像担持体と、像担持体上にトナー像を形成する現像装置61などのトナー像形成手段と、トナー像形成手段で像担持体上に形成した画像パターンの濃度を検知するトナー付着量センサ310などの画像濃度検知手段と、画像濃度検知手段の検知結果に基づいて、トナー像形成手段で形成する出力画像の濃度が所定の目標濃度になるように出力画像の画像形成時に用いられる画像形成条件を決定する制御部500などの画像濃度制御手段と、を備えた画像形成装置1であって、像担持体の表面移動方向と直交する幅方向(主走査方向)における複数箇所の位置それぞれに対向するように画像濃度検知手段を複数設け、画像濃度制御手段は、像担持体における複数の画像濃度検知手段それぞれに対応する位置に同一濃度の画像パターンのトナー像を形成し、複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅を低減するように、出力画像の画像形成時に用いる画像形成条件を決定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、像担持体の表面移動方向と直交する幅方向(主走査方向)の複数箇所に設けられた複数の画像濃度検知手段によって検知された同一濃度の画像パターンの複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅を低減するように画像形成条件を決定する。このように決定した画像形成条件に基づいて出力画像を形成することにより、出力画像の記録媒体搬送方向と直交する幅方向の複数の位置それぞれにおける記録媒体搬送方向の周期的な濃度ムラを全体として抑制することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、画像濃度制御手段は、複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅を低減するように、画像形成条件を周期的に変化させる制御データの振幅及び位相を決定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅を低減することができ、幅方向における複数の位置で生じる周期的な濃度ムラを全体として抑制することができる。
(態様C)
上記態様Bにおいて、画像濃度制御手段は、複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅及び位相を極座標上に表し、極座標上における前記複数の周期的な濃度ムラそれぞれの位置のすべてを包含する最小包含円の中心座標を算出し、算出された中心座標の振幅及び位相を、画像形成条件の補正に用いる目標濃度ムラの振幅及び位相として設定する。
これによれば、上記実施形態の実施例1について説明したように、極座標上の最小包含円の中心座標は、検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅及び位相との間の残差が最小となる座標である。従って、この中心座標の振幅及び位相を、画像形成条件の補正に用いる目標濃度ムラの振幅及び位相として設定することで、幅方向における複数の位置で生じる周期的な濃度ムラを全体として最小となるように抑制することができる。
(態様D)
上記態様Bにおいて、画像濃度制御手段は、複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅及び位相を極座標上に表し、極座標上における複数の周期的な濃度ムラそれぞれの位置の重心座標を算出し、算出された重心座標の振幅及び位相を、画像形成条件の補正に用いる目標濃度ムラの振幅及び位相として設定する。
これによれば、上記実施形態の実施例1について説明したように、極座標上における複数の周期的な濃度ムラそれぞれの位置の重心座標は、上記態様Cにおける中心座標位置に比べて容易に算出することができる。トナー付着量の変動の残差は上記態様Cに比べて若干劣る場合があるものの、画像形成条件の補正に用いる目標濃度ムラの振幅及び位相を算出するための処理時間、すなわち画像形成条件を補正するための調整動作にかかる時間の一部の短縮化を図ることができる。ここで、重心座標の算出について、具体的には、検知した複数の周期的な濃度ムラをそれぞれベクトルP、Q、Rとすると、補正に用いる目標濃度ムラの振幅及び位相のベクトルSは、S=(P+Q+R)÷3となる。
(態様E)
上記態様A乃至Dのいずれかにおいて、画像濃度制御手段は、複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの波形を平均化処理して各濃度ムラの振幅及び位相を求める。
これによれば、上記実施形態で説明したように、上記周期的な濃度ムラを全体として抑制する濃度ムラ抑制の精度を高めることができる。特に、前記極座標上における複数の周期的な濃度ムラそれぞれの位置のすべてを包含する最小包含円の中心座標の算出又は極座標上における複数の周期的な濃度ムラそれぞれの位置の重心座標の算出を行う態様において、検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの波形を平均化処理することは、各波形の振幅及び位相の重心を求めることに相当する。従って、波形を平均化処理することで、例えば直交検波が1回で済み、画像形成条件の補正に用いる目標濃度ムラの振幅及び位相を算出するための演算処理時間をより短縮することができる。
(態様F)
上記態様Eにおいて、画像濃度制御手段は、複数の画像濃度検知手段のそれぞれについて、周期的な濃度ムラの波形を複数回測定し、その複数回測定した複数の周期的な濃度ムラの波形いずれか1つの波形と他の波形との間の位相差を求め、その位相差が所定の閾値以上である前記他の波形を除外して前記平均化処理を行う。
これによれば、上記実施形態の実施例2で説明したように、複数の画像濃度検知手段それぞれによって検知される周期的な濃度ムラの波形の精度を向上させることができる。また、画像濃度検知手段の誤検知や画像パターンの形成不良などの影響を防ぐことが可能となる。
(態様G)
上記態様A乃至Dのいずれかにおいて、画像濃度制御手段は、複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの波形を、波形の平均値を基準にした変動率の波形に変換し、その変換された複数の変動率に基づいて複数の周期的な濃度ムラの振幅及び位相を算出する。
これによれば、上記実施形態の実施例2で説明したように、複数の画像濃度検知手段のそれぞれによって検知される周期的な濃度ムラの波形の平均値が複数の画像濃度検知手段の間で互いに異なり平均値に差があっても、その平均値の差の影響が低減され、上記周期的な濃度ムラを全体として抑制する濃度ムラ抑制の精度を更に高めることができる。
(態様H)
上記態様Gにおいて、画像濃度制御手段は、変換後の複数の変動率それぞれの波形を平均化処理して各濃度ムラの振幅及び位相を求める。
これによれば、上記実施形態の実施例2で説明したように、上記周期的な濃度ムラを全体として抑制する濃度ムラ抑制の精度を更に高めることができる。
(態様I)
上記態様Hにおいて、画像濃度制御手段は、複数の画像濃度検知手段のそれぞれについて、前記周期的な濃度ムラの波形を複数回測定し、その複数回測定した複数の周期的な濃度ムラから変換された複数の変動率の波形のいずれか1つの波形と他の波形との間の位相差を求め、その位相差が所定の閾値以上である他の波形を除外して複数の変動率の平均化処理を行う。
これによれば、上記実施形態の実施例2で説明したように、複数の画像濃度検知手段それぞれによって検知される周期的な濃度ムラの波形の精度を向上させることができる。また、画像濃度検知手段の誤検知や画像パターンの形成不良などの影響を防ぐことが可能となる。
(態様J)
上記態様A乃至Iのいずれかにおいて、トナー像形成手段は、回転駆動される感光体40などの潜像担持体と、潜像担持体上に潜像を形成する露光装置21などの手段と、潜像担持体上の潜像を現像する回転駆動される現像ローラ61aなどの現像剤担持体を有する現像装置61などの現像手段と、を備え、潜像担持体及び現像剤担持体の少なくとも一方の回転位置を検知するフォトインタラプタ71,72などの回転位置検知手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、潜像担持体や現像剤担持体の回転駆動で生じる周期的な濃度ムラを抑制することができる現像を行うことができる。
(態様K)
上記態様Jにおいて、回転位置検知手段で回転位置が検知される潜像担持体及び又は現像手段のうち少なくとも一方は装置本体に対して着脱可能に構成され、回転位置検出手段は装置本体側に設けられている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、潜像担持体又は現像手段のうち少なくとも一方は装置本体に対して着脱可能に構成することにより、メンテナンスの作業性を向上させることができる。また、回転位置検出手段を装置本体側に設けることで、回転位置検出手段を潜像担持体や現像手段などのメンテナンス部品に含めないことができ、ランニングコストの低減が図れる。
(態様L)
上記態様Kにおいて、画像濃度制御手段は、潜像担持体及び現像手段のうち少なくとも一方の着脱を検知したときに、画像形成装置の次の起動時に、画像形成条件を更新する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、潜像担持体又は現像手段の現像剤担持体のような回転体を着脱すると、これらの回転体と装置本体側の駆動軸との噛み合わせの角度が変わる可能性がある。さらに潜像担持体又は現像剤担持体のような回転体が新品に交換されたときには画像濃度の特性が変わる。従って、このような場合であっても、画像形成条件を自動的に更新することで、周期的な濃度ムラをより確実に抑制することができる。
(態様M)
上記態様A乃至Lのいずれかにおいて、像担持体における複数の画像濃度検知手段それぞれに対応する位置に形成する複数の画像パターンはそれぞれ、高濃度のベタパターンである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、出力画像の記録媒体搬送方向と直交する幅方向の複数の位置それぞれにおける記録媒体搬送方向の高濃度の周期的な濃度ムラを全体として抑制することができる。
(態様N)
上記態様A乃至Lのいずれかにおいて、像担持体における前記複数の画像濃度検知手段それぞれに対応する位置に形成する複数の画像パターンはそれぞれ、中間濃度のハーフトーンパターンである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、出力画像の記録媒体搬送方向と直交する幅方向の複数の位置それぞれにおける記録媒体搬送方向の中間濃度の周期的な濃度ムラを全体として抑制することができる。
1 画像形成装置
10 中間転写ベルト
18(Y,M,C,K) 画像形成部
20 タンデム画像形成部
21 露光装置
40(Y,M,C,K) 感光体
60(Y,M,C,K) 帯電装置
61(Y,M,C,K) 現像装置
61(Y,M,C,K)a 現像ローラ
62(Y,M,C,K) 一次転写装置
100 装置本体(プリンタ部)
310(F,C,R) トナー付着量センサ
500 制御部
特開2011−257497号公報

Claims (14)

  1. 所定方向に表面が移動する像担持体と、
    前記像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像形成手段で前記像担持体上に形成した画像パターンの濃度を検知する画像濃度検知手段と、
    前記画像濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記トナー像形成手段で形成する出力画像の濃度が所定の目標濃度になるように該出力画像の画像形成時に用いられる画像形成条件を決定する画像濃度制御手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記像担持体の表面移動方向と直交する幅方向における複数箇所の位置それぞれに対向するように前記画像濃度検知手段を複数設け、
    前記画像濃度制御手段は、
    前記像担持体における前記複数の画像濃度検知手段それぞれに対応する位置に同一濃度の画像パターンのトナー像を形成し、
    前記複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅を低減するように、前記出力画像の画像形成時に用いる画像形成条件を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記画像濃度制御手段は、前記複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅を低減するように、前記画像形成条件を周期的に変化させる制御データの振幅及び位相を決定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記画像濃度制御手段は、
    前記複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅及び位相を極座標上に表し、
    前記極座標上における前記複数の周期的な濃度ムラそれぞれの位置のすべてを包含する最小包含円の中心座標を算出し、
    前記算出された中心座標の振幅及び位相を、前記画像形成条件の補正に用いる目標濃度ムラの振幅及び位相として設定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2の画像形成装置において、
    前記画像濃度制御手段は、
    前記複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの振幅及び位相を極座標上に表し、
    前記極座標上における前記複数の周期的な濃度ムラそれぞれの位置の重心座標を算出し、
    前記算出された重心座標の振幅及び位相を、前記画像形成条件の補正に用いる目標濃度ムラの振幅及び位相として設定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの画像形成装置において、
    前記画像濃度制御手段は、前記複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの波形を平均化処理して各濃度ムラの振幅及び位相を求めることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    前記画像濃度制御手段は、前記複数の画像濃度検知手段のそれぞれについて、前記周期的な濃度ムラの波形を複数回測定し、その複数回測定した複数の周期的な濃度ムラの波形いずれか1つの波形と他の波形との間の位相差を求め、その位相差が所定の閾値以上である前記他の波形を除外して前記平均化処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかの画像形成装置において、
    前記画像濃度制御手段は、前記複数の画像濃度検知手段によって検知された複数の周期的な濃度ムラそれぞれの波形を、該波形の平均値を基準にした変動率の波形に変換し、その変換後の複数の変動率に基づいて各濃度ムラの振幅及び位相を求めることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    前記画像濃度制御手段は、前記変換後の複数の変動率それぞれの波形を平均化処理して各濃度ムラの振幅及び位相を求めることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8の画像形成装置において、
    前記画像濃度制御手段は、前記複数の画像濃度検知手段のそれぞれについて、前記周期的な濃度ムラの波形を複数回測定し、その複数回測定した複数の周期的な濃度ムラから変換された前記複数の変動率の波形のいずれか1つの波形と他の波形との間の位相差を求め、その位相差が所定の閾値以上である前記他の波形を除外して前記複数の変動率の平均化処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかの画像形成装置において、
    前記トナー像形成手段は、回転駆動される潜像担持体と、前記潜像担持体上に潜像を形成する手段と、前記潜像担持体上の潜像を現像する回転駆動される現像剤担持体を有する現像手段と、を備え、
    前記潜像担持体及び前記現像剤担持体の少なくとも一方の回転位置を検知する回転位置検知手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10の画像形成装置において、
    前記回転位置検知手段で回転位置が検知される前記潜像担持体及び前記現像手段のうち少なくとも一方は装置本体に対して着脱可能に構成され、
    前記回転位置検出手段は装置本体側に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11の画像形成装置において、
    前記画像濃度制御手段は、前記潜像担持体及び前記現像手段のうち少なくとも一方の着脱を検知したときに、当該画像形成装置の次の起動時に、前記画像形成条件を更新することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかの画像形成装置において、
    前記像担持体における前記複数の画像濃度検知手段それぞれに対応する位置に形成する複数の画像パターンはそれぞれ、高濃度のベタパターンであることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1乃至12のいずれかの画像形成装置において、
    前記像担持体における前記複数の画像濃度検知手段それぞれに対応する位置に形成する複数の画像パターンはそれぞれ、中間濃度のハーフトーンパターンであることを特徴とする画像形成装置。
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