JP2016061898A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】潜像担持体上の電位ムラに起因する画像濃度ムラを従来よりも軽減することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】表面移動する感光体と、感光体の表面を帯電する帯電ローラと、感光体に静電潜像を形成する露光装置と、感光体に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、を備える画像形成部と、感光体の表面電位を検出する電位センサと、潜感光体上に形成されたトナー像、または、感光体から中間転写ベルト上に転写されたトナー像の画像濃度を検出するトナー付着量センサと、を有する複写機において、電位センサの検出結果に基づいて算出した周期的な電位ムラ情報と、トナー付着量センサの検出結果に基づいて算出した周期的な画像濃度ムラ情報と、に基づいて、帯電バイアス等の作像条件の補正テーブルを作成する補正制御を実施する制御部を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、複写機、プリンター、FAX、印刷機等の電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置として、潜像担持体上の電位ムラに起因する画像濃度ムラを軽減する補正制御を行う画像形成装置(特許文献1等)が知られている。
特許文献1には、潜像担持体の表面電位を検出する電位センサの検出結果に基づいて、潜像担持体上の周期的な電位ムラを算出し、算出した電位ムラを打ち消すように帯電バイアスを変調する画像形成装置が記載されている。
特許文献1には、潜像担持体の表面電位を検出する電位センサの検出結果に基づいて、潜像担持体上の周期的な電位ムラを算出し、算出した電位ムラを打ち消すように帯電バイアスを変調する画像形成装置が記載されている。
しかしながら、一般的に電位センサは、電位を検出する検出対象の表面上において、ある程度の広さを持った検出領域の単位でしか電位の検出を行うことができない。このため、電位センサの検出値は検出領域内の電位を平均した値であり、周期的な電位ムラを正確に算出することが出来ない。このため、電位センサの検出結果に基づいて算出した電位ムラを打ち消すように帯電バイアスを変調する制御を行っても電位ムラを打ち消すことが出来ず、潜像担持体上の電位ムラに起因する画像濃度ムラを十分に軽減することができなかった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、潜像担持体上の電位ムラに起因する画像濃度ムラを従来よりも軽減することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面移動する潜像担持体と、該潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、該潜像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、を備えるトナー像形成手段と、該潜像担持体の表面電位を検出する表面電位検出手段と、該潜像担持体上に形成されたトナー像、または、該潜像担持体から被転写体上に転写されたトナー像の画像濃度を検出する画像濃度検出手段と、を有する画像形成装置において、上記表面電位検出手段の検出結果に基づいて算出した周期的な電位ムラ情報と、上記画像濃度検出手段の検出結果に基づいて算出した周期的な濃度ムラ情報と、に基づいて、上記トナー像形成手段の作像条件を決定する作像条件決定制御を実施する作像条件決定制御手段を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、潜像担持体上の電位ムラに起因する画像濃度ムラを従来よりも軽減することができる、という優れた効果がある。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、タンデム型のカラーレーザー複写機(以下、単に「複写機600」という。)の一実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係る複写機600の概略構成図である。
図2に示すように、複写機600は、プリンター部100、給紙装置200、スキャナ300及び原稿自動搬送装置(ADF)400を備える。プリンター部100は給紙装置200に載せられており、スキャナ300はプリンター部100の上に取り付けられている。原稿自動搬送装置400は、スキャナ300の上に取り付けられている。複写機600は、タンデム型で中間転写(間接転写)方式を採用する電子写真複写機である。
図2は、本実施形態に係る複写機600の概略構成図である。
図2に示すように、複写機600は、プリンター部100、給紙装置200、スキャナ300及び原稿自動搬送装置(ADF)400を備える。プリンター部100は給紙装置200に載せられており、スキャナ300はプリンター部100の上に取り付けられている。原稿自動搬送装置400は、スキャナ300の上に取り付けられている。複写機600は、タンデム型で中間転写(間接転写)方式を採用する電子写真複写機である。
プリンター部100には、その中央に、無端状ベルトからなる像担持体としての中間転写体である中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、三つの支持回転体としての第一支持ローラ14、第二支持ローラ15及び第三支持ローラ16に掛け渡されており、第三支持ローラ16を駆動ローラとして図2中の時計回り方向に回転移動する。また、三つの支持ローラのうち、第一支持ローラ14と第二支持ローラ15との間に張り渡したベルト部分には、各色に対応した四つの画像形成部18が対向配置されている。具体的には、中間転写ベルト10の表面移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の四つの画像形成部18(Y,M,C,K)が並べて配置されたタンデム型画像形成部20が対向配置されている。タンデム型画像形成部20の上方には、露光手段としての露光装置21が設けられている。
四つの画像形成部18(Y,M,C,K)と対向する中間転写ベルト10の内周面側には、四つの一次転写ローラ62(Y,M,C,K)がそれぞれ中間転写ベルト10に接触するように配設されている。一次転写ローラ62(Y,M,C,K)は、図示しない電源から一次転写バイアスが印加される。この一次転写ローラ62(Y,M,C,K)により、画像形成部18(Y,M,C,K)で形成された各トナー像を中間転写ベルト10上に順次転写する。そして、中間転写ベルト10上には多重トナー像たる合成カラートナー像が形成される。
中間転写ベルト10を挟んでタンデム型画像形成部20の反対側には、第二の転写手段としての二次転写装置22が設けられている。この二次転写装置22においては、第一転写搬送ローラ231と第二転写搬送ローラ232との二つのローラ間に記録材搬送部材としての無端状ベルトである二次転写ベルト24が掛け渡されている。この二次転写ベルト24は、中間転写ベルト10を介して第三支持ローラ16に押し当てられるように設けられている。この二次転写装置22により、中間転写ベルト10上のトナー像を記録材である転写シートSに転写する。
中間転写ベルト10の表面移動方向について二次転写装置22よりも下流側である第二支持ローラ15の図中左側には、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。
また、一次転写ローラ62(Y,M,C,K)による転写位置よりも中間転写ベルト回転方向下流で二次転写装置22よりも上流に、中間転写ベルト10上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量センサ310を設けている。トナー付着量センサ310は、光学的検出手段であり、反射型の光学センサである。また、中間転写ベルト10を挟んで、トナー付着量センサ310に対向する位置に、光学センサ対向ローラ311が設けられている。
二次転写装置22の図2中の左側には、転写シートS上に転写されたトナー像を定着する定着装置25が設けられている。この定着装置25は、加熱される無端状ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27が押し当てられた構成となっている。二次転写装置22には、中間転写ベルト10からトナー像を転写された後の転写シートSを定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備わっている。二次転写装置22としては、転写ローラや非接触の転写チャージャを使用してもよく、そのような場合は、二次転写装置22にシート搬送機能を併せて持たせることが難しくなる。また、本実施形態の複写機600では、二次転写装置22と定着装置25との下方に、上述したタンデム型画像形成部20と平行に、転写シートSの両面に画像を記録すべく転写シートSを反転するシート反転装置28を備えている。
上記複写機を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動する。
他方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動する。次いで、第一走行体33および第二走行体34を走行させる。そして、第一走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第二走行体34に向け、第二走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
この原稿読み取りに並行して、図示しない駆動源である駆動モータで駆動ローラである第三支持ローラ16を回転駆動させる。これにより、中間転写ベルト10が図2中の時計回り方向に表面移動するとともに、この移動に伴って従動ローラである残り二つの支持ローラ(14,15)が連れ回り回転する。
また、これと同時に、個々の画像形成部18(Y,M,C,K)においてドラム状の感光体40(Y,M,C,K)を回転させている。この回転させている各感光体40(Y,M,C,K)上に、イエロー、マゼンタ、シアン及び黒の色別の画像情報を用いてそれぞれ露光現像し、各色のトナー像(顕像)を形成する。そして、各感光体40(Y,M,C,K)上のトナー像を中間転写ベルト10上に互いに重なり合うように順次転写して、中間転写ベルト10上に合成カラートナー像を形成する。
このような画像形成に並行して、給紙装置200の給紙ローラ42の一つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の一つから転写シートSを繰り出す。繰り出した転写シートSを、分離ローラ45で一枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送してプリンター部100内の給紙路に導き、レジストローラ対49に突き当てて止める。または、手差し給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写シートSを繰り出し、手差し分離ローラ52で一枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ対49に突き当てて止める。その後、中間転写ベルト10上の合成カラートナー像にタイミングを合わせてレジストローラ対49を回転し、中間転写ベルト10と二次転写装置22との間に転写シートSを送り込む。そして、二次転写装置22で転写して転写シートS上にカラートナー像を転写する。
トナー像転写後の転写シートSは、二次転写ベルト24によって搬送されて定着装置25へと送り込まれ、定着装置25において定着ベルト26と加圧ローラ27とにより熱と圧力とが加えられて転写トナー像が定着される。その後、転写トナー像が定着された転写シートSを、切換爪55で搬送先を切り替えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で搬送先を切り替えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
トナー像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルトクリーニング装置17で、トナー像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム型画像形成部20による再度の画像形成に備える。ここで、レジストローラ対49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
厚紙を選択してコピーした場合には、感光体40(Y,M,C,K)や、中間転写ベルト10等の駆動速度が半分とする半速モードとしてもよい。駆動する順序などは同一となるが、駆動速度のみ半速となる。
次に、タンデム型画像形成部20の画像形成部18(Y,M,C,K)について詳しく説明する。
図3は、本実施形態に係る四つの画像形成部18(Y,M,C,K)のうちの一つの説明図である。四つの画像形成部18(Y,M,C,K)は、それぞれが扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、以下、使用するトナーの色を示す「Y」、「M」、「C」、「K」という添字は適宜省略する。
図3に示すように、画像形成部18は、像担持体としてのドラム状の感光体40を有している。感光体40の周りには、帯電手段としての帯電ローラ60、現像手段としての現像装置61、電位検出手段としての電位センサ70、クリーニング手段である感光体クリーニング装置63及び不図示の除電装置等が配置されている。
図3に示すように、画像形成部18は、像担持体としてのドラム状の感光体40を有している。感光体40の周りには、帯電手段としての帯電ローラ60、現像手段としての現像装置61、電位検出手段としての電位センサ70、クリーニング手段である感光体クリーニング装置63及び不図示の除電装置等が配置されている。
画像形成時には、感光体40は、図示しない駆動モータによって図3中の矢印A方向に回転駆動される。そして、感光体40は、その表面を帯電ローラ60によって一様帯電された後、露光装置21からの前述の原稿等の画像データを書込露光Lによって露光されて静電潜像が形成される。スキャナ300からの画像データに基づくカラー画像信号は、図示しない画像処理部で色変換処理などの画像処理が施され、Y、M、C、Kの各色の画像信号として露光装置21へ出力される。露光装置21は、画像処理部からの画像信号を光信号に変換し、この光信号に基づいて一様に帯電された感光体40の表面を走査して露光することで静電潜像を形成する。
現像装置61は、内部に収容されるキャリアとトナーからなる二成分現像剤を表面に担持して、感光体40との対向部まで搬送する現像剤担持体としての現像ローラ61aを備えている。現像ローラ61aには、図示しない電源より現像バイアスが印加されており、感光体40上の静電潜像と、現像ローラ61aとの間の電位差である現像ポテンシャルが形成される。この現像ポテンシャルによる現像電界の作用で、現像ローラ61a上の現像剤に含まれるトナーが感光体40の静電潜像に転移することで、静電潜像が現像されてトナー像が形成される。
現像装置61内に収容された現像剤を攪拌搬送する現像剤搬送スクリュ61bを備えている。また、現像装置61のケースには、現像ローラ61aから離れた側の現像剤搬送スクリュ61bの下方の底面に、トナー濃度検出手段としてのトナー濃度センサ312が配設されており、随時トナー濃度を検出することができる。
現像装置61により、感光体40上に形成されたトナー像は、上述のように中間転写ベルト10上に一次転写される。トナー像を転写した後の感光体40は、感光体クリーニング装置63によって残留トナーがクリーニングされ、除電装置(不図示)により除電されて次の画像形成に備えられる。
また、本実施形態では、回転体である感光体40及び帯電ローラ60の回転位置を検出する回転位置検出手段を備えている。本実施形態の回転位置検出手段は、感光体40及び帯電ローラ60の回転と一体的に周回移動するそれぞれの被検知体と、これが検知領域を通過するのを検知する感光体フォトインタラプタ72及び帯電ローラフォトインタラプタ71とから構成される。それぞれの被検知体が検知領域を通過するときの感光体40及び帯電ローラ60の回転位置(位相基準回転位置)は予め決まっている。このため、それぞれの被検知体が感光体フォトインタラプタ72及び帯電ローラフォトインタラプタ71によって検知されたタイミングに基づいて感光体40及び帯電ローラ60の回転位置が位相基準回転位置に位置していることを把握することができる。
複写機600には、形成する画像の色がフルカラーのときにはすべての感光体40(Y,M,C,K)を中間転写ベルト10表面に接触させておくフルカラーモードを備えている。さらに、黒単色のときにはK色以外の感光体40(Y,M,C)を中間転写ベルト10の表面から離間させるモノクロモードも備えている。また、複写機600には、スキャナで読み取った原稿画像がモノクロ画像かカラー画像かを検知して、自動的にモノクロモードとフルカラーモードとに切替るオートカラーチェンジモードも備えている。
次に、トナー付着量センサ310について説明する。
図4は、黒(K)色のトナーパターンのトナー付着量を検出するための黒トナー付着量センサ310Kの一例を示す説明図である。
図4に示すように、黒トナー付着量センサ310Kは、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子310aと、正反射光を受光する正反射受光素子310bとから構成されている。発光素子310aは、中間転写ベルト10の外周面上に光を照射し、この照射光は中間転写ベルト10で反射される。正反射受光素子310bは、この反射光のうちの正反射光を受光する。
図4は、黒(K)色のトナーパターンのトナー付着量を検出するための黒トナー付着量センサ310Kの一例を示す説明図である。
図4に示すように、黒トナー付着量センサ310Kは、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子310aと、正反射光を受光する正反射受光素子310bとから構成されている。発光素子310aは、中間転写ベルト10の外周面上に光を照射し、この照射光は中間転写ベルト10で反射される。正反射受光素子310bは、この反射光のうちの正反射光を受光する。
図5は、黒色以外の色(Y、M、C)のトナーパターンのトナー付着量を検出するためのカラー用のトナー付着量センサ310(Y,M,C)の一例を示す説明図である。
図5に示すように、カラー用のトナー付着量センサ310(Y,M,C)は、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子310aと、正反射光を受光する正反射受光素子310bと、拡散反射光を受光する拡散反射光受光素子310cとから構成されている。発光素子310aは、黒トナー付着量センサ310Kの場合と同様、中間転写ベルト10の外周面上に光を照射し、この照射光は、中間転写ベルト10で反射される。正反射受光素子310bは、この反射光のうちの正反射光を受光し、拡散反射光受光素子310cは、反射光のうち拡散反射光を受光する。
図5に示すように、カラー用のトナー付着量センサ310(Y,M,C)は、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子310aと、正反射光を受光する正反射受光素子310bと、拡散反射光を受光する拡散反射光受光素子310cとから構成されている。発光素子310aは、黒トナー付着量センサ310Kの場合と同様、中間転写ベルト10の外周面上に光を照射し、この照射光は、中間転写ベルト10で反射される。正反射受光素子310bは、この反射光のうちの正反射光を受光し、拡散反射光受光素子310cは、反射光のうち拡散反射光を受光する。
本実施形態では、発光素子310aとして、発光される光のピーク波長が950[nm]であるGaAs赤外発光ダイオードを用いている。また、正反射受光素子310b及び拡散反射光受光素子310cとしては、ピーク受光感度が800[nm]であるSiフォトトランジスタなどを用いている。しかし、ピーク波長およびピーク受光感度がこれと異なるものでも構わない。
また、黒トナー付着量センサ310K及びカラー用のトナー付着量センサ310(Y,M,C)は、中間転写ベルト10の外周面との間に5[mm]程度の距離(検出距離)を設けて配設されている。本実施形態では、これらのトナー付着量センサ310(Y,M,C,K)を中間転写ベルト10近傍に設け、中間転写ベルト10に形成されたトナーパターンのトナー付着量を検出し、この検出結果に基づいて作像条件を決定する。
トナー付着量センサ310(Y,M,C,K)の配置としては、感光体40(Y,M,C,K)や二次転写ベルト24上にトナーパターンを形成して、これを検出するように配置しても良い。
トナー付着量センサ310(Y,M,C,K)の配置としては、感光体40(Y,M,C,K)や二次転写ベルト24上にトナーパターンを形成して、これを検出するように配置しても良い。
トナー付着量センサ310(Y,M,C,K)からの出力信号は、所定の付着量変換アルゴリズムによってトナー付着量に変換される。付着量変換アルゴリズムについては従来技術と同様であるため省略する。
図6は、複写機600の制御系の要部構成の一例を示すブロック図である。
複写機600は、例えばマイクロコンピュータ等のコンピュータ装置で構成された制御部500を備えている。制御部500は、入力される画像情報に応じて、各画像形成部18(Y,M,C,K)の駆動制御を行うとともに、出力画像の画質を調整する画質調整制御を行う制御手段として機能する。本実施形態の画質調整制御には、少なくとも、各画像形成部18(Y,M,C,K)の感光体40及び帯電ローラ60の回転周期で発生する周期的な画像濃度ムラを低減させる画像形成条件を決定する画像形成条件決定制御が含まれる。
複写機600は、例えばマイクロコンピュータ等のコンピュータ装置で構成された制御部500を備えている。制御部500は、入力される画像情報に応じて、各画像形成部18(Y,M,C,K)の駆動制御を行うとともに、出力画像の画質を調整する画質調整制御を行う制御手段として機能する。本実施形態の画質調整制御には、少なくとも、各画像形成部18(Y,M,C,K)の感光体40及び帯電ローラ60の回転周期で発生する周期的な画像濃度ムラを低減させる画像形成条件を決定する画像形成条件決定制御が含まれる。
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)501を備える。また、CPU501にバスライン502を介して接続された記憶手段としてのROM(Read Only Memory)503及びRAM(Random Access Memory)504と、I/Oインターフェース部505とを備えている。CPU501は、予め組み込まれているコンピュータプログラムである制御プログラムを実行することにより、各種演算や各部の駆動制御を実行する。ROM503は、コンピュータプログラムや制御用のデータ等の固定的データを予め記憶する。RAM504は、各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能する。
制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、プリンター部100のトナー付着量センサ310、トナー濃度センサ312、電位センサ70等の各種センサが接続されている。ここで、プリンター部100のトナー付着量センサ310、トナー濃度センサ312、電位センサ70等の各種センサは、各センサで検出した情報を制御部500に送り出す。また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、帯電ローラ60に所定の帯電バイアスを印加する帯電バイアス設定部(帯電バイアス電源)330が接続されている。さらに、現像装置61の現像ローラ61aに所定の現像バイアスを印加する現像バイアス設定部(現像バイアス電源)340が接続されている。
また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、一次転写装置の一次転写ローラ62(Y,M,C,K)に所定の一次転写バイアスを印加する一次転写バイアス設定部(一次転写バイアス電源)350が接続されている。さらに、露光装置21の光源に所定の電圧を印加したり所定の電流を供給したりする露光設定部(光源電源部)360が接続されている。
また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、給紙装置200、スキャナ300、原稿自動搬送装置400が接続されている。制御部500は、画像形成条件(例えば、帯電バイアス、現像バイアス、露光量、一次転写バイアスなど)の制御目標値に基づいて、各部を制御する。
また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、給紙装置200、スキャナ300、原稿自動搬送装置400が接続されている。制御部500は、画像形成条件(例えば、帯電バイアス、現像バイアス、露光量、一次転写バイアスなど)の制御目標値に基づいて、各部を制御する。
ROM503またはRAM504には、例えば、トナー濃度センサ312の出力値に対する単位面積当りのトナー付着量への換算に関する情報を記憶した換算テーブル(図示せず)が格納されている。また、ROM503またはRAM504には、複写機600における各画像形成部18(Y,M,C,K)の画像形成条件(例えば、帯電バイアス、現像バイアス、露光量、一次転写バイアス)の制御目標値が格納されている。
なお、制御部500は、マイクロコンピュータ等のコンピュータ装置ではなく、例えば複写機600における制御用に作製された半導体回路素子としてのICなどを用いて構成してもよい。
次に、本発明の特徴部について説明する。
図1は、複写機600で実行する電位ムラを低減する本発明の制御フローの一例の説明図である。
電位ムラを補正する制御では、白紙(非露光状態)の画像パターンを形成する(S1)。この白紙画像に対応した感光体40(Y,M,C,K)の静電潜像、すなわち、帯電後、露光が行われなかった感光体40(Y,M,C,K)の表面電位を電位センサ70(Y,M,C,K)によって検出する(S2−1)。また、表面電位の検出と共に、帯電ローラ回転位置検出センサを構成する帯電ローラフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)によって帯電ローラ60の回転位置を検出する(S2−2)。
図1は、複写機600で実行する電位ムラを低減する本発明の制御フローの一例の説明図である。
電位ムラを補正する制御では、白紙(非露光状態)の画像パターンを形成する(S1)。この白紙画像に対応した感光体40(Y,M,C,K)の静電潜像、すなわち、帯電後、露光が行われなかった感光体40(Y,M,C,K)の表面電位を電位センサ70(Y,M,C,K)によって検出する(S2−1)。また、表面電位の検出と共に、帯電ローラ回転位置検出センサを構成する帯電ローラフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)によって帯電ローラ60の回転位置を検出する(S2−2)。
帯電ローラ60の回転位置検出手段である帯電ローラ回転位置検出センサは、帯電ローラ60の回転と一体的に周回移動する被検知体と、これが検知領域を通過するのを検知する帯電ローラフォトインタラプタ71とから構成される。被検知体が検知領域を通過するときの帯電ローラ60の回転位置(位相基準回転位置)は予め決まっている。このため、被検知体が帯電ローラフォトインタラプタ71によって検知されたタイミングに基づいて帯電ローラ60(Y,M,C,K)の回転位置が位相基準回転位置に位置していることを把握することができる。
そして、電位センサ70(Y,M,C,K)と帯電ローラフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)との検出結果に基づいて、白紙画像の場合の帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長周期の電位ムラ情報を算出する(S3)。電位ムラを算出する制御フローの詳細については、図7〜図10を用いて後述する。
次に、所定の画像パターン(図11及び図12を用いて説明)を形成し(S4)する。このときの静電潜像の電位を電位センサ70(Y,M,C,K)で検出する(S5−1)とともに、帯電ローラフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)によって帯電ローラ60(Y,M,C,K)の回転位置を検出する(S5−2)。さらに、トナー付着量センサ310(Y,M,C,K)によって所定の画像パターンのトナー付着量を検出する(S5−3)。
そして、電位センサ70(Y,M,C,K)と帯電ローラフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)との検出結果に基づいて、所定の画像パターンの場合の帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長周期の電位ムラ情報を算出する。これに併せて、トナー付着量センサ310(Y,M,C,K)と帯電ローラフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)との検出結果に基づいて、所定の画像パターンの場合の帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長周期の画像濃度ムラ情報を算出する(S6)。電位ムラ情報及び画像濃度ムラ情報を算出する制御フローの詳細については、図7〜図10を用いて後述する。
制御部500は、これらの検出結果及び算出結果から、画像形成条件の制御テーブルを作成し、画像形成条件を補正する(S7)。画像形成条件を補正する制御については、図13〜図19を用いて後述する。
以下、図1に示した各ステップの実施例について説明を行う。
以下、図1に示した各ステップの実施例について説明を行う。
図7は、白紙画像(非露光状態)作成時の電位センサ70(Y,M,C,K)と帯電ローラフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)との検出信号の検出例を示す説明図である。また、図8は、所定の画像パターン(中間調パターン)作成時の電位センサ70(Y,M,C,K)、帯電ローラフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)及びトナー付着量センサ310(Y,M,C,K)の検出信号の検出例を示す説明図である。
電位センサ70(Y,M,C,K)は表面電位の検出信号を出力し、トナー付着量センサ310(Y,M,C,K)によってトナー付着量の検出信号を出力し、帯電ローラフォトインタラプタ71(Y,M,C,K)は帯電ローラ回転位置の検出信号を出力する。
図7及び図8では、帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長の三周期分の信号の例を示している。図7及び図8に示すように、表面電位の検出信号と、トナー付着量の検出信号とは、帯電ローラ回転位置の検出信号の周期と同じ周期で変動している。
図7及び図8では、帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長の三周期分の信号の例を示している。図7及び図8に示すように、表面電位の検出信号と、トナー付着量の検出信号とは、帯電ローラ回転位置の検出信号の周期と同じ周期で変動している。
図9は、電位センサ70(Y,M,C,K)の出力である表面電位の検出信号と、帯電ローラ回転位置の検出信号とに基づいた帯電ムラ情報の算出処理を模式的に示した説明図である。
図10は、帯電ムラ情報に含まれる帯電ムラ位相情報「θ」と、帯電ムラ振幅情報「A」との説明図である。
図10は、帯電ムラ情報に含まれる帯電ムラ位相情報「θ」と、帯電ムラ振幅情報「A」との説明図である。
複写機600では、図9に示すように制御部500において、帯電ローラ回転位置の検出信号を用いて、電位センサ出力を帯電ローラ周期毎に切り分けることができる。例えば、図7及び図8において、帯電ローラ回転位置信号の検知開始部(出力が落ち始めたところ)を時刻「0」とする。そして、帯電ローラ60(Y,M,C,K)の一周期分の信号を取り出すと、直交検波手段や高速フーリエ変換(FFT)手段などを用いて、図10のように、帯電ローラ周長周期の電位振幅A及び位相θを算出することができる。
複写機600では、この振幅A及び位相θを電位ムラ情報として記憶し、画像形成条件を補正する制御に用いる。
ここでは、帯電ローラ60(Y,M,C,K)の一周期分の電位センサ出力の振幅A及び位相θについて、検出する例を示したが、二周期分以上のセンサ出力から振幅A1、A2・・・、位相θ1、θ2・・・を算出し、制御に用いてもよい。
ここでは、帯電ローラ60(Y,M,C,K)の一周期分の電位センサ出力の振幅A及び位相θについて、検出する例を示したが、二周期分以上のセンサ出力から振幅A1、A2・・・、位相θ1、θ2・・・を算出し、制御に用いてもよい。
ここでは、電位センサ出力から電位ムラ情報を取得する例について説明した。トナー付着量についても同様に、トナー付着量センサ310(Y,M,C,K)の出力から、画像濃度ムラ情報(トナー付着量の振幅及び位相)を取得し、画像形成条件を補正する制御に用いる。
図11及び図12は、図1中のステップ4(S4)で作像する所定の画像パターンの説明図である。
図11は、各色のトナーパターンの画像濃度を単一のトナー付着量センサ310で検出する例を示す説明図であり、図12は、各色のトナーパターンの画像濃度を異なるトナー付着量センサ310(Y,M,C,K)で検出する例を示す説明図である。
図11は、各色のトナーパターンの画像濃度を単一のトナー付着量センサ310で検出する例を示す説明図であり、図12は、各色のトナーパターンの画像濃度を異なるトナー付着量センサ310(Y,M,C,K)で検出する例を示す説明図である。
図12に示す構成では、色ごとに異なるトナー付着量センサ310(Y,M,C,K)を主走査方向に沿って配置し、各色のトナーパターン「TPY」,「TPM」,「TPC」,「TPK」を並行して検出することができる。したがって、図11に示すように、単一のトナー付着量センサ310により各色のトナーパターン「TPY」,「TPM」,「TPC」,「TPK」を順次検出する構成と比較して、トナーパターンの形成及び検出に要する時間を短くすることができる。ただし、トナー付着量センサ310の数が多いので、部品コストの面では、図11に示す構成の方が有利である。
図11に示す構成では、主走査方向の中央に配置したトナー付着量センサ310の検出領域に各色の単一濃度の帯状の画像パターンを順次形成し、電位ムラ、及び、濃度ムラを検出する。この画像パターンは、中間調パターンとし、前述した電位ムラ及び画像濃度ムラの両方の検出感度が高い画像濃度であることが好ましい。
また、この画像パターンの長さは、前述した電位ムラ情報、画像濃度ムラ情報を算出するために、各色とも少なくとも帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長の一周期分以上の長さとしている。
また、この画像パターンの長さは、前述した電位ムラ情報、画像濃度ムラ情報を算出するために、各色とも少なくとも帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長の一周期分以上の長さとしている。
図12に示す構成では、複数のトナー付着量センサ310のそれぞれの検出領域に画像パターンを形成し、電位ムラ、及び、画像濃度ムラを検出する。この場合も、図11に示す構成と同様に画像パターンは、帯状の単一濃度の中間調パターンであり、各色の画像パターンの長さは帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長の一周期分以上の長さとしている。
次の図13〜図19を用いて、図1中のステップ7(S7)で作成する制御テーブルの作成について説明する。
図13は、画像形成条件の制御テーブルを作成する制御フローである。
複写機600では、まず、白紙画像(非露光部)を作成し(図1のS1)、電位ムラ情報の算出結果(図1のS2−1、S2−2、S3)(図13のS21)から、画像形成条件の第一制御テーブルAを作成する(図13のS22)。
この第一制御テーブルAの作成について、図14を用いて説明する。
図13は、画像形成条件の制御テーブルを作成する制御フローである。
複写機600では、まず、白紙画像(非露光部)を作成し(図1のS1)、電位ムラ情報の算出結果(図1のS2−1、S2−2、S3)(図13のS21)から、画像形成条件の第一制御テーブルAを作成する(図13のS22)。
この第一制御テーブルAの作成について、図14を用いて説明する。
図14は、白紙画像形成時の帯電ローラフォトインタラプタ71の出力信号(回転位置検出信号)と、電位センサ70の出力信号(電位検出信号)と、これらに基づいて作成される画像形成条件(第一制御テーブルA)との関係を示す説明図である。図14では、帯電ローラ60の周長の二周期分の検出例を示している。
電位検出信号は回転位置検出信号の周期と同じ周期で変動しており、この電位検出信号と逆位相になる様に画像形成条件(第一制御テーブルA)を決定する。
電位検出信号は回転位置検出信号の周期と同じ周期で変動しており、この電位検出信号と逆位相になる様に画像形成条件(第一制御テーブルA)を決定する。
実際の画像形成条件の制御パラメータとして用いることができる帯電バイアス及び露光パワーは、符号がマイナスだったり、絶対値が大きくなると電位ムラが小さくなったりする。このため、画像形成条件(第一制御テーブルA)を一様に“逆位相”と表現するのは適切ではない。しかし、ここでは、電位検出信号が示す電位ムラを打ち消す方向の制御テーブルを作る、つまり逆位相の電位ムラを作り出す制御テーブルを作るという意味で“逆位相”と表現している。
この制御テーブルを決定する際のゲイン(感光体電位の変動量[V]に対して、制御テーブルの変動量を何[V]にするか?)は、理想的には理論値から求められる。しかし、実機搭載に際しては、理論値を元に実機検証して、最終的には実験データから決定することになる可能性が高い。この様にして決められたゲインで決定された第一制御テーブルAは、回転位置検出信号と図14に示すタイミング関係を持っている。ここで、第一制御テーブルAの先頭は回転位置検出信号の発生時点であるとする。
この第一制御テーブルAを帯電バイアスの制御テーブルだとすると、感光体40の表面上における帯電ローラ60による帯電位置から電位センサ70による電位検出位置までの距離を考慮して制御テーブル適用のタイミングを決める必要がある。感光体40の表面上における帯電位置から電位検出位置までの距離が、帯電ローラ60の周長の整数倍であれば、回転位置検出信号のタイミングに合わせて、第一制御テーブルAの先頭から適用すれば良い。また、感光体40の表面上における帯電位置から電位検出位置までの距離が、帯電ローラ60の周長の整数倍からずれている場合は、ずれの距離分だけタイミングをずらして、第一制御テーブルAを適用すれば良い。
これまでは、帯電バイアスを周期的に変動させる場合について説明を行ったが、この制御手段によって制御する画像形成条件は、露光量などでもよい。帯電バイアスと同様に、露光量の制御テーブルであれば、感光体40の表面上における露光位置から電位検出位置までの距離を考慮して、第一制御テーブルAを適用することになる。
しかし、上述の方法で作成した第一制御テーブルAでは、感光体40の表面上の電位ムラを充分に低減できない場合がある。これは以下の理由による。
すなわち、電位センサ70は、感光体40の表面に対して非接触で対向配置されており、電位を検出する検出対象である感光体40の表面上において、ある程度の広さを持った検出領域の単位でしか電位の検出を行うことができない。また、この検出領域は、同じ電位センサ70であっても、感光体40の表面との距離が近いほど狭くなり、距離が遠いほど広くなる。本発明を適用した複写機600での電位センサ70の検出領域の感光体40の表面移動方向の長さは帯電ローラ60の周長と大差ない長さであった。
さらに、電位センサ70は、対向した検出領域の表面電位を瞬時には検出できず、応答性に遅れが生じていた。
さらに、電位センサ70は、対向した検出領域の表面電位を瞬時には検出できず、応答性に遅れが生じていた。
図15は、白紙画像形成時の、電位ムラを補正する制御を行う前の電位検出位置における実際の電位の経時変化と、そのときの電位センサ70の電位検出信号の経時変化との関係の一例を示すグラフである。
電位センサ70は、電位検出対象の電荷量を検出して電位を測定するため、ある程度の広さを持った検出領域の単位でしか電位の検出を行うことが出来ない。このため、ピンポイントの検出位置の感光体40表面での電位を検出できず、検出領域内で平均化された電位が出力される。このため、平均化された分だけ、情報が欠損され、実際の感光体40の表面電位とは差が出てしまい、図15に示すように実際の電位に対して電位検出信号は振幅が小さい値となってしまう。さらに、応答性の遅れによって、図15に示すように、位相がずれてしまう。
このように、電位センサ70の検出結果に基づいた電位ムラ情報(振幅及び位相)は、感光体40の表面上で実際に生じている電位ムラ(振幅及び位相)と大きく乖離する場合がある。
電位センサ70は、電位検出対象の電荷量を検出して電位を測定するため、ある程度の広さを持った検出領域の単位でしか電位の検出を行うことが出来ない。このため、ピンポイントの検出位置の感光体40表面での電位を検出できず、検出領域内で平均化された電位が出力される。このため、平均化された分だけ、情報が欠損され、実際の感光体40の表面電位とは差が出てしまい、図15に示すように実際の電位に対して電位検出信号は振幅が小さい値となってしまう。さらに、応答性の遅れによって、図15に示すように、位相がずれてしまう。
このように、電位センサ70の検出結果に基づいた電位ムラ情報(振幅及び位相)は、感光体40の表面上で実際に生じている電位ムラ(振幅及び位相)と大きく乖離する場合がある。
図16は、第一制御テーブルAを反映する前の感光体40の表面電位(図15中の「実際の電位」)の経時変化と、第一制御テーブルAを反映した後の感光体40の表面電位の経時変化との関係の一例を示すグラフである。
電位ムラ情報が実際に生じている電位ムラと大きく乖離していると、図15中の「電位検出信号」に対して逆位相となる「第一制御テーブルA」を反映して帯電を行っても、図16に示すように、感光体40の電位ムラを充分に低減することができない場合がある。
電位ムラ情報が実際に生じている電位ムラと大きく乖離していると、図15中の「電位検出信号」に対して逆位相となる「第一制御テーブルA」を反映して帯電を行っても、図16に示すように、感光体40の電位ムラを充分に低減することができない場合がある。
そこで、本発明を適用する複写機600では、図13の制御フローが示すように、所定の画像パターンを作成した時の、電位ムラ情報と画像濃度ムラ情報とを算出する(S23)。そして、その算出結果に基づいて第一制御テーブルAを補正し、第二制御テーブルBを作成する(S24)。
トナー付着量センサ310は、検出対象の表面にレーザーを当ててその反射光から付着量を測定するため、検出領域を狭く設定することが可能である。このため、トナー付着量センサ310の検出領域は、電位センサ70の検出領域に比べて十分に小さく、帯電ローラ60の周長に比べても十分に小さく、電位センサ70の電位の検出に比べてピンポイントの範囲でのトナー付着量を検出することができる。このため検出領域内での平均化による情報の欠損が少なく、実際のトナー像の画像濃度ムラとの誤差が少ない画像濃度ムラ情報を算出することができる。そして、算出した画像濃度ムラ情報を電位ムラ情報に変換することで、高分解能な電位ムラ情報を取得することができる。
制御部500では、所定の画像パターン作成時の画像濃度ムラ情報を変換して得た電位ムラ情報と、電位センサ70の検出結果から算出した電位ムラ情報との関係から、電位センサ70の出力と実際のピンポイントな感光体40の表面電位との対応関係を推測する。そして、この対応関係を用いて、第一制御テーブルAを補正し、第二制御テーブルBを作成する。この第二制御テーブルBを前述した方法で反映すれば、感光体40表面の電位ムラを低減することができる。以下に、その補正の一例を示す。
図17は、所定の画像パターンを作成したときの、トナー付着量センサ310の濃度検出信号の経時変化の一例を示すグラフである。ここで、トナー付着量センサ310の画像濃度の検出結果から算出される濃度ムラ情報について、濃度ムラ振幅を「X」、濃度ムラ位相を「θ1」とする。このときの電位検出位置での電位ムラの帯電ムラ振幅「X’」及び帯電ムラ位相「θ1’」は以下の(1)及び(2)式で算出できる。
帯電ムラ振幅:X’=X/γ ・・・・(1)
(1)式中の「γ」は現像能力であり、感光体40表面の潜像と現像ローラ61aの表面との間で形成される電界(現像電界)の変化に対するトナー付着量の感度を示す値である。
帯電ムラ位相:θ1’=−θ1+δ ・・・・(2)
(2)式中の「δ」は、電位検出位置からトナー付着量センサ310による検出位置である濃度検出位置までのレイアウト距離による位相変化である。
(1)式中の「γ」は現像能力であり、感光体40表面の潜像と現像ローラ61aの表面との間で形成される電界(現像電界)の変化に対するトナー付着量の感度を示す値である。
帯電ムラ位相:θ1’=−θ1+δ ・・・・(2)
(2)式中の「δ」は、電位検出位置からトナー付着量センサ310による検出位置である濃度検出位置までのレイアウト距離による位相変化である。
図18は、所定の画像パターンを作成したときの、電位ムラを補正する制御を行う前の電位検出位置における実際の電位の経時変化と、そのときの電位センサ70の電位検出信号の経時変化との関係の一例を示すグラフである。図18に示すように、所定の画像パターンを作成したときも白紙画像作成時と同様に、「電位検出信号」から算出される電位ムラ情報は実際に生じている電位ムラに対して振幅及び位相にズレが生じている。
このとき、電位センサ70の表面電位の検出結果から算出される電位ムラ情報(第二電位ムラ情報)について、電位ムラ振幅を「Y」、電位ムラ位相を「φ」とする。
このとき、電位センサ70の表面電位の検出結果から算出される電位ムラ情報(第二電位ムラ情報)について、電位ムラ振幅を「Y」、電位ムラ位相を「φ」とする。
また、第一制御テーブルAは、図15に示す白紙画像作成時の電位検出信号から算出される電位ムラ情報(第一電位ムラ情報、帯電ムラ振幅「A」、帯電ムラ位相「θ」)の逆位相となるように、帯電バイアスの値を経時で周期的に変化させる制御テーブルとなる。このときの第一制御テーブルAによって周期的に変化させる帯電バイアスの振幅を「Z」とし、位相を「ψ」とする。
このとき、第二制御テーブルBによって周期的に変化させる帯電バイアスの振幅を「Z’」とし、位相を「ψ’」とすると、これは以下の(3)及び(4)式で算出できる。
このとき、第二制御テーブルBによって周期的に変化させる帯電バイアスの振幅を「Z’」とし、位相を「ψ’」とすると、これは以下の(3)及び(4)式で算出できる。
帯電バイアスの振幅:Z’=Z×X’/Y ・・・・(3)
帯電バイアスの位相:ψ’=−θ1’ ・・・・(4)
ここで、帯電バイアスの振幅について、実際の感光体40の表面電位と電位センサ出力との対応関係は露光部・非露光部に依存せず一定と仮定する。また、帯電バイアスの位相について、トナー付着量センサ310は電位センサ70よりも応答性が高いため、トナー付着量センサ310の検出結果から算出した位相が正しいと仮定する。
帯電バイアスの位相:ψ’=−θ1’ ・・・・(4)
ここで、帯電バイアスの振幅について、実際の感光体40の表面電位と電位センサ出力との対応関係は露光部・非露光部に依存せず一定と仮定する。また、帯電バイアスの位相について、トナー付着量センサ310は電位センサ70よりも応答性が高いため、トナー付着量センサ310の検出結果から算出した位相が正しいと仮定する。
図19は、白紙画像形成時の、電位ムラを補正する制御を行う前の電位検出位置における実際の電位の経時変化と、第二制御テーブルB反映後の電位検出位置における実際の電位の経時変化と、の関係の一例を示すグラフである。
上述のようにして算出した第二制御テーブルBの帯電バイアスの振幅「Z’」、及び位相「ψ’」は、補正制御を行う前の電位検出位置における実際の電位ムラの逆位相となる。このため、第二制御テーブルBを反映することによって、図19に示すように、感光体40の表面上における電位ムラを充分に低減することができる。
ただし、上述した補正方法は、あくまで一例であり、電位ムラ情報と、濃度ムラ情報とに基づいた補正方法はこれに限るものではない。
また、上述した説明では、帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長周期に対する制御について説明したが、感光体40(Y,M,C,K)の周長周期についても同様に、本発明を適用できる。
上述のようにして算出した第二制御テーブルBの帯電バイアスの振幅「Z’」、及び位相「ψ’」は、補正制御を行う前の電位検出位置における実際の電位ムラの逆位相となる。このため、第二制御テーブルBを反映することによって、図19に示すように、感光体40の表面上における電位ムラを充分に低減することができる。
ただし、上述した補正方法は、あくまで一例であり、電位ムラ情報と、濃度ムラ情報とに基づいた補正方法はこれに限るものではない。
また、上述した説明では、帯電ローラ60(Y,M,C,K)の周長周期に対する制御について説明したが、感光体40(Y,M,C,K)の周長周期についても同様に、本発明を適用できる。
上述した補正制御は、複写機600において、帯電ローラ60または感光体40の回転位置が変更し得たタイミングに実行する。これにより、これにより、帯電ローラ60または感光体40の回転位置が変化したときの制御テーブルの変化に対応することができる。
このタイミングとは、帯電ローラ60または感光体40がセットされた直後(初期セット時、交換時、脱着時、等)である。
これは以下の理由による。すなわち、帯電ローラ60または感光体40をメカ的に取り外した場合に、これらの周長の周期での電位ムラの発生状況が変化する可能性が高いからである。また、設置されている帯電ローラフォトインタラプタ71または感光体フォトインタラプタ72との位置関係がずれてしまうという理由もある。
これは以下の理由による。すなわち、帯電ローラ60または感光体40をメカ的に取り外した場合に、これらの周長の周期での電位ムラの発生状況が変化する可能性が高いからである。また、設置されている帯電ローラフォトインタラプタ71または感光体フォトインタラプタ72との位置関係がずれてしまうという理由もある。
元々、制御テーブルが作成されていない帯電ローラ60または感光体40の初期セット時には、まず一連の補正制御を行って制御テーブルを作成する必要がある。帯電ローラ60または感光体40の交換時には、今まで使っていた帯電ローラ60や感光体40に対して、新しい帯電ローラ60または感光体40ではフレ特性や感度特性ムラの違いがある。このため、新しい帯電ローラ60または感光体40に応じた制御テーブルを再作成する必要がある。
また、メンテナンスの為に、単に帯電ローラ60または感光体40を脱着した場合においても、帯電ローラ60または感光体40の脱着に伴うこれらの取り付け状況変化が生じる可能性がある。さらに、帯電ローラ60または感光体40のフレ特性及び感度特性ムラの位置と帯電ローラフォトインタラプタ71または感光体フォトインタラプタ72の位置がずれてしまうことがある。このため、制御テーブルを再作成する必要がある。
以上のような理由により、帯電ローラ60または感光体40がセットされた直後には画像形成条件の決定(制御テーブルの作成・更新)を行うことが望ましい。これにより、帯電ローラ60または感光体40初期取付時、交換時または脱着時の制御テーブルの変化に対応することができる。
以上のような理由により、帯電ローラ60または感光体40がセットされた直後には画像形成条件の決定(制御テーブルの作成・更新)を行うことが望ましい。これにより、帯電ローラ60または感光体40初期取付時、交換時または脱着時の制御テーブルの変化に対応することができる。
また、複写機600の装置内の環境条件変動時にも同様に、上述した補正制御を実行することが望ましい。環境条件変動により、帯電ローラ60や感光体40のフレ特性及び感度特性ムラが変化し、電位ムラの発生状況が変化する可能性がある。この変化に対応するために、環境条件変動時に画像形成条件の決定(第二制御テーブルBの作成・更新)を行うことが望ましい。環境変動時に補正制御を実行するか否かの判断基準としては、『前回の画像形成条件の決定(第二制御テーブルBの作成・更新)時と比較して、予め設定された任意の温度(N[℃])以上の温度変化があった場合』という基準を用いることができる。これにより、環境変化による制御テーブルの変化に対応することができる。
また、複写機600で一定枚数の印刷後にも同様に、上述した補正制御を実行することが望ましい。
経時により、帯電ローラ60や感光体40のフレ特性及び、感度特性ムラが変化し、電位ムラの発生状況が変化する可能性がある。この変化に対応するために、一定枚数の印刷間隔で画像形成条件の決定(第二制御テーブルBの作成・更新)を行うことが望ましい。これにより、経時による制御テーブルの変化に対応することができる。
経時により、帯電ローラ60や感光体40のフレ特性及び、感度特性ムラが変化し、電位ムラの発生状況が変化する可能性がある。この変化に対応するために、一定枚数の印刷間隔で画像形成条件の決定(第二制御テーブルBの作成・更新)を行うことが望ましい。これにより、経時による制御テーブルの変化に対応することができる。
複写機600のような画像形成装置では、近年、画質に対する要求が高まっており、特に、印刷画像のページ内濃度ムラ低減が課題の一つとなっている。この濃度ムラには、感光体、現像ローラ、帯電ローラの周長周期のものが挙げられるが、本発明を適用した画像形成装置では、副走査方向に感光体、及び、帯電ローラ周長周期で発生する画像濃度ムラの改善を図るものである。
感光体、帯電ローラを採用している画像形成装置では、感光体、帯電ローラの回転振れや感度ムラによって、感光体の表面電位が感光体、及び、帯電ローラ周期で変動してしまう。その変動が露光後も残留するため、感光体と現像ローラとの間の電界(現像電界)が変化し、トナー付着量が周期的に変動してしまう。そのため、この要因による、感光体の周長周期、及び、帯電ローラの周長周期の画像濃度ムラは、ベタ画像では小さく、ハーフトーン画像で顕著に見えるという特徴がある。これを改善する方法として、感光体の周長周期や帯電ローラの周長周期の感光体電位ムラの振幅、位相を検出し、それを打ち消すように帯電バイアスや露光強度を周期的に変調し、感光体電位のムラを低減する制御が考えられる。
しかし、帯電電位を検知するための電位センサ70の検出領域はある程度の広さの面積が必要なため、感光体の電位変動を正確に測定することが難しく、平均化された情報が出力されてしまう。その結果、上記制御で用いるための、振幅、位相の検知精度が低くなってしまう。複写機600では、電位センサ70の検出結果だけでなく、検出領域が十分に狭いトナー付着量センサ310の検出結果を用いて電位ムラを算出している。このため、従来よりも高精度に電位ムラを算出することができる。そして、算出した電位ムラを打ち消すように帯電バイアスや露光量などの画像形成条件を周期的に変調することで、感光体40の周長周期や帯電ローラ60の周長周期の画像濃度ムラを低減することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
表面移動する感光体40等の潜像担持体と、潜像担持体の表面を帯電する帯電ローラ60等の帯電手段と、潜像担持体に静電潜像を形成する露光装置21等の潜像形成手段と、潜像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置61等の現像手段と、を備える画像形成部18等のトナー像形成手段と、潜像担持体の表面電位を検出する電位センサ70等の表面電位検出手段と、潜像担持体上に形成されたトナー像、または、潜像担持体から中間転写ベルト10等の被転写体上に転写されたトナー像の画像濃度を検出するトナー付着量センサ310等の画像濃度検出手段と、を有する複写機600等の画像形成装置において、表面電位検出手段の検出結果に基づいて算出した周期的な電位ムラ情報と、画像濃度検出手段の検出結果に基づいて算出した画像濃度ムラ情報等の周期的な濃度ムラ情報と、に基づいて、帯電バイアス等のトナー像形成手段の作像条件を決定する補正制御等の作像条件決定制御を実施する制御部500等の作像条件決定制御手段を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、検出領域が広い表面電位検出手段の検出結果に基づいて算出された電位ムラを打ち消すように決定された作像条件を、検出領域が狭い画像濃度検出手段の検出結果に基づいて補正することができる。これにより、実際に生じている帯電ムラを打ち消すように作像条件を決定することが可能となり、潜像担持体上の電位ムラに起因する画像濃度ムラを従来よりも軽減することができる。
具体的には、所定の画像パターン作成時の画像濃度検出手段の検出結果に基づいて画像濃ムラ情報を算出し、画像濃度と現像能力と電位差との関係を用いて換算することで、所定の画像パターン作成時の電位ムラ情報を算出することが可能である。
一般的に画像濃度検出手段は、表面電位検出手段に比べて検出領域が十分に小さく、平均化による情報の欠損が少ない。このため、画像濃度検出手段の検出結果から算出した濃度ムラ情報を変換して得た電位ムラ情報は、表面電位検出手段の検出結果から算出した電位ムラ情報よりも高精度となる。しかし、濃度ムラ情報は、画像濃度を検出することができる作像条件でしか、算出することはできない。そこで、画像濃度を検出することができる作像条件で、濃度ムラ情報を変換して得た電位ムラ情報と、表面電位検出手段の検出結果から算出した電位ムラ情報とを算出する。ここで算出した二つの電位ムラ情報の関係から、表面電位検出手段の検出結果から算出した電位ムラ情報に基づいて、濃度ムラ情報を変換して得られる電位ムラ情報の電位ムラを打ち消す作像条件の決定方法を算出する。これにより、画像濃度を検出することができない白紙画像等の作像条件において、実際に生じている帯電ムラを打ち消すように作像条件を決定することが可能となり、潜像担持体上の電位ムラに起因する画像濃度ムラを従来よりも軽減することができる。
(態様A)
表面移動する感光体40等の潜像担持体と、潜像担持体の表面を帯電する帯電ローラ60等の帯電手段と、潜像担持体に静電潜像を形成する露光装置21等の潜像形成手段と、潜像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置61等の現像手段と、を備える画像形成部18等のトナー像形成手段と、潜像担持体の表面電位を検出する電位センサ70等の表面電位検出手段と、潜像担持体上に形成されたトナー像、または、潜像担持体から中間転写ベルト10等の被転写体上に転写されたトナー像の画像濃度を検出するトナー付着量センサ310等の画像濃度検出手段と、を有する複写機600等の画像形成装置において、表面電位検出手段の検出結果に基づいて算出した周期的な電位ムラ情報と、画像濃度検出手段の検出結果に基づいて算出した画像濃度ムラ情報等の周期的な濃度ムラ情報と、に基づいて、帯電バイアス等のトナー像形成手段の作像条件を決定する補正制御等の作像条件決定制御を実施する制御部500等の作像条件決定制御手段を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、検出領域が広い表面電位検出手段の検出結果に基づいて算出された電位ムラを打ち消すように決定された作像条件を、検出領域が狭い画像濃度検出手段の検出結果に基づいて補正することができる。これにより、実際に生じている帯電ムラを打ち消すように作像条件を決定することが可能となり、潜像担持体上の電位ムラに起因する画像濃度ムラを従来よりも軽減することができる。
具体的には、所定の画像パターン作成時の画像濃度検出手段の検出結果に基づいて画像濃ムラ情報を算出し、画像濃度と現像能力と電位差との関係を用いて換算することで、所定の画像パターン作成時の電位ムラ情報を算出することが可能である。
一般的に画像濃度検出手段は、表面電位検出手段に比べて検出領域が十分に小さく、平均化による情報の欠損が少ない。このため、画像濃度検出手段の検出結果から算出した濃度ムラ情報を変換して得た電位ムラ情報は、表面電位検出手段の検出結果から算出した電位ムラ情報よりも高精度となる。しかし、濃度ムラ情報は、画像濃度を検出することができる作像条件でしか、算出することはできない。そこで、画像濃度を検出することができる作像条件で、濃度ムラ情報を変換して得た電位ムラ情報と、表面電位検出手段の検出結果から算出した電位ムラ情報とを算出する。ここで算出した二つの電位ムラ情報の関係から、表面電位検出手段の検出結果から算出した電位ムラ情報に基づいて、濃度ムラ情報を変換して得られる電位ムラ情報の電位ムラを打ち消す作像条件の決定方法を算出する。これにより、画像濃度を検出することができない白紙画像等の作像条件において、実際に生じている帯電ムラを打ち消すように作像条件を決定することが可能となり、潜像担持体上の電位ムラに起因する画像濃度ムラを従来よりも軽減することができる。
(態様B)
態様Aにおいて、制御部500等の作像条件決定制御手段は、電位ムラ情報として、帯電手段が備える帯電ローラ60等の帯電ローラ、または、感光体40等の潜像担持体の少なくとも一方の周長周期で繰り返される表面電位の変動の振幅情報と、位相情報とを算出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、表面電位の変動の振幅情報と位相情報とを電位ムラ情報として画像形成条件の決定に用い、電位ムラに起因する画像濃度ムラを軽減できる制御を実現することができる。
態様Aにおいて、制御部500等の作像条件決定制御手段は、電位ムラ情報として、帯電手段が備える帯電ローラ60等の帯電ローラ、または、感光体40等の潜像担持体の少なくとも一方の周長周期で繰り返される表面電位の変動の振幅情報と、位相情報とを算出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、表面電位の変動の振幅情報と位相情報とを電位ムラ情報として画像形成条件の決定に用い、電位ムラに起因する画像濃度ムラを軽減できる制御を実現することができる。
(態様C)
態様AまたはBの何れかの態様において、制御部500等の作像条件決定制御手段は、濃度ムラ情報として、帯電手段が備える帯電ローラ60等の帯電ローラ、または、感光体40等の潜像担持体の少なくとも一方の周長周期で繰り返される画像濃度の変動の振幅情報と、位相情報とを算出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像濃度の変動の振幅情報と位相情報とを濃度ムラ情報として画像形成条件の決定に用い、電位ムラに起因する画像濃度ムラを軽減できる制御を実現することができる。
態様AまたはBの何れかの態様において、制御部500等の作像条件決定制御手段は、濃度ムラ情報として、帯電手段が備える帯電ローラ60等の帯電ローラ、または、感光体40等の潜像担持体の少なくとも一方の周長周期で繰り返される画像濃度の変動の振幅情報と、位相情報とを算出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像濃度の変動の振幅情報と位相情報とを濃度ムラ情報として画像形成条件の決定に用い、電位ムラに起因する画像濃度ムラを軽減できる制御を実現することができる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、制御部500等の作像条件決定制御手段は、帯電ローラ60等の帯電手段による帯電後、露光されていない感光体40等の潜像担持体の電位ムラ情報である第一電位ムラ情報と、所定の画像パターンを作成したときの帯電手段による帯電後、静電潜像が形成された潜像担持体の該電位ムラ情報である第二電位ムラ情報と、所定の画像パターンの濃度ムラ情報と、に基づいて第二制御テーブルB等の作像条件を決定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、非露光部における電位センサ70等の表面電位検出手段の検出結果だけでなく、画像部の表面電位検出手段の検出結果と、トナー付着量センサ310等の画像濃度検出手段の検出結果とを用いる。これらを用いて作像条件を決定することにより、電位ムラに起因する画像濃度ムラを軽減する制御の精度の向上を図ることができる。
態様A乃至Cの何れかの態様において、制御部500等の作像条件決定制御手段は、帯電ローラ60等の帯電手段による帯電後、露光されていない感光体40等の潜像担持体の電位ムラ情報である第一電位ムラ情報と、所定の画像パターンを作成したときの帯電手段による帯電後、静電潜像が形成された潜像担持体の該電位ムラ情報である第二電位ムラ情報と、所定の画像パターンの濃度ムラ情報と、に基づいて第二制御テーブルB等の作像条件を決定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、非露光部における電位センサ70等の表面電位検出手段の検出結果だけでなく、画像部の表面電位検出手段の検出結果と、トナー付着量センサ310等の画像濃度検出手段の検出結果とを用いる。これらを用いて作像条件を決定することにより、電位ムラに起因する画像濃度ムラを軽減する制御の精度の向上を図ることができる。
(態様E)
態様Dにおいて、制御部500等の作像条件決定制御手段は、第一電位ムラ情報に基づいて作像条件の第一制御テーブルA等の第一制御テーブルを作成し、第二電位ムラ情報と、所定の画像パターンの濃度ムラ情報とに基づいて第一制御テーブルを補正して第二制御テーブルB等の第二制御テーブルを作成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、非露光部の電位センサ70等の表面電位検出手段の検出結果を用いて作成した第一制御テーブルを、画像部の表面電位検出手段とトナー付着量センサ310等の画像濃度検出手段との検出結果で補正する。この補正によって得た第二制御テーブルを用いることで、電位ムラに起因する画像濃度ムラを軽減する制御の精度の向上を図ることができる。
態様Dにおいて、制御部500等の作像条件決定制御手段は、第一電位ムラ情報に基づいて作像条件の第一制御テーブルA等の第一制御テーブルを作成し、第二電位ムラ情報と、所定の画像パターンの濃度ムラ情報とに基づいて第一制御テーブルを補正して第二制御テーブルB等の第二制御テーブルを作成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、非露光部の電位センサ70等の表面電位検出手段の検出結果を用いて作成した第一制御テーブルを、画像部の表面電位検出手段とトナー付着量センサ310等の画像濃度検出手段との検出結果で補正する。この補正によって得た第二制御テーブルを用いることで、電位ムラに起因する画像濃度ムラを軽減する制御の精度の向上を図ることができる。
(態様F)
態様Eにおいて、制御部500等の作像条件決定制御手段は、周期的な電位ムラを低減するように第二制御テーブルB等の制御テーブルを作成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、帯電ローラや潜像担持体の周長周期の周期的な帯電ムラを低減することができる。
態様Eにおいて、制御部500等の作像条件決定制御手段は、周期的な電位ムラを低減するように第二制御テーブルB等の制御テーブルを作成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、帯電ローラや潜像担持体の周長周期の周期的な帯電ムラを低減することができる。
(態様G)
態様EまたはFの何れかの態様において、帯電手段が備える帯電ローラ60等の帯電ローラ、または、感光体40等の潜像担持体の少なくとも一方の周方向の位置を検出する帯電ローラフォトインタラプタ71または感光体フォトインタラプタ72等の回転位置検出手段を備え、制御部500等の作像条件決定制御手段は、第二制御テーブルB等の第二制御テーブルの作成制御と第二制御テーブルの反映制御とを、回転位置検出手段によって検出された帯電ローラまたは潜像担持体の少なくとも一方の周方向の位置に同期させて実行する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、決定した第二制御テーブルを適切なタイミングで実行させることができる。
態様EまたはFの何れかの態様において、帯電手段が備える帯電ローラ60等の帯電ローラ、または、感光体40等の潜像担持体の少なくとも一方の周方向の位置を検出する帯電ローラフォトインタラプタ71または感光体フォトインタラプタ72等の回転位置検出手段を備え、制御部500等の作像条件決定制御手段は、第二制御テーブルB等の第二制御テーブルの作成制御と第二制御テーブルの反映制御とを、回転位置検出手段によって検出された帯電ローラまたは潜像担持体の少なくとも一方の周方向の位置に同期させて実行する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、決定した第二制御テーブルを適切なタイミングで実行させることができる。
(態様H)
態様D乃至Gの何れかの態様において、所定の画像パターンは、単一濃度の中間調パターンである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、単一濃度の中間調パターンを用いることで、電位ムラ及び画像濃度ムラを精度良く算出することができる。
態様D乃至Gの何れかの態様において、所定の画像パターンは、単一濃度の中間調パターンである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、単一濃度の中間調パターンを用いることで、電位ムラ及び画像濃度ムラを精度良く算出することができる。
(態様I)
態様D乃至Hの何れかの態様において、第一電位ムラ情報を算出するために電位センサ70等の表面電位検出手段が表面電位を検出する感光体40等の潜像担持体の表面移動方向の長さと、所定の画像パターンの潜像担持体の表面移動方向の長さとは、帯電手段が備える帯電ローラ60等の帯電ローラ、または、潜像担持体の少なくとも一方の一周分の長さ以上であり、第一電位ムラ情報、第二電位ムラ情報、及び、所定の画像パターンの濃度ムラ情報は、一周分の長さ以上の範囲の検出結果に基づいて算出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、帯電ローラまたは潜像担持体の周長周期の電位ムラや画像濃度ムラを算出することができる。
態様D乃至Hの何れかの態様において、第一電位ムラ情報を算出するために電位センサ70等の表面電位検出手段が表面電位を検出する感光体40等の潜像担持体の表面移動方向の長さと、所定の画像パターンの潜像担持体の表面移動方向の長さとは、帯電手段が備える帯電ローラ60等の帯電ローラ、または、潜像担持体の少なくとも一方の一周分の長さ以上であり、第一電位ムラ情報、第二電位ムラ情報、及び、所定の画像パターンの濃度ムラ情報は、一周分の長さ以上の範囲の検出結果に基づいて算出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、帯電ローラまたは潜像担持体の周長周期の電位ムラや画像濃度ムラを算出することができる。
(態様J)
態様A乃至Iの何れかの態様において、制御部500等の作像条件決定制御手段が決定する第二制御テーブルB等の作像条件は、帯電バイアス等の帯電手段による帯電条件、または、露光装置21等の潜像形成手段による露光条件のうちの少なくとも一方である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、帯電条件または露光条件のうちの少なくとも一方を制御することで、潜像担持体の表面の電位ムラを低減することが可能となる。
態様A乃至Iの何れかの態様において、制御部500等の作像条件決定制御手段が決定する第二制御テーブルB等の作像条件は、帯電バイアス等の帯電手段による帯電条件、または、露光装置21等の潜像形成手段による露光条件のうちの少なくとも一方である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、帯電条件または露光条件のうちの少なくとも一方を制御することで、潜像担持体の表面の電位ムラを低減することが可能となる。
10 中間転写ベルト
14 第一支持ローラ
15 第二支持ローラ
16 第三支持ローラ
17 中間転写ベルトクリーニング装置
18 画像形成部
20 タンデム型画像形成部
21 露光装置
22 二次転写装置
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第一走行体
34 第二走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 感光体
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ
49 レジストローラ対
50 手差し給紙ローラ
51 手差しトレイ
52 手差し分離ローラ
53 手差し給紙路
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
60 帯電ローラ
61 現像装置
61a 現像ローラ
61b 現像剤搬送スクリュ
62 一次転写ローラ
63 感光体クリーニング装置
70 電位センサ
71 帯電ローラフォトインタラプタ
72 感光体フォトインタラプタ
100 プリンター部
200 給紙装置
231 第一転写搬送ローラ
232 第二転写搬送ローラ
300 スキャナ
310 トナー付着量センサ
310a 発光素子
310b 正反射受光素子
310c 拡散反射光受光素子
311 光学センサ対向ローラ
310K 黒トナー付着量センサ
312 トナー濃度センサ
400 原稿自動搬送装置
500 制御部
502 バスライン
505 インターフェース部
600 複写機
L 書込露光
S 転写シート
14 第一支持ローラ
15 第二支持ローラ
16 第三支持ローラ
17 中間転写ベルトクリーニング装置
18 画像形成部
20 タンデム型画像形成部
21 露光装置
22 二次転写装置
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第一走行体
34 第二走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 感光体
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ
49 レジストローラ対
50 手差し給紙ローラ
51 手差しトレイ
52 手差し分離ローラ
53 手差し給紙路
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
60 帯電ローラ
61 現像装置
61a 現像ローラ
61b 現像剤搬送スクリュ
62 一次転写ローラ
63 感光体クリーニング装置
70 電位センサ
71 帯電ローラフォトインタラプタ
72 感光体フォトインタラプタ
100 プリンター部
200 給紙装置
231 第一転写搬送ローラ
232 第二転写搬送ローラ
300 スキャナ
310 トナー付着量センサ
310a 発光素子
310b 正反射受光素子
310c 拡散反射光受光素子
311 光学センサ対向ローラ
310K 黒トナー付着量センサ
312 トナー濃度センサ
400 原稿自動搬送装置
500 制御部
502 バスライン
505 インターフェース部
600 複写機
L 書込露光
S 転写シート
Claims (10)
- 表面移動する潜像担持体と、
該潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
該潜像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
該潜像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、を備えるトナー像形成手段と、
該潜像担持体の表面電位を検出する表面電位検出手段と、
該潜像担持体上に形成されたトナー像、または、該潜像担持体から被転写体上に転写されたトナー像の画像濃度を検出する画像濃度検出手段と、を有する画像形成装置において、
上記表面電位検出手段の検出結果に基づいて算出した周期的な電位ムラ情報と、上記画像濃度検出手段の検出結果に基づいて算出した周期的な濃度ムラ情報と、に基づいて、上記トナー像形成手段の作像条件を決定する作像条件決定制御を実施する作像条件決定制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記作像条件決定制御手段は、上記電位ムラ情報として、上記帯電手段が備える帯電ローラ、または、上記潜像担持体の少なくとも一方の周長周期で繰り返される上記表面電位の変動の振幅情報と、位相情報とを算出することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2の何れかの画像形成装置において、
上記作像条件決定制御手段は、上記濃度ムラ情報として、上記帯電手段が備える帯電ローラ、または、上記潜像担持体の少なくとも一方の周長周期で繰り返される上記画像濃度の変動の振幅情報と、位相情報とを算出することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置において、
上記作像条件決定制御手段は、上記帯電手段による帯電後、露光されていない上記潜像担持体の上記電位ムラ情報である第一電位ムラ情報と、
所定の画像パターンを作成したときの該帯電手段による帯電後、静電潜像が形成された該潜像担持体の該電位ムラ情報である第二電位ムラ情報と、
該所定の画像パターンの上記濃度ムラ情報と、に基づいて上記作像条件を決定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の画像形成装置において、
上記作像条件決定制御手段は、上記第一電位ムラ情報に基づいて作像条件の第一制御テーブルを作成し、上記第二電位ムラ情報と、上記所定の画像パターンの上記濃度ムラ情報とに基づいて該第一制御テーブルを補正して第二制御テーブルを作成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5の画像形成装置において、
上記作像条件決定制御手段は、周期的な上記電位ムラを低減するように上記第二制御テーブルを作成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5または6の何れかに記載の画像形成装置において、
上記帯電手段が備える帯電ローラ、または、上記潜像担持体の少なくとも一方の周方向の位置を検出する回転位置検出手段を備え、
上記作像条件決定制御手段は、上記第二制御テーブルの作成制御と該第二制御テーブルの反映制御とを、該回転位置検出手段によって検出された該帯電ローラまたは該潜像担持体の少なくとも一方の周方向の位置に同期させて実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、
上記所定の画像パターンは、単一濃度の中間調パターンであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、
上記第一電位ムラ情報を算出するために上記表面電位検出手段が表面電位を検出する上記潜像担持体の表面移動方向の長さと、上記所定の画像パターンの該潜像担持体の表面移動方向の長さとは、上記帯電手段が備える帯電ローラ、または、該潜像担持体の少なくとも一方の一周分の長さ以上であり、
該第一電位ムラ情報、上記第二電位ムラ情報、及び、上記所定の画像パターンの上記濃度ムラ情報は、該一周分の長さ以上の範囲の検出結果に基づいて算出することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至9の何れかに記載の画像形成装置において、
上記作像条件決定制御手段が決定する作像条件は、上記帯電手段による帯電条件、または、上記潜像形成手段による露光条件のうちの少なくとも一方であることを特徴とする画像形成装置。
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