JP4796752B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真プロセスを用いた画像形成装置において、基準パッチの濃度検出の誤差や感光体の表面に生じる電位変動による現像濃度の変動による影響を適正に補正することが可能な画像形成装置に関する。
本発明に関連する技術として、所定の基準画像(濃度検出用パターン画像)をプロセスユニットの感光体ドラムから転写ベルトに転写し、この転写ベルト上の基準画像の濃度を濃度検出センサ(光学センサ)により検出し、その検出結果を利用して現像濃度の補正を行う画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、前記基準画像の濃度検出の際に濃度検出センサから転写ベルトまでの間の検出距離が変動すると、濃度検出の精度に影響がでることから、濃度検出センサによる検出位置を、転写ベルトが感光体ドラムを通過した後の最初の支持ローラ(駆動ローラ)を離れる位置近傍とすることにより、転写ベルトのばたつき量の少ない位置で検出を行い、濃度検出の精度の低下を抑えるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−5235号公報(第6頁、第1図)
しかし、上記従来の技術では、転写ベルトのばたつきの少ない位置を濃度検出センサによる検出位置としているとはいえ、転写ベルトのばたつきを完全に抑えることは不可能であって前記検出距離の変動は必ず生じる。したがって、そのような検出距離の変動により濃度検出の精度が低下し、画像形成時における現像濃度の補正の精度を高めることが困難となっていた。
一方、転写ベルトの支持ローラに対向する位置において基準画像の濃度検出を行い、或いは感光体ドラムの表面において基準画像の濃度検出を行うこととすれば、そのようなベルトのばたつきによる前記検出距離の変動を防止することができるが、その場合であっても、支持ローラや感光体ドラムの偏芯による前記検出距離の変動が生じる。したがって、そのような検出距離の変動によっても濃度検出の精度が低下し、画像形成時における現像濃度の補正の精度を高めることが困難となっていた。
また、感光体ドラムの表面に形成される感光体膜は、感光体ドラムを回転させながら成膜を行う過程でのドラム支軸の遊びの影響により、周期的な膜厚変動が生じる場合がある。このような感光体膜の膜厚変動は、感光体ドラムの表面の電位特性変動となって帯電時の帯電ムラや露光時の露光感度ムラ等を引き起こし、基準パッチの濃度ムラを生じさせる。したがって、そのような基準パッチの濃度ムラによっても濃度検出の精度が低下し、画像形成時における現像濃度の補正の精度を高めることが困難となっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、濃度検出センサから基準パッチが形成されている像担持体までの間の検出距離の変動、及び感光体膜の膜厚変動に起因する電位特性変動により生じる基準パッチの濃度ムラによる濃度検出精度の低下を防止し、画像形成時における現像濃度の補正の精度を高めることが可能な画像形成装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の第1特徴構成は、ベルト状の像担持体の表面に、所定のピッチで断続的に基準パッチを形成するパッチ形成手段と、前記パッチ形成手段により形成された前記基準パッチの濃度を一定時間間隔で検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段により検出された前記基準パッチの濃度の平均値を演算する平均値演算手段と、前記平均値演算手段により演算された前記基準パッチの濃度の平均値に基づいて、画像形成条件の調整を行う条件調整手段と、を有する画像形成装置であって、前記濃度検出手段に対向する位置にある支持ローラの前記像担持体の厚さ分を加算した周長が、略円柱状の感光体の表面に存在する電位特性変動の周期のP倍又は1/P倍(Pは自然数)であり、前記パッチ形成手段は、前記支持ローラの周長および前記電位特性変動の周期のうち大きいほうのN倍(Nは自然数)の長さの1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に、M個の前記基準パッチを形成し、前記平均値演算手段は、形成したM個の前記基準パッチの濃度の平均値を演算する点にある。ここで、「支持ローラの前記像担持体の厚さ分を加算した周長」とは、支持ローラの半径に像担持体の厚さを加えた半径の円の周長に等しい。
この第1特徴構成によれば、ベルト状の像担持体の濃度検出手段に対向する位置にある支持ローラの偏芯による検出距離の変動によって生じる、濃度検出手段による検出位置毎の検出濃度の誤差と、感光体の感光体膜の膜厚変動に起因する電位特性変動により生じる基準パッチの濃度ムラによって生じる、濃度検出手段による検出位置毎の検出濃度の誤差との両方を簡単な検出処理により相殺し、濃度検出精度を向上させることができる。
〔第1の実施形態〕
以下に、本発明の第1の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の概略構造を示す図であり、図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を示すブロック図である。なお、この画像形成装置1はカラー画像を形成可能な構成であって、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のそれぞれに対応するプロセスユニット2を備えているが、図2においては、簡略化してプロセスユニット2を1つのみ表している。
図1に示すように、この画像形成装置1は、一対の支持ローラ3、4間に張架されて走行する無端状の転写ベルト5を備えている。本実施形態においては、この転写ベルト5が、本発明におけるベルト状の像担持体の一例である。そして、この転写ベルト5上には、図1中右側から図示しないシートが導入される。このシートは、転写ベルト5によって搬送されながら、各プロセスユニット2においてトナー像が転写された後、図中左側に排出される。そして、転写ベルト5からの排出側の搬送経路には、定着ユニット6が設けられている。
プロセスユニット2は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色のそれぞれに対応するものであり、転写ベルト5によるシートの搬送経路に沿って配置されている。各プロセスユニット2は、それぞれに感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7の表面には、アモルファスシリコンやOPC(organic photo conductor、有機感光体)等の感光体膜が形成されている。そして、転写ベルト5を介して
各感光体ドラム7に対向する位置には、それぞれ転写ユニット8が配置されている。また、各感光体ドラム7の周囲には、帯電ユニット9、露光ユニット10、現像ユニット11、クリーニングユニット12及び除電ユニット(図示せず)がそれぞれ配置されている。
各プロセスユニット2における画像形成動作は、以下のようになる。すなわち、まず、帯電ユニット9により、感光体ドラム7が所定極性に一様に帯電される。次いで、露光ユニットからの光照射により画像露光が行われ、感光体ドラム7の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像剤であるトナーが充填された現像ユニット11によって現像され、感光体ドラム7の表面にトナー像が形成される。感光体ドラム7の表面に形成されたトナー像は、転写ユニット8と対面する領域において、転写ベルト5上を搬送されてきたシートに転写される。この転写は、転写ユニット8に、トナー像とは逆極性のバイアス電圧を印加することにより行われる。ここでは、転写ベルト5の走行方向に沿ってマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順番に各色のプロセスユニットが配置されており、その順番に各色のトナー像が転写ベルト5に転写される。転写終了後は、図示しない除電ユニット及びクリーニングユニット12により、感光体ドラム7の除電及び残存するトナーのクリーニングが行われる。トナー像が転写されたシートは、転写ベルト5から排出された後、定着ユニット6に導入され、加熱及び加圧されてトナー像が定着され、装置外へ排出される。
転写ベルト5の下側の走行路のシートが搬送されない領域には、ブラシ、ブレード等のベルトクリーニングユニット21が設けられている。これにより、転写ベルト5の搬送面を清浄に保持し得るようになっており、後述するように、転写ベルト5の表面に形成された基準パッチA(図4参照)のクリーニングもこのベルトクリーニングユニット21により行われる。
また、本実施形態においては、各プロセスユニット2に対してシート搬送方向下流側に、転写ベルト5の表面に形成された基準パッチA(図4参照)の濃度を検出するための濃度検出センサ13が配置されている。更に、この濃度検出センサ13は、転写ベルト5のばたつきによる検出距離D(図3参照)の変動を防止するため、転写ベルト5におけるシート搬送方向下流側の支持ローラ3に巻回されている部分を検出位置とするように配置されている。
更に、図2に示すように、画像形成装置1は、CPU14を中核部材として、画像形成装置1の様々な処理及び動作を行うための機能部がハードウエア若しくはソフトウエア又はそれらの両方により実装されているが、本発明に特に関係する機能部としては、上述した以外には、メモリ15、平均値演算部16、条件調整部17、及び画像処理テーブル18がある。メモリ15は、画像形成装置1の各種の処理及び動作に関連する情報を格納するものであり、ここでは、特に、パッチ画像記憶領域19と検出濃度記憶領域20を備えている。パッチ画像記憶領域19には、画像形成装置1の現像濃度の判定に用いるための、後述するような所定パターンの基準パッチAの画像データが予め記憶されている。また、検出濃度記憶領域20には、濃度検出センサ13により検出された基準パッチAの濃度情報が一時的に記憶される。画像処理テーブル18は、画像形成を行う際に、画像データに基づいて各プロセスユニット2を制御するための画像処理の条件が格納されたテーブルである。
平均値演算部16は、濃度検出センサ13により検出され、メモリ15の検出濃度記憶領域20に記憶された基準パッチAの濃度情報に基づいて、転写ベルト5の表面に連続的に又は所定のピッチで断続的に形成された基準パッチの濃度の平均値を演算する。そして、条件調整部17は、平均値演算部16により演算された基準パッチAの濃度の平均値に基づいて、画像形成条件の調整を行う。ここで調整される画像形成条件としては、例えば、現像ユニット11における現像バイアス、露光ユニット10における露光量、帯電ユニット9における帯電量、画像処理テーブル18における画像処理の条件等がある。
以下に、本実施形態において、転写ベルト5の表面に形成される基準パッチAについて説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の転写ベルト5の表面に形成された基準パッチAの濃度を濃度検出センサ13により検出する際の状態を示す図である。なお、この図においては基準パッチAは転写ベルト5の中央部にのみ形成されているが、これに限定されるものではなく、転写ベルト5の幅方向に異なる位置で複数箇所に形成することも可能である。ただしその場合には、濃度検出センサ13も基準パッチAの形成される位置に応じて複数箇所に配置する必要がある。
ここで、基準パッチAのパターンとしては、濃度検出センサ13に対向する位置にある転写ベルト5の支持ローラ3の転写ベルト5の厚さ分を加算した周長LのN倍(Nは自然数)と略等しい長さで連続的に、又は前記周長LのN倍(Nは自然数)の長さの略1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に形成するとよい。ここで、「周長LのN倍の長さの略1/Mのピッチで断続的に基準パッチAを形成する」とは、周長のN倍を略M等分し、任意の長さのM個の基準パッチをそれぞれの間に間隔を設けて断続的に形成することである。また、「支持ローラ3の転写ベルト5の厚さ分を加算した周長L」とは、支持ローラ3の半径rに転写ベルト5の厚さtを加えた半径の円の周長に等しい(図3参照)。図5は、支持ローラ3の表面に形成する基準パッチAのパターンの具体例を示す図であって、(a)は前記周長Lの長さと略等しい長さで形成した基準パッチAを示し、(b)は前記周長Lの略1/3のピッチで断続的に形成した基準パッチAを示し、(c)は前記周長Lの2倍の長さの略1/5のピッチで断続的に形成した基準パッチAを示す。基準パッチAを断続的に形成する場合における1つのパッチの長さは、任意の長さとすることが可能である。なお、本実施形態においては、複数の基準パッチAの長さは同一としているが、これに限定されるものではなく、ピッチを一定としつつ複数の基準パッチAをそれぞれ異なる長さとすること等も可能である。メモリ15のパッチ画像記憶領域19には、このような基準パッチAのパターンのいずれかの画像データが記憶されている。
このような基準パッチAを用いることにより、濃度検出センサ13に対向する位置にある支持ローラ3の偏芯による検出距離D(図3参照)の変動によって生じる、検出位置毎の検出濃度の誤差を相殺することができる。すなわち、濃度検出センサ13の出力は、検出距離Dに応じて変動するものであるところ、濃度検出センサ13に対向する位置にある支持ローラ3の偏芯に起因する検出距離Dの変動による濃度検出センサ13の出力の変動は、支持ローラ3の1周を1周期とする略正弦波状となる。そして、このような正弦波状の変動量の総和、及びこのような正弦波の1周期をM等分又は複数周期をM等分(但し分割した結果が正弦波の1周期の整数倍とならないこと)した各点での変動量の総和は「0」となる。したがって、上記のように形成した基準パッチAの濃度を濃度検出センサ13により検出し、平均値演算部16においてその濃度の平均値を演算すれば、検出距離Dの変動に伴い発生する濃度検出センサ13による検出位置毎の検出濃度の誤差を相殺することができる。
濃度検出センサ13は、所定の動作クロックに従って一定間隔で基準パッチAの濃度検出を行い、検出した濃度情報をメモリ15の検出濃度記憶領域20に記憶させる。この際、基準パッチAを所定のピッチで断続的に形成した場合には、所定のスライスレベルを設けること等により、基準パッチAが形成されていない部分の濃度情報は検出濃度記憶領域20に記憶させない処理を行う。したがって、平均値演算部16においては、基準パッチAを連続的に形成したか所定のピッチで断続的に形成したかに関わらず、検出濃度記憶領域20に記憶された全ての濃度情報の平均値を演算すればよい。
また、基準パッチAのパターンとしては、感光体ドラム7の表面に存在する電位特性変動の周期KのN倍(Nは自然数)と略等しい長さで連続的に、又は前記周期KのN倍(Nは自然数)の長さの略1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に形成するとよい。具体的には、例えば、図5(a)〜(c)において「周長L」を「周期K」に置き換えたもののように、基準パッチAは、前記周期Kの長さと略等しい長さで形成し、前記周期Kの略1/3のピッチで断続的に形成し、前記周期Kの2倍の長さの略1/5のピッチで断続的に形成することができる。基準パッチAを断続的に形成する場合における1つのパッチの長さは、任意の長さとすることが可能である。メモリ15のパッチ画像記憶領域19には、このような基準パッチAのパターンのいずれかの画像データが記憶されている。
このような基準パッチAを用いることにより、感光体ドラム7の表面の感光体膜の膜厚変動に起因する電位特性変動により生じる基準パッチAの濃度ムラによって生じる、濃度検出センサ13による検出位置毎の検出濃度の誤差を相殺することができる。すなわち、感光体ドラム7の製造時の誤差により感光体膜の膜厚にばらつきがある場合、帯電ユニット9における帯電ムラや露光ユニット10における露光感度ムラ等が生じるため、感光体ドラム7の表面に形成した基準パッチAの濃度にもムラが生じることになる。このような基準パッチAの濃度ムラは、感光体の1周につき1又は2以上の周期で現れる。例えば、感光体膜の成膜時に感光体ドラム7の支軸又はその軸受けが真円でなく長穴状であった場合には、感光体ドラム7の1周につき2周期の膜厚変動に起因する電位特性変動により生じる基準パッチAの濃度ムラが発生する。この濃度ムラの変動は略正弦波状の変化を示すので、濃度検出センサ13からの出力もの略正弦波状となる。そして、このような正弦波状の変動量の総和、及びこのような正弦波の1周期をM等分又は複数周期をM等分(但し分割した結果が正弦波の1周期の整数倍とならないこと)した各点での変動量の総和は「0」となる。したがって、上記のように形成した基準パッチAの濃度を濃度検出センサ13により検出し、平均値演算部16においてその濃度の平均値を演算すれば、濃度検出センサ13による検出位置毎の基準パッチAの濃度ムラによって発生する当該検出位置毎の検出濃度の誤差を相殺することができる。
また、基準パッチAのパターンとしては、上記支持ローラ3の転写ベルト5の厚さ分を加算した周長Lと、上記感光体ドラム7の表面に存在する電位特性変動の周期Kとの両方に基づいて定めたものとすると更に好適である。すなわち、前記周長Lと前記周期Kとの略最小公倍数の長さJに基づいて、当該長さJのN倍(Nは自然数)と略等しい長さで連続的に、又は前記長さJのN倍(Nは自然数)の長さの略1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に形成するとよい。
このような基準パッチAを用いることにより、濃度検出センサ13に対向する位置にある支持ローラ3の偏芯による検出距離D(図3参照)の変動によって生じる、検出位置毎の検出濃度の誤差と、感光体ドラム7の表面の感光体膜の膜厚変動に起因する電位特性変動により生じる基準パッチAの濃度ムラによって生じる、濃度検出センサ13による検出位置毎の検出濃度の誤差との両方を相殺することができる。
ここで、上記支持ローラ3の転写ベルト5の厚さ分を加算した周長Lが上記感光体ドラム7の周長Iの略P倍又は略1/P倍(Pは自然数)となるようにすると更に好適である。このようにすることにより、転写ベルト5の支持ローラ3の偏芯に起因する、この支持ローラ3の1周の周長Lを1周期とする略正弦波状の濃度検出センサ13からの出力の変動の周期と、感光体ドラム7の表面に存在する電位特性変動に起因する基準パッチAの濃度ムラによる、感光体ドラム7の1周につき1又は2以上の周期Kで現れる略正弦波状の濃度検出センサ13からの出力の変動の周期との関係を、自然数倍又は自然数分の1の関係とすることができる。したがって、前記周長Lと前記周期Kとの略最小公倍数の長さJを前記周長L又は前記周期Kのいずれかと同じにすることができるので、これらの両方の変動による検出濃度の誤差を相殺するための処理を単純化することができる。これにより、前記支持ローラの偏芯による検出距離の変動によって生じる濃度検出手段による検出位置毎の検出濃度の誤差と、感光体の表面に存在する電位特性変動に起因する基準パッチの濃度ムラによって生じる濃度検出手段による検出位置毎の検出濃度の誤差との両方を簡単な処理により相殺することが可能となる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1における現像濃度の補正のための動作処理について説明する。まず、現像濃度の調整の際には、パッチ画像記憶領域19から上記のような所定パターンの基準パッチAの画像データが読み出され、プロセスユニット2において感光体ドラム7に基準パッチAのトナー像が現像され、転写ユニット8により転写ベルト5の表面に当該基準パッチAのトナー像が転写される。この際、転写ベルト5にはシートは導入されず、転写ベルト5の表面に直接トナー像が転写されることになる。そして、濃度検出センサ13により転写ベルト5の表面に形成された基準パッチAの濃度が検出され、検出された濃度情報は、メモリ15の検出濃度記憶領域20に記憶される。次に、平均値演算部16において、メモリ15の検出濃度記憶領域20に記憶された基準パッチAの濃度情報に基づいて、転写ベルト5の表面に連続的に又は所定のピッチで断続的に形成された基準パッチAの濃度の平均値が演算される。そして、平均値演算部16により演算された基準パッチAの濃度の平均値に基づいて、条件調整部17において現像濃度が適正になるように画像形成条件の調整を行う。ここで調整される画像形成条件としては、例えば、現像ユニット11における現像バイアス、露光ユニット10における露光量、帯電ユニット9における帯電量、画像処理テーブル18における画像処理の条件等がある。なお、濃度検出センサ13による検出位置を通過した基準パッチAは、転写ベルト5の下側の走行路に配置されたベルトクリーニングユニット21により清掃され除去される。
〔第2の実施形態〕
図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1の概略構造を示す図である。本実施形態に係る画像形成装置1は、円柱状の中間転写ドラム22を備えており、この中間転写ドラム22の表面に形成された基準パッチAの濃度を、濃度検出センサ13により検出する構成である点で、上記第1の実施形態とは異なる。本実施形態においては、この中間転写ドラム22が、本発明における略円柱状の像担持体の一例である。
この画像形成装置1は、カラー画像を形成可能な構成であって、1の感光体ドラム7の周囲に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色の現像ユニット11と、帯電ユニット9、露光ユニット10、クリーニングユニット12及び除電ユニット(図示せず)がそれぞれ配置されてプロセスユニット2を形成している。そして、各色毎に感光体ドラム7の表面に形成されたトナー像は、順に中間転写ドラム22に転写され、この中間転写ドラム22上で4色が重ねられた後、転写ユニット8において、所定の搬送経路23を搬送されてきたシート(図示せず)に転写される。転写終了後は、図示しない除電ユニット及びクリーニングユニット12により、感光体ドラム7の除電及び残存するトナーのクリーニングが行われる。トナー像が転写されたシートは、更に搬送されて定着ユニット6に導入され、加熱及び加圧されてトナー像が定着され、装置外へ排出される。そして、本実施形態においては、中間転写ドラム22の感光体ドラム7からの転写位置より下流側に、中間転写ドラム22の表面に形成された基準パッチAの濃度を検出するための濃度検出センサ13が配置されている。
本実施形態においては、基準パッチAのパターンは、上記「支持ローラ3の転写ベルト5の厚さ分を加算した周長L」に代えて、「中間転写ドラム22の周長H」を基準として定める。すなわち、基準パッチAのパターンとしては、中間転写ドラム22の周長HのN倍(Nは自然数)と略等しい長さで連続的に、又は前記周長HのN倍(Nは自然数)の長さの略1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に形成し、又は、感光体ドラム7の表面に存在する電位特性変動の周期KのN倍(Nは自然数)と略等しい長さで連続的に、又は前記周期KのN倍(Nは自然数)の長さの略1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に形成するとよい。また更に、中間転写ドラム22の周長Hと感光体ドラム7の表面に存在する電位特性変動の周期Kとの略最小公倍数の長さGに基づいて、当該長さGのN倍(Nは自然数)と略等しい長さで連続的に、又は前記長さGのN倍(Nは自然数)の長さの略1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に形成すると好適である。この際、中間転写ドラム22の周長Hが感光体ドラム7の周長Iの略P倍又は略1/P倍(Pは自然数)となるようにすると更に好適である。以上のような基準パッチAのパターンとすることにより、上記第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔第3の実施形態〕
図7は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置1の概略構造を示す図である。本実施形態に係る画像形成装置1は、感光体ドラム7の表面に形成された基準パッチAの濃度を、濃度検出センサ13により検出する構成である点で、上記第1及び第2の実施形態とは異なる。本実施形態においては、この感光体ドラム7が、本発明における略円柱状の像担持体の一例である。
この画像形成装置1は、モノクロ画像を形成するための構成であって、一つの感光体ドラム7の周囲に、帯電ユニット9、露光ユニット10、単色の現像ユニット11、クリーニングユニット12及び除電ユニット(図示せず)がそれぞれ配置されてプロセスユニット2を形成している。そして、感光体ドラム7の表面に形成されたトナー像は、転写ユニット8において、所定の搬送経路23を搬送されてきたシート(図示せず)に転写される。トナー像が転写されたシートは、更に搬送されて定着ユニット6に導入され、加熱及び加圧されてトナー像が定着され、装置外へ排出される。そして、本実施形態においては、感光体ドラム7における現像ユニット11による現像位置より下流側に、感光体ドラム7の表面に形成された基準パッチAの濃度を検出するための濃度検出センサ13が配置されている。
本実施形態においては、基準パッチAのパターンは、上記第1又は第2の実施形態における「支持ローラ3の転写ベルト5の厚さ分を加算した周長L」や「中間転写ドラム22の周長H」に代えて、「感光体ドラム7の周長I」を基準として定める。すなわち、基準パッチAのパターンとしては、感光体ドラム7の周長IのN倍(Nは自然数)と略等しい長さで連続的に、又は前記周長IのN倍(Nは自然数)の長さの略1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に形成し、又は、感光体ドラム7の表面に存在する電位特性変動の周期KのN倍(Nは自然数)と略等しい長さで連続的に、又は前記周期KのN倍(Nは自然数)の長さの略1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に形成するとよい。また更に、感光体ドラム7の周長Iと感光体ドラム7の表面に存在する電位特性変動の周期Kとの略最小公倍数の長さFに基づいて、当該長さFのN倍(Nは自然数)と略等しい長さで連続的に、又は前記長さFのN倍(Nは自然数)の長さの略1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に形成すると好適である。なお、本実施形態の構成の場合、感光体ドラム7の偏芯に起因する、感光体ドラム7の周長Iを1周期とする略正弦波状の濃度検出センサ13からの出力の変動の周期と、感光体ドラム7の表面に存在する電位特性変動に起因する基準パッチAの濃度ムラによる、感光体ドラム7の1周につき1又は2以上の周期Kで現れる略正弦波状の濃度検出センサ13からの出力の変動の周期との関係は、当然に自然数倍又は自然数分の1の関係となるので、前記周長Iと前記周期Kとの略最小公倍数の長さFを前記周長I又は前記周期Kのいずれかと同じにすることができるので、これらの両方の変動による検出濃度の誤差を相殺するための処理を単純化することができる。そして、以上のような基準パッチAのパターンとすることにより、上記第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記第1から第3の実施形態においては、いずれも感光体として円柱状の感光体ドラム7を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、感光体としてベルト状の感光体ベルトを用いることも当然に可能である。
本発明は、電子写真プロセスを用いたカラーやモノクロの各種画像形成装置において、現像濃度の調整を行なうための技術として好適に用いることが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構造を示す図 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の機能を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の濃度検出センサ近傍を示す図 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の転写ベルト上に形成された基準パッチの状態を示す図 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の基準パッチのパターンのいくつかの例を示す図 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の概略構造を示す図 本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の概略構造を示す図
1 画像形成装置
2 プロセスユニット
3 濃度検出センサに対抗する位置にある支持ローラ
5 転写ベルト
7 感光体ドラム
13 濃度検出センサ
15 メモリ
16 平均値演算部
17 条件調整部
19 パッチ画像記憶領域
20 検出濃度記憶領域
22 中間転写ドラム
A 基準パッチ

Claims (1)

  1. ベルト状の像担持体の表面に、所定のピッチで断続的に基準パッチを形成するパッチ形成手段と、
    前記パッチ形成手段により形成された前記基準パッチの濃度を一定時間間隔で検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段により検出された前記基準パッチの濃度の平均値を演算する平均値演算手段と、
    前記平均値演算手段により演算された前記基準パッチの濃度の平均値に基づいて、画像形成条件の調整を行う条件調整手段と、を有する画像形成装置であって、
    前記濃度検出手段に対向する位置にある支持ローラの前記像担持体の厚さ分を加算した周長が、略円柱状の感光体の表面に存在する電位特性変動の周期のP倍又は1/P倍(Pは自然数)であり、
    前記パッチ形成手段は、前記支持ローラの周長および前記電位特性変動の周期のうち大きいほうのN倍(Nは自然数)の長さの1/Mのピッチ(Mは2以上の整数、N/M≠整数)で断続的に、M個の前記基準パッチを形成し、前記平均値演算手段は、形成したM個の前記基準パッチの濃度の平均値を演算する画像形成装置。
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