JP6540226B2 - 光量制御装置、及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光量制御装置、及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、光量制御装置、及びこれを用いた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置では、画像情報に基づいて像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を用紙やOHPシートなどの記録材上に転写する。そして、トナー像を担持した記録材を定着装置に通して熱と圧力により記録材上にトナー像を定着する。トナー像は画像処理により階調性を滑らかにすることにより、階調とびのない画像が形成される。
この画像処理は、理想的な画像情報を元にテーブルが組まれており、機差や環境によって画像処理を行っていない状態での画質が変化するとその影響を受ける。そのため、センサなどによって画像濃度を読み取り、その結果に応じて現像ポテンシャルを変更して狙いの画像濃度を実現する方法が既に知られている。
しかし、露光条件によって小ドットや小ラインの大きさなどが変わり、ハーフトーンの濃度が変わってしまうことが既に知られている。
本発明は、露光量調整用パターン(第1パッチ)の濃度のばらつきを低減し、像担持体の残留電位を正確に求め、画像出力に用いる露光量をより正確に設定できる光量制御装置の提供を目的とする。
上記課題は、画像形成装置に用いる光量制御装置であって、前記画像形成装置が、像担持体と、前記像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、前記像担持体とで一次転写ニップを形成する一次転写部材と、前記像担持体を帯電する帯電ユニットと、前記帯電ユニットにより帯電された前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光ユニットと、前記静電潜像へトナーを供給してトナー画像を形成する現像ユニットと、前記中間転写体上に転写された前記トナー画像の画像濃度を検知する画像濃度検知ユニットと、前記帯電ユニット、前記露光ユニット、前記現像ユニット及び前記画像濃度検知ユニットを制御する光量制御装置と、を備え、前記光量制御装置が、前記帯電ユニットにより前記像担持体を帯電した後、露光後電位が飽和する露光量で、前記露光ユニットにより前記像担持体上に複数の現像バイアス調整用パターンを生成して、前記現像ユニットにおける現像電界を変更しつつ現像し、前記中間転写体上に転写された前記複数の現像バイアス調整用パターンの濃度を前記画像濃度検知ユニットで検知し、検知した前記濃度と前記現像電界のデータから前記現像ユニットの現像バイアスと帯電バイアスを決定し、決定した前記現像バイアス及び前記帯電バイアスで露光量調整用パターンを生成する際に、前記像担持体の表面電位が残留電位となる露光量で第1パッチを生成し、露光量を減らしながら残りのパッチを生成し、前記第1パッチの濃度から求めた飽和電位と、前記残りのパッチの濃度から求めた露光電位の差が所定の電位差となるように、前記露光ユニットの露光量を設定するにあたり、前記露光ユニットにより前記第1パッチの副走査方向の長さを、前記現像ユニットのスリーブ長、前記像担持体の周長、前記中間転写体の周長又は前記一次転写部材の周長よりも長く生成し、前記画像濃度検知ユニットにより前記第1パッチの濃度を副走査方向の長さに亘って検知し、検知した濃度データを正規化することを特徴とする光量制御装置にて解決される。
本発明の光量制御装置は、露光量調整用パターン(第1パッチ)の濃度のばらつきを低減し、像担持体の残留電位をより正確に求められるので、画像出力に用いる露光量をより正確に設定できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。 光量制御装置とそれに接続するユニットの構成を示すブロック図である。 画像濃度検知ユニットの設置位置を示す模式図である。 光学センサの概略断面図である。 実施形態に係る光量制御装置による画像濃度調整手順を説明するフローチャートである。 現像バイアス調整用パターン生成時の感光体電位と現像バイアスを示す図である。 現像バイアス調整用パターンのイメージ図である。 現像バイアス決定のための、現像ポテンシャルとベタ濃度との関係を示す図である。 露光量変更時のデジタルγ特性を示す図である。 露光量と露光後表面電位との関係と、狙いの露光後表面電位を示す図である。 露光エネルギーとベタ濃度との関係を示す図である。 帯電電位の異なる、露光エネルギーとベタ濃度との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る露光量調整用パターンの一例を示す図であり、(a)、(b)、(c)はそれぞれ異なる露光調整用パターンを示す。 第2の実施形態に係る露光量調整用パターンの一例を示す図である。 露光量調整用パターンの各パッチの副走査方向長さと濃度との関係を示す図である。 感光体膜厚と小ドットのばらつき程度との関係を示す図である。 感光体膜厚とデジタルγの良さとの関係を示す図である。 感光体膜厚と最適LDパワーの目標値との関係の一例を示す図である。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
従来の画像濃度制御は、初期と経時での変動が小さいことを想定しており、経時での露光条件を変更していない。そのような想定では、像担持体の帯電性や光減衰率が一定の範囲でしか安定した画像を出力できない。
電位センサを使用して、像担持体の露光後の帯電電位を測定することで、常に最適な露光量を設定することはできる。しかし、その方法はコストアップにつながるため、安易に採用できない。
電位センサを用いない技術として、例えば特許文献1には次のような技術が開示されている。すなわち、現像バイアス、帯電バイアスを変更しつつ、高濃度のパッチ画像を描き、その濃度を検知することで最適な現像バイアス、帯電バイアスを設定する。その後に、露光量を変化させつつ低濃度のパッチ画像を描き、その濃度を検知することで最適な露光量を設定する。
特許文献1では、高画像(ベタ画像)の濃度調整後に露光条件を変更しても濃度変化は小さいとされている。しかし、露光条件を変更すると、高画像の濃度の変化はさけられない。また、低画像の画像濃度を検知する際に、デジタルハーフトーンで画像パターンを生成しており、露光後の電位を推測することが難しいため、現像バイアス、帯電バイアスを変更することでベタ画像濃度を補正することも困難である。
そこで、発明者らは、像担持体の露光後表面電位を狙いの値とし、あらゆる画像濃度における画質を安定させる技術を検討している。それは、次のように行う。
まず、現像バイアス、帯電バイアスを変更しつつ、高濃度のパッチ画像を描き、その濃度を光センサで検知することで最適な現像バイアス、帯電バイアスを決める。このとき、露光量は像担持体の露光後電位が残留電位(帯電後、露光量を増やしても減衰せずに残る電位)となる強さを使用する。
次いで、決定した帯電バイアス、現像バイアスにおいて、複数のパッチ画像(以下、露光量調整用パターンという)を生成する。このとき、露光量調整用パターンは、露光後の電位が飽和する露光量で生成した第1パッチと、露光量を減らして生成した残りのパッチとで構成されている。
露光量調整用パターンの濃度は、像担持体の露光後電位と相関がある。したがって、第1パッチの濃度から求めた飽和電位と、残りのパッチの濃度から求めた露光電位の差が所定の電位差となるように、画像出力に用いる露光量を設定する。
このようにすると、電位センサを使用せずに、像担持体の露光後表面電位を狙いの値にできる。その結果、狙いのベタ濃度を保ちつつ、ハーフトーン濃度や小ドットを安定させることができる。
しかしながら、発明者らの更なる検討により、露光量調整用パターンの濃度は、現像能力又は転写能力の変動によりばらつくことが分かった。特に、露光後の電位が飽和する露光量で生成した第1パッチの濃度がばらつくと、像担持体の残留電位が正確に求められないので、画像出力に用いる露光量を正確に設定できない。
以下の実施形態では、露光量調整用パターン(第1パッチ)の濃度のばらつきを低減し、像担持体の残留電位を正確に求め、画像出力に用いる露光量をより正確に設定できる光量制御装置について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す:表示の簡略化のため、以下ではこれら略号を省略することもある)のトナー像を生成するための4つの画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kを備える。これら画像形成ユニット1は、画像を形成するための画像形成物質として互いに異なる色のYトナー、Cトナー、Mトナー、Kトナーを用いるが、それ以外は同じ構成である。
Yトナー像を生成する画像形成ユニット1Yを例に説明する。画像形成ユニット1Yは、感光体ユニット2Yと、現像ユニット7Yとを有する。画像形成ユニット1Yは、画像形成装置100本体に対して一体的に着脱可能であり、装置本体から取り外した状態では、現像ユニット7Yを感光体ユニット2Yに対して着脱できる。すなわち、画像形成ユニット1Yは、プロセスカートリッジとして構成されている。
感光体ユニット2Y内には、像担持体の一例である感光体3Yと、その感光体3Yを所定の帯電電位に帯電する帯電ユニット4Yとが設けられている。
現像ユニット7Yは、感光体3Yに形成された静電潜像にトナーを供給し、Y用のトナー画像を形成する。現像されるトナー量は、現像ユニット7Yの現像バイアスと感光体3Yの静電潜像の電位差である現像ポテンシャルで決まる。
画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kの図中下方には、静電潜像を形成する露光ユニット20が配設されている。露光ユニット20は、画像情報に基づいてレーザ光Lを、各画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kの感光体3Y、3C、3M、3Kに照射する。これにより、感光体3Y、3C、3M、3K上にY、C、M、K用の静電潜像が形成される。
なお、露光ユニット20は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー21によって偏向させながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y、3C、3M、3Kに照射する。この構成に代えて、LEDアレイで光走査を行うものも採用できる。
露光ユニット20の下方には、第1給紙カセット31、第2給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録媒体である記録紙Pが複数枚重ねられた記録紙束の状態で収容されている。第1給紙カセット31内の記録紙Pには、第1給紙ローラ31aが当接し、第2給紙カセット32内の記録紙Pには、第2給紙ローラ32aが当接している。
また、第1及び第2給紙カセット31、32の図中右側方には、鉛直方向に延在する給紙路33が配設されている。給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されており、給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。
画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kの図中上方には、中間転写ベルト41を張架しながら図中反時計回りに無端移動させる中間転写ユニット40が配設されている。中間転写ユニット40は、中間転写体の一例である中間転写ベルト41と、ベルトクリーニングユニット42と、第1ブラケット43と、第2ブラケット44などを備える。また、中間転写ユニット40は、4つの一次転写ローラ45Y、45C、45M、45Kと、二次転写バックアップローラ46と、駆動ローラ47と、補助ローラ48と、テンションローラ49なども備える。中間転写ベルト41は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ47の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動される。
4つの一次転写ローラ45Y、45C、45M、45Kは、無端移動される中間転写ベルト41を感光体3Y、3C、3M、3Kとの間に挟み込んで、それぞれ一次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY、C、M、K各色用の一次転写ニップを順次通過していく過程で、その表面に感光体3Y、3C、3M、3K上のYトナー像、Cトナー像、Mトナー像、Kトナー像が重ね合わせられるように一次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に四色重ね合わせトナー像(以下、四色トナー像という)が形成される。
また、中間転写ベルト41のループ外側には、二次転写ローラ50が配設されている。二次転写ローラ50は、二次転写バックアップローラ46との間に中間転写ベルト41を挟み込んで二次転写ニップを形成している。
なお、中間転写ユニット40の上方には、Yトナー、Cトナー、Mトナー、Kトナーを各々収容する4つのトナーカートリッジ19Y、19C、19M、19Kが設けられている。トナーカートリッジ19内の各色トナーは補給経路を経て、トナー補給口から各現像ユニット7に補給される。これらのトナーカートリッジ19は画像形成ユニット1とは独立して画像形成装置100に対して着脱可能である。
二次転写ニップの図中上方には、定着装置60が配設されている。この定着装置60は、ハロゲンランプなどの発熱源を内包する加圧加熱ローラ61と、定着ベルトユニット62とを備える。定着ベルトユニット62は、定着部材である定着ベルト64と、ハロゲンランプなどの発熱源63aを内包する加熱ローラ63と、テンションローラ65と、駆動ローラ66などを有している。そして、無端状の定着ベルト64を加熱ローラ63、テンションローラ65及び駆動ローラ66によって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動する。この無端移動の過程で、定着ベルト64は加熱ローラ63によって裏面側から加熱される。
このようにして加熱された定着ベルト64の加熱ローラ63への掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ61がおもて面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
このような画像形成装置100において、画像形成方法について説明する。
まず、第1給紙ローラ31aが駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動すると、第1給紙カセット31内の一番上の記録紙Pが、給紙路33に向けて排出される。また、第2給紙ローラ32aが駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動すると、第2給紙カセット32内の一番上の記録紙Pが、給紙路33に向けて排出される。給紙路33に送り込まれた記録紙Pは、これら搬送ローラ対34のローラに挟まれながら、給紙路33内を図中下側から上側に向けて搬送される。
レジストローラ対35は、搬送ローラ対34から送られてくる記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止する。そして、記録紙Pを中間転写ベルト41上の四色トナー像に同期するタイミングで、二次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の四色トナー像は、二次転写バイアスが印加される二次転写ローラ50と二次転写バックアップローラ46との間に形成される二次転写電界や、ニップ圧の影響により、二次転写ニップ内で記録紙Pに一括して二次転写される。そして、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
なお、二次転写ニップを通過しても記録紙Pに転写されずに中間転写ベルト41に残った転写残トナーは、ベルトクリーニングユニット42によってクリーニングされる。ベルトクリーニングユニット42は、クリーニングブレード42aを中間転写ベルト41の表面に当接させ、ベルト上の転写残トナーを掻き取って除去する。
二次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト41から分離した後、定着装置60内に送られる。そして、定着装置60内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64及び加圧加熱ローラ61によって加熱され、押圧されて、フルカラートナー像が定着される。
このようにして定着処理が施された記録紙Pは、排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。画像形成装置100本体の筺体の上面には、スタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された記録紙Pは、このスタック部68に順次スタックされる。
以下より、画像形成装置100における、画像濃度の調整について説明する。
図2は、光量制御装置とそれに接続するユニットの構成を示すブロック図である。図2に示すように、光量制御装置300は、画像形成装置100全体を制御する制御装置200内に含まれている。光量制御装置300(及び制御装置200)は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを包含するコンピュータで構成されている。また、光量制御装置300(及び制御装置200)は、画像濃度検知ユニット102と、環境変動検出ユニット201と、装置使用量検出ユニット202と、帯電ユニット4Y〜4Kと、露光ユニット20と、現像ユニット7Y〜7Kと接続している。なお、光量制御装置300は画像形成装置100の外に設置してもよい。
画像濃度検知ユニット102は、中間転写ベルト41に形成される画像(トナーパッチ)の濃度を検知する光学センサであり、環境変動検出ユニット201は、画像形成装置の内部の温湿度を検出する温湿度センサである。装置使用量検出ユニット202は、感光体3の作像動作時間をカウントするクロックである。帯電ユニット4、露光ユニット20、現像ユニット7については上記した。
図3は、画像濃度検知ユニットの設置位置を示す模式図である。図3に示すように、中間転写ベルト41に対向して、画像濃度検知ユニットである光学センサ102が設置されている。
図4は、光学センサの概略断面図である。図4に示すように、光学センサ102は、発光手段である発光素子311と、第1の受光手段である正反射受光素子312と、第2の受光手段である拡散反射受光素子313などを有する。
発光素子311は中間転写ベルト41の表面に向けて光を出射する。正反射受光素子312は、中間転写ベルト41の表面や、その表面に転写されたトナーパッチで正反射した正反射光を受光して、受光量に応じた電圧を出力する。一方、拡散反射受光素子313は、中間転写ベルト41の表面や、その表面に転写されたトナーパッチで拡散反射した拡散反射光を受光して、受光量に応じた電圧を出力する。
光学センサ102の発光素子311には、ピーク発光波長が940[nm]のGaAs発光ダイオードが用いられている。また、正反射受光素子312及び拡散反射受光素子313には、ピーク分光感度波長が850[nm]のSiフォトトランジスタが用いられている。これにより、光学センサ102は、色による反射率に顕著な差のない830[nm]以上の赤外光を検出できるため、一つのセンサで、Y、M、C、K全色のトナーパッチを検知できる。
以下、本実施形態に係る光量制御装置300による画像濃度調整について、図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1において、まず光量制御装置300は、帯電ユニット4を指示して、所定のタイミングで感光体3Y、3C、3M、3Kを帯電する。その際、帯電ユニット4は、帯電電位が図6に示すようなステップ状となるように帯電する。次に、光量制御装置300は、露光ユニット20を指示して、感光体3にベタパターンを露光する。この時の露光量は、露光後の感光体電位がこれ以上下がらない飽和露光後電位(残留電位)になるのに十分な量とする。このように、現像電界を変更しつつ現像することによって、図7に示すように、感光体3上には濃度の異なる複数のベタパッチが生成される。これらベタパッチを現像バイアス調整用パターンという。
次に、ステップS2において、これら現像バイアス調整用パターンは、一次転写ニップで、中間転写ベルト41上に転写される。光量制御装置300は、画像濃度検知ユニット102を指示して、転写された現像バイアス調整用パターンの濃度を検知し、保存する。
次に、ステップS3に移行し、光量制御装置300は、事前に実験で得てある残留電位とパターン現像時の現像バイアスから、各現像バイアス調整用パターンの現像ポテンシャルを算出する。算出した現像ポテンシャルと、ステップS2において検知した濃度より、図8に示すような現像ポテンシャルとベタ濃度との関係が得られる。
図8において、横軸は現像ポテンシャル(V)であり、縦軸はベタ濃度である。複数の現像ポテンシャルとベタ濃度との関係から、点線で示すような近似曲線が得られる。この近似曲線から、狙いのベタ濃度を得るために必要な現像ポテンシャルが定まり、したがって現像バイアスを決定できる。本実施形態では、狙いのベタ濃度は、後述する露光量の設定を考慮して、実際の出力画像よりも濃い値に設定する。
次に、ステップS4に移行し、光量制御装置300は帯電バイアスを決める。帯電バイアスは、現像バイアスと感光体地肌部の差である地肌ポテンシャルが所定の値となるように決定する。通常は、地肌ポテンシャルを100(V)から300(V)程度として、帯電バイアスの直流成分に加算する。
次に、露光量の決定フローに入るが、その前に本実施形態において、どのような露光量を設定するか説明する。本実施形態では、例えば、デジタルγが画像形成装置100の性能の許す範囲でなるべく直線に近くなるような最大露光量を設定する。
図9は、露光量変更時のデジタルγ特性を示す図である。図9は、横軸に書き込み信号により表される画像面積率をとり、縦軸に光減衰率(=(露光後電位−残留電位)/帯電電位)をとって、両者の関係を表している。図中の矢印は、露光量を減らしていったときのデジタルγの変化を示す。図9より露光量を減らすにつれて、デジタルγは直線に近づいていくのが分かる。このデジタルγが直線で露光量が最大のとき、階調特性が直線に最も近くなり、高画質となる。
図10は、露光量と露光後表面電位との関係と、狙いの露光後表面電位を示す図である。図10は、横軸にLDP(露光量)(%)をとり、縦軸にVL(露光後電位)(V)をとっている。そして、帯電電位と露光量(LDP)を変化して露光後電位をプロットしている。残留電位が一定であるときのデジタルγがほぼ直線になる露光後電位を「狙いの露光後表面電位」として、図中に表記してある。図10に示すように、3つの帯電電位において、狙いの露光後表面電位は、ほぼ同じ値(65V程度)となっている。
図10の露光量LDPは、感光体が単位時間当たりに受ける光エネルギーを意味し、ある固定値を100%として、露光量の違いを%で表現したものである。また、デジタルγがどこまで直線に近づくかは画像形成装置のシステムにより異なる。本実施形態では、画像面積率のデータに対する光減衰率のデータを一次近似したとき、相関係数Rが0.97以上、望ましくは0.98以上となるとき、デジタルγは直線に近づいた状態と定義する。その相関係数が得られる最大露光量を狙いの露光量とし、そのときの所定の電位差、すわなわち(露光後電位−残留電位)を狙い値とする。
なお、システムにより相関関数0.97以上となる光量を採用した時に細線がでないなどの副作用が発生する場合、副作用が発生しない中での最も弱い光量を使用する。
さて、画像形成装置のシステムが決まれば、(露光後電位−残留電位)の理想値も決まることが発明者らの検討により判明した。(露光後電位−残留電位)の狙い値となるように露光量を決定することは、現像バイアス決定時のデータから次のように行なう。
例えば、現像ポテンシャルとベタ濃度との関係が図8に示す関係の場合、現像ポテンシャルが500V変化するとベタパターンの濃度が1.0変化する。すなわち、現像ポテンシャル50vあたり0.1の濃度変化である。(露光後電位−残留電位)の狙い値が50Vとすると、残留電位におけるパターンの濃度から濃度が0.1薄くなったパターン生成時の電位が(露光後電位−残留電位)が50Vとなったポイントであるとわかる。
図11は、露光エネルギーとベタ濃度との関係を示す図である。図11は、横軸に露光エネルギー(%)をとり、縦軸にベタ濃度をとって、残留電位となる状態から減らした露光量とベタ濃度の関係を表す図である。図11に示すように、濃度が0.1薄くなる露光量を求めることができ、ひいては、狙いの小ドットなどが安定する露光条件を設定することができる。
図5のフローチャートに戻り、画像濃度調整についての説明を続ける。
ステップS5において、光量制御装置300は帯電バイアスに基づいて、露光量を変えて、パッチを生成する。あるいは、帯電バイアスによらず、露光量を一定量ずつ減らしてパッチを作ってもよい。しかし、図12のように高帯電電位(図中:高Vc)と低帯電電位(図中:低Vc)では、設定すべき露光量が大きく異なるので、帯電バイアスに基づいて露光量の水準を変えることがパッチ数を少なくする上で望ましい。以下、このパッチを露光量調整用パターンという。
表1は、設定された帯電バイアスの大きさに対し、露光量の大きさを変えてつくるパターンの露光量の水準例を示す。表1に示すように、露光量調整用パターンの先頭から順に1、2、3…と番号付けされており、帯電バイアスのDC成分の大きさにしたがって、露光量が割り振られている。
第1水準目の露光量は、残留電位を得るため高い光量とし、帯電バイアスによらず皆同じである。第2水準目の露光量は、帯電バイアスに応じて小さい値としている。また、帯電バイアスに比例して、水準間の露光量差を小さくしている。これらの水準は、事前に、基準の感光体を用意し、帯電バイアスと露光後電位の相関を実験的に求めて決定する。なお、表1はルックアップテーブルとして、光量制御装置300に保存しておく。
このように、光量制御装置300は帯電バイアスに基づいて、ルックアップテーブル(表1)を用いて複数の露光量調整用パターンを生成するので、各帯電電位に応じて適正な水準で露光量調整用パターンを形成することができる。
次いで、ステップS6において、光量制御装置300は、画像濃度検知ユニットを指示して、露光量調整用パターンの濃度を検知し、保存する。これにより、図11あるいは図12に示すように、露光量とベタ濃度との関係が得られる。
次いで、ステップS7において、光量制御装置300は、ステップS3で得た、図8に示す現像ポテンシャルとベタ濃度との関係(現像特性)から、狙いの(露光後電位−残留電位)を得るのに必要なベタ濃度の低下量を求める。
そして、ステップS8において、光量制御装置300は、図11あるいは図12に示す露光量とベタ濃度との関係から、必要なベタ濃度低下量に対する露光量を算出し、画像出力に用いる露光量を決定する。
このようにして、光量制御装置300は、露光量調整用パターンで現像バイアス、帯電バイアス及び露光量を調整する。あらかじめ調整後のベタ濃度を把握した上で調整を行うので、ベタ濃度が狙いとずれることはない。上記したように、現像バイアスを決定する際の狙いのベタ濃度を、露光量調整時の濃度低下分を織り込んで高めに設定しておくので、画像出力時のベタ濃度を安定して狙い値に調整できる。また、露光量がデジタルγに基づいて調整されるので、小ドット、小ラインも安定した濃度とすることができる。
続いて、本発明の特徴部分について説明する。
図13は、第1の実施形態に係る露光量調整用パターンの一例を示す図である。図13(a)に示すように、画像濃度検知ユニット102に対して6つのパッチを生成する。先頭の1番目のパッチをパッチNo.1とし、それ以降をパッチNo.2、パッチNo.3・・・パッチNo.6とする。
ここで、パッチNo.1は、露光後電位が飽和する露光量で生成されたパッチとして、第1パッチといい、パッチNo.2以降は、パッチNo.1よりも少ない露光量で生成したパッチとして、残りのパッチという。
発明者らは、画像濃度検知ユニット102により検知された露光量調整用パターンの濃度は、現像能力や転写能力の変動により、ばらつくことを明らかにしている。特に、残留電位の基準となる第1パッチの濃度のばらつきは、設定すべき露光量の精度に大きく影響する。
現像能力の変動は、現像ユニット7のスリーブと感光体3のギャップなどによって生じる。このギャップは、現像ユニット7のスリーブ又は感光体3の回転で変動するため、現像能力もそれらの周期ごとに変動する。
また、転写能力の変動は、感光体3、中間転写ベルト41や一次転写ローラ45の接触の仕方(転写圧や転写ニップ幅の大きさ)などによって生じる。転写圧、転写ニップ幅ともに、例えば感光体3や一次転写ローラならば径の振れや軸のずれなどに影響を受け、中間転写ベルト41ならばベルトの厚さのばらつきなどに影響を受ける。ただし、いずれの影響も、感光体3、中間転写ベルト41や一次転写ローラ45の回転で変動するため、転写能力もそれらの周期ごとに変動する。
そこで、本実施形態では、図13(b)に示すように、パッチNo.1(第1パッチ)の副走査方向の長さを、現像ユニット7のスリーブ長、像担持体(感光体3)、中間転写体(中間転写ベルト41)の周長又は一次転写部材(一次転写ローラ45)の周長よりも長く生成する。そして、画像濃度検知ユニット102により、このパッチNo.1の濃度を副走査方向の長さに亘って検知し、検知した濃度データを正規化する。
すなわち、現像能力及び転写能力の変動は、現像ユニット7のスリーブ長などの周期ごとに繰り返し生じるため、それらの1周期の長さ分に亘り、第1パッチの濃度を検知すれば、周期的に繰り返される濃度データを得ることができる。
また、ここで「正規化する」とは検知した濃度データを一定のルール(規則)に基づいて変形することであり、例えば濃度データの平均値を求めたり、最もサンプル数Nの多い濃度データを求めたりすることである。検知した濃度データを正規化することにより、代表的(支配的)な濃度を求めることができる。
このように、本実施形態では、現像能力や転写能力の変動に起因する、第1パッチの濃度のばらつきを低減し、像担持体の残留電位をより正確に求めることができる。したがって、画像出力に用いる露光量をより正確に設定できる。
(変形例)
パッチNo.1は、図13(c)に示すように、離散的なパッチを複数整列する構成としてもよい。
この離散的なパッチの大きさは、トナー消費量を抑えるため、画像濃度検知ユニット102が検知を正確に行うのに必要最小限の大きさとしてよい。その際、パッチのエッジ付近は、エッジ効果で付着量が変動するので検知せず、中央付近を複数点検知する。また、パッチ同士の間隔は、現像ユニット7のスリーブ長、像担持体の周長、中間転写体の周長又は一次転写部材の周長のうち、最も短い周長の周期ごとの長さとする。このように生成すると、複数の周期が組み合わさった周期変動を効果的に除去できる。さらに、最も短い周長の周期の1/n(nは整数)の間隔でパッチを作成すると、周期変動の影響をより効果的に除去できる。
(第2の実施形態)
図14は、第2の実施形態に係る露光量調整用パターンの一例を示す図である。図14に示すように、本実施形態では、パッチNo.1〜6の副走査方向の長さを、現像ユニット7のスリーブ長、像担持体の周長、中間転写体の周長又は一次転写部材の周長よりも長く生成する。そして、画像濃度検知ユニット102により、これらパッチNo.1〜6の濃度を副走査方向の長さに亘って検知し、検知した濃度データを正規化する。
これにより、現像能力や転写能力の変動に起因するパッチNo.1〜6の濃度のばらつきを低減し、パッチNo.1〜6の濃度から露光電位の差が正確に算出できるので、画像出力に用いる露光量をより正確に設定できる。図14に示したパターンで設定した露光量で作像した画像は、図13(b)、(c)に示したパターンでの画像と比較して、狙いのベタ濃度を保ちつつ、ハーフトーン濃度や小ドットを更に安定させることができる。
(第3の実施形態)
露光量調整用パターンの各パッチの長さが、現像ユニット7のスリーブ長、像担持体の周長、中間転写体の周長又は一次転写部材の周長より長くあっても、現像能力や転写能力の変動に起因する各パッチ濃度のばらつきを正しく低減できない場合がある。
図15は、露光量調整用パターンの各パッチの副走査方向長さと濃度との関係を示す図である。図15には、感光体3の副走査方向の位置におけるパターン濃度(グラフ1)と、現像スリーブの副走査方向の位置におけるパターン濃度(グラフ2)とがプロットされている。さらに、画像濃度検知ユニット102の検知する、副走査方向の位置における濃度の積分値(グラフ3)がプロットされている。グラフ1、2はそれぞれ感光体3又は現像スリーブの周長周期の変動(1周期分積分すると変動が0になる)を有している。また、感光体3の周長は、現像スリーブの周長の1.5倍である。
この場合、画像濃度検知ユニット102の検知する濃度の積分値は、各パッチの副走査方向の長さ(どれだけの長さを検知したか)によって大きく変動する。
図15の比較例、すなわち感光体3の1周期の位置までの長さを検知する場合、感光体3の周期的に繰り返される濃度データを得ることができる。しかし、同時に現像スリーブの1.5周期分の濃度データを得ることになり、結果として、濃度データに変動(偏り)が残ることになる。
そこで、本実施形態では、露光量調整用パターンの各パッチの副走査方向長さを感光体周長と現像スリーブ周長の最小公倍数の長さとすることで、両者の周期変動を取り除く。例えば、図15の実施形態、すなわち各パッチの副走査方向長さを感光体3の2周期(現像スリーブの3周期)の位置までの長さとする場合、感光体3、現像スリーブともに周期的に繰り返される濃度データを得ることができる。したがって、変動(偏り)の無い濃度データを得ることができる。
これより、現像能力や転写能力の変動に起因する、露光量調整用パターンの各パッチ濃度のばらつきを低減できるので、画像出力に用いる露光量をより正確に設定できる。
本実施形態では、露光量調整用パターンの副走査方向の長さを、感光体の周長と現像スリーブ周長の最小公倍数の長さとしたが、これに限定しない。各パッチの副走査方向長さを、現像ユニットのスリーブ長、前記像担持体の周長、中間転写体の周長及び一次転写部材の周長の少なくともいずれか二つの最小公倍数とし、対象の画像形成装置に応じて組み合わせを変更すればよい。
(第4の実施形態)
一般に、感光体の静電容量は、感光体膜厚によって変化する。そして、露光量が同じであっても、感光体膜厚によってドット品質(小ドットのばらつき程度)やデジタルγは変化する。本実施形態では、感光体膜厚と、ドット品質及びデジタルγとの関係を説明し、感光体膜厚に応じた露光量の補正について説明する。
図16は、感光体膜厚と小ドットのばらつき程度との関係を示す図である。横軸に感光体膜厚をとり、縦軸に小ドットのばらつき程度(%)をとっている。ここで、小ドットのばらつき程度(%)は、出力した孤立ドットパターンをスキャナで読み取り、ドット解析プログラムによりドット径ばらつきとして求める。
図16に示すように、小ドットのばらつき程度は、感光体膜厚が薄くなるほど低下する(良くなる)ことが分かる。
図17は、感光体膜厚とデジタルγの良さとの関係を示す図である。横軸に感光体膜厚をとり、縦軸にデジタルγの良さをとっている。ここで、デジタルγの良さとは、プリンターテストチャートの濃度スケールの階調出力画像(256階調)において、濃度スケール部の測定明度L*と階調段数との相関を求めた時の決定係数のことをいう。この決定係数は、縦軸を測定明度L*、横軸を階調で表したグラフから、最小二乗法により回帰直線を求めた時の値Rのことである。1に近いほど、階調のγリニアリティがよいことを表わす。なお、γリニアリティは濃度スケール部の16段と、黒ベタのパッチ部をあわせた計17ヶ所の測定結果から求める。
図17に示すように、デジタルγの良さは、感光体膜厚が厚くなるほど大きくなる(良くなる)ことが分かる。
最適LDパワーの目標値は、図16の「小ドットのバラツキ程度%」と、図17の「デジタルγの良さ」が共に目標(許容レベル)となるように決める。一般に、小ドットのばらつき程度はLDパワーを上げるとよくなり、デジタルγの良さはLDパワーを下げるとよくなる。そのため、感光体膜厚毎に、LDパワーと小ドットのバラツキ程度%の関係と、LDパワーとデジタルγの良さの関係を求め、両者が目標(許容レベル)となるような最適LDパワーの目標値を決める。
本実施形態では、最適LDパワーの目標値を、感光体膜厚に応じて小さくする場合について説明する。
図18は、感光体膜厚と最適LDパワーの目標値との関係の一例を示す図である。横軸に感光体膜厚をとり、縦軸に最適LDパワーの目標値をとっている。図18に示すように、最適LDパワーの目標値は、感光体膜厚に応じて小さくしている。
一般に感光体膜厚は、感光体走行距離に応じて減少するので、感光体走行距離に応じてLDパワーの目標値を低めに設定するのが好ましい。
表2は、感光体走行距離に対するLDパワー補正値の一例を示す。LDパワー補正値とは、第1〜3の実施形態で設定した露光量を基準としたLDパワーの補正値である。
例えば、第1〜3の実施形態で設定した露光量が70%であるとする。感光体走行距離が10〜20kmの範囲であれば、LDパワー補正値を+15%加算し、画像出力に用いる露光量を85%に設定する。ここで、感光体走行距離は、装置使用量検出ユニット202(図2参照)がカウントした作像動作時間と単位時間当たりの感光体回転速度との積により求められる。
また、LDパワー補正値が全てプラスなのは、第1〜3の実施形態で設定した露光量では、小ドットのばらつき程度%が目標(許容レベル)を達成できていないことを意味している。感光体が新品に近いときにはプラスの補正量を大きくし、寿命に近づくほどプラスの補正量を小さくすることで、ベタ濃度とハーフトーン濃度を目標濃度にするとともに、小ドットばらつき程度とデジタルγの良さの両方も目標(許容レベル)を達成できる。
露光量の補正の方法は、表2のように走行距離区分で行う方法のほかに、感光体走行距離に対して反比例させた露光量補正値を加算してもよい。前者の方法は区分をまたいだ時に画像変化が急激になるのに対して、後者の方法では区分が無く連続的に補正値が変化するため、画像変化が少なく好ましい。
本実施形態では、感光体膜厚に応じた適正な露光量が設定されるため、経時使用に伴い感光体膜厚が薄くなっても、デジタルγの直線性(γリニアリティ)の悪化を防ぐことができる。また、感光体走行距離に応じてLDパワーを補正するので、小ドットばらつき程度を目標(許容レベル)に収めることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明について説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更してもよい。例えば、第1〜4の実施形態において、露光量調整用パターンは、パッチの数が6つとなっているが、これに限定されない。また、1番目のパッチを露光後電位が飽和する露光量で生成されたパッチとしているが、任意の位置のパッチを露光後電位が飽和する露光量で生成されたパッチとしてよい。
1C、K、M、Y 画像形成ユニット
2Y 感光体ユニット
3C、K、M、Y 感光体
4C、K、M、Y 帯電ユニット
7C、K、M、Y 現像ユニット
19C、K、M、Y トナーカートリッジ
20 露光ユニット
21 ポリゴンミラー
31 第1給紙カセット
31a 第1給紙ローラ
32 第2給紙カセット
32a 第2給紙ローラ
33 給紙路
34 搬送ローラ対
35 レジストローラ対
40 中間転写ユニット
41 中間転写ベルト
42 ベルトクリーニングユニット
42a クリーニングブレード
43 第1ブラケット
44 第2ブラケット
45 一次転写ローラ
45C、K、M、Y 一次転写ローラ
46 二次転写バックアップローラ
47 駆動ローラ
48 補助ローラ
49 テンションローラ
50 二次転写ローラ
60 定着装置
61 加圧加熱ローラ
62 定着ベルトユニット
63 加熱ローラ
63a 発熱源
64 定着ベルト
65 テンションローラ
66 駆動ローラ
67 排紙ローラ対
68 スタック部
100 画像形成装置
102 画像濃度検知ユニット(光学センサ)
200 制御装置
201 環境変動検出ユニット
202 装置使用量検出ユニット
300 光量制御装置
311 発光素子
312 正反射受光素子
313 拡散反射受光素子
特開2007−140545号公報

Claims (5)

  1. 画像形成装置に用いる光量制御装置であって、
    前記画像形成装置が、像担持体と、前記像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、前記像担持体とで一次転写ニップを形成する一次転写部材と、前記像担持体を帯電する帯電ユニットと、前記帯電ユニットにより帯電された前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光ユニットと、前記静電潜像へトナーを供給してトナー画像を形成する現像ユニットと、前記中間転写体上に転写された前記トナー画像の画像濃度を検知する画像濃度検知ユニットと、前記帯電ユニット、前記露光ユニット、前記現像ユニット及び前記画像濃度検知ユニットを制御する光量制御装置と、を備え、
    前記光量制御装置が、前記帯電ユニットにより前記像担持体を帯電した後、露光後電位が飽和する露光量で、前記露光ユニットにより前記像担持体上に複数の現像バイアス調整用パターンを生成して、前記現像ユニットにおける現像電界を変更しつつ現像し、前記中間転写体上に転写された前記複数の現像バイアス調整用パターンの濃度を前記画像濃度検知ユニットで検知し、検知した前記濃度と前記現像電界のデータから前記現像ユニットの現像バイアスと帯電バイアスを決定し、
    決定した前記現像バイアス及び前記帯電バイアスで露光量調整用パターンを生成する際に、前記像担持体の表面電位が残留電位となる露光量で第1パッチを生成し、
    露光量を減らしながら残りのパッチを生成し、
    前記第1パッチの濃度から求めた飽和電位と、前記残りのパッチの濃度から求めた露光電位の差が所定の電位差となるように、前記露光ユニットの露光量を設定するにあたり、
    前記露光ユニットにより前記第1パッチの副走査方向の長さを、前記現像ユニットのスリーブ長、前記像担持体の周長、前記中間転写体の周長又は前記一次転写部材の周長よりも長く生成し、前記画像濃度検知ユニットにより前記第1パッチの濃度を副走査方向の長さに亘って検知し、検知した濃度データを正規化することを特徴とする光量制御装置。
  2. 前記残りのパッチの副走査方向における長さを、前記現像ユニットのスリーブ長、前記像担持体の周長、前記中間転写体の周長又は前記一次転写部材の周長よりも長く生成し、前記画像濃度検知ユニットにより前記残りのパッチの濃度を副走査方向の長さに亘って検知し、検知した濃度データを正規化することを特徴とする請求項1に記載の光量制御装置。
  3. 前記露光量調整用パターンの各パッチの副走査方向長さが、前記現像ユニットのスリーブ長、前記像担持体の周長、前記中間転写体の周長及び前記一次転写部材の周長の少なくともいずれか二つの最小公倍数と等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の光量制御装置。
  4. 前記光量制御装置が、前記第1パッチの濃度から求めた飽和電位と、前記残りのパッチの濃度から求めた露光電位の差が所定の電位差となるように、前記露光ユニットの露光量を設定した後、感光体膜厚に応じて露光量を補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光量制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の前記光量制御装置を備える画像形成装置。
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