JP2005330461A - 孔版印刷用エマルションインキ - Google Patents
孔版印刷用エマルションインキ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005330461A JP2005330461A JP2004322932A JP2004322932A JP2005330461A JP 2005330461 A JP2005330461 A JP 2005330461A JP 2004322932 A JP2004322932 A JP 2004322932A JP 2004322932 A JP2004322932 A JP 2004322932A JP 2005330461 A JP2005330461 A JP 2005330461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- mass
- ink
- printing
- aqueous phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Revoked
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
【解決手段】 油相10〜90質量%及び水相90〜10質量%を含んでなり、該油相中に着色剤としての顔料を含有し、かつ該水相中にK値が30以下であるポリビニルピロリドンを前記水相の総質量に対し固形分で1.0〜6.0質量%含有することを特徴とする孔版印刷用エマルションインキである。該顔料がフタロシアニン系顔料である態様、前記水相中にグリセリンを含有する態様、前記水相中に硫酸マグネシウムを含有する態様、などが好ましい。
【選択図】 なし
Description
また、近年、環境保全の観点から使用紙数を減らす目的から両面印刷の必要性が増してきており、孔版印刷機に対しても、ますますフィードローラー汚れの改善が強く求められている。
<1> 油相10〜90質量%及び水相90〜10質量%を含んでなり、該油相中に着色剤としての顔料を含有し、かつ該水相中にK値が30以下であるポリビニルピロリドンを前記水相の総質量に対し固形分で1.0〜6.0質量%含有することを特徴とする孔版印刷用エマルションインキである。該<1>に記載の孔版印刷用エマルションインキにおいては、フィードローラー汚れの改善には、着色剤としての顔料は表面張力が低く、紙への浸透が早い油相側に存在することが有利である。また、エマルションインキの水相中にポリビニルピロリドンを添加することで該ポリビニルピロリドンの造膜性能によって画像を形成するインキ皮膜を強靭にすることができ、フィードローラー汚れの発生を防止することができる。また、ポリビニルピロリドンの添加量を前記水相の総質量に対し固形分で1.0〜6.0質量%とすることにより、エマルションインキをドラム内で放置した際のスクリーン又は版胴上でのポリビニルピロリドンの固化による目詰まりが発生することがなく、良好な印刷が行える。
前記油相の混合割合が、10質量%未満であると、インキ安定性が悪く、特に水分離が発生し易くなることがあり、90質量%を超えると、インキ安定性が悪く、特に油分離が発生し易くなることがある。
−ポリビニルピロリドン−
前記ポリビニルピロリドン(PVP)としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、市販品であってもよいし、適宜合成したものであってもよい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリビニルピロリドンの市販品としては、例えば、BASF社製のルビテックK17、ルビテックK30、アイエスピー・ジャパン社製のPVPシリーズ、などが挙げられる。
<数式1>
ただし、前記数式1中、cは、g/100ml溶液における濃度を表す。ηrelは、溶媒と比較した溶液の粘度を表す。
前記天然高分子化合物としては、例えば、デンプン、マンナン、アルギン酸ソーダ、ガラクタン、トラガントガム、アラビアガム、プルラン、デキストラン、キサンタンガム、ニカワ、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、などが挙げられる。
前記半合成高分子化合物としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルデンプン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプン、などが挙げられる。
前記合成高分子化合物としては、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸トリエタノールアミンなどのアクリル酸樹脂誘導体;ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルメチルエーテル、などが挙げられる。
前記水溶性高分子化合物のインキにおける含有量(ただし、ポリビニルピロリドンを含む)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記水相の総質量に対し、固形分で25質量%以下が好ましく、1.0〜15質量%がより好ましい。
前記低級飽和一価アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、などが挙げられる。前記グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、などが挙げられる。前記多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、ソルビトール、などが挙げられる。
これらの中でも、優れた保湿性を有し、印刷立ち上がり遅延の改善を図れる点でグリセリンが特に好ましい。
前記グリセリンの添加量としては、水相の総質量に対し、3.0〜15.0質量%が好ましく、6.0〜12質量%がより好ましい。前記グリセリンの添加量が、3.0質量%未満であると、グリセリン添加の効果がなくなることがあり、15.0質量%を超えると、水相の粘度が上がりすぎて、紙への浸透が遅くなり、フィードローラー汚れに対し不利になることがある。
これらの中でも、高温保存時のインキの油分離又は水分離を防止し、インキ安定性を向上させて、インクの垂れ防止の優れた効果が得られる点で、硫酸マグネシウムを添加するのが特に好ましい。
前記電解質の添加量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、水相の総質量に対し0.1〜2質量%が好ましく、0.5〜1.5質量%がより好ましい。前記電解質の添加量が、0.1質量%未満であると、電解質の添加によるインキ安定性の効果がなくなることがあり、2質量%を超えると、インキ安定性の効果がそれ以上向上することはなく、却ってコスト高になることがある。
また、前記水中油型樹脂エマルションの分散方法についても特に制限はなく、分散剤、保護コロイド、界面活性剤を添加していてもよく、またソープフリー乳化重合によって合成したものでもよい。前記水中油型樹脂エマルションの最低造膜温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、40℃以下が好ましい。
前記防腐剤又は防かび剤の添加量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、インキ中に含まれる水の総質量に対し、3質量%以下が好ましく、0.1〜1.2質量%がより好ましい。
前記油相には、着色剤としての顔料を含有してなり、エマルションの形成を妨害しない範囲で必要に応じて、着色剤分散剤、樹脂、酸化防止剤、乳化剤、油成分、ゲル化剤、体質顔料などのその他の成分を含有してなる。
前記着色剤としては、特に制限はなく、各種色調の公知の顔料、分散染料などから目的に応じて選択することができる。前記着色剤としては、例えば、アセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラックなどのカーボンブラック類;アルミニウム粉、ブロンズ粉などの金属粉;弁柄、黄鉛、群青、酸化クロム、酸化チタンなどの無機顔料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料などのアゾ系顔料;無金属フタロシアニン顔料、銅フタロシアニン顔料などのフタロシアニン系顔料;アントラキノン系色素、キナクリドン系色素、イソインドリノン系色素、イソインドリン系色素、ジオキサンジン系色素、スレン系色素、ペリレン系色素、ペリノン系色素、チオインジゴ系色素、キノフタロン系色素、金属錯体などの縮合多環系顔料;酸性又は塩基性染料のレーキなどの有機顔料;ジアゾ染料、アントラキノン系染料などの油溶性染料;蛍光顔料、などが挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、前記顔料が好ましく、フタロシアニン系顔料が特に好ましい。前記フタロシアニン系顔料は、孔版印刷機での両面印刷でフィードローラー汚れが生じ易く、ポリビニルピロリドンの添加効果が顕著である。
前記着色剤の孔版印刷用エマルションインキにおける添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、通常2〜15質量%が好ましい。
前記着色剤分散剤としては、エマルションの形成を阻害しないものであれば特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、後述する乳化剤用非イオン界面活性剤、アルキルアミン系高分子化合物、アルミニウムキレート化合物、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸の部分アルキルエステル、ポリアルキレンポリアミン、脂肪族多価カルボン酸、ポリエーテル、エステル型アニオン界面活性剤、高分子量ポリカルボン酸の長鎖アミン塩、ポリアミド系化合物、燐酸エステル系界面活性剤、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸塩、ポリエチレンイミン、アルキロールアミン塩、などが挙げられ、インキの保存安定性を阻害しない範囲であればイオン性界面活性剤、両性界面活性剤なども使用可能である。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤分散剤の添加量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記着色剤の総質量の40質量%以下が好ましく、2〜35質量%がより好ましい。
前記樹脂は、着色剤と被印刷物との固着、着色剤の分散及びインクの経時安定性向上のために添加される。前記樹脂としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ロジン;重合ロジン、水素化ロジン、ロジンエステル、ロジンポリエステル樹脂、水素化ロジンエステルなどのロジン系樹脂;ロジン変性アルキド樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂などのロジン変性樹脂;マレイン酸樹脂;フェノール樹脂;石油樹脂;環化ゴムなどのゴム誘導体樹脂;テルペン樹脂;アルキド樹脂;重合ひまし油、などが挙げられ、これらの中でも、アルキド樹脂、ロジン変性樹脂が特に好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記樹脂の添加量としては、インキのコスト及び印刷適正の観点からインキの総質量の10質量%以下が好ましく、1〜7質量%がより好ましい。
前記乳化剤としては、油中水型のエマルションを形成することができれば特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、非イオン系界面活性剤が特に好ましい。該非イオン系界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、などが挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記乳化剤の孔版印刷用エマルションインキにおける添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、1〜8質量%が好ましく、2〜5.5質量%がより好ましい。
前記酸化防止剤は、樹脂などの酸化を防ぎ、ドラム内での長期放置でのインキの変質を防止できる。該酸化防止剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択して用いることができるが、例えば、ノルジヒドログアヤレチック酸(NDGA)、グアヤク脂、クエン酸エステル、抽出トコフェロール、トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸、ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール、亜硫酸塩類、チオ硫酸塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体、などが挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記酸化防止剤の添加量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、インキ総量に対し、2質量%以下が好ましく、0.1〜1.0質量%がより好ましい。
前記油成分としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物油、鉱物油、などが挙げられる。前記植物油としては、例えば、大豆油、コーン油、ヒマワリ油、なたね油、サフラワー油、ごま油、ひまし油、脱水ひまし油、つばき油、オリーブ油、やし油、米油、綿実油、パーム油、あまに油、パーム核油、桐油、カメリアオイル、グレープシード油、スイートアルモンド油、ピスタチオナッツ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、メドウホーム油、などが挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記パラフィン系オイルとしては、市販品を用いることができ、例えば、モービル石油社製のガーゴオイルアークティックシリーズ、新日本石油株式会社製の日石スーパーオイルシリーズ、出光興産株式会社製のダイアナプロセスオイル、ダイアナフレシアシリーズ、などが挙げられる。
前記ナフテン系オイルとしては、環分析によるナフテン成分の炭素含有量(CN)が30%以上であり、芳香族成分の炭素の含有量(CA)が20%以下であり、かつパラフィン成分の炭素含有量(CP)が55%以下であるものが好適であり、例えば、モービル石油社製のガーゴオイルアークティックオイル155及び300ID、ガーゴオイルアークティックオイルライト、ガーゴオイルアークティックオイルCヘビー;出光興産株式会社製のダイアナプロセスオイル、ダイアナフレシアシリーズ;日本サン石油株式会社製のサンセンオイルシリーズ、などが挙げられる。
前記石油系溶剤としては、市販品を用いることができ、例えば、エクソン化学社製のアイソパーシリーズ及びエクソール;新日本石油株式会社製のAFソルベントシリーズ、などが挙げられる。
なお、必要に応じて安全性の高いアロマ系オイル(例えば、特開平11−80640号公報)を使用することもできる。
前記ゲル化剤としては、油相に含まれる樹脂をゲル化してインキの保存安定性、定着性、及び流動性などを向上させる役割を有し、油相中の樹脂と配位結合する化合物が好ましい。該ゲル化剤としては、例えば、Li、Na、K、Al、Ca、Co、Fe、Mn、Mg、Pb、Zn、Zr、などの金属を含む有機酸塩、有機キレート化合物、金属石鹸オリゴマー、などが挙げられる。具体的には、オクチル酸アルミニウムなどのオクチル酸金属塩、ナフテン酸マンガンなどのナフテン酸金属塩、ステアリン酸亜鉛などのステアリン酸塩、アルミニウムジイソプロポキシドモノエチルアセトアセテートなどの有機キレート化合物、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ゲル化剤の添加量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、油相中の樹脂の総量に対し、15質量%以下が好ましく、5〜10質量%がより好ましい。
前記体質顔料としては、インキ中には滲み防止、粘度調整のために油相、水相、又は両相に添加することができ、無機微粒子及び有機微粒子のいずれかが好ましい。前記無機微粒子としては、例えば、白土、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナホワイト、ケイソウ土、カオリン、マイカ、水酸化アルミニウム、などが挙げられる。前記有機微粒子としては、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリシロキサン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、又はこれらの共重合体、などが挙げられる。
前記体質顔料の孔版印刷用エマルションインキにおける添加量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.1〜50質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
以上説明したように、本発明の孔版印刷用エマルションインキは、放置後の目詰まりや印刷における画像立ち上がりの遅延の不具合がなく、両面印刷時のフィードローラー汚れを大幅に改善することができ、輪転孔版印刷機による孔版印刷に好適に用いられる。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表2に示す配合により、鉱物油としてのスピンドル油にロジン変性フェノール樹脂(ハリマ化成株式会社製:商品名P−140)を150℃で溶解させて、得られた溶液に着色剤としてのフタロシアニンブルー(東洋インキ製造株式会社製)、界面活性剤としてのソルビタンセスキオレエート、花王株式会社製:商品名レオドールAO−15)、及びソルビタンモノオレエート(花王株式会社製:商品名レオドールAO−10)、酸化防止剤としてのジブチルヒドロキシトルエン、並びに鉱物油としてのスピンドル油を混合し、高速ディゾルバーを用いて周速10m/sec.で30分間攪拌した。その後、ビーズミルLMZ2(アシザワ株式会社製)を用いて下記条件で分散処理を行って油相を調製した。
<分散条件>
ジルコニア製ビーズ径:1.5mm
周速:12m/sec.
流速:0.7/min.
次に、乳化試験機ET−3A型(日光ケミカルズ株式会社製)を使用し、この乳化試験機中に前記油相液を仕込んで400rpmの速度で撹拌しながら、徐々に前記水相液を添加し乳化させて孔版印刷用エマルションインキを調製した。なお、孔版印刷用エマルションインキ300gを製造する場合には、前記水相液の添加には15分を要した。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表2に示す配合により、実施例1において、前記水相にグリセリンを添加した以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表2に示す配合により、前記油相に着色剤としてカーボンブラック(コロンビアン・カーボン社製、ラーベン1080)を用いた以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表2に示す配合により、実施例1において、前記水相にグリセリン及び硫酸マグネシウムを添加した以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表2に示す配合により、実施例1において、前記水相に30質量%ポリビニルピロリドン水溶液(BASF社製、ルビテックK30、水相中固形分2.1質量%、K値=30)を使用した以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表3に示す配合により、実施例1において、前記水相に30質量%ポリビニルピロリドン水溶液を添加しない以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表3に示す配合により、実施例1において、30質量%ポリビニルピロリドン水溶液(BASF社製、ルビテックK17、水相中固形分0.8質量%、K値=17)を添加した以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表3に示す配合により、実施例1において、前記水相に30質量%ポリビニルピロリドン水溶液(BASF社製、ルビテックK17、水相中固形分6.8質量%、K値=17)を添加した以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表3に示す配合により、実施例1において、前記油相に着色剤としてカーボンブラック(コロンビアン・カーボン社製、ラーベン1080)を添加し、前記水相に30質量%ポリビニルピロリドン水溶液を添加しない以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
表3に示す配合により、実施例1において、前記水相に30質量%ポリビニルピロリドン水溶液(BASF社製、ルビテックK60、水相中固形分2.1質量%、K値=60)及びグリセリンを添加した以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
各孔版印刷用エマルションインキについて、孔版印刷機(株式会社リコー製、JP5500)を用いて、両面印刷時に生じるフィードローラー汚れを評価した。まず、ベタのある原稿で1回目の100枚印刷を印刷速度3速で行った。10分間放置した後、1回目印刷画像の裏面に無製版にて白紙印刷を印刷速度3速で105枚行い、101〜105枚目の5枚を下記表1に示すフィードローラー汚れ評価基準に基づきランク評価を行って、5枚画像のランク平均を算出した。なお、評価環境気温20℃、相対湿度65%であった。
各孔版印刷用エマルションインキを用いて、印刷後のドラムを孔版印刷機(株式会社リコー製、JP5500)上で1ヶ月放置(常温常湿)した後、印刷を実施し、画像観察によりドラム目詰まりの有無、及び画像立ち上がり枚数を評価した。
各孔版印刷用エマルションインキをガラス瓶に50g収容し、これらを60℃恒温槽内にて1ヶ月保存した後、各孔版印刷用エマルションインキの表面状態などを観察し、下記基準によりインキ安定性を評価した。
[評価基準]
○:油分離及び水分離がなく、ガラス瓶を逆さまにしても、インキが流動せず、ガラス瓶の口からインキが垂れることがなく、インキ安定性に優れる。
△:油分離及び水分離がないが、インキ粘度にやや低下が見られ、ガラス瓶を逆さまにした際に、インキが多少流動するが、インキ安定性は良い。
×:油分離又は水分離が見られ、インキ安定性に劣る。
また、実施例2及び4では、グリセリンを水相に添加することにより、放置後の画像立ち上がりが向上することが認められる。
更に、実施例4では、硫酸マグネシウムを水相に添加することにより、高温保存の際にインキの油分離及び水分離がなく、インキの流動が抑えられ、インキ安定性が向上することが認められる。
Claims (4)
- 油相10〜90質量%及び水相90〜10質量%を含んでなり、該油相中に着色剤としての顔料を含有し、かつ該水相中にK値が30以下であるポリビニルピロリドンを前記水相の総質量に対し固形分で1.0〜6.0質量%含有することを特徴とする孔版印刷用エマルションインキ。
- 顔料がフタロシアニン系顔料である請求項1に記載の孔版印刷用エマルションインキ。
- 水相中にグリセリンを含有する請求項1から2のいずれかに記載の孔版印刷用エマルションインキ。
- 水相中に硫酸マグネシウムを含有する請求項1から3のいずれかに記載の孔版印刷用エマルションインキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004322932A JP2005330461A (ja) | 2004-04-20 | 2004-11-05 | 孔版印刷用エマルションインキ |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004124799 | 2004-04-20 | ||
JP2004322932A JP2005330461A (ja) | 2004-04-20 | 2004-11-05 | 孔版印刷用エマルションインキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005330461A true JP2005330461A (ja) | 2005-12-02 |
Family
ID=35485340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004322932A Revoked JP2005330461A (ja) | 2004-04-20 | 2004-11-05 | 孔版印刷用エマルションインキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005330461A (ja) |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09118851A (ja) * | 1995-10-24 | 1997-05-06 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用エマルションインキ |
JPH09328645A (ja) * | 1996-06-07 | 1997-12-22 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ |
JPH1081844A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用エマルションインキ |
JPH10168372A (ja) * | 1996-12-11 | 1998-06-23 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/oエマルションインキ |
JPH10245516A (ja) * | 1997-03-04 | 1998-09-14 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ |
JPH10259341A (ja) * | 1997-03-17 | 1998-09-29 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ及びそれを用いた孔版印刷方法 |
JPH11310740A (ja) * | 1998-04-27 | 1999-11-09 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ |
JP2001049161A (ja) * | 1999-06-03 | 2001-02-20 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ |
JP2001106952A (ja) * | 1999-10-06 | 2001-04-17 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ |
JP2001164164A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-06-19 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ |
JP2002363471A (ja) * | 2001-06-11 | 2002-12-18 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ |
-
2004
- 2004-11-05 JP JP2004322932A patent/JP2005330461A/ja not_active Revoked
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09118851A (ja) * | 1995-10-24 | 1997-05-06 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用エマルションインキ |
JPH09328645A (ja) * | 1996-06-07 | 1997-12-22 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ |
JPH1081844A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用エマルションインキ |
JPH10168372A (ja) * | 1996-12-11 | 1998-06-23 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/oエマルションインキ |
JPH10245516A (ja) * | 1997-03-04 | 1998-09-14 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ |
JPH10259341A (ja) * | 1997-03-17 | 1998-09-29 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ及びそれを用いた孔版印刷方法 |
JPH11310740A (ja) * | 1998-04-27 | 1999-11-09 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ |
JP2001049161A (ja) * | 1999-06-03 | 2001-02-20 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ |
JP2001164164A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-06-19 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ |
JP2001106952A (ja) * | 1999-10-06 | 2001-04-17 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ |
JP2002363471A (ja) * | 2001-06-11 | 2002-12-18 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4080121B2 (ja) | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ | |
JP2007224079A (ja) | 孔版印刷用o/w型エマルションインキ | |
JP4801370B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP3757120B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP4845457B2 (ja) | 孔版印刷用エマルジョンインキ | |
JP4050443B2 (ja) | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ | |
JP4860908B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP2007070559A (ja) | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ | |
JP2005330461A (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP2008106142A (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP3246696B2 (ja) | 孔版印刷用油中水滴型エマルションインク | |
JP3693208B2 (ja) | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ | |
JP4777525B2 (ja) | 孔版印刷用w/oエマルションインキ | |
JP4520767B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP2006117889A (ja) | 孔版印刷用兼インクジェット用インク、及びインク記録物 | |
JP4851701B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP4510404B2 (ja) | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ | |
JP3847382B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP3775533B2 (ja) | 孔版印刷機用エマルションインキ | |
JP4779135B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP4750440B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP4875234B2 (ja) | 孔版印刷用w/oエマルションインキ | |
JP4520765B2 (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ | |
JP4289861B2 (ja) | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ | |
JP2006124464A (ja) | 孔版印刷用エマルションインキ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110401 |
|
AA91 | Notification of revocation by ex officio |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971091 Effective date: 20110510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111128 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120228 |