JPH10168372A - 孔版印刷用w/oエマルションインキ - Google Patents

孔版印刷用w/oエマルションインキ

Info

Publication number
JPH10168372A
JPH10168372A JP35190796A JP35190796A JPH10168372A JP H10168372 A JPH10168372 A JP H10168372A JP 35190796 A JP35190796 A JP 35190796A JP 35190796 A JP35190796 A JP 35190796A JP H10168372 A JPH10168372 A JP H10168372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
resin
weight
oil
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35190796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3775531B2 (ja
Inventor
Keisuke Asada
啓介 浅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP35190796A priority Critical patent/JP3775531B2/ja
Priority to US08/896,000 priority patent/US5800599A/en
Publication of JPH10168372A publication Critical patent/JPH10168372A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3775531B2 publication Critical patent/JP3775531B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/023Emulsion inks
    • C09D11/0235Duplicating inks, e.g. for stencil printing

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪転孔版印刷機において、指触乾燥性及び顔
料の分散安定性に優れた孔版印刷用W/Oエマルション
インキを提供すること。 【解決手段】 重量平均分子量が2.5万以上、15万
以下の樹脂を(好ましくは顔料1重量部に対して0.3
重量部以上、且つ油相中の樹脂濃度50重量%以下)を
含有させる。更に好ましくは、アルキド樹脂を(より好
ましくはアルキド樹脂又は/及び重量平均分子量2.5
万未満の樹脂を顔料1重量部に対して0.05重量部以
上)含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷用エマル
ションインキに関し、詳しくは擦れによる色落ちの少な
い(以後指触乾燥性に優れるとする)、またインキ中の
顔料分散安定性に優れた孔版印刷用W/Oエマルション
インキに関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷方法は、周知のように孔版印刷
原紙を用い、この原紙の穿孔部を介して原紙の一方の側
より他方の側ヘインキを移動させることにより、紙など
の被印刷物面に印刷を行なうものである。近年、輪転孔
版印刷機もマイクロコンピューター等による自動化が進
み、操作も簡単になり、これに伴って孔版印刷の利用が
増加している。しかし、孔版印刷の乾燥は浸透乾燥と蒸
発乾燥のみであり、また機上でインキが固化しないよう
に反応性の樹脂が入れられないことから、これまで安定
性及び定着性、指触乾燥性を確保するために、特開昭6
1−255967号公報では固形の樹脂等をインキ中に
添加している。また、指触乾燥性の向上のために、特開
平6−293873号公報では、アルキド樹脂とアルミ
ニウムキレート化合物を添加している。さらに、インキ
の定着性を向上させることを目的に、特開平5−117
564号公報では、樹脂とゲル化剤を含む孔版印刷エマ
ルションインキが提案されている。水相に疎水性樹脂を
添加したものとしては、特開平6−220382号公報
があり、定着性を向上するために多量の樹脂をインキに
添加している。
【0003】しかし、樹脂をゲル化するとワニスの粘度
が高くなり、製造効率が低下したり、ゲル化する時のゲ
ル化剤が高価でコストが高くなるなどという問題があっ
た。また、アルミニウムキレート化合物とアルキド樹脂
を添加するものに関しては、共に顔料の分散性及び分散
安定性を向上させるものであり、顔料の紙への浸透によ
る定着性は向上するものの、これらの従来の技術では、
顔料を紙表面に十分に固着できていなかったため、指触
乾燥性が得られなかった。また、水相に疎水性樹脂を添
加したものでは、水相の樹脂が多いためにインキが紙に
転移した後、インキの粘度上昇が著しいことによる浸透
性の低下、及び油相中のオイル、界面活性剤のために完
全な皮膜が形成されずべとべと感がある等の問題があ
り、指触乾燥性に優れ且つ低コストのインキが望まれて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を除去し、輪転孔版印刷機において、指
触乾燥性及び顔料の分散安定性に優れた孔版印刷用W/
Oエマルションインキを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、油相と水相によって構成される油中水型エマルショ
ンにおいて、重量平均分子量が2.5万以上、15万以
下の樹脂を含有することを特徴とする孔版印刷用W/O
エマルションインキが提供される。第二に、上記第一に
記載したインキにおいて、インキ中の重量平均分子量が
2.5万以上、15万以下の樹脂の含有量が顔料1重量
部に対して0.3重量部以上であり、且つ油相中の樹脂
濃度が50重量%以下であることを特徴とする孔版印刷
用W/Oエマルションインキが提供される。第三に、上
記第一又は第二に記載したインキにおいて、アルキド樹
脂を含有することを特徴とする孔版印刷用W/Oエマル
ションインキが提供される。第四に、上記第一又は第二
に記載したインキにおいて、アルキド樹脂又は/及び重
量平均分子量2.5万未満の樹脂の含有量が顔料1重量
部に対して0.05重量部以上であり、且つ油相中の樹
脂濃度が50重量%以下であることを特徴とする孔版印
刷用W/Oエマルションインキが提供される。
【0006】本発明の孔版印刷用W/Oエマルションイ
ンキは、油相と水相によって構成される油中水型エマル
ションにおいて、重量平均分子量が2.5万以上、15
万以下の樹脂を含有すること、好ましくは上記樹脂の含
有量が顔料1重量部に対して0.3重量部以上であり、
且つ油相中の樹脂濃度が50重量%以下であることか
ら、樹脂をゲル化することなく指触乾燥性に優れたもの
となる。また、本発明の孔版印刷用W/Oエマルション
インキは、更にアルキド樹脂を含有すること、より好ま
しくはアルキド樹脂又は/及び重量平均分子量2.5万
未満の樹脂の含有量が顔料1重量部に対して0.05重
量部以上であり、且つ油相中の樹脂濃度が50重量%以
下であることから、インキ中の顔料の分散安定性が良好
になり、指触乾燥性の効果が更に向上したものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の孔版印刷用W/Oエマルションインキは、前述
したように、油相と水相によって構成される油中水型エ
マルションにおいて、重量平均分子量が2.5万以上、
15万以下の樹脂を含有することを特徴とする。前記し
た指触乾燥性の効果は、高分子量の樹脂を用いることで
乾燥時に樹脂が複数の顔料に吸着し、顔料の凝集を強く
していることや、顔料に吸着した樹脂が紙にも吸着し、
顔料と紙への固着に寄与していることが考えられる。た
だし、分子量が高すぎると樹脂の溶解性が著しく低下
し、溶剤に芳香族含有の溶剤が必要になる、溶解した状
態での樹脂のインキヘの添加が困難になる、などの問題
や、インキの粘性が高くなりドラムからの後端漏れなど
の問題が生じる。重量平均分子量2.5万未満の樹脂の
添加やアルキド樹脂の添加は、高分子量の樹脂を用いる
ことにより起こる可能性のあるインキ中での顔料間の凝
集を抑制する効果を奏しているものと考えられる。
【0008】本発明のエマルションの水相は、水、電解
質、防黴剤、水蒸発防止剤、水溶性高分子、水中油型樹
脂エマルション(疎水性高分子)など、また前記油相
は、油成分、顔料分散剤、顔料、樹脂、乳化剤等から構
成される。これらの構成成分は、エマルションの形成を
阻害しない公知のものが使用される。
【0009】本発明で用いられる色剤は、カーボンブラ
ック、酸化チタン;アゾ系顔料、フタロシアニン系顔
料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、建染染料系顔料、
媒染染料系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料及
び天然染料系顔料;ジアゾ染料、アントラキノン系染料
等の油溶性染料;等が挙げられる。これらの染顔料類
は、単独でも2種以上混合して添加してもよい。その使
用量は通常2〜10重量%である。通常油相に分散ある
いは添加されるが、水相に分散あるいは添加して使用し
てもよい。
【0010】本発明に使用される油は、例えば、石油系
溶剤、流動パラフイン、スピンドル油、軽油、灯油、マ
シン油、潤滑油、鉱物油;あまに油、トール油、とうも
ろこし油、オリーブ油、ナタネ油、ヒマシ油、脱水ヒマ
シ油、大豆油等の植物油等が使用される。また、本発明
においては合成油も使用できる。なお、石油系溶剤とし
ては、エクソン社のアイソパー、エクソール、日本石油
社のAFソルベント、サン石油社のサンパー、サンセン
等が挙げられる。そして、これらの油は単独でも2種類
以上混合して使用してもよい。
【0011】本発明で用いられる乳化剤は、好ましくは
非イオン系界面活性剤であり、例えば、ソルビタン高級
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂
肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、脂肪酸ジグルセリド及び高級アルコー
ル、アルキルフェノール、脂肪酸等の酸化エチレン付加
物等が挙げられ、単独であるいはこれらのHLBの異な
るものを2種類以上あわせて安定性の高いエマルション
を調製する。添加量は通常インキ重量の0.5〜15重
量%、好ましくは2〜5.5重量%とすればよい。
【0012】以上のほか、油相にはエマルションの形成
を妨害しない範囲で樹脂、着色剤の分散剤及び酸化防止
剤等を添加することができる。なお、前記の着色剤や乳
化剤も油相に含まれる。また、水相にはエマルションの
形成を妨害しない範囲で水溶性高分子、防腐・防かび
剤、水の蒸発抑制剤、凍結防止剤、pH調整剤、電解質
等を添加することができる。
【0013】本発明においては、油相に前記したように
重量平均分子量が2.5万〜15万の樹脂が添加され、
このことにより樹脂をゲル化することなく、指触乾燥性
に優れたものとなる。指触乾燥性の点からは、このよう
な高分子量の樹脂が望ましいのであるが、ただ重量平均
分子量が2.5万未満の樹脂も顔料の分散状態を良くす
る目的で添加してもよい。本発明で添加される樹脂とし
ては、ロジン;重合ロジン、水素化ロジン、ロジンエス
テル、水素化ロジンエステル等のロジン系樹脂;ロジン
変性フェノール樹脂等のロジン変性樹脂;フェノール樹
脂;石油樹脂;環化ゴム;アルキド樹脂;重合ひまし
油;等が挙げられる。これらの樹脂は単独でも又は2種
以上を混合して添加してもよい。また、重量平均分子量
2.5万以上の代表的な樹脂としては、例えば荒川化学
社製のタマノール−361、KG−836、KG−18
08−1、KG−885、KG−1800、タマノール
−370、タマノール−396、KG−801、KG−
825、KG8456、KG−1816、タマノールG
−5などのロジン変性フェノール樹脂などが挙げられ
る。
【0014】なお、インキ中の重量平均分子量2.5万
〜15万の樹脂の使用量は、印刷適正、指触乾燥性等の
点から、顔料1重量部に対して0.3重量部以上、好ま
しくは0.4〜2.0重量部、より好ましくは0.5〜
1.5重量部が適切である。また、油相中の樹脂使用量
は、インキのコスト及び印刷適正から、油相の50重量
%以下、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは2
〜24重量%である。樹脂の使用量が少ない場合、指触
乾燥性の効果が得られなく、また使用量が多すぎると、
インキの粘度が高くなりすぎたり、インキの粘性が高く
なり、ドラム後端からインキが濡れるなどの印刷適正に
問題が生じる。
【0015】また、本発明のインキにおいては、前記し
たように、好ましくはアルキド樹脂が油相に添加され、
このことにより顔料の分散安定性が良くなり、指触乾燥
性が更に向上する。本発明に使用されるアルキド樹脂
は、油脂と多塩基酸と多価アルコールから構成される。
油脂としては、ヤシ油、パーム油、オリーブ油、ひまし
油、米糠油、綿実油等のヨウ素価が80以下の不乾性油
あるいは半乾性油及びこれらの脂肪酸が挙げられるが、
大豆油、アマニ油、キリ油等の乾性油もアルキド樹脂の
ヨウ素価が80以下の範疇では一部使用してもよい。
【0016】多塩基酸としては、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、テトラヒドロフタル酸等の飽和多塩基酸、及びマ
レイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無
水シトラコン酸等の不飽和多塩基酸が使用できる。多価
アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ネオペンチルグリコール、ジグリセ
リン、トリグリセリン、ペンタエリスリット、ジペンタ
エリスリット、マンニット、ソルビット等が使用でき
る。
【0017】アルキド樹脂の油長は、油脂中の脂肪酸が
トリグリセライドで存在したときの樹脂中の重量%で示
される。アルキド樹脂は分散安定性、及び皮膜形成によ
る版胴スクリーンの目詰まり等の問題から、油長60〜
90、ヨウ素価80以下であることが好ましい。アルキ
ド樹脂の重量平均分子量は2.5万未満が好ましく、よ
り好ましくは1万以下である。
【0018】なお、インキ中のアルキド樹脂又は/及び
重量平均分子量2.5万未満の樹脂の含有量は、顔料の
分散安定性や指触乾燥性を阻害しない点から、顔料1重
量部に対して0.05重量部以上、好ましくは0.10
〜2.0重量部、より好ましくは0.2〜1.0重量部
が適切である。また、油相中の樹脂濃度は、インキのコ
スト及び印刷適正から、油相の50重量%以下、好まし
くは1〜50重量%、より好ましくは2〜30重量%で
ある。
【0019】カーボンブラック等の着色剤分散剤として
は、エマルションの形成を阻害しないものが使用でき、
前記の乳化剤用非イオン性界面活性剤を使用することが
できる。このほか、アルキルアミン系高分子化合物、ア
ルミニウムキレート系化合物、スチレンー無水マレイン
酸系共重合高分子化合物、ポリカルボン酸エステル型高
分子化合物脂肪族系多価カルボン酸、高分子ポリエステ
ルのアミン塩類、エステル型アニオン界面活性剤、高分
子量ポリカルボン酸の長鎖アミン塩類、長鎖ポリアミノ
アミドと高分子酸ポリエステルの塩、ポリアミド系化合
物、燐酸エステル系界面活性剤、アルキルスルホカルボ
ン酸塩類、α−オレフインスルホン酸塩類、ジオクチル
スルホコハク酸塩類、アルキド樹脂、及び重量平均分子
量2.5万未満の樹脂などの顔料分散能を有する樹脂な
どが挙げられる。
【0020】これらの分散剤は単独又は2種類以上混合
して添加すればよく、樹脂以外の着色剤分散剤の添加量
は着色剤重量の40重量%以下、好ましくは2〜35重
量%とすればよい。アルキド樹脂は高分子量の樹脂を添
加するときに顔料の分散安定性に特に効果があるが、ア
ルキド樹脂を単独又は他の分散剤と併用して使用する場
合のアルキド樹脂の添加量は、前述したように、顔料1
重量部に対して0.05重量部以上であることが好まし
い。また、重量平均分子量2.5万未満の樹脂を単独又
は他の分散剤と併用して使用する場合の重量平均分子量
2.5万未満の樹脂の添加量は、前述したように、顔料
1重量部に対して0.05重量部以上であることが好ま
しい。更に、アルキド樹脂と重量平均分子量2.5万未
満の樹脂と他の分散剤とを併用する場合、アルキド樹脂
と重量平均分子量2.5万未満の樹脂との添加量も、前
述したように、顔料1重量部に対して、0.05重量部
以上であることが好ましい。
【0021】油相に添加される酸化防止剤は、ジブチル
ヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ブチルヒドロ
キシアニソール等であり、これらの添加によって油相中
のバインダー樹脂等の酸化を防ぎ、これによってインキ
の粘度の上昇等が防止される。また、その添加量はイン
キ中の油の2重量%以下、好ましくは0.1〜1.0重
量%である。なお、酸化防止剤は単独でも2種類以上を
混合して使ってもよい。
【0022】エマルションインキの水相に添加される水
溶性高分子は、補湿や増粘のために添加されるものであ
り、具体的には下記の天然又は合成高分子が添加され
る。例えば、デンプン、マンナン、アルギン酸ソーダ、
ガラクタン、トラガントガム、アラビアガム、ブルラ
ン、デキストラン、キサンタンガム、ニカワ、ゼラチ
ン、コラーゲン、カゼイン等の天然高分子;カルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルデン
プン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン等の半合成高分子;アクリル酸樹脂及びポリアクリル
酸ナトリウムなどの中和物、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリN−ア
ルキル置換アクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、
ポリビニルメチルエーテルなどの合成高分子等が用いら
れる。また、アクリルアミド系ポリマー及びアクリル系
のポリマーに関しては、置換基を部分的にアルキル基で
疎水化した共重合タイプのポリマーでもよい。また、ポ
リエチレンとポリプロピレン又はポリブチレンのブロッ
クコポリマーを用いることができる。これらの水溶性高
分子は単独でも2種類以上混合してもよく、インキに含
まれる水の25重量%以下、好ましくは0.5〜15重
量%が添加される。
【0023】水相に添加される水中油型樹脂エマルショ
ンは、合成高分子でも天然高分子でよい。高分子として
は、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
酢酸ビニルーアクリル酸エステル共重合体、スチレンー
アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニリデン−アクリ
ル酸エステル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ウレタン等が挙げられる。天然のものとしては、油
相に添加できる高分子等が挙げられる。これらは油中水
型エマルションインキの安定性を阻害しない範囲であれ
ば2種類以上を併用してもよく、また分散方法も分散
剤、保護コロイド、界面活性剤を添加していてもよく、
またソープフリー乳化重合によって合成したものでもよ
い。
【0024】水相に添加される防腐・防かび剤は、エマ
ルション内で細菌やかびが繁殖するのを防ぐために添加
され、エマルションを長期保存する場合は防腐・防かび
剤の添加が普通である。その添加量は、インキ中に含ま
れる水の3重量%以下、好ましくは0.1〜1.2重量
%とするのがよい。また、防腐・防かび剤としては、サ
リチル酸、フェノール類、p−オキシ安息香酸メチル、
p−オキシ安息香酸エチル等の芳香族ヒドロキシ化含物
及びその塩素化合物のほか、ソルビン酸やデヒドロ酢酸
等が使用され、これらは単独でも2種類以上混合して使
ってもよい。
【0025】水の蒸発防止剤と凍結防止剤は兼用可能で
あり、これらの目的で添加される薬品は、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール
等のグリコール;メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、ブタノール、イソブタノール等の低級飽和一価
アルコール;グリセリンやソルビトール等の多価アルコ
ール;等である。これらの薬品は1種又は2種以上を添
加すればよく、その添加量はインキ中の水重量の15%
以下、好ましくは4〜12重量%である。
【0026】水相に添加されるpH調整剤は、トリエタ
ノールアミン、酢酸ナトリウム、トリアミルアミン等で
あり、必要時にはこれらのpH調整剤を添加して水相の
pHを6〜8に保つことができる。水相のpHが前記範
囲からはずれると、増粘剤用水溶性高分子が添加されて
いる場合には、その効果が損なわれる等の問題がある。
【0027】水相に添加される電解質は、エマルション
の安定性を高めるために添加されるものである。従っ
て、該電解質にはエマルションの安定度向上に有効な離
液順列が高いイオンで構成された電解質を添加するのが
よい。離液順列の高い陰イオンは、クエン酸イオン、酒
石酸イオン、硫酸イオン、酢酸イオン等であり、離液順
列が高い陽イオンは、アルカリ金属イオンやアルカリ土
類金層イオンであることから、ここで添加される電解質
としては、少なくとも陰イオンか陽イオンの一方が前記
イオンよりなる塩が好ましい。従ってここで添加される
電解質としては、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、
クエン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、ホウ酸ナ
トリウム、酢酸ナトリウム等が好ましく、その添加量は
水相の0.1〜2重量%、好ましくは0.5〜1.5重
量%である。
【0028】上記のほか、本発明の孔版印刷用油中水型
エマルションインキには、印刷時に印刷用紙と印刷ドラ
ムとの分離を良くするため、或いは印刷用紙の巻き上が
り防止のために、油相にワックスを添加することができ
る。また、水相にはトリエタノールアミンや水酸化ナト
リウム等を添加して、水溶性高分子添加による高粘度化
を更に増進させることができる。更に、水相に防錆剤や
消泡剤を添加して、印刷の際に印刷機がインキによって
錆びたり、インキが泡立つことを防止することができ
る。これらの添加剤は、孔版印刷用インキに添加されて
いる公知品を必要に応じて添加すればよく、その添加量
は従来品の場合と同程度でよい。
【0029】本発明のエマルションインキは、従来のエ
マルションインキ製造時と同様にして油相及び水相液を
調整し、この両方を公知の乳化機内で乳化させてインキ
とすればよい。すなわち、着色剤、乳化剤、樹脂及び必
要に応じて添加される添加物をよく分散させた油を常温
で調整し、これに防腐・防かび剤や水溶性高分子等が必
要に応じて添加されている水溶液を徐々に添加して乳化
すればよい。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるも
のではない。なお、以下に記す部は重量部である。
【0031】顔料分散体の調整はカーボンブラック、パ
ラフィン系オイル、顔料分散剤を3本ロールで練肉する
ことで行い、この顔料分散体に乳化用界面活性剤、オイ
ルと樹脂等のワニスを加え油相とし、これに水、凍結防
止剤、抗菌剤、電解質などからなる水相を加え乳化する
ことにより、孔版印刷機用エマルションインキとした。
アルキド樹脂はヤシ油76部、ペンタエリスリット7
部、イソフタル酸17部から合成した。その重量平均分
子量は1万以下、ヨウ素価は10以下であった。
【0032】実施例1 着色剤 カーボンブラツク(MA−77、三菱化成社製) 4.0部 溶剤 スピンドル油 9.7部 AF−6ソルベント(日本石油社製) 6.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 0.3部 アルキド樹脂 4.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量4万) 2.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 4.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0033】実施例2 着色剤 フタロシアニンブルー 4.0部 溶剤 スピンドル油 6.0部 AF−5ソルベント(日本石油社製) 9.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 2.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量8万) 4.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0034】実施例3 着色剤 カーボンブラック(MA−77、三菱化成社製) 3.0部 溶剤 スピンドル油 7.7部 AF−6ソルベント(日本石油社製) 10.5部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 0.3部 アルキド樹脂 l.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量3万) 5.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 4.0部 水 イオン交換水 57.5部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0035】実施例4 着色剤 フタロシアニンブルー 4.0部 溶剤 スピンドル油 6.0部 AF−7ソルベント(日本石油社製) 8.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 2.0部 アルキド樹脂 1.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量8万) 4.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0036】実施例5 着色剤 フタロシアニンブルー 4.0部 溶剤 スピンドル油 6.0部 AF−5ソルベント(日本石油社製) 8.9部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 2.0部 アルキド樹脂 0.1部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量8万) 4.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0037】実施例6 着色剤 フタロシアニンブルー 4.0部 溶剤 スピンドル油 6.7部 AF−7ソルベント(日本石油社製) 8.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 2.0部 アルキド樹脂 0.3部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量8万) 4.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0038】実施例7 着色剤 フタロシアニンブルー 3.0部 溶剤 スピンドル油 7.5部 AF−7ソルベント(日本石油社製) 8.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート l.5部 アルキド樹脂 1.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量1万) 3.0部 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量8万) 1.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0039】実施例8 着色剤 フタロシアニンブルー 4.0部 溶剤 スピンドル油 6.0部 AF−5ソルベント(日本石油製) 8.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 2.0部 アルキド樹脂 1.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量1万) 2.0部 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量8万) 2.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0040】実施例9 着色剤 フタロシアニンブルー 4.0部 溶剤 スピンドル油 7.0部 AF−6ソルベント(日本石油社製) 8.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 2.0部 アルキド樹脂 1.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量8万) 1.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 61.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0041】実施例10 着色剤 カーボンブラック 3.0部 溶剤 スピンドル油 3.0部 AF−6ソルベント(日本石油社製) 16.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 0.5部 アルキド樹脂 1.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量4万)10.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 3.0部 水 イオン交換水 52.5部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0042】実施例11 着色剤 カーボンブラック 3.5部 溶剤 スピンドル油 7.7部 AF−7ソルベント(日本石油社製) 9.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 0.3部 アルキド樹脂 1.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量6万) 6.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 4.0部 水 イオン交換水 57.5部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0043】実施例12 着色剤 フタロシアニンブルー 4.0部 溶剤 スピンドル油 6.0部 AF−4ソルベント(日本石油社製) 8.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 2.0部 アルキド樹脂 1.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量15万)4.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0044】実施例13 着色剤 カーボンブラック 4.0部 溶剤 スピンドル油 7.5部 AF−5ソルベント(日本石油社製) 8.9部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 0.5部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量4万) 4.0部 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量1万) 0.1部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0045】実施例14 着色剤 カーボンブラック 4.0部 溶剤 スピンドル油 8.2部 AF−7ソルベント(日本石油社製) 8.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 0.5部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量4万) 4.0部 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量1万) 0.3部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0046】実施例15 着色剤 カーボンブラック 3.0部 溶剤 スピンドル油 2.7部 AF−4ソルベント(日本石油社製) 12.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 0.3部 アルキド樹脂 14.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量4万) 4.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 4.0部 水 イオン交換水 49.5部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 0.5部
【0047】比較例1 着色剤 フタロシアニンブルー 4.0部 溶剤 スピンドル油 7.0部 AF−6ソルベント(日本石油社製) 8.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 2.0部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量1万) 4.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0048】比較例2 着色剤 カーボンブラック 4.0部 溶剤 スピンドル油 5.5部 SUNTHENE407(サン石油社製) 14.0部 AF−4ソルベント(日本石油社製) 2.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 0.5部 樹脂 ロジン変性フェノール樹脂(重量平均分子量20万)4.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 54.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0049】比較例3 着色剤 フタロシアニンブルー 4.0部 溶剤 スピンドル油 6.0部 AF−5ソルベント(日本石油社製) 8.0部 顔料分散剤 アルミニウムキレート 2.0部 アルキド樹脂 1.0部 樹脂 ロジンエステル(重量平均分子量1万) 4.0部 乳化剤 ソルビタンセスキオレート 5.0部 水 イオン交換水 59.0部 凍結防止剤 エチレングリコール 10.0部 電解質 硫酸マグネシウム 1.0部
【0050】<エマルションインキの評価>これらのイ
ンキを用い、市販のリコー社製孔版印刷機(VT350
0)で十分印刷を行ってインキを印刷機内にいきわたら
せた後、印刷した。この際の印刷物の印刷濃度は反射式
光学濃度計(マクベス社製RD914)によって測定し
た。 (イ)指蝕乾燥性は、印刷部分を布を取り付けたクロッ
クメーターで10往復/10秒で擦り、布の汚れ具合を
比較して求めた。布の汚れ具合の少ないものを指触乾燥
性○、布の汚れが多いものを指触乾燥性×とした。ま
た、特に汚れが少なく優れるものを◎とした。 (ロ)顔料の凝集の有無(顔料凝集)は、顕微鏡観察と
色調の変化により行い、凝集のないものを5、凝集した
ものを1として5段階で評価した。これらの結果を表1
にまとめて示した。
【0051】
【表1】
【0052】表1の結果から、以下のようなことが判明
する。 実施例2、3及び12と比較例1〜3との比較から、
重量平均分子量2.5万〜15万の樹脂の添加による効
果(指触乾燥性発現)が明らかになる(請求項1の効
果)。 実施例7と実施例9との比較から、重量平均分子量
2.5万〜15万の樹脂を顔料1重量部に対し0.3重
量部以上添加したことによる効果(指触乾燥性向上)が
明らかになる(請求項2の効果)。 実施例5と実施例2との比較からアルキド樹脂添加に
よる効果(顔料分散性向上)が明らかになる(請求項3
の効果)。 実施例6と実施例5及び実施例14と実施例13との
比較から、アルキド樹脂又は/及び重量平均分子量2.
5万未満の樹脂を、顔料1重量部に対して0.05重量
部以上添加したことによる効果(指触乾燥性向上+顔料
分散性向上)が明らかになる(請求項4の効果)。
【0053】
【発明の効果】請求項1の孔版印刷用W/Oエマルショ
ンインキは、重量平均分子量が2.5万〜15万の樹脂
を含有するものとしたことから、指触乾燥性に優れたも
のとなる。
【0054】請求項2の孔版印刷用W/Oエマルション
インキは、インキ中の重量平均分子量が2.5万〜15
万の樹脂の含有量が顔料1重量部に対して0.3重量部
以上であり、且つ油相中の樹脂濃度が50重量%以下で
あるものとしたことから、更に指触乾燥性が向上したも
のとなる。
【0055】請求項3の孔版印刷用W/Oエマルション
インキは、更にアルキド樹脂を含有するものとしたこと
から、インキ中の顔料分散性が向上するという効果が加
わる。
【0056】請求項4の孔版印刷用W/Oエマルション
インキは、アルキド樹脂又は/及び重量平均分子量2.
5万未満の樹脂の含有量が顔料1重量部に対して0.0
5重量部以上であり、且つ油相中の樹脂濃度が50重量
%以下であるものとしたことから、インキ中の顔料の分
散性安定性が更に向上し、指触乾燥性が更に向上したも
のとなる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相と水相によって構成される油中水型
    エマルションにおいて、重量平均分子量が2.5万以
    上、15万以下の樹脂を含有することを特徴とする孔版
    印刷用W/Oエマルションインキ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインキにおいて、インキ
    中の重量平均分子量が2.5万以上、15万以下の樹脂
    の含有量が顔料1重量部に対して0.3重量部以上であ
    り、且つ油相中の樹脂濃度が50重量%以下であること
    を特徴とする孔版印刷用W/Oエマルションインキ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のインキにおいて、
    アルキド樹脂を含有することを特徴とする孔版印刷用W
    /Oエマルションインキ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のインキにおいて、
    アルキド樹脂又は/及び重量平均分子量2.5万未満の
    樹脂の含有量が顔料1重量部に対して0.05重量部以
    上であり、且つ油相中の樹脂濃度が50重量%以下であ
    ることを特徴とする孔版印刷用W/Oエマルションイン
    キ。
JP35190796A 1996-12-11 1996-12-11 孔版印刷用w/oエマルションインキ Expired - Lifetime JP3775531B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35190796A JP3775531B2 (ja) 1996-12-11 1996-12-11 孔版印刷用w/oエマルションインキ
US08/896,000 US5800599A (en) 1996-12-11 1997-07-17 Emulsion ink for stencil printing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35190796A JP3775531B2 (ja) 1996-12-11 1996-12-11 孔版印刷用w/oエマルションインキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10168372A true JPH10168372A (ja) 1998-06-23
JP3775531B2 JP3775531B2 (ja) 2006-05-17

Family

ID=18420439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35190796A Expired - Lifetime JP3775531B2 (ja) 1996-12-11 1996-12-11 孔版印刷用w/oエマルションインキ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5800599A (ja)
JP (1) JP3775531B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002047439A (ja) * 2000-08-02 2002-02-12 Riso Kagaku Corp 孔版印刷用淡彩色エマルションインキおよび孔版印刷方法
JP2005330461A (ja) * 2004-04-20 2005-12-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用エマルションインキ
CN1321162C (zh) * 2004-04-20 2007-06-13 东北理光株式会社 孔版印刷用乳液油墨
JP2011256322A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Riso Kagaku Corp 孔版印刷用エマルションインク
KR101341217B1 (ko) * 2007-11-20 2013-12-12 제브라 가부시키가이샤 필기구용 잉크 조성물
JP2019099642A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 理想科学工業株式会社 孔版印刷用エマルションインク
JP2020199432A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 関西ペイント株式会社 複層塗膜形成方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3090425B2 (ja) * 1996-11-28 2000-09-18 株式会社パイロット W/o型分散インキ
JPH10168369A (ja) * 1996-12-06 1998-06-23 Riso Kagaku Corp 孔版印刷用エマルションインキ
JP4080080B2 (ja) * 1998-04-27 2008-04-23 東北リコー株式会社 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4080098B2 (ja) * 1998-04-27 2008-04-23 東北リコー株式会社 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP3614668B2 (ja) * 1998-06-23 2005-01-26 理想科学工業株式会社 孔版印刷用エマルションインキ
JP3571233B2 (ja) * 1998-10-19 2004-09-29 理想科学工業株式会社 孔版印刷用エマルションインキ
JP4080121B2 (ja) * 1999-06-03 2008-04-23 東北リコー株式会社 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP3736833B2 (ja) * 1999-12-24 2006-01-18 理想科学工業株式会社 孔版印刷用エマルションインキ
EP1142969B1 (en) 2000-04-06 2005-03-09 Riso Kagaku Corporation Emulsion ink for stencil printing
US20020058730A1 (en) * 2000-09-21 2002-05-16 Yasunari Kawashima Resin composition for stencil ink and water-in-oil stencil ink
JP3462472B2 (ja) 2001-01-26 2003-11-05 理想科学工業株式会社 孔版印刷用エマルションインキ
US6933014B1 (en) * 2002-03-06 2005-08-23 John H. Wynne Peelable stenciling ink and method of using
US20050143488A1 (en) * 2003-12-31 2005-06-30 Dandreaux Gary F. Water washable lithographic printing inks having low VOC content
WO2008045578A1 (en) 2006-10-13 2008-04-17 Sun Chemical Corporation Non-water soluble polymeric surfactants
CA2668425A1 (en) * 2006-11-03 2008-05-15 Sun Chemical Corporation Stable offset emulsion inks containing water tolerant emulsion stabilizer
JP2009057462A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Riso Kagaku Corp インクジェット用油中水(w/o)型エマルションインキ
JP5727766B2 (ja) * 2009-12-10 2015-06-03 理想科学工業株式会社 導電性エマルジョンインク及びそれを用いた導電性薄膜の形成方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5630476A (en) * 1979-08-23 1981-03-27 Nippon Oil Co Ltd Offset ink composition
US5389130A (en) * 1993-06-25 1995-02-14 Milliken Research Corporation Printing ink emulsion having reduced VOC
JPH08302262A (ja) * 1995-05-01 1996-11-19 Riso Kagaku Corp 孔版印刷用エマルジョンインク
US5622548A (en) * 1995-05-19 1997-04-22 Micap Technology Corp. Duplicating inks for digital duplicators

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002047439A (ja) * 2000-08-02 2002-02-12 Riso Kagaku Corp 孔版印刷用淡彩色エマルションインキおよび孔版印刷方法
JP2005330461A (ja) * 2004-04-20 2005-12-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用エマルションインキ
CN1321162C (zh) * 2004-04-20 2007-06-13 东北理光株式会社 孔版印刷用乳液油墨
KR101341217B1 (ko) * 2007-11-20 2013-12-12 제브라 가부시키가이샤 필기구용 잉크 조성물
JP2011256322A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Riso Kagaku Corp 孔版印刷用エマルションインク
JP2019099642A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 理想科学工業株式会社 孔版印刷用エマルションインク
JP2020199432A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 関西ペイント株式会社 複層塗膜形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3775531B2 (ja) 2006-05-17
US5800599A (en) 1998-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10168372A (ja) 孔版印刷用w/oエマルションインキ
JP4080080B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4080121B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4080098B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4801370B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP3725921B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4860908B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP2001164164A (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4662585B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JPH101634A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP3847382B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP5526550B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキの製造方法及び孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP2000053903A (ja) 孔版印刷用w/o型エマルションインキ
JP4112101B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP3775533B2 (ja) 孔版印刷機用エマルションインキ
JP3739539B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4510404B2 (ja) 孔版印刷用w/o型エマルションインキ
JPH08218023A (ja) 孔版印刷用エマルションインク
JPH10245516A (ja) 孔版印刷用w/o型エマルションインキ
JP3479793B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4520767B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4851701B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JPH0873795A (ja) 孔版印刷用油中水滴型エマルションインク
JP4880832B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP3736960B2 (ja) 孔版印刷機用油中水滴型エマルションインキ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120303

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120303

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150303

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150303

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term