JP4520767B2 - 孔版印刷用エマルションインキ - Google Patents

孔版印刷用エマルションインキ Download PDF

Info

Publication number
JP4520767B2
JP4520767B2 JP2004124797A JP2004124797A JP4520767B2 JP 4520767 B2 JP4520767 B2 JP 4520767B2 JP 2004124797 A JP2004124797 A JP 2004124797A JP 2004124797 A JP2004124797 A JP 2004124797A JP 4520767 B2 JP4520767 B2 JP 4520767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
ink
mass
stencil printing
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004124797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005306973A (ja
Inventor
浩二 小野
幸吉郎 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004124797A priority Critical patent/JP4520767B2/ja
Priority to CNB2005100530121A priority patent/CN1321162C/zh
Publication of JP2005306973A publication Critical patent/JP2005306973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4520767B2 publication Critical patent/JP4520767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

本発明は、両面印刷時のコロによる汚れの発生防止効果に優れ、インキがドラム内で長期間放置された時の立ち上がりに優れた孔版印刷用エマルションインキに関する。
孔版印刷方法は、周知のように穿孔部を有する孔版印刷原紙(孔版)を用い、この孔版の穿孔部を介して孔版の一方の側より他方の側にインキを移動させることにより、紙などの被印刷物面に印刷を行う方法である。この孔版印刷方法には、従来より揮発性溶剤、不揮発性溶剤、樹脂、着色剤、界面活性剤、水、凍結防止剤、電解質、及び防腐剤などを含有する油中水型(W/O型)のエマルションインキが用いられている。
近年、紙等の資源保護の観点から、孔版印刷機に関しても両面印刷の要求が増えてきており、外部からの強制的なエネルギー(UVや熱)が一般的ではなく浸透乾燥定着方式が一般的である孔版印刷機においては、両面印刷時のコロによる汚れ(コロ跡汚れ)の発生が大きな課題の一つになっている。
このため、コロ跡汚れの発生を防止する対処法として、例えば、油相にアルミニウムキレート類を添加する方法(特許文献1参照)、ヨウ素価80以下のアルキド樹脂とアルミニウムキレート化合物を使用する方法(特許文献2参照)、などが提案されている。
しかし、前記特許文献1によれば、顔料分散向上により浸透性を向上させている効果のみであるため、コロ跡汚れに対する効果としては不十分であった。また、前記特許文献2によれば、アルキド樹脂は使用しているものの、ヨウ素価が80以下であり、この場合もコロ跡汚れに対する効果は不十分であった。
したがって両面印刷時のコロによる汚れの発生防止に優れ、インキがドラム内で長期間放置された時の立ち上がりに優れた孔版印刷用エマルションインキは未だ得られておらず、その速やかな開発が望まれているのが現状である。
特許第2926455号公報 特許第3008724号公報
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、両面印刷時のコロ跡汚れの発生防止効果に優れ、インキがドラム内で長期間放置された時の立ち上がりに優れた孔版印刷用エマルションインキを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者が鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得た。即ち、油相10〜90質量%及び水相90〜10質量%を含む孔版印刷用エマルションインキにおいて、該油相中に酸価が15以下であり、かつヨウ素価が80以上であるアルキド樹脂を含有することにより、両面印刷時のコロ跡汚れの発生防止効果に優れ、インキがドラム内で長期間放置された時の立ち上がりに優れた孔版印刷用エマルションインキが得られるという知見である。
本発明は、本発明者の前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 油相10〜90質量%及び水相90〜10質量%を含み、該油相中に酸価が15以下であり、かつヨウ素価が80以上であるアルキド樹脂を含有することを特徴とする孔版印刷用エマルションインキである。本発明の孔版印刷用エマルションインキにおいては、該油相中に酸価が15以下であり、かつヨウ素価が80以上であるアルキド樹脂を含有する。ヨウ素価が高いということは、該分子構造中に2重結合を多く有することを意味する。ヨウ素価の高いアルキド樹脂を用いると、空気中の酸素と2重結合部分が酸化反応することにより樹脂分子同士が重合し、樹脂成分が高粘度化して紙に固着することによって、コロ跡汚れの発生防止に有効である。しかしながら、ヨウ素価の高いアルキド樹脂を含有したインキは、酸化重合しやすいことから、ドラム内で長期間放置されると、樹脂成分の高粘度化によりインキが吐出しにくくなることが知られているが、上記ヨウ素価範囲であっても、酸価(水酸基やカルボキシル基が多いと高い傾向)の低い領域のアルキド樹脂であれば、インキのエマルション安定性が良く、インキの経時劣化が遅く、そのため、両面印刷時のコロによる汚れ(コロ跡汚れ)の発生が少なく、更にインキがドラム内で長期間放置された時の立ち上がりが良好な孔版印刷用エマルションインキを提供できる。
<2> アルキド樹脂の20℃における粘度が、3Pa・s以上である前記<1>に記載の孔版印刷用エマルションインキである。該<2>に記載の孔版印刷用エマルションインキにおいては、比較的高粘度のアルキド樹脂を用いることによって、粘性比率が高く弾性比率の小さいエマルションインキにすることができる。その結果、インキの固着と同時に、物性的浸透性を向上させることが可能になり、コロ跡汚れの発生防止に対する効果を大きくすることができる。
<3> 油相中に着色剤及び着色剤分散剤を含有し、該着色剤が顔料であり、該着色剤分散剤がアルミニウムキレート化合物及びポリグリセリン脂肪酸エステル化合物から選択される少なくともいずれかである前記<1>から<2>のいずれかに記載の孔版印刷用エマルションインキである。該<3>に記載の孔版印刷用エマルションインキにおいては、アルミニウムキレート化合物とポリグリセリン脂肪酸エステル化合物とを併用して顔料分散に用いると、顔料の分散効果(アルミニウムキレート化合物の吸着効果とポリグリセリン脂肪酸エステルの立体障害効果の相乗効果)による顔料の浸透性向上によって、更にコロ跡汚れの発生防止に効果がある。
<4> 水相中にグリセリンを含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の孔版印刷用エマルションインキである。該<4>に記載の孔版印刷用エマルションインキにおいては、水相中にグリセリンを含有することによって、水相の揮発等によるインキの経時劣化を抑える効果、及びエマルションの安定化の作用により、アルキド樹脂のコロ跡汚れの発生防止に対する効果を維持したまま、ドラム内での長期間放置でのインキの変質を小さくすることが可能となる。
<5> 水相中及び油相中の少なくともいずれかに酸化防止剤を含有する前記<1>から<4>のいずれかに記載の孔版印刷用エマルションインキである。該<5>に記載の孔版印刷用エマルションインキにおいては、酸化防止剤を使用することによって、アルキド樹脂の酸化を遅らせることができ、ドラム内での長期間放置におけるインキの変質を小さくすることが可能になる。
本発明によれば、従来における諸問題を解決でき、両面印刷時のコロ跡汚れの発生防止効果に優れ、インキがドラム内で長期間放置された時の立ち上がりに優れた孔版印刷用エマルションインキを提供できる。
本発明の孔版印刷用エマルションインキは、油相10〜90質量%及び水相90〜10質量%を含み、該油相中に酸価が15以下であり、かつヨウ素価が80以上であるアルキド樹脂を含有してなり、着色剤、着色剤分散剤、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
この場合、前記孔版印刷用エマルションインキは、油相10〜90質量%及び水相90〜10質量%を含み、油相20〜50質量%及び水相50〜80質量%が好ましい。
前記油相の混合割合が10質量%未満であると、W/Oエマルションとしての形態をとれなくなることがあり、90質量%を超えると、物性的にW/Oエマルションとすることの効果が不足してしまうことがある。
<油相>
−アルキド樹脂−
前記アルキド樹脂は、酸価が15以下であり、10以下がより好ましい。また、ヨウ素価が80以上であり、80〜110がより好ましい。
前記酸価が15を超えると、印刷機のドラム内でのインキの変質により、インキが吐出し難くなることがある。また、前記ヨウ素価が80未満であると、両面印刷におけるコロによる汚れが悪くなることがある。
ここで、前記アルキド樹脂の酸価は、例えば、JIS K0070により測定することができる。前記アルキド樹脂のヨウ素価は、例えば、JIS K0070により測定することができる。
また、前記アルキド樹脂は20℃における粘度が、3Pa・s以上が好ましく、5〜20Pa・sがより好ましい。前記粘度が3Pa・s未満であると、インキの粘性比率が不足し、紙に浸透し難いインクになってしまうことがある。
ここで、前記アルキド樹脂の粘度は、例えば、コーンプレート型回転粘度計により測定することができる。
また、前記アルキド樹脂の油長は、前記油脂中の脂肪酸がトリグリセライドで存在したときの樹脂中の質量%で表され、通常50〜90質量%である。
前記アルキド樹脂としては、上記物性を満たすものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、通常、油脂、多塩基酸、及び多価アルコールを含有してなる。前記油脂としては、例えば、ヤシ油、パーム油、オリーブ油、ひまし油、米糠油、綿実油、大豆油、アマニ油、キリ油などが挙げられ、これらの中でも、大豆油が特に好ましい。前記多塩基酸としては、飽和多塩基酸及び不飽和多塩基酸のいずれかを用いることができる。前記飽和多塩基酸としては、例えば、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、テトラヒドロフタル酸等が挙げられる。前記不飽和多塩基酸としては、例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水シトラコン酸等が挙げられる。
前記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタエリスリット、ジペンタエリスリット、マンニット、ソルビットなどが挙げられる。
前記アルキド樹脂の添加量は、インキの総質量の1〜10質量%が好ましく、3〜7質量%がより好ましい。
前記添加量が少なすぎると、コロ跡汚れに対する効果が小さくなることがあり、多すぎると、効果は大差がなく、却ってコスト高を招いてしまうことがある。
本発明の孔版印刷用エマルションインキの油相には、前記アルキド樹脂以外にも、本発明の目的及び効果を損なわない範囲でその他の樹脂を含有してもよい。該その他の樹脂としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ロジン;重合ロジン、水素化ロジン、ロジンエステル、ロジンポリエステル樹脂、水素化ロジンエステル等のロジン系樹脂;ロジン変性アルキド樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂等のロジン変性樹脂;マレイン酸樹脂;フェノール樹脂;石油樹脂;環化ゴム等のゴム誘導体樹脂;テルペン樹脂;重合ひまし油、などが挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記油相中には、上記アルキド樹脂以外にも、着色剤、着色剤分散剤、酸化防止剤を含有してなり、更に必要に応じて、乳化剤、植物油、鉱物油、体質顔料などのその他の成分を含有してなる。
−着色剤−
前記着色剤としては、各種色調の公知の顔料、分散染料などを用いることができ、これらの中でも、顔料が特に好ましい。前記着色剤としては、例えば、アセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック等のカーボンブラック類;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉;弁柄、黄鉛、群青、酸化クロム、酸化チタン等の無機顔料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料等のアゾ系顔料;無金属フタロシアニン顔料、銅フタロシアニン顔料等のフタロシアニン系顔料;アントラキノン系色素、キナクリドン系色素、イソインドリノン系色素、イソインドリン系色素、ジオキサンジン系色素、スレン系色素、ペリレン系色素、ペリノン系色素、チオインジゴ系色素、キノフタロン系色素、金属錯体等の縮合多環系顔料;酸性又は塩基性染料のレーキ等の有機顔料;ジアゾ染料、アントラキノン系染料等の油溶性染料;蛍光顔料、などが挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記蛍光顔料としては、合成樹脂を塊状重合する際又は重合した後に様々な色相を発色する蛍光染料を溶解又は染着し、得られた着色塊状樹脂を粉砕して微細化した、所謂合成樹脂固溶体タイプのもので、染料を担持する合成樹脂としては、例えば、メラミン樹脂、尿素樹脂、スルホンアミド樹脂、アルキド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、等が挙げられる。
前記着色剤としてのカーボンブラックを油相に添加する場合には、pH5未満の酸性のカーボンブラックとしては、市販品を用いることができ、例えば、MA−100、MA−7、MA−77、MA−11、#40、#44(いずれも三菱化学株式会社製)、Raven1100、Raven1080、Raven1255、Raven760、Raven410(いずれもコロンビヤンカーボン社製)、などが挙げられる。
前記不溶性着色剤の平均粒径は、0.01〜1.0μmが好ましく、0.01〜0.5μmがより好ましい。
前記着色剤の孔版印刷用エマルションインキにおける添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、通常2〜15質量%が好ましい。
−着色剤分散剤−
前記着色剤分散剤としては、エマルションの形成を阻害しないものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、後述する乳化剤用非イオン界面活性剤、アルキルアミン系高分子化合物、アルミニウムキレート化合物、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸の部分アルキルエステル、ポリアルキレンポリアミン、脂肪族多価カルボン酸、ポリエーテル、エステル型アニオン界面活性剤、高分子量ポリカルボン酸の長鎖アミン塩、ポリアミド系化合物、燐酸エステル系界面活性剤、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸塩、ポリエチレンイミン、アルキロールアミン塩、インキの保存安定性を阻害しない範囲であればイオン性界面活性剤、両性界面活性剤なども使用可能であり、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、顔料の分散効果(アルミニウムキレート化合物の吸着効果とポリグリセリン脂肪酸エステル化合物の立体障害効果の相乗効果)による顔料の浸透性向上によって、更にコロ跡汚れに効果がある点からアルミニウムキレート化合物及びポリグリセリン脂肪酸エステル化合物から選択される少なくともいずれかが好ましい。
前記着色剤分散剤の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、着色剤の総質量の40質量%以下が好ましく、2〜35質量%がより好ましい。
−酸化防止剤−
前記酸化防止剤は、アルキド樹脂等の酸化を防ぎ、ドラム内での長期間放置でのインキの変質を防止でき、油相及び水相の少なくともいずれかに添加することができる。該酸化防止剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択して用いることができるが、例えば、ノルジヒドログアヤレチック酸(NDGA)、グアヤク脂、クエン酸エステル、抽出トコフェロール、トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸、ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール、亜硫酸塩類、チオ硫酸塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体等が挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記酸化防止剤の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、インキ総量に対し2質量%以下が好ましく、0.1〜1.0質量%がより好ましい。
−その他の成分−
前記乳化剤としては、油中水型のエマルションを形成することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、該非イオン系界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、などが挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記乳化剤の孔版印刷用エマルションインキにおける添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、1〜8質量%が好ましく、2〜5.5質量%がより好ましい。
前記植物油としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、大豆油、コーン油、ヒマワリ油、なたね油、サフラワー油、ごま油、ひまし油、脱水ひまし油、つばき油、オリーブ油、やし油、米油、綿実油、パーム油、あまに油、パーム核油、桐油、カメリアオイル、グレープシード油、スイートアルモンド油、ピスタチオナッツ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、メドウホーム油、などが挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記植物油の孔版印刷用エマルションインキにおける添加量は、1〜35質量%が好ましく、5〜25質量%がより好ましい。
前記鉱物油としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、石油系溶剤、スピンドル油、流動パラフィン、軽油、灯油、マシン油、ギヤー油、潤滑油、モーター油、等が挙げられ、これらの中でも、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、石油系溶剤が特に好ましい。
前記パラフィン系オイルとしては、市販品を用いることができ、例えば、モービル石油社製のガーゴオイルアークティックシリーズ、新日本石油株式会社製の日石スーパーオイルシリーズ、出光興産株式会社製のダイアナプロセスオイル、ダイアナフレシアシリーズ等が挙げられる。
前記ナフテン系オイルとしては、環分析によるナフテン成分の炭素含有量(CN)が30%以上であり、芳香族成分の炭素の含有量(CA)が20%以下であり、かつパラフィン成分の炭素含有量(CP)が55%以下であるものが好適であり、例えば、モービル石油社製のガーゴオイルアークティックオイル155及び300ID、ガーゴオイルアークティックオイルライト、ガーゴオイルアークティックオイルCヘビー;出光興産株式会社製のダイアナプロセスオイル、ダイアナフレシアシリーズ;日本サン石油株式会社製のサンセンオイルシリーズなどが挙げられる。
前記石油系溶剤としては、市販品を用いることができ、例えば、エクソン化学社製のアイソパーシリーズ及びエクソール;新日本石油株式会社製のAFソルベントシリーズなどが挙げられる。
これらの鉱物油は、インキの安定性等を考慮した場合、3環以上の縮合芳香族環を含む芳香族炭化水素である多環芳香族成分が3質量%未満のものを使用することが好ましい。また、変異原性指数MIが1.0未満、アロマ分(%C)が20〜55%、アニリン点が100℃以下であって、かつオイル全質量基準でベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[b]フルオランテン、ベンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[k]フルオランテン、ベンゾ[a]ピレン、ジベンゾ[a,j]アクリジン等の多環芳香族の含有量がそれぞれ10ppm以下であり、かつ合計含有量が50ppm以下である。
なお、必要に応じて安全性の高いアロマ系オイル(例えば、特開平11−80640号公報)を使用することもできる。
前記鉱物油の孔版印刷用エマルションインキにおける添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、1〜35質量%が好ましく、5〜25質量%がより好ましい。
前記ゲル化剤は、油相に含まれる樹脂をゲル化してインキの保存安定性、定着性、及び流動性等を向上させる役割を有し、油相中の樹脂と配位結合する化合物が好ましい。該ゲル化剤としては、例えば、Li、Na、K、Al、Ca、Co、Fe、Mn、Mg、Pb、Zn、Zr等の金属を含む有機酸塩、有機キレート化合物、金属石鹸オリゴマー等が挙げられる。具体的には、オクチル酸アルミニウム等のオクチル酸金属塩、ナフテン酸マンガン等のナフテン酸金属塩、ステアリン酸亜鉛等のステアリン酸塩、アルミニウムジイソプロポキシドモノエチルアセトアセテート等の有機キレート化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ゲル化剤の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、油相中の樹脂の総量に対し15質量%以下が好ましく、5〜10質量%がより好ましい。
前記体質顔料は、インキ中には滲み防止、粘度調整のために油相、水相、又は両相に添加することができ、無機微粒子及び有機微粒子のいずれかが好ましい。前記無機微粒子としては、例えば、白土、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナホワイト、ケイソウ土、カオリン、マイカ、水酸化アルミニウム等が挙げられる。前記有機微粒子としては、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリシロキサン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、又はこれらの共重合体、などが挙げられる。
前記体質顔料の孔版印刷用エマルションインキにおける添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.1〜50質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
<水相>
前記水相は、エマルションの形成を妨害しない範囲で、水、水の蒸発抑制剤又は凍結防止剤、電解質、水溶性高分子化合物、O/W樹脂エマルション、防腐・防かび剤、pH調整剤などを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記水としては、清浄であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水等を使用することができる。
前記水の蒸発抑制剤又は凍結防止剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択して用いることができるが、例えば、低級飽和一価アルコール、グリコール、多価アルコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記低級飽和一価アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール等が挙げられる。前記グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられる。前記多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、ソルビトール等が挙げられる。
これらの中でも、水相の揮発等によるインキの経時劣化を抑える効果及びエマルションの安定化の作用により、アルキド樹脂のコロ跡汚れに対する効果を維持したまま、ドラム内での長期間放置でのインキの変質を小さくさせることが可能となる点でグリセリンが特に好ましい。
前記水の蒸発抑制剤又は凍結防止剤の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、インキ中の水の総質量に対し15質量%以下が好ましく、4〜12質量%がより好ましい。
前記電解質は、エマルションの安定性を高めるために添加され、エマルションの安定度向上に有効な離液順列が高いイオンで構成された電解質を添加するのが好ましい。離液順列が高い陰イオンとしては、クエン酸イオン、酒石酸イオン、硫酸イオン、酢酸イオン等であり、離液順列が高い陽イオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンである。ここで添加される電解質としては少なくとも陰イオンか陽イオンの一方が前記イオンよりなる塩が好ましい。従って、前記電解質としては、例えば、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、等が好適である。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記電解質の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、水相の0.1〜2質量%が好ましく、0.5〜1.5質量%がより好ましい。
前記水溶性高分子化合物は、補湿や増粘のために添加され、例えば、天然高分子化合物、半合成高分子化合物、合成高分子化合物、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記天然高分子化合物としては、例えば、デンプン、マンナン、アルギン酸ソーダ、ガラクタン、トラガントガム、アラビアガム、プルラン、デキストラン、キサンタンガム、ニカワ、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、等が挙げられる。
前記半合成高分子化合物としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルデンプン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプン等が挙げられる。
前記合成高分子化合物としては、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸トリエタノールアミン等のアクリル酸樹脂誘導体;ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルメチルエーテル等の合成高分子などが挙げられる。
前記水溶性高分子化合物の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、インキに含まれる水の25質量%以下が好ましく、0.5〜15質量%がより好ましい。
前記水中油型樹脂エマルションとしては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択して用いることができるが、合成高分子化合物でも天然高分子化合物でもよい。前記合成高分子化合物としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニリデン−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂等が挙げられる。前記天然高分子化合物としては、孔版印刷用エマルションインキに普通に用いられる油相に添加できる高分子化合物等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、前記水中油型樹脂エマルションの分散方法についても特に制限はなく、分散剤、保護コロイド、界面活性剤を添加していてもよく、またソープフリー乳化重合によって合成したものでもよい。前記水中油型樹脂エマルションの最低造膜温度は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、40℃以下が好ましい。
前記防腐・防かび剤は、エマルション内で細菌やかびが繁殖するのを防ぐために添加され、エマルションを長期間保存する場合に有効である。該防腐・防かび剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択して用いることができるが、例えば、サリチル酸、フェノール類、p−オキシ安息香酸メチル、p−オキシ安息香酸エチル等の芳香族ヒドロキシ化合物又はその塩素化合物、ソルビン酸、デヒドロ酢酸等が挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記防腐・防かび剤の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、インキ中に含まれる水の総質量に対し3質量%以下が好ましく、0.1〜1.2質量%がより好ましい。
前記pH調整剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択して用いることができるが、例えば、トリエタノールアミン、酢酸ナトリウム、トリアミルアミン等が好適に挙げられる。必要に応じてこれらのpH調整剤を添加して水相のpHを6〜8に保つことができる。水相のpHが前記範囲からはずれると、増粘剤用水溶性高分子が添加されている場合にその効果が損なわれてしまうことがある。
なお、本発明の孔版印刷用エマルションインキには、印刷時に印刷用紙と印刷ドラムとの分離をよくするため、或いは印刷用紙の巻き上がり防止等のために油相にワックスを添加することができる。また、水相には、トリエタノールアミンや水酸化ナトリウム等を添加して、水溶性高分子添加による高粘度化を更に増進させることができる。さらに、水相に防錆剤や消泡剤を添加して印刷の際に印刷機がインキによって錆びたり、インキが泡立つことを防止することができる。これらの添加剤は、孔版印刷用インキに添加されている公知品を必要に応じて添加すればよく、その添加量は従来品の場合と同程度でよい。
本発明の孔版印刷用エマルションインキの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の方法の中から適宜選択することができるが、例えば、常法により油相及び水相液を予め別々に調製し、前記油相中に水相を添加して、ディスパーミキサー、ホモミキサー、高圧ホモジナイザー等の公知の乳化機内で乳化させることにより製造することができる。具体的には、着色剤、乳化剤及び必要に応じて添加される樹脂等の添加物を三本ロールミルでよく分散させた油を常法で調製し、これに防腐・防かび剤や水溶性高分子等が必要に応じて添加されている水溶液を徐々に添加して乳化させればよい。
本発明の孔版印刷用エマルションインキは、ずり速度20sec−1の時の粘度が3〜40Pa・sが好ましく、10〜30Pa・sがより好ましい。
以上説明したように、本発明の孔版印刷用エマルションインキは、両面印刷時のコロによる汚れの発生防止効果に優れ、インキがドラム内で長期間放置された時の立ち上がりが優れ、輪転孔版印刷機による孔版印刷に好適に用いられる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
表1に示すアルキド樹脂の酸価は、JIS K0070により測定した。また、ヨウ素価は、JIS K0070により測定した。また、粘度(20℃)は、コーンプレート型回転粘度計(レオメトリックス社製、DSR)により測定した。
(実施例1)
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
フタロシアニンブルー(東洋インキ製造株式会社製)5.0質量%、顔料分散剤としてのポリグリセリン脂肪酸エステル(味の素ファインテクノ株式会社製)1.0質量%、鉱物油としてのスピンドル油(コスモ石油株式会社製)5.0質量%、及び表1に示すアルキド樹脂5質量%を3本ロールで練肉することで顔料分散体を調製した。この顔料分散体に、鉱物油としてのAFソルベント4号(新日本石油株式会社製)10.0質量%、及びソルビタン系乳化剤3.0質量%を加え混合し、油相を調製した。
一方、硫酸マグネシウム1.0質量%、及び水道水70.0質量%を混合して水相を調製した。
次に、前記油相に前記水相を徐々に添加し、ディスパーミキサーで乳化させて、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
(実施例2)
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
実施例1において、油相における鉱物油としてのAFソルベント4号(新日本石油株式会社製)10.0質量%を12.0質量%に変更し、表1に示すアルキド樹脂に変更し、水相における水道水70質量%を68質量%に変えた以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
(実施例3)
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
実施例2において、油相にアルミニウムキレート化合物1.0質量%を添加し、鉱物油としてのスピンドル油5.0質量%を4.0質量%に変えた以外は、実施例2と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
(実施例4)
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
実施例3において、水相にグリセリン10.0質量%を添加し、水道水68.0質量%を58.0質量%に変えた以外は、実施例3と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
(実施例5)
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
実施例3において、油相に酸化防止剤としてのジブチルヒドロキシトルエン0.1質量%を添加し、水道水68質量%を67.9質量%に変えた以外は、実施例3と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
(比較例1)
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
実施例1において、油相に表1に示すアルキド樹脂に変えた以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
(比較例2)
−孔版印刷用エマルションインキの調製−
実施例1において、油相に表1に示すアルキド樹脂に変えた以外は、実施例1と同様にして、孔版印刷用エマルションインキを調製した。
次に、実施例1〜5及び比較例1〜2の孔版印刷用エマルションインキについて、以下のようにして、性能評価を行った。結果を表1に示す。
<評価1:コロ跡汚れ>
孔版印刷機(東北リコー株式会社製、プリポートN−500)のドラム内に、各インキを十分いきわたらせた後にベタ画像印刷を行い、印刷後24時間放置後に画像の裏面を、白紙製版で再度印刷した。その100枚目の画像における用紙白部と汚れ部のマクベス濃度計による濃度差を測定した。濃度差が小さいほどコロ跡汚れの発生防止効果に優れる。
<評価2:ドラム内長期間放置後の立ち上がり>
孔版印刷機(東北リコー株式会社製、プリポートN−500)のドラム内に、各インキを十分いきわたらせた後に、その印刷ドラムを60℃のオーブン内で1週間放置した後、再び印刷を行い、画像が全面に出ているかどうかを目視により評価した。画像復帰が早い(画像が全面に出ている)ものから順に、5、4、3、2、1と、5段階でランク評価を行った。ランク1は、完全に復帰しない目詰まり部分があることを示す。
Figure 0004520767
表1の結果から、酸価が15以下であり、かつヨウ素価が80以上であるアルキド樹脂を含有する実施例1は、アルキド樹脂のヨウ素価が80未満である比較例1に比べて、両面印刷時のコロによる汚れ(コロ跡汚れ)の発生防止効果に優れることが認められ、アルキド樹脂のヨウ素価及び酸価を更に適正化した実施例2、及び該実施例2に更にアルミニウムキレート化合物を添加した実施例3では、更にコロ跡汚れの発生防止効果が大きいことが認められる。
また、酸価が15以下であり、かつヨウ素価が80以上であるアルキド樹脂を含有する実施例1は、アルキド樹脂の酸価が15を超える比較例2に比べてインキがドラム内で長期間放置された時の立ち上がりに優れることが認められ、グリセリンを添加した実施例4、及び酸化防止剤を添加した実施例5では、更に効果が大きいことが認められる。
本発明の孔版印刷用エマルションインキは、両面印刷時のコロによる汚れの発生防止効果に優れ、インキがドラム内で長期間放置された時の立ち上がりに優れており、輪転孔版印刷機による孔版印刷、特に両面印刷に好適に用いられる。

Claims (5)

  1. 油相10〜90質量%及び水相90〜10質量%を含み、該油相中に酸価が15以下であり、かつヨウ素価が80以上であるアルキド樹脂を含有することを特徴とする孔版印刷用エマルションインキ。
  2. アルキド樹脂の20℃における粘度が、3Pa・s以上である請求項1に記載の孔版印刷用エマルションインキ。
  3. 油相中に着色剤及び着色剤分散剤を含有し、該着色剤が顔料であり、該着色剤分散剤がアルミニウムキレート化合物及びポリグリセリン脂肪酸エステル化合物から選択される少なくともいずれかである請求項1から2のいずれかに記載の孔版印刷用エマルションインキ。
  4. 水相中にグリセリンを含有する請求項1から3のいずれかに記載の孔版印刷用エマルションインキ。
  5. 水相中及び油相中の少なくともいずれかに酸化防止剤を含有する請求項1から4のいずれかに記載の孔版印刷用エマルションインキ。
JP2004124797A 2004-04-20 2004-04-20 孔版印刷用エマルションインキ Expired - Fee Related JP4520767B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004124797A JP4520767B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 孔版印刷用エマルションインキ
CNB2005100530121A CN1321162C (zh) 2004-04-20 2005-03-04 孔版印刷用乳液油墨

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004124797A JP4520767B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 孔版印刷用エマルションインキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005306973A JP2005306973A (ja) 2005-11-04
JP4520767B2 true JP4520767B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=35345906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004124797A Expired - Fee Related JP4520767B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 孔版印刷用エマルションインキ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4520767B2 (ja)
CN (1) CN1321162C (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1973978B1 (en) * 2006-01-18 2009-10-14 Basf Se Multipurpose additive for low voc solvent based coatings
GB2475342B (en) * 2009-11-17 2013-07-31 Gr Advanced Materials Ltd Emulsion ink

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH038724B2 (ja) * 1985-09-17 1991-02-06 Circle Tekkojo Kk
JP2003049107A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Riso Kagaku Corp 孔版印刷用エマルションインキ
JP2003268282A (ja) * 2002-03-14 2003-09-25 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用w/oエマルションインキ
JP2003335998A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Tohoku Ricoh Co Ltd エマルションインキ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3725921B2 (ja) * 1995-10-24 2005-12-14 東北リコー株式会社 孔版印刷用エマルションインキ
JP3775531B2 (ja) * 1996-12-11 2006-05-17 東北リコー株式会社 孔版印刷用w/oエマルションインキ
CN1187516A (zh) * 1997-12-25 1998-07-15 大化集团大连研究院 大字喷码机专用油墨
JP2000345088A (ja) * 1999-06-03 2000-12-12 Riso Kagaku Corp 孔版印刷用エマルションインキ
JP4143746B2 (ja) * 1999-07-27 2008-09-03 ハリマ化成株式会社 孔版エマルションインキ用アルキド樹脂及び当該エマルションインキ
JP4899236B2 (ja) * 2000-03-16 2012-03-21 Dic株式会社 印刷インキ用樹脂組成物
EP1146095A1 (en) * 2000-04-10 2001-10-17 Riso Kagaku Corporation Oil ink for stencil printing

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH038724B2 (ja) * 1985-09-17 1991-02-06 Circle Tekkojo Kk
JP2003049107A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Riso Kagaku Corp 孔版印刷用エマルションインキ
JP2003268282A (ja) * 2002-03-14 2003-09-25 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用w/oエマルションインキ
JP2003335998A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Tohoku Ricoh Co Ltd エマルションインキ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005306973A (ja) 2005-11-04
CN1321162C (zh) 2007-06-13
CN1690140A (zh) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4080080B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4080121B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4080098B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4801370B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4845457B2 (ja) 孔版印刷用エマルジョンインキ
JP4860908B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4845421B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4870955B2 (ja) 孔版印刷用w/o型エマルションインキ
JP4050443B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4520767B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP2008106142A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4851701B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP2006299208A (ja) 孔版印刷用エマルジョンインキ
JP2012012485A (ja) 孔版印刷機用w/o型エマルションインキ
JP4777525B2 (ja) 孔版印刷用w/oエマルションインキ
JP2006077125A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4520765B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP5526550B2 (ja) 孔版印刷用油中水型エマルションインキの製造方法及び孔版印刷用油中水型エマルションインキ
JP4510404B2 (ja) 孔版印刷用w/o型エマルションインキ
JP3246696B2 (ja) 孔版印刷用油中水滴型エマルションインク
JP4851705B2 (ja) 孔版印刷用エマルジョンインキ
JP4875234B2 (ja) 孔版印刷用w/oエマルションインキ
JP2006124464A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4750440B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP2004182864A (ja) 孔版印刷用w/o型エマルションインキ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4520767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees