JP2005323725A - 遊技機 - Google Patents

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睦志 大浦
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Abstract

【課題】 限られたスピーカの設置スペースを有するパチンコ機等の遊技機において、より高音質、且つ高出力の音楽、効果音を出力可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 内枠3の下部に設置されたスピーカ筐体11内に設置された楕円形コーン式スピーカ11A、11Bの前面側より発せられる音を外部へ出力するスピーカ孔58A、58Bと、後面側より発せられる音を外部へ出力するバスレフ孔59A、59Bとを設け、特にバスレフ孔59A、59Bより出力される音は、通過孔78を通してスピーカ筐体11内に形成されたエンクロージャ110、111内に一旦出力し、バスレフ空間112A、112Bを介してバスレフ孔59A、59Bより出力するように構成した。
【選択図】 図17

Description

本発明は、内枠の下部に音を出力するスピーカ筐体を配置した遊技機において、特に、区画壁によって区画された左右一対の音響空間に楕円形状のスピーカと、スピーカ孔と、バスレフ孔とを設けたパチンコ機等の遊技機に関するものである。
従来より、パチンコ機等の遊技機において、遊技者側の前面部にスピーカユニット等を設けた遊技機が種々提案されている。
例えば、特開2003−79834号公報には、遊技機の中枠設置位置より下方位置に区画壁により2つのエンクロージャが形成されたスピーカユニットを設け、一方のエンクロージャには中高音用スピーカを配置し、また、他方のエンクロージャには中低音用のスピーカに加えて、バスレフポートたる音放出口に連なるバスレフダクトを形成することによって低域再生帯域を広くした遊技機用スピーカシステムが記載されている。
特開2003−79834号公報(第4頁〜第8頁、図2〜図9)
しかしながら、前記特許文献1に記載された遊技機用スピーカシステムにおいては、中枠の下方にスピーカユニットを配置する際に、下皿から排出される遊技球を受ける箱の邪魔にならない位置にスピーカユニットを配置する必要があるので、内蔵されるスピーカの大きさが制限され、高出力のスピーカを設置することはできなかった。更に、低音の補強を図るバスレフ孔は、区画壁により形成された複数のエンクロージャの内、一のエンクロージャのみに対して設けられており、その低音の出力は十分でなかった。従って、中高音の音質の飛躍的な向上、及び量感のある低音を再生することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、限られた配置スペースで高出力の大型スピーカを設置することが可能となるので、音量、音質の向上を図ることができるとともに、区画壁によって形成された左右一対の二つの音響空間内に、スピーカと、スピーカの後面側より発せられる音を前方へと出力するバスレフ孔とをそれぞれ設けることによって、量感のある低音を再生することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技機は、外枠と、前記外枠に遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられた内枠と、前記内枠の下方で、前記外枠の前面部を左右方向及び上下方向の各全幅に渡って覆うように設けられたスピーカ筐体と、を備え、前記スピーカ筐体は、前記スピーカ筐体の内部で左右一対に形成された音響空間と、 前記スピーカ筐体の略中心位置で前記音響空間を左右に区画する区画壁と、楕円形状を有するとともに、楕円の長径が前記スピーカ筐体の長さ方向に沿って前記音響空間に配置されたスピーカと、前記スピーカ筐体の前面略両端部に設けられ、前記スピーカの前面側より発せられる音をスピーカ筐体の前方へ出力するスピーカ孔と、前記スピーカ筐体の前面略中央部に設けられ、前記スピーカの後面側より発せられる音を前記スピーカ筐体の前方へ出力するバスレフ孔と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、前記スピーカは、後面側より発せられる音をスピーカの後面側へ通過させる通過孔を有し、前記通過孔は、前記スピーカの中心より前記バスレフ孔の近傍に形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る遊技機は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記バスレフ孔は、前記遊技機の設置面に対する高さ方向の寸法が、前記スピーカの高さ方向の寸法と略同一であることを特徴とする。
また、請求項4に係る遊技機は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機において、前記スピーカ筐体は、前記バスレフ孔の周囲に前記スピーカ筐体の奥行き方向へと立設されたリブを有し、前記リブの高さ方向の寸法が前記スピーカ筐体の奥行き方向の寸法の4割乃至6割であることを特徴とする。
請求項1に係る遊技機では、内枠の下方で、外枠の前面部を左右方向及び上下方向の各全幅に渡って覆うように設けられるスピーカ筐体に内蔵されるスピーカが楕円形状を有するとともに、楕円の長径が前記スピーカ筐体の長さ方向に沿って配置され、また、スピーカ筐体内部に形成された左右一対の音響空間には、スピーカと、スピーカ孔と、バスレフ孔とがそれぞれ配設されるので、円形状を有した通常のスピーカと比較して、限られたスペースでより大きな出力を有するスピーカを設置することが可能となる。また、形成された各音響空間内において、バスレフ孔より低音域の量感を増した音を出力することが可能となる。従って、限られたスピーカ設置スペースを有する遊技機において、出力する音楽、効果音等の音量、音質の向上を図ることができ、特に低音領域において、量感を増した音を出力することが可能となる。
また、メインとなるスピーカの前面側より発せられる音を出力するスピーカ孔が、スピーカ筐体の前面略両端部に設けられているので、下皿から排出される遊技球を受ける為に設置されたドル箱によって出力された音が妨げられることが無い。
また、請求項2に係る遊技機では、スピーカは後面側へ音を通過させる通過孔を有するので、スピーカの後面側より発生した音波を減衰することなく各空間に出力することが可能である。また、通過孔は、バスレフ孔の近傍に設けられているので、発生した音波が空間内に補強の目的で設けられたリブ等によって減衰されることを最小限に押さえ、バスレフ孔より高出力の低音を出力することが可能である。
また、請求項3に係る遊技機では、バスレフ孔は、遊技機の設置面に対する高さ方向の寸法が、スピーカの高さ方向の寸法と略同一であるので、バスレフ孔により出力される低音を最大限に発揮させ、低音域の量感を増した音を出力することが可能となる。
更に、請求項4に係る遊技機では、バスレフ孔の周囲にスピーカ筐体の奥行き方向へと立設されたリブを有し、リブの高さ方向の寸法がスピーカ筐体の奥行き方向の寸法の4割乃至6割であるので、バスレフ孔により出力される低音を最大限に発揮させ、低音域の量感を増した音を出力することが可能となる。
以下、本発明に係る遊技機をパチンコ機について具体化した実施形態に関して図面を参照して詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るパチンコ機の概略構成について図1乃至図4に基づき説明する。
図1及び図2に示すように、パチンコ機1は、正面視矩形に形成される木製の外枠2に対して合成樹脂製の内枠3が、内枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ3A及び下ヒンジ3Bを介して外枠2に対して開閉自在に取り付けられている。そして、この内枠3のほぼ上半分の前側には、合成樹脂製の前面カバー部材4が左端縁部の上下を軸支されて開閉自在に取付けられている。また、この前面カバー部材4のほぼ中央部には略円形の窓部5が開設され、この窓部5の外周縁部に形成されるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して不図示の遊技盤上の遊技領域を見ることができるように構成されている。また、前面カバー部材4の窓部5の上端縁部には、フルカラーの発光ダイオードが内蔵され、遊技中のエラーを表示するエラー表示電飾ランプ6Aが取付けられている。また、このエラー表示電飾ランプ6Aの左右外側には、「当たり」等の発生を報知したり遊技中に光演出をする各電飾ランプ6Bが取付けられている。また、前面カバー部材4の前面部分は、不透明な合成樹脂製の前面部材4Aで覆われており、この各電飾ランプ6A、6Bと窓部5の上端周縁部との間に、不図示のフルカラーダイオードが左右方向に内蔵され、遊技中に光演出が行われる。
また、前面カバー部材4の右側中央部には、内枠3及び前面カバー部材4を施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入部4Bが設けられている。前面カバー部材4を開くためには、この鍵挿入部4Bに所定のキーを挿入して所定方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、前面カバー部材4のみがオープンされる。
また、この前面カバー部材4の下側には、賞球ケース22を介して払い出される賞球を受ける上皿7が合成樹脂製プレート8に配設されている。また、このプレート8は、左端縁部の上下を軸支されて、前面カバー部材4を開放後、内側に設けられた不図示のレバーを下げることにより開放できるように取付けられている。また、この上皿7の中央前面部には、カード式球貸機の操作ボタン7B、7C及びカード残高表示装置7Dが設けられている。そして、その上皿7の下には、下皿9が配設される。また、上皿7に連通する不図示の球送り機構を介して上皿7のパチンコ球が操作ハンドル10に連結された発射装置10A(図3参照)へ送られるよう構成されている。
また、外枠2の内枠3より下側部分の前面部を左右方向及び上下方向の各全幅に渡って覆うようにスピーカ筐体11が設けられている。尚、スピーカ筐体11については後に詳細に説明する。
また、図4に示すように、内枠3を閉じた場合には、該内枠3の下端部は、その自重によってスピーカ筐体11の上端面部に当接している。また、このスピーカ筐体11の底面前端縁部には、後述のように左右方向全幅に渡って外枠2の下端面に対向する位置まで下方に突設されるリブ部12が設けられている。
また、図2及び図3に示すように、この内枠3のほぼ中央部には不図示の遊技盤が着脱自在なように鉄板等の金属製や合成樹脂製又は合成樹脂の一体成形により形成される機構盤18に取り付けられている。そして、この機構盤18の裏側には合成樹脂製の機構セット盤20が開閉自在に蝶番により取り付けられている。
また、パチンコ機1の裏側最上段には、上方に開口した賞球タンク21が機構セット盤20に固定されている。賞球タンク21は、傾斜した底面に連通孔が形成され、その連通孔の下方にはパチンコ球を2列に整列流出し、賞球ケース22にパチンコ球を送る通路を形成するタンクレール23が取付けられている。また、賞球ケース22内には、賞球案内部24内の賞球通路を通過するパチンコ球を確認する球有り検出スイッチやパチンコ球の払い出しを調節する払い出しステッピングモータが内装されている。そして、これら賞球タンク21、タンクレール23、賞球案内部24、賞球ケース22等により賞球及び貸球の払い出しシステムが構成されている。
また、タンクレール23の下側には液晶表示器(LCD)等をカバーする樹脂製のセンターカバー26が取付けられている。そして、このセンターカバー26の背面部内側には、スピーカ筐体11内に装着される各スピーカ11A、11B(図4、図8等参照)を駆動制御する音制御基板28、各電飾ランプ6A、6B等を駆動制御するランプ制御基板29、及びLCD等を駆動制御する表示制御基板30が取り付けられている。また、センターカバー26の下側には、パチンコ機1の遊技動作を制御する主基板32が内蔵される基板ケース33が配設されている。また、基板ケース33の下方には、上皿7から溢れた賞球を受けて下皿9に案内する下部受皿ボックス35がボルトにより内枠3の裏側に取り付けられている。
また、機構セット盤20には、賞球ケース22の下流側に、賞球を上皿7に案内する賞球案内通路部(不図示)や、賞球タンク21やタンクレール23内のパチンコ球を抜くための球抜き通路の排出口37が下向きに開口され、パチンコ球が下方に排出されるように構成されている。また、該賞球ケース22の下流側には、上皿7から溢れて賞球案内通路部を流れた賞球を下部受皿ボックス35まで案内する下皿排出路が形成されている(不図示)。また、この下皿排出路の横側(図3中、左側)には、入賞球を排出する入賞球排出通路の排出口38が下向きに開口され、入賞球が下方に排出されるように構成されている。
次に、外枠2の概略構成について図4及び図5に基づいて説明する。
図5に示すように、外枠2は上下に対向する一対の横枠板41、42と、左右に対向する一対の縦枠板43、44とにより矩形に形成されている。各横枠板41、42及び縦枠板43、44は強度の高い合板で形成されており、それぞれ合板を切断加工することで個々に図示のような所定の寸法形状に予め形成されている。
また、各横枠板41、42及び縦枠板43、44は、ほぼ同じ幅寸法及び同じ厚さ寸法(本実施形態では、例えば、厚さ寸法は約18〜20mmである。)に形成されている。そして、各縦枠板43、44の長手方向両端縁部の幅方向中央部には、高さ寸法及び厚さ寸法が板厚寸法にほぼ等しくなるように外側に突き出すように形成される断面四角形の各凸部46が形成されている。また、各横枠板41、42の長手方向両端縁部の幅方向中央部の各凸部46に対向する位置には、幅寸法及び深さ寸法が各凸部46の断面形状にほぼ等しくなるように形成された各凹部47が形成されている。そして、各縦枠板43、44の各凸部46は、各横枠板41、42の各凹部47に嵌入されて、各横枠板41、42及び各縦枠板43、44は、それぞれ互いに直角に交差した状態で組み付けられ、4つの各コーナにおいて、それぞれ3本の釘や木ネジ等の固定部材48によって互いに結合されている。これにより、図5に示した結合状態では、各横枠板41、42及び縦枠板43、44の各前面部(図5中、手前側の面)は、同一平面上に位置するように形成されている。
また、外枠2の左上のコーナを形成する上側の横枠板41及び左側の縦枠板43には、上ヒンジ3Aをネジ止めやカシメ等によって取り付けるための各貫通孔51が穿設されている。また、左側の縦枠板43には、下ヒンジ3Bをネジ止めやカシメ等によって取り付けるための各貫通孔52が穿設されている。
また、図4及び図5に示すように、下側の横枠板42には、各縦枠板43、44より内側の左右方向ほぼ全幅に渡って、前端縁部から幅方向略中央位置まで、位置決め凹部として機能する所定深さ(本実施形態では、例えば、深さ寸法は約5〜9mmで、板厚の約1/3の深さ寸法である。)のスピーカ取付凹部55が予め形成されている。
次に、スピーカ筐体11の概略構成について図4、図6乃至図13に基づいて説明する。
図4、図6乃至図8に示すように、スピーカ筐体11は、下側の横枠板42及び各縦枠板43、44の前面部から内枠3の前面部まで前側方向に膨出される正面視横長四角形の合成樹脂製の前蓋部材61と、該前蓋部材61の背面部の周縁部を覆う平板部62Aと、該平板部62Aの下側の横枠板42の前面上端縁部より上側の部分から裏側方向に膨出される膨出部62Bとを有する合成樹脂製のスピーカ収容部材62と、から構成された略直方体の箱型形状を有する。また、前蓋部材61の内側左右両端部には、一対のスピーカ11A、11Bが配設され、配設されたスピーカ11A、11Bの正面にはそれぞれスピーカ11Aの表面側より発せられる音を前方へ出力するスピーカ孔58Aと、スピーカ11Bの表面側より発せられる音を前方へ出力するスピーカ孔58Bとが設けられている。更に、前蓋部材61の略中心部には、スピーカ11Aの裏面側より発せられる音を前方へ出力するバスレフ孔59Aと、スピーカ11Bの裏面側より発せられる音を前方へ出力するバスレフ孔59Bとが設けられている。尚、スピーカ孔58A、58Bとバスレフ孔59A、59Bについての詳細は後述する。
また、図9及び図10に示すように、この前蓋部材61は、外枠2の内枠3より下側部分(図1参照)で、各縦枠板43、44より内側の左右方向全幅に渡る部分に対応する正面視横長四角形で所定厚さ(本実施形態では、厚さ寸法は、約2.5mm〜3.5mmである。)の前側平板部64と、この前側平板部64の左右両側端縁部(図9(A)、(C)中、左右両側端縁部)から後方(図9(B)中、上方向)に延出されて、内枠3の下端面前端縁部から外枠2の左右外側の両側端縁部に達するように形成される水平断面略1/4円弧状の各側面延出部65、66と、該前側平板部64及び各側面延出部65、66の上下側端縁部(図9(A)、(C)中、上下側端縁部)からほぼ水平に延出される上面延出部67と下面延出部68とから構成され、後側に開口する横長箱体状に形成されている。
また、前蓋部材61の左上角部の上面部には、下ヒンジ3Bに取付けるための段差部69が形成されている。また、前蓋部材61の各側面延出部65、66の上下端部(図10(C)中、上下端縁部)には、後述のように木ネジが挿通される各取付孔70が穿設されている(図14参照)。この各側面延出部65、66の上端部に穿設される各取付孔70は、各縦枠板43、44に対向し、該各側面延出部65、66の下端部に穿設される各取付孔70は、下側の横枠板42に対向する位置に設けられている。
また、図4、図10(A)、(C)、(D)に示すように、前側平板部64の上下方向下端縁部には、該前側平板部64の全幅に渡って下方(図10(C)中、下側方向)に所定高さ(本実施形態では、約0.2mm〜3mmの高さ寸法である。)突設されるリブ部12が設けられている。
また、図9(C)及び図10(C)に示すように、前側平板部64の前面部のほぼ全面には、図11に示す所定小径及び所定深さ(本実施形態では、内径約2mm〜3mmで、深さは約1〜2mmである。)の底部が見難い非貫通の各凹部71が所定配列パターン(本実施形態では、上下方向及び左右方向に約3mmピッチで配列されている。)で設けられている。
また、図9(A)及び図10(A)に示すように、前側平板部64及び各側面延出部65、66の裏面側には、左右方向及び上下方向に所定高さの補強リブ72が立設されている。また、前側平板部64の裏面の各スピーカ11A、11Bに対応する部分には略横長楕円形の各取付リブ73が立設されている。また、この各取付リブ73の内側部分のスピーカ孔58A、58B領域に配設される各凹部71は、図12に示すように、底面部が裏側に連通される貫通孔75に接続されて貫通され、各スピーカ11A、11Bの前面方向への音放出口を構成している。
また、図10(A)、(B)に示すように、各取付リブ73間の左右方向中央部には、断面略四角形状のバスレフ用リブ76が所定高さ(本実施形態では、スピーカ筐体11の奥行き寸法(60mm)の略半分の寸法である32mmである。)立設されている。また、このバスレフ用リブ76の左右方向中央位置には、バスレフ孔59A、59B及びバスレフ用リブ76を左右方向に2分割すると共に、該前蓋部材61の内側部分を左右方向に2分割するように、このバスレフ用リブ76の裏側端縁部(図10(B)中、上端縁部)まで裏側方向に延出される分割リブ77が立設されている。この分割リブ77は、後述のスピーカ収容部材62に設けられた二分割リブ88とともにスピーカ筐体の内部に左右一対の2つのエンクロージャ(音響空間)110、111を形成する(図8参照)。
また、このバスレフ用リブ76の内側部分(バスレフ孔59)に配設される各凹部71は、図12に示すように、底面部が裏側に連通される貫通孔75に接続されて貫通され、各スピーカ11A、11Bの裏側方向に発せられる音を出力する音放出口を構成している(図8参照)。
また、各取付リブ73とバスレフ用リブ76との間の左右方向ほぼ中央位置のそれぞれの上下端部には、各取付用ボス79が所定高さ(本実施形態では、前蓋部材61の裏側端縁部とほぼ等しい高さになる高さ寸法である(図8参照)。)立設されている。
ここで、この前蓋部材61の外側面、即ち、前側平板部64、各側面延出部65、66、上面延出部67及び下面延出部68の各表側面と、各凹部71及び各貫通孔75の内面とは、各スピーカ11A、11Bの各貫通孔75に対向する部分の色に対してコントラストの小さな色又は同じ色(例えば、黒色や灰色、銀色等である。)の着色、塗装、メッキ等がされている。
次に、前蓋部材61に取り付けられたスピーカ11A、11Bについて説明する。スピーカ11A、11Bは楕円形のコーンを備えた楕円形コーン式スピーカである。そして、楕円形の長径方向が、水平方向(スピーカ筐体11の長さ方向)に沿って前蓋部材61に取り付けられている。
またスピーカ11A、11Bの後面側には、一のスピーカに対してそれぞれ四箇所の通過孔78が設けられている。通過孔78は、スピーカ11A、11Bの裏面側より発せられる音を減衰することなくバスレフ孔59A、59Bに導く為に形成された孔である。ただし、四箇所の通過孔78の内、外側向きに形成された二箇所の通過孔78上には、各スピーカ11A、11Bを駆動するためのスピーカ駆動ケーブル105が接続された配線板106が取り付けられ、その通過孔78の大部分が塞がれることとなっている。また、スピーカ駆動ケーブル105は他端が後述のスピーカ収容部材62に設けられた接続コネクタ89に接続されている(図8参照)。
そして、スピーカ11Aの楕円形状のコーン表面より発せられる音は、スピーカ孔58Aより出力される。また、スピーカ11Aの裏面側より発せられる音は、通過孔78を介してエンクロージャ110に送られ、エンクロージャ110内を通ってバスレフ孔59Aより出力される。また、スピーカ11Bの楕円形状のコーン表面より発せられる音は、スピーカ孔58Bより出力される。また、スピーカ11Bの裏面側より発せられる音は、通過孔78を介してエンクロージャ111に送られ、エンクロージャ111内を通ってバスレフ孔59Bより出力される(図17参照)。
以上より、スピーカ11A、11Bは、楕円形コーン式スピーカで、且つ、楕円形の長径方向が、水平方向(スピーカ筐体11の長さ方向)に沿って前蓋部材61に取り付けられているので、通常の円形型のコーンを有する円形コーン式スピーカに比較して、限られた高さスペースでより大きな出力を持たせることが可能である。また、スピーカ11A、11Bの後面には複数の通過孔78が形成されているので、スピーカ11A、11Bの裏面側より発せられる音を減衰することなくエンクロージャ110、111内に放出することが可能である。
また、スピーカ11A、11Bの前面より発せられる音を出力するスピーカ孔58A、58Bは、スピーカ筐体11の両端部に位置するので、メインとなる前面からの出力音が下皿から排出される遊技球を受ける為に配置されたドル箱(図示せず)によって妨げられること等が無い。
更に、スピーカ11A、11Bの駆動に必要な配線板106は、バスレフ孔59A、59Bに対して外側に位置する通過孔78上に設けており、スピーカ11A、11Bの中心Hよりもバスレフ孔59A、59Bの近傍に設けられた通過孔78は完全に開放されているので、バスレフ孔59A、59Bへと送られる音波がリブ等によって減衰される量を最小限とし、量感のある低音を再生することが可能となる。
次に、前蓋部材61とともにスピーカ筐体11を形成するスピーカ収容部材62について説明する。
図13に示すように、スピーカ収容部材62は、前蓋部材61の裏側周縁部とほぼ同じ形状で、該前蓋部材61の裏側周縁部が当接される平板部62Aと、該平板部62Aの下側の横枠板42の前面上端縁部より上側の部分(図4参照)から各縦枠板43、44より内側の左右方向全幅に渡って、下側の横枠板42の前後方向幅寸法の約1/2の寸法だけ裏側方向(図13(B)中、上方向)に膨出される膨出部62Bとから構成されている。
また、膨出部62Bの上面部及び底面部の前蓋部材61の各取付用ボス79に対応する部分には、前後方向全幅に渡って断面略半円形状の各溝部81が形成され、該各溝部81の前端縁部の平板部62Aには、各取付用ボス79に対向する位置に取付用ネジが挿通される各貫通孔82が穿設されている。
また、平板部62Aの前面部には、前蓋部材61の裏側周縁部の内周面に摺接するように前蓋取付用リブ84が所定高さ(本実施形態では、約2mm〜5mmの高さ寸法である。)で周設されている。また、この前蓋取付用リブ84の左右両端縁部の内周側上下端部には、前蓋部材61の各取付孔70に対向する位置に、木ネジが挿通される各貫通孔86が穿設される各取付用ボス部87が、この前蓋取付用リブ84とほぼ同じ高さ寸法で立設されている。更に、前蓋取付用リブ84の内側にはスピーカ収容部材62を補強する収容部材補強リブ85がマス目状に形成されている。
また、この膨出部62B内の左右方向中央の前蓋部材61の分割リブ77に対応する位置には、この膨出部62B内を左右に二分割するように内側面に立設される二分割リブ88(区画壁)が設けられている。そして、この二分割リブ88の前端縁部は、前蓋部材61にスピーカ収容部材62を取り付けることにより、該前蓋部材61の分割リブ77の後端縁部に当接され、このスピーカ筐体11内の空間を左右にほぼ等分割するように構成されている(図8参照)。そして、分割された空間は、それぞれ左右一対のエンクロージャ110、111を形成する。
また、膨出部62Bの背面部の左端部(図13(C)中、左端部)には、各スピーカ11A、11Bを駆動するためのスピーカ駆動ケーブル(不図示)が裏側方向から接続される接続コネクタ89(図7(A)参照)が取付けられる断面略四角形のコネクタ取付孔90が穿設されている。また、このコネクタ取付孔90の左右方向外側には、接続コネクタ89をネジ止めするための貫通孔91が穿設されている。また、膨出部62Bの背面部には、該膨出部62Bを下側の横枠板42のスピーカ取付凹部55に載置した場合に、該下側の横枠板42の上端面部に対向する高さで、左右方向中央位置及び各スピーカ11A、11Bの後端縁部が挿入されるスピーカ挿入リブ92の背面部に対応する位置から平面視略三角形状の平板状の各取付部93が、裏側方向水平に延出されている。また、各取付部93の裏側方向先端部には、木ネジが挿通される貫通孔94が穿設されている。
また、膨出部62Bの上面部の下ヒンジ3Bに対向する位置には、スピーカ筐体11を下ヒンジ3Bの下面にネジ止めするためのネジ孔95が設けられている。
次に、スピーカ筐体11の外枠2への取り付け・取り外し方法について図14乃至図16に基づいて説明する。
ここで、スピーカ筐体11の組み立ては、先ず、前蓋部材61の裏側面に立設される各取付リブ73に各スピーカ11A、11Bを押し当ててネジ止めし、各スピーカ11Aを前蓋部材61の裏側面に取り付ける。また、スピーカ収容部材62のコネクタ取付孔90に接続コネクタ89をネジ止めする。そして、各スピーカ11Aの配線用コネクタをこの接続コネクタ89に接続後、前蓋部材61のリブ部12が下側方向になると共に、スピーカ収容部材62の各取付部93が下側方向になるように、この前蓋部材61の裏側周縁部内にスピーカ収容部材62の前蓋取付用リブ84を嵌入させつつ、該スピーカ収容部材62の平板部62Aを前蓋部材61の裏側端面部に当接させる。続いて、スピーカ収容部材62の各貫通孔82に裏側方向からビスを挿通し、前蓋部材61の各取付用ボス79にネジ止めして取り付け、スピーカ筐体11を構成する(図7、図8参照)。
そして、図14乃至図16に示すように、前蓋部材61のリブ部12が下側になるようにスピーカ筐体11をほぼ水平に保持して、外枠2の前面側から、スピーカ筐体11のスピーカ収容部材62を下側の横枠板42と下ヒンジ3Bとの間に(図14中、矢印97方向に)挿入する。そして、スピーカ収容部材62の膨出部62Bの底面部をスピーカ取付凹部55に載置した状態で、該スピーカ収容部材62の平板部62Aを横枠板42及び各縦枠板43、44の前面部に当接させる。そして、前蓋部材61の各取付孔70及びスピーカ収容部材62の各貫通孔86に各木ネジ98を挿入し、上側の各木ネジ98をそれぞれ縦枠板43、44の前面部にネジ止めし、下側の各木ネジ98を下側の横枠板42の前面部にネジ止めする。また、スピーカ収容部材62の背面部に設けられる各取付部93の各貫通孔94に各木ネジ99を挿通して、横枠板42の上端面部にネジ止めする。更に、下ヒンジ3Bの貫通孔101にネジ102を挿通し、スピーカ収容部材62の上面部に形成されるネジ孔95にネジ止めし、固定する。これにより、スピーカ筐体11は外枠2の前面部下方を覆うように取り付けられる。そして、内枠3を各ヒンジ3A、3Bを介して取り付けて、スピーカ駆動ケーブル(不図示)を接続コネクタ89に接続後、該内枠3を閉じた場合には、この内枠3の下端縁部がスピーカ筐体11の上端面部に当接され、該内枠3の前面部に連続するパチンコ機1の前面部が構成される(図1及び図4参照)。
一方、スピーカ筐体11を外枠2から取り外す場合には、先ず、内枠3を前側に開き、接続コネクタ89からスピーカ駆動ケーブル(不図示)を取り外す。続いて、ネジ102、各木ネジ99及び各木ネジ98を前面側から取り外した後、該スピーカ筐体11を前側方向に水平に引き出すことにより、パチンコ機1の前面側からスピーカ筐体11を容易に取り外すことができる。
次に、前記のように構成されたスピーカ筐体11の音出力機構について図17乃至図20に基づいて説明する。図17及び図18は本実施形態に係るスピーカ筐体による音の出力機構を模式的に示した説明図である。
図17及び図18に示すように、本実施形態においてスピーカ11A、11Bより発せられる音をスピーカ筐体11の外部へと出力する方法は基本的に二通りの方法からなる。
先ず、一の方法としてスピーカ11A、11Bの前面側、即ち楕円形コーン面から発せられた音を前面に設けられたスピーカ孔58A、58Bを介して直接出力する方法がある。その際には、スピーカ11A、11Bの振動により発生した音波は特に変化することなく、通常のスピーカ音が出力される。
また、他の方法として、スピーカ11A、11Bの後面側、即ち楕円形コーン面の裏側から発せられた音をバスレフ孔59A、59Bを介して出力する方法がある。
以下には、バスレフ孔59Aより出力される音の出力構造について述べる。
スピーカ11Aより発生した音波は、通過孔78を通って先ずエンクロージャ110に出力される。ここで、エンクロージャ110は前蓋部材61と、スピーカ収容部材62と、分割リブ77と、二分割リブ88とで密閉された筒状形状を有しており、また、エンクロージャ110内にバスレフ用リブ76により形成されたバスレフ空間112Aも同様に筒状形状を有する。
そして、スピーカ11Aの後面側より発生した音波は、図17及び図18の矢印115に示す順路に沿ってエンクロージャ110を進み、バスレフ空間112Aを通ってバスレフ孔59Aから出力される。その際に、エンクロージャ110とバスレフ空間112Aとで音波が共鳴し、低音域の量感を増した音をバスレフ孔59Aより出力することが可能となる。
次に、バスレフ孔59Bより出力される音の出力構造について述べる。
スピーカ11Bより発生した音波は、通過孔78を通って先ずエンクロージャ111に出力される。ここで、エンクロージャ111は前蓋部材61と、スピーカ収容部材62と、分割リブ77と、二分割リブ88とで密閉された筒状形状を有しており、また、エンクロージャ111内にバスレフ用リブ76により形成されたバスレフ空間112Bも同様に筒状形状を有する。
そして、スピーカ11Bの後面側より発生した音波は、図17及び図18の矢印116に示す順路に沿ってエンクロージャ111を進み、バスレフ空間112Bを通ってバスレフ孔59Bから出力される。その際に、エンクロージャ111とバスレフ空間112Bとで音波が共鳴し、低音域の量感を増した音をバスレフ孔59Bより出力することが可能となる。
続いて、スピーカ筐体11及びスピーカ11A、11Bに対するバスレフ孔59A、59B及びバスレフ空間112A、112Bのサイズの差異に基づいた音出力の比較について述べる。前記したように、本実施形態に係るスピーカ筐体11では、スピーカ11A、11Bの後面側より発せられた音波により、エンクロージャ110、111とバスレフ空間112A、112Bとの間で共鳴が起こり、低音域の量感を増した音を出力することが可能であるが、その出力される音圧は、スピーカ筐体11及びスピーカ11A、11Bに対するバスレフ孔59A、59B及びバスレフ空間112A、112Bのサイズによって大きく異なる。
ここで、図17及び図18に示すようにスピーカ筐体11の高さ寸法をL1、スピーカ筐体11の奥行き寸法をL2、スピーカ11A、11Bの高さ寸法をL3、バスレフ孔59A、59Bの高さ寸法をL4、バスレフ孔59A、59Bの横寸法をL5、バスレフ空間112A、112Bの奥行き寸法(バスレフ用リブ76の高さ寸法)L6とすると、本実施形態に係るスピーカ筐体11の各値は図19に示すようになる。更に、L1〜L6の各値を変更した他の実施形態に係るスピーカ筐体についても同様に図19に示す。
図19に示すように、本実施形態に係るスピーカ筐体11では、バスレフ孔の高さ寸法(L4)が、スピーカ11A、11Bの高さ寸法(L3)と略同一の寸法を有している。また、バスレフ空間の奥行き寸法(L6)は、スピーカ筐体11の奥行き寸法(L2)の約5割となっている。一方、他の実施形態に係るスピーカ筐体では、バスレフ孔の高さ寸法(L4)が、スピーカ11A、11Bの高さ寸法(L3)と比較して半分以下となっている。また、バスレフ空間の奥行き寸法(L6)は、スピーカ筐体11の奥行き寸法(L2)の約7割となっている。
そして、図19に示す各寸法を有する本実施形態に係るスピーカ筐体11、及び他の実施形態に係るスピーカ筐体において、同一のスピーカ11A、11Bを用いて音を出力し、出力された音圧をそれぞれ測定すると、図20のような結果を得る。図20は本実施形態に係るスピーカ筐体及び他の実施形態に係るスピーカ筐体による音出力の測定結果を示した図である。
本測定においては、パチンコ機の遊技盤の中心より50cm離れた地点(通常、遊技中の遊技者の耳が位置する)でスピーカ筐体より出力された音圧の測定を行っている。そして、スピーカ11A、11Bからは、通常の遊技において使用される音の周波数領域の内より200Hz、315Hz、500Hz、800Hz、1.25kHz、2kHzの計6パターンの周波数により音を発生させている。
その結果、図20に示すように、本実施形態に係るスピーカ筐体及び他の実施形態に係るスピーカ筐体による音出力は、周波数200Hzでは13.8dB(デシベル)の差が生じている。また、周波数315Hzでは16.6dBの差が生じている。また、周波数500Hzでは18.0dBの差が生じている。また、周波数800Hzでは11.1dBの差が生じている。また、周波数1.25kHzでは5.5dBの差が生じている。また、周波数2kHzでは6.9dBの差が生じている。
従って、特に低音領域である200Hz〜500Hzにおいて、本実施形態と他の実施形態とで大きな音圧の差異が生じており、本実施形態に係るスピーカ筐体11では、低音域においても大きな出力を維持することが可能となっている。
即ち、バスレフ孔の高さ寸法(L4)が、スピーカ11A、11Bの高さ寸法(L3)と略同一の寸法を有し、且つ、バスレフ空間の奥行き寸法(L6)は、スピーカ筐体11の奥行き寸法(L2)の約5割とすることにより、バスレフ孔59A、59Bにより出力される低音を最大限に発揮させ、低音域の量感を増した音を出力することが可能となる。
尚、バスレフ空間の奥行き寸法(L6)を、スピーカ筐体11の奥行き寸法(L2)の4割乃至6割に設定した場合においても、約5割に設定した場合とほぼ同等の低音域の量感を増した音を出力することが可能となる。
以上、本実施形態に係るパチンコ機では、内枠3の下部に設置されたスピーカ筐体11は、設置された楕円形コーン式スピーカ11A、11Bの前面側より発せられる音を外部へ出力するスピーカ孔58A、58Bと、後面側より発せられる音を外部へ出力するバスレフ孔59A、59Bとを有し、特にバスレフ孔59A、59Bより出力される音は、通過孔78を通してスピーカ筐体11内に形成されたエンクロージャ110、111内に一旦出力され、バスレフ空間112A、112Bを介してバスレフ孔59A、59Bより出力されるので、エンクロージャ110、111とバスレフ空間112A、112Bとで発せられた音波が共鳴し、低音域の量感を増した音を2つのバスレフ孔59A、59Bよりそれぞれ出力することが可能となる。
また、楕円形コーン式スピーカ11A、11Bは円形コーン式スピーカと比較して、限られた高さ領域に、より大きな出力を有するスピーカを設置することができるので、音量、音質の向上を図ることができる。
また、スピーカ11A、11Bの前面より発せられる音を出力するスピーカ孔58A、58Bは、スピーカ筐体11の両端部に位置するので、メインとなる前面側からの出力音が下皿から排出される遊技球を受ける為に配置されたドル箱(図示せず)によって妨げられること等が無い。
また、スピーカ11A、11Bの裏面側に通過孔78を設けることによって、コーンの裏側より発生した音波を減衰することなくエンクロージャ110、111に出力することが可能である。また、通過孔78はスピーカ11A、11Bの中心Hよりもバスレフ孔59A、59Bに近い面に設けられているので、発生した音波がエンクロージャ110、111内に補強等の目的で設けられた補強リブ72、85等による減衰を最小限に押さえ、バスレフ孔59A、59Bより出力することが可能である。
更に、バスレフ孔の高さ寸法(L4)が、スピーカ11A、11Bの高さ寸法(L3)と略同一の寸法を有し、且つ、バスレフ空間の奥行き寸法(L6)は、スピーカ筐体11の奥行き寸法(L2)の4割乃至6割とすることにより、バスレフ孔59A、59Bにより出力される低音を最大限に発揮させ、低音域の量感を増した音を出力することが可能となる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態においては、分割リブ77及び二分割リブ88によって二つのエンクロージャ110、111が形成されているが、エンクロージャ110、111の数は二つに限られることなく、それ以上の数を形成することも可能である。
また、一のエンクロージャに対して複数のスピーカや、複数のスピーカ孔、複数のバスレフ孔を形成することも可能である
また、スピーカ11A、11Bに形成された通過孔78は、エンクロージャ110、111内に補強等の目的で設けられた補強リブ72、85等による減衰が押さえることができる位置であれば、その位置はバスレフ孔59A、59B方向に限られるものではない。例えば、補強リブ72、85に高さを調節すれば、配線板106をバスレフ孔59A、59Bに近い側の通過孔78に取り付け、バスレフ孔59A、59Bに対して反対側に位置する通過孔78を開放しても良い。
本実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。 本実施形態に係るパチンコ機全体を示した側面図である。 本実施形態に係るパチンコ機全体を示した背面図である。 図1のX1−X1矢視要部拡大断面図である。 本実施形態に係るパチンコ機の外枠を示す斜視図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体を示す斜視図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体を示す図で、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は右側面図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体を示す水平断面図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体の前蓋部材に各スピーカを取り付けた状態を示す図で、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は右側面図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体の前蓋部材を示す図で、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は右側面図である。 図10のP部を示す図で、(A)は要部拡大正面図、(B)は(A)のX2−X2矢視側断面図である。 図10のQ部を示す図で、(A)は要部拡大正面図、(B)は(A)のX3−X3矢視側断面図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体のスピーカ収容部材を示す図で、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は右側面図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体の外枠への取り付け方法を説明する図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体を外枠に取り付けた状態を示す図である。 図15のスピーカ筐体部分の水平断面図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体の音出力構造を模式的に示した説明図である。 本実施形態に係るパチンコ機のスピーカ筐体の音出力構造を模式的に示した説明図である。 本実施形態に係るスピーカ筐体及び他の実施形態に係るスピーカ筐体を構成する各部材の寸法を示した図である。 本実施形態に係るスピーカ筐体及び他の実施形態に係るスピーカ筐体による音出力の測定結果を示した図である。
符号の説明
1 パチンコ機
2 外枠
3 内枠
3A 上ヒンジ
3B 下ヒンジ
11 スピーカ筐体
11A、11B スピーカ
37、38 排出口
41、42 横枠板
43、44 縦枠板
58A、58B スピーカ孔
59A、59B バスレフ孔
61 前蓋部材
62 スピーカ収容部材
77 分割リブ
78 通過孔
88 二分割リブ
110、111 エンクロージャ
112A、112B バスレフ空間
L1 スピーカ筐体の高さ寸法
L2 スピーカ筐体の奥行き寸法
L3 スピーカの高さ寸法
L4 バスレフ孔の高さ寸法
L5 バスレフ孔の横寸法
L9 バスレフ空間の奥行き寸法(バスレフ用リブの高さ寸法)

Claims (4)

  1. 外枠と、
    前記外枠に遊技者側の前面側にて開閉可能となるように取り付けられた内枠と、
    前記内枠の下方で、前記外枠の前面部を左右方向及び上下方向の各全幅に渡って覆うように設けられたスピーカ筐体と、を備え、
    前記スピーカ筐体は、
    前記スピーカ筐体の内部で左右一対に形成された音響空間と、
    前記スピーカ筐体の略中心位置で前記音響空間を左右に区画する区画壁と、
    楕円形状を有するとともに、楕円の長径が前記スピーカ筐体の長さ方向に沿って前記音響空間に配置されたスピーカと、
    前記スピーカ筐体の前面略両端部に設けられ、前記スピーカの前面側より発せられる音をスピーカ筐体の前方へ出力するスピーカ孔と、
    前記スピーカ筐体の前面略中央部に設けられ、前記スピーカの後面側より発せられる音を前記スピーカ筐体の前方へ出力するバスレフ孔と、を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記スピーカは、後面側より発せられる音をスピーカの後面側へ通過させる通過孔を有し、
    前記通過孔は、前記スピーカの中心より前記バスレフ孔の近傍に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記バスレフ孔は、前記遊技機の設置面に対する高さ方向の寸法が、前記スピーカの高さ方向の寸法と略同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記スピーカ筐体は、
    前記バスレフ孔の周囲に前記スピーカ筐体の奥行き方向へと立設されたリブを有し、
    前記リブの高さ方向の寸法が前記スピーカ筐体の奥行き方向の寸法の4割乃至6割であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
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