JP4556165B2 - 遊技機 - Google Patents
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例えば、遊技機の下皿の下部に位置する幕板と、音声を出力するスピーカユニットとを備える遊技機であって、この幕板の裏面側にスピーカユニット及びスピーカボックスから成るスピーカを取り付けた構造の第1の遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、遊技機における機体の所定部位に設けられたスピーカ収容部内に低音用スピーカユニットと中高音スピーカユニットとを配設するようにした遊技機用スピーカシステムであって、各スピーカユニットのうち少なくとも低音用スピーカユニットについては、機体の外郭をなす外枠内の下方位置において、当該ユニットの前面部が機表側を指向するようにして配設し、このスピーカ収容部は、外枠内の中枠設置部位よりも下方に設定され、当該スピーカ収容部内には低音用スピーカユニットと中高音スピーカユニットとが配設されている構造の第2の遊技機が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、従来の第2の遊技機においては、スピーカ収容部の左右方向中央部分が外枠の後端縁部まで膨出して、該スピーカ収容部の容量を大型化しているため、遊技機の裏側に設けられる遊技球排出口がこのスピーカ収容部によって塞がれてしまい、遊技場の既存の設置設備に対応することが困難であるという問題がある。
また、外枠を構成する下側の横枠板を合成樹脂で成形すると共に、スピーカ筐体をこの下側の横枠板と共に一体成形で形成した場合には、この遊技機を遊技場の既存の設置設備に取り付ける場合には、合成樹脂製の横枠板に木ネジや釘等を挿通するための取付孔をこの既存の設置設備に合わせて設ける必要があり、任意の設置設備に対応することが困難であるという問題がある。
このスピーカ筐体は、下側の横枠板及び各縦枠板の前面部から内枠の遊技者側の内枠前面部まで前側方向に膨出される正面視横長四角形の合成樹脂製の前蓋部材と、この前蓋部材の背面部を覆う平板部と、該平板部の横枠板の前面部の上端縁部より上側部分から各縦枠板より内側の左右方向全幅に渡って裏側方向に該横枠板の後端縁部から所定寸法前側の位置まで膨出される膨出部と、を有する平面視略横長四角形の合成樹脂製のスピーカ収容部材と、から構成されている。また、このスピーカ筐体内には、複数のスピーカが配設されている(例えば、各スピーカは、前蓋部材の裏面に配設されている。)。また、このスピーカ筐体の左右両端縁部の上下端部には、横枠板及び各縦枠板の前面部に対向するように連通される取付孔が設けられている。
また、横枠板は、スピーカ収容部材の膨出部の底面部に沿うように所定深さ寸法の位置決め凹部が形成されている。そして、このスピーカ筐体は、横枠板の位置決め凹部にスピーカ収容部材の膨出部が載置されると共に、各取付孔を介して該横枠板及び各縦枠板の前面部に取り付けられている。
また、スピーカ収容部材の膨出部は、裏側方向に横枠板の後端縁部から所定寸法前側の位置まで膨出されており、下側の木製の横枠板は、スピーカ収容部材の背面部から裏側方向の部分がスピーカ筐体によって覆われていないため、この横枠板の左右方向の任意の位置に木ネジや釘等を打ち付けることができ、従来と同様に遊技機を遊技場の既存の設置設備に容易に取り付けることができる。
更に、スピーカ筐体の大容量化を目的として、前蓋部材を下側の横枠板及び各縦枠板の前面部から内枠の前面部まで前側方向に膨出して、内枠の下面から外枠の下端部までの全空間を利用するように形成することによって、このスピーカ筐体の左右両端縁部の上下端部は、下側の横枠板及び各縦枠板の前面部に対向するように形成される。このため、このスピーカ筐体の左右両端縁部の上下端部に各取付孔を設け、該スピーカ筐体を各取付孔を介して該横枠板及び各縦枠板の前面部にネジ止めにより前面側から着脱可能に取り付けることができる。また、下側の横枠板の位置決め凹部にスピーカ収容部材の膨出部を載置することによって、スピーカ筐体の前後方向及び左右方向の位置決めを容易に行うことができ、取り付け作業の迅速化を図ることができる。また、下側の横枠板には、スピーカ収容部材の膨出部の底面部に沿う部分に限り位置決め凹部が形成されているため、木製外枠の全体としての機械的強度の低下を確実に防止することができる。更に、下側の横枠板と各縦枠板とのそれぞれの結合を該スピーカ筐体を介して補強することができ、外枠の機械的強度を高めることができる。
図1及び図2に示すように、パチンコ機1は、正面視矩形に形成される木製の外枠2に対して合成樹脂製の内枠3が、内枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ3A及び下ヒンジ3Bを介して外枠2に対して開閉自在に取り付けられている。そして、この内枠3のほぼ上半分の前側には、合成樹脂製の前面カバー部材4が左端縁部の上下を軸支されて開閉自在に取付けられている。また、この前面カバー部材4のほぼ中央部には略円形の窓部5が開設され、この窓部5の外周縁部に形成されるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して不図示の遊技盤上の遊技領域を見ることができるように構成されている。また、前面カバー部材4の窓部5の上端縁部には、フルカラーの発光ダイオードが内蔵され、遊技中のエラーを表示するエラー表示電飾ランプ6Aが取付けられている。また、このエラー表示電飾ランプ6Aの左右外側には、「当たり」等の発生を報知したり遊技中に光演出をする各電飾ランプ6Bが取付けられている。また、前面カバー部材4の前面部分は、不透明な合成樹脂製の前面部材4Aで覆われており、この各電飾ランプ6A、6Bと窓部5の上端周縁部との間に、不図示のフルカラーダイオードが左右方向に内蔵され、遊技中に光演出が行われる。
また、この前面カバー部材4の下側には、賞球ケース22を介して払い出される賞球を受ける上皿7が合成樹脂製プレート8に配設されている。また、このプレート8は、左端縁部の上下を軸支されて、前面カバー部材4を開放後、内側に設けられた不図示のレバーを下げることにより開放できるように取付けられている。また、この上皿7の中央前面部には、カード式球貸機の操作ボタン7B、7C及びカード残高表示装置7Dが設けられている。そして、その上皿7の下には、下皿9が配設される。また、上皿7に連通する不図示の球送り機構を介して上皿7のパチンコ球が操作ハンドル10に連結された発射装置10A(図3参照)へ送られるよう構成されている。
また、図4に示すように、内枠3を閉じた場合には、該内枠3の下端部は、その自重によってスピーカ筐体11の上端面部に当接している。また、このスピーカ筐体11の底面前端縁部には、後述のように左右方向全幅に渡って外枠2の下端面に対向する位置まで下方に突設されるリブ部12が設けられている。
また、パチンコ機1の裏側最上段には、上方に開口した賞球タンク21が機構セット盤20に固定されている。賞球タンク20は、傾斜した底面に連通孔が形成され、その連通孔の下方にはパチンコ球を2列に整列流出し、賞球ケース22にパチンコ球を送る通路を形成するタンクレール23が取付けられている。また、賞球ケース22内には、賞球案内部24内の賞球通路を通過するパチンコ球を確認する球有り検出スイッチやパチンコ球の払い出しを調節する払い出しステッピングモータが内装されている。そして、これら賞球タンク21、タンクレール23、賞球案内部24、賞球ケース22等により賞球及び貸球の払い出しシステムが構成されている。
また、機構セット盤20には、賞球ケース22の下流側に、賞球を上皿7に案内する賞球案内通路部(不図示)や、賞球タンク21やタンクレール23内のパチンコ球を抜くための球抜き通路の排出口37が下向きに開口され、パチンコ球が下方に排出されるように構成されている。また、該賞球ケース22の下流側には、上皿7から溢れて賞球案内通路部を流れた賞球を下部受皿ボックス35まで案内する下皿排出路が形成されている(不図示)。また、この下皿排出路の横側(図3中、左側)には、入賞球を排出する入賞球排出通路の排出口38が下向きに開口され、入賞球が下方に排出されるように構成されている。
図5に示すように、外枠2は上下に対向する一対の横枠板41、42と、左右に対向する一対の縦枠板43、44とにより矩形に形成されている。各横枠板41、42及び縦枠板43、44は強度の高い合板で形成されており、それぞれ合板を切断加工することで個々に図示のような所定の寸法形状に予め形成されている。
また、各横枠板41、42及び縦枠板43、44は、ほぼ同じ幅寸法及び同じ厚さ寸法(実施例1では、例えば、厚さ寸法は約18〜20mmである。)に形成されている。そして、各縦枠板43、44の長手方向両端縁部の幅方向中央部には、高さ寸法及び厚さ寸法が板厚寸法にほぼ等しくなるように外側に突き出すように形成される断面四角形の各凸部46が形成されている。また、各横枠板41、42の長手方向両端縁部の幅方向中央部の各凸部46に対向する位置には、幅寸法及び深さ寸法が各凸部46の断面形状にほぼ等しくなるように形成された各凹部47が形成されている。そして、各縦枠板43、44の各凸部46は、各横枠板41、42の各凹部47に嵌入されて、各横枠板41、42及び各縦枠板43、44は、それぞれ互いに直角に交差した状態で組み付けられ、4つの各コーナにおいて、それぞれ3本の釘や木ネジ等の固定部材48によって互いに結合されている。これにより、図5に示した結合状態では、各横枠板41、42及び縦枠板43、44の各前面部(図5中、手前側の面)は、同一平面上に位置するように形成されている。
また、図4及び図5に示すように、下側の横枠板42には、各縦枠板43、44より内側の左右方向ほぼ全幅に渡って、前端縁部から幅方向略中央位置まで、位置決め凹部として機能する所定深さ(実施例1では、例えば、深さ寸法は約5〜9mmで、板厚の約1/3の深さ寸法である。)のスピーカ取付凹部55が予め形成されている。
図4、図6乃至図8に示すように、スピーカ筐体11は、下側の横枠板42及び各縦枠板43、44の前面部から内枠3の前面部まで前側方向に膨出される正面視横長四角形の合成樹脂製の前蓋部材61と、該前蓋部材61の背面部の周縁部を覆う平板部62Aと、該平板部62Aの下側の横枠板42の前面上端縁部より上側の部分から裏側方向に膨出される膨出部62Bとを有する合成樹脂製のスピーカ収容部材62と、から構成されている。また、前蓋部材61の左右には、一対の各スピーカ11Aが配設されている。
また、前蓋部材61の左上角部の上面部には、下ヒンジ3Bに取付けるための段差部69が形成されている。また、前蓋部材61の各側面延出部65、66の上下端部(図10(C)中、上下端縁部)には、後述のように木ネジが挿通される各取付孔70が穿設されている(図14参照)。この各側面延出部65、66の上端部に穿設される各取付孔70は、各縦枠板43、44に対向し、該各側面延出部65、66の下端部に穿設される各取付孔70は、下側の横枠板42に対向する位置に設けられている。
また、図4、図10(A)、(C)、(D)に示すように、前側平板部64の上下方向下端縁部には、該前側平板部64の全幅に渡って下方(図10(C)中、下側方向)に所定高さ(実施例1では、約0.2mm〜3mmの高さ寸法である。)突設されるリブ部12が設けられている。
また、図9(A)及び図10(A)に示すように、前側平板部64及び各側面部65、66の裏面側には、左右方向及び上下方向に所定高さの補強リブが立設されている。また、前側平板部64の裏面の各スピーカ11Aに対応する部分には略横長楕円形の各取付リブ73が立設されている。また、この各取付リブ部73の内側部分(スピーカ孔領域)に配設される各凹部71は、図12に示すように、底面部が裏側に連通される貫通孔75に接続されて貫通され、各スピーカ11Aの前面方向への音放出口を構成している。
また、このバスレフ用リブ76の内側部分(バスレフ孔領域)に配設される各凹部71は、図12に示すように、底面部が裏側に連通される貫通孔75に接続されて貫通され、各スピーカ11Aの裏側方向に放出される音の音放出口を構成している(図8参照)。
また、各取付リブ部73とバスレフ用リブ76との間の左右方向ほぼ中央位置のそれぞれの上下端部には、各取付用ボス79が所定高さ(実施例1では、前蓋部材61の裏側端縁部とほぼ等しい高さになる高さ寸法である。(図8参照))立設されている。
また、膨出部62Bの上面部及び底面部の前蓋部材61の各取付用ボス79に対応する部分には、前後方向全幅に渡って断面略半円形状の各溝部81が形成され、該各溝部81の前端縁部の平板部62Aには、各取付用ボス79に対向する位置に取付用ネジが挿通される各貫通孔82が穿設されている。
また、この膨出部62B内の左右方向中央の前蓋部材61の分割リブ77に対応する位置には、この膨出部62B内を左右に二分割するように内側面に立設される二分割リブ88が設けられている。そして、この二分割リブ88の前端縁部は、前蓋部材61にスピーカ収容部材62を取り付けることにより、該前蓋部材61の分割リブ77の後端縁部に当接され、このスピーカ筐体11内の空間を左右にほぼ等分割するように構成されている(図8参照)。
また、膨出部62Bの上面部の下ヒンジ3Bに対向する位置には、スピーカ筐体11を下ヒンジ3Bの下面にネジ止めするためのネジ孔95が設けられている。
ここで、スピーカ筐体11の組み立ては、先ず、前蓋部材61の裏側面に立設される各取付リブ73に各スピーカ11Aを押し当ててネジ止めし、各スピーカ11Aを前蓋部材61の裏側面に取り付ける。また、スピーカ収容部材62のコネクタ取付孔90に接続コネクタ89をネジ止めする。そして、各スピーカ11Aの配線用コネクタをこの接続コネクタ89に接続後、前蓋部材61のリブ部12が下側方向になると共に、スピーカ収容部材62の各取付部93が下側方向になるように、この前蓋部材61の裏側周縁部内にスピーカ収容部材62の前蓋取付用リブ84を嵌入させつつ、該スピーカ収容部材62の平板部62Aを前蓋部材61の裏側端面部に当接させる。続いて、スピーカ収容部材62の各貫通孔82に裏側方向からビスを挿通し、前蓋部材61の各取付用ボス79にネジ止めして取り付け、スピーカ筐体11を構成する(図7、図8参照)。
また、スピーカ収容部材62の膨出部62Bは、裏側方向に横枠板42の前後方向略中央位置まで膨出されているため、パチンコ機1の裏面側に設けられる入賞球等の各排出口37、38を塞ぐことを確実に防止できると共に、遊技場の既存の設置設備に容易に対応することが可能となる。また、下側の横枠板42の幅方向中央部から後側の部分は、スピーカ筐体11によって覆われていないため、この横枠板42に木ネジや釘等を打ち付ける自由度を増すことができ、従来と同様にパチンコ機1を遊技場の既存の設置設備に更に容易に取り付けることができる。
また、前蓋部材61の各取付孔70及びスピーカ収容部材62の各貫通孔86に各木ネジ98を挿入し、上側の各木ネジ98をそれぞれ縦枠板43、44の前面部にネジ止めし、下側の各木ネジ98を下側の横枠板42の前面部にネジ止めすることによって、横枠板42と各縦枠板43、44とのそれぞれの結合をスピーカ筐体11を介して補強することができ、外枠2の機械的強度を高めることができる。
また、スピーカ筐体11のスピーカ収容部材62は、膨出部62Bの背面の横枠板42の上端面部に対向する位置には、平板状の各取付部93が設けられ、この各取付部93は、各貫通孔94を介して該横枠板42に各木ネジ99によって固定されている。これにより、スピーカ筐体11のスピーカ収容部材62を下側の横枠板42に容易、且つ確実に取り付けることができ、スピーカ筐体11の共振等を確実に防ぐことができる。
更に、スピーカ筐体11は、前面側からネジ102、各木ネジ98、99によって着脱可能に設けられているため、内枠3を前側に開いて、パチンコ機1の前面側からスピーカ筐体11の取り付け・取りはずしを容易に行うことが可能となり、該スピーカ筐体11の清掃・修理や、各スピーカ11Aの交換等を迅速に行うことが可能となる。
2 外枠
3 内枠
3A 上ヒンジ
3B 下ヒンジ
11 スピーカ筐体
12 リブ部
37、38 排出口
41、42 横枠板
43、44 縦枠板
51、52、75、82、86、91、94 貫通孔
55 スピーカ取付凹部
61 前蓋部材
62 スピーカ収容部材
62A 平板部
62B 膨出部
64 前側平板部
70 取付孔
71 凹部
93 取付部
98、99 木ネジ
102 ネジ
Claims (1)
- 少なくとも下側の横枠板の前面部と左右に対向する一対の縦枠板の各前面部とが略同一平面上に配置されるように矩形に形成される木製の外枠と、前記外枠に遊技者側の前面側にて開閉可能に取り付けられて該外枠の前面側の下端縁部から上側の部分に左右方向全幅に渡って正面視横長四角形の隙間を形成するように該外枠の前面部を覆うと共に、複数の部材が取り付けられる所定厚さの内枠と、を備えた遊技機において、
前記外枠の前記内枠より下側部分の前記横枠板及び各縦枠板の前面部を左右方向及び上下方向の各全幅に渡って覆うように設けられる正面視横長四角形のスピーカ筐体を備え、
前記スピーカ筐体は、前記横枠板及び各縦枠板の前面部から前記内枠の遊技者側の内枠前面部まで前側方向に膨出される正面視横長四角形の合成樹脂製の前蓋部材と、
前記前蓋部材の背面部を覆う平板部と、該平板部の前記横枠板の前面部の上端縁部より上側部分から前記各縦枠板より内側の左右方向全幅に渡って裏側方向に該横枠板の後端縁部から所定寸法前側の位置まで膨出される膨出部と、を有する平面視略横長四角形の合成樹脂製のスピーカ収容部材と、
該スピーカ筐体の内部に配設される複数のスピーカと、
該スピーカ筐体の左右両端縁部の上下端部に形成されて、前記横枠板及び各縦枠板の前面部に対向するように連通される取付孔と、
を有し、
前記横枠板は、前記スピーカ収容部材の膨出部の底面部に沿うように形成される所定深さ寸法の位置決め凹部を有し、
該スピーカ筐体は、前記横枠板の前記位置決め凹部上に前記スピーカ収容部材の前記膨出部が載置されると共に、前記各取付孔を介して該横枠板及び各縦枠板の前面部に取り付けられていることを特徴とする遊技機。
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