JP2005143799A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タンクレールに干渉することなく大型の装備品を遊技盤に配設可能にするとともに、タンクレールのレール通路から球払出装置の球通路に至る球の流れを円滑化して球詰まり、球噛み等の不具合の発生を防止する。
【解決手段】 遊技盤40の後側に対し球タンク165、タンクレール175及び球払出装置210がそれぞれ配設された遊技機であって、球払出装置210は、タンクレール175のレール通路174の出口に連通する流入口を有する球通路215を構成する装置本体211を備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、遊技機に関し、詳しくは、球(パチンコ球)を用いて遊技を行う遊技機に関する。
従来、この種の遊技機(例えば、パチンコ機)において、遊技盤の後側に対し、賞球に係わる球を貯留して供給すための球タンク、タンクレール及び球払出装置がそれぞれ配設される。
また、球払出装置は、タンクレールのレール通路の出口に連通する流入口を有する球通路を構成する装置本体を備え、タンクレール及び球払出装置は、遊技盤の後側にそれぞれ接近して配設されているのが一般的である。
遊技盤の盤面(前面)には、遊技に関する役物装置、例えば、センタ役物と呼ばれる役物装置、図柄表示装置、入賞装置等の役物装置や風車器、誘導釘、ランプ装飾部材等の各種の装備品が配設され、これら各種の装備品のうち、所定の装備品の後部は遊技盤の後側に突出して配設される。
近年、遊技性の向上や斬新化等を図るため、例えば、図柄表示装置を備えた役物装置が大型化する傾向にある。
しかしながら、遊技盤の後側にはタンクレールが接近して配設されることから、そのタンクレールによって装備品としての役物装置の大型化が制限される。
大型の役物装置(装備品)の後部との干渉を避けるため、遊技盤の後側との間に所要とする空間部を隔ててタンクレールが配設され、同タンクレールの出口寄り部分からその出口の間のレール部分において、遊技盤の後側に向けて折り曲げられ、折り曲げられたレール部分の出口を球払出装置の球通路の流入口と接続するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11ー197298号公報
ところで、前記した従来のものにおいては、タンクレールの折り曲げられたレール部分において、球の流れが変化するため、球詰まり、球噛み等の不具合が発生するおそれが高くなっている。そのため、その対策を講ずる必要がある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、タンクレールに干渉することなく大型の装備品を遊技盤に配設可能にするとともに、タンクレールのレール通路から球払出装置の球通路に至る球の流れを円滑化して球詰まり、球噛み等の不具合の発生を防止することができる遊技機を提供することである。
前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る遊技機は、
「遊技盤の後側に対し球タンク、タンクレール及び球払出装置がそれぞれ配設された遊技機であって、
前記タンクレールは、前記遊技盤の後側に突出する装備品との干渉を避けるための第1空間部を隔てた状態で設けられ、
前記球払出装置は、前記タンクレールのレール通路の出口に連通する流入口を有する球通路を構成する装置本体を備え、
前記装置本体と前記遊技盤との間には、前記第1空間部と前後方向に略同一レベルにおいて第2空間部が設けられることで、前記レール通路と前記球通路とが前後方向に略同一レベルで配置されていることを特徴とする遊技機。」を要旨とするものである。
したがって、遊技盤の後側に第1空間部を隔ててタンクレールが設けられることで、遊技盤に配設された装備品の後部の一部(上部)がタンクレールに干渉することなく第1空間部内において突出する。このため、遊技盤に対し大型の装備品を配設したり、あるいは遊技盤の上部寄り部分に装備品を配設にすることが可能となる。
また、球払出装置の装置本体と遊技盤との間に第1空間部と前後方向に略同一レベルにおいて第2空間部が設けられることで、レール通路と球通路とを前後方向に略同一レベルで配置することができる。
このため、タンクレールのレール通路から球払出装置の球通路に至る球の流れが円滑化する。
請求項2の発明に係る遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
球タンク、タンクレール及び球払出装置の装置本体のそれぞれの後面は略同一面をなしていることを特徴とする。
したがって、球タンク、タンクレール及び球払出装置の装置本体のそれぞれの後面を略同一面にすることで、球タンクの後面のみが大きく突出することがなく、遊技機全体の後面を略面一化することが可能となる。このため、遊技機の保管・運搬等がしやすくなる。
請求項3の発明に係る遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機であって、
球払出装置は、その装置本体の球通路内の球を払い出す回転体と、
その回転体を駆動するモータと、を備え、
前記モータは、前記装置本体の前側から第2空間部内に突出して配設されていることを特徴とする。
したがって、球払出装置の装置本体と遊技盤との間の第2空間部内においてモータを配設することで、第2空間部を有効利用することができるとともに、モータを保護することができる。
さらに、球払出装置の装置本体の後側にモータを露出して(突出して)配設する場合に比べ、遊技機全体の奥行き寸法がモータによって増大されることがない。このため、遊技機の保管・運搬等が一層しやすくなるとともに、遊技機ホールの島設備の限られた設置スペース内に対する遊技機の設置がそのモータによる奥行き寸法の増大によって困難となる不具合が生じない。
この発明によれば、遊技盤に対し大型の装備品を配設したり、あるいは遊技盤の上部寄り部分に装備品を配設にすることが可能となり、各種の装備品の設計、配設の自由度を増大することができる。この結果、遊技性の向上や斬新化等を図ることができる。しかも、タンクレールのレール通路から球払出装置の球通路に至る球の流れを円滑化して球詰まりや球噛みの発生を防止することができる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
図1は遊技機の外枠の一側に本体枠が開かれその本体枠の一側にガラス扉が開かれた状態を示す斜視図である。図2は遊技機の前側全体を示す正面図である。図3は遊技機の後側全体を示す背面図である。図4は遊技機の後側上部を拡大して示す部分背面図である。図5は図4のV−V線に基づく側断面図である。図6は図4のVI−VI線に基づく側断面図である。図7は図4のVII−VII線に基づく平断面図である。図8は遊技機の本体枠と遊技盤とを分離して斜め右上前方から示す斜視図である。図9は遊技機の本体枠を斜め左上前方から示す斜視図である。図10は球払出装置を示す斜視図である。なお、説明の便宜上、遊技機において遊技者側を前、反対側を後として説明する。
図1〜図3に示すように、遊技機としてのパチンコ機の外枠10は、上下左右の枠材によって縦長四角形の枠状に形成され、その外枠10の前面の片側には、本体枠開閉用ヒンジ機構20によって本体枠30が前方に開閉可能に装着されている。
この本体枠30のヒンジ機構と反対側に自由端側の後側には、外枠10に設けられた係止具に係脱可能に係合して本体枠30を閉じ状態に施錠する本体枠施錠フック145が配設されている。
本体枠30は、合成樹脂材によって一体に形成されるとともに、図8と図9に示すように、その前側に遊技盤装着部31が後側に機構装着部160がそれぞれ形成されている。これによって、本体枠30は、従来の前枠(内枠、前面枠等と呼ばれることがある)と、機構板(裏機構板、裏セット板等と呼ばれることがある)との機能を兼ね備えている。
図8と図9に示すように、本体枠30の前側の遊技盤装着部31は、遊技盤40が前側から着脱交換可能に嵌込まれる嵌込み枠部33を有し、その嵌込み枠部33の奥側の枠部内周には遊技盤40の後側の周縁部を受け止める後面受け部34が形成されている。
また、嵌込み枠部33の一側内壁面の上下部2箇所には、後面受け部34との間に遊技盤40の一側部が差し込み可能な間隔を隔てて前面押え部35が形成されている。
また、図9に示すように、嵌込み枠部33の他側内壁面の上下部2箇所には、遊技盤40のロック部材50に対応する係止溝36が形成されている。
また、嵌込み枠部33の他側部近傍には、本体枠30側と遊技盤40側とを電気的に接続するための本体側コネクタ45が設置されている。
また、嵌込み枠部33の下側部には、遊技盤40の前面下部を嵌込み枠部33の後面受け部34に押さえ付けて緊締するターンバックル形式の緊締具60が装着されている。
図8に示すように、遊技盤40は、遊技盤装着部31の嵌込み枠部33に嵌込まれる大きさの略四角板状に形成されている。遊技盤40の盤面(前面)には、外レール42と内レール43とを備えた案内レール41が設けられ、その案内レール41の内側に遊技領域44が区画形成されている。
遊技盤40には、その遊技領域44内において、遊技に関する役物装置、例えば、センタ役物と呼ばれる役物装置46、図柄表示装置48、入賞装置等の役物装置や風車器、誘導釘、ランプ装飾部材等の各種の装備品が配設されている。これら各種の装備品のうち、所定の装備品の後部、この実施例では、役物装置46の役物本体47の後部47aが遊技盤40の後側に突出して配設される。
また、遊技盤40の前面には、その案内レール41の外側領域において、合成樹脂製の前構成部材40aが装着されている。
この実施例において、役物装置46の役物本体47には、略中央部に開口窓が形成され、図柄表示装置(例えば、液晶パネル)48の表示面49は役物本体47の後側においてその開口窓に臨んで装着されている。
そして、役物本体47は、遊技盤40の中央部に貫設された組付孔に嵌込まれ、同役物本体47の後部47a及び図柄表示装置48の図柄制御基板ボックス48aは遊技盤40の後側に突出して配設されている(図5及び図6参照)。
また、図8と図9に示すように、遊技盤40前面の前構成部材40aの他側寄りの上下2箇所には、嵌込み枠部33の係止溝36に対応する位置においてロック部材50がピンと左右方向の長孔によって回動操作可能に装着されている。
そして、遊技盤40(前構成部材40aを含む)は、その左右の一側部が嵌込み枠部33の後面受け部34と前面押え部35との間に差し込まれ、ロック部材50の先端のロック部51が嵌込み枠部33の係止溝36に差し込まれて係合されることで本体枠30の遊技盤装着部31に装着されるようになっている(図1参照)。
遊技盤40の後側には、その中央部から下部にわたる部分において、各種入賞装置に流入した球を受けかつその球を所定位置まで導く集合樋としての機能とボックス装着部としての機能を兼ね備えた後カバー体70が設けられている。この後カバー体70には、音声制御基板、ランプ制御基板等の副制御基板が収納された副制御基板ボックス90と、主制御基板が収納された主制御基板ボックス80とが前後に重ね合わされた状態で装着されている(図3参照)。
さらに、遊技盤40の後側に対し後カバー体70、副制御基板ボックス90及び主制御基板ボックス80がそれぞれ装着された状態において、本体枠30の遊技盤装着部31の前側からその嵌込み枠部33内に遊技盤40を嵌込んで装着できるように、遊技盤40の後面の平面投影内において、後カバー体70、副制御基板ボックス90及び主制御基板ボックス80が外側にはみ出すことなく配置されている。
また、この実施例において、遊技盤40の後側の他側寄り下部には、本体枠30の遊技盤装着部31の前側からその嵌込み枠部33内に遊技盤40を嵌込む動作によって、本体側コネクタ45に挿脱可能に差し込まれる遊技盤側コネクタ45が設置されている(図8及び図9参照)。
図8と図9に示すように、本体枠30の前面に遊技盤装着部31よりも下方に位置する下部領域の一側よりにはスピーカボックス部が一体に形成され、そのスピーカボックス部の前側開口部には、同開口部を塞ぐようにしてスピーカ装着板107が装着されている。そして、スピーカ装着板107にはスピーカ109が装着されている。
また、図8と図9に示すように、本体枠30の前面の下部領域の他側寄り上部には、遊技盤40の発射通路に向けて球を導く発射レール100が傾斜状に装着されている。
また、本体枠30の前面の下部領域の前側には、その下部領域全体を覆うようにして下部前面板110が装着されている。下部前面板110の前面の略中央部には、下皿111が設けられ、片側寄りには操作ハンドル115が設けられている。
図1と図2に示すように、本体枠30の前面の片側には、同本体枠30の上端から下部前面板110にわたる部分を覆うようにしてガラス扉130が扉開閉用ヒンジ機構120によって前方に開閉可能に装着されている。ガラス扉130のヒンジ機構と反対側に自由端側の後側には、本体枠30に設けられた扉施錠フック141に係脱可能に係合してガラス扉130を閉じ状態に施錠する係止部(図示しない)が設けられている。
また、ガラス扉130には、遊技盤40の遊技領域44を前方から透視可能な開口窓を構成する窓枠132が設けられ、その窓枠132にはガラス板、透明樹脂板等の透明板133が装着されている。
また、ガラス扉130の前面の略全体は、ランプ等が内設された前面装飾部材によって装飾され、同ガラス扉130の前面の下部には上皿136が形成されている(図2参照)。
一方、図3〜図7に示すように、本体枠30の後側の機構装着部160には、タンク装着部161、レール装着部170、払出装置装着部200、基板ボックス装着部、発射装置装着部、基板装着部等がそれぞれ形成されている。
すなわち、図4と図5に示すように、本体枠30の機構装着部160の上部にはタンク受棚162と左右の側壁部163とを備えたタンク装着部161が形成されている。このタンク装着部161には、多数の球の貯留可能な容積をもつ球タンク165が装着されている。また、球タンク165は、透明な合成樹脂材より形成され、同球タンク165の球の貯留状態が球タンク165の後側壁を透して視認可能となっている。また、球タンク165の底板166の片側後寄り部分には球を放出する放出口167が形成されている。
図4と図5に示すように、タンク装着部161に下方には、タンクレール175の前壁部171と、傾斜状をなすレール受け棚172とを備えたレール装着部170が形成されている。このレール装着部170にレール構成部材179が組み付けられることでタンクレール175が構成されるようになっている。
すなわち、この実施例において、レール構成部材179は、前壁部171との間にレール通路174を構成する後壁部176と、傾斜状をなす下板部177と、その下板部177の上面の前後方向中央部に沿って突設されレール通路174を前後2列に区画する仕切り壁178とを一体に備えて形成されている。このレール構成部材179は、レール装着部170に対し適宜の取付手段によってが装着され、これによって、前後2列のレール通路174を備えたタンクレール175が構成されるようになっている。
そして、球タンク165の放出口167から放出(自重によって落下)された球がタンクレール175の前後2列のレール通路174の一端部においてそれぞれ受けられた後、球が自重によってレール通路174に沿って転動することでレール通路174の他端部に向けて流れるようになっている。
また、この実施例において、タンクレール175の後壁部176を有するレール構成部材179は、透明な合成樹脂材より形成され、これによって、レール通路174内の球の流れ状態が後壁部176を透して視認可能となっている。
また、図5に示すように、タンクレール(レール装着部170)175の前壁部171は、遊技盤40の後側に突出する装備品、例えば、役物装置46の役物本体47の後部47aの上端部との干渉を避けるための第1空間部S1を隔てた状態で設けられている。
また、この実施例において、図5に示すように、タンクレール(レール構成部材179)175の後壁部176は、球タンク165の後側壁と略同一面をなしている。
言い換えると、球タンク165の後壁面に対しタンクレール175の後壁部176が略同一面となる位置までタンクレール175が遊技盤40の後面より後方に離隔して配置されている。これによって、遊技盤40の後側とタンクレール175の前壁部171との間に役物装置46の役物本体47の後部47aとの干渉を避けるための第1空間部S1が設けられるようになっている。
また、図4に示すように、レール装着部170の上方には、レール通路174を流れる球が上下に重なることなく整列させる整流体190がその上部において軸191を中心として揺動可能に装着されている。この整流体190には、その中央部から下部において錘192が設けられている。
図3と図4に示すように、本体枠30の後側の片側(図4に向かって右側)寄りの上下方向には、次に述べる球払出装置210に対応する縦長の払出装置装着部200が形成されている。
図6と図8に示すように、払出装置装着部200は、後方に開口部をもつ凹状に形成されている。また、払出装置装着部200の奥壁部(前壁部)204の所定位置には、球払出装置210のモータ221が突出可能な開口部205が形成されている。
図3と図6に示すように、球払出装置210は、その装置本体211が払出装置装着部200の凹部と略同じ大きさの縦長のボックス形状をなし、その装置本体211に払い出しに係わる各種部品が装着されることでユニット化されている。そして、球払出装置210は、その装置本体211において、払出装置装着部200の凹部の後方開口部から嵌込まれて適宜の取付手段(例えば、弾性クリップ、係止爪、ビス等の取付手段)によって装着されるようになっている。
この実施例において、図6と図10に示すように、球払出装置210の装置本体(ユニット本体)211は、その前側から後側に向けてベース体212、中間構成部材213及び後カバー体214を備え、これら各部材によってタンクレール175の前後のレール通路174に出口にそれぞれ連通する流入口を有する球通路215が形成されている。
また、図3に示すように、装置本体211には、その前後2列の球通路215の下流部が二股状に分岐されて前後2列の賞球用通路216と貸球用通路217とがそれぞれ形成されている。そして賞球用通路216と貸球用通路217との分岐部には、球通路215の球を賞球用通路216と貸球用通路217とのいずれかに振り分けて払い出すための回転体220が正逆回転可能にかつモータ221を駆動源として配設されている。
また、球払出装置210の装置本体211の少なくとも後カバー体214(この実施例において、ベース体212、中間構成部材213及び後カバー体214)は、透明な合成樹脂材より形成され、これによって、装置本体211の球通路内の球の流れ状態が後カバー体214を透して視認可能となっている。
図6に示すように、払出装置装着部200の凹部に球払出装置210がその装置本体211において装着された状態において、装置本体211と遊技盤40との間(奥壁部204と遊技盤40後側との間)には、第1空間部S1と前後方向に略同一レベルにおいて第2空間部S2が設けられている。これによって、レール通路174と球通路215とが前後方向に略同一レベルで配置されている。
また、球タンク165、タンクレール175及び球払出装置210の装置本体211のそれぞれの後面は略同一面をなしている。
また、この実施例において、図6に示すように、装置本体211のベース体212の前側には、回転体220を正逆方向に回転駆動するためのモータ221が取付板222を間に挟んで装着されている。これによってモータ221は払出装置装着部200の奥壁部204の開口部205を通して第2空間部S2内に突出している。
また、図6と図10に示すように、モータ221の取付板222の左右両側部には同モータ221の両側方に沿って側壁部224が形成されている。そして、これら両側壁部224によってモータ221が保護されるとともに、同モータ221の熱が取付板222の両側壁部224に伝導されて放熱され、これによってモータ221の過熱による損傷を防止するようになっている。
また、この実施例において、図3に示すように、本体枠30の後側の機構装着部160の下部領域の片側(図3に向かって左側)には、発射レール100の下傾端部の発射位置に送られた球を発射するための発射ハンマー233、その発射ハンマー233を作動する発射モータ232等を有する発射装置ユニット230が装着されている。また、機構装着部160の下部領域の中央部には、電源基板を有する電源基板ボックス240、払出制御基板を有する払出制御基板ボックス234等が装着されている。
上述したように構成されるこの実施例に係る遊技機において、図5に示すように、遊技盤40の後側に第1空間部S1を隔ててタンクレール175が設けられている。
このため、遊技盤40に配設された装備品の後部、この実施例では役物装置46の役物本体47の後部47aの上端部をタンクレール175の前壁部171に干渉することなく第1空間部S1内において突出させることができる。
この結果、遊技盤40に対し大型の役物装置(大型の液晶パネルを備えた役物装置)46を配設したり、あるいは遊技盤40の上部寄り部分に、他の入賞装置、ゲート口等の役物装置(装備品)を配設にすることが可能となる。これによって、遊技盤40に対する各種の装備品の設計、配設の自由度を増大することができ、遊技性の向上や斬新化等を図ることができる。
また、図6に示すように、球払出装置210前側の払出装置装着部200の奥壁部204と遊技盤40との間に第1空間部S1と前後方向に略同一レベルにおいて第2空間部S2が設けられている。これによって、レール通路174と球通路215とを前後方向に略同一レベルで配置することができるため、タンクレール175のレール通路174から球払出装置210の球通路215に至る球の流れが円滑化する。
すなわち、島設備の球供給路から球タンク165に供給された貯留された球はその放出口167からタンクレール175のレール通路174の一端側に落下して流れる。そして、レール通路174の下板部177の傾斜面に沿って一直線状に流れて球払出装置210の球通路215の入口から同球通路215内に流入して流れる。
このようにして、球を前後方向に変化させることなく略同一レベルで一直線状に流すことができる。これによって、タンクレール175のレール通路174から球払出装置210の球通路215に至る球の流れを円滑化することができ、球詰まりや球噛み等の不具合が発生することを防止することができる。
また、遊技盤40の後側に第2空間部S2を隔てて球払出装置210が設けられている。これによって、第2空間部S2に対しても遊技盤40の後側に各種の装備品の後部を突出して配設することが可能となる。この結果、遊技盤40に対する各種の装備品の設計、配設の自由度をより一層増大することができ、遊技性の向上や斬新化等を図ることができる。
また、この実施例において、球タンク165、タンクレール175及び球払出装置210の装置本体211のそれぞれの後面が略同一面をなしている。このため、球タンク165の後面のみが大きく突出することがなく、遊技機全体の後面を略面一化することが可能となる。このため、遊技機の保管・運搬等がしやすくなる。
また、図6に示すように、球払出装置210の回転体220を駆動するモータ221は、装置本体211の前側から第2空間部S2内に突出して配設されている。
このようにして、球払出装置210の装置本体211と遊技盤40との間の第2空間部S2内においてモータ221を配設することで、第2空間部S2を有効利用することができるとともに、モータ221を保護することができる。
さらに、球払出装置210の装置本体211の後面にモータ221を露出して(突出して)配設する場合に比べ、遊技機全体の奥行き寸法がモータ221によって増大されることがない。このため、遊技機の保管・運搬等が一層しやすくなるとともに、遊技機ホールの島設備の限られた設置スペース内に対する遊技機の設置がそのモータ221による奥行き寸法の増大によって困難となる不具合が生じない。
また、この実施例において、球タンク165、タンクレール175及び球払出装置210の装置本体211の後壁部はそれぞれ透明であり、球タンク165、タンクレール175及び球払出装置210に至る球の流れや球の存在がそれぞれの後側壁を透して視認可能となっている。このため、球の流れや存在が明確となり、仮に、球詰まりや球噛み等が発生した場合においても、その球詰まりや球噛み箇所を容易に発見することができる。
なお、この発明は前記実施例に限定するものではない。
例えば、前記実施例においては、外枠10の前面に開閉可能に装着された本体枠30が
従来の前枠(内枠、前面枠等と呼ばれることがある)と、機構板(裏機構板、裏セット板等と呼ばれることがある)との機能を兼ね備えている場合を例示したがこれに限定するものではない。
すなわち、外枠10の前面に遊技盤40が装着される前枠を開閉可能に装着し、その前枠の後側に、球タンク、タンクレール、球払出装置等の機構部が装着される機構板を配設した形式の遊技機であってもこの発明を採用することができる。
また、球払出装置210においては、ユニット化されることなく本体枠30の払出装置装着部200に対し各部構成部材を組み付けて構成することも可能である。
この発明の実施例に係る遊技機の外枠の一側に本体枠が開かれその本体枠の一側にガラス扉が開かれた状態を示す斜視図である。 同じく遊技機の前側全体を示す正面図である。 同じく遊技機の後側全体を示す背面図である。 同じく遊技機の後側上部を拡大して示す部分背面図である。 同じく図4のV−V線に基づく側断面図である。 同じく図4のVI−VI線に基づく側断面図である。 同じく図4のVII−VII線に基づく平断面図である。 同じく遊技機の本体枠と遊技盤とを分離して斜め右上前方から示す斜視図である。 同じく遊技機の本体枠と遊技盤とを分離して斜め左上前方から示す斜視図である 同じく球払出装置を示す斜視図である。
符号の説明
10 外枠
30 本体枠
31 遊技盤装着部
44 遊技領域
130 ガラス扉
160 機構装着部
165 球タンク
174 レール通路
175 タンクレール
210 球払出装置
211 装置本体
215 球通路
220 回転体
221 モータ

Claims (1)

  1. 遊技盤の後側に対し球タンク、タンクレール及び球払出装置がそれぞれ配設された遊技機であって、
    前記球払出装置は、前記タンクレールのレール通路の出口に連通する流入口を有する球通路を構成する装置本体を備えていることを特徴とする遊技機。
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