JP4512805B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
しかしながら、回路基板と配線とはコネクタを介して着脱可能に接続されているので、トラック等による輸送中や、遊技店による遊技盤交換の際に回路基板に接続されたコネクタが外れて電気的に切断されてしまう虞があった。そこで、特開2003−52994号公報には、電源基板が内部に配置された電源基板ボックスのボックス蓋部前面下部に、コネクタを覆うコネクタカバー部材をネジで止着し、コネクタカバー部材の前部裏面が雌コネクタの配線引出面に当接するように構成することにより、雌コネクタの引き抜きを防止した遊技機が記載されている。
また、同様に特開2003−52994号公報には、電源基板からコネクタの上下側面にそれぞれ沿うように爪部材を立設して配置し、爪部材の先端に設けられた爪先によって雄コネクタに嵌着された雌コネクタの配線引出面を押さえることによって雌コネクタの引き抜きを防止した遊技機が記載されている。
また、電源基板に立設した爪部材によって引き抜きを防止する遊技機では、何らかの原因で爪部材が破損した場合には、電源基板全体を交換しなければならず、時間的及び金銭的な負担が大きくなっていた。
先ず、第1実施形態に係るパチンコ機全体の概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1は第1実施形態に係るパチンコ機を示した正面図、図2は第1実施形態に係るパチンコ機を示した背面図である。
また、パチンコ機1の裏側の背面上方部には、上方に開口した賞球タンク21が機構セット盤20に固定されている。賞球タンク21の直上には補給装置22が配設され、吐出部22Aが垂直に降りている。賞球タンク21は、傾斜した底面に連通孔(図示せず)が形成され、その連通孔の下方にはパチンコ球を1列に整列流出し、賞球ケース10にパチンコ球を送る通路を形成するタンクレール23が取り付けられている。尚、賞球タンク21は、機構セット盤20の背面側上端縁部よりも少し下側に固定されているが、該賞球タンク21の上端部を機構セット盤20の背面側上端縁部の位置に合わせて固定してもよい。
また、賞球ケース10内には、賞球案内部24内の賞球通路を通過するパチンコ球を確認する球有り検出スイッチやパチンコ球の払い出しを調節する払い出しソレノイドが内装されている。そして、これら賞球タンク21、タンクレール23、賞球案内部24、賞球ケース10等により賞球及び貸球の払い出しシステムが構成されている。
そして、賞球ケース10の下流側には排出部が形成され、入賞球を排出する入賞球排出通路26及び下皿オーバーフロースイッチ(不図示)が内装された下皿排出路27が下端部下方に形成されている。また、この下皿排出路27を介して上皿11から溢れた賞球を受けて下皿14に案内する下部受皿ボックス28が内枠3の裏側に取り付けられている。
さらに、機構セット盤20の上方角部(図2中、右上角部)には、中継基板41が設けられている。この中継基板41は、パチンコ機1とホールコンピュータをつなぐ基板である。
更に、主制御基板34が内蔵された基板ケース35には、主制御基板34に接続された配線45のコネクタ部43を上方より被覆するように配置された付勢部材46と、付勢部材46の両端部を支持する支持部材47が設けられている。これらの付勢部材46、支持部材47は、主制御基板34に接続された配線44、45のコネクタ部43が主制御基板34から抜けないように保持するものである。尚、付勢部材46、支持部材47の詳細については後述する。
また、開口部20Aの上側の背面部には、左右方向にほぼ等間隔で断面略L字形の各係合爪51が裏側方向に立設されている。また、開口部20Aの左右方向略中央部の上側の背面部には、取付ボス52が立設され、この取付ボス52にはネジ孔が形成されている。そして、タンクレール23は、下端縁部が各係合爪51によって支持されると共に、上端縁部の略中央部が取付ボス52にネジ止めされて取り付けられている。
また、開口部20Aの右側背面部には、各取付ボス55が裏側方向に立設され、この各取付ボス55にはネジ孔が形成されている。そして、各取付ボス55を介して賞球案内部24や賞球ケース10が取り付けられると共に、入賞球排出通路26や下皿排出路27を形成するカバー部材がネジ止めされて取り付けられている。
また、基板ケース35の上部には、主制御基板34と基板ケース35を機構セット盤20に取り付けた際に、コネクタ端子70をパチンコ機1の背面側に露出させるための通過孔71が形成されている。
一方、爪部83、84の逆位置に設けられた係合片85は、挿入口76を貫通することがないので、挿入が完了した付勢部材46は係合片85が挿入部78と当接し、それ以上付勢部材46が挿入方向(図6、右側方向)に対して移動することがない。
以下に、図7乃至図9を用いて配線44、45のコネクタ部43を付勢部材46により付勢する付勢構造について説明する。尚、電源基板36に接続される配線44と各サブ制御基板に接続される配線45のコネクタ部43に関する付勢構造は同じ構成であり、以下には配線45のコネクタ部43の付勢構造を例にして説明する。
従って、外部から衝撃が加わったり、配線45の引っかかり等の事態が生じた場合であっても、コネクタ端子70に対して引き抜き方向(図9、上方向)に移動するコネクタ部43は、上側付勢部材81と下側付勢部材82とにより差し込み方向(図9、下方向)に付勢される。従って、コネクタ部43が、コネクタ端子70より外れることなく、主制御基板34と配線45との電気的接続が切断されることがない。
また、付勢部材46は、支持部材47に支持された際に、配線44、45が通過する切欠部80を有するので、コネクタ部43より送出される配線44、45に影響されることなく、確実に配線引出面88を付勢することが可能である。
更に、何らかの原因によって付勢部材46が破損した場合であっても、付勢部材46のみを交換すればよく、最小限の作業によってその修復が可能となる。
例えば、第1実施形態においては、挿入口76、77に挿入された付勢部材46がコネクタ部43の配線引出面88に当接されるように構成されているが、付勢部材46と配線引出面88との間には一定の間隙が形成されていても良い。即ち、付勢部材46は、コネクタ部43をコネクタ端子70に接続した際に、コネクタ端子70に対して電気的接続が維持されるコネクタ部43の移動範囲内で、コネクタ部43を付勢する位置に支持されていれば良い。
従って、付勢部材46と、コネクタ部43との間に一定の間隙が形成されている場合であっても、その間隔が、コネクタ部43が引き抜き方向(図9、上方向)に移動し、付勢部材46と配線引出面88とが当接した際に、コネクタ部43の電気的接続が維持される距離の間隙であれば、配線44、45の電気的切断がなされる虞がない。
次に、第2実施形態に係るパチンコ機について図10乃至図13に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一符号は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第2実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1の構成とほぼ同じ構成である。但し、第2実施形態に係るパチンコ機の付勢部材の構成は、後述のように第1実施形態に係るパチンコ機1の付勢部材46の構成と異なっている。
ここで、前記したように支持部材47が設けられた基板ケース35は、機構セット盤20に取り付けられている。そして、機構セット盤20は、内枠3の裏側に機構盤18を介して固定されている。更に、内枠3は、木製の外枠2に対して内枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ4及び下ヒンジ5を介して外枠2に対して開閉自在に取り付けられている(図1、図2参照)。
一方、付勢部材90の略中央部に設けられた係合片92は、挿入口76を貫通することがないので、挿入が完了した付勢部材90は係合片92が挿入部78と当接し、それ以上付勢部材90が挿入方向(図12、右側方向)に対して移動することがない。
それにより、何らかの衝撃が加わって付勢部材90が挿入口76、77に対して送出方向に移動したとしても、図13に示すように爪部95、96が形成された先端部が挿入口77を抜ける前に当接片98が外枠に対して当接する。したがって、それ以上、付勢部材90が送出方向に移動することなく、支持部材47より外れる虞がない。
また、何らかの原因によって付勢部材90が破損した場合であっても、付勢部材90のみを交換すればよく、最小限の作業によってその修復が可能となる。
更に、付勢部材90の一端に形成された当接片98が、付勢部材90が送出方向に対して移動した際に外枠2に対して当接し、付勢部材90が支持部材47より抜けることを防止する。従って、パチンコ機1に衝撃等が加わった場合においても付勢部材90が外れることなく、コネクタ部43の抜けを確実に防止することができる。
例えば、第2実施形態においては、外枠2に対して内枠3を閉じた際に、当接片98と外枠2との間にL1分の間隙が形成されることとしているが、当接片98が外枠2に対して当接されるように構成しても良い。
次に、第3実施形態に係るパチンコ機について説明する。尚、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一符号は、上記第1実施形態に係るパチンコ機1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第3実施形態に係るパチンコ機の概略構成は第1実施形態に係るパチンコ機1の構成とほぼ同じ構成である。但し、第3実施形態に係るパチンコ機の支持部材100及び付勢部材110の構成が、後述のように第1実施形態に係るパチンコ機1の構成と異なっている。
図14に示すように、基板ケース35及び主制御基板34がそれぞれ固定される機構セット盤20には、上下側にそれぞれ2つ設けられた第1係止部60と、左側に設けられた3つの第2係止部61と、右側に設けられた2つの第3係止部62とが設けられている。また、主制御基板34をそれぞれ固定する為のネジ孔64が対角線状に計4箇所設けられている。
また、基板ケース35の上部には、主制御基板34と基板ケース35を機構セット盤20に取り付けた際に、コネクタ端子70をパチンコ機1の背面側に露出させるための通過孔71が形成されている。
挿入後においては、コネクタ部43の配線引出面88(図17参照)から送出される配線44、45は切欠部111に位置する。挿入部105、106に形成された係合爪107は付勢部材110の挿入方向に対しては挿入口103、104を通過しやすく、送出方向に対しては挿入口103、104を通過し難くなるようになっているので、一旦最後まで挿入された付勢部材110は、支持部材100に対して外れ難くなっている。
以下に、図15乃至図17を用いて配線44、45のコネクタ部43を付勢部材110により付勢する付勢構造について説明する。尚、電源基板36に接続される配線44と各サブ制御基板に接続される配線45のコネクタ部43に関する付勢構造は同じ構成であり、以下には配線45のコネクタ部43の付勢構造を例にして説明する。
従って、外部から衝撃が加わったり、配線45が引っかかる等の事態が生じた場合であっても、コネクタ端子70に対して引き抜き方向(図17、上方向)に移動するコネクタ部43は、連結部114により差し込み方向(図17、下方向)に付勢される。従って、コネクタ部43が、コネクタ端子70より外れることなく、主制御基板34と配線45との電気的接続が切断されることがない。
また、付勢部材110は、支持部材100に支持された際に、配線44、45が通過する切欠部111を有するので、コネクタ部43より送出される配線44、45に影響されることなく、確実に配線引出面88を付勢することが可能である。
更に、何らかの原因によって付勢部材110が破損した場合であっても、付勢部材110のみを交換すればよく、最小限の作業によってその修復が可能となる。
例えば、第3実施形態においては、挿入口103、104に挿入された付勢部材110がコネクタ部43の配線引出面88に当接されるように構成されているが、付勢部材110と配線引出面88との間には一定の間隙が形成されていても良い。一定の間隙が形成されている場合であっても、その間隔が、コネクタ部43が引き抜き方向(図17、上方向)に移動し、付勢部材110と配線引出面88とが当接した際に、コネクタ部43の電気的接続が維持される距離の間隙であれば、配線44、45の電気的切断がなされる虞がないからである。
2 外枠
3 内枠
18 機構盤
20 機構セット盤
31 表示制御基板
32 音制御基板
33 ランプ制御基板
34 主制御基板
35 基板ケース
36 電源基板
37 電源基板ケース
38 インターフェース基板
41 中継基板
43 コネクタ部
44、45 配線
46、90、110 付勢部材
47、100 支持部材
76、77、103、104 挿入口
80、91、111 切欠部
98 当接片
Claims (2)
- 遊技機を制御する制御基板と、
前記制御基板を電気的に接続する配線と、
前記制御基板に設けられ、前記配線の少なくとも一方の端部に設けられたコネクタ部を着脱可能に接続するコネクタ端子と、
前記制御基板を収容する基板ケースと、
前記コネクタ端子に接続された前記コネクタ部を付勢する付勢部材と、
前記基板ケースの前記コネクタ端子に対向する側壁部に該コネクタ端子を挟むように立設されて、前記付勢部材を支持する支持部材と、
前記支持部材に設けられ、前記付勢部材が一方向より挿入されるとともに挿入された付勢部材を支持する挿入口と、を備え、
前記付勢部材は、前記コネクタ部を前記コネクタ端子に接続した後に、前記挿入口に一方向から挿入されて、該コネクタ端子に対して電気的接続が維持されるコネクタ部の移動範囲内で、当該コネクタ部をコネクタ端子側へ付勢することを特徴とする遊技機。 - 前記付勢部材は、前記支持部材に支持された際に、前記配線が通過する切欠部を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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