JP2004243147A - 遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】低音がはっきりと聞こえ音質のよい遊技機用コーン型スピーカユニットの取り付け構造を提供すること。【解決手段】コーン型スピーカユニット53を発射レール基盤42に装着し、発射レール基盤42を取付け壁41に装着する。この状態でスピーカユニット53後方は第2の透孔49のみが開口したバスレス式エンクロージャが形成される。これによって。逆相の音がスピーカユニット53前面に回り込むことはない。また、第2の透孔49から低音の共鳴音が出る。【選択図】 図6
Description
本発明は、興趣を盛り立てるために遊技内容に応じた効果音を発生させる遊技機用コーン型スピーカユニットを内蔵した遊技機のコーン型スピーカユニットの取付け構造に関するものである。
遊技機の一種として、例えばパチンコ機では遊技における興趣を盛り立てるために遊技内容に応じた音楽や合成音声等の効果音が遊技機用コーン型スピーカユニットから発せられている。一般的な遊技機用コーン型スピーカユニット(以下、単にスピーカユニットとする)はパチンコ機では遊技者に音がよく聞こえるように例えば前枠内に前面寄りに内蔵される。そして、前枠前面に装着された上受け皿の音通路を通して音が聞こえるようになっている。 ところが、パチンコ機ではあくまで遊技球を打って沢山の賞球を得ることが目的であるため効果音は単に鳴ればよいという発想の下、音質は二の次とされていた。また、スピーカユニットが装着される前枠はそれほどスペース的な余裕が無い。これらのことから、従来ではスピーカユニットは他の部材と干渉しない程度に注意して取り付け板に取り付けられているに過ぎず、格別音質にこだわるような何らの工夫はされていなかった。単に取り付け板に取り付けられるということはすなわち、従来のスピーカユニットは図14に示すようにコーン101の表裏が空間的に連続した平面バッフルのエンクロージャの形態といえる。エンクロージャとは一般にスピーカユニットが装着される箱体をいう。
ところで、音波の性質として高音は指向性が鋭いためコーン101の前方にまっすぐ出る。一方、低音はその逆で指向性が鈍いためコーン101の四方八方に拡散する。すなわち、平面バッフルではコーン101の裏側から出た低音が取り付け板の外側から表側に回り込むという現象が起こる。 図14に示すようにコーン101から出る音波は表裏でいわばプラスマイナスの関係となり表側に出た音(正相)に対して裏側の音(逆相)が合わさって打ち消しあいが生ずることとなる。従って、平面バッフルのエンクロージャではこの逆相の音の回り込みによる低音の打ち消しが生ずるため低音が物足りなく感じられていた。 本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、低音がはっきりと聞こえ音質のよい遊技機用コーン型スピーカユニットの取り付け構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、コーン型スピーカユニットを内蔵し、コーン前面から出る効果音を音響通路を通じて音響発生口に導くようにした遊技機の同スピーカユニットの取付け構造において、同スピーカユニットを前壁に装着し、同前壁と後壁との間の空間を中間壁にて包囲して同空間を外部と区画し、同スピーカユニットから後方に向かって発生する逆相の音波を遮断するようにしたことをその要旨とする。 このように構成すると、コーン型スピーカユニットのコーンの裏面側に出た逆相の低音は前壁側に回り込むことができず、正相の低音と打ち消し合うことがない。
請求項2に記載の発明では、コーン型スピーカユニットを内蔵し、コーン前面から出る効果音を音響通路を通じて音響発生口に導くようにした遊技機の同スピーカユニットの取付け構造において、同スピーカユニットを前壁に装着し、同前壁と後壁との間の空間を中間壁にて包囲して同空間を外部と区画するとともに、同スピーカユニットから後方に向かって発生する逆相の音波を同空間内にて共鳴させ同スピーカユニットとは別位置に形成した開口部から出るようにしたことをその要旨とする。 このように構成すると、コーン型スピーカユニットのコーンの裏面側に出た逆相の低音は前壁側に回り込むことができず、正相の低音と打ち消し合うことがなく、更に空間内で共鳴しながら誘導されて別位置から出る。そのため正相の音に更に強化された共鳴音が加わる。
請求項1の発明では、低音が打ち消されることがなくなり、はっきりと低音が聴こえ効果音の音質がよくなるため遊技の興趣が増す。 請求項2の発明では、低音が打ち消されることがなくなり、はっきりと低音が聴こえることに加え、低音が強化されてより響くため更に音質がよくなり遊技の興趣が増す。
以下、本発明をパチンコ機に応用した実施の形態について図面に基づいて説明する。まず、パチンコ機の構造の概略を説明する。尚、以下の説明で前面側或いは表面側とは遊技者が正対する側をいい、背面側或いは裏面側とはその反対側をいうものとする。また、左右とは遊技者側から見ての左右方向をいう。 図1に示すように、パチンコ機は外枠1と前枠2を備えている。外枠1は木製の上下及び左右枠板1a〜1dによって額縁形状に構成されている。下枠板1b上には前枠2が載置される幕板3が形成されている。この外枠1を支持架構として前枠2が取り付けられている。前枠2は外枠1の左枠板1dの上下位置に形成されたヒンジ金具4a,4bによって片持ち支持され、同外枠1に対して開閉可能とされている。図3に示すように、前枠2は上及び左右枠板2a〜2cと下部カバープレート取付け板5によって額縁状に構成された合成樹脂製の板状体とされている。前枠2の中央には開口部6が形成されている。同開口部6の下側は発射レール取付け領域7とされている。図1及び図2に示すように、上及び左右枠板2a〜2cの表面には装飾プレート9が貼着されている。
図4に示すように、前枠2には機構盤8が装着されている。機構盤8は前枠2の後方に外枠1に包囲されるように配設され、前枠2の開放によって裏面側が露出するようになっている。機構盤8の裏面側に球タンク11、樋ユニット12、賞球放出装置13、入賞球処理装置14、制御装置15、遊技球発射装置16、図柄表示装置ユニット17等の遊技に必須の各種機構が配設されている。前記開口部6の位置には遊技盤10が装着されている。遊技盤10は遊技球を導くガイドレール18によって包囲されたほぼ円形の遊技領域Pを有する。遊技領域P内には風車19、普通入賞口20、始動入賞口21、大当たり入賞口22、通過ゲート23、表示装置24等が所定位置に配設されている。尚、遊技領域Pに打ち込まれた遊技球の障害物となる釘については図示を省略する。 遊技盤10の前面はガラス扉26によって覆われている。ガラス扉26は前枠2の左枠板2bのガラス扉26上下幅に対応した位置に形成されたヒンジ金具(図示せず)によって片持ち支持され前枠2に対して開閉可能とされている。
遊技盤10の下方には上部カバープレート28が装着されている。上部カバープレート28は前記発射レール取付け領域7を覆っている。上部カバープレート28は前枠2の左枠板2bに形成された図示しないヒンジ金具によって片持ち支持され前枠2に対して開閉可能とされている。 上部カバープレート28は前方に突出した上受け皿29を有している。図2及び図8に示すように、同上受け皿29の内部左側方には第1の音響通路30が形成されている。第1の音響通路30は同上受け皿29前面に開口された第1の音響発生口31に連通されるともに背面板27に開口されている。図2及び図9に示すように、同上受け皿29の内部右側方には第2の音響通路32が形成されている。第2の音響通路32は同上受け皿29前面に開口された第2の音響発生口33に連通されるともに背面板27に開口されている。その結果、両音響発生口31,33はパチンコ機に正対した遊技者方向に向くこととなる。上部カバープレート28の背面板27には賞球を導く賞球排出樋34が後方に向かって突出形成されている。 上部カバープレート28の下方には下部カバープレート36が下部カバープレート取付け板5の前面に固着されている。下部カバープレート36は前方に突出した下受け皿37を有している。下受け皿37の右側方には操作ハンドル38が取付けられている。
次に、発射レール取付け領域7の構造について詳述する。 図3及び図6に示すように、発射レール取付け領域7には後壁としての取付け壁41が形成されている。取付け壁41は前記下部カバープレート取付け板5に対して階段状に形成された棚40の後方位置に立設され、開口部6の横幅とほぼ同幅に形成された横長の壁状体とされている。取付け壁41上部には前方に張り出す庇板部39が形成されている。取付け壁41の左上方寄りには前記賞球排出樋34が連結される賞球排出口43が形成され、ほぼ中央には遊技球排出口44が形成されている。取付け壁41前面には縦横に補強リブ45が突出形成されている。取付け壁41の上下縁寄りには所定間隔で補強突起46が突出形成されている(図示されているのは下縁寄りのみ)。図10に示すように、補強突起46は補強リブ45よりも前方への突出量が大きくなるように形成されている。 取付け壁41前面には発射レール基盤42が装着されている。図8及び図10に示すように、発射レール基盤42は装着状態で補強突起46に当接させられ、取付け壁41との間に発射レール基盤42、取付け壁41、棚40及び庇板部39により包囲された第1の空隙e1が形成される。このとき、補強突起46は補強リブ45よりも前方への突出量が大きいため、この第1の空隙e1が補強リブ45によって小部屋に仕切られてしまうことがない。
図5〜図7に示すように、発射レール基盤42は横長平面の前面壁42aを有し、同前面壁42aの前面には発射レール47が装着されている。同前面壁42aの左半面には略長方形の大型の第1の透孔48が形成されている。発射レール基盤42の前面側であって同第1の透孔48の周縁には取付枠板50が形成されている。取付枠板50にはスピーカユニット取付基盤52が装着されている。スピーカユニット取付基盤52は前面壁52aと外枠52bとより構成されており、前面壁52aに
形成された取付孔51には周知のスピーカユニット53が取着されている。スピーカユニット53はセンターキャップ一体型コーン54、エッジ55、取付フレーム56等より構成され取付フレーム56内には図示しないボイスコイル、マグネット、ダンパー等が封入されている。スピーカユニット取付基盤52の外枠52bは前記取付枠板50に前端に当接されて所定位置に形成されたボルト固定体59に図示しないボルトを螺合させることにより固定されている。図10に示すように、スピーカユニット取付基盤52が取付枠板50に装着された状態で同取付基盤52の前面壁52aと外枠52b及び取付枠板50とにより包囲された第2の空隙e2が形成される。発射レール基盤42にスピーカユニット取付基盤52が装着された状態でスピーカユニット53のコーン54は前記上部カバープレート28の第1の音響通路30に面する。
形成された取付孔51には周知のスピーカユニット53が取着されている。スピーカユニット53はセンターキャップ一体型コーン54、エッジ55、取付フレーム56等より構成され取付フレーム56内には図示しないボイスコイル、マグネット、ダンパー等が封入されている。スピーカユニット取付基盤52の外枠52bは前記取付枠板50に前端に当接されて所定位置に形成されたボルト固定体59に図示しないボルトを螺合させることにより固定されている。図10に示すように、スピーカユニット取付基盤52が取付枠板50に装着された状態で同取付基盤52の前面壁52aと外枠52b及び取付枠板50とにより包囲された第2の空隙e2が形成される。発射レール基盤42にスピーカユニット取付基盤52が装着された状態でスピーカユニット53のコーン54は前記上部カバープレート28の第1の音響通路30に面する。
発射レール47の下部には開口部としての第2の透孔49が形成されている。図7及び図9に示すように、発射レール基盤42の裏面側であって同第2の透孔49の周縁にはダクト57が形成されている。発射レール基盤42にスピーカユニット取付基盤52が装着された状態で第2の透孔49は前記上部カバープレート28の第2の音響通路32に面する。 図7に示すように、発射レール基盤42の裏面側には同発射レール基盤42の外形形状にほぼ沿うように外枠42bが突出形成されている。外枠42bの途中には同外枠42bを途中で分断するように区画壁部62が形成されている。区画壁部62は発射レール基盤42の裏面空間と空間的に遊技球排出口44を区画するために配置されている。外枠42b、発射レール基盤42の一部裏面部分及び区画壁部62の後端面にはシーリング部材としての合成ゴム製のパッキン63が装着されている。パッキン63は発射レール基盤42と取付け壁41との間に介在されて両者の接合部分のシールをする。取付け壁41、発射レール基盤42及びスピーカユニット取付基盤52間は図示しないボルトを所定位置に形成されたボルト固定体59に螺合させることによって固定されている。 図10に示すように、発射レール基盤42が取付け壁41に装着された状態で発射レール基盤42と取付け壁41間には前記第1及び第2の空隙e1,e2を合わせた空間Eが形成される。図11に図10を省略した概念図を示す。この空間Eは第2の透孔49のみが開口した外部と区画された空間となる。すなわち、本実施の形態のスピーカユニット53は発射レール基盤42、取付け壁41、棚40、庇板部39及びスピーカユニット取付基盤52等により包囲されて区画されたエンクロージャEnを形成する。
本実施の形態のエンクロージャEnはスピーカユニット53から内部空間E側に出る逆相の音を利用した共鳴音(主として低音部)を第2の透孔49から出すようにしたバスレフ型エンクロージャとされる。すなわち、図11に示すように、スピーカユニット53前方にはコーン54から正相の音が出、後方の空間E側には逆相の音が出る。そして、逆相の音のうち指向性の鈍い主として低音部が拡散してエンクロージャEn内部とダクト57により共鳴させられ、その共鳴音が第2の透孔49から発生させられる。 本実施の形態においては発射レール基盤42の前面壁42aとスピーカユニット取付基盤52の前面壁52aが前壁に相当し、棚40、庇板部39のそれぞれ一部と発射レール基盤42の外枠42b、取付枠板50及びスピーカユニット取付基盤52の外枠52bが中間壁に相当し、取付け壁41が後壁に相当する。
バスレフ型エンクロージャEnではバスレフ、すなわち第2の透孔49の開口面積とダクト57の長さを適切に設計しなければならない。また、バスレフ設計の前提としてエンクロージャEnの容積も求める必要がある。これらの設計が適切でない場合には第2の透孔98から十分低音が再生されないこととなる。 具体的にバスレフ型エンクロージャEnの設計においては計算要素として、最低共振周波数(fo)、チューニング周波数(fb)、振動系の実効質量(Mo)、等価的なQ(Qo)、スチフネス(So,Sc)、実効振動半径(a)を設定する必要がある。 ここに、foは周波数によって変化する要素でこのfoが低いほど低音再生には有利となる。但し、低音再生にはこのfoのみではなくMoやQoも関係する。fbはQoの値に応じて補正したfoである。Moは振動系の質量であり、Moが大きいといわゆるウーハーとなって低音が出やすくなる。Qoはスピーカユニット53の低音特性を決定する要素である。Qoが小さいほどダンピングがよくなる。QoはエンクロージャEnの形式によってその値がほぼ決まっている。Soはスピーカユニット53の固さを表す等価スチフネスであり、Scはキャビネット、すなわち発射レール基盤42及び取付け壁41の固さを表す等価スチフネスである。SoとScの比をαで表す。スチフネスとはばね強さのことである。aはエッジ55部分を除くコーン54が振動する半径であって、通常2.4〜23cmの間である。 ここに空間EがエンクロージャEnの内容積Vとされ、V=355×a 4 /α×fo 2 ×Moで計算される。また、第1の透孔48の開口面積Sは、S=(π×a 2 )×0.2〜1.0で計算される。また、ダクト57の長さLはL=(3000×S/fb 2 ×V)×0.285×S 1/2 で計算される。本実施の形態では上記各式に基づいてエンクロージャEnの内容積V、第1の透孔48の開口面積S及びダクト57の長さLが設計されて構成されている。
次にこのように構成したパチンコ機においてスピーカユニット53の作用について説明する。 図示しないアンプ装置から音声電流が供給されることで、スピーカユニット53のコーン54が振動させられて音が発生する。コーン54前面より前方に向かって正相の音(音波)が出、その音は発射レール基盤42前面を覆っている上部カバープレート28の第1の音響通路30を通じて第1の音響発生口31から遊技者方向に向かって発せられる。一方、コーン54が振動すると同時にスピーカユニット53後方に向かって逆相の音(音波)が出る。この逆相の音のうち特に低音部はスピーカユニット53後方に拡散し、拡散した共鳴音は空間Eを伝搬されてダクト57にて共鳴しつつ第2の透孔49から前方に向かって発せられる。更にその音は発射レール基盤42前面を覆っている上部カバープレート28の第2の音響通路32を通じて第2の音響発生口33から遊技者方向に向かって発せられる。逆相の音はスピーカユニット53の前面側に回り込む隙間がないため正相の音と打ち消し合うことはない。
このように構成することにより本実施の形態は次のような効果を奏する。 ・遊技者は第1の音響発生口31から低音部がうち消されていない音声を聴き取ることができるとともに、第2の音響発生口33から主として低音部の共鳴音を聴き取ることができる。そのため、低音部がうち消されていないボリューム感のある効果音を聴き取ることができるとともに、第2の音響発生口33からさらに低音部の増強された効果音が追加されるため従来のように低音部の貧弱な効果音ではなく格段に音質のよい効果音を鳴らすことが可能となる。 ・スペースの限られたパチンコ機においてエンクロージャEnを横長として容積をかせぐようにしたため、前後方向に場所をとることがなくなり嵩張らないエンクロージャEnを提供することが可能とした。 ・発射レール基盤42の直前に上部カバープレート28が配置され、スピーカユニット53のコーン54は第1の音響通路30に面しており、第2の透孔49は第2の音響通路32に面している。従って、発生した音がストレートに第1の音響発生口31及び第2の音響発生口33内に伝搬されるため、発生した音が減衰しにくくなっている。
・発射レール基盤42と取付け壁41とはパッキン63を介在して当接させられ、内部空間Eは高い密閉性を有している。従って逆相の音がスピーカユニット53の前面側に回り込む余地が全くない。 ・スピーカユニット53はスピーカユニット取付基盤52の前面壁52aに装着されており、このスピーカユニット取付基盤52は発射レール基盤42に対してボルトにて固定されている。従って、スピーカユニット53に不具合が生じた場合でもスピーカユニット取付基盤52だけを取り外せばよく、発射レール基盤42を取り外す必要がないため、作業能率が向上する。 ・発射レール基盤42は装着状態で上下横方向に並んだ補強突起46に当接させられているため、発射レール基盤42の剛性が向上し、撓んだり歪んだりすることが少なくなる。
尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。 ・上記実施の形態ではダクト57を設けて逆相の音を共鳴させるようにしていた。しかし、上記実施の形態の設計はバスレフ型エンクロージャとしてもっとも一般的なダクト構造であり、例えば図12に示すように第2のダクト71を途中に設けるようにしてもよい。このようにすることでより低音部の増強を図ることが可能となる。また、このような途中にダクトを配置する場合には設計によって正相側の音の強化ともなる。 ・また、上記実施の形態ではダクト57を設けるように構成していたが、図13に示すように必ずしもダクト57を設けなくともよい。ダクト57があれば低音部の増強を図ることが可能であるが、そのような効果がなくとも、逆相の音がスピーカユニット53前面側に回り込んで正相の音と打ち消し合うことがなくなるため従来に比べ十分音質の向上を図ることが可能だからである。 ・上記実施の形態では1つのスピーカユニット53を有するパチンコ機について例として挙げたが、2つ以上のスピーカユニットを有する機種に応用することも可能である。 ・本実施の形態ではスペース上の制限からエンクロージャEnを形成する前壁、中間壁及び後壁は複数の構成部品同士を組合わすようにして構築するようにしていた。しかし、スペースの余裕があればこのような複雑な形状のエンクロージャEnでなくシンプルな前壁、中間壁及び後壁によって例えば直方体形状のエンクロージャEnを構築するようにしてももちろん構わない。 ・本発明はスピーカユニットを備えていればパチンコ機以外にもスロットマシン、アレパチ、アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
上記実施の形態から把握できる本発明のその他の技術的思想について下記に説明する。 (1) 遊技機は弾球遊技機であって、同弾球遊技機は外枠と同外枠を支持架構として装着された前枠とを有し、前記コーン型スピーカユニットは同前枠側に装着されていることを特徴とする請求項1又は2の遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造。 (2) 前枠の前面には球受け皿を有するカバープレートが着脱可能に設けられるとともに、前記スピーカユニットが装着された前壁は同カバープレート背面に配置され、同カバープレート内の音響通路を通じて同カバープレート前面に形成された音響発生口から音波を出すようにしたことを特徴とする請求項1又は付記1に記載の遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造。 (3) 前枠の前面には球受け皿を有するカバープレートが着脱可能に設けられるとともに、前記スピーカユニットが装着された前壁は同カバープレート背面に配置され、同カバープレート内の第1の音響通路を通じて同カバープレート前面に形成された第1の音響発生口から正相の音波を出すようにするとともに、同カバープレート内の第2の音響通路を通じて同カバープレート前面に形成された第2の音響発生口から逆相の音波による共鳴音を出すようにしたことを特徴とする請求項2又は付記1に記載の遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造。 (4) 前枠の前面には球受け皿を有するカバープレートが着脱可能に設けられるとともに、前記スピーカユニットは同カバープレートの取り付け壁に装着され、同球受け皿が同前枠に装着された状態で同取り付け壁が同前枠に形成された前記後壁と中間
壁と組み合わさって外部と区画された空間を構成するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は付記1〜3に記載の遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造。 (5) 前枠の前面には球受け皿を有するカバープレートが着脱可能に設けられるとともに、前記スピーカユニットは同カバープレートの取り付け壁に装着され、同球受け皿が同前枠に装着された状態で同取り付け壁が同前枠に形成された前記後壁と中間壁と組み合わさって外部と区画された空間を構成し、同スピーカユニットから後方に向かって発生する逆相の音波を中間壁或いは後壁から側方に向かって形成したダクト構造によって前壁に誘導するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は付記1〜4に記載の遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造。 (6)コーン前面と開口部とは同一平面上に配置されることを特徴とする請求項1、2又は付記1〜5に記載の遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造
壁と組み合わさって外部と区画された空間を構成するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は付記1〜3に記載の遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造。 (5) 前枠の前面には球受け皿を有するカバープレートが着脱可能に設けられるとともに、前記スピーカユニットは同カバープレートの取り付け壁に装着され、同球受け皿が同前枠に装着された状態で同取り付け壁が同前枠に形成された前記後壁と中間壁と組み合わさって外部と区画された空間を構成し、同スピーカユニットから後方に向かって発生する逆相の音波を中間壁或いは後壁から側方に向かって形成したダクト構造によって前壁に誘導するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は付記1〜4に記載の遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造。 (6)コーン前面と開口部とは同一平面上に配置されることを特徴とする請求項1、2又は付記1〜5に記載の遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造
7…発射レール取付け領域、30…第1の音響通路、31…第1の音響発生口、32…第2の音響通路、33…第2の音響発生口、39…中間壁としての庇板部、40…中間壁としての棚、41…後壁としての取付け壁、42a…前壁としての前面壁、42b…中間壁としての外枠、49…開口部としての第2の透孔、52a…前壁としての前面壁、52b…中間壁としての外枠、53…スピーカユニット。
Claims (2)
- コーン型スピーカユニットを内蔵し、コーン前面から出る効果音を音響通路を通じて音響発生口に導くようにした遊技機の同スピーカユニットの取付け構造において、同スピーカユニットを前壁に装着し、同前壁と後壁との間の空間を中間壁にて包囲して同空間を外部と区画し、同スピーカユニットから後方に向かって発生する逆相の音波を遮断するようにしたことを特徴とする遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造。
- コーン型スピーカユニットを内蔵し、コーン前面から出る効果音を音響通路を通じて音響発生口に導くようにした遊技機の同スピーカユニットの取付け構造において、同スピーカユニットを前壁に装着し、同前壁と後壁との間の空間を中間壁にて包囲して同空間を外部と区画するとともに、同スピーカユニットから後方に向かって発生する逆相の音波を同空間内にて共鳴させ同スピーカユニットとは別位置に形成した開口部から出るようにしたことを特徴とする遊技機用コーン型スピーカユニットの取付け構造。
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JP2007029393A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Heiwa Corp | 遊技音響装置 |
JP2008086440A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Heiwa Corp | 遊技機のスピーカ構造 |
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2004
- 2004-06-01 JP JP2004162783A patent/JP2004243147A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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