JP2006320389A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 既存の搭載パーツの取り付けスペースに干渉することなく、スピーカ、及び低音域再生に充分な容量のエンクロージャを備えるパチンコ機を提供する。
【解決手段】 一定の間隔を置き重ねて配置した2枚の透明ガラス24a、24b(前面ガラス)をガラス枠22に対し開閉可能に蝶着する。透明ガラス24a、24bの外周部分にガラスフレーム枠25を取り付け、透明ガラス24aと24bとを一定の間隔に保持すると共に、外周部の通風部分を密閉する。遊技盤から遠い側の透明ガラス24bの、遊技領域上から外れた位置に切り欠き部26を形成し、スピーカ7を取り付ける。これにより2枚の透明ガラス24a、24b間を、ガラスフレーム枠25とスピーカ7によって密閉空間構造とした、スピーカ7用のエンクロージャとして使用することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 一定の間隔を置き重ねて配置した2枚の透明ガラス24a、24b(前面ガラス)をガラス枠22に対し開閉可能に蝶着する。透明ガラス24a、24bの外周部分にガラスフレーム枠25を取り付け、透明ガラス24aと24bとを一定の間隔に保持すると共に、外周部の通風部分を密閉する。遊技盤から遠い側の透明ガラス24bの、遊技領域上から外れた位置に切り欠き部26を形成し、スピーカ7を取り付ける。これにより2枚の透明ガラス24a、24b間を、ガラスフレーム枠25とスピーカ7によって密閉空間構造とした、スピーカ7用のエンクロージャとして使用することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、遊技状況に応じて音声を発生するスピーカシステムを備えたパチンコ機、特に、低音領域の再生能力を有するスピーカシステムを備えたパチンコ機に関するものである。
従来からパチンコ機等の遊技機では、遊技の状況に合わせて音声等の効果音を発生させ、遊技者の興趣を高める演出を行っていた。そしてこの効果音を出力するためにスピーカが使用されていた。しかし最近の遊技機、とりわけパチンコ機においては、映像やアニメーションと同期した音声(サンプリング音源等を用いた生の音声)をCDと同じレベルのサンプリングデータで保存し再生しており、電気的な音声の高い品質が求められているが、従来のスピーカでは十分にその要求に応えることができなかった。特に、保存された音声データの内容を効果的に遊技者へ伝達するためには低音領域を充分に再生できる能力を備えたスピーカであることが必要であり、パチンコ機に取り付けるスピーカ部分の設計時においては、この充分な低音領域の再生という点が課題となっていた。
ところで低音領域の充分な再生は、口径の大きいスピーカユニットを使用することによって実現できる。しかしながら、現状のパチンコ機ではそのスピーカユニットの占有面積が大きすぎるため、搭載することは設計上不可能である。従って、小口径のスピーカユニットを採用せざるをえないが、小口径のスピーカユニットでは低域再生限界周波数(F0)が高くなってしまい、スピーカのみによる低域再生能力が不十分である。そこでこの低域不足を補うために、スピーカの能力を最大に引出し、更にバッフル効果、共鳴効果等を利用できるエンクロージャを用いることが必要となってくる。ところがエンクロージャ自体が容積を有しているため、現状のパチンコ機ではエンクロージャ用の充分な容積を持った空間を確保することが困難である。そのため、現状のパチンコ機では、低域再生能力としては容量不足のエンクロージャを採用したり、スピーカユニットを直接、筐体部分に取り付け(エンクロージャを使用しないで)、充分な低音再生能力を引き出すことができないまま、製品化されている。また、現状のパチンコ機では、他の搭載パーツが既にそれぞれの場所を占有しているため、スピーカユニット及びエンクロージャを取り付けるための新たな専用スペースを確保するのは大変困難である。
このような課題を解決すべく下記に示す特許文献1には、パチンコ機の裏面側にスピーカユニットとエンクロージャを配設し、裏面から前面に延びる音響的なパイプを設け、裏面側のスピーカから出力される音声を前面側に導くようにしたものが開示されている。
また、下記に示す特許文献2には、パチンコ機の前面側に設けられているガラス板を振動板(通常のスピーカのコーン紙にあたる部分)として使用し、ガラス板を振動させる駆動ドライバーを設け、駆動源の振動を直接ガラス板に伝えて、ガラス自体を振動させるようにしたものが開示されている。
また、下記に示す特許文献3には、圧電式振動子から構成されるシート状のスピーカを遊技機の前面、特に、前面ガラスに密着して、若しくは少し間隔を置いて配置するものが開示されている。
また、下記に示す特許文献4には、遊技機の構成部材(例えば、樹脂成形部材や前面のガラス板)に振動駆動手段(例えば、圧電式スピーカユニット)を貼り付けて構成部材の共振を利用して音声を発生させるものが開示されている。
また、下記に示す特許文献2には、パチンコ機の前面側に設けられているガラス板を振動板(通常のスピーカのコーン紙にあたる部分)として使用し、ガラス板を振動させる駆動ドライバーを設け、駆動源の振動を直接ガラス板に伝えて、ガラス自体を振動させるようにしたものが開示されている。
また、下記に示す特許文献3には、圧電式振動子から構成されるシート状のスピーカを遊技機の前面、特に、前面ガラスに密着して、若しくは少し間隔を置いて配置するものが開示されている。
また、下記に示す特許文献4には、遊技機の構成部材(例えば、樹脂成形部材や前面のガラス板)に振動駆動手段(例えば、圧電式スピーカユニット)を貼り付けて構成部材の共振を利用して音声を発生させるものが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1のパチンコ機では、裏面側に配設されたエンクロージャと音声の放出面であるパチンコ機の前面とをつなぐパイプが必要になるが、このパイプによる空間はある固有の共鳴周波数帯域を有しているため、安定した(フラットな)周波数特性を得られず設計が困難であるという不具合があった。また、パチンコ機では前述した理由により小口径スピーカユニットを用いているため、振動板面積が小さく、音圧が低くなる傾向にあり、より充分な音圧を得るためには、スピーカ振動板から直接輻射される音声を用いて効率良く音圧を向上させたいが、特許文献1のパチンコ機では、スピーカユニットの振動板がパチンコ機の前面側、即ち、遊技者側に露出していないので、振動板から放出される音声エネルギーが直接、遊技者に伝達されず、効率が悪いという不具合もあった。
また、一般的にパチンコ機で経験上、低域を充分に再生するためにはスピーカユニットの低域再生限界周波数が略F0≦100Hzであることが知られているが、上記特許文献2のパチンコ機では、振動板として使用するガラス自体の共振周波数が数百ヘルツ程度であるため低域再生用としては適当でないという不具合があった。
また、上記特許文献3の遊技機では、シート状の圧電素子は、振動板自体のストロークが低域再生には不十分であり、同様の理由で音圧が大きく採れないという不具合があった。
また、上記特許文献4の遊技機では、振動板として使用する樹脂成形部材や前面のガラス板の質量が重いため振動し難く、また、共振周波数が高いため低域再生としては適当でないという不具合があった。
また、上記特許文献3の遊技機では、シート状の圧電素子は、振動板自体のストロークが低域再生には不十分であり、同様の理由で音圧が大きく採れないという不具合があった。
また、上記特許文献4の遊技機では、振動板として使用する樹脂成形部材や前面のガラス板の質量が重いため振動し難く、また、共振周波数が高いため低域再生としては適当でないという不具合があった。
そこで、本願発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、既存の必要機能(搭載パーツ)の取り付けスペースに干渉することなく、スピーカ、及び低音域再生に充分な容量のエンクロージャを備えたパチンコ機の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係るパチンコ機の発明は、遊技盤の前面側に重ねて配置される2枚の透明部材を備えた遊技機において、前記2枚の透明部材同士を一定の間隔を置いて配設させると共に、該2枚の透明部材の外周部が密閉状態となるように透明部材の外周部分に取り付けられるフレーム枠と、遊技状況に対応して演出効果音を出力すると共に、前記2枚の透明部材のうちの前記遊技盤から離れた位置に配置される透明部材をバッフル面として用い、該面に形成された取り付け部に取り付けられるスピーカと、前記2枚の透明部材と前記フレーム枠と前記スピーカとによって前記2枚の透明部材間に形成される密閉空間構造からなる前記スピーカ用のエンクロージャとを有することを特徴とするものである。パチンコ機に取り付けることができる小口径のスピーカによっても充分な低音域を再生することができるように、共鳴するのに充分な容積を持つ密閉された空間(エンクロージャ)を設ける。2枚の透明部材とその外周部に取り付けられたフレーム枠によって囲われ形成された空間は、パチンコ機において他の機能部品、搭載パーツと干渉しないスペースであって、且つ、必ずパチンコ機には備えられている部分である。
ここで、エンクロージャの作用としては、主に次の3つが挙げられる。先ず、スピーカ振動板の前後の空間を物理的に区切り、振動板の表面から輻射される音声と裏面から輻射される音声とを互いに分離させて混じらなくさせる作用がある。振動板正面と裏面から輻射される互いに位相が逆(1/2波長ずれている)になる音声は、それぞれ聴取位置までの距離がほぼ同一であると、互いに相殺され、聴取位置では音圧が極端に低下してしまうという現象が発生する。そこで、完全に分離するためには、振動板の前後を1枚の板で隔てるだけではなく、スピーカの背面を箱状に囲い込んでしまうのが理想であり、その結果、ボックス形状であるエンクロージャ構成となった。また、本案ではエンクロージャのスピーカが取り付けられた前面をバッフル面と呼ぶ。
また、エンクロージャを設け、裏面から音声を閉じ込めることで、分離する以外に裏面の音声を最終的に熱エネルギー等に変換し減衰させてしまう作用がある。さらに、一般的にスピーカ単体では、スピーカ振動板の重量とスピーカ振動板を構造的に支えているダンパー及びエッジのバネ力が相互に作用して振動を行い、振動の共振点(Fo:最低共振周波数)を持ち、Fo(最低共振周波数)は、そのスピーカの振動板質量とエッジ・ダンパーのバネ力によってのみ決定される。スピーカユニット(スピーカとスピーカ枠から構成されるもの)は、共振点(最低共振周波数)以上の周波数領域の音声のみを再生できる。スピーカユニットをエンクロージャに取り付けると、エッジ・ダンパーのバネ力にエンクロージャ内の空気圧によるバネ力が加わってFoc(エンクロージャによる最低共振周波数)が決定される。エンクロージャ内空気のバネ力は、エンクロージャ容積、スピーカ振動板半径によって決定される。一般的にスピーカユニットをエンクロージャに取り付けると、エッジ・ダンパーのバネ力にエンクロージャ内空気のバネ力が加わることで、スピーカ振動板は動き難くなりエンクロージャに取り付けたFocはFoより高くなる。
また、請求項2に係るパチンコ機の発明は、請求項1に記載の発明において、前記エンクロージャは、ダクトを備えたバスレフ型エンクロージャであることを特徴とするものである。
また、請求項3に係るパチンコ機の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記スピーカは、遊技者から見て、前記遊技盤上に形成されている遊技領域と重ならない位置に配設されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に係るパチンコ機の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、前記バスレフダクトは、遊技者から見て、前記遊技盤上に形成されている遊技領域と重ならない位置に配設されていることを特徴とするものである。
また、請求項5に係るパチンコ機の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、前記スピーカは、前記遊技者に向かって前面側に配設されていることを特徴とするものである。
また、請求項6に係るパチンコ機の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明において、前記バスレフダクトの開口部は、前記遊技者に向かって形成されていることを特徴とするものである。
本発明に係るパチンコ機によれば、前面透明部材間の空間を利用することにより、低音域再生に充分な容量のエンクロージャを備えることができる。
また、前面2枚の透明部材間の空間を利用したエンクロージャを設け、従来利用されていない透明部材間の隙間領域を活用することで、パチンコ機として必要な機能を実現するための部品の取り付けスペースとして占有していた領域に干渉することなく、スピーカ及びエンクロージャのスペースを確保することができる。
さらに、ガラス部材は空気を通過させないので密封性を保つことが容易であり、低域再生におけるエンクロージャとしての作用、さらにスピーカのコーン紙の前面と背面の音声を遮断するバッフル材としての作用を充分に期待することができる。
また、前面2枚の透明部材間の空間を利用したエンクロージャを設け、従来利用されていない透明部材間の隙間領域を活用することで、パチンコ機として必要な機能を実現するための部品の取り付けスペースとして占有していた領域に干渉することなく、スピーカ及びエンクロージャのスペースを確保することができる。
さらに、ガラス部材は空気を通過させないので密封性を保つことが容易であり、低域再生におけるエンクロージャとしての作用、さらにスピーカのコーン紙の前面と背面の音声を遮断するバッフル材としての作用を充分に期待することができる。
以下、本発明に係るパチンコ機の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、パチンコ機の一形態を示す正面図である。このパチンコ機1は、遊技領域5の略中央部にいわゆるセンター役物として複数の図柄を変動表示あるいは停止表示させる可変表示装置2を備えたパチンコ機である。図示を省略する発射装置から遊技球が打ち出され、打ち出された遊技球が所定の入賞口へ入賞すると、その入賞に基づいて可変表示装置2に複数の図柄(数字や絵柄等)が所定時間変動表示される。所定時間経過後に抽選によって乱数の中から選択された図柄が停止表示され、その停止表示された図柄が予め定められた特定の組み合わせ図柄の場合、大入賞口3が所定時間連続して開放し遊技球の入賞し易い状態となって短時間で多くの賞球を得ることが可能となり、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり状態)が発生する。入賞口への遊技球の入賞、可変表示装置2における図柄の変動表示、大当り状態の発生等に対応してこれらの遊技状況を演出するために音声等の効果音がスピーカ7、7'、7"から出力される。
尚、図1に示す実施の形態では図柄の変動表示等を行う可変表示装置を備えたパチンコ機について説明するが、この形態に限定されるものではなく遊技状況に対応した効果音をスピーカから出力している形態のパチンコ機であればよい。
図1は、パチンコ機の一形態を示す正面図である。このパチンコ機1は、遊技領域5の略中央部にいわゆるセンター役物として複数の図柄を変動表示あるいは停止表示させる可変表示装置2を備えたパチンコ機である。図示を省略する発射装置から遊技球が打ち出され、打ち出された遊技球が所定の入賞口へ入賞すると、その入賞に基づいて可変表示装置2に複数の図柄(数字や絵柄等)が所定時間変動表示される。所定時間経過後に抽選によって乱数の中から選択された図柄が停止表示され、その停止表示された図柄が予め定められた特定の組み合わせ図柄の場合、大入賞口3が所定時間連続して開放し遊技球の入賞し易い状態となって短時間で多くの賞球を得ることが可能となり、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり状態)が発生する。入賞口への遊技球の入賞、可変表示装置2における図柄の変動表示、大当り状態の発生等に対応してこれらの遊技状況を演出するために音声等の効果音がスピーカ7、7'、7"から出力される。
尚、図1に示す実施の形態では図柄の変動表示等を行う可変表示装置を備えたパチンコ機について説明するが、この形態に限定されるものではなく遊技状況に対応した効果音をスピーカから出力している形態のパチンコ機であればよい。
パチンコ機1は、外枠20を備え、外枠20の前面側には、外枠20に対して開閉可能に額縁状の内枠21が蝶着され、内枠21内、即ち、額縁の内側には、遊技盤が内枠21に対して着脱可能に取り付けられている。また、内枠21の前面側には、遊技盤の前面を覆うように、内枠21に対して開閉可能にガラス枠22が蝶着されている。図2(a)に示すように、ガラス枠22の中央部には、窓部23が形成されており、その窓部23を塞ぐように、ガラス枠22に対し透明部材(例えば、透明ガラス、透明樹脂等)24が蝶着されている。透明ガラス24は、2枚の略同形状のもの24a、24bが、一定の間隔を置いて、重ねて配置されている。2枚の透明ガラス24a、24bの外周部分には、ガラスフレーム枠25が取り付けられている。このガラスフレーム枠25によって透明ガラス24aと24bとは一定の間隔を置いた位置に保持されると共に、透明ガラス24a、24bの外周部の通風部分は密閉される。即ち、2枚の透明ガラス24a、24b間には、その外周部をガラスフレーム枠25によって密閉された空間部が形成されている。
2枚の透明ガラス24a、24bのうち、遊技盤に近い側の透明ガラスを透明ガラス24aとし、遊技盤から遠い側の透明ガラスを透明ガラス24bとすると、透明ガラス24bにはスピーカ7が取り付けられている。スピーカ7は、図2(b)に示すように、透明ガラス24bに形成された取り付け部としての取り付け穴26にパチンコ機1の前方向、即ち、遊技者側を向くように取り付けられている。取り付け穴26は、ガラス枠22を閉じたとき遊技盤の遊技領域5上を覆う領域を避けて形成されている。即ち、遊技領域に打ち出された遊技球の流下の遊技者の視認を妨げない位置に形成されている。これにより、ガラス枠4の奥側(透明ガラス24a、24bの裏側)は、該ガラスを透して遊技者側から遊技盤が視認可能な状態であり、ガラス枠4の窓部の大きさに対応して、即ち、透明ガラスを透して遊技者が視認可能な遊技盤上の位置に遊技領域5が形成されている。
透明ガラス24bに形成された取り付け穴26にスピーカ7が取り付けられることにより、2枚の透明ガラス24a、24b間は、ガラスフレーム枠25とスピーカ7によって密閉空間構造とされ、スピーカ7用のエンクロージャを形成している。
遊技盤上には、発射装置から打出された遊技球を誘導する略円弧状の外レール8a及び内レール8bが設けられ、この二つのレール8aと8bによって囲まれた部分が遊技領域5を形成している。遊技球はこの遊技領域5を流下し、また遊技球が遊技領域5に設けられている入賞口に入賞する等の所定の条件を満たすと予め定められた賞球が払い出される。遊技領域5の略中央には可変表示装置2が設けられ、この可変表示装置2には、図柄の変動表示が行われる可変表示部9が設けられている。可変表示部9には、左表示部9a、中表示部9b、右表示部9cの3つの表示部が設けられ、それぞれの表示部には、複数の図柄が独立して変動表示、および停止表示される。可変表示装置2の下側には始動入賞口10が設けられており、この始動入賞口10への遊技球の入賞に基づいて可変表示部9に図柄の変動表示動作が開始される。始動入賞口10の下側には、可変表示部9a〜9cに特定の図柄が停止表示したとき、例えば、「7」、「7」、「7」のように同じ図柄が3つ停止表示したとき(以下、大当たり状態ともいう)に所定時間継続して開放状態となる大入賞口3が設けられている。
また、遊技盤の前面を覆うガラス枠4には、特定の遊技状態であること、例えば、大当り遊技状態であることを表示する複数の表示灯6、あるいは遊技のエラー状態である賞球払出しエラー等を表示する表示灯6'が設けられている。また、ガラス枠4の下方部には、球皿部13を備えた一体皿14が配設されている。一体皿14の右側下部には遊技者の回転操作によって発射装置から発射される遊技球の発射強度、即ち、遊技球の飛距離を調整するためのハンドルグリップ18が設けられている。
尚、パチンコ機の形態は、図1に示すような、可変表示装置に図柄が変動表示される形態に限定されるものではなく、遊技内容に対応して音声が発生されるものであればよい。
尚、パチンコ機の形態は、図1に示すような、可変表示装置に図柄が変動表示される形態に限定されるものではなく、遊技内容に対応して音声が発生されるものであればよい。
以下、2枚の透明ガラス24a、24b等によって形成されるエンクロージャの構成を詳述する。図3は、そのエンクロージャの一形態を示したものであり、遊技者側から見た正面図である。
2枚の透明ガラス24a、24bが重ねて配置され、その外周部がガラスフレーム枠25によって固定されている。透明ガラス24a、24bは、ガラスフレーム枠25に設けられたヒンジ27を介してガラス枠22に取り付けられる。透明ガラス24aと24b間の距離は、ガラスフレーム枠25による固定によっていずれの場所においても約10mmに保持されていて、ガラスフレーム枠25はスペーサー的作用を奏している。また、ガラスフレーム枠25は、樹脂等の部材からなり、透明ガラス24aと24bとの外周部分の空間を封止している。外周部の密閉効果を高めるために、接着剤によってガラスの周辺部とガラスフレーム枠25とを接着するようにしてもよい。各透明ガラス24a、24bの形状は、上側を弧状態とする略つり鐘型を有しており、その面積は約1600cm2(約40cm×40cm)である。上記のように透明ガラス間は約10mmであるため、透明ガラス24aと24b間には約1600ccの空間が形成される。
2枚の透明ガラス24a、24bが重ねて配置され、その外周部がガラスフレーム枠25によって固定されている。透明ガラス24a、24bは、ガラスフレーム枠25に設けられたヒンジ27を介してガラス枠22に取り付けられる。透明ガラス24aと24b間の距離は、ガラスフレーム枠25による固定によっていずれの場所においても約10mmに保持されていて、ガラスフレーム枠25はスペーサー的作用を奏している。また、ガラスフレーム枠25は、樹脂等の部材からなり、透明ガラス24aと24bとの外周部分の空間を封止している。外周部の密閉効果を高めるために、接着剤によってガラスの周辺部とガラスフレーム枠25とを接着するようにしてもよい。各透明ガラス24a、24bの形状は、上側を弧状態とする略つり鐘型を有しており、その面積は約1600cm2(約40cm×40cm)である。上記のように透明ガラス間は約10mmであるため、透明ガラス24aと24b間には約1600ccの空間が形成される。
透明ガラス24b(遊技者側に配置される透明ガラス)の、図3において左下部分には、スピーカ7が取り付けられている。スピーカ7としては、一般的に広く使用されている動電形(ダイナミック形)のものが使用される。その構造は、概略、永久磁石を中心とした磁気回路と、コーン振動板を中心とした振動系と、磁極空隙に懸垂されたボイスコイルとからなり、ボイスコイルの振動力により振動板が動作する。尚、この形態に限定されるものではなく、電磁形(マグネット形)スピーカ、圧電形スピーカ等であってもよい。
図4に、透明ガラス24bに動電形のスピーカ7を取り付ける場合を示す。図4(a)は、透明ガラス24bに取り付けられる以前のスピーカ7及びスピーカ枠28、及び透明ガラス24bに形成されている取り付け穴26を示したものである。図4(b)は、スピーカ7をスピーカ枠28に取り付けた状態を示している。スピーカ7はネジ等の固定手段によってスピーカ枠28に取り付け固定される。スピーカ枠28の厚さは、スピーカ7の厚さよりも薄く形成され、スピーカ7の後方マグネット部分の一部が、スピーカ枠28からその厚さ方向に突出した構造を有している。
図4(c)は、透明ガラス24bにスピーカ7(スピーカ枠28に固定されたスピーカ7)を取り付けた状態を示している。スピーカ7はスピーカ枠28にネジ止め等によって固定され、そのスピーカ枠28(正確には固定部28a)が透明ガラス24bに接着剤、粘着性両面テープ、ネジ止め等で固定されている。ここで、図2(b)に示すように、アダプター41(例えば、樹脂で形成されたもの)を介して透明ガラス24bに取り付けると、より容易に取り付けることができ、その場合には、スピーカ枠28をアダプター41に接着剤、粘着性両面テープ、ネジ止め等で固定し、さらにそのアダプター41が透明ガラス24bに接着剤や粘着性両面テープ等によって固定される。スピーカ枠28は透明ガラス24bに形成された取り付け穴26と略同じ大きさに形成されており、スピーカ枠28に固定されたスピーカ7と共に、取り付け穴26を塞ぐように取り付けられる。
このようにして取り付け穴26はスピーカ7(スピーカ枠28に固定されたスピーカ7)によって塞がれ、透明ガラス24a、24b間の空間の密閉性は保持される。音響的に低音域での共鳴効果を得るためには、口径10cm以下のスピーカでは1000cc以上のエンクロージャ容積を必要とするが、上記のような構成によって形成される透明ガラス24a、24b間の空間の容積は、充分にこの値を確保できるものである。従って、透明ガラス24a、24b間の空間をスピーカの共鳴空間、即ち、エンクロージャとして使用し、低音領域(100Hz〜200Hzの領域)を充分に再生することができる。
スピーカ7を含むスピーカ枠28は透明ガラス24aと24b間の間隔よりも厚い厚さを有している。従って、スピーカ枠28及びそれに固定されたスピーカ7を透明ガラス間の空間内に収納することはできず、図4(c)に示すように、スピーカ7を含むスピーカ枠28は、その一部分が透明ガラス24bの上面よりも突出した状態で取り付けられる。具体的な寸法としては、透明ガラス24a、24b間の距離は上述したように約10mmであるのに対して、スピーカ7は、例えば約35mmの厚さを有している。
スピーカ枠28の取り付けは、動電形(ダイナミック形)であるスピーカ7の背面側から出力される音が透明ガラス24a、24b間の空間に充分に伝達されるように、透明ガラス間の空間とスピーカ7のコーン振動板の背面側に形成される空間とが連続的に繋がるように取り付けることが必要である。具体的には、スピーカ7が固定されているスピーカ枠28によって、スピーカ7のコーン振動板の背面側に形成される空間と透明ガラス間の空間とが遮断されないようにスピーカ枠28を取り付ける。また、動電形(ダイナミック形)のスピーカ7を構成するマグネット(スピーカの背部分に位置するもの)の後側にゴム等の振動吸収材を貼り付け、マグネットと透明ガラス24a(遊技盤側に配置される透明ガラス)との隙間を充填し、マグネットを透明ガラス24aの面に固定する。これによりスピーカ7の位置を安定させ、磁気回路部の重さによる負荷を軽減しスピーカ7の寿命を確保することができると共に、透明ガラス24aへのマグネットの衝突を無くし透明ガラスの破損を防止することができる。
図5は、パチンコ機1のガラス枠22を閉じたときのスピーカ7の状態を示している。図3に示す位置にスピーカ7が取り付けられ、さらに透明ガラス24a、24bがガラスフレーム枠25のヒンジ27を介してガラス枠22に取り付けられている。図3に示すように透明ガラス24a、24bは上側を弧状態とする略つり鐘型を有しているのに対して、ガラス枠22の中央部に形成された窓部23は略楕円形を有しており、透明ガラスとガラス枠とを組み合わせた場合、透明ガラス24b上のスピーカ7は、遊技球が通過する可能性のある遊技領域5と重ならない位置に配設されている。これにより遊技者の遊技状況の視認性を従来と同様に確保することができる。
また、上述したように、スピーカ7を含むスピーカ枠28の一部分が透明ガラス24bの上面よりも突出した状態で取り付けられており、この一部が図5(a)、(b)に示すように、さらにガラス枠22の前面よりも突出して配置されることもあるが、遊技者の遊技状況の視認性には全く影響を与えることはない。このように考えたとき、スピーカ7を配設する位置としては、ガラス枠4の上下左右の4つの端部が好ましい。また、スピーカ7から出力される音声の出力方向を遮断して周波数帯域が狭くならないように、スピーカ7のコーン振動板の前面側には、他の部材を配置しない構造にする。
また、図3において、エンクロージャのバッフル面である透明ガラス24bの右下部分には、スピーカ7の振動板より小さい断面積を有する開口部29a及びそれに連通する筒状のダクト29bが形成されている。ダクト29bの断面積は、いずれの位置においても同一であることが望ましい。この開口部29a及びダクト29bは、スピーカ7の振動板背面から出力された音を、開口部29a及びダクト29bを経由して遊技者側に輻射させるためのものである。このようなエンクロージャ方式をバスレフ方式と呼ぶ。バスレフ方式では、スピーカ7の振動板によるエンクロージャ内部の空気振動(裏面から輻射されている低域音声)によって、細いダクト部分を音が高速で出入する動作を行う。その際、ヘルムホルツの共鳴現象によって、ある特定領域の低域周波数における共鳴作用が発生し、その結果、ある特定領域の低域を効率良く増強(強調)させることができる。
スピーカ7の振動板の表側から直接輻射される音が遊技者(聴取者)に届く間に、同時に振動板裏面から発生した音がエンクロージャ内を通り、ヘルムホルツの共鳴効果を発生しながらダクトを経由し、遊技者に届く場合を想定すると、後者のダクトを経由した音は、直接音に比べ到達距離が長く、到達時間が長くかかるので、到達時間が遅れる(遊技者の場所では位相が遅れる)ことになる。このとき、位相が1/2波長遅れる周波数およびその整数倍の周波数は、直接音と互いに相殺し、その結果、音圧が低下する。一方、位相が1波長遅れる周波数およびその整数倍の周波数は、直接音と互いに増強し合って、その結果、音圧は増加する。このようにしてバスレフ方式を用いることにより、スピーカシステムを設計する際に、低域周波数の音圧が増強される周波数を、より強調したい周波数に設定することで、通常密閉型エンクロージャでは得られない低域増強効果を得ることができる。
開口部29aから放出される音の周波数は、ダクト29bの大きさ(長さ、幅、高さ等)及び開口部29aの大きさによって設定することができる。従って、再生したい低域周波数の音が開口部29aから放出されるようにダクト29bの大きさを設定し、エンクロージャとダクトの共鳴効果を利用して低域周波数(100Hz〜200Hz領域の周波数)の音圧を増強し低音域を充分に再生することができる。このように図3では、特定周波数の音圧を増強することができる、いわゆるバスレフ方式のエンクロージャが構成されている。尚、開口部29aから延びるダクト29bの方向は左方向に限定されるものではなく、右方向、上、下方向等のいずれの方向であってもよく、同様の効果を得ることができる。また、この形態では、バスレフダクトの開口部29aを透明ガラス24bに形成する場合について記載したが、この形態に限定されず、例えば、透明ガラス24の側面側に設けられたガラスフレーム枠25、あるいは後側に配設されている透明ガラス24aに開口部を形成し、そこからパイプ等のダクトを用いて開口部を遊技者側に引き出すような形態としてもよい。
パチンコ機の前面部に配置されている透明ガラス24a、24bを利用することにより、透明ガラス24aと24b間に形成される空間部の高い密閉性を確保することができ、低域再生におけるエンクロージャとしての効果を充分に期待することができると共に、スピーカ7のコーン紙の前面と背面の音を遮断するバッフル効果も充分に期待することができる。尚、図3に示す形態では、開口部29a及びダクト29bを設けたバスレフ方式のエンクロージャについて説明したが、開口部29a等を設けずにエンクロージャ内部を完全な気密室にする密閉方式のエンクロージャ(密閉型エンクロージャ)では、バスレフ方式のようにダクトによるヘルムホルツの共鳴効果を利用した低域の特定周波数の増強効果は得られないが、スピーカユニット本来の持っている低域再生能力により低域周波数(200Hz以下の領域周波数)を充分に再生することができる。
また、透明ガラス24a、24bによりエンクロージャを構成することで、スピーカ7から発生された音声の振動によって生じるガラス振動の他、エンクロージャ内部の空気が振動することによってその振動がガラスに伝達されガラス自身が共鳴し、二次的にガラス面から音が放出されてあたかもガラス面から直接音声が発生しているような現象を生じさせることができる。エンクロージャ内部の空気の振動によって生じる透明ガラス24a、24b面の振動は、透明ガラス24a、24bの外周部がガラスフレーム枠25によって固定されているので、外周部付近での振動の振幅は小さく、中央付近での振動の振幅が大きくなる。そしてこれらの作用により、音声の発生源がスピーカ7としてパチンコ機の前面端部に配設されている他に、透明ガラス24a、24b面の中央部にも存在しているような感覚を発生させ、その音声発生源の位置が、遊技領域5の中央部に配設されている、例えば、液晶表示器からなる可変表示装置2の位置と一致あるいは近接しているので、液晶表示器の画像に合わせて音声を発生させることにより、より自然な遊技の演出効果を実現することができる。
バスレフ用のダクトは、一般には、円筒形(断面が円)が用いられるが、断面形状は円に限らず多角形であってもよい。但し、いずれの形状の断面も、その断面積がどの位置においても一定であることが望ましい。断面積を一定にすることでダクトを通過する空気の流速を一定にすることができ、音響特性を良好にすることができる。本実施の形態では、断面が長方形になるようにし、前後のガラス壁(透明ガラス24a、24b)をダクトの2面に利用し、ガラスフレーム枠25を他の一面に利用し、もう一面には透明ガラス24a、24b間に配設した樹脂壁を用いて構成している。また、長方形断面の一辺の長さを2枚の透明ガラス24a、24bの間隔と一致させることで、断面積が一定になるようにしている。
図6(a)、(b)は、透明ガラスによって構成されるエンクロージャの別の一形態を示したものである。図3に示す形態のものと比較すると、スピーカ7と、開口部29a'及びダクト29b'とを透明ガラス24bの左下部分に配設させている点、そしてダクト29b'の延びる方向が開口部29a'から右方向である点(図6(b))で相違しているが、このエンクロージャもバスレフ方式のエンクロージャであり、その他の構成、作用、効果に関しては図3に示す形態のものと同様である。
図7は、透明ガラスによって構成されるエンクロージャのさらに別の一形態を示したものである。このエンクロージャも図3及び図6の形態のものと同様にバスレフ方式のエンクロージャである。図7(a)に示されるように、透明ガラス24'は、円形状を有する2枚の透明ガラス24a'と24b'とから構成されている。透明ガラス24a'と24b'とは、所定の間隔(例えば、10mmの間隔)を置いて、略ぴったりと重なり合う位置に配設される。
この円形状の透明ガラス24a'、24b'の一部分、例えば、図7(a)において下半部の半円部分に、樹脂材によって延長部分30を形成する。樹脂材は透明ガラス24a'、24b'と略同じ厚さの板状のものからなり、透明ガラス24a'と24b'の間の空間部を延長するように、透明ガラス24a'と24b'と同じ間隔を置いて配置されると共に、透明ガラス24a'と24b'の下半部の半円部分に接着されている。延長部分30を追加した全体の形状は、上側を弧状態とする略つり鐘型を有し、その面積は約1600cm2(約40cm×40cm)であり、これは図3に示した透明ガラス24の面積と同じである。透明ガラス間及び延長部分30の樹脂材間は約10mmであるため、透明ガラス24a'−24b'間と、樹脂材間とには合わせて約1600ccの空間が形成される。
延長部分30が形成されていない透明ガラス24a'、24b'の半円部分の外周部分、図7(a)においては上半分の半円外周部分は、樹脂材31によって固定されている。この樹脂材31によって、透明ガラス24a'と24b'とは一定の間隔を置いた位置に支持されると共に、透明ガラス24a'、24b'の半円部分の外周部の通風部分は密閉される。これに対して、延長部分30が形成されている側の透明ガラス24a'、24b'の半円部、7(a)においては下半分の半円部は、延長部分30を構成する樹脂材の外周部分にフレーム枠25'が取り付けられている。このフレーム枠25'によって延長部分30を構成する樹脂材は、透明ガラス24a'と24b'の間隔と同じ一定の間隔を置いた位置に支持されると共に、延長部分30の外周部の通風部分は密閉され、外側空間から遮断される。
これにより2枚の透明ガラス24a'−24b'間と延長部分30の樹脂材間には、その外周部を樹脂材31及びフレーム枠25'によって密閉された空間部が形成される。尚、上記説明では延長部分30が形成されていない透明ガラス24a'、24b'の外周部分を樹脂材31によって固定、密閉する形態について記載したが、例えば、この外周部分も延長部分30を構成する樹脂材の外周部分と同様に、フレーム枠25'によって覆い固定、密閉するようにしてもよい。
延長部分30、図7(a)において左下部分には、スピーカ7が取り付けられている。スピーカ7は、図3、図4で説明したものと同様のものである。また、図7に示す形態においては、開口部29a'及びダクト29b'をスピーカ7と同様に左下の延長部分30に配設している。図7(b)は、スピーカ7と開口部29a'及びダクト29b'を設けた延長部分30の拡大図である。図に示すように、ダクト29b'が開口部29a'から右方向へ延びるように形成されており、その方向は図6に示す形態のダクトと同様である。上記のような構成によって形成される透明ガラス24a−24b間と樹脂材間の空間をスピーカの共鳴空間、即ち、エンクロージャとして使用することにより、低音領域を充分に再生することができる。また、その他の構成、作用、効果に関しては図3に示す形態のものと同様である。
図8から図11に、本願パチンコ機で使用されるスピーカ及びそのエンクロージャのシステム構成例を示す。
図8に示す構成例は、全周波数帯域再生用のフルレンジスピーカに、2枚の透明ガラスにより構成されるエンクロージャを取り付けたものである。図8(a)は、音声信号の流れを模式的に示したものである。図示は省略するが、パチンコ機内の主制御基板に搭載された主制御手段(主制御CPU)からの制御信号が、音声基板に搭載された音声制御手段(音声制御CPU)に入力される。この制御信号に基づいて音声制御手段から音声制御信号が出力され音源32に入力される。そして音声制御信号に基づいて、遊技内容、例えば、液晶表示器からなる可変表示装置2に表示される映像に対応した音声信号が音源32から出力され、アンプ33a、33bを介してスピーカ34a、34bに入力される。図8aに示す形態では、ステレオ信号に対応するため右チャンネル音声信号用のスピーカ34aと左チャンネル音声信号用のスピーカ34bを設けているが、モノラル信号出力の場合には、一つのスピーカを設ければよい。
図8に示す構成例は、全周波数帯域再生用のフルレンジスピーカに、2枚の透明ガラスにより構成されるエンクロージャを取り付けたものである。図8(a)は、音声信号の流れを模式的に示したものである。図示は省略するが、パチンコ機内の主制御基板に搭載された主制御手段(主制御CPU)からの制御信号が、音声基板に搭載された音声制御手段(音声制御CPU)に入力される。この制御信号に基づいて音声制御手段から音声制御信号が出力され音源32に入力される。そして音声制御信号に基づいて、遊技内容、例えば、液晶表示器からなる可変表示装置2に表示される映像に対応した音声信号が音源32から出力され、アンプ33a、33bを介してスピーカ34a、34bに入力される。図8aに示す形態では、ステレオ信号に対応するため右チャンネル音声信号用のスピーカ34aと左チャンネル音声信号用のスピーカ34bを設けているが、モノラル信号出力の場合には、一つのスピーカを設ければよい。
図8(b)は、図1、図2(a)に示すパチンコ機1においてガラス枠22のみを開いた状態を模式的に示したものである。遊技盤の前面を覆うように、ガラスフレーム枠25(図7に示す形態においてはフレーム枠25'及び樹脂材31)に取り付けられた2枚の透明ガラス24(24a、24b)が配設されている。図に示す破線円形部分は遊技領域5を表わしている。透明ガラス24の左右の下部にそれぞれフルレンジスピーカ34aと34bを配設している。フルレンジスピーカ34aと34bの透明ガラスへの取り付け方法は、図3、図6、図7におけるスピーカ7の取り付けと同様である。フルレンジスピーカ34aと34bに透明ガラスにより構成されるエンクロージャを取り付けることにより、低音域を充分に再生することが可能になり、従来設けていた図1に示すスピーカ7'、7"を配設することなくスピーカ34a、34bのみ(モノラル信号のときはいずれか一つのスピーカ)で、全ての周波数帯域をカバーすることができる。
図9に示す構成例は、透明ガラスにより構成されるエンクロージャを有した1個のスーパーウーハー(低域用スピーカ)と、それとは別の小型のエンクロージャに収納した2個のフルレンジスピーカとを取り付けたものである。図9(a)は、音声信号の流れを模式的に示したものであり、図8と同様に音声制御手段からの音声制御信号に基づき、遊技内容に対応した音声信号が音源32から出力される。ステレオ信号の右チャンネル音声信号はアンプ33aを介してフルレンジスピーカ34aに入力され、左チャンネル音声信号はアンプ33bを介してフルレンジスピーカ34bに入力される。また、右チャンネル音声信号及び左チャンネル音声信号は、加算器35に入力されている。加算器35からはモノラル信号が出力され、この出力信号はローパスフィルタ36に入力される。ローパスフィルタ36からは超低域(略200Hz以下)周波数が出力され、アンプ37を介してスーパーウーハー38に入力される。超低音の領域では聴感上ステレオ感がないため使用される信号はモノラル信号で足り、スピーカは一個で足りる。
図9(b)は、図8(b)と同様に、図1、図2(a)に示すパチンコ機1においてガラス枠22のみを開いた状態を模式的に示したものである。透明ガラス24から外れた位置、ここでは透明ガラス24の上側の左右にフルレンジスピーカ34a、34bが取り付けられている。フルレンジスピーカ34a、34bは、透明ガラス24に取り付けられることなく、即ち、透明ガラス24からなるエンクロージャを有することなくそれぞれ個別の小型の(200〜400cc程度)エンクロージャに取り付けられている。また、透明ガラス24の左下部にはスーパーウーハー38が配設されている。スピーカ38の透明ガラスへの取り付け方法は、図3、図6、図7におけるスピーカ7の取り付けと同様である。スーパーウーハー38に透明ガラス24により構成されるエンクロージャを取り付け、図9(a)に示すようにローパスフィルタ36を通過した低音周波数の音声信号を入力することにより、フルレンジスピーカ34a、34bでは充分に再生することができない超低音域を、スーパーウーハー38によって再生することができる。また、主な可聴周波数帯域の音声信号は、フルレンジスピーカ34a、34b(例えば、50mmφ程度の小口径スピーカ)によって再生することができる。
図10に示す構成例は、透明ガラス24からなるエンクロージャを有した2個のウーハー(低域用スピーカ)と、それ以外の個別の小型エンクロージャに取り付けられた2個のツイータ(高域用スピーカ)とを取り付けた2ウエイスピーカシステムである。図10(a)は、音声信号の流れを模式的に示したものであり、図8と同様に音声制御手段からの音声制御信号に基づき、遊技内容に対応した音声信号が音源32から出力される。ステレオ信号の右チャンネル音声信号は、アンプ33aを介して、受動回路としてのR,L,C受動ネットワークハイパスフィルタ39aとR,L,C受動ネットワークローパスフィルタ36aとに入力される。ハイパスフィルタ39aを通過した高域周波数の音声信号(例えば、1〜3kHz以上)はツイータ40aに入力され、ローパスフィルタ36aを通過した低域周波数(例えば、1〜3kHz以下)の音声信号はウーハー38aに入力される。同様に、左チャンネル音声信号は、アンプ33bを介して、ハイパスフィルタ39bとローパスフィルタ36bとに入力され、ハイパスフィルタ39bを通過した高域周波数の音声信号はツイータ40bに入力され、ローパスフィルタ36bを通過した低域周波数の音声信号はウーハー38bに入力される。
図10(b)は、図8(b)と同様に、図1、図2(a)に示すパチンコ機1においてガラス枠22のみを開いた状態を模式的に示したものである。透明ガラス24から外れた位置、例えば、透明ガラス24の上側の左右にツイータ(例えば、50mmφ程度の小口径スピーカ)40a、40bが取り付けられている。ツイータ40a、40bは、透明ガラス24に取り付けられることなく、即ち、透明ガラス24からなるエンクロージャを有することなく取り付けられている。また、透明ガラス24の左右下部にはウーハー38a、38bが配設されている。スピーカ38a、38bの透明ガラスへの取り付け方法は、図3、図6、図7におけるスピーカ7の取り付けと同様である。ウーハー38a、38bに透明ガラス24により構成されるエンクロージャを取り付け、図10(a)に示すようにローパスフィルタ36a、36bを通過した低音周波数の音声信号を入力することにより、ツイータ40a、40bでは充分に再生することができない低音域を、ウーハー38a、38bによって再生することができる。
この2ウェイスピーカシステムは、図9(フルレンジスピーカで充分再生できない超低音域をスーパーウーハーで補う方法)とは異なり、低音域と高音域の切替周波数を、例えば、1〜3kHzに設定し(ローパスフィルタ、ハイパスフィルタのカットオフ周波数をそれぞれ設定する)、ウーハー(低域スピーカ)によって下限(fo)からクロスオーバ周波数の音を出力し、ツイータ(高域スピーカ)によってクロスオーバ周波数からスピーカの上限までの音を出力する。
図11に示す構成例は、図10と同様、エンクロージャを有した2個の低域用スピーカと、それ以外の小型エンクロージャを個別に有した2個の高域用スピーカとを取り付けた2ウエイスピーカシステムである。図11(a)は、音声信号の流れを模式的に示したものであり、図8と同様に音声制御手段からの音声制御信号に基づき、遊技内容に対応した音声信号が音源32から出力される。また、図11(a)は、図10(a)と比較すると、アンプによって電力増幅される前の小信号レベルの音声信号を、予めフィルタ回路で帯域分割し、それぞれの周波数帯域毎に専用パワーアンプを用意して増幅し、低域用スピーカ及び高域用スピーカに入力する方式を有する点で相違している。
ステレオ信号の右チャンネル音声信号は、受動回路としてのR,L,C回路からなるハイパスフィルタ39cとローパスフィルタ36cとに入力される。ハイパスフィルタ39cを通過した高域周波数の音声信号は、アンプ33cを介して増幅され高域用スピーカ40aに入力され、ローパスフィルタ36cを通過した低域周波数の音声信号は、アンプ33dを介して増幅され低域用スピーカ38aに入力される。同様に、左チャンネル音声信号は、ハイパスフィルタ39dとローパスフィルタ36dとに入力され、ハイパスフィルタ39dを通過した高域周波数の音声信号は、アンプ33eを介して高域用スピーカ40bに入力され、ローパスフィルタ36dを通過した低域周波数の音声信号は、アンプ33fを介して低域スピーカ38bに入力される。
図11(b)は、図8(b)と同様に、図1、図2(a)に示すパチンコ機1においてガラス枠22のみを開いた状態を模式的に示したものであり、高域用スピーカ40a、40b、低域用スピーカ38a、38bの配設される位置、及びその作用、効果は、図10(b)の対応する各スピーカと同様である。図11の方式では、それぞれのスピーカの能率、耐入力が異なっていても、それぞれのスピーカ毎にアンプが専属に存在しているので、個別に調整することができる。例えば、低域用スピーカと高域用スピーカとの能率が異なり、一方の音声出力が大きい場合には、そのアンプの出力を下げるか、他方のアンプの出力を上げることで対応できる。
1 パチンコ機
7、7'、7" スピーカ
22 ガラス枠
23 窓部
24(24a、24b) 透明ガラス
25 ガラスフレーム枠
26 取り付け部(取り付け穴)
28 スピーカ枠
29a 開口部
29b ダクト
30 延長部分
7、7'、7" スピーカ
22 ガラス枠
23 窓部
24(24a、24b) 透明ガラス
25 ガラスフレーム枠
26 取り付け部(取り付け穴)
28 スピーカ枠
29a 開口部
29b ダクト
30 延長部分
Claims (6)
- 遊技盤の前面側に重ねて配置される2枚の透明部材を備えた遊技機において、
前記2枚の透明部材同士を一定の間隔を置いて配設させると共に、該2枚の透明部材の外周部が密閉状態となるように透明部材の外周部分に取り付けられるフレーム枠と、
遊技状況に対応して演出効果音を出力すると共に、前記2枚の透明部材のうちの前記遊技盤から離れた位置に配置される透明部材をバッフル面として用い、該面に形成された取り付け部に取り付けられるスピーカと、
前記2枚の透明部材と前記フレーム枠と前記スピーカとによって前記2枚の透明部材間に形成される密閉空間構造からなる前記スピーカ用のエンクロージャとを有することを特徴とするパチンコ機。 - 前記エンクロージャは、ダクトを備えたバスレフ型エンクロージャであることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
- 前記スピーカは、遊技者から見て、前記遊技盤上に形成されている遊技領域と重ならない位置に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ機。
- 前記バスレフダクトは、遊技者から見て、前記遊技盤上に形成されている遊技領域と重ならない位置に配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパチンコ機。
- 前記スピーカは、前記遊技者に向かって前面側に配設されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のパチンコ機。
- 前記バスレフダクトの開口部は、前記遊技者に向かって形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のパチンコ機。
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