JP2003325896A - 出力装置の取付構造 - Google Patents

出力装置の取付構造

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JP2003325896A JP2002140702A JP2002140702A JP2003325896A JP 2003325896 A JP2003325896 A JP 2003325896A JP 2002140702 A JP2002140702 A JP 2002140702A JP 2002140702 A JP2002140702 A JP 2002140702A JP 2003325896 A JP2003325896 A JP 2003325896A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の各種制御を行なう制御基板を保持し
た制御基板ケースを、該遊技機の裏側に位置して各種部
品の取付等に供される機能部材に、簡単な操作で取付け
・取外しできる制御基板ケースの取付構造を提供する。 【解決手段】 遊技機における出力装置20の取着部4
1に開口した所要形状の開口部22に、該出力装置20
における出力部21の保護カバー体30を介装した状態
で、該出力部21を整合させる。この状態で、サブフレ
ーム24を前記出力部21を囲繞する枠状のフレーム2
0aに当接させて、該サブフレーム24を前記取着部4
1の裏側に取付けることで、前記保護カバー体30をそ
の全周に亘って前記フレーム20aおよび前記取着部4
1の裏側に密着させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機本体の取着
部に穿設した開口部と対応する裏側に、保護カバーを介
して各種効果音を出力する出力装置を取付ける出力装置
の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パチンコ機やアレンジボール機
等の遊技機は、機内にセットされる遊技盤上の遊技領域
における所要位置に、数字や文字等の識別可能な図柄を
変動表示し得る各種の図柄表示装置が配設され、遊技状
態に対応して該図柄表示装置で図柄変動や種々の演出
(リーチ演出や大当り演出等)を行なうよう構成されてい
る。また、前記遊技機の所定位置には各種効果音を出力
し得る出力装置が配設されており、前記図柄表示装置で
の演出に合わせて効果音を出力させることで、遊技者が
興趣ある遊技を行ない得るようになっている。
【0003】前記出力装置は、例えば下球皿等の取付部
材に形成される取付孔と対応する裏側(遊技機裏側)に配
設され、その前側を向く出力部が取付孔と連通するよう
になっている。また、この出力部の保護を目的として、
取付部材と出力装置との間にカバー体が配設される。な
お、前記カバー体は、前記取付部材の取付孔と出力装置
の出力部との間に整列する状態に位置させたもとで、後
方から複数箇所をネジで取付部材に螺着して固定されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記遊技機では、カバ
ー体をネジで取付部材に螺着した後、前記出力装置を取
付部材にネジで螺着している。すなわち、カバー体用の
ネジと、出力装置用のネジとが必要となるため、部品点
数の増加を招き、コストが嵩む問題がある。また、前記
カバー体を確実に取付けるために複数箇所にネジを螺着
するので、作業工数が多く非常に煩わしい作業となって
いる。更に、前記ネジの締め付けが弱かったり、ネジか
ら離れた位置では、取付部材とカバー体との間に隙間を
生ずる畏れがある。前記取付部材とカバー体との間に隙
間が生じると、前記出力装置における出力部の前面から
出力された音が隙間から漏れて、該出力部の後面から出
力される音と干渉したり、当該出力部の後面から出力さ
れた音が隙間から漏れて、前面から出力される音と干渉
して打消し合うため、鮮明な音の出力が困難となり、遊
技の興趣が損なわれてしまう。この場合、特に低音域に
おける音の打消し合いが強くなるため、遊技の迫力や臨
場感に乏しくなる問題も指摘される。
【0005】また、前記出力装置を取付部材にネジで螺
着した場合、該ネジ止め位置以外の部分で前記カバー体
との間にも隙間ができる場合があり、このときには、前
述と同様に出力部の前後に出力される音が打消し合って
遊技者に聞こえる音が不鮮明になる等の問題を招く。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在す
る前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案され
たものであって、出力部の損傷等を防止するカバー体
を、ネジ等を使用することなく遊技機の所要位置に簡単
に取付け得る出力装置の取付構造を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係る出力装置の取付構
造は、遊技機(P)における出力装置の取着部(41)に穿設
され、該取着部(41)の前側に開口する所要形状の開口部
(22)と、前記開口部(22)に出力部(21)を整合させた状態
で、前記取着部(41)の裏側に取付けられる各種効果音の
出力装置(20)と、前記出力装置(20)に設けられ、前記出
力部(21)を囲繞する枠状のフレーム(20a)と、前記フレ
ーム(20a)および前記取着部(41)の間に介装され、該開
口部(22)に臨む該出力部(21)の保護カバー体(30)とから
なる出力装置の取付構造において、前記出力装置(20)の
フレーム(20a)に背面側から当接して、該出力装置(20)
への固定がなされるサブフレーム(24)を有し、前記サブ
フレーム(24)を前記取着部(41)の裏側に前記保護カバー
体(30)を介して取付けることで、該保護カバー体(30)を
その全周に亘って前記フレーム(20a)および前記取着部
(41)の裏側に密着させ得るよう構成したことを特徴とす
る。
【0008】また、前記取着部(41)の裏側で且つ前記開
口部(22)を囲む所要箇所に複数の突起(23)を突設すると
共に、前記サブフレーム(24)におけるフレーム(20a)と
当接する側の部位に前記突起(23)の挿入を許容する複数
の有底孔(25)を対応的に凹設し、前記出力装置(20)を前
記サブフレーム(24)を介して取着部(41)の裏側に取付け
るに際して、前記突起(23)を対応の有底孔(25)へ挿入す
ることで、該出力装置(20)の位置決めおよび仮固定がな
されるようにしてもよい。
【0009】更に、前記サブフレーム(24)に凹設した有
底孔(25)は、その底部を貫通する通孔(25b)を有し、前
記突起(23)を対応の有底孔(25)へ挿入した状態で、該通
孔(25b)に挿入したネジ(27)により該サブフレーム(24)
と前記突起(23)との固定を行なうよう構成してもよい。
【0010】そして、前記突起(23)を対応の有底孔(25)
へ完全に挿入した際に、該突起(23)の頂面と該有底孔(2
5)の内底面(25a)との間に僅かな間隙(S)を存在させ、前
記ネジ(27)の締め付け時に該間隙(S)を圧潰することで
増し締めを許容し、前記サブフレーム(24)を介してフレ
ーム(20a)の全周に亘り均一な押付力を作用させる。
【0011】また、前記出力装置(20)の後方側を被覆す
る収容ケース(103)を設け、該収容ケース(103)の前方開
口部の全周に亘って、前記取着部(41)の裏側に密着させ
ることで、エンクロージャー構造の収容部(103a)を画成
すると共に、該取着部(41)の所要位置に、該収容部(103
a)内と外部とを連通させるバスレフダクト(104)を形成
してもよい。
【0012】更に、前記出力装置(20)を前記遊技機(P)
の下方位置に取付けるようにした。
【0013】
【作用】本発明は、開口部を穿設する取着部と、出力装
置の出力部を囲繞する枠状のフレームとの間に、該開口
部に臨む出力部の保護カバー体を介装したもとで、該出
力装置のフレームに背面側からサブフレームを当接さ
せ、このサブフレームを取着部の裏側に取付けることに
より、当該出力部が開口部に臨む状態で出力装置を取付
固定する。また、前記サブフレームを取着部の裏側に取
付けることで、前記保護カバー体は、その全周に亘って
フレームおよび取着部の裏側に密着した状態で前記取着
部の裏側に取付けられる。このように、前記出力部の保
護カバー体をネジ等を使用することなく固定することが
でき、部品点数を減少させてコストの削減を図り得る。
また、ネジの締め付け作業が減少するので、取付作業を
簡単に行ない得ると共に、作業時間を短縮し得る。更
に、前記保護カバー体は、前記サブフレームを介して出
力装置のフレームにより後方から押圧されて、その全周
に亘って前記フレームおよび取着部の裏側に密着するた
め、各部材間に隙間を生ずるのを抑制し得る。これによ
り、出力部の前面(後面)に出力された音が隙間を介して
後面(前面)に通出することはなく、音の干渉による打消
し合いが防止されるので迫力や臨場感のある遊技を行な
い得る。
【0014】また、前記取着部の裏側で且つ前記開口部
を囲む所要箇所に複数の突起を形成すると共に、前記サ
ブフレームにおける出力装置のフレームと当接する側の
部位に、この突部の挿入を許容する複数の有底孔を対応
的に凹設して、該有底孔に突部を挿入すれば、該サブフ
レームを所定の位置に位置決めして、仮固定することが
できる。すなわち、前記出力装置および保護カバー体の
位置決めおよび仮固定を簡単に行ない得るので、取付作
業を効率化して作業時間の短縮を図り得る。また、前記
有底孔の底部を貫通する通孔を形成すれば、前記サブフ
レームを前記突部に仮固定した際に、該通孔にネジを挿
入して前記突部に螺着することで、出力装置および保護
カバー体を前記取着部の裏側に容易に固定することがで
きる。
【0015】更にまた、前記サブフレームを仮固定した
際に、前記有底孔の底部と前記突部の頂面との間に僅か
な間隙を形成することで、前記ネジを前記突部に螺着す
る際に該間隙を圧潰して増し締めが許容されるので、該
サブフレームを介して出力装置のフレームの全周に亘り
均一な押付力を作用させることができる。前記有底孔の
底部と前記突部の頂面との間に僅かな間隙を形成して増
し締めすることで、前記保護カバー体は、その全周に亘
ってフレームおよび取着部の裏側に強固に密着される。
すなわち、前記保護カバー体の前記取着部からの脱落が
防止されると共に、前記出力部の前後がより確実に隔絶
されて、出力装置の前後から出力される音の干渉を抑制
し得る。また、前記出力装置も強固に固定されるため、
共振により生じる、所謂びびり音の低減も図ることがで
きるようになる。
【0016】前記出力装置の後方側に該出力装置を収容
する収容ケースを配設し、該収容ケースと前記取着部と
でエンクロージャー構造の収容部を画成すれば、より一
層出力装置の前後から出力される音の干渉を抑制するこ
とができ、鮮明な音の出力が可能となる。また、前記収
容部の内部と外部とを連通させるバスレフダクトを設け
れば、前記出力装置から出力される音の低音域を増強し
得るので、臨場感や迫力のある音の出力が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る出力装置の取
付構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下詳細に説明する。なお、本実施例では、出
力装置を一般的なパチンコ機に配設する場合について説
明する。
【0018】(パチンコ機全体の概略構成)そこで、先ず
本実施例の出力装置を配設するパチンコ機について、図
1を参照して要約説明する。本実施例のパチンコ機P
は、その基本的な概略構成として、矩形枠体状に形成さ
れる外枠Aの開口前面側に対し、前枠Bが連結支持手段
および施錠手段を利用して着脱および開放可能に組付け
られている。そして前枠Bには、横開き式のガラス扉D
を組付けた窓枠Cと、ガラス扉Dの下部において前枠B
に対して着脱および開放可能に組付けられる開閉セット
板の前側に上球皿Eが組付けられると共に、該開閉セッ
ト板の後側に電動式の球送り装置(図示せず)等がセット
されている。また、前記前枠Bの下部に下球皿Fおよび
打球発射装置H等が設置されると共に、裏側に機構セッ
ト盤(図示せず)が装備され、更に該前枠Bの後側に設け
た保持枠(図示せず)の正面内部に、所要の遊技領域Iを
構成した遊技盤Jが着脱交換可能にセットされる。そし
て、前記下球皿Fの下部(前記外枠Aを構成する後述の
下枠部材41における前板73の両側部に、パチンコゲ
ーム中に発生する様々な遊技状態に応じて各種効果音を
出力し得る出力装置20,20が夫々設置されている。
【0019】前記遊技盤Jは、図1に示すように、略円
形状に湾曲形成したレール10により囲まれた遊技領域
Iの前側において、縦央やや下部に配設されて球をスイ
ッチで検出し得る始動入賞具11と、この始動入賞具1
1の直上方に配置されて、図柄の変動表示等を行なう図
柄可変表示装置Kとが整合すると共に、内壁面をメッキ
処理して開設された可視表示窓を形成した大型装飾部品
Lと、風車とも称されて遊技球の流下方向を変向する電
飾案内車12および普通案内車13と、始動入賞具11
の直下方に設置された大型電動式の入賞装置Mと、遊技
状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置1
4等を備えている。
【0020】また、前記始動入賞具11の直下方に設置
された大型電動式の入賞装置Mは、図柄可変表示装置K
での大当り成立時に対する特別遊技状態として、開成作
動条件が付与される大型装置である。すなわち、図1に
示されるように、特別入賞口17に対設された扉状の開
閉板18が、後側の電磁ソレノイド(図示せず)に係る設
定駆動条件に基づいて、通常の閉塞状態から開放状態に
変化されるようになっている。なお、前記入賞装置Mの
左右両側に普通入賞口19,19が設けてある。なお、
図1中の符号16はアウト口を示し、遊技球を排出する
ようになっている。
【0021】(出力装置の取付構造)次に、本実施例のパ
チンコ機Pに対する出力装置の取付構造につき、図2〜
図15を参照して以下説明する。図2は前記外枠Aを分
解した状態で背面側から視たものであって、該外枠A
は、上辺を構成する木製の上枠部材40と、下辺を構成
する合成樹脂製の下枠部材41と、左辺を構成する木製
の左枠部材42および右辺を構成する合成樹脂製の右枠
部材43とから基本的に構成される。そして、前記出力
装置20は、前記下枠部材41の裏側に取付けるように
なっている。なお、実施例で左右とは、図1のようにパ
チンコ機Pを正面側から視た状態で指称するものであ
る。
【0022】なお、前記出力装置20は、出力部21の
略中央部が後方に凹んだ形状の一般的なコーン型スピー
カであり(図7参照)、その外周形状は略楕円に形成され
ている。また、前記出力装置20には、前記出力部21
を囲繞する枠状の取付ベース(フレーム)20aが設けら
れており、該取付ベース20aに保護カバー体30(後
述)が当接するようになっている。なお、この取付ベー
ス20aの各角部近傍には、ネジ26を挿入する通孔2
0bが夫々穿設されている。
【0023】そして、前記出力装置20を取付ける取着
部としての前記下枠部材41は、図2〜図5に示すよう
に、所要厚みの長尺な板材で構成され、下面を構成する
底板72と、この底板72の前端縁から所定高さで立上
がって前面を構成する前板73と、底板72の長手方向
両端部に設定される左右の連結部位41a,41bから
所定高さで立上がって側面を構成する延出部としての左
右の側板74,75とから構成されて、上方および後方
に開放する箱枠状に形成されている。また、前記前板7
3には左右に離間する位置に、該前板73を貫通して前
側に開口する略楕円形状の開口部22,22が夫々穿設
されており、該開口部22,22の後方側に前記出力装
置20の出力部21を位置させることで、該出力部21
を外部に露出させ得るよう構成されている。なお、左右
に配設される出力装置20,20の取付構造は基本的に
同一であるので、左側(図2および図5において右側)の
開口部22に取付けられる出力装置20のみを図示して
以下説明する。
【0024】図5に示すように、前記前板73の裏側で
かつ前記開口部22の穿設部位を囲む所要箇所に、複数
(実施例では4つ)のボス部(突起)23が後方に向かって
夫々突設されると共に、各ボス部23の後端部(頂面)に
はネジ孔(図示せず)を夫々穿設してある。そして、前記
出力装置20の取付ベース20aと前記前板73との間
に前記保護カバー体30を介装して、前記出力部21を
前記開口部22に整合させた状態で、出力装置20の後
方からサブフレーム24(後述)を前記ボス部23に取付
けることで、該出力装置20を下枠部材41の裏側に取
付けるようになっている。
【0025】(出力装置の保護カバー体)前記保護カバー
体30は、前記出力装置20における出力部21の前側
に位置して前記前板73の開口部22を介して外部に臨
み、該開口部22の後方に位置する出力部21の保護や
装飾手段として機能する。ここで、図6に示すように、
前記保護カバー体30は、前記出力装置20の出力部2
1から出力される各種効果音の通過を許容し得る通孔3
1a,33aが夫々形成されて、前後方向に重ね合わさ
れる第1カバー部材31、第2カバー部材33および取
付枠37から構成される。なお、前記出力装置20にお
ける出力部21の前側に前記第1カバー部材31が配設
され、該第1カバー部材31の前側に第2カバー部材3
3が重ねられると共に、該第2カバー部材33の前側に
取付枠37が重ねられる。
【0026】(第1カバー部材)前記第1カバー部材31
は、図6〜図9に示すように、前記出力装置20におけ
る出力部21の外周形状より僅かに小さな相似形状の略
楕円の枠体状に形成された外郭枠32と、該外郭枠32
と相似形状の複数の規制部31bとから構成されてい
る。また、複数の規制部31bの夫々は、前後方向に所
要間隔で離間すると共に、後側(出力部21側)に向かう
につれて外形寸法が順次小さくなるよう構成されてお
り、各規制部31b間にスリット形状の開口部31aが
夫々形成される。すなわち、前記第1カバー部材31
は、前記出力装置20の出力部21と同様に、その略中
央部に向かって凹形状に形成されており、該第1カバー
部材31を出力装置20に取付けた際に、出力部21に
各規制部31bが近接するようになっている。
【0027】このため、図9に示すように、前記第1カ
バー部材31に形成されるスリット形状の開口部31a
を前方向から見た場合の開口幅Zを狭くしても、斜め方
向に開口する開口幅Yは充分に広くなっている。なお、
前記第1カバー部材31を前面から見た場合の開口部3
1aの開口幅Zは、前記第2カバー部材33に開口させ
る後述の開口部33aの直径より小さく設定されている
(図10(a),(b)参照)。また、前記各規制部31bは、
前記外郭枠32の周方向に離間し、後方に向かうにつれ
て外郭枠32の略中央に収束するよう設けられて、規制
部としても機能する複数の連結部材31cを介して外郭
枠32に連結固定される。すなわち、前記第1カバー部
材31を前記出力装置20に取付けた状態で、該第1カ
バー部材31に形成した各規制部31bおよび連結部材
31cにより、前記開口部31aを介して異物が裏側へ
通入するのは規制されて、前記出力部21の損傷を防止
し得るようになっている。
【0028】更に、図6〜図9に示すように、前記第1
カバー部材31の外郭枠32における外周面の上端およ
び下端の略中央位置に係止片32aが夫々形成され、前
記第2カバー部材33に形成される後述の係止孔35a
に係止片32aが着脱可能に嵌合するよう構成される。
更にまた、前記外郭枠32における外周面の所要位置に
は複数の突状部32bが形成されており、前記第1カバ
ー部材31と第2カバー部材33とを組付ける際に、該
突状部32bが両部材31,33の間に嵌入されて強固
に固定するようになっている。
【0029】(第2カバー部材)前記第1カバー部材31
の前側に重ねて配設される前記第2カバー部材33は、
図6に示すように、第1カバー部材31の外郭枠32と
対応する大きさの皿状に形成される平面部34と、該平
面部34の全周に亘り後方に向かって突設される枠部3
5とから構成され、該平面部34には略円形の複数の開
口部33aが形成されている。なお前述したように、前
記第2カバー部材33の開口部33aの直径は、前記第
1カバー部材31を前面から見た場合の開口部31aの
開口幅Zより大きくなるよう設定されている。また、図
6または図7に示すように、前記第2カバー部材33に
おける枠部35の後方端の全周に亘って、外方向に延出
する第1のフランジ部35bが形成されており、この第
1のフランジ35bが前記出力装置20の取付ベース2
0aに当接するよう構成されている。また、前記取付枠
37に形成される後述の第2のフランジ部37bに、前
記第1のフランジ部35bが当接することで、該第2カ
バー部材33の位置決めがなされるようになっている。
【0030】更に、図6または図7に示すように、前記
第2カバー部材33の枠部35には、前記第1カバー部
材31と第2カバー部材33とを整列させた際に、第1
カバー部材31の係止片32a,32aと対応する位置
に係止孔35a,35aが夫々穿設されている。そし
て、前記各係止片32aの先端を対応する係止孔35a
に挿入したもとで、前記第1カバー部材31を後方から
押圧することで、該第1カバー部材31が全体的に弾性
変形されて夫々の係止片32aが係止孔35aに嵌合
し、両カバー部材31,33が着脱可能に組付けられる
ことにより、前記保護カバー体30が一体的に取扱い得
るようになっている。また、前記第2カバー部材33に
穿設される各係止孔35aは前記枠部35を貫通するよ
う形成されており、前記第1カバー部材31の各係止片
32aを該係止孔35aに嵌合した際に、該枠部35か
ら係止片32aが外側に突出するよう設定されている。
なお、前記第1および第2カバー部材31,33を組付
ける際に、第1カバー部材31の前記各突状部32b
が、両カバー部材31,33の隙間に嵌入されて両カバ
ー部材31,33を強固に固定するよう構成されてい
る。
【0031】(取付枠)前記第2カバー部材33の前側に
重ねて配設される前記取付枠37は、図6に示すよう
に、前記下枠部材41における前板73の開口部22と
整合する枠状に形成されており、該取付枠37の開口部
37dから第2カバー部材33の平面部34を外部に露
出し得るようになっている。そして前記取付枠37の前
端部から開口部37dの内側に向かって、第2カバー部
材33の前記平面部34の前面が当接する係合部37a
が延出すると共に、該取付枠37の後端部からは外側に
向かって延出する第2のフランジ部37bが全周に亘っ
て形成されている。すなわち、前記取付枠37の係合部
37aに第2カバー部材33の平面部34が当接するこ
とで、該第2カバー部材33の位置決めがなされる。そ
して、前記取付枠37を前記下枠部材41の開口部22
に整合させた際に、該取付枠37の第2のフランジ部3
7bが、下枠部材41における開口部22の穿設部位の
周囲裏面に当接することで、取付枠37の位置決めがな
されるようになっている。
【0032】また、前記取付枠37における開口部37
dには、前記第1カバー部材31を組付けた第2カバー
部材33と取付枠37とを整列させた際に、第1カバー
部材31の各係止片32aと対応する位置に係止凹部3
7cが夫々形成されている。すなわち、前記第1カバー
部材31の係止片32aを前記第2カバー部材33の係
止孔35aに嵌合した状態で、該係止孔35aから突出
した係止片32aの先端を対応する係止凹部37cに当
接させたもとで、該第1カバー部材31を後方から押圧
することで、第1カバー部材31が全体的に弾性変形さ
れて夫々の係止片32aが係止凹部37cに嵌合し、両
カバー部材31,33が取付枠37に着脱可能に組付け
られて、これら3個の部材からなる保護カバー体30を
一体的に取扱い得るよう構成される。
【0033】(サブフレーム)前記サブフレーム24は、
合成樹脂で略矩形状に形成してある。また、図11(a),
(b)に示すように、前記サブフレーム24の端縁の全周
に亘って前側(図11(b)において上方)に向かって立ち
上がる隔壁24cが形成されている。また、前記サブフ
レーム24の略中央部には、所要の大きさの通出孔24
aが穿設され、前記出力装置20の後部側を挿通するよ
うになっている。更に、前記通出孔24aに出力部20
を挿通した状態で、前記サブフレーム24における出力
装置20の取付ベース20aに穿設した通孔20bと整
列する位置に、ネジ孔24bが対応的に形成してある。
そして、前記取付ベース20aにおける各通孔20bの
前側から前記サブフレーム24のネジ孔24bにネジ2
6を夫々螺挿することで、前記出力装置20とサブフレ
ーム24とを連結固定するようになっている。
【0034】前記サブフレーム24における前記取付ベ
ース20aと当接する側には、前記下枠部材41に突設
した前記各ボス部23の挿入を許容する所要深さの固定
用凹部(有底孔)25が、夫々対応的に凹設されており、
該固定用凹部25にボス部23を挿入することで、該サ
ブフレーム24の位置決めおよび仮固定がなされるよう
になっている。また、前記各固定用凹部25内における
後方側の底面(内底面)25aを貫通するように通孔25
bが穿設してある。そして、前記サブフレーム24を固
定した出力装置20と前記下枠部材41の裏側との間に
前記保護カバー体30を介装させた状態で、各固定用凹
部25に挿入したボス部23のネジ孔23bに、各通孔
25bに挿通したネジ27を螺挿することで、下枠部材
41の裏側に出力装置20を固定するよう構成されてい
る。
【0035】また、前記下枠部材41の前板73に形成
した前記ボス部23の高さと、前記サブフレーム24に
形成した固定用凹部25の深さとの関係は、図13に示
すように、前記取付枠37の第2のフランジ部37bを
該前板73に当接した状態で、該ボス部23の後方端と
固定用凹部25の内底面25aとの間に所要の間隙Sが
生じるよう設定されている。そして、前記通孔25bに
裏側から挿通したネジ27をボス部23のネジ孔に螺挿
した際に、合成樹脂製の前記サブフレーム24や下枠部
材41が弾性変形して前記間隙Sを圧漬することで増し
締めが許容されることによって、ボス部23の後端部と
固定用凹部25の内底面25aとが当接するようになっ
ている。更に、このとき前記サブフレーム24における
隔壁24cの前側端縁が全周に亘って前記下枠部材41
の裏側に密着するよう設定される。なお、本実施例で
は、前記ボス部23の後端部と前記固定用凹部25の内
底面25aとの間に生じる間隙Sを、0.5mm〜1.5
mmの範囲となるように設定してある。
【0036】(エンクロージャー構造)また、図2または
図5に示すように、前記下枠部材41における前板73
の裏側には、前記左右の出力装置20,20の後側を被
覆し得る収容ケース103が配設され、該前板73、収
容ケース103および底板72により、所謂エンクロー
ジャー構造の収容部104が画成されている。すなわ
ち、前記前枠73の左右に配設された前記出力装置2
0,20の出力部21,21は、前記保護カバー体30,
30を介して外部に露出しているため、各種効果音を外
部に出力し、一方出力部21,21の後側は、前記エン
クロージャー構造の収容部104内に収容されるため、
各種効果音を該収容部104内に出力する。なお、前記
収容ケース103と前板73および底板72との間に
は、ゴムパッキン等の目地材(図示せず)が配設されて、
前記収容部104の気密性を確保するよう構成される。
【0037】(バスレフダクト)図5または図14に示す
ように、前記前板73の略中央部には、縦長の矩形状に
開口部105aが開口されており、該開口部105aか
ら前記収容ケース103で画成された前記収容部104
内に延出する所要長のバスレフダクト105が形成され
ている。すなわち、エンクロージャー構造の収容部10
4内と外部とは、パチンコ機Pの略縦央下方位置に開口
する前記バスレフダクト105を介して連通するよう構
成される。また、このバスレフダクト105が外部に開
口する前記開口部105aの上部および両側部近傍の夫
々には、後述の保護部材106を取付け得る係止孔10
5bが夫々穿設されており、該保護部材106が各係止
孔105bを介して前記前板73に着脱交換可能に取付
けられる。
【0038】(保護部材)前記保護部材106は、図14
または図15に示すように、略楕円形状に形成された本
体部106aに、前記前板73に形成されるバスレフダ
クト105の開口部105aの形状と対応する形状の通
孔106bが穿設されている。また、前記保護部材10
6の本体部106aには、バスレフダクト105の開口
部105aと保護部材106の通孔106bとを整列さ
せた際に、前記前板73に穿設された各係止孔105b
と対応する位置に係止片106cが夫々形成されてお
り、各係止片106cの先端を対応する係止孔105b
に挿入したもとで、保護部材106を前方から押圧する
ことで、夫々の係止片106cが弾性変形して係止孔1
05bに着脱可能に嵌合装着されるようになっている。
【0039】更に、図15(a),(b)に示すように、前記
保護部材106の通孔106bには、該保護部材106
を前記バスレフダクト105の開口部105aに取付け
た際に、エンクロージャー構造の収容部104内と外部
との連通状態を保持すると共に、該収容部104への異
物等の進入を規制し得る規制片107が設けられてい
る。ここで、図15(b)に示すように、前記保護部材1
06に設けられる前記規制片107は、後方から前方に
向かって所要角度で下がるように傾斜された複数の平板
部材107aで構成され、各平板部材107aは所要の
間隔で夫々上下に離間してその間が開口するようになっ
ている。
【0040】(外枠の組付け構造)次に、前記出力装置2
0が取付けられる前記外枠Aについて、図2〜図4,図
16〜図21を参照して以下説明する。前述のように、
前記外枠Aは、上枠部材40、下枠部材41、左枠部材
42および右枠部材43から基本的に構成される。そし
て、上枠部材40を左枠部材42に第1の補強部材44
を介して連結固定すると共に、該上枠部材40を右枠部
材43に第2の補強部材45を介して連結固定し、更に
下枠部材41を右枠部材43に第3の補強部材46およ
び第4の補強部材47を介して連結固定すると共に、該
下枠部材41を左枠部材42に第4の補強部材47およ
び第5の補強部材49を介して連結固定することで、当
該外枠Aは縦長矩形状の枠体として構成される(図3,図
4参照)。そして、この外枠Aの開口前面側に、前記前
枠Bが後述する連結部材48,49および施錠手段50
を利用して開閉および着脱可能に組付けられるようにな
っている。
【0041】(上枠部材)前記上枠部材40は、図2〜図
4に示すように、前記下枠部材41の底板72と略同一
の長さ寸法に設定されて、その左側端部に設定される左
連結部位40aの上面には、上連結部材48の厚みと略
同等分だけ凹む段部51が所定長さに亘って形成される
と共に、該左連結部位40aにおける端縁の前後方向の
中央に、ほぞ溝52が形成されている。また段部51に
は、図19に示す如く、上第1ボルト53の挿通を許容
する複数(実施例では4つ)の上第1ボルト挿通孔54
が、所定パターンで上下に貫通するよう穿設される。更
に、上枠部材40の右側端部に設定される右連結部位4
0bには、図20に示す如く、上第2ボルト55の挿通
を許容する複数(実施例では3つ)の上第2ボルト挿通孔
56が、所定パターンで上下に貫通するよう穿設されて
いる。なお実施例では、上第1ボルト挿通孔54が仮想
四角形の各角部に位置するパターンで穿設され、また上
第2ボルト挿通孔56が仮想三角形の各角部に位置する
パターンで穿設してある。また上第2ボルト挿通孔56
の上部には、上第2ボルト55の頭部および該ボルト5
5が挿通されるワッシャ57を収容し得る大きさの大径
凹部56aが形成され、該頭部が上枠部材40から大き
く突出しないよう構成される(図18参照)。
【0042】(左枠部材)前記左枠部材42は、図2〜図
4に示す如く、前記上枠部材40と同様に所要厚みの長
尺な板材で構成されたものであって、上側端部に設定さ
れる上連結部位42aの外面には、図18に示す如く、
前記上連結部材48の厚みと略同等分だけ凹む段部58
が所定長さに亘って形成されると共に、該上連結部位4
2aにおける端縁の前後方向の中央に、前記上枠部材4
0のほぞ溝52に嵌合可能なほぞ59が突設されてお
り、該ほぞ溝52にほぞ59を嵌合することで上枠部材
40に左枠部材42が直角に組付けられるよう構成され
る。また段部58には、左第1ボルト60の挿通を許容
する複数(実施例では4つ)の左第1ボルト挿通孔61
が、所定パターンで左右に貫通するよう穿設される。更
に、左枠部材42の下側端部に設定される下連結部位4
2bには、左第2ボルト62の挿通を許容する複数(実
施例では6つ)の左第2ボルト挿通孔63が、所定パタ
ーンで左右に貫通するよう穿設されている。なお実施例
では、左第1ボルト挿通孔61が仮想四角形の各角部に
位置するパターンで穿設され、また左第2ボルト挿通孔
63が仮想四角形の各角部および上側の角部が上方に平
行移動した2箇所に位置するパターンで穿設してある
(図2参照)。また左枠部材42においても、左第2ボル
ト挿通孔63の外部側には、左第2ボルト62の頭部お
よび該ボルト62が挿通されるワッシャ64を収容し得
る深さの大径凹部63aが形成され、該頭部が左枠部材
42から大きく突出しないよう構成される。
【0043】(右枠部材)前記右枠部材43は、図2〜図
4に示すように、前記左枠部材42と略同一の長さ寸法
に設定された所要厚みを有する合成樹脂製の板状部材で
あって、その上側端部に設定される上連結部位43aに
は、前記外枠Aの内側に向けて所定長さで水平に延出す
る延出部65が一体に形成されており、前記上枠部材4
0と右枠部材43とを連結する際には、この延出部65
の上面を上枠部材40における右連結部位40bの下面
に面接触した状態で上下(内外方向)に重ね合わされるよ
う構成される。この延出部65には、図20に示す如
く、前記上枠部材40に穿設された各上第2ボルト挿通
孔56と整列可能な対応位置に、前記上第2ボルト55
の挿通を許容する右第1ボルト挿通孔66が上下に貫通
するよう穿設してある。また延出部65の下方に臨む右
枠部材43には、該右枠部材43と上枠部材40とを連
結固定する前記第2の補強部材45を仮止めする位置決
め手段としての仮ネジ孔67が左右方向に螺設されてお
り、該補強部材45の通孔91a(後述)に挿通した仮ネ
ジ68を該仮ネジ孔67に螺挿することで第2の補強部
材45が仮止めされるようになっている。
【0044】前記右枠部材43の下側端部に設定される
下連結部位43bには、図17および図20に示す如
く、右第1ボルト69の挿通を許容する複数(実施例で
は6つ)の右第2ボルト挿通孔70が、前記左第2ボル
ト挿通孔63と同一パターンで左右に貫通するよう穿設
されている。また右第2ボルト挿通孔70の外部側に
は、右第1ボルト69の頭部および該ボルト69が挿通
されるワッシャ71を収容し得る深さの大径凹部70a
が形成され、該頭部が右枠部材43から大きく突出しな
いよう構成される。なお、この右枠部材43に、前記施
錠装置50が配設されるようになっている(図2参照)。
【0045】(下枠部材)前記下枠部材41は、前述のよ
うに下面を構成する底板72、前面を構成する前板73
および側面を構成する左右の側板74,75から、上方
および後方に開放する箱枠状に形成されている。また、
前記底板72には、両側板74,75から外方に延出す
る左右の受部72a,72bが一体に形成され、図18
に示す如く、前記左右の枠部材42,43の下面が対応
する左右の受部72a,72b上に載置されるようにな
っている。そしてこの状態で、左右の側板74,75の
外面が左右の枠部材42,43における下連結部位42
b,43bの内面に面接触した状態で左右(内外方向)に
重ね合わされるよう構成される。なお、左右の側板7
4,75に設けられる連結構造は略対称であるので、右
側板75に設けられる連結構造について主に説明し、左
側板74側の連結構造の同一部材には同じ符号を付すと
共に異なる部分のみ説明することとする。
【0046】図21に示す如く、右側板75の上端部側
における内面に、前記第3の補強部材46を位置決め嵌
合可能な位置決め凹部76が形成されると共に、該凹部
76内には、前記右枠部材43における上段の右第2ボ
ルト挿通孔70,70と対応する前後方向に離間する位
置に2つの下第1ボルト挿通孔77,77が左右方向に
貫通するよう穿設されている。また位置決め凹部76内
には、両下第1ボルト挿通孔77,77の中間位置に位
置決めボス78が内側に向けて突設され、該ボス78が
第3の補強部材46の位置決め孔46b(後述)に嵌挿さ
れるようになっている。すなわち、位置決め凹部76お
よび位置決めボス78が、第3の補強部材46の位置決
め手段として機能するよう構成されている。更に、位置
決め凹部76より下方の右側板75には、前記右枠部材
43における下段および中段の右第2ボルト挿通孔7
0,70と対応する位置にも、夫々下第1ボルト挿通孔
77が左右方向に貫通するよう穿設してある。
【0047】前記前板73における左側板74側の上面
に、前記下連結部材49の設置部73aが形成され、該
設置部73aと左側板内面とによって、第5の補強部材
としても機能する下連結部材49が位置決めされるよう
構成される。なお、左側板74における設置部73aよ
り上方には、前記左枠部材42における上段の左第2ボ
ルト挿通孔63,63と対応する前後方向に離間する位
置に2つの下第1ボルト挿通孔77,77が左右方向に
貫通するよう穿設してある。また設置部73aには、下
連結部材49を下枠部材43に固定するためのネジ孔7
3bが上下方向に螺設されている。更に、設置部73a
より下方の左側板74には、左枠部材42における下段
および中段の左第2ボルト挿通孔63,63と対応する
位置にも、夫々下第1ボルト挿通孔77,77が左右方
向に貫通するよう穿設されている。
【0048】前記右側板75に近接する前板73には、
図21に示すように、下段および中段の下第1ボルト挿
通孔77,77の間に臨む位置に、後方に向けて位置決
め突部79が突設され、該位置決め突部79の突出端部
には、上下に離間して一対の位置決めボス80,80が
突設されている。そして、前記第4の補強部材47の第
1通孔94a,94a(後述)に対応する位置決めボス8
0,80が嵌挿されることで、該補強部材47の右側板
75に対する位置決めがなされるよう構成してある。ま
た位置決め突部79における両位置決めボス80,80
の間に臨む位置に仮ネジ孔81が螺設されており、前記
第4の補強部材47の第2通孔94b(後述)に挿通した
仮ネジ82を該仮ネジ孔81に螺挿することで、該補強
部材47を右側板75に対して仮止めし得るようになっ
ている。すなわち、位置決め突部79に設けた位置決め
ボス80および仮ネジ孔81が、第4の補強部材47の
位置決め手段として機能するよう構成されている。な
お、左側板74に近接する前板73にも、同じく位置決
め突部79が突設されて、該突部79を介して第4の補
強部材47が仮止めされるようになっている。
【0049】(第1の補強部材)前記上枠部材40と左枠
部材42とを連結固定する第1の補強部材44は、図1
8および図19に示す如く、板金をL字状に折曲形成し
て構成され、水平な第1当接面部86と第2当接面部8
7とを略直交する位置に備えている。第1当接面部86
には、上枠部材40の前記上第1ボルト挿通孔54の夫
々と対応する位置に上ネジ孔86aが螺設されており、
該第1当接面部86の上面を上枠部材40における左連
結部位40aの下面に面接触した状態で、前記上連結部
材48の上通孔88a(後述)および上枠部材40の上第
1ボルト挿通孔54に挿通された上第1ボルト53を上
ネジ孔86aに螺挿することで、上枠部材40に第1の
補強部材44がネジ止め固定されるようになっている。
また第2当接面部87には、左枠部材42の前記左第1
ボルト挿通孔61の夫々と対応する位置に左ネジ孔87
aが螺設されており、該第2当接面部87の外面を左枠
部材42における上連結部位42aの内面に面接触した
状態で、前記上連結部材48の横通孔89a(後述)およ
び左枠部材42の左第1ボルト挿通孔61に挿通された
左第1ボルト60を左ネジ孔87aに螺挿することで、
上枠部材40と左枠部材42とは第1の補強部材44を
介して連結固定される。
【0050】前記上連結部材48は、前記下枠部材41
に配設される下連結部材49と協働して前枠を開閉およ
び着脱可能に支持するものであって、図19に示す如
く、板金をL字状に折曲形成して構成され、その水平部
88および垂直部89が、対応する枠部材40,42に
おける段部51,58に面接触するよう位置決めされる
ようになっている(図18参照)。また、上連結部材48
の水平部88に、上枠部材40の前記上第1ボルト挿通
孔54の夫々と対応する位置に上通孔88aが穿設され
ると共に、垂直部89に、左枠部材42の左第1ボルト
挿通孔61の夫々と対応する位置に横通孔89aが穿設
されている。
【0051】(第2の補強部材)前記上枠部材40と右枠
部材43とを連結固定する第2の補強部材45は、図2
0に示す如く、板金を略L字状に折曲形成して構成され
て、その水平な当接面部90はコ字状に形成されると共
に、該当接面90に、右枠部材43の前記延出部65に
穿設された前記右第1ボルト挿通孔66の夫々と対応す
る位置にネジ孔90aを螺設してある。すなわち、図1
8に示すように該当接面部90の上面を延出部65の下
面に面接触した状態で、前記上枠部材40の上第2ボル
ト挿通孔56および右第1ボルト挿通孔66に挿通され
た上第2ボルト55をネジ孔90aに螺挿することで、
上枠部材40と右枠部材43とが第2の補強部材45を
介して連結固定されるようになっている。なお、コ字状
とされた当接面部90における右枠部材43を向く端部
から垂下する平面クランク形状の取付部91の適宜位置
には、前記仮ネジ68が挿通される通孔91aが左右に
貫通するよう穿設されている。そして、該通孔91aに
挿通した仮ネジ68を、右枠部材43の前記仮ネジ孔6
7に螺挿することで、当該第2の補強部材45は、当接
面部90の上面が延出部65の下面に面接触すると共
に、右第1ボルト挿通孔66の夫々にネジ孔90aが整
列する位置に仮止めされるよう構成してある。
【0052】(第3の補強部材)前記下枠部材41と右枠
部材43を連結固定する第3の補強部材46は、図21
に示す如く、平板状の板金部材からなり、前記右側板7
5に形成した位置決め凹部76に位置決め嵌合させた際
に、前記下第1ボルト挿通孔77,77と対応する位置
にネジ孔46aが夫々螺設されている。またこのとき、
第3の補強部材46の外面が右側板75に面接触するよ
うになっており、該補強部材46においては外面全体が
当接面部として機能する。そして、右枠部材43におけ
る最上段の右第2ボルト挿通孔70および下枠部材41
の下第1ボルト挿通孔77に挿通した右第1ボルト69
をネジ孔46aに螺挿することで、下枠部材41と右枠
部材43とが第3の補強部材46を介して組付け固定さ
れるよう構成される。なお、第3の補強部材46には、
前後方向の略中央位置に、右側板75の位置決めボス7
8が嵌挿される位置決め孔46bが穿設されている。
【0053】(第4の補強部材)前記下枠部材41と左右
の枠部材42,43を連結固定する第4の補強部材47
は、図21に示す如く、上下に離間する当接面部92,
92と、両当接面部92,92を連結する連結部93と
から基本的に構成されており、各当接面部92には、左
右の側板74,75における下第1ボルト挿通孔77,7
7と対応する位置にネジ孔92aが夫々螺設されてい
る。すなわち、左右の枠部材42,43の下段および中
段における左右の第2ボルト挿通孔63,70および下
枠部材41の下第1ボルト挿通孔77に挿通した左第2
ボルト62または右第1ボルト69をネジ孔92aに螺
挿することで、下枠部材41と左右の枠部材42,43
とが第4の補強部材47を介して連結固定されるよう構
成してある。
【0054】なお、前記連結部93には、側板74,7
5から離間する内側に向けて直角に折曲された位置決め
片94が形成されており、該位置決め片94に、前記下
枠部材41における前板73に形成された前記位置決め
突部79の位置決めボス80が嵌挿される第1通孔94
aが上下に離間して穿設されている。また連結部93に
おける上下方向の略中央に前記仮ネジ82が挿通される
第2通孔94bが穿設され、該第2通孔94bに挿通し
た仮ネジ82を、位置決め突部79の前記仮ネジ孔81
に螺挿することで、当該第4の補強部材47は、前記各
当接面部92の外面が側板74,75の内面に面接触す
ると共に、下第1ボルト挿通孔77の夫々にネジ孔92
aが整列する位置に仮止めされるよう構成される。
【0055】(第5の補強部材)前記下枠部材41と左枠
部材42を連結固定する第5の補強部材としても機能す
る前記下連結部材49は、図2に示す如く、平板状の板
金部材を逆L字状に折曲形成して構成され、その水平部
49aには前記前板73における設置部73aのネジ孔
73bに対応する位置に挿通孔49cが穿設されてお
り、該挿通孔49cに挿通したボルト101を、ネジ孔
73bに螺挿することで、当該下連結部材49が下枠部
材41に位置決め固定されるよう構成される。また、水
平部49aを設置部73aに載置した際に、下連結部材
49の垂直部49bにおける前記下第1ボルト挿通孔7
7,77と対応する位置にネジ孔49dが夫々螺設され
ている。このとき、下連結部材49における垂直部49
bの外面が左側板74に面接触するようになっており、
該下連結部材49においては垂直部49bが当接面部と
して機能する。そして、左枠部材42における最上段の
左第2ボルト挿通孔63および下枠部材41の下第1ボ
ルト挿通孔77に挿通した左第2ボルト62をネジ孔4
9dに螺挿することで、下枠部材41と左枠部材42と
が下連結部材49を介して組付け固定されるよう構成さ
れる。
【0056】
【実施例の作用】次に、実施例に係る出力装置の取付構
造の作用について以下説明する。
【0057】(出力装置の取付けについて)前記サブフレ
ーム24の通出孔24aに前記出力装置20の一部を前
側から挿通して、該サブフレーム24を前記出力部21
を囲繞する取付ベース20aの背面側に当接させた状態
で、取付ベース20aの各通孔20bに前側から挿通し
たネジ26をサブフレーム24の対応するネジ孔24b
に夫々螺挿することで、出力装置20とサブフレーム2
4とを固定する。また、第1カバー部材31の外郭枠3
2に形成した係止片32a,32aを、第2カバー部材
33の枠部35に形成した係止孔35a,35aに対応
的に嵌合させると共に、該係止孔37a,37aから外
側に突出する係止片32a,32aを取付枠37に形成
した係止凹部37c,37cに対応的に係合させること
で、3つの部材を組付けて保護カバー体30を構成す
る。そして、前記取付ベース20aと、パチンコ機Pに
おける下枠部材41の前板73との間に前記保護カバー
体30を介装したもとで、該前板73の開口部22の周
囲に突設した各ボス部23を、前記サブフレーム24の
固定用凹部25に対応的に挿入することにより、前板7
3に対して出力装置20が位置決めおよび仮固定され
る。このとき、保護カバー体30の前側を、前記開口部
22から外部に臨ませる。そして、この状態で、前記固
定用凹部25の内底面25aに穿設した通孔25cに裏
側から挿通したネジ27をボス部23のネジ孔23aに
螺挿して、前記サブフレーム24を前記前板73に固定
することで、前記出力装置20が下枠部材(取着部)41
の裏側に取付けられる。
【0058】このとき、前記取付枠37の第2フランジ
部37bが前記前板73の裏側に係合して、保護カバー
体30の前方移動が規制されると共に、前記第2カバー
部材33の第1のフランジ部35bが前記取付ベース2
0aに当接する。すなわち、前記保護カバー体30は、
前記前板73の裏側と取付ベース20aとに挟まれて、
強固に固定される。このように、保護カバー体30をネ
ジ等を用いることなく取付けることができるので、部品
点数を減少させてコストの低下を図り得ると共に、部品
交換等の際の廃棄物を削減することができる。また、ネ
ジの締め付け作業が減少するので、取付作業を簡単に行
ない得ると共に、作業時間を短縮し得る。更に、前記保
護カバー体30は、前記サブフレーム24を介して出力
装置20の取付ベース20aにより後方から押圧され
て、その全周に亘って前記下枠部材41の裏側に密着す
るため、各部材間に隙間を生ずるのを抑制し得る。これ
により、前記出力部21の前面(後面)に出力された音が
隙間を介して後面(前面)に通出することはなく、音の干
渉による打消し合いが防止されるので迫力や臨場感のあ
る遊技を行ない得る。
【0059】また、前述のように、前記前板73に形成
した各ボス部23を、前記サブフレーム24に対応的に
凹設した固定用凹部25に挿入することで、該サブフレ
ーム24を所定の位置に位置決め、仮固定することがで
きる。すなわち、前記出力装置20および保護カバー体
30の位置決めおよび仮固定を簡単に行ない得るので、
取付け作業を効率化して作業時間の短縮を図り得る。更
に、前記サブフレーム24を前記ボス部23に仮固定し
た状態で、前記固定用凹部25の内底面25aを貫通す
る通孔25bにネジ27を挿通して、該ボス部23のネ
ジ孔に螺着することで、出力装置20および保護カバー
体30を前記前板73の裏側に容易に固定することがで
きる。
【0060】また、前記サブフレーム24をボス部23
に仮固定した際に、前記固定用凹部25の内底面25a
と該ボス部23の後端部との間に僅かな間隙Sが形成さ
れるよう設定してあるので、両部材23,24を固定す
る際に該間隙Sを圧潰することにより増し締めが許容さ
れる。このように、増し締めすることで、前記サブフレ
ーム24を介して出力装置20の取付ベース20aが前
方移動して、該取付ベース20aの全周に亘り前方に向
かう均一な押圧力を作用させることができる。これによ
り、前記取付ベース20aが、前記第2カバー部材33
における第1のフランジ部35bの全周に亘って密着す
る。更に、前記第2カバー部材33の第1のフランジ部
35bが、前記取付枠37における第2のフランジ部3
7bの全周に亘り前方に向かう均一な押圧力を作用させ
るため、該第2のフランジ部37bの全体が前記前板7
3の裏側に密着する。
【0061】すなわち、前記保護カバー体30は、前板
73の裏側と取付ベース20aとの間に強固に挟持固定
される。このため、パチンコ機Pの搬入・搬出時におけ
る振動や、遊技者が保護カバー体30を押す等の悪戯を
しても、該保護カバー体30が前記前板73の開口部2
2から簡単に脱落することはなく、確実に出力部21の
前側を保護することができる。また、前記出力装置20
が強固に固定されることで、共振によるにより生じる、
所謂びびり音の発生も効果的に抑制されて、より一層の
音質の向上を図り得る。
【0062】ここで、一般的に出力装置20の前後にお
いては、例えば出力装置20の振動板(図示せず)が前方
に動いた際には、前面の空気は押されて「密」となる一
方で、後面は空気の薄い「疎」となるように、当該出力
装置20を境界に逆の作用が行なわれることになる。す
なわち、前記出力装置20の前後からは、逆位相の音が
出力されることになり、この前後から出力された逆位相
の音が干渉すると、打消し合って音が不鮮明になること
が知られている(特に低音域に対して影響が顕著であ
る)。しかし、実施例に係る出力装置の取付構造では、
サブフレーム24を増し締め固定することで、前記保護
カバー体30の全周に亘って、前記出力装置20の取付
ベース20aおよび前板73の裏側により密着させてい
る。すなわち、前記保護カバー体30(第1のフランジ
部35b)と取付ベース20aとの間、および保護カバ
ー体30(第2のフランジ部37b)と前板73の裏側と
の間に生じる隙間を低減し得る。このため、前記出力部
21の前面から出力される音が、該出力部21の後面側
に到達し難くなり、後面から出力される音との干渉によ
る打消し合いが防止されるので、鮮明な音を遊技者に伝
えることができ、遊技の興趣が増大される。また、低音
域の音の打消し合いも防止されるので、迫力や臨場感の
ある遊技演出を行ない得るようになる。
【0063】更に、増し締めして固定用凹部25の内底
面25aと前記ボス部23の後端部とが当接すると、前
記サブフレーム24における隔壁24cの前側端縁の全
周に亘って前記下枠部材41の裏側に密着する。このよ
うに、前記取付ベース20aおよび前板73の裏側に密
着する前記保護カバー体30の外側で、前記隔壁24c
が前記下枠部材41の裏側に密着することで、より確実
に出力部21の前面から出力された音と後面から出力さ
れる音との干渉を防止し得る。また、前記サブフレーム
24のガタツキも低減するので、共振により生じる、所
謂びびり音の発生も効果的に抑制されて、より一層の音
質の向上を図り得る。
【0064】実施例では、前記ボス部23の後端部と前
記固定用凹部25の内底面25aとの間に生じる間隙S
を、0.5mm〜1.5mmの範囲となるように設定して
あるが、これに限られるものではなく、所要の間隔とす
ることが可能である。
【0065】(保護カバー部材の作用)更に、出力装置2
0の出力部21から出力される各種効果音は、該出力部
21の前側に配設された第1カバー部材31および第2
カバー部材33とからなる保護カバー体30の開口部3
1a,33aを通過して、外部(遊技者等)に伝えられる
ようになっている。このように、前記出力装置20の出
力部21の前側を、第1および第2カバー部材31,3
3を備える前記保護カバー体30で保護するようにした
ので、前側に配設される前記第2カバー部材33の開口
部33aに通入された異物を、後側に配設した前記第1
カバー部材31で規制することが可能である。
【0066】すなわち、前記第1および第2カバー部材
31,33の開口部31a,33aを夫々スリット形状お
よび略円形に形成して、第1カバー部材31の該開口部
31aの開口幅Zを第2カバー部材33の開口部33a
の直径より小さく設定したので、前側の第2カバー部材
33の開口部33aを異物が通入した場合であっても、
容易にこの第1カバー部材31の開口部31aに通入す
ることはなく、出力装置20の出力部21の損傷を防止
し得る。例えば、前記第2カバー部材33の開口部33
aの後方に、前記第1カバー部材31の開口部31aが
臨んでいる場合であっても、第1カバー部材33におけ
る開口部31aの開口幅Zは、第2カバー部材33にお
ける開口部33aの直径より小さく設定されているか
ら、図10(b)に示すように、第2カバー部材33の開
口部33aに丸棒状の異物Uを通入したとしても、第1
カバー部材31におけるスリット形状の開口部31aへ
の通入を阻止できる。なお、前記両開口部31a,33
aが前後に重なっていなければ、第2カバー部材33の
開口部33aに通入された異物Uの出力部21側への通
入は、前記第1カバー部材31の規制部31bや連結部
31cで阻止される。
【0067】また、前記出力装置20の出力部21側に
配設される第1カバー部材31は、前後方向に所要間隔
で離間すると共に、後側に向かうにつれて外形寸法が小
さくなる複数の規制部31bを連結部材31cを介して
外郭枠32に配設し、各規制部31b間に開口部31a
が形成されている。すなわち、図9に示すように、前記
スリット形状に開口された各開口部31aが前方向へ開
口する開口幅Zを、この開口部31aに異物が通入しな
いよう狭く設定しても、開口部33aの斜め方向へ開口
する開口幅Yは充分な広さとなり、開口部31aにおけ
る有効な開口面積を大きく確保することができるので、
効果音の通過は阻害され難くなって遊技者に効果音を鮮
明に伝えることができる。更に、前記第1カバー部材3
1の各規制部31bは、その略中央部に向かって凹形状
に形成されている出力部21の近傍に位置しているの
で、前記第1カバー部材31を出力装置20に取付けた
状態における奥行き寸法はコンパクトになるため、出力
部21を遊技者に近接して配設し得、鮮明な効果音を伝
えることが可能である。
【0068】そして、前述の如く保護カバー体30は、
前記第1カバー部材31と第2カバー部材33および取
付枠37を夫々着脱可能に組付けるようにしたので、単
一の部材として組付けた状態で取り扱うことが可能にな
る。これにより、出力装置20を取付ける際の取り扱い
部品点数を減少させ得るので、組付け作業を簡略化して
作業効率の向上を図り得る。また、別部材で保護カバー
体30を構成したので、各部材が損傷した場合にはその
損傷した部材のみを交換することができ、コストや廃棄
物等を低減させることができる。なお、遊技機ごとに異
なる形状やデザインの取付枠37を採用することで、意
匠性に変化を付与することもできる。
【0069】(エンクロージャー構造、バスレフダクト
の作用)前記出力装置20を、比較的スペース的に余裕
があるパチンコ機Pの外枠Aにおける下枠部材41の前
板73の後側に配設するようにしたので、大型で高性能
な出力装置20を採用することが可能である。このよう
に、出力装置20をパチンコ機Pの下方位置に配設する
と共に、前記バスレフダクト105をパチンコ機Pの略
縦央下方位置に開口するようにしたので、遊技者の腹部
近傍に各種効果音が出力されて、遊技者は迫力のある音
を感じることができ、臨場感のある遊技を行なうことが
できる。
【0070】また、前述のように、前記出力部21の前
後から出力された音が干渉すると、打消し合って音が不
鮮明になる。しかし、本実施例では、前記収容ケース1
03で前記出力装置20の後方を被覆すると共に、収容
ケース103と下枠部材41とを密着させることでエン
クロージャー構造の収容部104を画成し、この収容部
104内に該出力装置20の後方を収容してある。この
ため、前記出力装置20の前後から出力される音の干渉
が防止され、鮮明な効果音を出力し得るようになり、遊
技者はより興趣のある遊技を行ない得るようになる。な
お、前記収容部104の容積を変化させることで、鮮明
に出力できる低音域の限界(限界周波数)を変更すること
が可能である(一般に、容積を大きくすることで限界周
波数が下がり、より低音域の効果音を出力し得るように
なる)。また、前記収容ケース104と前板73との間
にはゴムパッキンが配設され、前記収容部104の気密
性を確保するようになっているので、前記出力装置20
から出力された効果音の音漏れを防止することができ
る。
【0071】ここで、一般的に出力装置20を、ダクト
を有する箱体に収容して音を出力させると、この出力装
置20の後面から出力される音は、この箱体内の空間と
ダクトにより、所謂ヘルツホルムの共鳴を生じ、特定の
周波数(反共振周波数という)で共振してダクトから外部
に音を放射することが知られており、更にこの放射音は
該反共振周波数より高い周波数では、前記出力装置20
の前面から出力される音と同位相となることが知られて
いる。すなわち、前記エンクロージャー構造の収容部1
04内と外部とを連通させる前記バスレフダクト105
を設けることで、エンクロージャー構造の収容部104
内と該バスレフダクト105とのヘルツホルム共鳴現象
により低音域が増強されて、低音域が強調された迫力や
臨場感の優れた効果音を出力することができる。なお、
前記バスレフダクト105により増強される前記反共振
周波数は、前記エンクロージャー構造の収容部104の
容積やバスレフダクト105の径や長さ等により決定す
ることが可能であり、前記限界周波数付近を増強し得る
ように設定することが好適である。
【0072】(保護部材の作用)前記バスレフダクト10
5が外部に開口する開口部105aに、前記エンクロー
ジャー構造の収容部104内への異物等の進入を規制す
る規制片107を設けた保護部材106を配設すること
で、バスレフダクト105や収容部1104内に遊技者
の手指や異物が挿入されて損傷するのは防止される。ま
た、複数の平板部材107aを所定間隔で夫々上下に離
間して配設することにより、前記保護部材106の通孔
106bを通る音が規制部107により妨げられること
はなく、効率的に効果音を出力することが可能である。
更に、前記各平板部材107aの夫々は、後方側から前
方側に向かって所要角度で下がるように傾斜させたの
で、例えば水等を零した場合でもこの平板部材107a
により前記バスレフダクト105や収容部104内への
進入が規制されて汚れ等の付着を防止し得る。更にま
た、遊技者から前記バスレフダクト105内が見え難く
なるので、手指の挿入等の悪戯を抑制することができ
る。また、前記保護部材106は、係止孔105bと係
止片106cの嵌合手段により着脱可能に配設したの
で、該保護部材106が損傷した場合は、保護部材10
6のみを交換でき、交換コストや作業時間、廃棄物等を
低減させ得る。なお、遊技機ごとに異なる形状やデザイ
ンの保護部材106を配設することで、意匠性に変化を
付与することもできる。
【0073】(外枠構造の作用)次に、前述のように構成
された実施例に係るパチンコ遊技機の外枠構造の作用に
つき、各枠部材同士を連結する場合を個別に説明する。
【0074】(上枠部材と左枠部材との連結について)前
記上枠部材40のほぞ溝52に、左枠部材42のほぞ5
9を嵌合することで、両枠部材40,42を直角に組付
ける。この状態で、上枠部材40の段部51および左枠
部材42の段部58に、前記上連結部材48の対応する
水平部88および垂直部89を面接触するように位置決
めする。また上枠部材40の左連結部位40aの下面お
よび左枠部材42の上連結部位42aの内面に、図18
に示す如く、前記第1の補強部材44の対応する第1当
接面部86および第2当接面部87を夫々面接触するよ
うに位置決めする。このとき、上連結部材48における
水平部88の上通孔88a、上枠部材40の上第1ボル
ト挿通孔54および第1の補強部材44における第1当
接面部86の上ネジ孔86aが上下方向に整列すると共
に、上連結部材48における垂直部89の横通孔89
a、左枠部材42の左第1ボルト挿通孔61および第1
の補強部材44における第2当接面部87の左ネジ孔8
7aが左右方向に整列している。従って、上通孔88a
および上第1ボルト挿通孔54に外側(上側)から挿通し
た上第1ボルト53を上ネジ孔86aに螺挿すると共
に、横通孔89aおよび左第1ボルト挿通孔61に外側
(左側)から挿通した左第1ボルト60を左ネジ孔87a
に螺挿することで、両枠部材40,42の連結部位40
a,42aが上連結部材48と第1の補強部材44とで
挟持された状態で連結固定される。
【0075】前記第1の補強部材44に上第1および左
第1ボルト53,60が螺挿される上および左ネジ孔8
6a,87aを直に螺設してあるから、ナットを不要と
して部品点数を低減し得る。しかも、第1の補強部材4
4における第1および第2当接面部86,87は、対応
する枠部材40,42に面接触しているから、前記上第
1および左第1ボルト53,60の締付け位置(上ネジ孔
86a,左ネジ孔87a)の近傍にのみ負荷が加わること
なく当接面の全体に力を均等に分散させることができ、
これにより該補強部材44や枠部材40,42を変形さ
せることなく連結強度を向上することができる。また、
1箇所の上および左ネジ孔86a,87aに対応する第
1ボルト53,60を螺挿すれば、他のネジ孔86a,8
7aは対応する通孔88a,54/89a,61に整列す
るから、各第1ボルト53,60を螺挿する毎に補強部
材44の位置調整を行なう必要はなく、作業の容易化が
図られる。
【0076】(上枠部材と右枠部材との連結について)前
記上枠部材40と右枠部材43との連結に先立ち、該右
枠部材43における延出部65の下側に、前記第2の補
強部材45の通孔91aに挿通した仮ネジ68を仮ネジ
孔67に螺挿することで、該第2の補強部材45を、そ
の当接面部90の上面が延出部65の下面に面接触する
と共に、右第1ボルト挿通孔66の夫々にネジ孔90a
が整列する位置に仮止めする。この状態で、上枠部材4
0における右連結部位40bの下面に、右枠部材43に
おける延出部65の上面を面接触させる。このとき、上
枠部材40の上第2ボルト挿通孔56と延出部65の右
第1ボルト挿通孔66および第2の補強部材45のネジ
孔90aが上下方向に整列する。従って、上第2ボルト
挿通孔56および右第1ボルト挿通孔66に外側(上側)
から挿通した上第2ボルト55をネジ孔90aに螺挿す
ることで、両枠部材40,43の連結部位40b,43a
が第2の補強部材45で連結固定される。
【0077】この上枠部材40と右枠部材43とは、該
右枠部材43の延出部65を上枠部材40と第2の補強
部材45とで挟持した状態で連結固定されるから、その
連結強度は向上する。また、第2の補強部材45に上第
2ボルト55が螺挿されるネジ孔90aを直に螺設して
あるから、ナットを不要として部品点数を低減し得る。
しかも、第2の補強部材45における当接面部90は延
出部65に面接触しているから、上第2ボルト55の締
付け位置(ネジ孔90a)の近傍にのみ負荷が加わること
なく当接面の全体に力を均等に分散させることができ、
これにより該補強部材45や枠部材40,43に割れや
ひずみ等を生じさせることなく連結強度を向上すること
ができる。また、第2の補強部材45は右枠部材43に
予め位置決めされているから、連結作業に際して作業者
は該補強部材45を保持しながらボルト締めを行なう必
要はなく、作業の容易化が図られる。
【0078】(下枠部材と右枠部材との連結について)前
記下枠部材41と右枠部材43との連結に先立ち、前記
第3の補強部材46を、その位置決め孔46bに前記右
側板45の位置決め凹部76に設けた位置決めボス78
が嵌挿されるように位置決め凹部76に嵌合する。これ
により、第3の補強部材46は、その外面が右側板75
の内面に面接触すると共に、下第1ボルト挿通孔77,
77にネジ孔46a,46aが整列する位置に仮止され
る。また前記前板73に形成された位置決め突部79の
位置決めボス80,80を、前記第4の補強部材47の
第1通孔94a,94aに嵌挿すると共に、該補強部材
47の第2通孔94bに挿通した仮ネジ82を位置決め
突部79の仮ネジ孔81に螺挿する。これにより、第4
の補強部材47は、前記当接面部92,92の外面が右
側板75の内面に面接触すると共に、下第1ボルト挿通
孔77,77のネジ孔92a,92aが整列する位置に仮
止めされる。
【0079】前記右枠部材43の下面を、下枠部材41
における前記右受部72bに載置すると共に、該右枠部
材43における下連結部位43bの内面を右側板45の
外面に面接触させる。このとき、右枠部材43の右第2
ボルト挿通孔70と右側板75の下第1ボルト挿通孔7
7および第3の補強部材46のネジ孔46aまたは第4
の補強部材47のネジ孔92aが左右方向に整列する。
従って、右第2ボルト挿通孔70および下第1ボルト挿
通孔77に外側(右側)から挿通した右第1ボルト69を
対応するネジ孔46a,92aに螺挿することで、両枠
部材41,43の連結部位41b,43bが第3および第
4の補強部材46,47で連結固定される。
【0080】この下枠部材41と右枠部材43とは、該
下枠部材41の右側板75を右枠部材43と第3および
第4の補強部材46,47とで挟持した状態で連結固定
されるから、その連結強度は向上する。また、第3およ
び第4の補強部材46,47に右第1ボルト69が螺挿
されるネジ孔46a,92aを直に螺設してあるから、
ナットを不要として部品点数を低減し得る。しかも、第
3および第4の補強部材46,47における外面や当接
面部92は右側板75に面接触しているから、ボルト6
9の締付け位置(ネジ孔46a,92a)の近傍にのみ負
荷が加わることなく当接面の全体に力を均等に分散させ
ることができ、これにより該補強部材46,47や枠部
材41,43を変形させることなく連結強度を向上する
ことができる。また、第3および第4の補強部材46,
47は下枠部材41に予め位置決めされているから、連
結作業に際して作業者は該補強部材46,47を保持し
ながらボルト締めを行なう必要はなく、作業の容易化が
図られる。
【0081】(下枠部材と左枠部材との連結について)前
記下枠部材41と左枠部材42との連結に先立ち、前記
下連結部材49を、その挿通孔49cが前記前板73に
おける設置部73aのネジ孔73bと一致するように、
前記水平部49aを該設置部73aに載置する。これに
より、下連結部材49は、その垂直部49bの外面が左
側板74の内面に面接触すると共に、下第1ボルト挿通
孔77,77にネジ孔49d,49dが整列する位置に固
定される。また前記第4の補強部材47を、前述したと
同様に前板73に形成された位置決め突部79に仮止め
する。
【0082】前記左枠部材42の下面を、下枠部材41
における前記左受部72aに載置すると共に、該左枠部
材42における下連結部位42bの内面を左側板44の
外面に面接触させる。このとき、左枠部材42の左第2
ボルト挿通孔63と左側板74の下第1ボルト挿通孔7
7および下連結部材49のネジ孔49dまたは第4の補
強部材47のネジ孔92aが左右方向に整列する。従っ
て、左第2ボルト挿通孔63および下第1ボルト挿通孔
77に外側(左側)から挿通した左第2ボルト62を対応
するネジ孔49d,92aに螺挿することで、両枠部材
41,42の連結部位41a,42bが下連結部材49お
よび第4の補強部材47で連結固定される。
【0083】この下枠部材41と左枠部材42とは、該
下枠部材41の左側板44を左枠部材42と下連結部材
49および第4の補強部材47で挟持した状態で連結固
定されるから、その連結強度は向上する。また、下連結
部材49および第4の補強部材47に左第2ボルト62
が螺挿されるネジ孔49d,92aを直に螺設してある
から、ナットを不要として部品点数を低減し得る。しか
も、下連結部材49および第4の補強部材47における
外面や当接面部92は左側板44に面接触しているか
ら、前記第2ボルト62の締付け位置(ネジ孔19d,9
2a)の近傍にのみ負荷が加わることなく当接面の全体
に力を均等に分散させることができ、これにより下連結
部材49や第4の補強部材47あるいは枠部材41,4
2を変形させることなく連結強度を向上することができ
る。また、下連結部材49および第4の補強部材47は
下枠部材41に予め位置決めされているから、連結作業
に際して作業者は下連結部材49や補強部材47を保持
しながらボルト締めを行なう必要はなく、作業の容易化
が図られる。
【0084】前述したように、各枠部材40,41,4
2,43同士の連結部の強度が個々に向上したことで、
外枠A自体の強度も向上し、重量のある前枠を組付けた
際の必要充分な強度が確保される。
【0085】
【変更例】なお、実施例では、出力装置の出力部を保護
し得る保護カバー体を構成するカバー部材を2つとした
場合で説明したが、3つ以上のカバー部材で構成するこ
とも可能である。この場合も、カバー部材に形成する開
口部を夫々異なる形状とすることで、外部からの異物の
通入を防止して、前記出力部の損傷を防ぐことができ
る。ここで、3つ以上のカバー部材で保護カバー体を構
成する場合には、その開口面積が必要以上に小さくなら
ないよう注意が必要である。また、夫々のカバー部材お
よびその開口部の形状は、実施例のものに限られるもの
ではなく、三角形、四角形、星型その他の形状を採用し
得る。例えば、後側に配設されるカバー部材の外郭枠を
略円形に形成し、その略中央部に向かって凹形状に形成
された規制部に所要径の開口部を複数形成し、前側に配
設されるカバー部材を該外郭枠と対応する大きさの略円
形に形成して、その平面部に矩形の開口部を形成するこ
とも可能である。このとき、前記後側のカバー部材に形
成される開口部を、前側のカバー部材に形成される開口
部より小さく設定することで、外部からの異物の通入を
防止して、前記出力部の損傷を防ぐことができる。
【0086】前記第1カバー部材の外郭枠の上端および
下端に係止片を形成したが、該係止片を形成する位置お
よび数は所要に応じて設定でき、第2カバー部材におけ
るこの係止片と対応する位置に係止孔を形成するように
すれば良い。また、実施例では、第1カバー部材に形成
した係止片を第2カバー部材に形成した係止孔に嵌合さ
せて固定するようにしたが、これに限らず、ネジ等によ
る螺着や接着剤による接着、その他従来公知の各種手段
を使用し得るが、着脱可能に取着する手段が好適であ
る。
【0087】また、前記収容ケースと取着部の裏側とで
画成される収容部に、出力装置を左右に1基ずつ配設す
るようにしたが、その数および配設位置はこれに限られ
ず、適宜に変更することが可能である。更に、前記出力
装置として、少なくとも中高音用の出力装置をエンクロ
ージャー構造の収容部内に配設するようにしても、低音
の強調された迫力のある効果音を出力させることができ
る。更に、左右に配設した出力装置を1つの収容ケース
内に収容するようにしたが、夫々の出力装置を独立して
収容ケースに収容してもよい。また、出力装置をパチン
コ機の下方位置に配設したが、これに限られるものでは
なく、遊技機の所要位置に配設して、その後側をエンク
ロージャー構造の収容部に収容すると共に、該収容部内
と外部とを連通させれば、鮮明で迫力のある効果音を出
力させることが可能である。なお、バスレフダクトを延
長屈曲させた迷路状に構成し、該ダクトの全長を長くす
ることで、より低音域まで再生可能とすることもでき
る。そして、バスレフダクトの幅員を、出力側(外側)に
向かって徐々に広げていく、所謂バックロードホーンタ
イプとすれば、より低音域を強く再生できるようになる
ので、歯切れの良い音の出力が可能となる。
【0088】そして、前記バスレフダクトの外部に開口
した開口部近傍に穿設した係止孔に、カバー部材に設け
た係止片を嵌合させることで装着固定するようにした
が、これに限らず、ネジ等による螺着や接着剤による接
着、その他従来公知の各種手段を使用し得るが、着脱可
能に取着する手段が好適である。また、前記カバー部材
に平板状の規制片を複数配設して規制部を構成したが、
エンクロージャー構造内への異物等の進入を防止し得る
構成であれば、その他の構成を採用し得る。なお、平板
状の規制片を採用した場合では、その傾斜角度は所要に
応じて変更することができる。
【0089】また、上枠部材と左枠部材を木製、右枠部
材と下枠部材を合成樹脂製とした場合で説明したが、そ
の材質は実施例のものに限定されるものでなく、木、合
成樹脂または金属等を適宜に使用可能である。また枠部
材に設けた延出部を、連結対象となる枠部材の内面に面
接触させたが、該延出部を連結対象となる枠部材の外面
に面接触させ、該延出部と補強部材とで枠部材を挟持し
た状態で連結固定する構成を採用し得る。更に、各枠部
材の連結部で用いられるボルトの使用本数は実施例の数
に限定されず、使用強度等に応じて適宜に選定し得るも
のである。更にまた、実施例では下枠部材と左枠部材と
を連結する第5の補強部材として、外枠に対して前枠を
組付けるための下連結部材を兼用する場合で説明した
が、下枠部材の左右の構成を同一とし、下連結部材に代
えて第3の補強部材を用いて連結するようにしてもよ
い。
【0090】また、出力装置を取付ける取着部として
は、実施例のように下枠部材に限られるものではなく、
所要形状の開口部を穿設して出力装置を取付けることが
できる部材であればよく、例えば上球皿や下球皿、前枠
等を取着部とすることもできる。なお、パチンコ機に配
設される出力装置の出力部を保護カバー体で保護するよ
うにしたが、これに限らず、スロットマシン機やアレン
ジボール機等の種々の遊技機に配設される出力装置にお
ける出力部の損傷を防止できる。
【0091】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る出力装
置の取付構造は、開口部を穿設する取着部と、出力装置
の出力部を囲繞する枠状のフレームとの間に、該開口部
に臨む出力部の保護カバー体を介装したもとで、該出力
装置のフレームに背面側からサブフレームを当接させ、
このサブフレームを取着部の裏側に取付けることによ
り、当該出力部が開口部に臨む状態で出力装置を取付固
定する。また、前記サブフレームを取着部の裏側に取付
けることで、前記保護カバー体は、その全周に亘ってフ
レームおよび取着部の裏側に密着した状態で前記取着部
の裏側に取付けられる。すなわち、前記出力部の保護カ
バー体をネジ等を使用することなく固定することがで
き、部品点数を減少させ得ると共にコストの削減を図り
得る。また、ネジの締め付け作業が減少するので、取付
作業を簡単に行ない得ると共に、作業時間を短縮し得
る。更に、前記保護カバー体は、前記サブフレームを介
して出力装置のフレームにより後方から押圧されて、そ
の全周に亘って前記フレームおよび取着部の裏側に密着
するため、各部材間に隙間を生ずるのを抑制し得る。こ
れにより、出力部の前面(後面)に出力された音が隙間を
介して後面(前面)に通出することはなく、音の干渉によ
る打消し合いが防止されるので遊技の迫力や臨場感のあ
る遊技を行ない得る。
【0092】また、前記取着部の裏側で且つ前記開口部
を囲む所要箇所に複数の突起を形成すると共に、前記サ
ブフレームにおける出力装置のフレームと当接する側の
部位に、この突部の挿入を許容する複数の有底孔を対応
的に凹設して、該有底孔に突部を挿入すれば、該サブフ
レームを所定の位置に位置決めして、仮固定することが
できる。すなわち、前記出力装置および保護カバー体の
位置決めおよび仮固定を簡単に行ない得るので、取付作
業を効率化して作業時間の短縮を図り得る。また、前記
有底孔の底部を貫通する通孔を形成すれば、前記サブフ
レームを前記突部に仮固定した際に、該通孔にネジを挿
入して前記突部に螺着することで、出力装置および保護
カバー体を前記取着部の裏側に容易に固定することがで
きる。
【0093】更にまた、前記サブフレームを仮固定した
際に、前記有底孔の底部と前記突部の頂面との間に僅か
な間隙を形成することで、前記ネジを前記突部に螺着す
る際に該間隙を圧潰して増し締めが許容されるので、該
サブフレームを介して出力装置のフレームの全周に亘り
均一な押付力を作用させることができる。前記有底孔の
底部と前記突部の頂面との間に僅かな間隙を形成して増
し締めすることで、前記保護カバー体は、その全周に亘
ってフレームおよび取着部の裏側に強固に密着される。
すなわち、前記保護カバー体の前記取着部からの脱落が
防止されると共に、前記出力部の前後がより確実に隔絶
されて、出力装置の前後から出力される音の干渉を抑制
し得る。また、前記出力装置も強固に固定されるため、
共振により生じる、所謂びびり音の低減も図ることがで
きるようになる。
【0094】前記出力装置の後方側に該出力装置を収容
する収容ケースを配設し、該収容ケースと前記取着部と
でエンクロージャー構造の収容部を画成すれば、より一
層出力装置の前後から出力される音の干渉を抑制するこ
とができ、鮮明な音の出力が可能となる。また、前記収
容部の内部と外部とを連通させるバスレフダクトを設け
れば、前記出力装置から出力される音の低音域を増強し
得るので、臨場感や迫力のある音の出力が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図
である。
【図2】実施例に係る外枠を分解状態で背面側から示す
概略斜視図である。
【図3】実施例に係る外枠の正面図である。
【図4】実施例に係る外枠の背面図である。
【図5】実施例に係るパチンコ機の下枠部材を背面から
見た状態を示す斜視図である。
【図6】実施例に係る保護カバー体を分解した状態を背
面から見た斜視図である。
【図7】実施例に係る出力装置、カバー部材および取付
枠を分解した状態で示す側面図である。
【図8】実施例に係る第1カバー部材を正面から見た斜
視図である。
【図9】実施例に係る第1カバー部材の縦断側面図であ
る。
【図10】(a)は実施例に係る第1カバー部材と第2カ
バー部材とを組付けた状態を示す正面図であり、(b)は
第1カバー部材の開口部と第2カバー部材の開口部の関
係を拡大して示す概略図である。
【図11】実施例に係るサブフレームを示し、(a)は正
面図であり、(b)は(a)におけるT−T線断面図である。
【図12】実施例に係る出力装置の取付工程を示す側面
図である。
【図13】実施例に係る下枠部材のボス部をサブフレー
ムの固定用凹部に挿入して仮固定した際の、ボス部およ
び固定用凹部の関係を拡大して一部破断した状態で示す
側面図である。
【図14】実施例に係るパチンコ機の下枠部材を正面か
ら見た状態を示す斜視図である。
【図15】実施例に係る保護部材を示し、(a)は背面か
ら見た斜視図であり、(b)は縦断側面図である。
【図16】実施例に係る外枠の左側面図である。
【図17】実施例に係る外枠の右側面図である。
【図18】実施例に係る外枠の各枠部材の連結部を示す
拡大背面図である。
【図19】実施例に係る上枠部材と左枠部材との連結部
を分解して示す概略斜視図である。
【図20】実施例に係る上枠部材と右枠部材との連結部
を分解して示す概略斜視図である。
【図21】実施例に係る下枠部材と右枠部材との連結部
を分解して示す概略斜視図である。
【符号の説明】
20 出力装置 20a 取付ベース(フレーム) 21 出力部 22 開口部 23 ボス部(突起) 24 サブフレーム 25 固定用凹部(有底孔) 25a 底面(内底面) 27 ネジ 30 保護カバー体 41 下枠部材(取着部) 103 収容ケース 103a 収容部 104 バスレフダクト P パチンコ機(遊技機) S 間隙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機における出力装置の取着部に穿設
    され、該取着部の前側に開口する所要形状の開口部と、
    前記開口部に出力部を整合させた状態で、前記取着部の
    裏側に取付けられる各種効果音の出力装置と、前記出力
    装置に設けられ、前記出力部を囲繞する枠状のフレーム
    と、前記フレームおよび前記取着部の間に介装され、該
    開口部に臨む該出力部の保護カバー体とからなる出力装
    置の取付構造において、 前記出力装置のフレームに背面側から当接して、該出力
    装置への固定がなされるサブフレームを有し、 前記サブフレームを前記取着部の裏側に前記保護カバー
    体を介して取付けることで、該保護カバー体をその全周
    に亘って前記フレームおよび前記取着部の裏側に密着さ
    せ得るよう構成したことを特徴とする出力装置の取付構
    造。
  2. 【請求項2】 前記取着部の裏側で且つ前記開口部を囲
    む所要箇所に複数の突起を突設すると共に、前記サブフ
    レームにおけるフレームと当接する側の部位に前記突起
    の挿入を許容する複数の有底孔を対応的に凹設し、 前記出力装置を前記サブフレームを介して前記取着部の
    裏側に取付けるに際して、前記突起を対応の有底孔へ挿
    入することで、該出力装置の位置決めおよび仮固定がな
    される請求項1記載の出力装置の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記サブフレームに凹設した有底孔は、
    その底部を貫通する通孔を有し、前記突起を対応の有底
    孔へ挿入した状態で、該通孔に挿入したネジにより該サ
    ブフレームと前記突起との固定を行なうようになってい
    る請求項2記載の出力装置の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記突起を対応の有底孔へ完全に挿入し
    た際に、該突起の頂面と該有底孔の内底面との間に僅か
    な間隙を存在させ、前記ネジの締め付け時に該間隙を圧
    潰することで増し締めを許容し、前記サブフレームを介
    してフレームの全周に亘り均一な押付力を作用させるよ
    うにした請求項3記載の出力装置の取付構造。
  5. 【請求項5】 前記出力装置の後方側を被覆する収容ケ
    ースを設け、該収容ケースの前方開口部の全周に亘っ
    て、前記取着部の裏側に密着させることで、エンクロー
    ジャー構造の収容部を画成すると共に、該取付部材の所
    要位置に、該収容部内と外部とを連通させるバスレフダ
    クトを形成した請求項1〜4の何れかに記載の出力装置
    の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記出力装置を前記遊技機の下方位置に
    取付けるようにした請求項1〜5の何れかに記載の出力
    装置の取付構造。
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