JP4003209B2 - 効果音出力装置のカバー体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、効果音出力装置のカバー体に関し、更に詳細には、遊技機の所定位置に配設されて遊技状態に応じて各種効果音を出力し得る効果音出力装置を保護し、該効果音出力装置の損傷を防止し得るカバー体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パチンコ機やアレンジボール機等の遊技機は、機内にセットされる遊技盤上の遊技領域における所要位置に、数字や文字等の識別可能な図柄を変動表示し得る各種の図柄表示装置が配設され、遊技状態に対応して該図柄表示装置で図柄変動や種々の演出(リーチ演出や大当り演出等)が行なわれるよう構成されている。そして、前記遊技機の所定位置に配設される効果音出力装置から、前記図柄表示装置での演出に併せて各種効果音を出力することで、興趣ある遊技を行ない得るようになっている。
【0003】
ここで、前記効果音出力装置は、遊技者にその出力部から出力される効果音をより鮮明に伝えられるように、その出力部ができる限り遊技機の前面近傍に位置するよう配設される。この場合、前記効果音出力装置の出力部をそのまま外部に露出させると、遊技者の悪戯等により出力部が損傷する畏れがある。そこで、各種効果音の通過を許容し得る多数の通孔を形成したカバー部材を、前記出力部の前側に配設したり、遊技機の所要位置に多数の通孔を穿設して、その後方に効果音出力装置を配設することにより、当該出力部を保護するよう構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記効果音出力装置の出力部は、1つのカバー部材等により保護されているだけであり、異物がカバー部材等の通孔に通入された場合には、直接出力部まで到達して損傷する畏れがある。なお、前記効果音出力装置の出力部を前記カバー部材等から大きく後方に離間して配設すれば、前記カバー部材等の通孔に通入した異物が出力部まで容易には到達しないので、該出力部の損傷を低減することができる。しかしこの場合には、前記効果音出力装置が遊技者から遠くなるため、充分な音量で効果音を出力した場合でも遊技者に鮮明に伝えられない問題を生ずる。また、前記効果音出力装置における出力部の前側に複数のカバー部材等を設けたり、該部材に形成する通孔を小さくすれば、出力部の損傷を防止し得るようになるが、この場合には有効な開口面積が減少するために出力部から出力される効果音の伝播が妨げられてしまい、遊技者が効果音を聞き取り難くなる畏れがある。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在する前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、遊技者に効果音出力装置から出力される各種効果音を鮮明に伝えることができると共に、外部からの異物の通入を防止して、該効果音出力装置における出力部の損傷を防ぐことができる効果音出力装置のカバー体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る効果音出力装置のカバー体は、
遊技機の所定位置に配設されて遊技状態に応じて各種効果音を出力し得る効果音出力装置における出力部の前側を保護し得るカバー体であって、
前記カバー体は、前記効果音出力装置の出力部から出力される各種効果音の通過を許容し得る開口部が夫々形成されて前後方向に重ね合わされる第1カバー部材および第2カバー部材からなり、
前記出力部に近接して配設される第1カバー部材は、その略中央部に向かって凹形状となるよう前後方向に所要間隔で離間すると共に、後側に向かうにつれて外形寸法が小さくなる複数の規制部を外郭枠に配設して、各規制部間に開口部を夫々形成し、
前記第1カバー部材の前側に配設される第2カバー部材は、前記第1カバー部材の外郭枠と対応する大きさの皿状に形成された平面部に複数の開口部を形成し、
前記第1および第2カバー部材に形成される開口部の夫々を異なる形状に設定し、第2カバー部材の開口部に通入した異物を、第1カバー部材で規制するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
本発明は、各種効果音の通過を許容し得る異なる形状の開口部が夫々開口された第1カバー部材および第2カバー部材が、前後に重ね合わされた状態で効果音出力装置の出力部の前側を保護し得るよう配設されている。このため、遊技者の悪戯等により異物が前側の第2カバー部材に設けた開口部に通入された場合でも、後側の第1カバー部材で規制し得るため、前記効果音出力装置の出力部に異物が到達して損傷するのを防止し得る。また、各カバー部材に異なる形状の開口部を形成することで、第2カバー部材に設けた開口部に通入し得る形状の異物であっても、第1カバー部材に設けた開口部への通入を阻止し得るので、前記出力部の損傷を効果的に防止できる。このとき、前記開口部の夫々を必要以上に小さくする必要がないので、前記出力部から出力される効果音の伝播が妨げられることもない。更に、第1および第2カバー部材で出力部をカバーすることで、出力部を遊技機の前面近傍に位置させ得るようになるため、遊技者に鮮明な効果音が伝えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る効果音出力装置のカバー体について好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお、本実施例では、一般的なパチンコ機に効果音出力装置を配設し、この効果音出力装置にカバー体を取付ける場合について説明する。
【0009】
そこで、先ず本実施例の効果音出力装置のカバー体が配設されるパチンコ機について、図1を参照して要約説明する。本実施例のパチンコ機Pは、その基本的な概略構成として、矩形枠体状に形成される外枠Aの開口前面側に対し、前枠Bが連結支持手段および施錠手段を利用して着脱および開放可能に組付けられている。そして前枠Bには、横開き式のガラス扉Dを組付けた窓枠Cと、ガラス扉Dの下部において前枠Bに対して着脱および開放可能に組付けられる開閉セット板の前側に上球皿Eが組付けられると共に、該開閉セット板の後側に電動式の球送り装置(図示せず)等がセットされている。また、前記前枠Bの下部に下球皿Fおよび打球発射装置H等が設置されると共に、裏側に機構セット盤(図示せず)が装備され、更に該前枠Bの後側に設けた保持枠(図示せず)の正面内部に、所要の遊技領域Iを構成した遊技盤Jが着脱交換可能にセットされる。
【0010】
前記遊技盤Jは、図1に示すように、略円形状に湾曲形成したレール10により囲まれた遊技領域Iの前側において、縦央やや下部に配設されて球をスイッチで検出し得る始動入賞具11と、この始動入賞具11の直上方に配置されて、図柄の変動表示等を行なう図柄可変表示装置Kとが整合すると共に、内壁面をメッキ処理して開設された可視表示窓を形成した大型装飾部品Lと、風車とも称されて遊技球の流下方向を変向する電飾案内車12および普通案内車13と、始動入賞具11の直下方に設置された大型電動式の入賞装置Mと、遊技状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置14等を備えている。
【0011】
また、前記始動入賞具11の直下方に設置された大型電動式の入賞装置Mは、図柄可変表示装置Kでの大当り成立時に対する特別遊技状態として、開成作動条件が付与される大型装置である。すなわち、図1に示されるように、特別入賞口17に対設された扉状の開閉板18が、後側の電磁ソレノイド(図示せず)に係る設定駆動条件に基づいて、通常の閉塞状態から開放状態に変化されるようになっている。なお、前記入賞装置Mの左右両側に普通入賞口19,19が設けてある。なお、図1中の符号16はアウト口を示し、遊技球を排出するようになっている。
【0012】
前記外枠Aは、図2に示すように、平板状の一対の横枠20,20および上枠21と、前側に遮蔽板23が立設された下枠22とから構成されており、上枠21に形成された支軸21aと下枠22に形成された支軸22aとを介して前記前枠Bが開放可能に組付けられる。また、前記下枠22aにおける遮蔽板23の左右両側部には、図3に示すように、装着孔23a,23aの夫々が穿設されている。そして、前記各装着孔23aの後方には、前記遮蔽板23に対して、前側から取付枠37、カバー体30および効果音出力装置25の順で配置されて、効果音出力装置25の後方に位置する固定部材29をビス等により遮蔽板23に取付けることで、これら各部品37,30,25が固定部材29と遮蔽板23との間に位置決め固定される。なお、前記効果音出力装置25としては、その出力部25aの略中央部が後方に凹んだ形状の一般的なコーン型スピーカであり、その外周形状は略楕円に形成されている。ここで、前記効果音出力装置25は、パチンコ機裏側の所要位置に配設される音声制御手段(図示せず)から送信される音信号に基づいて、各種効果音を出力するようになっている。
【0013】
次に、本実施例の効果音出力装置25の前記カバー体30につき、図3〜図8を参照しながら説明する。先ず、図3または図8に示すように、前記カバー体30は、前述したように前記効果音出力装置25における出力部25aの前側に位置し、該出力部25aを保護するようになっている。ここで、前記カバー体30は、前記効果音出力装置25の出力部25aから出力される各種効果音の通過を許容し得る開口部31a,33aが夫々形成されて、前後方向に重ね合わされる第1カバー部材31および第2カバー部材33からなり(図4参照)、両カバー部材31,33を前後方向に重ね合わせた状態で、該第1カバー部材31が効果音出力装置25における出力部25aの前側に近接するように配設されている。
【0014】
前記第1カバー部材31は、前記効果音出力装置25における出力部25aの外周形状より僅かに小さな相似形状の略楕円の枠体状に形成された外郭枠32と、該外郭枠32と相似形状の複数の規制部31bとから構成されている。また、複数の規制部31bの夫々は、前後方向に所要間隔で離間すると共に、後側(出力部25a側)に向かうにつれて外形寸法が順次小さくなるよう構成されており、各規制部31b間にスリット形状の開口部31aが夫々形成される。すなわち、前記第1カバー部材31は、前記効果音出力装置25の出力部25aと同様に、その略中央部に向かって凹形状に形成されており、該第1カバー部材31を効果音出力装置25に取付けた際に、出力部25aに各規制部31bが近接するようになっている。
【0015】
このため、図6に示すように、前記第1カバー部材31に形成されるスリット形状の開口部31aを前方向から見た場合の開口幅Zを狭くしても、斜め方向に開口する開口幅Yは充分に広くなっている。なお、前記第1カバー部材31を前面から見た場合の開口部31aの開口幅Zは、前記第2カバー部材33に開口させる後述の開口部33aの直径より小さく設定されている(図7(a),(b)参照)。また、前記各規制部31bは、前記外郭枠32の周方向に離間すると共に、後方に向かうにつれて略中央に収束するよう設けられ、規制部としても機能する複数の連結部材31cを介して該外郭枠32に連結固定される。すなわち、前記第1カバー部材31を前記効果音出力装置25に取付けることで、該カバー対31に形成した各規制部31bおよび連結部材31cにより前記開口部31aへの異物の通入が阻止されて、前記出力部25aの損傷が防止される。
【0016】
更に、図4に示すように、前記第1カバー部材31の外郭枠32における外周面の上端および下端の略中央位置に係止片32aが夫々形成され、前記第2カバー部材33に形成される後述の係止孔35aに係止片32aが嵌合するよう構成される。更にまた、前記外郭枠32における外周面の所要位置には複数の突状部32bが形成されており、前記第1カバー部材31と第2カバー部材33を組付ける際に、両部材31,33の間に嵌入されて強固に固定するようになっている。
【0017】
前記第1カバー部材31の前側に配設される前記第2カバー部材33は、図4に示すように、第1カバー部材31の外郭枠32と対応する大きさの皿状に形成される平面部34と、該平面部34の全周に亘り後方に向かって突設される枠部35とから構成され、該平面部34には略円形の複数の開口部33aが形成されている。なお前述したように、前記第2カバー部材33の開口部33aの直径は、前記第1カバー部材31を前面から見た場合の開口部31aの開口幅Zより大きくなるよう設定されている。また第2カバー部材33の枠部35には、その後方端から外方向に延出する第1のフランジ部35bが形成されて、前記取付枠37に形成される後述の第2のフランジ部37bに第1のフランジ部35bを当接することで、該第2カバー部材33の位置決めがなされるようになっている。
【0018】
更に、図4または図8に示すように、前記第2カバー部材33の枠部35には、前記第1カバー部材31と第2カバー部材33とを整列させた際に、第1カバー部材31の係止片32a,32aと対応する位置に係止孔35a,35aが夫々穿設されている。そして、前記各係止片32aの先端を対応する係止孔35aに挿入したもとで、前記第1カバー部材31を後方から押圧することで、該第1カバー部材31が全体的に弾性変形されて夫々の係止片32aが係止孔35aに嵌合し、両カバー部材31,33が着脱可能に組付けられることにより、前記カバー体30が一体的に取扱い得るようになっている。また、前記第2カバー部材33に穿設される各係止孔35aは前記枠部35を貫通するよう形成されており、前記第1カバー部材31の各係止片32aを該係止孔35aに嵌合した際に、該枠部35から外側に突出するよう設定されている。なお、前記第1および第2カバー部材31,33を組付ける際に、第1カバー部材31の前記各突状部32bが、両カバー部材31,33の隙間に強制的に嵌入されて両カバー部材31,33の強固な固定がなされるようになっている。
【0019】
前記第2カバー部材33の前側に配設される前記取付枠37は、図4に示すように、第2カバー部材33の前記平面部34を外部に露出し得る開口を有する枠体状に形成されて、その前端部から内側に向かって平面部34の前面が当接する係合部37aが延出すると共に、後端部からは外側に向かって延出する第2のフランジ部37bが形成されている。すなわち、前記取付枠37の係合部37aに第2カバー部材33の平面部34が当接することで、該第2カバー部材33の位置決めがなされる。そして、前記取付枠37を前記遮蔽板23の装着孔23aに装着する際に、当該取付枠37の第2のフランジ部37bが遮蔽板23に当接することで、取付枠37の位置決めがなされるようになっている。
【0020】
また、前記取付枠37の内周面には、前記カバー体30と取付枠37とを整列させた際に、前記第1カバー部材31の各係止片32aと対応する位置に係止凹部37cが夫々形成されている。すなわち、前記第1カバー部材31の係止片32aを前記第2カバー部材33の係止孔35aに嵌合した状態で、該係止孔35aから突出した係止片32aの先端を対応する係止凹部37cに当接させたもとで、前記カバー体30を後方から押圧することで、第1カバー部材31が全体的に弾性変形されて夫々の係止片32aが係止凹部37cに嵌合し、カバー体30に取付枠37を着脱可能に組付けることにより一体的に取扱い得るよう構成される。
【0021】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成された本実施例に係る効果音出力装置25のカバー体30の作用について説明する。効果音出力装置25の出力部25aから出力される各種効果音は、該出力部25aの前側に配設された第1カバー部材31および第2カバー部材33とからなるカバー体30の開口部31a,33aを通過して、外部(遊技者等)に伝えられるようになっている。このとき、前記効果音出力装置25の出力部25aの前側を、第1および第2カバー部材31,33からなるカバー体30で保護するようにしたので、前側に配設される前記第2カバー部材33の開口部33aに通入された異物を、後側に配設した前記第1カバー部材31で規制することが可能である。すなわち、前記第1および第2カバー部材31,33の開口部31a,33aを夫々スリット形状および略円形に形成して、該開口部31aの開口幅Zを第2カバー部材33に形成される開口部33aの直径より小さく設定したので、前側の第2カバー部材33の開口部33aを異物が通入した場合であっても、容易にこの第1カバー部材31の開口部31aに通入することはなく、効果音出力装置25の出力部25aの損傷を防止し得る。例えば、前記第2カバー部材33の開口部33aの後方に、前記第1カバー部材31の開口部31aが臨んでいる場合であっても、第1カバー部材33における開口部31aの開口幅Zは、第2カバー部材33における開口部33aの直径より小さく設定されているから、図7(b)に示すように、第2カバー部材33の開口部33aに丸棒状の異物Sを通入したとしても、第1カバー部材31におけるスリット形状の開口部31aへの通入を阻止できる。なお、前記両開口部31a,33aが前後に重なっていなければ、第2カバー部材33の開口部33aに通入された異物Sの出力部25a側への通入は、前記第1カバー部材31の規制部31bで阻止される。
【0022】
また、前記効果音出力装置25の出力部25a側に配設される第1カバー部材31は、前後方向に所要間隔で離間すると共に、後側に向かうにつれて外形寸法が小さくなる複数の規制部31bを連結部材31cを介して外郭枠32に配設し、各規制部31b間に開口部31aが形成されている。すなわち、図6に示すように、前記スリット形状に開口された各開口部31aが前方向へ開口する開口幅Zを、この開口部31aに異物が通入しないよう狭く設定しても、開口部33aの斜め方向へ開口する開口幅Yは充分な広さとなり、開口部31aにおける有効な開口面積を大きく確保することができるので、効果音の通過は阻害され難くなって遊技者に効果音を鮮明に伝えることができる。更に、前記第1カバー部材31の各規制部31bは、その略中央部に向かって凹形状に形成されている出力部25aの近傍に位置しているので、前記第1カバー部材31を効果音出力装置25に取付けた状態における奥行き寸法はコンパクトになるため、出力部25aを遊技者に近接して配設し得、鮮明な効果音を伝えることが可能である。
【0023】
そして、前記第1カバー部材31における外郭枠32の上端および下端の所要位置に形成した係止片32a,32aを、前記第2カバー部材33の枠部35に形成した係止孔35a,35aに嵌合させることで、両カバー部材31,33を着脱可能に組付けるようにしたので、単一の部材としてカバー体30を取り扱うことが可能になり、組付け作業を簡略化することができる。このとき、前記第1カバー部材31の外郭枠32に形成した突状部32bが、第1カバー部材31と第2カバー部材33との間に嵌入されるので、両カバー部材31,33を強固に固定し得ると共に、両カバー部材31,33のガタツキが防止されて、前記カバー体30の安定性が向上する。
【0024】
更に、前記第1および第2カバー部材31,33を組付けた際に、第2カバー部材33の係止孔35aから突出する前記係止片32aを、取付枠37に形成した係止凹部37cに嵌合させることで、同様にカバー体30と取付枠37とを単一部材として取り扱うことも可能となり、一層組付け作業を簡略化できるので、作業効率を向上させることが可能である。また、前記カバー体30および取付枠37を夫々別部材で構成したので、各部材が損傷した場合にはその損傷した部材のみを交換することができ、コストや廃棄物等を低減させることができる。なお、遊技機ごとに異なる形状やデザインの取付枠37を採用することで、意匠性に変化を付与することもできる。
【0025】
なお、本実施例では、効果音出力装置の出力部を保護し得るカバー体を、2つのカバー部材から構成するようにしたが、3つ以上のカバー部材で構成することも可能である。この場合も、カバー部材に形成する開口部を夫々異なる形状とすることで、外部からの異物の通入を防止して、前記出力部の損傷を防ぐことができる。なお、3つ以上のカバー部材でカバー体を構成する場合には、その開口面積が必要以上に小さくならないよう注意が必要である。また、夫々のカバー部材およびその開口部の形状は、実施例のものに限られるものではなく、三角形、四角形、星型その他の形状を採用し得る。例えば、後側に配設されるカバー部材の外郭枠を略円形に形成し、その略中央部に向かって凹形状に形成された規制部に所要径の開口部を複数形成し、前側に配設されるカバー部材を該外郭枠と対応する大きさの略円形に形成して、その平面部に矩形の開口部を形成することも可能である。このとき、前記後側のカバー部材に形成される開口部を、前側のカバー部材に形成される開口部より小さく設定することで、外部からの異物の通入を防止して、前記出力部の損傷を防ぐことができる。
【0026】
前記第1カバー部材の外郭枠の上端および下端に係止片を形成したが、該係止片を形成する位置および数は所要に応じて設定でき、第2カバー部材におけるこの係止片と対応する位置に係止孔を形成するようにすれば良い。また、実施例では、第1カバー部材に形成した係止片を第2カバー部材に形成した係止孔に嵌合させて固定するようにしたが、これに限らず、ネジ等による螺着や接着剤による接着、その他従来公知の各種手段を使用し得るが、着脱可能に取着する手段が好適である。
【0027】
実施例では、遊技機に形成した装着孔に取付枠を配設し、該取付枠を介してカバー体と効果音出力装置を遊技機に配設するようにしたが、直接カバ−体を該装着孔に配設し、その後方に効果音出力装置を配設することもできる。この場合には、部品点数が減少するので、コストを削減できる。本実施例では、パチンコ機に配設される効果音出力装置の出力部をカバー体で保護する場合を示したが、これに限らず、スロットマシン機やアレンジボール機等の種々の遊技機に配設される効果音出力装置における出力部の損傷を防止することもできる。なお、効果音出力装置を遊技機の下方位置に配設するようにしたが、遊技機の所要の位置に配設すればよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る効果音出力装置のカバー体は、効果音出力装置の出力部から出力される各種効果音の通過を許容し得る開口部が夫々異なる形状に形成されて、前後に重ね合わされる第1カバー部材および第2カバー部材で構成するようにしたので、前側の第2カバー部材の開口部から通入された異物を、後側の第1カバー部材で規制することができる。すなわち、前記効果音出力装置への異物の到達を防ぎ、該装置の出力部の損傷を防止することができる。また、前記各カバー部材に形成される開口部の夫々を異なる形状に設定することで、前側の第2カバー部材の開口部に通入し得る異物であっても、形状が異なる後側の第1カバー部材の開口部の通入を規制し得るので、効果音出力装置の出力部の損傷を効果的に防止し得る。
【0029】
また、少なくとも出力部側に配設されるカバー部材を、その略中央部が凹んだ凹形状に形成することで、該カバー部材に形成する開口部の開口面積を大きくすることが可能となり、効果音の通過は阻害され難くなるので、遊技者に効果音を鮮明に伝えることができる。
【0030】
更に、前記カバー体を構成する第1カバー部材の外郭枠における所要位置に形成した係止片と、該第1カバー部材の前側に配設される第2カバー部材における係止片に対応する位置に形成した係止孔とを嵌合させることで、両カバー部材を着脱可能に組付けるようにしたので、カバー体を単一の部材として取り扱うことが可能となり、遊技機への取付け作業を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。
【図2】実施例に係るパチンコ機の外枠を示す正面図である。
【図3】実施例に係るパチンコ機の下枠を背面から見た状態を示す斜視図である。
【図4】実施例に係るカバー体と取付枠を分解した状態を背面から見た斜視図である。
【図5】実施例に係る第1カバー部材を正面から見た斜視図である。
【図6】実施例に係る第1カバー部材の縦断側面図である。
【図7】 (a)は実施例に係る第1カバー部材と第2カバー部材とを組付けた状態を示す正面図であり、(b)は第1カバー部材の開口部と第2カバー部材の開口部の関係を拡大して示す概略図である。
【図8】実施例に係る効果音出力装置、カバー部材および取付枠を分解した状態で示す側面図である。
【符号の説明】
25 効果音出力装置
25a 出力部
30 カバー体
31 第1カバー部材
31a 開口部
31b 規制部
32 外郭枠
32a 係止片
33 第2カバー部材
33a 開口部
34 平面部
35 枠部
35a 係止孔
Claims (2)
- 遊技機の所定位置に配設されて遊技状態に応じて各種効果音を出力し得る効果音出力装置(25)における出力部(25a)の前側を保護し得るカバー体(30)であって、
前記カバー体(30)は、前記効果音出力装置(25)の出力部(25a)から出力される各種効果音の通過を許容し得る開口部(31a,33a)が夫々形成されて前後方向に重ね合わされる第1カバー部材 (31) および第2カバー部材(33)からなり、
前記出力部 (25a) に近接して配設される第1カバー部材 (31) は、その略中央部に向かって凹形状となるよう前後方向に所要間隔で離間すると共に、後側に向かうにつれて外形寸法が小さくなる複数の規制部 (31b) を外郭枠 (32) に配設して、各規制部 (31b) 間に開口部 (31a) を夫々形成し、
前記第1カバー部材 (31) の前側に配設される第2カバー部材 (33) は、前記第1カバー部材 (31) の外郭枠 (32) と対応する大きさの皿状に形成された平面部 (34) に複数の開口部 (33a) を形成し、
前記第1および第2カバー部材(31,33)に形成される開口部(31a,33a)の夫々を異なる形状に設定し、第2カバー部材(33)の開口部(33a)に通入した異物を、第1カバー部材(31)で規制するよう構成した
ことを特徴とする効果音出力装置のカバー体。 - 前記第1カバー部材(31)の外郭枠(32)における所要位置に係止片(32a)を形成すると共に、前記第2カバー部材(33)の枠部(35)における該係止片(32a)と対応する位置に係止孔(35a)を形成し、この係止片(32a)と係止孔(35a)とを嵌合させることで両カバー部材(31,33)を着脱可能に組付けるようにした請求項1記載の効果音出力装置のカバー体。
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