JP4058495B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技領域に遊技球を発射する発射装置を備えた遊技機に関する。
従来より、パチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技の興趣を高めるために、例えば、変動表示ゲームの実行に対応させて各種の演出を行うようになっている。その1つとして遊技機には、遊技内容に応じた効果音等を出力するスピーカが備えられている。このようなスピーカは、例えば、遊技機の前面側に開閉可能に備えられ上皿を有する開閉パネルにおける上皿の下部や、下皿の近傍等に配設される場合が多い。
ところで、スピーカが配設される遊技機の下方部には、排出経路や発射装置等も設けられていることから、スペース的に小型のスピーカしか設けられないという課題があり、より興趣の高い効果音を出力することが困難であった。
そこで、スピーカの配置部に、スピーカユニットを内包した状態でエンクロージャ構造をなす収納部を設けるようにして高音質化を図り、特に、低音の迫力を高めるようにした遊技機が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−135681号公報
しかしながら、従来の遊技機においては、スピーカから出力される音の質を高めるようにしても、聴覚的な演出だけでは、遊技の興趣を十分に向上させることができないといった問題点があった。特に、最近の変動表示ゲームを実行する遊技機においては、複数種のリーチ状態を発生するものが多く、このような複数種のリーチ状態に対して聴覚的な演出だけでは興趣を高めるためには不十分であるし、更には、雑音の多い遊技店においては、音の出力だけでは、効果的な演出を行うことが困難である。
この発明の課題は、限られたスペースに取り付けられた小型のスピーカであっても、質の高い音を出力できるようにして、聴覚的な興趣を向上させるとともに、音の振動を遊技者に伝えられるようにして、視覚的、聴覚的以外の演出ができるようにすることで、さらなる興趣の向上を図ることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、前面枠の下方に発射操作部を配設し、該発射操作部の操作により遊技球を発射して遊技を行うようにした遊技機において、
前記前面枠の下方に設けられた開口部を有する取付部に対してスピーカを取り付けるとともに、前記スピーカの裏面に空間を形成するために当該スピーカの裏面側を包囲する裏面構成部材を設けてエンクロージャを構成し、
前記裏面構成部材は、前記エンクロージャの空間が前記発射操作部の裏面側に形成されるように、該発射操作部の裏面に延在する延在部を有することを特徴とする。
ここで、「前面枠」とは、遊技機の外枠をなす機枠に回動自在に取り付けられた前面枠本体に、遊技機を構成する各種の部材を取り付けたものである。
また、「発射操作部」は、遊技者が発射操作を行う部分であって、遊技中は常にこの部分に遊技者の手が接触している。
このように、前面枠の下方に設けられた、開口部を有する取付部にスピーカを取り付け、スピーカの裏面にエンクロージャを構成する裏面構成部材を設け、さらにこの裏面構成部材に延在部を設けたことで、エンクロージャの内容積が大きくなり、質の高い音を出力することが可能となって、聴覚的な興趣を向上させることができる。
また、裏面構成部材が延在部を有し、エンクロージャの空間が発射操作部の裏面側に形成されるようにしたことで、裏面構成部材を介して、音の振動を発射操作部にある遊技者の手に伝えることができ、音による聴覚的な演出以外に音の振動による演出が可能となり、興趣を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記前面枠は、前面枠本体と、該前面枠本体の下方前面側に配設される操作ユニットとを備え、
前記スピーカの取付部と前記裏面構成部材を前記操作ユニットに設け、
前記前面枠本体の下辺部には、前記操作ユニットを該前面枠本体に取り付けた際に、該操作ユニットの裏面側の膨出状の裏面構成部材を、当該遊技機の裏面側に臨ませるための裏面構成部材貫通部を形成したことを特徴とする。
ここで、「操作ユニット」とは、上述の発射操作部を含み、その他、例えば、カードなどの記憶媒体の残額表示や、残額に基づく貸球操作などを行うための表示操作装置を含んでも良く、遊技機の操作に必要な装置が一体となったもののことである。
また、裏面構成部材貫通部は、前面枠本体の下辺部の一部を切り取った切欠きとしても良いし、裏面構成部材を挿入できるような孔を形成した開口部としても良い。
このように、前面枠本体の下方前面側に配設される操作ユニットに、スピーカの取付部と裏面構成部材を設け、前面枠本体の下辺部に裏面構成部材を遊技機の裏面側に臨ませるための裏面構成部材貫通部を形成したことで、操作ユニットの後方から裏面構成部材が膨出していても、この裏面構成部材貫通部に収容できるので、裏面構成部材をより大きくすることができ、より質の高い音を確実に出力することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、前記裏面構成部材の延在部を前記裏面構成部材貫通部から裏面側に臨ませるとともに、該延在部の下辺は、前後方向に所定の厚さを有する壁面を構成していることを特徴とする。
このように、裏面構成部材の延在部を裏面構成部材貫通部から裏面側に臨ませるとともに、延在部の下辺が前後方向に所定の厚みを有することで、前面枠の下方における裏面構成部材が収容される箇所の前後寸法を大きくすることができる。これによって、機枠(外枠)と前面枠の隙間から不正部材(ピアノ線、セル)を挿入する不正行為に対して、長い不正部材を用いなければ遊技機の裏面に到達できないようになるとともに、仮に裏面側に到達しても、不正部材を上方向に向けて操作することが困難となり、裏面構成部材よりも上方に配される遊技の制御に関するセンサ等に触れることができないようになる。また、前面枠の強度も高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、前記延在部の下辺に、機枠の被嵌合部と嵌合する嵌合壁を当該延在部の長手方向に沿って形成したことを特徴とする。
このように、延在部の下辺に、機枠の被嵌合部と嵌合する嵌合壁を形成したことで、機枠(外枠)と前面枠の隙間から不正部材(ピアノ線、セル)を挿入する不正行為を確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2から請求項4の何れか一項に記載の遊技機において、前記操作ユニットは、前方側に膨出した膨出状に形成され、
前記スピーカの取付部は、前記操作ユニットの左右方向の中央部を後方に凹ませて形成し、
前記発射操作部は、
側方に向いて開口した空間を形成するために前記操作ユニットの側部から外側に延設した空間形成部材と、
前記空間形成部材における空間部の前部内側面を構成する部位に、前記開口から挿入された遊技者の手の接触を検出して、前記発射装置を作動させるための信号を出力するタッチ検出部材と、
前記空間形成部材における前記空間部の下部内側面を構成する部位に、前記開口から挿入された遊技者の手を載置可能な載置部と、
を備えたことを特徴とする。
このように、操作ユニットが前方に膨出した形状であって、その左右方向の中央部の凹部にスピーカ取付部を有し、遊技者の手の接触を検出して発射装置を作動させるタッチ検出部材が、操作ユニットの側方に向いて開口した空間にあることで、遊技中においては、従来のダイヤル式の発射操作部に比べ、遊技者の手とスピーカの位置が近く、音の伝達距離が短くなるので、音の振動を遊技者に伝えやすい。また、空間形成部材により形成された空間に、遊技者の手の接触を検出するタッチ検出部材を備えるとともに、遊技者の手を載置可能な載置部を備え、遊技中はこの空間に手を挿入して載置するようにしたことで、ダイヤル式の発射操作部に比べ、遊技機と遊技者の手との接触面積が大きい載置部から音の振動が伝わるので、音の振動を効果的に遊技者に伝えることができ興趣をより向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の遊技機において、
前記発射操作部は内部空間を形成して構成され、
前記裏面構成部材の延在部の空間と前記発射操作部の内部空間を連通させる内部ダクトを形成するとともに、該発射操作部の内部空間を外部と連通させる外部ダクトを形成したことを特徴とする。
このように、発射操作部に内部空間を形成し、ここに裏面構成部材の延在部と連通する内部ダクトを形成するとともに、遊技機の外部と連通する外部ダクトを形成したことで、エンクロージャがダブルバスレフ型となるので、深みのあるやさしい低音を出力することができるようになり、音による聴覚的な演出効果を高めることができ、興趣を向上させることができる。また、発射操作部に形成した内部空間をエンクロージャとして利用することで、音の振動をより効果的に遊技者に伝えることができる。
本発明によれば、エンクロージャの内容積が大きくなり、質の高い音を出力することが可能となる。また、裏面構成部材を介して、音の振動を発射操作部に伝えることができ、音による聴覚的な演出以外の振動により遊技を演出可能となり、興趣を向上させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
本実施形態の遊技機は、本発明をパチンコ遊技機としての封入球式遊技機に応用したものであり、例えば、遊技内容等は、従来のパチンコ遊技機と同様とすることが可能となっているとともに、外形等のサイズも同様となっており、パチンコ遊技店の現状の島設備に設置可能となっているが、島設備の球供給機構や球排出機構を用いることがないものとなっている。すなわち、封入球式遊技機においては、予め封入された遊技球を用い、貸球機等を介してカード等の記憶媒体から入力されたデータ(貸球数のデータ)等に基づく遊技球数、すなわち、持球数のデータに対応して遊技球を遊技領域に発射可能とされ、遊技球を発射すると発射された遊技球数に対応して持球数のデータが減算されるようになっている。また、発射された遊技球が各種入賞口や変動入賞装置等の入賞具に入賞して賞球(遊技球)が発生した場合は、実際の遊技球を払い出すことなく、前記持球数のデータに賞球数が加算されるようになっている。また、持球数のデータが0となると、遊技球の発射ができない状態となる。この状態でカード等の記憶媒体に記憶された金額のデータや貯球のデータ等に基づいて、持球数のデータに数値(すなわち、貸球数もしくは再プレイ球数)が加算されると再び遊技球の発射が可能となる。
また、発射された遊技球は、封入球式遊技機内で回収されて再び発射可能な状態となるようになっており、遊技球は封入球式遊技機内で循環するようになっている。
すなわち、この実施形態の封入球式遊技機は、遊技領域に発射された遊技球を回収して、再び遊技に供する封入球式遊技機である。
図1から図4に示すように、本実施形態の封入球式遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、この機枠110の一側方には、該機枠110に対し回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸支されている。また、前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体(本体枠)130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたガラス枠140と、前面枠本体130の前面のガラス枠140の下側に取り付けられた操作ユニット150とを有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110内にちょうど収まるように、概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に後述する遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部121が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部121から前側に臨むようになっている。また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部121、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部に渡る部分を覆って前記ガラス枠140が配置されており、遊技盤1の前面と前記ガラス枠140に嵌め込まれたガラス板141,141との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。そして、この封入球式遊技機100は、この遊技領域1aに向けて遊技球を発射する発射装置61を備えるものである。
また、ガラス枠140の一方の側部(左側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、ガラス枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。
ガラス枠140には、前面枠本体130の開口部121をほぼ閉塞するように、該開口部121に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141,141が固定されている。そして、ガラス枠140において、封入球式遊技機100の前側からガラス板141,141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。
また、ガラス枠140の前面側のうち遊技領域1aの視認を妨げない位置には、図1に示すように、外部アピール装飾ランプ11,…、サイドランプ12,12、スピーカ13,13等が設けられている。外部アピール装飾ランプ11,…は、ガラス枠140の前面上部に設けられている。外部アピール装飾ランプ11,…は、主に獲得遊技球数が大量となった場合に、その旨を周囲に報知するためのものである。例えば、入球数(遊技者が遊技機に打ち込んだ球数)と出球数(遊技球が入賞口等に入って出てきた賞球数)との差である差球数(差球数に遊技店が遊技者に貸した貸球数を加算した数値は、遊技者が持っている持球数であり、持球数は、ここでは、上述の遊技球の発射を可能とする遊技球数のデータ)に基づいて、差球数が高くなった場合に、外部アピール装飾ランプ11,…が点灯するようになっている。なお、上述のように封入球式遊技機100では、上述のように賞球の払い出しは行われず、上述の出球数、入球数、差球数、持球数(遊技球数)等は、実際の遊技球の個数ではなく、データ上の数値となる。すなわち、実際に使用される遊技球は、循環使用される限られた所定数(例えば、25個)しかなく、持球数は、例えば、遊技領域に発射される遊技球を検知してカウントした発射球数、発射されたが戻ってしまった遊技球を検知してカウントしたファール球数、遊技領域に発射されて回収された遊技球を検知してカウントした回収球数、入賞した場合の賞球数、遊技店から借りた貸球数等の数値から上述の入球数、出球数、差球数、持球数が得られる。
なお、ガラス枠140を開放して遊技球が外に出てしまう等のトラブルがない限り、発射球数=ファール球数+回収球数(ファール球数を含まない場合)となる。そして、入球数=回収球数=発射球数−ファール球数となり、出球数=賞球数(積算値)=入球数−貸球数(再プレイ球数)+持球数となり、持球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+出球数−入球数、出球数−入球数=差球数、持球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+差球数となる。以上のように封入球式遊技機100による遊技は、完全にデータ上の数値として行われることになり、遊技球をこぼしたり、遊技球を下皿や上皿に残したりすることによる誤差が生じることがなく、整数単位で確実に管理可能となる。しかし、多数の遊技球を得て、これを遊技球箱に溜めることにより遊技者が得られる満足感や優越感といったものが、持球数という数値の増加では得難い。そこで、外部アピール装飾ランプ11,…は、遊技者が満足感や優越感を得られるようにするとともに、その旨を周囲に報知するために用いられる。
外部アピール装飾ランプ11,…の動作をより具体的に説明すると、例えば、持球数もしくは差球数が1000個以上になると、外部アピール装飾ランプ11,…のうちの1つが所定の発光色(たとえば緑)で点灯し、持球数もしくは差球数が2000個以上となると外部アピール装飾ランプ11,…のうちの2つが点灯するとともに、発光色を変更するというように、持球数もしくは差球数が所定数ずつ増えるたびに外部アピール装飾ランプ11,…の点灯数を増加し、かつ、発光色を変更し、遊技店内の遊技者等に差球数が多い台を知らせるとともに、その台で遊技する遊技者が多くの遊技球数を獲得していることをアピールするようになっている。
また、前面枠本体130の前面側のガラス枠140の下側には、操作ユニット150が取り付けられている。図6は、操作ユニット150の上面図(平面図)であり、図7は、操作ユニット150の側面図であり、図8は、操作ユニット150の分解斜視図である。
図6から図9に示すように、操作ユニット150は、遊技の実行に係わる前面機能体としてのタッチパネル表示ユニット(表示装置)151、見せ球装飾部154、スピーカ155及び発射スライドボリューム(発射勢調整装置)153と、遊技者の手の接触を検出するタッチ検出部材152,152と、これらの部材を保持するとともに発射装置61の操作用のポケット状の空間部158,158を形成する発射操作フレーム160と、を備える。
発射操作フレーム160は、前面枠本体130の下部に備わった取付盤131の前面を前方から覆った裏面カバー162と、裏面カバー162の前面に取り付けられた取付枠体159と、を備える。上述したようにガラス枠140は前面枠本体130のうち上下方向中央より少し下側から上端部に渡る部分を前方から覆っているが、裏面カバー162は前面枠本体130のうち残りの下側の部分(取付盤131)を前方から覆っている。
取付枠体159は、封入球式遊技機100の前面側下方に設けられており、遊技の実行に係わる前面機能体としての見せ球装飾部154、スピーカ155及び発射スライドボリューム153を配設するために前方側に膨出している。すなわち、取付枠体159は裏面カバー162の前面全体を覆うように裏面カバー162の前面に取り付けられており、取付枠体159が二枚のガラス板141,141のうちの前側のガラス板141よりも前方へ膨出した状態に形成されている。取付枠体159が前方に膨出した状態に設けられているので、取付枠体159と裏面カバー162との間にスペースが形成され、タッチパネル表示ユニット151、見せ球装飾部154及び発射スライドボリューム153を傾斜させた状態で配設できるようになっている。
また、取付枠体159の裏面(裏面カバー162側の面)には、雌のネジ穴が幾つか形成されており、裏面カバー162にはこれらネジ穴に対応する位置においてネジ貫通孔が形成され、取付盤131にはこれらネジ穴に対応する位置においてネジ貫通孔が形成されている。そして、発射操作フレーム160を前面枠本体130の前面側のガラス枠140の下側に取り付ける場合には、取付枠体159の裏面に裏面カバー162を取り付け(発射操作フレーム160を組み立て)、裏面カバー162を取付盤131に向けた状態で取付盤131の前面下部を発射操作フレーム160で覆い、取付盤131の裏面からネジをそれぞれのネジ貫通孔に通し、それらネジを取付枠体159のネジ穴に螺合させる。
なお、この封入球式遊技機100では取付枠体159が裏面カバー162を介して取付盤131の前面に取り付けられているが、取付枠体159と取付盤131との間に裏面カバー162を介在させずに取付枠体159が取付盤131の前面に直接取り付けられていても良い。
取付枠体159の左右方向中央部であってその上部には、略矩形状の切欠き166が形成され、この切欠き166には、略矩形枠状の表示部取付部材165が装着されている。表示部取付部材165の矩形枠内にはタッチパネル表示ユニット151が嵌め込まれており、タッチパネル表示ユニット151の表示面の周囲が表示部取付部材165によって囲繞されている。
前面機能体として遊技者に遊技情報を表示するタッチパネル表示ユニット151は、その表示面を斜め上方に傾斜した状態で、表示部取付部材165を介して取付枠体159に取り付けられている。すなわち、タッチパネル表示ユニット151の表示面の下部が前寄りになり且つタッチパネル表示ユニット151の表示面の上部が後ろ寄りになるように、タッチパネル表示ユニット151の表示面が傾斜している。
タッチパネル表示ユニット151の表示面に対して裏側の背面部は、取付枠体159と裏面カバー162との間に形成されたスペースに収納された状態となっている。なお、図8、図9では、図面を簡略にするためにタッチパネル表示ユニット151及び表示部取付部材165の図示を省略する。
タッチパネル表示ユニット151は、液晶ディスプレイを有するもので、基本的な機能として、持球数の情報、金額情報(カード等の記憶媒体に記憶された残額等)、貯球情報(景品と交換せずに遊技店側に貯蓄した遊技球数等)等の遊技情報を表示し、実際の遊技球の払い出しがなくても、いつでも、持球数を確認できるようにするとともに、遊技者や遊技店の店員等に対してエラーの発生を含む各種情報を表示可能となっている。また、タッチパネル表示ユニット151は、タッチパネルとして、表示切替や、その他の表示内容に対応した入力操作を可能とするものである。なお、タッチパネル表示ユニット151は、表示部取付部材165とともに封入球式遊技機100の左右方向に設定された回転軸回りに回転して傾きを調整できるようになっており、遊技者の体格等に対応して遊技者が見やすい角度に変更可能となっている。
また、タッチパネル表示ユニット151の右方には、前面機能体としての見せ球装飾部154が設けられている。この見せ球装飾部154も、タッチパネル表示ユニット151と同様に、表示部取付部材165を介して取付枠体159に取り付けられている。
見せ球装飾部154は、遊技球を払い出すパチンコ遊技機における上皿に溜まった遊技球の減少や増加による流動等を仮想的に表現するものである。
すなわち、遊技球を順次発射した際や、遊技球が入賞した際に、タッチパネル表示ユニット151に表示される持球数の増減だけで、パチンコ遊技機の上皿に溜まった遊技球の発射による減少や、賞球の払い出しによる増加を実感しずらいので、見せ球装飾部154で、遊技球の移動を仮想的に再現することで、遊技者に対して遊技球の増減を実感しやすい状態とする。
なお、見せ球装飾部154は、例えば、遊技球の増減を遊技球の移動で表現するものであり、実際の遊技球を循環移動させることにより表示しても良いし、ディスプレイとして画像により遊技球の移動を表示するものとしても良いし、擬似的にランプの点滅等で遊技球の移動を表現するものとしても良い。
取付枠体159はその左右両側部に、側方に向いて開口した空間部158を形成するために空間形成部材163,163を備える。空間形成部材163,163は、取付枠体159の側部から延設されている。すなわち、封入球式遊技機100を正面側から見た場合に、空間形成部材163,163が取付枠体159の左右それぞれの側部から側方に向かって延出するように設けられ、空間形成部材163,163のそれぞれの後方にポケット状の空間部158,158が形成され、左側の空間部158は左方に向いて開口し、右側の空間部158は右方に向いて開口している。
右側の空間形成部材163は、その空間形成部材163の前面部を構成し、前方側に膨出した湾曲状の前面構成部163aと、その空間形成部材163の下面部を構成した底面構成部163bとを備える。封入球式遊技機100を側面側から見た場合、前面構成部163aは、その前面上部から前面下部に向かうにつれて徐々に前方に膨出するように湾曲した状態に設けられている。前面構成部163aの下端から底面構成部163bの上端にかけて連続するように、前面構成部163aが底面構成部163bと一体に形成されている。底面構成部163bは、その下部からその上部に向かうにつれて徐々に前方に膨出するように湾曲した状態に設けられている。
一方、裏面カバー162は、空間後面部170,170を左右それぞれに有する。そして、右側の空間後面部170の前方では、右側の空間形成部材163が右側の空間形成部材163に相対向している。
右側の空間部158は右側の空間形成部材163のうち前面構成部163aと空間後面部170との間に形成されており、空間後面部170が空間部158の後部内側面を構成している。右側の空間部158は、右側方に開口しており、全体としてポケット状に形成されている。
また、取付枠体159は、空間部158の開口158aから挿入された遊技者の手を載置可能な載置部164,164を左右それぞれの側部に有する。そして、右側の空間形成部材163における空間部158の下部内側面を構成する部位に、開口158aから挿入された遊技者の手(主に右手)を載置可能な右側の載置部164を形成している。また、右側の載置部164が空間部158からその右方外側に延在するように、右側の空間形成部材163の下方部位が延設されている。すなわち、右側の載置部164が右側の前面構成部163aと底面構成部163bとの境界線を通った水平面状に形成されており、封入球式遊技機100を正面側から見た場合にその載置部164の一部が前面構成部163aの後ろ側に配設され、その載置部164の他の部分が底面構成部163bの上側において空間部158から右方に延出している。右側の載置部164のうち空間部158から右方に延出した部分は、略平坦に形成されている。
この封入球式遊技機100は、従来のパチンコ遊技機に設けられた遊技球の発射を操作するための回転操作式の操作ハンドルに代えて、タッチ検出部材152,152及び発射スライドボリューム153を有する。
右側の空間形成部材163における空間部158の前部内側面を構成する部位に、開口158aから挿入された遊技者の手(主に右手)を検出して発射装置61を作動させるための信号を出力する右側のタッチ検出部材152を設けている。
詳細に説明すると、右側のタッチ検出部材152は、右側の前面構成部163aと右側の空間後面部170との間に配置されている。そして、右側のタッチ検出部材152は、右側の前面構成部163aを後ろから覆うとともに右側の載置部164の一部(主に、空間部158内に存する部分)を上から覆うように設けられている。そして、右側のタッチ検出部材152は、取付枠体159の右側部に形成されたポケット状の空間部158の前部内側面を構成する。また、タッチ検出部材152は、金属板で構成され、従来の操作ハンドルに設けられていたタッチセンサを有するものであり、遊技者の手のタッチ検出部材152に対する接触によって信号を発射制御装置に出力し、発射制御装置の制御の元に発射装置61を作動させて遊技球を発射させるものである。
また、右側の載置部164が右側の空間部158から右方外側に延出した状態となっているので、遊技者が手(主に右手)を右側の空間部158に入れて右のタッチ検出部材152に触れた状態で手を載置部164に置けるようになっている。すなわち、載置部164は、ハンドレストとして機能する。
また、遊技者が右手を右側の空間部158に入れた状態では、右側の空間形成部材163の前面側であって開口158aの縁部が、遊技者の右手で把持可能な把持部163cとして構成されている。具体的には、遊技者の右手の人差し指、中指、薬指及び小指を右側の空間部158に入れた状態で、タッチ検出部材152に触れて、親指を右側の空間部158から出して空間形成部材163の前方に位置させて、把持部163cを把持することが遊技者にとって可能となっている。また、遊技者が手を載置部164に載置した状態で、把持部163cを手で把持することが可能とされている。
つまり、空間形成部材163と裏面カバー162によって形成された空間部158は、遊技者の手を載置する載置部164と、遊技者の手の接触を検出するタッチ検出部材152とを備え、これらによって遊技者が遊技球の発射動作を操作する発射操作部180となる。
また、従来、発射勢の調整は、操作ハンドルを回転することにより行われていたが、この封入球式遊技機100では、操作レバー156の上下動させることにより行われる。そして、発射装置61における遊技球の発射勢を調整可能な操作レバー156は、空間形成部材163の前面側表面であって開口158aの縁部(把持部163c)の近傍に備えられている。そして、この封入球式遊技機100では、遊技者の手で把持部163cを把持した状態で操作レバー156を操作可能に構成している。そして、操作レバー156を備えた発射スライドボリューム153により発射勢を調整できるようになっている。
具体的には、前面機能体としての発射スライドボリューム153は、右側の空間形成部材163のうち前面構成部163aとタッチ検出部材152との間において前面構成部163aの裏面に取り付けられている。その前面構成部163aには、上下に長尺なスリット163dが形成されており、発射スライドボリューム153の可動部がスリット163dから前方へ突出し、その可動部に操作レバー156が取り付けられている。
また、操作レバー156は、発射スライドボリューム153の可動部とともにスリット163dに沿って上下に移動可能に設けられている。遊技者の右手の人差し指、中指、薬指及び小指を右側の空間部158に入れ、タッチ検出部材152に触れ且つ把持部163cを把持した状態で、親指を右側の空間部158から出してその親指で操作レバー156を上下に操作できるようになっている。
また、操作レバー156を上又は下に移動すると発射勢が強くなり、逆に移動すると発射勢が弱くなるようになっている。この操作レバー156は、任意の位置で止められるようになっており、手を離してもバネ等により発射勢を最低とする位置に戻ることがないので、一度、遊技者が発射勢を決めたら、操作レバー156から手を離して、タッチ検出部材152に手を触れるだけで遊技球が発射可能となる。
一方、左側の空間形成部材163は、封入球式遊技機100の上下に延在した中心線に関して右側の空間形成部材163と線対称に設けられており、左側の載置部164は、封入球式遊技機100の上下に延在した中心線に関して右側の載置部164と線対称に設けられており、左側のタッチ検出部材152は、封入球式遊技機100の上下に延在した中心線に関して右側のタッチ検出部材152と線対称に設けられている。但し、左側の空間形成部材163には、右側の空間形成部材163のようにスリットが形成されていない。
裏面カバー162の左側の空間後面部170も、右側の空間後面部170と同様に、左側の空間形成部材163の後方においてその空間形成部材163に相対向しており、左側の空間部158の後部内側面を構成している。また、左側のタッチ検出部材152は、右側のタッチ検出部材152と同様に、左側の前面構成部163aと空間後面部170との間に配置され、左側の空間部158の前部内側面を構成している。
空間形成部材163,163は、遊技者の左右何れの手でもそれぞれの載置部164,164に載置可能に、封入球式遊技機100の下部前面側の左右両側部にそれぞれ設けられている。また、タッチ検出部材152,152は、封入球式遊技機100の下部の操作ユニット150の左右にそれぞれ設けられているので、右手でも左手でも遊技球の発射の操作が可能となっている。
この封入球式遊技機100では、左側の空間形成部材163に発射スライドボリューム及び操作レバーが設けられていないが、右側の空間形成部材163と同様に左側の空間形成部材163の裏面側に発射スライドボリュームを設け、左側の空間形成部材163の前面側表面にも操作レバーを設けても良い。左側の空間形成部材163に発射スライドボリューム及び操作レバーを設けた場合には、右側の空間形成部材163に発射スライドボリューム153及び操作レバー156を設けなくても良いし、設けても良い。
この操作ユニット150では、以下のようにして、スピーカ155が裏面カバー162を介して取付枠体159に取り付けられている。すなわち、取付枠体159の左右方向中央部であってその下部には、後方に窪んだ状態に形成されたスピーカ取付凹部167が設けられている。スピーカ取付凹部167の後ろ側底面には、開口168が形成されている。一方、裏面カバー162の左右方向における中央部であってその下部には、前方に向かって凸状に設けられたスピーカ取付部171が形成されている。取付枠体159が裏面カバー162と前後に重なって裏面カバー162に組み付けられた場合に、スピーカ取付部171の前面がスピーカ取付凹部167の後ろ側底面と対向している。また、スピーカ取付部171の前面には、スピーカ取付部171の裏面まで貫通した開口172が形成されており、スピーカ取付凹部167の開口168がスピーカ取付部171の開口172と前後に重なっている。
裏面カバー162を正面側から見た場合には、スピーカ取付部171が前方に凸状に形成されているが、裏面カバー162を裏面側から見た場合には、スピーカ取付部171が前方に凹状に形成されている。スピーカ取付部171の裏面の凹部に、前面機能体としてのスピーカ155が収納されている。スピーカ155のコーン面が開口168及び開口172を閉塞するように、スピーカ155がスピーカ取付部171を介してスピーカ取付凹部167に設けられている。スピーカ155のコーン面は保護カバー173によって覆われており、この保護カバー173はスピーカ155とスピーカ取付部171の裏面との間に挟持された状態でスピーカ取付部171に取り付けられている。このように、スピーカ155は、操作ユニット150の前面から見て凹部となったスピーカ取付凹部167に取り付けられており、これが操作ユニット150の正面に位置する遊技者に向けたフロントロードホーンとなっているので、遊技者に向けて音を効率よく出力できる。なお、スピーカ155が裏面カバー162を介して取付枠体159に取り付けられているが、取付枠体159(主に、スピーカ取付凹部167の開口168と前後に重なる位置)に直接取り付けられていても良い。図8に示すように、裏面カバー162の正面側から見て右側の下部には、後述する裏面構成部材157の延在部182を取り付ける延在部取付部176が設けられている。この延在部取付部176は、右側の空間後面部170の下側にあって、空間後面部170の下面とスピーカ取付部171の側面に接する矩形状となっている。図10に示すように、この延在部取付部176の裏面側の周囲には、スピーカ取付部171に接する部分を除いて裏面カバー162の後方に突出するリブ177が形成されており、このリブ177で囲まれた範囲に延在部182が配されるようになっている。また、下側のリブ177は裏面構成部材157の後方に膨出した形状に合わせてスピーカ取付部171の中程まで延設されている。また、延在部取付部176の裏面側のほぼ中央には、裏面構成部材157をねじで裏面カバー162に固定するためのねじ孔を有するボス197が突設されている。
以上のことから、操作ユニット150は、前方側に膨出した膨出状に形成され、スピーカの取付部171は、操作ユニット150の左右方向の中央部を後方に凹ませて形成し、発射操作部180は、側方に向いて開口した空間を形成するために操作ユニット150の側部から外側に延設した空間形成部材163と、空間形成部材163における空間部158の前部内側面を構成する部位に、開口158aから挿入された遊技者の手の接触を検出して、発射装置61を作動させるための信号を出力するタッチ検出部材152と、空間形成部材163における空間部158の下部内側面を構成する部位に、開口158aから挿入された遊技者の手を載置可能な載置部164と、を備えたこととなる。
図10に示すように、スピーカ155は、その後方を裏面構成部材157によって覆われている。裏面構成部材157は、図12に示すように、前側が開放した箱型であって、スピーカ155の裏側を包囲する矩形部181と、封入球式遊技機100の正面から見て、右側に延在する延在部182とからなる。この裏面構成部材157は、スピーカ155の裏側に空間を形成し、エンクロージャとしての機能を果たすとともに、発射操作部180に音の振動を伝達できるようにするものである。
図11、図12に示すように、矩形部181は、平板部189と、平板部189の外周を囲む挿入壁190と、平板部189から後方に突出した後方膨出部191とからなり、前側が開口したほぼ四角箱状となっている。平板部189は、スピーカ取付部171の形状と同じ矩形状であって、裏面カバー162に裏面構成部材157を取り付けたときにスピーカ取付部171にちょうど収まり、かつ裏面カバー162の背面と同一平面を形成するようになっている。また、平板部189の角部には、後述する延在部182がある角部を除いて、裏面構成部材157を裏面カバー162に固定するためのねじ孔192が形成されており、スピーカ取付部171の後面には、このねじ孔192に対応するようにボス193が形成されている。これによって、平板部189の後面からねじ孔192にねじを挿通し、スピーカ取付部171のボス193にねじ込むことで裏面構成部材157を裏面カバー162に固定することができる。また、平板部189の後面であって、平板部189の後面側から見て後面膨出部191の右側には、位置合わせ部材194が突設されている。この位置合わせ部材194は、操作ユニット150を取付盤131に取り付けるときに、図3に示すように、取付盤131に形成された位置合わせ孔195に挿入して操作ユニット150の取り付け作業を容易にするものである。
平板部189の下部を除く外周には、平板部189に対して垂直に前方へ突出する板状の挿入壁190が形成されている。この挿入壁190は、裏面構成部材157の取付時にスピーカ取付部171の凹部の側壁とボス193の間に挿入されるものであって、その前側の縁部がスピーカ取付部171の後面に密着し、エンクロージャとしての空間の気密性が向上するように、スピーカ取付部171の凹部の形状に合わせて下側が前側に突出するように傾斜している。また、前側から見て右側にある挿入壁190は、右側に延在する延在部182があるため、その上側までの長さとなっている。平板部189のスピーカ取付部171に取り付けられたスピーカ155の後部と対向する部分には、後方に突出した空間を形成する後方膨出部191が形成されている。この後方膨出部191は、平板部189の中央付近から下側にかけて形成されており、さらに下側の膨出部分は右側に連続して、延出部182と連続した空間を形成するようになっている。この後方膨出部191の天井部分は、傾斜したスピーカ取付部171に取り付けられたスピーカ155の後部の突出に合わせて、奥行きの半分程度の位置までは傾斜して膨出するとともに、天井部分の全体に丸みがつけられている。
延在部182は、前側から見て矩形部181の右側の下部から延出した部分であって、前側が開口した四角箱状となっている。延在部182の後面、下面は、矩形部181の後方膨出部191の後面、下面と連続しており、また、延在部182の上面は、後方膨出部191の側面に接続している。すなわち、延在部182の空間は後方膨出部191の空間と連続した空間であって、延在部182の奥行きは、後方膨出部191の奥行きと同じであり、上下幅は、後方膨出部191よりも狭くなっている。延在部182の後面のほぼ中央には、裏面構成部材157を裏面カバー162に固定するためのねじ孔196が形成されており、延在部取付部176の裏面には、このねじ孔196に対応するようにボス197が形成されている。また、延在部182の下面の矩形部181寄りの部分には、裏面カバー162を取付枠体159に固定するねじを回すための凹部198が前後方向に沿って形成されている。
裏面構成部材157を裏面カバー162に取り付けるとき、延在部182は裏面カバー162に設けられた延在部取付部176の裏面の周囲に形成されたリブ177内に収容されるが、このとき、延在部取付部176の裏面に前側の縁部が密着するとともに、リブ177の内面と延在部182の外面も密着する。つまり、裏面構成部材157と、裏面カバー162のスピーカ取付部171、延在部取付部176によって、スピーカ155の裏面に密閉空間を形成することができ、これらが密閉型のエンクロージャとなる。エンクロージャを構成する延在部182が配される延在部取付部176は裏面カバー162に設けられており、この裏面カバー162の前面は発射操作部180であることから、発射操作部180の裏面側にエンクロージャの空間が形成されることとなる。これにより、スピーカ155により発生する音の振動を右のタッチ検出部材152に触れている遊技者の手に伝えて、遊技者が手で音に基づく振動を体感可能となっており、ボディソニックの一種となっている。なお、本実施形態では左側の空間後面部170が裏面構成部材157によって覆われていないが、裏面構成部材157が左側に延出した状態に設けられ、その延出した部分が左側の空間後面部170を後ろから覆っても良い。また、裏面構成部材157を裏面カバー162に取り付ける際に、裏面構成部材157の前面の縁部と取付部位との間にゴム等を挟んで、内部空間の気密性を高めるようにしてもよいし、裏面構成部材157の内側に吸音材を設けるようにしてもよい。
以上のことから、前面枠120の下方に発射操作部180を配設し、該発射操作部180の操作により遊技球を発射して遊技を行うようにした遊技機において、前面枠120の下方に設けられた開口部172を有する取付部171に対してスピーカ155を取り付けるとともに、スピーカ155の裏面に空間を形成するために当該スピーカ155の裏面側を包囲する裏面構成部材157を設けてエンクロージャを構成し、裏面構成部材157は、前記エンクロージャの空間が発射操作部180の裏面側に形成されるように、該発射操作部180の裏面に延在する延在部182を有することとなる。
ところで、裏面構成部材157は、後面に膨出する形となっているので、裏面構成部材157をスピーカ取付部171に取り付けた状態においては、操作ユニット150の後面からこの裏面構成部材157が突出した状態となる。操作ユニット150は、前面枠本体130の下方前面側に配設されるものであるが、上述のように裏面構成部材157が操作ユニット150の後面から突出した状態では、操作ユニット150を前面枠本体130に密着させて配設することができない。そこで、前面枠本体130の下方に、操作ユニット150の後方から突出する裏面構成部材157を収容する裏面構成部材貫通部183が形成されている。この裏面構成部材貫通部183は、前面枠本体130の下方であって、操作ユニット150を配設したときに、裏面構成部材157と対向する部分に設けられた切欠きで、ここに裏面構成部材157を収容することで、操作ユニット150を前面枠本体130に密着させて配設することを可能としている。なお、この裏面構成部材貫通部183は、裏面構成部材157を遊技機の裏面側に貫通可能となっていれば良く、本実施形態で示したような切欠きでなくとも、裏面構成部材157を挿入できる孔を前面枠本体130に設ける構成としても良い。
以上のことから、前記前面枠120は、前面枠本体130と、該前面枠本体130の下方前面側に配設される操作ユニット150とを備え、スピーカの取付部171と裏面構成部材157を操作ユニット150に設け、前面枠本体130の下辺部には、操作ユニット150を該前面枠本体130に取り付けた際に、該操作ユニット150の裏面側の膨出状の裏面構成部材157を、当該遊技機100の裏面側に臨ませるための裏面構成部材貫通部183を形成したこととなる。
また、図13に示すように、裏面構成部材157の下辺は所定の厚みを有するとともに、機枠110に設けられた被嵌合部184に嵌合する嵌合壁185を有している。嵌合壁185は、断面がL字型で後面が開口するように裏面構成部材157の下辺に左右方向に沿って形成されている。また、被嵌合部184は、操作ユニット150の下部にあって機枠110の前面を覆う樹脂製の前面部材178と一体に成型されており、断面がL字型で前面が開口するように機枠110の内面に左右方向に沿って設けられている。操作ユニット150が前面枠本体130に取り付けられ、機枠110に収められた状態において、嵌合壁185と被嵌合部184がちょうど嵌合できるような位置に両者は設けられている。このように裏面構成部材157の下辺が所定の厚みを有することで機枠110と操作ユニット150の下部との隙間から不正部材(セル、ピアノ線等)を挿入する不正行為に対して、長い不正部材を用いなければ遊技機100の裏面に到達できないようになるとともに、仮に裏面側に到達しても、不正部材を上方向に向けて操作することが困難となり、裏面構成部材157よりも上方に配される遊技の制御に関するセンサ等に触れることができないようになるので不正行為を防止できるのに加え、嵌合壁185と被嵌合部184が嵌合していることで、隙間からの不正部材の挿入を確実に防止できる。
以上のことから、裏面構成部材157の延在部182を裏面構成部材貫通部183から裏面側に臨ませるとともに、該延在部182の下辺は、前後方向に所定の厚さを有する壁面を構成していることとなる。また、延在部182の下辺に、機枠110の被嵌合部184と嵌合する嵌合壁185を当該延在部182の長手方向に沿って形成したこととなる。
図14、図15には、スピーカ155のエンクロージャの別の構成例を示した。この構成例においては、発射操作部180の下側に形成された空間を利用し、エンクロージャをダブルバスレフ型として深みのあるやさしい低音を出力できるようにすることと、音の振動を効果的に遊技者に伝えることで、興趣を向上させるようにしている。ここで、ダブルバスレフ型とは、エンクロージャに外部と連通する筒状のダクトを設け、低音域の拡大を図るバスレフ型のエンクロージャに対して、さらにスピーカと、外部と連通するダクトとの間に隔壁を設けてエンクロージャの内部を二室に区切り、この隔壁に両空間を連通させる筒状のダクトを設けることによって、低音域の拡大を図るバスレフ動作を二度行うようにしたエンクロージャであって、深みのあるやさしい低音を出力できる。図14、図15に示すように、内部空間186は、右側の発射操作部180の下側にあって、延在部取付部176と、底面構成部163bと、載置部164と、スピーカ取付凹部167によって囲まれた空間で、後述するダクト部分以外は密閉された空間である。内部空間186の一面を構成する延在部取付部176のほぼ中央には、裏面構成部材157の延在部182によって形成された空間と、内部空間186とを連通するように、内部空間186に向かって筒状に開口した内部ダクト187が形成されている。また、内部空間186の一面を構成する底面構成部163bには、内部ダクト187と対向する位置に、内部空間186と外部とを連通するように、内部空間186に向かって筒状に開口した外部ダクト188が形成されている。すなわち、このエンクロージャは、スピーカ155の裏側を包囲する裏面構成部材157によって形成される空間と、発射操作部180の下部に形成された内部空間186の二つの空間を有し、この両空間を区切る隔壁をなす延在部取付部176に形成され、両空間を連通させる内部ダクト187と、内部空間186の壁面に形成され、この内部空間186と外部とを連通させる外部ダクト188とを有するダブルバスレフ型であって深みのあるやさしい低音を出力でき、興趣を向上させることができる。また、遊技者が遊技中に手を載置する載置部164の下側の空間をエンクロージャとして利用しているので、音の振動をより効果的に遊技者に伝えることができる。さらに、上述したように、スピーカ取付凹部167はフロントロードホーンとして機能するので、このダブルバスレフ型のエンクロージャを組み合わせることで、コンビネーションホーンを構成することとなり、より効率よく音を出力できる。
以上のことから、発射操作部180は内部空間186を形成して構成され、裏面構成部材157の延在部182の空間と発射操作部180の内部空間186を連通させる内部ダクト187を形成するとともに、該発射操作部180の内部空間186を外部と連通させる外部ダクト188を形成したこととなる。
一方、図9、図10に示すように、裏面カバー162の左右方向における中央部であってスピーカ取付部171の上には、通気開口部174が形成されている。この通気開口部174は、取付枠体159と裏面カバー162との間のスペースから裏面カバー162の裏面側まで連通している。一方、取付盤131の左右方向における中央部には、ファン開口部139が形成されており、裏面カバー162が取付盤131に取り付けられた場合には、ファン開口部139が通気開口部174と前後に重なる位置にある。図5に示すように、後述する封入球循環ユニット200の前壁部材310の前面であって、封入球循環ユニット200を取付盤131の裏側に配したときに、ファン開口部139と前後に重なる位置には、送風ファン420が取り付けられている。この送風ファン420は、電気製品の電源、基板等の排熱(冷却)用の周知の送風ファンであって、例えば、正面視して略正方形のケーシング内のファンとファンを回転するモータとを備えたものである。この送風ファン420は、裏面カバー162と取付枠体159との間のスペースからファン開口部139及び通気開口部174を通じて取付盤131の後ろ側へ送風するものである。このスペース内にタッチパネル表示ユニット151の背面部が配置されているので、送風ファン420によってタッチパネル表示ユニット151(バックライト、ドライバ回路基板等の発熱する構成を有する)が空冷される。また、この送風ファン420による送風は、封入球循環ユニット200内にも送られ、内部を循環する遊技球に風を吹きつけることで遊技球に付着した塵芥等を吹き飛ばして除去する役割も有する。
裏面カバー162を前方から見た場合、裏面カバー162のうち通気開口部174のすぐ左方の位置には、配線用開口部175が形成されている。一方、取付盤131のうち配線用開口部175と前後に重なる位置には、開口部138が形成されている。その開口部138及び配線用開口部175には、後述する各種基板(演出制御基板50、遊技制御基板20、発射制御基板63、電源基板71、第1枠制御基板81、第2枠制御基板82)からタッチ検出部材152,152、タッチパネル表示ユニット151、発射スライドボリューム153及び見せ球装飾部154までの配線群が通っている。
なお、取付枠体159は空間形成部材163,163及び載置部164,164と一体に形成したものであるが、取付枠体159、空間形成部材163,163及び載置部164,164のうち少なくとも何れか1つを他と別体に形成し、これらをネジなどにより組み付けることにより取付枠体159を構成しても良い。
そして、図1から図4に示すように、以上のような封入球式遊技機100において、前面枠本体130の開口部に嵌め込まれた遊技盤1の前面側の遊技領域1aにおいて遊技が行われることになる。
すなわち、封入球式遊技機100は、遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うものであり、該遊技領域1aには、図1に示すように、普図始動ゲート6,6、この普図始動ゲート6,6を遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器(図示略)、普通図柄(普図)の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器(図示略)、普通変動入賞装置9、この普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器(図示略)、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームの表示等を行う変動表示装置4、特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(図示省略)などが設けられている。
なお、本発明の封入球式遊技機100の遊技盤1においては、遊技領域1aをその下端部まで流下しても入賞しなかった遊技球を遊技領域1aの下端部において遊技盤1の裏面側に導くアウト穴が設けられておらず、その代わりに遊技盤1の前面で遊技領域1aを囲むガイドレール2が、遊技領域1aの下端部で設けられていない構成、すなわち、ガイドレール2の遊技領域1aの下側を囲む部分に、切欠部が設けられる構成となっており、入賞しなかった遊技球は、遊技盤1の下端部の中央部分で、遊技盤1の前面側の遊技領域1aからそのまま遊技領域1aの外側(下側)に流下する構成となっている。すなわち、アウト球は、遊技領域1aから遊技盤1の裏面側に移動することで、遊技領域1aから排出
されるのではなく、そのまま遊技盤1の前面側で遊技領域1aの下側に流下することで遊技領域1aから排出される。
前記普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材を具備し、この開閉部材は、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示器の普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置9の内部(入賞領域)に備えられた特図始動センサ(図示略)により遊技球を検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
また、普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過した遊技球を検出するための普図始動センサが設けられている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート6,6内を通過すると、普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。
ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置9の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞
しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、特図の変動表示装置4は、例えば、図1等に示す液晶ディスプレイ41を備え、表示内容が変化可能な表示画面42を有している。この表示画面42における表示内容は、表示制御手段としての機能を有する演出制御装置となる演出制御基板50(サブ基板、盤用演出基板)により制御されるようになっている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置9へ進入して始動条件が成立することに基づき、表示画面42にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特図の変動表示ゲームを実行可能となっている。なお、特図の変動表示ゲームは、表示画面42において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、表示画面42の表示態様が特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。
ここで、特別変動入賞装置5は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカー形式の開閉扉によって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせるサイクル遊技が、所定回数(所定ラウンド数)を限度に行われる。
また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するためのカウントセンサと、大入賞口に入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するための継続センサが配設されている。
なお、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサが配設されている。
ここで、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口8、普通変動入賞装置9
、特別変動入賞装置5の大入賞口等の入賞口の何れかに流入して入賞が発生すると、該入賞した遊技球が各入賞口のセンサにより検出され、該検出に基づき、各入賞口に対応して設定された所定の賞球数が、上述の遊技球数(持球数)のデータに加算される。
従って、特別遊技状態中に上記のサイクル遊技を行うことにより、遊技者は高い遊技球数(特定の遊技価値)の獲得機会を得る。
すなわち、封入球式遊技機100はパチンコ遊技機として、特図変動表示ゲームの結果、予め定められた特別結果態様となった場合に(大当りとなった場合に)、遊技者に特定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能に構成されている。
また、前記遊技盤1の裏面側には、図3、図4に示すように、前記液晶ディスプレイ41の後側にボックス51に納められた状態で前記演出制御基板50が配置され、その下側にボックス21に収納された状態で遊技を制御する遊技制御装置となる遊技制御基板20が配置されている。遊技制御装置は、遊技球の入賞をセンサで検知した場合に、後述する枠制御装置へ入賞(賞球数)を示す信号を出力するとともに、普図始動ゲート6,6を遊技球が通過したのをセンサが検知した場合に、普図の変動表示ゲームの制御を行うとともに、普図の変動表示ゲームの当り外れの判定の制御を行う。そして、遊技制御装置は、普図の変動表示ゲームが当りとなった場合に、普通変動入賞装置9を作動させる制御を行う。また、遊技制御装置は、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞した場合に特図の変動表示ゲームの制御を前記演出制御装置を介して行う。すなわち、遊技制御装置は、演出制御装置に変動表示装置4の表示制御を行わせるとともに、大当りと外れの判定の制御を行う。
なお、遊技盤1に、遊技に係わるセンサやソレノイドや表示装置等が設けられるとともに、これらを制御する遊技制御装置や演出制御装置が設けられているので、遊技盤1を変更することにより、封入球式遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。
また、前面枠本体130の遊技盤1が取り付けられる開口部121の下側となる前面枠本体130の下部は、図9に示すように、その前面側に上述の取付枠体159を有する操作ユニット150が取り付けられるとともに、図3、図4に示すように、その裏面側に遊技球を発射するための発射装置61及び発射レール62等を備えた発射ユニット60が取り付けられる取付盤131となっている。取付盤131を備える前面枠本体130は、各種部材の取付部材やリブ等が形成されたものである。なお、取付盤131と前面枠本体130は、樹脂により一体成型されていても良いし、取付盤131が前面枠本体130から取り外せるように別体品としても良い。
図3、図4に示すように、前面枠本体130下部の取付盤131の裏面側には、上述の発射ユニット60が備えられるとともに、発射装置61を制御する発射制御装置となる発射制御基板63(ボックス63a内に配置)、発射装置61により遊技領域1aに発射された遊技球を回収して再び発射装置61に供給する封入球循環ユニット200(封入球循環装置)、封入球式遊技機100内の各装置に電力を供給する電源基板71(ボックス71a内に配置)、遊技盤1以外の前面枠120に備えられた装置の制御を行う第1枠制御基板81(ボックス81a内に配置)及び第2枠制御基板82(ボックス82a内に配置)が取り付けられている。これら第1枠制御基板81及び第2枠制御基板82が枠制御装置として機能し、遊技盤1に取り付けられた装置を除く、前面枠120の例えば、外部アピール装飾ランプ11,…、タッチパネル表示ユニット151、球装飾部154、封入球循環ユニット200、外部とのデータの通信装置等を制御する枠制御装置となる。なお、第1枠制御基板81は、遊技制御基板20及び演出制御基板50からの制御に基づいて第2枠制御基板82及び発射制御基板63を制御するようになっている。
なお、取付盤131を有する前面枠本体130は、各部材の取付位置に各部材を取り付
けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されたりする。
発射ユニット60は、取付盤131の裏面に取り付けられる取付プレート64と、取付プレート64の裏面側にレール取付ベース65を介して取り付けられる発射レール62と、発射レール62上の遊技球を打撃して遊技球を発射させる発射杵66等を備えた発射装置61とを備える。そして、発射レール62は、遊技球を発射レール62に沿って案内するように断面V字状に形成され、遊技盤1より下で、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの真下となる位置に配置されるとともに、遊技領域1aの下部の例えば左側で発射された遊技球をガイドするようにガイドレール2が外側と内側とに二重に配置された部分の下端部に発射装置61に打撃された遊技球を導くように、封入球式遊技機100の左右方向に沿って左右に延在するとともに、封入球式遊技機100の前から見て右端部より左端部が高くなるように斜めに配置されている。すなわち、発射レール62はその長手方向を遊技領域1aに向けて傾斜した状態で取付盤131の裏面に設けられている。また、発射レール62は、上述の発射レール62の配置に沿って前から見て右端部より左端部が高くなるように取付プレート64に形成されたリブ状のレール取付ベース65上に載った状態で取付プレート64にビス等により固定されている。
図3から図5に示すように、発射装置61は、取付盤131とこの取付盤131に取り付けられた取付プレート64との間に形成された収納空間に収納されるように、取付プレート64の前面側に取り付けられた図示しない電気的駆動源としてのモータ(ステッピングモータ)と、このモータに接続されて回転駆動されることにより、遊技球を打撃して遊技球を発射する発射杵66と、発射杵66の回転角度を規制するストッパ部材67と、発射レール62上に封入球循環ユニット200から供給された遊技球を、発射レール62の下端部上の発射杵66により打撃可能な所定位置に停止させる球位置決め部材68とを備える。
発射ユニット60においては、発射装置61及び発射レール62の前側が取付プレート64により閉塞され、取付プレート64が取り付けられた取付盤131の取付プレート64の周囲に形成されたリブにより、発射レール62を通って発射される発射球(遊技球)の経路を除いた上下左右が略閉塞されているが、発射ユニット60の裏面側(後方側)は、開放された状態となっている。しかし、取付盤131の発射ユニット60の裏面側には、後述するように発射ユニット60と前後に略重なって封入球循環ユニット200が取り付けられ、封入球循環ユニット200の前面(前面壁)により発射ユニット60の発射レール62及び発射装置61の部分の後方側がほぼ覆われてほぼ閉塞された状態となっている。
また、遊技領域1aには、上述の外側と内側との二つのガイドレール2,2からなる発射球の誘導路となる部分の下端部に発射球の導入口であり、かつ、発射球が遊技領域1aを流下せずにファール球として戻った場合の戻り口となる発射球導入部がある。一方、図1、図9に示すように、前面枠本体130の遊技盤1が取り付けられる部分の下枠となる部分、すなわち、前面枠本体130の取付盤131の上側縁部には、ガラス枠140の後方側のガラス板141の裏面と、遊技盤1の前面との間の遊技領域1aの下部を閉塞する底壁部134が形成されている。そして、前面枠本体130の底壁部134の上述の遊技領域1aの発射球導入部に対向する部分に、発射球通過口135が設けられている。
そして、取付盤131の発射球通過口135の下では、発射球通過口135の裏面側から見て左側の側縁のほぼ真下に、発射球通過口135から下に向かって間隔を開けて、発射レール62の先端より少し先(裏面からみて右側)にあるレール取付ベース65の垂直な先端面が配置されている。また、図4、図9に示すように、発射球通過口135の表面側から見て左側の側縁のほぼ真下には、底壁部134と一体に接合されて形成された案内壁136が設けられている。案内壁136は、発射レール62とほぼ同じ傾斜角で傾斜しており、その下側端部には、レール取付ベース65の先端面と対向して垂直に形成された仕切壁137が案内壁136に連続して形成されている。
そして、発射レール62及びレール取付ベース65と、案内壁136及び仕切壁137との間が、ファール球を発射レール62側に戻らせることなく、封入球循環ユニット200のファール球回収部257を介して封入球循環ユニット200に導入する球流入口となる。なお、球流入口は、その上方が前記発射球通過口135となっており、遊技領域1aの外側と内側のガイドレール2の間の発射球導入部と連通し、後方側が封入球循環ユニット200のファール球回収口251と連通している。
また、上述の案内壁136は、発射レール62の上面の延長線より低い位置に配置されており、戻ってきたファール球が接触した場合に、発射レール62の上面より低い位置にファール球を案内して、ファール球が発射レール62上に載らないようにしている。基本的には、ファール球は、発射レール62の先端部が、発射球通過口135と上下に重ならない位置にあることで、発射レール62の前側に落下するようになっている。
封入球循環ユニット200は、所定数の遊技球が封入されており、発射装置61によって遊技領域1aに発射された遊技球を回収、循環し、再び発射装置61に供給するものである。この封入球循環ユニット200は、封入球式遊技機100の裏側にあって、上述の発射装置61の背面側を覆うように配されている。封入球循環ユニット200の主要部は、前面側を構成する前壁部材310と、裏面側を構成する後壁部材320とから概略箱状に形成され、この内部に遊技球を循環、待機させる流路や、遊技球を検知する種々のセンサ(発射球を検出する供給球検出センサ、ファール球を検出するファール球センサ、遊技領域1aから回収された遊技球を検出する回収球センサ等)、遊技球を発射装置61に供給する供給装置等が備えられている。また、前壁部材310及び後壁部材320は、それぞれ透明な樹脂により一体成型されており、封入球循環ユニット200内の遊技球や、封入球循環ユニット200の前側の遊技球や発射ユニット60等を透視可能となっており、前面枠120の裏側から遊技球の詰まり等が確認できるようになっている。また、前壁部材310と後壁部材320とは、着脱自在に接合されている。
また、封入球循環ユニット200はその下端部に、前面枠本体130の取付盤131の取付プレート64の取付位置より下方となる所定部位に設けられた左右の取付部132,132に、着脱可能かつ回動可能に接続する左右の接続部材201,201を備えており、図4に示すように、封入球式遊技機100の左右方向に設定された回転軸回りに回転可能となっている。そして、封入球循環ユニット200は、図2に示すように、封入球式遊技機100の裏面(取付盤131の裏面)に沿った垂直な状態(使用状態)から、前記接続部材201,201を中心に上端が後方側に倒れるように回動して略水平な状態(メンテナンス状態)に回動可能となっている。
また、封入球循環ユニット200の接続部材201,201は、取付盤131の取付部132,132の軸となる突起が回動可能に挿入される筒状の形状を有するとともに、筒状部分にはスリットが形成され、スリット201a,201a(図5に図示)から軸を出入可能とされることにより、接続部材201,201が取付部132,132から着脱自在とされ、封入球循環ユニット200を前面枠本体130の取付盤131から取り外し可能(着脱自在)となっている。
後壁部材320の左右両端部には、後壁部材320の前側に前壁部材310を取り付けた状態で、後壁部材320を着脱自在に取付盤131に取り付ける取付部材203,203が設けられている。この取付部材203,203を取付盤131から取り外すことで封入球循環ユニット200を後側に倒すように回動自在となる。
また、封入球循環ユニット200は、図3及び図4に示すように、封入球式遊技機100の裏面側となる前面枠本体130の裏面側に取り付けられる。
なお、前面枠本体130の下部となる取付盤131は、その主要部となるほぼ垂直な平板部分が、前面枠本体130に固定された遊技盤1より前となるように構成されており、取付盤131の裏面に取り付けられる上述の発射装置61等を有する発射ユニット60が遊技盤1より前面側の遊技領域1aの略真下に配置されるようになっている。
そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた発射ユニット60と前後に重なるように、発射ユニット60の後側に配置されて取付盤131に取り付けられる。そして、封入球循環ユニット200は、取付盤131に取り付けられた状態で前面枠本体130に取り付けられた遊技盤1の下方位置(この例では略真下となる直下方向)に配置されるようになっている。
回収部材210は、封入球循環ユニット200の最も上の部分となる上端部に形成される。そして、回収部材210は、その前部が、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの下
から入賞することなく流下した遊技球であるアウト球を回収可能となるように、遊技盤1の下から遊技盤1の前面側の遊技領域1aの下側のガイドレール2の上述の切欠部の下側に延設されている。また、回収部材210は、その後部が、遊技盤1の裏面側を流下して遊技盤1の下側に排出される入賞した遊技球であるセーフ球を回収可能となるように、遊技盤1の下から遊技盤1の裏面側のセーフ球の排出経路(図示略)の下まで延設されている。
すなわち、回収部材210は、その前後幅が、遊技盤1の厚みより少なくとも遊技球の直径の2倍以上長く、回収部材210は、遊技盤1の前方のガラス枠140の後側のガラス板141の裏面から遊技盤1の後方の入賞したセーフ球の排出経路の後端までの範囲で配置される。また、回収部材210の左右幅は、遊技盤1の下側のガイドレール2の切欠部の幅となっており、回収部材210は、ガイドレール2の切欠部の右端から左端までの範囲で配置される。なお、ガイドレール2の切欠部の左右範囲内に、遊技盤1の裏面側のセーフ球の図示しない排出経路の出口が配置される。
なお、封入球循環ユニット200の回収部材210より下の本体部分の前後幅は、遊技球の直径より少し広いものとされているが、遊技盤1の厚み(前後幅)よりは、狭いものとされており、遊技盤1の下にある封入球循環ユニット200の本体部に対して、回収部材210は、前と後にそれぞれ延出した状態となっている。
また、封入球循環ユニット200は、取付盤131の裏面側で発射ユニット60より後に配置されているが、取付盤131の遊技盤1の下側の回収部材210が配置される部分には、回収部材210の形状に対応した間隙部133が形成されており、上述のように下端部を中心に回転自在な封入球循環ユニット200を立てた状態に取付盤131に取り付けた際に、封入球循環ユニット200の回収部材210の前部が間隙部133に挿入されて、回収部材210の前部が遊技盤1より前に延出するようになっている。
また、発射装置61により上述の内側のガイドレール2及び外側のガイドレール2との間に発射されたにも係わらず、再び発射装置61側に向かって戻ってしまったファール球は、再び発射球通過口135を通過し、案内壁136に案内されファール球回収部257に流下し、ファール球回収口251から封入球循環ユニット200に流入し、上述の回収球と合流するようになっている。
以上のような封入球式遊技機100においては、以下のように遊技領域1aに遊技球が発射され、発射された遊技球が回収されて循環使用されることになる。
遊技者が二つのタッチ検出部材152,152のうちの少なくとも一方に手を接触させると、そのタッチ検出部材152がその遊技者の手を検出して、発射装置61を作動させるための信号を発射制御装置(発射制御基板63)に出力する。その信号を入力する発射制御装置は、発射装置61を作動させるとともに、発射装置61に同期して球送り装置240を作動させる。すなわち、発射制御装置が発射装置61のモータ及び球送り装置240の球送りソレノイド244を制御することによって、そのモータが発射杵66を回転駆動し、発射位置69にある遊技球が発射杵66によって打撃され、遊技球が打撃されて発射された直後に封入球循環ユニット200内にある遊技球が発射位置69に供給される。
また、遊技者がタッチ検出部材152,152から手を離すまでタッチ検出部材152が信号を発射制御装置に出力するので、発射制御装置は発射装置61からの遊技球の発射及び封入球循環ユニット200からの遊技球の供給を継続させる。そのため、遊技者がタッチ検出部材152,152から手を離すまで、上述したような遊技球の発射が繰り返される。また、遊技者が手をタッチ検出部材152,152から手を離すと、発射制御装置が発射装置61からの遊技球の発射及び封入球循環ユニット200からの遊技球の供給を停止させて、遊技球が発射されなくなる。
遊技中は、変動表示ゲームや各種操作に合わせた効果音が、操作ユニット150の下方中央部に設けられたスピーカ155から遊技者に向けて出力され、遊技の演出が行われる。このスピーカ155の裏側には、裏面構成部材157によって密閉型のエンクロージャが形成されているため、スピーカ155の前面から高い質の音が出力される。また、エンクロージャをダブルバスレフ型とすれば、低音域が拡大される。これらにより、遊技者の興趣が向上される。また、裏面構成部材157の延在部181は、右側の発射操作部180の裏側に位置しており、スピーカ155の出力によって発生した音の振動が発射操作部180に伝わる。上述したように、遊技中はタッチ検出部材152に触れている必要があるので、遊技者の手は常に発射操作部180にあり、遊技者に対して音の振動による遊技の演出がなされる。このように視覚的、聴覚的演出と組み合わせて、音の振動による遊技の演出がされることで、さらなる興趣の向上が図られる。
また、遊技球の発射が繰り返されている時に、発射スライドボリューム153は操作レバー156の上下位置に応じた信号を発射制御装置に出力し、発射制御装置が発射スライドボリューム153からの入力信号に応じて発射装置61のモータを制御する。すなわち、操作レバー156を上又は下に移動すると、発射制御装置はモータの回転速度(トルク)を上げることにより遊技球の発射勢が強くなり、操作レバー156を逆に移動すると、発射制御装置がモータの回転速度を下げることにより遊技球の発射勢が弱くなる。また、操作レバー156を逆に移動して、その移動範囲の端(例えば、下端)に操作レバー156を位置させると、発射制御装置が発射制御装置が発射装置61及び球送り装置240を停止させて、遊技球が発射されなくなる。
なお、上述のようにタッチ検出部材152,152が遊技者の手の接触を検出しているか否かを判定する(すなわち、タッチ検出部材152から出力される信号を入力する)制御装置は、発射制御装置(発射制御基板63)としたが、枠制御装置(第1枠制御基板81、第2枠制御基板82)であっても良い。
そして、打撃された遊技球は、発射装置61により遊技盤1前面側の遊技領域1aの下側から内外二本のガイドレール2の間を通って、遊技領域1a内に発射される。
そして、遊技領域1a内に発射された遊技球は、遊技領域1a内を流下し、発射された一部の遊技球が普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5、一般入賞口等の入賞口に流入して入賞し、遊技盤1の裏面側に導かれてセーフ球となり、遊技盤1の裏面側のセーフ球の排出経路を通って遊技盤1の下側に流下する。
一方、遊技領域1a内を流下しても入賞することなく、遊技領域1aの下端部に至った遊技球は、アウト球として、遊技盤1の前面側下端部のガイドレール2が設けられていない中央部分から遊技盤1の下側に流下する。すなわち、アウト球は、遊技盤1の前面側から遊技盤1の下側に流下する。
そして、遊技盤1の下側に流下したアウト球及びセーフ球は、それぞれ封入球循環ユニット200の回収部材210の回収口211の前部のアウト球回収口215及び回収口211の後部のセーフ球回収口216から封入球循環ユニット200内に流入する。一方、発射装置61で発射されたにも係わらず、遊技領域1aを流下せずに戻ったファール球としての遊技球は、ファール球回収手段250のファール球回収部257で回収されてファール球回収口251から封入球循環ユニット200内に流入し、上述の回収球としての遊技球と合流する。
封入球循環ユニット200内に形成された経路に沿って遊技球は流下、待機し、発射装置61の発射動作に連動して供給導出口247から発射位置69に供給される。
この供給導出口247は、封入球循環ユニット200の前面側にある発射ユニット60の発射位置69に面しており、供給導出口247から出た遊技球はそのまま発射位置69にセットされる。
つまり、発射ユニット60の裏側にある封入球循環ユニット200から直接遊技球を発射位置69にセットするので、循環経路が単純になり装置の構成を簡略化できる。
発射装置61にセットされた遊技球は、発射杵66によって打撃されて遊技領域1aに発射され、再び上述の経路を辿り循環使用される。
以上のような遊技機100は、前面枠120の下方に発射操作部180を配設し、該発射操作部180の操作により遊技球を発射して遊技を行うようにした遊技機であって、前記前面枠120の下方に設けられた開口部172を有する取付部171に対してスピーカ155を取り付けるとともに、前記スピーカ155の裏面に空間を形成するために当該スピーカ155の裏面側を包囲する裏面構成部材157を設けてエンクロージャを構成し、前記裏面構成部材157は、前記エンクロージャの空間が前記発射操作部180の裏面側に形成されるように、該発射操作部180の裏面に延在する延在部182を有するように構成されている。
従って、前面枠120の下方に設けられた、開口部172を有する取付部171にスピーカ155を取り付け、スピーカ155の裏面にエンクロージャを構成する裏面構成部材157を設け、さらにこの裏面構成部材157に延在部182を設けたことで、エンクロージャの内容積が大きくなり、質の高い音を出力することが可能となって、聴覚的な興趣を向上させることができる。
また、裏面構成部材157が延在部182を有し、エンクロージャの空間が発射操作部180の裏面側に形成されるようにしたことで、裏面構成部材157を介して、音の振動を発射操作部180にある遊技者の手に伝えることができ、音による聴覚的な演出以外に音の振動による演出が可能となり、興趣を向上させることができる。
また、前記前面枠120は、前面枠本体130と、該前面枠本体130の下方前面側に配設される操作ユニット150とを備え、前記スピーカの取付部171と前記裏面構成部材157を前記操作ユニット150に設け、前記前面枠本体130の下辺部には、前記操作ユニット150を該前面枠本体130に取り付けた際に、該操作ユニット150の裏面側の膨出状の裏面構成部材157を、当該遊技機の裏面側に臨ませるための裏面構成部材貫通部183を形成している。
従って、前面枠本体130の下方前面側に配設される操作ユニット150に、スピーカの取付部171と裏面構成部材157を設け、前面枠本体130の下辺部に裏面構成部材157を遊技機の裏面側に臨ませるための裏面構成部材貫通部183を形成したことで、操作ユニット150の後方から裏面構成部材157が膨出していても、この裏面構成部材貫通部183に収容できるので、裏面構成部材157をより大きくすることができ、より質の高い音を確実に出力することが可能となる。
また、前記裏面構成部材157の延在部182を前記裏面構成部材貫通部183から裏面側に臨ませるとともに、該延在部182の下辺は、前後方向に所定の厚さを有する壁面を構成している。
従って、裏面構成部材157の延在部182を裏面構成部材貫通部183から裏面側に臨ませるとともに、延在部182の下辺が前後方向に所定の厚みを有することで、前面枠120の下方における裏面構成部材157が収容される箇所の前後寸法を大きくすることができる。これによって、機枠(外枠)110と前面枠120の隙間から不正部材(ピアノ線、セル)を挿入する不正行為に対して、長い不正部材を用いなければ遊技機100の裏面に到達できないようになるとともに、仮に裏面側に到達しても、不正部材を上方向に向けて操作することが困難となり、裏面構成部材157よりも上方に配される遊技の制御に関するセンサ等に触れることができないようになる。また、前面枠120の強度も高めることができる。
また、前記延在部182の下辺に、機枠110の被嵌合部184と嵌合する嵌合壁185を当該延在部182の長手方向に沿って形成している。
従って、延在部182の下辺に、機枠110の被嵌合部184と嵌合する嵌合壁185を形成したことで、機枠(外枠)110と前面枠120の隙間から不正部材(ピアノ線、セル)を挿入する不正行為を確実に防止することができる。
また、前記操作ユニット150は、前方側に膨出した膨出状に形成され、前記スピーカの取付部171は、前記操作ユニット150の左右方向の中央部を後方に凹ませて形成し、前記発射操作部180は、側方に向いて開口した空間を形成するために前記操作ユニット150の側部から外側に延設した空間形成部材163と、前記空間形成部材163における空間部158の前部内側面を構成する部位に、前記開口から挿入された遊技者の手の接触を検出して、前記発射装置61を作動させるための信号を出力するタッチ検出部材152と、前記空間形成部材163における前記空間部158の下部内側面を構成する部位に、前記開口から挿入された遊技者の手を載置可能な載置部164と、を備えている。
従って、操作ユニット150が前方に膨出した形状であって、その左右方向の中央部の凹部にスピーカ取付部171を有し、遊技者の手の接触を検出して発射装置61を作動させるタッチ検出部材152が、操作ユニット150の側方に向いて開口した空間にあることで、遊技中においては、従来のダイヤル式の発射操作部180に比べ、遊技者の手とスピーカ155の位置が近く、音の伝達距離が短くなるので、音の振動を遊技者に伝えやすい。
また、空間形成部材163により形成された空間に、遊技者の手の接触を検出するタッチ検出部材152を備えるとともに、遊技者の手を載置可能な載置部164を備え、遊技中はこの空間に手を挿入して載置するようにしたことで、ダイヤル式の発射操作部180に比べ、遊技機と遊技者の手との接触面積が大きい載置部164から音の振動が伝わるので、音の振動を効果的に遊技者に伝えることができ興趣をより向上させることができる。
また、前記発射操作部180は内部空間186を形成して構成され、前記裏面構成部材157の延在部182の空間と前記発射操作部180の内部空間186を連通させる内部ダクト187を形成するとともに、該発射操作部180の内部空間186を外部と連通させる外部ダクト188を形成している。
従って、発射操作部180に内部空間186を形成し、ここに裏面構成部材157の延在部182と連通する内部ダクト187を形成するとともに、遊技機の外部と連通する外部ダクト188を形成したことで、エンクロージャがダブルバスレフ型となるので、深みのある易しい低音を出力することができるようになり、音による聴覚的な演出効果を高めることができ、興趣を向上させることができる。また、発射操作部180に形成した内部空間186をエンクロージャとして利用することで、音の振動をより効果的に遊技者に伝えることができる。
なお、上述の実施の形態では、スピーカ155の裏面に設けるエンクロージャとして、密閉型のエンクロージャと、ダブルバスレフ型のエンクロージャについて説明したが、このエンクロージャとしてバックロードホーン型を構成するようにしても良い。ここで、バックロードホーン型とは、音が通過する経路(音道)としてのホーンをスピーカ155の後面から徐々に拡径するように形成し、その最先端部が外部に開放するようにしたエンクロージャであって、スピーカ155の後面から出る音を利用して低音を効率よく出力できるようにするものである。このようなバックロードホーン型のエンクロージャを構成するには、例えば、裏面構成部材157により形成される空間に音道が折れ曲がるように壁面を形成(例えば、つづら折り状に音道が形成されるように)するとともに、スピーカ155から離れるに従ってこの音道が広がるように壁面を構成し、延在部取付部176の裏面側から見て左側の端部に遊技機100の前面に連通する開口部を設け、発射操作部180の下部で音道の最先端部が遊技機100の前面に開放するようにする。このような構成にすることにより、低音をより効果的に出力することができ、興趣を向上することができる。さらに、上述したように、スピーカ取付凹部167はフロントロードホーンとして機能するので、このバックロードホーン型のエンクロージャを組み合わせることで、コンビネーションホーンを構成することとなり、より効率よく音を出力できる。
また、本発明の遊技機は、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機としての封入球式遊技機100に限定されず、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態の封入球式遊技機として例示されるガラス枠を開放した状態の封入球式遊技機を示す斜視図である。 ガラス枠を閉鎖した状態の封入球式遊技機を示す斜視図である。 封入球式遊技機の裏面側を示す背面図である。 封入球式遊技機の裏面側を示す斜視図である。 封入球循環ユニットの前面側を示す斜視図である。 封入球式遊技機の操作ユニットの上側を示す平面図である。 操作ユニットの右側を示す側面図である。 操作ユニットを分解した状態を示す分解斜視図である。 前面枠本体と操作ユニットを示す斜視図である。 操作ユニットの裏面側を示す斜視図である。 裏面構成部材の後面側を示す斜視図である。 裏面構成部材の前面側を示す斜視図である。 封入球式遊技機の下部側面の断面図である。 ダブルバスレフ型に構成したエンクロージャの斜視図である。 図14のエンクロージャを有する封入球式遊技機の下部側面の断面図である。
符号の説明
1 遊技盤
1a 遊技領域
61 発射装置
100 封入球式遊技機(遊技機)
110 機枠(外枠)
120 前面枠
130 前面枠本体
150 操作ユニット
151 タッチパネル表示ユニット
152 タッチ検出部材
153 発射スライドボリューム
154 見せ球装飾部
155 スピーカ
156 操作レバー(発射勢調整部材)
157 裏面構成部材
158 空間部
158a 開口
159 取付枠体
163 空間形成部材
164 載置部
171 スピーカ取付部
172 開口部
180 発射操作部
182 延在部
183 裏面構成部材貫通部
184 被嵌合部
185 嵌合壁
186 内部空間
187 内部ダクト
188 外部ダクト

Claims (6)

  1. 前面枠の下方に発射操作部を配設し、該発射操作部の操作により遊技球を発射して遊技を行うようにした遊技機において、
    前記前面枠の下方に設けられた開口部を有する取付部に対してスピーカを取り付けるとともに、前記スピーカの裏面に空間を形成するために当該スピーカの裏面側を包囲する裏面構成部材を設けてエンクロージャを構成し、
    前記裏面構成部材は、前記エンクロージャの空間が前記発射操作部の裏面側に形成されるように、該発射操作部の裏面に延在する延在部を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記前面枠は、前面枠本体と、該前面枠本体の下方前面側に配設される操作ユニットとを備え、
    前記スピーカの取付部と前記裏面構成部材を前記操作ユニットに設け、
    前記前面枠本体の下辺部には、前記操作ユニットを該前面枠本体に取り付けた際に、該操作ユニットの裏面側の膨出状の裏面構成部材を、当該遊技機の裏面側に臨ませるための裏面構成部材貫通部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記裏面構成部材の延在部を前記裏面構成部材貫通部から裏面側に臨ませるとともに、該延在部の下辺は、前後方向に所定の厚さを有する壁面を構成していることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記延在部の下辺に、機枠の被嵌合部と嵌合する嵌合壁を当該延在部の長手方向に沿って形成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記操作ユニットは、前方側に膨出した膨出状に形成され、
    前記スピーカの取付部は、前記操作ユニットの左右方向の中央部を後方に凹ませて形成し、
    前記発射操作部は、
    側方に向いて開口した空間を形成するために前記操作ユニットの側部から外側に延設した空間形成部材と、
    前記空間形成部材における空間部の前部内側面を構成する部位に、前記開口から挿入された遊技者の手の接触を検出して、前記発射装置を作動させるための信号を出力するタッチ検出部材と、
    前記空間形成部材における前記空間部の下部内側面を構成する部位に、前記開口から挿入された遊技者の手を載置可能な載置部と、
    を備えたことを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記発射操作部は内部空間を形成して構成され、
    前記裏面構成部材の延在部の空間と前記発射操作部の内部空間を連通させる内部ダクトを形成するとともに、該発射操作部の内部空間を外部と連通させる外部ダクトを形成したことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の遊技機。
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