以下、本発明の一実施形態に係る遊技機について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、本発明に係る遊技機としては、封入式のパチンコ遊技機を含めパチンコ遊技機全般及びパチスロ遊技機全般を対象とするが、本実施形態ではそれぞれ図に示す形態のパチンコ遊技機を想定する。
図1〜6に示すように、本実施形態に係るパチンコ遊技機は、ガイドレール(外レール36、内レール37)によって囲まれ、遊技球が転動流下可能な転動領域(例えば遊技領域1p)を有する遊技盤1を備えた図示しない本体枠と、遊技盤を視認可能な開口部3h(以下、表枠開口部という)が設けられ、本体枠の前方(遊技者側)において当該本体枠により回動可能に支持された表枠3と、前記遊技盤1の背面側に着脱可能に取り付けられ、所定の画像を発光表示する導光板1031と、前記導光板1031の背面側に備えられ、種々の役物(可動演出役物、発光演出役物など)を配設した裏箱1055を取り付けている。なお、本実施形態で「役物」とは、可動することや発光することで演出を行なう演出装置のことをいうものとする。
裏箱1055は、遊技盤1の背面側に導光板1031を介して直接取り付けられている。なお、裏箱1055は、遊技盤1の背面側に取り付けた導光板1031の背面側にて、本体枠により回動可能に支持される後枠(図示省略)に備えられているものであってもよく、修理・点検などの観点からすると本体枠と容易に分離可能なように後枠を介して取り付けられるものとしてもよい。
後枠(図示省略)には、所定の演出表示を行うための表示装置(図示省略)が、背後から着脱可能に設けられている。なお、表示装置は、裏箱1055の背面側に着脱可能に設けられているものとしてもよい。
表示装置(図示省略)は、主制御基板からのコマンドに基づきサブ制御基板によってその表示態様が制御される。例えば、本実施形態では、表示装置として、液晶ディスプレイ(LCD:LiquidCrystalDisplay)が想定されている。なお、表示装置は所定の画像演出を表示可能であればよく、液晶ディスプレイに限らず、例えばCRT(CathordeRayTube)を含むブラウン管、ドットLED(LightEmittingDiode)、セグメントLED、EL(ElectronicLuminescent)、プラズマ等からなるものであっても良い。
遊技盤1には、表示装置上で演出表示される表示態様を視認可能な開口部1hが設けられており、遊技盤1の表面(前面)には、当該遊技盤開口部1hを含めた領域に亘って、遊技球が転動流下可能な遊技領域1pが構成されている。開口部1hの上部には、適宜の装飾部材1gが設けられる。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、外枠(図示しない)を介して島設備(図示しない)に取り付けられており、その状態において、上記した本体枠は、本体枠ヒンジを介して外枠に回動可能に支持されている。
表枠3には、種々の表枠構成部材を含み、表枠構成部材には、透明板ユニット7、皿ユニット8、操作ユニット9、スピーカ10a、10b及び10c、光による演出を施す各種装飾部材(トップ飾り14、右側装飾部材15、左側装飾部材16)などがある。スピーカ10a、10bは、前面カバー147c(より具体的には、カバー部材11a、11b)によって覆われている。なお、表枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、表枠3を構成する部材は全て含まれるものである。
透明板ユニット7は、一枚又は複数枚の透過性を有する板部材(例えばガラス材)などで構成され、表枠3に備えられた表枠ベース板(右側ベース板3aa、左側ベース板3ab及び下部ベース板3ac)に設けた表枠開口部3h(窓部)に対して、表枠ベース板の裏面側(背面側)から着脱自在に取り付けられており、当該表枠3を本体枠に対して閉じた状態において、遊技盤1の表面(前面)側に対向し、かつその表面(前面)側を覆うように構成されている。
皿ユニット8は、貸出球や賞球を貯留するための上皿17と、上皿17の下方側に設けられ、例えば上皿17が満杯時に溢れた遊技球などを貯留することが可能な下皿18とが設けられている。
また、裏箱1055の裏面には、主制御基板(図示省略)がケースに収容された状態で設けられている。
特に限定はされないが、例えば、主制御基板には、中継基板(図示省略)を介して、サブ制御基板や払出・発射制御基板が接続されている。この場合、サブ制御基板は、主制御基板から供給される各種のコマンドに応じて、表示装置における表示制御、上記したスピーカ10a乃至10cから発生させる音声に関する制御、各種役物の演出制御、各種役物や装飾部材などに用いられている各種LEDの制御などを行う。また、払出・発射制御基板には、発射装置26や、遊技球の払出を行う払出装置などが接続されている。また、例えば、サブ制御基板に対する信号の受け渡しを行うサブ中継基板、遊技の演出に関するプログラムが記憶されたサブROM中継基板、電力を供給する電源基板なども備えられている。
また、裏箱1055を配設する後枠には、例えば貸出球や賞球として払い出される遊技球を収容するための球タンク(図示省略)と、当該球タンクから複数の遊技球を連続して転動流下させるレールユニット(図示省略)と、当該レールユニットの下端に連続させることが可能な払出装置(図示省略)と、当該払出装置から払い出された遊技球を上皿17に供給する球払出通路(図示省略)などが連設されている。
<遊技盤の概略構成>
遊技盤1は、透明なアクリルパネルなどからなる遊技盤本体(パネル本体)の前面に、遊技釘、遊技領域を転動流下する遊技球が通過可能な複数の通過領域(一般入賞口1013、始動入賞口1009、大入賞口1011)、ステージ1001、などが配設されている(図1参照)。遊技盤本体(パネル本体)の前面に配設される各種遊技部材は、特に本実施形態に限定されて解釈されるものではなく種々の遊技部材が適宜設計変更可能である。
ステージ1001は、開口部1hに沿って配設した台板1000上に設けられており、遊技領域1pを転動流下していた遊技球が遊技領域1pに配設されているワープ入り口1007から入り、ワープ入り口1007から入った遊技球を、遊技盤1の略中央領域にて左右に転動させた後、再び遊技領域1pへと戻す部材であって、特に図示した実施形態に限定されず種々のステージを実施の形態に応じて適宜変更可能である。
一般入賞口1013、始動入賞口1009、大入賞口1011は、遊技盤1のパネル本体の所定領域に設けた所定形状の切り欠き領域に組み込まれて配されている。なお、一般入賞口1013、始動入賞口1009及び大入賞口1011にあっては、本実施形態では特に特徴を有するものではなく、図示形態に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、開口部1hの背後には、演出を行う第一役物装置4000及び第二役物装置5000が配置される。なお、当該第一役物装置4000及び第二役物装置5000の具体的な構成については後述する。
<遊技機の特徴的構成>
図2〜6に示すように、本実施形態に係るパチンコ遊技機は、表枠3に特徴的な構成要素を備えている。表枠3の構成要素としては、表枠ベース板を構成する右側ベース板3aa、左側ベース板3ab及び下部ベース板3acのほか、透明板ユニット7、皿ユニット8、トップ飾り14、右側装飾部材15、左側装飾部材16がある。皿ユニット8は、下部ベース板3acに取り付けられる。トップ飾り14は、右側ベース板3aa及び左側ベース板3abの上部に取り付けられる。右側装飾部材15は、右側ベース板3aaの下部に取り付けられ、左側装飾部材16は、左側ベース板3abの下部に取り付けられる。以下に主たる特徴的な構成要素について図面を参照して説明する。
<皿ユニット8について>
図7〜15に示すように、皿ユニット8は、上皿上部カバー8a、下皿カバー8b、アンダーカバー8c、支持部材8d、第1操作ユニット9A、第2操作ユニット9B、スピーカユニット10、送風機構110、発光ユニット12、上皿17、下皿18等を有する。上皿17は、支持部材8dの上部左寄りの位置に設けられ、第1操作ユニット9Aは、上皿17の右隣りとなる支持部材8dの上部中央の位置に設けられ、第2操作ユニット9Bは、第1操作ユニット9Aの右隣りとなる支持部材8dの上部右寄りの位置に設けられる。下皿18は、上皿17の下方となる支持部材8dの下部左寄りの位置に設けられ、スピーカユニット10は、下皿18の右隣りとなる支持部材8dの下部中央の位置に設けられ、送風機構110は、スピーカユニット10の右隣りとなる支持部材8dの下部右寄りの位置に設けられ、発光ユニット12は、送風機構110の右隣りで発射装置26の左隣りとなる支持部材8dの下部右寄りの位置に設けられる。第1操作ユニット9A、第2操作ユニット9B、スピーカユニット10、送風機構110、発光ユニット12、上皿17、及び下皿18は、第1操作ユニット9A及び第2操作ユニット9Bの後述する操作部材(操作ボタン)や上皿17及び下皿18の上面を露出させるように上皿上部カバー8a、下皿カバー8b、アンダーカバー8cにより覆われる。上皿上部カバー8a、下皿カバー8bの一部、アンダーカバー8cは、着脱自在となっている。
[上皿17及び下皿18]
上皿17は、遊技球を貯留可能な上皿本体17p等のほか、上皿本体17pに遊技球を払い出すための払出口170を有する。下皿18は、遊技球を貯留可能な下皿本体18p等のほか、下皿本体18pに遊技球を排出するための排出口180や、下皿本体18pの下方外部に遊技球を落下させるための球抜き部181を有する。
[第1操作ユニット9A]
第1操作ユニット9Aは、先述した操作ユニット9と同様のものであり、遊技者が操作可能な操作部材(操作ボタン)2000のほか、押下検出センサ2035(図示略)や電飾基板2183(図示略)等を有する。第1操作ユニット9Aの操作部材2000は、上皿上部カバー8aの中央に設けられた開口から露出し、操作部材2000の押圧操作面が円形状に形成されている。この操作部材2000は、後述する演出抽選テーブル(図23参照)から明らかなように、比較的使用頻度が高い操作演出用のボタンとして設けられている。押下検出センサ2035及び電飾基板2183は、専用の図示しないハーネス等の配線を介して後述するサブ制御基板33(図22参照)に接続されている。これにより、操作部材2000の押下操作に際しては、押下検出センサ2035による操作信号がサブ制御基板33に供給される。
[第2操作ユニット9B]
第2操作ユニット9Bは、球抜きボタン22、球貸ボタン23及び返却ボタン24とともに、遊技者が操作演出に際して操作するための押圧ボタン3000や遊技者が選択操作するための十字ボタン3100を共通基板3200に実装して構成されたものである。球貸ボタン23、返却ボタン24、押圧ボタン3000、及び十字ボタン3100は、それぞれに対応して共通基板3200に設けられた押下検出センサにより変位動作が検出される。共通基板3200は、図示しないハーネス等の配線を介して後述するサブ制御基板33やカードユニット装置CU(図22参照)に接続されている。これにより、球貸ボタン23や返却ボタン24の押下操作に際しては、共通基板3200から押下検出センサによる球貸操作信号や返却操作信号がカードユニット装置CUに供給される一方、押圧ボタン3000や十字ボタン3100の押下操作に際しては、共通基板3200から押下検出センサによる演出操作信号や選択操作信号がサブ制御基板33に供給される。このような第2操作ユニット9Bの押圧ボタン3000は、上皿上部カバー8aの右寄りの位置に設けられた開口から露出し、押圧ボタン3000の押圧操作面が四角形状に形成されている。この押圧ボタン3000は、後述する演出抽選テーブル(図23参照)から明らかなように、比較的使用頻度が低い操作演出用のボタンとして設けられている。ここで、十字ボタン3100と押圧ボタン3000とは、共に直線状の辺を備えた略四角形状で構成され、直線状の辺が互いに対向して配置されている。
[スピーカユニット10]
スピーカユニット10は、低音域の音を増幅するバスレフ型のものであり、スピーカ10c及びエンクロージャ10eを有する。スピーカ10cは、エンクロージャ10eの前面に設けられており、下皿カバー8bの前面中央部に設けられたスピーカカバー10kによってスピーカ10cの前部が覆われる。スピーカ10cの前部で発生した音は、スピーカカバー10kを通って遊技者に直接伝わる一方、スピーカ10cの後部で発生した音は、エンクロージャ10eの内部に一旦籠る。
エンクロージャ10eは、スピーカ10cの後部から発生した音をその前部から発生した音と干渉させないように封じ込めるものであり、比較的大きな容積をもつように形成されている。図15に示すように、エンクロージャ10eの左上部10eaは、下皿18の右側上方まで迫り出すように形成されている。また、エンクロージャ10eの左上部10eaは、上皿本体17pの底部と接触するように配置される。さらに、エンクロージャ10eの左下部10ebは、下皿本体18pの右端部と接触するように配置される。
図17に示すように、エンクロージャ10eの右下端部には、内部に設けられた導管(図示略)へと通じる開口10ecが設けられている。このような導管及び開口10ecは、いわゆるヘルムホルツ共鳴の原理により、スピーカ10cの後部からエンクロージャ10eの内部に発せられた音を共振・増強しつつ外部へと伝播する。開口10ecから外部へと伝播する音は、スピーカ10cの前部から発せられた音と重なることにより、豊かで力強い低音として感じられる。また、スピーカ10cから音が発生する際には、その音の発生に連動して開口10ecから外部へと空気が流出する。スピーカ10cから音が発生していない状態では、開口10ecから外部へと空気が流出しない。
このようなスピーカユニット10によれば、エンクロージャ10eの左上部10eaが部分的に膨出した形状であるので、例えば直方体状のエンクロージャよりも容積を十分確保することができ、スピーカ10cから十分な音圧で迫力のある低音を発生させることができる。
また、スピーカ10cから音を発生させる際には、それと同時にエンクロージャ10eの開口10ecから外部へと十分な風圧で風を送出することができる。
さらに、スピーカ10cで音を発生させる際には、エンクロージャ10e全体が音圧に応じて振動するが、エンクロージャ10eの左上部10ea及び左下部10ebが上皿本体17p及び下皿本体18pの一部と接触しているので、その振動が上皿本体17pや下皿本体18p全体にも伝わる。これにより、上皿本体17pや下皿本体18pに多くの遊技球が貯留されている場合にあっても、払出口170や排出口180から出てくる遊技球の球詰まりを振動によって効果的に防ぐことができる。
[送風機構110]
送風機構110は、エンクロージャ10eの開口10ecから送出される風の方向を切り替えるものであり、エンクロージャ10eの右側面に隣接して配置される。図18及び図20に示すように、送風機構110は、左右に2分割可能なカバー部材110A,110B、ソレノイド111、スライド部材112、リンク部材113、バネ114、開閉部材115、及び開閉検知センサ116を有する。ソレノイド111、スライド部材112、リンク部材113、バネ114、開閉部材115、及び開閉検知センサ116は、カバー部材110A,110Bの内部に収容される。
図20及び図21に示すように、カバー部材110Aには、エンクロージャ10eの開口10ecからまっすぐ向かう方面を開閉部材115が閉鎖・開放可能な空間部110aが設けられている。空間部110aの下方は、開閉部材115の閉鎖・開放に関係なく常に開放されており、アンダーカバー8cに設けられた通気口8caが位置する(図17参照)。図18及び図20に示すように、カバー部材110Bには、空間部110aと対向する位置に開口部110bが設けられている。開口部110bの右側には、下皿カバー8bの一部として着脱自在の右下側面カバー8baに設けられた送風口80が位置する(図13、図16、図17参照)。これにより、開閉部材115が空間部110aを閉鎖した状態の場合、開口10ecから送出された風は、開閉部材115に当って遮られ、開口部110bを抜けることなく空間部110aの下方へと導かれる。空間部110aの下方へと導かれた風は、アンダーカバー8cの通気口8caを通って外部へと送出される。一方、開閉部材115が空間部110aを開放した状態の場合、開口10ecから送出された風は、開閉部材115に遮られることなく概ねまっすぐ流れ、空間部110a及び開口部110bを抜けた後、右下側面カバー8baの送風口80を通って外部へと送出される。送風口80と概ねまっすぐ対向する位置には、発射装置26の発射ハンドル26bが配置されており、送風口80から出た風は、発射ハンドル26bを把持する遊技者の手に当たる。すなわち、開口10ecから空間部110a及び開口部110b並びに送風口80を経て発射ハンドル26bへと風が流れる流路は、概ねまっすぐ形成されるので、発射ハンドル26bを握る遊技者の手まで風圧をできる限り弱めることなく風を到達させることができ、遊技者に対して確実に風を感じさせることができる。
また、開閉部材115の閉鎖・開放状態のいずれにしても、開口10ecから風と共に送出される音は、送風口80あるいは通気口8caのいずれかを通って外部に放出されるので、ヘルムホルツ共鳴による音響効果を低減させることなく重低音を十分体感させることができる。
図18〜21に示すように、ソレノイド111は、オン・オフ動作に連動して突出・退避可能なプランジャ111aを有する。プランジャ111aの先端部は、スライド部材112と連結されている。スライド部材112は、水平方向に沿って移動可能にカバー部材110Aに支持されている。スライド部材112には、垂直方向に沿って長く伸びるように長孔112aが形成されている。この長孔112aには、リンク部材113の連結部113aが移動自在に係止される。リンク部材113の基端部113bは、回転可能にカバー部材110Aに支持され、リンク部材113の先端部寄りの部位には、バネ114の一端が係止される。バネ114の他端は、カバー部材110Aの適部に係止されている。リンク部材113の先端部には、長孔113cが形成されている。この長孔113cには、開閉部材115に設けられた連結ピン115aが移動自在に係止される。開閉部材115は、空間部110aに留まる閉鎖位置と空間部110aからずれた開放位置との間を移動可能にカバー部材110Aに案内されている。開閉検知センサ116は、例えばタッチセンサあるいは近接センサにより構成され、開閉部材115が開放位置にあるとき、リンク部材113の一部が当接あるいは近接することにより、空間部110aが開放状態にあることを検知する。開閉部材115が閉鎖位置にあるとき、リンク部材113が開閉検知センサ116から離間することにより、空間部110aが閉鎖状態にあることを検知する。開閉検知センサ116は、サブ制御基板33と電気的に接続されている。
図18及び図19に示すように、ソレノイド111がオフ状態でプランジャ111aが突出位置にあるとき、スライド部材112が図中左寄りに位置し、リンク部材113の先端部側がバネ114によって引っ張られる結果、その先端部の長孔113cに連結ピン115aを介して連結された開閉部材115は、空間部110aの閉鎖位置に留まり、空間部110aを閉鎖状態とする。このとき、リンク部材113は、開閉検知センサ116から離間した位置にあるため、開閉検知センサ116からは、閉鎖状態を示す検知信号がサブ制御基板33に供給される。
一方、図20及び図21に示すように、ソレノイド111がオン状態となると、プランジャ111aが突出位置から退避位置へと移動する。プランジャ111aが退避位置へと移動すると、スライド部材112が図中右側へと移動し、それに伴いリンク部材113の先端部側がバネ114の引っ張り力に抗して基端部113bを軸に反時計回りの方向に回動する。その結果、リンク部材113の長孔113cに連結ピン115aを介して連結された開閉部材115は、空間部110aから図中右側の退避した位置へと移動し、これにより空間部110aが開放状態となる。このとき、リンク部材113は、開閉検知センサ116と当接あるいは近接するため、開閉検知センサ116からは、開放状態を示す検知信号がサブ制御基板33に供給される。
このような送風機構110によれば、開口10ecから送風口80を経て発射ハンドル26bへと至る風の流路が概ね直線状となり、この開口10ecと送風口80との間に位置する空間部110aが閉鎖・開放状態に制御され、空間部110aを閉鎖状態とした場合、開口10ecからの風の流れを空間部110aの下方に位置する通気口8caへと導くことができる一方、空間部110aを開放状態とした場合、開口10ecからの風の流れを空間部110aから開口部110bを通ってまっすぐ送風口80へと直線的に導くことができる。送風口80を出た風は、さらにまっすぐ直線的に発射ハンドル26bの方へと流れ、発射ハンドル26bを把持する遊技者の手に当たることとなる。これにより、重低音を聞く聴覚とともに皮膚感覚によって風を感じさせることができる。開口10ecからの風が通気口8caへと導かれる場合、通気口8ca付近に遊技者の手が添えられることはないため、例えば風を感じさせずに聴覚によって重低音のみを感じさせることができる。
[発光ユニット12]
発光ユニット12は、発射ハンドル26bを把持する遊技者の手に照射光を当てるものであり、発射ハンドル26bの左斜め上方に配置される。発光ユニット12は、その詳細について図示説明を省略するが、発光手段としての複数のLED、複数のLEDを搭載した発光基板、複数のLEDからの光を所定方向に導くための導光板等を有して構成される。図14及び図15に示すように、発光ユニット12からの光が導かれる所定方向には、下皿カバー8bの一部として着脱自在の右上側面カバー8bbに設けられた照射窓81が設けられている。発光ユニット12からの光は、照射窓81を通って発射ハンドル26bの方に照射され、発射ハンドル26bを把持する遊技者の手にスポットライトとして映る。これにより、皮膚感覚に訴える風や聴覚に訴える重低音とは別に、照射光によっても視覚を刺激して感じさせることができる。
[遊技機の電気的構成]
次に、図22を用いて、本実施形態に係る遊技機の制御回路について説明する。なお、図22においては、「スイッチ」を「SW」と略記し、「ソレノイド」を「SOL」と略記する。
図22に示すように、遊技機は、遊技の制御を行う主制御手段としての主制御基板28と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御手段としてのサブ制御基板33とを有する。
主制御基板28は、メインCPU280、読み出し専用メモリであるメインROM281、読み書き可能メモリであるメインRAM282、初期リセット回路283、I/Oポート284、コマンド送信手段としてのコマンド出カポート285、リセット用クロックパルス発生回路286、及び遊技情報出力回路287を備えている。主制御基板28は、各種のデバイス(機器やスイッチ等)と接続されている。
メインCPU280は、メインROM281及びメインRAM282と接続されており、メインROM281に記憶されたプログラムにしたがって、各種の処理を実行する機能を有する。
主制御基板28には、遊技盤1における第1始動口(図示略)の後方に配置された第1始動口スイッチ311が接続されている。第1始動口スイッチ311によって遊技球が検出されると、当り抽選が行われる。
主制御基板28には、遊技盤1における第2始動口(図示略)の後方に配置された第2始動口スイッチ312が接続されている。第2始動口スイッチ312によって遊技球が検出されると、当り抽選が行われる。
これらの第1始動口スイッチ311及び第2始動口スイッチ312は、第1始動口及び第2始動口に遊技球が入球したことを検出した場合に入賞したとして、所定の検出信号を主制御基板28に供給する。
主制御基板28には、遊技盤1における通過ゲート(図示略)の後方に配置された通過ゲートスイッチ314が接続されている。通過ゲートスイッチ314によって遊技球が検出された場合、通過ゲートに遊技球が入賞したとして、普通図柄抽選が行われる。この普通図柄抽選の結果は、遊技盤1に設けられた普通図柄表示部5Aにおいて表示される。なお、普通図柄表示部5Aにおいて特定の図柄が停止表示された場合には、普通図柄抽選の結果が当選であることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置4の画面上に表示されるようにしてもよい。
通過ゲートスイッチ314は、通過ゲートを遊技球が通過したことを検出した場合に入賞したとして、所定の検出信号を主制御基板28に供給する。これにより、通過ゲートスイッチ314は、第2始動口を開放する契機を与える。
主制御基板28には、遊技盤1に設けられた一般入賞口(図示略)の後方に配置された一般入賞口スイッチ310が接続されている。一般入賞口スイッチ310によって遊技球が検出されると、払出装置35により予め設定されている数の賞球が行われる。
主制御基板28には、遊技盤1における第1大入賞口(図示略)の奥方に配置された第1大入賞口カウントスイッチ315が接続されている。第1大入賞口カウントスイッチ315は、第1大入賞口への遊技球の入賞数をカウントするためのものである。第1大入賞口カウントスイッチ315により遊技球の入賞が検出されると、払出装置35は、予め設定されている数の遊技球を賞球として払出口170又は排出口180を通じて上皿17又は下皿18に払い出しを行う。
主制御基板28には、遊技盤1における第2大入賞口(図示略)の奥方に配置された第2大入賞口カウントスイッチ316が接続されている。第2大入賞口カウントスイッチ316は、第2大入賞口への遊技球の入賞数をカウントするためのものである。第2大入賞口カウントスイッチ316により遊技球の入賞が検出されると、払出装置35は、予め設定されている数の遊技球を賞球として払出口170又は排出口180を介して上皿17又は下皿18に払い出しを行う。
これらの第1大入賞口カウントスイッチ315及び第2大入賞口カウントスイッチ316は、第1大入賞口及び第2大入賞口を遊技球が通過した場合に、所定の検出信号を主制御基板28に供給する。
主制御基板28には、第2大入賞口の内部にある特定領域及び非特定領域(図示略)に配置された特定領域スイッチ317A及び非特定領域スイッチ317Bが接続されている。特定領域スイッチ317Aは、大当り遊技状態において特定領域を遊技球が通過したことを検出した場合にV入賞として、所定の検出信号を主制御基板28に供給する。非特定領域スイッチ317Bは、大当り遊技状態において非特定領域を遊技球が通過したことを検出した場合に非V入賞として、所定の検出信号を主制御基板28に供給する。
主制御基板28は、第1大入賞口を開閉する第1大入賞口シャッタ(図示略)を駆動する第2大入賞口ソレノイド315Aと、第2大入賞口を開閉する第2大入賞口シャッタ(図示略)を駆動する第2大入賞口ソレノイド316Aとを排他的に制御する。これにより、第1大入賞口シャッタは、第1大入賞口への遊技球の入賞が容易な開放状態(第1態様)と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態(第2態様)とに変動するように駆動され、第1大入賞口が少なくとも閉鎖状態とされる状況において、第2大入賞口シャッタは、第2大入賞口への遊技球の入賞が可能な開放状態と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態とに変動するように駆動される。このような第1大入賞口シャッタ及び第2大入賞口シャッタによる第1大入賞口及び第2大入賞口の開放駆動は、遊技盤1に設けられた第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5Dにおいて特別図柄が特定の停止表示態様となって、大当り遊技状態に移行された場合に行われる。
主制御基板28は、第2始動口に設けられた羽根部材(図示略)を開閉する羽根部材ソレノイド313を制御する。これにより、普通図柄表示部5Aにおいて所定の発光態様で普通図柄が停止表示されたときに、羽根部材が所定の時間、所定の回数だけ開放状態となり、第2始動口に遊技球を入りや易くなる。
例えば、本実施形態の普通図柄ゲームにおいて、時短遊技状態ではない遊技状態(非確変・非時短遊技状態)における普通図柄の当り確率は、1/256であり、羽根部材が開放されることはない。一方、高確率状態(時短遊技状態)における普通図柄の当り確率は、例えば255/256であり、これに当選した場合に、羽根部材が例えば1.3秒間、3回開放される。また、普通図柄ゲームにおいて当り図柄となる普通図柄の数は1個であり、第2始動口の開放時に上限となる入賞カウント数は10カウント(10個)である。
主制御基板28は、第2大入賞口内の特定領域の変位部材(図示略)を開閉するように動作させる変位部材ソレノイド318を制御する。これにより、大当り遊技状態のラウンドゲームを実行中にある場合に、変位部材が所定の時間、所定の回数だけ開放状態となり、特定領域に対して遊技球が通過し易くなる。一方、大当り遊技状態であっても変位部材が閉鎖状態となる場合は、特定領域を遊技球が通過不可能又は困難となり、非特定領域を遊技球が通過し易くなる。
第1特別図柄保留表示部5Eは、第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5Dが変動表示しているときに、第1始動口スイッチ311によって遊技球が検出された場合、第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5Dにおいて変動表示中の第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示されるまで、第1始動口への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される数、すなわち第1特別図柄に係る保留数を表示する。変動表示していた第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示された場合には、第1特別図柄に係る保留数として保留されていた第1特別図柄の変動表示が開始される。
第2特別図柄保留表示部5Fは、第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5Dが変動表示しているときに、第2始動口スイッチ312によって遊技球が検出された場合、第1特別図柄表示部5C又は第2特別図柄表示部5Dにおいて変動表示中の第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示されるまで、第2始動口への遊技球の入賞に基づく第2特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される数、すなわち第2特別図柄に係る保留数を表示する。変動表示していた第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示された場合には、第2特別図柄に係る保留数として保留されていた第2特別図柄の変動表示が開始される。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機において、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動表示の優先順位は、第2特別図柄の方が第1特別図柄よりも優先するように設定されているが、第1始動口及び第2始動口への入賞順にしたがって、対応する第1特別図柄及び第2特別図柄を入賞順通りに変動表示させるようにしてもよい。
また、特別図柄の変動表示の実行が保留される保留数には、上限数が設定されており、本実施形態において、メインCPU280は、第1始動口及び第2始動口に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ311及び第2始動口スイッチ312によって遊技球が検出されたときの第1特別図柄及び第2特別図柄の変動表示の保留数を、それぞれ最大で4個(すなわち、4検出回数)まで記憶させており、5個目以降は保留数として記憶させないようになっている。この際、特別図柄の変動表示の終了により保留数が減った時には、再び保留数が4個を上限として加算される。
第1特別図柄表示部5Cにおける第1特別図柄ゲームの保留数が例えば4個まで保留される場合、変動中の第1特別図柄表示部5Cに対応する特別図柄ゲームの情報は、メインRAM282の第1特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶として記憶され、以降、保留数が4個分の特別図柄ゲームの情報は、メインRAM282の第1特別図柄始動記憶領域(1)〜(4)に始動記憶として順次記憶される。
第2特別図柄表示部5Dにおける第2特別図柄ゲームについても同様に、第2特別図柄ゲームの保留数が例えば4個まで保留される場合、変動中の第2特別図柄表示部5Dに対応する第2特別図柄ゲームの情報は、メインRAM282の第2特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶として記憶され、以降、保留数が4個分の第2特別図柄ゲームの情報は、メインRAM282の第2特別図柄始動記憶領域(1)〜(4)に始動記憶として順次記憶される。
したがって、第1始動口及び第2始動口への入賞に伴う特別図柄ゲームに係る遊技球の保留数は、合計で最大8個となり、第1特別図柄保留表示部5E及び第2特別図柄保留表示部5Fによる保留表示数もそれぞれ4個となる。
第1大入賞口シャッタによる第1大入賞口の開放状態は、第1大入賞口カウントスイッチ315によるカウント値(遊技球の入賞数)が所定数(例えば、入賞数10個)となるか、あるいは予め規定された後述の開放時間を経過するといったいずれか一方の条件を満たすまで維持される。遊技球の入賞数が所定数となった場合、又は第1大入賞口シャッタの開放時間が経過した場合は、第1大入賞口シャッタが第1大入賞口を閉鎖するように駆動される。
第2大入賞口シャッタによる第2大入賞口の開放状態も同様に、第2大入賞口カウントスイッチ316によるカウント値(遊技球の入賞数)が所定数(例えば、入賞数10個)となるか、あるいは予め規定された後述の開放時間を経過するといったいずれか一方の条件を満たすまで維持される。遊技球の入賞数が所定数となった場合、又は第2大入賞口シャッタの開放時間が経過した場合は、第2大入賞口シャッタが第2大入賞口を閉鎖するように駆動される。
大当り遊技状態では、予め設定された大入賞口開閉パターン(当り開閉パターン)に基づき、第1大入賞口及び第2大入賞口の開放状態と閉鎖状態とが繰り返される。大当り遊技状態において、第1大入賞口及び第2大入賞口のそれぞれが大入賞口開閉パターン(当り開閉パターン)に基づいて所定回数にわたり開放状態及び閉鎖状態となる遊技は、「ラウンドゲーム(ラウンド遊技)」という。ラウンドゲーム(ラウンド遊技)は、単にラウンドという場合もある。1回のラウンドゲームにより第1大入賞口又は第2大入賞口が閉鎖状態とされてから、次回のラウンドゲームとして第1大入賞口又は第2大入賞口が開放状態となるまでの状態については、「ラウンド間ゲーム」又は「ラウンド間インターバル」あるいは単に「インターバル」ともいう。1回のラウンドゲームにおいては、第1大入賞口及び第2大入賞口のそれぞれが複数回にわたり開放状態及び閉鎖状態となる場合がある。また、1回のラウンドゲームでは、第1大入賞口及び第2大入賞口の開閉状態が排他的に制御される。すなわち、1回のラウンドゲームにおいては、一方の大入賞口が所定回数繰り返し開放状態となる間、他方の大入賞口が継続して閉鎖状態とされる。
なお、本実施形態の遊技機には、大当り遊技状態とは異なる性質の遊技状態として、いわゆる小当り遊技状態が設けられている。小当り遊技状態は、大当り遊技状態とは異なりラウンドゲームという概念によって規定されず、本実施形態の小当り遊技状態では、第2大入賞口が所定回数繰り返し開放状態とされるように規定されている。もちろん、小当り遊技状態においては、任意あるいは特定の大入賞口を1回あるいは複数回数にわたり繰り返し開放状態となるように制御してもよい。この小当り遊技状態とは、特別図柄抽選による小当りの当選を契機に移行する遊技状態である。小当り遊技状態に移行する前とその終了後においては、基本的に遊技状態が変化しない。例えば、非確変遊技状態において小当り当選となって小当り遊技状態に移行した場合、この小当り遊技状態の終了後の遊技状態は、小当り遊技状態に移行する前の非確変遊技状態のままであり、確変遊技状態に移行することはない。同様に、確変遊技状態において小当り当選となって小当り遊技状態に移行した場合、この小当り遊技状態の終了後の遊技状態は、確変遊技状態のゲーム数が残存する限り、小当り遊技状態に移行する前の確変遊技状態のままであり、非確変遊技状態に移行することもない。
ラウンドゲームは、1ラウンド、2ラウンドのようにラウンド数(回数)として計数される。1回のラウンドゲームにおいて、第1大入賞口又は第2大入賞口が所定回数開放状態となる前に、1ラウンドあたりの上限入賞数に到達した場合は、第1大入賞口及び第2大入賞口が閉鎖状態となり、残りの開放回数分について第1大入賞口及び第2大入賞口が開放状態とされることなく、当該ラウンドゲームが終了させられる。
また、大当り遊技状態において第2大入賞口が開放状態となる特定のラウンドゲームでは、予め設定された作動パターン(変位部材作動パターン)に基づき、変位部材が制御される。これにより、特定領域は、大当り遊技状態の特定のラウンドゲームにおいて、開放状態及び閉鎖状態となる。すなわち、特定のラウンドゲームにおいては、特定領域を遊技球が通過してV入賞となる可能がある一方、特定のラウンドゲーム以外のラウンドゲームでは、仮に第2大入賞口に遊技球が入賞したとしても、特定領域を遊技球が通過不可能又は困難な状態となる。すなわち、大当り遊技状態の種類には、特定のラウンドゲームを含む大当り遊技状態と、特定のラウンドゲームを含まない大当り遊技状態とがある。
液晶表示装置4の画面上には、第1特別図柄表示部5C及び第2特別図柄表示部5Dにおいて表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。例えば、第1特別図柄表示部5C及び第2特別図柄表示部5Dで表示される特別図柄の変動表示中において、特定の場合を除いて、液晶表示装置4の画面上には、数字からなる図柄(装飾図柄)、例えば、「0」、「1」、「2」・・・「7」のような数字が3列変動表示される。
一方、第1特別図柄表示部5C及び第2特別図柄表示部5Dにおいて変動表示されていた特別図柄が停止表示されると、液晶表示装置4の画面上においても装飾図柄が停止表示される。
また、第1特別図柄表示部5C及び第2特別図柄表示部5Dにおいて、変動、停止された特別図柄が特定の停止表示態様である場合には、「大当り」であることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置4の画面上に表示される。
具体的には、第1特別図柄表示部5C及び第2特別図柄表示部5Dのいずれか一方において特別図柄が、例えば「大当り」に対応する特定の表示態様で停止表示された場合には、液晶表示装置4の画面上に表示される演出用の装飾図柄の組み合わせが特定の表示態様(例えば、複数の図柄列のそれぞれに同一の図柄がすべて揃った状態で停止表示される態様)となり、さらに、大当り用の演出画像が液晶表示装置4の画面上に表示される。
このような主制御基板28のメインCPU280は、遊技領域1pにおける所定の領域(第1始動口、第2始動口)を遊技球が通過した場合に、遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技状態)を実行するか否かを抽選可能な抽選手段を実現している。
メインROM281は、大当り抽選や図柄抽選等といった各種の処理をメインCPU280に実行させるためのプログラムや、各種テーブルを記憶している。
例えば、図23に示すように、メインROM281に記憶されたテーブルとしては、大当り抽選テーブルや図柄抽選テーブルがある。大当り抽選テーブルは、大当り抽選を乱数抽選により行う際に用いられ、例えば乱数範囲0〜255のうち、0〜254の乱数値が抽出されるとハズレで、255の乱数値が抽出されると大当りの当選となる旨を規定している。図柄抽選テーブルは、大当り当選の際、第1特別図柄(特図1)及び第2特別図柄(特図2)を乱数抽選により決定付けるために用いられる。このような図柄抽選テーブルは、例えば、第1特別図柄(特図1)に関し、乱数範囲0〜99のうち、0〜35の乱数値が抽出されると4R通常大当りに対応する4R通常図柄を決定し、36〜65の乱数値が抽出されると16R通常大当りに対応する16R通常図柄を決定し、66〜85の乱数値が抽出されると4R確変大当りに対応する4R確変図柄を決定し、86〜99の乱数値が抽出されると16R確変大当りに対応する16R確変図柄を決定する旨を規定している。また、図柄抽選テーブルは、例えば、第2特別図柄(特図1)に関し、乱数範囲0〜99のうち、0〜33の乱数値が抽出されると4R確変大当りに対応する4R確変図柄を決定し、34〜99の乱数値が抽出されると16R確変大当りに対応する16R確変図柄を決定する旨を規定している。
メインRAM282は、メインCPU280の一時記憶領域として、種々のデータ(フラグ、カウンタ、タイマ、及び変数の値等)を記憶する機能を有する。メインCPU280の一時記憶領域としては、メインRAM282に代えて、他の読み書き可能な記憶媒体を用いることもできる。
初期リセット回路283は、電源投入時においてリセット信号を生成するものであり、メインCPU280に接続されている。
I/Oポート284は、各種のデバイスからの入力信号をメインCPU280に、メインCPU280からの出力信号を各種のデバイスに送信するものである。
コマンド出カポート285は、メインCPU280からの各種コマンドをサブ制御基板33に送信するものである。
リセット用クロックパルス発生回路286は、タイマ割込処理を実行するためのクロックパルスを所定の周期(たとえば2msec)毎に発生するものである。
遊技情報出力回路287は、外部接続されたホールコンピュータHPや外部情報表示装置EDに各種の情報を出力するためのものである。
主制御基板28に接続される各種のデバイスには、第2大入賞口ソレノイド315A、第2大入賞口ソレノイド316A、羽根部材ソレノイド313、変位部材ソレノイド318、及び外部端子板320が含まれる。
外部端子板320は、略して外端板と称され、ホール係員を呼び出す機能や大当り回数を表示するといった機能を有する外部情報表示装置ED、あるいはホールに設置された複数の遊技機を管理するホールコンピュータHP等の外部機器との間でデータ通信するためのものである。
主制御基板28に接続される各種のスイッチには、一般入賞口スイッチ310、第1始動口スイッチ311、第2始動口スイッチ312、通過ゲートスイッチ314、第1大入賞口カウントスイッチ315、第2大入賞口カウントスイッチ316、特定領域スイッチ317A、非特定領域スイッチ317B、及びバックアップクリアスイッチ319が含まれる。
バックアップクリアスイッチ319は、電断時等における主制御基板28及び後述する払出・発射制御基板34のバックアップデータを、ホール管理者の操作に応じてクリアするものである。
また、主制御基板28には、払出・発射制御基板34を介して、発射装置26、払出装置35、及びカードユニット装置CUが接続されている。
主制御基板28は、払出・発射制御基板34に賞球制御コマンドを送信する。払出・発射制御基板34は、主として発射装置26及び払出装置35を制御するものであり、発射装置26、払出装置35、及びカードユニット装置CUが接続されている。
カードユニット装置CUは、遊技者の操作に応じて遊技球の貸し出しを要求する信号を出力する第2操作ユニット9Bと接続されており、この第2操作ユニット9Bとの間で信号を送受信可能である。
払出・発射制御基板34は、主制御基板28から供給される賞球制御コマンドと、カードユニット装置CUから供給される貸し球制御信号とを受け取り、払出装置35に対して所定の信号を送信することにより、払出装置35に遊技球を払い出させる。払出装置35は、例えば、第1始動口又は第2始動口への入賞1個あたり賞球数として3個の遊技球を払い出し、一般入賞口や第1大入賞口又は第2大入賞口への入賞1個あたり賞球数として10個の遊技球を払い出す。
払出・発射制御基板34は、発射装置26の発射ハンドル26bが遊技者によって把持され、かつ、時計回りの方向へ回動操作された場合に、その回動量に応じて発射ソレノイド(図示略)に電力を供給し、遊技球を遊技領域1pに向けて発射させる制御を行う。
サブ制御基板33は、主制御基板28に接続されており、主制御基板28から各種のコマンドが供給されるように構成されている。
サブ制御基板33は、主制御基板28から供給される各種のコマンドに応じて、各種の制御、主として演出動作に係る制御を行うものであり、サブCPU330、プログラムROM331、ワークRAM332、コマンド入力ポート333、リアルタイムクロック(以下、「RTC:Real−TimeClock」という)334、表示制御回路335、音響制御回路336、発光制御回路337、及び演出装置制御回路338を有する。表示制御回路335には、液晶表示装置4が接続されている。音響制御回路336には、スピーカ10a,10b,10cが接続されている。発光制御回路337には、ランプや各種のLED(図22においては、まとめてランプ・LED260と表記)が接続されている。演出装置制御回路338は、各種の可動演出役物や可動部材の可動機構(図22においては、まとめて可動演出装置270と表記)が接続されている。
また、サブ制御基板33は、第1操作ユニット9Aと接続され、当該第1操作ユニット9Aに設けられたセンサ類(図示略)からの信号が入力可能とされる。例えば、操作部材(操作ボタン)2000が押下された状態を押下検出センサが検出すると、この押下検出センサからサブ制御基板33に操作部材2000の操作に応じた操作信号が入力される。サブ制御基板33はまた、第2操作ユニット9Bと接続され、当該第2操作ユニット9Bに設けられたセンサ類(図示略)からの信号が入力可能とされる。例えば、押圧ボタン3000が押下された状態を押下検出センサが検出すると、この押下検出センサからサブ制御基板33に押圧ボタン3000の操作に応じた操作信号が入力される。
サブCPU330は、プログラムROM331に記憶されたプログラムにしたがって、各種の処理、主として演出動作に係る処理を実行するものである。液晶表示装置4は、表示手段として機能する。特に、サブCPU330は、主制御基板28から供給される各種のコマンドにしたがって、サブ制御基板33全体の制御を行う。
プログラムROM331は、サブCPU330が主として各種演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルを記憶している。
例えば、図23に示すように、プログラムROM331に記憶されたテーブルとしては、演出抽選テーブルがある。演出抽選テーブルは、例えば、スピーカユニット10及び送風機構110を用いた送風に係る演出(送風演出)、発光ユニット12を用いた光照射に係る演出(光照射演出)、操作部材2000あるいは押圧ボタン3000を用いた操作演出(第1操作演出、第2操作演出)といった各種演出の実行有無を決定するための演出抽選を乱数抽選により行う際に用いられる。なお、送風演出が実行される際は、それと同時にスピーカ10cを用いて低音を発生させる音響演出も実行される。第1操作演出は、第1操作ユニット9Aの操作部材2000を用いた演出であり、第2操作演出は、第2操作ユニット9Bの押圧ボタン3000を用いた演出である。
具体的に、演出抽選テーブルは、大当り抽選によるハズレ、4R通常大当りの当選、16R通常大当りの当選、4R確変大当りの当選、16R確変大当りの当選といった場合に、送風演出、光照射演出、操作演出の各演出を実行させるか否かを乱数抽選(乱数範囲0〜99による抽選)により決定するための抽籤値を規定している。
このような演出抽選テーブルによれば、送風演出については、大当り抽選結果がハズレの場合、必ず0〜99の乱数値が抽出されることで「演出なし」が決定され、4R通常大当りの場合、0〜30の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、31〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R通常大当りの場合、0〜95の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、96〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、4R確変大当りの場合、0〜50の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、51〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R確変大当りの場合、0〜50の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、51〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定される。
光照射演出については、大当り抽選結果がハズレの場合、0〜90の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、91〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、4R通常大当りの場合、0〜90の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、91〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R通常大当りの場合、必ず0〜99の乱数値が抽出されることで「演出あり」が決定され、4R確変大当りの場合、0〜90の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、91〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R確変大当りの場合、必ず0〜99の乱数値が抽出されることで「演出あり」が決定される。
第1操作演出については、大当り抽選結果がハズレの場合、0〜95の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、96〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、4R通常大当りの場合、0〜50の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、51〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R通常大当りの場合、0〜50の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、51〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、4R確変大当りの場合、0〜85の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、86〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R確変大当りの場合、0〜95の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、96〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定される。
第2操作演出については、大当り抽選結果がハズレの場合、必ず0〜99の乱数値が抽出されることで「演出なし」が決定され、4R通常大当りの場合、0〜97の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、98〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R通常大当りの場合、必ず0〜99の乱数値が抽出されることで「演出なし」が決定され、4R確変大当りの場合、0〜90の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、91〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定され、16R確変大当りの場合、0〜60の乱数値が抽出されると「演出なし」が決定される一方、61〜99の乱数値が抽出されると「演出あり」が決定される。
このような演出抽選テーブルによれば、送風演出、光照射演出、第1操作演出、第2操作演出といった演出が同時に発生する組み合わせパターンが、ハズレあるいは大当りの種類に応じて確率的に異なる。すなわち、発生する演出の組み合わせパターンに応じてハズレや大当りの種類について見当をつけやすくすることができる。
また、操作演出についての規定内容からも明らかなように、第2操作ユニット9Bの押圧ボタン3000を用いた第2操作演出よりも、第1操作ユニット9Aの操作部材2000を用いた第1操作演出の方が出現頻度が高くなっている。すなわち、第1操作演出において用いられる操作部材2000よりも第2操作演出において用いられる押圧ボタン3000の方が使用頻度が低いので、押圧ボタン3000の近隣に配置される操作演出とは関係ない十字ボタン3100といったボタンの誤操作を未然に防ぐとともに、使用頻度の高い操作部材2000を独立した操作ユニットに備えることで配線や基板を簡易に専用設計することができる。
ワークRAM332は、サブCPU330の一時記憶領域として種々のデータ(フラグ、カウンタ、タイマ、及び変数の値等)を記憶するものである。
コマンド入力ポート333は、主制御基板28のメインCPU280から送信された各種コマンドを受信し、サブCPU330へと伝えるものである。
RTC334は、現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号をサブCPU330に入力する。RTC334は、通常、遊技機本体に電源が供給されているときには遊技機本体からの電源によって動作し、遊技機本体の電源が切られているときには、電源基板(図示略)に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。これにより、RTC334は、遊技機本体の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。なお、RTCは、サブ制御基板上に設けた電池によって動作するようにしてもよい。また、RTCに代わるものとしては、バックアップRAMとしての機能を有するワークRAMに設けたカウンタを、所定時間ごと(例えば2ms毎)にカウントアップすることによって時間を計時する手段として用いてもよい。
表示制御回路335は、サブCPU330から供給されるデータに応じて、液晶表示装置4における表示制御を行うためのものであり、例えば画像データプロセッサ(VDP)と、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROMと、画像データを一時記憶するフレームバッファと、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータとから構成されている。なお、表示制御回路335の構成は、あくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
表示制御回路335は、サブCPU330から供給される画像表示命令に応じて、液晶表示装置4の画面上に表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納する。画像データとしては、例えば装飾図柄画像データ、背景画像データ、各種演出用画像データ、各種不正報知画像データ等が含まれる。
また、表示制御回路335は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像データをD/Aコンバータ(図示略)に供給する。D/Aコンバータは、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングで、この画像信号を液晶表示装置4に供給する。液晶表示装置4の画面上には、D/Aコンバータからの画像信号に基づいて画像が表示される。
音響制御回路336は、スピーカ10a,10b,10cから発生させる音楽や音声などのサウンドに関する制御を行うためのものであり、サウンド出力に関する制御を行う音源IC、各種のサウンドデータを記憶するサウンドデータROM、サウンド信号を増幅するための増幅器(AMP)を含んでいる。なお、音響制御回路336の構成も、あくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
音源ICは、スピーカ10a,10b,10cから発生させるサウンドの制御を行うものであり、サブCPU330から供給されるサウンド発生命令に応じて、サウンドデータROMに記憶されている複数のサウンドデータから一つのサウンドデータを選択することができる。
また、音源ICは、選択されたサウンドデータをサウンドデータROMから読み出し、サウンドデータを所定のサウンド信号に変換し、そのサウンド信号を増幅器に供給する。なお、この増幅器は、サウンド信号を増幅させ、スピーカ10a,10b,10cから音を発生させる。
発光制御回路337は、装飾ランプ等を含むランプ・LED260の制御を行うためのものであり、発光制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パターンが記憶されている装飾データROM等から構成されている。なお、発光制御回路337の構成も、あくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
演出装置制御回路338は、例えば、大当り遊技状態において可動演出役物等を作動させる等の演出動作を制御する。
<右側装飾部材15及び左側装飾部材16について>
右側装飾部材15及び左側装飾部材16は、互いに概ね左右対称の形状に形成されており、共に同様の部材を備えて構成される。以下の説明においては、便宜上、右側装飾部材15について説明する。
右側装飾部材15及び左側装飾部材16は、所定の遊技条件が成立した場合に光の演出を行うものである。図24〜29に示すように、右側装飾部材15は、支持部材150、発光基板(図示略)、外側導光部材151、内側導光部材152、及び装飾カバー153を有する。支持部材150、発光基板、外側導光部材151、及び内側導光部材152は、装飾カバー153により覆われる。装飾カバー153の主な前面部は、半透明あるいは透明で光透過性を有する。
支持部材150及び発光基板は、右側ベース板3aaに取り付けられる。支持部材150の裏面側には、発光基板が配置される。支持部材150には、複数のスリット150aが形成されており、これら複数のスリット150aに臨むように発光基板に設けられた複数のLED(図示略)が位置する。支持部材150の前部には、複数のスリット150aに沿うように外側導光部材151及び内側導光部材152が取り付けられる。LEDは、光量の確保とコスト面とを考慮し、所定の間隔(例えば、20mmから30mmの間隔)で配置されている。
外側導光部材151及び内側導光部材152は、各々板状部材で構成され、外側導光部材151よりも内側導光部材152が大きくなるように形成されている。外側導光部材151及び内側導光部材152は、互いに左右に所定間隔離れるように位置する。これら外側導光部材151及び内側導光部材152は、大きさや配置が異なる以外は同様の構成からなるため、以下の説明においては、便宜上、内側導光部材152について説明する。
図25〜29に示すように、内側導光部材152は、光入射面となる入射後端面152aと、光出射面となる出射前端面152bとを有する。入射後端面152aは、支持部材150の複数のスリット150aに臨むように配置される。これにより、複数のLEDは、入射後端面152aの長手方向に沿って並ぶように位置する。出射前端面152bは、装飾カバー153の内面に沿うように配置され、全体的に湾曲状に形成されている。
図26及び図27に示すように、入射後端面152aは、長手方向に沿って凹凸をなすように鋸歯状のレンズカットが形成されている。これにより、スリット150aを通って入射後端面152aに入射したLEDからの光は、内側導光部材152の内部を概ね長手方向に拡散しながら進む。出射前端面152bは、いわゆるダイヤカット状のレンズカットが形成されている。これにより、入射後端面152aから内側導光部材152の内部へと進行してきた光は、ある程度広がりをもって前方へと照射される。なお、内側導光部材152の出射前端面152bは、外側導光部材151の出射前端面よりも遊技者が位置する手前側に配置されている。
このような右側装飾部材15によれば、その内部を進行する光を側方に漏らすことなく出射前端面152bから効率よく拡散することができ、視覚を効果的に刺激するように光の演出を実行することができる。左側装飾部材16も、右側装飾部材15と同様の構成されていることから、右側装飾部材15による光の演出と同時に、あるいは右側装飾部材15による光の演出とは異なるタイミングで視覚を効果的に刺激するように光の演出を実行することができる。
<トップ飾り14について>
図5に示すように、トップ飾り14は、中央装飾ユニット14a、右側装飾ユニット14b、左側装飾ユニット14cを有する。右側装飾ユニット14b及び左側装飾ユニット14cは、互いに概ね左右対称の形状に形成されており、共に同様の部材を備えて構成される。以下の説明においては、便宜上、中央装飾ユニット14a及び右側装飾ユニット14bについて説明する。
[中央装飾ユニット14a]
中央装飾ユニット14aは、例えば大当り開始時に発光することによって光の演出を行う正面視逆三角形状のものである。図30〜34に示すように、中央装飾ユニット14aは、本体カバー140、前面カバー141、上部カバー142、支持部材143、発光基板144、遮光部材145、複数の導光部材146a〜146cを有する。支持部材143、発光基板144、遮光部材145、及び複数の導光部材146a〜146cは、本体カバー140、前面カバー141、及び上部カバー142により覆われる。前面カバー141の前面部141aは、半透明あるいは透明で光透過性を有する。この前面部141aは、下部より上部に至るほど前方に位置するようなせり出す面であって、鉛直方向に対して傾斜した透光面をなすように配置される。
本体カバー140の内側には、支持部材143が取り付けられる。支持部材143の前部には、発光基板144が取り付けられるとともに、発光基板144の前方に位置するように遮光部材145が取り付けられる。遮光部材145の下部には、複数の導光部材146a〜146cが互いに所定間隔離れて取り付けられる。
発光基板144の前面下部には、複数の導光部材146a〜146cに対応する複数のLED144aが設けられており、発光基板144の前面上部には、後述する遮光部材145の上部に設けられた複数の開口145cに対応する複数のLED144bが設けられている。
遮光部材145には、その上部と下部とを仕切るように隔壁145aが形成されている。遮光部材145の下部には、複数の導光部材146a〜146cに対応するように複数のスリット145ba,145bb,145bcが形成されている。遮光部材145の上部には、後述する発光基板144のLED144bが露出するように複数の開口145cが形成されている。遮光部材145の隔壁145aの上面は、LED144bからの光を前方に向けて反射しやすい表面加工が施され、開口145cの周縁部も、LED144bからの光を前方に向けて反射しやすいように凹面状に形成されている。
複数の導光部材146a〜146cは、各々板状部材で構成され、正面視略U字状あるいは略V字状に形成されている。複数の導光部材146a〜146cは、下方より上方に位置するものほど小さくなるように形成されており、導光部材146aよりも導光部材146bの方が小さく、導光部材146bよりも導光部材146cの方が小さくなっている。複数の導光部材146a〜146cは、互いに所定間隔離れるように位置する。
図34に示すように、複数の導光部材146a〜146cは、光入射面となる入射後端面146aa,146ba,146caと、光出射面となる出射前端面146ab,146bb,146cbとを有する。入射後端面146aa,146ba,146caは、遮光部材145のスリット145ba,145bb,145bcに臨むように配置される。出射前端面146ab,146bb,146cbは、鉛直方向に対して傾斜した前面カバー141の前面部141aに沿うように配置される。
入射後端面146aa,146ba,146caは、先述した右側装飾部材15の内側導光部材152の入射後端面152aと同様に、長手方向に沿って凹凸をなすように鋸歯状に形成されている。これにより、入射後端面146aa,146ba,146caに入射したLED144aからの光は、導光部材146a〜146cの内部を概ね長手方向に拡散しながら進む。出射前端面146ab,146bb,146cbは、先述した右側装飾部材15の内側導光部材152の出射前端面152bと同様に、いわゆるダイヤカット状に形成されている。これにより、入射後端面146aa,146ba,146caから導光部材146a〜146cの内部へと進行してきた光は、ある程度広がりをもって前方へと照射される。
このような中央装飾ユニット14aによれば、複数の導光部材146a〜146cの出射前端面146ab,146bb,146cbから照射された光は、前面カバー141の前面部141aを通って外方に導かれるが、出射前端面146ab,146bb,146cbが前面部141aに対して比較的近くに位置し、この出射前端面146ab,146bb,146cbに沿って光強度が比較的強い細長い領域が形成されるので、前面カバー141の下部の領域においては、出射前端面146ab,146bb,146cbからの光が複数のライン状に見える。一方、前面カバー141の上部の領域においては、複数のLED144bからの光が遮光部材145の開口145cの周縁部等によって乱反射しつつ前面カバー141の前面部141aを通って外方に放射されるが、導光部材146a〜146cの出射前端面146ab,146bb,146cbよりも前面部141aに対して遠い奥方から反射光として前面部141aへと導かれるので、前面カバー141の上部の領域においては、平均的に光が広がった広配光として見える。すなわち、遊技者の目線となる前面カバー141の斜め下方からは、上方からの万遍なくぼんやりとした光の中に下方においてライン状の光が立体的に浮かび上がるように見える。
[右側装飾ユニット14b]
右側装飾ユニット14bは、例えば大当り開始時に音の発生や発光により演出を行うものである。図35〜40に示すように、右側装飾ユニット14bは、スピーカユニット10A、本体支持部材147A、本体カバー147B、前面カバー147C、発光基板148、導光部材149を有する。スピーカユニット10A及び発光基板148は、本体支持部材147Aの後部に取り付けられ、発光基板148は、スピーカユニット10Aの前部に取り付けられる。導光部材149は、本体支持部材147Aの前側内部に取り付けられ、前面カバー147Cによって覆われる。前面カバー147Cの前面147Caは、網目状に形成されており、隙間からスピーカ10bの振動面や導光部材149が視認可能とされる。
スピーカユニット10Aは、スピーカ10bの振動面(出音部)を前方に向けて露出させる開口(図示略)を有し、この開口の周縁部に沿うように発光基板148が取り付けられる。発光基板148には、スピーカ10bの周縁に沿って環状に並ぶように複数のLED148aが設けられている。
本体支持部材147Aには、スピーカ10bの振動面及び発光基板148の複数のLED148aを露出させて周縁に導光部材149を取り付け可能な開口部147Aaが形成されている。
導光部材149は、スピーカ10bの振動面で発生した音を前方に導くための筒部149a、筒部149aの周縁後側にあって光入射面となる入射後端面149b、筒部149aの周縁前側にあって光出射面となる出射前端面149c、出射前端面149cの周縁から前方へと広がりつつ延出する突出部149dを有する。
筒部149aの後部には、スピーカ10bの振動面が配置され、振動面で発生した音は、筒部149aを通って前方へと導かれる。入射後端面1449bは、発光基板148のLED148aと対向するように配置される。入射後端面149bは、先述した右側装飾部材15の内側導光部材152の入射後端面152aと同様に、周方向に沿って凹凸をなすように鋸歯状に形成されている。これにより、入射後端面149bに入射したLED148aからの光は、筒部149aを概ね周方向に拡散しながら進む。
出射前端面149cは、前面カバー147Cの前面147Caから所定距離後方に離れて位置する。この出射前端面149cも、入射後端面149bと同様に、周方向に沿って凹凸をなすように鋸歯状に形成されている。これにより、入射後端面149bから筒部149aへと進行してきた光は、正面から見て主として周方向に広がりつつリング状に見えるように前方へと照射される。
突出部149dは、左右両側の一部が部分的に前方へと延出するように形成されており、その先端が前面カバー147Cの前面147Caの裏側に当接するように配置される。なお、突出部149dは、前面147Caの裏側に接触させることなく近接するように配置してもよい。また、突出部149dに代えて出射前端面149cを前面147Caの裏側に当接するように配置したり、あるいは近接するように配置してもよい。
このような右側装飾ユニット14bによれば、スピーカ10bから発生する音に合わせてスピーカ10bの周りがリング状に光って見える演出を行うことができる。また、前面カバー147Cの前面147Caは、網目状に形成されているため、それだけでは外部からの衝撃や押圧によって破損しやすいが、導光部材149の突出部149dが当接することで補強支持された状態にあるため、外部からの衝撃や押圧による破損を効果的に防ぐことができる。すなわち、網目状(格子状)の前面カバー147Cは、導光部材149に沿ってスピーカ10bからの音が前面カバー147Cの裏面まで導かれるので、美観を損ねることなくスピーカ10bからの音を支障なく外方に伝えることができる。
また、導光部材149が前面カバー147Cの支持部材としての機能を果たすため、前面カバー147Cの剛性を高めることができる。
以上説明した本実施形態に係る遊技機によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
スピーカユニット10やその周辺の構成によれば、スピーカ10cから音が出力されるのに伴いエンクロージャ10eの開口10ecから空気流が流出する。このとき、送風機構110の開閉部材115が空間部110aを開放した状態にあると、開口10ecからの空気流が送風口80へとまっすぐ向かう方向に導かれ、送風口80から発射ハンドル26bの方へと十分な風圧をもって風が流れる。その結果、遊技者は、発射ハンドル26bを把持する手に風を感じるとともに、スピーカ10cからの音も送風口80から風と共に出力される音とのヘルムホルツ共鳴によって重低音に感じることができる。
その一方、送風機構110の開閉部材115が空間部110aを閉鎖した状態にあり、開口10ecからの空気流が空間部110aの下方へと略直角に曲がって流れるような方向に導かれると、アンダーカバー8cの通気口8caから風が排出されることとなり、発射ハンドル26bへと風が導かれなくなる。これにより、遊技者は、発射ハンドル26bを把持する手に風を感じることなく、スピーカ10cからの音のみを通気口8caから風と共に出力される音とのヘルムホルツ共鳴によって重低音に感じることができる。
すなわち、スピーカユニット10の開口10ecから流出する風の方向を送風機構110により切り替えるだけで低音と風を感じさせたり、あるいは低音のみを感じさせることができるので、スピーカユニット10の小型化及び簡素化を図りつつ音と風による演出を臨機応変に行うことができる。
また、スピーカユニット10の開口10ecから出る風の方向を送風機構110により切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができ、着脱自在の右下側面カバー8baやアンダーカバー8cに送風口80や通気口8caを形成し、これらとスピーカユニット10との間に送風機構110配置するように各々個別に設計すればよいので、スピーカユニット10及びその周辺の構成について、製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
また、バスレフ型でエンクロージャ10eの容積が比較的大きいスピーカユニット10でも、上皿17や下皿18に貯留された遊技球を取り扱う遊技者の手の支障とならならないスペースに配置することができるので、スピーカユニット10の配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる。
また、エンクロージャ10eの左上部10eaが上皿本体17pの底部に当接するとともに左下部10eb下皿本体18pに当接するので、上皿17pを支持するとともに、スピーカ10cの作動に応じてエンクロージャ10eからの振動が上皿17や下皿18に伝えられ、この振動により上皿17や下皿18における遊技球の詰まりを効果的に解消することができる。
また、押圧ボタン3000を用いた第2操作演出よりも操作部材2000を用いた第1操作演出の方が発生頻度が高くなるように設定されており、すなわち、使用頻度が高い操作部材2000が操作ユニット9Aに単独で設けられる一方、使用頻度が低い押圧ボタン3000が球貸ボタン23や返却ボタン24と兼用の共通基板3200に設けられるので、使用頻度に応じて使いやすい位置に操作部材2000及び押圧ボタン3000を各々配置して各基板への配線を簡素化することができ、ひいては製造コスト及び配置スペースの節減化を図ることができる。
また、使用頻度が高い操作部材2000が円形状として覚えられる一方、使用頻度が低い押圧ボタン3000が円形状とは異なる四角形状として覚えやすくなるので、使用頻度に応じて操作部材2000及び押圧ボタン3000を区別しやすい外形形状として設けることができ、ひいては複数の操作手段を使いやすくすることができる。また、四角形状の押圧ボタン3000と十字状の十字ボタン3100については、互いに直線部分となる一部の端部が対向するように隣接して配置されるので、狭いスペースにあってもこれらの複数のボタンを配置することができる。
また、16R通常大当りあるいは16R確変大当りといった遊技者にとって有利な遊技状態に移行する条件を満たす場合には、必ず光照射演出が実行され、それと同時に送風演出が実行される場合があるので、遊技者は、発射ハンドル26bを把持する手に視覚及び触覚のいずれかによって光照射演出あるいは送風演出が実行されていることを感知することができ、そのような演出を見逃すことなく有利な遊技状態に移行することを察知することができる。また、送風演出が実行される際は、スピーカ10cからの重低音による音響演出も同時に実行されることとなり、重低音による振動も感じさせることができる。
また、例えば右側装飾部材15において、外側導光部材151及び内側導光部材152の入射後端面152aでは、鋸歯状のレンズカットによりLEDが並ぶ長手方向へと光を拡散しながら入射することにより、導光体内を光が効率よく進行する一方、外側導光部材151及び内側導光部材152の出射前端面152bでは、入射後端面152aから導光体内へと導かれた光をダイヤカット状のレンズカットにより外方へと効率よく散乱させることができるので、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる。
また、例えば右側装飾ユニット14bにおいて、前面カバー147Cの網目状の前面147Caの裏面に当接するように導光部材149の突出部149dが配置され、出射前端面149cが前面147Caから所定間隔離れつつ、スピーカ10bの振動面を遮らないようにその周縁に沿って環状に配置されるので、入射後端面149b側に位置するLED148aを前面カバー147Cの正面から見えなくすることができ、美観を損ねることなくスピーカ10bからの音を支障なく外方に放出することができる。
また、例えば中央装飾ユニット14aにおいて、複数の導光部材146a〜146cの出射前端面146ab,146bb,146cbは、LED144bが露出する遮光部材145の開口145cの周縁部よりも発光基板144から遠い距離にあり、前面カバー141の前面部141a付近に配置されるので、開口145cの周縁部で乱反射して前方へと導かれるLED144bの光と、導光部材146a〜146cの体内を通って出射前端面146ab,146bb,146cbから照射されるLED144aの光とは、平均的に拡散したような光とライン状の光となり、これらの光の視認性に明瞭な差を生じせしめることができ、ひいては斬新な光の演出を実現することができる。
なお、送風機構110の変形例としては、図41に示すようなものを適用してもよい。図41に示す送風機構110では、空間部110aの下方及び開口部110bを排他的に開閉可能な回動自在のシャッタ部材117が設けられる。図41(a)に示すように、シャッタ部材117は、図外の開口10ecからの風の流れを開口部110bへと導く場合は、水平姿勢をなすように位置する。このとき、空間部110aの下方へと完全に風が導かれなくなる。一方、図41(b)に示すように、シャッタ部材117は、図外の開口10ecからの風の流れを空間部110aの下方へと導く場合は、図41(a)に示す水平姿勢から回動して起立姿勢をなすように位置する。このとき、空間部110aの側方へとまっすぐ進もうとする風の流れが阻害され、空間部110aの下方へと略直角に曲がるように風が導かれる。このような送風機構110によれば、図外の送風口80へと風を導く際には、空間部110aの下方へと風を漏らさずに充分な風圧をもって送風口80へと風を導くことができる。
本発明は、封入式のパチンコ遊技機を含めパチンコ遊技機全般、パチスロ遊技機全般、スロットマシーン及びルーレットマシーン等のゲーミングマシーンにも利用可能である。
以上説明した本実施形態に基づき、本発明の概要を以下に列挙する。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、スピーカそのものの姿勢を変化させるべくスピーカ全体を回転させる必要があるので、回転可能なスペースを設けることでスピーカユニット全体が大型になりがちで、スピーカ用の駆動機構も大型で複雑になるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、音と風を感じさせるためのスピーカユニットの小型化及び簡素化を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、発射装置26等)と、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に開口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流の方向を第1方向(例えば、開口10ecからまっすぐ向かう方向等)及び第2方向(例えば、開口10ecを出て下方に向かう方向等)に切り替え可能な空気流方向切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記空気流方向切替手段により前記空気流の方向が前記第1方向に切り替えられている場合、前記操作手段の方へと前記空気流が導かれる一方、前記空気流方向切替手段により前記空気流の方向が前記第2方向に切り替えられている場合、前記操作手段の方へと前記空気流が導かれないことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口から空気流が流出する。このとき、空気流の方向が第1方向に切り替えられていると、操作手段の方へと空気流が導かれることで操作手段を操作する遊技者の手に風を感じさせるとともにスピーカからの音も感じさせることができる一方、空気流の方向が第2方向に切り替えられていると、操作手段の方へと空気流が導かれないため、操作手段を操作する遊技者の手に風を感じさせることなくスピーカからの音のみを感じさせることができる。すなわち、スピーカユニットの開口から流出する空気流の方向を切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができるので、スピーカユニットの小型化及び簡素化を図りつつ音と風による演出を臨機応変に行うことができる。
[発明の効果]
本発明によれば、音と風を感じさせるためのスピーカユニットの小型化及び簡素化を図ることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、スピーカそのものの姿勢を変化させるべくスピーカ全体を回転させる必要があるので、回転可能なスペースを設けることでスピーカユニット全体が大型になりがちで、スピーカ用の駆動機構も大型で複雑になるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、音と風を感じさせるためのスピーカユニットの小型化及び簡素化を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に開口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流をさらに外部へと排出するための第1排出部(例えば、送風口80等)及び第2排出部(例えば、通気口8ca等)が設けられたカバー部材(例えば、右下側面カバー8ba、アンダーカバー8c等)と、前記空気流の主流について、前記第1排出部へと導く第1状態(例えば、開閉部材115が空間部110aを開放した状態等)及び前記第2排出部へと導く第2状態(例えば、開閉部材115が空間部110aを閉鎖した状態等)に切り替え可能な空気流状態切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記空気流状態切替手段により前記第1状態に切り替えられている場合、前記第1排出部の方へと前記空気流の主流が導かれる一方、前記空気流状態切替手段により前記第2状態に切り替えられている場合、前記第2排出部の方へと前記空気流の主流が導かれることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口から空気流が流出する。このとき、空気流状態切替手段により第1状態に切り替えられていると、空気流の主流が第1排出部の方へと導かれ、第1排出部から排出される風を遊技者に感じさせるとともにスピーカからの音も感じさせることができる一方、第2状態に切り替えられていると、空気流の主流が第2排出部の方へと導かれることで第1排出部へと導かれないようになり、第1排出部を通じて遊技者に風を感じさせることなくスピーカからの音のみを感じさせることができる。すなわち、スピーカユニットの開口から流出する空気流の主流の状態を切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができるので、スピーカユニットの小型化及び簡素化を図りつつ音と風による演出を臨機応変に行うことができる。
[発明の効果]
本発明によれば、音と風を感じさせるためのスピーカユニットの小型化及び簡素化を図ることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、スピーカそのものの姿勢を変化させるべくスピーカ全体を回転させる必要があるので、回転可能なスペースを設けることでスピーカユニット全体が大型になりがちで、スピーカ用の駆動機構も大型で複雑になるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、音と風を感じさせるためのスピーカユニットの小型化及び簡素化を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に開口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流をさらに外部へと排出するための第1排出部(例えば、送風口80等)及び第2排出部(例えば、通気口8ca等)が設けられたカバー部材(例えば、右下側面カバー8ba、アンダーカバー8c等)と、前記空気流の主流について、前記第1排出部へと導く第1方向(例えば、開口10ecからまっすぐ向かう方向等)及び前記第2排出部へと導く第2方向(例えば、開口10ecを出て下方に向かう方向等)に切り替え可能な空気流方向切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記空気流方向切替手段により前記第1方向に切り替えられている場合、前記第1排出部の方へと直線的に前記空気流の主流が導かれる一方、前記空気流状態切替手段により前記第2方向に切り替えられている場合、前記第2排出部の方へと略直角に曲がって前記空気流の主流が導かれることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口から空気流が流出する。このとき、空気流の方向が第1方向に切り替えられていると、空気流の主流が第1排出部の方へと直線的にまっすぐ導かれ、第1排出部から排出される風を遊技者に感じさせるとともにスピーカからの音も感じさせることができる一方、第2方向に切り替えられていると、空気流の主流が第2排出部の方へと略直角に曲がって導かれることで第1排出部へと導かれなくなり、第1排出部を通じて遊技者に風を感じさせることなくスピーカからの音のみを感じさせることができる。すなわち、スピーカユニットの開口から流出する空気流の方向を切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができるので、スピーカユニットの小型化及び簡素化を図りつつ音と風による演出を臨機応変に行うことができる。
[発明の効果]
本発明によれば、音と風を感じさせるためのスピーカユニットの小型化及び簡素化を図ることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、スピーカそのものの姿勢を変化させるべくスピーカ全体を回転させる必要があるので、回転可能なスペースを設けることでスピーカユニット全体が大型になりがちで、スピーカ用の駆動機構も大型で複雑になるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、音と風を感じさせるためのスピーカユニットの小型化及び簡素化を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に開口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流をさらに外部へと排出するための第1排出部(例えば、送風口80等)及び第2排出部(例えば、通気口8ca等)が設けられたカバー部材(例えば、右下側面カバー8ba、アンダーカバー8c等)と、前記空気流について、前記第1排出部へと導く第1状態(例えば、シャッタ部材117が水平姿勢で空間部110aの下方を閉鎖した状態等)及び前記第2排出部へと導く第2状態(例えば、シャッタ部材117が起立姿勢で空間部110aの側方を閉鎖した状態等)に切り替え可能な空気流状態切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記空気流状態切替手段により前記第1状態に切り替えられている場合、前記第2排出部へと前記空気流が導かれることなく前記第1排出部へと導かれる一方、前記空気流状態切替手段により前記第2状態に切り替えられている場合、前記第1排出部へと前記空気流が導かれることなく前記第2排出部へと導かれることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口から空気流が流出する。このとき、空気流状態切替手段により第1状態に切り替えられていると、空気流が第2排出部へと導かれることなく第1排出部へと導かれ、第1排出部から排出される風を遊技者に感じさせるとともにスピーカからの音も感じさせることができる一方、第2状態に切り替えられていると、空気流が第1排出部へと導かれることなく第2排出部へと導かれることとなり、第1排出部を通じて遊技者に風を感じさせることなくスピーカからの音のみを感じさせることができる。すなわち、スピーカユニットの開口から流出する空気流の状態を排他的に切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができるので、スピーカユニットの小型化及び簡素化を図りつつ音と風による演出を臨機応変に行うことができる。
[発明の効果]
本発明によれば、音と風を感じさせるためのスピーカユニットの小型化及び簡素化を図ることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、例えば低音域をより強調したスピーカやスピーカユニットに変更する場合、スピーカ装置全体を設計変更して交換しなければならず、製造コストや設計自由度、メンテナンス性において不利となる難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に開口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流をさらに外部へと排出するための第1排出部(例えば、送風口80等)及び第2排出部(例えば、通気口8ca等)が設けられたカバー部材(例えば、右下側面カバー8ba、アンダーカバー8c等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流の方向を第1方向(例えば、開口10ecからまっすぐ向かう方向等)及び第2方向(例えば、開口10ecを出て下方に向かう方向等)に切り替え可能な空気流方向切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記空気流方向切替手段は、前記スピーカユニットと前記カバー部材との間に設けられ、前記空気流方向切替手段により前記空気流の方向が前記第1方向に切り替えられている場合、前記第1排出部の方へと前記空気流が導かれる一方、前記空気流方向切替手段により前記空気流の方向が前記第2方向に切り替えられている場合、前記第2排出部の方へと前記空気流が導かれることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口から空気流が流出する。このとき、空気流の方向が第1方向に切り替えられていると、第1排出部の方へと空気流が導かれることで遊技者に風を感じさせるとともにスピーカからの音も感じさせることができる一方、空気流の方向が第2方向に切り替えられていると、第2排出部の方へと空気流が導かれるため、第1排出部を通じて遊技者に風を感じさせることなくスピーカからの音のみを感じさせることができる。すなわち、空気流の方向を切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができるように、スピーカユニット、カバー部材、及び空気流方向切替手段を各々個別に適宜設計して配置すればよいので、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、例えば低音域をより強調したスピーカやスピーカユニットに変更する場合、スピーカ装置全体を設計変更して交換しなければならず、製造コストや設計自由度、メンテナンス性において不利となる難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に開口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流をさらに外部へと排出するための第1排出部(例えば、送風口80等)及び第2排出部(例えば、通気口8ca等)が設けられたカバー部材(例えば、右下側面カバー8ba、アンダーカバー8c等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流の方向を前記第1排出部の方となる第1方向(例えば、開口10ecからまっすぐ向かう方向等)及び前記第2排出部の方となる第2方向(例えば、開口10ecを出て下方に向かう方向等)に切り替え可能な空気流方向切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記空気流方向切替手段は、前記スピーカユニットと前記カバー部材との間に設けられ、前記開口と前記第1排出部とは、互いに対向するように配置され、前記第1方向に沿って直線的に前記空気流が導かれることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口から空気流が流出する。このとき、空気流の方向が第1方向に切り替えられていると、第1排出部の方へと空気流が直線的に導かれることで遊技者に対して比較的強い風を感じさせるとともにスピーカからの音も感じさせることができる一方、空気流の方向が第2方向に切り替えられていると、第2排出部の方へと空気流が導かれるため、第1排出部を通じて遊技者に風を感じさせることなくスピーカからの音のみを感じさせることができる。すなわち、空気流の方向を切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができるように、スピーカユニット、カバー部材、及び空気流方向切替手段を各々個別に適宜設計して配置すればよいので、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、例えば低音域をより強調したスピーカやスピーカユニットに変更する場合、スピーカ装置全体を設計変更して交換しなければならず、製造コストや設計自由度、メンテナンス性において不利となる難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、発射装置26等)と、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に開口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流をさらに外部へと排出するための第1排出部(例えば、送風口80等)及び第2排出部(例えば、通気口8ca等)が設けられたカバー部材(例えば、右下側面カバー8ba、アンダーカバー8c等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流の方向を前記第1排出部の方となる第1方向(例えば、開口10ecからまっすぐ向かう方向等)及び前記第2排出部の方となる第2方向(例えば、開口10ecを出て下方に向かう方向等)に切り替え可能な空気流方向切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記空気流方向切替手段は、前記スピーカユニットと前記カバー部材との間に設けられ、前記開口と前記第1排出部とは、これらを結ぶ直線の延長上に前記操作手段が位置するように配置されることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口から空気流が流出する。このとき、空気流の方向が第1方向に切り替えられていると、第1排出部の方へと空気流が直線的に導かれ、さらに第1排出部から操作手段の方へと空気流が直線的に導かれることにより、操作手段を操作する遊技者の手に対して比較的強い風を感じさせるとともにスピーカからの音も感じさせることができる一方、空気流の方向が第2方向に切り替えられていると、第2排出部の方へと空気流が導かれるため、第1排出部を通じて操作手段の方へと風が送られることなくスピーカからの音のみを感じさせることができる。すなわち、空気流の方向を切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができるように、スピーカユニット、カバー部材、及び空気流方向切替手段を各々個別に適宜配置すればよいので、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、例えば低音域をより強調したスピーカやスピーカユニットに変更する場合、スピーカ装置全体を設計変更して交換しなければならず、製造コストや設計自由度、メンテナンス性において不利となる難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に開口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流をさらに外部へと排出するための第1排出部(例えば、送風口80等)及び第2排出部(例えば、通気口8ca等)が設けられたカバー部材(例えば、右下側面カバー8ba、アンダーカバー8c等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流の流路を前記第1排出部の方となる第1流路(例えば、開口10ecを出てまっすぐ流れる流路等)及び前記第2排出部の方となる第2流路(例えば、開口10ecを出て下方に流れる流路等)に切り替え可能な空気流流路切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記空気流流路切替手段は、前記スピーカユニットと前記カバー部材との間に設けられ、前記第1流路及び前記第2流路を排他的に切り替えることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、スピーカから音が出力されるのに伴いエンクロージャの開口部から空気流が流出する。このとき、空気流の流路が第1流路に切り替えられていると、第1排出部の方へと空気流が導かれることで遊技者に対して風を感じさせるとともにスピーカからの音も感じさせることができる一方、空気流の流路が第2流路に切り替えられていると、第1排出部の方へと空気流が導かれることなく第2排出部の方へと導かれるため、第1排出部を通じて遊技者に風を感じさせることなくスピーカからの音のみを感じさせることができる。すなわち、空気流の流路を排他的に切り替えるだけで音と風を感じさせたり、あるいは音のみを感じさせることができるように、スピーカユニット、カバー部材、及び空気流方向切替手段を各々個別に適宜設計して配置すればよいので、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、スピーカ装置について製造コストや設計自由度、メンテナンス性に優れたものとすることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、バスレフ型で比較的容積が大きいスピーカユニットになるので、スピーカユニットの配置スペースを大きく確保しなければならず、スピーカ装置を効率よくレイアウトし難いという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、スピーカユニットの配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、本体枠(例えば、本体枠等)と、前記本体枠に対して回動可能な前扉(例えば、表枠3等)と、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)が設けられた箱状のスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、を備え、前記前扉は、遊技媒体を貯留可能な皿部(例えば、下皿18等)が設けられ、前記スピーカユニットは、前記皿部の側方に配置されるとともに、一部が前記皿部の上方にせり出すように配置されることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、比較的容積が大きいスピーカユニットでも皿部への遊技者のアクセスが支障とならならないように配置することができるので、スピーカユニットの配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、スピーカユニットの配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、バスレフ型で比較的容積が大きいスピーカユニットになるので、スピーカユニットの配置スペースを大きく確保しなければならず、スピーカ装置を効率よくレイアウトし難いという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、スピーカユニットの配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、本体枠(例えば、本体枠等)と、前記本体枠に対して回動可能な前扉(例えば、表枠3等)と、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)が設けられた箱状のスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、を備え、前記前扉は、遊技媒体を貯留可能な上皿部(例えば、上皿17等)及び下皿部(例えば、下皿18等)が設けられ、前記スピーカユニットは、前記下皿部の側方に配置されるとともに、一部が前記上皿部に当接するように配置されることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、比較的容積が大きいスピーカユニットでも上皿部や下皿部への遊技者のアクセスが支障とならならないように配置することができるので、スピーカユニットの配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる。また、スピーカユニットの一部が上皿部に当接することで上皿部を支持するとともに、スピーカの作動に応じてスピーカユニットからの振動が上皿部に伝えられるので、この振動により上皿部における遊技媒体の詰まりを効果的に解消することができる。
本発明の好ましい実施の形態としては、前記上皿部における底部の少なくとも一部(例えば、上皿本体17pの底部等)は、前記スピーカユニットの上部(例えば、エンクロージャ10eの左上部10ea等)に当接していることを特徴とする。
このような構成によれば、スピーカユニットの振動がその上部から上皿部の底部に効率よく伝えられるので、上皿部の底部に接しつつ集積した遊技媒体の詰まりを効果的に解消することができる。
[発明の効果]
本発明によれば、スピーカユニットの配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、バスレフ型のスピーカユニットを備え、スピーカの姿勢を可変制御可能とし、スピーカが所定の姿勢となった場合に、スピーカユニットに設けられた貫通孔からハンドル装置に向かって風が流れることにより、音と共に風を感じさせる演出を行うように構成されたものが提案されている(例えば、特開2014−171610号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、バスレフ型で比較的容積が大きいスピーカユニットになるので、スピーカユニットの配置スペースを大きく確保しなければならず、スピーカ装置を効率よくレイアウトし難いという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、スピーカユニットの配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、本体枠(例えば、本体枠等)と、前記本体枠に対して回動可能な前扉(例えば、表枠3等)と、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)が設けられた箱状のスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、を備え、前記前扉は、遊技媒体を貯留可能な皿部(例えば、下皿18等)が設けられ、前記スピーカユニットは、前記皿部の一方の側方に配置されるとともに、一部(例えば、左上部10ea等)が前記皿部の上方にせり出すように配置され、前記皿部の他方の側方には、開放空間が形成されることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、比較的容積が大きいスピーカユニットでも皿部への遊技者のアクセスが支障とならず、皿部の他方の側方に形成された開放空間を通じて皿部へのアクセスが可能となるようにスピーカユニットを配置することができるので、スピーカユニットの配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、スピーカユニットの配置スペースを確保しつつスピーカ装置を効率よくレイアウトすることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、遊技者が演出に関与することができるように複数の演出ボタンを備えたものが提案されている(例えば、特開2015−33503号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、演出ボタンが一つだけの場合に比べて複数の演出ボタン用の配線が複雑になり、製造コストや配置スペースの観点からも不利になるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、複数の操作手段についての配線を簡素化し、ひいては製造コスト及び配置スペースの節減化を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、遊技者が操作可能な複数の操作手段(例えば、操作部材2000、押圧ボタン3000等)と、演出を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置4等)と、前記複数の操作手段のいずれかを用いて前記演出手段に操作演出を実行させるか否かを決定可能な操作演出決定手段(例えば、サブCPU330等)と、を備え、前記複数の操作手段は、第1の位置(例えば、上皿上部カバー8aの中央の位置等)に設けられる第1操作手段(例えば、操作部材2000等)と、前記第1の位置とは異なる第2の位置(例えば、上皿上部カバー8aの右寄りの位置等)に設けられる第2操作手段(例えば、押圧ボタン3000等)と、前記第1の位置及び前記第2の位置とは異なる第3の位置(例えば、上皿上部カバー8aの右端の位置等)に設けられる第3操作手段(例えば、球貸ボタン23、返却ボタン24等)と、を含み、前記第1操作手段及び前記第2操作手段は、前記操作演出決定手段による決定結果に応じて操作可能であり、前記第1操作手段は、第1基板(例えば、支持部材(ユニットベース)2057等)に設けられ、前記第2操作手段及び前記第3操作手段は、第2基板(例えば、共通基板3200等)に設けられ、前記操作演出決定手段は、前記第2操作手段を用いた前記操作演出(例えば、図23に示す第2操作演出等)よりも前記第1操作手段を用いた前記操作演出(例えば、図23に示す第1操作演出等)を相対的に高確率で実行させるように決定することを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第2操作手段を用いた操作演出よりも第1操作手段を用いた操作演出の方が発生頻度が高くなり、すなわち、使用頻度が相対的に高い第1操作手段が第1基板に単独で設けられる一方、使用頻度が相対的に低い第2操作手段が第3操作手段と兼用の第2基板に設けられるので、第1基板及び第2基板への配線を簡素化することができ、ひいては製造コスト及び配置スペースの節減化を図ることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、複数の操作手段についての配線を簡素化し、ひいては製造コスト及び配置スペースの節減化を図ることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、遊技者が演出に関与することができるように複数の演出ボタンを備えたものが提案されている(例えば、特開2015−33503号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、複数の演出ボタンについての使用頻度に応じた配置が特に考慮されておらず、これでは複数の演出ボタンが使い難くなるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、複数の操作手段を使いやすく配置することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、本発明に係る遊技機は、遊技者が操作可能な複数の操作手段(例えば、操作部材2000、押圧ボタン3000等)と、演出を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置4等)と、前記複数の操作手段のいずれかを用いて前記演出手段に操作演出を実行させるか否かを決定可能な操作演出決定手段(例えば、サブCPU330等)と、を備え、前記複数の操作手段は、遊技機の中央部に設けられる第1操作手段(例えば、操作部材2000等)と、遊技機の中央部より一方側に偏った所定位置に設けられる第2操作手段(例えば、押圧ボタン3000等)と、前記所定位置に隣接した位置に設けられる第3操作手段(例えば、十字ボタン3100等)と、を含み、前記第1操作手段及び前記第2操作手段は、前記操作演出決定手段による決定結果に応じて操作可能であり、前記第1操作手段は、第1基板(例えば、支持部材(ユニットベース)2057等)に設けられ、前記第2操作手段及び前記第3操作手段は、第2基板(例えば、共通基板3200等)に設けられ、前記操作演出決定手段は、前記第2操作手段を用いた前記操作演出(例えば、図23に示す第2操作演出等)よりも前記第1操作手段を用いた前記操作演出(例えば、図23に示す第1操作演出等)を相対的に高確率で実行させるように決定することを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第2操作手段を用いた操作演出よりも第1操作手段を用いた操作演出の方が発生頻度が高くなり、すなわち、使用頻度が相対的に高い第1操作手段が遊技機の中央部に設けられる一方、使用頻度が相対的に低い第2操作手段が遊技機の中央部より一方側に偏った所定位置に設けられるので、使用頻度に応じて使いやすい位置に第1操作手段および第2操作手段を配置することができ、第3操作手段の誤操作を防ぐことができる。
[発明の効果]
本発明によれば、複数の操作手段を使いやすく配置することができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、遊技者が演出に関与することができるように複数の演出ボタンを備えたものが提案されている(例えば、特開2015−33503号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、複数の演出ボタンがいずれも同様の外形形状に形成されているので、使用頻度に応じた区別がつきにくく、これでは複数の演出ボタンが使い難くなるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、複数の操作手段について区別しやすい形状とし、ひいては複数の操作手段を使いやすくすることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、遊技者が操作可能な複数の操作手段(例えば、操作部材2000、押圧ボタン3000等)と、演出を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置4等)と、前記複数の操作手段のいずれかを用いて前記演出手段に操作演出を実行させるか否かを決定可能な操作演出決定手段(例えば、サブCPU330等)と、を備え、前記複数の操作手段は、第1の位置に設けられる第1操作手段(例えば、操作部材2000等)と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に設けられる第2操作手段(例えば、押圧ボタン3000等)と、前記第1の位置及び前記第2の位置とは異なる第3の位置に設けられる第3操作手段(例えば、十字ボタン3100等)と、を含み、前記第1操作手段及び前記第2操作手段は、前記操作演出決定手段による決定結果に応じて操作可能であり、前記第1操作手段は、第1の外形形状(例えば、円形状等)に形成され、前記第2操作手段は、前記第1の外形形状とは異なる外形形状であって、直線部分を含む第2の外形形状(例えば、四角形状等)に形成され、前記第3操作手段は、前記第1の外形形状とは異なる外形形状であって、直線部分を含む第3の外形形状(例えば、十字状等)に形成され、前記第2操作手段と前記第3操作手段とは、それぞれの外形形状における直線部分が互いに対向するように隣接して配置され、前記操作演出決定手段は、前記第2操作手段を用いた前記操作演出(例えば、図23に示す第2操作演出等)よりも前記第1操作手段を用いた前記操作演出(例えば、図23に示す第1操作演出等)を相対的に高確率で実行させるように決定することを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第2操作手段を用いた操作演出よりも第1操作手段を用いた操作演出の方が発生頻度が高くなり、すなわち、使用頻度が相対的に高い第1操作手段が第1の外形形状として覚えられる一方、使用頻度が相対的に低い第2操作手段が第2の外形形状として覚えられるので、複数の操作手段を使用頻度に応じて区別しやすい外形形状として設けることができ、ひいては複数の操作手段を使いやすくすることができる。また、第2操作手段と第3操作手段とは、互いに直線部分が対向するように隣接して配置されるので、狭いスペースにあってもこれらの複数の操作手段を配置することができる。
本発明の好ましい実施の形態としては、前記第1操作手段は、前記第2操作手段よりも遊技機の中央部寄りに設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、使用頻度が相対的に高い第1操作手段が遊技者の視線に入りやすくなるので、第2操作手段よりも第1操作手段の外形形状をより覚えやすくすることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、複数の操作手段について区別しやすい形状とし、ひいては複数の操作手段を使いやすくすることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、発射ハンドルを握る遊技者の手に赤色光を投射する構成を備えたものが提案されている(例えば、特開2007−229297号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、光が投射されるだけで面白みに欠け、遊技者が光の投射自体に気付かないこともあるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、遊技者が看取しやすく、かつ斬新な演出を実行することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、発射装置26等)と、前記操作手段に向けて視覚により感知可能な光照射による第1演出(例えば、図23に示す光照射演出等)を実行する第1演出実行手段(例えば、発光ユニット12等)と、前記操作手段に向けて触覚により感知可能な送風による第2演出(例えば、図23に示す送風演出等)を実行する第2演出実行手段(例えば、スピーカユニット10、送風機構110等)と、前記第1演出と前記第2演出とを同時に実行させるように制御可能な演出制御手段(例えば、サブCPU330等)と、を備えたことを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、光照射による第1演出が実行されるのと同時に送風による第2演出が実行され、遊技者は、操作手段を操作する手において光照射及び送風のいずれかによって演出が実行されていることを感知することができるので、遊技者が演出を見逃すことなく認識することができ、斬新な演出を実行することができる。
本発明の好ましい実施の形態としては、前記操作手段は、遊技機に設けられた遊技盤(例えば、遊技盤1等)上に遊技球を発射可能な発射ハンドル(例えば、発射ハンドル26b等)であることを特徴とする。
このような構成によれば、遊技中は発射ハンドルを握ることになるので、その発射ハンドルを握る遊技者の手に触覚的演出を認識させやすくすることができ、実行される演出を空振りさせずに確実に認識させることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、遊技者が看取しやすく、かつ斬新な演出を実行することができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、発射ハンドルを握る遊技者の手に赤色光を投射する構成を備えたものが提案されている(例えば、特開2007−229297号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、光が投射されるだけで面白みに欠け、遊技者が光の投射自体に気付かないこともあるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、遊技者が看取しやすく、かつ斬新な演出を実行することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、発射装置26等)と、前記操作手段に向けて視覚により感知可能な光照射による第1演出(例えば、図23に示す光照射演出等)を実行する第1演出実行手段(例えば、発光ユニット12等)と、前記操作手段に向けて触覚により感知可能な送風による第2演出(例えば、図23に示す送風演出等)を実行する第2演出実行手段(例えば、スピーカユニット10、送風機構110等)と、を備えた遊技機であって、前記第2演出実行手段は、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に関口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、前記スピーカの作動に伴い前記関口から流出する空気流をさらに外部へと排出するための第1排出部(例えば、送風口80等)及び第2排出部(例えば、通気口8ca等)が設けられたカバー部材(例えば、右下側面カバー8ba、アンダーカバー8c等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流の方向を第1方向(例えば、開口10ecからまっすぐ向かう方向等)及び第2方向(例えば、開口10ecを出て下方に向かう方向等)に切り替え可能な空気流方向切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記空気流方向切替手段により前記空気流の方向が前記第1方向に切り替えられている場合、前記第1排出部の方へと前記空気流が導かれる一方、前記空気流方向切替手段により前記空気流の方向が前記第2方向に切り替えられている場合、前記第2排出部の方へと前記空気流が導かれ、前記第1排出部から排出された空気流は、前記操作手段に到達可能であり、前記第2排出部から排出された空気流は、前記操作手段に到達不可能であることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、光照射による第1演出を実行するのと同時に送風による第2演出を実行したり、あるいは第1演出を実行する一方で操作手段に空気流を到達させずに第2演出を実行しないようにすることができ、遊技者は、操作手段を操作する部位において光照射及び送風のいずれかによって演出が実行されていることを感知することができるので、遊技者が演出を見逃すことなく認識することができ、斬新な演出を実行することができる。
[発明の効果]
本発明によれば、遊技者が看取しやすく、かつ斬新な演出を実行することができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、発射ハンドルを握る遊技者の手に赤色光を投射する構成を備えたものが提案されている(例えば、特開2007−229297号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、光が投射されるだけで面白みに欠け、遊技者が光の投射自体に気付かないこともあるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、遊技者が看取しやすく、かつ斬新な演出を実行することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、発射装置26等)と、前記操作手段に向けて視覚により感知可能な光照射による第1演出(例えば、図23に示す光照射演出等)を実行する第1演出実行手段(例えば、発光ユニット12等)と、前記操作手段に向けて触覚により感知可能な送風による第2演出(例えば、図23に示す送風演出等)を実行する第2演出実行手段(例えば、スピーカユニット10、送風機構110等)と、を備えた遊技機であって、前記第2演出実行手段は、スピーカ(例えば、スピーカ10c等)のエンクロージャ(例えば、エンクロージャ10e等)に関口(例えば、開口10ec等)が設けられたスピーカユニット(例えば、スピーカユニット10等)と、前記スピーカの作動に伴い前記関口から流出する空気流をさらに外部へと排出するための第1排出部(例えば、送風口80等)及び第2排出部(例えば、通気口8ca等)が設けられたカバー部材(例えば、右下側面カバー8ba、アンダーカバー8c等)と、前記スピーカの作動に伴い前記開口から流出する空気流の方向を第1方向(例えば、開口10ecからまっすぐ向かう方向等)及び第2方向(例えば、開口10ecを出て下方に向かう方向等)に切り替え可能な空気流方向切替手段(例えば、送風機構110等)と、を備え、前記第1方向に向けられた空気流は、前記第1排出部から排出されるように導かれ、前記第1排出部から排出された空気流は、前記操作手段に到達可能であり、前記空気流方向切替手段は、前記スピーカユニットと前記カバー部材との聞に設けられ、前記開口と前記第1排出部とは、互いに対向するように配置され、前記第1方向に沿って直線的に前記空気流が導かれることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、光照射による第1演出を実行するのと同時に送風による第2演出を実行することができ、遊技者は、操作手段を操作する部位において光照射及び送風のいずれかによって演出が実行されていることを感知することができるので、遊技者が演出を見逃すことなく認識することができ、斬新な演出を実行することができる。また、開口から流出する空気流の方向を第1方向とした場合、エンクロージャの関口から第1排出部へと直線的に空気流を導くことができるので、第1排出部から排出された空気流を効率よく操作手段へと到達せしめ、操作手段を操作する遊技者の部位に確実に風を当てて感じさせることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、遊技者が看取しやすく、かつ斬新な演出を実行することができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、導光板の端部から導入したLEDからの光を乱反射させることにより、導光板の前面に情報を発光表示させるといった演出を行うものが提案されている(例えば、特開2015−228979号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、発光素子としてのLEDの指向性が強いため、色ムラが生じやすいという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、複数の発光手段(例えば、複数のLED等)と、前記複数の発光手段が発する光を入射して出射する導光板(例えば、外側導光部材151、内側導光部材152等)と、を備え、前記導光板は、前記複数の発光手段からの光を入射する入射端面(例えば、入射後端面152a等)と、当該入射端面とは反対側に位置して光を出射する出射端面(例えば、出射前端面152b等)とを有し、前記複数の発光手段は、前記入射端面に沿って並ぶように配置され、前記入射端面は、前記複数の発光手段が並ぶ方向へと光を拡散させる第1のレンズカット(例えば、鋸歯状のレンズカット等)が形成され、前記出射端面は、前記入射端面に入射して導かれてきた光を外方へと散乱させる第2のレンズカット(例えば、ダイヤカット状のレンズカット等)が形成されていることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、導光板の入射端面では、複数の発光手段が並ぶ方向へと光を拡散しながら入射することにより、導光板内を光が効率よく進行する一方、導光板の出射端面では、入射端面から導光板内へと導かれた光を外方へと効率よく散乱させることができるので、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる。
[発明の効果]
本発明によれば、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、導光板の端部から導入したLEDからの光を乱反射させることにより、導光板の前面に情報を発光表示させるといった演出を行うものが提案されている(例えば、特開2015−228979号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、発光素子としてのLEDの指向性が強いため、色ムラが生じやすいという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、複数の発光手段(例えば、複数のLED等)と、前記複数の発光手段が発する光を入射して出射する導光板(例えば、外側導光部材151、内側導光部材152等)と、を備え、前記導光板は、前記複数の発光手段からの光を入射する入射端面(例えば、入射後端面152a等)と、当該入射端面とは反対側に位置して光を出射する出射端面(例えば、出射前端面152b等)とを有し、前記複数の発光手段は、前記入射端面に沿って並ぶように配置され、前記入射端面は、前記複数の発光手段が並ぶ方向へと光を拡散させるように鋸歯状のレンズカットが形成されていることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、導光板の入射端面では、鋸歯状のレンズカットにより複数の発光手段が並ぶ方向へと光を拡散することにより、導光板内を光が効率よく進行するので、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる。
[発明の効果]
本発明によれば、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、導光板の端部から導入したLEDからの光を乱反射させることにより、導光板の前面に情報を発光表示させるといった演出を行うものが提案されている(例えば、特開2015−228979号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、発光素子としてのLEDの指向性が強いため、色ムラが生じやすいという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、複数の発光手段(例えば、複数のLED等)と、前記複数の発光手段が発する光を入射して出射する複数の導光板(例えば、外側導光部材151、内側導光部材152等)と、を備え、前記複数の導光板は、左右方向に隣接して配置され、前記複数の導光板のそれぞれは、前記複数の発光手段からの光を入射する入射端面(例えば、入射後端面152a等)と、当該入射端面とは反対側に位置して光を出射する出射端面(例えば、出射前端面152b等)とを有し、前記複数の導光板の出射端面は、互いに前後方向にずれるように配置され、前記複数の発光手段は、前記入射端面に沿って並ぶように配置され、前記入射端面は、前記複数の発光手段が並ぶ方向へと光を拡散させる第1のレンズカット(例えば、鋸歯状のレンズカット等)が形成され、前記出射端面は、前記第1のレンズカットとは異なる形状であって、前記入射端面に入射して導かれてきた光を外方へと散乱させる第2のレンズカット(例えば、ダイヤカット状のレンズカット等)が形成されていることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、複数の導光板の出射端面から遊技者までの距離が異なるので、光の散乱具合がそれぞれの導光板で異なることとなり、多彩な装飾的効果を発揮することができる。また、複数の導光板の出射端面では、第2のレンズカットにより入射端面から導光板内へと導かれた光を外方へと効率よく散乱させることができるので、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる。
[発明の効果]
本発明によれば、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、スピーカコーンの前面側に凹室を設けて、当該凹室にLEDなどの発光手段を設けたものが提案されている(例えば、特開2009−239851号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、スピーカコーンの前面側に発光手段や基板が設けられるので、スピーカコーンから発生する音を遮ってしまう問題があり、また、発光素子や基板が遊技者にはっきりと見えてしまうので、美観を損ねるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、美観を損ねることなくスピーカからの音を支障なく外方に伝えることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、音を発生可能な出音部(例えば、スピーカ10bの振動面等)を有するスピーカ(例えば、スピーカ10b等)と、前記出音部の前方に配置され、前記出音部からの音を外方に伝達可能な複数の開口部(例えば、前面カバー147Cの網目状の前面147Ca等)が形成されたスピーカカバー(例えば、前面カバー147C等)と、発光演出を実行可能な発光ユニット(例えば、発光基板148、導光部材149等)と、を備え、前記発光ユニットは、発光手段(例えば、発光基板148のLED148a等)と、前記発光手段が発する光を入射する入射部(例えば、入射後端面149b等)、及び当該入射部からの光を外方に出射する出射部(例えば、出射前端面149c等)を有する導光部材(例えば、導光部材149等)と、を備え、前記導光部材は、その一部(例えば、突出部149d等)が前記スピーカカバーの裏面に当接又は近接するように配置されることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、スピーカカバーの裏面に当接又は近接するように導光部材の一部が配置され、導光部材に沿って音がスピーカカバーまで導かれることにより、美観を損ねることなくスピーカからの音を支障なく外方に伝えることができる。また、導光部材がスピーカカバーの支持部材としての機能を果たすため、スピーカカバーの剛性を高めることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、美観を損ねることなくスピーカからの音を支障なく外方に伝えることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、スピーカコーンの前面側に凹室を設けて、当該凹室にLEDなどの発光手段を設けたものが提案されている(例えば、特開2009−239851号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、スピーカコーンの前面側に発光手段や基板が設けられるので、スピーカコーンから発生する音を遮ってしまう問題があり、また、発光素子や基板が遊技者にはっきりと見えてしまうので、美観を損ねるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、美観を損ねることなくスピーカからの音を支障なく外方に伝えることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、音を発生可能な出音部(例えば、スピーカ10bの振動面等)を有するスピーカ(例えば、スピーカ10b等)と、発光演出を実行可能な発光ユニット(例えば、発光基板148、導光部材149等)と、を備え、前記発光ユニットは、発光手段(例えば、発光基板148のLED148a等)と、前記発光手段が発する光を入射する入射部(例えば、入射後端面149b等)、及び当該入射部からの光を外方に出射する出射部(例えば、出射前端面149c等)を有する導光部材(例えば、導光部材149等)と、を備え、前記導光部材は、前記出射部が前記出音部の周縁に沿うように環状に配置されることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、導光部材の出射部がスピーカの出音部を遮らないようにその周縁に沿って環状に配置されるので、美観を損ねることなくスピーカからの音を支障なく外方に伝えることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、美観を損ねることなくスピーカからの音を支障なく外方に伝えることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、スピーカコーンの前面側に凹室を設けて、当該凹室にLEDなどの発光手段を設けたものが提案されている(例えば、特開2009−239851号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、スピーカコーンの前面側に発光手段や基板が設けられるので、スピーカコーンから発生する音を遮ってしまう問題があり、また、発光素子や基板が遊技者にはっきりと見えてしまうので、美観を損ねるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、美観を損ねることなくスピーカからの音を支障なく外方に伝えることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、音を発生可能な出音部(例えば、スピーカ10bの振動面等)を有するスピーカ(例えば、スピーカ10b等)と、前記出音部の前方に配置され、前記出音部からの音を外方に伝達可能に格子面(例えば、前面カバー147Cの網目状の前面147Ca等)が形成されたスピーカカバー(例えば、前面カバー147C等)と、発光演出を実行可能な発光ユニット(例えば、発光基板148、導光部材149等)と、を備え、前記発光ユニットは、発光手段(例えば、発光基板148のLED148a等)と、前記発光手段が発する光を入射する入射部(例えば、入射後端面149b等)、及び当該入射部からの光を外方に出射する出射部(例えば、出射前端面149c等)を有する導光部材(例えば、導光部材149等)と、を備え、前記導光部材は、前記出射部が前記格子面から所定間隔離れて前記出音部の周縁に沿うように配置される第1導光部(例えば、筒部149a等)と、前記出射部が前記第1導光部の出射部よりも前記格子面に近い位置に配置される第2導光部(例えば、突出部149d等)と、を備えていることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第1導光部の出射部がスピーカカバーの格子面から所定間隔離れてスピーカの出音部の周縁に沿うように配置される一方、第2導光部の出射部がスピーカカバーの格子面に対して近い位置に配置されるので、同一光源からの光が奥行き方向で異なる複数の出射面から出射されることとなり、同一光源であっても多彩な装飾光を実現することができ、美観を損ねることなくスピーカからの音を支障なく外方に伝えることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、美観を損ねることなくスピーカからの音を支障なく外方に伝えることができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、光の透過率が異なる2つのレンズを隣接するように設け、光源からの光量が同一であっても2つのレンズの透過率に応じて一方では明るく見えるとともに、隣接する他方では暗く見えるものが提案されている(例えば、特開2011−87778号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、光を出射する2つのレンズの出射面が同じ高さ位置に揃えられているので、出射した光が交じり合ってしまい、視認性に緩急をつけるといった効果を有効に発揮し得ないという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、光の視認性に明瞭な差を生じせしめ、ひいては斬新な光の演出を実現することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、複数の発光手段(例えば、LED144a,144b等)と、前記複数の発光手段が設けられる基板(例えば、発光基板144等)と、前記複数の発光手段の前方に設けられる複数の導光部材(例えば、遮光部材145、導光部材146a〜146c等)と、を備え、前記複数の発光手段は、第1発光手段(例えば、LED144b等)と、前記第1発光手段とは異なる位置に配置される第2発光手段(例えば、LED144a等)と、を含み、前記複数の導光部材は、前記第1発光手段からの光を散乱しつつ前方へと導く反射部(例えば、開口145cの周縁部等)を有する第1導光部材(例えば、遮光部材145等)と、前記第2発光手段からの光を拡散しつつ前方へと出射する出射部(例えば、出射前端面146ab,146bb,146cb)を有する第2導光部材(例えば、導光部材146a〜146c等)と、を含み、前記第1導光部材の反射部は、前記基板からの距離が第1距離となる位置に配置され、前記第2導光部材の出射部は、前記基板からの距離が前記反射部よりも遠い第2距離となる位置に配置されることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、第2導光部材の出射部は、第1導光部材の反射部よりも発光手段が設けられた基板から遠い距離に配置されるので、反射部及び出射部から前方へと導かれる光の視認性に明瞭な差を生じせしめることができ、これにより斬新な光の演出を実現することができる。
[発明の効果]
本発明によれば、光の視認性に明瞭な差を生じせしめ、ひいては斬新な光の演出を実現することができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、光の透過率が異なる2つのレンズを隣接するように設け、光源からの光量が同一であっても2つのレンズの透過率に応じて一方では明るく見えるとともに、隣接する他方では暗く見えるものが提案されている(例えば、特開2011−87778号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、光を出射する2つのレンズの出射面が同じ高さ位置に揃えられているので、出射した光が交じり合ってしまい、視認性に緩急をつけるといった効果を有効に発揮し得ないという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、光の視認性に明瞭な差を生じせしめ、ひいては斬新な光の演出を実現することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、複数の発光手段(例えば、LED144a,144b等)と、前記複数の発光手段が設けられる基板(例えば、発光基板144等)と、前記複数の発光手段の前方に設けられる複数の導光部材(例えば、遮光部材145、導光部材146a〜146c等)と、前記複数の導光部材の前方に設けられる透光性の前面カバー(例えば、前面カバー141等)と、を含む装飾装置(例えば、中央装飾ユニット14a等)を備えた遊技機であって、前記装飾装置は、遊技機の上部に取り付けられ、前記複数の発光手段は、第1発光手段(例えば、LED144b等)と、前記第1発光手段とは異なる位置に配置される第2発光手段(例えば、LED144a等)と、を含み、前記複数の導光部材は、前記第1発光手段からの光を散乱しつつ前方へと導く反射部(例えば、開口145cの周縁部等)を有する第1導光部材(例えば、遮光部材145等)と、前記第2発光手段からの光を拡散しつつ前方へと出射する出射部(例えば、出射前端面146ab,146bb,146cb)を有する複数の第2導光部材(例えば、導光部材146a〜146c等)と、を含み、前記前面カバーは、鉛直方向に対し当該前面カバーの下部からその上部にかけて前方にせり出すような傾斜状の透光面(例えば、前面部141a等)を有し、前記複数の第2導光部材は、板状に形成されるとともに、互いに厚み方向に所定間隔をあけて隣接するように配置され、前記出射部が前記透光面の裏面に沿うように配置されることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、前面カバーの傾斜状の透光面に沿うように複数の第2導光部材の出射部が配置されるので、第1導光部材の反射部からの光と複数の第2導光部材の出射部からの光との視認性に明瞭な差を生じせしめることができ、これにより斬新な光の演出を実現することができる。また、遊技者が見上げたときに複数の第2導光部材の出射部が互いに重なることなく、それぞれの出射部を透光面を通して確実に視認することができ、光の演出効果を高めることができる。
[発明の効果]
本発明によれば、光の視認性に明瞭な差を生じせしめ、ひいては斬新な光の演出を実現することができる。
本発明の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
パチンコ遊技機等のこの種の遊技機は、遊技の進行に伴い各種の演出が行われるように構成されており、液晶表示装置を用いた映像による演出、LED等を用いた光による演出、スピーカ等を用いた音による演出、あるいは可動装置を用いた物理的な挙動による演出等の様々な演出を行うように構成されている。
例えば、従来の遊技機としては、光の透過率が異なる2つのレンズを隣接するように設け、光源からの光量が同一であっても2つのレンズの透過率に応じて一方では明るく見えるとともに、隣接する他方では暗く見えるものが提案されている(例えば、特開2011−87778号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記従来の遊技機では、光を出射する2つのレンズの出射面が同じ高さ位置に揃えられているので、出射した光が交じり合ってしまい、視認性に緩急をつけるといった効果を有効に発揮し得ないという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、光の視認性に明瞭な差を生じせしめ、ひいては斬新な光の演出を実現することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本発明に係る遊技機は、複数の発光手段(例えば、LED144a,144b等)と、前記複数の発光手段が設けられる基板(例えば、発光基板144等)と、前記複数の発光手段の前方に設けられる複数の導光部材(例えば、遮光部材145、導光部材146a〜146c等)と、前記複数の導光部材の前方に設けられる透光性の前面カバー(例えば、前面カバー141等)と、を備え、前記複数の発光手段は、第1発光手段(例えば、LED144b等)と、前記第1発光手段とは異なる位置に配置される第2発光手段(例えば、LED144a等)と、を含み、前記複数の導光部材は、前記第1発光手段からの光を散乱しつつ前方へと導く反射部(例えば、開口145cの周縁部等)を有する第1導光部材(例えば、遮光部材145等)と、前記第2発光手段からの光を入射する入射端面(例えば、入射後端面146aa,146ba,146ca)、及び前記入射端面からの光を拡散しつつ出射する出射端面(例えば、出射前端面146ab,146bb,146cb)を有する第2導光部材(例えば、導光部材146a〜146c等)と、を含み、前記前面カバーは、透光面(例えば、前面部141a等)を有し、前記第2導光部材は、前記出射端面が前記透光面の裏面に沿うように配置される平板状の導光部材で形成され、前記入射端面は、前記第2導光部材の内部へと光を平板状の長手方向に拡散させる第1のレンズカットが形成され、前記出射端面は、前記第1のレンズカットとは異なる形状であって前記入射端面に入射して導かれてきた光を外方へと拡散させる第2のレンズカットが形成されていることを特徴とする遊技機。
このような構成によれば、前面カバーの傾斜状の透光面に沿うように平板状の第2導光部材の一端面となる出射端面が配置され、第2導光部材の入射端面には、平板状の長手方向に光を拡散させる第1のレンズカットが形成される一方、出射端面には、第1のレンズカットとは異なる形状で外方へと光を拡散させる第2のレンズカットが形成されるので、第2導光部材は、入射端面を経て出射端面へと効率よく発光手段からの光を拡散しつつ透光面へと導く一方、第1導光部材は、反射光を透光面へと導くことができることから、これらの光の視認性に明瞭な差を生じせしめることができ、斬新な光の演出を実現することができる。また、第2導光部材では、入射端面の第1のレンズカットにより平板状の長手方向へと光を拡散しながら入射し、平板状の第2導光部材の内部へと光を効率よく進行させる一方、第2導光部材の出射端面では、入射端面から内部へと導かれた光を外方へと効率よく拡散させることができるので、色ムラを解消して光を効率よく照射することができる。
[発明の効果]
本発明によれば、光の視認性に明瞭な差を生じせしめ、ひいては斬新な光の演出を実現することができる。
<その他について>
遊技機としては、例えば特開2016−152832号公報に示すようなパチンコ遊技機も知られている。しかしながら、このパチンコ遊技機では、本発明のような遊技機としての構成や機能を有さないことから、興趣の向上を図ることができなかった。本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
以下では、本実施形態に係る第一役物装置4000及び第二役物装置5000について説明する。
[第一役物装置4000]
まず、図42〜59を用いて、第一役物装置4000について説明する。第一役物装置4000は、演出部材(後述する下部回動装飾体4210等)を移動させることで演出を行うものである。第一役物装置4000は、主として枠体4100、下部可動演出役物4200、下部役物昇降機構4300、上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500を具備する。
[枠体4100]
図42〜47に示す枠体4100は、後述する下部可動演出役物4200や下部役物昇降機構4300等を支持するための構造体である。枠体4100は、板状の部材等を組み合わせて、中央が開口された正面視略矩形枠状に形成される。
[下部可動演出役物4200]
図42〜44並びに図48〜50に示す下部可動演出役物4200は、第一役物装置4000の下部において、後述する下部回動装飾体4210を用いて演出を行うものである。下部可動演出役物4200は、主として下部回動装飾体4210及び下部回動駆動機構4220を具備する。
[下部回動装飾体4210]
図48〜52に示す下部回動装飾体4210は、適宜の装飾が施されており、移動されることによって演出を行うものである。下部回動装飾体4210は、略直方体状かつ中空状(箱状)に形成される。下部回動装飾体4210は、長手方向を左右に向けて配置される。下部回動装飾体4210は、具体的には、主として第一面4211、第二面4212、第三面4213、第四面4214、左側面4215及び右側面4216を具備する。
第一面4211は、略直方体状に形成された下部回動装飾体4210の6つの面のうち一の面である。後述する初期状態(図1参照)においては、第一面4211は前方に向けられている。第一面4211は、主に1枚の板状の部材により形成される。第一面4211は、少なくとも一部が光透過性を有する材料により形成される。第一面4211には、適宜の装飾(文字、図形、キャラクター等)が施される。
第二面4212は、略直方体状に形成された下部回動装飾体4210の6つの面のうち一の面であり、第一面4211と反対側に形成される(対向する)面である。後述する初期状態においては、第二面4212は後方に向けられている。第二面4212は、主に1枚の板状の部材により形成される。第二面4212は、第一面4211と略同一面積を有するように形成される。第二面4212は、少なくとも一部が光透過性を有する材料により形成される。第二面4212には、第一面4211に形成された装飾とは異なる適宜の装飾(文字、図形、キャラクター等)が施される。具体的には、第二面4212には、後述する上部回動装飾体4410の第二面4412に施された装飾と関連性のある装飾(例えば、当該上部回動装飾体4410の第二面4412に施された装飾と合わせて1つの意味を成す英単語(例えば、第二面4412に「BIG」、第二面4212に「BONUS」の文字が施され、両者を合わせて「BIG BONUS」との意味を成す英単語)等)が施される。第二面4212には、突出部4212aが形成される。
突出部4212aは、第二面4212の表面から突出するように形成された部分である。突出部4212aは、第二面4212の四隅にそれぞれ形成される。厳密には、突出部4212aは、後述する左側面4215及び右側面4216の後側部の上下両端部を後方に突出させることにより形成される。突出部4212aは、後端部が第二面4212と略平行な平面状となるように形成される。突出部4212aは、当該平面状の後端部が、第二面4212に形成された装飾よりも後方に位置する程度に、当該第二面4212から後方へと突出している。
第三面4213は、略直方体状に形成された下部回動装飾体4210の6つの面のうち一の面であり、第一面4211及び第二面4212と隣接する面である。後述する初期状態においては、第三面4213は上方に向けられている。第三面4213は、主に1枚の板状の部材により形成される。第三面4213は、第一面4211及び第二面4212よりも小さい面積を有するように形成される。具体的には、第三面4213の前後幅は、第一面4211及び第二面4212の上下幅よりも小さくなるように形成される。第三面4213は、少なくとも一部が光透過性を有する材料により形成される。第三面4213には、第一面4211及び第二面4212に形成された装飾とは異なる適宜の装飾(文字、図形、キャラクター等)が施される。具体的には、第三面4213には、後述する上部回動装飾体4410の第三面4413に施された装飾と関連性のある装飾(例えば、当該上部回動装飾体4410の第三面4413に施された装飾と合わせて一体的な形状を成す模様等)が施される。第三面4213には、装飾貫通孔4213aが形成される。
装飾貫通孔4213aは、第三面4213を貫通するように形成された孔である。装飾貫通孔4213aは、第三面4213に施された装飾に応じた形状となるように形成される。これによって装飾貫通孔4213aは、遊技者が第三面4213を視認した際に目立たないように形成される。当該装飾貫通孔4213aを介して、下部回動装飾体4210の内部空間と外部空間とが連通される。当該装飾貫通孔4213aを介して、下部回動装飾体4210の熱を外部へと逃がす(放熱する)ことができる。
第四面4214は、略直方体状に形成された下部回動装飾体4210の6つの面のうち一の面であり、第三面4213と反対側に形成される(対向する)面である。後述する初期状態においては、第四面4214は下方に向けられている。第四面4214は、主に1枚の板状の部材により形成される。第四面4214は、第三面4213と略同一面積(第一面4211及び第二面4212よりも小さい面積)を有するように形成される。第四面4214は、少なくとも一部が光透過性を有する材料により形成される。第四面4214には、第一面4211及び第二面4212に形成された装飾とは異なる適宜の装飾(文字、図形、キャラクター等)が施される。第四面4214には、装飾貫通孔4214a及び係合凹部4214bが形成される。
装飾貫通孔4214aは、第四面4214を貫通するように形成された孔である。装飾貫通孔4214aは、第四面4214に施された装飾に応じた形状となるように形成される。これによって装飾貫通孔4214aは、遊技者が第四面4214を視認した際に目立たないように形成される。当該装飾貫通孔4214aを介して、下部回動装飾体4210の内部空間と外部空間とが連通される。当該装飾貫通孔4214aを介して、下部回動装飾体4210の熱を外部へと逃がす(放熱する)ことができる。
係合凹部4214b(図50及び図53参照)は、第四面4214の表面を凹ませるように形成された凹部である。係合凹部4214bは、第四面4214の左右両端の前後中央部にそれぞれ形成される。係合凹部4214bは、底面視略矩形状に形成される。係合凹部4214bは、主として底面4214c、傾斜面4214d及び貫通孔4214eを具備する。
底面4214cは、係合凹部4214bの底部に形成される平面状の部分である。底面4214cは、第四面4214表面と略平行に形成される。
傾斜面4214dは、係合凹部4214bの側面(第四面4214の表面と係合凹部4214bの底面4214cとを接続する面)である。より具体的には、傾斜面4214dは、係合凹部4214bの側面のうち、前後一対の側面である。当該一対の傾斜面4214dは、係合凹部4214bの底面4214c側から第四面4214の表面側(係合凹部4214bの開口側)に向かって互いに離間する(前後幅が徐々に広がる)ように傾斜している。
貫通孔4214eは、底面4214cを貫通するように形成された孔である。貫通孔4214eは、底面4214cの略半分を貫通するように形成される。当該貫通孔4214eを介して、下部回動装飾体4210の内部空間と外部空間とが連通される。当該貫通孔4214eを介して、下部回動装飾体4210の熱を外部へと逃がす(放熱する)ことができる。
左側面4215は、略直方体状に形成された下部回動装飾体4210の6つの面のうち一の面(左側の側面)である。左側面4215は、主に1枚の板状の部材により形成される。左側面4215の後端部は、前述の第二面4212の突出部4212aを形成している。さらに左側面4215には、筒状突出部4215a、中央貫通孔4215b及び係合孔4215cが形成される。
筒状突出部4215aは、左側面4215の中央から左方に向かって突出するように形成された部分である。筒状突出部4215aは、長手方向を左右に向けた中空の円柱状(有底筒状)に形成される。
中央貫通孔4215bは、筒状突出部4215aの左側面の中央を貫通するように形成された孔である。中央貫通孔4215bは、側面視円形状に形成される。
係合孔4215cは、筒状突出部4215aの左側面を貫通するように形成された孔である。係合孔4215cは、中央貫通孔4215bの周囲に、等間隔に3つ形成される。
右側面4216は、略直方体状に形成された下部回動装飾体4210の6つの面のうち一の面(右側の側面)である。右側面4216は、主に1枚の板状の部材により形成される。右側面4216の後端部は、前述の第二面4212の突出部4212aを形成している。さらに右側面4216には、貫通孔4216aが形成される。
貫通孔4216aは、右側面4216の中央を貫通するように形成された孔である。貫通孔4216aは、側面視円形状に形成される。
[下部回動駆動機構4220]
図48〜57に示す下部回動駆動機構4220は、下部回動装飾体4210を回動駆動させるものである。下部回動駆動機構4220は、主として左側ケース4221、モータ4222、出力ギヤ4223、従動ギヤ4224、右側ケース4225及び回動軸部4226を具備する。
左側ケース4221は、下部回動装飾体4210を支持すると共に、各種部品を収容するものである。左側ケース4221は、略直方体状かつ中空状(箱状)に形成される。左側ケース4221は、複数の部材により形成される。なお、図55においては、左側ケース4221の一部分を省略し、当該左側ケース4221の内部を図示している。左側ケース4221は、主として貫通孔4221a、摺動部4221b及び挟持部4221cを具備する。
貫通孔4221aは、左側ケース4221の右側面を貫通するように形成された孔である。貫通孔4221aは、側面視円形状に形成される。
摺動部4221bは、後述する左側レール部材4310と摺動可能に接する部分である。摺動部4221bは、左側ケース4221の後面の左部を上下に亘って凹ませた溝状に形成される。
挟持部4221cは、左側ケース4221を後述するベルト4333と連結するための部分である。挟持部4221cは、略矩形板状に形成される。挟持部4221cは、左側ケース4221の左端部に前方から固定される。挟持部4221cは、後述するベルト4333を左側ケース4221との間で挟み込むことで、当該ベルト4333に左側ケース4221を連結することができる。
モータ4222は、下部回動装飾体4210を回動させるための駆動源である。モータ4222は、左側ケース4221の内部に配置される。モータ4222の図示しない出力軸は、左方に向けて突出するように設けられる。
出力ギヤ4223は、モータ4222からの駆動力により回動する平歯車である。出力ギヤ4223は、左側ケース4221の内部に配置される。出力ギヤ4223は、回動軸線方向を左右方向に向けて、モータ4222の左方に配置される。出力ギヤ4223は、モータ4222の出力軸に連結される。
従動ギヤ4224は、出力ギヤ4223からの駆動力により回動する平歯車である。従動ギヤ4224は、左側ケース4221の内部に配置される。具体的には、従動ギヤ4224には、本体部4224a、貫通孔4224b及び突起部4224cが形成される。
本体部4224aは、平歯車状に形成された部分である。本体部4224aは、回動軸線方向を左右方向に向けて、出力ギヤ4223の上方に配置される。本体部4224aは、出力ギヤ4223と噛み合うように配置される。
貫通孔4224bは、本体部4224aを左右に貫通するように形成された孔である。貫通孔4224bは、本体部4224aの中心に形成される。
突起部4224cは、本体部4224aの右側面から右方へと突出するように形成された部分である。突起部4224cは、貫通孔4224bの周囲に、等間隔に3つ形成される。当該突起部4224cは、下部回動装飾体4210の係合孔4215cと対応する位置に形成される。
右側ケース4225は、下部回動装飾体4210を支持するものである。右側ケース4225は、略直方体状かつ中空状(箱状)に形成される。左側ケース4221は、複数の部材により形成される。右側ケース4225は、主として摺動部4225a及び挟持部4225bを具備する。
摺動部4225aは、後述する右側レール部材4320に対して摺動可能に連結される部分である。摺動部4225aは、右側ケース4225の後面に形成される。摺動部4225aは、上下に延びる略矩形筒状に形成される。
挟持部4225bは、右側ケース4225を後述するベルト4343と連結するための部分である。挟持部4225bは、略矩形板状に形成される。挟持部4225bは、右側ケース4225の右端部に前方から固定される。挟持部4225bは、後述するベルト4343を右側ケース4225との間で挟み込むことで、当該ベルト4343に右側ケース4225を連結することができる。
図54、図56及び図57に示す回動軸部4226は、下部回動装飾体4210を回動可能に支持すると共に、当該下部回動装飾体4210を発光させるためのものである。回動軸部4226は、主として固定軸4226a、連結部4226b、前側半円筒部4226c、後側半円筒部4226d及び発光基板4226eを具備する。
固定軸4226aは、略円柱状の部材である。固定軸4226aは、軸線方向を左右に向けて配置される。
連結部4226bは、固定軸4226aと後述する前側半円筒部4226c及び後側半円筒部4226dとを連結するためのものである。連結部4226bは、略円筒状に形成される。連結部4226bは、軸線方向を左右に向けて配置される。連結部4226bの左端部は、固定軸4226aの右端部に固定される。
前側半円筒部4226cは、下部回動装飾体4210を回動可能に支持するための回動軸を形成するものである。前側半円筒部4226cは、略半円筒状(円筒を軸線に沿って半分にしたような形状)に形成される。前側半円筒部4226cは、長手方向を左右に向けて配置される。前側半円筒部4226cは、曲面(側面視半円状に形成された面)や補強のために形成されたリブ等を具備する。前側半円筒部4226cは、曲面を前方に向けて配置される。前側半円筒部4226cは、光透過性を有する材料により形成され、後述する発光基板4226e(LED4226i)から照射される光を拡散させることができる。
後側半円筒部4226dは、下部回動装飾体4210を回動可能に支持するための回動軸を形成するものである。後側半円筒部4226dは、略半円筒状(円筒を軸線に沿って半分にしたような形状)に形成される。後側半円筒部4226dは、長手方向を左右に向けて配置される。後側半円筒部4226dは、曲面(側面視半円状に形成された面)、曲面に形成された複数の開口部4226h、補強のために形成されたリブ等を具備する。後側半円筒部4226dは、曲面を後方に向けて配置される。
発光基板4226eは、略矩形板状に形成される。発光基板4226eは、その板面を前後に向けると共に、長手方向を左右に向けて配置される。発光基板4226eの前面には、当該発光基板4226eの左右略全域に亘って複数のLED4226iが設けられる。当該LED4226iを発光させることで、発光基板4226eの前方へと光を照射することができる。
発光基板4226eは、前側半円筒部4226c及び後側半円筒部4226dを介して連結部4226bに固定される。具体的には、前側半円筒部4226c及び後側半円筒部4226dは、発光基板4226eを前後から挟み込むようにして、互いに固定される。この際、当該前側半円筒部4226c及び後側半円筒部4226dの左端部には、連結部4226bも挟み込まれる。このように、前側半円筒部4226c及び後側半円筒部4226dによって連結部4226b及び発光基板4226eが挟み込まれることで、当該発光基板4226eは連結部4226bに固定される。
このように前側半円筒部4226cと後側半円筒部4226dを組み合わせることで、略円柱状の部材(回動軸部4226)が形成される。当該回動軸部4226の左右両端部近傍には、それぞれ略円筒状の左側カラー4226f及び右側カラー4226gが嵌装される。
<下部回動装飾体4210及び下部回動駆動機構4220について>
このように構成された回動軸部4226は、図58に示すように、下部回動装飾体4210の貫通孔4216aから当該下部回動装飾体4210の内部へと挿通される。この際、回動軸部4226が円形断面を有するように(略円柱状に)形成されているため、側面視円形状の貫通孔4216a(ひいては、下部回動装飾体4210)に対する位置合わせを容易に行うことができる。
回動軸部4226の左端部に設けられた固定軸4226aは、下部回動装飾体4210の中央貫通孔4215bに挿通され、当該中央貫通孔4215bから左方へと突出するように配置される。
このように配置された状態においては、下部回動装飾体4210の筒状突出部4215aの内周面が、左側カラー4226fを介して回動軸部4226に回動可能に支持されると共に、下部回動装飾体4210の貫通孔4216aの内周面が、右側カラー4226gを介して回動軸部4226に回動可能に支持される。
さらに、図59に示すように、回動軸部4226の固定軸4226aの左端部は、従動ギヤ4224の貫通孔4224bに挿通されると共に、左側ケース4221に固定される。この際、従動ギヤ4224は、固定軸4226aに対して相対回転可能となる。また、回動軸部4226の右端部は、右側ケース4225に固定される。
また、下部回動装飾体4210の筒状突出部4215aに形成された係合孔4215cには、従動ギヤ4224の突起部4224cが嵌め合わされる(係合される)。これによって、モータ4222の駆動力によって従動ギヤ4224が回動すると、当該従動ギヤ4224の回動に伴って下部回動装飾体4210が回動軸部4226を中心として回動する。この際、回動軸部4226は左側ケース4221及び右側ケース4225に固定されているため、回動することはない。
このように、モータ4222を適宜駆動させることで下部回動装飾体4210を回動させ、所望の面を前方に向けることができる。当該下部回動装飾体4210の内部では、発光基板4226eから常に前方へと光が照射可能であるため、当該下部回動装飾体4210の前面を明るく発光させることができる。なお、当該下部回動装飾体4210の回動位置は、適宜のセンサによって検出することができ、当該センサの検出値に基づいて下部回動装飾体4210を任意の回動位置まで回動させることができる。また、各LED4226iはそれぞれ別々に制御可能であり、正面を向いた下部回動装飾体4210の面に応じた発光制御を行うことが可能である。このような構成により、発光基板4226eも下部回動装飾体4210に応じて回転し、下部回動装飾体4210の面数と同数の発光基板4226eを備える場合に比較して、発光基板4226eを複数配置する必要が無くコストの削減を図ることができる。
[下部役物昇降機構4300]
図43〜47に示す下部役物昇降機構4300は、下部可動演出役物4200を昇降駆動させるものである。下部役物昇降機構4300は、主として左側レール部材4310、右側レール部材4320、左側駆動機構4330及び右側駆動機構4340を具備する。
[左側レール部材4310]
左側レール部材4310は、下部可動演出役物4200を上下に案内するものである。左側レール部材4310は、長手方向を上下に向けた矩形板状に形成される。左側レール部材4310の前面には、下端部から上下中央に亘って上下方向に延びるレール4311が形成される。左側レール部材4310は、枠体4100の左部に上下に亘るように固定される。
[右側レール部材4320]
右側レール部材4320は、下部可動演出役物4200を上下に案内するものである。右側レール部材4320は、長手方向を上下に向けた略円柱状に形成される。右側レール部材4320は、枠体4100の右部に上下に亘るように固定される。
[左側駆動機構4330]
左側駆動機構4330は、下部可動演出役物4200を上下に昇降駆動するものである。左側駆動機構4330は、主として上部プーリ4331、下部プーリ4332、ベルト4333、伝達ギヤ4334及びモータ4335を具備する。
上部プーリ4331は、略円形板状に形成される部材である。上部プーリ4331は、枠体4100の左側面の上下中途部に設けられる。より具体的には、上部プーリ4331は、枠体4100の左側面の内側に配置される。上部プーリ4331は、枠体4100の左側面の外側に設けられて上下に摺動可能な可動支持体4331aに回動可能に支持される。可動支持体4331aは、スプリング4331bによって常時上方に向かって付勢されている。
下部プーリ4332は、略円形板状に形成される部材である。下部プーリ4332は、枠体4100の左側面の下部(上部プーリ4331の下方)に設けられる。より具体的には、下部プーリ4332は、枠体4100の左側面の内側に回動可能に支持される。
ベルト4333は、下部可動演出役物4200を支持するものである。ベルト4333は、上部プーリ4331及び下部プーリ4332に巻回される。
伝達ギヤ4334は、下部プーリ4332に駆動力を伝達するものである。伝達ギヤ4334は、下部プーリ4332に形成されたギヤと噛み合うように配置される。
モータ4335は、下部可動演出役物4200を上下に昇降させるための駆動源である。モータ4335は、枠体4100の左下部に設けられる。モータ4335の図示しない出力軸からの駆動力は、伝達ギヤ4334に伝達される。モータ4335の駆動力によって伝達ギヤ4334が回動すると、当該伝達ギヤ4334の回動に伴って下部プーリ4332が回動する。これによって、ベルト4333が上部プーリ4331と下部プーリ4332の間を回動する。
[右側駆動機構4340]
右側駆動機構4340は、下部可動演出役物4200を上下に昇降駆動するものである。右側駆動機構4340は、主として上部プーリ4341、下部プーリ(不図示)、ベルト4343、伝達ギヤ(不図示)及びモータ4345を具備する。なお、右側駆動機構4340は、左側駆動機構4330と略同様(略左右対称)に構成されているため、以下ではその構成を簡単に説明する。
上部プーリ4341及び下部プーリ(不図示)は、枠体4100の右側面に設けられる。上部プーリ4341及び下部プーリ(不図示)には、ベルト4343が巻回される。当該下部プーリには、伝達ギヤ(不図示)を介してモータ4345の駆動力が伝達される。モータ4345の駆動力によって、ベルト4343が回動する。
<下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300について>
上述の如く構成された下部役物昇降機構4300によって、下部可動演出役物4200が昇降可能に支持されている。具体的には、左側ケース4221の摺動部4221bと左側レール部材4310のレール4311とが摺動可能に接する。また、右側ケース4225の摺動部4225aに右側レール部材4320が摺動可能に挿通される。
また、下部可動演出役物4200の挟持部4221cと左側ケース4221との間にベルト4333が挟み込まれることで、当該ベルト4333に左側ケース4221が連結される。また下部可動演出役物4200の挟持部4225bと右側ケース4225との間にベルト4343が挟み込まれることで、当該ベルト4343に右側ケース4225が連結される(図44参照)。このようにして、左右のベルト4333及びベルト4343によって、下部可動演出役物4200が支持される。当該左右のベルト4333及びベルト4343を任意の方向に回動させることで、下部可動演出役物4200を上下に昇降させることができる。なお、当該下部可動演出役物4200の上下位置は、適宜のセンサによって検出することができ、当該センサの検出値に基づいて下部可動演出役物4200を任意の上下位置まで回動させることができる。
[上部可動演出役物4400]
図42〜44、並びに図60〜62に示す上部可動演出役物4400は、第一役物装置4000の上部において、後述する上部回動装飾体4410を用いて演出を行うものである。上部可動演出役物4400は、主として上部回動装飾体4410及び上部回動駆動機構4420を具備する。なお、上部可動演出役物4400の構成は、前述の下部可動演出役物4200の構成と概ね同一であるため、以下では特に下部可動演出役物4200と異なる点を詳細に説明する。
[上部回動装飾体4410]
上部回動装飾体4410は、適宜の装飾が施されており、移動されることによって演出を行うものである。上部回動装飾体4410は、略直方体状かつ中空状(箱状)に形成される。上部回動装飾体4410は、長手方向を左右に向けて配置される。上部回動装飾体4410は、具体的には、主として第一面4411、第二面4412、第三面4413、第四面4414、左側面4415及び右側面4416を具備する。
第一面4411は、略直方体状に形成された上部回動装飾体4410の6つの面のうち一の面である。後述する初期状態においては、第一面4411は前方に向けられている。第一面4411は、主に1枚の板状の部材により形成される。第一面4411は、少なくとも一部が光透過性を有する材料により形成される。第一面4411には、適宜の装飾(文字、図形、キャラクター等)が施される。
第二面4412は、略直方体状に形成された上部回動装飾体4410の6つの面のうち一の面であり、第一面4411と反対側に形成される(対向する)面である。後述する初期状態においては、第二面4412は後方に向けられている。第二面4412は、主に1枚の板状の部材により形成される。第二面4412は、第一面4411と略同一面積を有するように形成される。第二面4412は、少なくとも一部が光透過性を有する材料により形成される。第二面4412には、第一面4411に形成された装飾とは異なる適宜の装飾(文字、図形、キャラクター等)が施される。具体的には、第二面4412には、下部回動装飾体4210の第二面4212に施された装飾と関連性のある装飾(例えば、当該下部回動装飾体4210の第二面4212に施された装飾と合わせて1つの意味を成す英単語(例えば、第二面4412に「BIG」、第二面4212に「BONUS」の文字が施され、両者を合わせて「BIG BONUS」との意味を成す英単語)等)が施される。第二面4412には、突出部4412aが形成される。
突出部4412aは、第二面4412の表面から突出するように形成された部分である。突出部4412aは、第二面4412の四隅にそれぞれ形成される。厳密には、突出部4412aは、後述する左側面4415及び右側面4416の後側部の上下両端部を後方に突出させることにより形成される。突出部4412aは、後端部が第二面4412と略平行な平面状となるように形成される。突出部4412aは、当該平面状の後端部が、第二面4412に形成された装飾よりも後方に位置する程度に、当該第二面4412から後方へと突出している。
第三面4413は、略直方体状に形成された上部回動装飾体4410の6つの面のうち一の面であり、第一面4411及び第二面4412と隣接する面である。後述する初期状態においては、第三面4413は下方に向けられている。第三面4413は、主に1枚の板状の部材により形成される。第三面4413は、第一面4411及び第二面4412よりも小さい面積を有するように形成される。具体的には、第三面4413の前後幅は、第一面4411及び第二面4412の上下幅よりも小さくなるように形成される。第三面4413は、少なくとも一部が光透過性を有する材料により形成される。第三面4413には、第一面4411及び第二面4412に形成された装飾とは異なる適宜の装飾(文字、図形、キャラクター等)が施される。具体的には、第三面4413には、下部回動装飾体4210の第三面4213に施された装飾と関連性のある装飾(例えば、当該下部回動装飾体4210の第三面4213に施された装飾と合わせて一体的な形状を成す模様等)が施される。
第四面4414は、略直方体状に形成された上部回動装飾体4410の6つの面のうち一の面であり、第三面4413と反対側に形成される(対向する)面である。後述する初期状態においては、第四面4414は上方に向けられている。第四面4414は、主に1枚の板状の部材により形成される。第四面4414は、第三面4413と略同一面積(第一面4411及び第二面4412よりも小さい面積)を有するように形成される。第四面4414は、少なくとも一部が光透過性を有する材料により形成される。第四面4414には、第一面4411及び第二面4412に形成された装飾とは異なる適宜の装飾(文字、図形、キャラクター等)が施される。第四面4414には、装飾貫通孔4414a及び係合凸部4414bが形成される。
装飾貫通孔4414aは、第四面4414を貫通するように形成された孔である。装飾貫通孔4414aは、第四面4414に施された装飾に応じた形状となるように形成される。これによって装飾貫通孔4414aは、遊技者が第四面4414を視認した際に目立たないように形成される。当該装飾貫通孔4414aを介して、上部回動装飾体4410の内部空間と外部空間とが連通される。当該装飾貫通孔4414aを介して、上部回動装飾体4410の熱を外部へと逃がす(放熱する)ことができる。
係合凸部4414bは、第四面4414の表面を突出させるように形成された凸部である。係合凸部4414bは、第四面4414の左右両端の前後中央部にそれぞれ形成される。係合凸部4414bは、側面視略三角形状に形成される。係合凸部4414bは、主として傾斜面4414dを具備する。
傾斜面4414dは、係合凸部4414bの前後一対の面である。当該一対の傾斜面4414dは、係合凸部4414bの底部側から先端側に向かって互いに近接する(前後幅が徐々に狭まる)ように傾斜している。
左側面4415は、略直方体状に形成された上部回動装飾体4410の6つの面のうち一の面(左側の側面)である。左側面4415は、主に1枚の板状の部材により形成される。左側面4415の後端部は、前述の第二面4412の突出部4412aを形成している。
右側面4416は、略直方体状に形成された上部回動装飾体4410の6つの面のうち一の面(右側の側面)である。右側面4416は、主に1枚の板状の部材により形成される。右側面4416の後端部は、前述の第二面4412の突出部4412aを形成している。
[上部回動駆動機構4420]
上部回動駆動機構4420は、上部回動装飾体4410を回動駆動させるものである。上部回動駆動機構4420は、主として左側ケース4421、及び右側ケース4425等を具備する。
上部回動駆動機構4420の構成は、前述の下部回動駆動機構4220(下部回動装飾体4210を回動駆動させるもの)の構成と概ね同一である。すなわち、上部回動駆動機構4420は、左側ケース4421と右側ケース4425の間に、略円柱状の図示しない回動軸部(下部回動駆動機構4220の回動軸部4226に相当)が設けられる。また上部回動装飾体4410は、当該回動軸部に回動可能に支持される。上部回動装飾体4410は、左側ケース4421内に設けられた図示しないモータ(下部回動駆動機構4220のモータ4222に相当)の駆動力によって回動される。
このように、図示しないモータを適宜駆動させることで上部回動装飾体4410を回動させ、所望の面を前方に向けることができる。当該上部回動装飾体4410の内部では、図示しない発光基板から前方へと光が照射されるため、当該上部回動装飾体4410の前面を明るく発光させることができる。なお、当該上部回動装飾体4410の回動位置は、適宜のセンサによって検出することができ、当該センサの検出値に基づいて上部回動装飾体4410を任意の回動位置まで回動させることができる。
[上部役物昇降機構4500]
図43〜45、並びに図47に示す上部役物昇降機構4500は、上部可動演出役物4400を昇降駆動させるものである。上部役物昇降機構4500は、主として左側レール部材4310、右側レール部材4320、左側駆動機構4530及び右側駆動機構4540を具備する。
上部役物昇降機構4500の構成は、前述の下部役物昇降機構4300(下部可動演出役物4200を昇降駆動させるもの)の構成と概ね同一(略上下対称)である。すなわち、左側レール部材4310及び右側レール部材4320の上部には、上部可動演出役物4400の左側ケース4421及び右側ケース4425がそれぞれ摺動可能に設けられる。また、左側駆動機構4530のベルト4533及び右側駆動機構4540のベルト4543には、上部可動演出役物4400の左側ケース4421及び右側ケース4425がそれぞれ連結される。モータ4535及びモータ4545を駆動させて左右のベルト4533及びベルト4543を任意の方向に回動させることで、上部可動演出役物4400を上下に昇降させることができる。なお、当該上部可動演出役物4400の上下位置は、適宜のセンサによって検出することができ、当該センサの検出値に基づいて上部可動演出役物4400を任意の上下位置まで回動させることができる。
[第二役物装置5000]
次に、図1、図42、並びに図63〜66を用いて、第二役物装置5000について説明する。第二役物装置5000は、演出部材(後述する左部可動装飾体5120等)を移動させることで演出を行うものである。第二役物装置5000は、主として左部可動演出役物5100及び右部可動演出役物5200を具備する。
[左部可動演出役物5100]
図1、図42、図63及び図64に示す左部可動演出役物5100は、後述する左部可動装飾体5120を用いて演出を行うものである。左部可動演出役物5100は、第一役物装置4000の左部(枠体4100の左側面)の前方に配置される。左部可動演出役物5100は、主として左部装飾枠体5110、左部可動装飾体5120及び左部役物摺動機構5130を具備する。
[左部装飾枠体5110]
左部装飾枠体5110は、長手方向を上下に向けた略板状に形成される部材である。左部装飾枠体5110の正面には、適宜の装飾が施される。
[左部可動装飾体5120]
左部可動装飾体5120は、適宜の装飾が施されており、移動されることによって演出を行うものである。左部可動装飾体5120は、主としてベース部材5121及び装飾部材5122を具備する。
ベース部材5121は、長手方向を上下に向けた略板状に形成される部材である。
装飾部材5122は、適宜の装飾が施された部材である。装飾部材5122は、長手方向を上下に向けた略板状に形成される。装飾部材5122の前面には、適宜の装飾が形成される。装飾部材5122は、ベース部材5121の前面に固定される。
[左部役物摺動機構5130]
左部役物摺動機構5130は、左部可動装飾体5120を左部装飾枠体5110に対して左右に摺動させるものである。左部役物摺動機構5130は、主としてモータ5131、出力ギヤ5132、ピニオンギヤ5133、ラックギヤ5134、案内軸部5135及び案内部材5136を具備する。
モータ5131は、左部可動装飾体5120を摺動させるための駆動源である。モータ5131は、左部装飾枠体5110の後面の上部に設けられる。
出力ギヤ5132は、モータ5131の駆動力を出力するためのものである。出力ギヤ5132は、回動軸線方向を前後方向に向けて、モータ5131の図示しない出力軸に連結される。
ピニオンギヤ5133は、出力ギヤ5132からの駆動力を伝達するものである。ピニオンギヤ5133は、回動軸線方向を前後方向に向けて、出力ギヤ5132の下方に配置される。ピニオンギヤ5133は、左部装飾枠体5110に回動可能に支持される。ピニオンギヤ5133は、出力ギヤ5132と噛み合うように配置される。
ラックギヤ5134は、ピニオンギヤ5133から伝達される駆動力を直線運動に変換するものである。ラックギヤ5134は、左部可動装飾体5120のベース部材5121の上端部に、当該ベース部材5121と一体的に形成される。ラックギヤ5134は、左右に延びるように形成される。
案内軸部5135は、左部可動装飾体5120を左部装飾枠体5110に対して移動(摺動)可能に連結するための部分である。案内軸部5135は、長手方向を前後に向けた略円柱状に形成される。案内軸部5135は、左部可動装飾体5120のベース部材5121の前面の上部から、前方に向かって延びるように形成される。案内軸部5135は、ベース部材5121の前面に、左右に並んで2つ設けられる。
案内部材5136は、左部可動装飾体5120を左部装飾枠体5110に対して移動(摺動)可能に連結するための部分である。案内部材5136は、長手方向を左右に向けた略板状の部材である。案内部材5136は、ピニオンギヤ5133の下方において、左部装飾枠体5110に固定される。案内部材5136には、左右に延びる長孔5136aが形成される。
このように構成された案内軸部5135は、カラー5135aを介して案内部材5136の長孔5136aに挿通される。これによって、左部可動装飾体5120は、当該長孔5136aの長手方向に沿って(すなわち、左右方向に)、左部装飾枠体5110に対して摺動可能となる。またこの際、ラックギヤ5134は、ピニオンギヤ5133と噛み合うように配置される。
上述の如く構成された左部役物摺動機構5130によって、左部可動装飾体5120が左右に摺動される。具体的には、モータ5131が駆動すると、当該モータ5131の駆動力が出力ギヤ5132等を介してラックギヤ5134に伝達されて、当該ラックギヤ5134が左右に摺動する。モータ5131の動作を制御して出力ギヤ5132を任意の方向に回動させることで、ラックギヤ5134を任意の方向(左右いずれか)に摺動させることができ、ひいては左部可動装飾体5120を左右に摺動させることができる。
[右部可動演出役物5200]
図1、図42、図65及び図66に示す右部可動演出役物5200は、後述する右部可動装飾体5220を用いて演出を行うものである。右部可動演出役物5200は、第一役物装置4000の右部(枠体4100の右側面)の前方に配置される。右部可動演出役物5200は、主として右部装飾枠体5210、右部可動装飾体5220及び右部役物摺動機構5230を具備する。なお、右部可動演出役物5200は、左部可動演出役物5100と略同様(略左右対称)に構成されているため、以下ではその構成を簡単に説明する。
[右部装飾枠体5210]
右部装飾枠体5210は、長手方向を上下に向けた略板状に形成される部材である。右部装飾枠体5210の正面には、適宜の装飾が施される。
[右部可動装飾体5220]
右部可動装飾体5220は、適宜の装飾が施されており、移動されることによって演出を行うものである。右部可動装飾体5220は、主としてベース部材5221及び装飾部材5222を具備する。装飾部材5222は、ベース部材5221の前面に固定される。
[右部役物摺動機構5230]
右部役物摺動機構5230は、右部可動装飾体5220を右部装飾枠体5210に対して左右に摺動させるものである。右部役物摺動機構5230は、主としてモータ5231、出力ギヤ(不図示)、ピニオンギヤ5233、ラックギヤ5234、案内軸部5235及び案内部材5236を具備する。
右部装飾枠体5210の後面の上部には、モータ5231、出力ギヤ(不図示)、ピニオンギヤ5233及び案内部材5236が設けられる。またベース部材5221には、ラックギヤ5234及び案内軸部5235が設けられる。
案内軸部5235は、カラー5235aを介して案内部材5236の長孔5236aに挿通される。これによって、右部可動装飾体5220は、当該長孔5236aの長手方向に沿って(すなわち、左右方向に)、右部装飾枠体5210に対して摺動可能となる。またこの際、ラックギヤ5234は、ピニオンギヤ5233と噛み合うように配置される。
上述の如く構成された右部役物摺動機構5230によって、右部可動装飾体5220が左右に摺動される。具体的には、モータ5231が駆動すると、当該モータ5231の駆動力が出力ギヤ等を介してラックギヤ5234に伝達されて、当該ラックギヤ5234が左右に摺動する。モータ5231の動作を制御して出力ギヤを任意の方向に回動させることで、ラックギヤ5234を任意の方向(左右いずれか)に摺動させることができ、ひいては右部可動装飾体5220を左右に摺動させることができる。
<第一役物装置4000及び第二役物装置5000の動作について>
以下では、図1、並びに図67〜74を用いて、第一役物装置4000及び第二役物装置5000による演出態様(動作態様)の一例について説明する。なお、図1、並びに図67〜74においては、当該第一役物装置4000及び第二役物装置5000の動作説明に必要な部材を、適宜簡略化して図示している。また、第一役物装置4000の下部回動装飾体4210及び上部回動装飾体4410の各面を区別し易くするため、各面に異なるアルファベットを記載している。具体的には、下部回動装飾体4210の第一面4211、第二面4212及び第三面4213には、それぞれ「A」、「B」及び「C」を示している。また上部回動装飾体4410の第一面4411、第二面4412及び第三面4413には、それぞれ「a」、「b」及び「c」を示している。
上述の如く構成される第一役物装置4000及び第二役物装置5000は、前述の可動演出装置270(図22参照)に含まれるものであり、サブ制御基板33の演出装置制御回路338に接続されている。以下で説明するような第一役物装置4000及び第二役物装置5000の動作は、当該サブ制御基板33(演出装置制御回路338)によって制御される。
第一役物装置4000及び第二役物装置5000は、サブ制御基板33によって、主に初期状態、第一状態、第二状態又は第三状態に切り換えられる。当該各状態の切り換えの順番は限定するものではなく、任意の一の状態から任意の他の状態へと切り換えることが可能である。以下、各状態について説明する。
まず、初期状態について説明する。図1には、第一役物装置4000及び第二役物装置5000の初期状態を示している。当該初期状態において、下部回動装飾体4210は、第一面4211を前方に向けた状態で、最も下方(下部役物昇降機構4300による上下昇降可能な範囲のうち、最も下方)に摺動されている。この状態では、下部回動装飾体4210のほぼ全体が開口部1hの下端よりも下方(ステージ1001の後方)に位置している。遊技者は、開口部1hが形成された透明な遊技盤本体(パネル本体)を介して当該下部回動装飾体4210の第一面4211に施された装飾を視認することができる。
また当該初期状態において、上部回動装飾体4410は、第一面4411を前方に向けた状態で、最も上方(上部役物昇降機構4500による上下昇降可能な範囲のうち、最も上方)に摺動されている。この状態では、上部回動装飾体4410のほぼ全体が開口部1hの上端(装飾部材1gの後方)に位置しており、当該上部回動装飾体4410は前方から視認し難い状態となっている。
また当該初期状態において、左部可動装飾体5120及び右部可動装飾体5220は、それぞれ最も外側(左右外側)に摺動されている。この状態では、左部可動装飾体5120及び右部可動装飾体5220の外側部分が開口部1hよりも外側に位置しており、左部可動装飾体5120及び右部可動装飾体5220の内側部分が前方から視認できる状態となっている。
次に、第一状態(図67参照)について説明する。上部回動装飾体4410は、初期状態から下方へと所定距離(上部回動装飾体4410の略全体が開口部1hの内側に位置する程度)だけ下降した位置まで摺動して停止されることで、第一状態に切り換えられる。
当該第一状態において、上部回動装飾体4410は、第一面4411を前方に向けた状態で、装飾部材1gのすぐ下方に位置している。この状態では、遊技者は、開口部1hを介して上部回動装飾体4410の第一面4411に施された装飾を視認することができる。
また当該第一状態において、下部回動装飾体4210は、初期状態と同様に第一面4211を前方に向けた状態で、最も下方に摺動されている。
このような第一状態では、上部回動装飾体4410と下部回動装飾体4210とは互いに離間している。第一状態において、第一役物装置4000及び第二役物装置5000は、主に上部回動装飾体4410の第一面4411に施された装飾に遊技者の注意を引くことができる。
次に、第二状態(図70参照)について説明する。図68に示すように、上部回動装飾体4410は、上下中途部(上部役物昇降機構4500による上下昇降可能な範囲のうち、上下中途部)に摺動されて停止される。上部回動装飾体4410は、上下への摺動が停止された状態で回動されて、第二面4412を前方に向けられる。その後、図69に示すように、上部回動装飾体4410はさらに下方に摺動される。
また下部回動装飾体4210は、図68に示すように、上下中途部(下部役物昇降機構4300による上下昇降可能な範囲のうち、上下中途部)に摺動されて停止される。下部回動装飾体4210は、上下への摺動が停止された状態で回動されて、第二面4212を前方に向けられる。その後、図69に示すように、下部回動装飾体4210はさらに上方に摺動される。
このようにして、図69に示すように、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410とが、開口部1hの略中央付近において互いに近接するまで摺動される。この際、下部回動装飾体4210の第四面4214と、上部回動装飾体4410の第四面4414とが上下に対向することになる。
さらに、図70に示すように、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410とが近接した後で、左部可動装飾体5120及び右部可動装飾体5220は、それぞれ最も内側(左右内側)に摺動される。これによって、下部回動装飾体4210及び上部回動装飾体4410の左右に設けられた部材(当該下部回動装飾体4210等を駆動させるための部材、例えば左側ケース4221や右側ケース4225等)を、左部可動装飾体5120及び右部可動装飾体5220によって隠すことができる。
このような第二状態では、第一役物装置4000及び第二役物装置5000は、主に下部回動装飾体4210の第二面4212と上部回動装飾体4410の第二面4412に施された装飾に遊技者の注意を引くことができる。前述の如く下部回動装飾体4210の第二面4212と上部回動装飾体4410の第二面4412に施された装飾は関連性を有している(例えば、第二面4212と第二面4412に施された英単語が組み合わされて1つの意味を成している)。
なお、第二状態に切り換えられる際に、下部回動装飾体4210の第四面4214と、上部回動装飾体4410の第四面4414とが近接すると、第四面4414に形成された係合凸部4414bが、第四面4214に形成された係合凹部4214bに嵌入する(図71参照)。係合凸部4414bが係合凹部4214bに嵌入する際、傾斜面4414d及び傾斜面4214dによって、当該係合凸部4414bと係合凹部4214bとの相対位置(特に、前後方向の相対位置)が調整される。これによって、係合凸部4414bの先端が係合凹部4214bの前後略中央に位置するように嵌入される。このように、係合凸部4414bを係合凹部4214bに嵌入させることで、当該係合凸部4414bと係合凹部4214bの相対位置、ひいては下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410の相対位置を調整することができる。本実施形態においては、下部回動装飾体4210の第二面4212と上部回動装飾体4410の第二面4412とが面一(平行)となるように、当該下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410の相対位置が調整される。なお、係合凸部4414bの基端部の幅方向の寸法は、係合凹部4214bの開口部の幅寸法よりも若干小さい寸法となるように形成されており、係合凸部4414bがいずれの位置に存在していても、係合凹部4214bに挿入される大きさとなっている。
このように下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410の相対位置を調整することによって、当該下部回動装飾体4210及び上部回動装飾体4410に形成された装飾の美観を向上させることができる。例えば、前述の如く下部回動装飾体4210の第二面4212と上部回動装飾体4410の第二面4412に施された装飾が関連性を有している(例えば、第二面4212と第二面4412に施された英単語が組み合わされて1つの意味を成す等)場合、両装飾の関連性をより高めることができる。
次に、第三状態(図74参照)について説明する。図72に示すように、上部回動装飾体4410は、上下中途部に摺動されて停止される。上部回動装飾体4410は、上下への摺動が停止された状態で回動されて、第三面4413を前方に向けられる。その後、図73に示すように、上部回動装飾体4410はさらに下方(最も下方)に摺動される。
また下部回動装飾体4210は、図72に示すように、上下中途部に摺動されて停止される。下部回動装飾体4210は、上下への摺動が停止された状態で回動されて、第三面4213を前方に向けられる。その後、図73に示すように、下部回動装飾体4210はさらに上方(最も上方)に摺動される。
このようにして、図73に示すように、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410とが、開口部1hの略中央付近において互いに近接される。この際、下部回動装飾体4210の第二面4212と、上部回動装飾体4410の第二面4412とが上下に対向することになる。
さらに、図74に示すように、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410とが近接した後で、左部可動装飾体5120及び右部可動装飾体5220は、それぞれ最も内側(左右内側)に摺動される。これによって、下部回動装飾体4210及び上部回動装飾体4410の左右に設けられた部材(当該下部回動装飾体4210等を駆動させるための部材、例えば左側ケース4221や右側ケース4225等)を、左部可動装飾体5120及び右部可動装飾体5220によって隠すことができる。
このような第三状態では、第一役物装置4000及び第二役物装置5000は、主に下部回動装飾体4210の第三面4213と上部回動装飾体4410の第三面4413に施された装飾に遊技者の注意を引くことができる。前述の如く下部回動装飾体4210の第三面4213と上部回動装飾体4410の第三面4413に施された装飾は関連性を有している(例えば、第三面4213と第三面4413に施された装飾が合わさって一体的な形状を成している)。また、第三状態で前方に向けられた面(第三面4213及び第三面4413)の面積は、第二状態で前方に向けられた面(第二面4212及び第二面4412)の面積よりも小さくなる。
なお、第三状態に切り換えられる際に、下部回動装飾体4210の第二面4212と、上部回動装飾体4410の第二面4412とが近接すると、第二面4212の四隅に形成された突出部4212aと、第二面4412の四隅に形成された突出部4412aとが、互いに当接する。このように、突出部4212aと突出部4412aが当接されるため、第二面4212(より詳細には、当該第二面4212に施された装飾等)と第二面4412(より詳細には、当該第二面4412に施された装飾等)とが接触することがない。このように、突出部4212a及び突出部4412aによって装飾同士の接触を防止することができ、当該装飾の破損を防止することができる。
なお、以上説明した初期状態、第一状態、第二状態及び第三状態の切り換えは、前述の如くサブ制御基板33(演出装置制御回路338)によって制御されるものであり、任意の一の状態から任意の他の状態へと切り換えることが可能である。このように状態を切り換えることによる演出パターンは、大当り抽選の結果と所定の演出抽選テーブルに基づいて決定される。
また、上述のように各状態を切り換える際には、下部回動装飾体4210及び上部回動装飾体4410の上下位置が前述のような適宜のセンサによって検出され、当該センサの検出値に基づいて当該下部回動装飾体4210等の上下位置が調整される。例えば、各状態における下部回動装飾体4210等の上下位置をそれぞれセンサによって検出したり、各状態のうち少なくとも1つの状態における下部回動装飾体4210等の上下位置をセンサによって検出し、当該位置を基準として他の状態への切り換え(上下移動量の調整)を行ったりすることができる。
また、上記説明においては、主に下部回動装飾体4210、上部回動装飾体4410、左部可動装飾体5120及び右部可動装飾体5220の移動による演出について説明したが、当該下部回動装飾体4210等の移動(上記各状態の切り換え)に加えて、当該下部回動装飾体4210等の背後に設けられた表示装置(液晶表示装置4)の表示を適宜制御して、当該表示装置による映像を組み合わせた演出を行うことも可能である。特に、図74に示す実施態様(第三状態)では、第二面4212に形成された突出部4212aと、第二面4412に形成された突出部4412aとが互いに当接するため、図70の状態(第二状態)と比較して上下の装飾体(下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410)の間(特に、突出部4212aと突出部4412aとの当接箇所以外の箇所)に隙間(間隙)が生じる。このため、当該隙間の背後の表示装置(液晶表示装置4)にて、当該隙間を補完するような映像を表示させる演出(映像演出)を実行することが望ましい。当該映像としては、下部回動装飾体4210及び上部回動装飾体4410の前面(遊技者側の面)に施された装飾と関連性や一体感を有する映像を用いることが望ましい。また、図70(第二状態)や図74(第三状態)のように、上下の装飾体(下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410)が互いに近接して1つの装飾が完成した状態において、当該装飾体の上下から視認可能な表示装置(液晶表示装置4)にて、完成した当該装飾に対応する映像演出を実行することが望ましい。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、遊技機の例としてパチンコ遊技機を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばパチスロ遊技機であってもよい。
また、本実施形態においては、下部回動装飾体4210を回動させるための機構(下部回動駆動機構4220)と、昇降させるための機構(下部役物昇降機構4300)とを独立して設けることで、当該下部回動装飾体4210の回動と昇降を独立して制御することができるものとした。これによって、例えば下部回動装飾体4210を昇降させながら回動させることも、昇降を停止させた状態で回動させることも可能となり、細やかな制御を可能としている。しかし、本発明はこれに限るものではなく、下部回動装飾体4210の回動と昇降を互いに連動させるような一の機構を用いて制御することも可能である。例えば、1つの駆動源(モータ等)からの動力を用いて下部回動装飾体4210の回動と昇降を行うことも可能である。下部回動装飾体4210だけでなく、上部回動装飾体4410についても同様のことが言える。
また、本実施形態においては、下部役物昇降機構4300によって下部回動装飾体4210を上下に昇降させるものとしたが、本発明は、当該下部回動装飾体4210の移動方向を限定するものではない。例えば、当該下部回動装飾体4210を左右に移動可能とすることも可能である。この場合、上部回動装飾体4410についても同様に左右に移動可能とし、当該下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410とを左右に近接又は離間可能な構成とすることが可能である。さらに、当該下部回動装飾体4210等を上下又は左右に移動させた後に、左右又は上下に移動させるなど、当該下部回動装飾体4210等を複数の方向に段階的に(二段階以上)移動させるものでもよい。さらに、当該下部回動装飾体4210等の上下への移動と左右への移動を組み合わせて、斜め方向へ移動させるものでもよい。
また、本実施形態においては、下部回動装飾体4210の第一面4211及び第二面4212は、第三面4213及び第四面4214よりも面積が大きくなるように構成するものとした。これによって、当該下部回動装飾体4210を回動させる演出に変化をつけることができる。しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、下部回動装飾体4210の各面の大小関係は限定するものではない。例えば、第一面4211及び第二面4212と、第三面4213及び第四面4214との大小関係を逆にしてもよいし、全ての面が同じ面積を有するように構成することも可能である。また、下部回動装飾体4210は、左側面4215及び右側面4216も含め、全ての面が同じ大きさ(同じ形状)の立方体状に形成されてもよい。さらに、下部回動装飾体4210は、直方体状ではなく、三角柱状や五角柱状など、種々の多面体であってもよく、さらにはより複雑な形状のものであってもよい。
また、本実施形態においては、第三状態において、下部回動装飾体4210の第二面4212と、上部回動装飾体4410の第二面4412とが近接すると、第二面4212の四隅に形成された突出部4212aと、第二面4412の四隅に形成された突出部4412aとが、互いに当接するものとした。これによって、当該第二面4212及び第二面4412に施された装飾を保護することができる。しかし、本発明はこれに限るものではなく、その他の面にも同様の突出部を形成し、装飾を保護するように構成することも可能である。例えば、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410は、第二状態においても互いに近接するため、当該第二状態において対向する第四面4214及び第四面4414に突出部を形成し、互いに当接させて装飾を保護するように構成してもよい。
また、本実施形態においては、第二状態において、下部回動装飾体4210の第四面4214と、上部回動装飾体4410の第四面4414とが近接すると、第四面4414に形成された係合凸部4414bが、第四面4214に形成された係合凹部4214bに嵌入するものとした。これによって、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410の相対位置を調整することができる。しかし、本発明はこれに限るものではなく、その他の面にも同様の係合凸部や係合凹部を形成し、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410の相対位置を調整するように構成することも可能である。例えば、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410は、第三状態においても互いに近接するため、当該第三状態において対向する第二面4212及び第二面4412に、係合凸部と係合凹部を形成してもよい。
また本実施形態においては、第三状態において、液晶表示装置4に、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410の間に形成される間隙を補完するような映像を表示させるものとした。しかし、本発明はこれに限るものではなく、その他の状態(例えば、第二状態)においても、液晶表示装置4を用いて、下部回動装飾体4210と上部回動装飾体4410の間に形成される間隙を補完するような映像を表示させる構成としてもよい。
また、本実施形態においては、下部回動装飾体4210に係合凹部4214bを形成し、上部回動装飾体4410に係合凸部4414bを形成するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、下部回動装飾体4210に係合凸部4414bを形成し、上部回動装飾体4410に係合凹部4214bを形成することも可能である。
また、本実施形態においては、係合凹部4214bの傾斜面4214dと、係合凸部4414bの傾斜面4414dによって、互いの相対位置が調整されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、係合凹部4214b又は係合凸部4414bのいずれか一方にのみ傾斜面を形成しても、当該係合凹部4214bと係合凸部4414bとの相対位置を調整することが可能である。
以上の実施形態に基づき、本発明の概要を以下に列挙する。
<付記1>
付記1の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
さらに、このような可動役物装置を複数組み合わせることで、複数の演出部材をそれぞれ移動させて演出を行うことも可能である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、このように複数の演出部材を移動させて演出を行う場合、遊技の興趣を向上させるような当該演出部材の動きを案出するのが困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
直方体状の第一演出部材(下部回動装飾体4210)、前記第一演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第一演出部材を回動させることが可能な第一回動駆動部(下部回動駆動機構4220)、並びに前記第一演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第一移動駆動部(下部役物昇降機構4300)を具備する第一可動役物装置(下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300)と、
直方体状の第二演出部材(上部回動装飾体4410)、前記第二演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第二演出部材を回動させることが可能な第二回動駆動部(上部回動駆動機構4420)、並びに前記第二演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第二移動駆動部(上部役物昇降機構4500)を具備する第二可動役物装置(上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500)と、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の状態を、少なくとも第一状態、第二状態又は第三状態に切り換え可能な制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記第一状態は、
前記第一演出部材の面のうち最も大きい面積を有する第一最大面(第一面4211)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち最も大きい面積を有する第二最大面(第一面4411)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを離間した状態に位置させた状態であり、
前記第二状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一最大面の反対側に位置する第一対向面(第二面4212)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二最大面の反対側に位置する第二対向面(第二面4412)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であり、
前記第三状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一最大面よりも小さい面積を有する第一小面(第三面4213)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二最大面よりも小さい面積を有する第二小面(第三面4413)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であるものである。
[発明の効果]
このような構成により、遊技の興趣の向上を図ることができる。
<付記1−2>
付記1−2の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
さらに、このような可動役物装置を複数組み合わせることで、複数の演出部材をそれぞれ移動させて演出を行うことも可能である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、このように複数の演出部材を移動させて演出を行う場合、遊技の興趣を向上させるような当該演出部材の動きを案出するのが困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
多面体状の第一演出部材(下部回動装飾体4210)、前記第一演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第一演出部材を回動させることが可能な第一回動駆動部(下部回動駆動機構4220)、並びに前記第一演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第一移動駆動部(下部役物昇降機構4300)を具備する第一可動役物装置(下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300)と、
多面体状の第二演出部材(上部回動装飾体4410)、前記第二演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第二演出部材を回動させることが可能な第二回動駆動部(上部回動駆動機構4420)、並びに前記第二演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第二移動駆動部(上部役物昇降機構4500)を具備する第二可動役物装置(上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500)と、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の状態を、少なくとも第一状態、第二状態又は第三状態に切り換え可能な制御部と、
を具備する遊技機であって、
前記第一状態は、
前記第一演出部材の面のうち一の面である第一基準面(第一面4211)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち一の面である第二基準面(第一面4411)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを離間した状態に位置させた状態であり、
前記第二状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一基準面の反対側に位置する第一対向面(第二面4212)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二基準面の反対側に位置する第二対向面(第二面4412)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であり、
前記第三状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一基準面及び前記第一対向面と隣接する第一隣接面(第三面4213)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二基準面及び前記第二対向面と隣接する第二隣接面(第三面4413)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であるものである。
[発明の効果]
このような構成により、遊技の興趣の向上を図ることができる。
<付記1−3>
付記1−3の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
さらに、このような可動役物装置を複数組み合わせることで、複数の演出部材をそれぞれ移動させて演出を行うことも可能である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、このように複数の演出部材を移動させて演出を行う場合、遊技の興趣を向上させるような当該演出部材の動きを案出するのが困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
多面体状の第一演出部材(下部回動装飾体4210)、前記第一演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第一演出部材を回動させることが可能な第一回動駆動部(下部回動駆動機構4220)、並びに前記第一演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能であり、前記第一回動駆動部と独立して制御可能な第一移動駆動部(下部役物昇降機構4300)を具備する第一可動役物装置(下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300)と、
多面体状の第二演出部材(上部回動装飾体4410)、前記第二演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第二演出部材を回動させることが可能な第二回動駆動部(上部回動駆動機構4420)、並びに前記第二演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能であり、前記第二回動駆動部と独立して制御可能な第二移動駆動部(上部役物昇降機構4500)を具備する第二可動役物装置(上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500)と、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の状態を、少なくとも第一状態、第二状態又は第三状態に切り換え可能な制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記第一状態は、
前記第一演出部材の面のうち一の面である第一基準面(第一面4211)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち一の面である第二基準面(第一面4411)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを離間した状態に位置させた状態であり、
前記第二状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一基準面の反対側に位置する第一対向面(第二面4212)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二基準面の反対側に位置する第二対向面(第二面4412)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であり、
前記第三状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一基準面及び前記第一対向面と隣接する第一隣接面(第三面4213)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二基準面及び前記第二対向面と隣接する第二隣接面(第三面4413)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であるものである。
[発明の効果]
このような構成により、遊技の興趣の向上を図ることができる。また、第一演出部材及び第二演出部材の回動と、上下及び/又は左右方向への移動と、を独立して行うことができ、当該第一演出部材及び第二演出部材の細やかな制御が可能となる。
<付記1−4>
付記1−4の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
このような遊技機においては、一般的に、演出部材を発光させるために、当該演出部材の内部に発光部(例えば、LED)が設けられるものがある。しかしながら、例えば演出部材を回動可能とする場合、当該回動のための機構と発光のための機構(発光部の設置)を両立させようとすると、当該機構を配置するために大きなスペースが必要となる点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、演出部材の回動と発光のための機構をコンパクトに構成することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
多面体状の演出部材(下部回動装飾体4210)、前記演出部材の内面に光を照射することで前記演出部材を発光させる発光機構(回動軸部4226)、前記演出部材を支持する支持体(左側ケース4221及び右側ケース4225)、並びに前記演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該演出部材を前記支持体に対して回動させることが可能な回動駆動部(モータ4222、出力ギヤ4223、従動ギヤ4224等)を具備する可動役物装置(下部可動演出役物4200)と、
前記可動役物装置の動作を制御する制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記回動駆動部は、
前記支持体に回動可能に支持され、駆動源からの動力によって回動可能であり、前記演出部材と係合することで当該演出部材と一体的に回動可能な回動体(従動ギヤ4224)を具備し、
前記発光機構は、
前記回動体の回動中心を貫通するように配置されると共に前記支持体に固定され、前記演出部材の内部まで延設される支持部(固定軸4226a)と、
前記演出部材の内部において前記支持部によって支持され、発光可能な発光部(発光基板4226e)と、
を具備するものである。
また、前記回動体は、
平歯車状に形成された本体部(本体部4224a)と、
前記本体部の一側面から突出するように形成され、前記演出部材と係合可能な突起部(突起部4224c)と、
を具備するものである。
[発明の効果]
このような構成により、演出部材の回動と発光のための機構をコンパクトに構成することができる。
<付記1−5>
付記1−5の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
さらに、このような可動役物装置を複数組み合わせることで、複数の演出部材を互いに近接するように制御し、当該複数の演出部材で1つの装飾(文字やキャラクター等)を形作ることも可能である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、複数の演出部材で1つの装飾を形作る場合には、当該演出部材同士の相対的な位置がずれると、装飾の美観を損ねる場合がある点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の演出部材により形作られる装飾の美観を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
多面体状の第一演出部材(下部回動装飾体4210)、前記第一演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第一演出部材を回動させることが可能な第一回動駆動部(下部回動駆動機構4220)、並びに前記第一演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第一移動駆動部(下部役物昇降機構4300)を具備する第一可動役物装置(下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300)と、
多面体状の第二演出部材(上部回動装飾体4410)、前記第二演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第二演出部材を回動させることが可能な第二回動駆動部(上部回動駆動機構4420)、並びに前記第二演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第二移動駆動部(上部役物昇降機構4500)を具備する第二可動役物装置(上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500)と、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の状態を、第一状態、第二状態又は第三状態に切り換える制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記第一状態は、
前記第一演出部材の面のうち一の面である第一基準面(第一面4211)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち一の面である第二基準面(第一面4411)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを離間した状態に位置させた状態であり、
前記第二状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一基準面の反対側に位置する第一対向面(第二面4212)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二基準面の反対側に位置する第二対向面(第二面4412)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であり、
前記第三状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一基準面及び前記第一対向面と隣接する第一隣接面(第三面4213)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二基準面及び前記第二対向面と隣接する第二隣接面(第三面4413)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であり、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか一方は、
開口側に向かって広がるような第一傾斜面(傾斜面4214d)を有する凹部(係合凹部4214b)を具備し、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか他方は、
前記凹部の前記第一傾斜面に対応すると共に、先端側に向かって狭まるような第二傾斜面(傾斜面4414d)を有し、前記第二状態及び/又は前記第三状態において前記凹部に嵌入する凸部(係合凸部4414b)を具備するものである。
また、前記凹部には、
当該凹部が形成された前記第一演出部材又は前記第二演出部材の内部と外部とを連通する貫通孔(貫通孔4214e)が形成されるものである。
[発明の効果]
このような構成により、第一演出部材と第二演出部材の位置ずれを防止し、複数の演出部材(第一演出部材及び第二演出部材)により形作られる装飾の美観を向上させることができる。
また、凹部が形成された第一演出部材又は第二演出部材の内部の熱を貫通孔から放熱することができる。さらに、当該貫通孔を凹部に形成することで、当該貫通孔を目立ち難くすることができ、第一演出部材又は第二演出部材の美観を損ねるのを防止することができる。
<付記1−6>
付記1−6の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
さらに、このような可動役物装置を複数組み合わせることで、複数の演出部材を互いに当接するように近接させて、当該複数の演出部材で1つの装飾(文字やキャラクター等)を形作ることも可能である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、複数の演出部材を互いに当接させると、互いに対向する面に形成された装飾が損傷するおそれがある点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の演出部材を互いに近接させる際に、対向面に形成された装飾の損傷を防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
多面体状の第一演出部材(下部回動装飾体4210)、前記第一演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第一演出部材を回動させることが可能な第一回動駆動部(下部回動駆動機構4220)、並びに前記第一演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第一移動駆動部(下部役物昇降機構4300)を具備する第一可動役物装置(下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300)と、
多面体状の第二演出部材(上部回動装飾体4410)、前記第二演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該第二演出部材を回動させることが可能な第二回動駆動部(上部回動駆動機構4420)、並びに前記第二演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第二移動駆動部(上部役物昇降機構4500)を具備する第二可動役物装置(上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500)と、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の状態を、第一状態、第二状態又は第三状態に切り換える制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記第一状態は、
前記第一演出部材の面のうち一の面である第一基準面(第一面4211)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち一の面である第二基準面(第一面4411)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを離間した状態に位置させた状態であり、
前記第二状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一基準面の反対側に位置する第一対向面(第二面4212)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二基準面の反対側に位置する第二対向面(第二面4412)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であり、
前記第三状態は、
前記第一演出部材の面のうち前記第一基準面及び前記第一対向面と隣接する第一隣接面(第三面4213)を前方に向け、前記第二演出部材の面のうち前記第二基準面及び前記第二対向面と隣接する第二隣接面(第三面4413)を前方に向け、かつ前記第一演出部材と前記第二演出部材とを近接した状態に位置させた状態であり、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材は、
前記第二状態及び/又は前記第三状態において互いに対向する対向面に形成された装飾と、
前記対向面に形成された装飾よりも突出するように形成された突出部(突出部4212a及び突出部4412a)と、
を具備し、
前記第二状態及び/又は前記第三状態において、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材に形成された前記突出部同士が当接するものである。
また、本実施形態に係る遊技機は、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材の背後に配置された表示装置(液晶表示装置4)をさらに具備し、
前記表示装置は、
前記第二状態及び/又は前記第三状態において、前記表示装置に、前記第一演出部材と前記第二演出部材との間に前記突出部同士の当接箇所以外の箇所において形成される間隙を補完するような映像を表示させるものである。
[発明の効果]
このような構成により、複数の演出部材を互いに近接させる際に、対向面に形成された装飾の損傷を防止することができる。
また、前記第一演出部材と前記第二演出部材との間に形成される間隙を補完することで、装飾の美観を向上させ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
<付記1−7>
付記1−7の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
このような遊技機においては、一般的に、演出部材を発光させるために、当該演出部材の内部に発光部(例えば、LED)が設けられるものがある。しかしながら、例えば演出部材を回動可能とする場合、当該回動のための機構と発光のための機構(発光部の設置)を両立させようとすると、当該機構を配置するために大きなスペースが必要となる点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、演出部材の回動と発光のための機構をコンパクトに構成することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
多面体状の演出部材(下部回動装飾体4210)、前記演出部材の内面に光を照射することで前記演出部材を発光させる発光機構(回動軸部4226)、前記演出部材を支持する支持体(左側ケース4221及び右側ケース4225)、並びに前記演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該演出部材を前記支持体に対して回動させることが可能な回動駆動部(モータ4222、出力ギヤ4223、従動ギヤ4224等)を具備する可動役物装置(下部可動演出役物4200)と、
前記可動役物装置の動作を制御する制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記発光機構は、
前記支持体に固定され、前記演出部材の内部まで延設される支持部(固定軸4226a)と、
前記演出部材の内部に配置され、発光可能な発光部(発光基板4226e)と、
前記支持部に対して前記発光部を固定する固定部(前側半円筒部4226c及び後側半円筒部4226d)と、
を具備し、
前記固定部は、
前記演出部材を回動可能に支持する回動軸を形成する曲面を有すると共に、前記発光部を前後から挟持することで当該発光部を保持するものである。
また、前記回動駆動部は、
前記支持体に回動可能に支持され、駆動源からの動力によって回動可能であり、前記演出部材と係合することで当該演出部材と一体的に回動可能な回動体(従動ギヤ4224)を具備し、
前記支持部は、
前記回動体の回動中心を貫通するように配置されるものである。
[発明の効果]
このような構成により、演出部材の回動と発光のための機構をコンパクトに構成することができる。
<付記2>
付記2の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
さらに、このような可動役物装置を複数組み合わせることで、複数の演出部材を互いに近接するように制御し、当該複数の演出部材で1つの装飾(文字やキャラクター等)を形作ることも可能である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、複数の演出部材で1つの装飾を形作る場合には、当該演出部材同士の相対的な位置がずれると、装飾の美観を損ねる場合がある点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の演出部材により形作られる装飾の美観を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
第一演出部材(下部回動装飾体4210)、及び前記第一演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第一移動駆動部(下部役物昇降機構4300)を具備する第一可動役物装置(下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300)と、
第二演出部材(上部回動装飾体4410)、及び前記第二演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第二移動駆動部(上部役物昇降機構4500)を具備する第二可動役物装置(上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500)と、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一演出部材及び前記第二演出部材を互いに近接又は離間させる制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか一方は、
開口側に向かって広がるような第一傾斜面(傾斜面4214d)を有する凹部(係合凹部4214b)を具備し、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか他方は、
前記凹部の前記第一傾斜面に対応すると共に、先端側に向かって狭まるような第二傾斜面(傾斜面4414d)を有し、前記第一演出部材及び前記第二演出部材が近接した際に前記凹部に嵌入する凸部(係合凸部4414b)を具備するものである。
また、前記凹部には、
当該凹部が形成された前記第一演出部材又は前記第二演出部材の内部と外部とを連通する貫通孔が形成されるものである。
[発明の効果]
このような構成により、第一演出部材と第二演出部材の位置ずれを防止し、複数の演出部材(第一演出部材及び第二演出部材)により形作られる装飾の美観を向上させることができる。
また、凹部が形成された第一演出部材又は第二演出部材の内部の熱を貫通孔から放熱することができる。さらに、当該貫通孔を凹部に形成することで、当該貫通孔を目立ち難くすることができ、第一演出部材又は第二演出部材の美観を損ねるのを防止することができる。
<付記2−2>
付記2−2の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
さらに、このような可動役物装置を複数組み合わせることで、複数の演出部材を互いに近接するように制御し、当該複数の演出部材で1つの装飾(文字やキャラクター等)を形作ることも可能である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、複数の演出部材で1つの装飾を形作る場合には、当該演出部材同士の相対的な位置がずれると、装飾の美観を損ねる場合がある点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の演出部材により形作られる装飾の美観を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
第一演出部材(下部回動装飾体4210)、及び前記第一演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第一移動駆動部(下部役物昇降機構4300)を具備する第一可動役物装置(下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300)と、
第二演出部材(上部回動装飾体4410)、及び前記第二演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第二移動駆動部(上部役物昇降機構4500)を具備する第二可動役物装置(上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500)と、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一演出部材及び前記第二演出部材を互いに近接又は離間させる制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか一方は、
凹部(係合凹部4214b)を具備し、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか他方は、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材が近接した際に前記凹部に嵌入する凸部(係合凸部4414b)を具備し、
前記凹部及び前記凸部のいずれか一方は、
前記凸部が前記凹部に嵌入する際に、前記凸部と前記凹部とが所定の相対位置となるように案内する傾斜面(傾斜面4214d又は傾斜面4414d)を具備するものである。
また、前記凹部には、
当該凹部が形成された前記第一演出部材又は前記第二演出部材の内部と外部とを連通する貫通孔(貫通孔4214e)が形成されるものである。
[発明の効果]
このような構成により、第一演出部材と第二演出部材の位置ずれを防止し、複数の演出部材(第一演出部材及び第二演出部材)により形作られる装飾の美観を向上させることができる。
また、凹部が形成された第一演出部材又は第二演出部材の内部の熱を貫通孔から放熱することができる。さらに、当該貫通孔を凹部に形成することで、当該貫通孔を目立ち難くすることができ、第一演出部材又は第二演出部材の美観を損ねるのを防止することができる。
<付記2−3>
付記2−3の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
このような遊技機においては、一般的に、演出部材を発光させるために、当該演出部材の内部に発光部(例えば、LED)が設けられるものがある。このような発光部を設けた場合、当該発光部により熱が発生するため、当該熱を演出部材の外部へと放出(放熱)する必要がある。しかし、演出部材に放熱のための貫通孔を形成すると、当該演出部材の美観を損なうおそれがある点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、演出部材の美観を損なうことなく当該演出部材の放熱性を確保することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
第一演出部材(下部回動装飾体4210)、及び前記第一演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第一移動駆動部(下部役物昇降機構4300)を具備する第一可動役物装置(下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300)と、
第二演出部材(上部回動装飾体4410)、及び前記第二演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第二移動駆動部(上部役物昇降機構4500)を具備する第二可動役物装置(上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500)と、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一演出部材及び前記第二演出部材を互いに近接又は離間させる制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか一方は、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材が近接した際に対向する面に形成される凹部(係合凹部4214b)と、
前記凹部に形成され、当該凹部が形成された前記第一演出部材又は前記第二演出部材の内部と外部とを連通する貫通孔(貫通孔4214e)と、
を具備するものである。
また、前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか他方は、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材が近接した際に前記凹部に嵌入する凸部(係合凸部4414b)を具備し、
前記凹部及び前記凸部の少なくともいずれか一方は、
前記凸部が前記凹部に嵌入する際に、前記凸部と前記凹部とが所定の相対位置となるように案内する傾斜面(傾斜面4214d及び傾斜面4414d)を具備し、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のうち少なくとも一方の演出部材は多面体状に形成され、
前記少なくとも一方の演出部材の内面に光を照射することで当該少なくとも一方の演出部材を発光させる発光機構(回動軸部4226)と、
前記少なくとも一方の演出部材を支持する支持体(左側ケース4221及び右側ケース4225)と、
前記少なくとも一方の演出部材の面のうちいずれか一の面を前方に向けるように当該少なくとも一方の演出部材を前記支持体に対して回動させることが可能な回動駆動部(モータ4222、出力ギヤ4223、従動ギヤ4224等)と、
をさらに具備し、
前記発光機構は、
前記支持体に固定され、前記演出部材の内部まで延設される支持部(固定軸4226a)と、
前記演出部材の内部に配置され、発光可能な発光部(発光基板4226e)と、
前記支持部に対して前記発光部を固定する固定部(前側半円筒部4226c及び後側半円筒部4226d)と、
を具備し、
前記固定部は、
前記演出部材を回動可能に支持する回動軸を形成する曲面を有すると共に、前記発光部を前後から挟持することで当該発光部を保持するものである。
[発明の効果]
このような構成により、演出部材(第一演出部材又は第二演出部材)の美観を損なうことなく当該演出部材の放熱性を確保することができる。すなわち、凹部に貫通孔を形成することで、当該貫通孔を目立ち難くすることができる。また、前記第一演出部材及び前記第二演出部材が近接した際(例えば、互いの対向面が当接する程度に近接した場合)にも、前記第一演出部材又は前記第二演出部材内の熱を凹部内の空間へと放出することができるため、放熱性を確保することができる。
また、第一演出部材と第二演出部材の位置ずれを防止し、複数の演出部材(第一演出部材及び第二演出部材)により形作られる装飾の美観を向上させることができる。さらに、演出部材の回動と発光のための機構をコンパクトに構成することができる。
<付記2−4>
付記2−4の遊技機は、以下の通りである。
[背景技術]
従来、パチンコ遊技機などの遊技機においては、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた通過領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、画像表示装置の表示領域上に識別情報としての図柄を変動表示する制御が実行されて、変動表示された図柄を導出表示する制御が実行され、導出表示された図柄が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行するようにしたものが提供されている。
この種の遊技機においては、演出部材を移動させることによる演出を行う可動役物装置を備えるものがある。例えば、特許文献(特開2015−92885号公報参照)には、大当たり抽選手段の抽選結果に応じて演出部材を移動させる可動役物装置を備える遊技機が開示されている。
さらに、このような可動役物装置を複数組み合わせることで、複数の演出部材を互いに当接するように近接させて、当該複数の演出部材で1つの装飾(文字やキャラクター等)を形作ることも可能である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、複数の演出部材を互いに当接させると、互いに対向する面に形成された装飾が損傷するおそれがある点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の演出部材を互いに近接させる際に、対向面に形成された装飾の損傷を防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような遊技機を提供する。
本実施形態に係る遊技機は、
第一演出部材(下部回動装飾体4210)、及び前記第一演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第一移動駆動部(下部役物昇降機構4300)を具備する第一可動役物装置(下部可動演出役物4200及び下部役物昇降機構4300)と、
第二演出部材(上部回動装飾体4410)、及び前記第二演出部材を上下及び/又は左右方向に移動させることが可能な第二移動駆動部(上部役物昇降機構4500)を具備する第二可動役物装置(上部可動演出役物4400及び上部役物昇降機構4500)と、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一演出部材及び前記第二演出部材を互いに近接又は離間させる制御部(サブ制御基板33)と、
を具備する遊技機であって、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材は、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材が近接した際に互いに対向する対向面に形成された装飾と、
前記対向面に形成された装飾よりも突出するように形成された突出部(突出部4212a及び突出部4412a)と、
を具備し、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材が近接した際には、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材に形成された前記突出部同士が当接するものである。
また、前記第一演出部材及び前記第二演出部材は、
多面体状に形成され、
前記第一可動役物装置は、
前記第一演出部材を回動させることが可能な第一回動駆動部(下部回動駆動機構4220)をさらに具備し、
前記第二可動役物装置は、
前記第二演出部材を回動させることが可能な第二回動駆動部(上部回動駆動機構4420)をさらに具備し、
前記制御部は、
前記第一可動役物装置及び前記第二可動役物装置の動作を制御することで、前記第一演出部材の面のうちいずれか一の面と、前記第二演出部材の面のうちいずれか一の面と、を互いに対向させて近接させることが可能であり、
前記装飾及び前記突出部は、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材の面のうち第一の対向面(第二面4212及び第二面4412)に形成され、
前記第一演出部材及び前記第二演出部材の面のうち第一の対向面とは異なる第二の対向面(第四面4214及び第四面4414)には、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか一方に設けられ、開口側に向かって広がるような第一傾斜面(傾斜面4214d)を有する凹部(係合凹部4214b)と、
前記第一演出部材又は前記第二演出部材のいずれか他方に設けられ、前記凹部の前記第一傾斜面に対応すると共に、先端側に向かって狭まるような第二傾斜面(傾斜面4414d)を有し、前記第一演出部材及び前記第二演出部材が近接した際に前記凹部に嵌入する凸部(係合凸部4414b)と、
が形成されるものである。
[発明の効果]
このような構成により、複数の演出部材を互いに近接させる際に、対向面に形成された装飾の損傷を防止することができる。
また、第一演出部材と第二演出部材の位置ずれを防止し、複数の演出部材(第一演出部材及び第二演出部材)により形作られる装飾の美観を向上させることができる。