JP3892058B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、種々の遊技状態において効果音を発生するスピーカ(スピーカにカバーのような付属品を付加して構成される発音装置を含む)を備えたパチンコ遊技機やスマートボール等の遊技機と、これに用いられるスピーカ保護盤とに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パチンコ機に代表される弾球遊技機に用いられるスピーカは、前面板を構成する遊技盤の上部、上玉受皿(上皿)又は下玉受皿(下皿)などの裏側に取り付けられ、その発生音は、スピーカの前方に配設されたカバー部のような部材に形成された透音孔を通して、或いは遊技盤に設けられた玉出口(穴)を利用して、外部に出るようになっている。
【0003】
具体的には、次のようなスピーカ取付構造が知られている。
【0004】
▲1▼実開昭61−174983号
パチンコ機の下皿又は上皿の裏面に隔壁を設け、この隔壁の裏側に、隔壁との間で下方に開口する隙間を設けると共に適数の透音孔を有するスピーカ取付部を形成したもの。
【0005】
▲2▼実開昭62−64578号
遊技機の前面枠に開閉自在に取り付けられた前面板の表側に玉受皿を備え、この玉受皿の底壁部分を所定の間隔を有する二重構造として、その下部底面に透音孔を設け、該所定の間隔内に前記透音孔に対向させてスピーカを配設した取付構造。
【0006】
▲3▼実開昭63−13189号
パチンコ機において、上皿を備えた前面開閉板の直後で球発射レールの下方に位置する賞球集合樋の一部に収容部を形成し、この収容部にスピーカを収納し、スピーカの前面から下皿まで音を伝える通路を形成して球の出口穴から音を放出する取付構造。
【0007】
▲4▼実開昭63−195885号
遊技機の外枠に対して開閉自在に設けられる前面枠の下部に透孔を開設し、この透孔に臨む前面枠裏面にスピーカを取り付けた取付構造。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記▲1▼や▲2▼のようなスピーカ取付構造では、いずれもスピーカからの発生音は主として下方に向けて伝わり、スピーカの開口部の近傍では十分な音量であっても、遊技位置では遊技者が必要とする音量に満たない場合が多い。
【0009】
また、▲3▼のように球の出口穴をスピーカからの音の通路の最終出口とした構造でも、出口穴がパチンコ球で塞がれた場合、遊技者に音が伝わりにくい。
【0010】
更に、▲4▼の構造では、透孔の前方に位置する玉受皿によりスピーカからの音の伝播が妨げられ易い。このため、遊技機の前方に位置する遊技者にとって、スピーカからの音が聞き取りにくい。更に、この構造によれば、透孔の前方に複数の透音孔が配置されているので、外部からこの透音孔に針金などを挿し込むならば、その針金はそのまま透孔にも届いてこれを貫通する。このような不正行為が容易に行われ、それによってスピーカが損傷するおそれもある。
【0011】
従って、本発明の目的は、遊技機においてスピーカからの発生音を明瞭に遊技者に伝えることができ、且つスピーカの故障の原因となる外部からの不正行為を防止できるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の遊技機は、外枠に対して回動可能に設けられたベースドアと、ベースドアを閉じた状態において、ベースドアにおける前記ベースドアに向かって右側下方に設けられ、遊技者の右手の操作によって遊技球の発射操作を行う発射ハンドルと、ベースドアの左側下方に設けられ、効果音等の音声を発生するスピーカと、ベースドアにおけるスピーカとの対向部位に形成された音声入口側透孔と、音声入口側透孔を覆うようにベースドアに設けられ、音声入口側透孔に連通する音声出口側透孔を備えたスピーカ保護盤とを備えた遊技機であって、スピーカ保護盤は、遊技機本体の前面側に設けられた遊技球受皿とは別個に着脱自在で且つ遊技球受皿に隣接して設けられ、音声入口側透孔と音声出口側透孔は、各々の開口が向い合わない位置に設けられ、スピーカ保護盤における音声出口側透孔の形成面が、スピーカ保護盤をベースドアに取り付けた際に、右側から左側に向かって下り傾斜している。
【0013】
また本発明の遊技機の実施態様では、前記音声入口側透孔と音声出口側透孔は、これらのいずれか一方の透孔の上縁と他方の透孔の下縁とが同一線上に位置するように形成される。
【0014】
別の実施態様では、音声入口側透孔と音声出口側透孔との間に、遊技機前面側の面に対して傾斜した通路が設けられる。
【0015】
更に別の実施態様では、音声出口側透孔は、遊技機の前面側の面と平行な方向に段差を有する断面形状の貫通孔として形成される。
【0016】
更に別の態様の遊技機は、音声出口側透孔は、任意数設けられる。
【0017】
更に別の実施態様では、音声出口側透孔の下縁から遊技機の前方に延びた延出部を有する。
【0018】
更に別の実施態様では、スピーカ保護盤は、ベースドアの表面側に配置され、ベースドアの裏面側からねじ止めによって固定される。
【0019】
更に別の実施態様では、音声出口側透孔の下縁部には、遊技機の前方に延びた延出部が設けられ、延出部の付け根部位の両側部には段差が形成されている。
【0022】
【作用及び効果】
本発明の遊技機においては、スピーカからの発生音は、ベースドアに設けられた音声入口側透孔と、これに連通してスピーカ保護盤に設けられた音声出口側透孔とを介して遊技者に伝えられる。このとき、互いに連通した両側の透孔が発生音を案内する役割を果たすと共に良好な音響効果をもたらし、遊技機の前面側にいる遊技者に、遊技状態に応じた効果音などを良く伝えることができる。そして、音声入口側透孔と音声出口側透孔は、各々の開口が向い合わない位置に設けられているので、出口側透孔からは入口側透孔が見えない。すなわち、スピーカ前面は、実質的にベースドアによって覆われた状態となるので、不正遊技者が外部から音声出口側透孔へ針金等の異物を挿入しようとしても、その先端が音声入口側透孔の途中で突き当って侵入が阻止され、スピーカの損傷や不正行為が防止される。また、スピーカ保護盤を遊技球受皿とは別個に形成し、これに隣接して着脱自在に設けることにより、スピーカ保護盤を交換したり補修するのが容易に可能となる。
【0023】
また本発明の実施態様では、音声入力面側又は出力面側のどちらかの透孔の上縁と下縁とが同一線上に位置するように成形することによって、音声入口側透孔と音声出口側透孔の各々の開口が向い合わないようにした遊技機が得られる。
【0024】
別の実施態様では、スピーカ保護盤の音声入口側透孔と音声出口側透孔とが、遊技機前面側の面に対して傾斜した通路によって連通され、スピーカからの発生音を漏らすことなく案内すると共に良好な音響効果をもたらす。
【0026】
別の実施態様の遊技機においては、音声出口側透孔が、遊技機前面側の面と平行な方向に段差を有する断面形状の貫通孔として形成されるので、音声出口側透孔の遊技者側開口からは音声入口側透孔が見えず、スピーカ前面は実質的にベースドアによって覆われた状態となる。従って、不正遊技者が外部から透孔へ針金等の異物を挿入しようとしても、その先端が音声出口側透孔の途中で段差に突き当って侵入が阻止される。このため、スピーカの損傷や不正行為が防止される。
【0027】
別の実施態様の遊技機においては、その前面をなすベースドアの裏面側にスピーカが取り付けられ、ベースドアの前面側には段差のついた断面形状の音声出口側透孔を設けたことにより、スピーカからの発生音が明瞭に遊技者に伝えられると共に、音声出口側透孔の段差部が外部からの不正行為を防止する役割を果たす。更に、複数の音声出口側透孔を設けたことにより、ベースドアの音声入口側透孔とスピーカ保護盤の音声出口側透孔との位置関係に拘束されることなく、ベースドアの前面にスピーカ保護盤を装着することができ、組立ての自由度が増加するという利点がある。
【0028】
別の実施態様の遊技機においては、音声出口側透孔の下縁から遊技機前方に延び出るように形成された延出部を設けた場合には、スピーカからの発生音は透孔を出た後、延出部によって更に前方へ案内される。従って、遊技者への効果音の伝達がより確実になる。
また、スピーカ保護盤は、ベースドアの表面側に配置され、ベースドアの裏面側からねじ止めによって固定されることにより、スピーカ保護盤をベースドアの前面側から取り外すことが不可能となり、不正行為を防止することができる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明を遊技機の一例のパチンコ機に適用した場合について説明する。図1は実施例のパチンコ機2の正面図、図2はパチンコ機2の外枠の斜視図である。このパチンコ機2は、長方形の板を井桁状に組み合わせた形状の外枠4を有し、これに遊技盤その他の各部品が組み付けて構成される。
【0033】
まず、外枠4には、パチンコ機2の前面板となるベースドア8が取り付けられる。具体的には、外枠4の左右の縦枠5,5の一方において上下2カ所に設けたヒンジ6により、ベースドア8が回動自在に取り付けられる。
【0034】
このベースドア8は、その前面(遊技者側)の上部に、パチンコ球が打ち込まれる遊技領域を形成する遊技盤10を備えている。遊技盤10は、ベースドア8の左側に設けられた上下2つのヒンジ6によって回動自在に支持されている。この遊技盤10の前面側には、ガラス板12及びその周囲の枠で構成されたフロントドア上部14が回動自在に取り付けられ、その下方に、球出口16からの球を受ける上部球受皿(上皿)18を設けたフロントドア下部20が同様に回動自在に取り付けられている。フロントドア上部14は、図1においてベースドア8の右側に設けられたドア鍵22を所定の方向に操作する(例えば左に回す)と、開くことができる状態になり、このフロントドア上部14を開いた時、フロントドア下部20を開くことができる。また、同じドア鍵22を上記と別の方向に操作する(例えば右に回す)ことにより、ベースドア8を開くことができるようになっている。
【0035】
ベースドア8において、フロントドア下部20の下方に位置する部分には、球発射操作を行うための発射ハンドル24が設けられている。更に、発射ハンドル24の左側に下部球受皿(下皿)26が隣接して設けられ、この下皿26に隣接して灰皿28が設けられている。これは、清掃のとき灰を落しやすくするため、遊技者側に回動可能に装着されている。
【0036】
図3は、本発明の第1実施例のスピーカ取付部の構成を示す。
【0037】
まず、ベースドア8の下部において、灰皿28の左側にスピーカ32からの音声を正面側に送るための横長の透孔30が複数形成されており、これらの透孔30の裏面側にスピーカ32とその後部を覆うリヤカバー34が配置され、透孔30の正面側にはフロントカバー36が配置されて、ベースドア8に取り付けられる。
【0038】
取付けの際には、図4に示すように、ベースドア8の裏面側からネジ39をベースドア8の貫通孔に挿入して、フロントカバー36の裏面側に設けた端縁部36aに止めることにより、フロントカバー36が固定される。このように裏面側からねじ止めするのは、遊技機の正面側からフロントカバー36を取り外すことができないようにして、不正行為を防止するためである。
【0039】
一方、リヤカバー34は、内部にスピーカ32を収納できる容積を有し、スピーカ32の後部を密閉する。このリヤカバー34は、スピーカ32から後方への音の漏れを防ぐほか、ベースドア8の下部裏面側を通る遊技球(パチンコ玉)がスピーカ32の磁石に引き付けられて移動に支障を来すのを防止するため、スピーカ32の磁石からの磁束の漏れを防ぐ材料で形成されている。
【0040】
スピーカ32は、その音声出力面をベースドア8の複数の透孔30に臨ませて、リヤカバー34と共にベースドア8の裏面に取り付けられる。詳細には、図4に示すように、スピーカ32の音声出力面の周縁部32aをリヤカバー34の周縁部34aとベースドア8の裏面とで挟み、リヤカバー34の周縁凸部に設けた穴35にネジ40を挿入して、ベースドア8に止めることにより、リヤカバー34と共にスピーカ32が固定される。
【0041】
この実施例では、ベースドア8の一部とフロントカバー36が、スピーカ32の保護盤として用いられる。すなわち、スピーカ保護盤は、スピーカ32側に設けられる内部保護壁としてのベースドア8と、遊技機の前面側に設けられる外部保護壁としてのフロントカバー36とで構成されている。そして、ベースドア8には、音声入口側透孔として上記の透孔30が設けられる一方、フロントカバー36には音声出口側透孔42が複数設けられている。これらベースドア8に設けられた音声入口側透孔30とフロントカバー36に設けられた音声出口側透孔42とで、スピーカ32からの音声を遊技機の前面側に通過させる透音孔を構成している。
【0042】
なお、ベースドア8の透孔30とフロントカバー36の透孔42は、図3では簡略化のため、それぞれ4個のみ示されているが、それらの数は、スピーカ32やフロントカバー36のサイズ等に応じて、任意の数(例えば、図4に示すようにそれぞれ8個と7個)でよい。
【0043】
上記フロントカバー36の透孔42は、図5に拡大して示すように、スピーカ側の面に設けた音声入口側透孔42aと、フロントカバー36の遊技機前面側の面に設けた音声出口側透孔42bとを連通させることで形成され、音声入口側透孔42aと音声出口側透孔42bは、各々の開口が向い合わない位置に設けられている。この結果、各透音孔42は、断面形状が階段状の段差をもってクランク状に屈曲した形状を有する。
【0044】
ところで、フロントカバー36は合成樹脂で一体成形することができるが、実際上、音声入口側透孔42aと音声出口側透孔42bが重ならないように各々の開口をずらして成形することができない。そこで、この実施例では、図5に示すように、対応する音声入口側透孔42aの下縁42a’と音声出口側透孔42bの上縁42b’とが同一線上に位置するように形成している。
【0045】
従って、スピーカ32から発生した音は、図6に示すように、ベースドア8の透孔30と、フロントカバー36の入口側透孔42a及びこれに連通した出口側透孔42bとを通って、遊技者に伝えられる。このとき、互いに連通した両側の透孔42a,42bが発生音を案内する役割を果たすと共に、音が透孔42内の段差部に当たることによって良好な音響効果をもたらし、遊技機の前面側にいる遊技者に対して遊技状態に応じた効果音などが良好に伝えられる。また、音声入口側透孔42aと音声出口側透孔42bは、各々の開口が向い合わない位置に設けられているので、出口側透孔42bから入口側透孔42aが見えない状態、すなわち、スピーカ32の前面が実質的にフロントカバー36で覆われた状態になっている。このため、不正遊技者が外部から透孔42へ針金等の異物を挿入しようとしても、その先端が透孔42の途中で侵入を阻止されるので、スピーカの損傷や不正行為が防止される。
【0046】
また、この実施例においては、フロントカバー36の音声出口側透孔42bの下縁42b”から遊技機前方に延びた延出部44が形成されている。このため、スピーカ32からの発生音は透孔42を出た後、延出部44によって更に前方へ案内される。これにより、遊技者への効果音の伝達がより確実になる。
【0047】
更に、フロントカバー36は下皿26とは別個に形成されているので、フロントカバー36あるいは下皿26をそれぞれ個別に取り外して交換等を行うことができる。一方、フロントカバー36と下皿26を一体に形成してもよい。この場合は、部品点数が少なくて済み、組立工数及びコストの点で有利となる。
【0048】
この実施例では、上記のように、スピーカ保護盤をベースドア8を利用した内部保護壁とフロントカバー36による外部保護壁とで構成し、フロントカバー36に、断面形状が階段状の段差をもってクランク状に屈曲した形状を有する複数の透孔42を設けたことにより、ベースドア8の透孔30とフロントカバー36の透孔42との位置関係に拘束されることなく、ベースドア8の前面にフロントカバー36を装着することができ、組立ての自由度が増加するという利点がある。
【0049】
特に、図7に示すように、ベースドア8の透孔30とフロントカバー36の入口側透孔42aとを向い合う位置に設けたとしても、フロントカバー36の透孔42からスピーカ側の透孔30が見えない、すなわち、スピーカ32の前面が実質的に覆われた状態になっているので、不正遊技者が外部からフロントカバー36の透孔42へ針金等の異物を挿入しようとしても、その先端が透孔42の途中で侵入を阻止され、スピーカ32の損傷や不正行為が防止される。
【0050】
これに対し、図8に示すように、ベースドア8に設けられる音声入口側透孔30と同様の音声出口側透孔43をフロントカバー36に形成してもよい。この場合は、ベースドア8の透孔30とフロントカバー36の透孔43とが向い合わないようにするため、ベースドア8に対するフロントカバー36の配置は、ベースドア8の透孔30の下縁30’とフロントカバー36の透孔43の上縁43’とが同一線上に位置するように設定するか、或いは図9に示すように、ベースドア8の透孔30とフロントカバー36の透孔43とが完全にずれて位置するように設定することが必要である。これらの構成によれば、音声出口側透孔を断面形状が階段状の段差をもってクランク状に屈曲した形状に形成しなくてもよいので、フロントカバー36を容易に形成できるという利点がある。
【0051】
次に、図10は第2実施例のスピーカ取付部の構造を示す。
【0052】
この実施例では、ベースドア8の下部に、スピーカ32からの音声を正面側に送るための貫通口50が形成されており、スピーカ32は、その音声出力面をベースドア8の貫通口50に臨ませて、リヤカバー34と共にフロントカバー36の裏面側に取り付けられる。詳細には、スピーカ32の音声出力面の周縁部32aをリヤカバー34の周縁部34aとフロントカバー36の裏面側に設けた縁部36aとで挟み、リヤカバー34の周縁凸部に設けた穴35にネジ40を挿入して、フロントカバー36の上下の端縁部37a,37bに止めることにより、リヤカバー34とスピーカ32がフロントカバー36の裏面側に固定される。
【0053】
従って、組立ての際には、スピーカ32とリヤカバー34とフロントカバー36を一体に組み付けた後、フロントカバー36をベースドア8の裏面側から貫通口50に通して、フロントカバー36の上下端縁部をネジ39で固定することにより、図10に示すスピーカ取付構造が形成される。この取付構造によれば、予めスピーカ32とリヤカバー34とフロントカバー36を一体に組み付けてユニットとしておくことができるので、遊技機への取付作業が簡易になると共に故障時などに部品を交換するメンテナンス作業も容易になる。
【0054】
この実施例においては、フロントカバー36の透孔42が、スピーカ32からの音声を遊技機の前面側に通過させる透音孔を構成している。そして、各透孔42は、ベースドア8側の面に設けた入口側透孔42aと、遊技機前面側の面に設けた出口側透孔42bとを連通させることで形成され、入口側透孔42aの下縁と出口側透孔42bの上縁とが同一線上に位置するように形成されている。この結果、各透孔42は、第1実施例と同様、断面形状が階段状の段差をもってクランク状に屈曲した形状を有する。
【0055】
従って、スピーカ32から発生した音は、ベースドア8の貫通口50と、フロントカバー36の入口側透孔42aと、これに連通した出口側透孔42bとを通って遊技者に伝えられる。このとき、連通した透孔42が発生音を案内する役割を果たすと共に、音が段差部に当たることによって良好な音響効果をもたらし、遊技機の前面側にいる遊技者に対して遊技状態に応じた効果音などが良好に伝えられる。
【0061】
以上、本発明をパチンコ遊技機に適用した実施例について説明したが、本発明はパチンコ機に限らず、スピーカを取り付ける任意の遊技機に対して同様に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパチンコ遊技機の正面図。
【図2】図1のパチンコ遊技機の外枠を示す斜視図。
【図3】本発明の第1実施例のスピーカ取付部の構成を示す図。
【図4】図3のスピーカ取付部の断面図。
【図5】図4のフロントカバーの断面の一部を示す図。
【図6】図4の要部拡大図。
【図7】図6の構成の一部を変更した要部断面図。
【図8】スピーカ保護盤の構成の一例を示す斜視図。
【図9】スピーカ保護盤の他の構成例を示す斜視図。
【図10】第2実施例のスピーカ取付部の断面図。
【図12】1つのスピーカ保護盤に形成された透音孔の一例を示す断面図。
【符号の説明】
2…パチンコ機、4…外枠、6…ヒンジ、8…ベースドア、10…遊技盤、12…ガラス板、14…フロントドア上部、16…球出口、18…上皿、20…フロントドア下部、22…ドア鍵、24…ハンドル、26…下皿、28…灰皿、30…透孔、32…スピーカ、34…リヤカバー、36…フロントカバー、39,40…ネジ、42…透孔、42a…音声入口側透孔、42b…音声出口側透孔、44…延出部。
Claims (8)
- 外枠に対して回動可能に設けられたベースドアと、
当該ベースドアを閉じた状態において、前記ベースドアにおける前記ベースドアに向かって右側下方に設けられ、遊技者の右手の操作によって遊技球の発射操作を行う発射ハンドルと、
前記ベースドアの左側下方に設けられ、効果音等の音声を発生するスピーカと、
前記ベースドアにおける前記スピーカとの対向部位に形成された音声入口側透孔と、
前記音声入口側透孔を覆うように前記ベースドアに設けられ、前記音声入口側透孔に連通する音声出口側透孔を備えたスピーカ保護盤と、
を備えた遊技機であって、
前記スピーカ保護盤は、遊技機本体の前面側に設けられた遊技球受皿とは別個に着脱自在で且つ該遊技球受皿に隣接して設けられ、
前記音声入口側透孔と前記音声出口側透孔は、各々の開口が向い合わない位置に設けられ、
前記スピーカ保護盤における前記音声出口側透孔の形成面が、前記スピーカ保護盤を前記ベースドアに取り付けた際に、右側から左側に向かって下り傾斜していることを特徴とする遊技機。 - 請求項1記載の遊技機において、前記音声入口側透孔と前記音声出口側透孔は、これらのいずれか一方の透孔の上縁と他方の透孔の下縁とが同一線上に位置するように形成されていることを特徴とする遊技機。
- 請求項1記載の遊技機において、前記音声入口側透孔と前記音声出口側透孔との間に、前記遊技機の前面側の面に対して傾斜した通路が設けられていることを特徴とする遊技機。
- 請求項1記載の遊技機において、前記音声出口側透孔は、前記遊技機の前面側の面と平行な方向に段差を有する断面形状の貫通孔として形成されていることを特徴とする遊技機。
- 請求項4記載の遊技機において、前記音声出口側透孔は、任意数設けられたことを特徴とする遊技機。
- 請求項1乃至5のいずれか記載の遊技機において、前記音声出口側透孔の下縁から前記遊技機の前方に延びた延出部を有することを特徴とする遊技機。
- 請求項1乃至6のいずれか記載の遊技機において、前記スピーカ保護盤は、前記ベースドアの表面側に配置され、前記ベースドアの裏面側からねじ止めによって固定されたことを特徴とする遊技機。
- 請求項1乃至7のいずれか記載の遊技機において、前記音声出口側透孔の下縁部には、前記遊技機の前方に延びた延出部が設けられ、前記延出部の付け根部位の両側部には段差が形成されたことを特徴とする遊技機。
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