JP2005046269A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ機1では、遊技球の流路を構成する流路構成透明板が遊技盤の前方に設けられ、前記流路構成透明板の後面と遊技盤の盤面との間で遊技球の流路が構成されている。流路構成透明板の周縁部の一部が切り欠かれた形態にて、当該流路構成透明板が設けられない非形成領域が設けられており、流路構成透明板の後方に設けられた後方部材に取付け又は一体形成される所定の突出部が、非形成領域を介し記流路構成透明板よりも前方に突出した構成をなしている。
【選択図】 図11
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ機では、平板状の前方ガラス及び平板状の後方ガラスを遊技盤の前面に備えているものが多いが、特異な構成として、遊技領域前方においてガラス板の構造に工夫を凝らして遊技者の興味を引くようにしたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。この構成では、後方ガラスの一部領域において、別体形成された突出部を取付けて前方に突出させ、遊技者の興味を引くように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭56−85373号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般的な遊技機においては、特に遊技領域中央付近の部品等に工夫を施して装飾性を高めようとするものが多く、遊技領域周辺付近(遊技領域外部を含む)に斬新な工夫を施す構成のものはあまり知られておらず、遊技者もあまり遊技領域周囲付近に興味を引かれないことが多い。特許文献1のものについても、確かにガラスに工夫を施して斬新さの向上を図っているが、あくまで遊技領域中央付近において構成に特徴をもたせており、遊技領域周囲付近については、それほど特徴的な構成とはなっていない。
【0005】
一方、特許文献1のように、後方ガラスに突出部を取り付ける構成では、突出部を簡単には形成しにくい懸念があるが、上記先行技術においては、そのような問題、及びそれを対処するための構成についての開示も示唆もなされておらず、実際には製造や使用を行いにくいものと想定される。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、遊技領域周囲付近において所定の突出部を突出させて遊技領域周囲付近を斬新なものとし、かつその突出部が形成容易な構成をなすパチンコ機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するための有効な手段とその作用・効果を以下に示す。
手段1.遊技球の流路を構成する流路構成透明板が遊技盤の前方に設けられ、前記流路構成透明板の後面と遊技盤の盤面との間で遊技球の流路が構成されたパチンコ機であって、
前記流路構成透明板の周縁部の一部が切り欠かれた形態にて、当該流路構成透明板が設けられない非形成領域が設けられており、
前記流路構成透明板の後方に設けられた後方部材に取付け又は一体形成される所定の突出部が、前記非形成領域を介して前記流路構成透明板よりも前方に突出した構成をなすことを特徴とするパチンコ機。
【0008】
手段1の構成(即ち請求項1の構成)によれば、遊技領域周囲付近において所定の突出部を流路構成透明板よりも突出させて遊技領域周囲付近を斬新なものとし、かつその突出部が形成容易な構成となる。特に、流路構成透明板の周縁部を切り欠く構成にて非形成領域を形成し、その非形成領域を介して突出部を前方に突出させるようにしているため、複雑なガラス構成をとらずとも突出部を流路構成透明板の前方に突出させる構成とすることができる。なお、ここでいう「後方部材」は、遊技盤、又はこの遊技盤に設けられる部材(装飾部材)などが挙げられ、流路構成透明板の後方に設けられるものであれば、これら以外であってもよい。
【0009】
手段2.前記流路構成透明板は、前記周縁部の大部分がほぼ矩形形状をなし、その矩形周縁部の一部が切り欠かれる形態にて前記切欠部が構成されていることを特徴とする手段1に記載のパチンコ機。
【0010】
このようにすれば、一般的な矩形の透明板を斬新な構成とすることができ、その斬新な透明板構成と対応させて突出部を面白みのある構成とすることができる。この場合、例えば、周縁部の大部分を長方形に構成すると共に、その長方形の一部が切りかかれる形態にて前記切欠部を構成できる。この場合、例えば、前方透明板を長方形に構成し、切欠部の前方をこの前方透明板にて覆うように構成できる。
【0011】
手段3.前記流路構成透明板は、前記周縁部の大部分がほぼ円形に構成されており、その円形周縁部の一部が切り欠かれる形態にて前記切欠部が構成されていることを特徴とする手段1に記載のパチンコ機。
【0012】
このようにすれば、一般的な円形の透明板を斬新な構成とすることができ、その斬新な透明板構成と対応させて突出部を面白みのある構成とすることができる。この場合、例えば、前方透明板を後方透明板と同径の円形に構成し、切欠部の前方をこの前方透明板にて覆うように配置できる。
【0013】
手段4.前記流路構成透明板は、前記非形成領域の少なくとも一部領域が遊技領域内に位置するように構成されていることを特徴とする手段1ないし手段3のいずれかに記載のパチンコ機。
【0014】
このようにすれば、遊技者の注目を集める遊技領域内を斬新な構成とすることができ、かつ部品を配置する上でスペース上の制約の大きい遊技領域内において、より大きな配置スペースを確保しやすい構成となる。
【0015】
手段5.前記非形成領域は、遊技領域の外部のみに設けられたことを特徴とする手段1ないし手段4のいずれかに記載のパチンコ機。
【0016】
このように非形成領域を遊技領域外のみに設けるようにすれば、遊技領域外を斬新な構成とすることができ、一方、非形成領域を介して突出部を前方に突出させるといった今までにない構成としつつも、非形成領域が遊技領域外に設けられて付近を遊技球が流下しないため、非形成領域から遊技球が前方に進入するといった問題のない好適な構成となる。
【0017】
手段6.遊技球の流路を構成する流路構成透明板が遊技盤の前方に設けられ、前記流路構成透明板の後面と遊技盤の盤面との間で遊技球の流路が構成されたパチンコ機であって、
前記流路構成透明板の内部領域の一部において、当該流路構成透明板が存在しない非形成領域が、当該流路構成透明板を貫通しかつ少なくとも一部が遊技領域外に位置する孔部として設けられており、
前記流路構成透明板の後方に設けられた後方部材に取付け又は一体形成され、少なくとも一部が前記遊技領域の外部に配置される所定の突出部が、前記孔部を介して前記流路構成透明板よりも前方に突出した構成をなすことを特徴とするパチンコ機。
【0018】
本手段の構成によれば、遊技領域周囲付近において所定の突出部を流路構成透明板よりも突出させて遊技領域周囲付近を斬新なものとし、かつその突出部が形成容易な構成となる。特に、遊技領域外において突出部の少なくとも一部が流路構成透明板の前方に突出する構成をなすため、従来あまり興味を引かなかった遊技領域周辺付近(特に遊技領域外)を斬新な構成とすることができ、かつその斬新な構成とするために例えば複雑なガラス構成などを用いる必要なく、形成容易なものとすることができる。なお、ここでいう「後方部材」も、手段1の場合と同様に、遊技盤、又はこの遊技盤に設けられる部材などが挙げられる。
【0019】
手段7.前記孔部の一部は遊技領域内に設けられており、この遊技領域内における前記突出部との間の間隔は、遊技球が通過不能な間隔として調整されていることを特徴とする手段6に記載のパチンコ機。
【0020】
このようにすれば、遊技領域内を流下する遊技球が、突出部と孔部の間から進入してしまうようなことを効果的に防止し得る好適構成となる。
【0021】
手段8.取付状態において、前記孔部と前記突出部が略一致状態で嵌まり合う構成をなすことを特徴とする手段7に記載のパチンコ機。
【0022】
このようにすれば、隙間を最小限に押さえることができ、かつ見栄えのよい構成となる。
【0023】
手段9.前記突出部の少なくとも一部が遊技領域内に配置され、その内部において遊技球が移動可能となる遊技球移動可能空間が構成され、かつ前記突出部の一部が前記流路構成透明板における流路構成面よりも前方に突出して構成されることにより前記遊技球が前記流路構成面の前方で移動可能とされたことを特徴とする手段1ないし手段8のいずれかに記載のパチンコ機。
【0024】
このようにすれば、遊技球が流路構成面よりも前方において移動可能となるため、斬新な球移動をなす構成となり、一方、このような構成を採るために流路構成透明板を複雑な構成とする必要がない。
【0025】
手段10.遊技領域内における前記非形成領域の周縁部近傍において、遊技球が当該非形成領域の前方に進入することを防止するように、前記突出部からなる、及び/又は前記突出部とは別部材からなる進入防止部が設けられることを特徴とする手段1ないし手段9のいずれかに記載のパチンコ機。
【0026】
このようにすれば、流路構成透明板の非形成領域を設けた場合であっても、非形成領域に遊技球が進入しない構成となり、斬新な透明板構成をとりつつも、支障なく遊技が行えることとなる。
【0027】
手段11.前記遊技領域内における前記非形成領域の近傍において、当該非形成領域の端部近傍に遊技球が衝突することを防止する衝突防止部が設けられていることを特徴とする手段1ないし手段10のいずれかに記載のパチンコ機。
【0028】
このようにすれば、衝撃に弱い非形成領域の端部に遊技球が衝突することを効果的に保護することができる。
【0029】
手段12.前記非形成領域の端部近傍において、前記流路構成透明板を補強する補強部が設けられたことを特徴とする手段1ないし手段11のいずれかに記載のパチンコ機。
【0030】
このようにすれば、通常衝撃に弱い非形成領域の端部を補強でき、耐久性を高めることができる。
【0031】
手段13.前記後方部材は、遊技領域外に設けられるものであり、
前記突出部はこの後方部材に一体的に形成されるか、又はこれに別体として取り付けられる構成にて当該周辺部を基端として前方に突出することを特徴とする手段1ないし手段12のいずれかに記載のパチンコ機。
【0032】
このようにすれば、遊技領域外に斬新な突出部を設けることができる好適構成となる。
【0033】
手段14.前記突出部は、ほぼ全体が装飾部として構成されることを特徴とする手段1ないし手段13のいずれかに記載のパチンコ機。
【0034】
このようにすれば、突出部の装飾性を高め得る構成となり、かつそのような装飾性に富む部分をより前方に突出させることができる構成となる。
【0035】
手段15.前記流路構成透明板の前方側の少なくとも一部領域において前方透明板が設けられたことを特徴とする手段1ないし手段14のいずれかに記載のパチンコ機。
【0036】
このようにすれば、遊技盤前方の透明板が複層ガラス等の複層透明板として構成されることとなり、複層透明板の利点を有しつつ、斬新な透明板構造をとることとなる。
【0037】
手段16.前記突出部の前方において、この突出部を覆う構成にて前記前方透明板が配置されていることを特徴とする手段15に記載のパチンコ機。
【0038】
このようにすれば、流路構成透明板の流路構成面前方に突出部を突出させるという特殊な構成をとりつつも、その突出部の前方は前方透明板に覆われることとなり、突出部前方からの衝撃や操作から当該突出部又はその近傍を効果的に保護できる構成となる。
【0039】
手段17.前記前方透明板は、平坦な1枚板として構成されることを特徴とする手段16に記載のパチンコ機。
【0040】
このようにすれば、内部の透明板構造を特別な構造としつつも前方の透明板構造がすっきりとまとまることとなる。
【0041】
手段18.前記前方透明板における前記突出部に対応する位置が、当該前方透明板の前面の周縁部を包含する平面として規定される前方透明板基準平面より突出して構成されることを特徴とする手段16に記載のパチンコ機。
【0042】
このようにすれば、突出部に対応する位置が基準平面よりも突出するため、斬新な前方透明板構成となる。また、突出部の突出量をより大きくしやすい構成となり、遊技者により近い位置に突出部が配置されることができて遊技者に斬新さを一層与えることができる。
【0043】
手段19.前記前方透明板は、所定領域において平坦な板状に構成された平坦部が設けられており、他方、前記突出部に対応する位置において、この平坦部よりも前方に凸となる凸状部が設けられていることを特徴とする手段18に記載のパチンコ機。
【0044】
このように、一部を突出させるように構成すれば、斬新なものとして構成しつつ、かつその突出する部位を一層引き立たせることができる。
【0045】
手段20.前記前方透明板は、略全体が前方に突出するドーム状の曲板形態をなすことを特徴とする手段18に記載のパチンコ機。
【0046】
このようにすれば、前方透明板を斬新な透明板形状とすることができ、また、突出部を大きく突出させやすい構成となる。
【0047】
手段21.前記突出部は、その一部が、前記前方透明板の前面の周縁部を包含する平面として規定される前方透明板基準平面よりもさらに前方側に位置するように構成されることを特徴とする手段18ないし手段20のいずれかに記載のパチンコ機。
【0048】
このようにすれば、突出部が前方透明板よりもさらに前方側に位置することとなり、装飾性が極めて高く、一層斬新な構成となる。
【0049】
手段22.前記前方透明板の内部領域の一部において、当該前方透明板が存在しない前方透明板非形成領域が設けられており、
前記突出部は、この前方透明板非形成領域を介して前記前方透明板よりも前方に突出した構成をなすことを特徴とする手段15に記載のパチンコ機。
【0050】
このようにすれば、突出部が前方透明板よりもさらに前方側に位置することとなり、装飾性が極めて高く、一層斬新な構成となる。また、前方透明板を複雑な形状とすることなくこのような構成が実現できることとなる。
【0051】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態に係るパチンコ機を概念的に示す斜視図であり、図3は遊技盤7と後方透明板に相当する後方ガラス10の関係を概念的に説明する説明図である。まず、これら図1及び図3を参照して本実施形態の概要を説明すると、本実施の形態のパチンコ機1は、遊技ホールに設置されたパチンコ島台のカウンタ台の上部にて複数横方向に並べられて設けられる。パチンコ機1は、図1に示すように、前部には前枠2が設けられ、さらにその前枠2に透明板を取付けるための透明板取付枠(具体的にはガラス扉枠3)が取付けられている。ガラス扉枠3は、図示しない縦軸のヒンジにより前枠2に開閉可能に支持され、かつガラス6(後述する前方ガラス20及び後方ガラス10)が嵌め込まれた金属製の枠と、その枠に嵌め込まれる合成樹脂製の枠(以下「樹脂枠」という)とを備えている。
【0052】
ガラス扉枠3の後方には、図2、図4等に示す遊技盤7が配置されている。遊技盤7は、レールに囲まれた略円形の遊技領域を有し、その遊技領域には第1種始動口、特別表示装置(以下、単に「表示装置」という)及び大入賞口などが設けられている。表示装置5は、例えば図柄を動的に表示する図柄表示装置として構成できる。
【0053】
ガラス扉枠3の下部には、賞球が払い出される上受け皿4aが装着されている。また、前枠2の窓孔より下方には下受け皿4bが装着されている。下受け皿4bは、前記上受け皿4aに入りきらない賞球や、上受け皿4aから球抜きした抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口から排出させて貯留させるものである。前枠2における下受け皿4bの右側方には遊技球Bを発射するための発射ハンドル17が回動操作可能に装着されている。発射ハンドル17に対応する前枠2の裏側には駆動手段としてのモータ(図示せず)が装着されており、発射ハンドル17の回動操作によってモータか駆動され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作されるとともに、前記発射ハンドル17の回動角度に応じた弾発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆等によって球発射装置が構成されている。
【0054】
ここでの表示装置は、遊技領域中央付近に設けられており、液晶ディスプレイ(LCD)からなる画面を備えている。画面には多種類の画像が表示されるが、その1つとして、左図柄列、中図柄列及び右図柄列が表示される。図柄列の数は前述したもの(3列)に限られず、1列、2列、4列以上であってもよい。各図柄列は、数字、記号等からなる複数の図柄によって構成されている。
【0055】
次に、透明板構成等について説明する。
本実施形態のパチンコ機1では、遊技球の流路を構成する流路構成透明板が遊技盤7の前方に設けられ、流路構成透明板の後面と遊技盤の板面との間で遊技球の流路9(図5参照)が構成されている。ここでは、図2に示すように、2枚のガラスが前後に配置された複層ガラスとして構成されており、後方ガラス10が流路構成透明板に相当し、その後方ガラス10の前方側において前方透明板に相当する前方ガラス20が設けられている。
【0056】
図2は流路構成透明板たる後方ガラスの構成を例示するものであるが、図2に示すように本実施形態に係るパチンコ機1では、流路構成透明板(即ち後方ガラス10)の内部領域の一部において、流路構成透明板が存在しない非形成領域(ここでは孔部10A)が設けられており、図3及び図5に示すように、流路構成透明板の後方に配置された後方部材に、取付け又は一体形成される構成にて突出部30、30’’が設けられている。突出部は、遊技領域(遊技が行われる領域であって、ここではレール13に囲まれた領域)、或いは、この遊技領域の周辺部に設けることができ、図3の例では、遊技領域において、遊技盤7に固定されてこの遊技領域内にて前方に突出する突出部30が設けられている。一方、遊技領域外には、この遊技領域外において前方に突出する突出部30’’が設けられておりこれら突出部30、30’’がそれぞれに対応して設けられる非形成領域(孔部10A)を介して流路構成透明板(後方ガラス10)よりも前方に突出した構成をなすという特徴を有している。突出部30’’は、遊技領域の周辺部に設けられた後方部材(遊技盤や遊技盤に取付けられる装飾部品など)に一体的に形成されるか、又はこれに別体として取り付けられる構成にて当該周辺部を基端として前方に突出するように構成でき、ここでは、遊技盤周囲に設けられた周辺枠部35に一体的に形成されるか、又はこれに取り付けられる構成にて突出部30’’が設けられている。なお、この周辺枠部35に突出部30’’を設けずに遊技盤に取付け、この遊技盤から直接突出させてもよい。
【0057】
さらに、図2ないし図5を参照して構成を具体的に説明すると、流路構成透明板に相当する後方ガラス10において、この後方ガラス10の内部領域の一部において、当該後方ガラス10を貫通するように孔部10Aが構成されており、図4及び図5にて示すように、突出部30、30’’はこの孔部10Aを介して前方に突出する構成をなしている。図2でいう「内部領域」は、後方ガラス10の周縁10Cを境界とする板面方向内部の領域を指している。
【0058】
また、図3及び図5にて示すように、突出部30、30’’は、遊技盤7の盤面7Aにねじ等の締結部材を介して固定されており(図5では遊技領域に配置された突出部30の構成を代表的に例示)、この盤面7Aから前方に突出し、後方ガラス10に形成された孔部10Aを介してこの後方ガラス10の前方へさらに突き出る構成をなしている。そして、図5に示すように、突出部30の内部には遊技球の移動が可能となる遊技球移動可能空間31が構成されている。さらに、突出部30の上方には遊技球を導入するための導入孔30Aが形成されており、流路9を流れる遊技球が進入可能に構成されている。
【0059】
遊技球移動空間31は、後方ガラス10の後方から前方へ続く空間として構成されており、流路9からこの遊技球移動空間31内に進入する遊技球は、遊技者により近い位置で流下、跳ね等が生じることとなる。突出部30内には、装飾部品(発光部品、キャラクター部などからなるデザイン部品等)や機能部品(発光機能、表示機能、入賞検知機能などの電気的機能部品等)など、遊技に関連する様々な遊技部品を配置することができるが、ここでは、遊技球を後方ガラス10の後面位置(破線Xにて概念的に位置を示す)よりも前方に誘導する誘導部品43や、スタートチャッカ−等の入賞装置41などを突出部30内に設けた構成を例示している。突出部30の下方には、遊技球移動空間31内に進入した遊技球を排出する排出孔30Bが設けられている。
【0060】
また、図3及び図5に示す構成は、後方ガラス10における非形成領域(即ち孔部10A)の少なくとも一部領域が遊技領域内に位置するものであるが、当該非形成領域の周縁部近傍において遊技球が当該非形成領域の前方に進入することを防止するように構成されている。本実施形態では、孔部10Aと突出部30との間の間隔は、孔部10Aの開口部全周にわたり遊技球が通過不能な間隔として調整されており、具体的には、図3、図5に示すような取付状態において、孔部10Aと突出部30が略一致状態で嵌まり合う構成となっている。換言すれば、突出部30は、遊技球が当該非形成領域(孔部10A)の前方に進入することを防止する進入防止部として機能している。なお、図6のように突出部30とは別部材にて進入防止部を設けるようにしてもよい(図6では、衝突防止部19(後述)が進入防止部として機能している)。
【0061】
さらに、図4に示すように、後方ガラス10の前方においてこの後方ガラス10と板面を平行とするように前方ガラス20が設けられており、図4及び図5の例では、突出部30の前方において、この突出部30を覆う構成にて前方ガラス20が配置されている。ここでの前方ガラス20は、平坦な1枚板として構成されており、突出部30の先端は、前方ガラス20の後面20Dと後方ガラス10の前面の間に位置する構成をなしている。
【0062】
また、突出部30や30’’を図6のように構成してもよい。図6の例では、図5の例と異なり、遊技領域内に配置される突出部30の内部に遊技球が進入しないように、突出部30のほぼ全体が装飾部として構成されている。図6での突出部30は所定のキャラクター形状をなしており、このキャラクター部が後方ガラス10よりもさらに前方に位置することによって遊技者のより斬新な印象を与えるように構成されている。なお、遊技領域外に配置される突出部30’’についても同様にキャラクター部として構成でき、図3の例では、突出部30’’として犬のキャラクター部を設けた構成を例示している。
【0063】
さらに図6の例では、遊技領域内に設けられた非形成領域の近傍において、当該非形成領域の周縁部付近(具体的には孔部10Aの開口部近傍)に遊技球が衝突することを防止する衝突防止部19が設けられている。この衝突防止部19は、例えば流路9内において突出部30の一部若しくはほぼ全体を取り囲むように配置することができ、遊技球が孔部10A付近の後方ガラス10に衝撃を与えることを防止して孔部10A付近の欠け、ひび割れ等の発生を防止している。このような衝突防止部は図1ないし図5に示すような構成、即ち突出部の内部に遊技球移動可能空間が設けられるものにおいても同様に用いることができ、また、後述する第2実施形態、第3実施形態、或いは他の実施形態で示されるパチンコ機においても同様に適用できる。
【0064】
また、上記のような衝突防止部に換えて、若しくは衝突防止部と共に、非形成領域の端部近傍において流路構成透明板を補強する補強部を設けるようにしてもよい。図6の例では、孔部10Aの開口端部を保護するように樹脂や金属材料などからなる補強部18が設けられている。なお、このような補強部は、図1ないし図5に示すような構成、即ち突出部の内部に遊技球移動可能空間が設けられるものにおいても同様に用いることができる。また、後述する第2実施形態、第3実施形態、或いは他の実施形態で示されるパチンコ機においても同様に適用できる。
【0065】
なお、上記構成では、遊技領域の前方に孔部10Aを形成する構成を主として例示したが、遊技領域の外部形成された孔部10Aより突出部30’’を突出させる場合においてもほぼ同様に構成できる。
【0066】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図7ないし図9を参照しつつ説明する。
第2実施形態では、前方ガラス20における突出部30、30’’に対応する位置が、この前方ガラス20の周縁部を包含する平面として規定される前方ガラス基準平面より突出して構成される点が第1実施形態と異なりその他の構成については第1実施形態とほぼ同様であるため、その異なる点について説明する。
【0067】
図7及び図8(図8は突出部30付近の構成を例示)に示す前方ガラス20は、所定領域において板状に構成された板状ガラス部20Bが設けられており、他方、突出部30、30’’に対応する位置(突出部30、30’’の前方位置)において、この板状ガラス部20Bよりも前方に突出する突出ガラス部20Cが設けられている。ここでの突出ガラス部20Cは、板状ガラス部20Bと一体的な曲板状に形成されており、この突出ガラス部20Cの内部空間に少なくとも一部が収容される形態にて突出部30、30’’が配置されている。
【0068】
図7及び図8に示す突出部30は、その一部が、前方ガラス20の前面の周縁部を包含する平面として規定される前方ガラス基準平面(一点鎖線20Dにて概念的に示す平面)よりもさらに前方側に位置するように構成されており、他方、ここでの前方ガラス基準平面(一点鎖線20D参照)は、板状ガラス部20Bの前面20Eを含んだ平面として構成されている。そして、突出部30の一部が板状ガラス部20Bよりも前方に位置する構成をなしている。
【0069】
なお、図7及び図8では、前方ガラスの一部が突出する構成を例示したが、図9に示すように、前方ガラスのほぼ全体を前方に突出させるようにしてもよく、この場合、例えば、前方ガラスをドーム状の曲板形態とすることができる。なお、ほぼ全体を前方に突出させる構成としてはドーム状に限らず他の形態としてもよい。
【0070】
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について図10ないし図12を参照しつつ説明する。
第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と異なる構成を主に説明し、これら実施形態と同一の構成をなす部分については原則省略するものとする。
本実施形態では、流路構成透明板たる後方ガラス10の周縁部の一部が切り欠かれるようにして非形成領域が構成されるものについて説明する。
図10は、第3実施形態に係るパチンコ機についての後方ガラスと遊技盤の構成を正面から概念的に示す概念図であり、図11は、図10の後方ガラス10と遊技盤の関係を前方ガラス20とともに示す斜視図である。図10の後方ガラス10は、周縁部の大部分がほぼ矩形形状をなし、その矩形周縁部の一部が切り欠かれる形態にて切欠分10Bが構成されている。
【0071】
そして、切欠部10Bを介して突出部30’が前方に突出する構成をなしている。ここでの突出部30’は、ほぼ全体がキャラクターの形状を模した装飾部として構成されており、遊技領域の周辺部に設けられた枠部に一体的に形成されるか、又はこれに別体として取り付けられる構成にて当該周辺部を基端として前方に突出する構成をなしている。なお、図11に示す構成では、前方ガラス20が平坦な1枚板として構成されるものであり、図12に示す構成は、前方ガラス20において突出部30’に対応する位置が突出する構成を示している。
【0072】
なお、図10ないし図12の例では、流路構成透明板の全体がほぼ長方形状に構成されて一部に切欠部が設けられた構成を例示したが、流路構成透明板の周縁部の大部分をほぼ円形に構成し、その円形周縁部の一部を切り欠く形態にて切欠部を設けるようにしてもよい。この場合、この流路構成透明板(即ち後方ガラス)とほぼ同径の前方ガラスを設け、この前方ガラスにより切欠部を覆うように構成することができる。
【0073】
<第4実施形態>
次に第4実施形態について説明する。
第4実施形態では、遊技領域の内部から外部に跨る構成にて非形成領域たる孔部10A’が設けられた構成を例示している。図13の例では、図10ないし図12と同様の突出部30’が、孔部10A’を介して突出する構成をなしている。また図14の例では、第1実施形態と同様の遊技球移動空間が構成される突出部30とキャラクター形状をなす突出部30’’が隣接して一体的に構成された複合突出部130が設けられており、この複合突出部130が孔部10A’を介して前方に突出する構成をなしている。ここでは、レールの一部が切り欠かれており、この切り欠かれた部分を開して複合突出部130が遊技領域の内部から外部へ延出する構成をなしている。
【0074】
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では、2枚のガラス板が設けられた構成を示したが、前方ガラスを省略して流路構成透明板のみの構成としてもよい。また、3枚以上のガラス板を設けるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、前方ガラスを平坦な1枚板として構成したり、前方ガラスの一部又は全部を突出させる構成を例示したが、前方ガラスの内部領域の一部において、当該前方ガラスが存在しない前方ガラス非形成領域を設けるようにしてもよい。この場合、突出部は、この前方ガラス非形成領域を介して前方ガラスよりも前方に突出した構成とすることができる。
(3)上記実施形態では、流路構成透明板としてガラス(即ち後方ガラス10)を用いたが、透明な樹脂部材などを用いてもよい。また、前方透明板についても、ガラスに換えて透明な樹脂部材などとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパチンコ機を概念的に示す斜視図
【図2】後方ガラスの構成を例示する正面図
【図3】第1実施形態における後方ガラスと遊技盤の対応を説明する説明図
【図4】第1実施形態における後方ガラス、前方ガラス、及び突出部の対応を説明する説明図
【図5】本発明の要部構成を拡大して示す拡大図
【図6】図5の変形例を示す図
【図7】第2実施形態の要部について説明する説明図
【図8】第2実施形態における後方ガラス、前方ガラス、及び突出部の対応を説明する説明図
【図9】図8の変形例を示す図
【図10】第3実施形態における後方ガラスと遊技盤の対応を説明する説明図
【図11】第3実施形態における後方ガラス、前方ガラス、及び突出部の対応を説明する説明図
【図12】図11の変形例を示す図
【図13】第4実施形態を概念的に示す図
【図14】図13とは異なる例を示す図
【符号の説明】
1…パチンコ機
7…遊技盤(後方部材)
7A…盤面
9…流路
10…後方ガラス(流路構成透明板)
10A…孔部
10B…切欠部
20…前方ガラス
20D…前方ガラス基準平面
30…突出部
31…遊技球移動可能空間
Claims (1)
- 遊技球の流路を構成する流路構成透明板が遊技盤の前方に設けられ、前記流路構成透明板の後面と遊技盤の盤面との間で遊技球の流路が構成されたパチンコ機であって、
前記流路構成透明板の周縁部の一部が切り欠かれた形態にて、当該流路構成透明板が設けられない非形成領域が設けられており、
前記流路構成透明板の後方に設けられた後方部材に取付け又は一体形成される所定の突出部が、前記非形成領域を介して前記流路構成透明板よりも前方に突出した構成をなすことを特徴とするパチンコ機。
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