JP4392527B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、所要の遊技演出に合わせて動作可能な演出用可動体を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機、アレンジボール機あるいはパチンコ式スロットマシン等の遊技機では、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に表示用装飾部材が配設されて、該表示用装飾部材に形成した開口部から液晶式やドラム式等の図柄表示装置を臨ませ、この図柄表示装置で図柄組合わせゲームに伴うリーチ演出等の主たる遊技演出を行なうようになっている。このような図柄組合わせゲームを行なう遊技機においては、該遊技機の形状を他メーカの遊技機に比べて特異な形状としたり、遊技盤面に目立つような表示用装飾部材を配設する等により、そのデザイン性の差別化を図り、遊技者が親しみ易く、遊び心を高揚させるように努めている。
【0003】
また、前記表示用装飾部材とは別に、例えば、遊技機のモチーフとされているキャラクターを象った人形等の立体的な意匠構造体を遊技盤に配設することが行なわれている。このような立体的な意匠構造体を採用することによって、遊技者に華やかさと色彩的なインパクトを与えると共に、平面的な装飾部材では醸し出すことができないリアリティを与えることができる。そして近時では、他の遊技機とのデザイン上の違いを更に明確にすべく、前記意匠構造体を大型化させる傾向がある。例えば、遊技盤面上の遊技球が流下する領域(遊技領域)の一部に本来有るべき釘に代えて、大型の意匠構造体を配設し、更なる存在感を遊技者にアピールするものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかし、前述したように、遊技領域の一部に本来有るべき釘に代えて、前記大型の意匠構造体を配設すると、遊技球の流路が制限されてしまうから、遊技球の動きを楽しむことができる遊技領域が限定されてしまい、遊技者の遊技に対する興趣を低減させてしまうおそれがある。しかも、大型の意匠構造体の場合は、平面的なものに比べてリアリティを与えることができるとしても、静的であるために、遊技演出に際しての視覚的効果の向上は望めなかった。
【0005】
そこで、遊技機のモチーフとされているキャラクターを象った人形等を、遊技演出に合わせて動作可能とした大型の演出用可動体を遊技盤に配設するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−831号公報
【特許文献2】
特開2002−239096号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記演出用可動体は、あくまで遊技者に対する視覚的興味の向上を目的としている関係から、遊技領域を流下する遊技球の影響で可動動作に支障を来たさず、かつ遊技球の流路をその動作により可変しないようにするため、遊技盤面上に設けた区画の内部に演出用可動体を配設している。このように、演出用可動体を配設する場には、その動作が遊技球の流路に影響しないような煩雑な設計が必要であり、しかもその配設位置が限定される難点も指摘される。また、演出用可動体の配置を設定する場合は、該可動体が可動するための空間を確保しなければならず、意匠構造体を配置する場合に比して、遊技領域を更に狭めてしまうおそれがあり、遊技領域をできるだけ広く用いることが求められる遊技機(例えば、所謂権利モノ)に採用するのには不向きであった。
【0008】
更に、遊技盤面に設けられる前述した各種の図柄表示装置は、最も注視される部位であるため、前記演出をより見やすくすべく大型化される傾向にある。すなわち、前記演出用可動体および図柄表示装置の両方を大型化させる場合は、それだけ遊技領域を圧迫することに繋がり、遊技者の遊技に対する興趣を低減させるおそれが更に強くなるばかりか、設計労力が多大なものとなる。なお、遊技領域を充分に確保しようとすると、演出用可動体および図柄表示装置のうち、少なくとも何れか一方の大型化が困難となり、視覚的な演出効果を向上させて、遊技の興趣の一層の増大化を図ることができなくなってしまう。
【0009】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、演出用可動体を配設した場合であっても、充分な遊技領域を確保することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る遊技機は、
機内にセットされる遊技盤(J)の盤面上に画成された遊技領域(I)に配設した装飾部材(20)と、この装飾部材(20)の中央部に開設した窓部(48a)に図柄表示部(50)を後側から臨ませ、該図柄表示部(50)に図柄を変動表示して主たる遊技演出を行なう図柄表示装置(K)とを備え、該遊技領域(I)に遊技球(16)を打出して所要の遊技を行なわせる遊技機において、
前記装飾部材(20)の上部における右側に偏った位置に一体的に形成されて、前記遊技領域(I)内に前面開口部(42b)が臨むケース体(42)と、
前記装飾部材(20)に一体的に形成され、前記ケース体(42)の前面開口部(42b)に配設された透視板(44)の前面から前方へ突出して該透視板(44)の前面を流下する遊技球(16)を案内する庇状の案内部(46)と、
前記ケース体(42)に収容されて前面側から透視可能に前記透視板(44)で保護され、所要の遊技演出に合わせて揺動動作可能な演出用可動体(52)と、
前記遊技盤(J)の盤面と面一または盤面と凹凸があっても遊技球(16)が支障なく流下し得るよう前記装飾部材(20)に一体的に形成されて遊技領域(I)の一部をなす取付部(62)に、該取付部(62)から離間して前記ケース体(42)の下方に配設され、該取付部(62)との間に遊技球(16)の通過可能な通路(66)を形成する装飾体(64)とを有し、
前記透視板(44)の前面は、前記遊技盤(J)の盤面と面一または盤面と凹凸があっても遊技球(16)が支障なく流下し得るよう設定されて、打出された前記遊技球(16)が流下する遊技領域(I)の一部を構成していることを特徴とする。
【0011】
前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本願の別発明に係る遊技機は、
機内にセットされる遊技盤(J)の盤面上に画成された遊技領域(I)に配設した装飾部材(20)と、この装飾部材(20)の中央部に開設した窓部(48a)に図柄表示部(50)を後側から臨ませ、該図柄表示部(50)に図柄を変動表示して主たる遊技演出を行なう図柄表示装置(K)とを備え、該遊技領域(I)に遊技球(16)を打出して所要の遊技を行なわせる遊技機において、
前記装飾部材(20)の右側に別体に構成されて、フランジを前記遊技盤(J)の後側に位置した状態で該遊技盤(J)の後側から取付けられて、前記遊技領域(I)内に前面開口部(42b)が臨むケース体(42)と、
前記装飾部材(20)に一体的に形成され、前記ケース体(42)の前面開口部(42b)に配設された透視板(44)の前面から前方へ突出して該透視板(44)の前面を流下する遊技球(16)を案内する庇状の案内部(46)と、
前記ケース体(42)に収容されて前面側から透視可能に前記透視板(44)で保護され、所要の遊技演出に合わせて揺動動作可能な演出用可動体(52)とを有し、
前記透視板(44)の前面は、前記遊技盤(J)の盤面と面一となるよう設定されて、打出された前記遊技球(16)が流下する遊技領域(I)の一部を構成していることを特徴とする。
【0013】
【作用】
本発明に係る遊技機では、遊技盤に設けられた透視板の後側に配設された演出用可動体の動作を、透視板を介して前面側から見ることができ、視覚的な演出効果が向上する。しかも透視板は、遊技球が流下する遊技領域の一部を構成しているから、前記演出用可動体を配設しても遊技領域を狭めることはなく、該可動体を大型化して更なる興趣の向上を図り得る。
【0014】
また、遊技に際して最も注視される図柄表示装置が臨む装飾部材にケース体を一体的に形成し、該ケース体に演出用可動体を収容することで、図柄表示装置における遊技演出と、演出用可動体による動的な遊技演出とを同時に視界に収めることができ、より興趣に富んだ遊技が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、本実施例では、遊技機としてパチンコ機を例に挙げて説明するが、遊技機としてはアレンジボール機あるいはパチンコ式スロットマシン等であってもよい。また、明細書中において、「遊技盤の盤面と略面一」とは、遊技盤の盤面と面一な状態、および若干の凹凸があっても遊技球が遊技盤の盤面を支障なく流下し得る状態を含む意味で使用している。
【0016】
図1に示す実施例に係るパチンコ機Pの機内に配設された遊技盤Jには、その盤面に、略円形状に湾曲形成したレール10が配設されて、該レール10の内部に遊技領域Iが画成されている。そして、パチンコ機Pの打球発射装置を作動する操作ハンドル12の操作により、上球皿14に貯留されている遊技球16が、前記レール10に沿って遊技領域Iに打出され、該領域Iを流下するよう構成される。
【0017】
前記遊技領域I内の盤面には、図2に示す如く、縦央やや下部に、遊技球16をスイッチで検出し得る始動入賞具18が配設されると共に、この始動入賞具18の直上方には遊技盤Jを装飾する大型の装飾部材20が配設され、また始動入賞具18の直下方には大型電動式の入賞装置22が配設されている。そして、前記装飾部材20に開設した後述の窓部48aに、前記始動入賞具18への遊技球16の通入に応じて図柄を変動表示させ、所要の図柄組合わせゲーム(主たる遊技演出)を行なう図柄表示装置Kが後方から臨んでいる。なお、前記遊技盤Jにおける遊技領域Iには、遊技球16の流れに変化を与えて前記始動入賞具18や入賞装置22へ誘導する多数の釘24が打設されている。また、図2中の符号26はアウト口を示す。
【0018】
前記入賞装置22は、図柄表示装置Kの大当り成立時に対する特別遊技状態として、開成作動条件が付与される大型の入賞装置であって、特別入賞具28に対設された扉状の開閉板30が、後側の電磁ソレノイドに係る設定駆動条件に基づいて、通常の閉鎖状態から開放状態に変化されるようになっている。そして、特別入賞具28の後側内部にセーフ球用のカウントスイッチと、開放作動継続用の特別スイッチ(Vスイッチ)が組込まれている(何れも図示せず)。なお、入賞装置22の左右両側に、普通入賞具32,32が設けてある。また、始動入賞具18および入賞装置22の左右両側には、遊技状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置34,34が配設されている。
【0019】
前記装飾部材20は、図2に示す如く、遊技領域Iの略中央に配設されて、該領域Iの左右幅方向の大部分を占める大型のものであって、横長の略楕円筒状に形成された本体枠36の前側外周縁の略全周に亘り、所定厚みのフランジ36aが一体形成されている。そして、前記遊技盤Jにルータ加工により形成された図3に示す装着孔38に、該本体枠36が前側から挿入されて、そのフランジ36aを遊技盤Jの盤面に当接した状態で、該フランジ36aの複数箇所をネジ等により盤面にネジ止めすることで、当該装飾部材20はフランジ36aの前面が盤面と略面一となった状態で遊技盤Jに装着される。なお、フランジ36aの厚みは、遊技盤Jの盤面を流下する遊技球16の流れを阻害することのない寸法に設定され、該フランジ36aの前面も遊技領域Iを構成するようになっている。また、前記本体枠36の前面上部には、通常遊技状態および特別遊技状態に応じて点灯・消灯(点滅)制御されるランプ類を設けた電光装飾表示部40が設けてある。
【0020】
前記本体枠36の上部における正面右側に偏った位置に、後述する演出用可動体52が収容されるケース体42が一体的に形成されている。このケース体42は、図5に示す如く、前後に開放すると共にその前側外周縁の略全周に亘りフランジ42aが形成され、本体枠36と同様に前記装着孔38に前側から挿入されて、そのフランジ42aを遊技盤Jの盤面に当接した状態で、該フランジ42aの複数箇所が盤面にネジ止めされている。なお、ケース体42におけるフランジ42aの前面は、前記本体枠36のフランジ36aと同様に、遊技盤Jの盤面と略面一となるよう設定され、該ケース体42のフランジ42aの前面が、遊技領域Iの一部を構成するようになっている。また、ケース体42の遊技領域I内に臨む前面開口部42bには、後側から着脱可能に挿入された透明なアクリル樹脂製の透視板44が臨んで、該前面開口部42bを閉塞している。この透視板44の前面は、ケース体42におけるフランジ42aの前面と面一に設定されて、該フランジ42aと共に遊技球16が流下する遊技領域Iの一部を構成している(図8参照)。なお、透視板44は透明であり、ケース体42に収容された前記演出用可動体52を前側から透視可能に保護するべく機能する。
【0021】
前記装飾部材20における本体枠36には、図5および図8に示す如く、前記電光装飾表示部40の上側を覆う庇状の案内部46が一体的に形成されている。この案内部46は、本体枠36のフランジ36aおよび前記透視板44の前面から前方に延出し、遊技領域Iに打出されてフランジ36aや透視板44の前面を流下する遊技球16が、該案内部46上を左右に移動し得るよう構成される。
【0022】
前記本体枠36の後側には、前記ケース体42を含む後方開口部に取着整合された裏蓋部材48(図6参照)が着脱自在に配設されており、該裏蓋部材48の中央内部に、前端面から後方へ延在する矩形筒状の窓部48aが形成されている。そして、この窓部48aに、前記図柄表示装置Kの図柄表示部50が後側から臨むよう構成される。なお、本体枠36と裏蓋部材48とから構成される装飾部材20において、該裏蓋部材48の前面側も、前記遊技球16が流下する遊技領域Iを構成するようになっている。
【0023】
前記裏蓋部材48におけるケース体42の後方開口部に対応する前面位置に、遊技機のモチーフとされているキャラクター、または前記図柄表示装置Kでの図柄演出のキャラクターとされている、例えば空想上の怪獣を象った演出用可動体52が配設されて、該演出用可動体52は、図柄表示装置Kでの図柄組合わせゲーム(遊技演出)に合わせて揺動運動するよう構成されている。この演出用可動体52の後側には、図6および図7に示す如く、その長手方向に平行に延在する支持杆54が配設されており、該支持杆54の長手方向一端部が裏蓋部材48に揺動可能に枢支されている。また支持杆54の他端部にピン54aが後方に向けて突設され、該ピン54aは、裏蓋部材48に形成された弧状孔48bを介して後方に延出している。なお、前記裏蓋部材48における演出用可動体52が配設される前面には、該可動体52のキャラクターに関連する絵を直接印刷したり、あるいは該絵を印刷したシールが貼着される。
【0024】
前記裏蓋部材48の後面に、作動部材56が上下動可能に配設され、該作動部材56に設けられた横方向に延在する長孔56aに、前記ピン54aが遊嵌されている。また、裏蓋部材48の後面に駆動手段としてのモータ58が配設され、該モータ58により回転される回転盤60の偏心位置に突設した突起60aが、前記作動部材56に設けられたフォーク状の係合部56bに摺動自在に係合している。すなわち、突起60aと係合部56bおよび長孔56aとピン54aとの係合作用下に、モータ58により回転盤60を回転することで、作動部材56を上下動し、これに伴って演出用可動体52が揺動運動するよう構成されている。なお、前記モータ58は、前記図柄表示装置Kでの図柄組合わせゲームの遊技演出に応じて制御される。
【0025】
前記装飾部材20の右側には、前記ケース体42の下端部から延出する取付部62が一体的に形成され、該取付部62が、前記遊技盤Jの盤面にネジ止め固定されている。この取付部62の前面は、前記ケース体42のフランジ42aと同様に、遊技盤Jの盤面と略面一となるよう設定され、該取付部62の前面は、前記遊技球16が流下する遊技領域Iの一部を構成している。また取付部62の前面には、前記演出用可動体52のキャラクターに関連する別のキャラクター等が直接印刷あるいは印刷されたシールが貼着された装飾体64が、所定間隔離間して配設され、該装飾体64と取付部62との間に、遊技球16が上下方向に通過可能な通路66が形成されるようにしてある(図4,図9参照)。なお、装飾体64としては、各種のキャラクターを象った形状としてもよい。
【0026】
【実施例の作用】
次に、前述した構成に係る実施例の遊技機の作用につき説明する。前記操作ハンドル12の操作に基づく打球発射装置の打球発射作動に伴って、遊技球16が1球ずつ打出され、該遊技球16は前記レール10に沿って移動して前記遊技領域Iの上部に至る。この遊技球16は遊技盤Jの盤面上(遊技領域I)を、前記釘24により方向を変えられつつ流下し、図2中の始動入賞具18,入賞装置22の特別入賞具28および普通入賞具32等に入るセーフ球と、アウト口26に回収されるアウト球とに区分されるパチンコゲームが行なわれる。
【0027】
また、前記装飾部材20の案内部46上に落下した遊技球16は、図8に示す如く、該案内部46に沿って左右に流下する。この場合において、装飾部材20の右上部に配設されているケース体42の前面開口部42bを閉塞している透視板44の前面は、遊技盤Jの盤面と略面一となっているから、前記遊技球16は該透視板44の前面を流下する。すなわち、前記演出用可動体52の前側を透視可能に保護している透視板44の前面も、遊技球16が流下する遊技領域Iの一部を構成しているから、該可動体52を配設することで、実際に遊技球16が流下する遊技領域Iが狭くなることはない。
【0028】
更に、前記案内部46に沿って透視板44の前面を右側に流下した遊技球16は、図9に示す如く、前記装飾体64の後側に形成された通路66を通過して、更に流下する。すなわち、遊技者の遊び心を高揚させるために装飾体64を配設しても、遊技球16が実際に流下する遊技領域Iが狭くなることはない。
【0029】
前記パチンコ機Pでは、前記始動入賞具18に遊技球16が入った際の前記スイッチからの始動信号入力条件により、図示しない制御回路装置から発生される制御出力に基いて、前記図柄表示装置Kの図柄の変動が開始され、所要の図柄組合わせゲームが展開される。そして、該ゲームの演出に応じて、前記演出用可動体52を動作させるモータ58が作動制御されて、該可動体52が揺動運動する(図7(b)参照)。すなわちパチンコ機Pでは、図柄表示装置Kにおける遊技演出と、演出用可動体52による動的な遊技演出によって、より興趣に富んだ遊技が可能となる。しかも演出用可動体52は、図柄組合わせゲームが展開される最も注目を集める図柄表示装置Kの近傍に位置しているから、遊技者は、図柄表示装置Kにおける遊技演出と、該演出用可動体52による動的な遊技演出とを同時に視界に収めたまま遊技を楽しむことができる。また、装飾部材20と演出用可動体52とが遊技領域Iの所定箇所に纏めて配設されるから、遊技者に対して効率的な装飾効果が期待できる。
【0030】
前述した実施例では、パチンコ機Pでの遊技演出をより向上させるために配設される前記演出用可動体52を前面側から透視可能に保護する透視板44の前面を、遊技球16が実際に流下する遊技領域Iの一部を構成するようにしたから、該可動体52の存在により遊技領域Iが狭くなることはない。言い替えれば、演出用可動体52を配設しても充分に広い遊技領域Iを確保し、遊技球16の動きを楽しむと云う興趣を低減させることはない。また、演出用可動体52は遊技球16の流下方向に影響を与えるものではないから、前記図柄表示装置Kを小さくすることなく該可動体52を大型化することができ、更なる遊技演出の向上が可能となる。従って、透視板44を用いて演出用可動体52を保護する実施例の構成は、所謂権利モノの遊技機にも好適に採用することができる。
【0031】
なお、前記ケース体42は装飾部材20に一体的に形成したから、部品点数が増加したり組付け工数が増えることはない。また、ケース体42にユニット化されて演出用可動体52が配設されているので、該可動体52を取外す際の作業も簡便となる。更には、遊技領域Iの右上隅にケース体42を設けたことから、遊技領域Iの左側と右側とで遊技球16の動きを異ならせることが可能となり、遊技の興趣を向上させ得る。
【0032】
【変更例】
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1. 実施例では、演出用可動体が収容されるケース体を装飾部材に一体的に形成した場合で説明したが、遊技盤の適宜位置にケース体を単独で配設し、その内部に演出用可動体を収容するよう構成してもよい。またこの場合に、ケース体を遊技盤の後側から取付けるように設定すれば、ネジ止めされるケース体のフランジが遊技盤の後側に位置するから、ケース体前面を遊技盤(または遊技領域)と面一にすることが可能となり、より好適に遊技球の流路を確保することができる。
2. ケース体を遊技盤の前側から取付ける場合において、該ケース体を遊技盤に取付けるためのフランジの端縁を面取りして、遊技球をケース体前面に導びき易くしてもよい。
3. ケース体を省略し、遊技領域内における遊技盤の盤面に形成した開口部に透視板を直に配設し、該透視板の後側に配設されている演出用可動体を前面側から視認させる構成を採用し得る。
4. 透視板に関しては、透明な合成樹脂製のものに限らず、後側の演出用可動体が前面側から透視可能で、かつ遊技球の流下を阻害しなければ、不透明な部材で格子状に形成したり多数の穴をあけたものであってもよい。
5. 演出用可動体に関して、該可動体を動作させる作動機構は実施例のものに限定されるものでなく、各種の機構を採用し得る。また、その駆動手段としてはモータに限定されるものではなく、直動式あるいは回転式のソレノイド、その他の手段を適宜に採用することができる。
6. 遊技機に採用される図柄表示装置は、液晶式に限らずベルト式やドラム式等の各種の図柄表示装置を採用し得る。
【0033】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明の請求項1に係る遊技機によれば、演出用可動体を、その前面側から視認可能に保護する透視板の前面が、遊技球が流下する遊技領域の一部を構成するよう構成したから、演出用可動体を配設しても遊技領域が狭くなることはない。従って、遊技球の動きを楽しむ、と云う興趣を低減させることを防止し得る。しかも、演出用可動体は遊技球の流路に影響を及ぼすものではないから、該可動体を大型化して更なる遊技演出の向上を図り得る。遊技者が最も注視する図柄表示装置が臨む装飾部材に、前記演出用可動体が収容されるケース体を一体的に形成したから、遊技者は、図柄表示装置における遊技演出と、演出用可動体による動的な遊技演出とを同時に視界に収めたまま遊技を楽しむことができる。また、装飾部材とケース体とを一体に構成したから、それらを別体とすることに比して部品点数を削減することができ、遊技領域への組付け作業性も向上する。
【0034】
請求項2に係る遊技機によれば、演出用可動体を、その前面側から視認可能に保護する透視板の前面が、遊技球が流下する遊技領域の一部を構成するよう構成したから、演出用可動体を配設しても遊技領域が狭くなることはない。従って、遊技球の動きを楽しむ、と云う興趣を低減させることを防止し得る。しかも、演出用可動体は遊技球の流路に影響を及ぼすものではないから、該可動体を大型化して更なる遊技演出の向上を図り得る。ケース体を、遊技盤の後側から取付ける構成とすることで、ケース体前面を遊技盤と面一にすることが可能となり、より好適に遊技球の流路を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。
【図2】実施例に係る遊技盤を示す正面図である。
【図3】実施例に係る遊技盤から各種装置を取外した状態で示す正面図である。
【図4】実施例に係る装飾部材に各種装置を配設した状態で示す平面図である。
【図5】実施例に係る装飾部材の本体枠、ケース体、透視板および装飾体を分解状態で示す概略斜視図である。
【図6】実施例に係る装飾部材の裏蓋部材、演出用可動体およびその作動機構を分解状態で示す概略斜視図である。
【図7】実施例に係る演出用可動体およびその作動機構を示す概略斜視図である。
【図8】実施例に係る装飾部材の案内部上を移動する遊技球が透視板の前面を流下する状態を示す説明図である。
【図9】実施例に係る装飾部材の案内部上を移動した遊技球が装飾体の後側を通過する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
16 遊技球
20 装飾部材
42 ケース体
42b 前面開口部
44 透視板
52 演出用可動体
I 遊技領域
J 遊技盤
K 図柄表示装置
Claims (2)
- 機内にセットされる遊技盤の盤面上に画成された遊技領域に配設した装飾部材と、この装飾部材の中央部に開設した窓部に図柄表示部を後側から臨ませ、該図柄表示部に図柄を変動表示して主たる遊技演出を行なう図柄表示装置とを備え、該遊技領域に遊技球を打出して所要の遊技を行なわせる遊技機において、
前記装飾部材の上部における右側に偏った位置に一体的に形成されて、前記遊技領域内に前面開口部が臨むケース体と、
前記装飾部材に一体的に形成され、前記ケース体の前面開口部に配設された透視板の前面から前方へ突出して該透視板の前面を流下する遊技球を案内する庇状の案内部と、
前記ケース体に収容されて前面側から透視可能に前記透視板で保護され、所要の遊技演出に合わせて揺動動作可能な演出用可動体と、
前記遊技盤の盤面と面一または盤面と凹凸があっても遊技球が支障なく流下し得るよう前記装飾部材に一体的に形成されて遊技領域の一部をなす取付部に、該取付部から離間して前記ケース体の下方に配設され、該取付部との間に遊技球の通過可能な通路を形成する装飾体とを有し、
前記透視板の前面は、前記遊技盤の盤面と面一または盤面と凹凸があっても遊技球が支障なく流下し得るよう設定されて、打出された前記遊技球が流下する遊技領域の一部を構成している
ことを特徴とする遊技機。 - 機内にセットされる遊技盤の盤面上に画成された遊技領域に配設した装飾部材と、この装飾部材の中央部に開設した窓部に図柄表示部を後側から臨ませ、該図柄表示部に図柄を変動表示して主たる遊技演出を行なう図柄表示装置とを備え、該遊技領域に遊技球を打出して所要の遊技を行なわせる遊技機において、
前記装飾部材の右側に別体に構成されて、フランジを前記遊技盤の後側に位置した状態で該遊技盤の後側から取付けられて、前記遊技領域内に前面開口部が臨むケース体と、
前記装飾部材に一体的に形成され、前記ケース体の前面開口部に配設された透視板の前面から前方へ突出して該透視板の前面を流下する遊技球を案内する庇状の案内部と、
前記ケース体に収容されて前面側から透視可能に前記透視板で保護され、所要の遊技演出に合わせて揺動動作可能な演出用可動体とを有し、
前記透視板の前面は、前記遊技盤の盤面と面一となるよう設定されて、打出された前記遊技球が流下する遊技領域の一部を構成している
ことを特徴とする遊技機。
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