JP2006136611A - パチンコ遊技機の遊技盤補強構造 - Google Patents

パチンコ遊技機の遊技盤補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 遊技面のデザイン性を害することなく遊技盤下部の補強を行い、これにより、遊技盤上部における設計自由度を確保して可変表示装置の大型化を実現する。
【解決手段】 可変表示装置を取り付け可能とするための第1貫通孔5を含む複数の貫通孔及び下端切欠11が、上から順に縦方向に並べて形成してあるパチンコ遊技機遊技盤を補強するための補強板を含み、 当該補強板には、変動入賞装置を臨ませた球通過孔と、当該下端切欠と連通する下方開口の下端凹部と、を形成してあり、 当該ネジ群の中の少なくとも2個のネジが、当該下端凹部を挟んだ対向位置に、かつ、両ネジ中心を結ぶ仮想線が当該下端凹部上縁と接する仮想線よりも下方位置となるように配してある ことを特徴とするパチンコ遊技機の遊技盤補強構造。
【選択図】図4

Description

各種表示を行う可変表示装置、始動入賞装置にパチンコ球が入賞する等の所定条件下で開閉する変動入賞装置等を設けるためのパチンコ遊技機の遊技盤補強構造に関するものである。
各種表示を行う可変表示装置、始動入賞装置にパチンコ球が入賞する等の所定条件下で開閉する変動入賞装置等を取付可能なパチンコ遊技機の遊技盤として、たとえば、図8(a)に示す遊技盤3´がある。すなわち、遊技盤3´には、可変表示装置を取り付け可能とするための第1貫通孔5´と、始動入賞装置に入賞したパチンコ球を通過可能とするための第2貫通孔7´と、変動入賞装置を差込可能とするための第3貫通孔9´と、案内されたアウト球を通過可能とするための下端貫通孔11´と、が、基本的に形成してあり、さらに、上記入賞口以外の各種の入賞口に入賞したパチンコ球を通過可能とするための貫通孔群13´,13´,15´,15´が適宜形成してある。第1貫通孔5´、第2貫通孔7´第3貫通孔9´及び下端貫通孔11´は、遊技盤3´の縦方向に並んでいる。したがって、遊技盤3´の幅方向中心における実質的な縦寸法Dは、これら4つの貫通孔の縦寸法を除いた寸法(d1´+d2´+d3´+d4´)となる。上記遊技盤3´と同様な構造を有する遊技盤が、特許文献1に開示されている。
特開2002−153608号公報(段落0021、図2参照)
ところで、可変表示装置なるものは、たとえば、いわゆる大当たりや、リーチ状態等の遊技状態や各種の演出を行うためになくてはならないものであり、複雑かつダイナミックな表示を行うために大型化が進んでいる。他方、遊技盤なるものは、遊技機の外形寸法に制限があるため、その外形寸法はほぼ一定でなければならない。一定の外形寸法の中で可変表示装置を大型化すれば、それを取り付けるための貫通孔(上述した従来の遊技盤における第1貫通孔5´に相当)を大口径化することになり、大口径化のためには、上述した遊技盤の実質的縦寸法Dをさらに小さくする必要がある。
本願発明者は、まず、図8(a)においてd4´で示す部分、すなわち、下端貫通孔11´の下方部分に着目した。この下方部分は、遊技に影響なく削除可能と考えたからである。本願発明者は、当該下方部分を削除した結果、図8(b)に示すような遊技盤3を得た。遊技盤3の下端には、下端貫通孔11´の代わりに下方開口する下端切欠11を形成してあり、遊技盤3に対する下端切欠11の位置が、遊技盤3´に対する下端貫通孔11´の位置に比べて低くなっている。すなわち、低くしたのは、その分、下端切欠11の上部部分を活用しやすくするためである。上部部分の活用については後述するところであるが、低くしただけでは、問題は解決しない。それは、遊技盤の強度の問題である。
つまり、図8(b)に示す遊技盤3は、その中央下半分に着目すると、寸法d2及び寸法d3に相当する部分、すなわち、第1貫通孔5と第2貫通孔7との間の部分、及び、第3貫通孔9と下端切欠11との間の部分だけが遊技盤左右を繋ぐ部分である。遊技機自体は概ね20Kgの重量があり、少なくともその半分位の重量が遊技盤3に掛かる。遊技盤3の硬度を含めた品質、各貫通孔の形状や個数さらに配置等により異なるとはいえ、上述した繋ぎ部分を小さく(薄く)すると、加重により遊技盤3が変形する(歪む)恐れがないとはいえない。パチンコ球と釘やその他の部材との微妙な接触によりパチンコ遊技の流れが形成されるものであるから、そのような遊技盤歪みの恐れは未然に防ぐことが望まれる。
本発明が解決しようとする技術的課題は、可変表示装置の大型化を陰で支えるために遊技盤を補強することにある。ただ、遊技客は遊技盤前面(遊技面)のデザインに敏感であり、違和感のある補強方法では楽しみを得ようとする遊技者心理を害してしまうことから、遊技面のデザイン性をも考慮する必要がある。すなわち、本発明の目的は、遊技面のデザイン性を害することなく遊技盤下部の補強を行い、これにより、遊技盤上部における設計自由度を確保して可変表示装置の大型化を実現することにある。
上記課題を解決するために本発明は次の構成を備えている。なお、何れかの請求項記載の発明を説明するに当たって行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において他の請求項記載の発明にも適用があるものとする。
(請求項1記載の発明の特徴)
請求項1記載の発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤補強構造(以下、適宜「請求項1の補強構造」という)は、可変表示装置を取り付け可能とするための第1貫通孔と、始動入賞装置に入賞したパチンコ球を通過可能とするための第2貫通孔と、変動入賞装置を取付可能とするための第3貫通孔と、アウト球を通過可能とするための下方開口の下端切欠(アウト口)と、が、上から順に縦方向に並べて形成してあるパチンコ遊技機の遊技盤を補強するための遊技盤補強構造である。当該補強構造は、遊技盤下部の遊技面側にネジ群によって固定した補強板を含み、当該補強板には、変動入賞装置を臨ませた球通過孔と、当該下端切欠と連通する下方開口の下端凹部(アウト口)と、を形成してある。当該ネジ群の中の少なくとも2個のネジが、当該下端凹部を挟んだ対向位置に、かつ、両ネジ中心を結ぶ仮想線が当該下端凹部上縁と接する仮想線よりも下方位置となるように配してある。
請求項1の補強構造によれば、補強構造がないとすると、縦方向に並ぶ第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び下端切欠の存在によって、これらの孔及び切欠を通過する縦線上における遊技盤の縦寸法、すなわち、当該縦線を挟んで遊技盤左右を繋ぐ部分の縦寸法の合計寸法(実質的縦寸法)が遊技盤縦寸法に比べて極端に短くなる場合がある。短くなると、遊技盤に加わる荷重によって遊技盤が歪む(変形する)恐れが生じる。他方、下端切欠を、これを貫通孔とせずに下方開口の切欠としてあるので、遊技盤に対するアウト口の位置を下げ、下げによってできた領域を第1貫通孔等のために使用可能となるが、これによって、遊技盤左右を繋ぐ部分の実質的寸法がさらに短くなる。第1貫通孔等を大きくするのは、それらに取り付ける可変表示装置等の大型化を可能とすることにより、それらの装置による演出効果を高めるためである。また、実質的寸法が短くなれば、それだけ上述した歪みの恐れがさらに大きくなる。そこで、歪みの恐れをなくすために遊技盤を陰で支え補強するのが、上記補強構造の役目である。補強構造が含む補強板は、遊技面側から遊技盤にネジ固定する。ネジ群を構成する複数のネジのうち、2本のネジを下端凹部(アウト口、下端切欠)を挟んで配置することにより、少なくとも下端切欠の両脇が補強される。上記2本のネジ以外のネジは、補強板をバランス良く固定可能な位置に配置する。補強板は、合成樹脂製であるから様々な形状や色彩を持たすことが比較的簡単である。パチンコ遊技機全体と調和させた様々なデザインが可能である。
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2記載の発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤補強構造(以下、適宜「請求項2の補強構造」という)では、請求項1の補強構造の基本的構成を備えた上で、前記補強板背面の前記下端凹部周縁には、前記下端凹部を囲む補強リブを形成してある。
請求項2の補強構造によれば、請求項1の補強構造の作用効果に加え、補強板の下端凹部周縁が補強リブによって補強される。すなわち、アウト口には多数のアウト球が断続的に流れこむため、下端凹部周縁は、パチンコ球(アウト球)の衝突に最もさらされる部位となる。破損、変形、磨耗等を防ぎ、補強板のデザイン性を損なわせないための補強である。
(請求項3記載の発明の特徴)
請求項3記載の発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤補強構造(以下、適宜「請求項3の補強構造」という)では、請求項1又は2の補強構造の基本的構造を備えさせた上で、前記補強板背面には、前記変動入賞装置を固定してあり、当該変動入賞装置が駆動する前記開閉部材を、前記補強板の前記球通過孔周縁に支持させてある。
請求項3の補強構造によれば、請求項1又は2の補強構造の作用効果に加え、補強板に開閉部材を支持させることによって、開閉部材回りの簡素化を通じて見栄えをよくすることができる。すなわち、デザイン性が高まる。
本発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤補強構造によれば、遊技面のデザイン性を害することなく遊技盤下部の補強を行い、これにより、遊技盤上部における設計自由度を確保して可変表示装置の大型化を実現させることができる。
各図を参照しながら、本発明の実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)について説明する。図1は、パチンコ遊技機の正面図である。図2乃至3は、各種部材を取り付けてある遊技盤の正面図である。図4は、遊技盤のみの正面図である。図5は、遊技盤に取り付けた補強構造の部分斜視図である。図6は、遊技盤に取り付けた補強構造の正面拡大図である。図7は、遊技盤に取り付けた補強構造の縦断面図である。なお、図8は、従来の遊技盤と本実施形態の遊技盤とを比較するための正面図であって、図8(b)に示す遊技盤と図4に示す遊技盤とは同じものである。
(遊技機の概略構造)
図1乃至3に基づいて説明する。パチンコ遊技機1は、厚板合板からなる遊技盤3を備えている。遊技盤3の遊技者に面する側の面、すなわち遊技面4には、打ち込まれたパチンコ球を案内するための円形レール21を取り付けてある。円形レール21は、導電性を持たせるために、たとえば、ステンレススチールのような金属(導体)により構成してあり、遊技面4のうち円形レール21により囲まれた領域がパチンコ遊技を行う遊技領域となる。円形レール21に導電性を持たせたのは、これを接地することにより(図6参照)、接触したパチンコ球に帯電する静電気を取り除けるようにするためである。遊技盤3は、図外にあるパチンコ島に取り付けた枠体に対して着脱自在に取り付けてあり、また、その前面には遊技盤3に対して開閉自在なガラス板6を設けてある(図1参照)。なお、符号22は、案内されてきたパチンコ球を、後述するアウト口29へ転動させるための傾斜部を示している。傾斜部22は、円形レール21の傾斜部22両脇部分をV字屈曲させ、この屈曲によってアウト口29方向(紙面の手前から後方向)への下り傾斜させることにより形成してある。
遊技面4の遊技領域内には、その中心やや上部に可変表示装置23を、可変表示装置23の下方領域に始動入賞装置25を、始動入賞装置25の下方領域に変動入賞装置27を、変動入賞装置27の下方領域最下端にアウト口29を、それぞれ幅方向ほぼ中央において縦方向に並べて配してある。可変表示装置23は、リーチや大当たり等を示す演出表示を遊技進行に応じて表示できるように構成してあり、遊技領域の半分近くを占める領域を占有させてある。始動入賞装置25は、抽選を介した変動入賞装置27開閉の契機となるパチンコ球入賞を受けるための入賞装置である。すなわち、始動入賞装置25は、入賞してきたパチンコ球をセンサー(図示を省略)によって検知可能に構成してあり、このセンサーの検知信号を受けた主制御装置(パチンコ遊技を制御するメイン装置、図示を省略)が所定の抽選を行い当選したときにこの当選を契機として変動入賞装置27の開閉板27a(後述)を開閉させるための装置である。アウト口29は、上述したように下方領域最下端にあり、円形レール21によって案内されたアウト球を受け入れるための受入口である。遊技面4の遊技領域内には、以上の部材或いは装置等の他に、サイドランプ43,43、風車45,45等を適宜配してある。
(遊技盤の構造)
図1乃至4及び9に基づいて説明する。遊技盤3は、図外の開閉機構や装飾ランプ等を取り付ける等の関係から、多少の凹凸はあるが、正面から見て概ね矩形に構成してある。遊技盤3には、左右の中心を通る仮想の中心線(垂線)に沿って、第1貫通孔5、第2貫通孔7、第3貫通孔9及び下端切欠11が、上から順に縦方向に並べて形成してある。第1貫通孔5は、前述した可変表示装置23を取り付け可能とするための孔である。すなわち、可変表示装置23は、可変表示を行うための液晶画面や装飾ランプ、これらを制御するための基板、その他の装飾部材等を含むため、可変表示装置23の奥行き方向厚みは遊技盤3の厚みよりもはるかに厚いものとなる。可変表示装置23の一部を貫通させてその厚みを吸収させるとともに、貫通させた可変表示装置23を支持しつつ取り付け可能とするのが第1貫通孔5の主な役割である。第2貫通孔7は、始動入賞装置25に対応させた孔であって、始動入賞装置25に入賞したパチンコ球(入賞球)を遊技盤3の背面側へ通過させ、図外のパチンコ球搬送路へ案内する役目を主に担っている。第3貫通孔9は、変動入賞装置27を取付可能とするための孔であるが、詳細については後述する。第4貫通孔13,13は、サイドランプ43を取り付けたり飾り部材43a,43aによって被覆された一般入賞口に入賞したパチンコ球を遊技盤3の背面側へ通過させるための孔である。第5貫通孔15,15は、通過ゲート15a,15aを通過するパチンコ球を検知するためのセンサー(図示を省略)を取り付けるための孔である。通過ゲート15aをパチンコ球が通過すると、これによって可変表示装置23に表示される普通図柄が変動を開始し、所定条件を満たしたときに始動入賞装置25に設けられている普通電動役物が作動(開閉)するように構成してある。
下端切欠11は、遊技面4の遊技領域内に打ち込んだパチンコ球のうち何れの入賞口にも入賞しないで落下してきたパチンコ球、すなわち、アウト球を遊技盤3の背面側へ通過させるための切欠である。下端切欠11は、正面から見た遊技盤3の下方に向って開放している。貫通孔とせずに下方に向って開放する切欠としたのは、遊技盤3に対するアウト口の位置を下げられるだけ下げ、つまり、最下端に位置させ、下げることによってできた領域を第1貫通孔5の占有領域に主として振り分け、これによって、可変表示装置23を設計・設置する際の自由度を高めるためである。本実施形態では、上述した第2貫通孔7と第3貫通孔9とを、図4に示すように繋げて(一体化させて)形成してあるが、これも、自由度を高めるための措置である。すなわち、第2貫通孔7と第3貫通孔9との間を縮めた結果、両者を繋げることになった。以上のとおり、遊技盤3に下端切欠11を設けたり、第2貫通孔7と第3貫通孔9とを繋げたりしたことにより遊技盤3の下端部において遊技盤3の左右部分を繋ぐ部分がほとんどなくなってしまうことになるので、これを補強するために、次に述べる遊技盤補強構造(以下、単に「補強構造」という)を設けてある。なお、本実施形態では、第2貫通孔7と第3貫通孔9とを、上記理由により繋げたが、これらを繋げずに独立させた孔形成方法の採用を妨げるものではない。さらに、第2貫通孔7と第3貫通孔9とを繋げるということは、単に表現の問題であって、第3貫通孔9を省略してその分を第2貫通孔7の拡張により埋め合わせした場合、逆に、第2貫通孔9を省略してその分を第3貫通孔9の拡張により埋め合わせした場合であっても、実質的に省略した貫通孔と拡張した貫通孔が併存することになる。すなわち、第2貫通孔7と第3貫通孔9のうち、何れか一方を省略してその分他方を拡張した場合は、当該拡張した貫通孔は変動入賞装置27を取付可能とする機能を、実質的に併存する貫通孔は始動入賞装置25への入賞球を遊技盤3の背面へ通過させる機能を、それぞれ備えることになる。
(補強構造の具体的構造)
図2〜7に基づいて説明する。補強構造51は、遊技盤3の遊技面4にネジ固定可能な補強板53を、その主要部品とする。補強板53は薄手の合成樹脂板によって構成してあり、遊技盤3に取り付けたときに第3貫通孔9を完全に被覆可能、かつ、第3貫通孔9と第2貫通孔7との間を部分的に被覆可能な形状に形成してある。第3貫通孔9と第2貫通孔7との間を被覆する部分は、補強板53の上縁部53aである。上述したように、第2貫通孔7と第3貫通孔9とを繋げたことにより遊技盤3の左右部分を繋ぐ部分が少なくなってしまったので、これを少しでも補うために上縁部53aに第2貫通孔7を被覆(横断)させ、これによって、遊技盤3の補強を図っている。さらに、遊技者に見える側の面(表面)を含む補強板53の端面をCカット(面取り)してある。Cカットしたのは、パチンコ球の衝突にさらされた際に補強板53が破損しないようにするためである。さらに、補強部材が遊技盤3(遊技面4)と違和感なくデザイン的に一体化させるために、補強板53の表面には、たとえば、パチンコ遊技機1全体のデザインコンセプトや遊技進行ストーリー等に合わせた装飾図柄等を印刷した装飾フィルムを貼り付けたり、適当な色や模様等を塗装したりしておくことが好ましい。補強板53の外形についても、補強部材としての機能を備えさせた上で、パチンコ遊技機1全体のデザインコンセプト等に合わせて選択することが好ましい。本実施形態の補強板53は、左右先端を若干上反りさせたカヌー近似の形状に形成してある。
本実施形態における補強板53には、変動入賞装置27の入賞口を臨ませるための球通過孔55と、遊技盤3の下端切欠11とほぼ同形の下方開口の下端凹部57と、を形成してあり、さらに、下端は円形レール21の曲率とほぼ等しい曲率の弧状に形成してある。球通過孔55は、横長の略矩形に形成してあり、球通過孔55下端両脇にヒンジ構造55h,55hを介して補強板53に取り付けた開閉板(開閉部材)27aによって開閉可能としてある。すなわち、開閉板27aは、閉鎖時に補強板53とほぼ同一面を構成し、開放時にパチンコ球を受け入れられるように上方開放の片開き状態を構成する。なお、開閉板ではなく前後に摺動するもの、入賞口は開放したままでパチンコ球通路を開閉するゲート等、上記以外の構成を採用してもよい。下端凹部57は、正面から見たときに遊技盤3の下端切欠11とほぼ同じ形状に、かつ、補強板53を遊技盤3に固定したときに、下端切欠11とほぼ重なる位置に形成してある。
さらに、本実施形態では、補強板53背面の下端凹部57周縁には、下端凹部57を囲む補強リブ58を形成してある。補強リブ58は、下端凹部57周縁に沿って、たとえば、2〜3mmほど厚肉にすることにより構成する。下端凹部57は、それがアウト球を通過させるものであることから、下端凹部57の周縁は遊技盤3上の何れの箇所よりもパチンコ球の衝突に曝され、これにより破損しやすい部分である。補強板53自体を厚目に構成することにより補強を図ることも可能ではあるが、そのように構成すると遊技盤3の上面から極端に突出してしまうためその端面とパチンコ球との衝突機会という新たな問題を生じさせないかねない。デザイン上も好ましいとは言えない。そこで、本実施形態では、補強板53自体は遊技盤3の補強に足りる厚みに構成しておくとともに、補強リブ58を形成してパチンコ球の衝突に耐えられるように構成した。補強板53は合成樹脂を一体成形して形成するものであるから、補強リブ58を形成することが製造工程を極端に増加させるような弊害もない。したがって、補強リブ58を設けることは、補強板53のデザイン性を損なうことなく、手間を掛けずに安価な補強板53の製造を可能にする。
補強板53下端の曲率を円形レール21の曲率とほぼ等しく形成したのは、補強板53の下端を円形レール21の上面にぴったりと沿わせられるようにすることによって、見た目の美しさを確保するとともに、下端凹部57が遊技盤3の最下端に位置する下端切欠11とほぼ重ならせられるようにするためである。さらに、補強板53を遊技盤3に取り付ける際に、円形レール21の上に補強板53の下端を沿わせるだけで補強板53の遊技盤3に対する位置決めを簡単に行うことができる。位置決めを簡単にすることにより、補強板52を取り付けるときの作業性がよくなるが、これも、補強板53の下端の曲率と円形レール21の曲率とをほぼ等しく形成したことに基づく効果である。なお、補強板53には、変動入賞装置27の他に、一般入賞口53c,53cを設けてあり、一般入賞口53c,53cはそれぞれ飾り部材53d,53eによって被覆してある(図6参照)。一般入賞口53c,53cに入賞したパチンコ球は、第3貫通孔9を介して遊技盤3の背面側に通過させられるように構成してある。
図3、5及び6に示すように、補強板53は、複数のネジ(ネジ群)によって遊技盤3に固定する。本実施形態では、4本のネジP1〜P4を用い、そのうち2本のネジP1,P2を用いて補強板53の左右両肩近辺を遊技盤3に固定してあり、さらに、他の2本のネジP3,P4を用いて補強板53の下端凹部57周辺を遊技盤3に固定してある。ネジP1及びP2を補強板53の左右両肩近辺に配したのは、ネジP1及びネジP2により上縁部53aを左右から支え、上縁部53aによる第2貫通孔7(第3貫通孔9)の補強機能を、さらに強化するためである。ネジP3とネジP4は、下端凹部57を挟んだ対向位置に、かつ、ネジP3とネジP4の中心を結ぶ仮想線L1が下端凹部57上縁と接する仮想線L2よりも下方位置となるように配してある(図6参照)。ネジP3及びネジP4の配置も、遊技盤3の補強機能に大きな意味がある。次項において詳述する。
ネジP3及びネジP4を上記位置に配したのは、下端凹部57すなわち、下端切欠11の近辺の補強機能を最大限に引き出すためである。すなわち、仮想線L1を仮想線L2よりも下方位置に配することによって、ネジP3及びネジP4が下端凹部57(下端切欠11)を挟んで左右に位置することになる。下端凹部57(下端切欠11)近辺における補強板53と遊技盤3との力学的接点はネジP3及びネジP4のみであるが、最も補強を必要とする下端凹部57(下端切欠11)の左右に位置するからこそ補強機能が最大限に引き出されるのであって、仮に、上記仮想線L1を仮想線L2よりも上方位置に配したなら力学的接点が遠すぎて補強を十分に図りきれない場合があり得る。そこで、仮想線L1を仮想線L2よりも下方位置に配することにより、下端凹部57(下端切欠11)近辺の補強機能を最大限に引き出そうとしてある。なお、ネジP3及びネジP4以外のネジを、ネジP3及びネジP4と同様に下端凹部57を挟んだ左右に配置してもよい。
図7に基づいて説明する。前述したように、補強板53は変動入賞装置27を臨ませるための球通過孔55を備えており、球通過孔55はヒンジ構造55h,55h(図6参照)を介して取り付けた開閉板(開閉部材)27aによって開閉可能としてある。変動入賞装置27は入賞装置本体27bを備え、入賞装置本体27bは補強板53の裏面にネジ固定してある。入賞装置本体27bには電子基板(図示を省略)等を支持させるための支持体27c、入賞したパチンコ球の検出を行うための通過センサー27d、開閉板27aを開閉させるためのソレノイド等の駆動機構等を設けてある。
(本実施形態特有の作用効果)
図5、6及び9に基づいて説明する。補強構造51を備えた遊技盤3によれば、遊技盤左右を繋ぐ部分の実質的寸法をさらに短くすることができる。すなわち、図8(a)に示す遊技盤3´については、前掲の背景の技術の欄において既に説明したとおりであるところ、図8(b)又は図4に示す本実施形態に係る遊技盤3は、上記遊技盤3´に比べて、特に第1貫通孔5の内径寸法を大きくすることができる。具体的には、次のとおりである。縦寸法Dについては、遊技盤3´と遊技盤3との間に差はない。寸法d2´と寸法d2との間に差はないが、本実施形態に係る第1貫通孔5の縦寸法は第1貫通孔5´の縦寸法よりも寸法G分だけ大きくなっている。寸法G分のスペースは、寸法d3´分のスペースを寸法d3にまで縮め、さらに、従来にはあった寸法d4´分のスペースをなくすことにより作り出してある。したがって、遊技盤3の左右を繋ぐ部分の実質的寸法は、遊技盤3´の同じく実質的寸法よりも短くなるため、それだけ歪みが生じやすい状態となるが、そのような歪みの恐れを補強構造51によって払拭することができる。上記のとおり、第1貫通孔5の縦寸法を大きくすると、そこに取り付ける可変表示装置の大型化を可能とする。可変表示装置を大型化することにより、その表示により生まれる演出効果を高めるためである。
補強板53は、合成樹脂製であるから様々な形状や色彩を持たすことが比較的簡単である。パチンコ遊技機全体と調和させた様々なデザインが可能である。他方、合成樹脂製である補強板53には、パチンコ球に帯電した静電気を除去する機能がないので、本実施形態では、円形レール21に導電性を持たせ、これを接地することにより静電気除去を図ってある(図6参照)。
パチンコ遊技機の正面図である。 各種部材を取り付けてある遊技盤の正面図である。 各種部材を取り付けてある遊技盤の正面図である。 遊技盤のみの正面図である。 遊技盤に取り付けた補強構造の部分斜視図である。 遊技盤に取り付けた補強構造の正面拡大図である。 遊技盤に取り付けた補強構造の縦断面図である。 従来の遊技盤と本実施形態の遊技盤とを比較するための正面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 遊技盤
4 遊技面
5 第1貫通孔
6 ガラス板
7 第2貫通孔
9 第3貫通孔
11 下端切欠
13 第4貫通孔
15 第5貫通孔
15a 通過ゲート
21 円形レール
22 傾斜部
23 可変表示装置
25 始動入賞装置
27 変動入賞装置
27a 開閉板
27c 支持体
27d 通過センサー
27b 入賞装置本体
29 アウト口
43 サイドランプ
43a 飾り部材
45 風車
51 補強構造
53 補強板
53a 上縁部
53c 一般入賞口
53d,53e 飾り部材
55 球通過孔
55h ヒンジ構造
57 下端凹部
58 補強リブ
P1,P2,P3,P4 ネジ

Claims (3)

  1. 可変表示装置を取り付け可能とするための第1貫通孔と、
    始動入賞装置に入賞したパチンコ球を通過可能とするための第2貫通孔と、
    変動入賞装置を取付可能とするための第3貫通孔と、
    アウト球を通過可能とするための下方開口の下端切欠と、が、上から順に縦方向に並べて形成してあるパチンコ遊技機遊技盤を補強するための遊技盤補強構造であって、
    当該補強構造が、遊技盤下部の遊技面側にネジ群によって固定した補強板を含み、
    当該補強板には、変動入賞装置を臨ませた球通過孔と、当該下端切欠と連通する下方開口の下端凹部と、を形成してあり、
    当該ネジ群の中の少なくとも2個のネジが、当該下端凹部を挟んだ対向位置に、かつ、両ネジ中心を結ぶ仮想線が当該下端凹部上縁と接する仮想線よりも下方位置となるように配してある
    ことを特徴とするパチンコ遊技機の遊技盤補強構造。
  2. 前記補強板背面の前記下端凹部周縁には、前記下端凹部を囲む補強リブを形成してある
    ことを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機の遊技盤補強構造。
  3. 前記補強板背面には、前記変動入賞装置を固定してあり、
    当該変動入賞装置が駆動する前記開閉部材を、前記補強板の前記球通過孔周縁に支持させてある
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のパチンコ遊技機の遊技盤補強構造。
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