JPH11151351A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11151351A
JPH11151351A JP33931797A JP33931797A JPH11151351A JP H11151351 A JPH11151351 A JP H11151351A JP 33931797 A JP33931797 A JP 33931797A JP 33931797 A JP33931797 A JP 33931797A JP H11151351 A JPH11151351 A JP H11151351A
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JP
Japan
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game board
ball
board
gutter
game
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JP33931797A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技盤下部に形成されるアウト球の流下経路
の加工を簡単にすることができる遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技盤13の下部に形成されたアウト口
41に係わる接続空間部166を、遊技盤13の板厚全
体を所定幅上下方向に切り欠いた形状にて構成する。こ
の加工は、遊技盤13に形成されたアウト口41の底面
から遊技盤13の下端部に向けて上下方向に切り欠くの
みで良く、従来に比して簡単な工法で接続空間部166
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技を行
う遊技機に係わり、特に遊技盤下部に形成されるアウト
球の流下経路の加工形状を改良した遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からパチンコ遊技機等の弾発遊技機
(以下、遊技機という)では、遊技盤の遊技領域に打球
を受け入れて遊技機の裏面側へ流下案内する穴が複数設
けられており、これらの穴は賞球を獲得できる入賞口
(入賞装置)と、賞球を獲得できないアウト口とに区別
されている。また、遊技領域の形成される遊技盤には金
属製のガイドレール等の区画部材が設けられており、区
画部材の内部(すなわち、遊技領域)を打球が転動でき
るように構成している。
【0003】この場合、入賞口(入賞装置)に入賞した
打球(すなわち、入賞球:セーフ球)は、遊技盤の裏面
側に設けられた入賞球集合部材を介して遊技盤裏面の下
方へ流下案内される。また、アウト口は遊技盤の最下端
に設けられ、アウト口へ流入した打球(すなわち、アウ
ト球)は、遊技盤の裏面側へ流下案内される。遊技盤の
裏面側には遊技盤とは別体の裏機構盤が設けられてお
り、裏機構盤には遊技盤からの入賞球を入賞球処理装置
(セーフユニット)側へさらに流下案内する入賞球流下
樋と、遊技盤からのアウト球をそのまま遊技機外部へ排
出するよう流下案内するアウト球流下樋が形成されてい
る。
【0004】一方、入賞球とアウト球とを混合させない
ように構成する技術として、例えば実開平1−1107
78号公報に記載の技術が知られている。この技術によ
れば、球1個が左右方向に流下できるだけの厚みを有す
る裏機構盤の内部に、入賞球流下樋とアウト球流下樋と
を垂直方向に重合形成して裏機構盤の厚みを増加させる
ことないようにしている。また、遊技盤を収容する収容
保持枠(例えば、金属フレーム)に形成されていて遊技
盤のアウト口から連通する位置に設けられたアウト球の
流下路と、裏機構盤に設けられた入賞球流下樋とを分離
する隔壁部材を裏機構盤に設けることにより、遊技盤を
収容保持枠に対して着脱する際に隔壁部材が邪魔になら
ないように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た実開平1−110778号公報に記載の従来技術にあ
っては、以下のような問題点があった。 (イ)実開平1−110778号公報に記載の従来の遊
技機では、遊技盤2のアウト口(図3の符号4)と、前
面枠1のアウト溝(図3の符号3)とを連通させた場合
に、アウト口とアウト溝とで形成される通路の幅が、ど
の遊技機でも一定になるように設計するのが困難である
という問題があった。すなわち、遊技盤2は遊技釘を打
ち込む必要があるため、遊技釘を打ち込みやすいように
木製部材で構成するのが一般的である。そのため、アウ
ト口4の加工を行う際に、加工面に「ばり」や「とげ」
などが残るという欠点があった。したがって、「ばり」
や「とげ」などが障害になって、アウト口4とアウト溝
3とが連通する通路の幅が遊技機によって微妙に異なる
可能性があった。この場合、遊技機製造メーカーの開発
段階にてアウト口4とアウト溝3とが連通する通路の幅
を、球詰まりが起きないように適切に設計したとして
も、量産された遊技機においては開発時のテスト結果が
生かされない可能性もあった。
【0006】(ロ)実開平1−110778号公報に記
載の技術では、遊技盤内部にアウト球の流下経路を形成
する際に、特殊な形状に加工する必要があり、加工作業
が面倒であった。したがって、コスト高になるおそれが
あった。また、遊技機の生産効率が悪かった。上記従来
技術を図10を参照して説明すると、図10(a)は遊
技盤300の断面図、図10(b)は遊技盤300の一
部分解断面斜視図である。まず、図10(b)に示すよ
うに、木製の遊技盤300の内部にアウト球の流下経路
を形成するため、遊技盤300に楕円形状の繰り抜き穴
301を加工するとともに、遊技盤300の前面側の一
部板厚Lを残しながら、後面側の板を削り取るような切
り欠き部302を形成する。なお、図10(b)では遊
技盤300を2つに分解して図示しているが、実際には
遊技盤300は分解されず、繰り抜き穴301および切
り欠き部302は全体として、アウト球の流下経路30
3を構成する。実際の遊技では、図10(a)に示すよ
うに入賞しない球はガイドレール305の最下端部に衝
突してアウト口304から遊技盤300の繰り抜き穴3
01に流入し、次いで、切り欠き部302を通って裏機
構盤のアウト球流下樋に流下する。裏機構盤の厚みを増
加させないために、遊技盤300の後面側の板を削り取
る切り欠き部302を形成する必要があり、アウト球の
流下経路303は複雑な加工になっている。特に、遊技
釘を打ち込む必要のある遊技盤300は、遊技釘を打ち
込みやすいように、木を素材として構成するのが一般的
である。したがって、木製の遊技盤300に上記の特殊
加工を施すには、切り欠き部302の作業に多くの時間
を要していた。
【0007】そこで本発明は、遊技盤下部に形成される
アウト球の流下経路の加工を簡単にすることができる遊
技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機は、ガイドレールで囲ま
れた遊技領域の下端部にアウト球が流入可能なアウト口
を形成した遊技盤と、前面枠の裏面側に形成されて前記
遊技盤を遊技盤収納部に着脱可能に固定する遊技盤固定
装置と、前記遊技盤収納部下方に位置し、前面側に発射
レールが配設されるとともに前記遊技盤固定装置に固定
された遊技盤の下端部が載置される載置部を設けたフレ
ームボードと、該フレームボードの裏面側に位置し、前
記アウト球を遊技機の裏面側へ流下案内するアウト球流
下樋を形成した裏機構盤と、を有する遊技機において、
前記遊技盤に形成されたアウト口の底面から遊技盤の下
端部に向けて、上下方向に切り欠いた所定形状の接続空
間部を形成し、前記フレームボードには、該フレームボ
ードの載置部に載置された遊技盤の接続空間部と対向す
る位置に、接続空間部に挿入した状態で前記載置部上端
面から上方に延出する上方開口の案内樋を形成し、前記
案内樋には、前記アウト口からのアウト球を上方開口か
ら受け入れて、前記裏機構盤に形成されたアウト球流下
樋側へ、後方に向って流下案内する案内通路を形成し、
前記遊技盤を前記遊技盤収納部に収納した際には、該遊
技盤のアウト口へ流入するアウト球を、遊技盤に形成さ
れた接続空間部に挿入された前記案内樋を介して前記裏
機構盤に形成されたアウト球流下樋へ流下案内するよう
に構成したことを特徴とする。
【0009】また、好ましい態様として、例えば請求項
1に従属する請求項2記載のように、前記遊技盤に形成
される接続空間部は、前記遊技盤に形成されたアウト口
の底面から遊技盤の下端部に向けて、該遊技盤の板厚全
体を所定幅上下方向に切り欠いた形状に加工されるよう
にしてもよい。
【0010】例えば請求項1又は2に従属する請求項3
記載のように、前記フレームボードに形成される案内樋
に隔壁を設け、該隔壁は、前記案内樋と一体成形される
とともに、セーフ球を集合する入賞球集合通路とアウト
球を流下させるアウト球流下通路とを区分けする機能を
有しているようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をパチ
ンコ遊技機(弾球遊技機であり、以下、遊技機と略称)
に適用した実施例として図面を参照して説明する。 A.遊技機の正面構成 図1は遊技機の正面図である。図1において、1は遊技
機であり、遊技機1には遊技媒体貸出装置としてのカー
ド式玉貸機(以下、単に玉貸機という)2が併設されて
いる。遊技機1にカード式玉貸機2を併設したパチンコ
装置は、いわゆるCR機(カードリーディング機)と称
される。玉貸機2にはカードリーダーが内蔵され、玉貸
機2の前面パネル3にはプリペイドカードが挿入される
カード挿入口4が形成されているとともに、前面パネル
3(開閉可能な構造)を施錠する鍵装置5が設けられて
いる。
【0012】遊技機1は額縁状前面枠11(以下、適
宜、単に前面枠という)と、ガラスを支持する樹脂製の
ガラス枠12と、前面枠11に対して(詳しくは、前面
枠11に金属フレーム113(図3参照)が取り付けら
れ、この金属フレーム113に形成した遊技盤収納部1
41に対して)着脱自在に取り付けられ遊技領域の形成
された遊技盤13と、前面表示パネル14と、前面表示
パネル14の下方の前面操作パネル15とを有してい
る。額縁状前面枠11はパチンコ機1を設置している木
製の機枠16(図2参照)に対して上部蝶番17および
下部蝶番18によって開閉可能に支持され、ガラス枠1
2は額縁状前面枠11に開閉可能に支持されている。な
お、ガラス枠12は鍵装置19によって開閉可能に施錠
されている。
【0013】前面表示パネル14は一端側が額縁状前面
枠11に開閉可能に支持され、賞球を受ける上皿21が
形成されるとともに、玉を購入するときに操作する玉貸
釦22、プリペイドカードの残高を表示するカード度数
表示器(カード残高表示器)23、プリペイドカードを
排出するときに操作するカード排出釦(返却釦)24、
および上皿21の球を後述の下皿32に移すために両者
を接続する通路を開閉するための開閉レバー25が設け
られている。前面操作パネル15には、灰皿31および
下皿32が形成されるとともに、下皿32に貯留された
球を外部下方に抜くための球抜きレバー33が設けられ
ている。また、前面操作パネル15の右端部側には発射
装置の発射操作ノブ34が設けられている。発射操作ノ
ブ34は1列に整列している遊技球のうち、発射位置に
あるものを1個ずつ遊技盤前面の遊技領域内に弾発させ
る発射装置の操作を行うものである。
【0014】ここで、上皿21は上面が開放して遊技球
を貯留可能な球貯留部が形成されるとともに、前面表示
パネル14の前面側から前方に突出し、かつ上皿21の
下側部分が前面表示パネル14の下端近傍まで延在する
膨出形状に形成されている。また、下皿32は上面が開
放して遊技球を貯留可能な球貯留部が形成されるととも
に、上皿21と比較的接近した位置において遊技機1の
前面側から前方に突出した膨出形状に形成されるととも
に、下皿32の両側に側壁部材35a、35bが配置さ
れている。そして、膨出形状に形成した上皿21の下側
部分において前面表示パネル14の当接する当該上皿2
1の当接箇所の近傍から上皿21の前端部にかけて上皿
21の中央底部を左右対象に削り取るように斜昇する斜
昇壁面36が形成され、この斜昇壁面を形成することに
より、下皿32の上方空間を大きく確保して、遊技者が
遊技盤13に目を向けたままで下皿32の遊技球を掻き
出すことが容易で、かつ遊技機1後部の見学者に対して
下皿32に貯留された出玉をアピールすることが可能に
なっている。
【0015】次に、遊技盤13(図4に遊技盤13自体
の構成を示すが、図1では煩雑になるので、図4に比較
して細かい部分は簡略化して図示している)は発射され
た遊技球を上方から落下させつつアウトあるいはセーフ
の判定を行う領域であり、入賞口に球が入って有効にセ
ーフとなる場合は所定数の賞品球が球排出装置から排出
されて、これが上皿21に供給される。また、発射操作
ノブ34を操作して球が発射されても、ファールになっ
たときには、パチンコ球が発射位置に戻るか、あるいは
下皿32に排出される。遊技盤13における遊技領域は
パチンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例えばい
わゆる「第1種」に属するものあるいは図柄表示装置を
備えた「第3種」に属するもの、あるいは他の機種等で
あっても、任意の構成をとり得るが、一例として本実施
例では「第1種」に属するタイプのものを用いている。
【0016】遊技盤13の遊技領域の周囲には弾発され
た球を遊技領域の上方部まで案内したり、下方のアウト
口41まで案内するなどの機能を有するガイドレール4
2が配置されている。また、遊技領域のほぼ中央部には
TV表示器を有する特別図柄表示装置43が配置されて
いる。特別図柄表示装置43の下方には、始動入賞口4
4が配置されるとともに、特別図柄表示装置43の作動
結果によって遊技球を受け入れない第1の状態から受け
入れ易い第2の状態に変動する大入賞口としての変動入
賞装置45が配置されている。
【0017】特別図柄表示装置43は始動入賞口44に
球が入賞したとき、特別図柄(以下、適宜特図という)
の内容を変化させ、その図柄が特定の利益状態(例え
ば、大当りのゾロ目状態:「777」など)になると、
変動入賞装置45が開放し、いわゆるV入賞を条件に最
大限所定のサイクルだけ変動入賞装置45の開放が継続
するような大当りゲームが行われるようになっている。
始動入賞口44および変動入賞装置45(大入賞口)に
は入賞した球を検出可能な球検出センサ(図示略)が設
けられているとともに、球検出センサを有しない一般入
賞装置が複数設けられている。一般入賞装置としては、
特別図柄表示装置43の上部にある天入賞口46、特別
図柄表示装置43とほぼ同じ高さの左右側方に配置され
た一般入賞口47、48、特別図柄表示装置43よりも
下方の左右側方に配置された一般入賞口49、50があ
る。
【0018】また、遊技領域内の適宜位置には風車と呼
ばれる打球方向変換部材が回転自在に複数設置されてお
り、それらは点灯(あるいは点滅)可能な打球方向変換
部材と、点灯(あるいは点滅)しない打球方向変換部材
とがある。さらに、遊技領域内には障害釘(図示略)が
多数植設されているとともに、遊技盤13内にはサイド
ランプ51、52が設けられている。サイドランプ5
1、52はゲーム内容に応じて適当に点灯あるいは点滅
して遊技の臨場感を高めるものである。一方、遊技機1
の額縁状前面枠11の上部には大当り時に点灯(点滅状
態も含む)する大当り表示器53が設けられているとと
もに、大当り表示器53の側方には島設備から球を補給
したときに点灯するとともにエラー発生の場合に点滅す
る補給ランプ54および賞球排出時および球貸し時に点
灯する賞球ランプ55が設けられている。
【0019】B.遊技機の裏機構 次に、図2は遊技機1の裏機構を示す図である。図2に
おいて、遊技機1における裏機構の主要なものとして、
貯留タンク(上タンク)101、誘導路102、ターミ
ナル基盤(外部端子基盤)103、半端センサユニット
104、排出ユニット105、排出発射制御回路10
6、役物制御回路107、役物中継基盤108、発射ユ
ニット109、カードユニット接続基板110、セーフ
ユニット111および裏機構盤の基枠体112がある。
【0020】基枠体112は合成樹脂製の一体成型品か
ら形成され、遊技機1の前面枠11の裏側に固定された
金属フレーム113に取り付けられている。そして、こ
の基枠体112の上に各種のユニット部品、例えば貯留
タンク101、誘導路102、ターミナル基盤103、
半端センサユニット104、排出ユニット105、排出
発射制御回路106、カードユニット接続基板110、
セーフユニット111などが取り付けられており(例え
ば、ワンタッチの保持部材によって固定される)、これ
らの各種ユニット部品と基枠体112とを総称する概念
として裏機構盤114と称している。また、金属フレー
ム113の下部には遊技盤13を載置可能なフレームボ
ード150(図3参照)が設けられており、フレームボ
ード150に前述した発射ユニット109が発射レール
151(図3参照)の端部側(発射位置側)で取り付け
固定(例えば、ビス止め)されるようになっている。
【0021】ここで、額縁状前面枠11、ガラス枠1
2、前面表示パネル14、前面操作パネル15、スピー
カー60、各種ユニット部品(例えば、貯留タンク10
1、誘導路102、ターミナル基盤103、半端センサ
ユニット104、排出ユニット105、排出発射制御回
路106、カードユニット接続基板110、セーフユニ
ット111等)と基枠体112とを含む裏機構盤114
等は、全体として枠体ユニットを構成している。したが
って、遊技機1は遊技盤13(その裏側に配置される役
物制御回路107、役物中継基盤108等を含む)、枠
体ユニットおよび機枠16の3つに区分されることにな
る。そして、機枠16に対して枠体ユニットが開閉可能
に支持され、枠体ユニットに遊技盤13が着脱可能に固
定される構成となる。
【0022】貯留タンク101は排出される前の球を予
め貯留しておくもので、この貯留タンク101の球数の
不足は補給センサ(図示略)によって検出され、不足の
ときは島設備から球が補給される。貯留タンク101内
の球は誘導路102により誘導され、排出ユニット10
5(球排出装置)によって排出される。誘導路102に
賞球排出あるいは球貸し排出のための球が有るかどうか
は半端センサユニット104によって検出される。ター
ミナル基盤103はAC電源の入力や遊技店のホールコ
ンピュータ(管理装置:図示略)との間における信号の
授受などについての中継を行うもので、リレー部および
コネクタ部(ホールコンピュータとの接続を行う)に区
分されており、両者はケーブルにて接続されている。
【0023】排出発射制御回路106は遊技機1の枠体
ユニット側(ここでは基枠体112)に配置され、球の
排出や発射等に必要な各種制御を行うもので、所定のケ
ースに排出発射制御回路106の機能を実現する基板が
収納されている。排出発射制御回路106のケースの上
端側は保持部材190によって着脱可能に基枠体112
に固定される。この場合、枠体ユニットの一部である前
面枠11は機枠16の一側に対して開閉可能に取り付け
られており、機枠16の一側は前面枠11を開閉可能に
支持する支点に相当する。そして、前面枠11の他側は
支点を回動中心として開閉する自由端側に相当し、この
自由端側に排出発射制御回路106が配置されている。
【0024】発射ユニット109は球を発射するための
機構である。カードユニット接続基板110はカード式
玉貸機2から延出するケーブル121を遊技機1に接続
するためのもので、ケーブル121の端部にあるコネク
タ122を受ける装着部材(例えば、メス型のコネク
タ)を備えている。遊技盤13の裏面側には入賞球集合
部材131が設けられており、入賞球集合部材131
は、例えば透明の樹脂製(ABS樹脂等)で、遊技盤1
3の各入賞口に入ったセーフ球(入賞球)を導く機能を
有している。そして、入賞球集合部材131によって導
かれたセーフ球は下方の入賞球集合棚132によって集
められ、次いで、入賞球流下樋133を通ってセーフユ
ニット111に導かれるようになっている。入賞球集合
棚132は基枠体112に形成され、合成樹脂部材によ
り成形されている。また、入賞球集合棚132により集
めた入賞球を流下させる入賞球集合樋133も同様に基
枠体112に形成され、合成樹脂部材により成形されて
いる。
【0025】入賞球集合樋133の流下端部にはセーフ
ユニット111が設けられており、セーフユニット11
1はセーフ球を1個宛て検出するセーフセンサ111a
を備え、入賞球集合樋133を流下してくるセーフ球を
セーフセンサ111aにより1個宛て検出し、セーフ球
に対応した賞球排出が行われる毎に、検出したセーフ球
を1個ずつ排出する。また、遊技盤13の裏面側にはア
ウト球流下樋134が設けられており、アウト球流下樋
134は後述のフレームボード150の裏面側に位置
し、アウト口41に流入した球(アウト球)を流下させ
て、球排出口135から遊技機10の外部に排出する
(すなわち、アウト球を遊技機1の裏面側へ流下案内す
る)ようになっている。なお、球排出口135は、セー
フユニット111から排出された球も同様に外部に排出
するようになっている。
【0026】役物制御回路107は遊技機1の遊技盤1
3側に配置されており、役物の作動に必要な各種制御を
行うもので、所定のケース(収納枠体)に役物制御回路
107の機能を実現する基板が収納されている。役物制
御回路107は排出発射制御回路106等とケーブルで
接続されている他、役物中継基盤108とフラットケー
ブルを介して接続されている。また、役物制御回路10
7および排出発射制御回路106は、各々個別に収納枠
体に収納する構成になっている。役物中継基盤108は
遊技盤13に配置されている役物、サイドランプ51、
52、変動入賞装置45等と役物制御回路107との間
におけるケーブルの接続中継を行うもので、リレー基板
108a、遊技盤用外部情報端子基板(コネクタ基板)
108bおよび中継基板108cに区分されており、こ
れらの間はケーブルにて接続されている。
【0027】C.アウト球の流下通路の詳細な構成 次に、アウト球の流下通路に関連する部分を詳細に説明
する。図3は遊技盤13の組み立て分解図である。図3
において、金属フレーム113は矩形状をなし、遊技盤
13を着脱可能に収納固定する遊技盤収納部141が形
成されるとともに、図3の手前から紙面に向って左側に
遊技盤13を固定するための複数の遊技盤固定器具14
2、143が取り付けられ、右側に遊技盤13を固定す
るための複数の遊技盤固定器具144、145が取り付
けられるようになっている。ここで、遊技盤固定器具1
42、143が取り付けられた金属フレーム113は、
前面枠11の裏面側に形成されて遊技盤13を遊技盤収
納部141に着脱可能に固定する遊技盤固定装置を構成
する。また、金属フレーム113の下方部にはフレーム
ボード150がビスにより取り付け固定されるようにな
っている。
【0028】遊技盤固定器具142、143は遊技盤1
3の一側部を固定(係止)するもので、金属フレーム1
13に対してビス止め固定される。遊技盤固定器具14
2、143は金属フレーム113の内面側から内側方向
に所定長さ分延出し、かつ延出端部から金属フレーム1
13後方側へ向って屈曲する断面ほぼL字状に形成され
た可撓性を有する係合部142L、143Lと、遊技盤
13を遊技盤収納部141に収納した際に、当該遊技盤
13の一側部が当接することにより左右方向の位置決め
となる位置固定部142K、143Kとをそれぞれ含ん
でいる。
【0029】一方、遊技盤固定器具144、145は遊
技盤13の他側部を固定(係止)するもので、金属フレ
ーム113に対して支軸(ここでは図示略)にて操作部
を回動可能な状態に固定される。遊技盤固定器具14
4、145は、当該遊技盤固定器具144、145を金
属フレーム113に軸支する支軸を支点に操作部の回動
操作で遊技盤13の他側部を金属フレーム113内に押
圧し狭持する回動係止部(煩雑になるので、ここでは符
号付けを省略)と、回動係止部の支軸の軸受部から延出
し操作部の回動操作時に遊技盤13の他側部を押圧して
当該遊技盤13の一側部を遊技盤固定器具142、14
3のそれぞれの位置固定部142K、143Kに当接さ
せる押圧突出部(煩雑になるので、ここでは符号付けを
省略)とをそれぞれ含んでいる。
【0030】金属フレーム113の裏面側には裏機構盤
114の基枠体112が取り付けられるようになってい
る。すなわち、金属フレーム113にビス止め固定され
た図示しない回動軸部材に対して、基枠体112の蝶着
部181、182を嵌め込んで基枠体112の一側を回
動自在に支持させ、基枠体112の他側を金属フレーム
113に設けられた図示しない係合部材に係合させるこ
とで、基枠体112が金属フレーム113に固定される
ようになっている。基枠体112には入賞球集合棚13
2、入賞球流下樋133、アウト球流下樋134等が形
成されるとともに、入賞球流下樋133を覆う入賞球流
下樋カバー183が設けられている。また、セーフユニ
ット111から流下した球を外部に排出する入賞球排出
路184、賞球を上皿21に導出する賞球導出口18
5、上タンク101の球を外部に抜き取るための球抜き
排出路186が設けられている。
【0031】遊技盤13は、図4に拡大正面図を示すよ
うに、その前面の遊技部(遊技領域)の外側に所要形状
の装飾部材161を止着してなり、遊技盤13の一側部
の装飾部材161側には遊技盤固定器具142、143
と対応する位置に、金属フレーム113側に形成されて
いるそれぞれの係合部142L、143Lの先端部が係
合可能な係合受部材162、163が設けられている。
遊技盤13の他側部の装飾部材161側には遊技盤固定
器具144、145と対応する位置に、金属フレーム1
13側に形成されているそれぞれの回動係止部が当接す
る回動当接部および押圧突出部が当接する押圧当接部を
有する当接部材164、165がそれぞれ設けられてい
る。また、遊技盤13に形成されたアウト口41の底面
から遊技盤13の下端部に向けて、当該遊技盤13の板
厚全体を所定幅上下方向に切り欠いた接続空間部166
が形成されている。
【0032】金属フレーム113の下方部に配置される
フレームボード150には、合成樹脂を材料として形成
された本体に、金属製の発射レール151が設けられ、
さらに発射装置(発射ユニット109)を取り付ける発
射装置取付部152が形成されている。また、フレーム
ボード150の上部には遊技盤13の下端部が載置され
る載置部153が形成されるとともに、載置部153に
載置された遊技盤13の接続空間部166と対向する位
置に、接続空間部166に挿入した状態で載置部153
の上端面から上方に延出する上方開口の案内樋154が
形成されている。案内樋154は樹脂製でフレームボー
ド150と一体成形されている。
【0033】次に、案内樋154を含むアウト球の流下
経路について説明すると、図5は、案内樋154の挿入
される接続空間部166の図4におけるx−x’矢視断
面図である。図5に示すように、案内樋154にはアウ
ト口41からのアウト球を上方開口から受け入れて裏機
構盤114に形成されているアウト球流下樋134側へ
後方に向って流下案内する案内通路171が形成されて
いる。なお、アウト口41の周囲にはガイドレール42
に沿って落下してくる金属製のアウト球T2が衝突した
場合の保護を行う保護部材172が設けられている。
【0034】案内通路171の裏側(言換えると、案内
樋154の裏面側)にはアウト球T2がスムーズにアウ
ト口41からアウト球流下樋134側へ流下するように
誘導するほぼ三角形状の誘導部材173が複数設けられ
ている。案内樋154の図中左側にはガイドレール42
に沿って落下してくるファール球をブロックするブロッ
ク部材174が設けられており、ファール球はブロック
部材174によりブロックされて進路を曲げられ、下方
の下皿32に落下する。なお、遊技盤13にて入賞した
セーフ球T1は入賞球集合部材131によって形成され
る入賞球通路175を通過した後、下方の入賞球集合棚
132によって集められ、その後、入賞球流下樋133
を通ってセーフユニット111に導かれる。入賞球集合
棚132は、前述したように裏機構盤114の基枠体1
12に形成されている。なお、入賞球流下樋133とア
ウト球流下樋134との間は、前述した入賞球流下樋カ
バー183によって区別され、セーフ球T1とアウト球
T2が混在しないようになっている。
【0035】再び図3に戻り、遊技盤13を金属フレー
ム113の遊技盤収納部141に収納して固定する際に
は、まず遊技盤13における一側部の係合受部材16
2、163を金属フレーム113側に固定された遊技盤
固定器具142、143の可撓性を有する係合部142
L、143Lにそれぞれ係合させ、遊技盤13の下端部
をフレームボード150の載置部153に載置させて支
えながら、係合受部材162、163と係合部142
L、143Lとの係合箇所を支点として回動させながら
遊技盤13を遊技盤収納部141に収納する。次いで、
遊技盤固定器具144、145の操作部を回動操作して
遊技盤13を図中左側に押圧固定するようにして、遊技
盤13を遊技盤収納部141に取り付け固定する。遊技
盤13を遊技盤収納部141に収納した際には、遊技盤
13のアウト口41へ流入するアウト球T2を、遊技盤
13に形成された接続空間部166に挿入された案内樋
154を介して裏機構盤114に形成されたアウト球流
下樋134へ流下案内するような構成になる。
【0036】以上の構成において、排出発射制御回路1
06により遊技機1の枠側の制御、例えば球の排出や発
射等に必要な制御が行われ、役物制御回路107により
遊技盤13側に配置されている役物の作動に必要な制御
が行われる。このとき、遊技盤13の各入賞口に入った
セーフ球は入賞球集合部材131によって導かれた後、
下方の入賞球集合棚132によって集められ、入賞球流
下樋133を通ってセーフユニット111に導かれる。
そして、セーフユニット111では入賞球流下樋133
を流下してくるセーフ球がセーフセンサ111aにより
1個宛て検出され、セーフ球に対応した賞球排出が行わ
れる毎に、検出したセーフ球が1個ずつ排出される。
【0037】遊技盤13での遊技結果でアウトになった
アウト球は、ガイドレール42に沿って落下しアウト口
41に流入する。アウト口41に流入したアウト球は案
内樋154の上方開口から受け入れられ、次いで、案内
通路171により裏機構盤114に形成されているアウ
ト球流下樋134側へ後方に向って流下案内されて、ア
ウト球流下樋134に流下する。このとき、案内通路1
71の裏側にはほぼ三角形状の誘導部材173が複数設
けられているので、アウト球はスムーズにアウト口41
からアウト球流下樋134側へ流下できる。その後、ア
ウト球はアウト球流下樋134を通過して球排出口13
5から遊技機1の裏面側へ排出される。また、球排出口
135からは、同様にセーフユニット111から排出さ
れた球も排出される。このとき、入賞球流下樋133と
アウト球流下樋134との間は、入賞球流下樋カバー1
83によって区別されているので、セーフ球とアウト球
が混在することはない。一方、遊技領域に達せずに、フ
ァールとなったファール球はガイドレール42に沿って
落下しブロック部材174によってブロックされ、進路
を曲げられて下方の下皿32に落下する。
【0038】次に、本発明の第2実施例について図6、
図7を参照して説明する。図6は後述の案内樋202が
挿入される接続空間部201における部分の拡大斜視図
である。図6では、第1実施例の構成と比較して遊技盤
13の下端部に形成される接続空間部201の形状が異
なる。また、フレームボード150の上部には遊技盤1
3の接続空間部201と対向する位置に、接続空間部2
01に挿入した状態で載置部153の上端面から上方に
延出する上方開口の案内樋202が形成されている。案
内樋202は樹脂製でフレームボード150と一体成形
されている。第2実施例では、遊技盤13の接続空間部
201およびフレームボード150の案内樋202の形
状が第1実施例と異なるだけで、他の構成は第1実施例
と同様である。
【0039】次に、案内樋202を含むアウト球の流下
経路について詳細に説明すると、図6に示すように、ま
ず接続空間部201は遊技盤13に形成されたアウト口
41の底面から遊技盤13の下端部に向けて、当該遊技
盤13の板厚の一部後部側を所定幅上下方向に切り欠い
たような形状に形成されている。第1実施例では遊技盤
13の板厚の全体を所定幅上下方向に切り欠いた加工を
施していたのに対して、第2実施例では遊技盤13の板
厚の一部(特に、後部側)を所定幅上下方向に切り欠い
た加工を施している点が異なる。したがって、図7
(a)に接続空間部201の断面図を示すように、遊技
盤13における接続空間部201の前面側には木製部材
(すなわち、遊技盤13の一部)が残っている。なお、
遊技盤13の裏面側には入賞球集合部材131が設けら
れている。
【0040】案内樋202にはアウト口41からのアウ
ト球を上方開口から受け入れて裏機構盤114の基枠体
112に形成されているアウト球流下樋134側へ後方
に向って流下案内する案内通路203が形成されてい
る。図7(b)は案内樋202を含む要部断面図であ
り、図7(b)に示すように、案内樋202に形成され
た案内通路203はアウト球流下樋134にスムーズに
連通するようになっている。なお、アウト口41と案内
樋202によって形成されるアウト球の案内通路203
の幅(アウト溝の幅という)は、アウト口41に対して
案内樋202を挿入することになるので、結局、案内樋
202によって形成される案内通路203の幅がアウト
溝の幅となって、案内樋202における案内通路203
の加工幅の精度を一定に保つことにより、どの遊技機1
でも一定になるようになっている。
【0041】そして、遊技盤13を遊技盤収納部141
に収納したとき、案内樋202は接続空間部201に挿
入され、案内樋202の前面側が接続空間部201内部
の壁面に接触して、遊技盤13のアウト口41へ流入し
たアウト球を、遊技盤13に形成された接続空間部20
1に挿入された案内樋202を介して裏機構盤114に
形成されたアウト球流下樋134へ流下案内するような
構成になる。なお、入賞球流下樋133は入賞球流下樋
カバー204により覆われている。
【0042】以上の構成において、第2実施例ではフレ
ームボード150から案内樋202が上方に突出し、こ
の案内樋202が遊技盤13のアウト口41に連なる接
続空間部201に挿入され、アウト口41からのアウト
球は上方開口から受け入れて案内通路203を通してア
ウト球流下樋134に導かれる。
【0043】次に、本発明の第3実施例について図8、
図9を参照して説明する。図8は接続空間部201に挿
入される第3実施例の案内樋221の拡大斜視図であ
る。また、図9(a)は接続空間部201の断面図、図
9(b)は案内樋221を含む要部断面図である。ま
ず、図9(a)に示すように、接続空間部201の構成
は第2実施例と同様であるが、フレームボード150の
上部に形成されている上方開口の案内樋221は第2実
施例と異なり、隔壁222が設けられている。案内樋2
21の内部は第2実施例と同様に案内通路223(図9
(b)参照)になっている。また、案内樋221におい
て隔壁222の下方側にはアウト球流下樋134に連通
可能な連通空間224が形成されている。
【0044】隔壁222は図9(b)に示すように入賞
球集合棚132(入賞球集合通路に相当)とアウト球流
下樋134(アウト球流下通路に相当)とを区分けする
機能を有しており、フレームボード150と一体成形
(つまり、案内樋221と一体成形)されている。ま
た、第3実施例では入賞球流下樋133を覆う入賞球流
下樋カバー204(図7(b)参照)が設けられていな
い点が第2実施例と異なっている。そして、第2実施例
の入賞球流下樋カバー204が設けられる位置に、案内
樋221の隔壁222が配置されるようになっている。
【0045】以上の構成において、第3実施例では入賞
球集合棚132とアウト球流下樋134とが隔壁222
によって区分けされ、隔壁222と同等の機能を発揮す
る第2実施例の入賞球流下樋カバー204に相当する部
材が設けられていない(なお、第1実施例でも入賞球流
下樋カバーを設けている)。すなわち、セーフ球とアウ
ト球の各通路を区画する部材が設けられていない。
【0046】以上説明したように、第1、第2、第3実
施例の構成と、従来技術との比較を行う。まず、第1、
第2、第3実施例では、アウト口41とアウト溝(すな
わち、案内樋154、202、221によって形成され
るアウト球の案内通路171、203、223)との幅
は、どの遊技機1でも一定にすることができる。すなわ
ち、アウト口41と案内樋154、202、221によ
って形成されるアウト球の案内通路171、203、2
23の幅(アウト溝の幅)は、案内樋154、202、
221がアウト口41の接続空間部166、201に挿
入されてアウト口41からのアウト球を案内樋154、
202、221の上方開口から受け入れてアウト球流下
樋134に導く構成であるから、案内樋154、20
2、221によって形成される案内通路171、20
3、223の幅がアウト溝の幅となって、案内樋15
4、202、221における案内通路171、203、
223の加工幅の精度を一定しておけば、どの遊技機1
でも一定にすることができる。したがって、遊技機製造
メーカーの開発段階にてアウト口41とアウト溝とが連
通する通路の幅を球詰まりが起きないように適切に設計
した技術を量産する遊技機に反映させることができる。
その結果、量産遊技機の球詰まりの発生頻度を低下させ
ることができ、遊技店から見た遊技機製造メーカーの信
頼度を高めることができる。
【0047】さらに、従来技術では前面枠1に遊技盤2
を取り付ける際には、前面枠1に設けられた固定器具の
みにより遊技盤2が固定されるため、遊技盤2の位置決
めがあまり正確でない可能性があるが、これに対して第
1、第2、第3実施例では、フレームボード150から
案内樋154、202、221が上方に突出し、この案
内樋154、202、221を遊技盤13のアウト口4
1に連なる接続空間部166、201に挿入するという
構成であり、フレームボード150から上方に突出する
案内樋154、202、221が、遊技盤13を固定す
る際の位置決めも兼ねている。したがって、従来より正
確な位置決めで遊技盤13を固定することができ、量産
した遊技機1の発射性能の差異を少なくすることが可能
になる。以上は、請求項1記載の発明の効果に相当す
る。
【0048】次に、第1実施例特有の効果として、以下
のものがある。遊技盤13の下部に形成されるアウト球
の流下経路の加工について、第1実施例と従来技術との
比較を行う。実開平1−110778号公報に記載の従
来技術では、遊技盤内部にアウト球の流下経路を形成す
る際に特殊な形状に加工する必要があったり、加工作業
が面倒であったりして、コスト高になるとともに、遊技
機の生産効率が悪かったが、これに対して、第1実施例
では遊技盤13の下部に形成されたアウト口41に係わ
る接続空間部166は、遊技盤13の板厚全体を所定幅
上下方向に切り欠いた形状にて構成されている。この加
工は、遊技盤13に形成されたアウト口41の底面から
遊技盤13の下端部に向けて上下方向に切り欠くのみで
良いから、従来技術に比較して簡単な工法で接続空間部
166を形成することができる。
【0049】特に、遊技釘を打ち込む必要のある遊技盤
13は、遊技釘を打ち込みやすいように、木を素材とし
て構成するのが一般的であるので、木製の遊技盤13に
従来のような特殊加工を施す場合の作業に多くの時間を
要していたが、第1実施例では単にアウト口41の底面
から遊技盤13の下端部に向けて上下方向に切り欠くの
みで済む。したがって、接続空間部166を特殊な形状
に加工する必要がなく、また、加工作業も面倒でなくな
る。その結果、遊技機1のコスト高を抑制することがで
きるとともに、遊技機1の生産効率を上げることができ
る。
【0050】因みに、従来から遊技盤13は前面枠11
に対して(詳しくは、前面枠11に金属フレーム113
が取り付けられ、この金属フレーム113に形成した遊
技盤収納部141に対して)着脱可能になっており、前
面枠11を含む枠体ユニットを遊技店に残したまま遊技
盤13だけを新しいものに交換できるようになっている
ので、必然的に前面枠11の生産個数よりも遊技盤13
の生産個数の方が多くなる。したがって、遊技盤13の
加工工程を簡略化することは、遊技機全体の生産効率を
大きく改善することにつながるという効果が得られる。
以上のことから、第1実施例の技術は実開平1−110
778号公報に記載の従来技術よりもアウト口41に係
わる接続空間部166を形成する際の加工という点で優
れており、さらに遊技盤13の生産個数は枠体ユニット
の生産個数よりも多いことから、従来に比して遊技機全
体における生産効率が優れているものになる。以上は、
請求項2記載の発明の効果に相当する。
【0051】次に、第3実施例特有の効果として、以下
のものがある。第3実施例では、入賞球集合棚132と
アウト球流下樋134とが隔壁222によって区分けさ
れ、隔壁222と同等の機能を発揮する第2実施例の入
賞球流下樋カバー204に相当する部材が設けられてい
ないので、セーフ球とアウト球の各通路を区画する部材
を設ける必要がなくなり、その分、コスト低下を図るこ
とができる。また、例えば実開平1−110778号公
報に記載の遊技機では、隔壁10(図2、3参照)が別
部材として設けられているが、これに対して第3実施例
では、そのような別部材を必要としないので、実開平1
−110778号公報に記載の遊技機と比較してもコス
ト低下を図ることができる。さらに、第3実施例の場合
には案内樋221に隔壁222を形成するという簡単な
構成で、入賞球流下樋カバーを設ける必要がなくなるか
ら、入賞球流下樋カバー204を形成しなくて済む基枠
体112の設計および成形が容易になるという利点があ
る。以上は、請求項3記載の発明の効果に相当する。
【0052】本発明の実施の形態は、上記のような実施
の形態に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が
可能である。上記実施例は、遊技球を使用した第1種の
弾球遊技機に本発明を使用した例であり、本発明はパチ
ンコ球を用いて遊技を行う弾球遊技機であってアウト口
が形成されており、フレームボードの裏面側にアウト球
を遊技機の裏面側へ流下案内するアウト球流下樋を形成
した裏機構盤を有する遊技機であれば、どのような種類
の遊技機にも適用することができる。また、接続空間部
や案内樋の形状も本発明の目的の範囲内であれば、上記
実施例と同一の形状に限定されるものではない。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フレーム
ボードから案内樋を上方に突出(例えば、延出)し、こ
の案内樋を遊技盤のアウト球の出口(例えば、アウト口
41)の接続空間部に挿入して案内樋を介して裏機構盤
に形成されたアウト球流下樋へアウト球を流下案内する
ような構成にしているので、以下の効果を得ることがで
きる。アウト口とアウト溝(例えば、案内樋154、2
02、221によって形成されるアウト球の案内通路1
71、203、223)との幅を、どの遊技機でも一定
にすることができ、遊技機製造メーカーの開発段階にて
アウト口とアウト溝とが連通する通路の幅を球詰まりが
起きないように適切に設計した技術を量産する遊技機に
反映させることができる。その結果、量産遊技機の球詰
まりの発生頻度を低下させることができ、遊技店から見
た遊技機製造メーカーの信頼度を高めることができる。
また、フレームボードから案内樋が上方に突出し、この
案内樋を遊技盤のアウト口に連なる接続空間部に挿入す
るという構成であり、フレームボードから上方に突出す
る案内樋が遊技盤を固定する際の位置決めも兼ねている
ので、従来より正確な位置決めで遊技盤を固定すること
ができ、量産した遊技機の発射性能の差異を少なくする
ことが可能になる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、接続空間部
は、遊技盤に形成されたアウト口の底面から遊技盤の下
端部に向けて、該遊技盤の板厚全体を所定幅上下方向に
切り欠いた形状に加工されることにより、実開平1−1
10778号公報に記載の従来技術の場合には遊技盤内
部にアウト球の流下経路を形成する際に特殊な形状に加
工する必要があったり、加工作業が面倒であったりし
て、コスト高になるとともに、遊技機の生産効率が悪か
ったが、これに対して請求項2記載の発明では遊技盤の
下部に形成されたアウト口に係わる接続空間部は、遊技
盤の板厚全体を所定幅上下方向に切り欠いた形状にて構
成されており、この加工は、遊技盤に形成されたアウト
口の底面から遊技盤の下端部に向けて上下方向に切り欠
くのみで良いから、従来技術に比較して簡単な工法で接
続空間部を形成することができる。
【0055】特に、遊技釘を打ち込む必要のある遊技盤
は、遊技釘を打ち込みやすいように、木を素材として構
成するのが一般的であるので、木製の遊技盤に従来のよ
うな特殊加工を施す場合の作業に多くの時間を要してい
たが、請求項2記載の発明では単にアウト口の底面から
遊技盤の下端部に向けて上下方向に切り欠くのみで済
む。したがって、接続空間部を特殊な形状に加工する必
要がなく、また、加工作業も面倒でなくなる。その結
果、遊技機のコスト高を抑制することができるととも
に、遊技機の生産効率を上げることができる。したがっ
て、遊技盤の加工工程を簡略化することは、遊技機全体
の生産効率を大きく改善することにつながるという効果
が得られる。以上のことから、請求項2記載の発明は実
開平1−110778号公報に記載の従来技術よりもア
ウト口に係わる接続空間部を形成する際の加工という点
で優れており、さらに遊技盤の生産個数は枠体ユニット
の生産個数よりも多いことから、従来に比して遊技機全
体における生産効率を優れたものにすることができる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、フレームボ
ードに形成される案内樋に隔壁を設け、該隔壁は、案内
樋と一体成形されるとともに、セーフ球を集合する入賞
球集合通路とアウト球を流下させるアウト球流下通路と
を区分けする機能を有することにより、第1実施例およ
び第2実施例における入賞球流下樋カバー204に相当
する部材を設ける必要がない。すなわち、セーフ球とア
ウト球と各通路を区画する部材を設ける必要がなくな
り、その分、コスト低下を図ることができる。また、例
えば実開平1−110778号公報に記載の従来の遊技
機では、隔壁10(図2、3参照)が別部材として設け
られているが、これに対して請求項3記載の発明では、
そのような別部材を必要としないので、実開平1−11
0778号公報に記載の遊技機と比較してもコスト低下
を図ることができる。さらに、請求項3記載の発明の場
合には、案内樋に隔壁を形成するという簡単な構成で、
入賞球流下樋カバーを設ける必要がなくなるから、入賞
球流下樋カバーを形成しなくて済む基枠体の設計および
成形が容易になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の遊技機の正面図である。
【図2】遊技機の裏機構を示す図である。
【図3】遊技盤の組み立て分解図である。
【図4】遊技盤の正面図である。
【図5】図4におけるx−x’矢視断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の案内樋付近の拡大斜視図
である。
【図7】案内樋の断面図である。
【図8】本発明の第3実施例の案内樋の斜視図である。
【図9】案内樋の断面図である。
【図10】従来のアウト球通路を説明する図である。
【符号の説明】
1 遊技機 11 額縁状前面枠(前面枠) 13 遊技盤 112 基枠体 113 金属フレーム 114 裏機構盤 132 入賞球集合棚(入賞球集合通路) 134 アウト球流下樋(アウト球流下通路) 141 遊技盤収納部 142〜145 遊技盤固定器具 150 フレームボード 153 載置部 154、208、221 案内樋 166、201 接続空間部 171、209、223 案内通路 222 隔壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールで囲まれた遊技領域の下端
    部にアウト球が流入可能なアウト口を形成した遊技盤
    と、前面枠の裏面側に形成されて前記遊技盤を遊技盤収
    納部に着脱可能に固定する遊技盤固定装置と、前記遊技
    盤収納部下方に位置し、前面側に発射レールが配設され
    るとともに前記遊技盤固定装置に固定された遊技盤の下
    端部が載置される載置部を設けたフレームボードと、該
    フレームボードの裏面側に位置し、前記アウト球を遊技
    機の裏面側へ流下案内するアウト球流下樋を形成した裏
    機構盤と、を有する遊技機において、 前記遊技盤に形成されたアウト口の底面から遊技盤の下
    端部に向けて、上下方向に切り欠いた所定形状の接続空
    間部を形成し、 前記フレームボードには、該フレームボードの載置部に
    載置された遊技盤の接続空間部と対向する位置に、接続
    空間部に挿入した状態で前記載置部上端面から上方に延
    出する上方開口の案内樋を形成し、 前記案内樋には、前記アウト口からのアウト球を上方開
    口から受け入れて、前記裏機構盤に形成されたアウト球
    流下樋側へ、後方に向って流下案内する案内通路を形成
    し、 前記遊技盤を前記遊技盤収納部に収納した際には、該遊
    技盤のアウト口へ流入するアウト球を、遊技盤に形成さ
    れた接続空間部に挿入された前記案内樋を介して前記裏
    機構盤に形成されたアウト球流下樋へ流下案内するよう
    に構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技盤に形成される接続空間部は、 前記遊技盤に形成されたアウト口の底面から遊技盤の下
    端部に向けて、該遊技盤の板厚全体を所定幅上下方向に
    切り欠いた形状に加工されることを特徴とする請求項1
    記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記フレームボードに形成される案内樋
    に隔壁を設け、 該隔壁は、 前記案内樋と一体成形されるとともに、セーフ球を集合
    する入賞球集合通路とアウト球を流下させるアウト球流
    下通路とを区分けする機能を有していることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006136611A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Heiwa Corp パチンコ遊技機の遊技盤補強構造

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