手段1.遊技盤と、この遊技盤において遊技球の流下領域を少なくとも部分的に仕切るように配置された仕切り枠とを備え、この仕切り枠によって囲まれるようにして遊技領域が構成された遊技機であって、
前記遊技盤において、前記遊技領域の内部から外部に及ぶように配置された装飾部を備え、この装飾部の一部において前記仕切り枠の近傍に、遊技球の衝突を受けるための衝突受け部が設けられたことを特徴とする遊技機。
手段1の構成によれば、装飾部を遊技領域の内部から外部にまで及ぶように構成して斬新さを高めつつ、その一方で、装飾部の一部が遊技領域を仕切る仕切り枠の近傍に配置され、衝突受け部としての機能を兼ねることとなるため、部品点数を削減しつつ効果的に衝撃を受けることができる構成となる。
また、「遊技領域」は、遊技盤の前面(即ち盤面)と平行な面方向に関し、「仕切り枠」によって略全体が囲まれて構成される領域であるが、仕切り枠が部分的に設けられていない場合には、その設けられていない領域については、仕切り枠の端部(具体的には、盤面方向における仕切り枠の両端部)を結ぶ線を、当該設けられていない領域についての遊技領域の境界として設定するものとする。また、仕切り枠は1部品によって構成してもよく、複数部品によって構成してもよい。なお、本発明において、前方向とは遊技盤と直交する方向における遊技者側を指し、逆に遊技機内部側(裏機構側)が後方向とされる。また、請求項1(手段1)でいう「仕切り枠の近傍に衝突受け部が配置される構成」とは、仕切り枠と衝突受け部とが遊技球の径ほど離れていない構成をいう。即ち、仕切り枠と衝突受け部との間で遊技球が通過不能となっている構成である。具体的には、仕切り枠と衝突受け部とを当接させてもよく、若干の隙間(例えば数ミリ程度の隙間)隔てて仕切り枠と衝突受け部とを配置してもよい。
手段2.遊技盤と、この遊技盤において遊技球の流下領域を少なくとも部分的に仕切るように配置された仕切り枠とを備え、この仕切り枠によって、若しくはこの仕切り枠と所定の部品によって囲まれるようにして、遊技盤の前面と平行な面方向に関し遊技球が流下可能となる流下可能領域が定められた遊技機であって、
前記遊技盤において、前記流下可能領域の内部から外部に及ぶように配置された装飾部を備え、この装飾部の一部において、少なくとも前記流下可能領域の最外縁の近傍に、遊技球の衝突を受けるための衝突受け部が設けられたことを特徴とする遊技機。
手段2の構成によれば、装飾部を流下可能領域の内部から外部にまで及ぶように構成して斬新さを高めつつ、その一方で、装飾部の一部が流下可能領域の最外縁の近傍に配置され、衝突受け部としての機能を兼ねることとなるため、部品点数を削減しつつ効果的に衝撃を受けることができる構成となる。
なお、手段2でいう、「流下可能領域の最外縁の近傍に衝突受け部が配置される構成」とは、流下可能領域の最外縁と衝突受け部とが遊技球の径ほど離れていない構成をいう。即ち、最外縁と衝突受け部との間で遊技球が通過不能となっている構成である。具体的には、最外縁と衝突受け部の端部が同位置をなす構成(即ち衝突受け部の端縁に沿って最外縁が設定される構成)であってもよく、最外縁と衝突受け部とを若干の隙間(例えば数ミリ程度の隙間)隔てて配置してもよい。
手段3.遊技盤と、この遊技盤において遊技球の流下領域を少なくとも部分的に仕切るように配置された仕切り枠とを備え、この仕切り枠によって、若しくはこの仕切り枠と所定の部品によって囲まれるようにして、遊技盤の前面と平行な面方向に関し遊技球が流下可能となる流下可能領域が定められた遊技機であって、
前記遊技盤の盤面と平行な面方向に関して、前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように所定の装飾部が前記遊技盤に取り付けられており、この装飾部の一部において前記仕切り枠の近傍に、遊技球の衝突を受けるための衝突受け部が設けられたことを特徴とする遊技機。
手段3の構成によれば、前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように斬新な装飾部を構成しつつ、その一方で、装飾部の一部が衝突受け部としての機能を兼ねることとなるため、部品点数を削減しつつ効果的に衝撃を受けることができる構成となる。
なお、手段3でいう、「流下可能領域の最外縁の近傍に衝突受け部が配置される構成」も請求項2と同様であり、流下可能領域の最外縁と衝突受け部とが遊技球の径ほど離れていない構成をいう。即ち、最外縁と衝突受け部との間で遊技球が通過不能となっている構成である。具体的には、最外縁と衝突受け部の端部が同位置をなす構成(即ち衝突受け部の端縁に沿って最外縁が設定される構成)であってもよく、最外縁と衝突受け部とを若干の隙間(例えば数ミリ程度の隙間)隔てて配置してもよい。
手段4.前記遊技機の左右方向において、前記衝突受け部の左側から右側にまで及ぶように、前記装飾部が配置されていることを特徴とする手段1ないし手段3のいずれかに記載の遊技機。
一般的に、衝突受け部は遊技球が所定側に移動することをストップさせるストッパーとしての機能を果たしており、具体的には左側から飛んでくる遊技球がこれ以上右側へ移動するのを止めるように構成されている。従って、遊技者は、衝突受け部の外側、特に右側に遊技球が流れないことを知っているため、あるいは知ることとなるため、あまり注目しなくなる傾向にあり、設計側もこの位置の装飾にはあまり力を入れない傾向にある。仮に装飾部を配置したとしても、遊技領域内で展開される遊技とは乖離してしまい、現状では、衝突受け部右側のスペースが有効活用されていない。これは左右を逆に考えた場合でも同様である。一方、上記構成を用いることにより、衝突受け部の左右に及ぶように装飾部が配置されることとなるため、一般的に着目されにくい衝突受け部の外側のスペースを、装飾部全体によって効果的に着目させることができる。特に、広く出まわっている構成、即ち、発射後において左側から右側に遊技球が流れる構成の場合には、衝突受け部の右側のスペースを有効活用できる。
手段5.前記遊技機の上下方向において、前記衝突受け部の上側から下側に及ぶように前記装飾部が配置されていることを特徴とする手段1ないし手段4のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、衝突受け部を基準として上側から下側に跨るように装飾部が配置されることとなるため、今までにない斬新な構成を採ることができる。
手段6.前記遊技盤の中心から前記衝突受け部を通る半径方向に関し、前記衝突受け部よりも半径方向中心側から外側に及ぶように前記装飾部が配置されていることを特徴とする手段1ないし手段5のいずれかに記載の遊技機。
従来において一般的に遊技盤の中心を円中心として遊技領域が円形に構成され、衝突受け部はこの遊技領域の外縁付近に配置される傾向がある。そして、従来では装飾部はこのような遊技領域の外縁より所定距離隔てた内側か、外縁よりも外側のいずれかに配置されている。このような従来例に対し、上記構成によれば、装飾部の一部によって衝突受け部を構成するという有効な構成を実現しつつ、衝突受け部よりも半径方向内側から外側に及ぶように装飾部が配置されることとなり、斬新な構成が実現する。
手段7.前記衝突受け部は、前記装飾部の周縁部に配置されていることを特徴とする手段1ないし手段6のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、衝突受け部を設置しやすく、遊技球を受けやすい構成となる。
手段8.前記衝突受け部における衝突を受ける衝突面が前記装飾部の側周面の一部をなすように配置されていることを特徴とする手段7に記載の遊技機。
このようにすれば、衝突した遊技球を装飾部の外側に逃がしやすい構成となる。
手段9.前記装飾部の周縁部の一部と前記仕切り枠とが近接し、その近接する位置において前記周縁部の外面と前記仕切り枠の内周面とが所定角度傾いて配置されており、その傾いて配置される周縁部の外面が前記衝突面とされていることを特徴とする手段8に記載の遊技機。
このようにすれば、仕切り枠の近傍において遊技球を効果的に受けることができる。
手段10.前記衝突受け部は、前記装飾部において、当該装飾部の周縁部から所定距離内側に入りこんだ位置に配置されていることを特徴とする手段1ないし手段6のいずれかに記載の遊技機。
衝突受け部は装飾部から離れた位置に配置されるか若しくは装飾部と隣接して配置される構成が想定されるが、この構成では、装飾部によって制約を受けてしまう。例えば、装飾部が大きくなればなるほどこれを外した位置に衝突受け部を配置しなければならないため、極めて限られたスペースに配置せざるを得ない。一方、上記構成では、衝突受け部の周縁部から所定距離入りこんだ位置に衝突受け部を配置するようにしているため、装飾部によって位置的な制約を受けにくい構成となる。
手段11.前記装飾部の外部において遊技球を流下させる外部流路が設けられており、当該外部流路に面する形態にて前記衝突受け部が配置されていることを特徴とする手段1ないし手段10のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部の周囲の外部流路において、少なくとも一部の遊技球がある程度速度を抑えたかたちで流下することとなる。
手段12.前記仕切り枠が環状に設けられると共に、前記装飾部の外部において遊技球を流下させる外部流路が、前記仕切り枠と前記装飾部との間に設けられており、前記仕切り枠と前記装飾部との間において前記外部流路に面する形態にて前記衝突受け部が設けられていることを特徴とする手段3に記載の遊技機。
このようにすれば、前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすような斬新な装飾部を構成でき、その一方で、装飾部の外部において仕切り枠との間に外部流路が確保され、当該外部流路において装飾部の一部によって効果的に衝突を受けることができる。
手段13.前記仕切り枠は前記遊技盤の端部付近を部分的に包囲するように構成されており、
前記遊技盤の端部付近において、前記仕切り枠と前記装飾部との間に前記外部流路が構成されていることを特徴とする手段12に記載の遊技機。
このようにすれば、遊技盤の端部付近に外部流路を確保できて斬新な外部流路構成となり、その一方で、このような斬新な外部流路であっても装飾部の一部によって効果的に衝突を受けることができる。
手段14.前記装飾部において、当該装飾部の内部を通る内部流路が設けられ、当該内部流路内に前記衝突受け部が設けられていることを特徴とする手段1ないし手段10のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、斬新でインパクトのある装飾部構成を実現しつつ、その一方で、装飾部によって遊技球の流下を完全に遮断せず、一部において流下領域を確保でき、かつ流下バリエーションを増加させることができる。また、いったん衝突受け部に衝突したものが内部流路を流下するため、内部流路を流下する遊技球の速度を落とすことができ、装飾部の部品劣化や破損を効果的に防止することができる。
手段15.前記装飾部において、当該装飾部の内部を通る内部流路が設けられ、当該内部流路内と前記外部流路とにそれぞれ前記衝突受け部が設けられていることを特徴とする手段11ないし手段13のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、流路が多様なものとなり、かつ各流路において遊技球の速度を効果的に低減できることとなる。
手段16.前記内部流路内に前記衝突受け部が設けられる一方、前記内部流路の外側の外部流路において、前記装飾部とは別部材からなる第2の衝突受け部が設けられていることを特徴とする手段14に記載の遊技機。
ここのようにすれば、流路が多様なものとなり、かつ各流路において遊技球の速度を効果的に低減できることとなる。また、外部流路では、装飾部とは別部材の第2の衝突受け部により装飾部とは独立して衝突を受けることが可能となる。
手段17.前記衝突受け部は、少なくとも前記内部流路の入口付近に配置されていることを特徴とする手段14ないし手段16いずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、内部流路の初期段階で遊技球の速度を落とすことができ、内部流路の大部分において緩やかな速度の遊技球が流下することとなる。
手段18.前記装飾部において、前記衝突受け部は、前記内部流路における入口から所定距離入りこんだ位置に配置されていることを特徴とする手段14ないし手段16いずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技領域の内外、或いは流下可能領域の内外に跨らせるように装飾部を配置した場合であっても、装飾部によって位置的な制約をうけにくい構成となる。
手段19.前記衝突受け部は前記内部流路の壁部の少なくとも一部として構成されていることを特徴とする手段17又は手段18に記載の遊技機。
このようにすれば、内部流路において、遊技球が衝突しやすい位置に衝突受け部を配置しやすくなる。なお、壁部は遊技盤の前面と平行な面方向の移動を拘束する部分である。
手段20.前記衝突受け部は、前記内部流路の外側に配置されており、
前記内部流路の入口が、前記衝突受け部よりも下部に配置されていることを特徴とする手段1ないし手段10のいずれかに記載の遊技機。
内部流路の外側に衝突受け部が設けられ、当該衝突受け部によって遊技球の速度を落としつつ、その衝突した遊技球が内部流路の入口に入りやすい構成となる。
手段21.遊技球が遊技領域に進入した直後において当該遊技球が左右方向の一方側から他方側に移動するように構成され、前記衝突受け部は、前記内部流路の外側において前記他方側への移動する遊技球を前記一方側に跳ね返すように構成されており、
前記内部流路の入口が、前記衝突受け部よりも前記一方側に配置されていることを特徴とする手段1ないし手段10、及び手段20のいずれかに記載の遊技機。
内部流路の外側に衝突受け部を設け、当該衝突受け部によって遊技球の速度を落としつつ、跳ね返された遊技球が内部流路の入口に入りやすい構成となる。
手段22.前記衝突受け部は、前記内部流路の外側に配置されており、
一方、遊技球が遊技領域に進入した直後において当該遊技球が左右方向のうちの左側から右側に移動するように構成され、前記衝突受け部は、右側へ移動してくる遊技球を左側に跳ね返すように構成されており、
さらに、前記内部流路の入口が前記衝突受け部よりも左側に配置されていることを特徴とする手段1ないし手段10、及び手段20のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技領域進入直後に遊技球が左側から右側に向けて移動するような広く知られた構成において、衝突受け部によって遊技球を一旦受けて衝撃を吸収しつつ、左側に跳ね返される遊技球を内部流路に進入させることができる好適構成となる。
手段23.前記内部流路は、当該内部流路を流下する遊技球が視認可能となるように構成されていることを特徴とする手段14ないし手段22のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、内部流路を流下する遊技球を確認できる構成となる。
手段24.前記内部流路は、前記装飾部を横切るように構成されていることを特徴とする手段14ないし手段23のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、内部流路を通って装飾部の一方側から他方側に横切る格好となるため、あたかも装飾部を通過してワープするような印象を与えることができる。
手段25.前記内部流路において、遊技球の流下軌道に影響を与えうる影響部材が視認可能に配置されていることを特徴とする手段14ないし手段24のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、インパクトのある装飾部を構成しつつ、その一方で、装飾部内において影響部材が配置された内部流路が構成され、その装飾部内において遊技盤の盤面と同じように影響部材によって流下に面白みをもたせることができる。なお、「影響部材」とは、遊技球の流下軌道に影響を与えることができる部材であればよく、例えば、金属や樹脂などからなる釘部材、遊技機用の風車などが挙げられる。
手段26.前記内部流路の底部に、釘部材が視認可能に取り付けられていることを特徴とする手段25に記載の遊技機。
このようにすれば、インパクトのある装飾部を構成しつつ、その一方で、装飾部内において釘部材が配置された内部流路が構成されるため、その装飾部内において遊技盤の盤面と同じように流下に面白みをもたせることができる。
手段27.前記衝突受け部の下方において、前記衝突受け部に衝突した遊技球を受けるように前記影響部材が配置されていることを特徴とする手段25又は手段26に記載の遊技機。
このようにすれば、一部又は全部の遊技球が、一旦衝突受け部に衝突してから影響部材に受けられる(例えば釘部材に衝突したり、入賞口に進入する等)こととなり、影響部材の劣化や損傷を効果的に防ぐことができる。
手段28.前記内部流路内において当該内部流路を流下する遊技球の少なくとも一部が進入可能となるように入賞口が配置されていることを特徴とする手段25ないし手段27のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、内部流路が遊技者の利益に関与する格好となり、内部流路の有用性をいっそう高めることができ、ひいては装飾部の有用性を一層向上させ得る構成となる。
手段29.前記衝突受け部はゴム部材を有し、前記遊技球の衝突を受ける位置に前記ゴム部材が配置されていることを特徴とする手段1ないし手段28のいずれかに記載の遊技機。
このように衝突を受ける位置にゴム部材を配置するように構成すれば、衝撃を効果的に吸収できることとなる。
手段30.前記衝突受け部は、前記装飾部の本体に対し着脱可能に構成されていることを特徴とする手段1ないし手段29のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、衝突受け部を状況に応じて交換できる構成となる。
手段31.前記衝突受け部は、前記装飾部の一部をなすカバー部によってカバーされ、視認不能に構成されていることを特徴とする手段1ないし手段30のいずれかに記載の遊技機
このようにすれば、衝突受け部が視認不能となるように隠すことができる。
手段32.前記衝突受け部は、前記装飾部の複数位置に設けられていることを特徴とする手段1ないし手段31のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、衝撃を緩衝できるポイントを複数設けることができる。
手段33.前記装飾部において、当該装飾部の内部を通る内部流路が複数設けられており、各内部流路に対応して前記衝突受け部が設けられていることを特徴とする手段32に記載の遊技機。
このようにすれば流下パターンを効果的に増やすことができ、かつ各流路において遊技球の速度を落とすことができる。
手段34.所定の表示を行う表示装置を備える一方、前記装飾部は、この表示装置の周囲に設けられた表示装置周囲部品からなることを特徴とする手段1ないし手段33のいずれかに記載の遊技機。
手段34の構成によれば、表示装置の周囲部品を今までになく斬新な構成とすることができる。より具体的には手段34の構成において、表示装置周囲部品が遊技領域の内部から外部にまで及ぶように構成できる。または、手段34の構成において、表示装置周囲部品が流下可能領域の最外縁の内側から外側にまで及ぶように構成できる。もしくは、表示装置周囲部品を前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように構成してもよい。
手段35.前記表示装置において表示画面が設けられており、前記表示装置周囲部品は、前記遊技盤の盤面方向において前記表示画面を囲むように配置されていることを特徴とする手段34に記載の遊技機。
このような表示画面を囲む部品に上記手段の構成を適用すれば、注目を集める表示画面の付近を極めて斬新な構成とすることができる。
手段36.前記装飾部は、所定のキャラクターを模してなるキャラクター部を有していることを特徴とする手段1ないし手段35のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技者の興味を引きやすいキャラクター部について、斬新な配置構成を採ることができ、キャラクターの印象を一層強調することができる。より具体的には手段36の構成において、キャラクター部が遊技領域の内部から外部にまで及ぶように構成できる。または、手段36の構成において、キャラクター部が流下可能領域の最外縁の内側から外側にまで及ぶように構成できる。もしくは、キャラクター部を前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように構成してもよい。
なお、本発明でいうキャラクター部は、各種分野におけるキャラクターを平面的又は立体的に模した構成とすることができる。具体的には、小説・漫画・アニメ・映画・演劇・テレビ・或いはその他の分野において登場する人、動植物、その他のもの、シンボル、またはそのイメージ等を、平面的又は立体的に模した部分として構成することができ、特に、遊技機利用者において、周知、ないし著名な、若しくは架空の人物、動植物、その他のものを模した構成としたり、意匠性に優れた構成としたりすると、装飾性、遊技性を効果的に高めうる構成となる。また、手段36において、キャラクター部を遊技領域の内外に配置させた場合には、遊技領域外に配置される部分のみではキャラクターとして機能しないように構成し、遊技領域内外に配置されるそれぞれの部分が連携してキャラクターとして機能するように構成できる。同様に、手段36において、キャラクター部を流下可能領域の内外に配置させた場合には、流下可能領域外に配置される部分のみではキャラクターとして機能しないように構成し、流下可能領域内外に配置されるそれぞれの部分が連携してキャラクターとして機能するように構成できる。
手段37.前記キャラクター部は、動作態様、表示態様等の態様が変化可能に構成されていることを特徴とする手段36に記載の遊技機。
このように、斬新な配置構成を採りつつ動作態様、表示態様等の態様が変化可能となるように構成すれば、相乗的に興趣を高めうる構成となる。
なお、本発明でいう態様の変化は、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化することによりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター部が照らされ、明るく見えるようになる構成や、所定の色あいをもつようになる構成をも包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター部と関連する部位が変位するような動作による態様変化、或いは、キャラクター部内、若しくはキャラクター部と関連する所定の部位が発光するような発光による態様変化など、あらゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の様子が変化する構成であればこれら以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
手段38.前記キャラクター部の態様を変更するように制御するキャラクター部態様制御手段を備えたことを特徴とする手段37に記載の遊技機。
このように、キャラクター部の態様を制御により変更するようにすれば、タイミング良くキャラクター部の態様を変更することができる。例えば、前記キャラクター部態様制御手段により、キャラクター部の態様を遊技状態に応じたものに設定するように制御を行うように構成すれば、遊技状態に応じてキャラクターが様々に変更されることとなり、遊技状態とキャラクターとがより関連深いものとなる。
なお、本発明でいう態様の変化は、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化することによりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター部が照らされ、明るく見えるようになる構成や、所定の色あいをもつようになる構成などをも包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター部と関連する部位(関連する部位としては、例えば、キャラクター部の近傍の部位や、キャラクター部と連動機構により連動する部位等)が変位するような動作による態様変化、或いは、キャラクター部内、若しくはキャラクター部と関連する所定の部位が発光するような発光による態様変化など、あらゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の様子が変化する構成であればこれら以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
なお、手段1ないし手段38のいずれかに記載の遊技機において、前記装飾部を所定の入賞装置として構成し、当該入賞装置が遊技領域の内部から外部に及ぶよう構成してもよい。または、手段1ないし手段38のいずれかに記載の遊技機において、前記装飾部を所定の入賞装置として構成し、当該入賞装置のが流下可能領域の最外縁の内側から外側にまで及ぶよう構成してもよい。若しくは、手段1ないし手段38のいずれかに記載の遊技機において、前記装飾部を所定の入賞装置として構成し、前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように前記遊技盤に取り付けてもよい。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態1に係る遊技機における遊技盤構成を概念的に例示する正面図であり、図2はその遊技盤を用いた遊技機を概念的に例示する正面図である。また、図3は図2の斜視図であり、図4は、図2のガラス扉枠の裏側構成を概念的に例示する概念図である。また、図5は実施形態1における装飾部の要部断面構成を概念的に示すものであり、図1のA−A断面付近を概念的に示す概念図である。また、図6は図1の要部を拡大して示す図である。
本実施形態に係る遊技機の一例たるパチンコ機1は、例えば遊技ホールに設置されたパチンコ島台のカウンタ台の上部にて複数横方向に並べられて設けられるものである。パチンコ機1は、図2及び図3に示すように、前部には前枠2が設けられ、さらにその前枠2に透明板保持部としてのガラス扉枠3が取付けられている。ガラス扉枠3は、縦軸の回動軸を有するヒンジ部81により前枠2に開閉可能に支持され、かつガラス(透明板に相当)が嵌め込まれた金属製或いは樹脂製の枠83(図4参照)とを備えている。金属製の枠83に二枚のガラスが嵌め込まれてガラスユニット50が構成されている。
ガラス扉枠3の後方には、図1に示す遊技盤7が配置されている。遊技盤7は仕切り枠たるレール22(後述)によって略環状に囲まれた略円形の遊技領域90aを有し、その遊技領域90aには第1種始動口4、特別表示装置(以下、単に「表示装置」ともいう)5及び大入賞口6が設けられている。第1種始動口4は遊技球の通路を備え、その通路入口に羽根4aが開閉可能に支持されている。表示装置5は、例えば図柄を動的に表示する図柄表示装置として構成できる。
図2及び図3に示すように、ガラス扉枠3の下部には、賞球が払い出される上受け皿3aが装着されている。また、前枠2の窓孔より下方には下受け皿2aが装着されている。下受け皿2aは、前記上受け皿3aに入りきらない賞球や、上受け皿3aから球抜きした抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口から排出させて貯留させるものである。前枠2における下受け皿2aの右側方には遊技球を発射するための発射ハンドル17が回動操作可能に装着されている。発射ハンドル17に対応する前枠2の裏側には駆動手段としてのモータ(図示せず)が装着されており、発射ハンドル17の回動操作によってモータか回動され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作されるとともに、前記発射ハンドル17の回動角度に応じた弾発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆等によって球発射装置が構成されている。
図1、図2に示すように、表示装置5は第1種始動口4の上方に設けられており、液晶ディスプレイ(LCD)からなる画面5aを備えている。画面5aには多種類の画像が表示されるが、その1つとして、左図柄列8、中図柄列9及び右図柄列10が表示される。図柄列の数は前述したもの(3列)に限られず、1列、2列、4列以上であってもよい。各図柄列8乃至10は、数字、記号等からなる複数の図柄によって構成されている。
表示装置5では、図柄列8乃至10での図柄変動が、遊技球の第1種始動口4への入賞により開始される。図柄変動は左図柄列8、右図柄列10、中図柄列9の順に停止されるが、これは一例にすぎず、別の順序で停止されてもよい。全ての図柄列8乃至10での図柄変動が停止したとき、表示されている図柄(以下「停止図柄」という)の組合せが、予め定められた組合せ(特定表示結果、以下「大当りの組合せ」という)、すなわち、同一種類の図柄が大当りラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、777)、となる場合がある。この停止図柄の組合せを、以下「大当り図柄」という。本実施形態では、大当りラインとして、水平方向へ延びるもの(上・中・下の3種類)と、斜め方向へ延びるもの(右下がり・左下がりの2種類)の合計5種類存在するが、これに限られない。例えば、大当りラインの数が1つであり、通常、「1ライン」と呼ばれているものであってもよい。そして、大当りの組合せが成立すると特別電動役物が作動し、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態が到来し、より多くの賞球を獲得することが可能となる。
さらに、パチンコ機1は大当り遊技状態の発生に先立ちリーチ遊技状態となる。ここで、リーチ遊技状態とは大当り遊技状態の直前の状態をいい、例えば、列10での図柄変動が、大当りライン上において左図柄列8での停止図柄と同一種類の図柄で停止し、かつ、その後に中図柄列9での図柄変動が左右両図柄列8,10での停止図柄と同一種類の図柄で停止されれば最終的に大当りの組合せとなる状態を含む。また、図柄変動が停止すると、大当り遊技状態となる組合せで変動し、その図柄で停止されれば最終的に大当り遊技状態となる場合において、その変動中の状態もリーチ遊技状態に含まれる。これは、通常、全回転(全図柄)リーチと呼ばれているものである。
図1に示すように、大入賞口6は第1種始動口4の下方に設けられており、1つのVゾーン11、2つの通路12,13及びシャッタ14を備えている。シャッタ14は大入賞口用ソレノイド15(以下、単に「ソレノイド15」ともいう)により作動させられ、Vゾーン11及び通路12,13の各入口を開閉する。
図1に示すように、遊技盤7には、始動口用スイッチ18、Vゾーン用スイッチ19及びカウントスイッチ20が取付けられている。始動口用スイッチ18は、遊技球Bの第1種始動口4への入賞を検出する。Vゾーン用スイッチ19は遊技球BのVゾーン11への入賞を検出し、カウントスイッチ20は遊技球Bの大入賞口6への入賞を検出する。また、各スイッチ18乃至20の検出結果に基づきソレノイド15及び表示装置5をそれぞれ駆動制御するために、制御装置21が設けられている。制御装置21は読出し專用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMはCPUによる演算結果を一時的に記憶する。尚、より詳細には、制御装置21は、パチンコ機1の主制御を行うメイン基板と、当該メイン基板からの信号によって各部を制御するための表示制御基板、音量調整基板、LED基板、払出し制御基板等の各種のサブ基板とを備えて構成されており、不正信号がメイン基板へ入力されることを防止するために、信号の伝送方向は、メイン基板からサブ基板への一方向のみとなっている。
CPUによる制御の1つとして、大当り遊技状態の発生確率を条件に応じて変動させる、いわゆる確率変動がある。具体的には、1/300程度の低確率で大当り遊技状態を発生させる低確率モードと、その約5倍である1/60程度の高確率で大当り遊技状態を発生させる高確率モードとが用意されており、大当り図柄の種類に応じて確率モードが切替えられる。すなわち、大当り図柄が、予め定められた特別図柄(例えば奇数図柄)であると高確率モードに設定され、予め定められた通常図柄(例えば偶数図柄)であると低確率モードに設定される。なお、低確率モードでの発生確率に対する高確率モードでの発生確率の倍数は、前述した値(約5)以外の値であってもよい。
(装飾部)
次に装飾部について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るパチンコ機1において、遊技領域90a内に所定の装飾部55が配置されており、この装飾部55が遊技領域90aの外部に及ぶように構成されている。装飾部55は遊技領域90aの右上部において、遊技領域90aの外部に延出する構成をなしており、装飾部55の全体が遊技領域90aの中央付近から遊技領域90aの右上の外部にわたって配置されている。具体的には、装飾部55の一端が遊技領域90aにおける左側領域(遊技領域を左右に二分した場合の左側の領域)に配置されており、他端が遊技領域90aの右側領域(遊技領域を左右に二分した場合の右側の領域)の外部に配置され、極めて大きく、インパクトのある構成をなしている。
遊技領域90aは、レール(例えば板状に形成された金属製のレール)によって、或いはレール及びレールと隣接して連続する装飾部以外の部品によって構成することができる。本実施形態では図1に示すように、遊技盤7上の所定領域をレール22によって、遊技領域90aのほぼ全体が略円形に囲まれるように構成され、レール22の内側の領域が遊技領域90aとして構成されている。なお、ここではレール22が特許請求の範囲でいう「仕切り枠」に相当する。本実施形態では、図1、図6に示すように、仕切り枠(レール22)が部分的に設けられておらず、その設けられていない領域については、仕切り枠の端部(盤面方向における仕切り枠の両端部P1、P2)を結ぶ線を、当該設けられていない領域についての遊技領域の境界として仮想的に設定している。なお、導入用のレールが並ぶ部分においては、内側のレール22cと外側のレール22dとで構成される遊技領域の進入口90cにおいて、内側のレール22cの端部と外側のレール22dとを最短距離で結ぶように遊技領域の境界90を設定するものとする。流下可能領域の最外縁91も同様に内側のレール22cの端部と外側のレール22dとを最短距離で結ぶように設定されるものとする。
さらに、本実施形態では、レール22によって、遊技球が流下可能となる領域(流下可能領域)が区切られており、遊技領域の境界90と流下可能領域の最外縁91が略一致している(図1では境界90と最外縁91とを共通の一点鎖線にて示している)。換言すれば、流下可能領域の内部から外部に及ぶように装飾部55が配置されているとも言える。図5の断面概略図においては遊技領域90aの境界90と流下可能領域の最外縁91とを共通の破線にて示している。
さらに図1、2、4及び図5に示すように、装飾部55の内部において、遊技領域90aの周縁を構成するレール22が、装飾部55と交差するように(具体的には装飾部55の内部を横切るように)、盤面方向(遊技盤7の前面(盤面7d(図5参照))と平行な面方向)に沿って配設されている。即ち、そのレール22を跨ぐようにして装飾部55が配置されており、レール22を基端として、装飾部55の一部分たる延出部60が遊技領域90aの外側に延出している。
また、本実施形態では、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように装飾部55が配置されている。より具体的には、遊技盤の7の盤面外形が図1のように矩形形状(例えば、略正方形、略長方形等)にて構成されており、遊技盤7の中央付近から遊技盤7の角部付近にまで及ぶように装飾部55が配置されている。なお、本明細書全体を通し、「遊技盤の中央部付近」とは、遊技盤の中心位置の近傍を意味しており、少なくとも、遊技盤の中心位置C1(図2参照)を含んだ位置に装飾部55が配置されるか、若しくは遊技盤の中心位置C1の近くに装飾部55が配置されるかのいずれかであれば「遊技盤の中央部付近に装飾部が配置されている」ことになる。
また、ここでいう「遊技盤の中心位置C1」とは以下のように定義するものとする。即ち、透明板(ここでは前方ガラス及び後方ガラス)を介して遊技盤7及び遊技盤7に取り付けられた部品が視認可能となる領域における上下方向の中心をなす中心線L2と、当該視認可能となる領域の左右方向の中心をなす中心線L1とが交差する位置を中心位置C1とする。また本明細書でいう「遊技盤の端部付近」とは以下のように定義するものとする。即ち、前記視認可能となる領域の上下方向の端縁間距離K1、又は左右方向の端縁間距離K2のうち、短い方の端縁間距離を直径とし(図2では左右方向の端縁間距離K2を直径とする)、当該面方向において中心位置C1を中心とした円を仮想的に設定した場合に、その円よりも外側となる部分を「遊技盤の端部付近」と定義することとする。図2ではこの仮想的な円よりも外側に装飾部55が及んでいることが明らかである。また、本明細書において「遊技盤の角部付近」とは、上記のような仮想的な円を設定した場合において、その円の外部領域であって、かつ遊技盤の角部外縁に至るまでの角部近傍領域をいう。なお、このような「遊技盤の中央部付近」、「遊技盤の端部付近」及び「遊技盤の角部付近」の定義については他の実施形態にも同様に適用するものとする。
(衝突受け部)
本実施形態の特徴をさらに述べると、本実施形態では、装飾部55の一部において仕切り枠(レール22)の近傍に、遊技球の衝突を受けるための衝突受け部61が配置されている。本実施形態では、上述したように遊技領域の境界90と流下可能領域の最外縁91とがほぼ同じ位置となっており、遊技領域の境界90と流下可能領域の最外縁91との両方の近傍位置に、遊技球の衝突を受けるための衝突受け部61が設けられている。
装飾部55全体と衝突受け部61との関係について述べると、装飾部55は、装飾部55の周縁部に配置されており、遊技機1の左右方向において、衝突受け部61の左側から右側にまで及ぶように配置されている。そして、衝突受け部における衝突を受ける衝突面61aが装飾部55の側周面の一部をなすように配置されている。より具体的には、装飾部55の周縁部の一部を構成する衝突受け部61とレール22とが近接し、その近接する位置において衝突受け部61の外面(具体的には遊技領域側に面する外面)とレール22の内周面とが所定角度傾いて配置されており、その傾いて配置される外面が衝突面61aとされている。
さらに、装飾部55において、当該装飾部55の内部を通る内部流路54aが設けられ、衝突受け部61に衝突した遊技球の少なくとも一部が内部流路54aを流下可能となるように構成されている。ここでの内部流路は、装飾部55を略斜めに横切るように構成されている。衝突受け部61は、内部流路54aの入口付近に配置されており、内部流路54aの初期段階で遊技球の速度を落とすように構成されている。
衝突受け部61は、内部流路54aの外側に配置されており、内部流路54aの入口が、衝突受け部61よりも下部に配置されている。また、遊技機1では、遊技球が遊技領域90aに進入した直後において当該遊技球が左右方向の一方側から他方側に移動するように構成され、衝突受け部61は、内部流路54aの外側において他方側への移動する遊技球を一方側に跳ね返すように構成されている。そして、内部流路54aの入口が、衝突受け部61よりも前記一方側に寄った位置に配置されている。具体的には、遊技球が遊技領域90aに進入した直後において当該遊技球が左右方向のうちの左側から右側に移動するように構成され、衝突受け部61は、右側へ移動してくる遊技球を左側に跳ね返すように構成されている。衝突受け部61における衝突を受ける面(衝突面)は略平坦に構成されており、跳ねかえる方向があまりばらつかないように構成されている。そして、内部流路54aの入口が衝突受け部61よりも左側に配置されており、左側に跳ねかえってきた遊技球の少なくとも一部が進入するように構成されている。
また、ここでの衝突受け部61は、ほぼ全体がゴム材料によって構成されている。なお、全体をゴム材料によって構成しなくてもよく、少なくとも衝突を受ける位置にゴム部材を配置すればよい。また、衝突受け部61を装飾部55の本体(装飾部55における衝突受け部61を除いた部分)に対し着脱可能に構成してもよい。一例としては、例えば、装飾部55の本体において孔を設け、一方、衝突受け部61においてこの孔に圧入可能な程度の突起を設けるようにしてこれらを嵌め合わせる例などが挙げられる。また、ここではゴム材料を備えた衝突受け部を例示したが、衝突受け部61の略全体或いは衝突を受ける位置をほかの樹脂材料や金属材料などによって構成してもよい。
(ガラス構成)
図4、図5に示すように、遊技盤7の前方において遊技球の流路を構成する流路構成透明板として後方ガラス51が設けられると共に、図5に示すようにこの後方ガラス51の遊技盤側の板面51Bの少なくとも一部が、遊技盤7の盤面7dと対向して流路54を構成する流路構成平坦部51Eとされる。そして、遊技領域90a内に設けられた、1又は複数の部品からなる装飾部(図5の例では、遊技領域内外が一体的な単一部品によって構成された装飾部55)の一部が、遊技領域90aの外部に及んで配置され、かつ当該装飾部55の少なくとも一部が流路構成平坦部51Eの裏側の流路構成面51Bよりも前方位置に突出するように突出装飾部55fとして構成されている。
具体的には図5のように、前後方向(遊技盤7の盤面7dと直交する方向)に関して、突出装飾部55fの前端位置が、遊技盤7の盤面7dと平行に構成された流路構成面(流路構成平坦部51Eの裏側において遊技盤7の盤面7dとの間で流路を構成する板面51Bが流路構成面に相当する)の位置よりも前方側に位置している。より具体的に説明すると、図5では、流路構成面(板面51B)を包含する仮想的な平面(流路構成面を延長した平面)を51Fとして概念的に示しているが、突出装飾部55fは前端がこの仮想的な平面51Fよりも前方位置となるように突出する構成をなしている。さらに、後方ガラス51の少なくとも一部において、流路構成平坦部51Eよりも前方側に凸となる第1盛り上がり部51C(第1盛り上がり部が本発明の第1非平坦部に相当する)が設けられ、この第1盛り上がり部51Cに対応する位置において、装飾部55に設けられた突出装飾部55fが流路構成平坦部51よりも(さらにいえば、上述したように流路構成面(即ち板面51B)よりも)前方位置に突出した構成をなしている。図5では、装飾部55において遊技領域90aの内外に跨る部分が、流路構成面(板面51B)よりも前方位置に突出する構成をなしている。なお、図2の例では、第1盛り上がり部51Cの外形を破線にて概念的に示しており、第2盛り上がり部52Bの外形については実線にて示している。なお、以降の平面図においても、第1盛り上がり部51Cの外形については破線にて示し、第2盛り上がり部52Bの外形については実線にて示すものとする。
第1盛り上がり部51Cは遊技領域90aの外部から内部に渡り前方に向けて曲板状に盛り上がるように、流路構成平坦部51Eの前方に突出して設けられており、第1盛り上がり部51Cの裏側は窪みが形成されている。突出装飾部55fは、この窪み内に一部が挿入される形態にて遊技領域90aの内外にわたって流路構成面(板面51B)の前方に突出する。流路構成平坦部51Eと第1盛り上がり部51Cは一体的な1枚板からなり、後方ガラス51において、流路構成平坦部51Eと第1盛り上がり部51Cの境界は滑らかに屈曲している。
さらに、図3、図4及び図5に示すように、流路構成透明板たる後方ガラス51の前方位置に配置される前方ガラス52(前方ガラス52が前方透明板に相当する)が設けられており、装飾部55の全体が、この前方ガラス52と上述の後方ガラス51とによってによりカバーされる構成をなしている。前方ガラス52には、少なくとも第1盛り上がり部51Cの前方位置において前方側に凸となる第2盛り上がり部52B(第2盛り上がり部52Bが第2非平坦部に相当する)が設けられており、この第2盛り上がり部52Bは前方に向けて曲板状に盛り上がる構成をなしている。
さらに前方ガラス52は、平坦に構成される前方平坦部52Aが設けられると共に、第2盛り上がり部52Bは、この前方平坦部52Aよりも前方に凸となるように構成されている。前方平坦部52Aは、流路構成平坦部51Eの前方においてこの流路構成平坦部52Eと板面がほぼ平行となるように配置されている。また、第2盛り上がり部52Bの裏側にも窪みが構成されており、第1盛り上がり部51C及び突出装飾部55fは、第2盛り上がり部52Bに対応する位置において当該第2盛り上がり部52Bの裏側の窪みに一部が収まるように配置されている。突出装飾部55fは、第1盛り上がり部51C及び第2盛り上がり部52Bの両方にカバーされる格好となっている。また、前方ガラス52において、前方平坦部52Aと第2盛り上がり部52Bは一体的な1枚板からなり、これら前方平坦部52Aと第2盛り上がり部52Bの境界は滑らかに屈曲した構成をなしている。
また、本実施形態に係る第1盛り上がり部51Cは、突出装飾部55fと略対応した対応した外形形状にて形成され、第1盛り上がり部51Cと突出装飾部55fとが形状的に統一性のとれたものとなっている。なお、ここでいう「略対応した外形形状」とは、突出装飾部55fの形状を反映した外形形状であればよく、突出装飾部55fに部分的に対応した外形形状であってもよく、装飾部55全体に対応した外形形状であってもよい。例えば、平面視した場合の突出装飾部55f全体の外形形状を反映して第1盛り上がり部51Cの外形形状を設定したり、突出装飾部55fの突出形状を反映して第1盛り上がり部51Cの盛り上がり形状を設定することができる。
また、本実施形態では、突出装飾部55fの一部が第1盛り上がり部51Cの裏側内部に収まって配置される構成をなしているが、このような第1盛り上がり部51Cは、突出装飾部55fにおけるその収容される部分の周縁形状及び高さを反映した形状に設定されるように構成してもよい。このようにすれば、突出装飾部55fにおける第1盛り上がり部51Cに収容される部分を適切に反映して第1盛り上がり部51Cの形状が設定されるため、第1盛り上がり部51Cを必要以上に広くする必要がなく、また突出装飾部55fと対応した形状をなすため外形がすっきりとまとまることとなる。なお、「突出装飾部におけるその収容される部分の周縁形状及び高さを反映した形状」とは、例えば、「突出装飾部55fにおける第1盛り上がり部51Cに収容される部分」に対し全体的に若干の隙間を隔てて第1盛り上がり部51Cが構成されるようなものが挙げられる。また、突出装飾部55fがある形状(例えばあるキャラクター形状の一部等)をモチーフにしたものであれば、その形状を一回り大きくモチーフにして第1盛り上がり部51Cを構成するようなものであってもよい。
さらに本実施形態では、第1盛り上がり部51Cと第2盛り上がり部52Bとが略対応した形状となっている。ここでは所定範囲において屈曲する第1盛り上がり部51Cが構成されると共に、その第1盛り上がり部51Cよりも一回り大きく屈曲するように第2盛り上がり部52Bが構成されている。このようにすれば、第1盛り上がり部51Cと第2盛り上がり部52Bとが対応がとれた形状となり、すっきりとまとまることとなる。
さらに図4の例では、流路構成透明板たる後方ガラス51及び前方透明板たる前方ガラス52が、ほぼ矩形形状をなしており、装飾部55の一部がそれら後方ガラス51及び前方ガラス52の角部付近に及ぶように配置され、かつ前方ガラス52の角部付近によってカバーされる構成をなしている。また、図4の構成では、透明板を保持する透明板保持枠としてのガラス扉枠3に形成された窓部3c(図4及び図5も参照)が、遊技領域90a(図1等参照)及び延出部60に対応する形状をなしている。より詳細には、図2、図4に示すように、前方ガラス52及び後方ガラス51の双方における遊技機1の前方から視認可能に構成される視認可能部(即ち、前方ガラス52及び後方ガラス51において前方から見える部分であり、それぞれのガラスにおける、遊技盤7の盤面方向と平行な面方向に関して窓部3cの内周縁よりも内側領域に相当する部分(即ち窓部3cの開口部分に相当する部分))が、遊技領域90aの前方においてこの遊技領域90aに対応して配置されて略円弧状の周縁部を有する遊技領域対応部(遊技領域対応部は、視認可能部のうちの遊技領域90aの前方の部分である)、この遊技領域対応部より板面方向(即ち遊技盤の盤面と平行な面方向)外側に延び、装飾部55における遊技領域90aの外部に配置される部分(即ち延出部60)に対応して配置される外部対応部(外部対応部は、視認可能部のうちの延出部90付近の前方の部分)とを有した構成をなしている。即ち、窓部3cの内周縁形状が単なる円形ではなく、円弧状に形成される内周縁部と、その円弧状部分よりも外側に延出した内周縁部とを有した形状をなしている。
(配置孔)
さらに、装飾部55は、図5に示すように、遊技領域90aの内部及び外部の少なくともいずれか一方において遊技盤7に取り付けられる構成をなし、少なくともその取り付け側において、装飾部55の一部を進入可能とする取付け用の配置孔が形成されており、ここでは、遊技領域90aの境界にはこの配置孔が構成されずに遊技盤7が設けられるようになっている。具体的には、図5に示すように、遊技領域90aの内部領域に装飾部55を取り付けるための内部配置孔7bが形成される一方、この内部配置孔7bと所定距離を隔てて外部に外部配置孔7cが形成されており、これら内部配置孔7b及び外部配置孔7cに一部を挿入する形態にて装飾部55が遊技盤7に取り付けられている。装飾部55の周縁部には内部配置孔7b及び外部配置孔7cよりも一回り大きいサイズの支持部55aが設けられており、この支持部55aが遊技盤7上に支持されるように取り付けられる。そして、内部配置孔7bと外部配置孔7cの間の遊技盤7上においてレール22が配設されている。さらに、図5に示すように、装飾部55の内部領域においても、内部配置孔7bと外部配置孔7cの間の遊技盤7の盤面7dを流路底面とする構成にて遊技球の流路54が構成されている。
(適用対象)
さらに、本実施形態では、図2ないし図5に示すように、表示装置5の周囲に設けられ、この表示装置5が取り付けられる部品である表示装置周囲部品(ここでは表示装置5の表示画面5aの周囲を装飾する装飾枠体)が装飾部55として構成されており、この表示装置周囲部品が後述する亀の形状をなし、遊技領域90a外に延出する形態をなしている。装飾部55の少なくとも前面において亀の装飾が施されており、図5の例では、装飾が施される部位を太線部Fにて例示している。また、本実施形態に係るパチンコ機1において、表示装置5の画面5aは、中心が遊技領域90aの中央付近より延出部60(即ち、装飾部55において遊技領域外に配置される部分)寄りにずれた位置に配置される構成をなしている。ここでは、表示画面5aが遊技領域90aの左側領域から右側領域にわたって配置され、かつその表示画面5aの中心が延出部60寄りにずれた位置となるように構成されている。
さらに、ここでの装飾部55は、所定のキャラクターを立体的、或いは平面的に模してなるキャラクター部を有してなるものであり、このキャラクター部の少なくとも一部が遊技領域90aの外部に配置される構成をなしている。ここでのキャラクター部は亀の形状をなす部分であり、この亀のキャラクター全体が遊技領域90aの内部から外部にわたってデザイン的に連続して配置されている。
なお、本実施形態でいうキャラクター部は、各種分野におけるキャラクターを平面的又は立体的に模した構成とすることができる。具体的には、小説・漫画・映画・演劇・テレビ・或いはその他の分野において登場する人、動植物、その他のもの、シンボル、またはそのイメージ等を、平面的又は立体的に模した部分として構成することができ、特に、遊技機利用者において、周知、ないし著名な、若しくは架空の人物、動植物、その他のものを模した構成としたり、意匠性に優れた構成とすると、装飾性、遊技性を効果的に高めうる構成となる。
また、本実施形態の装飾部55は、遊技盤7の盤面と平行な面方向に関し、遊技領域90aの内部に配置される部分と、遊技領域90aの外部に配置される部分とが一体的に連続した部品として構成されており、具体的には例えば、装飾部55において、遊技領域90a内に配置される遊技領域配置部59と遊技領域90a外に配置される延出部60とが一体的に形成された樹脂部品として構成されている。なお、ここでいう一体的とは分離不能であることを意味している。また、装飾部55のデザインについても遊技領域90aの内外にわたって連続したデザインが施されている。より具体的には、装飾部55における遊技領域90aの外部に配置される部分(延出部60)のデザインのみでは個性を有さず、この延出部60は遊技領域90aの内部に配置される遊技領域内配置部59のデザインと合成されることによってキャラクター部のデザインの一部として機能するようになっている。
<実施形態2>
次に実施形態2について図7及び図8を参照して説明する。実施形態2の構成においても実施形態1と同様に、実施形態2では、装飾部55内に構成された流路54の内部が視認可能となっている点が実施形態1と異なるが、それ以外の構成については実施形態1と同様である。図7、図8は、いわば図5の変形例を示すものであり、図7では、装飾部55内における流路54(具体的には内部流路)の前方において部分的に孔(破線にて概念的に示す)が形成される例を示しており、また、図8では、流路54に沿ってスリット55cが形成されており、このスリット55cを介して装飾部55内の流路54(具体的には内部流路)を流下する遊技球が視認できるようになっている。
<実施形態3>
次に実施形態3について図9ないし図11を参照して説明する。なお、図9、図10は、それぞれ、図5、図8を変形して示すものである。図11は図10をさらに変形したものである。実施形態3に係る装飾部55は、図9にて代表的に例示されるように、複数の部品がデザイン的に連なる装飾をなすように構成されている点が実施形態1と異なっており、ここでの装飾部55は、内部配置孔7bに取り付けられる内部取付部品(即ち遊技領域配置部59)と外部配置孔7cに取り付けられる外部取付部品(延出部60)とが別々の部品によって構成されている。
図9では、レール22と遊技領域配置部59の間に溝状の内部流路54aがレール22に沿って形成されており、内部配置孔7bに取り付けられる遊技領域配置部59と、外部配置孔7cに取り付けられる延出部60は、互いの端縁部の位置が盤面方向において近接する構成をなしている。図9の例では、互いの端縁部が当接しており、その当接する各々の端縁部の前面において、連続した装飾がなされるようにデザインが施されている(太線部F参照)。
また、内部取付部品及び外部取付部品の少なくともいずれか一方の取付部品は、その取付部品が取り付けられる配置孔の位置よりも一部が他方の取付部品側に延びる形態をなすように構成することができる。ここでは、内部取付部品たる遊技領域配置部59の一部がレール22を跨いで外部取付部品たる延出部60側に延び、遊技領域配置部59と延出部60の一部が当接し、かつ互いの端部が前後に重なる構成をなしている。
また、図10、図11に示すように、内部取付部品と外部取付部品とを別体に構成した場合においても、実施形態2と同様に装飾部55内の流路54を視認可能に構成することができる。図10、図11では、遊技領域配置部59と延出部60の間に流路54が構成され、その流路54が視認可能となるようにスリット55cが構成されている。図10の例では、流路54の底部に相当する遊技盤7の盤面においてスリット55cの周囲と連続するような装飾が施されている。即ち、スリット55cの付近における突出装飾部55fの前面の装飾と流路54における底部の装飾とが連続したデザインをなすように構成されている。また、図11の例では、遊技領域配置部59の一部が流路54の底部として構成されており、その底部の前面においてスリット55cの周囲と連続するような装飾が施されている。即ち、スリット55cの付近における突出装飾部55fの前面の装飾と、遊技領域配置部59における流路底部を構成する部分の装飾とが連続したデザインをなすように構成されている。
なお、図9ないし図11の例では、遊技領域配置部59と延出部60とが極めて近接、若しくは当接する構成をなしているが、遊技領域配置部59(内部取付部品)と、延出部60(外部取付部品)とが盤面方向において所定距離を隔てて配置されるようにしてもよい。この場合においても、遊技領域配置部と延出部とがデザイン的に連続するように装飾を施す必要がある。
<実施形態4>
さらに実施形態4では、実施形態1ないし3と異なり、遊技領域と流下可能領域とが異なるように構成されている。なお、それ以外の構成については、上述した実施形態であって組み合わせ可能な構成であればいずれの実施形態も組み合わせて適用できる。図12は概念的に示す正面図、図13は図12の一部を拡大して示す図である。図12、図13の例では、仕切り枠(図12ではレール22)が装飾部55内を横切るように配置されるものにおいて、遊技領域(境界90によって囲まれる領域)と流下可能領域(最外縁91の内側の領域)とが異なる構成について例示している。また、ここでは装飾部55内に配置されるレールについては内部配置レール22bとしており、装飾部55の外部に配置されるレールは外部配置レール22aとしている。ここでは、内部配置レール22bと外部配置レール22aが同一部品によって構成されている。なお、先にも述べたように、本明細書において、「遊技領域」とは、仕切り枠によって囲まれる領域であるが、図12、図13のように、仕切り枠(図12、図13ではレール22)が装飾部55内を横切るように配置される構成においては、このような仕切り枠に沿って内側に遊技球の流路が構成されていなくても、その仕切り枠によって遊技領域の境界部が構成される。
図12、図13の例では、装飾部55内において、仕切り枠(即ちレール22)よりも所定距離隔てて、遊技盤の中心位置C1(中心位置C1の概念は図2参照)寄りに内部流路54aが構成されており、この内部流路54aが装飾部55内において流下可能領域(図13)の最も外側部分となっている。即ち、内部流路54aの側部に沿って流下可能領域の最外縁91が設定されており、流下可能領域の最外縁91と遊技領域の境界90とは若干異なっている。そして、流下可能領域の最外縁91の内側から外側に跨るように、かつ遊技領域90aの内外に跨るように装飾部55が配置されている。そしてこの構成においても、装飾部55においてレール22に隣接する位置(具体的にはレール22に当接する位置又は極めて近接する位置)に衝突受け部61が設けられており、衝突受け部61の付近において装飾部本体が遊技領域90a及び流下可能領域のそれぞれの内部から、それぞれの外部にまで及ぶ構成をなしている。
<実施形態5>
次に実施形態5について図14ないし図16を参照しつつ説明する。実施形態5では、装飾部55の内部において遊技球の流路が構成されていない場合について説明する。図14ないし図16では、装飾部55の内部において遊技球の流路が構成されていない場合であって、装飾部55内に「仕切り枠」としてのレール22が配置された構成を例示している。ここでは、レール22のうち、装飾部55内に配置される部分を内部配置レール22bとしており、外部に配置される部分は外部配置レール22aとしている。図14はこの構成に係る遊技機の一例を示す正面図であり、図15は図14の遊技機の内部断面構成を概念的に例示する概念図(図5の変形例を示す図)、図16は図14の遊技機の装飾部55の一部を拡大して示す図である。
本実施形態の構成でも、遊技球を受ける衝突受け部61が、遊技球が流下可能となる流下可能領域の最外縁91付近、及び遊技領域90aの境界90付近に配置されており、装飾部55は衝突受け部61の位置付近にて、遊技領域90aの内部及び外部に跨って配置される。なお、本実施形態における流下可能領域の最外縁91は、装飾部55の付近においては、装飾部55内を横切らずに装飾部55の周囲に設定されている。
<実施形態6>
次に、図17を参照し、実施形態6について説明する。実施形態1等の例では、衝突受け部が装飾部55の周縁部に設けられた例について示したが、本実施形態ではそれとは異なる構成を例示する。即ち、本実施形態では、装飾部55の内部領域(遊技盤の前面と平行な面方向に関し装飾部55が配置される領域)において、遊技球の内部流路54aが構成されており、その内部流路54aにおいて、当該装飾部55の周縁部から所定距離隔てた位置において衝突受け部61が配置されている構成を例示している。具体的には、装飾部55において、内部流路54aにおける入口から所定距離入りこんだ位置に衝突受け部61が配置されており、衝突受け部61は内部流路54aの壁部の少なくとも一部として構成されている。なお、図17の例では、装飾部55内の一部においてレール22が途切れており、この部分については端部(P1、P2)を結ぶように遊技領域の境界が設定される。また、装飾部55内における流下可能領域については、図からも明らかなように、レール22及び衝突受け部61に沿って最外縁が設定されることとなる。
<実施形態7>
次に図18ないし図25を参照し、実施形態7について説明する。
図18は本実施形態の一例を示す正面図、図19は図18の要部断面構成を示す図である。図20は、図19の変形例1、図21は図19の変形例2、図22は変形例3、図23は変形例4である。
図18ないし図25では、「仕切り枠」たるレール22が配置され、一部において、レール22が設けられない非配置領域(P1,P2の間の領域)が構成された例について示している。ここでの仕切り枠(即ちレール22)は、大部分が円形に構成され、一方、一部に枠部材が存在しないような枠構成(即ち、略円形形状の一部を欠いたような円弧状の枠構成)をなしており、円弧状の枠(レール22)の端部を結ぶように遊技領域90aの境界90が設定される。図18では、レール22が設けられていない非配置領域(即ちレール22の端縁位置P1,P2の間の領域)において、端部間を直線的に結ぶように遊技領域の境界90が設定されており、このように構成される遊技領域90aの内外に跨るように装飾部55が配置されている。さらに、この構成においても、装飾部55においてレール22に沿うように衝突受け部61が配置されており、この衝突受け部61付近において装飾部55の本体が遊技領域90aの内部から外部にまで及ぶように、かつ流下可能領域の最外縁91の内側から外側に及ぶように構成されている。なお、図20ないし図23のそれぞれは、図8ないし図11のそれぞれの構成においてレール22を省略した図となっており、装飾部55内にレール22が設けられていないということ以外は図8ないし図11のそれぞれと同様である。
図24及び図25の例では、装飾部55内において遊技球の流路が構成されていないものの、遊技領域90aの境界90については図18等と同様に、図24に示すように端部間(P1,P2の間)を直線的に結んで設定されており、装飾部55は、このように境界90が設定される遊技領域90aの内外に及ぶように構成されている。装飾部55は、このような非配置領域(即ち、レール22の端部P1,P2間に構成される、装飾部55を遊技領域90aの外部に導出するための外部導出口)を介して遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡ってデザインが連なる構成をなしている。なお、「遊技盤の中央部付近」「遊技盤の端部付近」の概念は上述した通りである。装飾部55内においては遊技球が通過不能となっているため、流下可能領域の最外縁91は、装飾部55の周囲に設定されている。
<実施形態8>
次に実施形態8について図26ないし図28を参照しつつ説明する。図26は実施形態8の一例を概念的に示す正面図、図27はその遊技盤構成を示す図である。図28は図26の変形例を示している。実施形態8においても、図26及び図27に示すように、遊技盤7の中央部付近から端部付近にまで渡って連続したデザインをなす装飾部55が配置されており、ここでも遊技盤7は矩形状に構成され、装飾部55は、この遊技盤7の角部付近にまで及んで配置されている。「遊技盤の中央部付近」「遊技盤の端部付近」「遊技盤の角部付近」の定義は先にも述べた通りである。
本実施形態では、遊技盤7上に「仕切り枠」としてのレール22が略環状に配置されると共に、このレール22は遊技盤7の端部付近を部分的に枠内に包囲するように配設されており、装飾部55はレール22の枠内において、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置されている。即ち、通常用いられる円形の遊技領域と比較して、図27に示すように、遊技盤7の角部付近にまで遊技領域90aを広げており、この広げられた遊技領域90a内に装飾部55が配置され、遊技盤7の中央付近から端部付近にまで渡るように装飾部55が配置されている。
図26及び図27に示すように、レール22は、遊技盤7の右上部において、遊技盤7の端部付近の領域を部分的に枠内に包囲するように配置されている。即ち遊技盤7の端部付近(具体的には角部付近)を部分的に含む遊技領域90aが構成されるように、レール22によって囲まれる領域(以下、レール包囲領域ともいう)が、従来用いられていた円形のレール構成と比較して遊技盤7の端部付近(具体的には遊技盤7の角部付近)にまで延出した構成をなしている。装飾部55は、この延出したレール包囲領域(即ち遊技領域90a)の内部に配置されるようにして遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで及ぶように構成されている。また、図26及び図27の例でも、遊技球を受ける衝突受け部61が、遊技球が流下可能となる流下可能領域の最外縁付近に配置されており、装飾部55はこの衝突受け部61の位置付近にて流下可能領域の内部及び外部に跨って配置される。
また、図28は、図26、図27と同様に、遊技盤7上に「仕切り枠」としてのレール22が略環状に配置され、かつ遊技盤7の端部付近を部分的に枠内に包囲するようにこのレール22が配設された構成のものにおいて、上記と同様に装飾部55がレール22の枠内において、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置され、その一方で、図26、図27とは異なり、装飾部55の内部に遊技球の流路が設けられていない構成のものについて例示している。即ち、装飾部55が遊技領域90aの内外に跨っておらず、かつ流下可能領域の内外にも跨っていないが、遊技盤7の中央部付近から端部付近にまで及ばせるようにした構成(より具体的には遊技盤7の中央部付近から角部付近にまで及ばせるようにした構成)について例示している。言い換えれば、図28の構成は、図27の構成において内部流路54aを省略した構成となっており、その他の構成は同様である。
<実施形態9>
次に図29及び図30を参照しつつ実施形態9について説明する。
実施形態9は実施形態1とは異なる形状の窓部3cを用いたものを示しており、両ガラスの視認可能部の形状が上記実施形態とは異なっている。なお、それ以外の構成については上記実施形態いずれの要部構成をも用いることができる。
実施形態9では、図29及び図30にて示すように、透明板保持枠(ガラス扉枠3)に構成された窓部3cがほぼ矩形形状をなす例について示しており、それ以外の構成については、上記又は下記のいずれの実施形態の構成をも用いることができる。この窓部3cの内縁形状が、流路構成透明板(即ち後方ガラス51)及び前方透明板(前方ガラス52)の視認可能部の周縁形状となっており、これらの視認可能部が共に汎用的な略矩形形状をなしている。
<実施形態10>
次に実施形態10について図31ないし図38を参照しつつ説明する。
本実施形態では、キャラクター部において、動作態様、表示態様等の態様が変化するように構成されている点が第1実施形態等と異なり、それ以外の構成については上記実施形態とほぼ同様の構成をなすため、その相違点について重点的に説明する。なお、本実施形態の要部構成は、上記又は下記のいずれの実施形態にも付加することができる。
ここでは、キャラクター部の態様を変更するように制御するキャラクター部態様制御手段(制御装置21がキャラクター部態様制御手段に相当)を備えており、キャラクター部は、遊技領域90aの内部での態様変化と外部若しくは内外に跨る部分での態様変化が連動、若しくは関連した動作をなすこととなる。具体的な機構等については後述する。
なお、本発明でいう態様の変化は、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化することによりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター部が照らされ、明るく見えるようになったり、所定の色あいをもつようになる構成をも包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター部と関連する部位が変位するような動作による態様変化、或いは、キャラクター部内、若しくはキャラクター部と関連する所定の部位が発光するような発光による態様変化など、あらゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の様子が変化する構成であればこれら以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
具体的には、図31に示すように、装飾部55において、遊技領域内に配置される第1変位部101と、遊技領域内外に跨って配置される第2変位部140と、変位しない固定部120が設けられており、これら第1変位部101及び第2変位部140が変位可能に構成されている。第1変位部101は、図32、図33にて示すように、回動軸103まわりに回動可能に構成されており、ソレノイド部105の駆動により変位するように構成されている。ここでは、第1変位部101から後方に延びる2本の軸部113が設けられており、この軸部113を余裕をもって挟むようにしてフランジ部110及び111が駆動軸107に取りつけられている。駆動軸107にはフランジ部108が設けられており、このフランジ部108とソレノイド部105の間には付勢手段としてのコイルばね106が配置されている。そして、所定の遊技状態に至った場合(後述)にソレノイド部105が通電され、亀の顔部分が反時計回りに回動し、一方、通電が解除されると再びコイルばね106の付勢により初期状態に復帰することとなる。第1変位部101の周囲には、この第1変位部101に対する遊技球の衝突を防止するための、リブ状の防護壁55bが設けられている。
第2変位部140は、図34(A)(B)にて示すように、遊技領域90aの内外にわたって配置されるものであり、ソレノイド部150の駆動により変位するように構成されている。ここでは、第2変位部101から後方に延びる後方延出部142が設けられており、この後方延出部142から遊技盤面に沿って延びる2本の軸部144が設けられている。そして、この軸部144を余裕をもって挟むようにしてフランジ部154及び155が駆動軸152に取りつけられている。駆動軸152にはフランジ部153が設けられており、このフランジ部153とソレノイド部150の間には付勢手段としてのコイルばね151が配置されている。そして、所定の遊技状態に至った場合(後述)にソレノイド部150が通電され、子がめ形状をなすプレート141が横方向に移動し、一方、通電が解除されると再びコイルばね106の付勢により初期状態に復帰することとなる。このような第1変位部101及び第2変位部140は、例えば所定の遊技状態(リーチ状態発生、大当り発生、或いは確変発生)の成立に基づき、制御手段21によって駆動されるようになっている。
以下において、これらの遊技状態の発生制御について説明する。図35乃至図38のフローチャートは、制御装置21によって実行される各種ルーチンを示している。これらのルーチンの各処理は、カウンタ群及びフラグFに基づいて実行される。
カウンタ群は、ラウンドカウンタR、入賞カウンタP及び確変カウンタCを含む。ラウンドカウンタRはラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタPはカウントスイッチ20の検出結果に基づき大入賞口6への遊技球の入賞個数をカウントするためのものである。確変カウンタCは高確率モードの終了を判断するためのものであり、「2」,「1」,「0」の値を採る。なお、カウンタR,P,Cの初期値はいずれも「0」である。
そのほかにもカウンタ群は、大当り遊技状態発生を決定するための内部乱数カウンタと、外れリーチ等を決定するための外れリーチ乱数カウンタと、停止図柄等を決定するためのそれぞれの図柄カウンタと、リーチ動作の種類を決定するためのリーチ種別カウンタとを含む。ここで、外れリーチ乱数カウンタによる外れリーチとは、前述したリーチ遊技状態の後に最終的に大当りの組合せとならない状態をいう。フラグFは、Vゾーン11への遊技球の入賞の有無を判定するためのものであり、Vゾーン用スイッチ19によって入賞が検出されない場合に「0」に設定され、入賞が検出されると「1」に設定される。なお、確率モードには低確率モードと高確率モードの2種類類あることは既に説明したが、初期値には低確率モードが設定されている。
さて、遊技者による遊技が開始されると、制御装置21は、まず図35の特別電動役物制御ルーチンのステップS10において、始動口用スイッチ18の検出結果に基づき、遊技球の第1種始動口4への入賞があったか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされているとステップS20において、内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタの各値を取得するとともに、各図柄カウンタの値に基づき図柄列8乃至10毎に外れ図柄を取得する。ここでの取得とは、各カウンタの値を読取り、その値をメモリに記憶する処理を指す。
次に、ステップS30で図柄変動開始処理を実行する。詳しくは、図37のステップS31において、図柄列8乃至10の各図柄をそれぞれ表示装置5で変動表示させる。この表示により、遊技者には左・中・右の3つのリールがあたかも回転しているように見える。ステップS32において、内部乱数カウンタの値が大当り値と同一であるか否かを判定する。大当り値としては、2種類の値(低確率用大当り値、高確率用大当り値)が用意されている。前者は大当り遊技状態を前述した低確率で発生させるための値であり、後者は高確率で発生させるための値である。例えば、内部乱数カウンタが、「0」乃至「299」の範囲で所定時間毎に値を更新するものである場合、そのうちの「7」を低確率用大当り値とし、「7」,「17」,「27」,「37」,「47」を高確率用大当り値とする。すると、大当り遊技状態が発生する確率は、低確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/300となり、高確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/60となる。そして、前回の制御周期で低確率モードが設定されている場合には、低確率用大当り値が大当り値として選択される。高確率モードが設定されている場合には、高確率用大当り値が大当り値として選択される。
ステップS32の判定条件が満たされていると、ステップS33において、大当り値に対応する大当り図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。一方、ステップS32の判定条件が満たされていないと、ステップS34において、外れリーチ乱数カウンタの値が予め定められた外れリーチ値と同一である否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS35において、外れリーチ値に対応する図柄(以下「外れリーチ図柄」という)を停止図柄としてメモリに記憶する。なお、ステップS34の判定条件が満たされていないと、ステップS36において、前記ステップS20での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。そして、上記ステップS33,S35,S36で停止図柄を記憶した後、図柄変動開始処理ルーチンを終了する。
前記のようにステップS30の処理(図柄変動開始処理)を実行した後、図35のステップS40において左右両図柄列8,10における図柄を、前記ステップS33,S35,S36のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える。差替え後の図柄によって左右両図柄列8,10での図柄変動を停止させる。
ステップS50では、中図柄列9での図柄変動を停止させる。続いて、ステップS60において、図柄の組合せが大当りの組合せであるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされていると、ステップS70において、大当り信号ONを出力端子16B及び16bに出力する。さらに、ステップS80において、大当り図柄が特別図柄(この場合、奇数図柄)であるか否かを判定し、特別図柄である場合は(ステップS80:Yes)、ステップS90において確変大当り信号ONを出力端子16C及び16cに出力する。続いて、ステップS100において、ラウンドカウンタRをリセットする。そして、ステップS110において入賞カウンタPをリセットするとともに、フラグFを「0」に設定する。
続いて、図36のステップS120においてソレノイド15を励磁する。すると、シャッタ14が倒れ、大入賞口6の通路入口が開放される。この開放により、遊技球のVゾーン11及び通路12,13への入賞が可能となる。ステップS130でラウンドカウンタRを「1」インクリメントする。
次に、ステップS140において、入賞カウンタPの値が所定値Pmax以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS150において、大入賞口6の閉鎖予定時期がまだか否かを判定する。この判定条件が満たされていると(ステップS150:Yes)、ステップS140へ戻る。その結果、大入賞口6の開放開始後にPmax個よりも多くの遊技球が入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口6が開放され続ける。これに対し、ステップS140,S150の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS160においてソレノイド15を消磁する。すると、シャッタ14が起こされ、大入賞口6の通路入口が閉鎖される。
そして、ステップS170において、ラウンドカウンタRの値が所定値がRmax以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS180においてフラグFが「1」であるか否かを判定する。ステップS180の判定条件が満たされていると(ステップS180:Yes)、図35のステップS110へ戻る。従って、一旦大当り遊技状態が発生すると、遊技球がVゾーン11に最大Rmax回入賞するまでは、大入賞口6が開閉のサイクルを繰返す。例えば、所定値Pmaxが「10」に設定され、大入賞口6の開放時間が「約29.5」秒に設定され、所定値Rmaxが「16」に設定されている場合には、大入賞口6の開放後、(1)遊技球が大入賞口6へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口6が閉鎖される。この大入賞口6の開放・閉鎖のサイクルが、遊技球のVゾーン11への入賞を条件に最大で16回繰返されることとなる。ステップS170,S180の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS190で「大当り信号OFF」を出力端子16B及び16bに出力する。さらに、ステップS200において、大当り図柄が特別図柄(この場合、奇数図柄)であるか否かを判定し、特別図柄である場合は(ステップS200:Yes)、ステップS210において確変大当り信号OFFを出力端子16C及び16cに出力する。続いて、ステップS220で確率変動処理を実行し、その後、特別電動役物制御ルーチンを終了する。
図38の確率変動処理ルーチンでは、ステップS221において、大当り図柄が通常図柄(この場合偶数図柄)であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと(ステップS221:No)、すなわち、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると、ステップS227において確変カウンタCが「0」であるか否か(高確率モード中であるか否か)が判定され、確変カウンタCが「0」である(高確率モード中である)場合は(S227:Yes)、ステップS228において、確変中信号ONを出力端子16A及び16aに出力する。続いて、ステップS229において高確率モードを設定し、確変カウンタCに「2」を設定する。ステップS229の処理を実行した後、確率変動処理ルーチンを終了する。このように、高確率中に特別図柄(奇数図柄)で大当り遊技状態が連続して発生した場合には、高確率モードが継続することとなる。
一方、前記ステップS221の判定条件が満たされていると、すなわち、大当り図柄が通常図柄(偶数図柄)であると、ステップS222において確変カウンタCが「0」でないか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=0)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=2,1)とステップS223において確変カウンタCを「1」デクリメントする。ステップS224において確変カウンタCが「0」であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=1)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=0)とステップS225において、確変中信号OFFを出力端子16A及び16aに出力し、ステップS226において、低確率モードを設定する。このように一旦高確率モードが設定されると、確変カウンタCが「0」となるまで、すなわち、高確率モード設定後、連続して偶数図柄で2回大当り遊技状態が発生するまでは高確率モードが継続する。そして、偶数図柄での大当り遊技状態が2回連続すると、高確率モードが終了し低確率モードに切替えられる。
なお、本実施形態での処理手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、図柄変動処理(ステップS31)を停止図柄の記憶処理(ステップS33,S35,S36)の後に行うようにしてもよい。
上述したように、本実施形態では、遊技球が第1種始動口4へ入賞したことが検出されると、各カウンタの値が取得されるとともに図柄列8乃至10が変動表示される。各カウンタの値に基づき停止図柄が記憶され、その停止図柄によって図柄変動が停止される。停止されたときに表示されている図柄の組合せが大当りの組合せであると、遊技者に有利な大当り遊技状態が発生し、遊技球がVゾーン11に最大Rmax回入賞するまで、大入賞口6の開閉のサイクルが繰返される。
一方、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると高確率モードが設定され、次回と、その次の回の2回にわたり大当り遊技状態の発生確率が高められる。すなわち、一旦高確率モードが設定されると、次回以降2回の大当り遊技状態の発生確率が高められるが、その期間中に再び奇数図柄で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが設定される。これに対し、前記期間経過後に通常図柄(偶数図柄)で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが終了する(低確率モードに切替えられる)。このような制御過程において、所定のタイミング(例えば、大当り発生時、確率変動発生時、リーチ発生時等)でキャラクター部が駆動制御されることとなる。なお、駆動制御するタイミングは様々とすることができる。また、第1変位部101と第2変位部140の変位を関連付けて制御するようにしてもよい。例えば、リーチ発生時には第1変位部101のみを変位させ、大当り発生時には第2変位部140のみを変位させ、確率変動発生時には第1変位部101及び第2変位部140を両方変位させるようにすれば、これら第1変位部101及び第2変位部140がより関連性が深くなり、遊技者は双方の変位部の動向を注意深く見ることとなり、装飾性及び興趣の向上を効果的に図ることができる。
<実施形態11>
次に実施形態11について図39ないし図43を参照しつつ説明する。
図39は、本実施形態に係る遊技機を模式的に示す斜視図、図40はその正面図であり、図41はガラス扉枠の裏側構成を説明する説明図、図42は、遊技盤構成を説明する説明図、図43は図40のB−B断面付近を概念的に示す概念図である。
なお、実施形態11でも、図42、図43に示すように、遊技領域90a内において遊技盤7に取り付けられるように装飾部55が設けられると共に、当該装飾部55が遊技領域90aの外部に及ぶように配置され、後方ガラス51及び前方ガラス52の両方によってカバーされる構成をなしている。さらに、後方ガラス51において、少なくとも一部が流路構成平坦部51Eより前方側へ曲がる形状をなすように第1非平坦部に相当する第1盛り上がり部51Cが設けられ、他方、前方ガラス52において第1盛り上がり部51Cの前方位置に、一部が前方側へ曲がる形状をなすように第2非平坦部に相当する第2盛り上がり部52Bが設けられている。そして、装飾部55において、第1盛り上がり部51C及び第2盛り上がり部52Bにカバーされるように、流路構成面(板面51B)よりも前方位置に突出する突出装飾部55fが設けられている。なお、図39には前方ガラス52の視認可能部の構成要素たる遊技領域対応部と外部対応部の境界をそれぞれ破線52C、52Dにて示しており、本実施形態ではこの外部対応部が第2盛り上がり部52Bとして構成されている。
さらに、実施形態11では、図42、図43に示すように、第1盛り上がり部51Cは、遊技領域90aの内外のうち、外部にのみ設けられており、突出装飾部55fは遊技領域90aの外部においてのみ流路構成面(板面51B)よりも前方位置に突出している。具体的には、装飾部55における遊技領域90aの外部に延出する延出部60の一部が流路構成面(板面51B)よりも前方に突出しており、装飾部55における遊技領域90aの内部に配置される遊技領域配置部59は、流路構成面(板面51B)よりも後方に配置され、流路構成平坦部51Eによってカバーされている。流路構成平坦部51Eは、遊技領域90aの全体をカバーしており、板面51Bが遊技盤7の盤面と略平行となるように配置されている。
<実施形態12>
次に実施形態12について図44ないし図49を参照しつつ説明する。
図44は本実施形態の一例を概念的に示す斜視図、図45は図44の遊技機を正面から見た構成について遊技盤構成と共に概念的に説明する説明図である。図46は本実施形態の要部について説明する説明図である。図47は図44の遊技機におけるガラス扉枠3の裏側構成について説明する説明図である。
実施形態12の構成においても実施形態1と同様に、遊技領域内において遊技盤7に取り付けられるように装飾部55が設けられると共に、当該装飾部55が遊技領域の外部に及ぶように配置され、後方ガラス51及び前方ガラス52の両方によってカバーされる構成をなしている。さらに、後方ガラス51において、少なくとも一部が流路構成平坦部51Eより前方側へ曲がる形状をなすように第1非平坦部に相当する第1盛り上がり部51Cが設けられ、他方、前方ガラス52において第1盛り上がり部51Cの前方位置に、一部が前方側へ曲がる形状をなすように第2非平坦部に相当する第2盛り上がり部52Bが設けられている。そして、装飾部55において、第1盛り上がり部51C及び第2盛り上がり部52Bにカバーされるように、流路構成面(板面51B)よりも前方位置に突出する突出装飾部55fが設けられている。
さらに、本実施形態での第1盛り上がり部51Cは、後方ガラス51において視認可能となる第1視認可能部(以下、後方ガラス視認可能部ともいう)の周縁部において前方に盛り上がる構成をなしており、この第1盛り上がり部51Cは、第1平坦部51Eから当該後方ガラス視認可能部の周縁部にかけて緩やかな曲面をなすように次第に前方に盛り上がる構成をなす。なお、後方ガラス視認可能部は、遊技盤7の盤面と平行な面方向に関し、後方ガラス51における窓部3cの開口領域内の部分をいい、窓部3cの開口を介して、かつ前方ガラス52を介して前方から見える部分である。また、第2盛り上がり部52Bも第1盛り上がり部51Cと同様に、前方ガラス52において視認可能となる部分(以下、前方ガラス視認可能部ともいう)の周縁部において第2平坦部52Aよりも前方に盛り上がっており、前方ガラス52の中心側から当該前方ガラス視認可能部の周縁部側にかけて緩やかな曲面をなすように前方平坦部52Aと第2盛り上がり部52Bが連続し、第2盛り上がり部52Bが次第に前方に盛り上がる構成をなしている。より具体的に言えば、第1盛り上がり部51C及び第2盛り上がり部52Bは、後方ガラス51及び前方ガラス52のそれぞれの視認可能部の周縁部において、それぞれの視認可能部の中心側から周縁側につれ次第に前方に盛り上がる構成をなしている。そしてこのように盛り上がった双方のガラスの周縁部の裏側に収まるように突出装飾部55fが配置されている。図44、図46に示すように、ここでは、窓部3cにおいて双方の盛り上がり部に対応する部分が前方に盛り上がっており、このように一部が盛り上がった構成をなす窓部3cに両方のガラス51,52が保持されるようになっている。なお、図48は図45の変形例1を示しており、図49は図45の変形例2を示している。図48は図45等と同様のガラス構成をなし、その一方、レールが設けられない非配置領域(P1,P2)を介して遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡ってデザインが連なる構成をなすように装飾部が配置されている。図49は、図45と同様のガラス構成をなし、かつ遊技盤7の右上部において、遊技盤7の端部付近の領域を部分的に枠内に包囲するようにレール22が配置されている。
<実施形態13>
次に実施形態13について説明する。実施形態13の構成は、上記実施形態において、装飾部55の内部に内部流路を備える構成であればいずれにも適用できるものである。具体的には、図50、図51に示すように、装飾部55内に構成された内部流路54aにおいて、遊技球に流下に影響を与える釘部材62(金属製の釘であっても樹脂製の釘であってもいずれでもよい)が配置されており、遊技盤7の板面上の構成と同様に遊技球の流下が釘の影響を受けるように構成されている。また、遊技球が進入可能となる入賞口63が配置されている。具体的な一例を述べると、図51に示すように、装飾部55の一部において内部流路54aが構成されており、その内部流路54aでは、釘部材62が装飾部55に固定若しくは一体形成されている。ここでは、衝突受け部61の下方において、この衝突受け部61に衝突した遊技球を受けるように影響部材が配置されている。
図50、図51の例では、内部流路54aの両側壁部が装飾部55の本体部によって構成されており、この側壁部の一部において衝突受け部61が配置されている。そして、この衝突受け部61の内側及び外側に跨るように装飾部55が配置される構成となっている。なお、内部領域54aに配置される部品として釘部材や入賞口を例に挙げたが、これらのうちのいずれかのみを配置してもよく、これ以外の遊技部品(例えば風車等)をこれらと共に、或いは単体で配置してもよい。また、図50、図51の例においても、上記実施形態と同様に、装飾部55の少なくとも一部が流路構成面(板面51B)より前方に突出するように構成されており、具体的には、装飾部55において遊技領域の内外に跨る部分、及び流下可能領域の内外に跨る部分が流路構成面よりも前方位置に突出する構成をなしている。
さらに、本実施形態の装飾部55において、内部流路54aの前方には例えば透明なカバー64(樹脂部材であってもガラス部材であってもよい)が配置されており、内部流路54aの様子が前方より見えるようになっている。また、装飾部55は内部流路54aが設けられた領域の外部においては、前面に装飾が施されており内部流路54aが設けられた領域においては底部において装飾が施されている(太線部F参照)。内部流路54aが設けられた領域においては透明なカバー64が設けられているため、底部の装飾が視認可能となり、これらが外部(即ち内部流路54aが設けられていない領域)の装飾と連携し、装飾がデザイン的に連なるようになっている。なお、本実施形態についても、上述した実施形態であって組み合わせ可能な構成であればいずれの実施形態も組み合わせて適用できる。
<実施形態14>
次に図52ないし図54を参照して実施形態14について説明する。
図52は、ガラス扉枠の裏側構成を概念的に示しており、図53は正面図、図54(A)は要部の断面概略図、(B)は遊技盤を抜き出して示す図である。
上記実施形態では、前方ガラス及び後方ガラスの双方に盛り上がり部を構成して突出装飾部を流路構成面の前方に突出させたが、本実施形態では、後方ガラス51の周縁部に後方ガラスが形成されない非形成領域を設け、当該非形成領域を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)の前方位置に突出している。ここでは、後方ガラス51の周縁部に凹部51Aが形成されており、凹部51Aの内部領域が非形成領域となっている。なお、本実施形態においても、上記実施形態と同様に、遊技領域の内部において遊技盤7に取り付けられるように装飾部55が設けられると共に、この装飾部55が遊技領域の外部に及ぶように配置され、装飾部55の内部領域を遊技球が通過可能となるように、装飾部55において内部流路54aが構成されている。なお、本実施形態においても、実施形態1等と同様に流下可能領域と遊技領域の境界がほぼ同じであり、流下可能領域の内部から外部にわたって装飾部55が配置される構成を例示している。なお、図56等に示す例はあくまで一例であり、上記実施形態において、本実施形態を適用可能な構成であればいずれについても本実施形態のような透明板構成を用いることができる。
<実施形態15>
次に、図55ないし図58を参照して実施形態15について説明する。図55(A)は要部の断面概略図を示しており、(B)はその遊技盤を抜き出して示す図である。さらに、図56は遊技機の斜視図、図57は正面図、そして、図58はガラス扉枠の裏側構成を概念的に示す図である。本実施形態では、全体が平坦な構成をなす前方ガラス52及び後方ガラス51が用いられており、装飾部55全体が流路構成面の後方に位置し、平坦な後方ガラス51によってカバーされている。本実施形態においても、上記実施形態と同様に、遊技領域の内部において遊技盤7に取り付けられるように装飾部55が設けられると共に、この装飾部55が遊技領域の外部に及ぶように配置され、装飾部55の内部領域を遊技球が通過可能となるように、装飾部55において内部流路54aが構成されている。なお、本実施形態においても、実施形態1等と同様に流下可能領域と遊技領域の境界がほぼ同じであり、流下可能領域の内部から外部にわたって装飾部55が配置される構成を例示している。なお、図55等に示す構成はあくまで一例であり、上記実施形態において、本実施形態を適用可能な構成であればいずれについても本実施形態のような透明板構成を用いることができる。
<実施形態16>
次に実施形態16について説明する。
次に図59を参照して実施形態16について説明する。
実施形態16では、装飾部55の外部において遊技球を流下させる外部流路54bが設けられており、外部流路54bに面する形態にて衝突受け部が配置されている例を示している。具体的には、仕切り枠に相当するレール22が環状に設けられると共に、装飾部55の外部において遊技球を流下させる外部流路54bが、レール22と装飾部55との間に設けられており、レール22と装飾部55との間において外部流路54bに面する形態にて、装飾部55とは別部材からなる第2の衝突受け部61bが設けられている。レール22は遊技盤7の端部付近を部分的に包囲するように構成されており、遊技盤7の端部付近において、レール22と装飾部55との間に外部流路54bが構成されている。
本実施形態では、遊技盤7の盤面と平行な面方向に関して、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように装飾部55が遊技盤7に取り付けられており、このような装飾部の外側を通るように外部流路54bが構成されている。本実施形態での流下可能領域の最外縁は、レール22に沿うように装飾部55の外側に設定される。なお、図59の例では、外部流路54bにおいて、装飾部55とは別部材からなる第2の衝突受け部61bを設けたが、装飾部55の一部によって外部流路54bに面する衝突受け部を構成してもよい。例えば、図59の装飾部55において、外部流路54bに面する周縁部を外部流路側に突出させこれを衝突受け部として構成してもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態は、表示画面が全て遊技領域内に収まる構成を例示したが、表示画面の一部が遊技領域外部に配置される構成、即ち、表示画面が遊技領域の内部から外部に跨るように配置される構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、表示画面が遊技盤の盤面とほぼ平行に配置される構成を例示したが、表示画面が遊技盤の盤面に対して傾斜した構成をなすようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、表示装置の周囲に配置される表示装置周囲部品が装飾部として構成されるものを例示したが、これ以外の装飾部を遊技領域の内部から外部へ延出させてもよい。例えば、装飾部は役物を構成する役物構成部品としてもよく、この役物構成部品の一部が延出される形態にて延出部が構成されるようにしてもよい。また、遊技盤に配置される入賞装置において、当該入賞装置を構成する部品の一部分を遊技領域外部へ延出させてもよい。
(4)上記実施形態では、遊技領域の右上部に延出部が設けられた構成を示したが、延出部の位置はこれに限定されない。例えば、左上部や右下部、左下部などであってもよい。或いは、遊技領域の側部や上部、下部などであってもよい。
(5)上記実施形態では、表示画面の中心が、遊技領域のほぼ中心位置よりも延出部寄りにずれた位置となるように構成されるものを例示したが、これ以外であってもよい。
(6)上記実施形態では、前方透明板及び流路構成透明板を両方ともガラス部材により構成したが、これに限られない。例えば、前方透明板を樹脂部材により構成し、一方、流路構成透明板をガラス部材によって構成することができる。このようにすれば、流路構成透明板については傷等が生じにくいガラス部材によって構成され、前方透明板については加工し易い樹脂部材によって構成されることとなる。また、前方透明板及び流路構成透明板の双方を樹脂部材によって構成してもよい。
(7)上記実施形態では、平坦部と非平坦部が1枚板によって構成されるものを例示したが、非平坦部は前記平坦部に接合されていてもよい。
(8)上記実施形態では、突出装飾部を遊技領域の内外に跨るように、或いは遊技領域の外部にのみ設けた構成を示したが、遊技領域の内部にのみ突出装飾部を設けるようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、装飾部のほぼ上端部に衝突受け部を配置したが、遊技機の上下方向において衝突受け部の上側から下側に及ぶように装飾部が配置されるようにしてもよい。
(10)遊技盤の中心から衝突受け部を通る半径方向に関し、衝突受け部よりも半径方向中心側から外側に及ぶように装飾部が配置されるようにしてもよい。
(11)衝突受け部は、装飾部の複数位置に設けられていてもよい。例えば装飾部において、当該装飾部の内部を通る内部流路を複数設け、各内部流路に対応させて衝突受け部を設けてもよい。