JP2005143739A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技領域内に配置される装飾部の斬新性、装飾性が高められた遊技機を提供する。
【解決手段】 パチンコ機1は、所定の枠(レール22等)により囲まれるようにして遊技盤7上に遊技領域90が構成されている。この遊技領域90内には、所定の装飾部55が配置されると共に、この装飾部55において遊技領域90の外部に延出する延出部60が設けられている。装飾部55は、例えば、表示装置5の周囲に配置される装飾部品として構成されるものであり、この装飾部55の少なくとも一部において後方ガラス51の流路構成面よりも前方に突出する突出装飾部55fが設けられている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、遊技機の一種として例えばパチンコ機が広く知られている。このようなパチンコ機等の遊技機では、遊技領域に配置される遊技部品(例えば、風車、装飾ランプ、表示装置など)に様々なデザインを施し、装飾効果を上げて遊技者の興味をなるべく引くように構成されている。そして、従来技術において、より一層装飾効果を高めようとする技術として例えば特許文献1のようなものが提供されている。
特開2003−154070公報
上記特許文献1では、デザイン的に連続する装飾部を遊技領域内に配置し、斬新性を高めようとする技術が開示されている。そしてこの特許文献1の構成によれば、デザイン的に連続する装飾部において、遊技球が流下可能な部位と流下不可能な部位とが設けられているため、遊技領域内に大きな装飾部が設けられて斬新性が高められ、その一方で遊技球の流下がそれほど阻害されない構成となっている。
ところで、従来の遊技機では、装飾部の主たる配置スペースである遊技領域が広さ的に限られているため、装飾部の配置位置、形状、大きさ等の制約を受けることが多く、その結果、装飾部が画一的になりがちであった。例えば、遊技球の流下領域、表示装置の配置領域などを考慮すると、装飾部の配置スペースが限られてしまうため、従来の遊技機ではこの限られた配置スペースでいかに斬新性に富む装飾部を配置するか様々に工夫していた。上記特許文献1の技術はこの限られたスペースを有効に用いて大きな装飾部を配置しようとするものであり、配置的に工夫がなされて一応は装飾部全体が遊技領域内に収まっているが、大きな装飾部の全てを遊技領域内に配置しようとしているため、配置位置、形状、大きさ等の様々な制約を依然として受けてしまう。
一方、遊技領域外にランプ等の装飾部を配置して装飾を行う遊技機が提供されている。これによれば、遊技領域内における装飾とは独立して外部にて装飾が行えるため、遊技領域内に配置される部品に制約されることなく装飾効果を高めることができる。しかしながら、このように遊技領域の外部に独立して装飾部を設けるように構成すると、遊技領域内の装飾と外部の装飾の関連性が薄まり、或いは無くなり、装飾性に欠ける構成となりやすく、外部装飾部があまり注目を集めにくくなることも懸念される。
このような問題に対し、本発明者らは、「装飾部を遊技領域の内部から外部にまで及ぶように配置する」、或いは「装飾部を流下可能領域の内部から外部にまで及ぶように配置する」、若しくは「装飾部を遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置する」という今までにない構成を着想するに至った。このようにすれば、装飾部が斬新でインパクトのある構成となり、装飾性の高い遊技機を提供できることとなる。そして、このような斬新な構成に加え、更なる新規な構成を付加すれば、相乗的に極めて装飾性を高めることができ、遊技者を引き付けることができるものと想定される。そして、本発明者らは上記のような斬新な装飾部を構成し、なおかつその装飾部を流路構成面の前方にまで突出させる構成を着想したが、このような構成を用いようとした場合、従来において一般的に用いられてきた構造(装飾部配置構造、ガラス構造等)をそのまま採用できず、構成的に問題が多い。
本発明は上記のような事情に基づいてなされたものであって、遊技盤の盤面方向に関しての斬新性、装飾性を高めつつ、その一方で、装飾部を流路構成面の前方に突出させることによって、装飾部の装飾性、ひいては遊技機の装飾性をより一層高めることを目的とする。
上記課題を解決するために有効な手段等を以下に示す。なお、必要に応じてその作用効果等についても説明する。
手段1.遊技盤上において所定の枠によって囲まれることにより遊技領域が構成された遊技機において、
前記遊技盤の前方において遊技球の流路を構成する流路構成透明板が設けられると共に、この流路構成透明板の裏面の少なくとも一部が、前記遊技盤の盤面と対向して流路を構成する流路構成面とされており、
前記遊技領域内において前記遊技盤に取り付けられるように設けられた1又は複数の部品からなる所定の装飾部の一部が、前記遊技領域の外部に及んで配置され、かつ当該装飾部の少なくとも一部において、前記流路構成透明板が形成されていない非形成領域を介して前記流路構成面より前方に突出する突出装飾部が設けられ、
さらに、前記流路構成透明板の前方をカバーする前方透明板が設けられており、この前方透明板には、少なくとも一部が前方側へ曲がる形状をなす非平坦部が、前記突出装飾部をカバーするように設けられていることを特徴とする遊技機。
このようにすれば、装飾部が遊技領域外まで及ぶといった斬新な構成を実現しつつ、その一方で、少なくとも一部が流路構成面よりも前方に突出してより一層斬新で面白みのある構成となる。従来において装飾部は、遊技領域内のみ、或いは遊技領域外のみにおいて遊技盤面と平行に配置された平坦なガラスの後方に設けられていたが、上記構成のように、装飾部を遊技領域内外に跨るように構成し、なおかつ一部を流路構成面より突出させて突出装飾部として構成すれば、従来と比較して装飾性が極めて高い構成となる。また、流路構成透明板が設けられない非形成領域を介して突出装飾部が流路構成面の前方に突出し、その突出装飾部に対応して非平坦部を設けられているため、突出装飾部による装飾を引き立たせ易い構成となる。
また、本明細書全体を通し、遊技盤の盤面(板状に構成される遊技盤の前面)と直交する方向に関し、遊技者側を前方向、遊技機裏側を後方向としている。また、本明細書でいう「遊技領域」とは、遊技盤の盤面と平行な面方向に関して「所定の枠」により遊技球を流下させる領域として囲まれた領域をいう。また、「所定の枠」とは、遊技盤上を包囲できる構成物であればよい。例えば、金属、樹脂等からなる細長のレールや、レールに隣接して当該レールにほぼ沿った内側側面を有する部品(以下、レール隣接部品ともいう)が挙げられる。
そして、このようなレール及び/又はレール隣接部品によって略全周が囲まれる場合にはその囲まれる内部領域が遊技領域である。また、レール及び/又はレール隣接部品によって大部分が囲まれるが、一部においてこのようなレールやレール隣接部品が設けられていない場合(図35ないし図37、図40及び図41等参照)には、その設けられない領域(以下、非配置領域ともいう)において、当該非配置領域の側方のレール又はレール隣接部品に沿って遊技領域の仮想的な境界を設定するものとする。例えば、図35ないし37、或いは図40及び図41のように非配置領域の両側方のレール又はレール隣接部品が略同一の曲率をなす円弧状に構成される場合には、その曲率と略同一のカーブを描いて遊技領域の仮想的な境界を設定するものとする。さらに、図50及び図51のようにこのように構成できない場合(即ち、非配置領域が構成されるもののその非配置領域の両側方のレール又はレール隣接部品が略同一の曲率をなす円弧状に構成されていない場合)、その非配置領域の境界をなすレール又はレール隣接部品の端縁を最短距離で結ぶ線分を遊技領域の境界として仮想的に設定するものとする。
また、遊技球を発射する部分に2本の発射レールが並ぶ構成のものについては、内側のレールを「所定の枠」とし、発射後の領域(レールが2本並ばない領域)については、発射領域において外側に配置されているレールが「所定の枠」となる。また、2本並ぶ発射レールの端部においては、内部側のレールと外側のレールとの間に隙間(発射口)が生じるが、この部分については、前記面方向において、内側のレールの端部と外側のレールを最短距離で結ぶように仮想的な線を設定し、この線を遊技領域の境界として設定するものとする。
手段2.前記流路構成透明板において、当該流路構成透明板を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されると共に、当該貫通孔の内部領域が前記非形成領域とされており、当該内部領域を介して前記突出装飾部が前記流路構成面の前方に突出していることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このようにすれば、流路構成透明板に簡単な加工を施すのみで突出装飾部を流路構成面から突出させることができる。特に、流路構成透明板の中央寄りの位置(換言すれば流路構成透明板における周縁部以外の位置)において非形成領域を設ける場合には有利な構成となる。さらに、流路構成透明板の内部領域において当該流路構成透明板の周縁部から離れた位置に非形成領域を設ける場合、或いは遊技領域内部にのみ突出装飾部を設ける場合等には特に都合のよい好適構成となる。
手段3.前記流路構成透明板の周縁部の一部において、当該流路構成透明板の板面方向に凹となる凹部が設けられ、当該凹部の内部領域が前記非形成領域とされ、前記凹部の内部領域を介して前記突出装飾部が前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このようにすれば、簡単な透明板構成で流路構成透明板の前方に突出部を突出させることができる好適構成となる。特に、流路構成透明板の周縁部において突出装飾部を突出させる場合には、強度的に貫通孔等の加工が難しいため有利な構成となる。
手段4.前記流路構成透明板の側方位置において前記突出装飾部が前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段4の構成は、即ち、前記流路構成透明板の側方位置が「非形成領域」とされ、このようにすれば、流路構成透明板に複雑な加工を施さずとも双方の透明板の大きさを調整することによって装飾部を前方に突出させることができる好適構成となる。
手段5.前記前方透明板は、前記流路構成透明板よりも板面サイズが大きいものであり、前記流路構成透明板と、その側方位置に配置される突出装飾部との双方の前方をカバーするように配置されていることを特徴とする手段4に記載の遊技機。
このようにすれば、サイズを変えるのみで流路構成透明板の側方位置において突出装飾部を突出させることができ、製造容易な好適構成となる。
手段6.前記非形成領域は、前記少なくとも前記遊技領域の外部に設けられており、前記遊技領域の外部において前記突出装飾部が前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段1ないし手段5のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、あまり注目を引かない遊技領域外部を効果的に目立たせることができる。具体的には、例えば、装飾部における前記遊技領域の外部に延出する延出部の一部を前記流路構成面より突出させる一方、当該装飾部における前記遊技領域の内部に配置される遊技領域配置部を、前記流路構成面よりも後方に配置するように構成できる。
手段7.前記非形成領域は、前記遊技領域の内外のうち、外部にのみ設けられており、前記突出装飾部は前記遊技領域の外部においてのみ前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段6に記載の遊技機。
このようにすれば、遊技領域の外部を効果的に目立たせつつ、遊技領域内の部品を突出させたくない場合に都合のよい構成となる。
手段8.前記非形成領域は前記遊技領域の外部から内部に渡って設けられており、前記突出装飾部は、前記遊技領域の内外にわたって前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段1ないし手段6のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技領域内外に渡って装飾部が突出することとなるため、斬新な装飾部構成を、さらに遊技領域内外に渡ってより引き立たせることができる。
手段9.前記非形成領域は前記遊技領域の内外のうち、内部にのみ設けられており、前記突出装飾部は前記遊技領域の内部において前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段1ないし手段6のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技領域内外に装飾部を配置して斬新な構成としつつ、その一方で、遊技者の注目を集める遊技領域の内部の部分を突出させてより引き立たせるようにしているため、遊技領域内において装飾性を効果的に高めることができる。
手段10.前記非平坦部は、前方に向けて盛り上がる形状をなす盛り上がり部からなり、この盛り上がり部によって前記突出装飾部の前方がカバーされていることを特徴とする手段1ないし手段9のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、突出装飾部を前方に突出させつつ、その一方で前方透明板によってカバーしやすい構成となる。
手段11.前記盛り上がり部は、少なくと一部が前方側に曲板状に盛り上がることを特徴とする手段10に記載の遊技機。
このようにすれば、盛り上がり部の後方に突出装飾部を収容するためのスペースを確保しやすい構成となる。
手段12.前記前方透明板において平坦に構成される平坦部が設けられており、前記盛り上がり部は、前記平坦部と接続されてこの平坦部よりも前方位置に盛り上がるように構成されていることを特徴とする手段10又は手段11に記載の遊技機。
このようにすれば、前方透明板において一般的な平坦部を構成する一方、一部についてはこの平坦部よりも盛り上がるように構成されるため、盛り上がり部がより引き立つこととなる。
手段13.前記盛り上がり部は、少なくとも前記前方透明板の周縁部において前記平坦部よりも前方に盛り上がる構成をなすことを特徴とする手段12に記載の遊技機。
このようにすれば、周縁部において前方透明板が盛り上がるといった斬新で目立つ透明板構成となり、かつ、周縁部付近において突出装飾部を配置しやすい好適構成となる。
手段14.前記盛り上がり部は、前記前方透明板の周縁部において、当該前方透明板の中心側から当該前方透明板の周縁側につれ次第に前方に盛り上がる構成をなすことを特徴とする手段13に記載の遊技機。
このようにすれば、前方透明板(ひいては窓枠)が周縁部に向かって次第に盛り上がるといった今までにない斬新な構成をなし、かつ盛り上がり部も簡易に構成できることとなる。
手段15.前記前方透明板において平坦に構成される平坦部が設けられており、この平坦部は、前記盛り上がり部の周囲において全周にわたって設けられていることを特徴とする手段10ないし手段12のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、平坦部の内部領域の一部が盛り上がる格好となり、特に内側寄りに突出装飾部を配置する場合に有利な構成となる。また、このように構成した場合、前方透明板の周縁部全周に渡って平坦部を設けるように構成できる。
手段16.前記突出装飾部の一部が、前記盛り上がり部の裏側に収容され、前記平坦部よりも前方に突出する構成をなすことを特徴とする手段12ないし手段15のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、突出装飾部をより前方に配置できる構成となり、突出装飾部による一層斬新な装飾構成、配置構成が実現する。そして、装飾部が平坦部よりも前方に突出することとなるため、今までになくインパクトがあり、装飾性に優れた構成となる。なお、本明細書全体を通して、「突出装飾部の一部が平坦部よりも前方に突出する」とは、前後方向において突出装飾部の前端が平坦部の前面よりも前方側に位置していることをいうものとする。
手段17.前記平坦部と前記盛り上がり部の境界は滑らかに屈曲していることを特徴とする手段12ないし手段16に記載の遊技機。
このようにすれば、デザイン的に優れたものとなり、かつ応力集中が生じにくく衝撃等に強い構成となる。ここでいう「滑らかに屈曲している」とは、急激な段差が生じていないことをいう。
手段18.前記平坦部と前記盛り上がり部は一体的な1枚板からなることを特徴とする手段12又ないし手段17のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、部品点数の削減を図ることができ、かつデザイン的にも優れた構成となる。
手段19.前記盛り上がり部と前記平坦部とは互いに別部材に構成されたものであり、これら盛り上がり部と平坦部とが接合された構成をなすことを特徴とする手段12ないし手段17のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、一体的に形成しにくい場合、平坦部と盛り上がり部とを別々に管理したほうが都合が良い場合に有利な構成となる。
手段20.前記非平坦部において立体的な装飾が施されていることを特徴とする手段1ないし手段19のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、上記のような斬新な構成に加え、一層装飾性を高めうる構成が付加されることとなる。なお、「立体的な装飾」とは、例えば、透明板において施される立体的なデザインをいい、例えば所定のキャラクターをモチーフにしたガラス形状、透明樹脂形状等が挙げられる。
手段21.前記前方透明板は樹脂部材からなることを特徴とする手段1ないし手段20のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、非平坦部の加工が行い易い構成となり、製造の容易性を高めることができる。
手段22.前記前方透明板は樹脂部材からなり、一方、前記流路構成透明板はガラス部材からなることを特徴とする手段21に記載の遊技機。
このようにすれば、前方透明板については非平坦部が形成し易い構成となり、一方、流路構成透明板については、傷、磨耗等が生じにくい構成となる。
手段23.前記前方透明板及び前記流路構成透明板の双方が樹脂部材からなることを特徴とする手段21に記載の遊技機。
このようにすれば、流路構成透明板及び前方透明板の双方が加工しやすい構成となり、製造効率を効果的に高めることができる。
なお、手段1ないし手段20のいずれかに記載のものにおいて、前記前方透明板と前記流路構成透明板の双方をガラス部材によって構成してもよい。
なお、手段1ないし手段23のいずれかに記載のものにおいて、前記非平坦部は、前記突出装飾部と略対応した対応した外形形状にて形成してもよい。このようにすれば、突出装飾部がより前方に突出すると共に、非平坦部と形状的に統一性のとれたものとなり、かつ、非平坦部を必要以上に大きくすることなく突出装飾部に合った適切な形状とすることができる。なお、ここでいう「略対応した外形形状」とは、突出装飾部の形状を反映した外形形状であればよく、突出装飾部に部分的に対応した外形形状であってもよく、装飾部全体に対応した外形形状であってもよい。例えば、平面視した場合の突出装飾部全体の外形形状を反映して非平坦部の外形形状を設定したり、突出装飾部の突出形状を反映して非平坦部の突出形状を設定することができる。
また、手段1ないし手段23のいずれかに記載のものにおいて、前記突出装飾部の一部が前記非平坦部の裏側内部に収容された構成をなし、前記非平坦部は、前記突出装飾部におけるその収容される部分の周縁形状及び高さを反映した形状に設定されるように構成してもよい。このようにすれば、突出装飾部における非平坦部に収容される部分を適切に反映して非平坦部の形状が設定されるため、非平坦部を必要以上に広くする必要がなく、また突出装飾部と対応した形状をなすため外形形状がすっきりとまとまることとなる。なお、「前記突出装飾部におけるその収容される部分の周縁形状及び高さを反映した形状」とは、例えば、「突出装飾部における前記非平坦部に収容される部分」に対し全体的に若干の隙間を隔てて非平坦部が構成されるようなものが挙げられる。また、突出装飾部がある形状(例えばあるキャラクター形状の一部等)をモチーフにしたものであれば、その形状を一回り大きくモチーフにして非平坦部を構成するようなものであってもよい。
手段24.前記前方透明板において、当該遊技機の前方から視認される視認部は、略矩形形状をなしていることを特徴とする手段1ないし手段23のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、簡単な矩形形状の視認部によって、遊技領域外部に及ぶ装飾部の全体をカバーできる構成となる。また、汎用的な矩形形状の視認部をなすため、他の種類の遊技機に流用しやすい構成となる。
手段25.前記前方透明板において、当該遊技機の前方から視認可能に構成される視認部は、前記遊技領域の前方においてこの遊技領域に対応して配置されて略円弧状の周縁部を有する遊技領域対応部と、この遊技領域対応部より当該前方透明板の板面方向外側に延び、前記装飾部における前記遊技領域の外部に配置される部分に対応して配置される外部対応部とを有してなることを特徴とする手段1ないし手段23のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、円形の遊技領域、及び外部に及んで配置される装飾部にそれぞれ対応した形状の視認部となる。また、単なる円形、矩形等の簡単な形状ではないため、視認部の形状に面白みをもたせることができる。
手段26.前記突出装飾部において、前記流路構成透明板の縁部の前方を覆う縁部カバーが設けられたことを特徴とする手段1ないし手段25のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、流路構成透明板の縁部の露出を低減又は防止でき、デザイン性に優れた構成となる。
手段27.前記装飾部は、前記流路構成面の前方位置において態様が変化可能に構成されていることを特徴とする手段1ないし手段26のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を流路構成面の前方に至るまで設けて斬新な装飾をなしつつ、その装飾部の態様が遊技者により近い位置で変化するため、一層面白みのある構成となる。
手段28.前記装飾部は、前記流路構成面の前方位置に配置された発光部品を有し、この発光部品が前記流路構成面の前方位置において発光可能に構成されていることを特徴とする手段27に記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を流路構成面の前方に至るまで設けて斬新な装飾をなしつつ、その装飾部の発光態様が遊技者により近い位置で変化するため、よりインパクトを与えることができる構成となる。
手段29.前記装飾部は、前記流路構成面の前方位置において変位可能に配置された変位部と、この変位部を駆動制御する駆動制御手段とを有し、
前記変位部は、前記駆動手段により、前記流路構成面の前方位置において変位するように制御されることを特徴とする手段27又は手段28に記載の遊技機。
この構成によれば、装飾部を流路構成面の前方に至るまで設けて斬新な装飾をなしつつ、その装飾部の一部が遊技者により近い位置で動くこととなるため、極めてインパクトがあり、面白みのある斬新な構成となる。
手段30.所定の表示を行う表示装置を備える一方、前記装飾部は、この表示装置の周囲に設けられた表示装置周囲部品からなり、
この表示装置周囲部品は、前記遊技領域の内部から外部にまで及ぶ構成をなし、かつ少なくとも一部が前記突出装飾部として構成されて前記流路構成面の前方に突出していることを特徴とする手段1ないし手段29のいずれかに記載の遊技機。
手段30の構成によれば、表示装置の周囲部品を遊技領域の内外に渡って配置すると共に、一部を流路構成面の前方位置にまで突出させているため、表示装置の周囲部品として今までになく斬新な構成となる。また、広い配置スペースを必要とする周囲部品を遊技領域内外にわたって配置できるため、配置の自由度が増すこととなる。
手段31.前記表示装置において表示画面が設けられており、この表示画面が前記流路構成面の前方位置に配置されることを特徴とする手段30に記載の遊技機。
このようにすれば、表示画面が流路構成面の前方位置に配置されることとなるため、遊技者の位置に近く、よりインパクトのある画面構成となる。例えば、手段31において、表示装置が液晶表示装置として構成される場合、液晶画面を構成するためのLCD素子を前記流路構成面の前方に配置することができる。
手段32.前記表示装置の表示画面は、中心が前記遊技領域の中央付近より前記延出部寄りにずれた位置に配置されることを特徴とする手段30又は手段31に記載の遊技機。
このようにすれば、表示装置の斬新な配置構成となり、かつ表示画面と延出部とが配置的により関連付けられたものとなる。具体的には例えば、表示画面が遊技領域の左側領域から右側領域にわたって配置され、かつその表示画面の中心が延出部寄りにずれた位置となるように前記表示装置を構成できる。また、遊技領域の左側領域と右側領域において、いずれか一方の領域に表示画面が全て収まるように表示装置を構成してもよい。
手段33.前記表示画面が、前記遊技領域の内部から外部に及んで配置されることを特徴とする手段31又は手段32に記載の遊技機。
このようにすれば、表示画面が斬新な配置構成となり、かつ、配置の自由度が増す。即ち、従来の遊技機では表示装置を全て遊技領域内に収めて配置していたが、このように遊技領域の内外にわたって配置することで斬新な配置構成となり、かつ表示画面全てを遊技領域内に収める必要がないため、他部品を配置するスペースをより広くすることができる。
手段34.前記表示装置において、前記表示画面が傾斜した構成をなすことを特徴とする手段31ないし手段33のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、表示画面を中心よりずれた構成として配置的に斬新な構成としつつ、その一方で遊技者に見やすい表示画面の配置となる。具体的には、表示画面が中心より延出部寄りにずれる構成とし、その表示画面が遊技者側に面するように傾斜させることができる。
手段35.前記装飾部は、所定のキャラクターを模してなるキャラクター部を有し、
そのキャラクター部は、前記遊技領域の内部から外部にまで及ぶ構成をなし、かつ少なくとも一部が前記突出装飾部として構成されて前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段1ないし手段34のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技者の興味を引きやすいキャラクター部について、斬新な配置構成を採ることができ、かつ流路構成面の前方にまで突出させることによりキャラクターの印象を一層強調することができる。
なお、本発明でいうキャラクター部は、各種分野におけるキャラクターを平面的又は立体的に模した構成とすることができる。具体的には、小説・漫画・映画・演劇・テレビ・或いはその他の分野において登場する人、動植物、その他のもの、シンボル、またはそのイメージ等を、平面的又は立体的に模した部分として構成することができ、特に、遊技機利用者において、周知、ないし著名な、若しくは架空の人物、動植物、その他のものを模した構成としたり、意匠性に優れた構成とすると、装飾性、遊技性を効果的に高めうる構成となる。また、手段35において、キャラクター部は、遊技領域外に配置される部分のみではキャラクターとして機能しないように構成し、遊技領域内外に配置されるそれぞれの部分が連携してキャラクターとして機能するように構成できる。
手段36.前記キャラクター部は、動作態様、表示態様等の態様が、前記流路構成面の前方位置において変化可能に構成されることを特徴とする手段35に記載の遊技機。
このように、斬新な配置構成を採りつつ動作態様、表示態様等の態様が流路構成面の前方において変化可能となるように構成すれば、相乗的に興趣を高めうる構成となる。
なお、本発明でいう態様の変化は、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化することによりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター部が照らされ、明るく見えるようになったり、所定の色あいをもつようになる構成をも包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター部と関連する部位が変位するような動作による態様変化、或いは、キャラクター部内、若しくはキャラクター部と関連する所定の部位が発光するような発光による態様変化など、あらゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の様子が変化する構成であればこれら以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
手段37.前記キャラクター部の態様を変更するように制御するキャラクター部態様制御手段を備えたことを特徴とする手段36に記載の遊技機。
このように、キャラクター部の態様を制御により変更するようにすれば、タイミング良くキャラクター部の態様を変更することができる。例えば、前記キャラクター部態様制御手段により、キャラクター部の態様を遊技状態に応じたものに設定するように制御を行うように構成すれば、遊技状態に応じてキャラクターが様々に変更されることとなり、遊技状態とキャラクターとがより関連深いものとなる。
なお、本発明でいう態様の変化は、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化することによりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター部が照らされ、明るく見えるようになったり、所定の色あいをもつようになる構成などをも包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター部と関連する部位(関連する部位としては、例えば、キャラクター部の近傍の部位や、キャラクター部と連動機構により連動する部位等)が変位するような動作による態様変化、或いは、キャラクター部内、若しくはキャラクター部と関連する所定の部位が発光するような発光による態様変化など、あらゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の様子が変化する構成であればこれら以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
手段38.前記キャラクター部の少なくとも一部が、前記遊技領域の内部と外部に跨る位置において前記突出装飾部として構成され、この突出装飾部とされた部分が前記流路構成面の前方位置において変位可能に構成されたことを特徴とする手段35ないし手段37のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、キャラクター部の斬新な配置構成となり、かつ自由度の高い配置構成が可能となる。即ち、遊技領域の内部のみに配置するのではなく、内外に跨る位置に配置しているため、この変位する部分が遊技領域においてスペースをとりすぎることとならず、面白みのある駆動構成を用いつつ、その一方で遊技領域を有効に利用できる構成となる。加えて、流路構成面の前方位置にて変位可能に構成されているため、キャラクター部の駆動による装飾効果を一層高めることができる。
手段39.前記キャラクター部は、遊技領域の内部での態様変化と、遊技領域外部又は遊技領域内外に跨る位置での態様変化とが連動、若しくは関連した動作をなすことを特徴とする手段35ないし手段38のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技領域の内外でより装飾の関連性が高められることとなる。例えば、所定部品が遊技領域内外にわたって配置されるようにキャラクター部を構成し、この所定部品を変位可能とすることにより遊技領域内外にわたる部品が連動する構成となる。このようにせずに、遊技領域内外に別々に配置される部品をそれぞれ連動させるように構成してもよい。また、必ずしも動作によって関連付けなくても良い。例えば、キャラクター部において遊技領域の内部部位と外部部位の発光態様を関連付けるようにしてもよい。
手段40.前記装飾部は、所定の入賞装置からなり、当該入賞装置を構成する部品の一部が前記遊技領域の外部に及んで配置され、かつ当該入賞装置の一部が前記突出装飾部として構成されて前記流路構成面の前方位置に突出していることを特徴とする手段1ないし手段39のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技領域の内外に渡って配置され、かつ一部が流路構成面の前方にまで突出するといういままでにない斬新な入賞装置を実現できる。
手段41.前記装飾部は、前記遊技領域の内部と外部においてそれぞれ前記遊技盤に取り付けられる構成をなしており、
前記遊技盤は、前記遊技領域の内部において、前記装飾部の一部を進入可能とする取付け用の内部配置孔が形成され、他方、前記遊技領域の外部において前記内部配置孔とは異なる取付け用の外部配置孔が形成されることを特徴とする手段1ないし手段40のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技領域の内外にわたって装飾部を配置しやすい構成となる。具体的には、手段41に記載のものにおいて、内部配置孔と外部配置孔の間の盤面上にレールが配置されるように構成できる。また、内部配置孔と外部配置孔の間の盤面上に遊技球の流路を構成してもよい。
手段42.前記遊技盤において、前記遊技領域の内部から外部にわたり、前記装飾部の一部を進入可能とする当該装飾部品の配置孔が形成されており、
前記装飾部は、この配置孔に一部を進入させる形態にて前記遊技領域の内部から外部に及ぶよう配置され、かつ、当該装飾部によって流路底部及び流路側部が構成される形態にて遊技球を通過させるための流路が構成されていることを特徴とする手段1ないし手段40のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を簡易な構成にて遊技領域の内外に配置でき、かつ、装飾部の内部を遊技球が通過可能な構成となる。
手段43.前記所定の枠の少なくとも一部がレールからなり、前記装飾部はこのレールを跨ぐように配置されることを特徴とする手段1ないし手段42のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、レールによって遊技領域を区画しつつ装飾部を外部にまで及ばせることができる好適構成となる。
手段44.前記遊技領域の周縁部において、前記所定の枠が部分的に配置されない非配置領域が設けられており、この非配置領域を介して前記装飾部が前記遊技領域の外部に及ぶ構成をなすことを特徴とする手段1ないし手段42のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を特別な形状とせずに簡易な構成にて遊技領域内外に配置可能な構成となる。
手段45.前記装飾部は、前記遊技領域の右側上部領域において、当該遊技領域の外部に及ぶ構成をなすことを特徴とする手段1ないし手段44のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、一般的に遊技球の流下量が少ない部位を効率的に装飾に用いることが可能となる。
手段46.前記装飾部は、前記遊技領域の中央付近から前記遊技領域の外部にまでわたって配置されることを特徴とする手段1ないし手段45のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、中央から遊技領域外部にわたって広い範囲に装飾部を配置でき、遊技者の興味を引きやすい構成となる。
手段47.前記装飾部は、一端が前記遊技領域における左側領域に配置されており、他端が前記遊技領域の右側領域外部に配置されることを特徴とする手段46に記載の遊技機。
このようにすれば、極めて大きな装飾部が配置されることとなり、インパクトの大きな構成となる。
手段48.前記装飾部は、前記遊技領域の内部に配置される部分と、外部に配置される部分とが一体部品により構成されるものであることを特徴とする手段1ないし手段47のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、複雑な部品形状をとらなくてもよく、かつ遊技領域内外の装飾の関連性が極めて高い構成となる。なお、ここでいう「一体部品」とは分離不能な部品を意味する。
手段49.前記装飾部は、複数の部品を有してなり、これら複数の部品が連なる装飾をなすように前記遊技盤に配置されることを特徴とする手段1ないし手段47のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技領域内外に一体的な部品を配置しにくい場合に都合のよい構成となる。
手段50.遊技盤と、この遊技盤の前方に配置された流路構成透明板とによって前後方向が挟まれるように遊技球の流路が構成された遊技機であって、
前記流路構成透明板の裏面の少なくとも一部が、前記遊技盤の盤面と対向して前記流路を構成する流路構成面とされており、
前記遊技盤の前面と平行な面方向に関し、前記遊技球が流下可能となる流下可能領域が定められ、この流下可能領域の内側において、所定の装飾部が前記遊技盤に取り付けられるようにして設けられると共に、当該装飾部の一部が前記流下可能領域の外部に及んで配置され、かつ当該装飾部の少なくとも一部において、前記流路構成透明板が形成されていない非形成領域を介して前記流路構成面より前方に突出する突出装飾部が設けられ、
さらに、前記流路構成透明板の前方をカバーする前方透明板が設けられており、この前方透明板には、少なくとも一部が前方側へ曲がる形状をなす非平坦部が、前記突出装飾部をカバーするように設けられていることを特徴とする遊技機。
手段50の構成によれば、遊技球が流下可能となる範囲の内外に渡って装飾部が配置されることになるため、流下可能な範囲の内部にのみ、或いは外部にのみ装飾部を配置する従来の遊技機と比較して斬新で装飾性の高い構成となり、なおかつ一部を流路構成面より突出させて突出装飾部として構成すれば、今までにない斬新な構成となる。また、流路構成透明板が設けられない非形成領域を介して突出装飾部が流路構成面の前方に突出し、その突出部に対応して非平坦部を設けられているため、突出装飾部をより一層前方に突出させ易く、突出装飾部による装飾を引き立たせることができる。なお、本明細書でいう「遊技盤の前面」とは遊技盤の前方側の板面(即ち盤面)である。
手段51.前記流路構成透明板において、当該流路構成透明板を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されると共に、当該貫通孔の内部領域が前記非形成領域とされており、当該内部領域を介して前記突出装飾部が前記流路構成面の前方に突出していることを特徴とする手段50に記載の遊技機。
このようにすれば、流路構成透明板に簡単な加工を施すのみで突出装飾部を流路構成面から突出させることができる。特に、流路構成透明板の中央寄りの位置(換言すれば流路構成透明板における周縁部以外の位置)において非形成領域を設ける場合には有利な構成となる。さらに、流路構成透明板の内部領域において当該流路構成透明板の周縁部から離れた位置に非形成領域を設ける場合、或いは流下可能領域内部にのみ突出装飾部を設ける場合等には特に都合のよい好適構成となる。
手段52.前記流路構成透明板の周縁部の一部において、当該流路構成透明板の板面方向に凹となる凹部が設けられ、当該凹部の内部領域が前記非形成領域とされ、前記凹部の内部領域を介して前記突出装飾部が前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段50に記載の遊技機。
このようにすれば、簡単な透明板構成で流路構成透明板の前方に突出部を突出させることができる好適構成となる。特に、流路構成透明板の周縁部において突出装飾部を突出させる場合には、強度的に貫通孔等の加工が難しいため有利な構成となる。
手段53.前記流路構成透明板の側方位置において前記突出装飾部が前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段50に記載の遊技機。
手段53の構成は、即ち、前記流路構成透明板の側方位置が「非形成領域」とされ、このようにすれば、流路構成透明板に複雑な加工を施さずとも双方の透明板の形状を調整することによって装飾部を前方に突出させることができる好適構成となる。
手段54.前記前方透明板は、前記流路構成透明板よりも板面サイズが大きいものであり、前記流路構成透明板と、その側方位置に配置される突出装飾部との双方の前方をカバーするように配置されていることを特徴とする手段53に記載の遊技機。
このようにすれば、サイズを変えるのみで流路構成透明板の側方位置において突出装飾部を突出させることができ、製造容易な好適構成となる。
手段55.前記非形成領域は、少なくとも前記流下可能領域の外部に設けられており、前記流下可能領域の外部において前記突出装飾部が前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段50ないし手段54のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、あまり注目を引かない流下可能領域外部を効果的に目立たせることができる。具体的には、例えば、装飾部における前記流下可能領域の外部に延出する延出部の一部を前記流路構成面より突出させる一方、当該装飾部における前記流下可能領域の内部に配置される流下可能領域配置部を、前記流路構成面よりも後方に配置するように構成できる。
手段56.前記非形成領域は、前記流下可能領域の内外のうち、外部にのみ設けられており、前記突出装飾部は前記流下可能領域の外部においてのみ前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段55に記載の遊技機。
このようにすれば、流下可能領域の外部を効果的に目立たせつつ、流下可能領域内の部品を突出させたくない場合に都合のよい構成となる。
手段57.前記非形成領域は前記流下可能領域の内部から外部に渡って設けられており、前記突出装飾部は、前記流下可能領域の内外にわたって前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段50ないし手段55のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、流下可能領域内外に渡って装飾部が突出することとなるため、斬新な装飾部構成を、さらに流下可能領域内外に渡ってより引き立たせることができる。
手段58.前記非形成領域は前記流下可能領域の内外のうち、内部にのみ設けられており、前記突出装飾部は前記流下可能領域の内部において前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段50ないし手段55のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、流下可能領域内外に装飾部を配置して斬新な構成としつつ、その一方で、遊技者の注目を集める流下可能領域の内部の部分を突出させてより引き立たせるようにしているため、流下可能領域内において装飾性を効果的に高めることができる。
手段59.前記非平坦部は、前方に向けて盛り上がる形状をなす盛り上がり部からなり、この盛り上がり部によって前記突出装飾部の前方がカバーされていることを特徴とする手段50ないし手段58のいずれかに記載の遊技機。
手段60.前記盛り上がり部は、少なくと一部が前方側に曲板状に盛り上がるように構成されていることを特徴とする手段59に記載の遊技機。
このようにすれば、盛り上がり部の後方に突出装飾部を収容するためのスペースを確保しやすい構成となる。
手段61.前記前方透明板において平坦に構成される平坦部が設けられており、
前記盛り上がり部は、前記平坦部と接続されてこの平坦部よりも前方位置に盛り上がるように構成されていることを特徴とする手段59又は手段60に記載の遊技機。
このようにすれば、前方透明板において一般的な平坦部を構成する一方、一部についてはこの平坦部よりも盛り上がるように構成されるため、盛り上がり部がより引き立つこととなる。
手段62.前記盛り上がり部は、少なくとも前記前方透明板の周縁部において前記平坦部よりも前方に盛り上がる構成をなすことを特徴とする手段61に記載の遊技機。
このようにすれば、周縁部において前方透明板が盛り上がるといった斬新で目立つ透明板構成となり、かつ、周縁部付近において突出装飾部を配置しやすい好適構成となる。
手段63.前記盛り上がり部は、前記前方透明板の周縁部において、当該前方透明板の中心側から当該前方透明板の周縁側につれ次第に前方に盛り上がる構成をなすことを特徴とする手段62に記載の遊技機。
このようにすれば、前方透明板(ひいては窓枠)が周縁部に向かって次第に盛り上がるといった今までにない斬新な構成をなし、かつ盛り上がり部も簡易に構成できることとなる。
手段64.前記前方透明板において平坦に構成される平坦部が設けられており、
この平坦部は、前記盛り上がり部の周囲において全周にわたって設けられていることを特徴とする手段59ないし手段61のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、平坦部の内部領域の一部が盛り上がる格好となり、特に内側寄りに突出装飾部を配置する場合に有利な構成となる。また、このように構成した場合、前方透明板の周縁部全周に渡って平坦部を設けるように構成できる。
手段65.前記突出装飾部の一部が、前記盛り上がり部の裏側に収容され、前記平坦部よりも前方に突出する構成をなすことを特徴とする手段61ないし手段64のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、突出装飾部をより前方に配置できる構成となり、突出装飾部による一層斬新な装飾構成、配置構成が実現する。そして、装飾部が平坦部よりも前方に突出することとなるため、今までになくインパクトがあり、装飾性に優れた構成となる。なお、上述した通り、本明細書において、「突出装飾部の一部が平坦部よりも前方に突出する」とは、前後方向において突出装飾部の前端が平坦部の前面よりも前方側に位置していることをいうものとする。
手段66.前記平坦部と前記盛り上がり部の境界は滑らかに屈曲していることを特徴とする手段61ないし手段65のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、デザイン的に優れたものとなり、かつ応力集中が生じにくく衝撃等に強い構成となる。ここでいう「滑らかに屈曲している」とは、急激な段差が生じていないことをいう。
手段67.前記平坦部と前記盛り上がり部は一体的な1枚板からなることを特徴とする手段61又ないし手段66のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、部品点数の削減を図ることができ、かつデザイン的にも優れた構成となる。なお、ここでいう「一体的な1枚板」とは、複数の部品を接合した板構成をなすのではなく、1枚板の曲げ加工、一体成形等によって構成され、平坦部と盛り上がり部とが継ぎ目なく構成されていることをいう。
手段68.前記盛り上がり部と前記平坦部とは互いに別部材に構成されたものであり、これら盛り上がり部と平坦部とが接合された構成をなすことを特徴とする手段61ないし手段66のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、一体的に形成しにくい場合、平坦部と盛り上がり部とを別々に管理したほうが都合が良い場合に有利な構成となる。
手段69.前記非平坦部において立体的な装飾が施されていることを特徴とする手段50ないし手段68のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、上記のような斬新な構成に加え、一層装飾性を高めうる構成が付加されることとなる。なお、「立体的な装飾」とは、例えば、透明板において施される立体的なデザインをいい、例えば所定のキャラクターをモチーフにしたガラス形状、透明樹脂形状等が挙げられる。
手段70.前記前方透明板は樹脂部材からなることを特徴とする手段50ないし手段69のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、非平坦部の加工が行い易い構成となり、製造の容易性を高めることができる。
手段71.前記前方透明板は樹脂部材からなり、一方、前記流路構成透明板はガラス部材からなることを特徴とする手段70に記載の遊技機。
このようにすれば、前方透明板については非平坦部が形成し易い構成となり、一方、流路構成透明板については、傷、磨耗等が生じにくい構成となる。
手段72.前記前方透明板及び前記流路構成透明板の双方が樹脂部材からなることを特徴とする手段70に記載の遊技機。
このようにすれば、流路構成透明板及び前方透明板の双方が加工しやすい構成となり、製造効率を効果的に高めることができる。
なお、手段50ないし手段69のいずれかに記載のものにおいて、前記前方透明板と前記流路構成透明板の双方をガラス部材によって構成してもよい。
なお、手段50ないし手段72のいずれかに記載のものにおいて、前記非平坦部は、前記突出装飾部と略対応した対応した外形形状にて形成してもよい。このようにすれば、突出装飾部がより前方に突出すると共に、非平坦部と形状的に統一性のとれたものとなり、かつ、非平坦部を必要以上に大きくすることなく突出装飾部に合った適切な形状とすることができる。なお、ここでいう「略対応した外形形状」とは、突出装飾部の形状を反映した外形形状であればよく、突出装飾部に部分的に対応した外形形状であってもよく、装飾部全体に対応した外形形状であってもよい。例えば、平面視した場合の突出装飾部全体の外形形状を反映して非平坦部の外形形状を設定したり、突出装飾部の突出形状を反映して非平坦部の突出形状を設定することができる。
また、手段50ないし手段72のいずれかに記載のものにおいて、前記突出装飾部の一部が前記非平坦部の裏側内部に収容された構成をなし、前記非平坦部は、前記突出装飾部におけるその収容される部分の周縁形状及び高さを反映した形状に設定されるように構成してもよい。このようにすれば、突出装飾部における非平坦部に収容される部分を適切に反映して非平坦部の形状が設定されるため、非平坦部を必要以上に広くする必要がなく、また突出装飾部と対応した形状をなすため外形形状がすっきりとまとまることとなる。なお、「前記突出装飾部におけるその収容される部分の周縁形状及び高さを反映した形状」とは、例えば、「突出装飾部における前記非平坦部に収容される部分」に対し全体的に若干の隙間を隔てて非平坦部が構成されるようなものが挙げられる。また、突出装飾部がある形状(例えばあるキャラクター形状の一部等)をモチーフにしたものであれば、その形状を一回り大きくモチーフにして非平坦部を構成するようなものであってもよい。
手段73.前記前方透明板において、当該遊技機の前方から視認される視認部は、略矩形形状をなしていることを特徴とする手段50ないし手段72のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、簡単な矩形形状の視認部によって、流下可能領域外部に及ぶ装飾部の全体をカバーできる構成となる。また、汎用的な矩形形状の視認部をなすため、他の種類の遊技機に流用しやすい構成となる。
手段74.前記前方透明板において、当該遊技機の前方から視認可能に構成される視認部は、前記流下可能領域の前方においてこの流下可能領域に対応して配置されて略円弧状の周縁部を有する流下可能領域対応部と、この流下可能領域対応部より当該前方透明板の板面方向外側に延び、前記装飾部における前記流下可能領域の外部に配置される部分に対応して配置される外部対応部とを有してなることを特徴とする手段50ないし手段72のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、円形の流下可能領域、及び外部に及んで配置される装飾部にそれぞれ対応した形状の視認部となる。また、単なる円形、矩形等の簡単な形状ではないため、視認部の形状に面白みをもたせることができる。
手段75.前記突出装飾部において、前記流路構成透明板の縁部の前方を覆う縁部カバーが設けられたことを特徴とする手段50ないし手段74のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、流路構成透明板の縁部の露出を低減又は防止でき、デザイン性に優れた構成となる。
手段76.前記装飾部は、前記流路構成面の前方位置において態様が変化可能に構成されていることを特徴とする手段50ないし手段75のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を流路構成面の前方に至るまで設けて斬新な装飾をなしつつ、その装飾部の態様が遊技者により近い位置で変化するため、一層面白みのある構成となる。
手段77.前記装飾部は、前記流路構成面の前方位置に配置された発光部品を有し、この発光部品が前記流路構成面の前方位置において発光可能に構成されていることを特徴とする手段76に記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を流路構成面の前方に至るまで設けて斬新な装飾をなしつつ、その装飾部の発光態様が遊技者により近い位置で変化するため、よりインパクトを与えることができる構成となる。
手段78.前記装飾部は、前記流路構成面の前方位置において変位可能に配置された変位部と、この変位部を駆動制御する駆動制御手段とを有し、
前記変位部は、前記駆動手段により、前記流路構成面の前方位置において変位するように制御されることを特徴とする手段76又は手段77に記載の遊技機。
この構成によれば、装飾部を流路構成面の前方に至るまで設けて斬新な装飾をなしつつ、その装飾部の一部が遊技者により近い位置で動くこととなるため、極めてインパクトがあり、面白みのある斬新な構成となる。
手段79.所定の表示を行う表示装置を備える一方、前記装飾部は、この表示装置の周囲に設けられた表示装置周囲部品からなり、
この表示装置周囲部品は、前記流下可能領域の内部から外部にまで及ぶ構成をなし、かつ少なくとも一部が前記突出装飾部として構成されて前記流路構成面の前方に突出していることを特徴とする手段50ないし手段78のいずれかに記載の遊技機。
手段79の構成によれば、表示装置の周囲部品を流下可能領域の内外に渡って配置すると共に、一部を流路構成面の前方位置にまで突出させているため、表示装置の周囲部品として今までになく斬新な構成となる。また、広い配置スペースを必要とする周囲部品を流下可能領域内外にわたって配置できるため、配置の自由度が増すこととなる。
手段80.前記表示装置において表示画面が設けられており、この表示画面が前記流路構成面の前方位置に配置されることを特徴とする手段79に記載の遊技機。
このようにすれば、表示画面が流路構成面の前方位置に配置されることとなるため、遊技者の位置に近く、よりインパクトのある画面構成となる。例えば、手段80において、表示装置が液晶表示装置として構成される場合、液晶画面を構成するためのLCD素子を前記流路構成面の前方に配置することができる。
手段81.前記表示装置の表示画面は、中心が前記流下可能領域の中央付近より前記延出部寄りにずれた位置に配置されることを特徴とする手段79又は手段80に記載の遊技機。
このようにすれば、表示装置の斬新な配置構成となり、かつ表示画面と延出部とが配置的により関連付けられたものとなる。具体的には例えば、表示画面が流下可能領域の左側領域から右側領域にわたって配置され、かつその表示画面の中心が延出部寄りにずれた位置となるように前記表示装置を構成できる。また、流下可能領域の左側領域と右側領域において、いずれか一方の領域に表示画面が全て収まるように表示装置を構成してもよい。
手段82.前記表示画面が、前記流下可能領域の内部から外部に及んで配置されることを特徴とする手段80又は手段81に記載の遊技機。
このようにすれば、表示画面が斬新な配置構成となり、かつ、配置の自由度が増す。即ち、従来の遊技機では表示装置を全て流下可能領域内に収めて配置していたが、このように流下可能領域の内外にわたって配置することで斬新な配置構成となり、かつ表示画面全てを流下可能領域内に収める必要がないため、他部品を配置するスペースをより広くすることができる。
手段83.前記表示装置において、前記表示画面が傾斜した構成をなすことを特徴とする手段80ないし手段82のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、表示画面を中心よりずれた構成として配置的に斬新な構成としつつ、その一方で遊技者に見やすい表示画面の配置となる。具体的には、表示画面が中心より延出部寄りにずれる構成とし、その表示画面が遊技者側に面するように傾斜させることができる。
手段84.前記装飾部は、所定のキャラクターを模してなるキャラクター部を有し、
そのキャラクター部は、前記流下可能領域の内部から外部にまで及ぶ構成をなし、かつ少なくとも一部が前記突出装飾部として構成されて前記流路構成面の前方に突出することを特徴とする手段50ないし手段83のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技者の興味を引きやすいキャラクター部について、斬新な配置構成を採ることができ、かつ流路構成面の前方にまで突出させることによりキャラクターの印象を一層強調することができる。
なお、本発明でいうキャラクター部は、上述と同様に、各種分野におけるキャラクターを平面的又は立体的に模した構成とすることができる。具体的には、小説・漫画・映画・演劇・テレビ・或いはその他の分野において登場する人、動植物、その他のもの、シンボル、またはそのイメージ等を、平面的又は立体的に模した部分として構成することができ、特に、遊技機利用者において、周知、ないし著名な、若しくは架空の人物、動植物、その他のものを模した構成としたり、意匠性に優れた構成とすると、装飾性、遊技性を効果的に高めうる構成となる。また、手段84において、キャラクター部は、遊技領域外に配置される部分のみではキャラクターとして機能しないように構成し、遊技領域内外に配置されるそれぞれの部分が連携してキャラクターとして機能するように構成できる。
手段85.前記キャラクター部は、動作態様、表示態様等の態様が、前記流路構成面の前方位置において変化可能に構成されることを特徴とする手段84に記載の遊技機。
このように、斬新な配置構成を採りつつ動作態様、表示態様等の態様が流路構成面の前方において変化可能となるように構成すれば、相乗的に興趣を高めうる構成となる。
なお、本発明でいう態様の変化は、上述と同様に、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化することによりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター部が照らされ、明るく見えるようになったり、所定の色あいをもつようになる構成をも包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター部と関連する部位が変位するような動作による態様変化、或いは、キャラクター部内、若しくはキャラクター部と関連する所定の部位が発光するような発光による態様変化など、あらゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の様子が変化する構成であればこれら以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
手段86.前記キャラクター部の態様を変更するように制御するキャラクター部態様制御手段を備えたことを特徴とする手段85に記載の遊技機。
このように、キャラクター部の態様を制御により変更するようにすれば、タイミング良くキャラクター部の態様を変更することができる。例えば、前記キャラクター部態様制御手段により、キャラクター部の態様を遊技状態に応じたものに設定するように制御を行うように構成すれば、遊技状態に応じてキャラクターが様々に変更されることとなり、遊技状態とキャラクターとがより関連深いものとなる。
なお、本発明でいう態様の変化は、上述と同様に、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化することによりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター部が照らされ、明るく見えるようになったり、所定の色あいをもつようになる構成などをも包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター部と関連する部位(関連する部位としては、例えば、キャラクター部の近傍の部位や、キャラクター部と連動機構により連動する部位等)が変位するような動作による態様変化、或いは、キャラクター部内、若しくはキャラクター部と関連する所定の部位が発光するような発光による態様変化など、あらゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の様子が変化する構成であればこれら以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
手段87.前記キャラクター部の少なくとも一部が、前記流下可能領域の内部と外部に跨る位置において前記突出装飾部として構成され、この突出装飾部とされた部分が前記流路構成面の前方位置において変位可能に構成されたことを特徴とする手段84ないし手段86のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、キャラクター部の斬新な配置構成となり、かつ自由度の高い配置構成が可能となる。即ち、流下可能領域の内部のみに配置するのではなく、内外に跨る位置に配置しているため、この変位する部分が流下可能領域においてスペースをとりすぎることとならず、面白みのある駆動構成を用いつつ、その一方で流下可能領域を有効に利用できる構成となる。加えて、流路構成面の前方位置にて変位可能に構成されているため、キャラクター部の駆動による装飾効果を一層高めることができる。
手段88.前記キャラクター部は、流下可能領域の内部での態様変化と、流下可能領域外部又は流下可能領域内外に跨る位置での態様変化とが連動、若しくは関連した動作をなすことを特徴とする手段84ないし手段87のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、流下可能領域の内外でより装飾の関連性が高められることとなる。例えば、所定部品が流下可能領域内外にわたって配置されるようにキャラクター部を構成し、この所定部品を変位可能とすることにより流下可能領域内外にわたる部品が連動する構成となる。このようにせずに、流下可能領域内外に別々に配置される部品をそれぞれ連動させるように構成してもよい。また、必ずしも動作によって関連付けなくても良い。例えば、キャラクター部において流下可能領域の内部部位と外部部位の発光態様を関連付けるようにしてもよい。
手段89.前記装飾部は、所定の入賞装置からなり、当該入賞装置を構成する部品の一部が前記流下可能領域の外部に及んで配置され、かつ当該入賞装置の一部が前記突出装飾部として構成されて前記流路構成面の前方位置に突出していることを特徴とする手段50ないし手段88のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、流下可能領域の内外に渡って配置され、かつ一部が流路構成面の前方にまで突出するといういままでにない斬新な入賞装置を実現できる。
手段90.前記装飾部は、前記流下可能領域の内部と外部においてそれぞれ前記遊技盤に取り付けられる構成をなしており、
前記遊技盤は、前記流下可能領域の内部において、前記装飾部の一部を進入可能とする取付け用の内部配置孔が形成され、他方、前記流下可能領域の外部において前記内部配置孔とは異なる取付け用の外部配置孔が形成されることを特徴とする手段50ないし手段89のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、流下可能領域の内外にわたって装飾部を配置しやすい構成となる。具体的には、手段90に記載のものにおいて、内部配置孔と外部配置孔の間の盤面上にレールが配置されるように構成できる。また、内部配置孔と外部配置孔の間の盤面上に遊技球の流路を構成してもよい。
手段91.前記遊技盤において、前記流下可能領域の内部から外部にわたり、前記装飾部の一部を進入可能とする当該装飾部の配置孔が形成されており、
前記装飾部は、この配置孔に一部を進入させる形態にて前記流下可能領域の内部から外部に及ぶよう配置され、かつ、当該装飾部によって流路底部及び流路側部が構成される形態にて遊技球を通過させるための流路が構成されていることを特徴とする手段50ないし手段89のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を簡易な構成にて流下可能領域の内外に配置でき、かつ、装飾部の内部を遊技球が通過可能な構成となる。
手段92.前記遊技盤において所定の枠が略環状に配置され、その所定の枠の内部に前記流下可能領域が構成されており、前記装飾部は、前記所定の枠を跨ぐように配置されて前記流下可能領域の内部から外部にまで及ぶように設けられていることを特徴とする手段50ないし手段91のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、レール等の所定の枠によって流下可能領域を区画しつつ装飾部を外部にまで及ばせることができる好適構成となる。
手段93.前記遊技盤において所定の枠が略環状に配置され、その所定の枠の内部に前記流下可能領域が構成されており、一方、前記所定の枠が部分的に配置されない非配置領域が設けられており、
前記装飾部は、前記所定の枠に隣接して配置され、かつ前記非配置領域を介して前記所定の枠によって囲まれる領域の内部から外部にかけて延出した構成をなしており、
さらに、当該装飾部の内部において遊技球が通過可能となる内部流路が設けられ、当該装飾部の配置領域においては、前記内部流路の側縁が前記流下可能領域の境界をなすことを特徴とする手段50ないし手段91のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部が配置されていない領域においてはレール等の所定の枠によって流下可能領域が区画されることとなり、他方、装飾部が配置されている領域においては、内部流路によって流下可能領域が区画されることとなる。その一方で、非配置領域を介して装飾部を所定の枠の外部にまで延出させることにより、それほど複雑とならない構成で斬新な構成を実現している。
手段94.前記装飾部は、前記流下可能領域の右側上部領域において、前記流下可能領域の外部に及ぶ構成をなすことを特徴とする手段50ないし手段93のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、一般的に遊技球の流下量が少ない部位を効率的に装飾に用いることが可能となる。
手段95.前記装飾部は、前記流下可能領域の中央付近から前記流下可能領域の外部にわたって配置されることを特徴とする手段50ないし手段94のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、中央から流下可能領域外部にわたって広い範囲に装飾部を配置でき、遊技者の興味を引きやすい構成となる。
手段96.前記装飾部は、一端が前記流下可能領域における左側領域に配置されており、他端が前記流下可能領域の右側領域外部に配置されることを特徴とする手段95に記載の遊技機。
このようにすれば、極めて大きな装飾部が配置されることとなり、インパクトの大きな構成となる。
手段97.前記装飾部は、前記流下可能領域の内部に配置される部分と、外部に配置される部分とが一体部品により構成されるものであることを特徴とする手段50ないし手段96のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、複雑な部品形状をとらなくてもよく、かつ流下可能領域内外の装飾の関連性が極めて高い構成となる。なお、ここでいう「一体部品」とは分離不能な部品を意味する。
手段98.前記装飾部は、複数の部品を有してなり、これら複数の部品が連なる装飾をなすように前記遊技盤に配置されることを特徴とする手段50ないし手段96のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、流下可能領域内外に一体的な部品を配置しにくい場合に都合のよい構成となる。
手段99.前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように前記装飾部が配置されていることを特徴とする手段1ないし手段98のいずれかに記載の遊技機。
従来において遊技領域内のみに設けられていた(即ち、遊技盤において中央部及びその周りの一定範囲内に設けられていた)装飾部を、上記のように遊技盤の中央部付近から遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置すれば、構成的に斬新でインパクトの極めて強い構成が実現する。
なお、本明細書でいう「遊技盤の中央部付近」とは、遊技盤の中心位置の近傍を意味しており、少なくとも中心位置を含んだ位置に装飾部が配置されるか、若しくは中心位置の近くに装飾部が配置されるかのいずれかであれば「遊技盤の中央部付近に装飾部が配置されている」こととする。また、ここでいう「中心位置」とは以下のように定義するものとする。即ち、透明板を介して遊技盤及び遊技盤に取り付けられた部品が視認可能となる領域における上下方向の中心線と、及び当該視認可能となる領域の左右方向の中心線とが交差する位置を「中心位置」とする。また本明細書でいう「遊技盤の端部付近」とは以下のように定義するものとする。即ち、前記視認可能となる領域の上下方向の端縁間距離、又は左右方向の端縁間距離のうち、短い方の端縁間距離を直径とし、遊技盤の盤面と平行な面方向に関し前記中心位置を中心とした円を仮想的に設定した場合に、当該面方向においてその円よりも外側となる領域を「遊技盤の端部付近」と定義する。
手段100.所定の遊技盤と、この遊技盤の前方に配置された流路構成透明板とによって前後方向が挟まれるように遊技球の流路が構成された遊技機であって、
前記流路構成透明板の裏面の少なくとも一部が、前記遊技盤の盤面と対向して前記流路を構成する流路構成面とされており、
前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように、当該遊技盤において所定の装飾部が配置され、かつ当該装飾部の少なくとも一部において、前記流路構成透明板が形成されていない非形成領域を介して前記流路構成面より前方に突出する突出装飾部が設けられ、
さらに、前記流路構成透明板の前方をカバーする前方透明板が設けられており、この前方透明板には、少なくとも一部が前方側へ曲がる形状をなす非平坦部が、前記突出装飾部をカバーするように設けられていることを特徴とする遊技機。
従来において遊技領域内のみに設けられていた(即ち、遊技盤において中央部及びその周りの一定範囲内に設けられていた)装飾部を、上記のように遊技盤の中央部付近から遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置できるため、構成的に斬新でインパクトの極めて強い構成が実現する。さらに一部を流路構成面より突出させて突出装飾部として構成すれば、今までになく装飾性が極めて高い構成となり、さらに、流路構成透明板が設けられない非形成領域を介して突出装飾部が流路構成面の前方に突出し、その突出部に対応して非平坦部を設けられているため、突出装飾部をより一層前方に突出させ易く、突出装飾部による装飾を引き立たせることができる。なお、ここでいう「遊技盤の中央部付近」、「遊技盤の端部付近」等の定義については上述した通りである。
手段101.前記遊技盤上に所定の枠が配置され、この所定の枠と前記装飾部とによって略環状に囲まれることにより遊技球が流下可能となる流下可能領域が定められていることを特徴とする手段100に記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を遊技盤の中央部付近から遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置できる好適な構成となり、かつ、レール等の所定の枠のみならず、装飾部を枠の一部とすることができるため、斬新な枠構成が実現する。
手段102.前記所定の枠は略環状に配置されて前記流下可能領域の境界部を構成すると共に、その境界部の一部において前記所定の枠が配置されない非配置領域が構成されており、その非配置領域において前記装飾部が配置され、前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡ってデザインが連なる構成をなすことを特徴とする手段101に記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を遊技盤の中央部付近から遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置できる好適な構成となり、かつ、そのような斬新な構成を用いる場合であっても、非配置領域を介して装飾部を配置するようにしているため、所定の枠によって装飾部の配置を阻害されることとはならず遊技球の流下可能領域を所定の枠及び装飾部によって好適に囲むことができる。
手段103.前記遊技盤上に所定の枠が略環状に配置されると共に、この所定の枠は前記遊技盤の端部付近を少なくとも部分的に枠内に包囲するように配設されており、前記装飾部は前記所定の枠の枠内において、前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置されていることを特徴とする手段100に記載の遊技機。
このように端部付近を枠内に包囲するように所定の枠を構成すれば、装飾部を遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置できる好適な構成となる。
手段104.前記遊技盤は矩形状に構成され、前記装飾部は、この遊技盤の角部付近にまで及んで配置されることを特徴とする手段99ないし手段103のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部を中央付近から角部付近まで及ぶように斜めに配置できるため、配置スペースを大きくすることができる。
手段105.遊技球を受ける衝突緩衝部材が、遊技球が流下可能となる流下可能領域の境界付近に配置されており、前記装飾部は前記衝突緩衝部材の位置付近にて、若しくは前記衝突緩衝部材を内部に備える構成にて、前記流下可能領域の内部及び外部に跨って配置されていることを手段50ないし手段104のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、遊技球を効果的に緩衝し得る構成を採りつつ、従来においてあまり装飾に用いられていなかった衝突緩衝部材の外側を効果的に利用できることとなる。
手段106.前記装飾部において前記衝突緩衝部材が設けられていることを特徴とする手段105に記載の遊技機。
このようにすれば装飾部の一部分を遊技球の衝突緩衝に用いることができ、部品簡素化、部品数低減等に寄与する有効な構成となる。
手段107.前記装飾部の内部領域において、遊技球の内部流路が構成されており、その内部流路において、当該装飾部の周縁部から所定距離隔てた位置において前記衝突緩衝部材が配置されていることを特徴とする手段105又は手段106に記載の遊技機。
このようにすれば、装飾部内の所定位置において遊技球を衝突を受けたい場合に都合のよい構成となる。
手段108.前記装飾部の内部領域において、遊技球の内部流路が構成されると共にその内部流路の流路側部において前記衝突緩衝部材が配置されており、
一方、前記装飾部の外部右側において遊技球が流下可能となるように、遊技球の外部流路が構成され、当該外部流路の流路側部において、第2の衝突緩衝部材が配置されていることを特徴とする手段105及び手段106に記載の遊技機。
このようにすれば、斬新な構成をなす装飾部において、その外部及び内部にそれぞれ遊技球の流路を構成することができて流下のバリエーションを増やすことができ、その一方で、装飾部の外部及び内部でそれぞれ遊技球の衝突を受けることができ、それぞれの流路において衝撃の緩衝を図ることが可能となる。
請求項1の構成によれば、装飾部が遊技領域外まで及ぶといった斬新な構成を実現しつつ、その一方で、少なくとも一部が流路構成面よりも前方に突出してより一層斬新で面白みのある構成となる。従来において装飾部は、遊技領域内のみ、或いは遊技領域外のみにおいて遊技盤面と平行に配置された平坦なガラスの後方に設けられていたが、上記構成のように、装飾部を遊技領域内外に跨るように構成し、なおかつ一部を流路構成面より突出させて突出装飾部として構成すれば、従来と比較して装飾性が極めて高い構成となる。また、流路構成透明板が設けられない非形成領域を介して突出装飾部が流路構成面の前方に突出し、その突出部をカバーするように非平坦部が設けられるため、突出装飾部をより一層前方に突出させ易い構成となり、突出装飾部による装飾を引き立たせることができる。
請求項2(手段50)の構成によれば、遊技球が流下可能となる範囲の内外に渡って装飾部が配置されることになるため、流下可能な範囲の内部にのみ、或いは外部にのみ装飾部を配置する従来の遊技機と比較して斬新で装飾性の高い構成となり、なおかつ一部を流路構成面より突出させて突出装飾部として構成すれば、今までにない斬新な構成となる。また、流路構成透明板が設けられない非形成領域を介して突出装飾部が流路構成面の前方に突出し、その突出部に対応して非平坦部が設けられるため、突出装飾部をより一層前方に突出させ易い構成となり、突出装飾部による装飾を引き立たせることができる。
請求項3(手段100)の構成によれば、従来において遊技領域内のみに設けられていた(即ち、遊技盤において中央部及びその周りの一定範囲内に設けられていた)装飾部を、上記のように遊技盤の中央部付近から遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置できるため、構成的に斬新でインパクトの極めて強い構成が実現する。さらに一部を流路構成面より突出させて突出装飾部として構成すれば、今までになく装飾性が極めて高い構成となり、さらに、流路構成透明板が設けられない非形成領域を介して突出装飾部が流路構成面の前方に突出し、その突出部に対応して非平坦部が設けられているため、突出装飾部をより一層前方に突出させ易く、突出装飾部による装飾を引き立たせることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態1に係る遊技機における遊技盤構成を概念的に例示する斜視図であり、図2は図1の正面図であり、図3はその遊技機の遊技盤構成を概念的に説明する説明図である。また、図4は、図2のガラス扉枠の裏側構成を概念的に例示する概念図である。図5は実施形態1における装飾部の配置構成を説明する説明図である。また、図6は図4のガラス扉枠に関しその変形例を概念的に例示するものである。
本実施形態に係る遊技機の一例たるパチンコ機1は、例えば遊技ホールに設置されたパチンコ島台のカウンタ台の上部にて複数横方向に並べられて設けられるものである。パチンコ機1は、図1及び図2に示すように、前部には前枠2が設けられ、さらにその前枠2に透明板保持部としてのガラス扉枠3が取付けられている。ガラス扉枠3は、縦軸の回動軸を有するヒンジ部81により前枠2に開閉可能に支持され、かつガラス(透明板に相当)が嵌め込まれた金属製の枠83(図4参照)と、その枠に嵌め込まれる合成樹脂製の枠とを備えている。金属製の枠83に二枚のガラスが嵌め込まれてガラスユニット50が構成されている。
ガラス扉枠3の後方には、図3に示す遊技盤7が配置されている。遊技盤7は略円形の遊技領域90を有し、その遊技領域90には第1種始動口4、特別表示装置(以下、単に「表示装置」ともいう)5及び大入賞口6が設けられている。第1種始動口4は遊技球の通路を備え、その通路入口に羽根4aが開閉可能に支持されている。表示装置5は、例えば図柄を動的に表示する図柄表示装置として構成できる。
図1及び図2に示すように、ガラス扉枠3の下部には、賞球が払い出される上受け皿3aが装着されている。また、前枠2の窓孔より下方には下受け皿2aが装着されている。下受け皿2aは、前記上受け皿3aに入りきらない賞球や、上受け皿3aから球抜きした抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口から排出させて貯留させるものである。前枠2における下受け皿2aの右側方には遊技球を発射するための発射ハンドル17が回動操作可能に装着されている。発射ハンドル17に対応する前枠2の裏側には駆動手段としてのモータ(図示せず)が装着されており、発射ハンドル17の回動操作によってモータか回動され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作されるとともに、前記発射ハンドル17の回動角度に応じた弾発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆等によって球発射装置が構成されている。
図2、図3に示すように、表示装置5は第1種始動口4の上方に設けられており、図3のように液晶ディスプレイ(LCD)からなる画面5aを備えている。画面5aには多種類の画像が表示されるが、その1つとして、左図柄列8、中図柄列9及び右図柄列10が表示される。図柄列の数は前述したもの(3列)に限られず、1列、2列、4列以上であってもよい。各図柄列8乃至10は、数字、記号等からなる複数の図柄によって構成されている。
表示装置5では、図柄列8乃至10での図柄変動が、遊技球の第1種始動口4への入賞により開始される。図柄変動は左図柄列8、右図柄列10、中図柄列9の順に停止されるが、これは一例にすぎず、別の順序で停止されてもよい。全ての図柄列8乃至10での図柄変動が停止したとき、表示されている図柄(以下「停止図柄」という)の組合せが、予め定められた組合せ(特定表示結果、以下「大当りの組合せ」という)、すなわち、同一種類の図柄が大当りラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、777)、となる場合がある。この停止図柄の組合せを、以下「大当り図柄」という。本実施形態では、大当りラインとして、水平方向へ延びるもの(上・中・下の3種類)と、斜め方向へ延びるもの(右下がり・左下がりの2種類)の合計5種類存在するが、これに限られない。例えば、大当りラインの数が1つであり、通常、「1ライン」と呼ばれているものであってもよい。そして、大当りの組合せが成立すると特別電動役物が作動し、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態が到来し、より多くの賞球を獲得することが可能となる。
さらに、パチンコ機1は大当り遊技状態の発生に先立ちリーチ遊技状態となる。ここで、リーチ遊技状態とは大当り遊技状態の直前の状態をいい、例えば、列10での図柄変動が、大当りライン上において左図柄列8での停止図柄と同一種類の図柄で停止し、かつ、その後に中図柄列9での図柄変動が左右両図柄列8,10での停止図柄と同一種類の図柄で停止されれば最終的に大当りの組合せとなる状態を含む。また、図柄変動が停止すると、大当り遊技状態となる組合せで変動し、その図柄で停止されれば最終的に大当り遊技状態となる場合において、その変動中の状態もリーチ遊技状態に含まれる。これは、通常、全回転(全図柄)リーチと呼ばれているものである。
図3に示すように、大入賞口6は第1種始動口4の下方に設けられており、1つのVゾーン11、2つの通路12,13及びシャッタ14を備えている。シャッタ14は大入賞口用ソレノイド15(以下、単に「ソレノイド15」ともいう)により作動させられ、Vゾーン11及び通路12,13の各入口を開閉する。
図3に示すように、遊技盤7には、始動口用スイッチ18、Vゾーン用スイッチ19及びカウントスイッチ20が取付けられている。始動口用スイッチ18は、遊技球Bの第1種始動口4への入賞を検出する。Vゾーン用スイッチ19は遊技球BのVゾーン11への入賞を検出し、カウントスイッチ20は遊技球Bの大入賞口6への入賞を検出する。また、各スイッチ18乃至20の検出結果に基づきソレノイド15及び表示装置5をそれぞれ駆動制御するために、制御装置21が設けられている。制御装置21は読出し專用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMはCPUによる演算結果を一時的に記憶する。尚、より詳細には、制御装置21は、パチンコ機1の主制御を行うメイン基板と、当該メイン基板からの信号によって各部を制御するための表示制御基板、音量調整基板、LED基板、払出し制御基板等の各種のサブ基板とを備えて構成されており、不正信号がメイン基板へ入力されることを防止するために、信号の伝送方向は、メイン基板からサブ基板への一方向のみとなっている。
CPUによる制御の1つとして、大当り遊技状態の発生確率を条件に応じて変動させる、いわゆる確率変動がある。具体的には、1/300程度の低確率で大当り遊技状態を発生させる低確率モードと、その約5倍である1/60程度の高確率で大当り遊技状態を発生させる高確率モードとが用意されており、大当り図柄の種類に応じて確率モードが切替えられる。すなわち、大当り図柄が、予め定められた特別図柄(例えば奇数図柄)であると高確率モードに設定され、予め定められた通常図柄(例えば偶数図柄)であると低確率モードに設定される。なお、低確率モードでの発生確率に対する高確率モードでの発生確率の倍数は、前述した値(約5)以外の値であってもよい。
<装飾部>
次に装飾部について説明する。
図2ないし図5に示すように、本実施形態に係るパチンコ機1において、遊技領域90(図3、図5参照)内に所定の装飾部55が配置されており、この装飾部55が遊技領域90の外部に及ぶように構成されている。装飾部55は遊技領域90の右上部において、遊技領域90の外部に延出する構成をなしており、装飾部55の全体が遊技領域90の中央付近から遊技領域90の右上の外部にわたって配置されている。具体的には、装飾部55の一端が遊技領域90における左側領域(遊技領域を左右に二分した場合の左側の領域)に配置されており、他端が遊技領域90の右側領域(遊技領域を左右に二分した場合の右側の領域)外部に配置され、極めて大きく、インパクトのある構成をなしている。
遊技領域90は、レール(例えば板状に形成された金属製のレール)、或いはレール及びレールと連続する部品によって略円形に囲まれる領域であり、本実施形態では遊技盤7上の所定領域をレール22によってほぼ全体が囲まれるようにして遊技領域90が構成されている。ここではレール22が本発明の「所定の枠」に相当する。さらに図2ないし図5に示すように、装飾部55の内部において、遊技領域90の周縁を構成するレール22が、装飾部55を盤面方向(遊技盤7の盤面に沿った方向)に貫通するように配設されている。即ち、そのレール22を跨ぐようにして装飾部55が配置されており、レール22を基端として、装飾部55の一部分たる延出部60が遊技領域90の外側に延出している。なお、図5(A)は図1のA−A断面付近を概念的に説明する説明図であり、(B)は遊技盤7のみを抜き出して示す図である。なお、本実施形態、及び以降に説明する実施形態2ないし9では、遊技領域90の境界が、遊技球が流下可能となる流下可能領域の境界とほぼ一致しており、即ち、遊技領域90が流下可能領域に相当し、流下可能領域の内外に渡って装飾部55が配置されているともいえる。
本実施形態の特徴を述べると、図4、図5に示すように、遊技盤7の前方において遊技球の流路を構成する流路構成透明板として後方ガラス51が設けられると共に、図5に示すようにこの後方ガラス51の遊技盤側の板面51Bの少なくとも一部が、遊技盤7の盤面7dと対向して流路54を構成する流路構成面とされる。なお、ここでは、後方ガラス51の全体が平坦部として構成されているが、一部を平坦部として構成してもよい。そして、遊技領域90内に設けられた、1又は複数の部品からなる装飾部(図5の例では、一体的に構成された装飾部55)の一部が、遊技領域90の外部に及んで配置され、かつ当該装飾部55の少なくとも一部が流路構成面(板面51B)より前方に突出するように構成されている。ここでは、装飾部55において遊技領域90の内外に跨る部分が、流路構成面(板面51B)よりも前方位置に突出する構成をなしている。より詳細には、流路構成面を包含する仮想的な平面を51Fとして概念的に示しており、突出装飾部55fはこの仮想的な平面よりも前方に突出する構成をなしている。
さらに、図1、図4及び図5に示すように、流路構成透明板たる後方ガラス51の前方位置において、前方ガラス52(前方ガラス52が前方透明板に相当する)が設けられており、装飾部55の全体が、この前方ガラス52によりカバーされる構成をなしている。そして、遊技領域90の内部から外部に渡って後方ガラス51に非形成領域が設けられており、突出装飾部55fは、遊技領域90の内外にわたって流路構成面(板面51B)の前方位置に突出している。
本実施形態では、後方ガラス51(流路構成透明板)の周縁部の一部において、板面方向に凹となる凹部51Aが設けられており、この「凹部の内側領域」(即ち窪んだ領域)が本発明でいう「非形成領域」に相当しており、当該凹部51Aの内側領域を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)の前方に突出している。具体的には、後方ガラス51は、前方ガラス52の周縁形状と大部分が同じ周縁形状をなし、その周縁の一部が板面方向に凹状に形成されるようにして凹部51Aが構成されている。なお、図2では、凹部51Aの内縁を破線にて概念的に示しており、この内縁の内側領域が非形成領域となる。そして、この凹部51Aを介して装飾部55の一部分たる突出装飾部55fが前方に突出している。なお、図5の例では、レール22の一方側の側面が遊技領域90の境界(破線Lにて概念的に示す境界)をなしている。
そして、図1ないし図5に示すように、この前方透明板たる前方ガラス52には、少なくとも一部が前方側へ曲がる形状をなす非平坦部が、突出装飾部55fをカバーするように設けられている。具体的には、図5に示すように、前方ガラス52における突出装飾部55fに対応する位置において、この突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52Bが設けられており、この凸状部52Bが非平坦部に相当している。さらに前方ガラス52は、流路構成面と平行に構成される平坦部52Aを有すると共に、凸状部52Bは、この平坦部52Aよりも前方に凸となるように凸状に構成されている。より具体的に言えば、平坦部52Aの裏側板面を延長させた仮想的な平面52Fよりも前方位置に突出するように突出装飾部55fが構成されている。平坦部52Aと凸状部52Bは一体的な1枚板からなり、この凸状部52Bは前方に向けて曲板状に突出しており、さらに、平坦部52Aと凸状部52Bの境界は滑らかに屈曲している。
さらに図4に例示するように、流路構成透明板たる後方ガラス51及び前方透明板たる前方ガラス52の外形が、ほぼ矩形形状をなしており、装飾部55の一部がそれら後方ガラス51及び前方ガラス52の角部付近に及ぶように配置され、かつ前方ガラス52の角部付近によってカバーされる構成をなしている。図4の構成では、透明板を保持する透明板保持枠としてのガラス扉枠3に形成された窓部3c(図1及び図2も参照)が遊技領域90(図1)及び延出部60に対応する形状をなしている。前方ガラス52において視認可能となる部分(即ち前方ガラス52の視認部(窓部3cの内周縁によって囲まれる領域部分)は、遊技領域90の前方においてこの遊技領域90に対応して配置されて略円弧状の周縁部を有する遊技領域対応部(即ち、前方ガラス52において、略円形の遊技領域90をカバーするガラス部分)と、この遊技領域対応部より当該前方ガラス52の板面方向外側に延び、装飾部55における遊技領域の外部に配置される部分(延出部60)に対応して配置される外部対応部(即ち、前方ガラス52において、延出部60をカバーするためのガラス部分(遊技領域90の右上外側のガラス部分))とを備えた構成をなしている。
一方、図4の構成に換えて、図6のようにしてもよい。図6の例では、図4の構成と同様の窓部3cを有する一方、前方ガラス52及び後方ガラス51が、遊技領域90の前方に配置されてこの遊技領域をカバーする遊技領域カバー部と、この遊技領域カバー部より板面方向外側に延び、装飾部55における遊技領域の外部に配置される部分(即ち延出部60)をカバーする外部カバー部とを有する構成をなしている。図6では、後方ガラス51において、装飾部55に設けられた突出装飾部55f(図4参照)に対応する形状の貫通孔51D(以下単に孔51Dともいう)が形成されており、この孔51Dを介して装飾部55の一部が前方に突出する形態をなしている。なお、他のガラス枠構成においても同様に構成でき、例えば図4のような矩形状のガラス構成において、凹部51Aに代えて図6のような孔51Dを形成し、装飾部55を流路構成面の突出させるようにしてもよい。逆に、図6のようなガラス構成であっても、図4のような凹部51Aを形成し装飾部55を流路構成面の突出させるようにしてもよい。
なお、図6の例においてガラスを枠83に嵌め込む枠構成は様々なものが考えられるが、図6のような形状をなす二枚のガラスの周縁を固定し、ガラス扉枠3に取りつけ可能な枠構成であれば別の構成を用いてもよい。また、ここでは、枠83をガラス扉枠3に取りつける構成については省略しているが、例えば、図21と同様に、ねじ等の締結部材によって取付可能となる構成としてもよく(例えば、枠83においてねじが貫通可能となる部分を形成して枠83とガラス扉枠3の本体とをねじ止めする等)、接着剤等の接着媒体によって枠83をガラス扉枠3に取りつけてもよい。
さらに、装飾部55は、図5に示すように、遊技領域90の内部及び外部の少なくともいずれか一方において遊技盤7に取り付けられる構成をなし、少なくともその取り付け側において、装飾部55の一部を進入可能とする取付け用の配置孔が形成されている。ここでは、遊技領域90の境界にはこの配置孔が構成されずに遊技盤7が設けられるようになっている。具体的には、図5に示すように、遊技領域90の内部領域に装飾部55を取り付けるための内部配置孔7bが形成される一方、この内部配置孔7bと所定距離を隔てた遊技領域外部に外部配置孔7cが形成されており、これら内部配置孔7b及び外部配置孔7cに一部を挿入する形態にて装飾部55が遊技盤7に取り付けられている。装飾部55の周縁部には内部配置孔7b及び外部配置孔7cよりも一回り大きいサイズの支持部55aが設けられており、この支持部55aが遊技盤7上に支持されるように取り付けられる。そして、内部配置孔7bと外部配置孔7cの間の遊技盤7上においてレール22が配設されている。さらに、図5に示すように、装飾部55の内部領域において、内部配置孔7bと外部配置孔7cの間の遊技盤7の盤面7dを流路底面とする構成にて遊技球の流路54(具体的には内部流路54a)が構成されている。また、装飾部55の外部においても遊技球の流路54が構成されている。
さらに、本実施形態では、図2ないし図5に示すように、表示装置5の周囲に設けられ、この表示装置5が取り付けられる部品である表示装置周囲部品が装飾部55として構成されており、この表示装置周囲部品が後述する亀の形状をなし、遊技領域90外に延出する形態をなしている。装飾部55の少なくとも前面において亀の装飾が施されており、図5の例では、装飾が施される部位を太線部Fにて例示している(なお、以降の説明において太線部Fを省略する場合もある)。また、本実施形態に係るパチンコ機1において、表示装置5の画面5aは、中心が遊技領域90の中央付近より延出部60(即ち、装飾部55において遊技領域外に配置される部分)寄りにずれた位置に配置される構成をなしている。ここでは、表示画面5aが遊技領域90の左側領域から右側領域にわたって配置され、かつその表示画面5aの中心が、遊技盤の中心位置(図35のC1参照)よりも延出部60寄りにずれた位置となるように構成されている。
さらに、ここでの装飾部55は、所定のキャラクターを立体的、或いは平面的に模してなるキャラクター部を有してなるものであり、このキャラクター部の少なくとも一部が遊技領域90の外部に配置される構成をなしている。ここでのキャラクター部は亀の形状をなすものであり、この亀のキャラクター全体が遊技領域90の内部から外部にわたってデザイン的に連続するように配置されている。より具体的には、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように装飾部55が配置されている。
なお、本実施形態でいうキャラクター部は、各種分野におけるキャラクターを平面的又は立体的に模した構成とすることができる。具体的には、小説・漫画・映画・演劇・テレビ・或いはその他の分野において登場する人、動植物、その他のもの、シンボル、またはそのイメージ等を、平面的又は立体的に模した部分として構成することができ、特に、遊技機利用者において、周知、ないし著名な、若しくは架空の人物、動植物、その他のものを模した構成としたり、意匠性に優れた構成とすると、装飾性、遊技性を効果的に高めうる構成となる。
また、本実施形態の装飾部55は、遊技領域90内に配置される部分と、遊技領域外に配置される部分とが一体的に連続した部品として構成されており(換言すれば、装飾部55は、遊技領域外の部分と遊技領域内の部分とが分離不能な部品として構成されており)、具体的には例えば、装飾部55において、遊技領域90内に配置される遊技領域配置部59と遊技領域90外に配置される延出部60とが一体的に形成された樹脂部品として構成されている。また、装飾部55のデザインについても遊技領域の内外にわたって連続したデザインが施されている。
<実施形態2>
次に、図7を参照し、実施形態2について説明する。
図7(A)は実施形態2の要部構成を断面にて説明する図であり、図5を変形した図である。また、(B)は遊技盤7を抜き出して示す図である。実施形態2でも、実施形態1と同様に流路構成透明板が形成されていない非形成領域(凹部51A)を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52B(非平坦部)が設けられている。さらに実施形態2に係る装飾部55は、複数の部品が連なる装飾をなすように構成されており、内部配置孔7bに取り付けられる内部取付部品(即ち遊技領域配置部59)と外部配置孔7cに取り付けられる部品(延出部60)とが別々の部品によって構成されている点が実施形態1と異なっている。いわば、図5の構成において、装飾部55を複数に分割させた構成(遊技領域配置部59と延出部60とに分割させた構成)とも言える。図7の構成でも、図5と同様に、レール22と装飾部55との間(即ちレール22と遊技領域配置部59との間)に溝状の流路54がレール22に沿って形成されている。
内部配置孔7bに取り付けられる遊技領域配置部59と、外部配置孔7cに取り付けられる延出部60は、互いの端部の位置が盤面方向(盤面7dと平行な面方向)において近接する構成をなすように構成でき、ここでは、図7に示すように、互いの端部が当接して連続した装飾がなされている。
また、内部取付部品及び外部取付部品の少なくともいずれか一方の取付部品は、その取付部品が取り付けられる配置孔の位置よりも一部が他方の取付部品側に延びる形態をなすように構成されている。ここでは、内部取付部品たる遊技領域配置部59の一部がレール22を跨いで外部取付部品たる延出部60側に延び、遊技領域配置部59と延出部60の一部が当接し、かつ互いの端部が前後に重なる構成をなしている。
<実施形態3>
次に図8を参照しつつ実施形態3について説明する。
図8(A)は実施形態3の要部構成を断面にて説明する図であり、図5や図7を変形した図である。また、(B)は遊技盤7を抜き出して示す図である。実施形態3でも、実施形態1、2と同様に流路構成透明板が形成されていない非形成領域(凹部51A)を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52B(非平坦部)が設けられている。さらに、本実施形態では、複数の部品により装飾部55が構成され、その複数の部品が、所定距離だけ離れて配置されている。具体的には図8のように、内部配置孔7bに取り付けられる遊技領域配置部59(内部取付部品)と、外部配置孔7cに取り付けられる延出部60(外部取付部品)が盤面方向において所定距離を隔てて配置される構成を例示している。図8の例では、遊技領域配置部59と延出部60との間に流路54が形成されており、流路54の一部、或いは大部分を露出させる構成となっている。さらに、図8では、内部取付部品たる遊技領域配置部59と外部取付部品たる延出部60との間にレール22が配置され、遊技領域配置部59(内部取付部品)の一部は、遊技盤7の盤面に沿って板状にレール側に延出するレール側延出部59aを有している。ここでは、そのレール側延出部59aの外面において、周囲(即ち、装飾部55においてレール側延出部59aの両側に位置する部分)と連なる装飾が施されており、装飾が施される部分を太線部Fにて例示している。
本実施形態では、装飾部55の内部に構成される内部流路が視認可能に構成されているが、上記又は下記実施形態に示す構成において内部流路を視認可能に構成してもよい。例えば、実施形態1の構成を代用して例に挙げると、装飾部55における内部流路54の前方に透明或いは透光性の部材を配置してもよく(この場合、隣接する部位と連なる装飾を構成しつつ透明或いは透光性を備えた部材を配置することができる)、装飾部55における内部流路54の前方部位において、流路方向(ここでは、遊技領域の周縁に沿った方向)或いは流路の幅方向に延びるスリットなどを形成してもよい。
<実施形態4>
次に図9及び図10を参照しつつ実施形態4について説明する。
図9は、実施形態4に係る遊技機に関し、窓枠3cの内縁形状が略矩形形状をなす遊技機について例示するものであり、図10は、その窓枠の内縁付近、前方ガラス52、及び遊技盤上の構成を概念的に示すものである。図10に示すように、実施形態4でも、実施形態1ないし3と同様に流路構成透明板が形成されていない非形成領域(凹部51Aの内側領域)を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方位置に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52B(非平坦部)が設けられている。
実施形態4では、図9及び図10にて示すように、透明板保持枠(ガラス扉枠3)に構成された窓部3cの内縁形状がほぼ矩形形状をなす例について示しており、それ以外の構成については、上記又は下記のいずれの実施形態の構成をも用いることができる。この窓部3cの内縁形状が、流路構成透明板(即ち後方ガラス51)及び前方透明板(前方ガラス52)において視認可能となる部分(即ち前方透明板の視認部)の周縁形状となっており、前方ガラス52の視認部の外形は汎用的な略矩形形状をなし、後方ガラス51の視認部の外形は一部が凹部51Aによって欠けるものの略矩形形状をなしている。
<実施形態5>
次に実施形態5について図11ないし図18を参照しつつ説明する。
本実施形態でも実施形態1ないし4と同様に流路構成透明板が形成されていない非形成領域(凹部51Aの内側領域)を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方位置に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52B(非平坦部)が設けられている。さらに本実施形態では、キャラクター部が、動作態様、表示態様等の態様が変化するように構成されている点が第1実施形態等と異なり、それ以外の構成については上記実施形態とほぼ同様の構成をなすため、その相違点について重点的に説明する。なお、本実施形態の要部構成は、上記又は下記のいずれの実施形態にも付加することができる。
ここでは、キャラクター部の態様を変更するように制御するキャラクター部態様制御手段(図12等に示す制御装置21がキャラクター部態様制御手段に相当)を備えており、キャラクター部は、遊技領域90の内部での態様変化と外部若しくは内外に跨る部分での態様変化が連動、若しくは関連した動作をなすこととなる。具体的な機構等については後述する。制御装置21は、図3のような機能(実施形態1で説明した機能)に加え、図12、図14のようにキャラクター部駆動用のアクチュエータを駆動する機能を有している。
なお、本発明でいう態様の変化は、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化することによりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター部が照らされ、明るく見えるようになったり、所定の色あいをもつようになる構成をも包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター部と関連する部位が変位するような動作による態様変化、或いは、キャラクター部内、若しくはキャラクター部と関連する所定の部位が発光するような発光による態様変化など、あらゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の様子が変化する構成であればこれら以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
具体的には、図11に示すように、装飾部55において、遊技領域内に配置される第1変位部101と、遊技領域内外に跨って配置される第2変位部140、と、変位しない固定部120が設けられており、これら第1変位部101及び第2変位部140が変位可能に構成されている。第1変位部101は、図12、図13にて示すように、回動軸103まわりに回動可能に構成されており、ソレノイド部105の駆動により変位するように構成されている。ここでは、第1変位部101から後方に延びる2本の軸部113が設けられており、この軸部113を余裕をもって挟むようにしてフランジ部110及び111が駆動軸107に取りつけられている。駆動軸107にはフランジ部108が設けられており、このフランジ部108とソレノイド部105の間には付勢手段としてのコイルばね106が配置されている。そして、所定の遊技状態に至った場合(後述)にソレノイド部105が通電され、亀の顔部分が反時計回りに回動し、一方、通電が解除されると再びコイルばね106の付勢により初期状態に復帰することとなる。第1変位部101の周囲には、この第1変位部101に対する遊技球の衝突を防止するための、リブ状の防護壁55bが設けられている。
第2変位部140は、図14(A)(B)にて示すように、遊技領域90の内外にわたって配置されるものであり、ソレノイド部150の駆動により変位するように構成されている。ここでは、第2変位部101から後方に延びる後方延出部142が設けられており、この後方延出部142から遊技盤面に沿って延びる2本の軸部144が設けられている。そして、この軸部144を余裕をもって挟むようにしてフランジ部154及び155が駆動軸152に取りつけられている。駆動軸152にはフランジ部153が設けられており、このフランジ部153とソレノイド部150の間には付勢手段としてのコイルばね151が配置されている。そして、所定の遊技状態に至った場合(後述)にソレノイド部150が通電され、子がめ形状をなすプレート141が横方向に移動し、一方、通電が解除されると再びコイルばね106の付勢により初期状態に復帰することとなる。このような第1変位部101及び第2変位部140は、例えば所定の遊技状態(リーチ状態発生、大当り発生、或いは確変発生)の成立に基づき、制御手段21によって駆動されるようになっている。
以下において、これらの遊技状態の発生制御について説明する。図15乃至図18のフローチャートは、制御装置21によって実行される各種ルーチンを示している。これらのルーチンの各処理は、カウンタ群及びフラグFに基づいて実行される。
カウンタ群は、ラウンドカウンタR、入賞カウンタP及び確変カウンタCを含む。ラウンドカウンタRはラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタPはカウントスイッチ20の検出結果に基づき大入賞口6への遊技球Bの入賞個数をカウントするためのものである。確変カウンタCは高確率モードの終了を判断するためのものであり、「2」,「1」,「0」の値を採る。なお、カウンタR,P,Cの初期値はいずれも「0」である。
そのほかにもカウンタ群は、大当り遊技状態発生を決定するための内部乱数カウンタと、外れリーチ等を決定するための外れリーチ乱数カウンタと、停止図柄等を決定するためのそれぞれの図柄カウンタと、リーチ動作の種類を決定するためのリーチ種別カウンタとを含む。ここで、外れリーチ乱数カウンタによる外れリーチとは、前述したリーチ遊技状態の後に最終的に大当りの組合せとならない状態をいう。フラグFは、Vゾーン11への遊技球Bの入賞の有無を判定するためのものであり、Vゾーン用スイッチ19によって入賞が検出されない場合に「0」に設定され、入賞が検出されると「1」に設定される。なお、確率モードには低確率モードと高確率モードの2種類類あることは既に説明したが、初期値には低確率モードが設定されている。
さて、遊技者による遊技が開始されると、制御装置21は、まず図15の特別電動役物制御ルーチンのステップS10において、始動口用スイッチ18の検出結果に基づき、遊技球Bの第1種始動口4への入賞があったか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされているとステップS20において、内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタの各値を取得するとともに、各図柄カウンタの値に基づき図柄列8乃至10毎に外れ図柄を取得する。ここでの取得とは、各カウンタの値を読取り、その値をメモリに記憶する処理を指す。
次に、ステップS30で図柄変動開始処理を実行する。詳しくは、図17のステップS31において、図柄列8乃至10の各図柄をそれぞれ表示装置5で変動表示させる。この表示により、遊技者には左・中・右の3つのリールがあたかも回転しているように見える。ステップS32において、内部乱数カウンタの値が大当り値と同一であるか否かを判定する。大当り値としては、2種類の値(低確率用大当り値、高確率用大当り値)が用意されている。前者は大当り遊技状態を前述した低確率で発生させるための値であり、後者は高確率で発生させるための値である。例えば、内部乱数カウンタが、「0」乃至「299」の範囲で所定時間毎に値を更新するものである場合、そのうちの「7」を低確率用大当り値とし、「7」,「17」,「27」,「37」,「47」を高確率用大当り値とする。すると、大当り遊技状態が発生する確率は、低確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/300となり、高確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/60となる。そして、前回の制御周期で低確率モードが設定されている場合には、低確率用大当り値が大当り値として選択される。高確率モードが設定されている場合には、高確率用大当り値が大当り値として選択される。
ステップS32の判定条件が満たされていると、ステップS33において、大当り値に対応する大当り図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。一方、ステップS32の判定条件が満たされていないと、ステップS34において、外れリーチ乱数カウンタの値が予め定められた外れリーチ値と同一である否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS35において、外れリーチ値に対応する図柄(以下「外れリーチ図柄」という)を停止図柄としてメモリに記憶する。なお、ステップS34の判定条件が満たされていないと、ステップS36において、前記ステップS20での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。そして、上記ステップS33,S35,S36で停止図柄を記憶した後、図柄変動開始処理ルーチンを終了する。
前記のようにステップS30の処理(図柄変動開始処理)を実行した後、図15のステップS40において左右両図柄列8,10における図柄を、前記ステップS33,S35,S36のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える。差替え後の図柄によって左右両図柄列8,10での図柄変動を停止させる。
ステップS50では、中図柄列9での図柄変動を停止させる。続いて、ステップS60において、図柄の組合せが大当りの組合せであるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされていると、ステップS70において、大当り信号ONを出力端子16B及び16bに出力する。さらに、ステップS80において、大当り図柄が特別図柄(この場合、奇数図柄)であるか否かを判定し、特別図柄である場合は(ステップS80:Yes)、ステップS90において確変大当り信号ONを出力端子16C及び16cに出力する。続いて、ステップS100において、ラウンドカウンタRをリセットする。そして、ステップS110において入賞カウンタPをリセットするとともに、フラグFを「0」に設定する。
続いて、図16のステップS120においてソレノイド15を励磁する。すると、シャッタ14が倒れ、大入賞口6の通路入口が開放される。この開放により、遊技球BのVゾーン11及び通路12,13への入賞が可能となる。ステップS130でラウンドカウンタRを「1」インクリメントする。
次に、ステップS140において、入賞カウンタPの値が所定値Pmax以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS150において、大入賞口6の閉鎖予定時期がまだか否かを判定する。この判定条件が満たされていると(ステップS150:Yes)、ステップS140へ戻る。その結果、大入賞口6の開放開始後にPmax個よりも多くの遊技球Bが入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口6が開放され続ける。これに対し、ステップS140,S150の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS160においてソレノイド15を消磁する。すると、シャッタ14が起こされ、大入賞口6の通路入口が閉鎖される。
そして、ステップS170において、ラウンドカウンタRの値が所定値がRmax以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS180においてフラグFが「1」であるか否かを判定する。ステップS180の判定条件が満たされていると(ステップS180:Yes)、図15のステップS110へ戻る。従って、一旦大当り遊技状態が発生すると、遊技球BがVゾーン11に最大Rmax回入賞するまでは、大入賞口6が開閉のサイクルを繰返す。例えば、所定値Pmaxが「10」に設定され、大入賞口6の開放時間が「約29.5」秒に設定され、所定値Rmaxが「16」に設定されている場合には、大入賞口6の開放後、(1)遊技球Bが大入賞口6へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口6が閉鎖される。この大入賞口6の開放・閉鎖のサイクルが、遊技球BのVゾーン11への入賞を条件に最大で16回繰返されることとなる。ステップS170,S180の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS190で「大当り信号OFF」を出力端子16B及び16bに出力する。さらに、ステップS200において、大当り図柄が特別図柄(この場合、奇数図柄)であるか否かを判定し、特別図柄である場合は(ステップS200:Yes)、ステップS210において確変大当り信号OFFを出力端子16C及び16cに出力する。続いて、ステップS220で確率変動処理を実行し、その後、特別電動役物制御ルーチンを終了する。
図18の確率変動処理ルーチンでは、ステップS221において、大当り図柄が通常図柄(この場合偶数図柄)であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと(ステップS221:No)、すなわち、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると、ステップS227において確変カウンタCが「0」であるか否か(高確率モード中であるか否か)が判定され、確変カウンタCが「0」である(高確率モード中である)場合は(S227:Yes)、ステップS228において、確変中信号ONを出力端子16A及び16aに出力する。続いて、ステップS229において高確率モードを設定し、確変カウンタCに「2」を設定する。ステップS229の処理を実行した後、確率変動処理ルーチンを終了する。このように、高確率中に特別図柄(奇数図柄)で大当り遊技状態が連続して発生した場合には、高確率モードが継続することとなる。
一方、前記ステップS221の判定条件が満たされていると、すなわち、大当り図柄が通常図柄(偶数図柄)であると、ステップS222において確変カウンタCが「0」でないか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=0)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=2,1)とステップS223において確変カウンタCを「1」デクリメントする。ステップS224において確変カウンタCが「0」であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=1)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=0)とステップS225において、確変中信号OFFを出力端子16A及び16aに出力し、ステップS226において、低確率モードを設定する。このように一旦高確率モードが設定されると、確変カウンタCが「0」となるまで、すなわち、高確率モード設定後、連続して偶数図柄で2回大当り遊技状態が発生するまでは高確率モードが継続する。そして、偶数図柄での大当り遊技状態が2回連続すると、高確率モードが終了し低確率モードに切替えられる。
なお、本実施形態での処理手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、図柄変動処理(ステップS31)を停止図柄の記憶処理(ステップS33,S35,S36)の後に行うようにしてもよい。
上述したように、本実施形態では、遊技球Bが第1種始動口4へ入賞したことが検出されると、各カウンタの値が取得されるとともに図柄列8乃至10が変動表示される。各カウンタの値に基づき停止図柄が記憶され、その停止図柄によって図柄変動が停止される。停止されたときに表示されている図柄の組合せが大当りの組合せであると、遊技者に有利な大当り遊技状態が発生し、遊技球BがVゾーン11に最大Rmax回入賞するまで、大入賞口6の開閉のサイクルが繰返される。
一方、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると高確率モードが設定され、次回と、その次の回の2回にわたり大当り遊技状態の発生確率が高められる。すなわち、一旦高確率モードが設定されると、次回以降2回の大当り遊技状態の発生確率が高められるが、その期間中に再び奇数図柄で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが設定される。これに対し、前記期間経過後に通常図柄(偶数図柄)で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが終了する(低確率モードに切替えられる)。このような制御過程において、所定のタイミング(例えば、大当り発生時、確率変動発生時、リーチ発生時等)でキャラクター部が駆動制御されることとなる。なお、駆動制御するタイミングは様々とすることができる。また、第1変位部101と第2変位部140の変位を関連付けて制御するようにしてもよい。例えば、リーチ発生時には第1変位部101のみを変位させ、大当り発生時には第2変位部140のみを変位させ、確率変動発生時には第1変位部101及び第2変位部140を両方変位させるようにすれば、これら第1変位部101及び第2変位部140がより関連性が深くなり、遊技者は双方の変位部の動向を注意深く見ることとなり、装飾性及び興趣の向上を効果的に図ることができる。
<実施形態6>
次に実施形態6について図19ないし図27を参照しつつ説明する。
まず、図19ないし図24を参照し、本実施形態の一例を説明する。図19は、本実施形態に係る遊技機を模式的に示す斜視図、図20はその正面図であり、図21はガラス扉枠の裏側構成を説明する説明図、図22は、遊技盤構成を説明する説明図、図23は図22のD−D断面付近を概念的に示す概念図、図24は、図23について扉が開いた状態を示す図である。
なお、実施形態6でも、実施形態1ないし5と同様に流路構成透明板が形成されていない非形成領域(後方ガラス51の側方(即ち後方ガラス51の端縁51Gの外側部分))を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52Bが設けられている。本実施形態では、流路構成透明板たる後方ガラス51の外部領域が非形成領域とされており、この後方ガラス51の側方位置において突出装飾部55fが流路構成面の前方に突出している。具体的には、図23に示すように、後方ガラス51の端縁51Gより外側の位置において突出装飾部55fが前方に突出しており、前方ガラス52は、後方ガラス51よりも板面サイズが大きいものであり、後方ガラス51と、その側方位置に配置される突出装飾部55fとの双方の前方をカバーするように前方ガラス52が配置されている。また、非形成領域は、図23に示すように、遊技領域90の内外のうち、外部にのみ設けられており、突出装飾部55fは遊技領域90の外部においてのみ流路構成面の前方に突出する構成をなしている。
他の実施形態と同様に、パチンコ機1は、遊技盤7の前方において遊技球の流路を構成する後方ガラス51の板面51Bの少なくとも一部が、遊技盤7の盤面7dと対向して流路を構成する流路構成面とされているが、本実施形態では、図23に示すように装飾部55において遊技領域外に配置される延出部60のみが流路構成面より前方位置に突出する構成をなしている。なお、ここでも、上記実施形態とほぼ同様の亀のキャラクター部を有する装飾部55を例示しているが、別の構成のキャラクター部を用いて本実施形態の構成をとっても勿論よい。
図19に示すように、前方ガラス52において視認可能となる部分(即ち前方ガラス52の視認部(窓部3cの内周縁によって囲まれる領域部分(即ち52C及び52Dを合わせた領域部分))は、図19等に示すように、遊技領域90に対応した形状をなすと共にこの遊技領域90をカバーする遊技領域対応部52Cと、延出部60に対応した形状をなしこの延出部60をカバーする延出部対応部52D(図19の例では凸状に構成される部分)が設けられており、遊技領域対応部52Cから板面方向外側に向けて延出部対応部(外部対応部)52Dが延出した構成をなしている。遊技領域対応部52Cは、周縁の大部分において円形に構成される円形周縁部を有してなり、一方、延出部対応部(外部対応部)52Dは、この円形周縁部から外側に延出するように構成されている。
後方ガラス51は、図21に示すように、前方ガラス52よりも小さく構成されており、前方ガラス52に対して後方ガラス51の欠けた部分を介して延出部60が前方に突出している。さらに、前方ガラス52における突出装飾部55fの前方には、この突出装飾部をカバーする凸状部52Bが設けられており、図19に示す延出部対応部52Dが凸状部52Bとして構成されている。
さらに、図23に示すように、装飾部55において、流路構成透明板(後方ガラス51)の縁部の前方を覆う縁部カバー60C(図20ないし図23も参照)が設けられており、流路構成透明板(後方ガラス51)の縁部の露出を低減又は防止するように構成されている。ここでの縁部カバー60Cは揺動可能に構成されており、自然状態では図23のように位置保持されるようになっている。そして、ガラス扉枠3の開閉に伴って後方ガラス51の周縁部が当たると、先端が後方側(遊技盤側)或いは前方側に倒れるようになっており、力がかからない状態では弾性復帰により、図23のような初期状態に復帰するようになっている。
図25は、図20とは異なる突出装飾部形状(具体的には図20とは異なる突出装飾部の装飾態様)をなす遊技機について例示している。ここでは、突出装飾部55fのみに配置されるキャラクター部(図25では3つの小亀部)が設けられており、このキャラクター部が突出することにより装飾性や面白みを増すようにしている。
また、図26及び図27のように構成してもよい。図26及び図27では、突出装飾部55fに駆動する部分を設けた構成を例示しており、図26は正面図を模式的に示し、図27は図26のC−C断面付近を概念的に示している。なお、駆動する部分(第2変位部140)の駆動構成は第5実施形態にて説明した第2変位部140とほぼ同様であるが、本実施形態では、遊技領域外のみに設けられた突出装飾部55fにおいて変位する点が第5実施形態と異なっている。
<実施形態7>
次に図28を参照して実施形態7について説明する。図28は、図23を変形した構成を示すものである。本実施形態でも、上記実施形態と同様に流路構成透明板が形成されていない非形成領域(後方ガラス51の側部(即ち後方ガラスの端縁51Gの外側部分))を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52Bが設けられている。また、実施形態6と同様に、流路構成透明板たる後方ガラス51の外部領域が非形成領域とされており、この後方ガラス51の側方位置において突出装飾部55fが流路構成面の前方に突出している。また、後方ガラス51の端縁51Gより外側の位置において突出装飾部55fが前方に突出しており、前方ガラス52は、後方ガラス51よりも板面サイズが大きく、後方ガラス51と、その側方位置に配置される突出装飾部55fとの双方の前方をカバーするように前方ガラス52が配置されている。また、非形成領域は、遊技領域90の内外のうち、外部にのみ設けられており、突出装飾部55fは遊技領域90の外部においてのみ流路構成面の前方に突出する構成をなしている。
さらに、図28の例では、図23の例と異なり、遊技領域内に配置される部分と遊技領域外に配置される部分とが一体部品(分離不能な部品)として構成されている。即ち、装飾部55の一部が流路構成面の前方に突出する構成のものにおいて、上述の実施形態6では、装飾部55における遊技領域内に配置される遊技領域配置部59と延出部60とが別部品として構成される例を示したが、実施形態7では、遊技領域90の内部に配置される部分と、外部に配置される部分とが一体的なものとして装飾部55が構成されている。
図28では、遊技領域配置部59と延出部60が一体的に形成された樹脂部品として構成されており、延出部60の下部が遊技領域外に構成された配置孔7cに嵌まるようにして位置決めされており、一方、遊技領域配置部59は、下部が遊技領域内に配置された配置孔7bに嵌まるようにして位置決めされている。装飾部55は、内部配置孔7bの外側の遊技盤7上に配設されたレール22を跨いで配置されており、内部配置孔7bの外側において遊技盤7の盤面を底面とする遊技球の流路54が構成されている。なお、ここでは延出部60が遊技盤7に載置された状態で固定されているが、遊技領域90の外部に外部配置孔を形成し、この外部配置孔内に延出部60の一部を挿入させるようにして固定してもよい。
一方、装飾部55は、その流路54を部分的に覆う構成にて遊技領域90内に配置される遊技領域配置部59と遊技領域外に配置される延出部60とを連結する連結部55Eが設けられている(図28の例では、装飾部55において流路54(即ち内部流路)の前方に設けられる部分が連結部に相当する)。この連結部55Eの構成としては、内部流路(装飾部55内に設けられている流路54)全体が視認不可となるように、装飾部内の流路54をカバーしてもよく、流路54が部分的に視認可能となるように、例えば図28の破線に示すように部分的に窓部Wを形成してもよい。なお、図19ないし図27に示すように、遊技領域配置部59と延出部60のうちいずれか一方の部品のみで連結部を構成してもよく、双方の部品で連結部を構成してもよい。なお、図19ないし図27の例では遊技領域配置部59の一部分のみで連結部を構成している。この場合においても、流路54(内部流路)内が前方から視認できるように、溝、孔等の窓部を形成することができる。
<実施形態8>
上記実施形態では、レール等の所定の枠によって環状に囲まれるようにして遊技領域が構成されるものについて例示したが、いずれの実施形態においても、所定の枠(図30の例ではレール22)と装飾部55を盤面方向において隣接させて配置し、装飾部55と所定の枠によって遊技盤上を環状に取り囲むようにしてもよい。図30の構成は、レール22によって大部分が囲まれるが、一部においてこのようなレール22が設けられていないため、上述したように、その設けられない領域(非配置領域(後述するP1,P2の間の領域))において、当該非配置領域の側方のレール22に沿って遊技領域の仮想的な境界が設定される。図30の例では、非配置領域の両側方のレール22が略同一の曲率をなす円弧状に構成されており、その曲率と略同一のカーブを描いて遊技領域の仮想的な境界が設定される。図30の例では、隣接するレール22の側面に沿って滑らかに連なるように装飾部55の内部壁面(具体的には延出部60の側面60f)が構成されており、この内部壁面が遊技領域90の境界とほぼ一致している。また、延出部60と遊技領域配置部59との間には、その内部壁面を流路側面とするように遊技球の流路54(内部流路)が構成されている。また、図29、図30では装飾部55内に形成された流路54が、当該流路54に沿って形成されるスリット55cを介して露出する構成をなしている。
なお、実施形態1等では、遊技領域90の内部にレールが配設された構成を例示しているが、本実施形態では、上述したように、遊技領域90の周縁部において、レール22が部分的に配置されない非配置領域が設けられており、この非配置領域を介して装飾部55が遊技領域90の外部に及ぶように構成されている。図30では、非配置領域を設けた場合の一方側の仮想的な端縁をP1として概念的に示し、他方側の端縁をP2として概念的に示している。即ち、P1、P2はレール22の端部位置を示しており、このP1、P2の間の領域が非配置領域とされ、この領域を介して装飾部55が遊技領域の外部に及んでいる。
また、図29の構成では、遊技盤7において、遊技領域90の内部から外部にわたり、装飾部55の一部を進入可能とする装飾部の配置孔7aが形成されており、装飾部55は、この配置孔7aに一部を進入させる形態にて遊技領域90の内部から外部に及ぶよう配置され、かつ、配置孔7aの前方において装飾部55の内部に、上述の内部流路(装飾部55内の流路54)が構成されている。なお、このように、単一の配置孔によって装飾部55を配置する構成は、他のいずれの実施形態に適用してもよい。
<実施形態9>
次に実施形態9について図31ないし図34を参照しつつ説明する。
図31は本実施形態の一例を概念的に示す斜視図、図32は図31の遊技機を正面から見た構成について遊技盤構成と共に概念的に説明する説明図である。図33は、本実施形態の要部について説明する説明図である。図34は図31の遊技機におけるガラス扉枠3の裏側構成について説明する説明図である。
本実施形態では、装飾部55における突出装飾部55fの前方をカバーする前方透明板(即ち前方ガラス52)において、突出装飾部55fの前方位置に、この突出装飾部55fをカバーする凸状部52Bが凸状に設けられた構成をなし、さらに凸状部52Bは、少なくとも前方透明板(前方ガラス52)の周縁部に位置する構成をなし、この前方透明板(前方ガラス52)における凸状部52Bの配置領域において、前方透明板(前方ガラス52)の周縁部が前方に盛り上がる構成をなしている。前方ガラス52は、流路構成面と平行に構成される平坦部52Aを有すると共に、凸状部52Bは、この平坦部52Aよりも前方に凸となるように構成されている。
本実施形態では、遊技領域対応部52Cの大部分が平坦部52Aとされており、延出部対応部(外部対応部)52Dが凸状部52Bとして構成されて盛り上がっている。凸状部52Bは、図33にて特徴的に示すように、前方ガラス52における流路構成面と平行に構成される平坦部52Aから当該前方ガラス52の周縁部にかけて次第に前方に盛り上がる構成をなしている。そして、突出装飾部55fの一部が、後方ガラス51の側方(即ち後方ガラス51の端縁51Gの外側))において当該後方ガラス51の前方に突出し、かつ前方ガラス52に形成された凸状部52Bの裏側に収容された構成をなす。突出装飾部55fは、前方ガラス52における平坦部52Aよりも前方位置に突出するようになっている。
<実施形態10>
上記実施形態では、遊技領域と流下可能領域とがほぼ同じ場合について示したが、実施形態10では、遊技領域と流下可能領域とが若干異なる構成をなしている。なお、それ以外の構成については、上述した実施形態であって組み合わせ可能な構成であればいずれの実施形態も組み合わせて適用できる。図35は実施形態10の一例を概念的に示す正面図であり、図36は、図35の遊技機に関しガラス扉枠を開いた状態を概念的に示す図である。図37は図35の一部を拡大して示す拡大図である。本実施形態でも、上記実施形態と同様に、流路構成透明板が形成されていない非形成領域(凹部51Aの内部領域)を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52Bが設けられている。
図35ないし図37の例では、装飾部55が設けられた領域において、遊技領域90(図37参照)の境界よりも所定距離隔てた内側を通るように内部流路54aが構成されており、その内部流路54aが装飾部55内において流下可能領域91の最も外側部分となっている。なお、本明細書では、上述したように枠(レール22)が略円形に構成される(具体的には大部分が円形に構成される)一方、一部に枠部材が存在しないような枠構成のもの(即ち、略円形形状の一部を欠いたような円弧状の枠構成)については、円弧状の枠の延長線を遊技領域の境界としてみなしており、本実施形態ではこの概念を適用している。
図37に示すように、本構成では、レール22が設けられていない非配置領域(即ちレール22の端縁位置P1,P2の間の領域)において、レール22におけるその非配置領域の近傍部分と略同様のカーブをなす延長線をその非配置領域(P1,P2の間)に設定するものとする。言い換えれば、レール22と略連続した滑らかなカーブを描くように、遊技領域の境界を仮想的に設定するものとする。図35ないし図37では、この延長線よりも若干内側において流下可能領域91の境界が仮想的に設定される。なお、図37では、流下可能領域91についても1点鎖線で概念的に示している。本実施形態では、図37に示すように、装飾部55が配置される領域及びその付近においては、遊技領域90と流下可能領域91の境界がそれぞれ異なる位置となっているが、装飾部55が配置される領域以外については、図から見ても明らかなようにレール22に沿って流下可能領域と遊技領域の境界が構成される(この部分については共通の一点鎖線にて示している)。この概念はこれ以降の実施形態でも同様である。
さらに、遊技球を受ける衝突緩衝部材としての返しゴム61が、遊技球が流下可能となる流下可能領域91の境界付近(図35ないし図37の例では遊技領域90の境界付近でもある)に配置されており、装飾部55はこの衝突緩衝部材の位置付近にて、若しくはこの衝突緩衝部材を内部に備える構成にて、流下可能領域91の内部及び外部に跨って配置される。図35ないし図37の構成では、装飾部55自体が返しゴム61を備えた構成をなしており、返しゴム61に隣接して装飾部55の本体(即ち装飾部55における返しゴム61を除いた部分)が配置され、この装飾部本体が流下可能領域91の内外に跨るように配置されている。また、遊技領域90の内外に跨るようにも配置されている。本構成では、少なくとも返しゴム61の側方若しくは略側方にまで及ぶように装飾部55を配置することができる(図35等の例では返しゴム61の右側側方に及ぶように装飾部55が配置されている)。
また、本実施形態では、他の実施形態と同様に、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように装飾部55が配置されている。より具体的には、例えば遊技盤の7の盤面外形が図1と同様に矩形形状(例えば、略正方形、略長方形等)にて構成されており、遊技盤7の中央付近から遊技盤の角部付近にまで及ぶように装飾部55を配置することができる。さらに、上記実施形態と同様に、装飾部55の少なくとも一部が流路構成面(板面51B(図36参照))より前方に突出するように構成されている。具体的には、装飾部55において遊技領域90の内外に跨る部分が、流路構成面(板面51B)よりも前方位置に突出する構成をなしており(即ち、前後方向において、装飾部55の前端が流路構成面よりも前側に位置しており)、より詳細には、後方ガラス51が設けられない非形成領域を介して(図35の例では凹部51Aの内部領域を介して)装飾部55の一部が流路構成面よりも前方に突出している。なお、本実施形態でも、凹部51Aの位置、内縁形状について破線にて概念的に示している。
なお、先にも述べたが、本明細書全体を通し、「遊技盤の中央部付近」とは、遊技盤の中心位置の近傍を意味しており、少なくとも、中心位置C1を含んだ位置に装飾部55が配置されるか、若しくは中心位置C1の近くに装飾部55が配置されるかのいずれかであれば「遊技盤の中央部付近に装飾部が配置されている」ことになる。図35では、中心位置C1を含んだ位置に装飾部55が配置されている。また、ここでいう「中心位置C1」とは以下のように定義するものとする。即ち、透明板(ここでは前方ガラス及び後方ガラス)を介して遊技盤7及び遊技盤7に取り付けられた部品が視認可能となる領域における上下方向の中心をなす中心線L2と、当該視認可能となる領域の左右方向の中心をなす中心線L1とが交差する位置を中心位置C1とする。
また本明細書でいう「遊技盤の端部付近」とは以下のように定義するものとする。即ち、前記視認可能となる領域の上下方向の端縁間距離K1、又は左右方向の端縁間距離K2のうち、短い方の端縁間距離を直径とし(図35では左右方向の端縁間距離K2を直径とする)、当該面方向において中心位置C1を中心とした円を仮想的に設定した場合に、その円よりも外側となる部分を「遊技盤の端部付近」と定義することとする。図35ではこの仮想的な円(図示略)よりも外側に装飾部55が及んでいることが明らかである。また、本明細書において「遊技盤の角部付近」とは、上記のような仮想的な円を設定した場合において、その円の外部領域であって、かつ遊技盤の角部外縁に至るまでの角部近傍領域をいう。なお、このような「遊技盤の中央部付近」、「遊技盤の端部付近」及び「遊技盤の角部付近」の定義については他の実施形態にも同様に適用するものとする。
また、図38、図39は本実施形態に関し、図35とは異なる例を示しており、図38は概念的に示す正面図、図39は図38の一部を拡大して示す図である。図38、図39の例では、所定の枠(図38ではレール22)が装飾部55内を横切るように配置されるものにおいて、遊技領域と流下可能領域とが異なる構成について例示している。また、ここでは装飾部55内に配置されるレールについては内部配置レール22bとしており、装飾部55の外部に配置されるレールは外部配置レール22aとしている。なお、先にも述べたように、本明細書において、「遊技領域」とは、所定の枠によって囲まれる領域であるが、図38、図39のように、所定の枠(図38ではレール22)が装飾部55内を横切るように配置される構成においては、このような所定の枠に沿って内側に遊技球の流路が構成されていなくても、その所定の枠によって遊技領域の境界部が構成されるものとする。
図38、図39の例では、装飾部55内において、所定の枠(即ちレール22)よりも所定距離隔てた中心位置寄りに内部流路54aが構成されており、この内部流路54aが装飾部55内において流下可能領域91(図39)の最も外側部分となっている。即ち、内部流路54aの最外縁に流下可能領域91の境界が設定されており、流下可能領域91と遊技領域90とは若干範囲が異なっている。そして、流下可能領域91の内外に跨るように、かつ遊技領域90の内外に跨るように装飾部55が配置されている。そしてこの構成においても、装飾部55において衝突緩衝部材たる返しゴム61が設けられており、返しゴム61の付近において装飾部本体が遊技領域90及び流下可能領域91のそれぞれの内部から、それぞれの外部にまで及ぶ構成をなしている。
また、ガラス構成、突出構成は図36等とほぼ同様であり、ここでも、装飾部55において遊技領域90の内外に跨る部分が、流路構成面(図36と同様の板面(図36の板面51B参照))よりも前方位置に突出する構成をなしており(即ち、前後方向において、装飾部55の前端が流路構成面よりも前側に位置しており)、より詳細には、後方ガラス51が設けられない非形成領域を介して(図38の例では凹部51Aの内部領域を介して)装飾部55の一部が突出装飾部55fとして流路構成面よりも前方に突出している。なお、本実施形態でも、凹部51Aの位置、外形形状について破線にて概念的に示している。
<実施形態11>
次に実施形態11について図40ないし図45を参照しつつ説明する。実施形態11では、装飾部55の内部において遊技球の流路が構成されていない場合について説明する。なお、本実施形態でも、上記実施形態と同様に、流路構成透明板が形成されていない非形成領域(凹部51Aの内部領域)を介して突出装飾部55fが流路構成面(図36と同様の板面(図36の板面51B参照))より前方に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52Bが設けられている。なお、それ以外の構成については、上述した実施形態であって組み合わせ可能な構成であればいずれの実施形態も組み合わせて適用できる。
まず図40ないし図42を参照して一例について説明する。図40はこの一例の正面図であり、図41は図40の遊技機に係る装飾部55付近について一部を拡大して示す図、図42は図40の遊技機の内部断面構成を概念的に例示する説明図である。図40ないし図42の例では、「所定の枠」たるレール22が配置され、一部において、レール22が設けられない非配置領域(P1,P2の間の領域)が構成されている。そして、図41に示すように、装飾部55内において、遊技球の流路が構成されておらず、流下可能領域91の境界は、図41に示すように装飾部55の周囲に設定されている。装飾部55は、このような非配置領域を介して遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡ってデザインが連なる構成をなしており、装飾部55内においては遊技球が通過不能となっている。
ここでも、枠が略円形に構成される(具体的には大部分が円形に構成される)一方、一部に枠部材が存在しないような枠構成(即ち、略円形形状の一部を欠いたような円弧状の枠構成)をなしており、円弧状の枠(レール22)の延長線を遊技領域としてみなす。図41では、レール22が設けられていない非配置領域(即ちレール22の端縁位置P1,P2の間の領域)において、レール22におけるその非配置領域の近傍部分と略同様のカーブをなす延長線をその非配置領域(P1,P2の間)に設定しており、具体的にはレール22と略連続した滑らかなカーブを描くように、遊技領域90の境界を仮想的に設定している。そしてこのように設定される遊技領域90の内外に跨るように装飾部55が配置されている。
この構成においても、装飾部55において衝突緩衝部材としての返しゴム61が配置されており、この返しゴム61付近において装飾部55の本体が遊技領域90の内部から外部にまで及ぶように構成されている。また、ガラス構成、突出構成は図36等とほぼ同様であり(即ち、図36の構成に対し内部流路54aを省略した構成が図40ないし図42の構成)、図42に示すように、装飾部55において遊技領域90の内外に跨る部分が、流路構成面(板面51B)よりも前方位置に突出する構成をなしており(即ち、前後方向において、装飾部55の前端が流路構成面(板面51B)よりも前側に位置しており)、より詳細には、後方ガラス51が設けられない非形成領域を介して(図42の例では凹部51Aの内部領域を介して)装飾部55の一部が突出装飾部55fとして流路構成面よりも前方に突出している。なお、図40、図41の例でも、凹部51Aの位置、内縁形状について破線にて概念的に示している。
図43ないし図45は、実施形態11についての図40等とは異なる構成を例示しており、装飾部55の内部において遊技球の流路が構成されていない場合であって、装飾部55内に「所定の枠」としてのレール22が配置された構成を例示している。なお、ここでも装飾部55内に配置されるレールは内部配置レール22bとしており、外部に配置されるレールは外部配置レール22aとしている。図43はこの構成に係る遊技機の一例を示す正面図であり、図44は図43の遊技機の内部構成を例示する説明図、図45は図43の遊技機の装飾部55の一部を拡大して示す図である。
ここでも、所定の枠により囲まれるように遊技領域90が構成されており、この遊技領域90の内外に跨るように装飾部55が配置されている。また、ここでもガラス構成、突出構成は図36等とほぼ同様であり、図44に示すように、装飾部55において遊技領域90の内外に跨る部分が、流路構成面(板面51B)よりも前方位置に突出する構成をなしており(即ち、前後方向において、装飾部55の前端が流路構成面(板面51B)よりも前側に位置しており)、より詳細には、後方ガラス51が設けられない領域を介して(図43ないし図45の例では凹部51Aを介して)装飾部55の一部が流路構成面よりも前方に突出している。なお、図43、図45の例でも、凹部51Aの位置、外形形状について破線にて概念的に示している。
また、本実施形態の構成(即ち、図40ないし図45に示すような構成)においても、遊技球を受ける衝突緩衝部材としての返しゴム61が、遊技球が流下可能となる流下可能領域91及び遊技領域90の境界付近に配置されており、装飾部55は衝突緩衝部材の位置付近にて、若しくは衝突緩衝部材を内部に備える構成にて遊技領域90の内部及び外部に跨って配置される。図40ないし図45のいずれの構成においても、装飾部55が返しゴム61を備えた構成をなし、返しゴム61の側方若しくは略側方にまで及ぶように装飾部55を配置することができる。
<実施形態12>
次に実施形態12について図46ないし図49を参照しつつ説明する。図46は実施形態12の一例を概念的に示す正面図、図47はその遊技盤構成を示す図である。図48は図46の変形例を示し、図49は図48とは異なる変形例を示している。実施形態12においても、図46及び図47に示すように、上記実施形態と同様に、遊技盤7の中央部付近から端部付近にまで渡って連続したデザインをなす装飾部55が配置されており、ここでも遊技盤7は矩形状に構成され、装飾部55は、この遊技盤7の角部付近にまで及んで配置されている。「遊技盤の中央部付近」「遊技盤の端部付近」「遊技盤の角部付近」の定義は先にも述べた通りである。なお、本実施形態でも、上記実施形態と同様に、流路構成透明板が形成されていない非形成領域(凹部51A)を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52Bが設けられている。
また、ここでのガラス構成は図36とほぼ同様であり、図46に示すように、装飾部55の略全体が、流路構成面(図36でいう板面51B)よりも前方位置に突出する構成をなしており(即ち、前後方向において、装飾部55の前端が流路構成面よりも前側に位置しており)、より詳細には、後方ガラスが設けられない領域を介して(図46の例では凹部51Aを介して)装飾部55の一部が流路構成面よりも前方に突出している。なお、図46の例でも、凹部51Aの位置、外形形状について破線にて概念的に示している。なお、図46の構成は、図35の構成に対してレール22の構成が異なるが、装飾部の突出構成、後方ガラス形状等については図35と略同様であり、図36に示すような装飾部の突出構成、後方ガラス形状を適用できる。
さらに本実施形態では、遊技盤7上に「所定の枠」としてのレール22が略環状に配置されると共に、このレール22は遊技盤7の端部付近を部分的に枠内に包囲するように配設されており、装飾部55はレール22の枠内において、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置されている。即ち、図47に示すように、通常用いられる円形の遊技領域と比較して、遊技盤7の角部付近にまで遊技領域90を広げており、この広げられた遊技領域90内に装飾部55を配置し、遊技盤7の中央付近から端部付近にまで渡るように装飾部55を構成している。
図46及び図47に示すように、レール22は、遊技盤7の右上部において、遊技盤7の端部付近の領域を部分的に枠内に包囲するように配置されている。即ち遊技盤7の端部付近(具体的には角部付近)を部分的に含む遊技領域90が構成されるように、レール22によって囲まれる領域(以下、レール包囲領域ともいう)が、従来用いられていた円形のレール構成と比較して遊技盤7の端部付近(具体的には遊技盤7の角部付近)にまで延出した構成をなしている。装飾部55は、この延出したレール包囲領域(即ち遊技領域90)の内部に配置されるようにして遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで及ぶように構成されている。
また、図46及び図47の例でも、遊技球を受ける衝突緩衝部材としての返しゴム61が、遊技球が流下可能となる流下可能領域91の境界付近に配置されており、装飾部55は衝突緩衝部材の位置付近にて、若しくは衝突緩衝部材を内部に備える構成にて、流下可能領域91の内部及び外部に跨って配置される。さらに図46及び図47の構成でも、装飾部55が返しゴム61を備えた構成をなしており、返しゴム61の側方若しくは略側方にまで及ぶように装飾部55が配置されている。
また、図48は、図46、47と同様に、遊技盤7上に「所定の枠」としてのレール22が略環状に配置され、かつ遊技盤7の端部付近を部分的に枠内に包囲するようにこのレール22が配設された構成のものにおいて、上記と同様に装飾部55はレール22の枠内において、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置され、その一方で、図46、47とは異なり、装飾部55の内部に遊技球の流路が設けられていない構成のものについて例示している。即ち、装飾部55が遊技領域90の内外に跨っておらず、かつ流下可能領域の内外にも跨っていないが、遊技盤7の中央部付近から端部付近にまで及ばせるようにした構成(より具体的には遊技盤7の中央部付近から角部付近にまで及ばせるようにした構成)について例示している。言い換えれば、図48の構成は、図47の構成において内部流路54aを省略した構成となっており、その他の構成は同様である。
また、図49の構成も、図46、47と同様に、遊技盤7上に「所定の枠」としてのレール22が略環状に配置され、かつ遊技盤7の端部付近を部分的に枠内に包囲するようにこのレール22が配設された構成のものにおいて、装飾部55がレール22の枠内において、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置され、その一方で、図46、47とは異なり、装飾部55の内部に遊技球の流路が設けられておらずに装飾部55の外側において遊技盤7の端部付近にまで渡る遊技球の流路54(外部流路54b)がほぼレール22に沿って構成されたものについて例示している。この場合においても、流下可能領域の境界付近に衝突緩衝部材としての返しゴム61が配置されている。
なお、本実施形態は、上述した実施形態であって組み合わせ可能な構成であればいずれの実施形態も組み合わせて適用できることは勿論である。また、ここでも、上記実施形態と同様に、装飾部55の少なくとも一部が流路構成面(後方ガラスの後方板面)より前方に突出するように構成されており、具体的には、遊技盤の盤面に対し板面がほぼ平行に配置される後方ガラスにおいて装飾部55の突出部に対応する形状の孔51Dが設けられており、この孔51Dを介して(即ち貫通して)装飾部55が流路構成面(後方ガラスの後方板面)の前方に突出する構成をなしている。なお、図49では、後方ガラスに形成される孔51Dの位置及び外形形状について破線にて概念的に示している。
<実施形態13>
次に実施形態13について図50及び図51を参照しつつ説明する。
実施形態13では、所定の枠(レール22)によって大部分が囲まれ、その一方で一部にその所定の枠が設けられない構成のものにおいて、その所定の枠が全体的に円形状に構成されていないものについて例示している。このような構成であっても図50、図51に示すように、レール22が配置されない非配置領域(P1,P2の間)を介して装飾部55を遊技盤7の中央部付近から端部付近にまで渡り、デザイン的に連続するように配置できる。なお、図50はこのような構成において装飾部55内に内部流路54aが設けられた構成を示しており、流下可能領域の内外に渡って装飾部55がデザイン的に連続して配置されている。また、本実施形態でも、上記実施形態と同様に、流路構成透明板が形成されていない非形成領域(凹部51A)を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52Bが設けられている。
また、ここでのガラス構成は図36とほぼ同様であり、図50に示すように、装飾部55の略全体が、流路構成面(後方ガラスの後方板面(図36でいう板面51B参照))よりも前方位置に突出する構成をなしており(即ち、前後方向において、装飾部55の前端が流路構成面よりも前側に位置しており)、より詳細には、後方ガラスが設けられない領域を介して(図50の例では凹部51Aを介して)装飾部55の一部が流路構成面よりも前方に突出している。なお、図50の例でも、凹部51Aの位置、外形形状について破線にて概念的に示している。なお、図50の構成は、図35の構成に対してレール22の構成が異なるが、装飾部の突出構成、後方ガラス形状等についえは図35と略同様であり、図36に示すような装飾部の突出構成、後方ガラス形状を適用できる。
なお、図50の構成では、非配置領域(P1,P2の間の領域)が構成されるもののその非配置領域の両側方のレール22が略同一の曲率をなす円弧状に構成されていないため、その非配置領域の境界をなすレール22の端縁P1,P2を最短距離で結ぶ線分を遊技領域の境界として仮想的に設定する(遊技領域90参照)。そして、このような遊技領域90の内外に跨るように装飾部55が配置されている。また、図51は図50に対し装飾部55内に内部流路が設けられていない構成(即ち図50の構成において内部流路54aを省略した構成)を示しており、これ以外については図50と同様である。また、ここでも、上記実施形態と同様に、装飾部55の少なくとも一部が流路構成面(後方ガラスの後方板面(図36でいう板面51B参照))より前方に突出するように構成されている。なお、本実施形態についても、上述した実施形態であって組み合わせ可能な構成であればいずれの実施形態も組み合わせて適用できることは勿論である。
<実施形態14>
次に、図52、図53を参照し、実施形態14について説明する。実施形態10等の例では、衝突緩衝部材が装飾部55の周縁部に設けられた例について示したが、本実施形態ではそれとは異なる構成を例示する。即ち、本実施形態では、装飾部55の内部領域において、遊技球の内部流路54aが構成されており、その内部流路54aにおいて、当該装飾部55の周縁部から所定距離隔てた位置において衝突緩衝部材たる返しゴム61が配置されている構成を例示している。即ち、換言すれば、装飾部55の内側に入りこんだ位置において返しゴム61が配置され、返しゴム61の配置位置の内側及び外側に渡って装飾部55が配置されている。なお、本実施形態でも、上記実施形態と同様に、流路構成透明板が形成されていない非形成領域(凹部51A)を介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)より前方に突出し、突出装飾部55fに対応する位置において前方透明板(前方ガラス52)に、当該突出装飾部55fをカバーするように前方に凸となる凸状部52Bが設けられている。
図52の例では、一部においてレール22が設けられない非配置領域(P1,P2の間の領域)が構成され、かつその非配置領域を介して装飾部55が遊技領域の内外に跨るように、及び流下可能領域の内外に跨るように配置された構成を例示し、さらに、装飾部55内において内部流路54aが構成され、その内部流路54aの側壁部において衝突緩衝部材としての返しゴム61が配置されている。
この図52の例では、内部流路54aの側壁部が第1実施形態の構成と同様に装飾部55を構成する部品(より具体的には例えば延出部60)によって構成されており(図2、図6等参照)、その側壁部に取り付けられるように返しゴム61が設けられている。一方、図53の例では、通常の遊技機と同様にレール22において返しゴム61が取り付けられている。即ち、図53の例では、図7の例と同様に、装飾部55内を通るようにレール22が配設される一方、そのレール22を跨ぐように装飾部55が設けられ、レール22が内部流路54aの側壁部を構成している。即ち、図53の構成は、図7の構成に対しレール形状、配置を変形させ、そのレール22に返しゴムを設けた構成ともいえる。なお、本実施形態についても、上述した実施形態であって組み合わせ可能な構成であればいずれの実施形態も組み合わせて適用できる。
また、図52、図53でのガラス構成は図36とほぼ同様であり、図52,67に示すように、装飾部55の略全体が、流路構成面(後方ガラスの後方板面(図36でいう板面51B参照))よりも前方位置に突出する構成をなしており(即ち、前後方向において、装飾部55の前端が流路構成面よりも前側に位置しており)、より詳細には、後方ガラスが設けられない領域を介して(図52,67の例では凹部51Aを介して)装飾部55の一部が流路構成面よりも前方に突出している。なお、図52,67の例でも、凹部51Aの位置、外形形状について破線にて概念的に示している。
なお、図52の構成は、図35の構成に対して内部流路54a、返しゴム61の位置、構成が異なるが、装飾部55の突出構成、後方ガラス形状等についえは図35と略同様であり、図36に示すような装飾部の突出構成、後方ガラス形状を適用して装飾部55の一部を流路構成面の前方に突出させることができる。また、図53の構成についても図36と同様の突出構成、後方ガラス形状を適用でき、流路構成面の前方に装飾部55の少なくとも一部を突出させるようにすることができる。
<実施形態15>
次に実施形態15について説明する。実施形態15の構成は、上記実施形態において、装飾部55の内部に内部流路を備える構成であればいずれにも適用できるものである。具体的には、図54、図55に示すように、装飾部55内に構成された内部流路54aにおいて、遊技球に流下に影響を与える釘部材62(金属製の釘であっても樹脂製の釘であってもいずれでもよい)が配置されており、遊技盤7の板面上の構成と同様に遊技球の流下が釘の影響を受けるように構成されている。また、遊技球が進入可能となる入賞口63が配置されている。具体的な一例を述べると、図55に示すように、装飾部55の一部において内部流路54aが構成されており、その内部流路54aでは、釘部材62が装飾部55に固定若しくは一体形成されている。
図54、図55の例では、内部流路54aの両側壁部が装飾部55の本体部によって構成されており、この側壁部の一部において衝突緩衝部材としての返しゴム61が配置されている。そして、この返しゴム61の内側及び外側に跨るように装飾部55が配置される構成となっている。なお、内部領域54aに配置される部品として釘部材や入賞口を例に挙げたが、これらのうちのいずれかのみを配置してもよく、これ以外の遊技部品(例えば風車等)をこれらと共に、或いは単体で配置してもよい。また、図54、図55の例においても、上記実施形態と同様に、装飾部55の少なくとも一部が流路構成面(板面51B)より前方に突出するように構成されており、具体的には、装飾部55において遊技領域の内外に跨る部分、及び流下可能領域の内外に跨る部分が流路構成面よりも前方位置に突出する構成をなしている。
さらに、本実施形態の装飾部55において、内部流路54aの前方には例えば透明なカバー64(樹脂部材であってもガラス部材であってもよい)が配置されており、内部流路54aの様子が前方より見えるようになっている。また、装飾部55は内部流路54aが設けられた領域の外部においては、前面に装飾が施されており内部流路54aが設けられた領域においては底部において装飾が施されている(太線部F参照)。内部流路54aが設けられた領域においては透明なカバー64が設けられているため、底部の装飾が視認可能となり、これらが外部(即ち内部流路54aが設けられていない領域)の装飾と連携し、装飾がデザイン的に連なるようになっている。なお、本実施形態についても、上述した実施形態であって組み合わせ可能な構成であればいずれの実施形態も組み合わせて適用できる。
<実施形態16>
次に図56ないし図60を参照し、実施形態16について説明する。
実施形態16でも、上記実施形態と同様に、装飾部55における突出装飾部55fの前方をカバーする前方透明板(即ち前方ガラス52)において、突出装飾部55fの前方位置に、この突出装飾部55fをカバーする凸状部52Bが凸状に設けられた構成をなし、さらに凸状部52Bは、少なくとも前方透明板(前方ガラス52)の周縁部に位置する構成をなし、この前方透明板(前方ガラス52)における凸状部52Bの配置領域において、前方透明板(前方ガラス52)の周縁部が前方に盛り上がる構成をなしている。そして、図56、図57に示すように、前方ガラス52は、流路構成面と平行に構成される平坦部52Aを有すると共に、凸状部52Bは、この平坦部52Aよりも前方に凸となるように構成されている。
そして、本実施形態では、実施形態8と同様に、遊技領域対応部の大部分が平坦部52Aとされており、延出部対応部の大部分が凸状部52Bとして構成されて盛り上がっている。凸状部52Bは、図57にて特徴的に示すように、前方ガラス52における流路構成面と平行に構成される平坦部52Aから当該前方ガラス52の周縁部にかけて次第に前方に盛り上がる構成をなしている。そして、突出装飾部55fの一部が、後方ガラス51の側方位置(端縁51Gの外側位置)において、当該後方ガラス51の前方に突出し、かつ前方ガラス52に形成された凸状部52Bの裏側に収容された構成をなす。突出装飾部55fは、前方ガラス52における平坦部52Aよりも前方位置に突出するようになっている。
このようなガラス構成に加え、本実施形態では、実施形態10と同様に遊技領域と流下可能領域とが異なる構成をなしている。装飾部55が設けられた領域において、遊技領域の境界よりも所定距離隔てた内側を通るように内部流路54aが構成されており、その内部流路54aが装飾部55内において流下可能領域91の最も外側部分となっている。なお、本明細書では、上述したように枠(レール22)が略円形に構成される(具体的には大部分が円形に構成される)一方、一部に枠部材が存在しないような枠構成のもの(即ち、略円形形状の一部を欠いたような円弧状の枠構成)については、円弧状の枠の延長線を遊技領域としてみなしているが、図56ないし図58の例でもこの概念が適用される。
一方、図59は、上記のようなガラス構成(即ち、前方ガラスの周縁部が次第に盛り上がる構成)をなす一方、図50等の構成と同様に、非配置領域(P1,P2の間の領域)が構成されるもののその非配置領域の両側方のレール22が略同一の曲率をなす円弧状に構成されていないものを例示している。即ち、その非配置領域の境界をなすレール22の端縁P1,P2を最短距離で結ぶ線分が遊技領域の境界として仮想的に設定される。そして、このような遊技領域の内外に跨るように装飾部55が配置されている。
また、図60は、上記のようなガラス構成(即ち、前方ガラスの周縁部が次第に盛り上がる構成)をなす一方、図46等の構成と同様に、遊技盤7上に「所定の枠」としてのレール22が略環状に配置されると共に、このレール22は遊技盤7の端部付近を部分的に枠内に包囲するように配設されており、装飾部55はレール22の枠内において、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置されている。
<実施形態17>
次に図61を参照して実施形態17について説明する。実施形態17は、図49を変形した構成を示すものであり、図49と同様に遊技盤7上に「所定の枠」としてのレール22が略環状に配置され、かつ遊技盤7の端部付近を部分的に枠内に包囲するようにこのレール22が配設された構成をなし、装飾部55がレール22の枠内において、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置されている。本実施形態ではさらに、装飾部55の内部領域において、遊技球の内部流路54aが構成されており、その内部流路において、当該装飾部の周縁部から所定距離隔てた位置において衝突緩衝部材(返しゴム61a)が配置されている。一方、装飾部55の外部右側において、遊技球の外部流路54bが構成され、外部流路54bの流路側部において、第2の衝突緩衝部材としての返しゴム61bが配置されている。これにより、装飾部55において、その外部及び内部にそれぞれ遊技球の流路を構成することができて流下のバリエーションを増やすことができ、その一方で、装飾部55の外部及び内部でそれぞれ遊技球の衝突を受けることができ、それぞれの流路において衝撃の緩衝を図ることが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態は、表示画面が全て遊技領域内に収まる構成を例示したが、表示画面の一部が遊技領域外部に配置される構成、即ち、表示画面が遊技領域の内部から外部に跨るように配置される構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、表示画面が遊技盤の盤面とほぼ平行に配置される構成を例示したが、表示画面が遊技盤の盤面に対して傾斜した構成をなすようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、表示装置の周囲に配置される表示装置周囲部品が装飾部として構成されるものを例示したが、これ以外の装飾部を遊技領域の内部から外部へ延出させてもよい。例えば、装飾部は役物を構成する役物構成部品としてもよく、この役物構成部品の一部が延出される形態にて延出部が構成されるようにしてもよい。また、遊技盤に配置される入賞装置において、当該入賞装置を構成する部品の一部分を遊技領域外部へ延出させてもよい。
(4)上記実施形態では、遊技領域の右上部に延出部が設けられた構成を示したが、延出部の位置はこれに限定されない。例えば、左上部や右下部、左下部などであってもよい。或いは、遊技領域の側部や上部、下部などであってもよい。
(5)上記実施形態では、表示画面の中心が、遊技領域のほぼ中心位置よりも延出部寄りにずれた位置となるように構成されるものを例示したが、これ以外であってもよい。
(6)上記実施形態では、前方透明板及び流路構成透明板を両方ともガラス部材により構成したが、これに限られない。例えば、前方透明板を樹脂部材により構成し、一方、流路構成透明板をガラス部材によって構成することができる。このようにすれば、流路構成透明板については傷等が生じにくいガラス部材によって構成され、前方透明板については加工し易い樹脂部材によって構成されることとなる。また、前方透明板及び流路構成透明板の双方を樹脂部材によって構成してもよい。
(7)上記実施形態では、平坦部と凸状部が1枚板によって構成されるものを例示したが、凸状部は前記平坦部に接合されていてもよい。
本発明の実施形態1に係る遊技機を概念的に例示する斜視図 本発明の実施形態1に係る遊技機を概念的に例示する正面図 図2の遊技機の遊技盤構成を概念的に示す正面図 図2の遊技機のガラス扉枠の裏側構成を概念的に例示する概念図 実施形態1の遊技機の要部構成を説明する説明図 図4の変形例を概念的に例示する概念図 実施形態2に係る遊技機における要部を概念的に示す説明図 実施形態3に係る遊技機における要部を概念的に示す説明図 実施形態4に係る遊技機の一例を概念的に示す斜視図 図9の要部を示す図 第実施形態5に係る遊技機の一例を概念的に示す概念図 キャラクター部の要部を正面から見た概念図 図12の裏側機構を例示する概念図 第2変位部の駆動機構を概念的に説明する説明図 特別電動役物制御ルーチンの流れの一例を示すフローチャート 図15に続く図 図柄変動開始処理ルーチンの流れの一例を示すフローチャート 確率変動処理ルーチンの流れの一例を示すフローチャート 本発明の実施形態6に係る遊技機を概念的に例示する斜視図 実施形態6の遊技機の正面図 実施形態6の遊技機についてガラス扉枠の裏側構成を概念的に示す概念図 実施形態6の遊技機の遊技盤構成を概念的に説明する概念図 実施形態6の遊技機の要部構成を概念的に説明する説明図 図23の遊技機についてガラス扉枠が開いた状態を示す図 図20の変形例1を概念的に説明する説明図 図20の変形例2を概念的に説明する説明図 図26の要部構成を説明する説明図 実施形態7の遊技機の要部構成を説明する説明図 実施形態8の遊技機の要部構成を説明する説明図 実施形態8に係る遊技機を概念的に例示する正面図 実施形態9に係る遊技機を概念的に例示する斜視図 実施形態9に係る遊技機を概念的に例示する正面図 実施形態9の遊技機の要部構成を説明する説明図 実施形態9の遊技機についてガラス扉枠の裏側構成を概念的に例示する概念図 実施形態10に係る遊技機を概念的に例示する正面図 図35の遊技機のガラス扉枠の裏側構成を概念的に例示する概念図 図35の要部を拡大して示す拡大図 実施形態10に係る遊技機について図35とは異なる例を示す図 図38の要部を拡大して示す拡大図 実施形態11に係る遊技機について概念的に例示する正面図 図40の要部を拡大して示す拡大図 図6の変形例であり、図40の遊技機の要部断面を概念的に示す概念図 実施形態11に係る遊技機について図40とは異なる例を示す図 図6の変形例であり、図43の遊技機の要部断面を概念的に示す概念図 図43の要部を拡大して示す拡大図 実施形態12に係る遊技機について概念的に例示する正面図 図46の遊技盤構成を概念的に示す正面図 実施形態12に係る遊技機について図46とは異なる例を示す図 実施形態12に係る遊技機について図46、図48とは異なる例を示す図 実施形態13に係る遊技機について概念的に例示する正面図 実施形態13に係る遊技機について図50とは異なる例を示す図 実施形態14に係る遊技機について概念的に例示する正面図 実施形態14に係る遊技機について図52とは異なる例を示す図 実施形態15に係る遊技機について概念的に例示する正面図 図54の遊技機の内部断面構成を概念的に説明する説明図 実施形態16に係る遊技機について概念的に例示する正面図 図56の要部断面構成を概念的に説明する説明図 図56の遊技機のガラス扉枠の裏側構成を概念的に例示する概念図 実施形態16について、図56とは異なる例を示す図 実施形態16について、図56、図59とは異なる例を示す図 実施形態17に係る遊技機について概念的に例示する正面図
符号の説明
1…パチンコ機(遊技機)
5…表示装置
5a…表示画面
7…遊技盤
7a…配置孔(配置孔)
7b…内部配置孔(配置孔)
7c…外部配置孔(配置孔)
7d…盤面
21…制御装置(キャラクター部態様制御手段)
22…レール(所定の枠)
51…後方ガラス(流路構成透明板)
51A…凹部
51B…後方ガラスの板面(流路構成面)
51D…貫通孔
51G…後方ガラスの端縁
52…前方ガラス(前方透明板)
52A…平坦部
52B…凸状部(非平坦部,盛り上がり部)
54…流路
54a…内部流路
55…装飾部(表示装置周囲部品、キャラクター部)
55f…突出装飾部
60…延出部
60C…縁部カバー
90…遊技領域
91…流下可能領域
F…装飾が施される部分

Claims (3)

  1. 遊技盤上において所定の枠によって囲まれることにより遊技領域が構成された遊技機において、
    前記遊技盤の前方において遊技球の流路を構成する流路構成透明板が設けられると共に、この流路構成透明板の裏面の少なくとも一部が、前記遊技盤の盤面と対向して流路を構成する流路構成面とされており、
    前記遊技領域内において前記遊技盤に取り付けられるように設けられた1又は複数の部品からなる所定の装飾部の一部が、前記遊技領域の外部に及んで配置され、かつ当該装飾部の少なくとも一部において、前記流路構成透明板が形成されていない非形成領域を介して前記流路構成面より前方に突出する突出装飾部が設けられ、
    さらに、前記流路構成透明板の前方をカバーする前方透明板が設けられており、この前方透明板には、少なくとも一部が前方側へ曲がる形状をなす非平坦部が、前記突出装飾部をカバーするように設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技盤と、この遊技盤の前方に配置された流路構成透明板とによって前後方向が挟まれるように遊技球の流路が構成された遊技機であって、
    前記流路構成透明板の裏面の少なくとも一部が、前記遊技盤の盤面と対向して前記流路を構成する流路構成面とされており、
    前記遊技盤の前面と平行な面方向に関し、前記遊技球が流下可能となる流下可能領域が定められ、この流下可能領域の内側において、所定の装飾部が前記遊技盤に取り付けられるようにして設けられると共に、当該装飾部の一部が前記流下可能領域の外部に及んで配置され、かつ当該装飾部の少なくとも一部において、前記流路構成透明板が形成されていない非形成領域を介して前記流路構成面より前方に突出する突出装飾部が設けられ、
    さらに、前記流路構成透明板の前方をカバーする前方透明板が設けられており、この前方透明板には、少なくとも一部が前方側へ曲がる形状をなす非平坦部が、前記突出装飾部をカバーするように設けられていることを特徴とする遊技機。
  3. 所定の遊技盤と、この遊技盤の前方に配置された流路構成透明板とによって前後方向が挟まれるように遊技球の流路が構成された遊技機であって、
    前記流路構成透明板の裏面の少なくとも一部が、前記遊技盤の盤面と対向して前記流路を構成する流路構成面とされており、
    前記遊技盤の中央部付近から前記遊技盤の端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように、当該遊技盤において所定の装飾部が配置され、かつ当該装飾部の少なくとも一部において、前記流路構成透明板が形成されていない非形成領域を介して前記流路構成面より前方に突出する突出装飾部が設けられ、
    さらに、前記流路構成透明板の前方をカバーする前方透明板が設けられており、この前方透明板には、少なくとも一部が前方側へ曲がる形状をなす非平坦部が、前記突出装飾部をカバーするように設けられていることを特徴とする遊技機。
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