JPH10191486A - スピーカシステム及びそれを用いたディスプレイ装置 - Google Patents

スピーカシステム及びそれを用いたディスプレイ装置

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JPH10191486A
JPH10191486A JP21638597A JP21638597A JPH10191486A JP H10191486 A JPH10191486 A JP H10191486A JP 21638597 A JP21638597 A JP 21638597A JP 21638597 A JP21638597 A JP 21638597A JP H10191486 A JPH10191486 A JP H10191486A
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JP
Japan
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plate
cabinet
speaker
baffle
speaker system
Prior art date
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Application number
JP21638597A
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English (en)
Inventor
Toru Mori
徹 森
Yoshiaki Kuroda
悦章 黒田
Katsumi Yamaguchi
克己 山口
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製作容易で安価でありながら、定在波およびキ
ャビネットの固有共振による振動を抑制して良好な再生
音を発生可能なスピーカシステムを実現する。 【解決手段】キャビネット7の左右の側板7dと7eと
を接続するように、1個もしくは複数の補強桟7fを設
ける。図示した例では3つの補強桟7fが、キャビネッ
ト7の天板7bおよび底板7cとに、ほぼ平行であり、
かつ、左右の側板7d及び7とに、ほぼ垂直となるよう
に、一体に成形して設けられている。このように、左右
の側板7dと7eとを接続する複数の補強桟7fをキャ
ビネット7内に設けることにより、キャビネット7の機
械的強度が大となり、スピーカユニットの後面に放射さ
れた音圧によるキャビネット7の振動が抑制され、歪音
の発生が減少し、クリアーな、つまり良好な再生音が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ機器
の本体筐体に内装もしくは付帯されるスピーカシステム
及びそれを用いたディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スピーカシステムを内装するディスプレ
イ装置の例としては、テレビジョン装置がある。図24
は、テレビジョン装置に内装されたスピーカシステムの
概略的な外観を示す正面透視図である。テレビジョン装
置51に内装されるスピーカシステム52は、図24に
示すように構成される場合が多い。
【0003】つまり、ブラウン管54とスピーカシステ
ム52とは、側壁53aを有する前枠53とバックカバ
ー55とからなる本体筐体に包囲され、ブラウン管54
と側壁53aとの間に沿って、スピーカシステム52が
配置される。そして、スピーカシステム52は、テレビ
ジョン装置51の前面側に位置する部分は幅が狭く縦長
となっており、後面側になるに従って、その幅が拡がっ
ていく形状となっている。
【0004】この理由は、横長画面のワイドテレビジョ
ン装置が多く普及し、このワイドテレビジョン装置の横
幅寸法wを抑えコンパクトにするために、スピーカシス
テム52の前面部分を幅がせまく縦長い形状としたもの
である。
【0005】そのために、スピーカシステムは、例えば
文献(NATIONAL TECHNICAL REPORTVol.34 No.5 Oct '
88)に記載のように構成される。図25は上記文献に記
載されたスピーカシステムの概略横断面図、図26は上
記スピーカシステムの概略縦断面図である。
【0006】図25及び図26において、円形又は楕円
形のスピーカユニット56の前面には縦に細長い開口部
57aをもつ音道57が取り付けられ、スピーカユニッ
ト56の後面にはキャビネット58を取付けられてい
る。そして、この構成のスピーカシステム52が、テレ
ビジョン装置51本体筐体の前枠53の側壁53aとブ
ラウン管54との間に内装される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスピーカシステム52にあっては、テレビジョン装
置51の横幅寸法Wを抑えコンパクトにする利点はある
が、以下の問題点があった。
【0008】つまり、図25に示したように、スピーカ
ユニット56の前面に縦に細長い開口部57aをもつ音
道57を取付けた構成にしているため、音道57の長さ
Lに比例した定在波(f=C/4L、f=3C/4L、
………、ここで、fは周波数C:音速)により、音圧周
波数特性上にピーク・ディップが生じる。
【0009】このピーク・ディップを打ち消すために
は、図26に示すように、音道57の内部に吸音材59
を挿入する方法、またはヘルムホルツレゾネータを音道
57の内部に構成して定在波を吸音する手段が取られ
る。
【0010】しかし、定在波を完全に吸音することは困
難であり、再生音がこもることと、スピーカユニット5
6が、テレビジョン装置51の後部側に奥まって取付け
られているので不自然な再生音になることが多かった。
【0011】また、音道57は、通常、プラスチックの
成形によって製作されるが、図25及び図26に示すよ
うに、複雑な形状構造をとっているので、その成形型も
複雑で高価であるという欠点があった。
【0012】本発明の目的は、製作容易で安価でありな
がら、定在波を抑制するとともに定在波によるキャビネ
ットの振動及びキャビネットの固有の共振を抑制して良
好な再生音を発生可能なスピーカシステム及びそれを用
いたディスプレイ装置を実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するため、本発明は次のように構
成される。すなわち、スピーカシステムにおいて、左右
の側板と、これら左右の側板に接続される天板と、上記
左右の側板の上記天板に対向する側に接続される底板
と、この底板及び上記天板とにほぼ直交して、上記左右
の側板に接続され、縦長のスピーカユニットが取り付け
られる開口部が形成された縦長のバッフルと、上記左右
の側板の上記バッフルに対向する側に接続される裏板
と、上記左右の側板を互いに連結する複数の補強桟とを
有するスピーカキャビネットを備える。
【0014】キャビネットの前面部にスピーカユニット
が配置され、単純な外観形状であり、キャビネット内部
には、単純な形状の補強桟により、機械的強度が大とな
るように構成されているので、製作容易で安価でありな
がら、定在波を抑制するとともに定在波によるキャビネ
ットの振動及びキャビネットの固有の共振を抑制して良
好な再生音を発生可能なスピーカシステムを実現するこ
とができる。
【0015】(2)好ましくは、上記(1)において、
上記左右の側板を連結する複数の補強桟は、天板と底板
とにほぼ平行であり、かつ、左右の側板のそれぞれにほ
ぼ垂直である。
【0016】(3)また、好ましくは、上記(1)にお
いて、上記左右の側板を連結する複数の補強桟は、天板
と底板とに不平行であり、かつ、左右の側板のそれぞれ
にほぼ垂直である。
【0017】補強桟は、天板と底板とに不平行であるた
め、定在波の発生を確実に抑制することができる。
【0018】(4)また、好ましくは、上記(1)にお
いて、上記左右の側板を連結する複数の補強桟は、天板
と底板とに不平行であり、かつ、左右の側板のそれぞれ
に垂直ではなく傾斜している。
【0019】(5)また、好ましくは、上記(1)にお
いて、上記バッフルには、スピーカユニットが取り付け
られる開口部とは異なるバスレフ用開口部が形成され、
上記左右の側板を連結する補強桟のうち、少なくとも一
つが上記バスレフ用開口部近辺に形成され、バスレフポ
ートのダクト部を構成する。
【0020】バスレフ開口部近辺に形成された補強桟に
より、バスレフポートのダクト部を形成できるととも
に、キャビネットの機械的強度をさらに増加することが
できる。
【0021】(6)また、好ましくは、上記(1)にお
いて、上記天板及び底板は台形形状でもしくは2個以上
の台形形状を組合せた形状であり、この台形形状の天板
及び底板の不平行な一組の辺のうち、上記台形形状の平
行な一組の辺にほぼ直交する一辺に上記バッフルが接続
され、上記不平行な一組の辺のうちの他方の辺に上記裏
板が接続され、上記バッフルと上記裏板とは不平行であ
る。
【0022】(7)また、好ましくは、上記(1)にお
いて、上記天板及び底板の上記裏板が接続される辺は、
上記バッフルが接続される辺よりも大であるとともに、
上記裏板の上記天板及び底板に接続される辺は、上記バ
ッフルの上記天板及び底板に接続される辺より大であ
り、上記キャビネットの裏板側は、バッフル側より大き
く台形状である。
【0023】(8)また、好ましくは、上記(1)〜
(7)において、キャビネットはバッフルと天板、底
板、左右の側板とを接続した前部キャビネットと、裏板
と天板、底板、左右の側板とを接続した後部キャビネッ
トとに分割し、前部及び後部キャビネットのそれぞれの
左右の側板は連結する複数の補強桟を構成する。
【0024】(9)また、スピーカシステムにおいて、
左又は右の側板の周縁部に、縦長のスピーカユニットを
取付ける縦長のバッフルと天板と底板と裏板とが連接さ
れ、上記左又は右の側板には、この側板と他方の側板と
を接続する複数の補強桟が形成され、上記裏板には上記
他方の側板と連結された薄肉のヒンジ部が形成され、こ
のヒンジを折り曲げて左側板及び右側板とが少なくとも
上記複数の補強桟とにより接続されて構成される縦長の
スピーカキャビネットとを備える。
【0025】スピーカキャビネットが1ピースで構成さ
れコスト低減が図れる。
【0026】(10)好ましくは、上記(8)おいて、
左又は右の側板の周辺に接続されたバッフル、天板、底
板、裏板及び側板に形成された複数の補強桟には凹部が
形成され、右又は左の側板には、上記凹部に嵌合される
フックが形成され、このフックと凹部とにより、左側板
と右側板とが嵌合固定される。
【0027】(11)また、スピーカシステムにおい
て、右側板の周縁部に、縦長のスピーカユニットを取付
ける縦長のバッフルと天板と底板と裏板とが接続され、
上記右側板には左側板と接続される複数の補強桟が形成
され、上記裏板は薄肉のヒンジを介して左側板が接続さ
れ、この左側板の周縁部に、縦長のスピーカユニットを
取付ける縦長のバッフルと天板と底板と裏板とが接続さ
れ、上記左側板には右側板と接続される複数の補強桟が
形成され、上記ヒンジを折り曲げて左側板及び右側板と
が少なくとも上記複数の補強桟とにより接続されて構成
される縦長のスピーカキャビネットとを備える。
【0028】(12)好ましくは、上記(10)におい
て、左又は右の側板の周辺に接続されたバッフル、天
板、底板、裏板及び側板に形成された複数の補強桟には
凹部が形成され、右又は左の側板の周辺に接続されたバ
ッフル、天板、底板、裏板及び側板に形成された複数の
補強桟には上記凹部に嵌合されるフックが形成され、こ
のフックと凹部とにより、左側板と右側板とが嵌合固定
される。
【0029】(13)また、好ましくは、上記(1)、
(8)又は(10)において、上記キャビネットのバッ
フルのスピーカユニットが取り付けられる開口部の周縁
部は、裏板側に窪んだ形状である。
【0030】開口部の周縁部が、裏板側に窪んだ形状と
なっているので、スピーカユニットの反りが、軽減され
エッジなどの剥がれによる異常音の発生が無くなる。
【0031】(14)また、上記(1)から(12)に
おけるスピーカシステムを搭載するディスプレイ装置に
おいて、上記バッフルには2点以上の突起が形成され、
ディスプレイ装置の前枠には2点以上の凹部が形成さ
れ、ディスプレイ装置の前枠とスピーカシステムのキャ
ビネットのバッフルとは、上記突起と凹部とが接するよ
うに固定される。
【0032】また、上記とは逆に上記ディスプレイ装置
の前枠には2点以上の突起が形成され、上記バッフルに
は2点以上の凹部が形成され、ディスプレイ装置の前枠
とスピーカシステムのキャビネットのバッフルとは、上
記突起と凹部とが接するように固定される。
【0033】(15)ディスプレイ装置の筐体の前枠の
外壁と映像素子の間に仕切りを設け、この仕切りをスピ
ーカキャビネットの内壁とし、筐体の前枠の外壁と天板
と底板とでスピーカキャビネットを構成し、内壁と外壁
を複数の補強桟で連結し、裏板は、別ピースとする。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
であるスピーカシステム2をテレビジョン装置1に装着
した場合の概略的な外観を示す正面斜め透視図であり、
図2は第1の実施形態であるスピーカシステム2の外観
を示す斜視図であり、図3は第1の実施形態であるスピ
ーカシステム2をテレビジョン装置1に装着した場合の
上面透視図である。
【0035】図1、図2及び図3において、スピーカシ
ステム2は、テレビジョン装置1の本体筐体の前枠3の
側壁3aとブラウン管4との間に配置される。また、ス
ピーカシステム2は、縦長のスピーカユニット6と、縦
長のキャビネット7と、縦長の裏板8とを備えている。
キャビネット7と裏板8とは、プラスチックの射出成形
によって製作される。
【0036】キャビネット7は、スピーカユニット6を
取付けるバッフル7aと、天板7bと、底板7cと、左
右の側板7d及び7eと、スピーカシステム2をテレビ
ジョン1の本体筐体の前枠3の側壁3aに取付けるため
の突起9と、スピーカユニット6を取付けるバッフル7
aの開口部11とを備えている。
【0037】また、キャビネット7には低音を拡大する
ための1個もしくは複数のバスレフポート10が、キャ
ビネット7のバッフル7aに形成されている。
【0038】スピーカシステム2は、予め、キャビネッ
ト7のバッフル7aにスピーカユニット6を複数のねじ
で取付け、その後、側板7d、7e又は天板7b、底板
7cに裏板8を複数のねじで取付けて組立てられる。
【0039】テレビジョン装置1の本体筐体の前枠3に
ブラウン管4と電子回路基板(この図1では示していな
い)とを取付け、スピーカシステム2の天板7bと底板
7cとに一体成形された複数の突起9を、左右の側壁3
aの所定の位置に複数のねじで取付ける。そして、本体
筐体のバックカバー5を本体筐体の前枠3に複数のねじ
で取付けて、テレビジョン装置1が組立てられる。
【0040】このとき、スピーカシステム2は、予め前
枠3の左右の側壁3aに複数のねじで取付けないでお
く。そして、バックカバー5を本体筐体の前枠3に複数
のねじで取付けるときに、スピーカ2も合わせて共締め
しても良い。これによって、組立て工数が若干であるが
短縮される。
【0041】また、図2に示す例は、天板7b及び底板
7cの、側板7d又は7eの一方の側板側に、それぞれ
1つずつ、突起9を形成するようにしたが、両側板側に
突起9を、それぞれ設け、合計で4つの突起9を形成し
ても良い。この理由は、スピーカキャビネット7の成形
型を、テレビジョン装置1の左右どちら側にも取り付け
られるようにするためである。この結果、成形型は1組
で良いのでコストを低下することができる。
【0042】また、図2において、バスレフポート10
は、バッフル7aの上下側のそれぞれに形成されている
が、どちらか一方側にのみ形成されるようにしてもよ
い。
【0043】また、キャビネット7は、図3に示すよう
に上面から見て長方形となるように構成されている。こ
れに対して、図4に示すキャビネット12は、テレビジ
ョン装置1のバックカバー5の形状に沿う形となるよう
に台形状となっている。つまり、天板7b及び底板7c
は台形形状であり、この台形形状の天板7b及び底板7
cの不平行な一組の辺のうち、台形形状の平行な一組の
辺にほぼ直交する一辺にバッフル7aが接続され、上記
不平行な一組の辺のうちの他方の辺に上記裏板8が接続
され、バッフル7aと裏板8とは不平行となっている。
【0044】これは、テレビジョン装置1を部屋の四隅
に設置できるように本体筐体のバックカバー5の後部を
45度にする場合に対応するものであり、キャビネット
12の後部を45度に切断したような、天板と底板が複
数の台形状からなる形状構成にする。これにより、キャ
ビネット12の内容積を増やすことができ、例えば低音
特性を向上することができる。
【0045】図5に示すように、本体筐体のバックカバ
ー5とブラウン管4との間には、空間11が形成される
ので、さらにキャビネットの内容積を増やすように、後
部を台形形状として、長方形形状に台形形状を加えた様
な形状のキャビネット13とすることもできる。つま
り、天板7b及び底板7cの裏板8が接続される辺は、
バッフル7aが接続される辺よりも大であるとともに、
裏板8の天板7b及び底板7cに接続される辺は、バッ
フル7aの天板7b及び底板7cに接続される辺より大
であり、上記キャビネット7の裏板8側は、バッフル7
a側より大きく台形状である。
【0046】さらに、キャビネット13に、点線で示す
ような台形状のキャビネット部分13aを追加すれば、
さらにキャビネットの内容積を増加することができる。
【0047】図6は、本発明の第1の実施形態であるス
ピーカシステム2のキャビネット7の詳細構成を示す図
であり、図6の(A)はキャビネット7の正面を示し、
図6の(B)は、キャビネット7の縦断面を示す。本発
明の第1の実施形態であるスピーカシステム2のキャビ
ネット7の外観形状は、長方形又は台形形状等となって
いるので、内部に、なんら工夫が無ければ、スピーカユ
ニット6の後面に放射された音圧により定在波が発生
し、定在波によってキャビネットが振動し、またキャビ
ネット7の材料及び形状構造によって、固有の共振を生
じる場合がある。特に、図6に示すキャビネット7は縦
長であり定在波が縦方向に強く生じる。その結果、再生
音圧周波数特性上にピークおよびディップと歪音を生じ
てしまう。
【0048】そこで、これを抑制するために、キャビネ
ット7の面積が大きい左右の側板7dと7eとを接続す
る補強桟7fが、キャビネット7の内部に設けられてい
る。つまり、図6に示すように、キャビネット7の左右
の側板7dと7eとを接続するように、1個もしくは複
数の補強桟7fを設ける。図示した例では3つの補強桟
7fが、キャビネット7の天板7bおよび底板7cと
に、ほぼ平行であり、かつ、左右の側板7d及び7と
に、ほぼ垂直となるように、一体に成形して設けられて
いる。
【0049】このように、左右の側板7dと7eとを接
続する複数の補強桟7fをキャビネット7内に設けるこ
とにより、定在波が生じる周波数が高くなるとともに、
キャビネット7の機械的強度が大となる。スピーカユニ
ット6の後面に放射された音圧による定在波の強さが抑
制されるとともにキャビネット7の振動が抑制され、歪
音の発生が減少し、クリアーな、つまり良好な再生音が
得られる効果がある。
【0050】以上説明したように、本発明の第1の実施
形態であるスピーカシステム2によれば、キャビネット
7の前面部にスピーカユニット6が配置され、単純な外
観形状であり、キャビネット7内部には、単純な形状の
補強桟7fにより、機械的強度が大となるように構成さ
れているので、製作容易で安価でありながら、定在波を
抑制するとともに定在波によるキャビネットの振動及び
キャビネット固有の振動を抑制して良好な再生音を発生
可能なスピーカシステム及びそれを用いたディスプレイ
装置を実現することができる。
【0051】上述した第1の実施形態においては、1個
もしくは複数の補強桟7fは、キャビネット7の天板7
b及び底板7cと互いに平行面を形成しているので定在
波を発生する可能性が無いわけではないことが懸念され
る。
【0052】そこで、これら補強桟7fと,天板7b及
び底板7cとが互いに平行面を形成しないようにするこ
とが考えられる。
【0053】図7は、本発明の第2の実施形態であるス
ピーカシステム2のキャビネット7の詳細構成を示す図
であり、図7の(A)はキャビネット7の正面を示し、
図7の(B)は、キャビネット7の断面図を示す。この
第2の実施形態においては、上述したように、補強桟7
fと、天板7b及び底板7cとが互いに平行面を形成し
ないように構成されている。
【0054】つまり、3つの補強桟7fは、キャビネッ
ト7の正面側から見て斜めに形成し、補強桟7f同士が
互いに平行でなく、さらに、天板7b及び底板cとも平
行とはならない構成となっている。さらに、側板7d及
び7e、補強桟7fとは互いに垂直とならない構成とな
っている。ただし、3つの補強桟7は、バッフル7aに
は、ほぼ垂直となるように構成されている。
【0055】以上説明した、本発明の第2の実施形態で
あるスピーカシステム2によれば、第1の実施形態と同
様な効果を奏する他、定在波の発生を確実に抑制するこ
とができる。
【0056】図8は、本発明の第3の実施形態であるス
ピーカシステム2のキャビネット7の詳細構成を示す図
であり、図8の(A)はキャビネット7の正面を示し、
図8の(B)は、キャビネット7の縦断面を示す。この
第3の実施形態においては、3つの補強桟7fの内の中
央に位置する補強桟7fは、天板7b及び底板7cとに
平行となっているが、他の2つの補強桟7fは、天板7
b及び底板7cと互いに平行面を形成しないように構成
されている。
【0057】この第3の実施形態においても、第2の実
施形態と同様な効果を奏することができる。
【0058】図9は、本発明の第4の実施形態であるス
ピーカシステム2のキャビネット7の詳細構成を示す図
であり、図9の(A)はキャビネット7の正面を示し、
図9の(B)は、キャビネット7の縦断面を示す。
【0059】第1〜第3の実施形態においては、バスレ
フポート10は円管状となっているが、この第4の実施
形態においては、補強桟を兼ねた仕切り板7gと天板b
及び底板7cとで角管形状のバスレフポート10を形成
することも可能である。
【0060】この第4の実施形態においては、第1の実
施形態と同様な効果を得ることができる他、補強桟を兼
ねた仕切り板7gによりキャビネット7の機械的強度を
さらに増加することができる。
【0061】なお、図の都合上、第4の実施形態におい
ては、補強桟7fは第1の実施形態と同様に、天板7b
及び底板7cと平行となるように構成されているが、第
2及び第3の実施形態と同様な構成とすることも可能で
ある。
【0062】また、上述した第1〜第4の実施形態にお
いては、バスレフポート10の形状は単純な円管又は角
管になっている。同様に、補強桟7fも単純な板状部材
となっている。これは、キャビネット7の成形型を最も
簡易な上下型(前後型)で構成できるように考慮したた
めであるが、スライドコアを用いた成形型にすれば、さ
らに複雑な構成にすることが可能である。
【0063】また、上述した第1〜第4の実施形態にお
ける形状構成のキャビネット7の構造は、キャビネット
7のバッフル7aに開口11があり、キャビネット7の
後部が裏板8を取付ける前であれば、開放状態となって
いるので、補強桟7fを形成しやすいという利点があ
る。
【0064】図10は、本発明の第5の実施形態である
スピーカシステムのキャビネット14の斜視図である。
上述した第1〜第4の実施形態においては、スピーカキ
ャビネットは、キャビネット本体部(7a、7b、7
c、7d、7e)と、蓋部8との2ピースで構成されて
いる。この第5の実施形態ではキャビネット14を1ピ
ースで構成する。
【0065】つまり、キャビネット14の本体部(14
a、14b、14c、14d、14g)と蓋部14eと
は、薄肉のヒンジ部14hで連接し、このヒンジ部14
hを折り曲げて蓋部14eで蓋をしてキャビネット14
を構成する。
【0066】図10に示すように、キャビネット14
は、スピーカを取付けるバッフル14a、天板14b、
底板14c、右側板(または左側板)14d、後板14
g及び後板14gから薄肉のヒンジ部14hで連接した
左側板(または右側板)14eで形成している。図11
に、蓋部14eと後板14gとがヒンジ部14hで連接
されている状態を示す。
【0067】天板14b及び底板14cには、スピーカ
システム2をテレビジョン装置1の本体筐体の前枠3に
取付けるための突起9が一体に成形されている。
【0068】そして、左側板(または右側板)14eに
設けた複数のフック14i(図10では、12個)を天
板14b、底板14c、複数の補強桟14fに設けた凹
部14jに嵌合させて固定する。図12にフック14i
と凹部14jとが嵌合されている状態を示す。また、図
10中には図示していないがフック14iと凹部14j
での嵌合では、不十分な場合は、複数のねじボスを設け
てねじ止めを併用しても良い。
【0069】上述した第5の実施形態においても、第1
の実施形態と同様な効果を奏することができる他、スピ
ーカキャビネットが1ピースで構成されコスト低減が図
れるという効果が得られる。
【0070】図13は、本発明の第6の実施形態である
スピーカシステムのキャビネット15の斜視図である。
この第6の実施形態では、キャビネット15は、縦に2
分割するような構成となっている。
【0071】つまり、スピーカユニット6を取付けるバ
ッフル15a、天板15b、底板15c、後板15g
が、2分割され左側板15dおよび右側板15eと一体
に成形される。互いに2分割された部分は、図14に示
すように、薄肉のヒンジ部15hで連接され、このヒン
ジ部15hを折り曲げて互いに嵌合する。図13では、
図10で示したフック14i及び凹部14jは省略して
示していないが、図10と同様に構成する。
【0072】また、バスレフポート11は角管の形状構
成を取っている。さらに、バッフル15a、天板15
b、底板15c、後板15gの嵌合部はどちらか一方
に、凹部、片方に突部の構成として、空気の漏洩が生じ
ないように構成する。つまり、図15に示すように、例
えば、2分割された天板15bのどちらか一方に突部1
5kを形成し、他方に凹部15mを形成する。そして、
この突部15kと凹部15mとを互いに嵌合させる。
【0073】上述した第6の実施形態においても、第1
の実施形態と同様な効果を奏することができる他、スピ
ーカキャビネットが1ピースで構成されコスト低減が図
れるという効果が得られる。さらに、この第6の実施形
態においては、バッフル15a、天板15b、底板15
c、後板15gが、2分割された構成としたので、互い
の嵌合が確実にできるという効果がある。
【0074】すなわち、図10に示した例においては、
左側板(又は右側板14e)が薄板状となっているた
め、何らかの原因で湾曲する可能性がないわけでは無
い。これに対して、図13に示した第6の実施形態のよ
うに、2分割された構成とすれば、左側板15dと右側
板15eが湾曲する可能性が抑制され、互いの嵌合が確
実にできる。
【0075】なお、上述した第5及び第6の実施形態
は、直方体のスピーカキャビネットを例とした構造であ
るが、図4および図5に示した形状とすることも可能で
ある。
【0076】図16及び図17は、図5に示した形状の
キャビネット13,13aを具現化した第7の実施形態
である。図16はスピーカシステム13’の斜視図であ
り、図17(A)(B)に示すようにおいてスピーカシ
ステム13’のキャビネットは、前部キャビネット16
と後部キャビネット17に2分割されている。図17
(A)は、前部及び後部キャビネット16、17の平面
断面図を示している。図17(B)は、前部及び後部キ
ャビネット16、17の縦断面図を示している。
【0077】前部キャビネット16の天板16aと底板
16bは、2個の台形を組み合わせたような形状をして
いて、内側板16c,外側板16d及びバッフル16e
が連結している。内側板16cと外側板16dは複数の
補強桟16fで接続されている。
【0078】バッフル16eに対向する側は、後部キャ
ビネット17と嵌合するために開口にしている。
【0079】後部キャビネット17の天板17aと底板
17bは、台形状をしていて、内側板17c,外側板1
7d及び裏板17eが連結している。内側板17cと外
側板17dは複数の補強桟17fで接続されている。
【0080】裏板17eに対向する側は、前部キャビネ
ット16と嵌合するために開口にしている。
【0081】前部キャビネット16の複数の補強桟16
fの幅Wfおよび後部キャビネット17の複数の補強桟
の幅Wbは、出来るだけ大きくしたほうがキャビネット
の強度は大きくなるが、成形型に制限を受ける。そのた
めに、前部キャビネット16の内側板16c及び外側板
16dの内面に沿ったリブ16gと連接した構成にな
る。同様に後部キャビネット17の内側板17c及び外
側板17dの内面に沿ったリブ17gと連接した構成に
なる。
【0082】前部キャビネット16と後部キャビネット
17は、ねじ及び接着剤によって嵌合し固定される。
【0083】ところで、図18に示すように、スピーカ
システム2の幅を狭くするために、スピーカユニット6
はキャビネット7、14、15及び16のバッフル7
a、14a、15a及び16eの前面からスピーカユニ
ット6を取付けている(前面落し込みと云う)。
【0084】この場合、スピーカユニット6の裏面とキ
ャビネットの7のバッフル7aの接触面との隙間を塞
ぎ、スピーカユニットの密閉度を良くするために、スピ
ーカユニット6のフレーム6aの裏面もしくはバッフル
7a,14a、15a及び16eの外面に発泡体のシー
トまたは不織布のシートからなるパッキング6bが貼付
される。このため、スピーカユニット6の4隅をねじで
締めてキャビネットの7のバッフル7aに固定すると、
パッキング6bの弾性でスピーカユニット6が、曲線C
で示すように、キャビネット7の外部方向に湾曲し、エ
ッジなどが剥がれ、異常音を生じる場合が考えられる。
【0085】そこで、本発明の第8の実施形態を示す図
19のように、キャビネットの7のバッフル7aの開口
部11が形成される周縁部を、予め曲面Rとしておく。
曲面Rの大きさは、スピーカユニット6及び開口部11
の大きさによって適宜選択すれば良い。この形状構成に
よってスピーカユニット6の反りは軽減されエッジなど
の剥がれによる異常音の発生が無くなる効果がある。こ
の図19に示した例は、上述した第1〜第7の実施形態
に適用することができる。
【0086】図20は、本発明の第9の実施形態の概略
断面図であり、この第9の実施形態は、上記したスピー
カシステム2を、例えば、テレビジョン装置1の前枠3
に固定する構成に特徴がある。
【0087】従来においては、テレビジョン装置1の前
枠3にスピーカシステム2を固定する場合は、スピーカ
システム2のバッフル3aの周辺を前枠3の前面部3b
に接するようにして固定していた。そのため、キャビネ
ットの振動が前枠3に伝達してブラウン管のシャドウマ
スクを振動させることがあった。これを防止するために
スピーカキャビネットのバッフルの周辺に発泡合成樹脂
材または不織布などのクッション材を貼付していた。
【0088】これに対して、本発明の第9の実施形態に
おいては、バッフル7aの周辺の全体としては、前枠3
に接触せず、一部分のみ接触するような構成となってい
る。つまり、図20に示すように、キャビネット7のバ
ッフル7aに複数の突起18を形成し、この複数の突起
18が前枠3の前面部3bに接するように取付けられ
る。そして、前枠3に連接するネジボス3cにキャビネ
ット7に形成された突起9をネジ19で固定する。この
場合、複数の突起18が接触する前面部3bに凹部を設
け、この凹部に突起18を嵌合させれば、スピーカシス
テムの位置が安定する。
【0089】このように、スピーカシステム2のキャビ
ネット7のバッフル7aは、突起16を介して前面部3
bに接しているので、キャビネット7の振動が前枠3に
伝達しにくくなる。
【0090】なお、上述した実施形態においては、突起
18’はキャビネット7のバッフル7aに設けている
が、前枠3の前面部3bに設けても良い。この場合は、
突起18’が接する前枠3の前面部3b又はバッフル7
aに凹部を設けることもできる。さらに、突起18およ
び18’が接する凹部の部分に発泡合成樹脂材又は不織
布などのクッション材を貼付すると、さらに制振効果が
向上する。
【0091】なお、この第9の実施形態は、上述した第
1〜第8の実施形態に適用することができる。
【0092】第1〜第9の実施形態は、映像素子として
ブラウン管を用いたディスプレイ装置に適用するスピー
カシステムの構造とスピーカシステムをディスプレイ装
置の本体筐体に取り付ける方法についての例である。
【0093】近年、液晶及びPDP(プラズマディスプ
レイ)などの大形の映像素子が実現可能となった。これ
らは、ブラウン管を用いたディスプレイ装置に比べ、図
21に示すように奥行きdを大幅に小さくできる特徴が
ある。
【0094】液晶及びPDPなどの映像素子20を用い
た薄形のディスプレイ装置21では奥行きのある音道形
スピーカシステムは内装出来ないので、幅が狭く奥行き
寸法が小さいスピーカユニット6をディスプレイ装置の
本体筐体22の前枠に直付けする方法が良い。
【0095】第10の実施形態は、図22に示すように
液晶及びPDPなどの映像素子を用いたディスプレイ装
置21に内装もしくは別体とされるスピーカシステム2
2のスピーカキャビネットの構造例である。
【0096】図22は、ディスプレイ装置21の本体筐
体の映像素子20の外側に一体にスピーカキャビネット
23を構成した場合のスピーカシステムを外側から見た
縦断面図を示している。スピーカキャビネット23は、
ディスプレイ装置21の本体筐体22の映像素子20の
外側に天板22aと底板22eを繋ぐように仕切り22
bを設け、スピーカキャビネット23の内側板23a
を、ディスプレイ装置21の本体筐体20aの側板21
dがスピーカキャビネット23の内側板23bを兼ねる
ように構成している。
【0097】そして、ディスプレイ装置21の本体筐体
22の前面部22cがスピーカユニット6を取付けるバ
ッフル23cを兼ねている。低音を放射するバスレフポ
ート10は、天板23d及び底板23eと内側板23a
と外側板23bを接続する補強桟23fで構成してい
る。さらに、内側板23aと外側板23bを接続する複
数の補強桟23gを設ける。
【0098】また、この実施形態ではバスレフポートは
角管状に構成しているが他の形状でも良いことは言うま
でもない。
【0099】キャビネット23の後部を塞ぐ裏板23h
にも複数の補強桟23iを設けておき、ディスプレイ装
置21の本体筐体22に形成するキャビネットの内側板
23aと外側板23bに溝(ほぞ)に設け嵌合し接続す
るように構成する。この構造によってキャビネットの振
動が抑制され、更にディスプレイ装置21の本体筐体2
2の機械的強度も合わせ向上する効果もある。
【0100】図23は、本発明によるスピーカユニット
と従来例によるスピーカユニットとの相対音圧レベルを
比較するグラフである。従来例のように前部に音道が付
加されている場合、ピーク・ディップが多い音圧周波数
特性イ(破線で示す)となり、特に音道の共鳴音によっ
て生じるピークpは、聴覚上、こもった不明瞭な再生音
となる。
【0101】これに対して、本発明の実施形態によれ
ば、キャビネット7のバッフル7aにスピーカユニット
6が取付けられ、スピーカユニットから直接に音波が放
射されるとともに、補強桟7fによりキャビネットの機
械的強度が向上され制振機能が向上されているので、ピ
ーク・ディップが少ない音圧周波数特性ロ(実線で示
す)となり、聴覚上、こもりの無い明瞭な再生音が得ら
れる効果がある。
【0102】上述した本発明の実施形態であるスピーカ
システム2は、テレビジョン装置1の他、他のディスプ
レイ装置、例えば、AV機器、パーソナルコンピュータ
の本体筐体等の幅が狭く縦長で奥行きのあるスピーカの
キャビネットに内装又は外装することが可能である。
【0103】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。キャビネットの前
面部にスピーカユニットが配置され、単純な外観形状で
あり、キャビネット内部には、単純な形状の補強桟によ
り、機械的強度が大となるように構成されているので、
製作容易で安価でありながら、キャビネットの振動及び
定在波を抑制して良好な再生音を発生可能なスピーカシ
ステム及びこれを用いたディスプレイ装置を実現するこ
とができる。
【0104】また、補強桟を、天板と底板とに不平行と
すれば、定在波の発生を確実に抑制することができ、よ
り良好な再生音を得ることができる。
【0105】また、バスレフ開口部近辺に補強桟を形成
すれば、バスレフポートのダクト部を形成できるととも
に、キャビネットの機械的強度を増加することができ
る。
【0106】また、キャビネットの振動を抑制し、スピ
ーカシステムのディスプレイ装置本体筐体への取付け
を、本体筐体とスピーカシステムとが点で接するように
構成すれば、ブラウン管への振動が伝達しにくなり、シ
ャドウマスクの振動も生じないので、色のにじみが無く
なる効果もある。
【0107】また、キャビネットのスピーカユニットを
取付けるバッフル面のスピーカユニットが接する部分を
曲面にすることによって、スピーカユニットの反りが軽
減されエッジなどの剥がれが無くなり、エッジなどの剥
がれによる異常音の発生がなくなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるスピーカシステ
ムをテレビジョン装置に装着した状態を示す透視図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態であるスピーカシステ
ムの外観を示す斜視図である。
【図3】図1の例を上面から見た場合の透視図である。
【図4】図1の例におけるスピーカシステムの形状の他
の例を示す上面透視図である。
【図5】図1の例におけるスピーカシステムの形状の、
さらに他の例を示す上面透視図である。
【図6】本発明の第1の実施形態であるスピーカシステ
ムのキャビネットの詳細構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態であるスピーカシステ
ムのキャビネットの詳細構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態であるスピーカシステ
ムのキャビネットの詳細構成を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態であるスピーカシステ
ムのキャビネットの詳細構成を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施形態であるスピーカシス
テムのキャビネットの詳細構成を示す図である。
【図11】図10の例の一部拡大図である。
【図12】図10の例の他の一部の拡大図である。
【図13】本発明の第6の実施形態であるスピーカシス
テムのキャビネットの詳細構成を示す図である。
【図14】図13の例の一部拡大図である。
【図15】図13の例の他の一部の拡大図である。
【図16】本発明の第7の実施形態であるスピーカシス
テムの斜視図である。
【図17】本発明の第7の実施形態であるスピーカシス
テムの概略断面図である。
【図18】スピーカシステムのキャビネットにスピーカ
ユニットを取り付ける状態を説明するための図である。
【図19】本発明の第8の実施形態であるスピーカシス
テムのキャビネットの要部を示す図である。
【図20】本発明の第9の実施形態であるスピーカシス
テムの概略断面図である。
【図21】薄形のディスプレイ装置の外観を示す斜視図
である。
【図22】本発明の第10の実施形態であるスピーカシ
ステムの概略断面図である。
【図23】本発明と従来例との音圧周波数特性を示すグ
ラフである。
【図24】従来例のスピーカシステムの形状構成を示す
透視図である。
【図25】従来例のスピーカシステムの横断面図であ
る。
【図26】従来例のスピーカシステムの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 テレビジョン 2 スピーカシステム 3 テレビジョンの本体筐体の前枠 3a テレビジョンの本体筐体の側壁 3c テレビジョンの本体筐体のボス 4 ブラウン管 5 テレビジョンの本体筐体のバックカバー 6 スピーカユニット 6b パッキング 7 スピーカキャビネット 7a バッフル 7b 天板 7c 底板 7d、7e 側板 7f 補強桟 7g 仕切板 8 スピーカキャビネットの裏板 9 スピーカキャビネットを取り付けるための突起 10 バスレフポート 11 バッフルの開口 12、13 スピーカキャビネット 13’ スピーカシステム 14 スピーカキャビネット 14h ヒンジ部 14i フック 14j 凹部 15 スピーカキャビネット 15h ヒンジ部 15k 突部 15m 凹部 16 前部キャビネット 16f 補強桟 17 後部キャビネット 17f 補強桟 18 突起 19 ネジ 20 映像素子 21 薄形のディスプレイ装置 22 ディスプレイ装置の本体筐体 22a 天板 22b 仕切り板 22c バッフル 22d 外側板 22e 底板 23 スピーカシステム 23a 内側板 23b 外側板 23c バッフル 23d 天板 23e 底板 23f 補強桟 23g 補強桟 23h 裏板 23i 補強桟
フロントページの続き (72)発明者 山口 克己 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右の側板と、これら左右の側板に接続さ
    れる天板と、上記左右の側板の上記天板に対向する側に
    接続される底板と、この底板及び上記天板とにほぼ直交
    して、上記左右の側板に接続され、縦長のスピーカユニ
    ットが取り付けられる開口部が形成された縦長のバッフ
    ルと、上記左右の側板の上記バッフルに対向する側に接
    続される裏板と、上記左右の側板を互いに連結する複数
    の補強桟とを有するスピーカキャビネットを備えること
    を特徴とするスピーカシステム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスピーカシステムにおい
    て、上記左右の側板を連結する複数の補強桟は、天板と
    底板とにほぼ平行であり、かつ、左右の側板のそれぞれ
    にほぼ垂直であることを特徴とするスピーカシステム。
  3. 【請求項3】請求項1記載のスピーカシステムにおい
    て、上記左右の側板を連結する複数の補強桟は、天板と
    底板とに不平行であり、かつ、左右の側板のそれぞれに
    ほぼ垂直であることを特徴とするスピーカシステム。
  4. 【請求項4】請求項1記載のスピーカシステムにおい
    て、上記左右の側板を連結する複数の補強桟は、天板と
    底板とに不平行であり、かつ、左右の側板のそれぞれに
    垂直ではなく傾斜していることを特徴とするスピーカシ
    ステム。
  5. 【請求項5】請求項1記載のスピーカシステムにおい
    て、上記バッフルには、スピーカユニットが取り付けら
    れる開口部とは異なるバスレフ用開口部が形成され、上
    記左右の側板を連結する補強桟のうち、少なくとも一つ
    が上記バスレフ用開口部近辺に形成され、バスレフポー
    トのダクト部を構成することを特徴とするスピーカシス
    テム。
  6. 【請求項6】請求項1記載のスピーカシステムにおい
    て、上記天板及び底板は台形形状であり、この台形形状
    の天板及び底板の不平行な一組の辺のうち、上記台形形
    状の平行な一組の辺にほぼ直交する一辺に上記バッフル
    が接続され、上記不平行な一組の辺のうちの他方の辺に
    上記裏板が接続され、上記バッフルと上記裏板とは不平
    行であることを特徴とするスピーカシステム。
  7. 【請求項7】請求項1記載のスピーカシステムにおい
    て、上記天板及び底板の上記裏板が接続される辺は、上
    記バッフルが接続される辺よりも大であるとともに、上
    記裏板の上記天板及び底板に接続される辺は、上記バッ
    フルの上記天板及び底板に接続される辺より大であり、
    上記キャビネットの裏板側は、バッフル側より大きく台
    形状であることを特徴とするスピーカシステム。
  8. 【請求項8】左又は右の側板の周縁部に、縦長のスピー
    カユニットを取付ける縦長のバッフルと天板と底板と裏
    板とが連接され、上記左又は右の側板には、この側板と
    他方の側板とを接続する複数の補強桟が形成され、上記
    裏板には上記他方の側板と連結された薄肉のヒンジ部が
    形成され、このヒンジを折り曲げて左側板及び右側板と
    が少なくとも上記複数の補強桟とにより接続されて構成
    される縦長のスピーカキャビネットとを備えるスピーカ
    システム。
  9. 【請求項9】請求項8記載のスピーカシステムにおい
    て、左又は右の側板の周辺に接続されたバッフル、天
    板、底板、裏板及び側板に形成された複数の補強桟には
    凹部が形成され、右又は左の側板には、上記凹部に嵌合
    されるフックが形成され、このフックと凹部とにより、
    左側板と右側板とが嵌合固定されることを特徴とするス
    ピーカシステム。
  10. 【請求項10】右側板の周縁部に、縦長のスピーカユニ
    ットを取付ける縦長のバッフルと天板と底板と裏板とが
    接続され、上記右側板には左側板と接続される複数の補
    強桟が形成され、上記裏板は薄肉のヒンジを介して左側
    板が接続され、この左側板の周縁部に、縦長のスピーカ
    ユニットを取付ける縦長のバッフルと天板と底板と裏板
    とが接続され、上記左側板には右側板と接続される複数
    の補強桟が形成され、上記ヒンジを折り曲げて左側板及
    び右側板とが少なくとも上記複数の補強桟とにより接続
    されて構成される縦長のスピーカキャビネットとを備え
    るスピーカシステム。
  11. 【請求項11】請求項10記載のスピーカシステムにお
    いて、左又は右の側板の周辺に接続されたバッフル、天
    板、底板、裏板及び側板に形成された複数の補強桟には
    凹部が形成され、右又は左の側板の周辺に接続されたバ
    ッフル、天板、底板、裏板及び側板に形成された複数の
    補強桟には上記凹部に嵌合されるフックが形成され、こ
    のフックと凹部とにより、左側板と右側板とが嵌合固定
    されることを特徴とするスピーカシステム。
  12. 【請求項12】請求項1、8又は10記載のスピーカシ
    ステムにおいて、上記キャビネットのバッフルのスピー
    カユニットが取り付けられる開口部の周縁部は、裏板側
    に窪んだ形状であることを特徴とするスピーカシステ
    ム。
  13. 【請求項13】スピーカキャビネットを前部キャビネッ
    トと後部キャビネットとに分割し、前部キャビネットは
    左右の側板と、これら左右の側板に接続される天板と、
    上記左右の側板の上記天板に対向する側に接続される底
    板と、この底板及び上記天板とにほぼ直交して、上記左
    右の側板に接続され、縦長のスピーカユニットが取り付
    けられる開口部が形成された縦長のバッフルと、上記左
    右の側板を互いに連結する複数の補強桟とを有し、後部
    キャビネットは左右の側板と、これら左右の側板に接続
    される天板と、上記左右の側板の上記天板に対向する側
    に接続される底板と、この底板及び上記天板とにほぼ直
    交して、上記左右の側板に接続された裏板と、上記左右
    の側板を互いに連結する複数の補強桟とを有し、前部キ
    ャビネットと後部キャビネットを互いに嵌合し組合わせ
    たスピーカキャビネットを備えることを特徴とするスピ
    ーカシステム。
  14. 【請求項14】請求項1から請求項13に記載したスピ
    ーカシステムを搭載するディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】請求項14に記載したディスプレイ装置
    において、上記ディスプレイ装置の前枠又は上記バッフ
    ルには2点以上の突起が形成され、上記バッフル又はデ
    ィスプレイ装置の前枠には凹部が形成され、ディスプレ
    イ装置の前枠とスピーカシステムのキャビネットのバッ
    フルとは、上記突起と凹部とが接するように固定される
    ことを特徴とするディスプレイ装置。
  16. 【請求項16】ディスプレイ装置の本体筐体前枠の左右
    の側壁と映像素子との間に仕切りを設け、この仕切りを
    スピーカキャビネット部の内壁とし、上記本体筐体前枠
    の左右の側壁をスピーカキャビネットの外壁とし、本体
    筐体の前枠の左右の前面部を縦長のスピーカユニットが
    取り付けられる開口部が形成された縦長のバッフルと
    し、上記本体筐体前枠の天板及び底板をスピーカキャビ
    ネット部の天板及び底板とし、上記内壁と外壁を複数の
    補強桟で連結し構成したスピーカキャビネット部に、別
    ピースの裏板を嵌合したスピーカシステムを備えたこと
    を特徴とするディスプレイ装置。
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JP (1) JPH10191486A (ja)

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