JP2005263111A - オーバーヘッドコンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】 被搬送物の高さを作業に適した高さに変更することができるオーバーヘッドコンベアを得る。
【解決手段】 走行レールRに係合する前後トロリ4,4に連結されたキャリヤ2と、キャリヤ2との係合状態及びその解除状態とを変更可能なハンガ3と、キャリヤ2とハンガ3とを連結する略レ字状の上下揺動3節リンク機構を構成するトウバー23と、前記係合状態及び解除状態を切り替える係合解除切り替え手段を備え、該係合解除切り替え手段により前記係合状態として、ハンガ3が前ャリヤ2と一体となって移動する状態と、前記係合解除切り替え手段により前記解除状態として、ハンガ3が走行レールRの下側に配設されたハンガガイドレールHRに支持されてトウバー23により牽引されて移動する状態とを切り替え可能とした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、同一の生産ラインにおいて異なる大きさ又は形状の被搬送物に対して行う作業、例えば自動車の車体組立ラインにおいて多種類の自動車を組み立てる作業に利用することが可能な、走行レールを走行可能なキャリヤに吊り下げられたハンガにより被搬送物を搬送するオーバーヘッドコンベアに関するものである。
オーバーヘッドコンベアは、作業者の頭上(例えば、工場の天井近く等)に架設した走行レールを転動するローラを有するキャリヤと、このキャリヤに吊下げられて下方に被搬送物支持部を横設してなるハンガとを備えている。また、前記キャリヤの駆動はパワーチェーン式駆動装置又はフリクションローラ式駆動装置等が用いられる。このようなオーバーヘッドコンベアを例えば多種類の自動車を組み立てる車体組立ラインに使用する場合においては、作業者に無理な姿勢を強いて作業性及び安全性を損ねることがないように、前記ハンガに支持された被搬送物の高さを作業に適した高さに変更可能な構成とする必要がある。
このような目的をもった従来のオーバーヘッドコンベアとして、パワーチェーンが走行可能に案内されているパワーチェーンコンベア用レールと、このパワーチェーンコンベア用レールの下方に平行して延在し前記パワーチェーンにより駆動するトロリを走行可能に案内したトロリ用レールと、前記トロリに連結した第1ハンガと、この第1ハンガに上下方向の伸縮機構(パンタグラフ機構等)を介して連結し被搬送物を搭載するハンガアームを備えた第2ハンガと、前記トロリ用レールの下方に平行して延在し前記第2ハンガを案内するガイドレールとからなり、このガイドレールは前記第2ハンガをリフトさせる部位に段差案内部と、この段差案内部と連続する傾斜案内部とを備えたもの(例えば、特許文献1参照。)、レール装置に支持案内されて一定経路上で移動自在な移動体に、被搬送物の支持部を着脱自在に設け、前記一定経路中の所定箇所に、前記一定経路よりも下方に位置しかつ前記一定経路に沿った支持部搬送経路を形成し、前記支持部搬送経路の始端部分に、特定した前記移動体から前記支持部を離脱して前記支持部搬送経路に移す分離手段を設け、前記支持部搬送経路の終端部分に、前記支持部搬送経路の支持部を前記移動体へ着装させる合流手段を設けたもの(例えば、特許文献2参照。)等がある。
また、関連する公知技術として、異なる高さ位置に物品を搬送させる経路において傾斜経路においても水平経路においても搬送用具(フレーム及びハンガ等)を水平状態に維持させることができる搬送装置を得ることを目的として、一定経路に沿って架設したレールにローラを介して転動自在に懸吊された前後のトロリの下側方にその進行方向と略々平行状態で位置させたフレームの前後両端近傍部から前後のハンガを枢支垂下させると共に、前記前後のトロリの少なくとも一方と前記フレームとの間隔を変更可能なように構成し、他方のトロリと前記フレームとを枢支状態にして、この枢支部を中心として前記フレームを上下揺動自在ならしめ、前記フレームの一部にローラを設け、このローラに作用するカムレールを前記経路の傾斜部に沿って設けたものがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開平1−181615号公報(第1−4図) 特開2003−306143号公報(図1−8) 実公昭42−1144号公報(第1−5図)
以上のような従来のオーバーヘッドコンベアにおいて、特許文献1の構成では、前記第1ハンガ(キャリヤ)と前記被搬送物を搭載するハンガアームを備えた第2ハンガとを前記上下方向の伸縮機構を介して連結しているので、前記第2ハンガの揺止めと昇降の案内を兼ねるガイドレールをコンベアの全長に渡って設ける必要があること、及び、前記上下方向の伸縮機構の構成が複雑であること(特に、前記上下方向の伸縮機構としてパンタグラフ機構を用いる場合には、このパンタグラフ機構の上端の一方を水平方向にスライド可能に案内するガイド装置を前記第1ハンガに設けると共に、該パンタグラフ機構の上端の一方の直下の下端を水平方向にスライド可能に案内するガイド装置を前記第2ハンガに設ける必要があること)から、信頼性が低下すると共にコストが上昇するという問題点がある。また、特許文献2の構成では、前記移動体(キャリヤ)と前記被搬送物の支持部とが完全に分離する構成を採用しているため、前記分離手段、前記合流手段及び分離した前記支持部に移動力を付与する移動力付与手段を設ける必要があること、並びに、前記分離及び合流のための制御が複雑になることから、信頼性が低下すると共にコストが上昇するという問題点がある。
さらに、特許文献3の構成を、ハンガに支持された被搬送物の高さを作業に適した高さに変更することが可能なように、キャリヤ(前記前後のトロリ)に対して前記前後のハンガの高さを可変にするために利用する場合においては、前記キャリヤの前後方向の中心(前記前後のトロリ間の前後方向の中心)と、前記前後のハンガ間の前後方向の中心とが、前記キャリヤに対する前記ハンガの高さ位置に応じて変化する(前記キャリヤに対して前記ハンガが前後方向に移動する)ことになる。このようなハンガの前後方向の移動は、特に前記キャリヤの高さと前記ハンガの高さとの差を大きくした場合に顕著になるものである。したがって、あるキャリヤ及びハンガにより搬送される被搬送物と該キャリヤ及びハンガの前又は後のキャリヤ及びハンガにより搬送される被搬送物とが衝突又は接触する場合があるという問題点がある。また、このような衝突又は接触を避けるためには、被搬送物間の距離を大きくする必要があるため、生産性が低下するという問題点がある。
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、簡素な構成でありながら、前記ハンガに支持された被搬送物の高さを作業に適した高さに確実に変更することができ、作業性及び信頼性の向上並びにコストの低減化を実現することができるオーバーヘッドコンベアを得ることを目的とする。また、前記キャリヤの高さと前記ハンガの高さとの差を大きくしても前記被搬送物の前後への移動を抑制することができるため、前後の被搬送物の衝突又は接触を抑制することができるオーバーヘッドコンベアを得ることを目的とする。
本発明に係るオーバーヘッドコンベアは、前記課題解決のために、走行レールに係合する少なくとも一対の前後トロリ、該トロリに連結され前後に延びると共に前後部にキャリヤ側前係合孔及び後係合孔が左右方向に穿設された縦キャリヤフレーム並びに該縦キャリヤフレームの前部に左右方向に横設された横キャリヤフレームからなるキャリヤと、前記キャリヤ側前係合孔に対応する位置にハンガ側前係合孔が左右方向に穿設された前板及び前記キャリヤ側後係合孔に対応する位置にハンガ側後係合孔が左右方向に穿設された後板が設けられたハンガフレーム並びに該ハンガフレームに吊設され被搬送物を支持するハンガアームからなるハンガと、前記走行レールの下側に配設された、前記ハンガを支持するハンガガイドレールと、前記横キャリヤフレームに左右方向軸まわりに揺動可能に前端が枢着されると共に前記ハンガフレームの後端よりも後方まで延びる第1リンク、及び、該第1リンクの後端に左右方向軸まわりに揺動可能に後端が枢着されると共に前記ハンガフレームの後端に左右方向軸まわりに揺動可能に前端が枢着された第2リンクからなるトウバーと、前記第2リンクの前方への揺動を所定角度までとするように規制する第2リンク揺動規制手段、前記第1リンクの下方への揺動を所定角度までとするように規制する第1リンク揺動規制手段、又は、前記第1リンクと前記第2リンクとの挟角が所定角度よりも大きくなるのを規制する挟角拡大規制手段と、前記キャリヤ側前係合孔に係合してなる前係合ピンを前記ハンガ側前係合孔に係合させた前係合状態及び該係合を解除する前解除状態、並びに、前記キャリヤ側後係合孔に係合してなる後係合ピンを前記ハンガ側後係合孔に係合させた後係合状態及び該係合を解除する後解除状態を切り替え可能な係合解除切り替え手段とを備え、該係合解除切り替え手段により前記前係合状態及び後係合状態として前記ハンガが前記キャリヤと一体となって移動する状態と、前記係合解除切り替え手段により前記前解除状態及び後解除状態として前記ハンガが前記ハンガガイドレールに支持されて前記トウバーにより牽引されて移動する状態とを切り替えることにより、前記ハンガアームに支持された被搬送物の高さを変更可能としてなるものである。
ここで、前記第2リンク揺動規制手段により規制される前記第2リンクの前方への揺動の所定角度、前記第1リンク揺動規制手段により規制される前記第1リンクの下方への揺動の所定角度、又は、前記挟角拡大規制手段により規制される前記第1リンクと前記第2リンクとの挟角の所定角度を、前記前係合状態及び後係合状態と前記前解除状態及び後解除状態とで、前記前後トロリの前後方向の中心と前記ハンガの前後方向の中心との相対的な位置関係が略等しくなるように設定してなると好ましい。
また、前記第2リンク揺動規制手段が、前記第2リンクの前側突出部を前記ハンガフレームに当接させるものであると好ましい。
さらに、前記係合解除切り替え手段が、前記縦キャリヤフレームの前後に設けられ左右に揺動する左右揺動リンクに前記係合ピンを連結すると共に、該左右揺動リンクに設けたカムフォロワを搬送経路に設けたカムレールに係合させ、該カムレールを左右方向に駆動して前記左右揺動リンクを揺動させることにより前記係合ピンの左右方向への移動を行うものであると好ましい。
さらにまた、前記解除状態から前記係合状態に切り替えるための前記係合ピンと前記ハンガ側係合孔との位置合わせを、前記トウバーの第1リンクと第2リンクとの枢軸に装着したローラを搬送経路に設けたカムレールに当接させることにより行うと好ましい。
また、前記走行レールの傾斜上昇区間又は傾斜下降区間において、該傾斜上昇区間においては前記前解除状態及び後係合状態とし、該傾斜下降区間においては前記前係合状態及び後解除状態として、前記ハンガを略水平に保つように支持するハンガガイドレールを設けることにより、前記被搬送物を略水平に保ってなると好ましい。
本発明に係るオーバーヘッドコンベアによれば、走行レールに係合する少なくとも一対の前後トロリ、該トロリに連結され前後に延びると共に前後部にキャリヤ側前係合孔及び後係合孔が左右方向に穿設された縦キャリヤフレーム並びに該縦キャリヤフレームの前部に左右方向に横設された横キャリヤフレームからなるキャリヤと、前記キャリヤ側前係合孔に対応する位置にハンガ側前係合孔が左右方向に穿設された前板及び前記キャリヤ側後係合孔に対応する位置にハンガ側後係合孔が左右方向に穿設された後板が設けられたハンガフレーム並びに該ハンガフレームに吊設され被搬送物を支持するハンガアームからなるハンガと、前記走行レールの下側に配設された、前記ハンガを支持するハンガガイドレールと、前記横キャリヤフレームに左右方向軸まわりに揺動可能に前端が枢着されると共に前記ハンガフレームの後端よりも後方まで延びる第1リンク、及び、該第1リンクの後端に左右方向軸まわりに揺動可能に後端が枢着されると共に前記ハンガフレームの後端に左右方向軸まわりに揺動可能に前端が枢着された第2リンクからなるトウバーと、前記第2リンクの前方への揺動を所定角度までとするように規制する第2リンク揺動規制手段、前記第1リンクの下方への揺動を所定角度までとするように規制する第1リンク揺動規制手段、又は、前記第1リンクと前記第2リンクとの挟角が所定角度よりも大きくなるのを規制する挟角拡大規制手段と、前記キャリヤ側前係合孔に係合してなる前係合ピンを前記ハンガ側前係合孔に係合させた前係合状態及び該係合を解除する前解除状態、並びに、前記キャリヤ側後係合孔に係合してなる後係合ピンを前記ハンガ側後係合孔に係合させた後係合状態及び該係合を解除する後解除状態を切り替え可能な係合解除切り替え手段とを備え、該係合解除切り替え手段により前記前係合状態及び後係合状態として前記ハンガが前記キャリヤと一体となって移動する状態と、前記係合解除切り替え手段により前記前解除状態及び後解除状態として前記ハンガが前記ハンガガイドレールに支持されて前記トウバーにより牽引されて移動する状態とを切り替えることにより、前記ハンガアームに支持された被搬送物の高さを変更可能としてなるので、簡素な構成でありながら、前記ハンガに支持された被搬送物の高さを作業に適した高さに確実に変更することができ、作業性及び信頼性の向上並びにコストの低減化を実現することができる。また、前記キャリヤの高さと前記ハンガの高さとの差を大きくしても前記被搬送物の前後への移動を抑制することができるため、前後の被搬送物の衝突又は接触を抑制することができる。
また、前記第2リンク揺動規制手段により規制される前記第2リンクの前方への揺動の所定角度、前記第1リンク揺動規制手段により規制される前記第1リンクの下方への揺動の所定角度、又は、前記挟角拡大規制手段により規制される前記第1リンクと前記第2リンクとの挟角の所定角度を、前記前係合状態及び後係合状態と前記前解除状態及び後解除状態とで、前記前後トロリの前後方向の中心と前記ハンガの前後方向の中心との相対的な位置関係が略等しくなるように設定してなるので、前後の被搬送物の衝突又は接触をより確実に抑制することができる。
さらに、本発明に係るオーバーヘッドコンベアによれば、前記第2リンク揺動規制手段が、前記第2リンクの前側突出部を前記ハンガフレームに当接させるものであるので、前後の被搬送物の衝突又は接触の抑制をより簡単に行うことができる。
さらにまた、本発明に係るオーバーヘッドコンベアによれば、前記係合解除切り替え手段が、前記縦キャリヤフレームの前後に設けられ左右に揺動する左右揺動リンクに前記係合ピンを連結すると共に、該左右揺動リンクに設けたカムフォロワを搬送経路に設けたカムレールに係合させ、該カムレールを左右方向に駆動して前記左右揺動リンクを揺動させることにより前記係合ピンの左右方向への移動を行うものであるので、前記キャリヤ及びハンガには駆動手段を設けずに前記係合及び解除を容易かつ確実に行う前記係合解除切り替え手段を得ることができる。
また、本発明に係るオーバーヘッドコンベアによれば、前記解除状態から前記係合状態に切り替えるための前記係合ピンと前記ハンガ側係合孔との位置合わせを、前記トウバーの第1リンクと第2リンクとの枢軸に装着したローラを搬送経路に設けたカムレールに当接させることにより行うので、前記係合ピンと前記係合孔との位置合わせを容易かつ確実に行うことができる。
さらに、本発明に係るオーバーヘッドコンベアによれば、前記走行レールの傾斜上昇区間又は傾斜下降区間において、該傾斜上昇区間においては前記前解除状態及び後係合状態とし、該傾斜下降区間においては前記前係合状態及び後解除状態として、前記ハンガを略水平に保つように支持するハンガガイドレールを設けることにより、前記被搬送物を略水平に保ってなるので、前記傾斜区間において前記キャリヤが傾いた姿勢で移動しても、前記ハンガは傾くことがなく、前記ハンガから前記被搬送物が脱落する危険を防止することができる。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、走行レールに沿ってキャリヤが前進する方向を前(図中矢印A方向参照。)、その反対側を後とし、前方から後方へ向かって前記キャリヤ見た左右を左右とする。
図1〜図3は、本発明の実施の形態に係るオーバーヘッドコンベアを示す説明図であり、図1は右側面図、図2はトロリの下側を示した平面図、図3は背面図(後方から見た図)である。なお、図3においては、レールRに係合するトロリはロードトロリ4を示している。オーバーヘッドコンベア1は、走行レールRに沿って走行可能なキャリヤ2及びキャリヤ2に吊り下げられ被搬送物W1又はW2を支持するハンガ3等により構成されている。
キャリヤ2は、前後のロードトロリ4,4、先頭トロリ5、後部トロリ6、前後のロードトロリ4,4を連結する伸縮可能な駆動棒7、前ロードトロリ4と先頭トロリ5を連結する連結棒8、後ロードトロリ4と後部トロリ6を連結する連結棒9、前後のロードトロリ4,4間に架設されて前後に延びると共に前後部にキャリヤ側前係合孔10a及びキャリヤ側後係合孔10bが左右方向に穿設された縦キャリヤフレーム10,10並びに該縦キャリヤフレーム10,10の前部に左右方向に横設された横キャリヤフレーム11により構成されている。
前後のロードトロリ4,4は、例えば略I字状のモノレールである走行レールR上を転動する左右方向軸まわりに回動可能な垂直ローラ4a及び上下方向軸まわりに回動可能な水平ローラ4b,4bを有し、走行レールRに係合するものである。また、先頭トロリ5は、走行レールR上を転動する左右方向軸まわりに回動可能な垂直ローラ5a及び上下方向軸まわりに回動可能な水平ローラ水平ローラ5b,5bを有し、走行レールRに係合するもの、後部トロリ6は、走行レールR上を転動する左右方向軸まわりに回動可能な垂直ローラ6a及び上下方向軸まわりに回動可能な水平ローラ水平ローラ6b,6bを有し、走行レールRに係合するものである。
キャリヤ2のロードトロリ4,4、先頭トロリ5及び後部トロリ6並びに駆動棒7及び連結棒8,9の左右側面には、搬送経路に配設された図示しないフリクションローラが横方向から当接する略鉛直面が形成されており、該フリクションローラの駆動力によりキャリヤ2に推力が付与され、キャリヤ2は走行レールRに沿って走行する。
ハンガ3は、前後左右のフレーム13ないし16、該後フレーム14に後方へ突設された左右の支持部材17,17、前記キャリヤ側前係合孔10aに対応する位置にハンガ側前係合孔18aが左右方向に穿設された前板18及び前記キャリヤ側後係合孔10bに対応する位置にハンガ側後係合孔19aが左右方向に穿設された後板19を備えたハンガフレーム12並びに該ハンガフレーム12に吊設され被搬送物W1又はW2を支持するハンガアーム20,20により構成されている。
キャリヤ2とハンガ3とは、キャリヤ2の横キャリヤフレーム11に前端21aが左右方向軸まわりに揺動可能に枢着されると共にハンガフレーム12の後端、即ち後フレーム14に後方へ突設された支持部材17の後端よりも後方まで延びる第1リンク21、及び、該第1リンク21の後端21bに後端22bが左右方向軸まわりに揺動可能に枢着されると共に前記ハンガフレーム12の後端に前端22aが左右方向軸まわりに揺動可能に枢着された第2リンク22により連結されている。このように形成された第1リンク21及び第2リンク22は、左右に配設され、略レ字状の上下揺動3節リンク機構であるトウバー23,23を構成している。また、第2リンク22の前方への揺動は、後述する第2リンク揺動規制手段を構成する前側突出部24がハンガフレーム12の上面(後フレーム14に後方へ突設された支持部材17の上面)に当接することにより規制されるように構成されている。
図4は、キャリヤ側前係合孔10aに係合してなる前係合ピン25aをハンガ側前係合孔18aに係合させた前係合状態及び該係合を解除する前解除状態、並びに、前記キャリヤ側後係合孔10bに係合してなる後係合ピン25bをハンガ側後係合孔19aに係合させた後係合状態及び該係合を解除する後解除状態を切り替え可能な係合解除切り替え手段26の説明用背面図(後方から見た図)であり、図4(a)は動作説明図、図4(b)は前係合ピン25aとハンガ側前係合孔18aとの係合状態を示す拡大図である。なお、図4は前側の係合解除切り替え手段、即ちキャリヤ側前係合孔10aに係合してなる前係合ピン25aをハンガ側前係合孔18aに係合させた前係合状態及び該係合を解除する前解除状態を切り替えるものを示しているが、後側の係合解除切り替え手段、即ちキャリヤ側後係合孔10bに係合してなる後係合ピン25bをハンガ側後係合孔19aに係合させた後係合状態及び該係合を解除する後解除状態を切り替えるものも同様の構成である。
縦キャリヤフレーム10の前部に固定されたブラケット29に前後方向軸29aまわりに揺動可能に枢着された左右に揺動する略L字状の左右揺動リンク27には、前記前係合ピン25aが連結されると共にその上端にはカムフォロワ28が設けられている。また、搬送経路の所定箇所には、前記カムフォロワ28が係合する係合部30aを有すると共に前後方向軸30bまわりに揺動可能なカムレール30が配設されており、該カムレール30の上端30cはエアシリンダ31のロッド31aに連結されている。したがって、前記搬送経路の所定箇所において、略L字状の左右揺動リンク27のカムフォロワ28がカムレール30の係合部30aに係合した状態で、エアシリンダ31を駆動してロッド31aを伸縮させることにより、カムレール30は前後方向軸30bまわりに揺動し、左右揺動リンク27は左右方向に揺動し、前係合ピン25aも左右方向に移動する。
この結果、例えば、エアシリンダ31のロッドを伸ばすと、図4中の2点鎖線のように前係合ピン25aをハンガ側前係合孔18aに係合させた前係合状態を実現することができ、エアシリンダ31のロッドを縮めると、図4中の実線のように前係合ピン25aをハンガ側前係合孔18aから抜いた、前記前係合状態を解除する前解除状態を実現することができる。また、同様の構成及び動作により前記後係合状態及び後解除状態も実現することができる。このような構成により、キャリヤ2及びハンガ3には駆動手段を設けずに前記係合及び解除を容易かつ確実に行う前記係合解除切り替え手段26を得ることができる。
なお、前係合ピン25aの外径は、先端部分の外径を前板18を支持する部分の外径よりも大きく形成している(例えば、図4(b)中の外径d0は50mm程度、外径d1は40mm程度。)。したがって、前係合状態、即ち前板18を前係合ピン25aが支持した状態で、ハンガ側前係合孔18aから前係合ピン25aが抜ける方向に移動しようとすると、前記前係合ピン25aの先端部分(外径d0部分)が前板18の側面に当接するため、前係合ピン25aがハンガ側前係合孔18aから抜けるのを抑制することができる。さらに、略L字状の左右揺動リンク27の下端27aと縦キャリヤフレーム10の下面との間には圧縮コイルばね32が配設されており、該ばねの復元力により前係合ピン25aはハンガ側前係合孔18a方向に付勢されるため、前記前係合ピン25aと前記ハンガ側前係合孔18aとの係合が不意に解除されてキャリヤ2からハンガ3が落下しないように構成されている。
図5及び図6は、前記係合解除切り替え手段により係合状態及び解除状態を切り替え可能な機能を用いて前記ハンガアームに支持された被搬送物の高さを変更可能とする動作の説明図である。また、図5はハンガガイドレールHRが高ハンガガイドレールHRH及び低ハンガガイドレールHRLに分岐する場合を、図6は高ハンガガイドレールHRH及び低ハンガガイドレールHRLがハンガガイドレールHRに合流する場合の例を示している。
図5中の位置Bの状態は、前記係合解除切り替え手段により前記前係合状態及び後係合状態として、ハンガフレーム12の左右のフレーム15,16の前後に設けられた左右方向軸まわりに回動可能な垂直ローラ33,33(図2及び図3参照。)をハンガガイドレールHRに係合させた状態を示している。この状態から、前記係合解除切り替え手段により前記前解除状態及び後解除状態とすることにより、図5中の位置Cの状態、即ち前記垂直ローラ33,33が低ハンガガイドレールHRLに係合して、ハンガ3がトウバー23により牽引されて走行する状態へ移行することができる。
なお、この場合において、前記位置Cの状態で、前記垂直ローラ33,33を高ハンガガイドレールHRHに係合させるためには、位置Bから前記前係合状態及び後係合状態のままで走行させると共に、ハンガガイドレールHRの分岐部の手前位置(図5中L参照。)においては断面略コ字状のハンガガイドレールHR(図3参照。)の上側の水平延出部をなくして、ハンガガイドレールHRの断面形状を略L字状とすればよい。このようにして、例えば、位置Cにおいて、ハンガ3及び該ハンガ3に支持された被搬送物(例えばW2)の高さを容易かつ確実に変更することができる。したがって、例えば床面FL上に立って作業を行う作業者に無理な姿勢を強いて作業性及び安全性を損ねることがないように、被搬送物の高さを作業に適した高さに容易かつ確実に変更することができるため、作業性及び信頼性の向上並びにコストの低減を実現することができる
図5の位置Cのように、前記前解除状態及び後解除状態においても、ハンガ3はトウバー23を介してキャリヤ2により牽引されるため、ハンガ3を駆動する駆動手段を新規に設ける必要はなく、コストの低減化を図ることができる。
図5の位置Cの状態において、第2リンク22の前方への揺動は、第2リンクの前方への揺動を所定角度までとするように規制する第2リンク揺動規制手段である、第2リンク22の前側突出部24を、ハンガフレーム12の上面、即ち後フレーム14に後方へ突設された支持部材17の上面に当接させる構成により規制される。また、このように第2リンク揺動規制手段により第2リンク22の前方への揺動が規制された状態では、図5の位置Bと同様に、前後のロードトロリ4,4間の前後方向の中心とハンガ3の前後方向の中心とが略一致するように(図中CL参照。)、前記第2リンクの前方への揺動を規制する所定角度が設定されている。なお、必ずしも、前後のロードトロリ4,4間の前後方向の中心とハンガ3の前後方向の中心とは一致させる必要はなく、前記前係合状態及び後係合状態(例えば、図5の位置Bの状態。)と前記前解除状態及び後解除状態(例えば、図5の位置Cの状態。)とで、前後のロードトロリ4,4間の前後方向の中心とハンガ3の前後方向の中心との相対的な位置関係が略等しくなるように前記所定角度を設定すればよい。
このような簡素な構成により、被搬送物の高さを変化させてキャリヤ2の高さとハンガ3の高さとの差が大きくなっても、該被搬送物の前後への移動を抑制することができるため、前後の被搬送物の衝突又は接触の抑制をより簡単かつ確実に行うことができる。
なお、前記第2リンク揺動規制手段ではなく、第1リンク21の下方への揺動を所定角度までとすように規制する第1リンク揺動規制手段を採用してもよい。該第1リンク揺動規制手段は、例えば横キャリヤフレーム11の下面に規制板41(図5の位置C参照。)を設けることにより構成することができる。このような第1リンク揺動規制手段を採用する場合においても、前記第1リンクの下方への揺動の所定角度を、被搬送物の高さの高低によっても前後トロリ4,4の前後方向の中心とハンガ3の前後方向の中心との相対的な位置関係を略等しくなるように設定することにより、被搬送物の高さを変化させてキャリヤ2の高さとハンガ3の高さとの差が大きくなっても、該被搬送物の前後への移動を抑制することができるため、前後の被搬送物の衝突又は接触を抑制することができる。
さらに、前記第2リンク揺動規制手段又は第1リンク揺動規制手段ではなく、第1リンク21と第2リンク22との挟角が所定角度(図5中の角度α参照。)よりも大きくなるのを規制する挟角拡大規制手段を採用してもよい。該挟角拡大規制手段は、例えば、第1リンク21の後端21bと第2リンク22の後端22bとの枢軸又はそのまわりに第1リンク21と第2リンク22との挟角が所定角度よりも大きくなるのを規制するストッパを設けることにより構成することができる。このような挟角拡大規制手段を採用する場合においても、所定角度(図5中の角度α参照。)を、被搬送物の高さの高低によっても前後トロリ4,4の前後方向の中心とハンガ3の前後方向の中心との相対的な位置関係を略等しくなるように設定することにより、被搬送物の高さを変化させてキャリヤ2の高さとハンガ3の高さとの差が大きくなっても、該被搬送物の前後への移動を抑制することができるため、前後の被搬送物の衝突又は接触を抑制することができる。
図6中の位置D及び位置Eは前記前解除状態及び後解除状態であり、図6中の位置F及びGは前記前係合状態及び後係合状態を示している。位置Eの前記前解除状態及び後解除状態から、位置Fの前記前係合状態及び後係合状態への移行は、ハンガフレーム12の前記垂直ローラ33,33を低ハンガガイドレールHRLに係合させた状態から高ハンガガイドレールHRHと低ハンガガイドレールHRLとが合流した後、走行レールRとハンガガイドレールHRとの距離を、前係合ピン25aとハンガ側前係合孔18aとが合うように、また後係合ピン25bとハンガ側後係合孔19aとが合うように設定すると共に、図7に示すような搬送経路に設けた位置合わせ用カムレール38に、前記トウバー23の第1リンク21の後端21bと第2リンク22の後端22bとの枢軸に装着したローラ36,36(図2及び図3参照。)を当接させることにより、該係合ピンと該係合孔との位置合わせを容易かつ確実に行うことができる。そして、該位置合わせを行った後に、図4のような係合解除切り替え手段26により、容易かつ確実に前記前係合状態及び後係合状態とすることができる。
また、前係合ピン25aとハンガ側前係合孔18aとのはめあい及び後係合ピン25bとハンガ側後係合孔19aとのはめあいをすきまばめとしてクリアランスを大きくしている。例えば、図4(b)のd0は50mm程度、d1は40mm程度であるのに対して、ハンガ側前係合孔18aの内径D1は60ないし70mm程度としている。したがって、前係合ピン25aとハンガ側前係合孔18aとの係合及び分離(前記係合の解除)を、より容易かつ確実に行うことが可能となっている。例えば、走行レールRとハンガガイドレールHRとの間の距離及び位置合わせ用カムレール38の取付け位置に多少の誤差があっても、前記クリアランスにより、前記前係合状態及び後係合状態への移行を確実に行うことができる。さらに、前記クリアランスにより、レールR、トロリ4のローラ4a,4b又はハンガガイドレールHR等が磨耗しても、消耗品として前記磨耗したレール等を交換するだけで、オーバーヘッドコンベア1は全体として長期にわたって使用することができる。
また、走行レールRの傾斜上昇区間又は傾斜下降区間において、該傾斜上昇区間においては前記係合解除切り替え手段により前記前解除状態及び後係合状態とし、該傾斜下降区間においては前記係合解除切り替え手段により前記前係合状態及び後解除状態として、ハンガ3(被搬送物)を略水平に保つように前記垂直ローラ33,33を支持するハンガガイドレールHRを設けることにより、前記被搬送物を略水平に保つことが可能となる。したがって、前記傾斜区間において前記キャリヤが傾いた姿勢で移動しても、前記ハンガ3は傾くことがなく、前記ハンガ3から前記被搬送物が脱落する危険を防止することができる。
なお、作業領域でない単なる搬送領域においては、前記前係合状態及び後係合状態として、ハンガガイドレールHRを無くして走行レールRのみとし、作業領域内のみにハンガガイドレールHRを設けて、前記係合解除切り替え手段により前記係合及び解除を切り替える構成を採用してもよい。
図8及び図9は、被搬送物の高さを作業に適した高さにした状態を示す背面図(後方から見た図)である。なお、図8及び図9においては、レールRに係合するトロリはロードトロリ4を示している。また、図8は、前記係合解除切り替え手段により前記前係合状態及び後係合状態とした場合を示しており、例えば床面FL上に立った作業者が被搬送物W1の下部に部品を組み付ける場合に適した被搬送物W1の高さが高い状態の例を示している。さらに、図9は、前記係合解除切り替え手段により前記前解除状態及び後解除状態とした場合を示しており、例えば床面FL上に立った作業者が被搬送物W1の側部に部品を組み付ける場合に適した被搬送物W1の高さが低い状態の例を示している。
前記のとおり前記係合解除切り替え手段により前記係合状態及び解除状態は容易に切り替え可能であるため、ハンガフレーム12の左右のフレーム15,16の前後に設けられた左右方向軸まわりに回動可能な垂直ローラ33,33をハンガガイドレールHRに係合させて、該ハンガガイドレールHRの高さ設定により、被搬送物の大きさの違い(例えば、図1の被搬送物W1,W2参照。)又は被搬送物に対して作業を行う箇所の高低の違いに応じて、被搬送物の高さを容易に変更することができる。したがって、簡素な構成でありながら、ハンガ3に支持された被搬送物の高さを作業に適した高さに確実に変更することができ、作業性及び信頼性の向上並びにコストの低減化を実現することができる。
なお、図8及び図9のような作業領域においては、左右方向の揺れ止め用ローラ34,34及びガイドレール(例えば、ハンガガイドレールHR)、上下方向の揺れ止め用ローラ35,35及びガイドレール37,37が設けられており、作業領域において被搬送物が揺れて作業性が低下するのを防止している。また、図8及び図9のように、作業領域に配設されたローラチェーン式駆動装置39にキャリヤ2の横キャリヤフレーム11に設けた係合ドッグ40を係合させれば、作業領域における被搬送物の移動を確実に精度よく行うことができるため、作業性を向上することができる。
本発明の実施の形態に係るオーバーヘッドコンベアを示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係るオーバーヘッドコンベアのトロリの下側を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るオーバーヘッドコンベアを示す背面図である。 係合解除切り替え手段の説明用背面図であり、(a)は動作説明図、(b)は係合ピンとハンガ側係合孔との係合状態を示す拡大図である。 ハンガアームに支持された被搬送物の高さを変更可能とする動作の説明図である。 ハンガアームに支持された被搬送物の高さを変更可能とする動作の説明図である。 搬送経路に設けた位置合わせ用カムレールの説明図である。 被搬送物の高さを作業に適した高さにした状態(被搬送物の高さが高い状態)を示す背面図である。 被搬送物の高さを作業に適した高さにした状態(被搬送物の高さが低い状態)を示す背面図である。
符号の説明
1 オーバーヘッドコンベア
2 キャリヤ
3 ハンガ
4 ロードトロリ
5 先頭トロリ
6 後部トロリ
7 駆動棒
8,9 連結棒
10 縦キャリヤフレーム
10a キャリヤ側前係合孔
10b キャリヤ側後係合孔
11 横キャリヤフレーム
12 ハンガフレーム
13 前フレーム
14 後フレーム
15 左フレーム
16 右フレーム
17 支持部材
18 前板
18a ハンガ側前係合孔
19 後板
19a ハンガ側後係合孔
20 ハンガアーム
21 第1リンク
21a 前端
21b 後端
22 第2リンク
22a 前端
22b 後端
23 トウバー
24 前側突出部
25a 前係合ピン
25b 後係合ピン
26 係合解除切り替え手段
27 左右揺動リンク
28 カムフォロワ
30 カムレール
30a 係合部
31 エアシリンダ
33 垂直ローラ
38 位置合わせ用カムレール
41 規制板
α 第1リンクと第2リンク22との挟角の所定角度
R 走行レール
HR ハンガガイドレール
HRM 高ハンガガイドレール
HRL 低ハンガガイドレール
W1,W2 被搬送物

Claims (6)

  1. 走行レールに係合する少なくとも一対の前後トロリ、該トロリに連結され前後に延びると共に前後部にキャリヤ側前係合孔及び後係合孔が左右方向に穿設された縦キャリヤフレーム並びに該縦キャリヤフレームの前部に左右方向に横設された横キャリヤフレームからなるキャリヤと、
    前記キャリヤ側前係合孔に対応する位置にハンガ側前係合孔が左右方向に穿設された前板及び前記キャリヤ側後係合孔に対応する位置にハンガ側後係合孔が左右方向に穿設された後板が設けられたハンガフレーム並びに該ハンガフレームに吊設され被搬送物を支持するハンガアームからなるハンガと、
    前記走行レールの下側に配設された、前記ハンガを支持するハンガガイドレールと、
    前記横キャリヤフレームに左右方向軸まわりに揺動可能に前端が枢着されると共に前記ハンガフレームの後端よりも後方まで延びる第1リンク、及び、該第1リンクの後端に左右方向軸まわりに揺動可能に後端が枢着されると共に前記ハンガフレームの後端に左右方向軸まわりに揺動可能に前端が枢着された第2リンクからなるトウバーと、
    前記第2リンクの前方への揺動を所定角度までとするように規制する第2リンク揺動規制手段、前記第1リンクの下方への揺動を所定角度までとするように規制する第1リンク揺動規制手段、又は、前記第1リンクと前記第2リンクとの挟角が所定角度よりも大きくなるのを規制する挟角拡大規制手段と、
    前記キャリヤ側前係合孔に係合してなる前係合ピンを前記ハンガ側前係合孔に係合させた前係合状態及び該係合を解除する前解除状態、並びに、前記キャリヤ側後係合孔に係合してなる後係合ピンを前記ハンガ側後係合孔に係合させた後係合状態及び該係合を解除する後解除状態を切り替え可能な係合解除切り替え手段とを備え、
    該係合解除切り替え手段により前記前係合状態及び後係合状態として前記ハンガが前記キャリヤと一体となって移動する状態と、前記係合解除切り替え手段により前記前解除状態及び後解除状態として前記ハンガが前記ハンガガイドレールに支持されて前記トウバーにより牽引されて移動する状態とを切り替えることにより、前記ハンガアームに支持された被搬送物の高さを変更可能としてなるオーバーヘッドコンベア。
  2. 前記第2リンク揺動規制手段により規制される前記第2リンクの前方への揺動の所定角度、前記第1リンク揺動規制手段により規制される前記第1リンクの下方への揺動の所定角度、又は、前記挟角拡大規制手段により規制される前記第1リンクと前記第2リンクとの挟角の所定角度を、前記前係合状態及び後係合状態と前記前解除状態及び後解除状態とで、前記前後トロリの前後方向の中心と前記ハンガの前後方向の中心との相対的な位置関係が略等しくなるように設定してなる請求項1記載のオーバーヘッドコンベア。
  3. 前記第2リンク揺動規制手段が、前記第2リンクの前側突出部を前記ハンガフレームに当接させるものである請求項1又は2記載のオーバーヘッドコンベア。
  4. 前記係合解除切り替え手段が、前記縦キャリヤフレームの前後に設けられ左右に揺動する左右揺動リンクに前記係合ピンを連結すると共に、該左右揺動リンクに設けたカムフォロワを搬送経路に設けたカムレールに係合させ、該カムレールを左右方向に駆動して前記左右揺動リンクを揺動させることにより前記係合ピンの左右方向への移動を行うものである請求項1記載のオーバーヘッドコンベア。
  5. 前記解除状態から前記係合状態に切り替えるための前記係合ピンと前記ハンガ側係合孔との位置合わせを、前記トウバーの第1リンクと第2リンクとの枢軸に装着したローラを搬送経路に設けたカムレールに当接させることにより行う請求項1記載のオーバーヘッドコンベア。
  6. 前記走行レールの傾斜上昇区間又は傾斜下降区間において、該傾斜上昇区間においては前記前解除状態及び後係合状態とし、該傾斜下降区間においては前記前係合状態及び後解除状態として、前記ハンガを略水平に保つように支持するハンガガイドレールを設けることにより、前記被搬送物を略水平に保ってなる請求項1記載のオーバーヘッドコンベア。
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