JPH07315218A - 移動体使用の搬送装置 - Google Patents

移動体使用の搬送装置

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JPH07315218A
JPH07315218A JP11321294A JP11321294A JPH07315218A JP H07315218 A JPH07315218 A JP H07315218A JP 11321294 A JP11321294 A JP 11321294A JP 11321294 A JP11321294 A JP 11321294A JP H07315218 A JPH07315218 A JP H07315218A
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JP
Japan
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rope
pantograph mechanism
type lifting
moving body
support
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JP11321294A
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Masami Murakami
雅美 村上
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被搬送物を傾斜できるとともに、揺れや索体
切断時の落下を防止できる移動体使用の搬送装置を提供
する。 【構成】 支持具30を水平状で昇降するとき、パンタグ
ラフ機構66の姿勢拘束作用により揺れは生じない。索式
昇降装置20のみ下降動させ、第一部材45に対し支持具30
を下方揺動して、被搬送物78を所望角度に傾斜させる。
索式昇降装置21のみ下降動させ、第二部材50に対し第一
部材45を下方揺動して、支持具30を一体に揺動する。パ
ンタグラフ機構66により第二部材50の水平状姿勢を常に
維持しながら、索式昇降装置20,21の昇降動により、被
搬送物78を任意な方向かつ角度で揺動させる。索体23が
切断したとき、パンタグラフ機構66の連結構造により支
持具30や被搬送物78の落下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車組立て
ラインにおいて、車体を支持搬送するとともに、その搬
送経路の下方に設けた処理槽中で車体を揺動させるのに
採用される移動体使用の搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の搬送装置としては、たと
えば特開昭59−4591号公報に見られる昇降装置が提供さ
れている。この従来装置は、レールに支持案内されるキ
ャリヤを設け、このキャリヤに、独立に動作する二台の
ホイストを介して吊り具を設けることで構成されてい
る。そして両ホイストを等量に作動させることで吊り具
を水平状で昇降させ得、また一方のホイストを多く繰り
出し作動させることで、この一方のホイスト側を下位と
して、吊り具を傾斜させ得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来形式による
と、水平状姿勢の吊り具を昇降させるときに揺れを招く
ことになり、またホイストのワイヤーロープが切断され
たとき、吊り具や被搬送物が落下し事故を招くことにな
る。これに対しては、たとえば実開平3−12894号に見
られるように、走行体と昇降台との間に、昇降ベルトと
パンタグラフとを設けることで、パンタグラフの姿勢拘
束作用によって揺れを招くことなく昇降させ得、また昇
降ベルトが切断されたときパンタグラフにより昇降台の
落下を防止し得るが、その反面、パンタグラフの姿勢拘
束作用により昇降台を傾斜させることができない。
【0004】本発明の目的とするところは、被搬送物を
傾斜させ得るとともに、揺れや索体切断時の落下を防止
し得る移動体使用の搬送装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の移動体使用の搬送装置は、レールに支持案内
される移動体に、二組の索式昇降装置を介して被搬送物
の支持具を設け、この支持具に、いずれか一組の索式昇
降装置側を第一枢着部として上下で相対揺動自在な第一
部材を設け、この第一部材に、他組の索式昇降装置側を
第二枢着部として上下で相対揺動自在な第二部材を設
け、この第二部材と前記移動体との間に、両索式昇降装
置側の二箇所においてそれぞれ連結するパンタグラフ機
構を設けている。
【0006】また本第2発明は、上記した第1発明の移
動体使用の搬送装置において、パンタグラフ機構の連結
部のうち、いずれか一組の索式昇降装置側の連結部を、
移動体と第二部材とに設けたガイドレール部と、パンタ
グラフ機構に取り付けられかつガイドレール部に嵌合案
内されるローラとにより構成している。
【0007】そして本第3発明は、上記した第1発明の
移動体使用の搬送装置において、パンタグラフ機構の連
結部のうち、いずれか一組の索式昇降装置側の連結部
を、移動体と第二部材とに設けたガイドロッドと、パン
タグラフ機構に取り付けられかつガイドロッドに外嵌す
る摺動体とにより構成している。
【0008】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、一般の経
路部では、両索式昇降装置を上昇動させることで、支持
具を移動体に一体化し得、したがって移動体側の走行が
高速であったとしても、支持具側は揺れることがなく、
常に安定した搬送を行える。そして両索式昇降装置を同
時に等量だけ昇降動させることで、支持具を水平状とし
て昇降させ得、その昇降の際に、上下で伸び縮みするパ
ンタグラフ機構の姿勢拘束作用によって、支持具側の揺
れは生じない。
【0009】さらに両索式昇降装置の下降量を変化させ
ることで、すなわち、たとえば一組の索式昇降装置のみ
下降動させることで、第一部材に対して支持具を、第一
枢着部の回りに下方へ揺動し得ることになり、以て支持
具を介して被搬送物を、一組の索式昇降装置側を下位と
して所望角度に傾斜させ得る。このとき、パンタグラフ
機構の姿勢拘束作用によって、第二部材は水平状を維持
し得、さらに第一部材も水平状を維持し得る。
【0010】また他組の索式昇降装置のみ下降動させる
ことで、第二部材に対して第一部材を、第二枢着部の回
りに下方へ揺動し得るとともに、支持具を一体に揺動し
得ることになり、以て支持具を介して被搬送物を、他組
の索式昇降装置側を下位として所望角度に傾斜させ得
る。このとき、パンタグラフ機構の姿勢拘束作用によっ
て、第二部材は水平状を維持し得る。
【0011】このように、パンタグラフ機構の姿勢拘束
作用によって第二部材の水平状姿勢を常に維持し得るも
のでありながら、両索式昇降装置の上昇動や下降動によ
って、支持具で支持してなる被搬送物を、任意な方向で
任意な角度で揺動かつ傾斜させ得る。そして、移動体と
支持具とを一体化した状態で次工程へと走行させるとき
や前述した昇降動中に、索体の一部または全部が切断さ
れたとしても、パンタグラフ機構による連結構造によっ
て、支持具や被搬送物の落下を防止し得る。
【0012】また本第2発明の構成によると、両索式昇
降装置を同時に下降動させ、パンタグラフ機構を下方へ
と伸び作用させる際に、一方の連結部においては、ガイ
ドレール部に対してローラが移動することで、その伸び
作用はスムースに行える。
【0013】そして本第3発明の構成によると、両索式
昇降装置を同時に下降動させ、パンタグラフ機構を下方
へと伸び作用させる際に、一方の連結部においては、ガ
イドロッドに対して摺動体が摺動することで、その伸び
作用はスムースに行える。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図1〜図6に基づ
いて説明する。図1、図2において1は断面I形のレー
ルで、天井梁側からのフランジ2に取付けブラケット3
を介して支持され、この取付けブラケット3が結合する
側面とは反対側の側面には信号・給電装置4が全長に亘
って配設される。このレール1に支持案内されて走行自
在な自走体(移動体の一例)5は、前部トロリ6と、後
部トロリ7と、両トロリ6,7間を吊りブラケット8,
9を介して連結する前後フレーム10などから構成され
る。
【0015】両トロリ6,7はそれぞれ、トロリ本体11
と、これらトロリ本体11の上部に取付けた左右方向の軸
12と、これら軸12に取付けられかつ前記レール1の上面
に載置自在な輪体13と、両トロリ本体11に取付けられか
つレール1の両側に当接自在な横振れ防止用ローラ14な
どから構成される。そして前部トロリ6には、その軸12
に連動する走行駆動装置15と、前記信号・給電装置4に
摺接自在な集電装置16とが設けられる。また前後フレー
ム10には制御盤17が設けられる。
【0016】前記自走体5には、二組の索式昇降装置、
すなわち前部索式昇降装置20と後部索式昇降装置21とを
介して被搬送物の支持具30が設けられる。すなわち両索
式昇降装置20,21は、たとえばウインチ形式であって、
前後フレーム10の前後端部に設けられかつドラムを有す
る駆動部22や、ドラムを介して巻取り繰出されるワイヤ
ー(索体の一例)23などにより構成される。
【0017】図1〜図5に示すように前記支持具30は、
前記ワイヤー23が連結された上部枠31を有し、この上部
枠31は、左右一対の前後方向枠32と、これら前後方向枠
32の前後端からそれぞれ前後外方でかつ上方へと連設さ
れたブラケット33と、左右で隣接したブラケット33間に
左右方向ピン34を介して前後揺動自在に連結した前後一
対の左右方向枠35とにより平枠状に構成されている。そ
して左右方向枠35における左右方向の中間部から上方へ
ワイヤーブラケット36が連設され、これらワイヤーブラ
ケット36に前記ワイヤー23が連結されている。
【0018】さらに前部の左右方向枠35の両側から前部
アーム37が垂設されるとともに、後部の左右方向枠35の
両側から後部アーム38が垂設されている。そして前後で
相対向する前部アーム37と後部アーム38との中間部間
に、左右方向ピン39を介して中間部継ぎ材40が相対揺動
自在に配設されるとともに、下部間に、左右方向ピン41
を介して下部継ぎ材42が相対揺動自在に配設されてい
る。また、これら下部継ぎ材42の前後端部から内方に受
け部材43が連設されている。
【0019】以上の31〜43により支持具30が構成され、
そして各受け部材43間で、被搬送物の一例である車体78
の支持が行われる。なお上部枠31の部分にはオイルパン
44が設けられる。
【0020】前記支持具30には、左右一対の第一部材45
が、後部索式昇降装置21側を第一枢着部46として上下で
相対揺動自在に設けられる。すなわち第一部材45は、断
面が門形でかつ前後方向に長い型材状であって、前後方
向枠32に上方から外嵌すべく形成され、そして後部索式
昇降装置21側の端部が、たとえば左右方向の連結ピンか
らなる第一枢着部46を介して連結されている。
【0021】これにより支持具30は、その前後方向枠32
が第一部材45の天板部に対して下方から当接された水平
状位置と、前部索式昇降装置20側が下位となる傾斜位置
との間で、上下で相対揺動自在に連結される。さらに両
第一部材45の前部索式昇降装置20側の端部からは、上方
への連結ブラケット47が連設されている。
【0022】前記第一部材45には第二部材50が、前部索
式昇降装置20側を第二枢着部51として上下で相対揺動自
在に設けられる。すなわち第二部材50は、左右一対の前
後材52と、これら前後材52の前後端間を連結した前後一
対の左右材53と、両左右材53の中間部間を連結した中間
材54などにより、平枠状に構成されている。
【0023】そして前部索式昇降装置20側の端部から左
右一対の連結ブラケット55が前方へ連設され、これら連
結ブラケット55と前記第一部材45の連結ブラケット47と
が、たとえば左右方向の連結ピンからなる第二枢着部51
を介して連結されている。これにより第一部材45は、第
二部材50の前後材52に対して下方から当接された水平状
位置と、後部索式昇降装置21側が下位となる傾斜位置と
の間で、上下で相対揺動自在に連結される。
【0024】前記第二部材50と前記自走体5との間に、
両索式昇降装置20,21側の二箇所においてそれぞれ連結
されるパンタグラフ機構66が設けられる。すなわち自走
体5における前後フレーム10の中間下部には、前後一対
の連結部材60を介して上部枠体61が配設されている。こ
の上部枠体61は、左右一対の前後材62と、これら前後材
62の前後端間を連結した前後一対の左右材63と、両左右
材63の中間部間を連結した中間材64などにより、平枠状
に構成され、この中間材64に前記連結部材60が連結され
ている。
【0025】そしてパンタグラフ機構66は、第二部材50
と上部枠体61との間に設けられるもので、その連結部の
うち、後部索式昇降装置21側の連結部は、それぞれの前
後材52,62の後端に、たとえば左右方向ピンからなる連
結具67を介して定置状に形成される。また前部索式昇降
装置20側の連結部は、それぞれの前後材52,62により形
成された内側開放のガイドレール部52a,62aに、遊転
自在なローラ68を嵌合案内させることにより構成され
る。
【0026】前記自走体5と支持具30との間に、これら
自走体5と支持具30から相対向側に連設されかつ上下方
向で互いに嵌脱自在な一対の部材からなる位置決め装置
70が設けられる。すなわち前後フレーム10の前後方向複
数箇所(実施例では二箇所)から筒体71が垂設され、こ
れら筒体71の下端に、下向きラッパ状のガイド部72が設
けられている。そして上部枠31における左右方向枠35か
らはロッド73が立設され、これらロッド73の上端は鋭突
状の被ガイド部に形成され、以て筒体71に対してロッド
73を下方から嵌脱自在としている。
【0027】前記自走車5の走行経路19中で所定の箇所
の下方には処理槽の一例である液槽75が形成され、この
液槽75は、走行経路19の方向に長くした形式や、複数の
分岐経路に対応してそれぞれ設けた形式や、複数の分岐
経路を共通化した形式など種々な配置、形式となる。76
は液、76aは液面を示す。
【0028】次に上記実施例における搬送作業を説明す
る。一般の走行経路19においては、図1、図2に示すよ
うに、両索式昇降装置20,21の上昇(巻上げ)作用によ
って支持具30が水平状で上昇され、そしてロッド73が筒
体71に下方から嵌合して、自走体5に支持具30が一体固
定化されている。このとき第二部材50は、パンタグラフ
機構66の姿勢拘束作用によって水平状姿勢にあり、そし
て第一部材45は、水平状の前後材52に対して下方から当
接された水平状姿勢にあり、また支持具30は、水平状の
第一部材45の天板部に対して前後方向枠32が下方から当
接された水平状姿勢にある。さらにパンタグラフ機構66
は、上下方向で縮められた姿勢にある。
【0029】このような状態で走行駆動装置15を作動さ
せて輪体13を強制回転させると、自走体5は複数の輪体
13によりレール1に支持され、かつ複数の横振れ防止用
ローラ14により横振れを防止された状態で、走行経路19
上を走行し、以て支持具30を介して車体78を、たとえば
塗装室内などで支持搬送し得ることになる。
【0030】その際に支持具30は、筒体71とロッド73と
からなる位置決め装置70により自走体5に一体化されて
いることから、たとえ高速であったとしても揺れること
なく安定した搬送を行える。自走体5への給電は、信号
・給電装置4に集電装置16が摺接することで行われ、こ
のとき地上側制御部と制御盤17との間で信号の授受が同
時に行われて、停止、走行、走行速度の制御や在席確認
などが行われる。
【0031】上述のようにして搬送してきた車体78を液
槽75の液76につける場合、まず自走体5を液槽75の上方
に停止させる。次いで、両索式昇降装置20,21を同時に
かつ等量だけ少し下降動させ、筒体71からロッド73を下
方へ抜出させたのち、たとえば前部索式昇降装置20のみ
下降動させる。すると図6の仮想線イで示すように、第
一部材45に対して上部枠31が、第一枢着部46の回りに下
方へ揺動されることになり、以て支持具30を介して車体
78を、前部側を下位として所望角度に傾斜させ得る。
【0032】このとき、パンタグラフ機構66の姿勢拘束
作用によって、第二部材50は水平状が維持され、さらに
第一部材45も水平状が維持される。また支持具30では、
各左右方向ピン34,39,41を介しての相対揺動によっ
て、各アーム37,38は垂直状が維持される。
【0033】このように所望角度の傾斜を行ったのち、
両索式昇降装置20,21を同時に下降動して、図6の仮想
線ロで示すように車体78を液76に液没させる。この下降
の際に、パンタグラフ機構66は下方へと伸び作用する
が、一方の連結部においてガイドレール部52a,62aに
対してローラ68が移動することで、その伸び作用はスム
ースに行われる。さらにパンタグラフ機構66の姿勢拘束
作用によって、支持具30側の揺れは生じない。また液没
の際に車体78は傾斜していることから、液面76aに対す
る入りがスムースに行われ、さらに車体78の傾斜上部か
らの空気抜きが円滑に行われることで、車体78の内部空
気と液76との置換は確実にスムースに行われる。
【0034】次いで後部索式昇降装置21のみ下降動させ
て、図6の実線で示すように車体78を水平状態で液没さ
せる。これにより車体78は液処理される。そして、前部
索式昇降装置20を上昇動させる(または後部索式昇降装
置21を下降動させる)ことにより、図6の仮想線ハで示
すように、第二部材50に対して第一部材45が、第二枢着
部51の回りに下方へ揺動されるとともに、上部枠31が一
体に揺動されることになり、以て支持具30を介して車体
78を、後部側を下位として所望角度に傾斜させ得る。こ
のとき、パンタグラフ機構66の姿勢拘束作用によって、
第二部材50は水平状が維持される。
【0035】このように、パンタグラフ機構66の姿勢拘
束作用によって第二部材50の水平状姿勢を常に維持し得
るものでありながら、両索式昇降装置20,21の上昇動や
下降動によって、図6の仮想線ニで示すように車体78を
前部上位に傾斜させたり、図6の仮想線ロで示すように
車体78を後部上位に傾斜させたりし得る。さらに上昇動
や下降動を繰り返すことによって、車体78を2〜3回揺
動(スイング運動)させ得る。
【0036】そして、たとえば図6の仮想線ニで示すよ
うに車体78を傾斜させた状態で、両索式昇降装置20,21
の上昇動によって車体78を上昇させ、液76から取出す。
このとき車体78は傾斜していることから、内部の液76の
排出(液切り)は円滑に行われる。次いで車体78は支持
具30とともに水平状に姿勢修正され、そして両索式昇降
装置20,21の上昇動によって水平状で上昇し、ロッド73
を筒体71に下方から嵌合させることで一体化される。こ
の嵌合の開始時に、鋭突状の被ガイド部がラッパ状のガ
イド部72に案内され、嵌合は正確に行える。
【0037】なお液槽75が長いときには、図6の実線で
示すように車体78が水平状態において自走体5を低速で
走行させることで、車体78を液76内で移動させ得る。そ
して液槽75の終端近くにおいて、前述と同様の作用によ
って車体78を液76から取出す。
【0038】前述したように液処理後、自走体5と支持
具30とを一体化した状態で次工程へと走行させるのであ
るが、その際に液槽75を出た位置を液切り場とし、ここ
で一たん停止させて液切りを行えばよい。また走行中や
昇降動中にワイヤー23の一部または全部が切断されたと
しても、パンタグラフ機構66による連結構造によって支
持具30は落下せず、車体78の落下を防止し得る。
【0039】図7〜図9は本発明の別実施例を示す。す
なわち左右一対の第一部材45は、前記支持具30の前後方
向枠32に対して、その内側で平行するように配設され、
そして左右方向の連結ピンからなる第一枢着部46を前後
方向枠32から内側に突出させて、第一部材45を連結して
いる。また第一部材45からのストッパー部材80に、前後
方向枠32からの被ストッパー部材81を下方から当接させ
ることで、支持具30は、その前後方向枠32が水平状位置
となるように構成されている。
【0040】また第二部材50も、左右一対の第一部材45
間に配設され、そして左右方向の連結ピンからなる第二
枢着部51を介して連結している。そしてパンタグラフ機
構66の前部索式昇降装置20側の連結部は、それぞれの前
後材52,62に取り付けた前後方向のガイドロッド82と、
パンタグラフ機構66に取り付けられかつガイドロッド82
に外嵌する筒状の摺動体83とにより構成される。
【0041】この別の実施例によると、両索式昇降装置
20,21を同時に下降動させる際に、パンタグラフ機構66
は下方へと伸び作用するが、一方の連結部において、ガ
イドロッド82に対して摺動体83が摺動することで、その
伸び作用はスムースに行われる。さらにパンタグラフ機
構66の姿勢拘束作用によって、支持具30側の揺れは生じ
ない。
【0042】上記の両実施例では移動体として自走体5
を示したが、これは駆動チェーンなど他の動力を受けて
走行自在なキャリヤなどであってもよい。また上記の両
実施例では支持具30として、各左右方向ピン34,39,41
を介しての相対揺動により各アーム37,38の垂直状を維
持する形式を示したが、これは各アーム37,38が傾斜す
るところの剛体形式などであってもよい。
【0043】上記の両実施例では前記支持具30の揺動方
向を前後方向として、揺動方向で二組の前部索式昇降装
置20と後部索式昇降装置21とを設けたが、これは支持具
30の揺動方向を左右方向として、左部索式昇降装置と右
部索式昇降装置とを設けた形式であってもよい。
【0044】また上記の両実施例では液処理のために車
体78を傾斜させたが、これは、その他の作業工程におい
ても、必要に応じて車体78を傾斜させたり、走行速度を
低速にしたり、あるいは停止させたりすることができ
る。
【0045】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、パンタ
グラフ機構の姿勢拘束作用によって第二部材の水平状姿
勢を常に維持できるものでありながら、両索式昇降装置
の上昇動や下降動により、支持具で支持してなる被搬送
物を、任意な方向で任意な角度で傾斜させることがで
き、これらの組合せ動作によって、処理部に対して被搬
送物を好適な姿勢で位置(供給)させたり、被搬送物を
揺動(スイング)させることができる。
【0046】このように被搬送物を傾斜できるものであ
りながら、両索式昇降装置を同時に等量だけ昇降動させ
たときには、支持具を水平状として昇降でき、その際に
昇降は、上下で伸び縮みするパンタグラフ機構の姿勢拘
束作用により揺れることなく安定して行うことができ
る。さらに移動体と支持具とを一体化した状態で次工程
へと走行させるときや前述した昇降動中に、索体の一部
または全部が切断されたとしても、パンタグラフ機構に
よる連結構造によって、支持具や被搬送物の落下を防止
でき、安全化を図ることができる。
【0047】また本第2発明の構成によると、両索式昇
降装置を同時に下降動させ、パンタグラフ機構を下方へ
と伸び作用させる際に、一方の連結部においては、ガイ
ドレール部に対してローラが移動することになり、その
伸び作用をスムースに行うことができる。
【0048】そして本第3発明の構成によると、両索式
昇降装置を同時に下降動させ、パンタグラフ機構を下方
へと伸び作用させる際に、一方の連結部においては、ガ
イドロッドに対して摺動体が摺動することになり、その
伸び作用をスムースに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、移動体使用の搬送装
置の側面図である。
【図2】同移動体使用の搬送装置の正面図である。
【図3】同移動体使用の搬送装置におけるパンタグラフ
機構部分の側面図である。
【図4】同移動体使用の搬送装置におけるパンタグラフ
機構部分の一部切り欠き正面図である。
【図5】同移動体使用の搬送装置におけるパンタグラフ
機構部分の一部切り欠き平面図である。
【図6】同移動体使用の搬送装置の作用状態を示す側面
図である。
【図7】本発明の別の実施例を示し、移動体使用の搬送
装置におけるパンタグラフ機構部分の一部切り欠き側面
図である。
【図8】同移動体使用の搬送装置におけるパンタグラフ
機構部分の一部切り欠き正面図である。
【図9】同移動体使用の搬送装置におけるパンタグラフ
機構部分の一部切り欠き平面図である。
【符号の説明】
1 レール 4 信号・給電装置 5 自走体(移動体) 6 前部トロリ 7 後部トロリ 10 前後フレーム 15 走行駆動装置 16 集電装置 17 制御盤 20 前部索式昇降装置 21 後部索式昇降装置 23 ワイヤー(索体) 30 支持具 31 上部枠 32 前後方向枠 35 左右方向枠 37 前部アーム 38 後部アーム 43 受け部材 45 第一部材 46 第一枢着部 50 第二部材 51 第二枢着部 52a ガイドレール部 61 上部枠体 62a ガイドレール部 66 パンタグラフ機構 67 連結具 68 ローラ 70 位置決め装置 75 液槽(処理槽) 78 車体(被搬送物) 80 ストッパー部材 81 被ストッパー部材 82 ガイドロッド 83 摺動体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールに支持案内される移動体に、二組
    の索式昇降装置を介して被搬送物の支持具を設け、この
    支持具に、いずれか一組の索式昇降装置側を第一枢着部
    として上下で相対揺動自在な第一部材を設け、この第一
    部材に、他組の索式昇降装置側を第二枢着部として上下
    で相対揺動自在な第二部材を設け、この第二部材と前記
    移動体との間に、両索式昇降装置側の二箇所においてそ
    れぞれ連結するパンタグラフ機構を設けたことを特徴と
    する移動体使用の搬送装置。
  2. 【請求項2】 パンタグラフ機構の連結部のうち、いず
    れか一組の索式昇降装置側の連結部を、移動体と第二部
    材とに設けたガイドレール部と、パンタグラフ機構に取
    り付けられかつガイドレール部に嵌合案内されるローラ
    とにより構成したことを特徴とする請求項1記載の移動
    体使用の搬送装置。
  3. 【請求項3】 パンタグラフ機構の連結部のうち、いず
    れか一組の索式昇降装置側の連結部を、移動体と第二部
    材とに設けたガイドロッドと、パンタグラフ機構に取り
    付けられかつガイドロッドに外嵌する摺動体とにより構
    成したことを特徴とする請求項1記載の移動体使用の搬
    送装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005090136A1 (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Nakanishi Metal Works Co., Ltd. オーバーヘッドコンベア
JP2009241796A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nakanishi Metal Works Co Ltd 昇降式オーバーヘッドキャリア
CN102358560A (zh) * 2011-09-22 2012-02-22 新兴铸管股份有限公司 用于钢管酸洗的天车吊具
JP2016008126A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 中西金属工業株式会社 昇降機能付き自走式搬送装置

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