JP4122794B2 - 吊り下げ搬送設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば自動車製作工場において車体を支持搬送したり、あるいは各種工場において被加工物を支持搬送したりするのに用いられ、かつ車体や被加工物などの被搬送物を昇降したり回転したりし得る吊り下げ搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしては、たとえば実開平4−107727号公報に見られる構成が提供されている。すなわち、レールに支持案内されて移動自在なキャリアには、巻上げ装置によって吊下げられているコンテナ支持フレームが設けられている。このコンテナ支持フレームは、巻上げ装置の吊下げ索群が連結された昇降板と、この昇降板側に回転軸を介して支持された回転フレームからなり、回転フレームによってコンテナを支持自在に構成されている。そして昇降板側には、回転フレームを回転させるためのコンテナ回転モータが設けられている。
【0003】
このような従来構成によると、巻上げ装置の作動によってコンテナ支持フレームが昇降動され、そしてコンテナ回転モータの作動によって、昇降板側に対して回転フレームが回転動され、以てキャリア側に支持されているコンテナを、昇降したり回転したりし得ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成によると、コンテナ回転モータが全てのキャリアに装備されることで、このキャリアを含めて設備全体は高価なものになり、また回転制御は容易に行えない。
【0005】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、被搬送物を支持する移動体側には回転力付与手段を設けない構成でありながら、被搬送物の昇降や回転を行え得る吊り下げ搬送設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の吊り下げ搬送設備は、レール装置に支持案内されて一定経路上で移動自在な移動体側には、索状体吊り形式の昇降手段を介して被搬送物の支持部が設けられ、この支持部は、昇降手段が連結される上部フレームと、この上部フレームに、移動方向に対して直交状の左右方向軸を介して連結することで横方向軸心の周りに回転可能に連結された下部フレームと、上部フレーム側に設けられた回転連動手段とからなるとともに、この下部フレーム側で被搬送物を支持自在に構成され、前記回転連動手段は、横方向軸心に沿った方向の受動軸が回転自在に設けられ、この受動軸に受動体と伝動輪体とが設けられるとともに、この伝動輪体と前記左右方向軸に設けた受動輪体との間に無端連動体を巻回して構成され、一定経路中の所定箇所には、下降されてきた上部フレームの支持装置が設けられるとともに、この支持装置側に回転力付与手段が設けられ、支持装置に上部フレームが支持されたとき、回転連動手段の受動体が回転力付与手段の伝動体に自動的に接続されるように構成されていることを特徴としたものである。
【0007】
したがって請求項1の発明によると、昇降手段を上昇動させて支持部を移動体に最も接近させた状態とし、さらに水平状の上部フレームに対して下部フレームを水平状として対向させた状態で、移動体を一定経路上で移動させることにより、被搬送物を正向きかつ水平状として搬送し得る。そして移動体を所定箇所に停止させた状態で、昇降手段の作動によって支持部を下降させることにより、被搬送物を所望のレベルまで下降し得、その際に、下降してきた上部フレームを支持装置により支持することで、上部フレームの下降限を、常に一定のレベルとして安定して維持し得るとともに、回転力付与手段の伝動体に対して、回転連動手段の受動体を自動的に接続し得る。
【0008】
次いで、下部フレーム側に接続させた回転力付与手段を駆動して伝動体を正逆回転させることにより、受動体を介して受動軸を正逆回転させ得る。これにより、伝動輪体、無端連動体、受動輪体を介して左右方向軸を正逆回転させ得、以て下部フレームを、移動方向に対して直交状の横方向軸心の周りに正逆回転させて被搬送物を回転させ得、その際に、上部フレームを支持装置に支持させていることで、横方向軸心の位置を一定状にし得る。そして、被搬送物に対して所期の作業を行ったのち、必要に応じて回転力付与手段を作動させて、水平状の上部フレームに対して下部フレームを水平状とする。次いで昇降手段の作動により支持部を上昇させることで、被搬送物を引き上げて、通常の吊り下げ状態に戻し得る。以上により、被搬送物に対する所期の作業を終えるのであり、その後に移動体を一定経路上で移動し得る。
【0013】
さらに本発明の請求項2記載の吊り下げ搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、所定箇所の下方には、被搬送物の液処理槽が配設されていることを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項2の発明によると、昇降手段の正逆作動によって支持部を昇降させることによって、被搬送物を液槽内の液体に液没させて液処理を行えるとともに、被搬送物を液槽内から引き上げ得る。そして、被搬送物を液没させた状態で回転力付与手段を駆動することにより、下部フレームを横方向軸心の周りに回転させて被搬送物を液槽内で回転させ得、以て被搬送物に対して回転力を利用した液処理を行える。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
1は吊り下げ搬送装置で、レール装置2と、このレール装置2の上方に架設された支持用レール3と、この支持用レール3を支持する枠組体5と、前記レール装置2に支持案内されて一定経路9上を移動自在な移動体10などにより構成されている。なお枠組体5は、天井枠6や、この天井枠6から垂下される縦枠7などからなり、複数の縦枠7の下端間に前記支持用レール3が連結されている。そして支持用レール3に対してレール装置2は、複数の連結部材4を介して連結されている。
【0016】
ここで一定経路9中の一部は所定箇所9aに形成され、この所定箇所9aに対向されて下方には、車体(被搬送物の一例)Aを液処理するための液処理槽Bが配設されている。
【0017】
前記移動体10の本体11は、平枠状のフレーム部12と、このフレーム部12の前部に連結体13を介して連結された回動フレーム部14とにより形成されている。その際に回動フレーム部14は、その長さ方向の中央部分が連結体13により連結されることで、フレーム部12に対して、前後軸心ならびに縦軸心の周りに相対回動自在に構成されている。
【0018】
そして移動体10は、複数の被案内装置を介してレール装置2に支持案内されることで、一定経路9上を移動自在に構成されている。その際に被案内装置は、回動フレーム部14の前部に設けられた前部トロリ装置15と、回動フレーム部14の後部に設けられた中間部トロリ装置16と、フレーム部12の後部に連結体18を介して設けられた後部トロリ装置17などからなる。
【0019】
これらトロリ装置15,16,17は、そのトロリ本体15A,16A,17Aがトラニオンピン15B,16B,17Bなどを介してフレーム部12側または回動フレーム部14側に連結されている。そしてトロリ本体15A,16A,17Aには、前記レール装置2の上面に支持案内される輪体(車輪)15C,16C,17Cが遊転自在に取り付けられるとともに、前記レール装置2における上下の両側面にそれぞれ当接して案内されるガイドローラ15D,16D,17D群が遊転自在に取り付けられている。
【0020】
そして、後部トロリ装置17におけるトロリ本体17Aには、モータや減速機などからなり正逆駆動自在な走行駆動部20が設けられ、この走行駆動部20からの出力軸21に前記輪体17Cが取り付けられている。なお、前記駆動部20への給電や制御のために、前記レール装置2の一側面には給電などを行う配線装置29が設けられ、またトロリ本体17A側には集電などを行う摺接装置22が設けられている。
【0021】
前記フレーム部材12の左右上面側には、一定経路9に沿って設けられたガイドレール8に案内されることで移動体10側の振れを防止するための振れ防止ローラ23が設けられている。また、フレーム部材12における左右方向の中央部分には、前後一対のガイド体24が垂設され、これらガイド体24は筒状であって、その下端間には平板状の架台25が設けられている。そして、架台25における前後方向の中央部分でかつ左右方向の両側部分には、それぞれ位置決め用筒体26が上下に開放される状態で設けられている。
【0022】
なお、フレーム部材12における左右方向の中央部分でかつ両ガイド体24に対して前後の外方部分には、それぞれ上昇限用のストッパー体27が垂設されている。以上の11〜27などによって、レール装置2に支持案内されて一定経路9上で移動自在な移動体10の一例が構成される。
【0023】
前記移動体10側には、昇降手段30を介して車体Aの支持部50が設けられている。すなわち昇降手段30は索状体吊り形式であり、モータや減速機などからなる昇降駆動部31が、本体11のフレーム部12上に左右一対で搭載されている。そして、これら昇降駆動部31からの出力軸32に連動連結される駆動軸33が設けられ、これら駆動軸33は、前後方向に沿って配設されるとともに、軸受を介してフレーム部12側に回転自在に支持されている。
【0024】
両駆動軸33には、それぞれ前後一対のドラム体34が設けられ、これらドラム体34の正逆回転によって、それぞれチェーン(索状体の一例)35を巻き取り繰り出し可能に構成されている。各ドラム体34に対向されて、それぞれ中間ガイド輪体36と内部ガイド輪体37とが設けられ、これらガイド輪体36,37はチェーン35を案内するもので、それぞれフレーム部12側に回転自在に支持されている。
【0025】
内部ガイド輪体37からのチェーン35は、前記ガイド体24に通されて架台25上に達している。この架台25上には、両ガイド体24に対向されて、それぞれ左右一対の内部ガイド輪体38と外部ガイド輪体39とが設けられ、これらガイド輪体38,39はチェーン35を案内するもので、それぞれ架台25側に回転自在に支持されている。そして、外部ガイド輪体39により下方へ案内される合計4本のチェーン35の下端が、支持部50側に連結部材40を介して連結されている。以上の31〜40などにより昇降手段30の一例が構成される。
【0026】
前記支持部50は、昇降手段30のチェーン35群が連結される矩形平枠状の上部フレーム51と、この上部フレーム51の左右両側から垂下されるV字状の側部フレーム52と、これら側部フレーム52の下端間に設けられた矩形平枠状の下部フレーム53などからなる。ここで、下部フレーム53の左右両側からはプレート状の連結体54が立設され、これら連結体54の上端が前記側部フレーム52の下端に左右方向軸55を介して連結されることで、上部フレーム51に対して下部フレーム53が、移動方向に対して直交状の横方向軸心56の周りに回転可能に構成される。
【0027】
前記下部フレーム53上の複数箇所には、車体Aを支持自在な支持具57が設けられ、ここで支持具57の少なくとも一部はクランプ形式とされている。前記上部フレーム51からは、前記位置決め用筒体26に対して下方から嵌合可能な位置決め用ピン体58が立設されている。また上部フレーム51の所定部分には、下降時における位置決め用貫通孔59が形成されている。以上の51〜59などによって支持部50の一例が構成される。
【0028】
前記上部フレーム51側には回転連動手段60が設けられている。すなわち、上部フレーム51と側部フレーム52とが成す左右一対のコーナ部のうち、一方のコーナ部でかつ後端部分の外面からはブラケット61が後方へと連設され、このブラケット61には、左右方向の受動軸62が軸受63を介して回転自在に設けられている。そして、受動軸62の外端には受動歯車(受動体)64が設けられるとともに、内端には伝動輪体(スプロケツト)65が設けられている。
【0029】
前記側部フレーム52内の下部において、前記左右方向軸55には受動輪体66が設けられ、この受動輪体66と前記伝動輪体65との間にはチェーン(無端連動体)67が巻回されている。なお側部フレーム52内の上部には、チェーン67を案内する一対のガイド輪体68,69が設けられている。以上の61〜69などによって回転連動手段60の一例が構成される。
【0030】
前記所定箇所9aには、下降されてきた上部フレーム51の支持装置70が設けられている。すなわち、液処理槽Bの上縁部分には複数の支持台71が設けられ、これら支持台71はL字状であって、その縦材部の上面を支持面71aとして上部フレーム51を支持可能に構成されている。そして所定の支持台71には、前記上部フレーム51に形成された位置決め用貫通孔59に嵌合可能な位置決め用ピン72が立設されている。以上の71〜72などによって支持装置70の一例が構成される。
【0031】
前記所定箇所9aには、前記支持装置70に上部フレーム51が支持されたとき、上部フレーム51側に設けられた回転連動手段60が接続される回転力付与手段75が設けられている。すなわち、1つの支持台71には、モータや減速機などからなる正逆駆動自在な回転駆動部76が、支持部材77を介して設けられている。そして、回転駆動部76からの出力軸78が側外方へ突出され、この出力軸78の外端に伝動歯車(伝動体)79が設けられている。
【0032】
その際に伝動歯車79は、前記支持装置70に上部フレーム51が支持されたときに、回転連動手段60の受動歯車64が自動的に噛合されるように構成されている。以上の76〜79などにより、前記下部フレーム53側に接続可能な回転力付与手段75の一例が構成される。なお支持部50の上部位置にはオイルパン80が設けられ、また一定経路9の部分には、ガイド体24やストッパー体27の通過を許すカバー体81が設けられている。
【0033】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
図6、図7は、一定経路9での通常の吊り下げ搬送状態を示している。このとき昇降手段30を上昇動させており、支持部50の上昇によって、位置決め用ピン体58を位置決め用筒体26に下方から嵌合させるとともに、上部フレーム51をストッパー体27に下方から当接させている。これにより支持部50を、移動体10に最も接近させた状態で、この移動体10に一体状とし得る。また回転連動手段60は、側部フレーム52に対して連結体54を垂下させることで、水平状の上部フレーム51に対して下部フレーム53を水平状として対向させており、そして駆動停止により、かかる姿勢をロック状態としている。
【0034】
このような状態で走行駆動部20を駆動制御することで、輪体17Cの駆動回転力によって移動体10を一定経路9上で移動し得、以て車体Aを正向きかつ水平状として搬送し得る。そして移動体10を、図1、図2に示すように所定箇所9aで停止させ、車体Aを液処理槽Bの上方に位置させる。
【0035】
この状態で、まず昇降手段30の逆作動によって支持部50を下降させる。すなわち、両昇降駆動部31の同期した逆駆動により、出力軸32や駆動軸33を介してドラム体34群を逆回転させる。これにより、ドラム体34群からチェーン35群を繰り出すことになり、以てチェーン35群を中間ガイド輪体36、内部ガイド輪体37、内部ガイド輪体38、外部ガイド輪体39と移動させて、支持部50を下降し得る。
【0036】
このような下降によって、図4の実線や図5の実線に示すように、車体Aを液処理槽B内の処理液(水など。)Cに突入させて液没させ得、以て塗装などの液処理を行える。その際に、下降してきた上部フレーム51を、支持装置70における支持台71の支持面71a群により支持させることで、上部フレーム51の下降限を、常に一定のレベルとして安定して維持し得、さらに位置決め用ピン72に位置決め用貫通孔59を嵌合させることで、上部フレーム51の前後方向や左右方向の位置決めを正確に行える。
【0037】
このような状態で、昇降手段30の正作動によって支持部50を少し上昇させることにより、図3の実線に示すように、支持装置70に対して上部フレーム51を浮かせることになる。そして、昇降手段30における左右一対の昇降駆動部31を可逆的に正逆作動させ、チェーン35を巻き取りまたは繰り出すことによって、図3の仮想線に示すように、支持部50を介して車体Aを揺動(チルト)し得る。これにより、車体Aの内部から空気を抜いて上部に逃がすことになり、以て前述した塗装などの液処理を好適に行える。
【0038】
次いで、全体の下降によって、図4の実線や図5の実線に示すように、上部フレーム51を、支持装置70における支持台71の支持面71a群により支持させ、位置決めした状態で、液没させている車体Aを、回転力付与手段75によって液体C内で横方向軸心56の周りに回転させる。すなわち、上部フレーム51を支持装置70に支持させたとき、回転力付与手段75の伝動歯車79に対して、回転連動手段60の受動歯車64を自動的に噛合させている。
【0039】
したがって、回転駆動部76の正逆駆動により、出力軸78を介して伝動歯車79を正逆回転させることによって、受動歯車64を介して受動軸62を正逆回転させ得る。これにより、伝動輪体65、チェーン67、受動輪体66を介して左右方向軸55を正逆回転させ得、以て下部フレーム53を横方向軸心56の周りに正逆回転させて、図4の仮想線や図5の仮想線に示すように、液没させている車体Aを液体C内で左右に回転させ得る。
【0040】
その際に、上部フレーム51を支持装置70に支持させていることで、横方向軸心56の位置が一定状になることから、下部フレーム53の正逆回転は、不測な揺れなどが生じることもなく、一定の円経路上で安定して行われ、以て車体Aに対して、回転力を利用した液処理、たとえば塗膜を均一化させる液処理を行える。
【0041】
そして、所期の液処理を行ったのち、必要に応じて回転力付与手段75を作動させて、水平状の上部フレーム51に対して下部フレーム53を、図4の実線や図5の実線に示すように水平状とする。次いで昇降手段30における両昇降駆動部31の同期した正駆動により、出力軸32や駆動軸33を介してドラム体34群を正回転させて、チェーン35群を巻き取ることにより、チェーン35群を外部ガイド輪体39、内部ガイド輪体38、内部ガイド輪体37、中間ガイド輪体36と移動させて、支持部50を上昇し得る。このように支持部50を上昇させることで、車体Aを処理液C内から引き上げて、図1や図2に示すように、通常の吊り下げ状態に戻し得る。
【0042】
このとき、支持部50の上昇によって、位置決め用ピン体58を位置決め用筒体26に下方から嵌合させるとともに、上部フレーム51をストッパー体27に下方から当接させることにより、支持部50を移動体10に一体状とし得る。
【0043】
以上により、車体Aに対する所期の液処理を終えるのであり、その後に走行駆動部20を駆動制御することで、移動体10を一定経路9上で移動し得る。その際に、移動体10に一体状とした支持部55側には揺れが生じないことから、所期の作業を終えたのち、直ちに移動体10を移動し得、以て作業能率を向上し得る。
【0044】
なお、下部フレーム53の回転数や回転速度は、回転力付与手段75の制御によって任意にし得、また回転方向は、回転力付与手段75の正逆駆動によって任意に設定し得る。さらに回転力付与手段75の駆動制御によって、下部フレーム53を完全に回転させずに、正逆に揺動回転させることも可能である。
【0045】
そして、液処理槽Bに隣接して別の液処理槽bが配設されているときには、上述と同様の作用によって、順に液処理を行える。また走行駆動部20を逆作動させたときには、後部トロリ装置17を先頭として移動体10を移動し得る。
【0046】
上記した実施の形態では、移動体10として、走行駆動部20を備えた自動走行形式が使用されているが、これはレール装置2の上方にチェーン形式の駆動装置が配設され、この駆動装置側の伝動突起が移動体10側の受動突起に係合されることで、移動体10側に移動力が付与される形式などであってもよい。
【0048】
上記した実施の形態では、車体Aを液処理する作業形態が示されているが、これは車体Aを昇降させたり回転させたりして、部品の組み立てなど各種の作業を行う作業形態などであってもよい。
【0049】
上記した実施の形態では、被搬送物として車体Aが示されているが、これは被加工物などであってもよい。
【0051】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、昇降手段を上昇動させて、支持部を移動体に最も接近させた状態とし、さらに水平状の上部フレームに対して下部フレームを水平状として対向させた状態で、移動体を一定経路上で移動させることにより、被搬送物を正向きかつ水平状として搬送できる。そして移動体を所定箇所に停止させた状態で、昇降手段の作動によって支持部を下降させることにより、被搬送物を所望のレベルまで下降でき、その際に、下降してきた上部フレームを支持装置により支持することで、上部フレームの下降限を、常に一定のレベルとして安定して維持できるとともに、回転力付与手段の伝動体に対する回転連動手段の受動体の自動的な接続を容易に行うことができる。
【0052】
次いで、下部フレーム側に接続させた回転力付与手段を駆動して伝動体を正逆回転させることにより、受動体を介して受動軸を正逆回転できる。これにより、伝動輪体、無端連動体、受動輪体を介して左右方向軸を正逆回転でき、以て下部フレームを、移動方向に対して直交状の横方向軸心の周りに正逆回転させて被搬送物を回転でき、その際に、上部フレームを支持装置に支持していることで、横方向軸心の位置を一定状にできる。これにより、下部フレームの正逆回転は、不測な揺れなどが生じることもなく、一定の円経路上で安定して行うことができる。そして、被搬送物に対して所期の作業を行ったのち、必要に応じて回転力付与手段を作動させて、水平状の上部フレームに対して下部フレームを水平状とし、次いで昇降手段の作動により支持部を上昇させることで、被搬送物を引き上げて、通常の吊り下げ状態に戻すことができる。以上により、被搬送物に対する所期の作業を終えるのであり、その後に移動体を一定経路上で移動できる。
【0053】
これにより、被搬送物を支持する移動体側には回転力付与手段を設けない構成でありながら、被搬送物の昇降や回転を行うことができ、以て移動体を含めて設備全体を安価に構成でき、また回転制御を容易に行うことができる。
【0056】
さらに上記した本発明の請求項2によると、昇降手段の正逆作動によって支持部を昇降させることによって、被搬送物を液槽内の液体に液没させて液処理を行うことができるとともに、被搬送物を液槽内から引き上げることができる。そして、被搬送物を液没させた状態で回転力付与手段を駆動することにより、下部フレームを回転させて被搬送物を液槽内で回転でき、以て被搬送物に対して回転力を利用した液処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、吊り下げ搬送設備における上昇時の側面図である。
【図2】同吊り下げ搬送設備における上昇時の背面図である。
【図3】同吊り下げ搬送設備における下降中途時の背面図である。
【図4】同吊り下げ搬送設備における下降時の側面図である。
【図5】同吊り下げ搬送設備における下降時の背面図である。
【図6】同吊り下げ搬送設備における要部の側面図である。
【図7】同吊り下げ搬送設備における要部の背面図である。
【符号の説明】
1 吊り下げ搬送装置
2 レール装置
9 一定経路
9a 所定箇所
10 移動体
11 本体
12 フレーム部
14 回動フレーム部
15 前部トロリ装置
16 中間部トロリ装置
17 後部トロリ装置
20 走行駆動部
22 摺接装置
24 ガイド体
25 架台
26 位置決め用筒体
27 ストッパー体
29 配線装置
30 昇降手段
31 昇降駆動部
34 ドラム体
35 チェーン(索状体)
40 連結部材
50 支持部
51 上部フレーム
52 側部フレーム
53 下部フレーム
54 連結体
55 左右方向軸
56 横方向軸心
57 支持具
58 位置決め用ピン体
59 位置決め用貫通孔
60 回転連動手段
62 受動軸
64 受動歯車
65 伝動輪体
66 受動輪体
67 チェーン
70 支持装置
71 支持台
72 位置決め用ピン
75 回転力付与手段
76 回転駆動部
79 伝動歯車
A 車体(被搬送物)
B 液処理槽
b 液処理槽
C 処理液

Claims (2)

  1. レール装置に支持案内されて一定経路上で移動自在な移動体側には、索状体吊り形式の昇降手段を介して被搬送物の支持部が設けられ、この支持部は、昇降手段が連結される上部フレームと、この上部フレームに、移動方向に対して直交状の左右方向軸を介して連結することで横方向軸心の周りに回転可能に連結された下部フレームと、上部フレーム側に設けられた回転連動手段とからなるとともに、この下部フレーム側で被搬送物を支持自在に構成され、前記回転連動手段は、横方向軸心に沿った方向の受動軸が回転自在に設けられ、この受動軸に受動体と伝動輪体とが設けられるとともに、この伝動輪体と前記左右方向軸に設けた受動輪体との間に無端連動体を巻回して構成され、一定経路中の所定箇所には、下降されてきた上部フレームの支持装置が設けられるとともに、この支持装置側に回転力付与手段が設けられ、支持装置に上部フレームが支持されたとき、回転連動手段の受動体が回転力付与手段の伝動体に自動的に接続されるように構成されていることを特徴とする吊り下げ搬送設備。
  2. 所定箇所の下方には、被搬送物の液処理槽が配設されていることを特徴とする請求項1記載の吊り下げ搬送設備。
JP2002040876A 2002-02-19 2002-02-19 吊り下げ搬送設備 Expired - Fee Related JP4122794B2 (ja)

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