JP2008247107A - スペアタイヤ移載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のスペアタイヤ収納部より垂下している張力部材の先端をスペアタイヤTに係止する作業を作業性よく行うことができるスペアタイヤ移載装置を提供する。
【解決手段】スペアタイヤ移載工程R1に達している車両Cの下方に移動できる台車11と、台車に支持されると共にスペアタイヤ供給源から受取ったスペアタイヤTをスペアタイヤ収納部Mに対向配備するタイヤ支持台12と、台車の操作者が対向する手前側縁部f1と同手前側縁部に上方より対向するタイヤ支持台の基端部121との間に配備され、それぞれの対向端がピン結合された縦搖動リンクレバー14と、台車に昇降機構部400が支持され、同昇降機構部に操作される昇降部材39がタイヤ支持台に形成された昇降力入力部37にピン結合された昇降装置15とを備え、タイヤ支持台がその基端部より奥側が大きく上昇することで所定量傾斜θするよう、昇降部材の上昇量H2が設定された。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の組立ラインにおいて、車両のスペアタイヤ収納部の下方にスペアタイヤを搬送し、同スペアタイヤをスペアタイヤ収納部に移載する作業に用いるスペアタイヤ移載装置に関する。
車両の組立ラインの一部には車両へのホイール付スペアタイヤ(以後単にスペアタイヤと記す)の移載工程が設けられる。このライン上を搬送され、スペアタイヤ移載工程に各車両が達すると、その車両の装着分としてのスペアタイヤがタイヤ供給源よりスペアタイヤ取付け台車に供給される。例えば、図8に示すように、スペアタイヤ取付け台車160に載置されたスペアタイヤ150は、組立ライン140上の車両100の直下に搬送され、同車両のスペアタイヤ収納部110より垂下するチェーン等の張力部材120の先端に係止され、吊り下げ保持される。その後、車両がライン140上を搬送されて比較的低位置(不図示)に達した際に、作業者によって不図示の巻取り器によりスペアタイヤ150を吊り下げたチェーン等の張力部材120が巻き取られ、同スペアタイヤ150が車両のスペアタイヤ収納部110に収納される。
ここで用いるスペアタイヤ取付け台車160は、例えば、図8に示すように、台車の上部にスペアタイヤ150を載置したタイヤ支持台170を設け、同支持台170を電動あるいはエア圧で駆動の昇降装置180で所定量上昇させる。更に、上昇位置のタイヤ支持台170は電動あるいはエア圧で駆動の傾斜装置190で操作者側を向くように傾斜され、保持される。
なお、実開平2−45804号公報(特許文献1)には、簡易台車を利用して車両の下部にスペアタイヤを配置させ、そのスペアタイヤを係止したチェーンを巻き上げ、スペアタイヤ収納部にスペアタイヤを収納する構造が開示される。更に、特開平6−80090号公報(特許文献2)には、車両の下部にスペアタイヤを取付け台車を用いて配置させ、取付け台車上で、第1のスペアタイヤを傾斜させ、上段キャリアに移送させ、リフターによってスペアタイヤ収納部の上部に収納し、同様にして第2のスペアタイヤを傾斜させ、下段キャリアに移送させ、リフターによってスペアタイヤ収納部の下部に収納するというスペアタイヤ搭載装置が開示される。
実開平2−45804号公報 特開平6−80090号公報
ところで、組立ライン上で、車両のスペアタイヤ収納部にスペアタイヤを収納する場合、スペアタイヤ収納部より垂下しているチェーン等の張力部材の先端をスペアタイヤ取付け台車上のスペアタイヤに係止する作業を作業性よく行うことが要求される。
この場合、スペアタイヤ取付け台車はその台車上でスペアタイヤを適正な高さ位置に保持し、スペアタイヤを操作者の手前側となる部位を下げ、その奥行方向の後端側を上げた傾斜状態に保持して作業状態を目視し易い状態で行うことが望ましい。
しかし、組立ラインのフロア上を移動するスペアタイヤ取付け台車に電動等のリフト駆動装置や傾斜駆動装置を設けると、その台車より配線や配管等が延出することとなり、組立ラインのフロア上での作業の邪魔となる。更に、台車がスペアタイヤのリフト駆動部と傾斜駆動部の各駆動源を2段階に切換えて駆動させることとなり、これに伴い作業時間が増え、作業性が低下する。しかもスペアタイヤ取付け台車内の2つの駆動装置が重量増を招き易く、この点でも作業性が低下し易い。なお、上述のような各問題点に対し、特許文献1、2の各装置は解決策を提示せず、改善が望まれている。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、車両のスペアタイヤ収納部より垂下しているチェーン等の張力部材の先端をスペアタイヤに係止する作業を作業性よく行うことができるスペアタイヤ移載装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、組立ラインのスペアタイヤ移載工程に達している車両の下方に移動できる台車と、前記台車の上部に支持されると共にスペアタイヤ供給源から受取ったスペアタイヤを前記車両のスペアタイヤ収納部の下部に対向配備するタイヤ支持台と、前記台車の操作者が対向する台車の手前側縁部と同手前側縁部に上方より対向する前記タイヤ支持台の基端部との間に配備され、それぞれの対向端がピン結合された縦搖動リンクレバーと、前記台車に昇降機構部が支持され、同昇降機構部に昇降操作される昇降部材の上端が前記タイヤ支持台の前記基端部より奥側に形成された昇降力入力部にピン結合された昇降装置と、を具備し、前記タイヤ支持台がその基端部よりその奥側が大きく上昇することで所定量傾斜するよう、前記昇降部材の上昇量が設定されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスペアタイヤ移載装置において、前記台車に枢支され前記昇降部材の下端部より上位置に配備された滑車と、同滑車に中間部が巻掛けられると共に一方端が前記昇降部材の下端部に連結され他方端が所定重量のウエイトに連結された索状体と、を有するバランス保持装置を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のスペアタイヤ移載装置において、前記台車に支持された昇降機構部は前記昇降部材に形成されるラックと、同ラックに噛合するピニオンと、同ピニオンに回転軸を介して一体結合され前記台車の手前側縁部近傍に枢支された手動の回転ハンドルと、からなることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のスペアタイヤ移載装置において、前記台車側に形成される台車側歯部と、前記ピニオンと手動回転ハンドルとを連結する回転軸に一体形成されると共に回転軸方向に接離切換操作されることで前記台車側歯部に噛合い可能な軸側歯部と、を有するクラッチを設けたことを特徴とする。
請求項1記載のスペアタイヤ移載装置によれば、昇降機構によりタイヤ支持台の昇降力入力部を上昇変位させると、縦搖動リンクレバーにより上昇量が規制されている基端部よりその奥側の上昇量が大きくなることで、タイヤ支持台が基端部より奥側に向けて傾斜する。このため、傾斜したタイヤ支持台上に載置のスペアタイヤに、その上方に位置する車両のスペアタイヤ収納部から垂下する張力部材のフック部等を取り付ける作業を操作者が目視し易い状態で行うことができ、作業性が向上する。なお、ここでの張力部材としてはワイヤケーブルやチェーンが採用されることが良い。
請求項2記載のスペアタイヤ移載装置によれば、前記昇降部材の上端に加わるタイヤ支持台側の重量を、昇降部材の下端に加わるウエイトから伝達される上向き力によって打ち消すので、昇降装置の昇降操作力を比較的低減でき、昇降操作の容易化を図れる。
請求項3記載のスペアタイヤ移載装置によれば、台車の手前側縁部近傍に位置する操作者が手動回転ハンドルを正転あるいは逆転操作すると、ラック・ピニオン機構及び昇降部材を介してタイヤ支持台を上昇及び傾斜あるいは下降させることができ、特に、手動操作なので、エアや電気の駆動源が不要となり、台車に配線や配管等が接続されることが無く、組立ラインで配線や配管等が作業の邪魔となることがなく、作業性が改善される。
請求項4記載のスペアタイヤ移載装置によれば、軸側歯部と台車側歯部とを相互に離脱させている間は、手動回転ハンドルの操作により昇降装置を駆動してタイヤ支持台を昇降させ、軸側歯部と台車側歯部とを噛合わせることで回転軸をロックしてタイヤ支持台を所望の傾斜角にずれなく保持できるので、傾斜したタイヤ支持台上のスペアタイヤにスペアタイヤ収納部から垂下する張力部材のフック部等を取り付ける作業を操作者が目視容易な状態で行うことができ、作業性が向上する。
図1乃至3にはこの発明のスペアタイヤ移載装置を示した。
このスペアタイヤ移載装置1は図4、5に示す車両の組立ラインRの一部に設定されたスペアタイヤ移載工程R1と同スペアタイヤ移載工程R1の近傍のタイヤ供給装置2との間をスペアタイヤTを載置して移動する。
ここでは、まず、スペアタイヤ移載装置1が使用される組立ラインRを説明する。
図4、5に示すように、車両の組立ラインRの一部のスペアタイヤ移載工程R1にはオーバーヘッドコンベア(以後単にコンベアと記す)3が配備されている。コンベア3は搬送方向Sに沿って天井側に支持されたレール4と、そのレール4にコロ係合され互いに所定間隔を保持して搬送方向Sに低速移動する複数の搬送枠5とを備える。
搬送枠5は平面視で略矩形でレール4側にローラを介して連結された基枠部501と、基枠部501に懸架され組立途中の車両Cの底部をずれなく載置する側面視がL型のアーム枠部502とを備える。
この搬送枠5はスペアタイヤ移載工程R1の前部(図5で右側)に配備された高位置搬送域R1Hの移動時において、頭上側の車両Cの底部を作業者が容易に目視できるだけの高さに保持したまま搬送する。更に、搬送枠5はその後の低位置搬送域R1Lを移動時において、作業者による車両内の作業が可能な高さに車両Cを保持して低速移動できる。
このような、スペアタイヤ移載工程R1のフロアFで移動するスペアタイヤ移載装置1は、図1に示すように、矩形台枠状の台車11と、台車11の上部に上下移動可能に載置されるタイヤ支持台12と、台車11の上部で台車11の操作者が対向する手前側(図1、3で右側)の手前側縁部f1に台車駆動のための押圧力を加える操作ハンドル13と、台車11の手前側縁部f1とタイヤ支持台12の基端部121とを互いにピン結合する左右(図1には左側のみ記載)の縦搖動リンクレバー14と、タイヤ支持台12を昇降作動させる昇降装置15と、昇降装置15に連結されたバランス保持装置16と、昇降装置15に取り付けられたクラッチ17とを備える。
図1乃至3に示すように、台車11は矩形の下枠18と矩形の上枠19とこれら上下枠を互いに結ぶ4隅の縦柱21とを備える。
図3に示すように、上枠19は平面視で略矩形枠をなす。即ち、上枠19は、台車11の操作者が対向する手前側縁部(図3で右側縁部)f1とそれより奥行き方向Aに離れた奥側(図3で左側)にある奥側縁部f2と、幅方向Bに離れた左右縁部f3、f4とを備える。更に、左右縁部f3、f4の互いの中間部は奥行き方向Aに、互いに離れた中間前バー22、中間後バー23(図2、3参照)で連結される。
操作ハンドル13は台車11の上部であって台車11の操作者が対向する手前側縁部(図3で右側縁部)f1の左右端部に一体結合される。
このように前側縁部f1と併設される操作ハンドル13は、幅方向Bに長く配備され、平面視で略U字状に湾曲形成され、この操作ハンドル13に操作者が押圧力を加えることで、台車11が走行可能となる。
下枠18は平面視で略矩形枠をなし、図1に示すように、前側縁部f1より左右縁部f3、f4(図1には左側のみ記載)の各前端部が手前側に所定量延出している。ここで下枠18の4隅の下面にはキャリア25がそれぞれ一体的に取り付けられ、これにより、台車11がフロアF上をコロ摩擦のみで走行できるようにしている。なお、各キャリア25はローラ251とそれを枢支した枢支部材252と、その枢支部材を360度回動可能に支持する枢支基板253とを有し、枢支基板253が下枠18の下面にボルト止めされている。
なお、下枠18の前側縁部f1(図2で手前側の縁部)の中央にはキャリアロック26が取り付けられ、これによって、コロ移動する台車11を適時にフロアF上にロックすることが出来る。
本実施形態例では、図1、2に示すように、キャリアロック26取付側(下側の基板261)の枢支部材を360度回動可能に支持し、その反対側(上側の基板261)は固定している。即ち、キャリアロック26は下枠18の下面にボルト止めされる基板261とそれより下方に吐出する固定軸262と、固定軸262に摺動可能に嵌挿され、下端に滑り止めdを取り付けた可動軸263と、可動軸263をてこ作動で上下に操作するペダルレバー264と、ペダルレバー264の基端を中間支持部gでピン結合すると共に自身の基端が基板261にピン結合された屈曲レバー265とを備える。ペダルレバー264の中間部は可動軸263にピン結合eされ、ペダルレバー264が踏み込み操作され、ピン回りに回動するのに連動して、屈曲レバー265の揺動端iが上方に回動し(図1の状態)、可動軸263が下方に移動して、滑り止めdがフロアFに押圧されることで、ロック状態が保持され、逆操作でロック解除が成されるよう形成されている。
図1、3に示すように、台車11の上部のタイヤ支持台12は台車11の上枠19に支持される。即ち、タイヤ支持台12は上枠19の手前側縁部f1と対向する基端部121との間が左右の各縦搖動リンクレバー14(図2には左側のみ記載)により連結され、更に、タイヤ支持台12の奥行き側Aに形成された昇降力入力部としての入力バー37(図1参照)が後述のように昇降装置15側にピン結合される。
図2に示すように、タイヤ支持台12は前後左右のバー121、122、123、124からなる矩形枠状をなす。しかも、左右のバー123、124は前後補助バー28、29で連結され、前補助バー28と前バー121が前短板31で、後補助バー29と後バー122が後短板32でそれぞれ連結されている。このようなタイヤ支持台12の上にはスペアタイヤTをずれなく載置する円形皿状のタイヤ受け33が載置され、相互に固着される。
図2に示すように、タイヤ受け33は中央穴34が形成され、中央穴34はスペアタイヤTのホイールハブhのボス部内径に近い内径を有するように形成され、後述のようにケーブルKの先端のフックK1が挿通可能に形成される。
図1に示すように、タイヤ支持台12の手前側の基端部121と上枠19の手前側縁部f1との間に左右一対の縦搖動リンクレバー14が配備される。各縦搖動リンクレバー14の基端は手前側縁部f1に固着された基端ジョイント35にピン結合され、揺動端が基端部121より下方に突き出る揺動ジョイント36にピン結合される。この縦搖動リンクレバー14は基端を中心に揺動端を上方に回動し、これによって、縦搖動リンクレバー14の長さ相当のリフト量H1だけタイヤ支持台12の基端部121の上昇移動を可能とする。
タイヤ支持台12の基端部より奥側であって、左右のバー123、124間に昇降力入力部としての入力バー37が取り付けられ、その入力バー37の下面の左右端側には入力ジョイント38(図2参照)がそれぞれ突設される。
左右の入力ジョイント38には昇降部材39の上端アーム41側がピン結合される。
図1、2に示すように、昇降装置15は台車11に支持された昇降機構部400と、昇降機構部400に昇降操作される昇降部材39とを備える。
図2に示すように、昇降部材39は左右縦バー42、42と、これらの上端および下端を互いに結合する上、下横向きバー43、44とを備える。
左右縦バー42、42は上枠19側の中間後バー23の両端近傍に支持される軸受け部材45、45に摺動自在に嵌挿される。上横向きバー43の両端近傍には上端アーム41が前向きに突設され、同先端部がタイヤ支持台12側の左右の入力ジョイント38にピン結合される。
このため、昇降部材39からの上下操作力は上端アーム41、入力ジョイント38を経てタイヤ支持台12に加わり、タイヤ支持台12を上下動できる。
昇降機構部400は一方の右縦バー42に一体的に取り付けられた縦向きのラックギヤ73と、このラックギヤ73に噛合うピニオンギヤ74(図7参照)と、ピニオンギヤ74と一体形成され奥行き方向Aに長く配備された回転軸75と、この回転軸75の奥側端(図1、7で左側端)と手前側近傍端(図1、7で右側近傍)との2箇所を枢支する枢支部76、77と、回転軸75の手前側端に一体結合される回転ハンドル78とを備える。
図7に示すように、奥側端と手前側の2箇所の枢支部76、77は上枠19側に溶着される取り付けブラケット71、72を備え、これらに外ケース761、771が支持される。外ケース761、771の内側にはベアリングを介し内側ケース762、772が配備され、これらは回転軸75に一体的に取り付けられる。
ここで、昇降装置15は回転ハンドル78を操作者が回転することでラック・ピニオン機構が働き、昇降部材39が上下操作され、これが入力ジョイント38を経てタイヤ支持台12に加わり、タイヤ支持台12を上下動できる。
ここでタイヤ支持台12はその基端部121の上昇量H1が縦搖動リンクレバー14に規制される。このため、図1に示すように、タイヤ支持台12が基端部121よりその奥側の入力バー37が大きな上昇量H2を保持するように上昇することで所定量の傾斜角θを保ち傾斜する。なお昇降部材39の奥側の上昇量は不図示のストッパにより規制される。
昇降部材39の回転軸75にはクラッチ57が取り付けられる。
図7に示すように、クラッチ57は、台車側に形成された台車側歯部83と、ピニオンギヤ74と回転ハンドル78とを連結する回転軸75の中間部に一体形成された軸側歯部84とで形成される。ここで、台車側歯部83は台車側の前取り付けブラケット72に支持され、回転軸75を中心として環状に配列され、前枢支部77の外ケース771と反対側に配備される。軸側歯部84は回転軸75を中心として環状に配列され、回転軸75と一体で回転軸方向に接離切換操作されることで台車側歯部83と噛合い可能に形成される。
軸側歯部84は台車側歯部83と離脱した状態で、操作者による回転ハンドル78の回転操作の間は空回りする。その間に、ラック・ピニオン機構が働き、昇降部材39が上下操作され、タイヤ支持台12を上下動できる。その後で、回転ハンドル78、回転軸75と共に軸側歯部84が回転軸方向に移動され、軸側歯部84は台車側歯部83と噛合うことで、回転軸75やタイヤ支持台12の移動を阻止し、ロックできる。
次に、図1、2に示すように、昇降部材39にはバランス保持装置40が取り付けられる。
昇降部材39の下端部をなす下横向きバー44より上位置に滑車としてのスプロケット49が配備される。図1、6に示すように、スプロケット49は上枠19側の中間前バー22の中央に枢支部材51を介して縦向きで、ベアリングB1を介して枢支される。
図1、2に示すように、スプロケット49には索状体としてのチェーン52の中間部が巻掛けられる。チェーン52の一方端は昇降部材の下横向きバー44に連結され、他方端が所定重量のウエイト53に連結される。
ウエイト53は略矩形金属板を複数積層上に束ねて一体的に形成され、束状の金属板の左右側縁にはU字切込みが531(図3参照)が形成される。ウエイト53は下枠18側の左右縁部f3、f4を結ぶ下中間バー54に上向きで取り付けられた左右一対のガイド縦バー55、55の間に配設される。この場合、ウエイト53は左右側縁のU字切込み531が左右一対のガイド縦バー55、55を遊嵌することで相互の干渉を避けて上下動でき、過度の横揺れを一対のガイド縦バー55、55によって阻止することが出来る。
このような図1のスペアタイヤ移載装置の作動を説明する。
図4、5に示すように、スペアタイヤ移載工程R1に1の車両Cが達すると、操作者は予めタイヤ供給装置2から供給されたスペアタイヤTを水平に保持したままスペアタイヤ移載装置1を押して移動させ、車両Cのスペアタイヤ収納部の直下に達する。その上で、キャリアロック26をロック状態に切換える。更に、回転ハンドル78を操作して、軸側歯部84を台車側歯部83と離脱させ、その状態で回転ハンドル78を回転させ、タイヤ支持台12の基端部121を縦搖動リンクレバー14に規制される上昇量H1に、奥側を上昇量H2に保持するように回動する。
その上で、回転ハンドル78を軸方向奥行き側Aに操作し、軸側歯部84を台車側歯部83に噛合わせ、回転軸75やタイヤ支持台12をロックする。
この場合、昇降部材39の上端に加わるタイヤ支持台12側の重量Wを、昇降部材39の下端に加わるウエイト53から伝達される上向き力F1によって打ち消すので、昇降装置15の昇降操作力を比較的低減でき、昇降操作の容易化を図れる。
次いで、操作者は車両Cのスペアタイヤ収納部Mから垂下するケーブルK(張力部材)の先端のフック部材K1を傾斜したスペアタイヤTのホイール穴hnに差し込み、係止する。この際、軸側歯部84と台車側歯部83とを噛合わせることで回転軸75をロックしてタイヤ支持台12を所望の傾斜角θにずれなく保持できているので、作業性が向上する。
しかも、傾斜したタイヤ支持台12上のスペアタイヤTにスペアタイヤ収納部Mから垂下するケーブルKのフック部K1を傾斜したスペアタイヤTのホイール穴hnに差し込み、係止する作業を目視し易い状態で行うことができ、作業性が向上する。
更に、図1のスペアタイヤ移載装置1は、台車11の手前側縁部f1近傍に位置する回転ハンドル78を手動で正転あるいは逆転操作すると、ラック・ピニオン機構及び昇降部材39を介してタイヤ支持台12を容易に、操作性よく昇降及び傾斜させることができる。特に、手動操作なので、エアや電気の駆動源が不要となり、台車11に配線や配管等が接続されることが無く、組立ラインRのフロアF上に配線や配管等が引き回される状態を排除でき、作業の邪魔となることがなく、この点でも作業性が改善される。
なお、搬送枠55に支持された車両Cは、ケーブルKの先端のフック部K1にスペアタイヤTを係止し、吊り下げ状態に保持したまま(図5参照)、スペアタイヤ移載工程R1の高位置搬送域R1Hより、作業者による車両C内の作業が可能な高さに車両Cが保持される低速移低位置搬送域R1Lに搬送される。その際、作業者により、車内のスペアタイヤ収納部Mに設けられる不図示の巻取り器が巻き取り操作され、スペアタイヤTを吊り下げたケーブルKが巻き取られ、スペアタイヤTが車両Cのスペアタイヤ収納部Mに容易に収納されることとなる。
本発明の一実施形態としてのスペアタイヤ移載装置の側面図である。 図1のスペアタイヤ移載装置の平面図である。 図1のスペアタイヤ移載装置の正面図である。 図1のスペアタイヤ移載装置が走行される組立ラインの一部のスペアタイヤ移載工程の概略平面図である。 図1のスペアタイヤ移載装置が走行される組立ラインの一部のスペアタイヤ移載工程の概略側面平面図である。 図1のスペアタイヤ移載装置で用いるバランス装置内のスプロケットの要部構造説明図である。 図1のスペアタイヤ移載装置で用いる昇降装置の要部構造説明図である。 従来装置の概略側面図である。
符号の説明
1 スペアタイヤ移載装置
11 台車
12 タイヤ支持台
121 基端部
14 縦搖動リンクレバー
15 昇降装置
37 入力バー(昇降力入力部)
39 昇降部材
400 昇降機構部
f1 手前側縁部
θ 傾斜角
A 奥行き方向
C 車両
H1 上昇量
H2 上昇量
M スペアタイヤ収納部
R 組立ライン
R1 タイヤ組付け域
T スペアタイヤ

Claims (4)

  1. 組立ラインのタイヤ組付け域に達している車両の下方に移動できる台車と、
    前記台車の上部に支持されると共にスペアタイヤ供給源から受取ったスペアタイヤを前記車両のスペアタイヤ収納部の下部に対向配備するタイヤ支持台と、
    前記台車の操作者が対向する台車の手前側縁部と同手前側縁部に上方より対向する前記タイヤ支持台の基端部との間に配備され、それぞれの対向端がピン結合された縦搖動リンクレバーと、
    前記台車に昇降機構部が支持され、同昇降機構部に昇降操作される昇降部材の上端が前記タイヤ支持台の前記基端部より奥側に形成された昇降力入力部にピン結合された昇降装置と、を具備し、
    前記タイヤ支持台がその基端部よりその奥側が大きく上昇することで所定量傾斜するよう、前記昇降部材の上昇量が設定されたことを特徴とするスペアタイヤ移載装置。
  2. 請求項1記載のスペアタイヤ移載装置において、
    前記台車に枢支され前記昇降部材の下端部より上位置に配備された滑車と、同滑車に中間部が巻掛けられると共に一方端が前記昇降部材の下端部に連結され他方端が所定重量のウエイトに連結された索状体と、を有するバランス保持装置を設けたことを特徴とするスペアタイヤ移載装置。
  3. 請求項1又は2記載のスペアタイヤ移載装置において、
    前記台車に支持された昇降機構部は、前記昇降部材に形成されるラックと、同ラックに噛合するピニオンと、同ピニオンに回転軸を介して一体結合され前記台車の手前側縁部近傍に枢支された手動の回転ハンドルと、からなることを特徴とするスペアタイヤ移載装置。
  4. 請求項3記載のスペアタイヤ移載装置において、
    前記台車側に形成される台車側歯部と、前記ピニオンと手動回転ハンドルとを連結する回転軸に一体形成されると共に回転軸方向に接離切換操作されることで前記台車側歯部に噛合い可能な軸側歯部と、を有するクラッチを設けたことを特徴とするスペアタイヤ移載装置。
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