JP2005119959A5 - - Google Patents

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本発明においては、特に好ましくは、重量で約80%ないし約90%のSiO重量で約0%ないし約10%のAl重量で約0%ないし約15%のB、及び重量で約3%未満のROから成るガラス組成物であって、かつAl及びBの総含量が重量で約7%ないし約20%であり、RはLi、Na、K、Rb及びCsから選択されるアルカリ元素1種である前記ガラス組成物が用いられる。以下においてより詳細に説明するように、本発明方法によって、特に光透過性、熱膨張性及び均質性に関してさらに優れた特性を備える遷移ガラス材料が得られる。加えて、さらに有利な特性を備えるコーディエライトガラスを製造することも可能である。
前記ガラス組成物にはさらに、高温融解性酸化物、例えばMgOを重量で約20%まで、及び/またはTiO、ZrO、Nb、Ta、WO、またはMoO、また
はこれらの混合物を重量で約10%まで、より好ましくは重量で約5%まで付加的に含ませることも可能である。
本発明において独立して請求可能なさらに他の態様は、重量で約80%ないし約90%のSiO重量で約0%ないし約10%のAl重量で約0%ないし約15%のB、及び重量で約3%未満のROから成り、Al及びBの総含量が重量で約7%ないし約20%である、高温融解性ガラス材料または高温融解性ガラスセラミック材料を提供することである。本発明において、前記ガラス材料またはガラスセラミック材料は、基板厚が約20mmである場合、約400nmから約800nmの範囲内の可視波長域における透過性が少なくとも約65%、より好ましくは少なくとも約75%、さらに好ましくは少なくとも約80%であることを特徴とする。好ましくは、前記ガラス材料またはガラスセラミック材料は本発明装置あるいは本発明方法を用いて製造される。上記組成及び前記可視波長域において有利な高透過性をもつガラス材料またはガラスセラミック材料は現状先行技術では知られていない。これらのガラス材料は、例えば炉あるいは類似装置中の観察用ガラスとして利用可能である。
本発明に係る装置は、原則としてあらゆる既知種のガラス材料の製造に使用可能である。しかしながら、本発明に係る装置は、特に好ましくは網状修飾成分、特にアルカリ酸化物、を極めて低含量しか含まないガラス材料またはガラスセラミック材料、あるいは例えばSiO、Al、Nb、またはTa等の高温融解性酸化物を高含量含むガラス材料またはガラスセラミック材料の製造に用いられる。本発明に係るガラス材料またはガラスセラミック材料は、SiO重量で約80%ないし約90%、Al重量で約0%ないし約10%、B重量で約0%ないし約15%、及び重量で約3%未満のROを含んで構成される。ただし、上記において、Al及びBの総含量は重量で約7%ないし約20%の範囲内であり、RはLi、Na、K、Rb及びCsのうちのいずれかのアルカリ元素1種を示す。上記組成をもつガラス材料は従来技術において公知のるつぼを使用しても製造することは不可であり、また製造しても少なくとも十分な品質の材料は得られな
い。
得策として、前記ガラス組成物に、高温融解性酸化物、例えばMgOを重量で約20%まで、及び/またはTiO、ZrO、Nb、Ta、WOまたはMoOまたはこれらの混合物を重量で約10%まで、好ましくは重量で約5%まで含ませることも可能である。
Figure 2005119959
Figure 2005119959
SiO重量で40〜60%の範囲内、Al重量で25〜45%の範囲内、及びMgOを重量で10〜20%の範囲内で含むコーディエライト様ガラスセラミック材料を本発明に係る装置を用いて融解することが可能である。得策として、ガラス材料に例えばTiO、ZrO、Nb、TaまたはWOあるいはこれらの混合物等の高温融解性酸化物をその含量が重量で約10%まで、好ましくは重量で約5%までさらに含有させることも可能である。原則としてMoOも含有可能であるが、この酸化物を使用すると用い方によってはガ
ラスの退色を生ずる可能性がある。
Figure 2005119959

Claims (34)

  1. 管状のアウトレット(4)を備えた溶融ガラス収容容器(2)及び前記容器の収容コンテナ(19、20)から構成され、
    前記容器(2)及び前記管状アウトレット(4)の第一部分(A)がイリジウムあるいはイリジウム高含量材料で作製され、前記イリジウムあるいはイリジウム高含量材料の酸化物生成を防止するため、前記コンテナ(19、20)が前記コンテナに保護ガスを供給するガス貯蔵器に接続されていて、保護ガス雰囲気下で容器(2)及び管状アウトレットの第一部分(10〜13)を収容するように設計されていることを特徴とする、高温融解性ガラス材料または高温融解性ガラスセラミック材料の製造装置。
  2. 前記管状アウトレット(4)が第二部分(B)を含み、第一部分(A)及び第二部分(B)が多数のセグメント(10〜14)に分割され、及び第二部分(B)にあるセグメントの少なくとも1つ(14、15)が抗酸化性合金から成りかつ周辺大気へ露出されていることを特徴とする請求項1項記載の装置。
  3. 前記管状アウトレット(4)が、溶融ガラスを二次成形品へ形状化する熱成形器(15)としてデザインされているか、または前記管状アウトレットがこのような熱成形器を有していることを特徴とする請求項1項または2項記載の装置。
  4. 前記イリジウムが、イリジウムを含量で少なくとも99%、好ましくは少なくとも99.5%、さらに好ましくは少なくとも99.8%含むイリジウムから成り、あるいは前記イリジウム高含量材料がイリジウムを含量で少なくとも95%、好ましくは少なくとも96.5%、さらに好ましくは少なくとも98%含む白金族金属の合金1種から成ることを特徴とする請求項1項ないし3項のいずれかに記載の装置。
  5. 前記抗酸化性合金がイリジウム(Ir)、オスミウム(Os)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)及びルテニウム(Ru)のうちの元素1種が混合された、30重量%ないし99重量%の白金を含む白金族金属合金であって、前記抗酸化性合金が好ましくはPtRh30合金、さらに好ましくはPtRh20合金であることを特徴とする請求項2項ないし4項のいずれかに記載の装置。
  6. 前記第一部分(A)の長さの前記第二部分(B)の長さに対する比が約2.0であり、前記第一部分の壁厚が前記第二部分の壁厚の約70%であり、通常の加熱電流源から加熱電流を前記第一部分(A)及び第二部分(B)のセグメント(10〜14)へ供給できることを特徴とする請求項2項ないし5項のいずれかに記載の装置。
  7. 別個の加熱電流源から加熱電流を前記第一部分(A)及び第二部分(B)のセグメント(10〜14)へ供給できることを特徴とする請求項2項ないし5項のいずれかに記載の装置。
  8. 前記管状アウトレットがアウトレット管(4)として構成され、前記アウトレット管(4)の移行部分(39)において、前記第二部分(B)のセグメントの1つが前記第一部分(A)のセグメントの1つとプラグ連結で連結され、それによって、前記第二部分(B)中の低温融解性材料から成るビード、ガラスのが第一部分(A)中の高温融解性材料周囲に広がり、前記ビードが、ガラスの凝結に際して生じる応力で押し潰された状態になるように、されることを特徴とする請求項2項ないし7項のいずれかに記載の装置。
  9. 前記容器(2)が、好ましくは抗酸化性合金、より好ましくはPtRh20合金から成ることを特徴とする請求項1項ないし8項のいずれかに記載の装置。
  10. 前記容器(2)及び前記カバー(18、31)が耐圧構造に設計されていることを特徴とする請求項9項記載の装置。
  11. 前記容器(2)に、該容器(2)内部へ不活性ガスを供給するガス送入口が備えられ、前記内部中の不活性ガスの圧力を制御あるいは調節する制御または調節装置が設けられていることを特徴とする請求項10項記載の装置。
  12. 前記容器(2)のオリフィス比h/L、ここでhは前記容器(2)の最大内高を表し、Lは前記容器(2)の側壁(6)間の最大間隔を表す、が1よりもずっと大きいことを特徴とする請求項1項ないし11項のいずれかに記載の装置。
  13. 該コンテナ内部を中性ないし僅かに酸化性状態に維持するため、前記コンテナ(19、20)に、不活性保護ガスを前記コンテナへ供給するガス貯蔵器を備えたコンテナ(19、20)に連結して前記コンテナ(19、20)内部へ不活性保護ガスを供給するガス送入口(22)が備えられていることを特徴とする請求項1項ないし12項のいずれかに記載の装置。
  14. 前記ガス貯蔵器に、含量で5×10−3%ないし5%の範囲内、より好ましくは0.5%ないし2%の範囲内の酸素を含む不活性保護ガスが含まれることを特徴とする請求項13項記載の装置。
  15. 前記コンテナ(19、20)が耐圧構造に設計され、該耐圧構造に前記コンテナ内部から不活性保護ガスを放出する少なくとも1個のガス送入口が設けられていることを特徴とする請求項12項ないし14項のいずれかに記載の装置。
  16. 前記容器(2)が好ましくは水冷型の誘導コイル(3)によって取り囲まれていることを特徴とする請求項1項ないし15項のいずれかに記載の装置。
  17. 耐熱性シリンダ(23)が前記容器(2)の側壁(6)と前記誘導コイル(3)との間に配置されることを特徴とする請求項16項記載の装置。
  18. 耐熱性ペレットが前記容器(2)の側壁(6)と前記シリンダ(23)との間に充填されることを特徴とする請求項17項記載の装置。
  19. 前記ペレットの直径が少なくとも2.0mm、より好ましくは少なくとも2.5mm、さらに好ましくは少なくとも3.0mmであり、前記ペレットが好ましくは酸化マグネシウム(MgO)またはZrOから成ることを特徴とする請求項18項記載の装置。
  20. 以下の工程による高温融解ガラス材料又はガラスセラミック材料の製造方法であって、
    管状のアウトレット(4)を備えた溶融ガラス収容容器(2)を設ける工程と、
    前記容器をコンテナ(19、20)中に配置する工程と、
    前記容器中へ所定の組成をもつ原料を導入する工程と、
    前記原料を融解して溶融ガラスを生成し、及び前記溶融ガラスを清澄する工程から構成
    され、
    前記容器(2)及び前記管状アウトレット(4)の第一部分(10〜13)がイリジウムあるいはイリジウム高含量材料から成り、及び前記容器(2)及び前記管状アウトレットの第一部分(10〜13)が、前記イリジウムあるいはイリジウム高含量材料の酸化物生成を防止する保護ガス雰囲気下で前記コンテナ(19、20)中に収容されるように、前記コンテナ(19、20)内に保護ガス雰囲気が設けられることを特徴とする前記製造方法。
  21. 前記管状アウトレット(4)の第一部分(A)及び/または第二部分(B)が、前記第二部分(B)にあるセグメントの少なくとも1つが抗酸化性合金から成り及び周辺大気に露出されるように設けられることを特徴とする請求項20項記載の方法。
  22. 前記イリジウムが少なくとも99%、好ましくは少なくとも99.5%、さらに好ましくは少なくとも99.8%含量のイリジウムから成り、あるいは前記イリジウム高含量材料がイリジウムを含量で少なくとも95%、好ましくは少なくとも96.5%、さらに好ましくは少なくとも98%含む白金族金属合金から成ることを特徴とする請求項20項または21項記載の方法。
  23. 前記コンテナ(19、20)内部を中性ないし僅かに酸化性状態に維持するため、前記コンテナへ不活性保護ガスが供給されることを特徴とする請求項20項ないし22項のいずれかに記載の方法。
  24. 前記供給される不活性保護ガスに含まれる酸素の含量が5×10−3%ないし約5%の範囲内、より好ましくは約0.5%ないし約2%の範囲内であることを特徴とする請求項23項記載の方法。
  25. 溶融ガラスの加工温度よりずっと高い温度で清澄を行うために第一作動モードにおいて溶融ガラスをまず前記容器(2)中に保持し、他方溶融ガラスが前記管状アウトレット(4)を塞ぐ栓を形成する温度に前記管状アウトレット(4)を保持し、及び前記清澄後に第二作動モードにおいて前記容器(2)中の溶融ガラスの温度を前記加工温度まで下げ、他方前記栓が溶融し及び溶融ガラスが前記管状アウトレット(4)から流出するように前記管状アウトレット(4)を前記加工温度まで加熱することを特徴とする請求項20項ないし24項のいずれかに記載の方法。
  26. 前記第一作動モード期間中の温度が少なくとも2000℃、より好ましくは少なくとも2100℃、さらに好ましくは少なくとも2200℃であることを特徴とする請求項25項記載の方法。
  27. ガラス組成物がSiO重量で80%ないし90%、Al重量で0%ないし10%、B重量で0%ないし15%、及びROを重量で3%未満含んで成り、前記Al及びBの総含量が重量で7%ないし20%の範囲内であり、Rはアルカリ元素Li、Na、K、Rb及びCsのうちのいずれか1種であることを特徴とする請求項20項ないし25項のいずれかに記載の方法。
  28. 前記ガラス組成物がさらに高温融解性酸化物として、MgOを重量で20%まで、及び/またはTiO、ZrO、Nb、Ta、WOまたはMoO、またはこれらの混合物を重量で10%まで、より好ましくは重量で5%まで含むことを特徴とする請求項27項記載の方法。
  29. 前記第一作動モード中の温度が少なくとも1800℃、より好ましくは1850℃であり、及び前記ガラス組成物がSiO重量で40%ないし60%、Al重量で25%ないし45%、及びMgOを重量で10%ないし20%含んで成ることを特徴とする請求項25項記載の方法。
  30. 溶融ガラスが管状アウトレット(4)または前記管状アウトレット(4)上に設けられた熱成形器(15)から出て来た時に二次成形品へ形状化されることを特徴とする請求項20項ないし28項のいずれかに記載の方法。
  31. 前記容器(2)中の溶融ガラスが前記第一作動モード中にイリジウムあるいはイリジウム高含量材料から成る攪拌装置を用いて攪拌され、前記攪拌装置が溶融ガラス中へガスを吹き込んで該溶融ガラスを還元及び精澄することを特徴とする請求項20項ないし30項のいずれかに記載の方法。
  32. 請求項20項ないし31項のいずれかに記載の方法に従って製造される高温融解性ガラス材料または高温融解性ガラスセラミック材料であって、
    SiO重量で80%ないし90%、
    Al重量で0%ないし10%、
    重量で0%ないし15%、但しAl及びBの総含量は重量で7%ないし20%の範囲内である、及び
    Oを重量で3%未満含んで成り、
    基板の厚さを20mmとした場合の400nmないし800nmの可視波長域内における透過率が少なくとも65%、より好ましくは少なくとも75%、さらに好ましくは少なくとも80%であることを特徴とする前記ガラス材料またはガラスセラミック材料。
  33. 1350nmでの吸水帯域内における透過率が少なくとも75%であり、及び/または2200nmでの吸水帯域内における透過率が少なくとも50%、より好ましくは少なくとも55%であることを特徴とする請求項32項記載のガラス材料またはガラスセラミック材料。
  34. 請求項32項または33項記載のガラスからなる、異なる熱膨張係数をもつ2種のガラスを結合する、遷移ガラス。
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