JP2005119379A - 二輪車の表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 二輪車の表示装置において、運転者側に近い表示部に優先順位の高い情報を表示し、特に色や表示形態の工夫をすることなく、集約された情報のなかで運転者に容易に認識させることを可能にする。
【解決手段】 表示装置110において、表示部111のレンズ面111bに対して、これと別体のメータ33の周壁33aを運転者側に突出した形態でレンズ面111bに入り込む如く配置し、表示部111よりもメータ33の表示部33cを運転者側に近く配置した。
【選択図】 図12

Description

本発明は、二輪車の表示装置に関するものである。
従来の二輪車の表示装置として、複数の情報を表示するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−331978公報
特許文献1の図4を以下の図17で説明する。なお、符号は振り直した。
図17は従来の二輪車の表示装置を示す説明図であり、二輪車の車体フレーム301にステーを介して取付けた表示装置としてのメータ302を示す。
メータ302は、表示面304に、デジタル式の速度表示部305と、アナログ式のエンジン回転数表示部306と、各種の警告表示部307とを設けたものである。
上記のメータ302では、二輪車の情報として、速度、エンジン回転数及び各種の情報が得られる。これらの情報は、一つの表示部に集約されて表示されるが、運転者に対して情報を伝達する優先順位が高い情報などは色や表示形態を変えるなどの工夫が必要となり、そのコストが高くなってしまう場合があった。また、車体後方の情報としての後方視界を得ようとした場合は、左右のバックミラー311,311を見るために目線を左右に移動させなければならない。後方視界をメータ302とほぼ同様な位置で確認することができれば、目線の移動が少なくて済み、情報の取得が楽になる。また更に、他の情報として、例えば、エンジンの各種情報、ナビゲーションに関する情報、交通情報等をメータ302と同様の位置で得ながらその情報の優先順位ごとにを分かり易く表示できれば、瞬時に多くの情報が得られる。
本発明の課題は、二輪車の表示装置において、瞬時に多くの情報を容易に得られるようにすることにある。
請求項1に係る発明は、運転状態等の情報を示す表示部を備えた表示装置を車体前部に設けた二輪車において、表示装置が、表示部のレンズ面に対して、これと別体の計器ケースが運転者側に突出した形態でレンズ面に入り込む如く配置され、表示部よりも計器ケースの表示部が運転者側に近く配置されることを特徴とする。
運転者側に近い表示部に優先順位の高い情報を表示すれば、特に色や表示形態の工夫をすることなく、集約された情報のなかで運転者に容易に認識させることができる。
請求項2に係る発明は、表示部を、二輪車の後方を監視するためのバックモニターとしたことを特徴とする。
表示部を二輪車の後方を監視するためのバックモニターとし、バックミラーを使用する場合に比べて目線の移動を少なくして二輪車の後方視界を他の情報と共に得る。
請求項3に係る発明は、計器をスピードメータとしたことを特徴とする。
計器をスピードメータとし、速度情報を他の情報と共に得る。
請求項4に係る発明は、スピードメータをアナログ式とし、スピードメータの外縁の内側に且つ外縁に沿って速度を示す数字を配置し、このスピードメータよりも外形が小さいアナログ式のタコメータをスピードメータの外縁の内側に配置したことを特徴とする。
速度情報に加え、エンジン回転数情報をも他の情報と共に得る。
請求項5に係る発明は、運転者の脚部の前方を覆うレッグシールドの上部に、車体後方の情報を得るためのバックモニターを上方に突出するように設け、このバックモニターの上部にメータを一部重なるように配置し、このメータを、アナログ式スピードメータと、このスピードメータの内側に配置するとともにスピードメータと相似形としたアナログ式タコメータとから構成したことを特徴とする。
レッグシールドの上部の空間を有効に活用してバックモニター及びメータを集中させて配置し、多くの情報を容易に且つ瞬時に得る。
請求項6に係る発明は、表示部を、二輪車の停止時にエンジンの作動状態を表示するエンジンモニターとして機能させることを特徴とする。
表示部を、エンジンモニターとして機能させ、一つの表示部で多くの情報を得る。
請求項1に係る発明では、表示装置が、表示部のレンズ面に対して、これと別体の計器ケースが運転者側に突出した形態でレンズ面に入り込む如く配置され、表示部よりも計器ケースの表示部が運転者側に近く配置されるので、運転者側に近い表示部に優先順位の高い情報を表示すれば、特に色や表示形態の工夫をすることなく、集約された情報のなかで運転者に容易に認識させることができる。
請求項2に係る発明では、表示部を、二輪車の後方を監視するためのバックモニターとしたので、後方を確認するためにバックミラーを使用する場合に比べて目線の移動量を少なくすることができ、二輪車の後方視界を他の情報と共に容易に且つ迅速に得ることができる。
請求項3に係る発明では、計器をスピードメータとしたので、速度情報を他の情報と共に容易に得ることができる。
請求項4に係る発明では、スピードメータをアナログ式とし、スピードメータの外縁の内側に且つ外縁に沿って速度を示す数字を配置し、このスピードメータよりも外形が小さいアナログ式のタコメータをスピードメータの外縁の内側に配置したので、速度情報に加え、エンジン回転数情報をも他の情報と共に容易に得ることができる。
請求項5に係る発明では、運転者の脚部の前方を覆うレッグシールドの上部に、車体後方の情報を得るためのバックモニターを上方に突出するように設け、このバックモニターの上部にメータを一部重なるように配置し、このメータを、アナログ式スピードメータと、このスピードメータの内側に配置するとともにスピードメータと相似形としたアナログ式タコメータとから構成したので、レッグシールドの上部の空間を有効に活用してバックモニター及びメータを集中させて配置することができ、多くの情報を容易に且つ瞬時に得ることができる。
請求項6に係る発明では、表示部を、二輪車の停止時にエンジンの作動状態を表示するエンジンモニターとして機能させるので、一つの表示部で多くの情報を効果的に得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る二輪車の側面図であり、二輪車10は、モノコックフレーム11(詳細は後述する。)の前部にヘッドパイプ12を取付け、このヘッドパイプ12にフロントサスペンション13を操舵自在に取付け、このフロントサスペンション13で前輪14を支持し、モノコックフレーム11の後部に水平対向型のエンジン16を取付け、このエンジン16の後部に変速機(不図示)を連結し、この変速機にドライブシャフト17を介して後輪18を連結するとともに、モノコックフレーム11の後部に後輪18を支持するスイングアーム21を上下スイング自在に取付け、モノコックフレーム11の後部上部に後部フレーム23を取付け、この後部フレーム23に運転者が跨る運転者用シート部24及び同乗者が跨るために運転者用シート部24より高く且つ後方に配置した同乗者用シート部25を設け、フロントサスペンション13を囲むように運転者用シート部24の前方に運転者の脚部の前方を覆う側面視くの字状のレッグシールド27を設けた車両であり、フロントサスペンション13の上部に取付けたバーハンドル28と運転者用シート部24との間に側面視がほぼU字状の足くぐり部29を設けた車両である。
モノコックフレーム11(「monocoque」の「mono」は単一、「coque」は殻の意。)は、荷重を受け持つために、パイプフレームとせずに板状の部材で形成したフレームであり、剛性を確保するとともに軽量化が図れる構造である。
ここで、16a,16a(手前側の符号16aのみ示す。)はエンジン16の左右に突出させた気筒部、31は前輪14の上方を覆うフロントフェンダ、32はウインドスクリーン、33は計器としてのメータ、34,34(手前側の符号34のみ示す。)はレッグシールド27の両側部に取付けた方向指示灯としてのウインカ、35,35(手前側の符号35のみ示す。)はレッグシールド27内に取り込んだ空気を吐き出す空気吐き出し口、36はモノコックフレーム11の下方に配置した燃料タンク、37,37(手前側の符号37のみ示す。)はエンジン16の側部上方を覆うステップパネル、38,38(手前側の符号38のみ示す。)は運転者が足を載せるためにステップパネル37,37の前部に取付けた運転者用ステップ、41は同乗者が足を載せるためにステップパネル37,37の後部(湾曲部37a,37aである。)に取付けた同乗者用ステップ、42,42(手前側の符号42のみ示す。)はエンジン16の側部下方を覆うためにステップパネル37,37の下方に配置したステップアンダパネル、43・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ。)はエンジン16の前部から後方へ延ばした排気管、44は排気管43・・・の後部に連結したマフラ、46,46(手前側の符号46のみ示す。)は同乗者用グリップ、47は後輪18からモノコックフレーム11に衝撃が伝わるのを防止するリヤクッションユニット、48はリヤクッションユニット47内のオイルが出入りするリザーバータンク、51は後輪18の上方斜め前方を覆うためにスイングアーム21の上部に取付けたリヤフェンダ、52は運転者用シート部24の後部から立ちあげた運転者用バックレスト、53は運転者用バックレスト52の上部中央部に設けた膨出部である。
図2は本発明に係る二輪車の斜視図であり、二輪車10のレッグシールド27を、左シールド部61と右シールド部62とから構成し、これらの左シールド部61及び右シールド部62内の上部にそれぞれ収納室86を設けてヘルメットを収納できるようにし、また、二輪車10の同乗者用シート部25の上方をリヤカウル63で覆うとともに、後部フレーム23にリヤカウル63を開閉自在に取付け、リヤカウル63を開く、即ち起こした状態では同乗者の腰、背中を当てるバックレストとして機能させることを示す。なお、65,65(手前側の符号65のみ示す。)は運転者が足を前方へ延ばしたときに載せる前部ステップ、66,67は左右のテールランプ、68,69は左右のテールランプ66、67の後部に後方を向けてそれぞれ取付けた後方撮影用カメラである。
図3は本発明に係る二輪車の正面図であり、二輪車10のレッグシールド27の前部に空気取り入れ口71を設け、この空気取り入れ口71内の左右にラジエータ72,72を配置し、空気取り入れ口71の上部縁部にM形状としたLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)製のヘッドランプ73を取付けた状態を示す。なお、75はフロントセンタカバー、76はクラッチレバー、77は前輪用ブレーキレバーである。
ヘッドランプ73は、車両の左右方向に延ばしたほぼV字状の左右延出部73aと、この左右延出部73aの左右端からそれぞれ上下方向、詳しくは下方に延ばした上下延出部73b,73bとからなり、左右延出部73aはすれ違いビーム(いわゆる、ロービームである。)を発し、上下延出部73b、73bは走行ビーム(いわゆる、ハイビームである。)を発する部分であり、図1において、側面視くの字状としたレッグシールド27の屈曲部27aよりも上方の前面を上部傾斜部27bとし、屈曲部27aよりも下方の前面を下部傾斜部27cとしたときに、図1及び図3において、上部傾斜部27bに左右延出部73aを設け、上部傾斜部27bと下部傾斜部27cとに亘って上下延出部73bを設けたものである。
左右延出部73a及び上下延出部73bは、その大部分を発光部としたものである。
図4は本発明に係る二輪車の後部平面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。以下同じ。)であり、二輪車10の同乗者用シート部25の前部中央に上方へ膨出する膨出部53を設け、リヤカウル63の前部に膨出部53を逃げる逃げ部63aを設け、リヤカウル63の両側方に同乗者用グリップ46,46を配置したことを示す。
図5は本発明に係る二輪車のレッグシールドを示す要部側面図であり、レッグシールド27の左シールド部61は、シールド本体84と、このシールド本体84の側部に開閉自在に取付けたリッド85(リッド85の輪郭を太線で示す。)とからなり、リッド85は側部にウインカ34を取付けたものである。また、右シールド部62(図2参照)は、上記した左シールド部61に対して左右対称な形状に形成するとともに、基本構造を同一としたものである。
図6は本発明に係る二輪車のレッグシールド要部を示す斜視図であり、レッグシールド27の左シールド部61のリッド85を車体前方に開き、左シールド部61内に設けた収納室86にヘルメット87を収納したことを示す。なお、61aは左シールド部61の開口部である。
リッド85は、シールド本体84にヒンジ91を介して開閉自在に取付けたものであり、リッド85の内側に取付けたストライカ92をシールド本体84の内側に取付けたロック装置93に係合させることでリッド85を閉じた状態とし、図示せぬロック解除装置によりロック装置93とストライカ92との係合を解除すれば、リッド85を開けることができる。
図7は図1の7−7線断面図であり、断面コ字状として開口側を下方に向けたモノコックフレーム11の下方に燃料タンク36を配置した、詳しくは燃料タンク36の上部に設けた細身部101をモノコックフレーム11の内側に配置し、燃料タンク36の細身部101の下部に一体成形した膨出部102,102をモノコックフレーム11から外部に露出させたことを示す。なお、104は燃料タンク36の給油口105を塞ぐキャップである。
図8は図1の8−8線断面図であり、レッグシールド27の空気取り入れ口71の内側にラジエータ72,72を配置したことを示す。
ラジエータ72は、レッグシールド27の縁部に沿ってほぼ円弧形状とすることで、レッグシールド27内にコンパクトに配置することができる。
図9は本発明に係る二輪車の表示装置を示す要部説明図であり、表示装置110は、文字・図形を表示する表示部111と、この表示部111に一部が重なるように配置したメータ33とからなる。
表示部111は、レンズ面111bの奥に左表示部113及び右表示部114を備え、例えば、走行中は、前述の後方撮影用カメラ68,69で撮影した車両後方視界をそれぞれ左表示部113及び右表示部114に表示し、車両が停止中は、エンジン16(図1参照)の冷却水温、潤滑油温、潤滑油圧等をデジタル表示又はバーグラフ表示する。
図10は本発明に係る二輪車のメータの正面図であり、メータ33は、円形のアナログ式スピードメータ121と、このスピードメータ121内の上部に設けたデジタル式時計122及びデジタル式トリップメータ123と、スピードメータ121よりも外径を小さくするとともにスピードメータ121内の下部に配置した円形のアナログ式タコメータ124と、このタコメータ124の左方及び右方にそれぞれ配置したアナログ式冷却水温計126及びアナログ式燃料残量計127とを備える。
ここで、131はスピードメータ121の速度目盛、132はスピードメータ121の速度指示値、133はスピードメータ121の指針、134はタコメータ124の回転数目盛、136はタコメータ124の回転数指示値、137はタコメータ124の指針、138,141は冷却水温計126の温度目盛及び指針、142,143は燃料残量計127の燃料目盛及び指針、144,146はウインカ34(図1参照)の指示方向を表示する表示灯、147は走行ビームの点灯を表示する表示灯、148はエンジン潤滑油の圧力又は量の低下を表示する表示灯、151はフューエルインジェクションシステムの作動状態を表示する表示灯、152は変速機内のギヤ列のニュートラル位置を表示する表示灯である。
図11は本発明に係る二輪車の表示装置を示す第1斜視図であり、表示装置110の表示部111とメータ33とを重なるように配置するとともに表示部111に対してメータ33を突出させたことを示す。これにより、表示装置110をより立体的に形成することができ、表示装置110に力強い印象を与えることができる。
図12は図11の12−12線断面図であり、表示装置110は、表示部111に設けたレンズ面111bに対して、これと別体の計器ケースとしてのメータ33の周壁33aが運転者側に突出した形態でレンズ面111bに入り込む如く配置したものであり、表示部111よりもメータ33の表示部33cを運転者側に近く配置した。なお、33dはメータ33のレンズ面である。
図13は本発明に係る二輪車の表示装置を示す第2斜視図であり、ウインドスクリーン32の内側に表示装置110を配置し、メータ33の周壁33aを車両前方に延長して車両前後方向に長いほぼ三角形状としたメータ延長壁33bを形成し、このメータ延長壁33bを表示部111(図11参照)の前カバー111aから上方に膨出させたことを示す。
前カバー111aから前後に長いメータ延長壁33bを膨出させることで、表示装置110を流線形に近い形状とすることができ、速度感のある印象を与えることができる。
以上の図9〜図13で説明したように、本発明は第1に、運転状態等の情報を示す表示部111を備えた表示装置110を車体前部に設けた二輪車10(図1参照)において、表示装置110が、表示部111のレンズ面111bに対して、これと別体の計器ケースとしての周壁33aが運転者側に突出した形態でレンズ面111bに入り込む如く配置され、表示部111よりもメータ33の表示部33cが運転者側に近く配置されることを特徴とする。
運転者側に近い表示部33cに優先順位の高い情報を表示すれば、特に色や表示形態の工夫をすることなく、集約された情報のなかで運転者に容易に認識させることができる。
また、表示装置110は、表示部111にこれと別体のメータ33を重なるように配置したものであるから、表示部111とメータ33とを集中させて瞬時に多くの情報を得やすくすることができる。しかも、表示部111にメータ33が重なるから、ただ単に、表示部と計器とを隣接させて配置したのに比べて、目線の移動量をより小さくすることができ、異なる情報の把握をより一層容易に且つ迅速に行うことができる。
本発明は第2に、表示部111を、二輪車10の後方を監視するためのバックモニターとしたことを特徴とする。
表示部111を、バックモニターとしたことで、後方を確認するためにバックミラーを使用する場合に比べて目線の移動量を少なくすることができ、二輪車10の後方視界を他の情報とともに容易に且つ迅速に得ることができる。
本発明は第3に、メータ33をスピードメータ121としたことを特徴とする。
メータ33をスピードメータ121としたので、速度情報を他の情報と共に容易に得ることができる。
本発明は第4に、スピードメータ121をアナログ式とし、スピードメータ121の外縁の内側に且つ外縁に沿って速度を示す数字を配置し、このスピードメータ121よりも外形が小さいアナログ式のタコメータ124をスピードメータ121の外縁の内側に配置したことを特徴とする。
スピードメータ121をアナログ式とし、アナログ式のタコメータ124をスピードメータ121の外縁の内側に配置したので、速度情報に加え、エンジン回転数情報をも他の情報と共に容易に得ることができる。
本発明は第5に、運転者の脚部の前方を覆うレッグシールド27(図1参照)の上部に、車体後方の情報を得るためのバックモニター、即ち、表示部111を上方に突出するように設け、このバックモニターの上部にメータ33を一部重なるように配置し、このメータ33を、アナログ式スピードメータ121と、このスピードメータ121の内側に配置するとともにスピードメータ121と相似形としたアナログ式タコメータ124とから構成したことを特徴とする。
レッグシールド27の上部にバックモニターとしての表示部111を上方に突出するように設け、この表示部111の上部にメータ33を一部重なるように配置し、このメータ33を、アナログ式スピードメータ121と、アナログ式タコメータ124とから構成したので、レッグシールド27の上部の空間を有効に活用して表示部111及びメータ33を集中させて配置することができ、多くの情報を容易に且つ瞬時に得ることができる。
本発明は第6に、表示部111を、二輪車10の停止時にエンジン16の作動状態を表示するエンジンモニターとして機能させることを特徴とする。
表示部111をエンジンモニターとして機能させるので、一つの表示部111で多くの情報を効果的に得ることができる。
図14は本発明に係る二輪車の前輪及びフロントサスペンションを示す側面図であり、前輪14は、鋳造製のホイール161と、このホイール161に装着したタイヤ162とからなる。
ホイール161は、車軸163に回転自在に取付けたハブ164と、このハブ164から径外方に延ばしたスポーク165・・・と、これらのスポーク165・・・の先端に連結した環状のリム166とを一体成形した部材であり、リム166の側部に環状のブレーキディスク167の外周部、詳しくは外周凸部168・・・をボルト171・・・で取付ける。なお、172はブレーキディスク167の内周部である。
フロントサスペンション13は、筒状の緩衝器173と、この緩衝器173の下部に取付けた車輪支持部174とからなり、車輪支持部174に取付けた車軸163に軸受を介して前輪14を回転自在に取付ける。
車輪支持部174は、車両側方に開口する開口部175を形成したものであり、この開口部175を横切るように車輪支持部174にブレーキキャリパ176を取付ける。なお、174aは車軸163を取付けるために車軸支持部174の下端部に設けた割り溝、178はブレーキキャリパ176に設けたシリンダ内に液圧を供給するためのブレーキホースである。
上記したブレーキディスク167及びブレーキキャリパ176は、前輪用ディスクブレーキ装置181を構成する部品であり、この前輪用ディスクブレーキ装置181は、ブレーキディスク167にその内周部172側からブレーキキャリパ176を挿入して挟み込む構造としたものである。
図15は本発明に係る二輪車の前輪及びフロントサスペンションを示す正面図であり、くの字状とした車輪支持部174の下端部に車軸163を取付け、片持ちばりとした車軸163で前輪14を支持したことを示す。
ホイール161のスポーク165は、中央部を捩った形状に形成した部分であり、このようにスポーク165を捩った形状とすることで、ホイール161に軽快感のある外観を与えることができ、見る者に好印象を与えることができて、商品性を高めることができる。
図16は本発明に係る二輪車の後輪及びスイングアーム部を示す側面図であり、後輪18を駆動するために変速機(不図示)と後輪18とを連結するドライブシャフト17をシャフトケース186内に収納し、スイングアーム21にシャフトケース186を取付け、スイングアーム21とシャフトケース186とで出来る車両側方に開口する開口部187を横切るようにスイングアーム21とシャフトケース186とにブレーキキャリパ188を取付けたことを示す。なお、21aはモノコックフレーム11(図1参照)に設けたピボット軸にスイングアーム21を取付けるための取付穴、189はブレーキキャリパ188に設けたシリンダ内に液圧を供給するためのブレーキホースである。
上記したスイングアーム21及びシャフトケース186は、アーム組立体190を構成する部材である。
後輪18は、鋳造製のホイール191と、このホイール191に装着したタイヤ192とからなる。
ホイール191は、車軸193に回転自在に取付けたハブ194と、このハブ194から径外方に延ばしたスポーク195・・・と、これらのスポーク195・・・の先端に連結した環状のリム196とを一体成形した部材であり、リム196に環状のブレーキディスク197の外周部197aをボルト198・・・で取付ける。なお、199はブレーキディスク197の内周部である。
上記したブレーキキャリパ188及びブレーキディスク197は、後輪用ディスクブレーキ装置201を構成する部品であり、この後輪用ディスクブレーキ装置201は、ブレーキディスク197にその内周部199側からブレーキキャリパ188を挿入して挟み込む構造としたものである。
尚、本実施形態では、表示部の一部に重なるようにメータを設け、表示部の左右が一体となるようにしたが、これに限らず、表示部をメータで完全に左右に分割してもよい。
また、タコメータをスピードメータ内の下部に配置したが、これに限らず、タコメータをスピードメータ内の上部、又は左(又は右)に配置してもよい。
本発明の表示装置は、二輪車及に好適である。
本発明に係る二輪車の側面図である。 本発明に係る二輪車の斜視図である。 本発明に係る二輪車の正面図である。 本発明に係る二輪車の後部平面図である。 本発明に係る二輪車のレッグシールドを示す要部側面図である。 本発明に係る二輪車のレッグシールド要部を示す斜視図である。 図1の7−7線断面図である。 図1の8−8線断面図である。 本発明に係る二輪車の表示装置を示す要部説明図である。 本発明に係る二輪車のメータの正面図である。 本発明に係る二輪車の表示装置を示す第1斜視図である。 図11の12−12線断面図である。 本発明に係る二輪車の表示装置を示す第2斜視図である。 本発明に係る二輪車の前輪及びフロントサスペンションを示す側面図である。 本発明に係る二輪車の前輪及びフロントサスペンションを示す正面図である。 本発明に係る二輪車の後輪及びスイングアーム部を示す側面図である。 従来の二輪車の表示装置を示す説明図である。
符号の説明
10…二輪車、16…エンジン、27…レッグシールド、33…計器(メータ)、33a…計器ケース(メータの周壁)、33c…メータの表示部、110…表示装置、111…表示部、111b…表示部のレンズ面、121…スピードメータ、124…タコメータ。

Claims (6)

  1. 運転状態等の情報を示す表示部を備えた表示装置を車体前部に設けた二輪車において、
    前記表示装置は、前記表示部のレンズ面に対して、これと別体の計器ケースが運転者側に突出した形態で前記レンズ面に入り込む如く配置され、前記表示部よりも前記計器ケースの表示部が運転者側に近く配置されることを特徴とする二輪車の表示装置。
  2. 前記表示部は、二輪車の後方を監視するためのバックモニターであることを特徴とする請求項1記載の二輪車の表示装置。
  3. 前記計器はスピードメータであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の二輪車の表示装置。
  4. 前記スピードメータはアナログ式であり、スピードメータの外縁の内側に且つ外縁に沿って速度を示す数字を配置し、このスピードメータよりも外形が小さいアナログ式のタコメータをスピードメータの外縁の内側に配置したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の二輪車の表示装置。
  5. 運転者の脚部の前方を覆うレッグシールドの上部に、車体後方の情報を得るためのバックモニターを上方に突出するように設け、このバックモニターの上部にメータを一部重なるように配置し、このメータを、アナログ式スピードメータと、このスピードメータの内側に配置するとともにスピードメータと相似形としたアナログ式タコメータとから構成したことを特徴とする二輪車の表示装置。
  6. 前記表示部は、二輪車の停止時にエンジンの作動状態を表示するエンジンモニターとして機能することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の二輪車の表示装置。
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